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1 土壌消毒剤
土壌病害虫の防除法 1 土壌消毒 剤 (1) クロルピクリンくん蒸剤(クロールピクリン) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 床土 ・ 堆肥処理 床土 ・ 堆肥 を約 30㎝の 高さに積 み、 30×30㎝ご とに深さ 15cmの 穴を あ け 、本 剤を1穴当た り3∼ 5ml注入し 、直ちに覆土 する 。 さら に30㎝の 高 さ に積 み上げ、これ を繰り 返し 、最後 にポリエチレ ン、 ビ ニル などで被 覆 し 、7 日以上おく。 床土の 切り 返しに よりガス抜き を十 分 行っ てから作 付 け る。 (2) 全面 ほ 場処理 ア 手 動注入器によ る場合 は全 面をよ く耕してから 、30㎝ 間隔 千鳥状に 1 穴当 た り2 ∼3 mlを基 準として 深さ 15㎝に 注入 、直ちに 覆土 し 、ポ リエ チレ ン 、ビ ニル などで 被覆する 。 薬 剤処 理後 放置期間 地 温15℃以上 10日 間 地 温7 ∼15℃ 20∼ 30日 間 作付 前 に1 ∼2 回全面 耕起し、 ガス 抜 きを 十分 行ってか ら作 付 ける 。 イ 動 力土壌消毒機 の場合 は30㎝間隔 の線状に深さ 15㎝ に 注入 する。( 薬 剤使 用 量、 その 後の処 理は手動 注入 器 と同 じ。 ) 使用 上 の留 意点 温度が低 い とガ ス化 が悪く十分 な効 果が 得られ ない 場合があるの で 、7 ℃ 以上 で使 用 する。 ア ルカ リ性 肥料 、特 に 石灰 など は薬 害の生 じる 恐れ が ある ので 、処 理10日 以前 ある い はガス抜き 後に施用する 。 防 護マ スク 、眼 鏡、 手 袋な どを つけ 、風向 きを 考慮 し 、ガ スを 吸入 しな い よう にす る 。 ほ 場周 囲の 人家 、作 物 に注 意を はら う。 土 壌の 乾湿 によ って 効 果に 差が 出る 。土を 握っ て割 れ 目の でき る程 度の 水 分が 適当 で ある。 処 理直 後は 、厚 さ0.03㎜以 上の ポリ エチレ ン等 で必 ず 被覆 する 。 粘 土質 、連 続降雨、 薬量 の 多い 場合は、ガス 抜き 後 、放 置期間を さらに延長 する 。 処 理土 壌は 肥効 が遅 れ がち であ るか ら肥料 の種 類や 施 肥時 期を 考慮 する 。 (2) クロルピクリンくん蒸剤(クロピク80、ドジョウピクリン、ドロクロ ール) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 床土 ・ 堆肥処理 床土 ・ 堆肥 を約 30㎝の 高さに積 み、 30×30㎝ご とに深さ 15cmの 穴を あ け 、本 剤を1穴当た り3∼ 6ml注入し 、直ちに覆土 する 。 さら に30㎝の 高 さ に積 み上げ、これ を繰り 返し 、最後 にポリエチレ ン、 ビ ニル などで被 覆 し 、7 日以上おく。 床土の 切り 返しに よりガス抜き を十 分 行っ てから作 付 け る。 (2) 全面 ほ 場処理 ア 手 動注入器によ る場合 は全 面をよ く耕してから 、30㎝ 間隔 千鳥状に 1 穴2 ∼ 3mlを基 準とし て深さ15㎝に 注 入、 直ち に覆土し 、ポ リ エチ レ ン、 ビ ニル など で被覆 する。 薬剤 処理 後 放置 期間 地温15℃以 上 10日間 地温 7∼ 15℃ 20∼30日間 作 付前に1∼2 回全 面 耕起 し、ガス 抜きを十分 行っ て から 作付ける 。 イ 動 力土壌消毒機 の場合 は30㎝間隔 の線状に深さ 15㎝ に 注入 する。( 薬 剤使 用 量、 その 後の処 理は手動 注入 器 と同 じ。 ) (3) 畦処 理 作付 前 に手 動ま たは動 力注入器 で全 面 処理 と同 じ方法で 注入 す る。 使用 上 の留 意点 クロルピク リ ンく ん蒸 剤(クロル ピク リン )参照 (3) クロルピクリンくん蒸剤(クロルピクリン錠剤) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 床土 ・ 堆肥処理 床土 ・ 堆肥 を約 30㎝の 高さに積 みあ げ 、30×30㎝ごとに 深さ 15㎝の 穴を あ け、 本剤を1穴当 たり1 錠、 内包装 のまま施用し 、直 ち に覆 土する。 更 に 床土 の積み上げと 錠剤の 施用 を同じ ように繰り返 し、 最 後に ポリエチ レ ン フィ ルム、ビニル などで 被覆 し10日 以上おく。床 土の 切 返し によりガ ス 抜 きを 十分に行って から作 付け る。 (2) 全面 ほ 場処理 ほ場 で は、 耕起 整地後 、30×30㎝ご と に深 さ15㎝の穴を あけ 、 本剤 を1 穴 当た り1錠、内包 装のま ま施 用し、 直ちに覆土し 、ポ リ エチ レンフィ ル ム 、ビ ニルなどで被 覆し、 10日 以上お く。作付け前 に1 ∼ 2回 全面耕起 し 、ガ ス抜きを十分 行って から 作付け る。 (3) 畦処 理 作付 前 に全 面処 理と同 じ方法で 処理 す る。 使用 上 の留 意点 外包装は 、 屋外 にて 風下に向か い開 封し 、その 当日 中に錠剤全量 を 施用 す る。 内 包装 は水 溶性 のた め 、濡 れた 手で 触れた り、 水分 が 付着 しな いよ う注 意 する 。 そ の他 の注 意は クロ ル ピク リン くん 蒸剤( クロ ール ピ クリ ン) と同 じ。 (4) クロルピクリンくん蒸剤(クロピクテープ) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 床土 ・ 堆肥処理 2.2m/m 2 土壌 くん 蒸 (2) ほ場 110cm/ m 2 (110m /100m 2 ) 土 壌くん蒸 使用 上 の留 意点 本剤に使 用 して いる 包装フィル ムは 水溶 性のた め、 濡れた手で触 れ たり 、 水分 が付 着 しないよう 注意する。 包 装フ ィル ムを 破損 ・ 破袋 しな いよ う注意 する 。 そ の他 の注 意は クロ ル ピク リン くん 蒸剤( クロ ール ピ クリ ン) と同 じ。 (5) クロルピクリンくん蒸剤(クロピクフロー、クロピクフローMN) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 耕 起整 地後 、か ん水 チ ュー ブを 設置 し、そ の上 から ポ リエ チレ ンな どで 被 覆す る。 そ の後、液肥 混合器などを 使 用し 、本剤を処理 用の 水に混 入させ処 理す る。 薬剤 使用 量 10a当た り 20∼ 30L 10a当た り 20L 、10a当たり30L 使用 量 は対象作物、 対象病害に より異 なる。 (※ ク ロピクフロー MNは10a当た り20∼30Lの み。) 使用 上 の留 意点 クロルピ ク リン くん 蒸剤(クロ ール ピク リン) と同 じ。 (6) クロルピクリン・D−Dくん蒸剤(ソイリーン、ダブルストッパー) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 耕起 整 地後 、30㎝間隔 の千鳥状 に深 さ 約15㎝に 所定量を 注入 し 、直 ちに 覆 土し 、ポリエチレ ン、ビ ニル などで 被覆する。 薬剤 使用 量 10a当た り30L( 1穴当 たり3ml) 作付 の 10∼ 15日前 10a当た り20∼ 30L(1 穴当たり 2∼ 3ml) 作 付の10∼ 15日 前 使用 量 は対象作物、 対象病害に より異 なる。 (※ ダ ブルストッパ ーは10a当 たり 30L のみ。) 使用 上 の留 意点 使用上の注 意 はク ロル ピクリンく ん蒸 剤と 同じ。 (7) メチルイソチオシアネート油剤(トラペックサイド油剤) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 ほ場 を 耕起 ・整 地した 後、30cm間隔 の 千鳥 状に 深さ12∼ 15cmの 穴を あけ 所 定量 を注入し、直 ちに覆 土・ 鎮圧す る。薬剤処理 7∼ 10日後 にガス抜 き 作 業を 行う。 薬剤 使用 量 10a当た り30∼ 40L(1 穴当たり 3∼ 4ml) など 。 使用 量 は対 象作 物、対 象病害に より 異 なる 。 使用 上 の留 意点 できるだ け 地温 15℃ 以上のとき 使用 する 。 (8) メチルイソチオシアネート・D−D油剤(ディ・トラペックス油剤) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 ほ場 を 耕起 ・整 地した 後、30cm間隔 の 千鳥 状に 深さ約12∼15cmの穴 をあ け 所定 量を注入し、 直ちに 覆土 ・鎮圧 する。但し、 ほう れ んそ うの場合 は 注 入後 直ちに覆土し 、ポリ エチ レン、 ビニルなどで 被覆 す る。 薬剤処理 7 ∼ 14日 後にガス抜き 作業を 行う 。 薬剤 使用 量 10a当た り20∼ 30 Lな ど 使用 量 は対 象作 物、対 象病害に より 異 なる ので 注意する 。 使用 上 の留 意点 できるだ け 地温 15℃ 以上のとき 使用 する 。 ア ルカ リ性 肥料 、特 に 石灰 など は薬 害のお それ があ る ので 、ガ ス抜 き後 に 使用 する 。 (9) カーバム剤(NCS) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 散布 表 面処理 原液 を 水で30倍に希 釈して、ジ ョウロ 等で土壌表面 に均 一に 散 布して、 ビ ニル 等で 1∼ 2週 間 被覆 した 後ガ ス抜き を行 い、 ガ ス抜 き7 ∼10日後 に 播 種す る( ねぎ (春 播 露地 栽培 苗床 )の畑 地一 年生 雑 草) (2) 散布 全 面処理 原液 を 水で 3倍 (タバ コの疫病 ・黒 根 病・ 立枯 病は2∼ 4倍 ) に希 釈し て 、土 壌全面に均一 に散布 し直 ちに土 壌混和して、 ビニ ル など で被覆す る。 (3) 注入 処 理 耕起 整 地後 、30㎝間隔 千鳥状に 1穴 原 液3 ∼5 mlを基準 とし て 深さ 15㎝ の 位置 (チャ、果樹 の白紋 羽病 ・紫紋 羽病は深さ約 15∼ 50cm) に注入し 、 直 ちに 鎮圧し、注入 後は必 ずビ ニルな どで被覆する 。 (4) かん 水 チューブ法 予め か ん水 チュ ーブを 設置し、 ビニ ル など で被 覆する。 原液 30L を水 と と もに 10a当たり水 量が3000L (100倍 希釈 )に な るよ うに かん水 注入 し て 、7 ∼10日間被覆 した後 、ガ ス抜き を行い、ガス 抜き 7 ∼10日後に植 付 又 はは 種する。 使用 上 の留 意点 砂壌土、 壌 土で 効果 が高く、粘質 土は 効果 が 低い 。 土 壌水 分が 多い と効 果 不足 、薬 害の 心配が ある ので 使 用を 避け る。 堆 肥の 多施 は効 果が 劣 る。 多 量の 水で うす める と 効果 が落 ちる ため、 水封 は適 当 でな い。 畦 処理 は全 面処 理に 準 じて 実施 し、 放置期 間を 長く す る。 地 温15℃以 上で 使用 す る。 (10) カーバムナトリウム塩液剤(キルパー) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 (1) 耕起 、 整地後、20cm間隔以下の 千 鳥状 に深さ約15㎝ の穴 をあけ 所定量の 薬 液を 注入し、直ち に覆土 鎮圧 、ビニ ルなどで被覆 する 。 (2) 耕起 、 整地後、所 定量の薬剤を 水 で3 倍程度に希釈 し、 ほ場全 体に散布 し 、直 ちに混和し、 ビニル など で被覆 する。 (3) 原液 を 5∼20倍程 度に希釈し15∼ 20cmの高さに積み 上げ た土壌 表面に散 布 した 後、直ちにビ ニルな どで 被覆す る(タマネギ 苗立 枯 病( リゾクト ニ ア 菌) )。 (4) 予め 被 覆した内で 所定量の液剤 を 水で 希釈し、土壌 表面 に散布 またはか ん 水す る。 処 理7 ∼10日後 に被 覆 を除 去し てガ ス抜き を行 い、 そ れか ら7 ∼10日後 に 作付 けす る 。地温の低 い時(10℃以 下 )、 通気の悪い土 壌、 水分が 多すぎる 場合 など は 薬害が出や すいので、ガ ス 抜き を2回実施、 作付 けを7 日ほど遅 らせ る。 使用 上 の留 意点 土壌の乾 湿 によ って 効果に差が 出る 。土 を握っ て割 れ目のできる 程 度の 水 分が 適当 で ある。 (11) ダゾメット粉粒剤(バスアミド微粒剤、ガスタード微粒剤) 特性 及 び主 な使 使用法、 使 用量 は対 象作物、対 象病 害に より異 なる ので注意する 。 用方 法 主な使用方 法 土壌 を 耕起 、整 地した 後、本剤 を均 一 に散 布し て深さ15∼25㎝ の土 壌と 十 分混 和する。混和 後ビニ ルな どで被 覆する。 薬剤 使用 量 10a 当 たり20∼30kgなど。使用 量は対 象作物、対象 病害 によ り 異なる。 処理 7 ∼14日後 に被覆 を除去し て第 1 回の ガス 抜きを行 い、 そ の2 ∼3 日 後に 再度ガス抜き を行い 、そ れから 10∼14日後に 作付 け する 。地温の 低 い 時( 15℃)はガス の拡散 が遅 いので 被覆期間を延 長す る 。 使用 上 の留 意点 地温10℃ 以 下で は使 用しない。 本 剤は 土壌 水分 によ り 分解 し、 有効 なガス を発 生す る ので 、水 分が 不足 す ると 効果 不 足や薬害の 原因になる。 特 に、 施設は乾燥し やす いので 散水を十 分行 う。 薬 害を 生じ る恐 れが あ るの で、 必ず 2回以 上耕 起に よ るガ ス抜 きを 行う 。 水 に触 れる と有 毒ガ ス を発 生す るの で保管 取り 扱い に 注意 する 。 2 土壌消毒 剤 以外の方 法 (1 ) 太陽熱消毒 特性 及 び主 な使 (1) 消毒方 法 用方 法 ア 10a 当た り稲わ らな どの有 機物を1 ∼2 tと 石 灰窒 素を施用 して す き 込み 、 小畦 を作 り土壌 表面積を 多く す る。 イ 土 壌表面をビニ ルまた はポ リエチ レンフィルム で被 覆 して 密封する 。 ウ 畦 間に水を注ぎ 込み、 ハウ スを密 封し、その後 20∼ 25日放 置する。 た だし 、 放置 期間 中に土 壌表面が 乾燥 し ない よう に管理す る。 使用 上 の留 意点 (2 ) 必要地温 ( 40℃ ×120時 間)が得 られ ない 場 合は 、薬剤な どによ る補 完処 理 が必 要。 夏 季(7∼8 月)高温時に 実 施す る。 ハ ウス は必 ず密 閉状 態 とし 土壌 中の 温度を 高め る。 土 壌は 乾か ない よう な 状態 に保 ち湛 水状態 は避 ける 。 稲 わら の代 りに ソル ガ ムな どの 飼料 作物を すき 込ん で もよ い。 土壌還元消毒 特性 及 び主 な使 (1) 消毒方 法 用方 法 ア 10a 当た り米糠 やふ すまな どの有機 物1 tを 土 壌と よく混和 する 。 イ か ん水チューブ をかん 水さ れない 部分がないよ う60c m以 内の間隔 に 並べ 、 透明 フィ ルムで 土壌表面 全体 を 被覆 する 。 ウ か ん水を行い足 が潜る くら い土壌 に十分な水分 を保 持 させ 、ハウス を 密閉 す る。 エ 3 ∼5日でドブ 臭がす る。 この状 態から15∼20日で 消 毒が 完了する 。 処理 が 終了 した らよく 耕耘する 。 使用 上 の留 意点 太陽熱消 毒 より 低い 温度で効果 があ る。 地 温が 30度 以上 確保 で きる 時期 に行 う。 (3) 蒸気消毒 特性 及 び主 な使 (1) 消毒方式 用方 法 ア ホジ ソ ンパ イプ 法 ほ 場を耕起砕土 後、 ホ ジソ ンパイプ を深さ25∼ 30㎝ 、 パイ プの間隔 40 ∼50㎝ に埋 設し 、でき るだけ高 く土 を 盛り 上げ る。その 上を ビ ニル フィ ルム で 覆い 、周 囲を鎖 などでお さえ て 蒸気 もれ を防ぎ、 蒸気 を 送る 。 イ キ ャン バス ホー ス 法 ベ ンチの土壌を 耕起 砕 土後 、上部に キャンバス ホー ス を設 置し、ビ ニ ール フ ィル ムで 覆い蒸 気を送る 。 ウ ス パイ ク法 細 い孔のあるス パイ ク 状の 噴出パイ プを、一定 の間 隔 でメ イン管に 取 り付 け 土壌 に挿 入する 。上部を ビニ ル フィ ルム で覆って から 蒸 気を 送 る。 消 毒は スパ イクを 抜き差し し移 動 して 行う 。 エ 消 毒槽 法 固 定の消毒槽に 、用 土 を搬 入して消 毒を行う。 通常 は 下部 から上部 方 向へ 蒸 気を 流し て行う 。 (2) 消毒 時 間 最も 温 度の 上り にくい 部分が80℃に 達 して から 10∼15分 後に 蒸 気を 止め る 。消 毒後は、でき るだけ 早く 冷却す る。 使用 上 の留 意点 蒸気の必 要 量は 、ボ イラーの種 類や 消毒 方法に よっ て異なるが、 土 壌1 ㎡ 当た りお よ そ100kgである。 消 毒後 の土 壌に 病原 菌 が侵 入す ると 急速に 増殖 する こ とが ある ので 、環 境 衛生 に注 意 する。 土 壌に よっ ては 、マ ン ガン の溶 解度 が高ま りマ ンガ ン 過剰 障害 など の障 害 が起 こる こ とがある。 (4) 熱水消毒 特性 及 び主 な使 用方 法 熱水ボイ ラ ーか ら熱 水注入ホー スで 熱水 を送り 土壌 に散布する。 上部にビ ニ ルフ ィル ムなど保温 シー トを 設置す る。 約 80∼ 90℃ の熱 水を 土 壌表 面か ら20cm下層 の土 壌が 55℃に 達す るま で継 続 して 注入 す る。 土 壌深 部ま で分 布す る 病原 に対 して は40cm以上 に深 耕 し、 30cm下層 が55℃ 以上 にな る まで注入す る。 熱 水の 投入 量の 目安 は 150∼200L /m 2 。 使用 上 の留 意点 大別して 、 パイ プな どをけん引 しな がら 熱水を 散布 するけん引方 式 と散 水 チュ ーブ で 熱水を散布 する散水方式 が ある 。 透 水性 の悪 いほ 場で は 、熱 水が ほ場 に浸透 せず 、地 表 面に あふ れる ため 効 果が 劣る 。 深耕などの 透水性の改善 が 必要 である。 ま た、 実証 中の 技術 で あり 、土 壌条 件や種 々の 病害 虫 に対 する 実用 効果 は 検討 が必 要 である。 (5 ) 地中加温・太陽熱併用処理 特性 及 び主 な使 (1) 消毒方 法 用方 法 ハウス内 地 下( 40cm∼60cm)にパ イプ を埋 設 し、 その中に ボイラ ーで 加熱 (70度∼ 80度)した熱 媒体液を循環 さ せ地 温を上昇させ る。 太陽熱 消毒と併 用す る。 地 中加温シス テムはボイラ ー 部、 制御部、循環 ポン プ、熱 媒体液 (不 凍液 ) 及び放熱パ イプにより構 成 され ている。放熱 パイ プの深 さ、間隔 は作 物、 作 型により異 なる。 使用 上 の留 意点 ハウス端 部 の地 温が 上昇しにく いた め、 断熱材 の埋 設などの対策 が 望ま し い。