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プラスリム工法

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プラスリム工法
2012年3月28日
東急建設株式会社
建築物の外壁リニューアルをよりスリムに、かつ短工期で施工可能な
乾式外装システム『プラスリム工法』を開発
東急建設(株)(本社:東京都渋谷区、社長:飯塚恒生)、(株)ニチアスセムクリート(本社:東
京都港区、社長:齊藤敏明)、YKK AP(株)(本社:東京都千代田区、社長:堀秀充)の3社は、
鉄筋コンクリート造の外装リニューアルに最適な乾式外装システム『プラスリム工法』を共同で開
発しました。
従来、外装リニューアルの工法として多くの実績がある金属系のカバー工法は、縦、横に胴縁を
組みパネルを取り付け、10cm 程度のかぶせ厚さとなることが一般的であり、また既存壁の剥落に対
して、強度的な不安が生じたり、場合によっては、既存壁の剥落対策が別途必要でした。
『プラスリム工法』は、これらの問題点を解決し、外壁の補修をほとんどせずにそのまま外装材
をかぶせ、よりスリムに急速施工が可能なリニューアル工法です。
【『プラスリム工法』の概要】
本工法は、鉄筋コンクリート(RC)造の既存外壁面
既存 RC 外壁面
にアルミ製下地を横方向に取付け、特殊形状の溝付薄
(タイル張り等)
肉 GRC パネル(ガラス繊維補強セメント板)を倹飩(け
んどん)によりはめ込み、取付と同時に固定させるこ
とが可能な工法です。
薄肉 GRC パネルは、高さ最大 1m 程度、幅最大 1m 程 パネル 1 枚
20mm
30kg~50kg
度、板厚は 20mm で十分な曲げ強度と靱性を有する丈
(GRC 厚)
夫な外装材で、たとえ既存タイルがはがれても受け留
めることができます。外壁の表面から、薄肉 GRC パネ
GRC 薄肉パネル
ルの表面まで、最薄で 50mm で仕上げることが可能で、
タイル打込
他の乾式外装システムに類をみないスリムな工法で
745~995mm
す。
595~995mm
本工法は、①スリム(最薄 50mm)な仕上
がり、②既存タイル張り等の剥落安全性の
向上、③省エネルギー性の向上、④短工期
金属系パネル 横胴縁 縦胴縁
アルミ製下地(横方向)
で施工可能、⑤強度面で優れたセメント系
既存
パネルでありながら軽量、⑥美観の向上
既存
壁面
という効果・利点を有し、さらに、RC 造の
壁面
外壁改修だけでなく外断熱改修、新築にも
適用可能な乾式外装システムです。
GRC
部材が軽量で重機を必要としないため、
パネル
施工性に優れ、狭い敷地においても短工期
約 50mm
約 90mm
で施工可能です。
一般的なカバー工法
『プラスリム工法』
『プラスリム工法』仕上がり厚さの比較
【『プラスリム工法』のバリエーション】
本工法で使用する薄肉 GRC パネルの表面には、GRC 打込み時に一体とできるタイル仕上げに加え、
ソリッド塗装、石調塗装、骨材入り研ぎ出し石目仕上げなど、ラインナップを揃え、例えば、低層
部分に石目仕上げパネル、高層部分にソリッド塗装パネルを用いるなど、建物のイメージに合わせ、
表面材を設定することもできます。
【『プラスリム工法』のオプション】
躯体の表面に断熱材を施工することで、外断熱
化が可能です。
また、タイル打込みパネルを用いることで、タ
イルの現場張りによる剥離リスクを低減できるた
め、新築建物においてタイルの風合いを生かした
意匠の実現が可能です。
【『プラスリム工法』の性能】
耐風圧強度を GRC パネルの曲げ強度試験にて
確認しており、高さ 45m 程度までの建物に適用可
能です。想定以上の力に対し曲げ破壊しても GRC
の粘り特性により、脱落に至るような脆い壊れ方
をしないことを確認しています。
「プラスリム工法」の実施例(外断熱改修)
GRC パネル強度試験状況
パネル取付状況
今後、本工法により、ビルストックの価値向上をお客様とともに考え、リニューアル工事の受注
拡大を目指します。
【本件に関する問合せ先】
東急建設株式会社 管理本部 経営企画部 広報担当 小川
TEL 03-5466-5008
FAX 03-5466-5069
E-mail:[email protected]
株式会社ニチアスセムクリート東日本営業部 営業二課 星野
TEL 03-3438-9705
FAX 03-3438-3487
E-mail:[email protected]
YKK AP株式会社 広報室 河合
TEL 03-3864-2321
FAX 03-3864-2291
E-mail:[email protected]
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