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624 ユーザーガイド(日本語版) - S3 amazonaws com

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624 ユーザーガイド(日本語版) - S3 amazonaws com
624
™
User Guide
Title Page
1280 Massachusetts Avenue
Cambridge, MA 02138
Business voice: (617) 576-2760
Business fax: (617) 576-3609
Tech support email: [email protected]
Web site: www.motu.com
Tech support: www.motu.com/support
624(以下 製品 )の安全注意事項と電力条件
注意 ! インストレーションや作業を開始する前にこの安全注意事項を必ずお読みください。安全上の注意に従わなかった場
合には、怪我やユニットの損傷に繋がる恐れがあります。
ボルテージ警告:接触により感電ややけどの恐れがあります。ユニット作業時には、電源プラグを必ず抜いてください。
警告: 火災や電気ショックの危険を避けるために、製品を雨やその他の湿気にさらさないで下さい。
警告: 電気のショックの危険を減らすために、カバーは絶対取り去らないでください。内側には、ユーザーが変更を加えることがで
きる部分はありません。専門の電気技師へお知らせください。
重要安全事項
1. 説明書 - 製品を使用する前に必ず安全性及び使用説明を読んでください。
2. 説明書の保管 - 安全性説明書及びオーナーズマニュアルは将来の参考に保管してください。
3. 警告事項 - 製品及びオーナーズマニュアルに提示されている警告事項に留意してください。
4. 使用上の指示 - 使用上の説明、指示に従ってください。
5. 使用場所 - 水の近くで製品を使用しないでください。
6. 清掃 - 清掃する前は壁コンセントから製品のプラグを抜き、乾いた布をご使用ください。液体又は缶スプレーの洗剤は使用しな
いでください。
7. 換気 - 換気口を塞がないでください。製造元の指示に従ってユニットを配置してください。
8. 熱対策 - ラジエーターやストーブ等、熱を発生する機器(アンプを含む)の側に製品を配置しないでください。
9. オーバーロード - 壁コンセントや延長コードの電力許容をオーバーすると、火災や電気ショック の危険があるので注意してくだ
さい。
10. パワーコード保護 - 電源コードは踏まれたり、接触する物体によって切断されたりすることのないように保護してください。特
にコードやプラグ、コンセント及び製品からの出力点などには、十分ご注意ください。
11.電源スイッチ - 製品の電源スイッチ操作(オン、またはオフ)を行える場所に配置してください。
12.接続解除 - メインプラグは製品の接続解除装置として機能し、常に操作可能です。
13.アクセサリ - 製造元が指定した付属機器 / アクセサリ以外を使用しないでください。
14.雷 - 雷雨の際は製品を保護するため、コンセントからプラグを抜いてください。
15. サービス - 製品は、カバーを開けたり取り外したりすることで感電やその他の危険性が生じるため、ご自分での点検はお避けく
ださい。ユニットに問題がある場合は、専門のサービス業者に依頼するか、お買い求め店にお問い合わせください。
16.動力 - 動力事項については、製造元の指示を参照してください。
17.インストレーション - ラックへ設置する場合には、しっかりと正しくラックへ接続してください。また、アンプ等の熱を発する
機材の真上に設置しないでください。推奨作動温度は下記参照。
18.パワーアンプ - オーディオパワーアンプのアウトプットを製品のコネクタに直接接続しないでください。
19. 交換部品 - 部品交換が必要な際、担当技術者がメーカーの指定する交換部品又はオリジナル部品と全く同様な性質を持つ部品を
使用することを確認してください。
20. 安全性チェック - 製品の点検又は修理が完了した際、担当技術者に安全性チェックを行なって本製品が安全に作動する状態であ
ることを確認させてください。
環境、熱、及び換気
作動温度: 摂氏 10 度から 40 度(華氏 50 度から 104 度)
。製品は、熱源、または熱を発生する機器の側に配置しないでく
ださい。製品をラック内に配置する場合には、適切な換気を保障する空間が確保されていることを確認してください。熱が放
出できない場合、製品が破損する恐れがあります。
電気ショックや火災の危険
電源コードは濡れた手で触らないでください。プラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らないでプラグをつかん
で抜いてください。雨や湿気に晒さないでください、液体を含んだ物体を製品の上に置かないでください。
DC インプット
10 - 24V DC
• 最大 1.0A
Part 1: Getting Started
7
クイックスタートガイド
9
624 フロントパネル
10
624 リアパネル
11
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ション
23
624 について
27
パッキングリストと動作環境
29
ソフトウェアのインストール
33
ハードウェアのインストール
Part 2: Using the 624
53
プリセット
59
フロントパネル LCD
63
ホストオーディオソフトウェア
73
ミキサーエフェクト
81
MOTU Audio Tools
99
ネットワーク
Part 3: Appendices
107
トラブルシューティング
111
オーディオ規格
113
ミキサー設計図
117
ファームウェアの更新
121
OSC 対応
III
Mark of the Unicorn ライセンス契約及びソフト
ウェアの有限保証
この製品を購入又は使用する皆様へ:ソフトウェアインストー
ル時に表示される契約書の規定と条件を必ずお読みください。
このソフトウェアパッケージを使用するということは、インス
トール時に提示されたライセンス契約の規定と条件をすべて受
け入れたということに見なされます。
Mark of the Unicorn 社(MOTU)はこのプログラム及びそれに
関連する文書すべてを所有するものです。プログラム及び関連
文書はすべての版権法により保護されています。このプログラ
ムと文書を使用する者の権利は、ここに記述される規定と条件
の範囲以内に限られるものです。
MOTU ソフトウェアライセンス契約の覚書
このセクションは、実際のライセンスではありません。ライセ
ンス契約の概要をお知らせします。ライセンス契約は、ソフト
ウェアインストール時に表示されるライセンス表示を読み、そ
れに同意した時点でその効力を発効します。承諾ボタンをク
リックしてインストール作業を継続することにより、使用者と
MOTU の間に正式なライセンス契約が結ばれます。契約書の条
件に殉ずることを怠った場合、直ちにこのプログラムの使用ラ
イセンス契約は解除されます。
許可事項:
(a)このプログラムを一台のコンピュータで使用す
ることができます;
(b)このプログラムを一台のコンピュータ
からもう一台のコンピュータに移すことができます。ただしそ
の場合、このプログラムは一時に一台のコンピュータだけで作
動し、移してきた元のコンピュータ上のコピーはすべて削除し
なければなりません;
(c)バックアップの目的においてだけプ
ログラムのコピーを作ることができます。
禁止事項:
(a)このプログラムのコピーや文書を他者に配るこ
とはできません;
(b)このプログラムへの権利を貸借、リース
又はサブライセンスすることはできません;
(c)あらかじめ
MOTU から文書上で同意を得ることなくコンピューターサービ
ス業、ネットワーク、タイムシェア、マルチ CPU、又はマルチ
ユーザー組織においてこのプログラムの使用を提供することは
できません;
(d)あらかじめ MOTU から文書上で同意を得る
ことなくこのプログラムや関連文書を訳したり、その他の方法
で書き換えることはできません。
MOTU はオリジナルライセンシーに対し、このプログラムが記
録されているディスクには、通常の使用をするかぎり素材及び
仕上がりに欠陥がないことを受領書により証明される購入日よ
り 90 日間保証します。ディスクの欠損が事故、乱用、製品の
誤用などによって発生した場合、MOTU はこの有限保証におい
てディスクを交換する責任は負いません。
この有限保証及び交換権利は、商品性の保証及び特定目的への
適性を含み、またそれに限定されない明示及び暗示されたその
他すべての保証内容に代わるもので、使用者はそれらの保証内
容を放棄するものです。この有限保証内容に殉ずる MOTU の責
任は欠陥ディスクの交換にかぎられるもので、使用損失、利益
損失、データー損失、不正確データーを含み、またそれに限定
されない偶発的あるいは結果的な損害、また MOTU がそのよう
な損害の可能性を知らされていた場合でも第三者の被る損害に
対し、どんな場合においても MOTU は一切責任を負いません。
この有限保証は、使用者に特定の法的権利を与えるもので、そ
の内容は州によって異なります。州によっては結果的損害に対
する責任の限定又は除外を許可していないので、上記の限定が
適用されない場合もあります。
アップデートポリシー
当プログラムのアップデートを入手するためには、添付の
MOTU ユ−ザ−登録カードに記入し返送して、ユーザー登録の
手続きを行ってください。
版権に関するお知らせ
版権 © 2016 年 Mark of the Unicorn 社。全ての権利が留保さ
れてい ます。この出版物のどの部分も 1280 Massachusetts
Avenue, Cambridge, MA 02138, U.S.A. 所在の Mark of the
Unicorn 社の文書上 で明示された許可がないかぎりどんな形
態、又は手段によっても 複製、送信、書写、回復システムへ
の保存、他の人間の言語、又 はコンピューター言語に翻訳す
ることはできません。
ハードウエアの有限保証
Mark of the Unicorn 社及び S&S Research(”MOTU/S&S”)はこ
の機械の素材及び仕上がりの欠陥に対し、初回末端購入日より
2 年間の保証をします。この保証はハードウエア製品にだけ適
用されるものであり、MOTU ソフトウェアは別途の文書記述に
よりライセンス及び保証されています。
欠陥を発見した場合は、まず 617-576-2760 の Mark of the
Unicorn 社に連絡し、商品返品許可番号を入手してください。
あらかじめ許可を取らないかぎり返品された商品にサービスは
受けられません。製品が保証期間以内に、送料負担で 1280
Massachusetts Avenue,Cambridge, MA 所在の Mark of the
Unicorn 社へ返品された場合、MOTU はその判断により、無料
で製品を修理又は取り替えます。返品の際は、もと通り箱につ
め、製品の価値の分保険をかけて発送してください。氏名、住
所、電話番号、問題点の説明、購入証明書の現物を必ず添え、
箱の外側には発送先の住所の下に商品返品許可番号を明確に書
き込んでください。
この保証は、機械が事故、乱用、誤用などによって損害が生じ
た場合、又は MOTU の許可を得ることなく製品が改造されてい
る場合、又は製品のシリアル番号が取り外されていたり、消え
ていたりする場合には適用されません。
商品性及び特定目的への適性の暗示保証を含むすべての暗示保
証は、本製品の初回末端購入日より 2 年間に限定されます。
上記に示された保証及び賠償は排他的なものであり、他の口上、
又は文書上の明示又は暗示によるものに代わるものです。
MOTU/S&S のディーラー、エージェント、又は従業員はこの保
証内容を改善、延長又は追加したりすることはできません。
MOTU/S&S は、保証内容違反より生じり法的論説による、利益
損失、時間的損失、善意、機械及び所有物の破損、又は取り替
え、リプログラム回復のコスト、又はプログラムや MOTU/S&S
の製品と共に使用していたり保管されているデータ再生などを
含む特別、偶発的、又は結果的な損害に対し、一切の責任は負
いません。
州によっては暗示保証又は、偶発的又は結果的損害に対する賠
償責任の除外や限定を認めていないため、上記に示す限定や除
外事項が適用されない場合があります。本保証は使用者に特定
な法的権利を与えるもので、州によって異なるその他の権利が
認められる場合もあります。
MOTU 、Digital Performer、AudioDesk、Mark of the Unicom、
及びユニコーンロゴは Mark of the Unicom, Inc. の商標です。
Thunderbolt、及び Thunderbolt ロゴは Intel Corporation(米国、
及びその他の国)の商標です。
This equipment has been type tested and found to comply with the limits for a class B
digital device, pursuant to Part 15 of the FCC Rules. These limits are designed to provide
reasonable protection against harmful interference in a residential installation. This
equipment generates, uses, and can radiate radio frequency energy and, if not installed
and used in accordance with the instruction manual, may cause harmful interference to
radio communications. However, there is no guarantee that interference will not occur in
a particular installation. If this equipment does cause interference to radio or television
equipment reception, which can be determined by turning the equipment off and on,
the user is encouraged to try to correct the interference by any combination of the
following measures:
• Relocate or reorient the receiving antenna
• Increase the separation between the equipment and the receiver
• Plug the equipment into an outlet on a circuit different from that to which the receiver
is connected
If necessary, you can consult a dealer or experienced radio/television technician for
additional assistance.
PLEASE NOTE: only equipment certified to comply with Class B (computer input/output
devices, terminals, printers, etc.) should be attached to this equipment, and it must have
shielded interface cables in order to comply with the Class B FCC limits on RF emissions.
WARNING: changes or modifications to this unit not expressly approved by
the party responsible for compliance could void the user's authority to
operate the equipment.
Part 1
Getting Started
クイックスタートガイド
第
624 をお買い上げいただき誠にありがとう
ございます。
1 MOTU Pro Audio Installer を以下の URL
からダウンロードし、起動する:
http://www.motu.com/avb
2 ( オプション )iPad や iPhone から 624 へ
アクセスするには、Apple App Store より
MOTU Discovery アプリをダウンロードする
v
iPhone や iPad は、コンピュータと同じ
Wi-Fi ネットワーク上に位置していなければ
なりません。
3 インターフェイスをコンピュータに接続
する
USB ケーブル(付属)、または Thunderbolt
(別売)でコンピュータへ接続します。OS X
El Capitan(10.11)以降の Mac で 624 をご
使用の場合、スタンダード CAT-5e/CAT-6
Ethernet ケーブル(別売)で接続すること
もできます。
5 以下のいずれかの方法で MOTU Pro
AudioControl ウェブアプリケーションを開く
• (Mac 環境)MOTU Discovery アプリケー
ションメニュー(Mac のメニューバー、ま
たは Windows のタスクバー)で必要な 624
を選択する
• (Windows 環境)Windows のデスクトッ
プにある Pro Audio WebUI Setup ショート
カット、またはスタートメニュー > すべて
のプログラム > MOTU から Pro Audio
WebUI Setup を起動する
• iPad や iPhone から MOTU インターフェ
イスへアクセスするには、Apple App Store
より MOTU Discovery アプリをダウンロー
ド / 起動し、必要な 624 をタップする
6 ブラウザに MOTU Pro Audio Control アプ
リケーションが開く(13 頁参照)
ブラウザに MOTU Pro Audio Control アプリ
ケーションが表示されない場合は、付録 A
「トラブルシューティング」:107 頁をお読
みください。
4 624 の電源を入れる
7
高度なネットワークを構築する際は、付属
マニュアルの第 10 章「ネットワーク」
:99
頁をお読みください。
Mac
Windows
8
7 Quick Setup ボタンをクリックして、プ
リセットを選択する
624 フロントパネル
10
1
9
2
8
3
7
6
4
5
1. ボリュームコントロール付ヘッドフォンア
4. このセクションでは、全てのアナログイン
8. SELECT ノブを押すと、LCD にメニューを表
2. トリムコントロール付ギターインプット。
5. 電源スイッチ。
6. このセクションでは、オプティカルポート
9. METERS ノブを押すと、メーター表示に戻
ウトプット。ノブを押す度に、ノブで音量
調節を行うソース(メインアウトとヘッド
フォンアウト)を切り替えます。調節状況
は LCD で確認することができます。ノブ
をダブルタップすると、調整中のシグナル
のミュート / ミュート解除を行います。ノ
ブをホールドすると、LCD 表示をメーター
表示に固定します。
(再度ホールドで解除)
ハイインピーダンスギターインプットは、
ギターアンプのレスポンスとフィールを忠
実に再現します。
3. 各マイクインプットには、独立したプリア
ンプゲイン、48V ファンタムパワー(ス
イッチ付)
、-20 dB パッドを装備します。
Precision Digital Trim ™ノブは、63 dB の
プリアンプゲインを供給します。ノブを回
すと、ゲイン調整の状況を LCD に表示し
ます。ノブをホールドすると、LCD 表示を
ゲイン調整表示に固定します。(再度ホー
ルドで解除)
プットとアウトプットのレベルメーターを
表示します。
(MIC:マイクインプット、
GTR:ギターインプット、IN/OUT:ライ
ンインプット / アウトプット、PH:ヘッド
フォンアウト、MO:メインアウト)左の
ノブを併用して本体設定を見ることもでき
ます。
のイン / アウトアクティビティを表示しま
す。
7. クロックセクションには、現在のサンプル
レートとクロックモード(ソース)を表示
します。
示します。SELECT ノブを回すと、メ
ニュー表示をスクロールします。再度ノブ
を押すと、そのメニュー項目の設定モード
に切り替えます。SELECT ノブを再々度押
すと、項目の設定を決定します。BACK ノ
ブを押すと一つ前のメニューレベルへ戻
り、続けて押すことにより、最初の表示に
戻ることができます。
ります。
10.ID ノブを押すと、IP アドレス等、本体の
ネットワーク設定を LCD に表示します。
624 リアパネル
1
7
2
3
4
5
6
8
1. ADAT オプティカル
ライトパイプ
ジャックは、8 チャンネル(1x サンプ
ルレート:44.1/48 kHz)、4 チャンネ
ル(2x サンプルレート:88.2/96 kHz)
の 24 ビット ADAT オプティカルデジ
タル I/O を供給します。2x サンプル
レート以上で起動した場合、このポー
トは無効になります。また、このポー
トをステレオ TOSLink(オプティカル
S/PDIF)コネクタとして使用すること
も可能です。
2. Thunderbolt、または USB 3.0 ポートへ
は、コンピュータを接続します。詳し
い説明は、第 4 章「ハードウェアのイ
ンストール」33 頁をお読みください。
3. LINE アウトプットは、サブスタジオモ
ニター、サラウンドモニター等へシグ
ナルを出力します。バランスコネクタ
(ティップ / リング / スリーブ)へは、
アンバランスドコネクタも接続可能で
す。音量調節は、フロントパネル、ま
たは MOTU Pro Audio Control ウェブア
プリケーションで行います。
4. メインアウトペアは、スタジオモニ
ター等に出力するステレオアナログア
ウトプットを供給します。音量調節は、
フロントパネル、または MOTU Pro
Audio Control ウェブアプリケーション
で行います。ヘッドフォンノブで音量
調節を行うソース(メインアウトと
ヘッドフォンアウト)を切り替えます。
ホストオーディオソフトウェアでメイ
ンアウトペアを聴くには、 Audio
Interface プリセットを選択後、オー
ディオトラック(及びマスターフェー
ダー)をこのアウトプットに設定しま
す。また、MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションを使用して
624 のライブインプット(及びネット
ワークインプット)をここへルーティ
ングすることもできます。
位のデジタルコントロールトリム:
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーション)を搭載しています。
スタンダード AVB Ethernet スイッチ
(ハイスピード、ローレイテンシー、
大容量のオーディオコネクティビティ
な AVB オーディオネットワーク用)。
•
OS X El Capitan(10.11)以降で起動
した Thunderbolt ポートを搭載した
Mac。624 を Ethernet 経由のオー
ディオインターフェイスにします。
6. マイクインプット。スタンダードなマ
イクケーブルを接続します。独立した
プリアンプ、48V ファンタムパワー、
-20 dB パッドは、フロントパネルにあ
ります。
7. このジャックには、スタンダードな 1218V DC パワーサプライ(最大 1.0A)
を接続します。
(ポジティブチップ / ネ
ガティブチップ可)
8. AVB/TSN Ethernet ポートは、業界スタ
ンダード IEEE 802.1 ネットワーク機能
を供給します。ネットワーク接続例:
•
他の 624、または 1248、8M、16A、
24Ai、24Ao、112D、Monitor 8 等の
他の MOTU AVB 機能内蔵機器。
•
スタンダード Ethernet ハブ、または
Wi-Fi ルーター(インターネット接続
と MOTU Pro Audio Control ウェブア
プリケーション用)。
5. 高品質な 24 ビット 192 kHz コンバータ
を搭載した 4 アナログインプット(バ
ランス TRS1/4 インチコネクタ:チッ
プ / リング / スリーブ)へは、アンバ
ランスプラグ(TS)を接続することも
可能です。外部アナログソースを接続
します。これらのインプットは、
Precision Digital Trim™ 機能(1 dB 単
•
M
第 OTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ション
オーバービュー
MOTU AVB Control ウェブアプリケーション
は、624 をコントロールするウェブアプリ
ケーションです。複数の MOTU AVB イン
ターフェイスでネットワークを構築する場
合でも、全ての機器をコントロールできま
す。
本体供給によるアプリケーション
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションは、624 より供給されます。通常のコ
ンピュータソフトウェアのように、ハード
ディスクドライブ内にあるアプリケーション
ではありません。MOTU Discovery アプリ
ケーション(Mac メニュー、または MOTU
Pro Audio WebUI Setup ショートカット
(Windows のみ)で MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションを起動します。
お気に入りのウェブブラウザ
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションはブラウザ上で起動するアプリケー
ションのため、624 に接続(ネットワーク、
または Wi-Fi 経由)されたブラウザ使用可能
な全ての機器で起動することができます。
デスクトップコンピュータだけではなく、
ラップトップ、iPad、タブレット、スマー
トフォン等、自由に操作環境を選択するこ
とが可能です。その上、ブラウザの種類も
問いません。(Chrome、Firefox、Safari 等)
ブラウザは最新バージョンのご使用をお勧
めします。
複数の機器からのコントロール
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションは、複数のホスト機器から同時に起
動することができます。
インストーラーでアプリをインストール
www.motu.com/download から最新バージョ
ンの MOTU Pro Audio インストーラーをダ
ウンロードします。MOTU Pro Audio インス
トーラーは、コンピュータへ MOTU
Discovery アプリ、MOTU Pro Audio WebUI
Setup ショートカット(Windows のみ)と
必要なエレメントをインストールします。
iPad や iPhone 等の iOS 機器へは、Apple ス
トアより MOTU Discovery アプリをダウン
ロードします。
機器の接続とネットワーク構築
624 をコンピュータ、またはラップトップ
へ USB 経由で接続します。iPad や iPhone、
タブレット等は、624 やコンピュータと同
じ Wi-Fi ネットワークに位置していることを
確認します。MOTU Pro Audio Control ウェ
ブアプリケーションを使用できるネット
ワークについての詳しい説明は、「ウェブア
プリケーションについて」:39 頁をお読み
ください。
11
ウェブアプリケーションの起動
ウェブアプリケーションは以下の方法で起
動します。:
• MOTU Discovery アプリケーションメ
• 624 の Ethernet ポートが、Ethernet、ま
たは Wi-Fi ネットワークに接続されている場
合、ブラウザに本体機器の IP アドレス(後
述)を入力する
ニュー(Mac メニューバー、または
Windows タスクバー)で必要な 624 を選択
する。Windows のみ:MOTU ProAudio
WebUI Setup ショートカットを起動する。
(スタートメニュー > すべてのプログラム >
MOTU)
ブラウザに MOTU Pro Audio Control ウェブ
アプリケーションが開きます。(13 頁参照)
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションが表示されない場合には、付録 A「ト
ラブルシューティング」:107 頁をお読みく
ださい。
• (iPad/iPhone)MOTU AVB Discovery アプリ
MOTU 機器の IP アドレス
フロントパネルにある ID ノブを押すと、
LCD ディスプレイに本体の IP アドレスを表
示します。
で必要な MOTU インターフェイスをタップ
• ネットワーク上のブラウザでは、設定を
行う本体機器の IP アドレス、または URL:
localhost:1280 を入力する(要
Thunderbolt、または USB 接続)
12
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ
6
7
8
9
10
5
11
12
4
3
2
13
14
15
1
Windows only
16
17
18
19
1. 複数の MOTU AVB インター
フェイスを使用する場合、
DEVICES リストにネット
ワーク上の機器をリスト形
式で表示します。設定を行
う機器をクリックして選択
します。
7. 624 のプリセットを管理し
ます。(作成、保存、読み込
み等)プリセットは、全て
のタブの設定状況を全て保
存します。
2. Aux Mixing タブは、ミキサー
の各 Aux バスを表示します。
(複数の同時表示不可)
9. インターフェイス名を入力
します。初期名に戻すには、
入力した名称を削除します。
3. Mixing タブは、インター
フェイスのミキシング、及
び DSP を表示します。
10.ボタンをクリックすると、
ファクトリープリセットを
使用したクイックセット
アップを開始します。詳し
い説明は、第 5 章「プリ
セット」:53 頁をお読みく
ださい。
4. Routing タブは、インプッ
ト、及びアウトプット、コ
ンピュータ、ミキサー、
ネットワークオーディオス
トリーム(ネットワーク構
築時)のルーティングを行
う、グリッドを表示します。
5. Device タブは、アナログイ
ンプットやアウトプットの
トリム等の本体設定を取り
扱います。
8. サンプルレートの設定。
11.ID ボタンをクリックする
と、現在ウェブアプリケー
ションで設定を行っている
機器のフロントパネル LCD
を機器名表示と共に点滅し
ます。また同様に、
DEVICES リスト(1)上の
機器名も点滅表示します。
6. サイドバーを拡大 / 縮小し
ます。
12.インターネットにアクセス
できるコンピュータで
MOTU Pro Audio Control
ウェブアプリケーションを
開いた場合、本体機器の
アップデートの有無をここ
に表示します。More Info ボ
タンをクリックすると、最
新情報等の詳細を表示しま
す。
13.Clock Mode メニューで本体が
参照するクロックソースを選
択します。
14.本体機器(1)が選択したク
ロックソース(13)に正し
く同期していることを表し
ます。同期が正しく行われ
ていない場合は、赤く点滅
します。
15.複数の MOTU AVB インター
フェイスを使用する場合、
そのうちの 1 台がネット
ワークのマスタークロック
となります。このボタンを
クリックすると、設定中の
本体機器(1)をマスターク
ロックソースにします。
16.(Windows)ホストバッ
ファーサイズを設定します。
詳しい説明は、
「Host Buff er
Size メニュー」:31 頁をお
読みください。
17.(Windows)ホストセーフ
ティオフセットを設定しま
す。詳しい説明は、「Host
Safety Off set メニュー」
:
32 頁をお読みください。
18.インプットのゲイン設定、
及びマイクとギターイン
プットのフェーズ設定。ま
た、マイクインプットの
48V ファンタムパワー
や-20 dB パッドの設定も取
り扱います。
19.アウトプットの設定。メイ
ン、及びフォーンではフル
ボリュームコントロールを、
アナログアウトプットでは
キャリブレーションコント
ロール(-24 ∼ 0 dB)を行
います。
13
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ(続き)
21
20
22
24
23
これらの項目が表示され
ない場合は、ウインドウ
を下にスクロールしま
す。
20. AVB(IEEE の Audio
Video Bridging)は、
Ethernet 回線を使用
した大容量のローレイ
テンシーオーディオス
トリーミング機能で
す。624 が、2 台目の
MOTU AVB インター
フェイスのネットワー
クポート、または
AVB スイッチに接続
されている場合、ネッ
トワーク内でオーディ
オのストリーミングを
実行することができま
す。AVB ストリーム
は、8 チャンネルのバ
ンク単位で取り扱いま
す。(2 バンクをオン
にすると 16 チャンネ
ル)詳しい説明は、
第 10 章「ネットワー
ク」:99 頁をお読みく
ださい。
21.AVB ネットワークイ
ンプットストリームが
オン(20)の場合、
このネットワーク内の
その他の機器のアウト
プットストリームを
624 へルーティング
することができます。
22.インプット / アウト
プットバンクのオン /
オフを行います。バン
クをオフにすると、
ルーティンググリッド
やミキサーの表示もオ
フになり、作業環境に
必要なバンクだけを表
示します。また、不必
要な DSP リソースの
消費も防ぎます。
23.オプティカルポート
の設定。:8 チャンネ
ルの ADAT、またはス
テレオ TOSLink を選
択します。88.2/96
kHz 時の ADAT 設定で
は、4 チャンネルの
SMUX フォーマットに
対応しています。
24.624 のデジタルミキ
サーは、最大 48 チャ
ンネルに対応していま
す。必要なチャンネル
数を設定します。DSP
を無駄に消費しない為
に、最低限に必要な
チャンネル数を設定し
ましょう。
14
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Device タブ(続き)
25
26
32
31
27
28
30
29
これらの項目が表示されない場
合は、ウインドウを下にスク
ロールします。
25.本体機器とコンピュータ間
で行うオーディオストリー
ムのチャンネル数を設定し
ます。(最大 128 チャンネ
ルずつ)Routing タブ(16
頁)でマッピングします。
26.Clock Mode メニュー(13
頁の 13)で LTC を選択す
ると、624 が SMPTE タイ
ムコード(Longitudinal
Time Code)に同期します。
LTC Input Source メニュー
(26)では、タイムコードを
受信するアナログ、または
デジタルインプットを選択
します。コンピュータにタ
イムコード(LTC)を送信
するには、LTC から MIDI
タイムコード(MTC)へ変
換してタイムコードを送信
することにより、OS X Core
Audio(Mac のみ)経由で
ホストソフトウェアとの同
期を実行します。LTC-toMTC Conversion メニューで
は、タイムコードの送信に
使用する未使用のコン
ピュータチャンネルを指定
します。この機能を使用し
ない場合には None を選択
します。LTC Format メ
ニューでは、必要なフレー
ムフォーマットを選択しま
す。Enable Format
Autodetect ボックスを選択
すると、624 が受信するタ
イムコードの種類を自動的
に認識します。Enable Jam
Sync ボックスを選択する
と、受信するタイムコード
が途切れた場合でも MTC の
出力を Stop Jam Sync ボタ
ンをクリックするまで継続
します。タイムコードによ
る同期についての詳しい説
明は、「SMPTE タイムコー
ドに同期」:40 頁、「LTC か
ら MTC への変換」:58 頁を
お読みください。
27.プリセットを初期状態に戻
します。
28.Set Password ボタンでは、
624 のパスワードを設定し
ます。パスワードを設定す
ると、aux バス以外の全て
の設定をパスワードで保護
します。パスワードを削
除するには、Clear
Password ボタンをク
リックします。パスワー
ドを忘れてしまった場合に
は、フロントパネルの
Settings メニューで削除、
または Factory Default 設定
で初期状態に戻します。
29.System Information セク
ションには、ファームウェア
のバージョン、IP 等、624
の情報を表示します。
30.Check For Updates ボタンを
クリックすると、アップ
デートの有無を確認します。
詳しい説明は、付録 D
「ファームウェアの更新」:
95 頁をお読みください。
(要:インターネットアクセ
ス可能なコンピュータ)
Update From File ボタンを
クリックすると、アップ
デートファイルの場所を確
認するウインドウを開きま
す。アップデートファイル
は、MOTU のウェブサイト
からダウンロードします。
31.Reboot ボタンをクリックす
ると、624 を再起動します。
32.(Mac のみ)Computer
Volume Controls ボックスを
選択すると、Audio MIDI 設
定で 624 の各アウトプット
の音量をコントロールしま
す。また、コンピュータ
キーボードの音量調節機能
でコンピュータのアウト
プットに指定したチャンネ
ルの音量をコントロールし
ます。
15
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Routing タブ
4
5
6
7
8
9
10
3
11
12
2
13
14
1
21
20
15
19
18
16
17
Routing タブは、インプットか
らアウトプットへのルーティン
グを取り扱います。インプット
はウインドウ上部横列に、アウ
トプットは左側縦列に表示し、
インプットとアウトプットが交
差するグリッドを選択してシグ
ナルのルーティングを行いま
す。グリッドをクリックしたま
まマウスをドラッグすると、複
数のグリッドの選択 / 選択解除
を一度に行うことができます。
一つのインプットから複数のア
ウトプットへルーティングする
には、必要なインプットコラム
から下(縦)方向にグリッドを
選択します。複数のインプット
を同じアウトプットへルーティ
ングするには、ミキサー(17
頁参照)と Mix In バンク(17)
を使用します。
1. 表示を縮小した状態。サイド
バーにはアイコンを表示し
ます。
2. アイコンをクリックして
Routing タブを表示します。
3. ここをクリックして、サイ
ドバー表示の拡大 / 縮小を
切り替えます。
4. ルーティングプリセットの
作成、保存、読み込み等、
プリセットを管理します。
5. グリッドをロックして不必
要な変更を防ぎます。
6. アウトプットはウインドウ
左側に表示します。
7. コラムには、アウトプット
にルーティングされたソー
ス(インプット)シグナル
名を表示します。
8. インプットは本体機器のイ
ンプットを先頭にウインド
ウ上部に表示します。この
図では、2 マイクとギター
インプットを 624 のミキ
サーインプット 1-4 へ、ア
ナログインプット 1-4 をミ
キサーインプット 5-8 へ
ルーティングしています。
9. From Computer インプット
バンクは、ホストオーディオ
ソフトウェアからアウト
プットへのオーディオチャ
ンネルのルーティングを取
り扱います。(AVB ネット
ワークストリームやミキ
サーを含む)コンピュータ
チャンネル数の設定は、
Device タブで行います。
10.AVB ネットワーク上のその
他の機器とローカル機器の
アウトプット間のストリー
ミングを AVB ストリームと
呼びます。(8 チャンネル /
バンク)使用する AVB スト
リーム数の設定は、Device
タブ(14 頁参照)で行いま
す。ネットワークオーディ
オストリーミングを行う必
要がない場合には、0 を設
定します。
11.これらのインプットスト
リームは、ミキサーからの
バス(メインミックスバス、
モニターミックスバス、7
ステレオ Aux バス、3 ステ
レオグループバス、リバー
ブリターンバス、ポスト FX
チャンネルセンド)です。
これらのミキサーバスは任
意のアウトプット(本体ア
ウトプット、コンピュータ
上のホストソフトウェア、
AVB ネットワーク上の機器、
本体ミキサー等)へルー
ティングすることができま
す。
12.三角アイコンでインプット
グループ表示の拡大 / 縮小
を切り替えます。
13.クリックで名称変更します。
14.オーディオアクティビティ
インディケータ。
15.ミキサーからのモニターバ
スを 624 のオプティカルア
ウト(TOSLink)へルー
ティングしています。
16.グリッドをクリックして
マッピングのオン / オフを
切り替えます。
17.Mix In グループは、48 チャ
ンネルミキサーへのオー
ディオルーティングを行い
ます。
18.AVB アウトプットストリー
ムは、AVB ネットワーク上
の機器へオーディオをルー
ティングします。
19.To Computer アウトプット
バンクは、インプットをコ
ンピュータ上で起動したホ
ストオーディオソフトウェ
アへルーティングします。
コンピュータチャンネル数
の設定は、Device タブで行
います。
20.三角アイコンでアウトプッ
トグループ表示の拡大 / 縮
小を切り替えます。
21.本体機器のアウトプット。
16
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Mixing タブ
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
2
17
1
18
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32
31
20
30
29
21
22
28
23
24
25
26
27
Mixing タブは、624 の 48 チャ
ンネルミキサー(メインミック
スバス、モニターバス、3 つのグ
ループバス、7 つの Aux バス、
リバーブバス)を取り扱います。
インプット数(最大 48)は、
Device タブで設定します。チャ
ンネルからミキサーインプット
へのルーティングは、Routing タ
ブ(16 頁参照)で設定します。
8. インプットチャンネルには
ゲートとコンプレッサを装
備します。
9. グループバス 1-2。グルー
プセンドフェーダー(26)
でインプットをグループに
送信します。グループは、
メインセンドフェーダー
(25)、または Aux バス
(20)でメインミックスに送
信されます。
1. ミキサー設定サイドバー表示
10.グループバス、メインミック
のオン / オフを切り替えます。
スバス、リバーブリターンに
は Leveler を装備します。
2. ウインドウにミキサーを表
示します。
11.リバーブチャンネルスト
リップは、リバーブプロ
3. ミキサーに表示する項目の
セッサをコントロールしま
オン / オフを切り替えます。
す。リバーブプロセッサを
オフにしてグループとして
4. 全ての項目の表示のオン /
利用することもできます。
オフをワンクリックで切り
替えます。
12.モニターバスは他のバスの
アウトプットをミラー出力
5. ミキサープリセットの作成、
します。または、独立した
保存等を行います。
ソロバスにすることも可能
です。
6. Legend コラム。チャンネル
ストリップセクションのラ
13.メインミックスバスは、ミ
ベルとコントロールを供給
キサー全体のマスター
します。上部のメニューで
フェーダーとなります。EQ
は、ミキサープリセットの
や Leveler コンプレッショ
作成、保存等を行います。
ンを追加できます。
7. ミキサーインプットチャン
ネル。
14.Aux バスアウトプットレベ
ルを調節します。
15.クリックで名称変更します。
(メインミックス、モニ
ター、リバーブバスは変更
不可)
16.モノとステレオを切り替え
ます。メニューでは、チャ
ンネルストリッププリセッ
トの管理やミキサーイン
プットやバスアウトプット
のオーディオソースや送信
先を選択します。
17.インプットのゲートプロ
セッシング。
18.サムネイル EQ グラフ。ク
リックするとフルサイズの
変更可能な EQ グラフを開
きます。
19.ダイナミクスセクションは、
インプットのコンプレッサ
とアウトプットバスの
Leveler を供給します。
20.リバーブと Aux センド。
21.チャンネルソロとミュート。
モニターバスでは、SC ボタン
で全てのソロを解除します。
22.チャンネルフェーダー。
23.メニューよりモニターバス
のソースを選択します。モ
ニターバスでは、アウト
プットバス、またはソロバ
スをミラー出力します。
24.Follow Solo 選択時:チャン
ネルがソロになるとモニ
ターバスを一時的にソロバ
スに切り替えます。
25.メインミックスセンド。
26.グループセンド。
27. S ボタンを選択するとグ
ループをソロにしま
す。 PRE ボタンは、フェー
ダーのプリとポストを切り
替えます。
28.アウトプットバスの表示 /
表示解除を切り替えます。
29.全てのバスの表示 / 表示解
除をワンクリックで切り替
えます。
30.24 と同じ。
31.インプットの表示 / 表示解
除を切り替えます。
32.全てのインプットの表示 /
表示解除をワンクリックで
切り替えます。
17
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Aux Mixing タブ
3
4
5
6
7
8
9
10
2
1
17
11
12
13
16
15
14
Aux Mixing タブは、624 の
ミックスバス(Aux バス、グ
ループ、リバーブバス)を取り
扱います。(同時に複数の Aux
バスを表示することはできませ
ん。)必要なバスを選択後、全
てのミキサーインプット、グ
ループ、リバーブバスからセン
ドレベルのシグナルをミックス
します。
1. ミキサー設定サイドバー表示
のオン / オフを切り替えます。
2. Aux Mixing タブは、ミキ
サー内の Aux バス、及びグ
ループを取り扱います。
3. ミキサー設定サイドバーで
作業に必要な Aux バスを選
択します。Aux バスに不必
要なインプットやグループ
の表示を解除することもで
きます。
4. ウインドウに表示する Aux
バス、またはグループを選
択します。この図では Aux
bus 1-2 を表示しています。
5. ミキサーインプット。(各ミ
キサーチャンネルからの
Aux センド)Aux バスミッ
クスのインプットを含める
には、フェーダーを上げま
す。
6. グループバスフェーダー。
7. ミキサーのリバーブバス
フェーダー。
8. ウインドウに表示された
Aux バス(4)のマスター
フェーダー。
9. インプット、またはグルー
プのステイタス。(ステレ
オ、またはモノ)Mixing タ
ブとは異なり、各チャンネ
ルのステイタスを切り替え
ることはできません。
10.Aux バスマスターフェー
ダーのソロとミュート。
11.aux バスインプットのパン
コントロール表示のオン /
オフを切り替えます。
12.Prefader ボタン選択時:
Aux バスへの全てのセンド
レベルを、各チャンネルの
メインフェーダーから切り
離します。つまり、Mixing
タブでチャンネルのメイン
フェーダーを操作しても、
Aux バスへのセンドレベル
へ影響しません。
13.特定の Aux ミックス、また
はグループだけを表示した
新しいウェブページを開き
ます。
14.ミックスグループとリバー
ブバスの表示 / 表示解除を
切り替えます。
15.全てのグループの表示 / 表
示解除をワンクリックで切
り替えます。
16.ミキサーインプット(チャ
ンネルセンド)の表示 / 表
示解除を切り替えます。
17.全てのミキサーインプット
の表示 / 表示解除をワンク
リックで切り替えます。
18
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
ミキサーインプットチャンネルストリップ
1
2
3
30
6
7
29
8
2
4
5
ミキサーインプットチャンネル
ボタンを選択すると、RMS
値でインプットレベルを測定
ストリップを表示するには、
します。
Mixing タブ(17 頁参照)のサ
イドバー(17 頁のアイテム #3) 14.コンプレッサのインプットレ
の MIXER INPUT セクション
ベルとゲインリダクション
(31)で必要なインプットチャ
メーター。
ンネルを有効にします。
15.サムネイルコンプレッサーグ
ラフ。クリックするとフルサ
チャンネルストリップに表示す
イズの変更可能な EQ グラフ
る項目は、サイドバーの
を開きます。
CONTROLS セクション(17 頁
のアイテム #3)で選択します。 16.Aux1-2 センド。
1. インプットチャンネル名をク
リックして変更できます。初
期名に戻すには、入力した名
称を削除します。
9
3
2. プリアンプゲイン等のイン
プットのハードウェア設定。
設定項目が無い場合には、ア
イコンが灰色表示になりま
す。
3. インプットチャンネルのソー
ス。Routing タブ(16 頁参
照)のグリッドでも設定でき
ます。
10
4. チャンネルストリッププリ
セットの作成、名称設定、保
存、読み込み。
5. インプットのモノ、ステレオ
ペアの切り替え。
11
12
6. カットオフフリーケンシー付
ハイパスフィルター。
4
13
14
15
28
27
16 12
17
18
26
19
20
21
22
23
25
24
7. チャンネルストリップの各エ
フェクト(ハイパスフィル
ター、ゲート、EQ 等)は左
にオン / オフボタンを、右に
プリセットメニューを装備し
ます。プリセットは、各エ
フェクト毎に独立していま
す。
8. ゲートプロセッサは、スタン
ダードアタック、スレッショ
ルド、リリースコントロール
を装備します。
9. ゲートが有効になるとイン
ディケータが赤く点灯しま
す。
10.4 バンドのパラメトリック
EQ は、各バンドにスタン
ダードなゲイン、フリーケン
シー、バンド幅設定を装備し
ます。
17.Aux 1-2 センドのパン。
18.ソロ / ミュート。ミュートは、
全てのセンドとメインチャン
ネルに影響します。
(プリ
フェーダーセンドを除く)
19.フェーダーを動かしてレベル
を調節します。ダブルクリッ
クでゼロ値(ユニティゲイ
ン)に戻ります。
20.dB スケール上をクリックして
値を変更することもできます。
21.クリックして dB 値を入力し
ます。
22.チャンネルパン。モノイン
プットでは、ダブルクリック
でセンター値に戻します。
23.メインミックススライダーは、
メインミックスへシグナルを
供給します。スライダーの初
期値は 0 dB で、全てのチャン
ネルストリップはメインミッ
クスバスへルーティングされ
ています。チャンネルがグ
ループへ送信されている場合、
スライダーを -× へドラッグ
することにより、メインミッ
クスへの送信を解除します。
24.グループセンド。
25. S ボタンを選択するとグ
ループをソロにしま
す。 PRE ボタンは、フェー
ダーのプリとポストを切り替
えます。
26.インプットレベルメーター。
プリ、またはポストフェー
ダーをクリックして切り替え
ます。
27.全てのソロを解除します。
11.ハイ / ロー EQ には、シェルフ
フィルター機能を装備します。
28. S ボタンを選択すると aux
バスをソロにします。 PRE
ボタンは、センドのプリとポ
ストを切り替えます。
12.サムネイル EQ グラフ。ク
リックするとフルサイズの変
更可能な EQ グラフを開きま
す。
29.各セクションのラベルを表示
したサイドバー。
13.コンプレッサは、スレッショ
ルド、レシオ、アタック、リ
リース、ゲインを装備しま
す。通常のコンプレッサは
ピークモード(シグナルの
ピークでインプットのレベル
を決定)で機能します。RMS
30.ミキサー機器で使用している
DSP パワー量を表示します。
DSP 消費を開放するには、ミ
キサーインの数を減らす、
チャンネルエフェクトやリ
バーブをオフにします。詳し
い説明は、「DSP Usage(DSP
使用量)」:79 頁をお読みく
ださい。
19
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
メインミックス / モニターチャンネルストリップ
1
2
3
3
4
5
6
4
5
7
15
メインミックスとモニターチャ
ンネルストリップを表示するに
は、Mixing タブ(17 頁参照)
でウインドウを右へスクロール
します。
チャンネルストリップに表示す
るセクションは、サイドバーの
CONTROLS セクション(17 頁
のアイテム #3)で選択します。
8
9
14
10
11
1. 初期設定では、モニターバス
はソロバスとして機能しま
す。モニターバスは、必要に
応じてメインミックスバスや
その他の aux バス、グルー
プ、リバーブバスのシグナル
のミラー出力することもでき
ます。これらの設定はソース
メニュー(13)で行います。
Routing タブ(16 頁参照)
グリッドでモニターバスのア
ウトプットを指定します。
12
8. サムネイル EQ グラフ。ク
リックするとフルサイズの変
更可能な EQ グラフを開きま
す。
9. Leveler は、伝説の
Teletronix LA-2A Leveling
Amplifier をモデルにしたゲ
インリダクションです。詳し
い説明は、「Leveler(レベ
ラー)」:77 頁をお読みくだ
さい。
10.メインミックスバスとモニ
ターバスのミュート。
2. メインミックスバスは優先ス
テレオミックスです。
11.メインミックスバスとモニ
ターバスのマスターフェー
ダー。インプットチャンネル
のフェーダー(19 頁のアイ
テム #19-21)と同じ働きを
します。
3. アウトプットのハードウェア
設定を表示します。例えば、
フォーンとハードウェアのメ
インアウトプットにメインア
ウトバスが設定されている場
合、両ペアのトリム設定を表
示します。アウトプットに設
定事項がない場合は、灰色表
示になります。
12.Follow Solo 有効時:チャン
ネルがソロになるとモニター
バスを一時的にソロバスに切
り替えます。ノート:aux バ
スがソロ時には、モニターバ
スはソロになった aux バスだ
けを出力します。(ソロに
なっているチャンネルを無視
します。)
4. バスのアウトプットディス
ティネーション(複数可)を
選択します。
13.メニューよりモニターバスの
ソースを選択します。モニ
ターバスでは、メインミック
ス、aux バス、グループ、リ
バーブバス、またはソロバス
をミラー出力します。
5. プリセットメニューは、プリ
セットの作成、保存、読み込
みを行います。
13
7. メインミックスバスの 4 バン
ドパラメトリック EQ は、イ
ンプットチャンネルの EQ
(19 頁のアイテム #10-11)
と同じ働きをします。
6. このバスがステレオであるこ
とを表します。
14.SC ボタンで全てのソロを解
除します。
15.現在、このミッドバンド EQ
は無効です。
20
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
Aux バスチャンネルストリップ
1
2
11
3
aux バスを使用してサブミックスを
作成することができます。aux バス
は、Routing タブのグリッド(16 頁
参照)で任意のアウトプットへルー
ティングできます。
4
10
aux バスのチャンネルストリップを
表示するには、Mixing タブ(17 頁
参照)のサイドバー(17 頁のアイ
テム #3)の MIXER OUTPUT セク
ション(#28)で必要な aux バスを
有効にします。
チャンネルストリップに表示する 4
バンド EQ セクションの表示 / 表示
解除は、サイドバーの CONTROLS
セクション(17 頁のアイテム #3)
で行います。
1. ステレオ aux バス。
2. モノ aux バス。
3. 点をクリックして aux バスのモ
ノとステレオを切り替えます。
5
6
4. aux バスの 4 バンドパラメト
リック EQ は、インプットチャン
ネルの EQ(19 頁のアイテム
#10-11)と同じ働きをします。
5. サムネイル EQ グラフ。クリック
するとフルサイズの変更可能な
EQ グラフを開きます。
6. aux バスのソロとミュート。
7
7. aux バスマスターフェーダー。
8. クリックして値を入力。
9. dB スケール上をクリックして値
を変更することもできます。
9
10.無効な EQ バンド。
11.ハードウェア設定、アウトプッ
ト設定、プリセットメニュー。
Mixing タブのアイテム #3-5 と
同じ働きをします。
8
21
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
グループ / リバーブチャンネルストリップ
1
10
2
3
グループバスは、ミックスサブグ
ループ(一括してコントロールした
いインプットのグループ)を作成す
る為に使用します。aux センド、リ
バーブセンド、メインミックスセン
ドを装備した aux バスとは異なりま
す。グループバスには、Leveler を装
備します。
4
リバーブバスは、特殊なグループバス
でリバーブプロセッサを装備します。
リバーブ機能を無効にすると、4 つめ
のグループバスとして機能します。
グループバスやリバーブバスのチャ
ンネルストリップを表示するには、
Mixing タブ(17 頁参照)のサイド
バー(17 頁のアイテム #3)の
MIXER OUTPUT セクション(28)で
必要なグループバスやリバーブバス
を有効にします。
チャンネルストリップに表示する 4
バンド EQ セクションの表示 / 表示解
除は、サイドバーの CONTROLS セク
ション(17 頁のアイテム #3)で行
います。
5
1. グループバス。クリックして名称
を入力します。初期名に戻すに
は、入力した名称を削除します。
2. リバーブバス。リバーブプロセッ
サを無効にすると、4 つめのグ
ループバスとして機能します。
3. グループバスとリバーブバスは常
にステレオです。
4. グループバスとリバーブバスの 4
バンドパラメトリック EQ は、イ
ンプットチャンネルの EQ(19 頁
のアイテム #10-11)と同じ働き
をします。
9
5. サムネイル EQ グラフ。クリック
するとフルサイズの変更可能な
EQ グラフを開きます。
8
6
6. リバーブプロセッサ。詳しい説明
は、「Reverb(リバーブ)」:78 頁
をお読みください。
7. メインミックスセンド。
8. グループバスとリバーブバスのマ
スターフェーダー。
9. ソロとミュート。
10.ハードウェア設定、アウトプット
設定、プリセットメニュー。
Mixing タブのアイテム #3-5 と同
7
じ働きをします。
22
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケーション
第 1章
624 について
624 は、モバイルオーディオレコーディン
グに最適な 16 x 16 のコンソールスタイルの
48 チャンネルミキシング、及び DSP エフェ
クト、ワイヤレスコントロール機能、AVB
オーディオネットワーク、高品質な A/D/A
コンバージョン機能(最大 192 kHz)を搭
載した Thunderbolt/USB/AVB オーディオイ
ンターフェイスです。
パワフルな DSP 機能には、48 チャンネル、
12 ステレオバスの大きなコンソールスタイ
ルのミキシング機能、及び 32 ビットフロー
ティングポイントのエフェクトプロセッシ
ング機能(アナログ EQ やビンテージコンプ
レッション、クラシックリバーブ等を含む)
を搭載します。マトリックスルーティング
では、迅速なイン / アウトのパッチングを
供給します。
624 はスタジオワークステーション(DAW)
のオーディオインターフェイスとしても機能
するだけではなく、スタンドアローンミキ
サー、スタジオやステージのサブモニターミ
キシングシステムとしてご使用いただくこと
もできます。次のセクションでは、各機器の
主機能、及びその特徴を紹介します。
I/O コンフィギュレーション
624 には、様々なアナログとデジタルコネ
クタを装備し、全ての I/O を同時に使用す
ることができます。
接続
イン
アウト
1/4 インチアナログ(バランス / アンバ 4
ランス TRS) 6
マイクインプット(XLR にプリアンプ
搭載)
2
-
ハイ -Z ギターインプット
2
-
ヘッドフォンアウト
-
1 x ステ
レオ
ADAT オプティカルデジタル(44.1/
48 kHz)
8
8
総計
16
16
ネットワーク I/O
624 は、その他の 64 チャンネルネットワー
ク I/O 用の 8 チャンネルバンクのネット
ワークオーディオインプットと 8 チャンネ
ルバンクネットワークアウトプットを取り
扱うことができます。
その他の MOTU AVB インターフェイス
624 の他にも、様々な MOTU AVB インター
フェイスファミリーがあります。詳しい説明
は、motu.com をご覧ください。
23
ユニバーサルコネクティビティ
624 は、Thunderbolt、またはハイスピード
USB 3.0(USB 2.0 互換)でコンピュータへ
接続します。また、USB オーディオクラス
コンプライアント(iPad 互換:要カメラコ
ネクションキット)のため、USB 接続時のコ
ンピュータへのドライバのインストールは
必要ありません。
Mac OS X El Capitan(10.11)ユーザー:
624 は、Thunderbolt ポートを搭載した
Mac の Ethernet ポートに接続して、マルチ
チャンネルオーディオインターフェイスと
してご使用頂くこともできます。
ミキシング、及びエフェクト機能を装備したオン
ボード DSP
624 には、非常に複雑なルーティングマト
リックスや 12 ステレオバス、及びエフェク
トを装備した 48 インプットデジタルミキ
サーを処理する強力な DSP エンジンを搭載
しています。ミキサーセクションでは、レ
コーディングスタジオオペレーションでお
馴染みのミキシングコンソールをモデルに
しています。
32 ビットフローティングポイントプロセッシング
DPS エンジンに搭載された全てのミキシン
グ、及びエフェクトプロセッシングは、32
ビットフローティングポイントを採用し、
高品質なサウンドクオリティと実質無制限
のヘッドルームを実現しました。
ビンテージエフェクトプロセッシングモデル
付属の クラシック リバーブ、コンプレッ
ションは Teletronix LA-2A コンプレッサを、
4 バンド EQ は英国製アナログコンソールの
EQ をモデルにしています。
AVB 拡張システムとオーディオネットワーク
AVB は、Ethernet IEEE 802.1 規格の Audio
Video Bridging の略です。AVB では、非常に
低いレイテンシーで Ethernet 上のオーディ
オストリーミングを取り扱います。AVB は、
AVB/TSN、または TSN(Time Sensitive
Networking)と呼ばれることもあります。
MOTU インターフェイスの AVB Ethernet
ネットワークポートには、スタンダードな
CAT-5e Ethernet ケーブルを使用して 2 台目
の AVB 搭載 MOTU インターフェイスを接続
することができます。MOTU AVB Switch ™
(別売)を併用すると、最大 5 台の MOTU イ
ンターフェイスネットワークを構築でき、ス
タンドアローンのネットワーク、及びコン
ピュータベースのプロダクションシステムの
拡張 I/O として使用することができます。
スタンダード AVB スイッチ(MOTU、また
はサードパーティ社製)とスタンダードな
Ethernet ケーブルを併用した場合、非常に
高度な AVB オーディオネットワークを構築
できます。AVB オーディオネットワークで
は、ケーブルの長短に関わらずネットワー
ク内でニアゼロレイテンシーのオペレー
ションを実行します。MOTU 社の AVB イン
プリメンテーションでは、Quality of Service
(QoS)を保持したままコンピュータ、及び
ネットワーク内の機器間で数百ものオー
ディオチャンネルのストリーミングを実行
し、常にオーディオストリーミングを最優
先します。
マトリックスルーティングとマルチング
624 は、非常にフレキシブルなマトリック
ススタイルのオーディオルーティング、及
びマルチングを機能を供給します。アナロ
グ、またはデジタルインプット、コン
ピュータチャンネルやネットワークスト
リームをその他のアウトプット、コン
ピュータやネットワーク内の機器へ自由に
24
624 について
ルーティングできます。また、お好きなシ
ングルインプットを無制限数のアウトプッ
トへ送信することもできます。
ウェブアプリケーションコントロール
オンボード DSP、ミキシング、デバイス設
定、クロック / シンク設定、ネットワーク
内のオーディオルーティングは、624 に直
接接続、またはローカル Wi-Fi ネットワーク
内のコンピュータ、タブレット、スマート
フォンのブラウザで起動した MOTU Pro
Audio Control ウェブアプリケーションで設
定 / 変更します。複数の機器からネット
ワーク上の全てのオーディオインターフェ
イスの設定へ同時にアクセスすることがで
きます。また意図しない設定の変更を防ぐ
ために、パスワードを設定することもでき
ます。
ワイヤレスコントロールでスタンドアローンミキシ
ング
Apple Airport やその他の Wi-Fi ルーターに
Ethernet ケーブルで接続された 624 では、
コンピュータを使用せずにタブレットやス
マートフォンでミキシングや DSP エフェク
トをコントロールすることができます。
ADAT デジタルインプット
624 には、8 チャンネルオプティカルデジ
タル I/O を装備します。外部デジタルプロ
セッサ、デジタルミキサー等の外部機器を
接続します。:44.1/48 kHz 時は 8 チャン
ネル、88.2/96 kHz 時は 4 チャンネル。ま
たオプティカルポートを、ステレオ
TOSLink(オプティカル S/PDIF)対応に使
用することもできます。
大きなメーター表示
大きなバックライト付 LCD ディスプレイで
は、全ての I/O のシグナルアクティビティ
を見やすく表示します。多くの本体設定事
項もフロントパネルで操作可能です。
ヘッドフォンアウトプット
624 のフロントパネルには、個々に音量操作
ができるヘッドフォンジャックを搭載します。
ヘッドフォンアウトプットは、その他のアウ
トプットのミラーシグナル、または独立した
アウトプットとして設定できます。
正確な Digital Trim ™
624 の全てのアナログインプットにはデジ
タルコントロールによるアナログトリムを
装備し、1 dB 単位の調整を行うことができ
ます。アナログアウトプットでは、32 ビッ
トトリム(DAC)
、及び 1 dB 単位の調整を行
うことができます。これらのトリムコン
フィギュレーションはファイルに保存でき、
必要に応じていつでも設定を呼び出すこと
ができます。
ラックマウント、またはデスクトップオペレー
ション
624 は、ハーフラックに収納できる頑丈な
金属ユニットです。その他の MOTU ハーフ
ラックユニットと並べてラックに収納する
には、ラックマウント用のブラケットを使
用します。
AudioDesk
624 システムには、フル機能を装備した
オーディオワークステーションソフトウェ
ア AudioDesk が付属します。AudioDesk は、
マルチチャンネルウェーブフォームエディ
ティング、オートメートバーチャルミキシ
ング、オートメーションのグラフィックエ
ディティング、リアルタイムエフェクトプ
ラグイン、クロスフェード、サ−ドパ−
ティ社オーディオプラグイン対応、サンプ
ルアキュレートなエディティングとオー
ディオプレイスメント等、オーディオレ
コーディングに必要な機能を全て えてい
ます。
25
624 について
26
624 について
第 2章
パッキングリストと動作環境
パッキングリスト
624 システムには、以下の物が付属します。
パッケージ開封時に、内容物に異常が認め
られた場合は、すみやかに MOTU、または
代理店 / 販売店へお知らせください。
登録カードの記入
624 ご購入後は、ユーザー登録をお早めに
お済ませください。
• 1 オーディオインターフェイス
• www.motu.com/register でオンライン登録
• 1 USB ケーブル
または、
• 1 DC パワーアダプタ
• 登録カード(付属)に必要事項をご記入
• ラックマウント用キット
• 1 マニュアル
• 製品登録カード
動作環境
• A 1 GHz Intel ベース Mac または、
Pentium ベース PC(またはその互換機)できるだけ速い CPU のご使用を推奨
• 2 GB、またはそれ以上の RAM 推奨
• Mac OS X 10.8 以降、または Windows 7
以降。本器を AVB Ethernet オーディオイン
ターフェイスとして使用する場合は、要 OS
X 10.10 以降、及び Thunderbolt ポートを搭
載した Mac。
ユーザー登録方法:
後、返送
作業を開始する前に、このパッケージに付
属する登録カードをご記入の上、返送して
ください。製品のユーザー登録を完了する
ことにより、テクニカルサポート、ソフト
ウェアアップデートインフォメーションや
新製品情報などをお受け取りになることが
できます。
MOTU 社では、正規登録ユーザーへのみテ
クニカルサポートを始めとする様々な情報
を供給しておりますので、お早めに登録
カードの返送をお願いいたします。
• スーパースピード USB 3.0(または 2.0)
ポート
• 大き目の容量のハードディスクドライブ
(500 GB 以上)
27
28
パッキングリストと動作環境
第 3章
ソフトウェアのインストール
オーバービュー
USB 2.0 クラスコンプライアントオペレーション
29
ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . 30
オーディオドライバ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
MOTU Discovery アプリ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
MOTU Pro Audio WebUI Setup ショートカット
(Windows). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
AudioDesk ワークステーションソフトウェア. 32
その他のホストオーディオソフトウェア . . . . . 32
USB 2.0 クラスコンプライアントオペレー
ション
MOTU インターフェイスは、USB 2.0 オー
ディオクラスコンプライアント機器です。
その為、USB ケーブルを使用して Mac(OS
X 10.8 以降)へ接続する場合、専用ソフト
ウェアドライバをインストールする必要は
ありません。コンピュータは、MOTU イン
ターフェイスを USB オーディオ機器として
認識し、インプット、及びアウトプットを
オーディオソフトウェアへ供給します。サ
ンプルレート等の基本設定は、オーディオ
ソフトウェア(Mac)、またはシステム設定
(Windows)で取り扱います。
v
この方法の MOTU インターフェイスは、
ソフトウェアドライバのインストールを行
わずとも基本的なオーディオインプット /
アウトプット機能を供給します。
iOS 機器の接続(iPad と iPhone)
オーディオクラスコンプライアントオペ
レーションにより、624 を iOS 機器へスタ
ンダードなカメラコネクションキットを使
用して接続することができます。iOS 機器へ
接続された 624 は、オーディオアプリへマ
ルチチャンネルのオーディオ I/O を供給し
ます。
29
ウェブアプリコントロール
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ションでは、高度なオンボードルーティング
やミキシング、エフェクトプロセッシング機
能等、624 の全ての設定を行うことができま
す。ウェブアプリケーションは機器本体から
供給されるため、コンピュータへのソフト
ウェアインストールを行う必要はありませ
ん。コンピュータと 624 間の接続(Ethernet
ケーブル接続、Ethernet ハブ、または Wi-Fi
ネットワーク共有)
、ネットワークポートを
介したウェブアプリケーションへのアクセス
についての詳しい説明は、
「MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーション」:11 頁を
お読みください。
ソフトウェアのインストール
以下の状況では、ソフトウェアのインス
トールを実行しなければなりません。:
オーディオドライバ
インストーラーは、Thunderbolt と USB
オーディオドライバ(Mac:CoreAudio、
Windows:ASIO と Wave)をコンピュータ
へ供給します。
Mac, 及び Windows 環境の Thunderbolt 対応
624 を Thunderbolt ポート搭載した PC でご
使用いただくことができます。この場合、
MOTU Pro Audio ASIO ドライバ経由で最大
128 チャンネルのオーディオインプット /
アウトプットを供給します。OS X 環境では、
MOTU Pro Audio Core Audio ドライバが同様
のハイパフォーマンスな Thunderbolt I/O 機
能をオーディオアプリケーションへ供給し
ます。どちらの環境も、非常に低いバッ
ファーサイズ、及び I/O レイテンシーをホ
ストオーディオソフトウェアへ供給します。
v
• Windows 7 以降で起動した PC を使用する
• 624 を Thunderbolt オーディオインター
フェイスとして使用
ThunderboltのPC対応についての詳しい
説明は、motu.com/support でご覧いただく
ことができます。ご使用の PC により、
MOTU 社 Thunderbolt オーディオインター
フェイスが対応していない場合もあります。
• 624 を USB オーディオインターフェイスと
して使用、及びネットワークポートを使用せ
ずにウェブアプリケーションを使用
• 複数の MOTU インターフェイスを使用
上記の状況が当てはまらない場合、ソフト
ウェアのインストールを行う必要はありま
せん。ソフトウェアのインストールをス
キップして次へ進みます。
MOTU インターフェイスをコンピュータへ接続す
る前にソフトウェアインストーラーを起動
最新 MOTU Pro Audio インストーラーは、
www.motu.com/avb でダウンロードできます。
業界最速の I/O レイテンシーパフォーマンス
MOTU Pro Audio ドライバは、Thunderbolt、
及び USB オペレーションで非常に低い I/O
レイテンシーのパフォーマンスを供給しま
す。(OS X と Windows 環境)例えば 32 サ
ンプルバッファーサイズに設定された 624
インターフェイスでは、Thunderbolt 経由で
1.9 ミリセカンド(Windows 環境)/1.6 ミ
リセカンド(OS X 環境)96 kHz のラウンド
トリップレイテンシー(RTL)を実現しま
す。RTL は、アナログインプットから入力
されたオーディオシグナルが、Digital
v
ソフトウェアのインストールを行う場合
は、624 をコンピュータへ接続する前に実
行することをお勧めします。
30
ソフトウェアのインストール
Performer のような DAW ソフトウェアを経
由してアナログアウトプットから出力され
るまでにかかる時間を表します。
MOTU Pro Audio ASIO ドライバ
ASIO ソフトウェアで 624 を有効にするに
は、 MOTU Pro Audio ASIO ドライバを選択
します。
ASIO ソフトウェアで 624 を有効にするに
は、 MOTU AVB USB ASIO ドライバを選択
します。
Host Buffer Size メニュー
Windows ホストに接続した場合、Host
Buff er Size メニュー(図 3-2 参照)が有効
になります。バッファーサイズを小さくす
ると、オーディオのレイテンシーを減らす
代わりにコンピュータの処理能力を多く消
費するため、作業に支障を来たす場合があ
ります。作業環境に合わせた値を選択する
ようにしましょう。
図 3-2: MOTU インターフェイスのホストバッファーサイズの
設定。
必要以上にバッファーサイズを小さくする
と、ホストソフトウェアやコンピュータで
の作業に問題が生じる場合があるため、注
意しましょう。
図 3-1: Cubase で MOTU AVB ASIO ドライバを選択。
WDM / Wave ドライバ対応
MOTU Pro Audio ドライバは、ステレオチャ
ンネル、及びマルチチャンネル(最大 24
チャンネル)の WDM(Wave)対応オー
ディオソフトウェアにも対応しています。
v
海面レベルでは、音は 30 cm(約 1
フィート)をミリセカンドで進みます。10
ミリセカンドのレイテンシーとは、オー
ディオソースから約 3m(10 フィート)の
距離を示します。
31
ソフトウェアのインストール
Host Safety Offset メニュー
Windows 環境のホストに接続した場合、
Host Safety Off set メニュー (図 3-2 参照)
が有効になります。この設定では、ホスト
のレイテンシーを調整します。オフセット
を小さくすると、オーディオのレイテン
シーを減らす代わりにコンピュータの処理
能力を多く消費するため、作業に支障を来
たす場合があります。作業環境に合わせた
値を選択するようにしましょう。この設定
は、コンピュータのパフォーマンスに大き
く影響します。
MOTU Discovery アプリ
MOTU Discovery アプリ(Mac のメニュー
バー、または Windows のタスクバーから起
動)は、Thunderbolt/USB で接続されたコ
ンピュータ、またはネットワーク上にある
全ての MOTU インターフェイスを認識し、
リスト形式で表示します。表示されたリス
トから 624 インターフェイス名を選択する
と、その設定事項をウェブアプリケーショ
ンに表示します。(「MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーション」
:11 頁を
お読みください。)
MOTU Pro Audio WebUI Setup ショートカッ
ト(Windows)
MOTU Pro Audio WebUI Setup ショートカット
は、Windows 環境のスタートメニューへイン
ストールされます。このショートカットは、
ウェブブラウザ内の Pro Audio Control ウェブ
アプリケーションを起動します。
AudioDesk ワークステーションソフトウェア
付属の AudioDesk ワークステーションソフ
トウェアでは、オーディオの録音、再生、
編集、ミックス、プロセッシング、バウン
ス、マルチトラックデジタルオーディオレ
コーディングプロジェクトのマスタリング
を行います。
AudioDesk についての詳しい説明は、
AudioDesk 付属の PDF 説明書ををお読みくだ
さい。
図 3-3: AudioDesk。
その他のホストオーディオソフトウェア
624 をその他のホストオーディオソフト
ウェアで使用するには、「ホストオーディオ
ソフトウェア」:63 頁をお読みください。
32
ソフトウェアのインストール
第 4章
ハードウェアのインストール
オーバービュー
Thunderbolt オーディオインターフェイスの設定
33
Thunderbolt オーディオインターフェイス
の設定
USB オーディオインターフェイスの設定 . . . . . 34
AVB Ethernet オーディオインターフェイスの設
定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
2 台のインターフェイスの設定. . . . . . . . . . . . . . 35
3 ∼ 5 台のインターフェイスの設定 . . . . . . . . . 36
マルチスイッチネットワークの設定 . . . . . . . . . 37
複数台のインターフェイスの設定 . . . . . . . . . . . 38
ウェブアプリケーションについて . . . . . . . . . . . 39
AVB Ethernet オーディオインターフェイスの設
定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41
一般的な 624 セットアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
オーディオの接続. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 46
SMPTE タイムコード(LTC)への同期 . . . . . . . 47
Thunderbolt ™ポートを搭載したコンピュータ
で 624 をオーディオインターフェイスとして
使用する場合は、この設定を使用します。
AVB ネットワークの同期 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 48
• Thunderbolt ケーブルを用意
Mac に接続した複数の AVB オーディオインターフェイ
スを同期............................................................. 49
• Thunderbolt チェイン(最大 6 機器:コン
ピュータを含まない)を構築する場合には、
624 インターフェイスをチェインの最後に
設置する
• 第 3 章「ソフトウェアのインストール」
:
29 頁参照
33
USB オーディオインターフェイスの設定
AVB Ethernet オーディオインターフェイス
の設定
コンピュータ、または iOS 機器
カメラコネクションキット
(アダプタ)
624 を USB オーディオインターフェイスと
して使用する場合は、この設定を使用しま
す。
• スタンダード USB ケーブルを使用します。
624 を AVB Ethernet オーディオインター
フェイスとして使用する場合は、この設定
を使用します。(要 Thunderbolt ポートを装
備した Mac、及び Mac OS X El Capitan
(10.11 以降)
• コンピュータの USB ポート(USB2.0、ま
• スタンダードな CAT-5e、または CAT-6
たは 3.0)、またはスタンダードカメラコネ
クションキット(別売りアダプタ)で iOS
機器へ接続します。
ケーブルを使用します。
• 「USB 2.0 クラスコンプライアントオペ
レーション」:29 頁参照
• コンピュータの Ethernet ポートへ接続し
ます。
• 「AVB Ethernet オーディオインターフェイ
スの設定」:41 頁参照
• ドライバのインストールは必要ありません。
CAT-5e ケーブルについて
CAT-5e、CAT-6 ケーブル
(シールド)は、高品質
バージョンのスタンダー
ド Ethernet パッチケーブ
ルです。ネットワーク
ケーブル販売店でご購入
いただけます。
34
ハードウェアのインストール
2 台のインターフェイスの設定
/
コンピュータへ 2 台の MOTU インターフェ
イスを接続する場合は、この設定を使用し
ます。
• コンピュータと MOTU AVB インターフェ
イス間の接続には USB、または Thunderbolt
(1248、8M、16A、112D、8A 等の MOTU
AVB インターフェイス使用時)を使用しま
す。
• スタンダード Thunderbolt ケーブルを使
用して Thunderbolt チェインの最後に本体
を配置します。
• スタンダード CAT-5e Ethernet ネットワー
クケーブルで 2 台のインターフェイスの
NETWORK ポートを接続します。
• 代案として、
「複数台のインターフェイス
の設定」:38 頁をお読みください。
35
ハードウェアのインストール
3 ∼ 5 台のインターフェイスの設定
MOTU AVB Switch ™(別売)を使用して 3
∼ 5 台の MOTU インターフェイスをコン
ピュータに接続する場合は、この設定を使
用します。
• スタンダード CAT-5e Ethernet ネットワー
• コンピュータへの接続は、USB、または
NETWORK ポートを使用します。(Ethernet
ポートではありません。)
Thunderbolt(要 Thunderbolt 装備の MOTU
AVB インターフェイス)を使用します。
ネットワークインターフェイスから / への
たくさんのオーディオストリームを使用す
るには Thunderbolt、または USB 3.0 の使用
を推奨します。1 つの Thunderbolt/USB 3.0
コネクションは、128 チャンネルの同時イ
ン / アウトを取り扱うことができます。
クケーブルでインターフェイスの
NETWORK ポートと MOTU AVB Switch を接
続します。
• MOTU AVB Switch の 5 つの AVB
• ネットワークケーブルの長さ:スタン
ダードな銅線ケーブルの場合は 100m。
ファイバーオプティックケーブルの場合は
それ以上。
• 「CAT-5e ケーブルについて」
:34 頁参照。
• 代案として、
「複数台のインターフェイス
の設定」:38 頁をお読みください。
全てのコンピュータ、及びインターフェイ
スは、ネットワーク上で相互アクセスが可
能です。
/
36
ハードウェアのインストール
• ネットワークにコンピュータを追加する
• 第 10 章「ネットワーク」
:99 頁も併せて
には、図の様に任意のインターフェイスへ
接続します。ネットワーク内の全てのコン
ピュータとインターフェイスは、どこから
でも自由にアクセスできます。
参照ください。
/
マルチスイッチネットワークの設定
5 台以上の MOTU インターフェイスと複数
台の AVB スイッチを使用してネットワーク
を拡張する場合は、この設定を使用します。
Monitor 8 に加え、ネットワーク上に Thunderbolt を装備した MOTU AVB インターフェイス(1248、
8M、16A、112D、8A)が存在する場合には、Thunderbolt を装備した MOTU AVB インターフェイスへ
コンピュータを接続します。
/
スイッチ A
/
/
その他のスイッチ、
インターフェイス、
コンピュータ。
スイッチ B
/
スイッチ C
37
ハードウェアのインストール
AVB Ethernet は業界標準規格です。MOTU
AVB スイッチ、またはサードパーティ社製
AVB スイッチを使用できます。
• スイッチは、直列に並べてデイジーチェ
インを構築することができます。この場合、
ループを作成しないように注意しなければ
なりません。下図のスイッチ A、B、C チェ
インで、C から A への接続は、ループを作
成してしまうためできません。代わりに、
B、C の両方を A へ接続します。
• より詳しい説明は、第 10 章「ネットワー
ク」:99 頁をお読みください。
複数台のインターフェイスの設定
複数台の MOTU インターフェイスは、複数
の USB(及び Thunderbolt)ポートを使用し
てホストコンピュータへ接続することも可
能です。しかしこの方法では、以下のよう
な問題もあります。:
• 各オーディオインターフェイス間のク
ロック同期を行うには、別途ワードクロッ
クの接続が必要になります。AVB ネット
ワークの接続(35-37 頁)を使用した場合、
ネットワーク接続を介して各オーディオイ
ンターフェイス間の同期を正確に保持する
ことができます。(ピコセカンドレベル)
• 各オーディオインターフェイス間で、直
接オーディオのルーティングを行うことが
できません。AVB ネットワークの接続
(35-37 頁)を使用した場合、各オーディオ
インターフェイス間で直接オーディオスト
リームのルーティングを行うことができま
す。(ニアゼロレイテンシー)
Thunderbolt を使用した複数のインターフェイス
の接続
コンピュータが複数の Thunderbolt ポート
を装備する場合、各ポートに直接 1 台、ま
たは Thunderbolt デイジーチェインの
MOTU AVB インターフェイス(1248、8M、
16A、112D、8A 等)を接続することができ
ます。
Thunderbolt と USB を使用した複数のインター
フェイスの接続
また、Thunderbolt ポートへ 1 台目を、USB
3.0(または 2.0)へ 2 台目のインターフェ
イスを接続することもできます。
複数のインターフェイスと USB
USB へ 624 を接続した場合、624 は USB
3.0 機器として機能します。
(USB 3.0 ポート
使用時)USB 2.0 ポートは複数の USB 2.0 機
器へ十分な処理能力を供給しますが、MOTU
インターフェイスでは低いレイテンシーに
よる大容量オーディオデータのリアルタイ
ムオペレーションが必要になるため、以下
の項目を考慮しましょう。:
• USB 3.0 ポートへの接続を強く推奨しま
す。
• USB 2.0 ポートを装備したコンピュータで
は、2 台以上のユニットを接続しないように
しましょう。
• USB 2.0 ポートに 2 台以上のユニットを接
続した場合、ハードディスクドライブ等の
その他の USB 2.0/3. 0 機器を接続しないよ
うにしましょう。
• この環境でよりより結果を得るには、同じ
コンピュータに接続されたインターフェイス
間でクロックの同期を確立しなければなりま
せん。
(オプティカル、または AVB 経由)
38
ハードウェアのインストール
複数の AVB Ethernet オーディオインターフェ
イス
624 を AVB Ethernet オーディオインター
フェイスとして使用(「AVB Ethernet オー
ディオインターフェイスの設定」:34 頁を
お読みください。)する場合、MOTU AVB
Switch、またはサードパーティ社製 AVB ス
イッチを使用して複数の AVB オーディオイ
ンターフェイスを接続することができます。
この場合、Mac 側からも AVB 経由で全ての
オーディオインターフェイスを認識します。
例えば、Avid S3 コンソールを Mac へ接続、
624 を S3 のもう一つのネットワークポート
(スイッチ内蔵)へ接続します。Mac は 624
と S3 の両方をオーディオ I/O として認識し
ます。しかしこの場合、OS X が全てをコン
トロールするため、オーディオのストリー
ムは Mac へ / からのみになります。「Mac
に接続した複数の AVB オーディオインター
フェイスを同期」:49 頁をお読みください。
オーディオインターフェイスの混在
この章で説明してきた複数台のインター
フェイス接続では、その他の MOTU オー
ディオインターフェイスを混ぜることもで
きます。例えば、Thunderbolt に 624 を接
続し、Stage-B16 を USB 2.0 へ接続すること
などが可能です。
ウェブアプリケーションについて
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリケー
ション は、AVB ネットワーク上にあるオー
ディオインターフェイスの全ての設定、ルー
ティング、ミキシング、オーディオエフェク
トプロセッシング機能をコントロールしま
す。詳しい説明は、
「MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーション」:11 頁を
お読みください。
ウェブアプリケーションは、624 インター
フェイス本体より供給されます。ウェブア
プリケーションを起動するには、インター
フェイスに USB で接続された機器、または
同一ネットワーク上の機器でブラウザを開
きます。
ウェブアプリ
(ブラウザ内)
ウェブアプリ
図 4-1: ウェブアプリケーションは、624 インターフェイス本
体より供給され、ネットワーク内のブラウザで開きます。
ウェブアプリケーションの独立性
このセクションで紹介した接続(特にネット
ワーク接続例)では、USB、AVB ネットワー
クのオーディオルーティングを個別に設定す
ることができます。またウェブアプリケー
ションのための接続は、AVB Ethernet 接続で
はなく、スタンダードな Ethernet 接続を利用
することができます。ウェブアプリケーショ
ンのコントロールは、オーディオのコント
ロールとは異なります。両者のコントロール
を分けることにより、MOTU インターフェイ
スの可能性を大きく広げます。
ユニークなウェブアプリケーション
次のセクションで紹介するウェブアプリ
ケーションの接続例は、たった一つのコン
トロール方法ではありません。ウェブアプリ
ケーションは、必要に応じてどこからでも、
いくつでも開くことができ、同時に MOTU
インターフェイスをコントロールすること
が可能です。
39
ハードウェアのインストール
ウェブアプリケーションを起動
次のセクションで紹介するウェブアプリ
ケーションの接続を完了後、「機器の接続と
ネットワーク構築」:11 頁の方法でウェブ
アプリケーションを起動します。
USB、または Thunderbolt 経由
インターネットにアクセス可能なコン
ピュータの USB、または Thunderbolt ポー
トへ接続された 624(34 頁参照)では、コ
ンピュータやネットワーク内のその他の機
器でウェブアプリケーションを使用できま
す。この方法を使用する場合には、ソフト
ウェアインストーラー(29 頁参照)でドラ
イバのインストールを実行しなければなり
ません。
スタンダード Ethernet 経由
624 にスタンダードな Ethernet 接続(直接
ケーブルで本体に接続、Ethernet ハブを併
用、またはローカルネットワークに Wi-Fi 接
続)された機器で起動したウェブアプリ
ケーションでも MOTU インターフェイスを
コントロールできます。
ネットワークポート
スタンダード Ethernet ケーブル
ネットワークポート
図 4-2: Ethernet ケーブルによる接続。
Ethernet ハブ、またはネットワーク(LAN)
MOTU インターフェイス、及びラップトッ
プの両方をスタンダードな Ethernet ハブ、
またはネットワーク(LAN)に接続します。
ネットワーク内の複数のコンピュータ上で
ウェブアプリケーションを同時に起動する
ことができます。
スタンダード Ethernet
ハブ、またはネットワーク(LAN)
ネットワークポート
Ethernet ケーブル
最もシンプルな Ethernet ケーブル接続によ
るウェブアプリケーションです。(USB、ま
たは Thunderbolt 接続は使用しません。)例
えば、MOTU インターフェイスをミキサー
やオーディオルーターとして使用する場合、
オンボードルーティング、ミキシング、エ
フェクト設定をウェブアプリケーションで
コントロールすることができます。
Ethernet ケーブル
ネットワークポート
図 4-3: スタンダードEthernetハブ、またはネットワーク(LAN)
接続。
40
ハードウェアのインストール
Wi-Fi
MOTU AVB スイッチ
Wi-Fi 使用時には、ネットワーク内の複数の
Wi-Fi 機器上でウェブアプリケーションを同
時に起動することができます。
MOTU AVB スイッチは、5 つの AVB
Ethernet ポートと 1 つのスタンダード
Ethernet ポートを装備します。AVB ポート
には MOTU インターフェイスを接続し、
Ethernet ポートには Wi-Fi や Ethernet を接
続します。
ラップトップ
(オプション)
タブレット
スマート
フォン
MOTU AVB インターフェイス
Wi-Fi ルーター、または
Ethernet ハブ / ネットワーク
Wi-Fi 機器
(別売)
Ethernet ケーブル
Airport、または
Wi-Fi ルーター
図 4-5: MOTU AVB スイッチの Ethernet ポートを使用。
ネットワークポート
図 4-4: Wi-Fi による接続。
Ethernet ネットワーク + Wi-Fi
もちろん、図 4-3 と図 4-4 を組み合わせる
ことも可能です。(Ethernet ハブ、または
ネットワークを Wi-Fi に接続)
AVB Ethernet オーディオインターフェイス
の設定
AVB 機能を搭載した Mac では、624 をスタ
ンダードなマルチチャンネルの Ethernet
オーディオインターフェイスとして使用す
ることができます。
Ethernet オーディオインターフェイスの条
件:
• Mac(要 Thunderbolt ポート搭載)
• OS X El Capitan(10.11)以降
• ファームウェアバージョン 1.2.5 以降の
MOTU インターフェイス
41
ハードウェアのインストール
Ethernet 接続
34 頁の様に、624 の NETWORK ポートを
Mac の Ethernet ポートに接続します。
(CAT-5e、または CAT-6 ケーブル:最大
100m)
2 ステップ 1 を完了すると、MOTU AVB
web app, の AVB 機器リストに Mac が表示さ
れる(下図参照)
ノート:Mac がリストに表示されるまでに
少し時間がかかる場合があります。
v
Ethernet ポートを装備しない Mac では、
Thunderbolt トゥ Ethernet アダプタを使用
します。
v
MacのUSBチップはAVB Ethernetに対応
していないため、USB トゥ Ethernet アダプ
タは使用できません。
また、Mac と 624 の両方を AVB 対応
Ethernet スイッチに接続することも可能です。
ウェブアプリケーションの設定
624 を AVB Ethernet オーディオインター
フェイスとして使用する際のウェブアプリ
ケーションの設定:
1 設定メニュー(下図赤丸)より MOTU
Discovery app. を起動し、 Launch Mac
Virtual Entity のサブメニューより必要な
Ethernet ポート(624 が接続されたポート)
を選択する
図 4-7: MOTU web app. で Mac の AVB 設定にアクセス。
3 Configuration メニュー(図 4-7 参照)より
必要な Mac のチャンネルモードを選択する
v
現時点の MOTU インターフェイスは、8
チャンネルストリーム(または、それ以下)
に対応しています。設定が 8 チャンネルを
超えないように注意しましょう。
図 4-8: Mac の AVB 設定。
図 4-6: AVB 接続を有効化。
4 Sample Rate メニュー(図 4-7 参照)で必
要なサンプルレートを選択する
現時点の Mac は、48, 96 と 192 kHz サンプ
ルレートに対応しています。
42
ハードウェアのインストール
5 Mac から再生するには、MOTU インター
フェイスの Device タブでインプットスト
リームを Mac のアウトプットストリームに
接続する(下図例は 1248 を使用)
図 4-9: Mac からの再生(コンピュータストリーム)をインター
フェイスへルーティング。
6 Routing タブで Mac のアウトプットスト
リームを MOTU インターフェイスのアウト
プットへルーティングする
図 4-11: インターフェイスのインプットを Mac へルーティン
グ。
8 Mac の Device タブで Mac のインプット
ストリームを MOTU インターフェイスのア
ウトプットストリームへ接続する
図 4-10: Mac チャンネルからインターフェイスのアウトプッ
トへルーティング。
図 4-12: インターフェイスからのストリームを Mac へルー
ティング。
7 (Mac で録音)MOTU インターフェイスの
v
インプットをアウトプットストリームへ
ルーティングする
Media Clock Input Stream の設定は
None のままにします。この設定は、Mac
と Media Clock に対応したサードパーティ社
製 AVB 機器に必要な設定です。MOTU 機器
では使用しません。
43
ハードウェアのインストール
クロック
図 4-12 では、1248 をマスタークロックに
し、Mac は 1248 のアウトプットストリー
ム 1 に同期しています。設定を逆にして、
Mac をマスタークロックにして 1248 を
Mac のアウトプットストリームに同期する
ことも可能です。ウェブアプリケーション
の Become Clock Master ボタンは Mac へ適
用することはできません。Mac をマスター
クロックへする場合には、手動で設定を行
わなければなりません。
AVB ストリームとチャンネル数
各 MOTU AVB ストリームは、8 つのオー
ディオチャンネルにより構成されます。
While testing is on-going, OS X AVB のパ
フォーマンスは、使用する Mac モデルによ
り異なります。Mac Pro(2013 後半)では、
8 チャンネルのイン / アウト(64 チャンネ
ル)を同時に取り扱うことができます。以
前の Mac モデルでは、1 つ、または 2 つ程
度のストリームの使用を推奨します。(各
MOTU インターフェイスのストリーム数に
ついては motu.com/avb をご覧ください。)
44
ハードウェアのインストール
フェクトプロセッシングを 624 本体だけで
実行でき、ラップトップやタブレット、ス
マートフォン、及びこれらの機器から同時
にコントロールすることができます。
一般的な 624 セットアップ
これは、最も一般的な 624 のセットアップ
例です。別途ミキサーの有無に関わらずご
使用頂けます。全てのミキシング、及びエ
624
フロントパネル
ヘッドフォン
シンセサイザ
ベース
1/4 インチアナログアウト
ギター
その他のアウトプット
(ステージモニター、サラ
ウンドモニター等)
プライマリ
スタジオモニター
MOTU 8pre 等、その他の
オプティカル機器
8 チャンネル ADAT
オプティカル
624
リアパネル
AVB
Ethernet
1/4 インチアナログアウト
セカンダリ
スタジオモニター
Ethernet ケーブルを使用したその他
の MOTU AVB 機器、MOTU AVB ス
イッチ、WiFi ルーター等
シンセサイザ、サンプラー、エフェクトユニット等
USB / Thunderbolt
Mac
/
PC
図 4-13: 一般的な 624 セットアップ例。
45
ハードウェアのインストール
オーディオの接続
624 でオーディオの接続をおこなう際には、
以下の項目を考慮しなければなりません。
プリアンプ付マイクインプット
マイクの接続には、スタンダードなマイク
ケーブルを使用します。
v
+4 dBu(ラインレベル)シグナルをマ
イクインプットに接続する場合には、-20dB
Pad を必ず使用します。ラインレベルの接
続には、1/4 インプットを使用することを
お勧めします。
ファンタムパワー
コンデンサマイクやその他のファンタムパ
ワーが必要な機器を接続する場合には、マ
イクインプットのファンタムパワー機能を
オンにします。
プリアンプゲイン
624 のプリアンプは 63 dB のゲインを供給
します。各インプットのゲインは、フロン
トパネルのノブでコントロールし、LCD で
状況を確認することができます。プリアン
プのゲインはデジタルコントロールです。
1dB 単位で正確に調整することができます。
また、ウェブアプリケーションでもプリア
ンプのゲイン調整を行うことができます。
詳しい説明は、「Device タブ」:13 頁をお読
みください。
-20 dB パッド
各マイクインプット(XLR ジャック)には、
-20 dB パッドスイッチを装備します。
ギターインプット
624 のフロントパネルには、2 つのギター
専用インプットを装備します。ギターや
ベース用に設計されたインプットです。イ
ンプットのトリムはノブで調節します。(12 ∼ +12:24 dB 範囲)
TRS 1/4 インチアナログインプット / アウトプット
1/4 インチアナログインプット / アウト
プットは、バランスド(TRS)コネクタで
す。(アンバランスドプラグを接続すること
も可能です。)
v
1/4 インチアナログアウトプットは、ク
ロスカップルではありません。従って、リ
ングがない TS コネクタの使用をお勧めしま
す。ネガティブターミナルがフローティン
グしていない場合、スリーブの設置を
ショートさせディストーションの原因とな
る場合があります。
専用メインアウト
624 のその他全ての I/O と同様、624 のメ
インアウトプットも独立したペアで機能し
ます。スタンダードなスタジオコンフィ
ギュレーションでは、メインアウトはスタ
ジオモニターへ接続しますが、状況に応じ
て通常のアウトプットと同じように取り扱
うことができます。調節可能なコンバータ
トリムを装備することにより、様々な業界
スタンダードのリファレンスレベルに対応
することができます。メインアウトプット
の音量は、フロントパネルのヘッドフォン
ノブでコントロールします。LCD に Main
Vol が表示されるまでノブを何回か押した
後、ノブを回して音量を調整します。
アナログトリム
全ての 1/4 インチアナログインプット / ア
ウトプットにはトリム機能を装備します。
この機能により、EBU-R68、SMPTE RP155、+4dBu、-10dBV、2vRMS、1vRMS 等
の様々なスタンダードに対応することがで
きます。
1/4 インチアナログインプットには、1dB
単位で調節可能な高品質なデジタルコント
ロールのアナログトリム(-96 ∼ +22 dB)
を装備します。
46
ハードウェアのインストール
アウトプットのトリムは、DAC 前のデジタ
ルステージで実行することができます。
(24
dB 範囲)メインアウトプットとフォーン
は、0 dB ∼-×(-127)のフルトリム機能を
装備します。
クロックソースの選択には、以下の二種類
の方法があります。:
ウェブアプリケーションでは、トリムコン
トロールを最も簡単に実行できます。詳し
い説明は、「Device タブ」:13 頁をお読みく
ださい。また、本体 LCD でもトリム機能を
コントロールできます。
1)Device タブ(12 頁のアイテム #13)に
ある Clock Source メニューより Internal 、
または Optical 以外を選択する。
オプティカル I/O
624 には ADAT オプティカル(ライトパイ
プ)コネクタを装備します。(1 インプット
/1 アウトプット)44.1/48 kHz 時で 8 チャ
ンネル、88.2/96 kHz 時で 4 チャンネルの
ADAT オプティカル I/O を供給します。
SMUX には、以下の 2 つのモードがありま
す。(13 頁のアイテム #23)
• Standard ̶ サードパーティ社製の SMUX
互換機使用時の 2x オプティカル接続に使用
します。
• Type II(レガシー)̶ 2x オペレーション
に対応したオプティカルポートを装備する
レガシー MOTU 製品使用時に使用します。
オプティカルポートは、176.4/192 kHz 起
動時には使用できません。
TOSLink(オプティカル S/PDIF)
オプティカルポートは、ステレオ TOSLink
(オプティカル S/PDIF)として使用すること
もできます。(13 頁のアイテム #23)オプ
ティカルイン及びアウトは、個々に設定す
ることが可能です。
オプティカル接続時のクロックソース設定
1. オプティカル機器を 624 へ同期
2. 624 をオプティカル機器へ同期
2)Device タブ(12 頁のアイテム #13)に
ある Clock Source メニューより Optical
を選択する
SMPTE タイムコード(LTC)への同期
Clock Mode メニュー(12 頁のアイテム
#13)は、SMPTE タイムコード(LTC:
Longitudinal Time Code)への同期機能を取
り扱います。
LTC クロックモードを選択すると、MOTU
インターフェイスのオーディオフェーズ
ロックエンジンは受信するタイムコードに
同期します。(タイムコードインプットの設
定方法は後述)この機能により、インター
フェイスを通過するオーディオのタイム
コードへの同期を確立し、時間経過と共に
起こりえるオーディオのずれを防ぎます。
また、DAW で録音 / 再生するオーディオの
タイムコードへの同期を確立し、時間経過
と共に起こりえるオーディオのずれを防ぎ
ます。
v
受信するタイムコードに状態により、イ
ンターフェイスがタイムコードへの同期を
確立するまでに数秒間程かかる場合があり
ます。安定したタイムコードを供給するこ
とにより、より速いロックアップタイムを
得ることができます。
オプティカル機器を接続する場合、デジタ
ルオーディオクロックがフェーズロック
(シンク)していることを確認しましょう。
47
ハードウェアのインストール
SMPTE タイムコード(LTC)の設定
MOTU インターフェイスには、いくつかの
タイムコード機能の設定があります。ウェ
プアプリケーションの Device タブ(14 頁参
照)の LTC Setup セクションで取り扱いま
す。:
Enable Format Autodetect
(選択時)受信するタイムコードのフレーム
フォーマットを MOTU インターフェイスが
自動認識します。
Enable Jam Sync
(選択時)受信するタイムコードが途切れた
場合でも、MOTU インターフェイスは LTC
から MTC への変換を継続します。出力を停
止するには、 Stop Jam Sync ボタンをク
リックします。
AVB ネットワークの同期
AVB プロトコルは、正確なタイミングのシ
ンク、クロック機能を供給します。AVB 機
器のネットワークでは、その大きさに関わ
らず以下の機能を有します。:
• ローレイテンシー
図 4-14: SPMTE タイムコード同期の設定。
• ネットワーク全体のタイムベース
LTC Input Source
• 接続された全体にサンプルアキュレート
タイムコード(LTC)を受信するインプット
を選択します。
より正確なフェーズロックを供給
Computer Channel for LTC-to-MTC
Conversion
未使用のコンピュータチャンネルを指定し
ます。ここで指定されたチャンネルを使用
してコンピュータへ LTC を送信します。未
使用のコンピュータチャンネルが無い場合
には、Routing タブで新しいチャンネルを追
加します。詳しい説明は、「LTC から MTC
への変換」:58 頁をお読みください。
LTC Format
受信するタイムコードに一致したフレーム
フォーマットを選択します。
• ナノセカンドレベルの正確なタイミング
マスタークロックの選択
ウェブアプリケーションでは、MOTU AVB
ネットワーク内のマスターデバイスの設定
を簡単に行うことができます。
1 Devices タブ(13 頁)をクリックする
2 デバイスリスト(13 頁のアイテム #1)
でクロックマスターにする MOTU インター
フェイスを選択する
3 Become Clock Master ボタンをクリック
する
2 で選んだ機器以外の全ての AVB 機器がス
レーブになります。
48
ハードウェアのインストール
マスタークロック機器を外部クロックソースへ
同期
AVB ネットワークのクロックマスターに設
定した MOTU インターフェイスを外部ワー
ドクロックやオプティカルのタイムベース
に同期することもできます。この場合、AVB
ネットワークのクロックマスターに設定し
た MOTU インターフェイスのクロックモー
ド(Device タブ)を必要なクロックソース
に設定します。
Mac に接続した複数の AVB オーディオイン
ターフェイスを同期
Mac に接続した複数の AVB オーディオイン
ターフェイスを同期するには、以下の方法
があります。:
図 4-15: クロックマスターの選択。
• ワードクロック等の外部クロックソース
代わりに、一つ一つの MOTU インターフェ
イスでマスターとスレーブの設定を手動で
行うこともできます。例えば、ネットワー
ク上の一つの MOTU インターフェイスだけ
が本体自身のクロック、または外部クロッ
クソースを参照しなければならない場合に
は、個々の MOTU インターフェイスで設定
します。異なるクロックソースに同期する
機器がネットワーク上に混在する場合、こ
れらの機器間でオーディオのストリームを
行うことはできません。
へ同期する
• アグリゲート機器を作成する(アグリ
ゲート機器の設定パネルでドリフトコレク
ション機能を有効にすることにより、同期
していない機器のサンプルレートコンバー
ジョンを実行します。)
49
ハードウェアのインストール
50
ハードウェアのインストール
Part 2
Using the 624
第 5章
プリセット
オーバービュー
624 には多くの可能性があり、その使用方
法も多岐にわたります。この章では、一般
的な 624 の使用方法を想定し、各使用方法
に合わせたプリセットを紹介します。
プリセットの作成
624 では、カスタムプリセットも作成する
ことができます。624 には多くの可能性が
あり、多くの作業を同時に取り扱うことが
できます。
プリセットメニュー
プリセットメニュー(13 頁のアイテム #7)
は、様々な使用方法に合わせたプリセット
を供給します。プリセットを読み込むと、
624 のルーティングやミキサー設定を自動
的に変更します。読み込んだプリセットの
微調整は各タブで行います。
ビデオチュートリアル
この章で紹介するプリセットのビデオ
チュートリアルを以下の URL でご覧いただ
けます。:
www.motu.com/avb
オーディオインターフェイス . . . . . . . . . . . . . . . 54
スタンドアローンミキサー . . . . . . . . . . . . . . . . . 54
インターフェイス + ミキサー . . . . . . . . . . . . . . . 55
ミキシングモニター機能付ライブ録音 . . . . . . . 56
AVB 拡張. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 56
オプティカルコンバータ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57
53
オーディオインターフェイス
624 インターフェイスをスタンダードな USB、
または iOS オーディオインターフェイスとして
使用するには、 Audio Interface プリセットを選
択します。この場合、ハードウェアのインプッ
トとアウトプットの設定は、コンピュータ、ま
たは iOS 機器から設定することができます。コ
ンピュータチャンネル 1-2 はオンボードミキ
サーを経由して 624 のメインアウトへルーティ
ングされ、コンピュータチャンネル 3-4 は 624
のヘッドフォンアウトへルーティングされたオ
ンボードミキサーのモニターバスへルーティン
グされます。残りのコンピュータチャンネル
は、624 のアナログ、及びデジタルアウトプッ
トへ順にルーティングされます。624 の全ての
インプット(アナログ、オプティカル等)は、
コンピュータとオンボードミキサーの両方へ
ルーティングされます。ライブインプットをゼ
ロレイテンシーでモニタリングするには、ミキ
サーのインプットのミュートを解除することに
より、メインアウト(またはヘッドフォンアウ
ト)から聴くことができます。このプリセット
では、ネットワーク機能を使用することはでき
ません。
コンピュータ、または iOS 機器
スタンドアローンミキサー
624 をスタンドアローンミキサーとして使
用するには、 Stand-alone mixer プリセット
を選択します。スタンドアローンミキサー
としての 624 は、全てのインプットをミキ
サーへルーティングし、ミキサーのメイン
ミックスバスとモニターバスをメインアウ
トとヘッドフォンアウトへ送信します。
ミキサーをコントロールするには、ウェブ
アプリケーションを使用します。624 をコ
ンピュータへ Thunderbolt、USB、Ethernet、
Wi-Fi で接続します。(「ウェブアプリケー
ションについて」:39 頁をお読みくださ
い。)図 5-2 は、Wi-Fi による接続です。複
数の Wi-Fi 機器からコントロールすることが
できます。
ラップトップ
(オプション)
タブレット
スマート
フォン
Wi-Fi 機器
メイン
ミックス
Aux
ミックス
グループ
ミックス
1
グループ
ミックス
2
Airport 等
Wi-Fi ルーター
Ethernet
ケーブル
/
(iOS 機器)要カメラコネクションキッ
ト(アダプタ)
ローカルインプット +
ネットワークインプット
図 5-2: スタンドアローンミキサーとして機能する 624。
アナログ機器へのオーディオ接続
図 5-1: オーディオインターフェイスとして機能する 624。
54
プリセット
インターフェイス + ミキサー
624 をインターフェイス + ミキサーとして
使用するには、 Interface + mixer プリセッ
トを選択します。インターフェイス + ミキ
サーとしての 624 は、 Audio Interface プ
リセットと同じように機能しますが、全て
の From Computer チャンネルも 624 のオン
ボードミキサーへルーティングします。オ
ンボードミキサーでは、これらのシグナル
をメインミックスバス(メインアウトへ送
信)とモニターバス(ヘッドフォンアウト
へ送信)でミックスします。オンボードミ
キサーでミックスされるソースシグナル:
ラップトップ
/
メイン
ミックス
Aux
ミックス
1
Aux
ミックス
2
• 624 のアナログインプット
• 624 のオプティカルインプット
• ホストコンピュータからの Thunderbolt/
ステージ等からのアナログインプット
図 5-3: インターフェイス、及びミキサーとして機能する 624。
USB チャンネル
モニターバスは、ソロバスに設定されてい
ます。
この設定のミキサーは、コンピュータ上で
起動した MOTU Pro Audio Control ウェブア
プリケーションでコントロールします。ま
た、同じ Wi-Fi ネットワーク上にあるワイア
レス機器からもウェブアプリケーションを
起動することができます。
55
プリセット
ミキシングモニター機能付ライブ録音
624 をミキシングモニター機能付ライブ録
音機器として使用するには、 Live recording
with monitor mixing プリセットを選択しま
す。このプリセットは、前述の Interface +
mixer (「インターフェイス + ミキサー」:
図 5-3 参照)と同じように機能しますが、
独立したモニターミックス用に aux バスを
624 のアナログアウトへルーティングしま
す。、インターフェイスの全てのインプット
をコンピュータ(録音用)とミキサーのメ
インミックス、及びモニターバスへルー
ティングします。(ニアゼロレイテンシーモ
ニタリング)コンピュータからの
Thunderbolt/USB チャンネルは、624 の
ミックスに含まれます。
PA ミキシングコンソールからのアナログインプット
PA ミックス
ラップトップ
(オプション)
24Ai
Ethernet ケーブル
624
ステージ
AVB 拡張
624 のインプット、及びアウトプットを
Ethernet ケーブル上のその他の機器へ接続
したい場合には AVB Expansion プリセット
を選択します。このプリセットでは、624
の全てのインプット、及びアウトプットを 8
チャンネルの AVB ネットワーク(ルーティ
ンググリッド)へルーティングすることに
より、AVB Ethernet ネットワーク上の全て
の機器間との送受信を可能にします。
演奏者へのモニターミックス
Wi-Fi 経由で各演奏者がモニターミックスをコントロール
図 5-4: AVB 拡張機器として機能する 624。
56
プリセット
オプティカルコンバータ
ADAT オプティカルポートを装備したその他
の機器に接続された 624 を、マルチチャン
ネルのデジタルトゥアナログ、及びアナロ
グトゥデジタルコンバータとして使用する
には、 Optical converter プリセットを選択
します。
例えば、624 のオプティカルインプット
ポートへ MOTU オーディオインターフェイ
スのオプティカルアウトプットポートを接
続します。(またはその逆)この場合、624
は 8 アナログアウトプット(またはイン
プット)を供給するマルチチャンネルの拡
張機器として機能します。
その他のインターフェイス
オプティカル
ケーブル
624
アナログアウトプット
図 5-5: Optical converter プリセットは、624 をオプティカル
トゥアナログコンバータ、及び拡張機器にします。
57
プリセット
58
プリセット
第 6章
フロントパネル LCD
オーバービュー
フロントパネル LCD には、全てのインプッ
ト、及びアウトプットのレベルメーターと
オプティカル I/O のアクティビティを表示
します。またメニューを表示して、機器の
ステイタスや設定を確認することもできま
す。
レベルメーター
本体の初期設定では、LCD にレベルメー
ターアクティビティ(オーディオインプッ
ト / アウトプット)を表示します。(図 6-1
参照)
クロック
セクション
オプティカル
アクティビティ
レベルメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 59
プッシュボタン機能を備えたノブ . . . . . . . . . . . 59
ID ノブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
チャンネルフォーカス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
メインアウトボリューム. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
METERS ノブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
メニューナビゲーション. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
Device メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
Network メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
Settings メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
Presets メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
Version メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
クロック . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
アナログ I/O のレベルメーター
図 6-1: アナログのメーター、オプティカルのアクティビティ
インディケータ。
プッシュボタン機能を備えたノブ
フロントパネルのノブ(図 6-2 参照)は、
押すことにより青色表示の機能に切り替え
ることができます。
スタンドアローンオペレーション . . . . . . . . . . . 61
図 6-2: 青色表示機能へはノブを押して切り替えます。
59
ID ノブ
ID ノブ(図 6-2 参照)を押すと、機器の
ネットワーク情報(IP アドレス等)を表示
します。BACK ノブを押すとメーター表示に
戻ります。
チャンネルフォーカス
音量調節時にノブを回すと、LCD の表示を
そのノブの情報に自動的に切り替えます。
ノブの操作を終了すると、数秒後に LCD 表
示を元の表示に戻します。フォーカスタイ
ムを一時的に延長するには、フォーカス時
にノブを押します。LCD に ロック アイコ
ンを表示して次にノブを押すまでフォーカ
ス表示を継続します。
メインアウトボリューム
ヘッドフォンノブを押すと、メインアウト
プットとヘッドフォンアウトのボリューム
コントロールを切り替えます。
Mute
メインアウト、またはヘッドフォンアウト
のボリューム調整時、LCD に設定状況を表
示します。スクリーン上にボリューム情報
が表示されている際、ヘッドフォンノブを
ダブルタップすることにより、メインアウ
ト、またはヘッドフォンアウトシグナルの
ミュート / ミュート解除を行います。
METERS ノブ
METERS ノブを押すと、メーター表示(初
期表示)に戻ります。
メニューナビゲーション
SELECT ノブを押すとメインメニューを表示
します。
メインメニュー
SELECT ノブを回して表示される設定事項を
スクロールします。
設定項目を決定後、再度 SELECT ノブを押
すと、その項目のパラメータの変更モード
に切り替わります。
BACK ノブを押すと、一つ前の表示に戻りま
す。
メニューモードから抜け出すには、メ
ニュー表示が消えるまで BACK ノブを繰り
返し押します。また、METERS ノブを押し
てメーター表示(初期表示)へ戻ります。
Device メニュー
Device メニューでは、機器名や接続状況
(Thunderbolt、USB、AVB)等の機器情報を
取り扱います。
Network メニュー
Network メニューでは、以下のネットワー
ク関連項目を取り扱います。:
項目
説明
Serial/UID
AVB ネットワーク識別名、及びシリ
アルナンバー(トラブルシューティ
ング、及び本体登録用)
IP address
ユニット個別のネットワークアドレ
ス。ウェブブラウザにこの IP アドレ
スを入力してユニットの設定を行う
ことができます。(MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーション)
AVB
AVB ネットワーク機能のオン / オフ
を表示します。AVB に対応していな
い AVB スイッチを使用する場合に
は、この機能をオフにします。この
機能がオフの場合、ネットワーク上
のオーディオストリーミングもオフ
になります。
60
フロントパネル LCD
Settings メニュー
Settings メニューでは、クロックモードやサ
ンプルレート等、本体の基本設定を取り扱
います。
項目
説明
Clock Mode
本体のデジタルクロックソースを設
定します。
Sample Rate
本体のサンプルレートを設定します。
Optical
ADAT 、 TOSLink 、または本体を
88.2/96 kHz で起動した場合の
SMUX フォーマットを設定します。
詳しい説明は、「オプティカル I/O」:
47 頁をお読みください。
Configure IP
本体 IP の設定方法を選択します。
Clear Password
ウェブアプリケーションからパス
ワードの設定を削除します。
Factory Defaults
本体を工場出荷状態に戻します。
Presets メニュー
Presets メニューでは、本体で使用するプリ
セットを選択します。プリセットは、ウェ
ブアプリケーションで作成 / 保存します。
(13 頁のアイテム #7)
Version メニュー
本体ファームウェアのバージョンを表示し
ます。
クロック
LCD のクロックセクション(図 6-1:59 頁
参照)には、本体のサンプルレートと、ク
ロックモード(13 頁のアイテム #13)を表
示します。クロックモードの設定は、
Settings メニューでも設定 / 変更できます。
スタンドアローンオペレーション
ミックス設定やグローバル設定を含む 624
の全ての設定は、624 のメモリー内に保存
するため、コンピュータを接続しなくても
624 をスタンドアローンで使用することが
できます。この場合、624 の全ての設定事
項はフロントパネル、またはネットワーク
内の機器で起動したウェブアプリケーショ
ンからコントロールします。詳しい説明は、
「ウェブアプリケーションについて」:39 頁
をお読みください。
61
フロントパネル LCD
62
フロントパネル LCD
第 7章
ホストオーディオソフトウェア
オーバービュー
624 は、Mac 環境の Core Audio、及び
Windows 環境の ASIO/Wave 対応オーディ
オアプリケーション:(MOTU 社 Digital
Performer、AudioDesk、Apple 社 Logic
Pro、GarageBand や、Ableton Live、Avid
Pro Tools、Cockos Reaper、Propellerhead
Reason、Steinberg Cubase、Nuendo、
CakewalkSONAR、PreSonus Studio One、
Bitwig 等のその他のサードパーティソフト
ウェアアプリケーション)へマルチチャン
ネルのオーディオインプット / アウトプッ
トを供給します。
AudioDesk は、motu.com/avb より無料でダ
ウンロードしていただくことができます。
AudioDesk についての詳しい説明は、
AudioDesk ユーザーガイド PDF(付属)を
参照ください。
MOTU 社製デジタルオーディオワークス
テーション Digital Performer は、別売りで
す。AudioDesk から Digital Performer への
アップグレードについての詳しい説明は、
MOTU 日本代理店、または販売店へお問い
合わせください。
準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 63
ウェブアプリケーションを起動 . . . . . . . . . . . . . 63
MOTU Pro Audio ドライバの選択. . . . . . . . . . . . 64
レイテンシーを減らす. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 65
オンボードミキサーとエフェクト . . . . . . . . . . . 70
準備
最初にホストオーディオソフトウェアを準
備します。ホストオーディオソフトウェア
のインストール等が完了したら、以下の章
を先にお読みください。:
• 第 3 章「ソフトウェアのインストール」
:
29 頁
• 第 4 章「ハードウェアのインストール」
:
33 頁
ウェブアプリケーションを起動
ホストオーディオソフトウェアを起動する
前に、ウェブアプリケーションを開き、624
の設定を行います。
ウェブアプリケーションでは、必要なイン
プット / アウトプットのオン / オフ、オー
ディオストリーミングの設定等、624 の設
定全般を取り扱います。
サンプルレート
Sample Rate メニューでは、本体機器、及び
ホストオーディオソフトウェアで使用する
サンプルレートを選択します。
クロックモード
Clock Mode メニュー(13 頁の Device タブ
のアイテム #13)では、システムのクロッ
クマスター機器を選択します。
624 にデジタル機器が接続されていない
(アナログインプット / アウトプットだけを
使用する)場合で、ホストオーディオソフ
トウェアがワードクロックやその他のク
ロックソースへ同期する必要が無い場合に
は、 Internal を選択します。
63
オプティカルポートへ外部機器を接続してい
る場合には、
「オプティカル接続時のクロッ
クソース設定」
:47 頁をお読みください。
ディオソフトウェアが ASIO に対応していな
い場合には、MOTU Pro Audio Wave ドライバ
を選択します。
Audio Interface プリセット
Quick Setup ボタン(13 頁のタブのアイテ
ム #10)をクリックして Audio Interface
プリセットを選択します。このプリセット
は、MOTU インターフェイスをホストオー
ディオソフトウェアのオーディオインター
フェイスにします。オーディオルーティン
グにカスタマイズについての詳しい説明は、
「ルーティンググリッド」:68 頁をお読みく
ださい。
MOTU Pro Audio ドライバの選択
前準備が全て完了したら、オーディオソフ
トウェアを起動して、MOTU Pro Audio ドラ
イバを選択します。
OS X オーディオソフトウェア
Mac OS X で起動したオーディオソフトウェ
アでは、メニューアイテムや環境設定等の
オーディオ機器設定関連項目で 624 を選択
します。
Windows オーディオソフトウェア
Windows で起動したオーディオソフトウェ
アでは、メニューアイテムや環境設定等で
ASIO ドライバを選択後、MOTU Pro Audio
ASIO ドライバを選択します。ホストオー
図 7-1: Cubase で MOTU Pro Audio ASIO ドライバを選択。
一般的なホストオーディオソフトウェア
ホストソフトウェ 624 を選択する場所
ア
Digital Performer
/AudioDesk
セットアップメニュー > オーディオ
システムの設定 > ハードウェアドラ
イバの設定
Pro Tools 9(ま
たはそれ以降)
セットアップメニュー >Playback
Engine、または Current Engine
Logic Pro
Preferences > Audio タブ > Devices タ
ブ > Core Audio タブ
Garage Band
Garage Band メニュー> Preferences >
Audio/MIDI > Audio Output/Input メ
ニュー
Cubase/Nuendo
Device Setup > Devices list > VST Audio
System メニュー
Live
Preferences > Audio タブ
Reason
Preferences > Audio preferences
Reaper
Preferences > Audio prefs > Devices
その他のソフトウェア
その他のオーディオソフトウェアでも、基
本的な設定は前述のソフトウェアと変わり
ません。詳しい説明は、ホストオーディオ
ソフトウェア付属の説明書を参照ください。
64
ホストオーディオソフトウェア
レイテンシーを減らす
624 システムのインプットから受信した
オーディオを一度コンピュータへ送り、ホ
ストオーディオソフトウェア経由でアウト
プットから出力すると、オーディオシグナ
ルに若干の遅れが生じます。このような
オーディオを遅れをモニタリングレイテン
シーと呼びます。
モニタリングレイテンシーは、オーディオ
インターフェイスのインプットで受信した
シグナルをコンピュータへ送り、ソフト
ウェアを経由したシグナルをコンピュータ
から再度オーディオインターフェイスへ戻
してアウトプットから出力するために発生
します。
624 経由のモニタリング
ライブインプットをプラグインなどでプロセ
スする必要がない場合には、624 のデジタル
ミキサー機能を使用してモニタリングのレイ
テンシーを完全に無くすことができます。
624 には、シグナルへ適用できる内蔵エフェ
クトプロセッシング(EQ、コンプレッショ
ン、リバーブ)機能も搭載しています。詳し
い説明は、
「Mixing タブ」:17 頁をお読みく
ださい。
ダイレクトハードウェアプレイスルー / ダイレ
クト ASIO モニタリング
オーディオアプリケーションの種類により、
ソフトウェアからノーレイテンシーのハード
ウェアモニタリング機能(オーディオイン
ターフェイスへ直接にスルーする機能)をコ
ントロールできるものもあります。例えばト
ラックでの録音を準備、またはモニタリング
ボタンを有効にすると、自動的にホストソフ
トウェアがトラックに設定されたインプット
からのオーディオをハードウェアのアウト
プットへスルーします。Digital Performer で
はダイレクトハードウェアプレイスルー、
ASIO ホストではダイレクトモニタリング、
またはダイレクト ASIO モニタリングと呼び
ます。624 は、このどちらの機能にも直接は
対応していません。これらの機能の代わり
に、MOTU Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーションのミキサー(
「Mixing タブ」
:17
頁をお読みください。
)で必要な接続を手動
で作成しましょう。
インプットシグナルにエフェクトを適用す
る必要がない場合には、録音するインプッ
トをモニタリングに使用するアウトプット
へルーティングするだけです。
録音するモノインプットをステレオでモニ
タリング、またはモニターするシグナルに
エフェクトを適用しなければならない場合
には、インプットシグナルを 624 のミキ
サーインへルーティングします。グリッド
左にある Outputs コラムの Mix In グループ
を開き、必要なインプットとミキサーイン
プットが交差するグリッドをクリックしま
す。ミキサーインプットへのルーティング
が完了したら、ミキサーのインプットチャ
ンネル、リバーブバス、モニターバスを使
用してエフェクトを適用し、モニターバス
アウトプットをハードウェアのアウトプッ
トへルーティングします。
グリッドで直接ルーティング、またはミキ
サー経由で出力、どちらの場合もコン
ピュータへのインプット接続も維持するこ
とを忘れないようにしましょう。(ソフト
ウェア上での録音の為)言い換えると、グ
リッドのインプットコラムで 2 つのタイル
(コンピュータとモニタリングアウトプッ
ト、またはミキサーインプット)が選択さ
れていることを確認します。インプットシ
グナルをその他へも送信する必要がある場
合には、随時送信先を追加します。
65
ホストオーディオソフトウェア
ホストオーディオソフトウェア経由のモニタ
リング
このセクションでは、ライブインプットを
プラグインでプロセスする必要がある場合、
またはバーチャルインストルメントを 624
経由で演奏する場合のレイテンシーのコン
トロール方法を説明します。
v
モニタリング時に発生するディレイは、
ハードディスクに録音されるデータ、または
ハードディスクに録音されたデータの再生に
は影響しません。オーディオデータの録音は、
常に正確なタイミングで実行します。
ホストソフトウェアのオーディオバッファーを調節
コンピュータでデータを一時保管するメモ
リー領域をバッファーと呼びます。624 の
ようなオーディオインターフェイスでは、
コンピュータへ送受信するオーディオデー
タのトランスファー時に、このバッファー
を使用します。バッファーサイズを大きく
すると、ソフトウェア経由でライブイン
プットのモニタリング時に発生するレイテ
ンシーが大きくなります。
Mac OS X でバッファーサイズの設定
Mac OS X 環境では、オーディオ I/O のバッ
ファーサイズはホストオーディオアプリケー
ションが取扱います。
(624 の CoreAudio ド
ライバでは取り扱いません。
)殆どのオー
ディオソフトウェアアプリケーションでは、
オーディオバッファーの調節を行うことがで
き、ソフトウェアを経由したライブインプッ
トモニター時のレイテンシーをコントロール
することができます。
図 7-2: Digital Performer や AudioDesk では、セットアップメ
ニューより「オーディオシステムの設定」>「ハードウェア
ドライバの設定」を選んで、「バッファーサイズ」メニュー
でオーディオバッファーの設定を行います。「ホストバッ
ファーマルチプライヤ」の詳しい説明は、Digital Performer/
AudioDesk 付属のマニュアルをお読みください。
図 7-3: CubaseやNuendoでは、デバイスメニューより> Device
Setup を選び、 624(またはその他の MOTU インターフェ
イスモデル) を選択した後、 Audio Buff er Size で設定を行
います。
66
ホストオーディオソフトウェア
に使用できるリアルタイムエフェクトプロ
セッシングの数が少なくなります。逆に、
バッファーサイズを大きくすると、より多
くのリアルタイムエフェクトなどのプロ
セッシングを使用できるようになります。
図 7-5: バッファーサイズを調節してレイテンシーを抑える場
合、AudioDesk/Digital Performer のパフォーマンスウインド
ウのプロセッサメーターで CPU への負担を確認します。再生
するオーディオが歪んだり、プロセッサメーターがピークに
達する場合には、バッファーサイズを大きくします。
図 7-4: Logic Pro では、 Audio Driver プリファレンスの I/O
Buff er Size で設定を行います。
Windows でバッファーサイズを調節
Windows 環境では、バッファーサイズの調
整をウェブアプリケーションの Device タブ
(12 頁)で行います。詳しい説明は、「Host
Buff er Size メニュー」、「Host Safety Off set
メニュー」:31 頁をお読みください。
レイテンシーと CPU のプロセッシングパワー
バッファーサイズの設定は、以下の事項に
大きく影響します。:
• モニタリングレイテンシー
• コンピュータの CPU への負担
• AudioDesk/Digital Performer やその他の
オーディオソフトウェアから送信するトラ
ンスポートコントロールの反応
• リアルタイムバーチャルインストルメン
トレイテンシー
レコーディングを行う必要がない場合や、
パッチスルーでインプットシグナルをモニ
ターする必要がない場合には、バッファー
サイズの設定をできるだけ大きくしましょ
う。使用するコンピュータの CPU により、
最適な値が異なるため、いくつかの値を試
してみましょう。
トランスポートコントロールへの影響
バッファーサイズの設定は、オーディオソ
フトウェアの反応速度にもわずかながら影
響します。バッファーサイズを小さくする
とソフトウェアの反応が速くなり、大きく
するとわずかに遅くなります。
エフェクトプロセッシングとオ−トメ−トミキシ
ング
バッファーサイズを小さくして遅れを減らす
ことにより、ライブインプットをエフェクト
プロセッシングやミックスオートメーション
へルーティングできるようになります。
この設定は、コンピュータのプロセッシン
グパワーとパッチスルー時のライブオー
ディオの遅れ(レイテンシー)を引き換え
にします。バッファーサイズを小さくする
と、レイテンシーを減らす代わりに、コン
ピュータへ大きな負担をかけるため、同時
67
ホストオーディオソフトウェア
ルーティンググリッド
ルーティンググリッド(図 7-6 参照)は、コ
ンピュータ間のオーディオルーティングを
取り扱います。
インプット / アウトプットバンクのオン / オフ
ウェブアプリケーションの Routing タブ
(16 頁参照)では、ホストオーディオソフ
トウェアで使用する 624 のオン / オフを設
定します。Routing タブで選択されていない
624 は、オーディオソフトウェアソフト
ウェアで使用できません。
コンピュータチャンネル数の設定
Routing タブの Enable Inputs/Outputs セク
ション(図 7-6 参照)では、ホストオーディ
オソフトウェア間で行うオーディオスト
リーミングのコンピュータチャンネル数を
設定します。:
• コンピュータで録音に必要な物理的なイ
ンプット数
• 再生に必要な物理的なアウトプット数
• 624 のオンボードミキサーへ / から送受信
するオーディオストリーミング数
• AVB ネットワーク間を送受信するオーディ
オストリーミング数(複数の MOTU AVB イ
ンターフェイスでネットワーク構築時)
図 7-6: コンピュータチャンネル(ホストオーディオソフトウェアから)から 624 のアナログアウトプットへのルーティング例。
コンピュータチャンネル 1-2 は、Phones L-R と Main L-R へ送信されています。
68
ホストオーディオソフトウェア
設定するチャンネル数が分からない場合に
は、Routing タブを開きます。(後述)
ホストオーディオソフトウェアへインプット / ア
ウトプットを開放
ウェブアプリケーションの Routing タブ
(15 頁参照)で、必要なインプット、及びア
ウトプットをコンピュータチャンネルへ
マッピングします。(図 7-6、図 7-7 参照)
プリセットの選択
プリセットメニュー(13 頁のアイテム #7)
では、様々な状況に合わせたマッピング設
定のプリセットを供給します。
コンピュータインプット / アウトプットチャンネ
ル名
ルーティンググリッド(図 7-6 参照)のコン
ピュータインプット、及びアウトプット名を
クリックして名称を変更できます。チャンネ
ルネーム対応ソフトウェアでは、これらの
チャンネル名を見ることができます。
コンピュータとオンボードミキサー間のオーディ
オストリーミング
ルーティンググリッド上列に表示された
Mix インプットは、インターフェイスのオ
ンボードミキサーのアウトプットバスから
送信されるシグナルを受信するインプット
です。これらのミックスバスをコンピュー
タのホストオーディオソフトウェアへ送信
するには、必要なのコンピュータチャンネ
ルと交差するグリッドをクリックして選択
します。
図 7-7: 624 のインプットをコンピュータチャンネル(ホストオーディオソフトウェア)へルーティング例。
69
ホストオーディオソフトウェア
また、コンピュータからのオーディオシグ
ナルをミキサーへストリーミングすること
もできます。コンピュータからのシグナル
は、グリッド上部のインプットとしてグ
リッドに表示されます。コンピュータチャ
ンネルからのオーディオシグナルをミキ
サーへルーティングするには、必要なコン
ピュータチャンネル(縦軸)と任意のミッ
クスインプット(横軸)と交差するグリッ
ドをクリックして選択します。
ルーティンググリッドチュートリアル
ルーティンググリッドの使用方法について
のビデオチュートリアルを以下の URL でご
覧いただけます。:
AVB ネットワークのストリーミング
コンピュータに直接接続された 624 を経由
したホストオーディオソフトウェアから出
入力するオーディオシグナルは、ネット
ワーク内の AVB インターフェイスへオー
ディオチャンネルとして送信することがで
きます。詳しい説明は、「コンピュータチャ
ンネルをネットワークストリームにマッピ
ング」:72 頁をお読みください。
オンボードミキサーとエフェクト
624 には、パワフルなミキシング、EQ、コ
ンプレッション、リバーブ機能を搭載しま
す。これら機能により、624 をモニターミ
キサー、ステージ上の演奏者へのシグナル
ルーティング、ホストオーディオソフト
ウェアが持つミキシング環境に則した拡張
システム等、多くの使用方法を供給します。
ミキシングの設定はプリセットとして保存
でき、必要に応じていつでもお好きな設定
を呼び出すことができます。詳しい説明は、
「Mixing タブ」
:17 頁をお読みください。
コンピュータチャンネルを複数のアウトプットで
モニタリング
図 7-6 は、ホストオーディオソフトウェア
からのステレオオーディオストリームを複
数のアウトプットで出力しています。この
例では、コンピュータチャンネル 1-2 を
Phones L-R、Main 1-2 へ出力しています。
複数のアウトプットへインプットをルー
ティングするには、必要なアウトプットと
交差するグリッド全てをクリックして選択
します。(図 7-6 の computer channels 1-2
参照)
複数のインプットを一つのアウトプットへ統合
複数のインプットを一つのアウトプットへ
統合(ミックス)するには、ミキサーイン
プットへルーティングした後、オンボード
のミキサー機能(「Mixing タブ」:15 頁をお
読みください。)を使用します。
www.motu.com/techsupport/technotes/
avbrouting
及び、
www.motu.com/avb
LTC から MTC への変換
Mac に 624 を接続した場合、624 は
SMPTE タイムコード(LTC)から MIDI タイ
ムコード(MTC)へのコンバータとして働
き、MTC へ同期できるホストオーディオソ
フトウェアでも使用することができます。
LTC から MTC への変換は、624 のクロック
モードが Internal (またはその他の設定)
時でも実行可能です。クロックモードの設
定を必ずしも LTC にする必要はありませ
ん。つまり、MOTU インターフェイスでは、
LTC から MTC への変換に、オーディオエン
ジンが受信するタイムコードへ同期する必
要はありません。この機能により、DAW ホ
ストソフトウェアは、より速いタイムコー
ドへの同期を実行することができます。
70
ホストオーディオソフトウェア
LTC から MTC への変換:
1 クロックモードを Internal (またはその
他の設定)に設定する
2 必要に応じてその他の LTC 設定を行う
詳しい説明は、「SMPTE タイムコードに同
期」:40 頁をお読みください。
3 受信する LTC が停止しても MIDI タイム
コードの出力を継続したい場合は、Enable
Jam Sync ボックス(図 4-5:40 頁参照)を
選択する
この機能が必要ない場合には、ボックスの
選択を解除します。
MOTU インターフェイスのドライバは、自
動的に OS X 間のコミュニケーションを確立
します。Audio MIDI 設定でオーディオ機器
の設定を完了すると、タイムコードポート
を MTC 対応ホストソフトウェアへ開放しま
す。ユーザーが使用するタイムコードポー
トを設定しなければならないソフトウェア
の場合には、MOTU インターフェイスの
SMPTE ポートを選択します。Digital
Performer では、「レシーブシンク」コマン
ド(セットアップメニュー)のポートメ
ニューで どれでも を選択します。:
ホストソフトウェ 同期設定
ア
Digital Performer
/AudioDesk
セットアップメニュー > レシーブシン
ク > ポートメニュー
4 DAW ソフトウェアの MTC(SMPTE)同
Pro Tools
Setup > Peripherals > Synchronization
期を実行する
Logic
File > Project Settings > Synchronization
> General
Live
Preferences > MIDI Sync
Cubase
Transport > Project Synchronization
Setup
71
ホストオーディオソフトウェア
72
ホストオーディオソフトウェア
第 8章
ミキサーエフェクト
オーバービュー
この章では、624 に搭載された DSP ミキ
サーのエフェクトプロセッサを紹介します。
Mixing タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
Aux Mixing タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
High Pass Filter(ハイパスフィルター). . . . . . 74
ハイパスフィルター。
Gate(ゲート). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 74
スレッショルド / アタック / リリースを搭
載したスタンダードなゲート。
ミキサーインプットチャンネルストリップ . . . 19
メインミックス / モニターチャンネルストリップ
20
Aux バスチャンネルストリップ . . . . . . . . . . . . . 21
グループ / リバーブチャンネルストリップ . . . 22
パワフルな DSP を搭載したミキサーとエフェク
ト機能
ミキサーは、強力な 32 ビットフローティン
グポイントプレシジョンによる DSP を搭載
し、ノーレイテンシーエフェクト(パラメ
トリック EQ、ダイナミクス、リバーブ)の
プロセッシングに必要な十分な処理能力を
有します。エフェクトはコンピュータが無
い環境でも、本体をオーディオインター
フェイス、またはスタンドアローンミキ
サーとして使用することにより、シグナル
へ適用することができます。コンピュータ
へ録音するシグナルは、ウェット、及びド
ライの両方を選択することができるだけで
はなく、ドライシグナルを録音しながら、
ウェットなシグナルをリアルタイムで演奏
者へ送信することも可能です。
4 バンドパラメトリック EQ . . . . . . . . . . . . . . . . . 74
英国製アナログコンソールをモデルにした
マルチバンドパラメトリック EQ。
Compressor(コンプレッサ).. . . . . . . . . . . . . . . 76
スレッショルド / レシオ / アタック / リリー
ス / ゲインコントロールを搭載したスタン
ダードなコンプレッサ。
Leveler(レベラー). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 77
Leveler ™ - ミュージカルなオートマティック
ゲインコントロール機能を搭載した LA-2A
オプティカルコンプレッサー。
Reverb(リバーブ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 78
最大 60 秒のクラシックリバーブ。
73
ホストベースミキシングとプロセッシング
の利点
624 のハードウェアミキサーは、ホスト
オーディオソフトウェアのミキシングとプ
ロセッシングに以下の利点を提供します。:
• バッファーレイテンシーがありません。
DSP チップの搭載により、デジタルミキサー
と同程度のパフォーマンスを供給します。
• DSP ミキシング、及びルーティングは、
ソフトウェアやプロジェクトとは別に管理
することができます。
インプットシグナルのレベルがスレッショ
ルド(Threshold)値以下に下がると、ゲー
トが閉じます。
アタック(Attack)値は、ゲートの開き具合
をコントロールします。小さい値はゲート
を早く開き、大きい値はゲートをゆっくり
と開きます。
リリース(Release)値は、ゲートの閉まり
具合をコントロールします。小さい値は
ゲートを早く閉じ、大きい値はゲートを
ゆっくりと閉じます。
• コンピュータを使用しないスタンドア
ローンの 624 でも DSP ミキシングを使用す
ることができ、ポータブルなエフェクト内
蔵ミキサーとして機能します。
4 バンドパラメトリック EQ
ミキサー内全てのチャンネルストリップ
(モニターバスを除く)には、4 バンドのパ
ラメトリック EQ を装備します。
v
本体を 4x サンプルレート(176.4/192
kHz)で起動した場合、エフェクト機能はオ
フになります。
High Pass Filter(ハイパスフィルター)
全てのインプットチャンネルストリップに
は、12 dB/ オクターブのハイパスフィル
ターを装備します。
図 8-1: ハイパスフィルター。
Gate(ゲート)
全てのインプットチャンネルストリップに
は、ゲートを装備します。
ビンテージ EQ
英国製のコンソールに搭載された EQ をモデ
ルにした EQ セクション(図 8-3 参照)で
は、最も有名なクラシックイコライザのサ
ウンドを再現します。4 バンドのセンターフ
リーケンシーパラメトリック EQ フィルター
では、其々にバンド幅のコントロールを装
備します。ハイ、及びローバンドには、
シェルフフィルターオプションを装備しま
す。32 ビットフローティングポイントプロ
セッシングのビンテージ EQ は、様々な状況
でより音楽的な効果を発揮します。
EQ のオン / オフ
チャンネルストリップの各バンドにはある
オン / オフボタン(図 8-3 参照)で、オン /
オフを切り替えます。
図 8-2: ゲート。
74
ミキサーエフェクト
EQ フィルターコントロール
EQ フィルターのコントロール:
オン / オフ
コントロール
単位
範囲
Gain(ゲイン)
dB
-20.00 ∼ +20.00
Freq(フリーケ
ンシー)
Hertz
20 ∼ 20,000
Bandwidth(バ
ンド幅)
Octaves
0.01 ∼ 3.00
ノブの初期値
設定を初期値へ戻すには、ノブをダブルク
リックします。
EQ フィルター
EQ は最も一般的に使用されるプロセッシン
グツールで、様々な用途に使用されます。4
バンド EQ は、様々な状況で使用することが
できます。
ロー / ハイシェルフフィルター
ロー / ハイバンドでは、シェルフフィル
ターオプションを装備します。
図 8-3: 4 バンドパラメトリック EQ。
フリーケンシー /
ゲインハンドル
Q(バンド幅)
ハンドル
ピーク / シェルフ
スイッチ
EQ フィルター
オン / オフ
図 8-4: フルサイズの EQ グラフ。
75
ミキサーエフェクト
EQ グラフ
EQ セクション下の EQ グラフ(図 8-3 参照)
は、インプットチャンネルの現在の EQ 設定
状況のサムネイルを表します。これは視覚
的リファレンスであり、グラフ上でその設
定を変更することはできません。設定の変
更を行うには、EQ グラフを独立したウイン
ドウとして開きます。(図 8-4 参照)
Compressor(コンプレッサ)
全てのミキサーインプットチャンネルスト
リップには、コンプレッサを装備します。
かは、リリース(Release)ノブが決定しま
す。リリースノブで長すぎるリリースタイ
ムを設定すると、音量が高いフレーズに続
いた低いフレーズを消してしまう場合があ
ります。逆に、短かすぎるリリースタイム
を設定すると、標準レベルのインプットシ
グナルを反動でスレッショルド値の前後へ
押し上げてしまうことがあります。これら
の問題は、代りにレベラー(後述)を使用
することにより解決する場合があります。
ゲイン(Gain)ノブは、コンプレッサ全体
のアウトプットレベルをコントロールしま
す。(ポストプロセッシング)レベルメー
ター(Level)は、コンプレッサー前のイン
プットシグナルのレベルを表示します。
(図 8-5 参照)選択されたモードにより、
ピークレベル、または RMS レベルのどちら
かを表示します。
Gain reduction(ゲインリダクション)メーター
Gain reduction(ゲインリダクション)レベ
ルメーター(図 8-5 参照)では、コンプ
レッサーが実行しているシグナル減衰の量
を表示します。
図 8-5: コンプレッサ。
コンプレッサ(図 8-5 参照)は、スレッ
ショルド(Thresh)値を超えたインプット
シグナルをコンプレス(圧縮)します。シ
グナルの圧縮値は、レシオ(Ratio)ノブと
インプットレベルにより決定されます。ス
レッショルド値より 6 dB 高いインプットシ
グナルで、レシオが 3:1 に設定されている
場合、アウトプットはスレッショルド値よ
り 2 dB 高いレベルになります。インプット
レベルがスレッショルド値を超えると、シ
グナルのディストーションを減らすために
徐々に圧縮を開始します。どの時点で圧縮
を開始するかは、アタック(Attack)ノブが
決定します。同様に、インプットレベルが
スレッショルド値を下がると、徐々に圧縮
を中止します。どの時点で圧縮を中止する
RMS モード
コンプレッサーには、ピーク(初期モード)
と RMS モードの二種類のモードがありま
す。RMS モードでは、インプットのレベル
計算に RMS 値を使用します。ピークモード
では、インプットのレベル計算にシグナル
ピークを使用します。RMS モードのサイド
チェイン認識機能では、シグナルレベルの
平均値を監視する為、シグナルピークを認
識しません。通常、ピークモードはドラム、
パーカッション等、変化の激しい素材に使
用します。
レベルメーターでは、選択されたモードに
より、ピークレベル、または RMS レベルの
どちらかを表示します。
76
ミキサーエフェクト
コンプレッサーグラフ
コンプレッサーセクション下のコンプレッ
サーグラフ(図 8-4 参照)は、インプット
チャンネルの現在のコンプレッサー設定状況
のサムネイルを表します。これは視覚的リ
ファレンスであり、グラフ上でその設定を変
更することはできません。設定の変更を行う
には、コンプレッサーグラフを独立したウイ
ンドウとして開きます。
(図 8-6 参照)
Leveler(レベラー)
Leveler ™(レベラー:図 8-7 参照)では、独
自のオートマティックゲインコントロール
(AGC)で有名な Teletronix ™ LA-2A® オプ
ティカルコンプレッサーをモデルにしてい
ます。
レベラーは、メインミックスバスとグループ
バスで使用できます。
(リバーブバスを含む)
オプティカルコンプレッサーのモデル
オプティカルレベリングアンプリファイ
ヤーデバイスは、フォトレジスタを照らす
光と同様の原理で働きます。光源の強度は
音声信号に比例し、フォトレジスタの抵抗
は光源の強度に半比例します。フォトレジ
スタは、光源の強度の高まりには非常に早
く反応する反面、強度の弱まりにはゆっく
りと反応する為、オプティカルレベリング
アンプリファイヤーデバイスでは比較的高
めのシグナルレベルを保つことができます。
光源を利用したオートマティックゲインコント
ロール
LA-2A のオートマティックゲインコント
ロール(AGC)サーキットでは、ビンテージ
オプトカプラー(モデルナンバー T4)を使
用しています。T4 にはエレクトロルミネセ
ントパネル(ELP)とフォトレジスタがあ
り、パネルの放出で抵抗を調節します。ELP
のコンデンサーは、二つの絶縁体電極の間
で挟まれた燐光性の非常に薄い材料から成
ります。電極の一つを透明にすることによ
図 8-7: レベラー。
レシオハンドル
スレッショルド
ハンドル
図 8-6: フルサイズのコンプレッサーグラフ。
77
ミキサーエフェクト
り、光を透過させます。残念なことに、こ
れらのデバイスを起動するには高い電圧が
必要で、高電圧を取り扱うことができる真
空管でその性能を最も発揮します。
Makeup Gain(ゲイン補充)
Makeup gain(ゲイン補充)ノブ(図 8-7 参
照)では、アウトプットのゲインリダク
ションを補充します。
レスポンスの特性
光が無くなると、フォトレジスタは徐々に
元の状態に戻ります。元に戻る際のディケ
イカーブは、光源の強さや光源を受けてい
た長さにより変化します。一般的に大きな
プログラムはリリースを遅くし、リリース
が 1 分を超える場合もあります。この種の
デバイスでは、コンプレッションレシオ、
アタック、リリース、スレッショルド等、
通常の概念には当てはまりません。光源の
強度は、非常に複雑な統計力学のアルゴリ
ズムに基づいたインプットシグナル、AGC
サーキット、ELP の相互作用により決定さ
れます。レベラーの効果は非常に音楽的で、
同じ素材へ適用した場合でも、状況により
異なった効果を得ることができます。また、
同じ RMS レベルでもインプットシグナルが
異なる場合、かなり違ったレベル結果を得
ることがあります。
Limit(リミット)ボタン
Limit ボタン(図 8-7 参照)は、オリジナル
LA-2A の Limit/Compress モードの切り替え
と同じ働きをします。Limit ボタンを選択す
ると、コンプレッサーより少しだけリミッ
ターに近くなります。このスイッチは、AGC
モデルへのインプットレベルを上げ、減衰
を少しだけ減らします。
Reverb(リバーブ)
オン / オフボタン(図 8-8 参照)で、リ
バーブのオン / オフを切り替えます。リ
バーブでは、DSP のリソースを消費する為、
リバーブを使用しない場合には必ずオフに
しましょう。
このような自動調整機能を持つオプティカ
ルコンプレッサーは、ボーカルをスムーズ
に調整、ベースやギター、フルミックスの
調整に最大限にその効果を発揮し、ダイナ
ミクスを損なわずに作業を行うことができ
ます。
レベラーのオン / オフ
レベラーをオンにした場合、LA-2A 実機と
同様、シグナルのプロセスを開始するまで
に若干の時間を要します。
Gain Reduction(ゲインリダクション)メーター
Gain Reduction(ゲインリダクション)メー
ター(図 8-7 参照)では、AGC モデルに送信
するシグナルの強さをコントロールします。
図 8-8: リバーブ。
インプット、グループのシグナルをリバーブプロ
セッサへルーティング
リバーブプロセッサは、独立したユニット
でステレオリバーブを供給します。イン
プットチャンネルやグループバスのリバー
ブセンドからリバーブプロセッサへシグナ
ルのルーティングを行うことができますが、
リバーブへ送信される全てのシグナルは
78
ミキサーエフェクト
マージされ、一括してリバーブを適用する
ことになります。リバーブから送信される
ステレオアウトプットは、リバーブチャン
ネルストリップ(22 頁のアイテム #7)メ
インセンドを含んだメインミックスバスに
統括されます。
Reverb Time(リバーブタイム)
Reverb Time ノブ(図 8-8 参照)では、リ
バーブのディケイをコントロールします。設
定範囲は、100 ミリセカンド∼ 60 秒です。
Predelay(プリディレイ)
Predelay ノブ(図 8-8 参照)では、ドライ
シグナルと最初のイニシャルリフラクショ
ンの間隔をコントロールします。大きな
ルームでは、小さなルームに比べて最初の
イニシャルリフラクションが聴こえるまで
に時間がかかります。この機能は、オリジ
ナルサウンドをより明確にする際に便利な
機能です。例えばプリディレイを適用した
ボーカルの場合、言葉を発音した後にイニ
シャルリフラクションを合わせることによ
り、言葉を明確にすることができます。
ハイ、ミッドフリーケンシーバンド
High/Mid フリーケンシーバンドノブ(図 88 参照)では、各周波数帯の最低フリーケン
シー値を設定します。High フリーケンシー
バンドノブで設定した周波数がハイフリー
ケンシーバンドの最低周波数となり、Mid
フリーケンシーバンドノブで設定した周波
数がミッドフリーケンシーバンドの最低周
波数となります。Ratio ノブでは、各周波数
帯に適用するリバーブタイムの割合を設定
します。適用するリバーブタイムの割合は、
先に設定した Reverb Time ノブの値を基に
します。
DSP Usage(DSP 使用量)
DSP Usage メーター(19 頁のアイテム
#30)では、ミキシングやエフェクトプロ
セッシングでミキサーが使用している DSP
の使用量を表示します。
v
ステレオチャンネルストリップのHPFと
EQ は、他のエフェクトとは異なり、モノ
チャンネルの 2 倍の DSP リソースを必要と
します。
Spread(スプレッド)
Spread ノブ(図 8-8 参照)では、リバーブ
のステレオイメージ幅をコントロールしま
す。12 時位置でモノイメージを、右一杯に
回すとステレオイメージを、左一杯に回す
と左右を入れ替えたステレオイメージを供
給します。
79
ミキサーエフェクト
80
ミキサーエフェクト
第 9章
MOTU Audio Tools
MOTU Audio Tools アプリケーションは、左
右インプット(またはその両方)へ適用で
きるオーディオのアナリシスツールを提供
します。
インストレーション. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81
Device メニュー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81
Analysis メニュー. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 82
Left Input/Right Input メニュー. . . . . . . . . . . . . 82
FFT、スペクトログラムディスプレイ . . . . . . . . 83
オシロスコープ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 85
インストレーション
MOTU Audio Tools は、MOTU Pro Audio イン
ストール時に同時にインストールされるソフ
トウェアアプリケーションです。Mac 環境で
はアプリケーションフォルダへ、Windows
環境ではスタートメニューの MOTU ディレ
クトリへインストールされます。
Device メニュー
複数の MOTU オーディオインターフェイス
を使用する場合、Device メニュー(図 9-1)
で必要な機器を選択します。
X-Y プロット . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 90
フェーズアナリシス. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 93
図 9-1: FFT とスペクトログラムアナリシスを表示した MOTU Audio Tools ウインドウ。
81
Analysis メニュー
Analysis メニュー(図 9-1 参照)では、必
要なオーディオアナリシスフォームを選択
します。各オーディオアナリシスフォーム
についての詳しい説明は、後述します。
Left Input/Right Input メニュー
Left Input/Right Input メニュー(図 9-1 参
照)では、ウインドウに表示するチャンネ
ルを選択します。これらのメニューでは、
MOTU Pro Audio Control ウェブアプリで設
定した To Computer チャンネルを表示しま
す。これらのメニューに表示されるチャン
ネル数は、Device タブの from device to
computer 設定により決定されます。例えば
18 チャンネルを設定した場合には、Left
Input/Right Input メニューに 18 チャンネル
を表示します。Routing タブでは、オーディ
オソース(グリッドの上部)から To
Computer オーディオチャンネルへのルー
ティングを作成します。(図 7-7:69 頁参
照)
FFT ディスプレ
イ用 Y 軸
図 9-2: From device to computer 設定。
FFT、スペクトログラムディスプレイ
TFFT アナリシス表示では、リアルタイム
Fast Fourier Transform(FFT)フリーケン
シーメジャーメントとスペクトログラムを
表示します。(図 9-4 参照)
スペクトログラム
スペクトログラムは上から下へスクロール
します。(ウインドウ上端に表示されたスペ
クトログラムが現在聴こえているシグナル
です。)カラー表示は、左右フリーケンシー
スペクトラムに合わせてアンプリチュード
を表します。アンプリチュードは黒(ゼロ)
から赤(最大)へ変化します。:
FFT カーブ
ビュー
コントロール
横軸
コントロール
縦軸
コントロール
スペクトロ
グラム
コントロール
図 9-3: FFT とスペクトログラムディスプレイ。
グロウハンドル
82
MOTU Audio Tools
ゼロ
黒
Axes
最大
青
緑
黄
橙
赤
図 9-4: アンプリチュードスペクトラムの変化。
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-6 参照)では、
FFT ディスプレイ、スペクトログラム表示の
オン / オフをコントロールします。
ポーズボタン
ビューメニュー
ディスプレイオプション
図 9-5: ビューコントロール。
ビューメニュー
ビューメニューでは、2 インプットチャンネ
ルの表示方法を決定します。:
設定
表示方法
Left
左チャンネルだけを表示
Right
右チャンネルだけを表示
Split Screen H
両チャンネルを上下に並べて表示
Split Screen V
両チャンネルを左右に並べて表示
Shared
両 FFT(左:緑 / 右:赤)を表示し、
左右チャンネルのよりおおきな方をス
ペクトログラムに表示
Max
FFT、スペクトログラム共に左右チャ
ンネルのより大きな方を表示
Subtract L - R
右チャンネルから左チャンネルを差し
引いた結果を表示
Logarithmic/Linear
X 軸の初期設定は、 Logarithmic スケール
です。X 軸のスケールを変更するには、
ビューコントロール(図 9-6 参照)で
Linear を選択します。 Linear スケールで
は、フリーケンシーを等間隔、オクターブ
を非等間隔で表示します。 Logarithmic ス
ケールでは、フリーケンシーを非等間隔、
オクターブを等間隔で表示します。
Axes 設定(図 9-6 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-6 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。
Horizontal セクション(フリーケンシー軸)
Horizontal セクション(図 9-7 参照)で
は、横軸 (X 軸:フリーケンシー)の範囲
を設定します。値を変更するには、クリッ
クした後マウスを上下にドラッグ、または
ダブルクリックで初期値にもどします。
メニュー
図 9-6: Horizontal コントロール。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モードの
変更はメニューで行ないます。(図 9-7 参
照)
Zoom/Off set モードでは、1x ∼ 100x で値
を設定します。 1x に設定すると、10 ∼
24000 Hertz のフリーケンシーを表示しま
す。 2x に設定すると、その半分の範囲を
表示します。 POS 設定では、グラフの中央
に表示するフリーケンシーを設定します。
Min/Max モードでは、表示するフリーケ
ンシーの最低値 / 最大値をヘルツで設定し
ます。
83
MOTU Audio Tools
Vertical セクション(アンプリチュード軸)
Vertical セクション(図 9-8 参照)では、
縦軸(Y 軸:アンプリチュード)の範囲を設
定します。
図 9-8: Spectrogram コントロール。
Alpha (図 9-9 参照)では、表示するスペ
クトログラム情報の透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
メニュー
図 9-7: Vertical コントロール。
Zoom/Offset モードでは、1x ∼ 100x で値を
設定します。 POS 設定では、アンプリ
チュード =0 を表すラインを上下しま
す。 Min/Max モードでは、表示するアンプ
リチュードの最低値 / 最大値を設定します。
Spectrogram セクション
Floor (図 9-9 参照)では、スペクトログ
ラムディスプレイのアンプリチュードス
レッショルド値を -144 dB ∼ 0 dB で設定し
ます。
メジャーメント
情報
オシロスコープ
オシロスコープ(図 9-10 参照)では、時間
経過に伴うオーディオシグナルのアンプリ
チュードを表示します。
オシロスコープでは、X 軸に時間を、Y 軸に
アンプリチュードを表示します。太い白線
は、アンプリチュード =0 を表します。
(図 9-10 参照)
グラフ右にはレベルメーターを表示します。
現在のビューモード(「ビューコントロー
ル」参照)により、1 つ、または 2 つの
メーターを表示します。
メジャーメント
範囲表示
図 9-9: オシロスコープ。
84
MOTU Audio Tools
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-11 参照)では、
オシロスコープ表示の設定を行ないます。
ポーズボタン
ビューメニュー
図 9-10: ビューコントロール。
ビューメニュー
Horizontal セクション(時間軸)
Horizontal セクション(図 9-12 参照)で
は、横軸(X 軸:時間)の範囲を設定しま
す。値を変更するには、クリックした後マ
ウスを上下にドラッグ、またはダブルク
リックで初期値にもどします。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-12
参照)
ビューメニュー(図 9-11 参照)では、オー
ディオチャンネルの表示方法を設定します。
設定
表示方法
Left
左チャンネルだけを表示
Right
右チャンネルだけを表示
Split screen
上に左チャンネルを、下に右チャンネル
を表示
Shared
左チャンネルを緑で、右チャンネルを赤
で表示
Add
両チャンネルのアンプリチュードを加算
して表示
Subtract L-R
左チャンネルから右チャンネルのアンプ
リチュードを減算して表示
メニュー
図 9-11: Horizontal コントロール。
Zoom/Offset モードでは、1/1000x ∼ 10x で
値を設定します。 10x に設定すると、100 ピ
クセルに 10 サンプルを表示します。 1/10x
に設定すると、10 ピクセルに 100 サンプルを
表示します。 Pos 設定では、0 時間表示を左、
または右に設定します。
Min/Max モードでは、表示時間の幅を設
定します。
ディスプレイオプション
Axes (図 9-11 参照)では、グラフに表示
するグリッドの透過値を 0%(完全透過)∼
100%(完全表示)で設定します。 Show
Ruler チェックボックスは、メジャーメント
アイテムのオン / オフを切り替えます。
(「メジャーメント情報」:88 頁をお読みく
ださい。)
タイムユニット
Time Units サブメニュー(図 9-12 参照)
では、時間軸の単位を設定します。
Vertical セクション(アンプリチュード軸)
Vertical セクション(図 9-10 参照)では、
縦軸(Y 軸:アンプリチュード)の範囲を設
定します。
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-11 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Zoom/Off set モードでは、1/2x ∼ 100x で
値を設定します。 Off set 設定では、アンプ
リチュード =0 を表すラインを上下します。
Min/Max モードでは、表示するアンプリ
チュードの最低値 / 最大値を設定します。
85
MOTU Audio Tools
Waveform Recognition セクション
Waveform Recognition オプション(図 9-10
参照)は、以前に表示された最も類似して
いる波形を、新しいオーディオデータで捜
します。0 時間を表す線周辺の小さな領域に
線で囲んで表します。この機能には二通り
のモードがあります。: Type I 、 Type II 。
Type I は、波形の最も安定した表示を提供
します。スネアドラムのように極端に変化
するサウンドを、ウェーブフォームウイン
ドウに表示しません。Type I は、シンセサ
イザや連結したペダルを経由したギター等
のシグナル形状を観察するのに適したモー
ドです。
Type II は、Type I に比べて敏感な表示を提
供します。スネアドラムのように極端に変
化するサウンドも、ウェーブフォームウイ
ンドウに表示します。パーカッシブな音楽
に適したモードです。
Trigger セクション
Trigger セクション(図 9-13 参照)が有効
でトリガーメニューで None が選択されて
いる場合、グラフは時間ベースでその表示
を更新します。 Trigger セクションが有効
でトリガーメニューで None 以外が選択さ
れている場合、 Trigger セクションの設定
に準じてその表示を更新します。
トリガーインディケータ
トリガーメニュー
条件項目チェックボックス
条件項目
チェックボックス(図 9-13 参照)では、ト
リガー機能の起動条件となる項目を選択し
ます。
Left チェックボックスを選択すると左チャ
ンネルを対象とし、 Right チェックボック
スを選択すると右チャンネルを対象とし、
両方を選択すると両チャンネルを対象とし
ます。
Pos チェックボックスを選択すると、アン
プリチュードが増えているイベントを対象
にします。 Neg チェックボックスを選択す
ると、アンプリチュードが減っているイベ
ントを対象にします。
Level 設定では、対象となるイベントのス
レッショルド値を設定し、レベル値を青い
縦線( Magnitude チェックボックス選択時
には二本線)でグラフに表示します。ス
レッショルド値を超えたイベントが出現す
るとトリガーが起動します。トリガーの行
動は、トリガーモードメニューで設定しま
す。(詳しい説明は、「トリガーモード」:88
頁をお読みください。)
Magnitude チェックボックスを選択する
と、+、及び - のレベル値を対象とします。
レベル値を +0.500 設定し、 Magnitude
チェックボックスを選択すると、 +0.500
と -0.500 の両方を対象にしま
す。 Magnitude チェックボックスを選択す
ると、グラフ上に二本の青い縦線を表示し
ます。
ホールドオフ
図 9-12: トリガーセクション。
Holdoff 設定では、トリガーの起動間隔を
設定します。トリガー起動後は、ホールド
オフ値が経過するまで、対象イベントが出
現しても次のトリガーは起動しません。
86
MOTU Audio Tools
ホールドオフ値を変更するには、ボックス
をクリック後、マウスを上下に移動します。
また、ダブルクリックで初期値に戻すこと
もできます。
トリガーモード
トリガーメニュー(図 9-13 参照)には、以
下のモードがあります。:
モード
None
説明
(初期設定)トリガーはオフです。受信する
オーディオを継続的に表示します。
Auto
常に表示を更新しますが、トリガー対象を見
つけると、0 時間線を中心にしてトリガーイ
ベントを表示します。
Normal
設定状況が った場合にのみ表示を更新し、
次に表示すべきイベントが出現するまで表示
の更新を行ないません。
Single
Sweep
Normal と似たモードですが、手動でトリ
ガーインディケータ(図 9-13:87 頁参照)
をクリック、またはスペースバーを押すまで
表示の更新をおこないません。
トリガーインディケータ
トリガーインディケータ(図 9-13 参照)
は、トリガーの状態を表示します。トリ
ガーインディケータは、異なる色でその状
態を表します。:
色
状態
緑
トリガー設定条件に一致したイベントを見つけ
ました。(トリガーモードが None の場合も含
む)
黄
トリガー設定条件に一致したイベントがまだ見
つかりません。または、ビューセクションの
ポーズボタンでポーズしています。(詳しい説明
は、「表示のポーズ」:86 頁をお読みください。)
赤
待機中です。 Single Sweep モード、または
Holdoff タイムが 0 以外に設定されています。
また、トリガーモードの種類により、トリ
ガーインディケータをクリックして特定の
行動を実行することもできます。 Auto /
Normal モードでは、トリガーインディ
ケータをクリックするとディスプレイを開
放します。 Single Sweep モードでは、トリ
ガーを再準備します。 None モードでは、
変化はありません。
メジャーメント情報
メジャーメントバー(図 9-10 参照)を使用
して、特定の時間範囲の詳細を見ることが
できます。
メジャーメント範囲の左右を調節するには、
グラフ上の青い線をドラッグ、または青い
線をクリックした後グラフ上の左右にある
青い数字を上下にドラッグします。青い数
字をダブルクリックすると、初期設定値に
戻します。
メジャーメント範囲の詳細は、グラフ上部
に表示します。:デュレーション(秒とサ
ンプル数)、フリーケンシー値、ノート名。
メジャーメント範囲が長い場合には、bpm
(ビート数 / 分)を表示します。
オシロスコープの使用例
オシロスコープは、レコーディングスタジ
オのルーティングオペレーションに有用な
機能を供給します。以下は、その使用例で
す。:
倍音構成のアナライズと比較
オシロスコープでは、全てのオーディオ素
材を倍音構成として見ることができます。
ステレオモードでは、二つのシグナルを左
右に並べて見ることもでき、容易にシグナ
ルの比較を行えます。その上、シグナルへ
変更を加えることにより、リアルタイムで
その結果を見ることができます。
87
MOTU Audio Tools
ドラムヒットのような極端なサウンドを表示
波形のタイミングを確認
スネアドラムヒットのような極端なサウン
ドクリップのループをオシロスコープで見
た場合、そのウェーブフォームをオシロス
コープフレーム内に フリーズ することが
できます。例えば、コンプレッションの結
果をオシロスコープで見た場合、コンプ
レッションの設定変化の効果を次のトリ
ガーイベントで確認できます。コンプレッ
ション効果では、サウンドのアタックでそ
の効果をより顕著に見ることができ、エ
フェクトのスレッショルド設定をサウンド
のディケイ部分で見ることができます。
2 つのオーディオシグナルで波形やそのタイ
ミングを確認するには、ビューメニューで
Split Screen 、または Shared を選択します。
極端なサウンドのウェーブフォームをオシ
ロスコープで表示するには、 Waveform
Recognition セクションをオフにし、トリ
ガーモードに Normal を選択します。ヒッ
ト全体が表示されるように Level 値を調節
します。波形がすぐに消えてしまう場合に
は、 Holdoff レベルを上げます。オシロス
コープで波形が十分に確認できるように
なった後は、中央に表示できるように横軸
位置を調節します。
クリップの認識
オシロスコープを使って、デジタルオー
ディオシグナルのクリップ状況を確認する
こともできます。クリップ状況を確認する
には、 Waveform Recognition セクションで
全てのチェックボックスを選択した後、ト
リガーメニューで Single Sweep モードを選
択します。(図 9-13 参照) Level 値を
0.999 に設定し、トリガーインディケータ
をクリックして黄色にします。この状況で、
デジタルオーディオシグナルがクリップす
ると、トリガーインディケータが赤色に変
わり、ディスプレイに表示します。
シンセサイザパッチの構築
シンセサイザでパッチを構築する場合、オ
シロスコープを併用することによりシグナ
ルをリアルタイムで確認しながら音作りを
行なうことができます。良い例が DC オフ
セットです。シグナルが DC オフセットを起
こした場合、ウェーブフォーム全体がアン
プリチュード =0 ラインの上、または下にシ
フトします。 Waveform Recognition セク
ションで Type I 、トリガーメニューで
None を選択して試してみましょう。
また、ウェーブフォームの極性を調べるに
も有効です。いくつかのウェーブフォーム
を組み合わせる場合、その極性を知ること
は非常に大事なことです。オシロスコープ
を使用することにより、組み合わせる
ウェーブフォームの極性が相反しているか
どうかを事前に知ることができます。ここ
では、ビューメニューの Add や Subtract
L - R を使用します。
また、オシロスコープを活用してウェーブ
フォームのモジュレーション適用時に
ウェーブフォームを範囲内に収めることも
できます。オシロスコープでは、シグナル
を視覚で確認できるため、過度なモジュ
レーションによるサウンドのディストー
ション等も簡単に防ぐことができます。
ギターリストもペダルやそのプロセッシン
グ状態を確認するのに便利です。トリガー
モードを None にし、 Waveform
Recognition セクションで Type I を選択し
ます。
88
MOTU Audio Tools
フィルターやフィルターレゾナンスを適用
する際、耳だけでなく、視覚でウェーブ
フォームを確認できることは、音作りに非
常に役立つ機能です。
X-Y プロット
X-Y プロットウインドウ(図 9-14 参照)で
は、ステレオオーディオシグナルのアンプ
リチュードを 2 次元グリッドのグラフに表
示します。
各時間単位(例:サンプル)では、左チャ
ンネルのアンプリチュードを X 軸に、右
チャンネルのアンプリチュードを Y 軸に表
示します。太い横線は左チャンネルのアン
プリチュード =0 を、太い縦線は右チャンネ
ルのアンプリチュード =0 を表し、斜線は y
= x と y = -x を表します。(図 9-14 参照)
メータリング
グラフの上部、及び右横にはレベルメー
ターを表示します。(緑:左チャンネル、
赤:右チャンネル)青いレベルメーターは、
両チャンネルの相関性メーターです。
図 9-13: X-Y プロット。
89
MOTU Audio Tools
両チャンネルの相関性が大きくなると、レ
ベルメーターが高くなります。:
状況
レベル
メーター
X-Y プロット 数学的関係
グラフ
完全一致
+1
左下から右
上へ向かう
斜めのライ
ン:
y=x
一致しない
0
パターン無
し
無
完全に位相が逆
-1
左上から右
下へ向かう
斜めのライ
ン:
y = -x
Line/Scatter
ビューセクション(図 9-15 参照)のメ
ニューで Line 、または Scatter を選択す
ると、各ポイント(サンプル)を一つのピ
クセルで表示、または次のポイントへ続く
線で表示します。(図 9-16 参照)
図 9-15: Line 表示と Scatter 表示。
v
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-15 参照)では、
X-Y プロットウインドウ表示の設定を行ない
ます。
ポーズボタン
Line モードは、 Scatter モードに比べ
て CPU の処理能力を必要とします。 Line
モード時には、 Length 値を減らすことに
より、CPU の負担を減らすことができます。
Color/Grayscale
Color モード(図 9-15 参照)では、最も新
しいデータを赤で表示し、古いデータを黄色
→緑→青の順に表示します。 Grayscale モー
ドでは、白→灰色の順に表示します。表示色
のスケールやブライトネスの調節については
「Decay」
:92 頁をお読みください。
図 9-14: ビューコントロール。
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-15 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Axes
Axes 設定(図 9-15 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
Horizontal と Vertical セクション
Horizontal Vertical セクション(図 9-17
参照)では、X 軸(左チャンネルアンプリ
チュード)と Y 軸(右チャンネルアンプリ
チュード)の範囲を設定します。値を設定
するには、ボックスをクリック後、マウス
を上下にドラッグします。また、ダブルク
リックで初期値に戻すこともできます。
90
MOTU Audio Tools
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-17
参照)
図 9-16: Horizontal/Vertical コントロール。
Zoom/Off set モードでは、 Zoom 設定で
軸のスケールを設定します。 Pos 設定でラ
イン表示を移動します。x = 0 で左右に、y =
0 で上下に移動します。
Min/Max モードでは、グリッドのスケー
ルを設定します。
Persistence セクション
Persistence セクション(図 9-18 参照)で
は、グリッドに表示するデータ表示の持続
性をコントロールします。
Decay
各サンプルのブライトネス(グレイスケー
ルモード)やヒュー(カラーモード)は、
最新情報を最大値で、最古情報を最小値で
表示します。 Decay 設定 ( 図 9-18:92 頁
参照 ) には、ブライトネス(グレイスケール
モード)やヒュー(カラーモード)の最小
値を設定します。値が 0 の場合には、最古
情報を黒で表示します。値が +1.000 の場
合には、最古情報を完全不透明(グレイス
ケールモード)、赤(カラーモード)で表示
します。
Warp
Warp 設定(図 9-18 参照)では、最初の
データを表示した後のデータ表示位置を設
定します。値が 0 の場合には、全てのデー
タを同じ位置に表示します。値が + の場合
には、グリッドの中央に向かってデータを
表示します。値が - の場合には、グリッド中
央から外に向けてデータを表示します。値
を大きくすると、効果が大きくなります。
図 9-17: データ表示の持続性をコントロール。
Length
Length 設定(図 9-18 参照)では、表示す
るサンプル数を設定します。 10,000 を設定
すると、最新 10,000 サンプルを表示します。
91
MOTU Audio Tools
X-Y プロットの使用
X-Y プロットでは、ミックスのステレオ
フィールドのウィズを確認できます。(図 919 参照)また、以下の様にミックスで位相
問題の有無を確認することもできます。
X-Y Plot のアクティビティ 状況
殆どのアクティビティが x
左右チャンネルの位相は一
= y 軸周辺(左下から右上) 致しています。(ステレオ
に発生し、相関性メーター フィールドは比較的狭い)
値が高い
殆どのアクティビティが y
= -x 軸周辺(左上から右
下)に発生し、相関性メー
ター値が低い(-1 近辺)
左右チャンネルの位相は一
致していません。
殆どのアクティビティがグ
リッド全体で不規則に発生
する
チャンネル間の位相関係は
存在しません。(例:ステ
レオフィールドが広い)
位相一致
位相不一致
位相関係無し
図 9-18: X-Y プロットでステレオシグナルの移送を確認。
92
MOTU Audio Tools
フェーズアナリシス
フェーズアナリシスウインドウ(図 9-20 参
照)では、ステレオシグナルのフリーケン
シー、フェーズ差、アンプリチュードをグ
ラフ化( Rectangular 、または Polar )し
ます。
ビューコントロール
ビューコントロール(図 9-21 参照)では、
フェーズアナリシス表示の設定を行ないます。
Pause button
Rectangular モードでは、縦軸にフリーケ
ンシー、横軸に左チャンネルのフェーズか
ら右チャンネルのフェーズを差し引いた値
を表示します。
ポーズボタン
Polar モードでは、半径にフリーケンシー
を、+y 縦軸からの角度(シータ)は左チャ
ンネルから右チャンネルを差し引いた
フェーズを表示します。
図 9-20: ビューコントロール。
相関性メーター
ウインドウ右側にある青いメーターは、両
チャンネルの相関性メーターです。両チャ
ンネルの相関性が大きくなると、レベル
メーターが高くなります。
図 9-19: フェーズアナリシス。
93
MOTU Audio Tools
表示のポーズ
ビューセクション右上端のポーズボタン
(図 9-21 参照)をクリックすると、表示を
ポーズします。ポーズを解除するには、再
度ポーズボタンをクリックします。ポーズ
ボタンで表示のポーズを行なっても、レベ
ルメーター表示は動きます。
Line/Scatter
ビューセクション(図 9-21 参照)のメ
ニューで Line 、または Scatter を選択す
ると、各ポイントを一つのピクセルで表示、
または次のポイントへ続く線で表示します。
(図 9-16 参照)
図 9-21: フェーズアナリシスの Line と Scatter:モード表示。
v
Line モードは、 Scatter モードに比べ
て CPU の処理能力を必要とします。 Line
モード時には、 Floor filter 値を増やす、ま
たは Max Delta Theta 値を減らすことによ
り、CPU の負担を減らすことができます。
詳しい説明は、「Filters セクション」:95 頁
をお読みください。
Color/Grayscale
Color モード(図 9-21 参照)では、シグ
ナルのアンプリチュードを赤(大きい)と
青(小さい)で表示します。 Grayscale
モードでは、シグナルのアンプリチュード
を白(大きい)と灰色(小さい)で表示し
ます。
Linear/Logarithmic
ビューセクション(図 9-21 参照)で
Linear 、または Logarithmic を選択する
と、フリーケンシー軸のスケールを変更し
ます。 Rectangular モードでは縦軸がフ
リーケンシーを、 Polar モードでは中心か
らの半径がフリーケンシーを表示しま
す。 Linear スケールでは、フリーケンシー
を等間隔で表示します。 Logarithmic ス
ケールでは、オクターブを等間隔で表示し
ます。
Linear スケールは高フリーケンシーを表示す
る場合に、 Logarithmic スケールは低フリーケ
ンシーを表示する場合に適しています。
Rectangular/Polar
ビューセクション(図 9-21 参照)の
Rectangular / Polar では、フェーズアナリ
シスグリッドの表示方法を決定しま
す。 Rectangular モードでは、縦軸にフ
リーケンシーを、横軸に左チャンネルから
右チャンネルを差し引いたフェーズを表示
します。 Polar モードでは、半径にフリー
ケンシーを、+y 縦軸からの角度(シータ)
は左チャンネルから右チャンネルを差し引
いたフェーズを表示します。
94
MOTU Audio Tools
図 9-24: Horizontal/Vertical コントロール。
図 9-22: Rectangular モードと Polar モード表示。( Linear
スケール)
図 9-23 は、 Linear スケールで両方のモー
ドを表示しています。図 9-24
は、 Logarithmic スケールで両方のモード
を表示しています。:
Zoom/Off set モードでは、 Zoom 設定で
軸のスケールを設定します。 Pos 設定でラ
イン表示を移動します。
Min/Max モードでは、グリッドのスケー
ルを設定します。
Filters セクション
Filters セクション(図 9-26 参照)では、
フェーズアナリシスディスプレイの表示密
度を設定します。
図 9-23: R e c t a n g u l a r モ ー ド と
( Llogarithmic スケール)
Polar
モ ー ド 表 示。
Axes
Axes 設定(図 9-21 参照)では、グラフに
表示するグリッドの透過値を 0%(完全透
過)∼ 100%(完全表示)で設定します。
Horizontal と Vertical セクション
Horizontal Vertical セクション(図 9-25 参
照)では、グリッドの各軸のスケールとゼロ
ポイントのオフセットを設定します。値を設
定するには、ボックスをクリック後、マウス
を上下にドラッグします。また、ダブルク
リックで初期値に戻すこともできます。
コントロールには二通りのモードがありま
す。: Zoom/Off set 、 Min/Max 。モード
の変更はメニューで行ないます。(図 9-25
参照)
図 9-25: Filters セクション。
Floor
Floor 設定(図 9-26 参照)では、表示の
アンプリチュードスレッショルドを設定し
ます。両チャンネルのアンプリチュードが
スレッショルド値を下回ると、シグナルの
表示を行ないません。
Max Δθ
MaxΔθ 設定(図 9-26 参照)は、 Line
モード(「Line/Scatter」:94 頁をお読みくだ
さい。)の表示に影響し、ライン上のポイン
ト間の最大差をフリーケンシーで設定しま
す。二つの隣接したフリーケンシーの場合、
フェーズ差が MaxΔθ 設定値より大きく
なるとライン表示を行ないません。
95
MOTU Audio Tools
フェーズアナリシスの使用
Polar モード(図 9-27:96 頁参照)では、
フェーズに沿ったステレオ素材を縦軸に表
示します。(図 9-27 の「フェーズ一致」参
照)縦軸ラインが左右にずれている場合、
フェーズが一致していないことを表します。
縦軸ラインがディスプレイ上で下向きに
なっている場合、ステレオイメージの極性
が合っていないことを表します。(図 9-27
の「インバート」参照)ディレイは、カー
ブや渦巻きで表します。
Rectangular モード(図 9-27 参照)でも、
フェーズに沿ったステレオ素材を縦軸に表
示し、中央縦軸からのずれ(または、左右
のオフセット)はフェーズのずれを表しま
す。シグナルの極性が一致していない場合
には、シータ = -1.0、またはシータ = +1.0
ライン上にデータを表示します。(図 9-27:
96 頁参照の「インバート」参照)
フェーズ一致
1 サンプルディレイ
複数のマイク位置にフェーズアナリシスを
使用
Polar モードは、ドラム等、複数のマイク
が必要なインストルメントの録音に非常に
役立つモードです。マイク設定位置の差に
より発生するコンボフィルタリング(ディ
レイ)によりフェーズの干渉が起きる場合
があります。このようなコンボフィルター
エフェクトは、 Polar モードで螺旋の形状
を示します。ヌルポイント(螺旋パターン
が Y 軸のネガティブ位置)が録音するイン
ストルメントの主なフリーケンシー帯外に
なるように調整することにより、フェーズ
相殺の問題を防ぐことができます。
PA システムのチューニング
フェーズアナリシスを使用して PA システム
のトラブルシューティングを行なうことも
できます。2つのシグナルをフェーズアナ
リシスで比較することにより、フェーズの
問題を未然に防ぐことができます。
20 サンプルディレイ
インバート
Polar
Rectangular
図 9-26: フェーズアナリシス例。
96
MOTU Audio Tools
モノへの統合
ステレオトラックのフェーズ問題を確認
フェーズアナリシスは、モノへ統合するス
テレオシグナルの確認を行ないます。統合
前のシグナルを確認することにより、統合
後に相殺されるフリーケンシーを知ること
ができます。
フェーズアナリシスを使用してステレオ
ミックス全体の極性を確認することもでき
ます。図 9-28 は、フェーズに問題がある
フルステレオミックスの例です。左側に片
寄ったシグナル(左図:Rectangular)、-Y
軸に散らばったシグナル(右図:Polar)
で、シグナルのエネルギーが片寄っている
ことを表しています。
Rectangular モードでは、+1.0、また
は-1.0 の縦線に接触するシグナルが、モノ
統合後に相殺されるシグナルを表します。
Polar モードでは、Y 軸ネガティブ位置(0
以下)にあるシグナルが、モノ統合後に相
殺されるシグナルを表します。
図 9-27: フェーズに問題があるステレオミックス例。
97
MOTU Audio Tools
98
MOTU Audio Tools
第 10 章
ネットワーク
オーバービュー
624 の Audio Video Bridging(AVB)ネット
ワークポートは、オーディオネットワーク
システムのカスタマイズ、及び大幅な拡張
の可能性を供給します。
AVB について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 99
MOTU の AVB インプリメンテーション . . . . . 100
ネットワーク例 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 101
ネットワーククイックガイド . . . . . . . . . . . . . . 102
MOTU AVB インターフェイスのネットワーク設
定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 103
オーディオをネットワークストリームへマッピン
グ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
コンピュータチャンネルをネットワークストリー
ムにマッピング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
Ethernet へのブリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
MOTU AVB スイッチ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
AVB について
Audio Video Bridging(AVB)は、IEEE
(802.1 スタンダード委員会)による
Ethernet スタンダードの拡張規格で、ハイ
パフォーマンスなオーディオ、及びビデオ
ネットワークを追加します。
v
AVB は、AVB/TSN、または TSN(Time
Sensitive Networking)と呼ばれることもあ
ります。
AVB の実現により、ネットワークテクノロ
ジーとハイエンドなオーディオ機能を統合
しました。
AVB の利点:
• オープンな業界スタンダード ̶ IEEE 開発
AVB は、インターナショナルスタンダード
な規格です。特定の会社による専有性はあ
りません。
• チャンネル数 ̶ AVB では、数百ものネッ
トワークチャンネルを供給します。
• 極端に低いレイテンシー ̶ AVB では、極
端に低いレイテンシーでリアルタイムなパ
フォーマンスに対応します。
• クオリティオブサービス保証(QoS)̶
AVB のストリームリザベーションプロトコ
ルでは、各オーディオストリームのクオリ
ティオブサービスを保証します。ネット
ワーク上で各サンプルの 1 ビットでも正し
く保持できない場合は、ネットワークコネ
クション自体を認めません。AVB ストリー
ムは、そのパフォーマンスを保持するため
にその他のネットワークトラフィックより
優先します。
• ネットワーク全体のクロッキングと同期
̶ ネットワーク上の AVB 機器のクロックを
統合し、サンプルアキュレートよりも正確
なフェーズロックを確立します。タイミン
グの正確さはナノセカンドレベルです。
• 真のプラグアンドプレイオペレーション
̶ AVB は自動機器認識、配置、及び接続管
理の実現を目的とした全く新しい設計です。
MOTU AVB インターフェイスをスタンダー
ドな AVB スイッチへ接続するだけで、簡単
に機器の準備が整います。オーディオスト
リームを使用し、メディアクロックの選択
を行うには、ウェブアプリケーション、ま
たはその他の AVB コントローラーを使用し
99
ます。AVB ネットワークの設定に IT 専門家
は必要ありません。AVB はセルフマネージ
ングネットワークプロトコルです。
• スタンダード Ethernet へのブリッジ ̶
AVB はスタンダードな Ethernet ネットワー
クに協調し、ワイアレスルーター、スイッ
チ、AVB 非対応機器等の一般的な Ethernet
機器へ接続できます。
• 既存ネットワークインフラへの対応 ̶ 既存
スイッチを AVB 対応スイッチへ交換すること
により、CAT-5e、または CAT-6 ケーブルで接
続されたインフラを AVB 対応にします。
• 長いケーブル対応 ̶ 一つの AVB ネット
ワークの接続には、最大 100m の CAT-5e、
または CAT-6 ケーブル(スタンダードな銅
線)を使用できます。ファイバーオプ
ティックケーブルを使用すると、もっと長
い接続を行うことができます。複数のス
イッチを使用すると、非常に大きなエリア
を網羅するネットワークを構築することも
できます。AVB ネットワークでは、最大 7
つのスイッチトゥスイッチコネクションを
経由することが可能です。
MOTU AVB 機器をネットワークで使用した
場合の利点:
• 256 チャンネルホスト I/O ̶ Thunderbolt
経由では、各 MOTU AVB インターフェイス
は 256 チャンネルのオーディオ I/O を同時
に取り扱うことができます。(128 イン /
128 アウト)
• 複数のコンピュータホスト対応 ̶ 全ての
コンピュータと全てのネットワーク機器を
同期しながら同時に起動し、ネットワーク
のマスタークロックへ同期します。
• ギガビット Ethernet ̶ MOTU AVB スイッチ
は、1 ギガビット Ethernet パフォーマンス対
応です。
• 500 チャンネルを超えるネットワーク
オーディオ ̶ MOTU の AVB ネットワーク
では、500 チャンネルを超えるオーディオ
ストリームを取り扱うことができます。各
MOTU AVB インターフェイスでは、16 の 8
チャンネルネットワークストリームを送信
しながら、16 の 8 チャンネルネットワーク
ストリームを受信することができます。
• AVB 対応 Mac ̶ Apple 社は既に全ての現行
• 非常に低いネットワークレイテンシー ̶
バージョンの Mac で AVB に対応しています。
624 を Mac の AVB 対応 Ethernet ポートに接
続することにより、スタンダードな AVB オー
ディオインターフェイスとしてご使用いただ
けます。
スタンダードな AVB ネットワークレイテン
シーは 2 ミリセカンドです。MOTU AVB の
ネットワークレイテンシーは非常に低く、7
台のスイッチと数百メートルのケーブルを
使用した拡張ネットワークでもわずか 0.6
ミリセカンドです。他社のシステムでは、占
有オーディオネットワークプロトコルでも
約 2-5 ミリセカンドのネットワークレイテ
ンシーです。
MOTU の AVB インプリメンテーション
MOTU では、MOTU AVB 製品開発に際して
IEEE 802.1 AVB スタンダード規格に対応し
ました。その為、MOTU 製品とサードパー
ティ社製の AVB 対応機器との相互運用が可
能になりました。また、AVB で最適なパ
フォーマンスを得るために、MOTU は AVB
機器間の操作を AVB 規格に沿って最適化し
ました。
• スターコンフィギュレーション ̶ MOTU
AVB は、スターネットワークコンフィギュ
レーション対応です。
• ウェブインターフェイス ̶ MOTU AVB イ
ンターフェイスは、ネットワーク上のラッ
プトップ、タブレット、スマートフォンの
100
ネットワーク
ブラウザで起動した MOTU Pro Audio
Control ウェブアプリケーションからコント
ロールできます。ウェブアプリケーション
のコントロールには AVB とネットワークを
共有しますが、AVB のオーディオストリー
ムのパフォーマンスには影響しません。
• スタンダードな Ethernet へのブリッジ ̶
MOTU AVB スイッチは、ローカル Ethernet
や Wi-Fi ネットワーク等への接続を行うスタ
ンダードな Ethernet ポートを供給します。
ネットワーク例
MOTU AVB インターフェイスシステムで 2
台目の MOTU インターフェイスを使用して
システムの I/O を拡張する場合、ネット
ワーク関連の設定が必要になります。(「2 台
のインターフェイスの設定」:35 頁をお読
みください。)
パーソナルスタジオの拡張
例えば、コンピュータ横のラックに 624 が
あり、部屋の反対側にある 8 本のマイクを
セットしたドラムセットの横に 8M イン
ターフェイスを配置し、これらの 2 台のイ
ンターフェイスをネットワークケーブルで
繋ぎます。2 台のインターフェイスはその距
離にも関わらず、一つのシステムとしてコ
ンピュータや iPad からコントロールするこ
とができます。
スタジオインストレーション
3 ∼ 5 台のインターフェイスによるスタジ
オインストレーションは、1 台の MOTU
AVB スイッチで取り扱うことができます。
詳しい説明は、「3 ∼ 5 台のインターフェイ
スの設定」:36 頁をお読みください。
ネットワークシステムは、各インターフェ
イスの配置場所を選ばないため、このよう
なスタジオインストレーションには理想的
な環境だと言えます。その上、ケーブルの
配線も単純化でき、費用も安く抑えること
ができます。全ての I/O へコンピュータか
らアクセスできるだけではなく、システム
全体の全てのインプットから全てのアウト
プットへオーディオのルーティングもニア
ゼロレイテンシーで自由に行うことができ
ます。また、一つのコンピュータからその
他のコンピュータへも非常に低いレイテン
シーでルーティングを行うこともできます。
インターフェイス別用途例:
インター
フェイス
設置場所
用途例
24Ao
コントロー
ルルーム
コントロールルームの汎用 I/
O。メインスピーカー等に出
力。
1248
アイソブー
ス
アイソブース内のローカルマ
イクやインターフェイス I/O。
624
スタジオ
ルーム
ローカルなインプットシステ
ム、及び演奏者用モニターシ
ステム。
8M
スタジオ
ルーム
拡張マイクインプット。
8M
スタジオ
ルームのド
ラムキット
ドラムキット専用マイク。(8
本)
24Ai
マシンルー
ム
ラックに収納された機器用の
アナログ I/O とパッチベイ。
大きなスタジオ施設
大きなスタジオ施設では、複数の部屋や上下
階の部屋にわたって、複数のコンピュータを
含んだ大規模なスタジオオーディオネット
ワークシステムを構築し、施設内のどこから
でも Wi-Fi 経由でそのシステムをコントロー
ルすることができます。全てのコンピュータ
と機器はネットワーク内のどこからでも見る
ことができ、お互いに直接接続された 2 台の
機器間のオーディオのストリームもニアゼロ
レイテンシーで実行します。
コンサートシステム
コンサートのシステムには柔軟性が求めら
れます。AVB ネットワークシステムはモ
ジュールで構築するため、状況に応じたシ
101
ネットワーク
ステム構築を簡単に実現します。システム
内の機器は、自由にオン / オフでき、オー
ディオストリームの再ルーティングも思い
のままです。
ネットワーククイックガイド
パワフルな MOTU AVB ネットワーク機能の
設定は簡単です。以下は、ネットワーク設定
についての説明です。:
ネットワークベーシック
MOTU AVB ネットワークではスターコンフィ
ギュレーションに対応しています。そのため、 • 最初にネットワーク接続について 35 ∼
37 頁をお読みください。
バックアップコンピュータの再生システムも
共有するネットワークに設定することができ
• ネットワーク接続には、CAT-5e、または
ます。例えば本番最中に 1 台のコンピュータ
CAT-6(シールド)ケーブルを使用します。
がダウンした場合でも、即座にバックアップ
(高品質なケーブルを推奨)
システムを同じネットワーク内でオンライン
• 一般的な銅線ケーブルの場合は、最大
にすることができます。
100m まで使用できます。ファイバーオプ
ライブパフォーマンスのセットアップでは、
ティックネットワークケーブルでは、より
ハウスミキシング、モニターミキシング、
長いケーブルを使用できます。
コンピュータバックライン、その他のシス
AVB スイッチについて
テムに、異なるドメインを使用するのが一
• 3 台以上のインターフェイスを使用する場
般的です。MOTU AVB ネットワークシステ
合には、AVB 対応スイッチが必要です。
ムでは、必要な全てのセットアップを同一
MOTU AVB Switch ™(別売)は、5 ポートを
ネットワーク上に置くことができ、同一
供給します。
ネットワーク上に置くことにより、リソー
スの共有やミキシング / ルーティングの可
能性を大きく広げます。MOTU AVB ネット
ワークシステムではオーディオを 8 チャン
ネル単位で取り扱い、大きなシステムの管
理をより簡単にします。MOTU AVB システ
ムの非常に低いレイテンシーは、大きなシ
ステム構築の要となります。
広範囲なオーディオストリーム
MOTU AVB システムは、長いケーブルと業
界スタンダードなネットワークインフラス
トラクチャが必要なアリーナ、スタジアム、
テーマパーク、カジノ、教会、館内放送施
設、学校等の大規模な商業施設のシステム
構築も取り扱います。最大 7 台のスイッチ
を経由して送受信する長距離オーディオス
トリームも、サブミリセカンドレベルのレ
イテンシーで実行します。
v
AVB 非対応スイッチは使用できません。
• MOTU AVB インターフェイスは、AVB ス
イッチの NETWORK ポートへ接続します。
• MOTU AVB スイッチを使用する場合、
MOTU インターフェイスを Ethernet ポート
ではなく、5 つの AVB NETWORK ポートへ
接続します。Ethernet ポートへは Wi-Fi
ルーター、LAN(ローカルエリアネット
ワーク)やコンピュータ(ウェブアプリ
ケーションのみ起動)を接続します。
102
ネットワーク
ネットワーク上のコンピュータ
• ネットワークオペレーションにコン
ピュータは必ずしも必要ありません。iPad、
タブレット、スマートフォンでシステム全
体をコントロールすることができます。
MOTU AVB インターフェイス、
または AVB スイッチ
Wi-Fi ルーター、Ethernet
ハブ / ネットワーク、また
はコンピュータ
• ネットワークへコンピュータを追加する
(別売)
• ネットワーク拡張のためにスイッチを増
やす場合、一つのスイッチから次のスイッ
チへの接続を行います。MOTU AVB スイッ
チでは、この接続に Ethernet ポートではな
く AVB NETWORK ポートを使用します。
には、Thunderbolt 経由でネットワーク内の
インターフェイスへ接続します。
Thunderbolt ポートが無いコンピュータを接
続する場合は USB、または AVB Ethernet を
使用します。
• ネットワーク上の全てのコンピュータとイ
ンターフェイスは、相互アクセスできます。
• MOTU AVB スイッチは、1 ギガビット
• スイッチのデイジーチェインは直列で構
築します。この時、ループを作成しないよ
うに注意しましょう。例えば下図のネット
ワークでは、2 台のスイッチ間でこれ以上の
接続を行うことはできません。
A
B
D
F
C
E
G
AVB 規格を採用しています。スイッチは、
低いレイテンシーを保持しながら多くの
オーディオチャンネルのルーティングを行
うことができます。
MOTU AVB インターフェイスのネットワー
ク設定
各 MOTU AVB インターフェイスは、最大
16 の 8 チャンネルストリームをネットワー
ク上へ出力することができます。また逆に、
最大 16 の 8 チャンネルストリームをネット
ワークから 聴く こともできます。
ネットワークの設定:
• AVB オーディオは、7 つ以上のスイッチを
1 MOTU Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーションで設定する機器を選択する (13
頁のアイテム #1)
経由することはできません。しかし、デイ
ジーチェインを作成することにより、7 つ以
上のスイッチを使用することができます。
直列に構築したデイジーチェインのポイン
トが 7 つを超えないように注意しましょう。
2 Device タブ(13 頁のアイテム #5)の
AVB Stream Setup セクション(14 頁のアイ
テム #20)でストリームに必要な数の 8
チャンネルインプット、及びアウトプット
数を入力する
3 AVB Stream Connections セクション(14
頁のアイテム #21)でバンク毎に聴きたい
ネットワークストリームを選択する
103
ネットワーク
4 Routing タブを開き、I/O チャンネルの
マッピングを設定する(後述)
オーディオをネットワークストリームへ
マッピング
機器の AVB ストリームの設定(前述)後は、
Routing タブ(16 頁参照)でオーディオ
チャンネルからネットワークインプット、
アウトプットストリームへのマッピングを
行います。
インプットストリーム(ネットワークから
来るシグナル)は、ルーティンググリッド
上部の横列に表示されます。インプットス
トリームと 送信先(機器のアウトプット、
接続されたコンピュータのチャンネル、ミ
キサーチャンネル等)が交差するグリッド
を選択します。
アウトプットストリーム(ネットワーク上
へ放送するシグナル)は、ルーティンググ
リッド左部の縦列に表示されます。アウト
プットストリームとそのソース(インター
フェイスのインプット、コンピュータから
のチャンネル、本体ミキサーからのチャン
ネル等)が交差するグリッドを選択します。
コンピュータチャンネルをネットワークス
トリームにマッピング
ホストコンピュータが MOTU AVB インター
フェイスに接続(USB 経由)されている場
合、ネットワークインプット / アウトプッ
トのストリームは、前述の方法で設定する
ことができます。AVB ストリーム機能を有
効にした後、ルーティンググリッドでコン
ピュータチャンネルへマッピングします。
マッピング中にコンピュータチャンネルが
不足した場合は、Device タブの Computer
Setup セクション(14 頁のアイテム #25)
で設定数を増やします。コンピュータが
Thunderbolt 経由で MOTU インターフェイ
ス(要 Thunderbolt 対応機種)に接続され
ている場合、最大 128 チャンネルのイン
プットとアウトプットを使用できます。コ
ンピュータが USB 経由で接続されている場
合は、最大チャンネル数はサンプルレート
等のその他の状況に準じます。
Ethernet へのブリッジ
MOTU AVB スイッチの Ethernet ポートは、
以下のようなスタンダードネットワーク機
器への接続を行います。:
• Wi-Fi ルーター
• ローカルホーム、スタジオ、オフィス
ネットワーク等に接続された Ethernet ハブ、
またはスイッチ
• その他のスタンダードネットワーク機器
MOTU AVB スイッチ
MOTU AVB ネットワークの要は MOTU AVB
スイッチ(別売)MOTU AVB スイッチにつ
いての詳しい説明は、以下の URL でご覧い
ただけます。
www.motu.com/products/avb/avb-switch.
104
ネットワーク
Part 3
Appendices
付録 A
トラブルシューティング
MOTU インターフェイスの全て、または一
部のインプット / アウトプットをホスト
オーディオソフトウェアで使用できない
Device タブ(「Device タブ」:13 頁をお読み
ください。)でインプット、及びアウトプッ
トが有効になっていることを確認後、
Routing タブ(「Routing タブ」
:16 頁をお読
みください。)でコンピュータから / への
ルーティングを作成します。また、Quick
Setup セクション(13 頁のアイテム #10)
で Audio Interface プリセットを選択するこ
ともできます。詳しい説明は、「ホストオー
ディオソフトウェアへインプット / アウト
プットを開放」:69 頁をお読みください。
インターフェイスでオーディオインプット、
及びアウトプットが確認できない
ユニットのサンプルレートが安定している
ことを確認します。(サンプルレートが正し
く認識できていない場合、ライトが点滅し
ます。)外部クロックソースが認識できない
場合には、ユニットのサンプルレートを一
度 Internal にしてオーディオ機能が正しく
機能していることを確認します。
624 インターフェイスからコンピュータの
オーディオアウトプットが聴こえない
コンピュータのシステム環境設定にあるサ
ウンド設定で 624 が出力装置に設定されて
いることを確認します。殆どのアプリケー
ションでは最初の 2 チャンネルをアウト
プットチャンネルとして使用します。
Routing タブで From Computer 1/2 がユ
ニットのアウトプット(Phones 1-2 や
Analog 1-2 等)にマッピングされているこ
とを確認します。
ライブインプットのモニター方法は?
使用するホストアプリケーションの説明書
を参照ください。ホストアプリケーション
がインプットモニタリング機能に対応して
いない場合は、624 のミキサー機能を使用
します。詳しい説明は、「624 経由のモニタ
リング」:65 頁をお読みください。
モニタリングレイテンシーを減らすには?
「レイテンシーを減らす」:65 頁をお読みく
ださい。
Routing タブ(16 頁参照)に表示されない
インプット / アウトプットがあります。
Routing タブには、Device タブ(13 頁参照)
で有効になったインプット / アウトプット
バンクを表示します。必要なインプット /
アウトプットが Device タブで有効になって
いることを確認します。DSP リソースや表
示スペースを確保するために、不必要なイ
ンプット / アウトプットは、無効にするこ
とをお勧めします。
Could not enable this effect because DSP is
overloaded エラーが表示されます。
使用していないその他のエフェクトを無効
にする、またはミキサーインプット数を減
らして DSP リソースを確保します。DSP リ
ソースを確保するには、Device タブ(13 頁
参照)で不必要なインプット / アウトプッ
トバンクを無効にします。
107
ファクトリープリセットを消してしまいま
した。復元方法は?
Device タブ(13 頁参照)の Restore Factory
Presets ボタンをクリックします。
本体を初期状態に戻すには?
SELECT ノブ / ボタンを押してメインメ
ニューを開きます。Settings > Factory
Default を表示後、SELECT ノブ / ボタンを
2 回押します。
クリックやポップ音の発生(ハードディス
クドライブ関連)
クロックの設定を確認したにも関わらず、
クリックやポップ音の発生を解決できない
場合には、オーディオを録音しているハー
ドディスクドライブの問題が考えられます。
クロックを Internal に設定した後、624 の
アナログインプット / アウトプットだけを
使用して、オーディオの録音を行ってみま
しょう。ハードディスクドライブのフラグ
メントがひどい場合や、ハードディスクド
ライブの仕様が古い場合等には、クリック
やポップ音発生の原因となります。
作業中の機器の接続と電源のオン / オフ
オーディオの録音 / 再生中に、624 へ機器
の接続 / 接続解除や、624 に接続された機
器の電源のオン / オフは絶対に行わないで
ください。
カスタマーサポート
ユーザー登録がお済みの方は、MOTU 社のカ
スタマーサポートサービスを受けることがで
きます。登録がまだお済みでない方は、登録
カードにご記入の上当社宛に返送、または
MOTU.com でご登録(オンライン)をお願
いいたします。登録完了後、お客様の名前は
当社のユーザーリストに掲載されます。
テクニカルサポート
日本語によるテクニカルサポートサービス:
• 電話番号:
国際電話認識番号 -1-617-864-2676 (日本
時間の火曜日∼土曜日 午前 8 時∼午後 1
時)
• 電子メールアドレス:
[email protected]
• ウェブサイト:www.motu.com/support
MOTU 社のテクニカルサポートサービスを
お受けになる際は、素早く問題を解決する
ために下記のものをお手元にご用意下さ
い。:
• MOTU 機器のシリアルナンバー:シリア
ルナンバーは本体の底に記されています。
シリアルナンバーの提示が無い場合は、テ
クニカルサポートサービスを受けることは
できません。
• 問題点の概要:できる限り詳しい状況を
お知らせください。(問題が発生する手順、
使用する機器、エラーメッセージ、使用す
るシステムの種類、どのような状況で問題
が起きるか等)
• マニュアルのページ:問題が起きた状況
で参照していたマニュアルの箇所。
• 使用しているコンピュータの種類、シス
テムソフトウェアの種類とバージョンナン
バー。
108
Appendix A: トラブルシューティング
MOTU 社の日本語テクニカルサポートでは、
ご質問だけではなく、ソフトウェアやマ
ニュアルに関してのご意見、ご希望なども
幅広く承りますので、お気軽にご相談くだ
さい。
MOTU 社では、開発中のバージョンでの新
しい機能についてや、その発表時期などを、
テクニカルサポートラインでお知らせする
ことはできません。お知らせをお客様の元
に正しくお届けするためにも、お客様のご
住所が変更になりましたら、忘れずに
MOTU 社へもお知らせください。
109
Appendix A: トラブルシューティング
110
Appendix A: トラブルシューティング
付録 B
オーディオ規格
ラインアウト / メインアウト
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS
バランス、チップホット
アウトプットインピーダンス
100 ohm
Per leg
ダイナミックレンジ
123 dB
A ウエイト
THD+N
-110 dB(0.0003%)
-1 dBFS、アンウエイト、1 kHz
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルアウト
+20 dBu
トリムレンジ
24 dB
-4 dBu ∼ +20 dBu(1 dB 単位)
コネクタタイプ
1/4 メス、TS
アンバランス
インピーダンス
1 megohm
ダイナミックレンジ
103 dB
A ウエイト
THD+N
-93 dB
-1 dBFS、アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0.05、-0.1 dB
Ref. 1 kHz
ギターイン
最大レベルイン
-2 dBu(トリムダウン時)
、+10 dBu
(トリムアップ時)
0.615v ∼ 2.45v
12dB
-12 dBu ∼ +10 dBu(1 dB 単位)
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS
バランス / アンバランス、チップホッ
ト
規格
EBU-R68 / SMPTE RP-155 に準拠
インピーダンスロード
10 k ohm
ダイナミックレンジ
117 dB
A ウエイト
THD+N
-110 dB (0.0003%)
-1 dBFS、アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルイン
+24 dBu
トリムレンジ
22 dB
トリムレンジ
ラインイン
+2 dBu ∼ +24 dBu(1 dB 単位)
111
マイクイン
コネクタタイプ
XLR オス、バランス
インピーダンスロード
3k ohm、4.5k(パッド時)
ピン 2 ホット
パッド
-20 dB、チャンネル毎のスイッチ
ファンタムパワー
+48v、チャンネル毎のスイッチ
DIN 45596 / IEC 61938-P48
EIN
-128 dBu、20 ‒ 20 kHz
Rs = 150 ohm
ダイナミックレンジ
117 dB
A ウエイト
THD+N
-110 dB(0.0003%)
-1 dBFS、アンウエイト、1 kHz
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.1 dB、20 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
最大レベルイン
+24 dBu
パッド時
トリムレンジ
63 dB
0 ∼ +63 dB(1 dB 単位)
フォーン
コネクタタイプ
1/4 メス、TRS ステレオ
チップ左、リング右
ダイナミックレンジ
108 dB
A ウエイト
THD+N
-100 dB
アンウエイト
フリーケンシーレスポンス
+0、-0.15 dB、22 Hz/20 kHz
Ref. 1 kHz
ドライブ
最大 80 mw
16/32/55 ohms
トリムレンジ
128 dB
0 ∼ -128 dB:ミュート(1 dB 単位)
コネクタタイプ
コンセントリックバレル、ポジティブ、
またはネガティブチップ
外部 DC 電源用(付属)
コンフィギュレーション
外部電源
パワーインプット
12-18V DC、10 watts
電源
112
付録 B: オーディオ規格
付録 C
ミキサー設計図
モノインプットチャンネル
113
ステレオインプットチャンネル
+
114
付録 C: ミキサー設計図
グループバス
+
115
付録 C: ミキサー設計図
モニターバス
+
116
付録 C: ミキサー設計図
付録 D
ファームウェアの更新
MOTU 社では、624 のファームウェア更新
を定期的に行っています。ファームウェア
更新には、バグの修復や新機能、新システ
ムへの対応等を含みます。
ファームウェア更新は、MOTU 社のサー
バーで公開されます。インターネットに接
続されたコンピュータや Wi-Fi 機器では、更
新が可能になると MOTU Pro Audio Control
アプリケーションが知らせます。また、
motu.com/avb でファームウェアの最新バー
ジョン情報を確認することもできます。
ネットワークケーブルによる接続必須
ファームウェア更新には、ネットワーク
ケーブルの接続が必要です。以下の方法で、
624 ネットワークポートのスタンダード
CAT-5/CAT-6 ネットワークケーブル接続を
行います。:
• Ethernet ポート経由でオフィスネット
ワークへ接続した MOTU AVB スイッチの
AVB ポートへ接続
インターネット経由で更新
インターネット経由で更新:
1 コンピュータや iPad/iPhone 等で MOTU
Pro Audio Control ウェブアプリケーション
を起動する
2 Device タブを開く
3 New Update Available セクション(図 D-1
参照)の More Info ボタンをクリックする
4 OK ボタンをクリックして更新作業を開始
する
5 更新作業の終了を待ち、OK ボタンをク
リックして Device タブ表示に戻る
• コンピュータのネットワークポート(ま
たは Thunderbolt トゥ Ethernet アダプタ)
へ接続
• インターネットアクセス可能なホーム、
スタジオ、オフィスネットワークへ接続
図 D-1: 新しいファームウェアが公開されると、Device タブにその情報を自動的に表示します。
117
オフライン環境で更新
624(及び、接続されたコンピュータ)がイ
ンターネット環境にない場合には、ファー
ムウェア更新ファイルを MOTU ウェブサイ
トより入手し、このファイルを使用して
624 のファームウェアを更新します。:
ネットワーク上の複数のインターフェイスをアッ
プデート
ネットワーク上に 2 台以上の MOTU イン
ターフェイスがある場合、全てのファーム
ウェアを同時にアップデートすることもで
きます。:
1 ファームウェア更新ファイルを
1 MOTU Discovery の設定メニューを開く
motu.com/avb よりダウンロードする
MOTU Discovery
設定
2 ダウンロードしたファームウェア更新
ファイルを 624 が接続されたコンピュータ
へコピーする
3 MOTU Pro Audio Control ウェブアプリ
ケーションを起動する
図 D-2: MOTU Discovery 設定メニュー。
4 Device タブを開く
2
Firmware Updater メニューより >
Open... を選ぶ
5 Update from File ボタンをクリックする
6 ダウンロードしたファームウェア更新
ファイルを指定して OK ボタンをクリックす
る
7 更新作業の終了を待ち、OK ボタンをク
リックして Device タブ表示に戻る
図 D-3: ファームウェアのアップデーターを起動。
3 必要に応じて Ethernet ケーブルを接続、
または Update from File オプションをク
リックする
118
付録 D: ファームウェアの更新
4 Update All Interfaces Now ボタンをク
リックする
図 D-4: 複数のインターフェイスを一度にアップデート。
ファームウェアバージョンの確認
ファームウェアのバージョンは、Device タ
ブの下部で確認できます。(図 D-5 参照)
ファームウェア更新時のネットワークケーブルの
必要性
ファームウェアの更新作業は、Ethernet 接
続を前提に設計されています。複数台を
ネットワークで接続している場合、ローカ
ルネットワーク(Wi-Fi)経由でファーム
ウェアの更新を実行することができます。
エンジニアリングの観点からもこの方法は
非常に重要で、更新作業時には、電力喪失
等の不測の事態に備えてリカバリーパー
ティションで起動します。また、
Thunderbolt や USB チップへの更新も行う
為、これらのポートを更新に使用すること
はできません。
図 D-5: 現在のファームウェア バージョン表示。
119
付録 D: ファームウェアの更新
120
付録 D: ファームウェアの更新
付録 E
OSC 対応
Open Sound Control(OSC)は、最新ネット
ワーキングテクノロジーに対応したコン
ピュータやその他のマルチメディア機器で
使用されるコミュニケーションプロトコル
です。
MOTU AVB オーディオインターフェイスは、
OSC 対応機器です。OSC 対応コントロー
ラーから MOTU AVB オーディオインター
フェイスの全ての機器設定、及びミキサー
コントロールをリモートコントロールする
ことができます。
OSC によるリモートコントロールについて
の詳しい説明や MOTU AVB OSC API の詳細
は、以下を参照ください。:
http://www.motu.com/avb#avb-osc-support
121
122
付録 E: OSC 対応
数字
D
24 ビット
オプティカル 10
4 バンド EQ 74
624
specifications 111
拡張 35
機能概要 23
電源 60
セットアップ例 45
Device タブ 13, 14
Devices メニュー 81
Digital Performer 63, 64
DSP
エフェクト 73
使用量 79
メーター 79
リソース 79
DSP 使用量 19
A
E
Ableton Live 63, 64
ADAT オプティカル 10
接続 47
Apple
Garage Band 64
Logic Pro 64
ASIO ドライバ 64
Audio Tools 81
AudioDesk 25, 32, 63, 64
Aux Mixing タブ 18
AVB
Discovery app 32
Ethernet 拡張 99
インプット / アウトプットバン
ク 14
オーディオインターフェイスオ
ペレーション 41, 24
オーバービュー 99
スイッチ
設定 36, 41
ストリーム(Routing タブ)16
ストリーム接続 14
ストリーム設定 14
ネットワーク 99‐104
AVB Control ウェブアプリケーション
7, 11‐22
Aux Mixing タブ 18
Device タブ 13, 14
Mixing タブ 17
Routing タブ 16
Avid
Pro Tools 64
EQ 74
Q 75
オン / オフ 74
ゲイン 75
フィルタータイプ 75
フリーケンシー 75
Ethernet
接続 40
Ethernet インターフェイスオペレー
ション 41
C
J
CAT-5e/6 ケーブル 34
Chrome 11
Cockos Reaper 64
Core Audio ドライバ 64
Cubase 63, 64
クロックソース 63
サンプルレート 63
CueMix FX
Devices メニュー 81
インストレーション 81
Jam sync 48
F
Firefox 11
G
Garage Band 63, 64
クロックソース 63
サンプルレート 63
I
ID ノブ 60
ID ノブ / ボタン 12, 13
IEEE 802.1 99
iOS オペレーション 29
iPad
クィックスタート 7
iPad/iPhone 対応 29
IP アドレス 12
L
LCD
メニュー 60
Leveler 17
Live 64
Logic Pro 63, 64
Logic Pro/Express
クロックソース 63
サンプルレート 63
LTC
MTC 変換 70
LTC 設定 47
M
Mac OS X 63
インプット / アウトプット名 69
MIDI Time Code 70
Mixing tab 17
Monitoring
thru main outs 46
MOTU
Audio Tools 81
AudioDesk 64
AVB Control ウェブアプリケー
ション 7, 11‐22
Aux Mixing タブ 18
Device タブ 13, 14
Mixing タブ 17
Routing タブ 16
AVB Discovery app 32
AVB インストーラー 7, 11, 30
AVB スイッチ
設定 36, 41
Digital Performer 64
Discovery app 118
Pro Audio ASIO ドライバ 64
MOTU Pro Audio WebUI Setup 32
MTC 70
N
Nuendo 63, 64
クロックソース 63
サンプルレート 63
O
OS X オーディオソフトウェア
クロックソース 63
サンプルレート 63
OSC 121
P
PRE スイッチ 17
Pro Tools 63, 64
Q
Q 75
R
Reaper 63, 64
Reason 63
Propellerhead Reason 64
Routing タブ 16
123
索引
S
あ
く
S/PDIF
オプティカル 10
S/PDIF(オプティカル)47
Safari 11
SC ボタン 20
SMPTE シンク 47
SMUX 47
SONAR 63
Soundtrack Pro
クロックソース 63
サンプルレート 63
Steinberg
Cubase 64
Nuendo 64
アウトプット
オプティカル 10
アウトプット設定 13
アウトプットバンク 14
アタック
コンプレッサ 74, 76
アップデートの確認 15
アナログインプット / アウトプット
46
接続 46
アンバランスドアナログ 46
クイックスタートガイド 7
クイックセットアップウインドウ 8
クロックセクション(LCD)61
クロックソース 13
クロックマスター 13, 48
T
Time Sensitive Networking (TSN) 24,
99
TOSLink 10, 47
TRS アナログインプット / アウトプッ
ト 46
TRS コネクタ 46
TSN 24, 99
Type II(レガシー)オプティカル設
定 47
U
USB
クラスコンプライアント 29
ドライバのインストール 30
W
Wave ドライバ 64
WDM (Wave) ドライバ 31
WiFi
設定 41
Windows 63
WDM (Wave) ドライバ 31
ショートカット 32
Windows オーディオソフトウェア
クロックソース 63
サンプルレート 63
X
X-Y プロット 90
い
インストレーション
2 台のインターフェイスネット
ワーク 35
AVB Ethernet インターフェイス
34
AVB オーディオインターフェイ
ス 41
Thunderbolt インターフェイス
33
USB インターフェイス 34
クイックスタートガイド 7
ソフトウェア 30
ネットワーク 36, 37
インプット
オプティカル 10
インプット設定 13
インプットバンク 14
え
エフェクト 73
お
オーディオの遅れ 65
オシロスコープ 85
オプティカル
S/PDIF 47
コネクタ 10, 47
オプティカルコンバータモード
設定 / 例 57
オプティマイゼーション 67
か
回路図 113
拡張 35
カスタマーサポート 108
き
ギターインプット 9, 46
け
ゲート 17, 74
ゲイン
EQ 75
補充(Leveler)78
リダクション 76
リダクション(Leveler)78
こ
コントロールサーフェイス対応
(OSC 経由)121
コンバータ 10
コンバータモード
設定 / 例 57
コンピュータ設定 15
コンプレッサ 17, 76
コンプレッサー 76
さ
サンプラー
接続 45
サンプルレート 13
し
シグナルの遅れ 67
シンクロナイゼーション
SMPTE タイムコード 47
シンセサイザ
接続 45
す
スタジオセットアップ例 45
スタンドアローン 61
スタンドアローンオペレーション 59
ステージモニター
接続 45
スレッショルド
コンプレッサ 76
そ
相関性メーター 93
ソフトウェア
インストレーション 30
ソフトウェアインストーラー 7, 11, 30
ソロクリアボタン 19
124
索引
た
タイムコードシンク 47
て
テクニカルサポート 108
デジタルコンバータ ( オプティカル
コンバータ参照 )
と
同期
クロックマスターの設定 48
動作環境 27
登録 27
ドライバ
USB ドライバのインストール 30
ドライバインストレーション 7, 11, 30
トラブルシューティング 107
トリム 46
ね
ネットワーク 99‐104
インストレーション 36, 37
は
ハイパスフィルター 74
パスワードの設定 15
パスワード保護 15
パッキングリスト 27
パッチスルー
遅れ 67
パッド 46
バッファーサイズ 13
パフォーマンス 67
バランスドアナログ 46
パワーサプライ
ジャック 10
パワースイッチ 60
ふ
ファームウェアアップデート 13
ファイルでアップデート 15
ファクトリープリセット 15
ファンタムパワー 46
フェーズアナリシス 93
フォーン 60
フォーンアウトプット 9
フリーケンシー
EQ 75
プリセット 8, 13
Audio interface 54
AVB Expansion 56
Interface + mixer 55
Live recording with monitor
mixing 56
Optical Converter 57
Routing タブ 16
Stand-alone mixer 54
オーバービュー 53
プリディレイ 79
プリフェーダーボタン 18
プロセッシング 73
フロントパネル 59
メーター 59
メニュー 60
め
メーター 60
表示切替 60
メインアウト
ボリューム 60
も
モニタリングレイテンシー 67
り
ヘッドフォン
接続 45
ヘッドフォンアウトプット 9
ヘッドフォンジャック 60
リバーブ 78‐79
オン / オフ 78
タイム 79
プリディレイ 79
ルーティング 78
リモートコントロール(OSC 経由)
121
リリース
コンプレッサ 74, 76
ほ
れ
へ
ホスト
バッファーサイズ 13
ま
マイク / ギターインプット 46
マスターボリューム 60
レイテンシー 13, 65, 67
レシオ
コンプレッサ 76
レベラー 77
ろ
ロックボタン 16
み
ミキサー
aux バス 21
インプットチャンネルストリッ
プ 19
オーバービュー 17
回路図 113
グループバス 22
表示 17
メインミックスチャンネルスト
リップ 20
モニターチャンネルストリップ
20
リバーブバス 22
ミキサー
エフェクト 73
スタンドアローンオペレーショ
ン 74
接続 45
設定 14
125
索引
126
Fly UP