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平成17年8月 定例教育委員会 会議録 1 開催年月日 平成17

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平成17年8月 定例教育委員会 会議録 1 開催年月日 平成17
平成17年8月
定例教育委員会
1
開催年月日
平成17年8月24日(水)
2
開催場所
教育委員会会議室
3
開会時刻
13時10分
4
閉会時刻
14時40分
5
出席委員
平出 彦仁委員長
会議録
内藤 昌孝委員長職務代理者
岡田 伸浩委員
宮崎 緑委員
具志堅 幸司委員
引地 孝一委員(教育長)
6
出席職員
前田 重一教育局長
中島 栄一教職員課長
黒川 雅夫教育政策担当部長
神原 聡子ども教育支援課長
阿久澤 栄学校教育担当部長
茅野 英一スポーツ課長
安室 和行総務課長
金沢 晴男管理担当課長
東浦 淳一教育財務課長
7
提出議題
別紙のとおり
8
会議録作成者
書記
石川
好三
(教育委員会会議内容)
委
員
長
それでは、ただいまから、教育委員会8月定例会を開会します。
本会議は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第2項に定める
定足数に達しており、有効に成立しています。
最初に、会議録署名委員に宮崎委員を指名いたしますので、よろしくお願い
します。
指
委
名
委
員
員
(了承)
長
本日の日程といたしましては、日程第1として、「神奈川県立の高等学校等
の 設 置 に 関 す る 条 例 の 一 部 を 改 正 す る 条 例 案 の 申 出 に つ い て 」 ほ か 10件 の 議
案、日程第2として、「平成17年9月県議会定例会に提案の工事請負契約の締
結に係る議案について」ほか1件の報告案件、そして、日程第3として、
「「神奈川県教職員組合傘下の三浦半島教職員組合に対して、神奈川県教育委
員会として、地方公務員法等の規定に鑑み、6月26日執行の横須賀市長選挙で
の選挙活動及びこれを含む政治活動の自粛と、政治的中立性を保持するよう勧
告することを求める請願」について」の請願案件でございます。
お諮りします。
本日の日程のうち、日程第1の定教第21号議案から定教第28号議案及び日程
第2の報第8号については、今後、知事が議会に提案する案件であり、日程第
1 の 定 教 第 29号 議 案 か ら 定 教 第 31号 議 案 に つ い て は 、 人 事 に 関 す る 案 件 で あ
り、そして、日程第2の報第9号については、個人に関する情報を含む案件で
ございます。
よって、これらの案件の審議及び報告については、地教行法第13条第6項た
だし書及び神奈川県教育委員会会議規則第35条第1項に基づき、会議を非公開
としたいと思いますが、御異議はございませんか。
全
委
員
異議なし。
委
員
長
御異議がないものと認め、そのように決しました。
委
員
長
また、議事進行の都合により、日程第1の定教第21号議案に先立ち、日程第
3の請願第1号の審議に入りたいと思いますが、御異議はございませんか。
全
委
員
異議なし。
委
員
長
御異議がないものと認め、そのように決しました。
委
員
長
それでは、請願第1号の審議に入ります。
本請願は、本年6月13日に提出されたものであり、7月26日に開催された7
月定例会において、請願の概要について、事務局から説明を受けております。
請願の趣旨は、6月26日に行われた横須賀市長選挙の職員組合の政治活動等
に限ったものではなく、今後、県内市町村において行われる選挙について、職
員組合が政治活動等を行わないように勧告することも目的としているというこ
とでした。
それでは、本日は請願内容の質疑から入りたいと思いますが、事務局から
は、追加の説明などはありますでしょうか。
教 職 員 課 長
特に、追加説明はございません。
委
それでは、請願についての質疑に入りたいと思います。何か、御意見、御質
員
長
問はございますか。
委
員
基本的なところから確認したいのですが、三浦半島教職員組合と三浦半島地
域連合とは、どのような関係になっているのでしょうか。
教 職 員 課 長
請願書には、三浦半島教職員組合と記載されていますが、正式名称は、三浦
半島地区教職員組合といいます。当該教職員組合は、神奈川県教職員組合傘下
の地区組織の一つであり、横須賀市、三浦市、逗子市及び葉山町の小中学校の
教職員が任意に加入している組織です。
一方、三浦半島地域連合は、連合神奈川傘下の地区組織の一つであり、横須
賀市、鎌倉市、三浦市、逗子市及び葉山町の労働組合22団体が加盟している連
合組織です。
この2つの組織の関係ですが、三浦半島地区教職員組合は、三浦半島地域連
合に加入しており、当該組合の委員長が当該地域連合の副議長に就任していま
す。
委
員
三浦半島地区教職員組合などの職員団体が、公務員以外の団体も入っている
連合組織に加入することは、特に問題ないのでしょうか。
教 職 員 課 長
行政実例によりますと、「地方公共団体の単位職員団体又は単位職員団体の
連合体が、公務員以外の団体と連合組織を結成し又はその連合組織に加入する
ことについて、職員団体自体の行為としては、地方公務員法の関知するところ
ではない」とされています。
委
員
教 職 員 課 長
職員団体としては、政治的行為をすることができるのですか。
はい、そうです。これについても、行政実例によりますと、「職員団体自体
が交渉以外の目的を併有すること及び交渉目的のための行為以外の行為をする
ことは、地方公務員法の関知するところではない」とされており、また、「職
員団体が選挙において、選挙告示前に特定の人を推薦する旨の意思表示をする
ことは差し支えない」とされています。
委
員
職員団体の政治的行為については分かりましたが、教育公務員個人が政治的
行為をすることについては、法的にどのような制限があるのでしょうか。
教 職 員 課 長
教育公務員は、教育を通して国民全体に奉仕するという職務と職責の特殊性
から、国政選挙をはじめ、各種選挙においても中立性が求められています。
具体的には、教育公務員特例法において、「教育公務員の政治的行為の制限
については、国家公務員の例による」とされており、国家公務員法とそれに基
づく人事院規則、さらには、教育基本法、公職選挙法などにおいて、政治的行
為の制限が規定されています。
まず、国家公務員法では、「職員は政党又は政治的目的のために、人事院規
則で定める政治的行為をしてはならない」、「職員は、公選による公職の候補
者となることができない」、「職員は、政党その他の政治的団体の役員、政治
的顧問、その他これらと同様な役割をもつ構成員となることができない」とさ
れています。
さらに、人事院規則では、一定の政治的目的をもった一定の政治的行為が制
限されています。
また、公職選挙法では、「教育者は、学校の児童、生徒及び学生に対する教
育上の地位を利用して選挙運動をすることができない」と規定されています。
委
員
教 職 員 課 長
具体的な例として、どのような行為が禁止されているのでしょうか。
具体例としては、教育公務員が、特定の候補者の当選を図るため、PTA等
の会合の席で、その候補者の推薦を決定させたり、特定の候補者へ投票するよ
う依頼すること、学校における児童・生徒及び保護者に対する面接指導の際、
自分の支持する政党や候補者の名を挙げること、特定の政党や候補者の名を挙
げて、賛成又は反対の署名運動をすること、特定の政党又は候補者などを支持
し、又は反対するためにデモ行進のような示威運動を企て、指導し、又は援助
すること、特定の政党や候補者などを支持し、又は反対するために書かれた新
聞、雑誌、ビラ等に関して、発行したり、回覧に供したり、掲示又は配布した
りすること、選挙用ポスターをはってまわること、選挙運動のための個人演説
会又は街頭で演説すること、などが挙げられています。
委
員
教育公務員が政治的行為について制約を受けていることは分かりましたが、
どのような指導を行っているのでしょうか。
教 職 員 課 長
教育公務員全体の服務については、県立学校の教職員に対しては県教育委員
会が、そして市町村の教職員に対しては市町村教育委員会が、それぞれ服務に
関する指導を行っています。
県教育委員会としても、これまで国政選挙又は統一地方選挙が行われるたび
に、教育長名の文書により、各県立学校長に対して、教育公務員の選挙運動の
禁止について所属の教職員へ指導するよう通知しています。なお、近く行われ
る予定の衆議院議員総選挙に関しても、すでに8月18日に、同様の通知をして
います。
また、毎年の年末には、同じく県教育長名の文書により、各県立学校長に対
して、政治的行為が制限されていることなどを所属の教職員に指導するよう通
知し、県民の教育に対する信頼を損なうことのないよう服務規律の徹底を図っ
ていますし、市町村教育委員会に対しても同様に、小中学校の教職員に周知す
るよう通知しています。
さらに、教職員に対する初任者研修、経験者研修など各種研修の機会におい
ても、政治的行為の制限について、講義等により周知徹底を図っています。
このように、職員団体の組合員であるなしにかかわらず、教職員に対して
は、政治的行為の制限についての指導を従来から行っています。
委
員
確認ですが、教育公務員の政治的行為の制限については、県教育委員会とし
て、適切な時期に注意喚起を行うなど、職員団体の組合員だけに限らず、教育
公務員全体に指導しているということでよいのですね。
教 職 員 課 長
はい、そのとおりです。
委
職員団体としての政治的行為と、その団体を構成する個々の教育公務員との
員
関係は、どのようになっているのでしょうか。
教 職 員 課 長
これも行政実例によりますと、「職員団体の意志及び行為と、当該団体の構
成員である職員自体の意志及び行為とは一応別個のものであり、前者について
は地方公務員法に直接触れられているものではなく、地方公務員法の規定は、
直接には職員自体の行為を対象としており、従って、団体自体の意志及びその
実現行為が同時に職員自体の行為となる場合に限り、当該職員について一定の
制限を受けるものである」とされています。
委
員
請願者は、「推薦という地域連合の意思表示については、三浦半島地区教職
員組合が地域連合傘下の他の民間労働組合とともに選挙活動するという意思表
示」であるとしていますが、今の説明によりますと、職員自体の行為には必ず
しも該当しないと考えてよいのでしょうか。
教 職 員 課 長
はい、職員団体の意志及び行為と職員自体の意志及び行為は別個のものとさ
れていますので、直ちに職員自体の行為には該当しないと考えています。
委
員
職員団体の政治的行為が法令に違反した場合は、指導や勧告をすることはで
きるのでしょうか。
教 職 員 課 長
地方公務員法はもとより、公職選挙法などの関係法令によっても、職員団体
に対して指導や勧告をする権限はありません。
委
員
しかし、請願書の中に、横須賀市選挙管理委員会に、三浦半島地区教職員組
合へ政治的中立性の保持を求める勧告を行うよう請願し、選挙管理委員会を通
じた横須賀市教育委員会の判断は、当該組合に注意を喚起することを申し入れ
るとの結論であったと書かれていますが、事実なのでしょうか。
教 職 員 課 長
横須賀市教育委員会に確認したところ、教職員に対し政治的中立を守るよう
周知したのであり、当該組合自体に政治的中立を保持するよう注意を喚起した
のではないとのことでした。
委
員
そうすると、職員団体の政治活動に対しては、教育委員会に職員団体を指
導、監督する権限がないため、職員団体に政治的中立を保持するよう勧告する
ことができないということでよいのですね。
教 職 員 課 長
はい、そのとおりです。
委
員
長
そのほかに、何か御意見、御質問はございませんか。
委
員
長
それでは、御意見もほぼ集約されてきたようですので、採決を行いたいと思
います。請願内容である「神奈川県教育委員会として、教職員組合に対して、
組合員に地方公務員としての身分、職責を再認識させると共に、地方公務員法
及び公職選挙法等の諸法令を遵守して、政治的中立を保持するよう勧告するこ
と」についてはいかがでしょうか。
委
員
県教育委員会としては、これまで、教育公務員の政治的行為の制限につい
て、適切な時期に注意喚起を行うなど、服務規律の指導を図っているとのこと
です。
また、本請願の趣旨は、神奈川県教育委員会として、職員団体に対して、組
合員に地方公務員としての身分、職責を再認識させるとともに、法令を遵守
し、政治的中立を保持するよう勧告することを求めていますが、先ほど確認し
たように、教育委員会には職員団体を指導、監督する権限がない以上、そのよ
うな勧告はできないと思います。
ですから、この請願については、不採択とすることとしてよいのではないで
しょうか。
委
員
長
ただいま、不採択としたらどうかという御意見がありましたが、ほかに御意
見はございませんか。
委
員
長
ほかに御意見がないようでしたら、採決に入りたいと思います。
本件、不採択とすることに御異議はございませんか。
全
委
員
異議なし。
委
員
長
御異議がないものと認め、本請願については、不採択とすることといたしま
す。
委
員
長
以上のとおり、請願第1号について決定しましたので、事務局にあっては、
本件採決の結果を請願者に通知してください。
委
員
長
それでは、定教第21号議案に戻りますが、ただいまから非公開の会議に入り
たいと思います。
会議規則第35条第2項の規定により、出席する職員として、本日この場に出
席している全職員を指定します。
傍聴人がいらっしゃいましたら、退室願います。
(傍聴人
退室)
(13時27分に非公開の会議に入り、14時39分に公開の会議に戻る。)
委
員
長
特に御質問等がなければ、以上をもちまして、本日の日程はすべて終了いた
しましたので、これにて閉会といたします。
≪ 非公開会議審議結果 ≫
日程第1
定 教 第 21号 議 案
・
子ども教育支援課長からの説明の後、質疑を行った。
・
全委員異議なく、原案のとおり決定された。
定 教 第 22号 議 案 か ら 定 教 第 28号 議 案 ま で
・
関連する案件であるため、子ども教育支援課長及びスポーツ課長から
続けて説明の後、一括して質疑を行った。
・
7議案に対して、全委員異議なく、原案のとおり決定された。
定 教 第 29号 議 案
・
教職員課長からの説明の後、質疑を行った。
・
全委員異議なく、原案のとおり決定された。
定 教 第 30号 議 案
・
教職員課長からの説明の後、質疑を行った。
・
全委員異議なく、原案のとおり決定された。
定 教 第 31号 議 案
・
教職員課長からの説明の後、質疑を行った。
・
全委員異議なく、原案のとおり決定された。
日程第2
報第8号
・
教育財務課長からの報告の後、質疑を行った。
報第9号
・
スポーツ課長からの報告の後、質疑を行った。
教育委員会8月定例会 議事日程
平成17年8月24日(水)
日程第1
定教第21号議案
神奈川県立の高等学校等の設置に関する条例の一部を改正する条例案の申出について
定教第22号議案
足柄ふれあいの村の指定管理者の指定案の申出について
定教第23号議案
愛川ふれあいの村の指定管理者の指定案の申出について
定教第24号議案
三浦ふれあいの村の指定管理者の指定案の申出について
定教第25号議案
相模湖漕艇場の指定管理者の指定案の申出について
定教第26号議案
スポーツ会館の指定管理者の指定案の申出について
定教第27号議案
相模原球場の指定管理者の指定案の申出について
定教第28号議案
山岳スポーツセンターの指定管理者の指定案の申出について
定教第29号議案
県立学校長予定者の人事異動について
定教第30号議案
公立小学校教員の人事案件について
定教第31号議案
県立高等学校教員の人事案件について
日程第2
報第8号
平成17年9月県議会定例会に提案の工事請負契約の締結に係る議案について
報第9号
神奈川県スポーツ振興審議会委員の委嘱について
日程第3
請願第1号
「神奈川県教職員組合傘下の三浦半島教職員組合に対して、神奈川県教育委員会とし
て、地方公務員法等の規定に鑑み、6月26日執行の横須賀市長選挙での選挙活動及び
これを含む政治活動の自粛と、政治的中立性を保持するよう勧告することを求める請
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