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センター年報 2000(業務報告含む)

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センター年報 2000(業務報告含む)
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Institute for Educational Computing and Research
2000
Éì—qåwE¯Zúåw”
平成12年度
Ⅰ
情報教育研究センター年報
研究活動
ò
1
マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成……………………………………………………………………1
―平成12年度「特色ある教育研究」の概要―
情報教育研究センター長
濱谷
英次
Webを授業の補助として利用した試み ……………………………………………………………………………………32
ò
2
情報教育研究センター研究員
ò
3
小野
賢太郎
ホームページを利用した汎用アンケートシステムの可能性………………………………………………………………35
「平成10年度卒業研究から」
情報教育研究センター研究員
ò
4
福井
哲夫
コンピュータリテラシーに関するアンケート調査結果報告………………………………………………………………42
情報教育研究センター助手
Ⅱ
岡田
由紀子
業務報告
1
情報教育研究センター概要
ò
1
事業・組織……………………………………………………………………………………………………………………61
ò
2
業務内容………………………………………………………………………………………………………………………62
ò
3
センターカレンダー…………………………………………………………………………………………………………64
ò
4
センターニュース……………………………………………………………………………………………………………65
2
センター役職および情報処理教育委員………………………………………………………………………………………69
3
情報処理教育委員会……………………………………………………………………………………………………………69
4
情報処理教育
ò
1
全学情報処理教育カリキュラム……………………………………………………………………………………………71
ò
2
全学情報処理教育時間割……………………………………………………………………………………………………74
ò
3
全学情報処理教育施設・設備概要…………………………………………………………………………………………75
ò
4
情報処理実習自習状況………………………………………………………………………………………………………76
ò
5
情報教育教材(ソフト)一覧………………………………………………………………………………………………77
ò
6
「平成12年度マルチメディア演習システム」の導入について…………………………………………………………78
ò
7
学生貸与パソコンの導入について…………………………………………………………………………………………80
ò
8
外部委託の導入………………………………………………………………………………………………………………81
5
学院キャンパスネットワーク
ò
1
ID発行状況…………………………………………………………………………………………………………………82
ò
2
IP発行状況…………………………………………………………………………………………………………………84
ò
3
ネットワーク利用講習会……………………………………………………………………………………………………85
ò
4
学院キャンパスネットワーク整備状況……………………………………………………………………………………86
6
資格検定
ò
1
ワープロ・パソコン検定……………………………………………………………………………………………………88
ò
2
ワープロ検定受験対策講座…………………………………………………………………………………………………89
7
学外活動…………………………………………………………………………………………………………………………90
8
学術講演会………………………………………………………………………………………………………………………92
9
教員対象パソコン講座…………………………………………………………………………………………………………93
10
マルチメディア環境整備………………………………………………………………………………………………………94
11
センター関係諸規程
ò
1
武庫川女子大学情報教育研究センター規程………………………………………………………………………………95
ò
2
武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程………………………………………………97
ò
3
武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程……………………………………………………………………98
ò
4
武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約……………………………………………………………………………99
ò
5
武庫川学院キャンパスネットワーク運用細則 …………………………………………………………………………101
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®
マルチメディア環境を利用した情報リテラシーの育成
−平成12年度「特色ある教育研究」の概要−
濱
谷
英
次
1.はじめに
大学における教育環境の情報化はここ数年で急速に進展した。特に、ネットワークの整備やパソコンの大量導入は、今
や当たり前という時代を迎えている。また、教室環境の整備では、多様な情報の提示が可能な「マルチメディア化」が進
みつつある。こうした状況は、いわばハード面での充実が主体となる取り組みである。しかし、教育の改善、質的向上と
いう面からは、単なる機器や環境の利用というだけでなく、教育手法や教育内容の見直しも含めた取り組みと関連付けて
行われる必要がある。こうした意味から、基礎教育はもちろん様々な専門領域での教育実践として、情報インフラの活用
が期待されている。
また、この取り組みにおいては、ノートパソコンを貸与することを前提にしているが、これは学生の情報リテラシーを
向上させる上で、有効に働くことが予想される。そのためには、どのような教育計画・学習計画が相応しいか、また、日
常的な指導上での留意点はどのようなものなのか、サポートはどうあるべきかなど、具体的な事項について明らかにする
必要がある。特に、教育効果については、1年間という期間で判明するとは限らないため、昨年度に継続して取り組むこ
ととした。
2.研究の概要
本研究は、平成12年度私立大学等経常費補助金の特別補助である「特色ある教育研究の推進」補助対象事業に申請を行
い、その補助のもとに平成11年度から継続して取り組んでいる。具体的には、ノートパソコンを多数導入し、「マルチメ
ディア環境を利用した情報リテラシーの育成」という研究課題のもとに、教育活動の一環として学生へのパソコン貸与を
行い、学習活動への寄与の状況を検証することを目的としている。
以下に取り組みの概要を示す。
2―1.実施形態と狙い
具体的な取り組みとして、
ò
1
共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」受講者へのノートパソコンの貸与
ò
2
ゼミや演習等、比較的小人数での教育活動グループへのノートパソコンの貸与
に大別できる。
ò
1については、平成11年度は「ネットワーク利用演習Ⅲ」(定員80名)前期・後期の各3講座について、取り組みを実
施した。この講座の受講学生は、ノートパソコンの貸出しを受け、授業時以外は自宅等に持ち帰り、課題演習や自主学習
に利用することができる。また、機器利用については、授業での指導の他、随時、情報教育研究センタースタッフの支援
を受けることができる。
この取り組みの主な狙いは、教育活動の規模が比較的大きな状況で、ノートパソコンを貸与することにより、どのよう
な教育効果があるかを検証するために行った。
ò
2については、学内の様々な専門分野の教員有志の協力を得て、ゼミ・演習等の学習グループに対しノートパソコンの
貸与を行い、日常の教育活動で活用することとした。昨年度は6つのグループに対し実施したが、取り組み後の感想では、
本研究での取り組みを評価する意見が多かったため、本年度は実施規模を拡大して19のグループに対し貸し出しを行った。
この取り組みの狙いは、主としてゼミ活動のような小規模の学習集団での教育効果を検証することを狙いとした。
また、ò
1、ò
2の結果を総合して、ノートパソコンを利用する教育での有効性や問題点を分析する。
Eiji HAMATANI 情報教育研究センター長 人間科学科教授
Encouragement of information literacy based on multimedia environment
−1−
2―2.貸与機器の仕様
◎共通教育科目受講者用
東芝
DynaBook SS PORTEGE 3410 C40(CPU:Intel Cerelon 400Mhz, RAM
128MB, HD 6GB, LAN・モデムカード内蔵, 11.3”TFTディスプレイ)
B5サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL)
◎ゼミ・演習受講者用
東芝
DynaBook Satellite 2540S
(CPU:AMD K6-2 333Mhz, RAM 64MB,
HD 4.3GB, CD„ROM内蔵, LAN・モデムカード付, 13.3”TFTディスプレイ)
A4サイズノートパソコン、主なソフトウェア(WORD、EXCEL)
ただし,ゼミ・演習用については、ソフトウェアの追加は自由に行ってよいものとして貸出しを行った。
2―3.貸与期間
◎共通教育科目受講者
◎ゼミ・演習受講者
前期
平成12年4月24日∼平成12年7月19日
後期
平成12年10月2日∼平成13年1月31日
通年
平成12年6月7日∼平成13年2月28日
2―4.研究協力者および貸出し台数
(
)の数字が貸出し台数
◎共通教育科目
【前期】
「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(149)
、濱谷英次(78)
【後期】
「ネットワーク利用演習Ⅲ」小野賢太郎(116)
、濱谷英次(37)
◎ゼミ・演習関係【通年】
(129台)内訳は以下の通り
石崎由美子(5)
、大石義孝(4)、風間健(3)
、川西定子(6)、後藤薫子(7)
、笹部徹(9)、
篠塚和正(10)
、扇間昌規(9)、高橋幸一(6)
、伊達萬里子(1)、中植雅彦(8)
、
中林利克・松野純男(計5)
、二宮恒夫(3)、萩中
水谷孝子(21)
、三井正也(7)、梁瀬度子(6)
−2−
淳(2)
、甫天正靖(7)、松山賢治(10)
、
2―5.実践報告
小児糖尿病の子供たちに対する栄養教育用媒体の作成
【教
員】石崎由美子
【所
属】生活環境学部・食物栄養学科
【科目等】課外利用
【参加学生数:所属】5名:生活環境学部・食物栄養学科・3年(管理栄養士専攻)
【取り組みのねらい】
インシュリン依存型糖尿病(Ⅰ型)の子供たちは、毎日食事の前には薬物療法として、インシュリンを自己注射しなけ
ればならない。また、食事療法として指示されたエネルギー量を確保しなければならない。そのため、「糖尿病治療のた
めの食品交換表」を使用しながら、決められた単位(1単位=80kcal)を各食品から摂取していくことが必要になってく
る。そこで、小児糖尿病サマーキャンプに参加する小学1年から4年生までの主に低学年を中心に「糖尿病食品交換表」
のしくみについて、電子紙芝居を活用しながら栄養教育することを試みた。
【取り組みの内容】
「糖尿病食品交換表」の表1∼表6までに属する食品類とその1単位あたりのグラム数について覚えてもらえるよう、
powerpointを活用しながらアニメーションを展開していく栄養教育用媒体を作成した。各表を汽車の号車に見立て、各
駅に到着する度に食品を積み込んで、その食品は何号車に積んだらよいのかを教えていった。そして、各表からバランス
良く摂取することを理解してもらえるように工夫した。
【取り組みの結果】
栄養教育を行ったすぐ後に、この媒体の内容はわかりやすかったか、おもしろかったか、役に立ちそうかなどのアンケー
トを実施した。その結果、78.0%以上がわかりやすかった、おもしろかった、85.0%以上が役に立ちそうと回答していた。
そして、どういう操作をすれば、アニメーションが展開できるのかを教えて欲しいとの希望があった。キャンプに参加し
た医者からもおもしろく、小さな子供たちにでも理解しやすい媒体ができあがっていると誉めてもらった。栄養教育効果
はあったものと推察される。
【今後の課題】
powerpointを活用して、今後も小学生高学年、中学・高校生、成人、高齢者の糖尿病の方を中心に、それぞれの年齢
に応じた栄養教育用媒体を作成していきたいと考えている。
【取り組みの感想】
医療キャンプにおいて、子供たちに楽しんでもらえキャンプ終了後も記憶に残り、実践してもらえるような栄養教育用
媒体が作成できて満足している。パソコンをお貸していただきましてありがとうございました。軽くて、使いやすかった
ので助かりました。
−3−
ノートパソコンを利用した教育研究の実践報告
【教
員】大石
【所
義孝
属】薬学部
【科目等】研究コース学生への教育(課外利用)
【参加学生数:所属】4年生7名、3年生9名:薬学部
【取り組みのねらい】
研究コース学生には個人別に研究テーマを与え、生理活性を目的とした化合物の有機合成の研究を実施している。将来、
薬剤師としてまた薬学研究者として、大学院進学者として必要な専門的パソコン知識を得ること、また今や研究にはパソ
コンが必須であることを教育することを目的とした。
【取り組みの内容】
①
研究報告書作成
②
Chem Drawを用いた有機化学構造式の作成
③
論文作成の実地教育(和文、英文)
④
研究発表スライド作成
⑤
論文原稿の研究機関、研究者への送付
⑥
文献検索方法
⑦
Internetを経た化学情報を入手方法
【取り組みの結果】
上記内容のうち、①、②、⑦に関しては全員が方法、使用知識を修得した。
その他の項目は必要に応じて個々に教育した。
【今後の課題】
今年度は学生がどの程度興味をもつか、ついて来られるかが不明であった。しかし、心配とは裏腹に学生は非常に積極
的に取り組んだ。来年度は現在の3年生がすでにかなり使いこなしつつあることから今年度の課題を踏襲してさらに進歩
し得ると思われる。
【取り組みの感想】
学生がこれほど興味をもち使いこなすとは予想できなかった。次年度は、今年度の成果が大きかったこと、大学院生2
名、4年生9名となることの双方の理由から貸与台数を9台お願いしたいと考えている。
−4−
ホームページを用いたアンケート
【教
員】風間
健
【所
属】生活環境学部・生活情報学科
【科目等】卒業研究
【参加学生数:所属】3年生3名:生活環境学部・生活情報学科
【取り組みのねらい】
本ゼミの卒業研究は,アンケートによる調査を実施する場合が多い。昨年の卒業研究で,「国内外の生活価値観の差」
というテーマを,日本語と英語のアンケートをホームページ上で行って成功した。この例に基づき,3件の適切なテーマ
について、ネットによるアンケートを意図した。
【取り組みの内容】
研究室のホームページを利用する形式で、3件のアンケートを指導してきた。ところが立ち上げの段階になり,研究室
のホームページは学科のホームページを経由して学院のホームページに立ち上げなければならないことが分かった。そこ
で急遽,学科のホームページの立ち上げを担当教員に依頼した。この完成が1月にずれ込んだので,卒業研究の本年度分
のまとめに間に合わず,当初の意図が達成できなかった。
【取り組みの結果】
1名の学生は,貸し出しパソコンを父親のホームページからアンケートを行い,レポートとして結果をまとめ,成果が
得られた。この学生は,自宅で父親のパソコンは旧型で、本ゼミで指導したソフト(HomePage Builder 2001)が走らな
いので、貸し出しパソコンが必要条件であった。なお他の2名の学生は,最終的にネットを使わず,面接アンケートに切
り替えた。
【今後の課題】
学科のホームページが完成したので,今後は研究室から卒業研究のアンケートを立ち上げることが可能になった。アン
ケート回答者数の増加が今後の課題で,キーワードやアンケートの形式を魅力あるものに改善していく必要がある。
【取り組みの感想】
初めて研究室から発信する場合のルールを知り、今後につながった。この準備不足のため,3台借り出して1台しか貸
し出しパソコンを活用できず,申し訳なく思っている。
なお貸し出しパソコンが、非常に高性能なのに学生ともども感服した。
−5−
布の風合い評価に関する研究
【教
員】川西
定子
【所
属】生活環境学部・生活環境学科
【科目等】卒業論文
【参加学生数:所属】5名:生活環境学部生活環境学科
【取り組みのねらい】
布の持つ肌触りや手触りは人間の感覚によって評価され、その評価には個人差がみられる。布の総合風合いは基本風合
いを総合して最終的に評価される。そこで被験者による総合風合い評価過程の違いを分析し、風合いに影響を及ぼす物性
についても検討する。
【取り組みの内容】
布の風合いの官能検査をSD法により行う。被験者の回答はパソコンにインプットして、感覚尺度を求めた。一方布の
物性をKESシステムにより測定した。その結果を多変量解析の手法を用いて分析し、総合的な風合いに影響を及ぼす物
性と基本風合い及び総合風合い評価に至る過程について考察した。
【取り組みの結果】
異番手布の総合風合い評価は3基本風合いを総合して評価している。異素材異番手布の場合は、被験者により異なり2
種類の過程で説明できる。肌着用布の総合風合い評価は3種類の過程に分けられた。いずれの試料集団においても、多数
の被験者は「こし」の感覚で総合風合いを評価している。また各々の基本風合いに関係する物性が総合風合いに大きく影
響を与えている。
【今後の課題】
布の官能検査による風合いの総合評価を、共分散構造分析の手法により最終評価に至る過程を一層詳細に解析する。
【取り組みの感想】
本研究は官能検査の回答をパソコンにインプットすることから始まり、多数のデータの多変量解析処理を行ったのでパ
ソコンは不可欠の機器であり、パソコンを貸与してくださったことに感謝いたします。
−6−
住空間の視環境設計計画における心理的評価の差異に関する研究
【教
員】後藤
薫子
【所
属】生活環境学部・生活環境学科
【科目等】卒業研究
【参加学生数:所属】実人数8名,延べ人数14名
(生活環境学科住環境学第2研究室ゼミ生8名,指導教官1名,お
よび実験の被験者5名)
【取り組みのねらい】
住環境要素の心理的影響について,実験的手法による基礎的検討をふまえた上で,実際の生活者を対象とし,さらに生
産者・販売者である実務者の考え方を参考にしながら物事を科学的に見る目を養う。学生にとっては,在学中に実務を知
る良い機会ともなる。
【取り組みの内容】
住環境の快適性を左右する視環境要素について,実際の空間の印象と計画段階で用いるサンプル材料等との比較を行う
ことにより,設計の際の予想と実空間とで生じる印象の差異の原因を明らかにすることを目的として,心理評価を求める
実験的手法により考察した。さらに,同じサンプルや写真画像を見たときの実務者と一般生活者の印象や表現の違い等を
検討した。今年度は,住宅内のダイニングの色彩と照明,およびリビングの窓辺のインテリア要素を取り上げ,写真画像
と実空間との違いを検討するとともに,住環境専攻の学生・他専攻の学生・他大学の学生,および企業やショールームで
普段から直接的に上記に関する実務を行っている方々に同様の心理評価を行ってもらい,比較考察した。
【取り組みの結果】
ダイニング空間の色彩に関して,
男女間に印象評価の差が若干みられ,女性はテーブル周辺の色彩の調和や空間の大人っ
ぽさを,男性は空間全体の開放感を重要視することがわかった。同一の空間を写真画像を用いて評価した場合と実空間に
おいて評価した場合とでは大きな差は認められなかったことから,実空間の印象評価を写真画像等を用いてシミュレー
ションすることの可能性が示唆された。また,窓辺のインテリア要因であるカーテンについては,カーテンの形状と色彩
とが相互の影響しあってリビングの雰囲気をかもしだしていることが明らかとなった。学生等の一般生活者と実務経験を
有するインテリアコーディネーターとでは評価に差異が認められ,色彩や模様についての豊富な知識・経験の有無によっ
て印象評価の幅が大きく異なった。また,実験を担当したゼミ生にとっては,実験結果そのものより,自分で実際に企業
に出向いて実験を依頼し,直接的にアドバイスや意見を得られたことが大きな収穫であり,大変良い経験であった。
【今後の課題】
ほぼゼミ生1人に1台がいきわたり,パソコンに慣れてデータ分析等を行うことについては十分であった。ただ,卒業
研究に関して,ゼミ,他大学との中間発表会,卒業研究発表会等,何度かの発表の機会があったものの,発表会場の設備・
習熟度等の問題でパソコンを使ったプレゼンテーションを行うことが一度もできなかった。今後は,学生が自由にプレゼ
ンテーションを行うことができるよう指導するとともに,設備の確保も考慮したい。
【取り組みの感想】
ゼミ生1人1人がパソコンをじっくり使うことができ,ある程度使いこなすことができるようになった点で,ノートパ
ソコンを貸していただいたことは大変よかった。B5サイズであったこと,機能なども大変充実しており,学生には大変
好評であった。来年度以降も是非お願いいたしたい。
−7−
e„mail交換によるMFWI研修経験者と参加予定者の情報交換
【教
員】笹部
徹
【所
属】文学部・英語文化学科
【科目等】3年ゼミ
【参加学生数:所属】ゼミ学生
8名(ノートパソコン使用者):英語文化学科
(英語文化学科 1年D組60名も取り組みに参加)
【取り組みのねらい】
英語文化学科における短大・大学において、MFWI(Spokane市)研修参加予定の学生が複数の上級学年の研修参加経
験学生との直接のe„mail交換を通して研修への心構え、準備、海外生活での体験の助言を逐次受ける事のできるmentor
systemを構築する。これにより、研修参加予定学生の不要な不安を軽減し、参加希望者を増やし、効果的な研修活動の
助けにする。
【取り組みの内容】
MFWI参加予定者に対して、上級学年(今回はゼミ学生8名)が自分たちの経験を生かしてアドバイスを行う。その
ために、相互の学生(経験者・予定者)が授業内において、目的を持った内容のメールを発信できるような環境を作る。
また、予定してある英語文化学科のホームページにMFWIに関してのQ&Aコーナーを作成する基盤になる「よくある質問
コーナー」とそれに関するアドバイスを募る。
【取り組みの結果】
最初は全く知らない者同士のせいか、お互い緊張気味ではあったが、e„mail交換の回数が増えるにつれて、その緊張
の糸もほぐれMFWIでの生活における多種多様な質問と返答が出るようになった。多くの勉学面・生活面での悩み事を
抱えていた研修予定参加者にとって、非常有意義な内容のe„mail交換であり、悩みも軽減した。また、上級者から研修
の魅力的な内容や大切ポイントも聞く機会ができたので、参加予定者は期待をもって研修へ参加したと思う。
【今後の課題】
このe„mail交換を通しての機会を今回限りとするのではなく、今後も続けていきたいと考えている。その為には、情報
交換の環境作りと研修経験者の質問に対する積極的な受け入れ体制が必要になる。このようなe„mail交換においては他
学生の質問や貴重な先輩学生よりの解答もその質問をした学生のみにとどまるので、boardのような書き込み形式の方が
より他の学生もいろいろな知識が得られて良かったのかも知れない。
【取り組みの感想】
MFWIの質問を通して、キャンパス内では話す機会が乏しい学年の違う学生達が質問を受け、質問に答え、またある
時は意見交換をして交流を深める場となった。
【その他】
コンピュータ返還期日前に海外旅行に行っている学生がおり、コンピュータの返却が1日延びてしまった。返還には約
2週間位の余裕をみて行うべきであった。
−8−
コンピュータを用いた薬理学実験データ処理の効率化
【教
員】篠塚
和正
【所
属】薬学部
【科目等】卒業演習
【参加学生数:所属】10名(薬学部生物薬学科薬理学講座第2の演習生;4年生)
【取り組みのねらい】
従来まで生体反応はアナログ的データとして、記録・解析されてきたが、コンピュータおよびトランスデューサーの発
達に伴い、デジタルデータとして記録する事が可能になってきた。本課題では生体から得られたデジタルデータの集計解
析方法を確立実践させることにより、卒論実験を従来よりも効率化し、内容的に充実した研究を学生に経験させることを
ねらいとする。
【取り組みの内容】
以下の項目について、各種トランスデューサーのソフトもしくはNIH„Imageを介して入力されるデジタルデータをエ
クセルで集計、統計処理し、グラフ化した後、解析を行った。
①
摘出灌流腎の末梢血管抵抗のデータの記録、集計と解析
②
摘出灌流腸間膜動脈の血管抵抗のデータの記録、集計、解析
③
摘出心房標本の心拍・収縮力の記録、集計、解析
④
摘出胸部大動脈の収縮反応の記録、集計、解析
⑤
培養内皮細胞の細胞内カルシウムレベルの記録、集計、解析
⑥
培養内皮細胞容積の記録、集計、解析
【取り組みの結果】
従来は電卓を含む手作業で処理していたプロセスをコンピュータで行うことにより、かなり効率的にデータを収集、処
理することができた。これは、データ処理に費やされる時間を実験に回すことができたことにもよる。
【今後の課題】
今後は解析するだけでなく、パワーポイントなどを使用して、卒論発表にもコンピュータを使用し、よりスマートで効
率的な卒論研究を学生に体験させたい。
【取り組みの感想】
軽くてコンパクトなダイナブックを使用するという点、仕事がペーパーレスになったという点で、学生の研究に取り組
む意識、能率が従来とは明らかに異なっていた。一つの要因として、先端的なデータ処理をしているという意識が、研究
に取りむ姿勢をより積極的にし、効率を上げているように感じた。
【その他】
期間が短く、こちらのプログラムを消化するだけで終始してしまった。もう少し期間を長くできれば、学生自身が考え、
より効率的なやり方を自分自身で考案できるようになると思われる。それは一歩進んだ意味での卒論研究の成果であろう。
−9−
実験結果のデータ解析とそれらの提示法への活用
【教
員】扇間
【所
昌規
属】薬学部
【科目等】衛生化学卒業研究
【参加学生数:所属】12名
薬学部実験コース
衛生化学
大学院生
【取り組みのねらい】
4年生の卒業研究を実施するに当たって、化学実験や動物実験の技術のみならず,パソコンの基礎的活用法も修得させ
ること。現4年生はこれまで十分な情報教育を受ける機会が無かったようであったので、実際の情報化社会に出る直前の
学生達に実践的なパソコンの活用経験を積ませておくことが,是非必要であった。ノートパソコンは実験台でも邪魔にな
らず、携帯可能で馴染みやすい点もあり、大いに活用されると思われた。
【取り組みの内容】
関連科学文献の検索、実験データの整理、解析、解析結果の図表化、作製したスライドを用いた発表。
【取り組みの結果】
ò
7のそれぞれに対し、インターネット、ワード、エクセル、パワーポイントを駆使して,全員楽しみながら取り組んで
くれた。研究室の卒論発表会も例年とは大きく異なり、独創的なスライドショーが展開された。
【今後の課題】
特に問題となるようなことはなかった。少人数で、一貫した指導ができるという条件のもとではあったが。
【取り組みの感想】
時代の趨勢に沿って、パソコンの基礎的活用を組み込んだ専門実習ができたことを全員喜んでいる。
【その他】
当初予定していなかったことであったが、我が研究科の修士論文発表会で,初めてパワーポイントを使用した発表がな
された。返却時期を延期していただいたことをありがたく思います。平成13年度も、是非この最新ノートパソコン貸し出
し制度を継続して頂きたい。
−10−
コンピュータを利用した入院患者の処方せん解析に関する研究
【教
員】高橋
幸一
【所
属】薬学部
【科目等】卒業研究
【参加学生数:所属】5名、薬学部薬学科
【取り組みのねらい】
本検討の目的は、現在問題となっている薬の適正使用について、処方せんをデータベース化している薬剤部や薬局と共
同研究を行うことにより、データを入手し、それを学生所有のコンピュータに分割し、解析させることにより、その内容
を理解させるとともに、そこに含まれる問題点を明らかにし、さらにその解決方法を見出し、臨床現場に還元することで
ある。
【取り組みの内容】
本研究を遂行するためには、処方せんの保存・管理がコンピュータ化されている病院と共同研究を行い、個人情報であ
る処方せんを病院外に持ち出すことが必須である。この点については、1病院との共同研究が成立し、2ヶ月分の入院患
者の処方せんを入手することが出来た。次に、処方せんに記載されている患者個人名を暗号化し、実施学生に処方せん記
載の薬物名(商品名)からその一般名および効能・効果を手作業により調べる。そして、問題がありそうな処方せんにつ
いて、更にその患者の投与期間とその期間における臨床検査値の変化について詳細に調べ、問題点の解明を行い、薬の適
正使用について言及する。
【取り組みの結果】
今回入手したデータベースにはのべにして約2万種類の薬物名が記載されていた。これらをEXCELで読み取り、情報
を加工後、実施学生に分割し、商品名から一般名および効能・効果を調べた。データベースに記載されている薬物には同
一の薬物も多く、この過程においてEXCELが有している検索機能が有効に使われた。次に、患者毎に疾患と使用薬物が
適正であるかどうかの評価を行った。患者毎の疾患名は、使用薬物名から学生自身も比較的容易に判定はできたが、その
使用や併用薬物が適正か否かについての判定には高度の専門知識が必要であり、学生には困難であった。
【今後の課題】
今回、患者毎の疾患名がある程度特定できたことから、特定の疾患(高血圧、糖尿病等)患者について今後その処方を
検討し、共同研究を行っている薬剤部の先生とも相談をしながら、さらに詳細に検討すべき患者が存在するのか、またそ
の検討項目についても決定を行いたい。
【その他】
病院との共同研究を行うのは今回が始めてであり、その手続きに少し時間が取られ、データベースの入手は後期に入っ
てからであった。また、卒論生には別に卒論のメインテーマがあり、2つのテーマを行うことになり、時間的にもかなり
厳しい状況であった。このような状況のもと、卒論生は頑張ってくれたものの、最終段階まで到達できなかったのは残念
である。しかし、本テーマは始まったばかりであり、そのシステム作りも含め、今後も継続して続けて行く予定である。
−11−
子どもと心身の健康
【教
員】伊達萬里子
【所
属】文学部・健康スポーツ学科
【科目等】総合演習Ⅰ
【参加学生数:所属】全学1年、30名
【取り組みのねらい】
教育現場における不登校・いじめ・無気力・体力低下などの社会的問題について、子どもの行動を生理学的・力学的・
心理学的・社会学的に心身両面からアプローチを行い、相互の関連、影響について分析する。
【取り組みの内容】
運動が人間行動の心的機能に及ぼす影響を分析し、運動支配とコントロールについて考察する。これらから、前記の社
会問題との関連性を明らかにする。
【取り組みの結果】
参考資料としての図・表・写真・パワーポイントによるプレゼンテーションは心身の制御や機能について、学生が認知
しやすく、効率的な授業が展開できたと考えられる。
【今後の課題】
学生が興味を持って自主的に学習できるように、インターネット情報の収集を平行しながら纏めさせる環境作りを構築
したい。
【取り組みの感想】
パソコンの習熟度が異なり、レポートの形式が統一されていないため、冊子として纏めることができなかった。共通科
目でパソコンの授業数を多くし、抽選漏れの学生数を軽減して頂きたい。
【その他】
今後もパソコン貸し出しを続けて欲しい。
−12−
卒業研究を推進するためのWEBの構築
【教
員】中植
雅彦
【所
属】文学部・英語文化学科
【科目等】卒業研究
【参加学生数:所属】30名、ノートパソコン借用人数8名(いずれも教育学科3、4年生)
【取り組みのねらい】
教育学科・卒業研究「情報教育」では、毎年各学生が総計平均400 MB 程度の容量に及ぶ画像やテキストを作成し、
WEBとしてまとめている。これを作成する過程で、共通のWEBをグループウエアとして、アイディアを全員が共有し、
交換できるものを作る。
【取り組みの内容】
1.インターネット上に、認証を必要とするファイルエリアを作成する。
2.FTPにより、学内・学外のいずれからでもファイルを共有できるものとする。
3.各自のノートパソコンに、卒業研究環境として、FTP、ペイント、HTML作成用エディター、およびPerlを実装
する。
4.卒業研究用WEBを構築する。
5.各自の課題を決められたエリアに、毎週自宅または学校から転送することにより、課題の回答を相互に閲覧できる
ようにする。
6.卒業研究課題のエリアを各自が作り、作品を転送する。
7.インターネットに作品を公開する。
【取り組みの結果】
各自がノートパソコンを持つことにより、週一回の講義・演習時においては、新しいことを学習し、各自に任せられる
作業は各自が自宅や学校で自習し、そのアイディアを交流することで、効率よく研究が進められた。その結果、膨大なか
つ質の高い作品が出来上がった。このような作成過程において、ファイルエリアを用意したサーバーにアップロードし、
一元管理することなしには、達成することができない。
【今後の課題】
新しい研究をするには、
ノートパソコンに新しいソフトをインストールすることが欠かせないが、センターのコンピュー
ターには、そのソフトがないことが多い。サーバーにしても、セキュリティ上の制約があり、卒業研究のような新しい分
野では、ノートパソコンの貸し出しは、今後とも必要性が高まると考ええられる。
−13−
卒業研究生の卒業論文発表
【教
員】中林
利克・松野
純男
【所
属】薬学部・生物薬学科
【科目等】卒業演習 (実験・実習)
【参加学生数:所属】8名:薬学部・生物薬学科
【取り組みのねらい】
卒業実習実験コースの学生は、卒業論文作成のため実験を行ないその結果を解析し論文にまとめ発表を行なう。論文や
発表は研究成果を相手に理解させるために行なうものであり、より効果的なプレゼンテーションの方法を指導し学生自身
がそのために熟慮する過程は教育上重要であると考えられる。
【取り組みの内容】
1.実験により得られたデータをExcel上ワークシートに入力し、その統計解析を行った。
2.デジタルカメラより撮影した培養細胞の顕微鏡写真をパソコンに取り込み、その画像処理を施した。
3.1,2により解析の終了した図や表をWORD上に張り付け、卒論としての文章をレイアウトした。
4.一連のデータをpresentation用に整形し、卒論発表を行った。
【取り組みの結果】
実験は研究を構成する要素の一部に過ぎない。実験により得られたデータを解析し、まとめ、それを公に発表してはじ
めて一つの研究が完結する。特に、プレゼンテーション能力は研究を理解し相手に興味を持たせるために重要な能力であ
り、社会にでてからも必要不可欠な能力である。今回の実践において、少なくとも自身の研究結果を卒業論文という形で
研究室および大学に保存するという、最低限の操作は習熟できたと考えられる。
【今後の課題】
今回は初めての試みということで、取り組み課題のうち、4のpresentationについては十分な習熟を行うことができな
かった。次年度同様の貸与ができるのならば、本年度に改良できた研究室のネットワーク環境 (【取り組みの感想】参照)
を利用し、より効率的な指導を行い、presentation能力の習得に注ぐ時間を確保したい。
【取り組みの感想】
今回の取り組みにあたり、研究室内にsambaとnetatalkを用いたLANを構築し、Windows, Mac, UNIXなどのOSに依存
しないネットワーク環境を整えた。これにより、学生たちに研究室に設置されているさまざまな解析システムのデータの
一部を、OSに依存することなくネットワーク上で共有できた。今後さらにネットワーク化を進め、より効率的な研究指
導を行えるようにしたい。
−14−
卒業論文作成
【教
員】二宮
恒夫
【所
属】文学部・健康・スポーツ学科
【科目等】卒業論文
【参加学生数:所属】6名:健康・スポーツ学科
【取り組みのねらい】
体育社会学、方法学の分野から選択した者を対象に、卒業論文を制作するための方法とまとめ方を指導する。研究の方
法の仕方の口述と、各自のテーマに即した資料の収集の仕方や利用の方法の演習を行ない、卒業論文に取り組ませる。
【取り組みの内容】
荒野
良子
「見るスポーツの現状について」
白岩
美由紀「公共スポーツ施設利用者の実態について」
十河
尚美
「中高生の体育授業と体育教師に対する意識について」
【取り組みの結果】
3名とも最大限に活用し、論文を作成した。
【今後の課題】
学生が直接借用できるように便宜を図って頂きたい。
【取り組みの感想】
・借りたパソコンはなかなか新しく、コンパクトで持ち運びも便利で使い勝手もよかったです。パソコンを自分で持っ
ていなかったので、学校からの貸し出しにより、能率良く卒業論文を進めることができました。貸し出しがなかった
らとても大変だったと思います。この時代、パソコンを持つ人が増えてくると思いますが、その中にも持っていない
人もきっといるはずなので、そういう人の為にこれからもパソコンの貸し出しを続けて欲しいと思います。
・パソコンの機能も十分にあったため、とても良いと思いました。今回はゼミで貸して頂きましたが、個人でも貸して
いただきたいと思いました。パソコンを持っていない者にとってとてもありがたかったです。
・パソコンは大変小さくコンパクトなので、手軽に持ち運びが出来、卒業論文の作成におおいに役立ちました。これか
らもノートパソコンの貸し出しを続けていってほしいと思います。
−15−
ゼミ学生のための情報処理教育
【教
員】萩中
淳
【所
属】薬学部
【科目等】卒業演習
【参加学生数:所属】8名:薬学部
【取り組みのねらい】
従来、パソコンを応用し、活用することによりゼミ学生の研究・教育の能率の大幅な向上、理解度の増進をはかること
に力が注がれていなかった。そこで、ゼミ学生のためのワードプロセッシング、統計処理、プレゼンテーションにパソコ
ンを活用する。さらに、インターネットによる薬学関連情報の検索に応用し、活用する。
【取り組みの内容】
プレゼンテーション、データ処理、インターネット
【取り組みの結果】
ゼミ学生は、卒業論文および卒業論文発表をパソコンを活用して行い、成果をあげることができた。
【今後の課題】
台数が不足したため、もう少し多く貸し出して欲しい。
【取り組みの感想】
大変、有意義であった。
−16−
応用物理系実験授業におけるPCの利用の実践
【教
員】甫天
【所
正靖
属】生活環境学部・生活環境学科
【科目等】生活環境実験Ⅰ(光)
【参加学生数:所属】56名:生活環境学部・生活環境学科
2年
2クラス
【取り組みのねらい】
実験系の研究室では、小規模な機器でもコンピューターに直結して測定し、機器固有の操作、データ処理等は備付けの
ソフトウエアによって行われるものが多くなってきた。さらなるデータ処理やグラフ表示等のPC処理は云うまでもなく、
企業の新製品発表、業績報告や研究発表(以下プレゼン)もPC直結のプロジェクターを用いて行われている。このよう
な社会環境を考慮すると、当学科の実験授業のなかで、このようなPC利用の実践を手始めることはこの学年次において
適切として、一貫して授業をPC利用によって行い、PCの活用幅を拡げるように誘導する。
【取り組みの内容】
1.色の測色と表色
簡易測色器「カラーリーダー」にPCを直結して測色を行い、PCによるデータ処理により、代表的な表色系に表し、
カラーマップを描く。種々の環境(服、インテリア等)の色彩を測る。
2.反射分光分布特性と色
分光測色器CM2002、分光色彩計CG400にPCを直結して測色を行い、PC によるデータ処理により反射率スペクト
ルに表して、
「色」との関係を学ぶ。
3.液晶プロジェクターにPCを直結して実験結果のプレゼンを実施。
MS.PowerPointソフトのスライドショウにより、実験結果の発表を行う。データ処理、
グラフ表示などPCによるスライドづくり。
【取り組みの結果】
1.授業内容からみて;1年次前期の「色彩学」
(応用物理系授業)
実験授業として位置づけているこの教科において、最も重点とする部分は「表色」(色を定量表示)であるが、一
般的には難解のようである。この実験を通じて、教科書にあったあの色系の図の上に実測データが乗った。学生には
感激を喚ぶことのようです。PCとこれに用いたソフトの助力で到達できること、色彩学への理解が格段に進んだよ
うに受け取れる。実験授業のもつ意義とPC活用の効果が明白である。
2.PC利用の視点から;2年次後期までで、ワープロ、表計算、CG基礎実習の履修が進んいる。ここでの新たな取組
みは、PC操作によって機器測定を行うことであり、データ処理、グラフ表示、レポート作成は上記での履修成果が
表れるところである。第2の取組みは、プレゼンのためにMS.PowerPointソフトのスライドショウの手法を学ぶこ
とである。ヴィジュアルによりよい効果を引出すため、複雑なグラフ表示のためにDeltaGraphの使用を奨めている。
スライドを完成させるためにこの段階ではPCの貸出しとグループでの作業場所の提供を求められるが、授業時間外
に熱心に取り組んでいる。その成果は昨年度受講の第1期生が卒論発表する来年、PCを駆使してプレゼンする学生
数の増加に表れると期待をかけている。卒論担当教員がどれだけ支援できるかによるが……
【今後の課題】
継続して実施できる体制を組むこと。
1.少なくとも1班に1台のPCを準備すること。計7台以上
この件、貴センターのPC貸与体制の継続をお願いしたい。
(学科予算申請による対応も進めいているが、未定)
−17−
2.補助教員(助手の確保)
機器操作、PC操作(いずれも応用動作)できる助手(育成も含めて)必須である。(学生にゼロから手ほどきなし
で授業に入れない)今年度は新任の副手1名を宛われ、実効はダウンであった。
【取り組みの感想】
色彩科学の授業を充実させるために、この実験授業の重要性は増している。学生の理解を深めるためには、有効なソフ
トの活用と関係して、PCの利用は不可欠であるとの確信は一層深まっている。
−18−
医薬品情報を駆使できる薬剤師育成を志向した教育システムの構築
【教
員】松山
賢治
【所
属】薬学部
【科目等】卒業演習
【参加学生数:所属】臨床薬学講座所属学生9名(院生・研究生を含む)指導スタッフ1名
【取り組みのねらい】
昨今、インターネットから大量の情報が入手可能となった。薬剤師も、いかにこの膨大な情報ソースから適切な情報を
選択・収集し、評価して、かつ患者への対応にフィードバックできるかが、薬剤師の浮沈を決定すると言っても過言では
ないであろう。本課題ではそのような情報時代に、ノートパソコンを利用して各種医療関係のホームページやデータベー
スにアクセスし、情報を迅速、かつ正確に収集・評価する方法を習得することを目的とした。また、実際の医療現場での
病棟活動を想定して、患者データの解析やTDM解析の演習をノートパソコンを使用して実施した。
【取り組みの内容】
以下の2点について行った。
①
インターネットを用いた医薬品副作用情報データベースの構築
②
感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用
【取り組みの結果】
①
インターネットを用いた医薬品副作用情報データベースの構築
インターネット上に開かれている多くのホームページや文献の抄録などから多くの医薬品情報を収集し、文献を
もとに吟味加工させた。
②
感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用ゼミ学生に各種抗生剤が入っている模擬サ
ンプルの薬物濃度を測定させ、その結果をもとにすでに松山・宮崎らが開発したウィンドウズ用ソフトウエア
PEDAを用いて投与計画を立てるという演習を行った。
【今後の課題】
時間の関係上、当初予定していた高カロリー輸液療法支援ソフトウエア、アドミクスの改良と応用については検討でき
なかったが、機会があれば是非試みたい課題である。
【取り組みの感想】
特に②感染症に対する薬物投与計画のためのソフトウエアの開発とその利用では、学生は血中濃度を測り、投与計画を
デザインするのみならず、そのデータを持って医師や看護婦に病棟にあるナースステーションで投与計画を直接説明した
り、患者や句歴ファイルを作成するようなシュミレーション実験を行った。この演習は学生にも臨場感があるということ
で好評であった。
【その他】
上記2テーマの実践により、コンピュータを駆使して医薬品情報活動が自由自在にできる薬剤師の教育システムが可能
になるものと考えている。
−19−
乳幼児の発達と保育−絵本と出会い、人と出会う−
【教
員】水谷
【所
孝子
属】文学部・教育学科
【科目等】卒業研究・教育演習
【参加学生数:所属】3・4年生
計17名(実人数):文学部・教育学科
【取り組みのねらい】
絵本リストの制作及び卒業論文の作成
【取り組みの内容】
本授業(乳児保育研究室水谷ゼミ)では、乳幼児が安定した気持ちで人との出会いを得て行く場としての絵本の読み聞
かせについて、研究している。すでに積み上げて来ているものと合わせ、多くの絵本資料や調査データを整理、編集して、
絵本リストや卒業論文集としてまとめあげた。
【取り組みの結果】
一人一人の研究や、それを通して得ることのできた子どもたちや絵本との出会いが記録されたものとして、すばらしい
研究資料が完成した。今後の絵本研究の基礎資料としての価値も大きいが、同時に、幼稚園や保育所に就職する学生にとっ
ても、また、将来の子育てに向けても、大いに活用されるものになったと思う。
【今後の課題】
今回は、研究成果を論文集、絵本リストとしてまとめたが、将来は、簡単に検索でき、また追加記入も行えるような、
ホームページのようなものにして、より多くの人と共有しながら研究を発展させて行けるように考えてみたい。
【取り組みの感想】
「情報処理演習」及びその他の授業で習ったことを元に、毎年、パソコンによる研究論文の作成を行ってきたが、自分
のパソコンを持っている学生はまだ限られ、情報センターへ通っての制作にならざるを得なかった。情報センターは多く
の学生とも共有してのことだから、順番を待たなければならないのは誰しも仕方のないこととしても、授業中に一緒に修
正や書き込みをしたりすることができたのはとても良かったと思う。パソコン操作に自信のなかった学生も、具体的な課
題をみんなと一緒にすることによって、グングン実力をつけていった。3年生はいよいよ来年、卒業研究へと進む訳だが、
今年の成果をさらに実らせてくれるよう期待し、楽しみにしている。
【その他】
3年生の中には、今年のこの授業を通して自信と意欲を持ち、ぜひ自分のパソコンを、と購入した学生もいます。来年
度の3年生ともこうした研究を続けて行くつもりですが、ぜひ、次年度以降もこうしたパソコンの貸出を続けてくださる
よう、希望しています。
−20−
乳幼児の発達と保育−絵本環境の実態分析から−
【教
員】水谷
孝子
【所
属】文学部・教育学科
【科目等】特別研究
【参加学生数:所属】短期大学部・幼児教育学科2年
実人数40名
【取り組みのねらい】
乳幼児の身近にある絵本環境について調査し、その実態、問題点等と共に、子どもたちの絵本を楽しむ姿をとらえ、将
来の保育に役立つ資料としてまとめる。
【取り組みの内容】
本授業(乳児保育研究室水谷ゼミ)では、「乳幼児が安定した気持ちで人との出会いを得て行く場としての絵本の読み
聞かせ」について研究している。この授業では、実習先での経験や、各公共図書館の訪問を通して収集してきた、多くの
絵本資料や調査データを、整理、編集して、研究資料集としてまとめあげることを目的としている。
【取り組みの結果】
6つのグループ研究として進めてきたが、それぞれによく協議しあい、努力し合って、すばらしい研究資料が完成した。
幼稚園、保育所での絵本環境について具体的によく述べられ、また、子どもたちや絵本との出会いを通して学んだことが
まとめられている。今後の絵本研究の基礎資料としての価値も大きいが、同時に、幼稚園や保育所に就職する学生にとっ
ても、また、将来の子育てに向けても、大いに活用されるものになったと思う。
【今後の課題】
特別研究の授業は今年度で終了するが、大教のゼミでも進めている研究と合わせ、研究成果をまとめたいと思っている。
また、将来は、簡単に検索でき、また追加記入も行えるような、ホームページのようなものにして、より多くの人と共有
しながら研究を発展させて行けるように考えてみたい。
【取り組みの感想】
「情報処理演習」及びその他の授業で習ったことを元に、パソコンによる研究論文の作成を行ってきたが、自分のパソ
コンを持っている学生はまだ限られ、情報センターへ通っての制作にならざるを得なかった。しかし、後期より、このパ
ソコンの貸出を受けることができ、授業をたいへんスムーズに進めることができた。授業中に一緒に修正や書き込みをし
たり、また互いに教え合ったりできたのは、とても効果的だった。パソコン操作に自信のなかった学生も、具体的な課題
をみんなと一緒にすることによって、グングン実力をつけていった。そして、みんなでこうした研究ができたことが大き
な喜びと自信になり、将来に向けての励みにもなったようである。
【その他】
私も学生たちとこうした取り組みをすることによって、たくさんのことを学ばせてもらいました。このパソコンという
道具をこれからも大いに生かして、授業や研究に取り組んで行きたいと思います。ありがとうございました。
−21−
体育・スポーツにおける情報処理とその応用
【教
員】三井
【所
正也
属】文学部・健康・スポーツ学科
【科目等】体育学演習、卒業論文
【参加学生数:所属】体育学演習11名、卒業論文11名:教育学科健康・スポーツ専攻
【取り組みのねらい】
体育・スポーツの分野における情報教育の必要性に対する認識が増すなか、インターネットを利用した情報の収集や分
析がより多角的に精度を上げた形で行われるようになってきた。インターネット上での教師や学生間でのデータのやりと
りのみならず、画像処理に関する動作分析結果を様々な形式で転送、加工できるようにする。また、ホームページ作成も
行わせる。
【取り組みの内容】
これまで、単純にインターネット上でメール等をやりとりすることは実施してきたが、インターネット上のホームペー
ジを利用しながらその作成から運営までを実施させる中で教師と学生間の情報伝達の量と質を向上させることをねらいと
した。
学生自身によりデジタルカメラで実際に撮影されたデータをパソコンに入力し、加工後これをアップデートさせ、ホー
ムページより入手した情報を学生間でメール交換させた。このように、これまで文字のみの伝達作業であったものをより
発展させた形にすることをねらいとした。
動画の転送などに伴い、画像の圧縮に関する知識やHTML形式や各種画像のファイル形式についても学ばせた。
さらに、スポーツの現場と研究室、学生の自宅と研究室をデータが常に移動する様子を実体験させた。学生は音や画像
といったこれまで扱わなかったデータについての処理や転送の方法を実践を通して学習していった。
【取り組みの結果】
今回、授業の延長として、各学生が自宅でパソコンを使用する機会が与えられたことは学生にとってのみならず、授業
を進行させる教師にとってもその効果は大であった。各種ソフトの習熟、添付ファイル付きメールの送受信など通信方法
の理解、インターネットでの情報検索技術の習熟、ホームページに関する知識の獲得、画像の処理方法に関する知識、プ
レゼンテーションへの応用など効果が顕著に表れた。
【今後の課題】
今回の取り組みの中で、web形式とテキストファイル形式の区別など、情報の保存形式に違いがあることを理解させる
のに手間取った。
また、表計算ソフト使用でのファイル形式の違いも同様であった。
そのた、拡張子の理解も薄いと感じた。画像の圧縮方法及び展開方法は理解するまでにはいたらなかった。益々、操作
方法が簡便化されていく中で、その内容を深く知らなくても作業が出来てしまうため、複雑な作業や突然のトラブルに出
会うと対処できないことが多々あった。
これらを一括して理解させるためにもう一歩踏み込んだ情報教育の必要性を感じた。
【取り組みの感想】
全般的にこのようなパソコンの実験的貸し出しは大変良いことであり、今後も継続して実施していただきたい。学科あ
るいは学校全体が統一テーマで課題に取り込むなど、たとえば学外実習のインターネットライブやホームページへの書き
込みあるいは遠隔授業の公開放映など、新マルチメディア棟を活用してぜひ行ってもらいたい。
−22−
【その他】
今後、情報量は益々増加し、その質も向上するであろう。しかし、同時に情報選択の能力や正しい情報の入手方法も身
に付けなければならない。
また、情報を取り扱うためのマナーや倫理感を養うことが早急に求められよう。
学生による学内の電子コミュニティー(電子学生村)といった発想で学生に管理運営させるホームページを与えること
も面白いのではないか、ぜひ検討して貰いたい。
−23−
高齢者の居住環境の改善に関する基礎的研究
【教
員】梁瀬
【所
度子
属】生活環境学部・生活環境学科
【科目等】卒業研究
【参加学生数:所属】6名:生活環境学科
【取り組みのねらい】
高齢者の日常生活の場として大部分を占める住居内において、自己の持てる能力を出来るだけ長く維持し、安全で自立
した住生活が送れるための空間・設備条件を導き出す。
【取り組みの内容】
【研究1】在宅高齢者の日常生活行動特性
まず、在宅高齢者(65-85歳)男女10名に活動記録装置(アクチグラフ)を装着させて48時間の生活行動を連続記録
し、得られたデータをコンピュータにて出力し、活動の時系列的な変化、各作業毎の活動量などを算出しその実態の把
握とともに、活動量に影響を及ぼす諸要因について数量化分析を行う。本測定は、並行して若年女性(本学学生)10名
についても行い、両者の比較から、高齢者の特性を明らかにする。
【研究2】家事活動における高齢者の生理的負担
家事活動の中でも、高齢者には生理的に負担の大きい掃除、寝具の上げ下ろし、炊事、階段昇降などの各作業を取り
上げ、それぞれ各種の条件下における心拍数、血圧、筋活動を連続記録した後、各作業の作業強度と生理的負担との関
係を算出する。本研究対象として、高齢女性、若年女性(本学学生)各4名を起用し、研究1と同様に両者の比較から
高齢者の家事活動中の生理反応の特性を導き出す。
【研究3】掃除作業における高齢者の生理的負担
前記2つの研究結果から特に生理的負担の大きかった掃除機作業を取り上げ、機構の異なる電気掃除機5種について
床条件、作業速度の違いによる生理的、心理的評価を行う。
得られた結果を総合して、高齢者にとって使いやすい掃除機の条件を提案する。高齢被験者として66-72歳女性7名、
比較対象として本学学生4名を起用する。
【取り組みの結果】
【研究1】
10名の高齢者(平均年齢76.7歳)の日常における各行動を分析し、比較検討した結果、明らかとなった事柄は以下の
通りである。
ò
1
高齢者の日常生活における総活動量は加齢とともに減少する傾向にある。又、総活動量と高い相関が認められた
のは①家事活動②年齢③同居人数の3点であった。そのうち家事活動に影響を及ぼすのは同居人数であり、同居人
数の減少に伴い家事活動量は増加する。これは、同居している親族(子供夫婦や孫など)が高齢者に代わって家事
を担い、高齢者が家事に従事する必要性がなくなるためである。
ò
2
睡眠時間と高い相関がみられたのは①外出行動②同居人数であり、外出行動との間には高い負の相関(r=
−0.80、P≦0.001)がみられ、同居人数との間には正の相関(r=0.68、P≦0.01)が認められた。
ò
3
若年者との比較において、高齢者は若年者に比べ総活動量が少なく、1分間当りの活動量は低く、動作が緩慢に
なっている。
また、睡眠時間や食事時間など休息的な行動の所要時間や活動量は逆に増加することが明らかとなった。
【その2】
家事作業の中から、掃除機(キャニスター型)がけ、作業台上での移動作業、布団の出し入れ(上げ下ろし)などを
実施した。その結果明らかとなった事柄は以下の通りである。
ò
1
掃除機がけ作業において高齢者は日常の自由な速度でも心拍数は継続作業限界値(安静時+30)を大きく上回る
ことが明らかとなった。また、床が絨毯の場合では、ブラシと床との摩擦抵抗によりさらに負担は大きくなり、連
−24−
続して作業を行うと危険が大きいと推察される。掃除機を使用することは若年者にとっては殆ど負担のかからない
作業であるが、高齢者にとっては予想を上回る負担の大きい作業であり、小型、軽量化、作業姿勢を考慮した掃除
機の開発が示唆された。
ò
2
作業台上での移動作業では高齢者は現行JIS規格で定められている作業台高である85cmでは高すぎ、75cm高の場
合に比べて負担が大きくなった。調理、炊事をする際、身長と作業台とのバランスの悪さは身体的負担に関係する
ので身長にあわせて高さが調節できる昇降式キッチンの開発が望まれる。
ò
3
布団の出し入れ(上げ下ろし)においては、所要時間はわずか40-60秒であるが高齢者では、心拍数は継続限界
値を大きく上回り、血圧も著しく上昇する。特に棚が下段の場合、布団をたたんで収納する作業で負担は大きくな
る。また、心拍数、血圧共に、作業終了後3分間の安静期間では十分な回復状態に到達し難いことが明らかとなっ
た。高齢者にとって、布団の上げ下ろし及び敷く、たたむ作業は、急激に負担がかかり、危険が大きいため、ベッ
ドの使用が望ましいと考えられるが、布団の場合は少しでも負担を軽減させるために寝具の軽量化をはじめ、押入
れをスライド式にしてスムーズに取り出せる工夫や、無理のない姿勢で出し入れできるように中段の高さを調整す
るなどの配慮が必要であると考える。
ò
4
若年者との比較において生理反応の特徴的差異が認められた。若年者は作業負担に対し心拍数の増加で対応して
いるが、高齢者では心拍数に比べて最高血圧の上昇が著しく、作業に対する酸素補給の要求に対して、若年者は心
拍数値、高齢者は脈圧(最高血圧―最低血圧)を主体的に増大させることにより応えていることが明らかとなった。
【研究3】
研究2において高齢者にとって生理的負担の大きいことが明らかとなった電気掃除機による掃除作業について異なる
機構、形態の掃除機5種(キャニスター型3・電気ほうき型2)を用い、6帖大の部屋において3種の床(絨毯・畳・
ビニールタイル)を掃除した際の生理的負担、使用感評価を行った。
ò
1
掃除速度及び所要時間からみた機種間の差異は、高齢者、若年者共に、いずれの床においても軽量のキャニスター
型のストローク(1往復)速度が速く、電気ほうき型は軽量であるにもかかわらず速度が遅い傾向が認められた。
6帖を掃除するための所要時間は電気ほうき型で極めて長かった。
ò
2
心拍増加数からみた場合、高齢者はストローク速度の速い軽量タイプでは多くなる傾向が認められたが、他の機
種では継続作業限界値(安静値+30)を上回るものはなかった。また、血圧増加数においても、ストローク速度の
速い軽量タイプは増加数が多く負担が大きいことが認められた。しかし、作業所要時間との関係からみた場合、キャ
ニスター型軽量タイプのものは最も短く1.5-2分の間にあり、ほうき型の5分前後に比べて継続的作業の負担はは
るかに小さいことが明らかとなった。
ò
3
作業前後に行った感覚評価では、使用前評価が良かったほうき型は使用後評価が大幅に低下し、吸引力の弱さ、
音のうるささや使い勝手の悪さが挙げられていた。逆にキャニスター型は使用後において評価の向上するものが多
く、吸引力は他の2機種に比べて弱いが軽量でノズルの操作性のよいタイプのものが良い評価が得られた。そして
これらの条件を満たすものは生理的負担も少ない良好な条件を備えていることが明らかとなった。
以上より、高齢者にやさしい掃除機とは、まず軽量であること、次いでノズルや把手の操作性が良いこと、そし
て第3に適度な吸引力を有していることが条件であることが明らかとなった。
【今後の課題】
高齢者の生活自立支援のためには、長年続けてきた家事作業をできるだけ継続させることが1つの課題であり、そのた
めには設備環境を整備することが必要であることから、今後も家事作業の設備機器を取り上げて、操作性や生理的負担の
面から検討を行っていく予定である。
【取り組みの感想】
近年、
生活環境学の分野では生体現象を長期間連続記憶させ、大量のデータをパソコンに出力し解析する研究が多くなっ
て来ています。本研究室では従来よりこのような形式でデータ収集する方式の研究課題を複数取り上げており、毎年810名の卒論生が関連研究に取り組んでいます。デスクトップ型パソコンはスペースの関係上、数を制限されるので、今回
借用した6台のノートパソコンはフル活用させて頂き、学生の評価は操作性についても非常に良く、研究能率も向上でき
たと思います。今後も継続して是非この制度を続けて頂くことをを希望します。ありがとうございました。
−25−
共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」
共通教育科目は、学科や学年に関係なく、学生が興味・関心に応じて、履修できる科目が用意されている。ネットワー
ク利用演習Ⅲは、学生の情報リテラシーを育成する目的で設けられている科目である。内容は、パソコンの基本操作、ネッ
トワーク利用の基礎、電子メールの利用、情報倫理・ネチケットなど、基礎的な情報教育と位置付けられる。
【教員】小野賢太郎
前期・後期とも受講者の学年は、1年生が多い。後期の1限に開講した授業では、上級学年が非常に少ない(大学短大
合計で1年生は57名、2年生以上4名:履修確定者で実受講者とは異なる)のは、開講時限による影響があると思われる。
その他の授業(前期は3限・4限、後期は2限)では、上級学年は3割から4割を占めている。
本年度から貸し出しパソコンがB5サイズになったが、感想にもあるとおり「重い」と感じる学生が多かった。「コンパ
クトさ」は良かったようであるが、キャリングバックのデザイン性に不満を持つ学生もいた。自宅からのインターネット
接続については各自に任せたため、「家から接続できない」と言う不満も多く出た。インターネットでの検索を含む課題
では、大学でインターネットに接続して情報をパソコンに保存し、自宅でじっくりレポートに仕上げるという学生も多く
見られた。全般的に学校での授業態度は、非常に熱心で、授業時間以外にも研究室へ質問にくる学生も多く見られた。
学生からは、このようなパソコンを貸し出す授業については「賛成」であるが、
「授業以外での貸し出しもしてほしい」
という意見も多く聞いた。下宿生に限らず自宅通学の学生でも、自分がいつでも使えるパソコンを持っている学生は、ま
だまだ少ないようである。
【教員】濱谷
英次
この科目の履修者は1年生が大半であるが、入学後間もないこともあり、学習態度も非常に真面目で意欲的な学生が多
い。コンピュータの利用経験を高校段階で持つ学生の比率も年々高まっているが、大学入学後初めて本格的にパソコンを
使うという学生も少数ながらいることも事実である。しかし現状では、入学前にパソコン利用経験のある学生も含めて、
操作スキルや関連知識、情報倫理などへの理解は十分とは言えない。こうした状況を踏まえると、授業時間以外にも機器
を利用する機会を増やし、技能の向上や理解を助けるためにノートパソコンを貸与することは、良い結果をもたらすと予
想されたが、レポートに書かれた学生の感想を見ると、それが裏付けられたと言える。
実際の授業場面では、機器を取り扱う際の態度が非常に丁寧であることが挙げられる。本学の場合、学生が女性である
こともあり、総じて機器の扱いは丁寧であるが、さらに機器を借りているという意識が働く結果、このような態度になっ
たものと思われる。
学習活動に関しては、受講者全員が自宅でも機器を使える状況にあるため、課題を出す上で柔軟な対応が可能になった
点は評価できる。このことはアンケート結果によると、「家で授業のレポートなどをするのに役だった」とする回答が最
も多いことに表れている。また、課外にインターネットの利用(ホームページ検索や電子メールなど)を利用する機会が
増えたことを評価する意見も多く、学習内容に対する理解を促進するのに寄与したと考えられる。
やや意外であったのは、平成12年度の貸し出しノートパソコンをB5サイズのものにし、重量の軽減を図ったが、引き
続き「重い」とする声が多かった。(平成11年度はA4サイズで約3kg、平成12年度はB5サイズで約1.5kg)重量が100g
前後の携帯電話が日常的になった今日では、1kgを超える機器は、他の科目の教科書とともに鞄にいれて持ってくること
がかなり負担になったと思われる。近年しばしば「モバイル化」ということがしばしば言われるが、学生達にとって意味
のあるものにする上で考慮すべき状況といえよう。
2―6.学生の感想
ノートパソコンを学生に貸出し学習活動に活用する試みを、学生達がどのようにとらえたかについて調べるため、取り
組み終了時にアンケートを実施した。以下に、その結果を示す。
−26−
◆共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」受講者
平成12年度前期「ネットワーク利用演習Ⅲ」
(回答者
225名)
1.ノートパソコンの貸出しを受けてどうでしたか。いずれかにチェックをつけてください。
学習する上で…
おおいに役立った
134
あまり役立たなかった
10
少しは役立った
68
全然役立たなかった
3
どちらでもない
10
合計
225
それはどういう点でそう思いましたか
おおいに役立った
人
家で授業のレポートなどをするのに役立った
67 Word98が使えない
1
インターネットができた
22 以前からノートパソコンを使用していたので
1
自分専用なので好きなように使えた
12 ワープロ検定の練習ができた
1
電子メールができた
10 家以外の機種のパソコンができた
1
センターで待たずにすんだ
6
家にもパソコンがあるから邪魔だった
1
パソコンを持っていない
6
コードのつなぎ方がわかった
1
持ち運び便利
5
ゲームをした
1
知識が増えた
5
家では使用できなかった
1
ホームページが作れた
5
家に斡旋パソコンがある
1
パソコンがわかるようになった
5
ノートパソコンが使えた
4
授業以外では使わなかった
2
いろいろな点で役立った
3
家にパソコンがある
2
使ったことがなかったから勉強になった
2
家でインターネットがつなげない
1
納得いくまでできる
2
インターネットができた
1
office2000が使えた
1
インターネットに接続できない所が多い
1
図書館でもできた
1
重たい
1
自分でパソコンをもってやってみようと思ったとき
1
少しは役立った
人
どちらでもない
あまり役立たなかった
家でインターネットができなかった
人
人
2
家で授業のレポートなどをするのに役立った
29 家にパソコンがある
2
インターネットができた
9
プロバイダーに加入していない
1
センターで順番待ちをしなくていい
4
殆ど触らなかった
1
Wordが使えた
3
家で接続がうまくいかなかった
1
パソコンを持っていない
3
あまり使い方が分からなかった
1
電子メールができた
3
持ち運びが邪魔
1
家に持って帰ってもインターネットができなかった
3
重い
1
打つのが速くなった
2
ネットワークⅠをとりたかった
1
自分の好きな時にパソコンが使えた
2
軽くて使いやすい
1
持ち運び不便
2
めんどうくさくて家では使わない
1
初めてコンピュータに触れた
2
全然役立たなかった
人
基本的操作ができるようになった
2
家にパソコンがある
1
あまり家で使う機会がなかった
2
学校にパソコンがあるから持ち帰る必要がない
1
持ち運び便利
1
壊すといけないと思い使えなかった
1
授業以外の時間に活用できた
1
重くてめんどう
1
−27−
2.授業時間以外ではどのようなことに使いましたか。該当するものにチェックをつけてください。
(複数回答可)
授業以外では
人
その他
人
授業の予習・復習
123 Power Point
3
ネットワーク(インターネット)の利用
108 メール
2
ネットワーク(MIET)の利用
13 ホームページ作成
2
タイピングの練習
48 使っていない
1
119 他の授業で使用
1
ワープロソフト(WORD)の利用
表計算ソフト(EXCEL)の利用
ゲーム
24 FDのデータ移し変え
111 課題提出のため
1
1
絵
1
無回答
1
3、貸出パソコンについて要望・ご意見がありましたらご記入ください。
よかったです。
持って帰らない人にはロッカーがほしい。
もっと授業で科目になってほしいと思った。
問題ないです。
すごく使い易かった。
また気軽に借りたいです。
もっと軽いものがよい。
ネットワーク以外の授業でも貸してほしい。
パソコンが重かったです。
授業で利用しないときも貸してほしい。
もっと持ちやすくしてほしいです。
キーボードのマウス代わりのものが使いにくい
CD„ROMドライブもあればよかったです。
袋がごつすぎる。すぐつぶれる。
とてもよかったので続けていくべきだと思う。
週一で持ってくるのがきついです。
新品を使えてうれしかった。
FDが不便
ウィンドウズ2000を使えてよかった。
軽ければ受講希望者ももっと増えると思う。
今まで通りでよいです。
ありがとうございました。
最新のものを使ってみることができた。
キャリングバッグがかわいいデザインを希望。
MOドライブがついていると嬉しいんですが。
もう少しPCについての説明をしてほしい。
学校におけるようにしてほしい。
接続できる場所、利用時間を増やしてほしい。
家でインターネットができたらなおさら良い。
学校に置いて帰りたい。
後期もパソコンの授業をとりたい。
夏休みの間も借りたい。
1年間貸してほしい。
こういう授業はどうかと思いますが。
勉強になった。
返却が遅くなってしまい、すみませんでした。
2年間、せめて1年間貸してほしい。
前の古いパソコンを安く売って欲しい。
寮でもインターネットがしたかった。
持ち帰りの間にパソコンが傷んでしまう。
もっと長期間借りられたらいいと思います。
ネットワークⅠの人数を増やして欲しい。
すごくほしいと思った。
濱谷先生の授業自体は良かった。
毎回持って帰るのが重い。
貸出パソコンのデータを学校のパソコンでも見たい。
フロッピー内蔵がいい。
利用後が一体どうなるのか心配。
平成12年度後期「ネットワーク利用演習Ⅲ」
(回答者
152名)
1.ノートパソコンの貸出しを受けてどうでしたか?いずれかにチェックをしてください。
学習する上で…
おおいに役立った
91
あまり役立たなかった
8
少しは役立った
37
全然役立たなかった
3
どちらでもない
13
合計
152
−28−
それはどういう点でそう思いましたか
おおいに役立った
人
学校以外で使用する事ができたから(図書館、自宅等)
25
レポート提出に役立った
15 家にパソコンがあるので
5
家で課題をするのに役立った
12 無回答
3
授業で習った所を家で復習できた
8
家でパソコンを利用しなかった
2
無回答
3
持ち運びが便利
1
身近にあったのでパソコンに慣れた
3
課題の提出
1
他の科目でも活用できた
3
難しかったので
1
自由に使用できたから
3
小さくなったぶん持ち運びが楽で使いやすかった
2
どちらでもない
人
13
あまり役立たなかった
人
インターネットで課題を調べる時に役立った
2
家にパソコンがあるので
2
HP作成の授業がわかりやすくて役に立ちました
2
使用する時間がなかった
1
自分のペースで進める
2
無回答
1
卒論
2
難しすぎたので
1
インターネットを使用する事ができた
1
印刷ができなかった
1
ネットワークを使用する事ができた
1
学校の講義内で授業内容の消化が出来たから
1
共用パソコンでは触れない部分も扱うことができた
1
家でインターネットができなかった
1
ゼミの調べものに使用した
1
身近にあったので便利
1
パソコンを持っていないから
1
自分が使用しなかった
1
ノート型とデスクトップとの違いがわかった
1
パソコンが重かった
1
基礎を学ぶ事ができた
1
無回答
1
家になかったから
1
8
全然役立たなかった
3
91
少しは役立った
人
人
無回答
8
学校以外で使用する事ができたから(図書館、自宅等)
5
家で課題ができた
5
レポート提出に役立った
3
家で復習できた
3
タイピングの練習ができた
2
他の授業でHPを作成した
2
身近にパソコンに触れることができた
2
家のパソコンと貸出パソコンを使ってファイル交換をした
1
パソコンの事で詳しい事が知れた
1
少しパソコンが使えるようになった
1
持ち運びが楽な点
1
調べものに役立った
1
家でインターネットを利用する事ができた
1
情報を見る事ができた
1
37
−29−
2、授業時間以外ではどのようなことに使いましたか?該当するものにチェックをつけてください。
(複数回答可)
授業以外では
人
その他
人
授業の予習・復習
67 Power Point
1
ネットワーク(インターネット)の利用
71 メール
1
ネットワーク(MIET)の利用
10 レポート作成
2
タイピングの練習
27 課題提出のため
3
ワープロソフト(WORD)の利用
85 部活の仕事
1
表計算ソフト(EXCEL)の利用
28
8
ゲーム
56 合計
152
3.貸出パソコンについて要望・ご意見がありましたらご記入ください。
講義をとらなくても貸出をしてほしい
とても使いやすかったので、またこういう機会が増えるといいなとおもいます
もう少し長い期間、貸し出してほしい
授業以外でも、要望のある人に貸し出してほしい
もう少し軽ければ
もっと貸してほしい
ゼミのレポートなどで、パソコンの使用が頻繁なのでとても役に立ちました
毎回の持ち帰りが大変で、常時でなくてもいいので1週間単位などのロッカーとかがあったら便利
使いやすくてよかったです
授業1回1回持ってくるのはしんどかった
家でパソコンの練習ができてよかった
とても使いやすく、軽かったです
中古などあれば嬉しい
家でインターネットができないのが残念です
鞄をもう少しステキな物で、持ちやすい方がよい
講義が終わった日にパソコンを返したかった
これからも貸出を続けてほしい
予習などする時に便利でした
1回借りてもまた借りることができたら嬉しい
学校まで持ってくるのが重くて大変だったので、保管できる場所などを作ってほしいと思った
授業をとっていなくても自由に貸出をしてほしい、その際は多少有料でも良いと思う
フロッピーディスクだけでなくCD-ROMも付けてほしかった
コンパクトでよかった
ケースのデザインがいまいち
台数を増やして利用できる人が多くなればいいと思う
家で勉強ができ、同じパソコンで授業がうけられるのでよかったです
いろんな役にたった
HPをダウンロードしました
よかった
HP製作はノートパソコンがいいと思います
若い女性がもっても変じゃないバックにして欲しい
自分でメール・インターネットができればより役にたつのにと思いました
役立ったのでよかったです
とても役に立ったので今後も続けてあげてほしい
このままで良いと思う
−30−
3.まとめ
本研究の取り組みは平成11年度から開始し、本年度で2年目となる。引き続き13年度も継続するが、2年間の実践を通
じて特徴的な点をまとめる。
・学習活動に役立つとした学生は、共通教育で前後期とも昨年度と同様に9割近く、貸与した機器が、学習活動に大き
く寄与したことが分る。
・貸与したことにより、必然的に自由に機器が使えるため、授業以外の場面でのネットワーク利用に多くの学生が活用
している。
・授業以外の場面では、共通教育受講者は、昨年度と同様に授業の予習・復習やネットワーク利用が多い。またタイピ
ングの練習を自主的に行っていることが注目される。
一方、ゼミ関係では、利用場面は多様である。論文作成や論文発表のためのプレゼンテーション資料の作成と活用
は、多くのグループで取り組まれている。
・ゼミ関係で特徴的なのは、実験データの収集や解析に効果的に利用されていることである。また、実験現場に持ち込
んでリアルタイムに分析を行うことで、今まで以上に学生達に達成感や臨場感を感じさせる効果があり、学生の意欲
喚起に繋がっているようである。
・学生達の不満の多くは、前年度の場合貸与パソコンの重さに関するものであった。本年度使用した機器の重さは、約
1.5Kgと昨年度の半分の重さの機器を採用したが、引き続き「重い」との不満がでている。携帯電話が普及した今日
では、携帯電話の軽さと比較して1Kgを超えるパソコンは、女子学生には重過ぎるということであろうか。
ゼミや演習での取り組みでは、機器の重さに関する意見があまり表明されていないのは、研究室等に置くことがで
きたためと思われる。こうした状況を踏まえると、文字通りの「モバイル環境」を実現するには、相当軽量の機器を
選ぶ必要がある。
・学生の声として、
本年度も機器貸出しの機会を広げることを期待していることが分るが、サポートの在り方や利用ルー
ルについての工夫が必要となる。特に、個人貸出しということになれば、利用目的について何らかの歯止めが必要と
なるであろう。
・教員側の意見を総括すると、ゼミ・演習活動で必要とする場面でパソコンを活用できたため、教育活動に役立ったと
する声が多い。次年度も引き続き貸し出しを希望するという感想が目立った。
以上のように、ノートパソコンの貸与を大規模行う試みは、当初の予想を超える成果がでたと言える。しかし、教員・
学生の意見を踏まえると、今後解決しなければならない課題も少なからずあることもこの2年間の取り組みで明らかにな
りつつある。こうした点については、今後の取り組みの中で対応を具体化したい。
最後に、本研究に協力いただいた教員各位ならびに学生諸君、情報教育研究センタースタッフに感謝したい。
−31−
Webを授業の補助として利用した試み
小
野
賢太郎
授業での資料配布やプレゼンテーションを、Webページで提供する試みである。本研究では、実際に授業での実践を
行い検討をしている。今後の授業内容の学生への提供の方法としてのWebページのあり方についても探る。
キーワード :e„Learning、Web、授業実践、イントラネット
1.はじめに
ここ数年自分自身の授業を振り返ると、ほとんどの授業でプレゼンテーションソフトを使用して行なっている。プレゼ
ンテーションソフトでの授業について、学生の授業後の感想では、
「わかりやすい」「見やすい」など良い面が目立つ反面
「ノートを取る時間が無い」
「速過ぎて一度遅れるとついて行けない」「欠席するとわからなくなる」などといった回答も
増えてきた。補助資料として授業の内容は毎時間プリントで配布していたが、欠席した学生に手渡せるのは次回の授業中
となることが多かった。そこで、何とか学生が学習したい時に学習できる方法はないかと考え、Webに教材や資料(授
業で用いるプレゼンテーションとプリントなど)を置くことにした。
2.使用した設備
本学のネットワークは、学内からのみ利用できるイントラネット部分と学外からも自由に利用できるインターネット部
分がある。今回はイントラネット部分に Web サーバを稼働し使用することにした。構成は以下の通りとした。安価な
Windowsマシンを購入し、OSをRedHatLinuxに変更して使用している。
<ハードウェア>
e„Vectra
ヒューレットパッカード
(Celeron500MHZ
コンパクトDT
メモリ64MB HD8.4GB
CD„ROM 10/100LAN)
<ソフトウェア>
RedHatLinux
Apatch
他
3.実際の運用
学内のキャンパスネットワークに接続されたパソコンからならば、どの演習室・研究室・教室(情報コンセント)から
でも見られるようにしている。URLは、
http://kweb.mukogawa„u.ac.jp/
Webページは、できるだけシンプルに構成し、頻繁に書き換えることを考慮した。構成は以下のようにした。
・Welcomeページ
・担当科目一覧のページ
・演習室の利用方法のページ
・科目「視聴覚教育メディア論」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
毎時間のプレゼンテーション(PowerPointで作成)
・科目「体育情報処理基礎演習」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
Kentaro ONO
共通教育部助教授
Designing the Web Pages for Supporting Learners
−32−
毎時間の授業内容の要約・練習問題・演習課題
レポートの詳細
・科目「ネットワーク利用演習」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
毎時間の授業内容の要約・練習問題・演習課題
レポートの詳細
4.各Webページの詳細
・Welcomeページ
今回使用したイントラネットサーバの入り口で、このサーバを使用している教員の名を列記する予定だったが、実際
の使用は1人だけだった。
・担当科目一覧のページ
担当者の科目一覧表示である。
・演習室の利用方法のページ
各演習室を利用する際の注意点を列記した。演習室ごとに利用の注意が異なるので、最初の授業の際に利用した。
・科目「視聴覚教育メディア論」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
レポートの評価観点の詳細や出席点を含め、シラバスに書ききれないこの科目での評価の詳細を明記した。
毎時間のプレゼンテーション(PowerPointで作成)
授業で使用したプレゼンテーションと使用した資料を載せた。授業で紹介したインターネット上のリンク(URL)
などもここに載せた。
・科目「体育情報処理基礎演習」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
レポートの評価観点の詳細を含め、シラバスに書ききれないこの科目での評価の詳細を明記した。特にこの学科は公
欠が多いので、公欠の取り扱いなど出席点の評価を明記した。
毎時間の授業内容の要約・練習問題・演習課題
授業で使用したプレゼンテーションのほか、授業で話した内容の要約文や授業で付け足したことなども順次追加した。
練習問題は解答も載せた。演習課題では、ヒントとして課題に取り組む手順などを示した。
レポートの詳細
レポートの記述方法から課題としてのレポートに必要な要件を載せた。
・科目「ネットワーク利用演習」のページ
評価基準の詳細(レポート・出席点などの配分)
レポートの評価観点の詳細や出席点を含め、シラバスに書ききれないこの科目での評価の詳細を明記した。
毎時間の授業内容の要約・練習問題・演習課題
授業で使用したプレゼンテーションのほか、授業で話した内容の要約文や授業で付け足したことなども順次追加した。
練習問題は3段階とし、学生の理解度で選択できるように、より発展的な問題も用意した。解答も載せた。
レポートの詳細
この科目は大学・短大ともに1年生の受講生が多いため、レポートの書式の例やレポートの構成方法を示し、実際に
Wordでの例も掲載した。
5.Webページ公開により変化したこと
・プリント配布をしなくなった
学生には、最初の授業でWebの使用方法を説明した。それにより、学生が必要だと思う部分はプリントアウトした
りフロッピーディスクに保存したりしていた。
・授業最初の質問が減った
−33−
Web公開までは、授業の始まり数分から十数分は学生からの質問や前回欠席した学生への指示などに時間が費やさ
れたが、公開後は徐々にそのような時間が減ってきた。しかし、皆無には出来なかった。Webの内容を考え直す必要
がある部分が見えてきた。
・授業以外の時間帯での質問が増えた
課外に学習する学生が増え、研究室へ直接質問に来る学生や電子メールでの質問を寄せる学生が増えた。
・質問の質が変化した
Webに掲載するまでは、レポートの形式や課題の提出方法・期限など表面的な質問が多かった。Webに掲載後は、
課題の内容や課題に取り組むための参考書を聞く学生が増えた。
6.問題点
・Webのページすべてをプリントアウトしようとする学生がいること
これは、単に安心感を得るために手元に置く学生もいるだろうが、Webの構成に問題があるのかもしれない。提供
しているWebページには画像がほとんどなく、フロッピーディスクへの保存ができるので、自宅からWebが直接参照
できないことによる影響は少ないと思われる。
・Webの更新が頻繁なので学生の見落としがあること。
「更新履歴」をどこかに固定して掲載すれば解消されると思われる。しかし実際には毎時間の授業後だけでなく、学
生からの質問を受けて必要と思われる項目を追記するので、手間が大変である。この辺りの手間を省ける方法を考える
必要がある。
・一方向の資料提供になっていること。
学生からの質問は、授業中であったり研究室への訪問であったりすることが多い。まだまだ電子メールでの質問は少
ない。気軽に質問できる仕組み、たとえばWeb上にフォームで質問できるようなページを作ることも考える必要があ
る。
7.まとめ
Web掲載後の学生の変化などを見ると、Webで授業を支援する掲示は有効であったと思われる。しかし、まだまだ学
生の要求を充分反映できているとは思えない。
学生の自宅でのインターネット環境は格段に向上している。一方、下宿などで携帯電話以外の通信手段を持たない学生
も多い。授業支援のWebページをインターネット上に置く場合に、このような環境の格差が、学習機会の格差にならな
いような配慮も必要である。学内で学生がパソコンを利用できる施設は、情報教育研究センターをはじめ、演習室や情報
コンセントが整備された教室や図書館などがある。しかしパソコンの台数はまだまだ不足している。学生からの授業アン
ケートに、
・自分の受講する授業時間以外に演習室が使えないことが多い。
という不満も多く見受けられる。この結果として、
・ホームページ(での授業内容の提供)は大変参考になった。
ようであるが、実際には
・授業時間以外にはあまり見ていない。
という学生も多かった。
Webでの授業内容の提供は教師側の負担も大きいが、学生にとっては、たとえ簡略化された内容であっても提供され
るメリットは大きい。授業の予習・復習を学生に促す意味でも、Webでの提供は増やす必要がある。それを活用するイ
ンフラの整備と教師側の姿勢に期待したい。
−34−
ホームページを利用した汎用アンケートシステムの可能性
「平成10年度卒業研究から」
福
井
哲
夫
アンケート調査を行う手段として、インターネットのホームページが使えると便利である。本研究ではアンケート入力
フォームためのホームページを作成するだけで、自動的に回収および集計ができる汎用アンケートシステムを開発したの
で報告する。最後に、ITを活用した情報教育への可能性を探る。
キーワード :アンケート、ホームページ、集計手段、自動集計、CGI
1.はじめに
本論文では、平成10年度の卒業研究指導で開発した汎用アンケートシステム1)を紹介し、さらに改良を加えることによっ
て、インターネットを利用した情報教育への可能性を検討したい。
一般に、アンケート用紙などを使ってアンケートを行う場合、用紙の作成→配布→回収→集計→分析→結果と、多くの
手間と時間を要する。ここで紹介するホームページによるアンケートではこれらの配布→回収→集計までを自動化できる。
しかし、そのようなアンケートを行うためには後で述べるCGIプログラミングやネットワーク・サーバの知識2)が必要で、
誰もができるわけではない。
第3章で紹介する汎用アンケートシステムはホームページを作成するためのHTMLの知識だけでアンケートが行える
手軽さを持たせるように開発された。
2.CGIとアンケートシステムについて
ホームページはHTML(Hyper Text Markup Language)という言語で記述されており、
「<」と「>」で囲まれたタ
グと呼ばれる記号でホームページの文字や画像等を制御している。HTMLを使用して作られたファイルをブラウザで読
み込むとホームページが見えるという仕組みになっている。
これに対して、ホームページアンケートは回答者との対話機能を持ち、回答された情報を処理するインタラクティブ機
能が必要になる。これを実現する仕組みがCGI(Common Gateway Interface)2)である。アンケート以外にCGIを使った
例としてアクセスカウンター、掲示板、検索エンジンなどが有名である。
3.汎用アンケートシステムの概要と使い方
3―1.システムの概要
汎用アンケートシステムは、ホームページ形式(HTML)のアンケート用紙を作れば、集計は各項目に対する集計方
法をタグで指定するだけで、プログラミングやネットワークの知識がなくても簡単にアンケートが行えるシステムである。
このシステムを実施するためには1)アンケート用紙を提示し、集計するためのWebサーバ3)、2)回答者が入力す
るためのWeb端末(ブラウザ)が必要である。幸い、本学では情報教育研究センターをはじめとする情報化が進んでお
り、環境設備は十分整っているといえる。
本システムは次の3つの機能を持つ。
(機能1)1件の入力レコードを1行のCSV形式で記録した記録データファイルの作成
(機能2)項目ごとに指定された集計を行い、リアルタイムにレポート(HTML形式)を更新・作成
(機能3)集計機能は●回答者数、●合計、●平均、●度数分布、●割合分布の中から選択
Tetsuo FUKUI
生活情報学科助教授
Development an automatic system to obtain information by means of questionnaire on a web„site
−35−
3―2.アンケートシステムの使い方
本アンケートシステムを利用するために作成すべきものは、アンケート用紙に当たるHTML形式の入力フォームだけ
である。後は、Webサーバにアップロードすればアンケートが実施できる。
使い方の手順をまとめると次のようになる。
ò
1
アンケートの内容を決める(質問項目、タイプ、選択肢、集計方法)
ò
2
入力フォーム(アンケート用紙)を作成
ò
3
サーバに転送し、アンケート実施
ò
4
回収データ・集計結果を得る。
(この時点で、結果が分析できる)
これらの手順を詳細に解説していく。
ò
1
アンケートの内容を決める
[アンケート内容の制限事項]
ホームページアンケートではHTMLで決められている入力フォームを使うため、選択式のアンケートに対応している。
したがって、質問はいくつでもよいが、現時点では選択肢を択一式で回答できるものに限られる。
本システムによってアンケートを実施するために決定すべき項目は次の①∼⑫である。
①質問の数(N)
②各質問i(=1∼N)のタイプ:現時点では全て択一式
③各質問i(=1∼N)の質問文
④各質問i(=1∼N)の選択肢の数(Si)
⑤各質問i(=1∼N)の各選択肢 j i(=1∼Si)の見出し
⑥アンケート用紙(入力フォーム)のファイル名(QFile)
(Webサーバのドキュメントルートからのパスを含む)
⑦データの記録結果を出力するファイル名(Logname)(パスを含むが、拡張子は付けない)
⑧集計結果表のタイトル名(Title)
⑨自動生成させたい集計結果表の項目数(M)
⑩各集計結果表 k(=1∼M)の処理対象となる質問番号(Ik=0,1∼N)(ただし0は全回答者数)と処理内容Pk(0:
回答者数、1:合計、2:平均、3:度数分布、4:割合分布)
⑪各質問i(=1∼N)に対する集計結果表に対する見出しL0i
⑫各質問i(=1∼N)に対する集計結果表の各選択肢 j i(=1∼Si)に対する見出しL j i
項目①∼⑥がアンケートで質問するための情報である。それらを含みさえすれば、表現やレイアウトについてはホーム
ページで可能な技術が何でも自由に設計できる。その一つの例を図1に示す。
項目⑦∼⑫は集計処理を行い、結果を自動生成するための情報である。これらの情報も、後の説明に従って入力フォー
ムの中に記述することになる。これらの集計指示によって何が得られるかを例示するために、自動生成された結果表のイ
メージを図2に示す。
図1
アンケート用紙に当たる入力フォームの例
−36−
図2
図1に対する集計結果表のイメージ
ò
2
入力フォームの作成方法
入力フォームはHTMLのルールに従えばよい。ただし、データの記録・集計情報を指示するために、後で示すような
非表示パラメタを使用する。入力フォームの一般形式をリスト1に示す。
リスト1
入力フォームの一般形
<FORM ACTION="cgi„bin/question.cgi" METHOD="post">
i 質問1の質問文
③
⑤
kj
kl
S1個の<ラジオボタン>と選択肢見出し
⋮
質問Nの質問文
SN個の<ラジオボタン>と選択肢見出し
<回答送信ボタン>
<入力クリアボタン>
<非表示パラメタ>(6+N)個
①,②,④,⑥∼⑫
</FORM>
アンケートのための入力フォームは<FORM ...>∼</FORM>タグによって囲み、その間に必要な<INPUT ...>タ
グを配置する。本アンケートシステムの CGI プログラム“ question.cgi”を呼び出すためには、<FORM >タグのAC­
TIONパラメタに記述する。このときMETHODパラメタは“post”とする。
次に、各質問i(=1∼N)の選択肢を入力させるツールが<ラジオボタン>である(図1参照)。回答者の入力が終わ
り、データを送信してもらうために必要なボタンが、<回答送信ボタン>である。必要ならば、今までの入力をクリアす
るための<入力クリアボタン>を含めてもよい。最後に、集計処理などを指示するために<非表示パラメタ>を(6+N)
個記述する。<非表示パラメタ>は<FORM>タグ内であればどこに、どの順番で記述してもよい。これら<INPUT>
タグの仕様を以下に示す。
<ラジオボタン>……質問項目に対する選択肢を配置するため
質問iの選択肢の数をSiとすると、ラジオボタンの一般形は次のようになる。
<INPUT TYPE="radio" NAME="Qi" VALUE="ji">
(ただしji=1∼Si)
⋮
例)3番目の問が2つの選択肢を持つ場合
Q3:あなたの性別は?<BR>
<INPUT TYPE="radio" NAME="Q3" VALUE="1">男<BR>
<INPUT TYPE="radio" NAME="Q3" VALUE="2">女<BR>
<回答送信ボタン>……回答(入力データ)をサーバに送信する
<INPUT TYPE="submit" VALUE="ボタン名">
<入力クリアボタン>……入力フォームの以前のパラメタを消去する
<INPUT TYPE="reset" VALUE="ボタン名">
<非表示パラメタ>……集計方法などの指示に使用する
<INPUT TYPE="hidden" NAME="指示項目名" VALUE="パラメタ値">
⋮
−37−
表2
データを記録し集計処理させるための非表示パラメタの仕様
指示内容
指示項目名
NAME
パラメタ値
VALUE
①質問数
Qnum
N
②各質問のタイプ
Qtype
t1,t2,…,tN
備
考
ti=1…択一式タイプ
(現在このタイプのみ)
⑥入力フォームのファイル名
QFile
パス/入力ファイル名.html
パスはWebドキュメントルートから記述。
⑦データ出力ファイル名
Logname
パス/出力ファイル名
拡張子は付けない
⑧集計結果表のタイトル
Title
集計結果表のタイトル名
日本語可
⑨⑩集計表を作る際の情報
Report
I1„P1,I2„P2, …,IM„PM
Mは集計処理の数、
Ik(k=1∼M)は処理対象となる質問番号1∼
Nまたは0(回答者数を表す)、
Pk(k=1∼M)は処理番号
0:回答者数
1:合計
2:平均
3:度数分布(人)
4:割合分布(%)
⑪⑫各質問i(=1∼N)に対
i(=1∼N)
Si,Qtitlei,title1i, …,titleSi
Si:質問iの選択肢数
Qtitlei:質問iの見出し
する集計表のための見出し
titleji(j=1∼Si):ji番目の選択肢の見出し
まず、アンケートの集計指示を行うためには、6つの基本指示情報(①質問数、②各質問のタイプ、⑥入力フォームの
ファイル名、⑦データ出力ファイル名、⑧集計結果表のタイトル、⑨⑩集計表を作る際の情報)に加えて各質問に対する
集計表のための見出し⑪⑫を指定する必要がある。それら“指示項目名”に対する“パラメタ値”を<非表示パラメタ>
のNAMEとVALUEのペアで記述する。詳細な“指示項目名”と“パラメタ値”に関する仕様を表2に示す。また、実例
として、図1に対するHTML文書の記述例をリスト3に示す。
ò
3
サーバへ転送し、アンケートの実施
さて、システムの運用を開始するためには、できた入力フォーム(HTMLファイル)をファイル転送ツールなどを使っ
て、Webサーバの指定された場所にアップロードすればよい。ò
2で記述したパラメタにエラーがなければ、アンケート
システムは自動的に動き出すはずである。
[出力(記録)されるファイル]
ò
1の項目⑦のファイル名を仮に"Sample"とすると、アンケートシステムが運用され、回答者が送信ボタンを押すこと
によって、次の4つのファイルが出力される。
1)Sample.num …… 回答者数を記録したテキストファイル
2)Sample.csv …… 回答順に記録されたCSV形式の回答記録ファイル
3)Sample.html …… 集計結果表を記録したHTML形式のファイル
4)Sample.loc …… データ更新許可を管理するシステムフラグ用ファイル
これらのファイルは、いずれもテキストであって、回答者が送信ボタンを押すたびに、自動的に追加更新される。した
がって、ファイル2)はアンケートのその時点での全回収記録となる。ファイル3)はその時点までのデータを指示され
た集計方法でリアルタイムに処理された集計表となっている。
ファイル2)はCSV形式のテキストファイルであるから、ダウンロードすればExcelなどの表計算ソフトウェアを使っ
て容易に読み込むことができ、自由に結果の分析が行える。内容は、回答者1件の情報を1レコードとして、質問1∼N
のフィールドの順に回答値(選択肢番号)が“,
”で区切られて並ぶ。M件の回答があればM行のデータが記録される。
ファイル3)はHTML形式のテーブルで記録されているので、即座にブラウザで確認することができる。このリアル
タイム性は、教育にさまざまな可能性をもたらすと期待される。
−38−
リスト3
図1に対応した入力フォームのソース例
<html>
<head>
<title>Qsample</title>
</head>
<h2>アンケートサンプル</h2>
<form action="/cgi„bin/question.cgi" method="post">
Q1:あなたの学年は?<br>
<table border="1" cellpadding="0" cellspacing="2" width="370">
<tr>
<td><input type="radio" value="1" name="Q1">1年</td>
<td><input type="radio" value="2" name="Q1">2年</td>
<td><input type="radio" value="3" name="Q1">3年</td>
<td><input type="radio" value="4" name="Q1">4年</td>
<td><input type="radio" value="5" name="Q1">その他</td>
</tr>
</table>
<p>Q2:インターネットを使えますか?<br>
</p>
<table border="1" cellpadding="0" cellspacing="2" width="334">
<tr>
<td><input type="radio" value="1" name="Q2">使えない</td>
<td><input type="radio" value="2" name="Q2">大学で使える</td>
<td><input type="radio" value="3" name="Q2">自宅で使える</td>
</tr>
</table>
<input type="submit" value="回答送信">
<input type="reset"><br>
<input type="hidden" name="Qnum" value="2">
<input type="hidden" name="Qtype" value="1,1">
<input type="hidden" name="QFile" value="Question/Qsample.html">
<input type="hidden" name="Logname" value="Question/sampleRepo">
<input type="hidden" name="Title" value="集計結果">
<input type="hidden" name="Report" value="0„0,1„3,1„4,2„3,2„4">
<input type="hidden" name="1" value="5,Q1,1年,2年,3年,4年,その他">
<input type="hidden" name="2" value="3,Q2,使えない,大学で使える,自宅で使える">
</form>
<hr>
<p>ロックファイルをみる:<a href="sampleRepo.loc">sampleRepo.loc</a></p>
<p>現在の回答数ファイルをみる:<a href="sampleRepo.num">sampleRepo.num</a></p>
<p>現在の集計をみる:<a href="sampleRepo.html">sampleRepo.html</a></p>
<p>現在の記録データ(CSV)をみる:<a href="sampleRepo.csv">sampleRepo.csv</a></p>
<hr>
</body>
</html>
−39−
ファイル4)は、システム管理のために自動生成されるもので、通常、データ更新可能状態を示す“1”という文字が
記録されている。もし、このフラグが“0”の場合は、更新不可状態であると判断して、アンケートシステムは停止状態
に入る。したがって、アンケート実施中はファイル4)Sample.locを変更してはならない。逆に、アンケートを強制的に
停止したいときは、Sample.locをテキストエディタなどで開き、文字“1”を“0”に変更すればよい。
[ファイルの出力先]
ファイル1)∼4)の出力先は、Lognameに記述されたパスによって決まる。例えば、Logname="Question/sample"
とすると、ディレクトリ“Question”内に4つのファイルが保存される。
通常、出力先は入力フォームと同じディレクトリを指定しておくと便利かも知れない。ただ、重要な注意としては、指
定されているディレクトリー権限が他人に対しても書き込み許可の設定となっている必要があることである。
ò
4
回収データ・集計結果を得る
回収データである回答記録ファイルを得るにはファイル2)Sample.csvをダウンロードすればよい。ただし、アンケー
ト実施中は、記録ファイル1)∼4)はたえず更新される可能性があるので、ダウンロードした時点での記録であること
に留意されたい。集計結果であるファイル3)Sample.htmlについても同様にダウンロードすることができる。
もし、同じアンケートを複数回異なる期間に実施し、期間ごとに分けて記録を取りたいときは、1つの期間終了時に、
記録データSample.csvを保管した後、ただちにSample.numおよびSample.csvをサーバ上から削除しておかなければなら
ない。この2つのファイルが無ければ、システムは新たに1件目からデータを作成し始める。逆にこの2つのファイルが
存在すれば、そこに新たな情報を更新・追加しようとする。
ところで、得られたCSVデータをどのように分析するかは、Excelの表データの分析と同じことであるから、別の文献
に譲る。
4.汎用アンケートシステムの管理について
本アンケートシステムは、C言語4)で記述された約740行のCGIプログラムであって、Apache3)などのWebサーバ上に
おいて動作する。現在、Soralis2.6以上のUNIXマシンであるSUNワークステーション用にはコンパイル済みのバイナリー
"question.cgi"あるいは"myquestion.cgi"として提供できる。
この2つのプログラムの違いは、前者がWebサーバのcgi„binに置くタイプで、全てのWebコンテンツ提供者が利用で
きる。
後者は提供者に割り当てられたコンテンツ保管場所にコンテンツと並べて利用するタイプである。前者のインストー
ル(アップロードして、実行属性を可にする)はサーバ管理者が行い、後者は各提供者が行わなければならない。
前者のCGIプログラムについては生活情報学科の学科内LAN上のWebサーバで正常に動作することを確認した。後者
については本学院の公式Webサーバ上で、学科に割り当てられたエリアを一時的に使って、正常に動作することを確認
した。とはいえ、あらゆるケースを想定してテストしたわけではないので、今後も実践を通して調査していく必要がある。
管理の便宜を図るために、本アンケートシステムはCGIプログラムと同じディレクトリー上に"err.log"という、エラー
を記録するためのファイルを生成する。エラーがなければヌルファイルとなっているが、何か異常があった場合は、
err.logをテキストとして開けば何らかの情報が得られるかもしれない。くれぐれも、表2でまとめたパラメタ仕様を間違
えないようにしていただきたい。
5.まとめ
平成10年度の卒業研究で神奴明子君が開発したアンケートシステムでは、
●プログラミングすることなく、HTML形式の入力フォームを作成するだけでホームページアンケートが実施できる、
●任意のアンケート質問に対して、回答者数、合計、平均、度数分布、割合分布の5つの集計をどれでも自動的に行う、
●ただし、質問はすべて、択一式の回答でなければならない。
しかし、このシステムの問題点として、次があげられる。
○データ更新情報管理用フラグを利用者が手作業で設定しなければならない。
○生成する記録データの出力先、ファイル名が固定されていて、変更できない。
本研究で、プログラムを改良した結果、
●回答者数、回答記録データ(CSV形式)および希望の集計結果表からなる3つのアンケート記録データを指定した
−40−
場所に、指定したファイル名で自動生成する汎用アンケートシステムを開発した。
●データ更新情報管理用フラグを自動生成できるようになったため、ユーザは完全に入力フォームを作成するだけでア
ンケートが実施できるようになった。
これらの利点を生かした利用として、次のような計画がある。
[リアルタイム性の利用として]
私が担当しているコンピュータの演習授業などで、授業途中の理解度をリアルタイムに調査するために利用しようと計
画している。即座に回答結果を集計してくれるので、理解度の悪い項目については、同じ授業中に補うことができると期
待している。
[回収自動処理の利用として]
情報教育研究センターが実施している、学生の情報リテラシーを調査するアンケートを本システムを使って行ってみた
い。現状では、回答用紙のデータを手作業で入力しているが、マークシート方式でもしない限り大変なデータ量である。
本システムを使えば、これらの作業が自動化できる。
さて、今後の課題としては、
○入力フォームのエラーチェックを強化すること、
○アンケートで利用できる質問のタイプを複数選択やコメント記録もできるように拡張すること、
○集計処理についても機能を増やし、結果をグラフ化できるようにしたい。
最後に、本システムに関心を持ち、試用していただける方があれば幸いである。
【参考文献】
1)神奴明子、
「ホームページを利用した汎用アンケートシステムの開発」、武庫川女子大学生活環境学部生活情報学科平
成10年度卒業研究報告書、(1999),
2)斎藤理夫
他、
「エーアイムック206 なるほどカンタンCGIで掲示板」
、エーアイ出版、(1998),
3)ルートボックス、
「Apache活用ガイド
―UNIX編―」、プレンティスホール出版、(1998),
4)B.W.カーニハン,D.M.リッチー、「プログラミング言語C
−41−
第2版」
、共立出版、(1989).
コンピュータリテラシーに関するアンケート調査結果報告
岡
田
由紀子
キーワード :コンピュータリテラシー、アンケート
1.はじめに
大学の情報教育における課題の一つに、入学時のコンピュータリテラシー能力の違いが挙げられる。そのため、上級学
年の専門科目の授業であっても、基礎的内容を繰り返し学生に説明する必要があった。本学では、こうした状況を改善す
るため、平成13年度より「基礎的情報教育科目」を新入生全員(一部学科を除く)に実施し、その問題解決を図ろうとし
ている。しかし、その取り組みの成果を検証するためには、入学時のコンピュータ利用についての知識やスキルを把握す
る必要がある。
本稿では、平成12年度前期に情報教育研究センターが実施した、「コンピュータリテラシーに関するアンケート調査」
の報告を行う。
2.調査概要
調査目的
平成13年度から本格的に実施するアンケートの予備調査として、本学のコンピュータリテラシー能力の実
態を探る
調査対象
武庫川女子大学・同短期大学部の学生
調査方法
アンケート用紙による回答
調査期間
平成12年6月
有効回答数
929サンプル
3.調査結果と分析
以下の値(%)は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
3―1.回答者の所属
所属では、4年制大学の学生の回答が7割を占め、短期大学部の回答は少なかった。
(図1)学科では、
「大教」
「大健」(注1)
が比較的多いが、情報処理分野の専門教育科目が多い「大情」
「大人」「短人」の回答は僅かで、本学の一般的な学生のコ
ンピュータリテラシー能力を表す調査結果と言えよう。(図2)学年では、「1年」が約72%、「2年」が約22%となり、
下級学年の回答が9割以上を占めている。
(図3)
3―2.自宅の学習環境
自宅にある情報機器では、「携帯電話/PHS」をほぼ全世帯、「パソコン」を7割近くの世帯が持っていた。しかし、
「プリンター」の回答数から、家では印刷できない学生が14%あることがわかった。また、「ワープロ専用機」は4割強
の世帯が持っていた。
(図4)
自分専用にある情報機器では、ほぼ全員が自分専用の「携帯電話/PHS」を持っているが、自分専用の「パソコン」
を持つ学生は5人に1人しかいなかった。
(図5)
自宅のパソコン通信では、経験のある世帯が4割あり(図6)、インターネットでは、経験のある世帯は5割近くあり、
2世帯に1世帯は利用者がいる状況である。(図7)また、両方とも経験のある世帯が3割強あり、両方とも経験のない
Yukiko OKADA 情報教育研究センター助手
Research for the Computer Literacy of College Students
−42−
世帯は約5割あった。
(表1)
自宅のパソコン指導者では、いる世帯が約5割で、学生の2人に1人は身近にパソコンのことを聞ける相手を持ってい
る状況である。(図8)その内訳は「両親」が約46%、「兄弟姉妹」が約38%と、家族が多く、若者のみでなく、親世代
(中高年層)の情報機器の利用が進んでいることを示す。
(図9)
3―3.大学入学までの情報機器の使用経験
ワープロ専用機の経験者は約7割(図10)
、パソコン経験者は約8割に上る。(図11)両方の経験者は6割以上いるが、
どちらの機器も触れたことがない学生が14%いた。
(表2)
情報機器の利用歴は「1年半未満」が約17%と一番多く、大学入学前後からの利用者が多いことがわかる。また、「5
年未満」
「5年以上」の回答を合わせると2割以上あり、使用経験豊富な学生も多い。(図12)情報機器の1週間の利用時
間は「2時間未満」∼「5時間未満」が最も多い。
(図13)
パソコン通信の経験者は約3割(図14)、インターネット経験者は4割と、上記の情報機器の使用経験に比べて未経験
者の率が高い。(図15)両方の経験者は全体の約25%で、ネットワーク歴の長い学生が4人に1人いることを示すが、両
方とも全く経験のない学生は約53%と全体の半数に及ぶ。
(表3)
ネットワークの利用歴では、情報機器の利用歴と同様に「1年半未満」が約22%で一番多い。(図16)1週間の利用時
間は、「2時間未満」∼「5時間未満」が多いが、20∼30時間の利用者も数人おり、利用料金や通信料金の負担問題が気
にかかる。
(図17)
3―4.小・中・高校・その他の授業経験
■小学校
授業経験者は約1割と学生の10人に1人が授業を受けていた。
(図18)授業内容は「ワープロ」約44%、「グラ
フィック」約30%、
「ゲーム」約15%の3つが主な内容である。(図19)学習頻度は「1年間週1回」が半数を
占めた。
(図20)
■中学校
授業経験者は7割以上と非常に多い。(図21)授業内容は「ワープロ」約51%、「グラフィック」約38%、「表
計算」16%の順に多い。
(図22)学習頻度は「1年間週1回」が約60%を占めた。(図23)
■高
校
授業経験者は約4割と中学校より割合は低い。
(図24)授業内容は「ワープロ」約56%、「インターネット」33
%、
「表計算」約30%、「グラフィック」約20%、
「プログラミング」約11%と様々な内容が見られる。(図25)
学習頻度は、やはり「1年間週1回」が約35%と多いが、「在学中数回」や週2回の形態の割合が増えている。
(図26)
■小中高
全てに授業経験のある学生は全体の3%(28名)
、まったく授業経験のない学生が13.5%(125名)おり、大学
入学時の授業経験の格差は大きい。
(表4)
■その他
小中高校以外の講座等の授業経験者は約3%と非常に少ない。
(図27)授業内容は「ワープロ」「インターネッ
ト」
「表計算」の3つが多い。(図28)学習頻度は「短期集中」
「1年間週1回」「1年間週2回」が比較的多い
が、様々な開講形態を取っている。
(図29)
3―5.情報関連検定資格の有無
情報関連の資格取得者はまだ少なく、全体の2.4%に過ぎない。(図30)内訳は6割以上がワープロ資格で、ワープロ3
級を高校3年でとるケースが一番多い。通産省(現経済産業省)の情報処理技術者の資格取得者はいなかったが、ワープ
ロ1級やCOBOL等のレベルの高い資格を入学前に取得している学生の存在が明らかになった。
(表5・表6)
3―6.基本的な情報関連のキーワードに対する認識
キーワードに対する認識調査では、「マウス」「キーボード」「電子メール」「ホームページ」「プリンター」を9割以上
が知っていたが、「IT産業」「サイバースペース」「DOS„V」「情報倫理」「CRT」については1割弱しか知らなかった。
学習をする上で重要なキーワードが多数下位に位置しており、学生の情報関連の用語に対する関心の低さを感じる。ただ
し、「CRT」を「ディスプレイ」に置きかえると、認知度は上がると思われる。次回は、新聞、テレビ、インターネット
の情報から社会の情勢が読み取れるような用語を選択し、学生が関心を持てるような工夫が必要である。
(図31)
3―7.情報機器操作の自己評価
各グラフは、<1.(人に教えることができるくらい)良くできる>と<2.参考書を見ないでもできる>の値を基に
−43−
高い順に並べ替えを行った。その結果、本学の学生は「◆ワープロ」や「◆ネットワーク」に関する情報機器操作は得意
だが、「◆パソコンの基本操作」や「◆その他」を苦手にしていることがわかった。特に値が50%を下回る項目は、今後
指導内容を吟味する際に検討が必要であろう。
(図32)
4.考察
■
携帯電話の普及・高機能化への対応
今回の調査結果から、学生は「携帯電話/PHS」をほぼ全員が持っていることがわかった。また、他の携帯端末も増
える傾向にあり、
電子メールやインターネットを携帯で利用する学生が増えることが予想される。大学の授業で携帯電話・
携帯端末の利用をどこまで教えるかが大きな課題となろう。また、学院ホームページやMIET-netで大学が学生に発信す
るコンテンツ(サービス内容)の充実を図る必要もあろう。
学生の自宅※の学習環境格差
■
※下宿・寮を含む
今回の調査結果では、大学でしか情報機器を使えない学生が3割(下宿や寮住まいで、自分専用機を持っていない学生
を含むともっと多い)、大学に入学するまで情報機器に触ったことがない学生が14%いた。一方、1週間に30時間以上も
情報機器を利用しているパワーユーザーもいる。情報機器は低価格化が進み買い易くはなったものの、学生の自宅の学習
環境を揃えることは不可能に近い。この格差は今後ますます広がることが予想され、入学時のアンケート調査は重要であ
る。
■
小・中・高校・外部教育機関の取り組み
最近の政府の情報教育への取組みから、初等中等教育のインフラ整備は今後さらに進むと考えられる。しかし、今回の
調査結果では、小・中・高校全てに授業経験のない学生がまだ13.5%おり、あと数年は学生のコンピュータリテラシー能
力の足並みを揃えるための補完が必要であろう。また、小・中・高校・外部教育機関の授業内容の多様化・高度化に伴い、
本学の情報教育の指導内容を見直すと共に、高い知識・技能を持った学生のニーズに応える授業を用意する必要がある。
■
情報関連検定資格支援の取り組み
今回の調査結果では、情報関連の資格取得者は非常に少なく、その多数がワープロ資格で、専門職に結びつきやすい国
家資格を持っている学生はいなかった。しかし、現在、情報資格は就・転職やキャリアアップのため、ますます重要性を
増している。今後、学生の情報資格に対する興味・関心を喚起するため、「対策講座」や「学内検定」を行う前に、広報
を目的とした「ガイダンス」を実施し、全学的な情報資格の教育支援体制を検討する時期が来ている。
■
本学のコンピュータリテラシー能力の実態
今回の「キーワードに対する認識」「情報機器操作の自己評価」の調査結果から、学生はOS(Windows以外MS„DOS
等)に関する認識や操作に弱かった。また、「ネチケット」や「情報倫理」の認識の低さには問題がある。さらに、「IT
産業」を知っている者が9%しかいないことから、学生の社会常識(新聞やニュースで“IT産業”という言葉が出ない
日は無い)の乏しさが浮き彫りにされている。これまでのワープロや表計算ソフトなどの技能中心の教育から、情報社会
に必要な知識と創造力を与える授業の必要性を感じる。これら本学学生の弱点を押さえ、今後の指導に生かすとともに、
“コンピュータリテラシーをどこまで(範囲)とするのか”全学的な検討が必要である。
5.おわりに
今回実施したアンケートの中で、設問によっては無回答が3割もあった。また、追加すべきカテゴリーも見うけられた。
不備のある回答を見直し、学生が答えやすいものにする必要がある。また、携帯電話のインターネット利用や、小・中・
高校・外部教育機関の動きを調査し、次回のアンケートに反映させることも重要と考える。さらに、今回の調査は無記名
とし個人を特定しなかったが、個人個人の変化を調べたり、能力別クラス編成を導入するためには、記名式を検討する必
要もあろう。
最後に、今回のアンケート調査にご協力下さいました多くの教員及び学生の皆様、情報教育研究センターのスタッフの
皆様、本研究に際してご指導、ご助言下さいました、情報教育研究センターの濱谷英次教授に感謝いたします。
−44−
【参考文献】
1)皆川武・永野和男:「オープンキャンパスシステム実現のためのシステム構成と支援ツールの開発(2)」、日本教育
工学会研究報告集、p.63-68(1997.6)
2)
「インターネット白書 ’
99」日本インターネット協会編
インプレス(1999.11.11)
−45−
図1 所属
n=929
図2
学部・学科(略称(注1))
n=929
n=929
図4
自宅等にある情報機器(複数回答)
n=929
短大
29.2%
大学
70.8%
図3 学年
4年
1.4%
無回答
0.2%
3年
5.2%
2年
21.7%
1年
71.5%
図5
自分専用の情報機器(複数回答)
n=929
図6 自宅のパソコン通信経験
無回答
1.2%
ある
40.3%
ない
58.6%
−46−
n=929
図7 自宅のインターネット経験
n=929
図8 自宅のパソコン指導者
無回答
0.0%
無回答
0.3%
ある
49.1%
ある
47.1%
ない
52.5%
図9
n=929
ない
50.9%
パソコン指導者の内訳(複数回答)
n=456
図10 大学入学までのワープロ専用機経験
n=929
無回答
1.3%
ない
30.0%
ある
68.7%
図11 大学入学までのパソコン経験
無回答
n=929
図12
ワープロ専用機やパソコンの利用歴
0.5%
ない
22.2%
ある
77.3%
−47−
n=794
図13
ワープロ専用機やパソコンの1週間の利用時間
n=794
図14 大学入学以前のパソコン通信経験
n=929
無回答
2.9%
ある
29.6%
ない
67.5%
図15 大学入学以前のインターネット経験
無回答
1.3%
図16
パソコン通信やインターネットの利用歴
n=422
n=929
ある
41.0%
ない
57.7%
図17
パソコン通信やインターネットの1週間の利用時間
n=422
図18 小学校のパソコン授業経験
無回答
0.3%
ある
11.0%
ない
88.7%
−48−
n=929
図19
図20
小学校の授業内容(複数回答)
小学校の学習頻度
図21 中学校のパソコン授業経験
n=929
n=102
n=102
図22
中学校の授業内容(複数回答)
無回答
0.4%
ない
25.5%
ある
74.1%
−49−
n=688
図23
中学校の学習頻度
図24 高校のパソコン授業経験
n=929
無回答
n=688
図25
高校の授業内容(複数回答)
n=352
0.2%
ある
37.9%
ない
61.9%
図26
高校の学習頻度
n=352
−50−
図27 小中高校以外の講座等のパソコン授業経験
無回答 ある
1.1% 3.1%
n=929
ない
95.8%
図28
図29
小中高校以外の講座等の授業内容(複数回答)
小中高校以外の講座等の学習頻度
n=29
n=29
図30 情報関連検定資格
ある
2.4%
無回答
2.2%
ない
95.4%
−51−
n=929
図31
知っているキーワード(複数回答)
−52−
図32
情報機器操作の自己評価
n=929
−53−
−54−
(注1)学部・学科の略称
【大
【短
学】
大】
日 本 語 日 本 文 学 科
大
日
日
科
短
日
英
科
大
英
英語コミュニケーション学科
短
英
初 等 教 育 専 攻※1
大
教
幼
児
教
育
学
科
短
教
健康・スポーツ専攻※2
大
健
人
間
関
係
学
科
短
人
人間科学科・人間関係学科
大
人
健 康 ・ ス ポ ー ツ 学 科
短
健
生
活
環
境
学
科
大
環
食
科
短
食
食
物
栄
養
学
科
大
食
生
科
短
生
生
活
情
報
学
科
大
情
※1
平成13年度より教育学科
部
大
音
※2
平成13年度より健康・スポーツ科学科
部
大
薬
語
教育
学科
文
音
楽
薬
表1
化
学
学
下段:%
€
自
宅
の
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
経
験
表2
合
€
表3
計
い
無回答
374
40.3
る
な
544
58.6
11
1.2
計
あ
る
438
47.1
320
34.4
110
11.8
8
0.9
な
い
488
52.5
54
5.8
434
46.7
−
−
無回答
3
0.3
−
−
−
−
3
0.3
化
活
造
学
学
形
学
大学入学までのワープロ専用機とパソコンの使用経験(クロス集計)
9.入学以前:ワープロ専用機経験
合
計
あ
る
な
い
無回答
合
計
929
100.0
638
68.7
279
30.0
12
1.3
あ
る
718
77.3
562
60.5
149
16.0
7
0.8
な
い
206
22.2
75
8.1
130
14.0
1
0.1
無回答
5
0.5
1
0.1
−
−
4
0.4
大学入学までのパソコン通信とインターネットの使用経験(クロス集計)
下段:%
€
入
学
以
前
:
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
経
験
あ
合
13.入学以前:パソコン通信経験
上段:度数
1
4
活
929
100.0
下段:%
入
学
以
前
:
パ
ソ
コ
ン
経
験
生
文
5.自宅のパソコン通信経験
上段:度数
1
0
語
自宅等のパソコン通信とインターネットの経験(クロス集計)
上段:度数
6
学
本
合
計
あ
る
な
い
無回答
合
計
929
100.0
275
29.6
627
67.5
27
2.9
あ
る
381
41.0
234
25.2
133
14.3
14
1.5
な
い
536
57.7
41
4.4
491
52.9
4
0.4
無回答
12
1.3
−
−
3
0.3
9
1.0
−55−
表4
小学校・中学校・高校の授業経験(クロス集計)
小学校:ある
20.中学校:パソコン授業経験
上段:度数
下段:%
€
2
3
高
校
:
パ
ソ
コ
ン
授
業
経
験
合
計
あ
る
な
い
無回答
合
計
102
100.0
75
73.5
26
25.5
1
1.0
あ
る
39
38.2
28
27.5
11
10.8
−
−
な
い
63
61.8
47
46.1
15
14.7
1
1.0
無回答
−
−
−
−
−
−
−
−
小学校:ない
20.中学校:パソコン授業経験
上段:度数
下段:%
€
2
3
高
校
:
パ
ソ
コ
ン
授
業
経
験
表5
合
計
あ
る
な
い
無回答
合
計
824
100.0
610
74.0
211
25.6
3
0.4
あ
る
311
37.7
224
27.2
85
10.3
2
0.2
な
い
511
62.0
386
46.8
125
15.2
−
−
無回答
2
0.2
−
−
1
0.1
1
0.1
情報関連検定資格の種別
資
n
%
ワープロ3級
11
40.7
ワープロ4級
4
表計算2級
情報関連検定資格の取得時期
n
%
高校3年
6
27.3
14.8
高校2年
5
22.7
2
7.4
大学1年
4
18.2
情報処理(COBOL)2級※2
1
3.7
高校1年
4
18.2
情報処理利用技術2級※1
1
3.7
大学3年
1
4.5
情報処理技術者3種※3
1
3.7
高校1∼3年
1
4.5
ワープロ2級
1
3.7
無回答
1
4.5
ワープロ1級
1
3.7
合
22
100.0
パソコン検定(P検定)5級
1
3.7
日商ビジコン3級
1
3.7
MOUS
1
3.7
COBOL3級
1
3.7
その他
1
3.7
27
100.0
合
格
表6
計
校種・学年
計
表5の※1・※2・※3は名称から、情報
処理検定試験(全国商業高等学校協会)、
又は情報処理技術者能力検定試験(日本情
報処理教育普及協会)の資格と思われる。
−56−
コンピュータリテラシーに関するアンケート
2000年6月
このアンケートは、武庫川女子大学・同短期大学部の皆さんのコンピュータなどの利用状況について調査し、大学の学
習環境を改善するための資料にします。みなさんのご協力をお願いします。
情報教育研究センター
Q1
あなたの学科は?
1.大日
2.大英
3.大教
4.大健
5.大人
6.大環
7.大食
11.短日
12.短英
13.短教
14.短人
15.短健
16.短食
17.短生
3
)年
Q2
あなたの学年は?
(
1
2
4
8.大情
9.大音
10.大薬
●自宅等の学習環境についてお聞きします
Q3
自宅等にある情報機器をすべて選んでください(複数回答可)
4.携帯電話/PHS
1.ワープロ専用機
2.パソコン
3.プリンター
5.デジタルカメラ
6.スキャナ
7.デジタルビデオカメラ
Q4
8.電子手帳(ザウルス等)
自宅等で自分専用にある情報機器をすべて選んでください(複数回答可)
4.携帯電話/PHS
1.ワープロ専用機
2.パソコン
3.プリンター
5.デジタルカメラ
6.スキャナ
7.デジタルビデオカメラ
8.電子手帳(ザウルス等)
Q5
自宅等でパソコン通信をした経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q6
自宅等でインターネットをした経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q7
パソコンの使い方について教えてもらえる人がいますか?
1.ある
2.ない
Q8
それは誰ですか?
(複数回答可)
1.両親
2.兄弟姉妹
3.友達
4.その他(
)
●情報機器の使用経験(大学入学まで)についてお聞きします
Q9
大学入学までにワープロ専用機を使った経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q10
大学入学までにパソコンを使った経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q11
ワープロ専用機やパソコンの利用歴(使用期間)は?
(
)年(
Q12
ワープロ専用機やパソコンの1週間の利用時間は?
(
)時間
Q13
大学入学までにパソコン通信をした経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q14
大学入学までにインターネットをした経験がありますか?
1.ある
2.ない
Q15
パソコン通信やインターネットの利用歴(使用期間)は?
(
)年(
Q16
パソコン通信やインターネットの1週間の利用時間は?
(
)時間
)カ月
)カ月
●小・中・高校・その他の授業経験についてお聞きします
Q17
小学校でパソコンを使った授業を受けたことがありますか?
Q18
その内容は?
(複数回答可)
1.ワープロ
2.表計算
3.グラフィックス
4.インターネット
Q19
学習頻度はどれくらいでしたか?
Q20
中学校でパソコンを使った授業を受けたことがありますか?
Q21
その内容は?
(複数回答可)
1.ある
2.ない
5.プログラミング
(
)年間
6.その他(
週(
)回(
)
)分
<例:1年間週1回45分>
1.ワープロ
Q22
2.表計算
3.グラフィックス
4.インターネット
学習頻度はどれくらいでしたか?
1.ある
2.ない
5.プログラミング
(
)年間
6.その他(
週(
)回(
<例:1年間週1回50分>
Q23
高校でパソコンを使った授業を受けたことがありますか?
−57−
1.ある
2.ない
)
)分
Q24
その内容は?
(複数回答可)
1.ワープロ
Q25
2.表計算
3.グラフィックス
4.インターネット
5.プログラミング
学習頻度はどれくらいでしたか?
(
)年間
6.その他(
週(
)回(
)
)分
<例:1年間週1回50分>
Q26
小中高校以外で大学入学迄にパソコンを使った講座等を受けたことがありますか?
1.ある
Q27
その内容は?
(複数回答可)
1.ワープロ
Q28
2.ない
2.表計算
3.グラフィックス
4.インターネット
5.プログラミング
学習頻度はどれくらいでしたか?
(
)年間
6.その他(
週(
)回(
)
)分
<例:1年間週1回60分>
Q29
情報関連の検定資格を持っていますか?
Q30
資格の種類は?
(複数回答可)
1.ワープロ(
Q31
級)
2.表計算(
資格を取得した時期は?
級)
1.ある
3.情報処理技術者(
(
種)
2.ない
4.その他(
)
)<例:高校3年>
●基本的な情報関連のキーワードについてお聞きします
Q32
知っているキーワードをすべて選んでください。
(複数回答可)
1.キーボード
2.マウス
8.ホームページ
14.Windows
3.ハードディスク
9.電子メール
15.MS„DOS
10.プロバイダー
16.DOS„V 17.MAC
21.ハードウェア
22.Word
28.光ファイバー
29.フロッピーディスク
34.IT産業
23.Excel
5.スキャナ
11.ネットサーフィン
18.BASIC言語
19.OS
24.Power Point 25.モバイル
40.ネチケット
6.モデム
12.ブラウザー
7.CRT
13.HTML
20.ソフトウェア
26.ISDN 27.CATV
30.CD„ROM 31.MO 32.DVD 33.デジタルカメラ
35.インターネットショッピング
39.コンピュータウィルス
4.プリンター
36.情報倫理
37.チャット
38.サイバースペース
41.インストール
●情報機器の操作等についてお聞きします。以下の5段階評価で、自己評価をお願いします。
①(人に教えることができるくらい)良くできる
④多分出来ない
②参考書を見ないでもできる
⑤質問の意味や言葉がわからない
③参考書を見ながらであれば、できる
パソコンの基本操作
Q33
ファイルを削除する
1
2
3
4
5
Q34
ファイル名を変更する
1
2
3
4
5
Q35
ファイルをコピー(複写)する
1
2
3
4
5
Q36
新しいフォルダを作る
1
2
3
4
5
Q37
フォルダを削除する
1
2
3
4
5
Q38
フォルダの中にどんなファイルがあるか確認する
1
2
3
4
5
Q39
ファイルを指定したディレクトリに保存する
1
2
3
4
5
Q40
ファイルを他のフォルダに移動させる
1
2
3
4
5
Q41
フォルダ名を変更する
1
2
3
4
5
Q42
テキストファイルの内容を見る
1
2
3
4
5
Q43
ディスク中のファイルの所在を、その名前を手がかりに確認する
1
2
3
4
5
Q44
フロッピーディスクをフォーマット(初期化)する
1
2
3
4
5
Q45
フォルダをまるごとコピー(複写)する
1
2
3
4
5
Q46
ハードディスクの空き容量を確認する
1
2
3
4
5
Q47
ショートカットを作成する
1
2
3
4
5
−58−
Q48
アプリケーションを、指定したディレクトリにインストールする
1
2
3
4
5
Q49
オンラインマニュアルを使用する
1
2
3
4
5
Q50
CD„ROMをカレントディレクトリにする
1
2
3
4
5
Q51
DOSにもどして、基本コマンド(DIR, TYPEなど)を入力する
1
2
3
4
5
Q52
ネットワークを利用してファイルを交換する
1
2
3
4
5
ワープロ
Q53
入力モードを「かな」から「ローマ字」に変更する
1
2
3
4
5
Q54
作成した文書をプリンターで印刷出力する
1
2
3
4
5
Q55
文書の文字の一部のフォントをゴシック体に変える
1
2
3
4
5
Q56
コピー&ペーストで文書を編集する
1
2
3
4
5
Q57
文字をセンタリングする
1
2
3
4
5
Q58
特定の文字列を、別の文字に一括して置き換える
1
2
3
4
5
Q59
文書に罫線を利用した表組をつくる
1
2
3
4
5
Q60
文書に絵や画像を貼り付ける
1
2
3
4
5
Q61
ファイルをMS„DOSテキスト形式で保存する
1
2
3
4
5
Q62
文書にインデントをつける
1
2
3
4
5
Q63
文書に(Excelなどで作成した)グラフを貼り付ける
1
2
3
4
5
Q64
フッターにページ数を表示する
1
2
3
4
5
Q65
図形描画(ドロー)機能を使用して図形を作成する
1
2
3
4
5
ネットワーク
Q66
電子メールを読む
1
2
3
4
5
Q67
先生や友達に電子メールを送る
1
2
3
4
5
Q68
ブラウザー(Internet Explorer, Netscape,等)でホームページにアクセスする
1
2
3
4
5
Q69
目的のホームページをYahooなどの検索エンジンで検索する
1
2
3
4
5
Q70
一度に複数の人に電子メールを送る
1
2
3
4
5
Q71
自分のパソコンをインターネットに接続できるように設定する
1
2
3
4
5
Q72
ブラウザーをインストールし、利用できるようにする
1
2
3
4
5
Q73
電子メールの仕組みを説明する
1
2
3
4
5
Q74
ブラウザーから遠隔地のファイル(プログラムや画像等)をダウンロードする
1
2
3
4
5
Q75
どこからでも電話をかけて、インターネットに接続する
1
2
3
4
5
そ
の
他
Q76
フロッピーディスクについて、2DDや2HDの意味が説明できる
1
2
3
4
5
Q77
フロッピーディスクやMOを書き込み禁止状態にすることができる
1
2
3
4
5
Q78
用紙のサイズ(B5,A4など)の区別ができる
1
2
3
4
5
Q79
プリンタの用紙やインクの入れ替えができる
1
2
3
4
5
ご協力、ありがとうございました。
−59−
Ü$Æ
±
ñ

1
ò
1
情報教育研究センター概要
事業・組織
【運営方針・重点目標】
社会の高度情報化に対応した情報環境の実現と教育の情報化に関する支援環境を整備する。
・マルチメディア環境の整備と活用に関する調査・研究
・キャンパスネットワークの効率的な運用と教育利用に関する調査・研究
・大学教育としての情報教育の在り方に関する調査・研究
【組織】
・総 括 (センター長
濱谷)
A.ネットワークの運用・構築(常任委員
中植、福井)
MWU„netの運用とシステムの管理
MIETの運用とシステムの管理
対外接続への対応(ORIONS、プロバイダ接続)
稼動状況の把握
新規構築・拡充・改善計画の検討
B.情報教育・教育の情報化の推進(常任委員
宮本、小野)
基礎的情報教育の具体化(専門基礎教育への対応)
共通教育情報処理関連科目の具体化
学科専門科目の支援
実習環境の整備(既存施設設備、新規施設設備)
貸し出しノートパソコンへの対応
斡旋ノートパソコンへの対応
マルチメディア教室の運用
遠隔授業システムの運用(手引き書の作成)
C.研修・広報の強化(常任委員
小野、福井)
学術講演会・ワークショップの企画・実施
教職員向け研修講座の企画・実施
センター年報の発行(5月末締め切り、7月末配布)
センターニュースの発行(7月、10月、1月、4月)
各種広報・啓蒙パンフレットの発行
センターHP、MIET向けコンテンツ作成・更新
D.調査・研究の推進(常任委員
小野、宮本)
各種調査の企画・実施(定期的、随時)
*情報機器利用調査、情報関連スキル調査、マルチメディア教室利用の現状調査、研修講座希望調査、
貸し出しノートパソコン利用者アンケートなど
関連委員会等への参考資料作成
私情協等、外部資料の調査
研究活動の推進(教育用DBの開発、学習環境のマルチメディア化、TAO)
専任助手
岡田由紀子
非常勤助手
前田幸子
非常勤副手
河村さつき・馬壁美奈・宮本真紀・富田裕子・富永安美・井田尚美
事
上元晋也・谷澤陽子・小林佳子・松本芳江・
(鶴田真由美)・
(藤田愛子)・
(植田むつみ)
務
室
−61−
ò
2
業務内容
総務
1
センター関係教員の出退勤に関すること
2
センター職員・非常勤職員の勤務に関すること
3
公文書の収受・処理に関すること
4
センター関係文書の整理に関すること
予算
1
センターの予算申請と執行に関すること
2
補助金申請に関すること
ネットワーク
1
ネットワークのID・IP発行と管理に関すること
2
ネットワークの管理と運用に関すること
3
MIETの管理と運用に関すること
4
ネットワークの利用相談およびガイドブックに関すること
5
ネットワーク利用講習会の企画・実施に関すること
6
センターホームページの発信・管理・運用に関すること
情報教育
1
教務事務関係に関すること
2
実習(授業支援及び機器・備品)に関すること
3
情報基礎教育アウトソーシングに関すること
4
斡旋パソコンの利用相談に関すること
5
貸出パソコンの運用と管理に関すること
パソコン検定
1
検定試験の企画・実施に関すること
2
受験対策講座の企画・実施に関すること
年報・センターニュース
1
年報の企画・編集・発行に関すること
2
センターニュースの企画・編集・発行に関すること
委員会・規程
1
情報処理教育委員会に関すること
2
センター常任委員会に関すること
3
マルチメディア教室の管理・運用に関する連絡会に関すること
4
ネットワーク運営委員会に関すること
5
センター所管の規程に関すること
マルチメディア教室
1
マルチメディア教室(装置)の運用に関すること
2
遠隔授業手引書の作成に関すること
学外交渉
1
私立大学情報教育協会に関すること
−62−
2
官公庁等からの調査回答・報告書に関すること
3
センター施設見学に関すること
4
研究助成・委託研究に関すること
パソコン講座
1
教員対象パソコン講座に関すること
情報教育の支援・利用者対応
1
実習サポートに関すること
2
副教材の印刷・整理に関すること
3
実習教室の環境整備に関すること
4
センターフロアの環境整備に関すること
5
センター利用者の対応・サポートに関すること
6
斡旋パソコン、貸出パソコンに関すること
7
ワープロ・パソコン検定及び講座の準備・実施・相談に関すること
8
センター所有ソフトウェアのバージョンアップ・整理・登録・保管に関すること
9
センター・教室利用者(カード)集計・報告に関すること
10
施設見学者対応に関すること
11
図書の受取・整理・保管に関すること
−63−
−64−
2日
23日
11月
1・22・23日 教材作成に役立つパソコン講座
2日 ゼミ貸出しパソコン回収開始
8日 センター学術講演会
12・13日 教材作成に役立つパソコン講座
2月
3月
9日
22日
ネットワーク利用講習会
ISP接続開始
ネットワーク利用講習会
ネットワーク利用講習会
2・6・9・16・19・22・27日
12・18・23・29日
22・23日 貸出しパソコン回収
22・23・25・26日
教材作成に役立つパソコン講座
H13
1月
ネットワーク利用講習会
ネットワーク利用講習会
ネットワーク利用講習会
8・15・22日
7・13・17・21・28日
12月
ゼミ貸出しパソコン引渡し開始
職能協「コンピュータサービス技能評価試
験
(ワープロ・表計算)
」
2日 貸出しパソコン引渡し
7・14・21日 ワープロ検定受験対策講座
10月
ネットワーク利用講習会
3・6・11・13・20・25・30日
25日 「平成12年度マルチメディア演習システム」 22・27・29日
設置調整開始
9月
8月
17・25日 貸出しパソコン回収
27・28・31日 教材作成に役立つパソコン講座
7月
4・7・10・24日 ネットワーク利用講習会
11日 マルチメディア教室(薬学)
説明会
1・2・5・8・12・16・20・22・28・30日
ネットワーク利用講習会
ゼミ貸出しパソコン引渡し開始
短期留学生センター利用ガイダンス
7日
20日
ネットワーク利用講習会
新入生対象ネットワーク利用講習会
(ID一括発行)
28日 ネットワーク利用講習会
17日
6月
センター関係講師懇談会
貸出しパソコン引渡し
ネットワーク・マルチメディア関係
8・16・18・23日
8日
24日
セ ン タ ー 行 事
5月
H12
4月
月
ò
3 センターカレンダー
14日
15日
25日
6日
14日
2日
11日
30日
28日
5日
6日
7日
15日
10日
11日
情報処理教育委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
情報処理教育委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
情報処理教育委員会
マルチメディア教室の管理
・運用に関する連絡会
キャンパスネットワーク運営
委員会
情報処理教育委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
情報処理教育委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
情報処理教育委員会
キャンパスネットワーク運営
委員会
委 員 会 関 係
センター見学
(大食1B)
センター見学
(小豆島高校)
センター見学
(麗澤高校)
私情協
「通常総会」
29日
14日
17日
13日
2日
24日
30日
4日
20日
30日
私情協
「通常総会」
センター見学
(兵庫県立志知高校)
センター施設利用(偕和会)
私情協
「短期大学部門検討会議」
センター施設利用(偕和会)
私情協
「臨時総会」
私情協
「事務部門管理者会議」
ORIONS総会
センター見学
(香寺高校)
センター見学
(地域別教育懇談会)
3∼4日
28∼31日
センター施設利用(事務局
パソコン研修会)
私情協「学内LAN運用管理講習会」
私情協「授業情報技術講習会」
1・2・4・7・8日
3・4日 センター見学
(入試説明懇談会)
6日 センター見学(姫路南高校校育会)
11∼13日 私情協「事務システム基礎講習会」
22・23・24日 センター施設利用(CET2000)
29日 私情協
「情報教育推進のための理事長・学
長等会議」
1日 センター見学(短健1C)
6日 センター見学(大薬1A)
8日 センター見学(大薬1C)
9日 センター見学(大薬1B)
9・10日 私情協
「教育の情報化フォーラム」
14日 センター見学
(香川県飯山高校)
12日
18日
25日
31日
学外活動・センター施設利用・見学
ò
4センターニュース
−65−
−66−
−67−
−68−
2
センター役職および情報処理教育委員
役 職 名
情報教育研究センター長
常任委員
常任委員
常任委員
常任委員
氏
名
濱 谷 英 次
中 植 雅 彦
宮 本 紘 平
小 野 賢太郎
福 井 哲 夫
所
人間科学
英語文化
初等教育
共通教育
生活情報
情報処理教育委員
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
塩
笹
宮
保
白
吉
石
田
今
扇
日文
英文
初等教育
健康・スポーツ
人間科学
生活環境
食物栄養
生活情報
声楽・器楽
薬学・生薬
3
出
部
本
井
瀧
田
崎
中
城
間
雅
徹
紘 平
俊 英
貞 昭
恭 子
由美子
榮 一
道 子
昌 規
属
第1回
情報処理教育委員会
平成12年5月10日(水)17:30∼18:30
[報告・連絡事項]
ò
1
情報教育の改革について経過報告
ò
2
共通教育・情報関連科目履修状況
ò
3
1.学生貸与パソコンについて
2.平成12年度情報処理教育(共通教育)カリキュラム改訂案について
ò
4
学院キャンパスネットワークID新入生一括発行について
ò
5
私情協「教育の情報化フォーラム」ご案内
ò
6
ゼミ等へのパソコン貸し出しについて
ò
7
その他
1)既存のマルチメディア環境の手直し希望調査について
2)MWU-net・MIETのパスワード変更方法について
3)平成11年度情報教育研究センター年報について
4)コンピュータウィルス“I Love You”について
第2回
平成12年6月7日(水)16:20∼17:50
[報告・連絡事項]
ò
1
情報教育の改革について
1)情報処理教育委員会での議論の要点について
2)基礎的情報教育の後期科目について
ò
2
ゼミ貸し出しパソコンの追加募集について
ò
3
その他
1)新館について
第3回
平成12年7月5日(水)15:45∼17:00
[報告・連絡事項]
ò
1
情報教育の改革について
1)基礎的情報教育の後期科目について
2)
「情報活用の基礎」の時間割編成について
−69−
3)各学科の「基礎的情報教育」に対する意見・質問
ò
2
情報教育科目の後期教科書申し込みについて
ò
3
その他
1)ゼミ用貸出しパソコンについて
2)マルチフォーミングについて
第4回
平成12年10月11日(水)15:45∼17:05
[報告・連絡事項]
ò
1
次年度情報処理実習科目開講予定について
ò
2
情報基礎教育科目の取り組みについて
ò
3
学生ネットワークIDの取扱い及び教職員のネットワーク利用講習会について
ò
4
12年度後期共通教育(情報関連科目)の履修登録状況について
ò
5
その他
1)ゼミ用貸出しパソコンについて
2)マルチフォーミングについて
第5回
平成12年12月6日(水)15:40∼17:10
[報告・連絡事項]
ò
1
外部委託による情報基礎教育科目について
ò
2
次年度情報処理教育カリキュラムについて
ò
3
新西館(仮称)情報教育関連施設について
ò
4
その他
1)情報コンセントの増設についての希望調査について
2)私立大学情報環境要覧(平成11年度版)について
第6回
平成13年2月14日(水)15:50∼17:00
[報告・連絡事項]
ò
1
次年度情報基礎教育科目の実施体制について
ò
2
新入生へのネットワークID一括発行および講習会実施について
ò
3
新入生オリエンテーションにおけるガイダンスについて
ò
4
その他
1)新西館(仮称)の状況について
−70−
4
情報処理教育
ò
1全学情報処理教育カリキュラム
前
期
所 属
大学 日本語日本文学科
大学 英語文化学科
短大 英語コミュニケーション学科
科 目 名
視聴覚教育メディア論
卒業研究
コンピュータ演習A
アクティブ・ライティングⅠ
大学 教育学科
初等教育専攻
必選
単
位
コマ
数
必
必
2
6
1
1
1
1
E−401
演習室3
E−401
必(中)
1
1
1
1
教育情報処理演習Ⅰ
担当
曜時
日間
学
年
履修
クラス
受講者数
演習室3
小野
西嶋
角谷
E.P.ブエノ
西嶋
L2−31
中植雅
金3
水2
木2
水4
火1
火2
火1
火2
土2
土1
火2
木3
水1
水1
金1
金2
火3
木4
水1
金4
木1
金3
金4
水1
火4
水2
水3
木4
木2
木1
火2
火1
金1
金2
土1
土2
火3
火4
土1
土2
月2
月3
月4
月2
月3
月4
水4
月1
月1
水3
月1
月4
月3
月4
月2
水4
月2
月2
月3
月4
月2
月3
月4
4 A−C
4 A−D
2
B
C
1 D前半
D後半
2
A
B
C
D
3 A−D
A−D
4 A−D
A−D
1
A
B
C
D
1
A
B
C
3
A
B
C
1
A
B
C
1
A
B
C
1
A
B
C
D
4
35
17
53
31
23
25
55
58
49
55
15
15
16
15
47
47
47
47
42
42
37
23
23
29
39
40
40
48
50
44
58
49
55
54
27
6
28
9
24
40
76
75
73
28
59
59
18
58
75
76
13
80
80
74
63
59
25
80
80
80
79
80
80
2927
教 室
中野
短大
幼児教育学科
教育演習
必
2
1
卒業研究
必
4
1
1
1
情報機器の操作Ⅰ
演習室4
演習室2
演習室4
演習室2
L2−31
田村
中植雅
田村
中植雅
川本
中植雅
大学 教育学科
健康・スポーツ専攻
体育情報処理基礎演習
必
1
1
E−401
小野
1
1
L2−31
芝田
必
1
1
L2−31
奥
廣瀬
永井
(ケ選)
1
1
E−401
L2−31
牛田
山本
1
1
E−401
中井
体育情報処理演習
短大 健康・スポーツ学科
体育情報処理基礎演習
大学
生活環境学科
情報処理基礎実習
短大
生活造形学科
コンピュータ基礎実習
西村
大学 音楽学部
専攻
司書課程
作・編曲法A
楽書講読
情報検索演習
必(中高)
2
1
必
1
1
演習室4
演習室4
E−401
振津
振津
村上
平井
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
2
E−401
FLM
テキスト情報処理演習Ⅱ
データ処理演習Ⅰ
2
2
S−22
L2−31
榛沢
榛沢
データ処理演習Ⅱ
ネットワーク利用演習Ⅰ
2
2
S−36
L2−31
E−401
ネットワーク利用演習Ⅱ
ネットワ−ク利用演習Ⅲ
2
2
S−21
S−21
S−22
永井
川本
小野
廣瀬
奥
濱谷
小野
プレゼンテーション基礎演習Ⅰ
2
L2−31
プレゼンテーション基礎演習Ⅱ
情報処理入門Ⅰ
2
2
S−21
S−35
S−37
川本
廣瀬
奥
FLM
前期合計
−71−
備考
後
期
所 属
大学 日本語日本文学科
大学 英語文化学科
短大 英語コミュニケーション学科
大学 教育学科
初等教育専攻
*曜日・時間欄の○は不定期利用を示す
科 目 名
必選
単
位
コマ
数
教 室
担当
曜時
日間
学
年
履修
クラス
受講者数
水2
水2
火3
木4
木3
金4
土1
火2
土1
土2
水1
火2
火2
木3
水1
火1
○
木1
木2
金2
金3
火2
水1
金2
水3
火4
水1
木3
木1
木2
木3
木4
金3
金4
金1
金2
土1
土2
金3
金4
月4
火3
火4
土1
土2
水3
月1
月3
月4
月1
水4
月1
月2
月3
水4
月2
月3
月4
月2
月1
月2
月1
月2
月3
月4
水3
水4
月2
水3
水4
4
4
2
A−C
A−D
A
B
C
D
A−D
A前半
A
B
C
D
A−D
A−D
A−D
A−D
41
17
20
14
32
16
18
25
53
60
60
55
15
15
16
15
教育情報処理演習
卒業研究
コンピュータ演習B
(中高) 1
必
6
1
1
1
1
E−401
演習室3
L2−31
奥
西嶋
中植雅
小林
アクティヴ・ライティングⅡ
アクティヴ・ライティングⅢB
教育情報処理演習Ⅱ
1
必(中) 1
(教) 1
1
1
1
演習室3
演習室3
L2−31
西嶋
西嶋
中野
中植雅
短大
幼児教育学科
教育演習
必
2
1
卒業研究
必
4
1
1
1
情報機器の操作Ⅱ
演習室4
演習室2
演習室4
演習室2
オープンスペース
L2−31
田村
中植雅
田村
中植雅
中植雅
川本
大学 教育学科
健康・スポーツ専攻
教育情報処理演習
短大 健康・スポーツ学科
大学 人間関係学科
教育情報処理演習
情報メディア総合演習Ⅱ
大学
食物栄養学科
短大
生活造形学科
大学 音楽学部
専攻
他科教職課程 大英声
大環食情器
短日英食生
司書課程
(中高)
1
1
E−401
小野
(中)
1
1
1
1
L2−31
演習室3
廣瀬
濱谷
コンピュータ入門
2
1
E−401
FLM
CG基礎実習
1
2
演習室3
西村
作・編曲法B
楽書講読
教育情報処理演習
情報検索演習
必(中高)
2
1
1
演習室4
演習室4
E−401
振津
振津
廣瀬
(中高)
1
必
1
1
L2−31
E−401
川本
村上
平井
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
2
E−401
S−37
永井
FLM
データ処理演習Ⅰ
2
E−401
永井
プレゼンテーション基礎演習Ⅰ
ネットワーク利用演習Ⅰ
2
2
L2−31
L2−31
奥
川本
E−401
廣瀬
奥
芝田
ネットワーク利用演習Ⅲ
2
S−21
S−22
濱谷
小野
情報処理入門Ⅰ
2
S−35
FLM
S−37
1
2
2
3
4
1
2
2
3
1
1
A
B
C
D
A
B
C
A
A
B
C
A
B
C
D
C
D
4
4
2
4
後期合計
−72−
46
47
47
46
35
37
34
29
9
18
22
50
51
52
49
26
24
25
28
27
6
47
38
29
31
32
15
20
75
80
79
76
75
75
44
60
60
57
75
76
75
38
60
69
80
79
80
78
80
77
80
79
80
3179
備考
特別学期
所 属
大学 英語文化学科
大学 英語文化学科
短大 英語コミュニケーション学科
学 大学 教育学科
科 初等教育専攻
プ
ロ
グ
ラ
ム
大学 教育学科
健康・スポーツ専攻
大学 音楽学部
4320
4490
4500
全
学
プ
ロ
グ
ラ
ム
司書教諭課程
4510
4520
4530
4540
4550
4560
4571
4572
4591
4592
4593
科 目 名
必選
単
位
コマ
数
履修
クラス
2
A∼D
3
A∼D
1/31①2/7①2/14
1/30②2/6②2/13
4
A∼D
會田
會田
振津
濱谷
2/14③
2/15③
2/27①②2/28①②
1/29③④
4
4
E−401
E−401
中野
榛沢
2/24①②3/3①②
1/30①②2/6①②
50
50
E−401
E−401
L2−31
奥
芝田
廣瀬
50
50
41
L2−31
E−401
E−401
E−401
E−401
E−401
E−401
E−401
E−401
L2−31
廣瀬
中植正
永井
川本
川本
小野
小野
小野
市川
北
1/31③④2/7③④
2/10①②2/17①②
2/2②2/9②2/16②
2/23②
2/9③2/16③
2/1①②③④
2/23①②
2/8①②
2/8③④
2/2①②2/9①②
2/15①②3/1①②
2/16③④2/23③④
2/10③④
2/8①②③④
担当
英文ホームページ作成
ホームページを作ろう
演習室2
演習室3
中植雅
西嶋
教育演習予備講座
演習室4
演習室2
演習室4
演習室2
オープンF
演習室4
演習室2
オープンF
L2−31
L2−31
演習室4
演習室3
田村
萬代
田村
中植雅
3/3①②
2/24①②3/1①②
3/3①
2/7③
2/7③2/14③
2/7②2/14
2/6③
田村
中植雅
教育演習
必
2
1
卒業研究
必
4
1
卒業論文のための統計学演習①
卒業論文のための統計学演習②
コンピュータ音楽を楽しもう
Macでグラフィックスの基礎
を学ぶ
私のホームページを作る
デザイン性の高い広告やチラ
シを作ってみよう
ゼミ・就職に役立つプレゼンテーション
みんなで使おうMIET
LOGO言語を使ってタートル
グラフィックス
3次元CGを使ってみよう
就職へのアドバンテージ
EXCEL(中級コース)
携帯電話・PHSとインターネット①
携帯電話・PHSとインターネット②
インターネットで情報収集①
インターネットで情報収集②
インターネットで情報収集③
情報メディアの活用
曜時日間
特別学期合計
平成12年度 合計
必…必修科目
(中)…中学校教員免許状取得に必要な科目
(中高)…中学校高等学校教員免許状取得に必要な科目
(ケ選)…1級建築士試験受験取得の選択必修科目
−73−
受講
備考
者数
6
5
学
年
教 室
9
10
15
15
16
15
60
60
17
36
50
50
50
50
50
50
50
50
18
44
967
7073
ò
2
全学情報処理教育時間割
期
教 室 限
L2−31 1
2
3
4
E−401
1
2
3
4
S−21
1
2
4
S−22
2
3
4
S−35
2
3
4
S−36
4
S−37
2
3
4
演習室2 3
演習室3 1
2
演習室4 1
2
後
期
教 室 限
L2−31 1
2
3
4
E−401
1
2
3
4
S−21
2
S−22
1
2
S−35
1
2
3
4
S−37
1
2
3
4
演習室2 1
3
演習室3 1
2
演習室4 1
2
前
特別学期
教 室
L2−31
限
1
2
3
4
月
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
火
●
●
●
●
●
●
●
●
水
●
●
●
○
●
○
●
木
●
●
●
●
●
●
金
●
●
●
●
●
●
●
●
土
●
●
●
●
○
○
○
○
●
●
●
●
●
●
●
●
●
2/2 2/8
※
△
※
※
※
△
△
▲
▲
限 1/30 1/31 2/1 2/2
1 △
△
△
2 △
△
△
3
△ △
4
△ △
教 室
演習室2
限
1
2
3
4
1/30 2/6
限
1
2
3
4
1/31 2/7 2/14 2/27 2/28
▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲
教 室
演習室4
▲
▲
火
●
●
●
●
●
水
●
●
○
●
●
○
○
木
●
●
●
●
●
●
●
●
金
●
●
●
●
●
●
土
●
●
●
●
○
○
○
○
●
●
●
●
●
●
●
●
●
2/9 2/14 2/15 2/16 2/23
教 室
E−401
▲
月
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
△
△
2/6 2/7
△
△
△
△
2/7 2/13 2/14 3/3
▲
▲
▲
▲
▲
▲ ▲
▲
△
2/8 2/9 2/10 2/15 2/16 2/17 2/23 2/24 3/1 3/3
△
△ △
△
△ △
△ △
△
△
△ △
△
△ △
△ △
△
△
※
△
△
△
※
△
△
教 室
演習室3
教 室
オープンフロア
−74−
限
1
2
3
4
限
1
2
3
4
3/5
△
△
1/29 2/24 3/1 3/3
▲
▲ ▲
▲
▲
▲ ▲
2/6 2/11 2/13
▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
専 門 教 育:●
共 通 教 育:○
学科プログラム:▲
全学プログラム:△
その他
:※
ò
3
全学情報処理教育施設・設備概要
−75−
ò
4
情報処理実習自習状況
−76−
ò
5
情報教育教材(ソフト)一覧
−77−
ò
6
「平成12年度マルチメディア演習システム」の導入について
近年のインターネットの普及やマルチメディア化を反映して、グラフィックスやビデオなどマルチメディア情報につい
ての活用能力の育成が期待されている。そこで、マルチメディア情報の処理に適した環境としてApple社のパソコンを導
入することを検討した。これは、学科の情報環境の殆どがWindows環境であるため、専門科目の一部で必要となるマル
チメディア教育に十分に対応できず、共用設備として整備することが望まれていること、さらに現有機器が老朽化し利用
に耐えられなくなっており、更新すべき時期になっていることへの対応である。当システムの導入により、ビデオ情報の
加工・編集に対して十分な能力のあるPCを用いて、本格的なマルチメディア教育が行うことができ、また、相当数の機
器を導入するため、学生の課外利用の機会が増え、学習効果が向上することが期待される。
以上のことから、私学振興・共済事業団「平成12年度私立大学等経常費補助金特別補助(情報化推進特別補助−「情報
処理関係設備(借入)
」)を受けて、情報教育研究センター(公江記念館1階)に以下のシステムを導入した。
【設備概要】
教育研究用機器・装置
型・仕様
数量
1.演習用パソコン
・PowerMac G4 450MHz DP
M7892J/A
5
・15"TFT Apple Studio Display
M7928J/A
5
・USB対応FDD外付
LFD„31US
5
(増設メモリ、内蔵型MOドライブ含む)
・CD„R/RWドライブUSB対応
LCW„Z4408/U
5
・USBハブ4ポート
LUB„HUB4S
5
・メディアコンバータ
DVMC„MS1
5
・PowerMac G4 Cube 450MHz
M7642J/A
50
・15"TFT Apple Studio Display
M7928J/A
50
・USB対応FDD外付
LFD„31US
50
・外付型MOドライブ640MB
LMO„S638HN/UI
50
(増設メモリ含む)
・USBハブ4ポート
LUB„HUB4S
50
・メディアコンバータ
DVMC„DA2
50
・A4カラースキャナ
ES„2000
3
・A3モノクロレーザープリンタ
LP„8600FXN
2
・A3カラーレーザープリンタ
LP„8300CN
1
PM„5000C
1
DCR„PC100 H
2
M7658J/A
1
・24GB DATドライブ
C1556D„ABJ
1
・17"CRT Apple Studio Display
M7770J/A
1
・無停電電源装置
NEP350M
1
(ネットワークスキャニングボックス含む)
(増設メモリ、カセットユニット、両面印刷ユニット含む)
・A3インクジェットプリンタ
(ネットワークインターフェイス含む)
・デジタルビデオカメラ
(アクセサリキット、ケース、バッテリー含む)
2.演習用サーバー
・Mac Server G4 500MHz
(増設メモリ含む)
−78−
【リース期間】
平成12年10月∼平成15年9月(36ヶ月)
【システム構成】
−79−
ò
7
学生貸与パソコンの導入について
平成11年度より始まった学生貸与パソコンの取り組みについて、平成12年度は「平成12年度情報リテラシー教育用パソ
コン」としてB5型ノートパソコンを追加導入した。共通教育科目「ネットワーク利用演習Ⅲ」の履修学生および「卒業研
究」などゼミへの貸し出しを行った。
【設備概要】
導入年度
機
11年度
東芝ノートパソコンDynaBook
Satellite2520
種
名
数量
162台
備
考
武庫川女子大学仕様
PAS252JD(A4型)
東芝ノートパソコンDynaBook
88台
2540 PAS254JA(A4型)
12年度
東芝ノートパソコンDynaBook
SS3410
【リース期間】
250台 CD„ROMドライブ付(10台)
PP341C401J86LANモデル(B5型)
平成11年度導入分
平成11年7月∼平成14年3月(33ヶ月)
平成12年度導入分
平成12年4月∼平成15年3月(36ヶ月)
【貸与内容】
期
科目名
貸出台数
機
種
期
間
前期
ネットワーク利用演習Ⅲ
227台
SS3410(B5型)
H12.4.24∼H12.7.19
後期
ネットワーク利用演習Ⅲ
153台
SS3410(B5型)
H12.10.2∼H13.1.31
通年
卒業演習・卒業研究など
82台
Satellite2540(A4型) H12.6.7∼H13.2.28
52台
SS3410(B5型)
−80−
H12.11.2∼H13.2.28
ò
8
外部委託の導入
平成12年度より情報基礎教育(実習)における外部委託(アウトソーシング)の取り組みを導入した。
1.背景
基礎的情報科目への受講希望の増大
→
共通教育科目での関連科目充実の必要性
学科専門科目の情報化対応の広がり
→
情報教育研究センターへの支援要請
・今後もこうした傾向が強まると予想される。
・結果として、教育スタッフ(教員、サポート要員)の慢性的な不足が生じる。
2.対策
当面、現有の実習設備を前提に情報関連講座の開講数の増加を図る。
教育スタッフ、教育レベルを確保するため、基礎教育の一部を専門業者に外部委託する。
・教育スタッフは、メインインストラクターとサブインストラクターから構成される。
3.期待される効果
開講講座数に応じた教育スタッフの確保
操作や応用ソフトへの習熟など、基本的な情報リテラシー教育の徹底と均質化
社会状況等を反映した教育内容の具体化と、大学としての教育目的の徹底
4.他大学の状況
本学と同様の課題を抱えており、アウトソーシングしている例が最近増えている。
国立大学でもアウトソーシングしている例がある。
いくつかの私立大学ではアウトソーシングの規模を拡大する方向で検討している。
5.実施科目
開講期
学
前期
共通教育
情報処理入門Ⅰ
6
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
3
短日1A・B・C・D
パソコン実習A
4(各クラス1コマ)
共通教育
情報処理入門Ⅰ
4
共通教育
テキスト情報処理演習Ⅰ
3
短日1A・B・C・D
パソコン実習B
4(各クラス1コマ)
大食1A・B・C・D
コンピュータ入門
4(各クラス1コマ)
後期
科・クラス
科
合
目
名
開講コマ数
計
28
6.委託業者
株式会社
富士通ラーニングメディア
−81−
5
ò
1
学院キャンパスネットワーク
ID発行状況
MWU―net
所
平成13年3月9日現在
属
1年
2年
3年
大学院修士
18
23
博士
0
2
専攻科
5
所
大学
小
属
1年
合計
所
41
1
2年
3年
短大
属
1年
2年
合計
日文
164
131
295
3
英語
174
221
395
5
教育
181
177
358
人間
234
225
459
健康
108
61
169
4年
合計
日文
166
116
97
83
462
食生
262
187
449
英文
230
193
166
172
761
生造
206
152
358
教育
215
205
272
61
753
1,154
2,483
健康
115
100
39
54
308
人間
171
74
108
54
407
環境
140
45
56
43
284
食物
205
133
73
83
494
情報
131
107
107
79
424
音楽
42
23
19
26
110
薬学
215
162
78
79
534
1,630
1,158
1,015
734
4,537
計
小
計
1,329
所
属
合計
教
員
363
事務職員
164
小
計
総 合 計
527
7,596
4537
2662
978
4
27 26 28 49
121
2483
1639
1293
40
478 633
351 363
93 250 306
23 93 133 144 164
ID発行データベースによる。
平成12年4月に新入生ID一括発行を行ったため学生のID取得者数が急増した。
−82−
MIET
平成13年3月9日現在
所
属
1年
2年
3年
大学院修士
18
23
博士
0
2
専攻科
5
所
大学
小
属
1年
合計
所
41
1
2年
3年
属
短大
1年
2年
合計
日文
164
131
295
3
英語
174
221
395
5
教育
181
177
358
人間
234
225
459
健康
108
61
169
4年
合計
日文
166
116
132
104
518
食生
262
187
449
英文
230
193
253
190
866
生造
206
152
358
教育
215
205
276
227
923
1,154
2,483
健康
115
100
54
65
334
人間
171
74
139
76
460
環境
140
45
77
58
320
食物
205
133
125
98
561
情報
131
107
108
80
426
音楽
42
23
22
29
116
薬学
215
166
133
95
609
1,630
1,162
1,319
1,022
5,133
計
小
計
1,329
所
属
合計
教
員
384
事務職員
210
そ の
小
他*
計
総 合 計
94
688
8,353
5133
3852
2968
1270
2012
1780
23 44 32 31 49
602 801
2483
1268
275 289 344 368 384
167 172 202 207 210
*その他:システム管理用ID、テスト用ID等
ID発行データベースによる。
MWU―netと同様、平成12年4月に新入生ID一括発行を行ったため学生のID取得者数が急増した。
−83−
ò
2
IP発行状況
1.グローバルIP発行状況
利用目的
IP発行数
研究室
157
コンピュータ実習室
196
サーバ
34
ネットワーク基幹機器等
106
そ
の
合
他
55
計
548
2.ローカルIPでの接続状況
学科または教室
生活情報学科
場 所
東館(E)、生活環境1号館別館(H3)
食物栄養学科
※、食生活学科※
生活環境2号館(H2)
生活環境学科
※、生活造形学科※
生活環境1号館(H1)・1号館別館(H3)一部
薬学部
浜甲子園キャンパス薬学部建物全体
日本語日本文学科、日本語文化学科
L2−41
英語文化学科、
L2−27
英語コミュニケーション学科
人間科学科、人間関係学科
L1−305、306、L2−42、43
健康・スポーツ科学科、
G1−32
健康・スポーツ学科
情報教育研究センター※
センター内
(オープンフロア、演習室1∼4、研究室、事務室)
※
マルチメディア教室
E−201、202、L1−402、403(マルチメディア卓のみ)
S−21、22、35、36、37、L2−23
図書館
※
図書館棟1階、2階、3階、6階
※DHCPサーバにてローカルIP自動割当となっている。
−84−
ò
3
ネットワーク利用講習会
学生は、キャンパスネットワーク利用ID発行時に必ず「ネットワーク利用講習会」を受講することになっている。
(個人での申込のみ。授業利用でクラス一括での申込の場合は授業時に担当教員より講習会の内容を指導してもらう)
後期より、再設定申込時にも必ず「ネットワーク利用講習会」を受講することになった。
学期
前
期
後
期
特
別
学
期
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
開
催 日
2000年4月28日
5月8日
5月16日
5月18日
5月23日
6月1日
6月2日
6月5日
6月8日
6月12日
6月16日
6月20日
6月22日
6月28日
6月30日
7月4日
7月7日
7月10日
7月14日
7月24日
9月22日
9月27日
9月29日
10月3日
10月6日
10月11日
10月13日
10月20日
10月25日
10月30日
11月7日
11月13日
11月17日
11月21日
11月28日
12月4日
12月8日
12月15日
12月22日
2001年1月12日
1月18日
1月23日
1月29日
2月2日
2月6日
2月9日
2月16日
2月19日
2月22日
2月27日
3月5日
3月9日
合
計
曜
金
月
火
木
火
木
金
月
木
月
金
火
木
水
金
火
金
月
金
月
金
水
金
火
金
水
金
金
水
月
火
月
金
火
火
月
金
金
金
金
木
火
月
金
火
金
金
月
木
火
月
金
人数
138
57
42
34
37
26
13
20
9
10
7
1
4
1
7
1
4
2
1
16
14
18
22
23
51
52
92
58
47
47
41
47
28
9
9
17
9
20
9
4
1
6
4
1
5
7
3
2
1
5
5
7
1,094
備
考
前期発行書受取者数合計:430名
後期発行書受取者数合計:613名
特別学期発行書受取者数合計:51名
−85−
ò
4
学院キャンパスネットワーク整備状況
①学院キャンパスネットワークシステム増強
文部省の私立学校施設整備費補助金(学内LAN)を受け、キャンパスネットワーク支線部分の拡張および増速を行っ
た。
【整備内容】
ò
1
ネットワークパフォーマンスの改善
ネットワーク利用者の増大や利用形態の高度化・多様化に対応して、11年度の計画でネットワーク中枢部分の強化
を行った。これを受けて12年度は支線部分の増速を行い、ネットワーク利用環境の快適性・パフォーマンスの確保を
図った。
ò
2
情報検索環境の整備
学術情報等へのアクセスエリアである図書館に情報コンセントを増設し、多様な情報検索が可能な環境を整備した。
また、生活環境学科のカリキュラム改編に伴い整備される実習教室・研究室等についてネットワーク敷設を行い、情
報検索環境を整備した。
【通信機器】
機器・型・仕様
中央キャンパス
大学(薬学部除く)・短大
数量
共用分
24port 10/100BaseT Switching Hub
OS4024C
2
中央キャンパス 大学:生活環境学部、短大:食生活学科、生活造形学科 共用分
24port 10/100BaseT Switching Hub
OS4024C
12
光コンバータ
MIL„180C
2
②無停電電源装置(UPS)入れ替え、新規設置
耐用年数を過ぎて不具合を起こしたため、平成8年度導入分の入れ替えおよび新規設置を行った。
またUPSの稼動が一定時間続くと自動的にシャットダウンし、再起動を不具合なく行うためのオートシャットダウン
機能ソフトを導入した。
機器・型・仕様
数量
1.4KVA RackMount UPS
SU1400RM
3
0.7KVA UPS
SU700J
6
1KVA UPS
SU1000J
2
③学院キャンパスネットワークのインターネット接続マルチホーム化
学内インフラの整備に伴い、利用者および接続パソコン台数の増加、利用の多様化・多量化などが進み、ネットワーク
の高速化・インターネットの常時接続などの要望が上がっているため、インターネット接続のマルチホーム化を導入した。
(既接続中のORIONSは継続のまま、民間プロバイダ接続サービスを新規契約した。)
機器・型・仕様
数量
対外接続用ルータ
NX Networks GTX„1000„IP
1
アドレス変換機能付内部接続用ルータ
Net Screen„10f NS„010„003
1
④学院ホームページ管理・運用に関するシステム・機器等の増強
現在、学院公式ホームページをはじめ、学科・部署・個人でもホームページの開設が行われるようになってきたため、
ホームページのアクセス状況の把握・集計やリンクの整合性確認など、ホームページの適切な管理・運用を図るツールの
−86−
導入および機能追加を行なった。
ò
1
ホームページ管理機能の強化
アクセス状況の解析ソフト・サーバおよびリンク管理ソフトの導入。
ò
2
ホームページ用WEBサーバの接続状況カウンタ機能増設
ホームページ上での「来訪者」数の把握をするための「カウンタ」機能設定。
⑤MWU„netパスワード変更システムCGI開発
MWU„netの利用者がパスワード変更を行う時の操作方法を改善するためのソフト開発を行なった。リモートホスト
に入らなくても、パスワードが変更可能になった。
⑥MIET増設
11年度にソフト面の充実としてMIETアップグレードを行ったが、画像情報など大容量データを頻繁に取り扱うことが
できるようハード面での増設(サーバ用メモリ増設、ハードディスクエリアの増強)を図った。
−87−
6
ò
1
資格検定
ワープロ・パソコン検定
学院斡旋パソコン・ワープロを使って学内で受験する検定として、平成3年度より実施している。平成12年度は、個人
所有パソコンの斡旋終了を受けて、斡旋機器で受験する検定および受験対策講座の最終実施となった。
検定名:コンピュータサービス技能評価試験ワープロ部門2・3級、表計算部門3級
主
催:職業能力開発協会
後
援:労
働
省
受験資格:本学学生で学院斡旋パソコン・プリンタまたはワープロを所持し、受験当日、試験会場(本学)に機器を持参
できること。
(表計算部門は、ワープロでの受験は不可)
受験機種:
機種(本体・プリンタ)
東芝DynaBook Satellite
2520CDT
キャノン
BJ
F100
ワープロ部門
表計算部門
○
○
東芝DynaBook Satellite
PA
キャノン
BJC„250J
○
○
東芝DynaBook Satellite
Pro
キャノン
BJC„240J
○
○
キャノン
BJC„210J
○
○
○
○
○
○
東芝DynaBook GT„S575
東芝DynaBook EZVision、
東芝DynaBook
EZ425
PrinterPR„48E
東芝DynaBook EZ486
東芝RUPO JW01„V
本体一体型
○
×
シャープWD−A751M
本体一体型
○
×
シャープWV„700M
本体一体型
○
×
○は受験可、×は受験不可
試験実施:
受
験
平成12年11月23日(祝)
料:
部門・級
受験料
ワープロ部門2級
6,400円
ワープロ部門3級
5,100円
表計算部門3級
5,100円
検定結果:
ワープロ2級
ワープロ3級
表計算3級
受験申請者
12
12
4
欠
者
3
0
0
実受験者
9
12
4
合
0
5
4
0%
42%
100%
席
格
者
*合格率
*合格者/実受験者
−88−
ò
2
ワープロ検定受験対策講座
学院斡旋パソコン・プリンタを使って学内で受験するワープロ検定
部門3級)
[コンピュータサービス技能評価試験(ワープロ
職業能力開発協会主催、労働省後援]の資格取得を目指す講座を有料で開催した。この講座は、情報機器斡
旋当初より例年開催しているが、平成12年度は、情報機器斡旋の終了を受けたワープロ検定の最終実施に対応して、当受
験対策講座も最終開催となった。
①開講日時:平成12年10月7日・14日・21日(土)各日とも3・4限
②場
所:KM−105
③受 講 料:6,000円(東館1階の証紙発行機により証紙を購入)
④対
象:本学学生で学院斡旋パソコンまたはワープロを講座に持参できること。
⑤講
師:株式会社ダイトク
インストラクター
⑥講座内容:入力速度をアップし、検定合格のポイント、検定までの練習方法、模擬テストの個別指導などを行う。
10分間で300字程度入力できることを前提に講座を進めることとした。
⑦受講状況:
受講機種
受講者数
DynaBook
DynaBook
Satellite2520CDT
SatellitePA
2名
4名
−89−
合
計
6名
7
学外活動
【会議・講習会・大会等参加】
私立大学情報教育協会(私情協)関係では、私情協大会、研修会等に参加した。
私立大学情報教育協会関係
開
催
日
会議・講習会・大会等
H11.4.15
平成12年度第1回教育情報化
フォーラム運営委員会
5.31 第24回通常総会
6.9∼6.10
平成12年度
教育の情報化フォーラム
会
場
参
加
者
京都産業大学
濱谷
英次
アルカディア市ヶ谷
濱谷
英次
濱谷
英次
中植
雅彦
京都産業大学
小野賢太郎
岡田由紀子
7.11∼7.13
平成12年度
松本
芳江
濱谷
英次
谷澤
陽子
慶応義塾大学
濱谷
英次
日吉キャンパス
小野賢太郎
アルカディア市ヶ谷
濱谷
英次
11.24 第25回臨時総会
アルカディア市ヶ谷
濱谷
英次
11.30 第4回事務部門管理者会議
アルカディア市ヶ谷
上元
晋也
アルカディア市ヶ谷
濱谷
英次
濱谷
英次
中植
雅彦
7.29
8.3∼8.4
事務システム基礎講習会
第9回情報教育推進のための
明治大学
理事長・学長等会議
駿河台校舎リバティタワー
学内LAN運用管理講習会
8.28∼8.31 平成12年度授業情報技術講習会
10.28
H13.1.11
グランドホテル浜松
平成12年度第2回教育情報化
フォーラム運営委員会
平成12年度第3回教育情報化
フォーラム運営委員会
1.13 第8回短期大学部門検討会議
工学院大学
八王子キャンパス
江戸川大学
岡田由紀子
3.12
平成12年度第4回教育情報化
フォーラム運営委員会
3.29 第26回通常総会
<委員役員>
追手門学院大学
濱谷
英次
アルカディア市ヶ谷
濱谷
英次
情報教育問題フォーラム運営委員会委員
濱谷
英次
大阪地域大学間ネットワーク(ORIONS)関係
開
催
日
H12.10.4
会議・講習会・大会等
会
場
参
加
者
H12年度大阪地域大学間ネットワー
大阪大学
福井
哲夫
ク等連絡協議会(ORIONS)総会
コンベンションセンター
中植
雅彦
−90−
【施設見学】
センターコンピュータ実習設備やマルチメディア設備の見学希望があった。
・麗澤高校(自学センター部長)
・小豆島高校(教諭)
・兵庫県立姫路南高校(教諭・保護者)
・香寺高校
・香川県飯山高校(教諭)
・兵庫県立志知高等学校(生徒)
【施設利用】
学内の研修会や講座での利用があった。
1.学内関係
年
月
日
H12.7.31∼8.8
(準備等も含む)
土
12.2 ò
講座・発表会・研修会等
事務職員対象パソコン研修会
第2回
パーソナルコンピュータ
実務講座
主
催
事務システム開発室
偕和会研修事業部
場
所
E−401
L2−31
E−401
火
12.19 ò
卒業研究発表会
大教中植ゼミ(3,4年)
オープンフロア
火
2.13 ò
卒業研究発表会
大教中植ゼミ(2,3,4年)
オープンフロア
卒業研究・教育演習発表会
大教田村ゼミ(2,3,4年)
H13.2.14 ò
水
2.17 ò
土
第3回パーソナルコンピュータ実
務講座
偕和会研修事業部
−91−
演習室4
オープンフロア
E−401
8
学術講演会
新西館(仮称)の建設をはじめ、大学全体の情報化が推進されていることを受けて、平成12年度学術講演会は、今後の
教育・研究を考える上でのヒントとなるよう「IT時代の高等教育を考える」というテーマで、講演および参加者による意
見交換を行った。
テ ー マ:
「IT時代の高等教育を考える」
日
時:平成13年3月8日(木)15時30分∼17時00分
場
所:情報教育研究センター
講
演:
「これからの大学におけるマルチメディア教材の開発」
本学
薬学部教授
オープンフロア
松山
賢治
先生
松山賢治先生は、昨年11月にアメリカ(ハーバード大学、スタンフォード大学、その他)で開催された
「第1回日米大学マルチメディア教育セミナー」(社団法人私立大学情報教育協会開催)に「医歯系グルー
プ(薬学)」の代表として参加された。本講演では、同セミナーにてコンピュータ、ネットワーク(マルチ
メディア)を活用した高等教育の実情を日米間で情報交流し、その上で世界に通用する効果的な教育方法の
在り方、教育環境についての研究討議がされたこと等について報告。また、実際に本学薬学部で使用してい
る教材をもとに、マルチメディア教材の開発について講演された。参加者はメモをとるなど熱心に聞き入っ
ていた。
講演後、参加者による意見交換
参 加 者:42名
−92−
9
教員対象パソコン講座
マルチメディア装置の整備に伴い、装置の活用を促進するためマルチメディア教材作成の支援として教員を対象に「教
材作成に役立つパソコン講座」を開催した。
講
座
タグを使ったホー
前 ムページ作成
Excel基礎
期
PowerPoint基礎
内
容
タグを使ったホームページの作成
Excelの基本操作、表計算機能(関数・オートフィル機能など)
、ワー
クシートの連携
PowerPointの基本操作、プレゼンテーションの作成、オブジェクト
の追加と編集、文字・図形の編集、スライドのデザインと特殊効果
実 施 日
受講数
7月27日(木)
11名
7月28日(金)
10名
7月31日(月)
10名
1月22日(月)
8名
1月23日(火)
9名
1月25日(木)
4名
セクション単位で行う書式設定、アウトライン機能、オートシェイプ
Word応用
や図の挿入、目次や脚注を設定する長文機能、差しこみ印刷など、基
本よりさらにステップアップした内容。
表計算、グラフ、データベース機能の応用的な内容として、印刷機能
Excel発展Ⅱ
やピボットテーブルなどを学習。操作を自動化するマクロの作成も行
う。
プレゼンテーションソフトPowerPoint97の基本操作、テキストボッ
後
PowerPoint基礎
クスやオートシェイプ、グラフなどを使ったスライドの作成、
アニメー
ション効果の設定など会議などの発表に役立つ機能。
実践プレゼンテー
ション
プレゼンテーション資料を作成する際に留意することやプレゼンテー
ションを行う際に心得ておきたい事柄について学習し、効果的なプレ
ゼンテーションを実施するためのコツをつかむ。
1月26日(金)
3月12日(月)
27名
Access97の基本操作、データベースへのデータの格納や外部データ
Access基礎
ベースの取り込み、入力画面の作成、条件によるデータの抽出、印刷
2月1日(木)
6名
2月22日(木)
3名
2月23日(金)
8名
3月13日(火)
20名
機能。
期 タグを使ったホー
ムページ作成
ツールを使った
ホームページ作成
「メモ帳」を使用して実用的なタグを使ったホームページの作成方法
を学習。文字の色、背景色、テーブルタグ、フレーム、フォーム、画
像挿入、リンクなどの機能。
「FrontPageExpress」を使用したホームページ作成方法を学習。ホー
ムページ作成の準備、Webページの作成や編集方法、画像の取り込
み方、ホームページ開設の手順、ホームページの管理方法など。
Eメールの基本操作からメールを書くときのマナー、アドレス帳の活
電子メール自由自在
用、ファイルの添付、ファイルの圧縮・解凍方法など。Eメールの便
利な機能や楽しみ方。(Outlook Express5.0を使用)
対
象:本学教員
定
員:各講座とも10名程度
時
間:各講座とも10:00∼12:00・13:00∼17:00
教
室:情報教育研究センター内演習室2
講
師:富士通オフィス機器株式会社
インストラクター
−93−
10
マルチメディア環境整備
平成10・11年度に全学的にマルチメディア装置施設が整備され、本年度は調整や補強・消耗品交換等を行った。また、
近い将来予想されるインターネットとマルチメディア機器による遠隔授業の導入に備え、「遠隔授業システム利用の手引
き」を発行し、教職員に配布を行った。
「マルチメディア教室の管理・運用に関する連絡会」
第1回連絡会
平成12年10月30日(月)13:00∼14:00
議事)①平成12年度前・後期マルチメディア教室利用状況について
②簡易マルチメディア操作卓導入について
③平成12年度補正予算による既存マルチメディア教室補修について
④新西館マルチメディア装置整備について
⑤その他
「マルチメディア設備の調整・補強」
1.薬学部大教室(講堂)にスライド映像を投影するシステムを追加導入
2.マルチメディア教室(3教室)で天井埋め込み書画カメラでのズームアップ拡大率をあげるため、器具の取付・調整
3.マルチメディア教室(2教室)で前方スクリーン2面に対応するよう補助モニタを増設
4.マルチメディア教室(10教室)でマルチメディア卓前にスポット照明を追加
5.マルチメディア教室(L1-402、403教室)の黒板をホワイトボードに交換
6.11年度整備のマルチメディア教室(4教室)に教師用イスを配置
7.10年度整備のマルチメディア教室(9教室)のプロジェクター用ランプを交換・調整
−94−
11
センター関係諸規程
ò
1 武庫川女子大学情報教育研究センター規程
[平成6年4月1日]
[規 程 第3号]
(設置)
第1条 武庫川女子大学(以下「本学」という。)に武庫川女子大学情報教育研究センター(以下「センター」という。)
を置く。
(目的)
第2条 センターは、高度情報社会におけるマルチメディアが、教育や文化に及ぼす影響等について基礎的かつ先導的な
研究を行い、それらの成果を学院の情報化の推進に資することを目的とする。
(所掌業務)
第3条 センターは、前条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。
ò
1 コンピュータ及びその利用技術に関する研究
ò
2 情報教育及び情報教育に関する調査研究
ò
3 学院の情報化に関する企画調整
ò
4 公開講座・研究会等の開催
ò
5 研究及び調査の受託
ò
6 資料の収集と情報の提供
ò
7 センター年報・報告書の発行
ò
8 その他目的達成のために必要な業務
(センター長)
第4条 センターにセンター長を置く。
2 センター長は、理事長が専任教授のうちから任命する。
3 センター長の任期は2年とし、再任を妨げない。
4 センター長は、学長の命を受け、所掌の業務を処理する。
(専任教員)
第5条 センターに所要の専任教員を置く。
2 専任教員は、センターの教授、助教授、講師及び助手とする。
3 専任教員は、センター長の指導監督のもとに、センターの研究業務及びセンターの必要業務に従事する。
(研究員)
第6条 センターにセンター業務の内容に応じて、学長の承認を得て所要の研究員を置くことができる。
2 研究員は、教授、助教授、講師又は助手をもって充てる。ただし、兼務とする。
3 研究員は、センターの研究業務及びセンターの必要業務に従事する。
(嘱託研究員)
第7条 センターの必要に応じて嘱託研究員を置くことができる。
2 嘱託研究員は、センター長が推薦し、学長が委嘱する。
3 委嘱期間は、1年以内とする。ただし、必要があれば更新することができる。
4 嘱託研究員は、特定又は共同研究の業務に従事する。
(事務職員)
第8条 センターに所要の事務職員を置く。
2 事務職員は、事務局長の指導監督のもとに、センター長の指示を受けてセンターの事務を処理する。
(補則)
第9条 この規程に定めるもののほか、センターの管理運営に関し必要な事項は、別に定める。
附 則
この規程は、平成6年4月1日から施行する。
−95−
附 則
1 この規程は、平成10年4月1日から施行する。
2 武庫川学院情報システム化委員会規程(平成5年4月1日)は、廃止する。
−96−
ò
2 武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部情報処理教育委員会規程
[平成2年7月20日]
[規 程 第10号]
(設置)
第1条 武庫川女子大学及び武庫川女子大学短期大学部の情報処理教育を推進するために、「武庫川女子大学・武庫川女
子大学短期大学部情報処理教育委員会」
(以下、「委員会」という。)を置く。
(目的)
第2条 委員会は、学長の諮問に応じ、次の事項について審議し、処理する。
ò
1 全学の情報処理教育及びカリキュラムの総括的な企画並びに調整に関する事項
ò
2 情報処理教育に関する教材整備に関する事項
ò
3 情報処理教育に関する将来計画の策定、立案並びに調整・研究に関する事項
ò
4 その他情報処理教育に関し必要な事項
(構成)
第3条 委員会は、各学部・学科の専任教員のうちから学長が委嘱する委員をもって構成する。
2 委員会に委員長を置き、学長が委嘱するものをもって充てる。
(委員の任期)
第4条 委員の任期は、1年とする。ただし、引き続き再任することを妨げない。
(会議)
第5条 委員会は、必要に応じて委員長が招集し、その議長となる。
2 委員長に事故あるときは、あらかじめ委員長の指名した者が議長となり、その職務を代行する。
3 委員長は、必要に応じ会議に委員以外の者の出席を求め、その意見を聴くことができる。
(庶務)
第6条 委員会の庶務は情報教育研究センターがこれにあたる。
附 則
この規程は、平成2年7月20日から施行する。
附 則
この規程は、平成6年4月1日から施行する。
−97−
ò
3 武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程
[平成9年4月1日]
[規 程 第1号]
(設置)
第1条 武庫川学院にキャンパスネットワーク運営委員会(以下「運営委員会」という。
)を置く。
(目的)
第2条 運営委員会は、武庫川学院キャンパスネットワーク(Mukogawa Women's University Network 以下「MWU―
net」という。)に関して教育、研究、広報、その他関係業務の電子情報の発信、収集を円滑に行うことを目的とす
る。
(所掌業務)
第3条 運営委員会は、前条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。
ò
1 MWU―net利用に関する電子データの取り扱いに関する事項
ò
2 IDの申請及び発行に関する事項
ò
3 ホームページなど情報の作成及び運用に関する事項
ò
4 MWU―net運用規約及び運用細則に関する事項
ò
5 その他、前条の目的達成のために必要な事項
(構成)
第4条 運営委員会は、大学院、各学部・学科、各研究所、附属図書館、広報室、附属中学校・高等学校、その他関係部
署のうちから理事長が委嘱する委員をもって構成する。
2 運営委員会に委員長を置き、理事長が委嘱する者をもって充てる。
(委員の任期)
第5条 運営委員の任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。
(会議)
第6条 運営委員会は、必要に応じて委員長が招集し、議長となる。
2 委員長に事故あるときは、あらかじめ委員長の指名した者が議長となり、その職務を代行する。
3 委員長は、議事を円滑に行うため、運営小委員会を設けることができる。
4 委員長は、会議に運営委員以外の者の出席を求め、その意見を聞くことができる。
(その他)
第7条 委員長は、必要に応じワーキング・グループを委嘱し、専門的事項について検討することができる。
(補則)
第8条 この規程に定めるもののほか、MWU―net運用規約及び運用細則は別に定める。
(庶務)
第9条 運営委員会の庶務は、事務システム開発室が担当する。
附 則
この規程は、平成9年4月1日から施行する。
附 則
この規程は、平成10年4月1日から施行する。
−98−
ò
4 武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約
【武庫川学院キャンパスネットワークの構成】
名称は、武庫川学院キャンパスネットワーク(Mukogawa Women's University Network以下「MWU―net」という。)
とする。学院教育ネットワーク(Mukogawa Institute Educational Telecommunications 以下「MIET」という。)は、キャ
ンパスネットワークに含む学内専用ネットワークとして運用する。
武庫川学院キャンパスネットワーク運用規約
(趣旨)
第1条 この規約は、武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会規程第8条の規定に基づき「MWU―net」の運用に
ついて必要な事項を定めるものとする。
(目的)
第2条 MWU―netは、教育、研究、広報、その他の関係業務に関する電子情報を有効に活用することを目的とする。
(利用資格)
第3条 MWU―netを利用できる者は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
ò
1 武庫川学院職員、学生及び生徒
ò
2 その他、武庫川学院キャンパスネットワーク運営委員会(以下「運営委員会」という。
)が適当と認めた者
(提供するサービス)
第4条 MWU―netは、次に掲げるサービスを提供する。
ò
1 電子メールサービス
ò
2 電子掲示板サービス(教育ネットワーク)
ò
3 情報提供サービス(本学院ホームページ)
ò
4 インターネット接続サービス
ò
5 教育、研究、広報等に関するサービス
ò
6 その他、教育又は研究上必要なサービス
(利用申請)
第5条 MWU―netを利用する者は、この規約を了知の上、利用申込書を運営委員会に申請し、許可を得なければならな
い。
(PPP接続)
第6条 当分の間、学生・生徒のPPP接続(外線電話によるMWU―netへの接続)は行わない。ただし、教育又は研究
上必要があると認められる場合は、運営委員会の許可を受けて接続することができる。
(ID番号、パスワードの発行及び管理)
第7条 MWU―net利用者のID番号及びパスワードの発行並びにその管理について、次のとおりとする。
ò
1 利用者には、ネットワーク利用のためID番号及びパスワード(MWU―net及びMIET)を付与する。
ò
2 利用者は、自己責任においてパスワードを定め、これを管理する。
ò
3 ID番号及びパスワードは、第三者に譲渡又は利用させてはならない。
ò
4 ID番号及びパスワードの使用上の過誤又は第三者の不正使用等による損害について、運営委員会は一切の責任
を負わない。
(禁止事項)
第8条 MWU―netの利用に当たって、次の行為をしてはならない。
ò
1 他人のプライバシーを損なうおそれのある記述及び公序良俗に反する記述
ò
2 コンピュータウィルス等有害なプログラムの使用又は提供
ò
3 通信サービスを利用した犯罪行為、第三者に対する誹謗中傷、秘密の漏洩、市販ソフトウェアのコピー、売買、
交換、第三者の著作権の侵害などの違法行為、その他営業活動
ò
4 その他、法令及び社会慣行に反する行為
(利用の停止及び禁止)
第9条 MWU―netの利用者が第7条及び第8条に違反した場合は、運営委員会は利用を停止又は禁止することができる。
−99−
(通信機器の停止)
第10条 運営委員会は、MWU―netの通信サービスを良好な状態で運用するため、利用者に事前通知なしにその運用を一
時停止し、保守点検をすることができる。
(運用規約の変更)
第11条 運営委員会は、MWU―netの運用上必要と認めた場合は、本規約及びサービス内容を追加、変更することができ
る。
(利用に伴う費用)
第12条 MWU―net運営に伴う利用料金は、当分の間無料とする。
(損害の免責)
第13条 運営委員会は、MWU―netの運用に当たって、いかなる場合も通信サービスの遅延、中断及び停止により利用者
が被った損害について、責任を負わない。
2 運営委員会は、MWU―netの運用に当たって、通信サービスから得た情報の内容、又はその表示により利用者が
被った損害について、責任を負わない。
(記載データの削除)
第14条 運営委員会は、利用者が次のいずれかに該当するとき、利用者のデータを予告なしに削除することができる。
ò
1 第7条及び第8条の各号に規定する内容のいずれかに違反した場合
ò
2 第4条で定める電子データが所定の表示期間を経過した場合
(利用権の喪失)
第15条 利用者は学院を退職又は卒業した時をもって、利用権を失うものとする。
(補則)
第16条 この運用規約に定めるもののほか、MWU―net運用細則は別に定める。
附 則
この規約は、平成9年4月1日から施行する。
−100−
ò
5 武庫川学院キャンパスネットワーク運用細則
近年、ネットワークを用いた情報検索や情報公開が活発になり、利用面において様々な問題が指摘されている。この運
用細則は、MWU―netの適切な運用を図るため、次のように定める。
(管理、運用)
第1条 MWU―netの管理、運用は、運営委員会の合意を得て、情報教育研究センターが当たる。
(ドメイン名)
第2条 MWU―netのドメイン名は、mukogawa„u.ac.jpとする。
(ホームページ提供及び届け出)
第3条 MWU―netの公平かつ適性な運用を図るため、ホームページ(以下「WWW」という。)のドキュメントの提供
は、教育、研究、学院広報などに寄与する内容とする。
2 WWWの提供については、MWU―net運用規約に沿って、セキュリティ確保の面から、WWWのサーバーを情報教
育研究センター(以下「センター」という。)に設けることを原則とする。
3 WWWサーバー利用者の範囲は、本学院の職員及び学院組織図に示された学内組織とする。また、教育、研究のた
めの共同利用者として、学外者が加わる場合については、運営委員会において審議の上、利用の可否を決定する。
4 学友会、クラブ、同好会、クラス、演習等、学生・生徒がコンテンツ作成の中心となる場合は、当該の指導者が運
営委員会に届け出し、審査の上利用の可否を決定する。
5 WWWコンテンツの提供については、ホームページに管理責任者名を明記するものとする。
(管理責任者)
第4条 学院広報、各学部・学科、その他の学院組織からのWWW提供については、その当該の長を管理責任者とする。
2 第3条4項におけるWWWコンテンツ作成については、指導者を管理責任者とする。
(WWW等の記載禁止事項)
第5条 MWU―net運用規約第8条に記載の禁止事項に反するものは掲載できない。
ò
1 ホームページや掲示板等に記載するイメージ、写真等につき、著作権を侵害しないよう注意すること。
ò
2 また、著作物をデジタル化したり、表現に変更を加えたり、抜粋して使用する場合などは、著作者の権利の侵害
になるので注意すること。
ò
3 著作権で保護されている一例は次のような内容物である。
音楽、画像(動画、静止画)、テレビ放送、映画(ビデオソフトを含む)、写真、キャラクタ、小説、評論、雑誌、
新聞、漫画、絵画、版画、彫刻、コンピュータグラフィックス等の芸術作品
(WWWサーバー利用手順)
第6条 WWWで発信するコンテンツは、利用者自身が作成する。同時にコンテンツの管理責任者は、所属、氏名、目的、
利用等の具体的内容(教育利用の場合は教育計画、研究利用の場合は研究計画)、発信の期間、コンテンツ作成者
などを記入した利用申請書をセンターに提出する。
(個人のホームページの管理)
第7条 個人のホームページは、学内組織等のホームページの下に、その組織等の構成員の個人別ホームページを設けて
もよいが、個人別ホームページも含めたすべてのコンテンツに関して、利用申請書に記載された管理責任者が責任
をもって管理すること。
(損害の責任)
第8条 WWWコンテンツの内容により、発生するすべての事故責任はWWWコンテンツ管理責任者が負うものとする。
(サーバーの設置)
第9条 センター以外の学内組織(学部・学科、研究室、事務部局等)でWWWサーバー又はメールサーバー等を設置す
る場合は、サーバー稼働申請書に設置場所、責任者氏名、所属、サーバーの具体的な仕様(ハードウェア、ソフト
ウェア)、設定内容、システム管理者、障害発生時の対応手順等、必要事項を記入の上、センターに提出し、運営
委員会が設置の可否を決定する。
(サーバーの管理)
第10条 第9条のサーバーの設置については、学外からの不正アクセスの防止やMWU―netとの円滑な接続を維持するた
め、次の各項を定める。
2 当該組織のサーバー及びMWU―netを含むシステムを熟知し、障害等の発生時には迅速に対処できる管理者をお
−101−
くこと。
3 WWWサーバー及びメールサーバー等のアクセス制限など、セキュリティにかかわる適切な設定を行うこと。
4 独自サーバーの稼働が認められた以後、システムや設定内容の変更が生じた場合は、速やかに、その稼働状況を
センターに報告すること。
附 則
この運用細則は、平成9年4月1日から施行する。
−102−
情報教育研究センター年報2000(通巻第9号)
編
集
武庫川女子大学・同短期大学部
情報教育研究センター
発行者
学校法人
〒663−8558
武庫川学院
兵庫県西宮市池開町6番46号
Ý(0798)47−1212
発行日
2002年3月1日
印
大和出版印刷株式会社
刷
Fly UP