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Handbook for Referees and Judges 2014 日本語訳第2版

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Handbook for Referees and Judges 2014 日本語訳第2版
Judging System
Handbook
for Referees and
Judges
レフェリー・ジャッジ用
ハンドブック
アイス・ダンス
2014 年 7 月 31 日版
(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
目次
ショート・ダンス全般の要求事項
ショート・ダンスの必須要素
フリー・ダンス全般の要求事項
バランスの取れたフリー・ダンス・プログラム
必須要素の要件
必須要素の GOE の採点基準
定義
GOE の特徴
定義
演技構成要素の特徴
演技構成点の調整
衣装
減点―責任者
図表
シルバー・サンバの説明,表,ダイアグラム
パソ・ドブレの説明,表,ダイアグラム
質問と回答(Q&A)
全般(明確化)
全般(適用事例)
音楽/リズム(明確化)
音楽/リズム(適用事例)
衣装(明確化)
振り付けの制限(明確化)
振り付けの制限(適用事例)
パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス(明確化)
パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス(適用事例)
ダンス・リフト(明確化)
ダンス・リフト(適用事例)
ツイズル(明確化)
ツイズル(適用事例)
ステップ・シークェンス(明確化)
ステップ・シークェンス(適用事例)
コレオグラフィック・エレメンツ(適用事例)
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日本語訳改訂履歴
 2014 年版第 1 版 2014 年 9 月 8 日
 2014 年版第 2 版 2014 年 9 月 24 日
13 ページ:「ステップ・シークェンスの調整」で上げる項目を下げるとしていたのを修正した.
43 ページ:回答の記述を変更した.
種目:
題名:
アイス・ダンス
ショート・ダンス全般の要求事項
出典
定義および 2014/15 a)
シーズンに IDTC によ
り第 709 条第 1 項
d) および h)に適用さ
れた変更
(変更箇所に下線)
b)
c)
d)
File name:
Version:
Date:
“ショート・ダンス”は,毎シーズン,アイス・ダンス技術委員会により指定されるリズムあるいはテーマに合った Rule 709, § 1
ダンス音楽に合わせて,カップルが創作するダンスである.ショート・ダンスは,
Communication 1857
i) 選ばれたリズムまたはテーマの特徴を反映しなければならない
ii) 流れのあるエッジの利いた様々なステップや動作によって技術力を示すことにより,氷上の演技へと移さ
れていなければならない
iii) 音楽のフレージングに合っていなければならない
カップルは主としてリズムを刻むビートに合わせて滑走すること.ショート・ダンスは,以下の第2項で指定さ
れた必須要素のリストの中から,アイス・ダンス技術委員会が選んだ要素を含むものとする.要素はダンスの
構成の中に統合されるべきであり,ダンスのコンセプトと振り付けはダンス全体に統一感を生み出さなければ
ならない.リズム(または複数のリズム)および/またはテーマ同様,そのガイドラインや,指定された要素を含
むジュニアとシニアのプログラムの必須要素は,アイス・ダンス技術委員会により毎年決定され,ISUコミュニ
ケーションで発表される.
ショート・ダンスの演技時間は,第502条で定められている.
ショート・ダンスの音楽は,指定されたパターン・ダンスが要件に入っている場合その音楽も含めて,カップル
により用意される.ボーカル音楽は許される.音楽は以下の特徴を備えていなければならない.
i) 耳に聞こえる,リズミカルなビートのあるダンス音楽のみが使用でき,カップルは主にそのリズミカルなビー
トに合わせて滑走しなければならない.
ii) 音楽は指定されたリズムおよび/またはテーマに沿ったものを選ばなくてはならない.
iii) 音楽は指定されたテンポのものを選ばなくてはならない(該当する場合).
上記指定に従わないショート・ダンス音楽は減点により罰せられる(第353条第1項n)を参照).
カップルは,音楽提出の際に選んだ音楽の名前,タイトルそしてプログラムのリズムやテーマをレフェリーお
よびジャッジへの情報として提出しなければならない.
パターンは常に一定方向に進行しなければならず,またロング・アクシスを横切ってよいのはリンクの各エンド
(フェンスから20メートルを超えない範囲)で1回のみである.ループはロング・アクシスを横切らない限り,回転
方向によらず許される.しかしながら,以下の行為は違反要素にしない.
 非接触ステップ・シークェンスまたはパターン・ダンス要素であるシルバー・サンバのステップ16~23を行う
間にロング・アクシスを横切ること
 以下の場合でフェンスから20メートルを超えない範囲でループを1つ行なってロング・アクシスを横切ること
シニアのショート・ダンスのパーシャル・ステップ・シークェンスの最中
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D – ショート・ダンス全般の要求事項
種目:
題名:
アイス・ダンス
ショート・ダンス全般の要求事項
出典
e)
f)
g)
h)
i)
j)
k)
File name:
Version:
Date:
ジュニアのショート・ダンスで2つ目のパターン・ダンス要素(シルバー・サンバ)を始めるとき
 時計回りの非接触サーキュラー・ステップ・シークェンスを行うこと(ジュニアにのみ適用)
指定されたリズムと選んだ音楽に合っていれば,いかなるダンス・ステップ,ターン,回転,ポジション変更を用
いてもよい.ステップ,ターン,動作の繰り返しは許される.難しく独創的で多彩で複雑なフットワークが両パー
トナーに求められる.
ダンス・ホールド(とその変形)に制限はない.腕を完全に伸ばしたハンド・イン・ハンド・ホールドは選んだリズム
の特徴に合う時のみ許されるが,過度に使われてはならない.
両パートナーは,ホールドの変更,分離が必要な必須要素,つなぎの要素としてのターン,または許されたス
トップでの動作以外に離れてはならない.このような分離のときでもパートナー同士の距離は両手間隔を越え
てはならない.ホールドの変更およびつなぎの要素としてのターンは音楽の1小節以内で行わなければならな
い.プログラムの最初と最後の分離は10秒までなら許され,距離に制限はない.
最初の動きで計時が開始した後は,カップルは10秒を超えて一箇所に留まってはならない.プログラム中,2
回までの完全なストップ(各最長5秒間まで)または1回の完全なストップ(最長10秒間まで)のいずれかが許
される.シニアのショート・ダンスでは,これらの許されたストップのうち1つは5秒を越えないのであればパーシ
ャル・ステップ・シークェンスに含まれてもよい.選択した音楽にふさわしい振り付けはいかなるものも許される
(両手間隔を超えない距離での分離を含む.ただしパーシャル・ステップ・シークェンス内の許されたストップ
においては分離は許されず,パーシャル・ステップ・シークェンスのホールド指定を満たさなければならない).
プログラムはスケーティングの技術と質によって表現されなければならない.片膝をついての滑走やトウ・ステ
ップを使うなどの非スケーティング動作で構成されてはならない.非スケーティング動作を用いるのはそのダ
ンスの特性や選んだ音楽のリズムとニュアンスを反映する場合に限るべきである.観客の利益のために,プロ
グラムはジャッジ側に集中されるだけでなく,全方向の観客席に対して演技が向けられるよう構成されるべき
である.
手(片手/両手)で氷上に触れることは許されない.
氷上に両膝を付くこと,両膝で滑走すること,および/または氷上に座ることは許されず,テクニカル・パネル
によって転倒とみなされる.
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D – ショート・ダンス全般の要求事項
種目:
題名:
アイス・ダンス
ショート・ダンス全般の要求事項
2014/15 シーズンに
IDTC により選ばれた
リズム
シニア
ジュニア
スペイン舞踊(スパニッシュ・ダンス)
サンバ
パターン・ダンス要素とパーシャル・ステップ・シー
クェンスは同じ音楽で滑走すること.パターン・ダン
ス要素とパーシャル・ステップ・シークェンスを通し
て音楽のテンポは一定でなければならならず,か
つパターン・ダンス課題のパソ・ドブレのテンポ要件
に従わなければならない.すなわち毎分 2 拍子
56 小節(毎分 112 拍)±2 拍.
または
スペイン舞踊のリズムについては『ISU Ice Dance
Music Rhythms Booklet 1995』の追補に記載され
ている(ISU のウェブサイトを参照のこと.改訂版で
はスパニッシュ・タンゴが除外されている).
演技時間
File name:
Version:
Date:
2 分 50 秒±10 秒
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Communication 1857
サンバに加え,次のラテン・アメリカンのリズムから
1 つ:ルンバ,チャチャ,マンボ,メレンゲ,サルサ
パターン・ダンス要素はサンバのリズムとサンバの
スタイルで滑走すること.パターン・ダンス要素内
を通して音楽のテンポは一定していなければなら
ならず,またパターン・ダンス課題のシルバー・サ
ンバのテンポ要件に従わなければならない.すな
わち毎分 2 拍子 54 小節(毎分 108 拍)±2 拍.
ラテン・アメリカンのリズムについては『ISU Ice
Dance Music Rhythms Booklet 1995』の 13~20
ページに記載されている(注意:タンゴおよびパ
ソ・ドブレは説明に含まれておらず,許されない).
Rule 502, § 3
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D – ショート・ダンス全般の要求事項
種目:
題名:
アイス・ダンス
ショート・ダンスの必須要素
定義
出典
ショート・ダンスの構成に含まれるべき必須要素のリストとこれらの要素に対する詳細な要求事項は毎年の ISU コミュニケーションで発表される.
Rule 709, § 2
2014/15 シーズン (Communication 1857)


1つのパターン・ダンス要素: パソ・ドブレのシークェンス,ステップ1をジャッジの左側で行うこと
1つのパーシャル・ステップ・シークエンス・イン・ホールド
- パターン:氷上を完全に1周すること.パターン・ダンス要素の終わったところから開始し,同じところで終わること.
- 時間:4小節からなる音楽のフレーズを任意の回数繰り返した時間(フレーズの繰り返しの数に制限はない)
- キー・ポイントが含まれなければならない:キー・ポイントは,腕を伸ばしたハンド・イン・ハンド以外であれば変形を含
めどのダンス・ホールドで滑ってもよい.キー・ポイント1(女性,パソ・ドブレのステップ8~12)とキー・ポイント2(男性,
パソ・ドブレのステップ8~12)は,パターン・ダンス要素のキー・ポイント1とほぼ同じ場所で一緒に滑らなければなら
ない.キー・ポイント3(女性と男性,パソ・ドブレのステップ28)は,パターン・ダンス要素のキー・ポイント3とほぼ同じ
場所で滑らなければならず,パーシャル・ステップ・シークェンスはこれで完結しなければならない.
- ホールド:規程第603条第4項の最初の項目に関わらず,腕を伸ばしたハンド・イン・ハンドのホールドは使うことが許
されず,ホールド変更や許されたストップの間でもパートナー同士は常に接触していなければならない.
 パターン・ダンス要素に続いてパーシャル・ステップ・シークェンスを滑る.
パターン・ダンス要素(ジュニア)
シルバー・サンバを2シークェンス,各シークェンスは別個に滑走すること.各シークェンスの1番のステップが氷面の異なる
側となるように滑走すること.
特記事項  パターン・ダンスの記載,表,ダイアグラムは “ISU Handbook Ice Dance 2003” に掲載されている.
 規程第 708 条第 1 項を以下の変更の元で適用する:1
- b)配置(プレースメント):追加→“しかしながら,パターン・ダンス要素のシルバー・サンバの
ステップ 16-23 でロング・アクシスを横切ることは許される”
- d)タイミング:始めの文は,“パターン・ダンス要素とパーシャル・ステップ・シークェンスは,それぞれのパターン・ダン
ス要素やパーシャル・ステップ・シークェンスの最初のステップが 4 小節からなる音楽のフレーズの 1 拍目で開始さ
れるよう,音楽に厳密に合わせて滑走しなくてはならない.”と読み替える.
ダンス・リフト
最大1つのショート・リフト
ステップ・シークェンス(シニア)
1つの非接触ミッドラインまたはダイアゴナル・ステップ・シークェンス
ステップ・シークェンス(ジュニア)
1つの非接触ミッドラインまたはダイアゴナルまたはサーキュラー・ステップ・シークェンス
シークェンシャル・ツイズル
1つ
パターン・ダンス要素および
パーシャル・ステップ・シークェンス
(シニア)
1
脚注:原文では“Rule 608 paragraph 1”
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D – ショート・ダンスの必須要素
種目:
題名:
アイス・ダンス
フリー・ダンス全般の要求事項
出典
定義
File name:
Version:
Date:
a) フリー・ダンスは,選んだダンス音楽の性格(曲想)/リズムを表現しつつ,ダンス・ステップや動作を織り交ぜて創造的な Rule 710, § 1
ダンス・プログラムをカップルが滑走するものである.
フリー・ダンスは,新しいあるいは既知のダンス・ステップおよび必須要素などの動作を含まなければならず,卓越したスケ
ーティング技術に加えて,考え方や配置,表現にこめられた各カップル独自の独創性を示すことができるバランスのとれ
たひとまとまりとして構成されていなければならない.プログラムは必須要素を含め音楽に合わせ拍子をそろえて滑走しな
ければならない.カップルは主としてリズミカルなビートに合わせて滑走しなければならず,メロディのみに合わせてはならな
い.振り付けは選んだダンス音楽のダンスの性格,アクセント,ニュアンスを明確に反映し,速さやテンポの変化によってパ
ートナーの深い関係性を明確に表現し,雰囲気とペースの明確な変化を表現するべきである.プログラムは氷面の全面
を使用しなければならない.フリー・ダンスはペアまたはショウ・プログラムのコンセプトを持ってはならない.
b) フリー・ダンスの演技時間は第 502 条第 4 項で定められている.
c) フリー・ダンスの音楽はボーカルを含んでもよく,スポーツ種目としてのアイス・ダンスに適したものでなければならず,以下
の特徴を持たなければならない.
i) 音楽は耳に聞こえるリズミカルなビートとメロディ,または耳に聞こえるリズミカルなビートのみを備えていなければなら
ず,メロディのみであってはならない.ボーカルを含んでいてもよい.音楽はプログラムの開始または終了において 10
秒間まで,さらにプログラム中において 10 秒間まで,耳に聞こえるリズミカルなビートを含まなくともよい.
ii) 音楽は最低 1 回のテンポおよび表現の変化がなければならない.この変化は徐々にでも急激にでもかまわないが,ど
ちらの場合でも明らかでなければならない.
iii) クラシック音楽を含め全ての音楽は興味深く,かつ色彩豊かで楽しめる,さまざまな雰囲気や盛り上がりのあるダンス・
プログラムを作り出すように編集,編曲されていなければならない.
iv) 音楽はカップルのスケーティング・スキルと技術的な能力に適していなければならない.
これらの要件に従わないフリー・ダンスの音楽は減点により罰せられる(第 353 条第 1 項 n)を参照).
d) あらゆるステップとターンが許される.プログラムにはスケーティング技術,難しさ,多様さ,独創性を示し,ダンスのはっき
りとした技術的内容を構成するディープ・エッジと複雑なフットワークが含まれなければならず,かつ両パートナーによって
なされなければならない.観客席の公衆のため,プログラムは観客席の全方向に対して構成されていなければならず,ジ
ャッジ側のみに焦点が当てられていてはならない.
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D – フリー・ダンス全般の要求事項
種目:
題名:
アイス・ダンス
フリー・ダンス全般の要求事項
e) 音楽の性格にふさわしく,ウェルバランス・プログラムの概念から外れず,かつ第 704 条の定義に沿っているならば,全て
の要素や動作が許される.
f) つなぎのフットワークや動作を行うための分離の回数は制限されない.パートナー同士の距離は両手間隔を越えるべきで
はない.分離を必要とする必須要素以外でのそのような分離はそれぞれ 5 秒間を超えてはならない.プログラムの最初と
最後の分離は 10 秒までなら許され,距離に制限はない.
g) あらゆるホールド・チェンジが許される.多種多様なホールドが含まれることはプログラムの難度を増すことになるので含ま
れるべきである.フェイス・トゥ・フェイスでの滑走は,サイド・バイ・サイドでの滑走,ハンド・イン・ハンドでの滑走,離れての滑
走,あるいは一方が他方の後ろを滑走することに比べて難しいとみなされる.
h) 最初の動作で計時が開始された後は,カップルは 10 秒を越えて一箇所に留まってはならない.プログラム中,必須要素
の実施に必要なストップに加え,完全なストップ(5 秒まで)が許され,カップルが氷上の一箇所に留まって体を動かした
り,ひねったり,ポーズをとったりなどを行う.
i) プログラムはスケーティングの質によって表現されなければならない.片膝をついての滑走やトウ・ステップを使うなどの非
スケーティング動作で構成されてはならない.非スケーティング動作を用いるのはそのダンスの特性や選んだ音楽のリズ
ムとニュアンスを反映する場合に限るべきである.
j) (両)手で氷に触れることは許されない.
k) 両膝を付いてひざまずくことや滑ること,または氷上に座ることは許されず,テクニカル・パネルによって転倒と見なされる.
演技時間

シニア
4分

ジュニア
3 分 30 秒

アドバンスト・ノービス
3分

ベーシック・ノービス
2 分 30 秒
Rule 502, § 4
および
Communication 17602
±10 秒
2
訳注:コミュニケーション第 1760 号は 2014 年 7 月 31 日の第 1886 号で置き換えられている.
File name:
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Date:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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D – フリー・ダンス全般の要求事項
種目:
題名:
アイス・ダンス
バランスの取れたフリー・ダンス・プログラム
定義
出典
ノービス,ジュニアおよびシニアのフリー・ダンスのウェルバランス・プログラムに含まれるべき必須要素およびその要件は,
毎年 ISU コミュニケーションにより発表される.
Rule 710, § 2
2014/15 シーズン
シニア
(Communication 1857)
ジュニア
(Communication 1857)
アドバンスト・ノービス
(Communications 1857)
ベーシック・ノービス
(Communications 1857)
ダンス・リフト
- 最大 1 つのショート・リフトおよび最大 1
つのコンビネーション・リフト(ショート・リフト
とコンビネーション・リフト内のショート・リフ
トの種類は異なること)
- 最大 1 つの
コンビネーション・リフト
最大 2 つの
異なるタイプのショート・リフト
最大 1 つのショート・リフト
*
または
または
- 最大 2 つの
異なるタイプのショート・リフト
- 最大 3 つの異なるタイプのショート・リフト
ダンス・スピン
最大1つのダンス・スピン(スピンまたはコンビネーション・スピン)
最大1つのスピン
ステップ・シークェンス
ホールドを組んで行なうストレート・ライン・ステップ・シークェンス
(ミッドラインまたはダイアゴナル)を1つ
ホールドを組んで行なうストレート・ライン・ステップ・シークェンス(ミ
ッドラインまたはダイアゴナル)
または
カーブド・ステップ・シークェンス(サーキュラー・またはサーペンタイ
ン)を1つ
ホールドを組んで行なうカーブド・ステップ・シークェンス
(サーキュラー・またはサーペンタイン)を1つ
シンクロナイズド・ツイズル
1つ
コレオグラフィック・エレメント
(シニアとジュニアのみ)
以下のいずれかを1つ
 コレオグラフィック・ダンス・リフト: 10秒までのダンス・リフトで,必須のダンス・リフトを全て行った後に行われるもの
 コレオグラフィック・スピニング・ムーブメント:
必須のダンス・スピンを行った後に行われる回転動作で,両パートナーが少なくとも続けて2回転するもの.ただし
- ホールドの種類は問わないがホールドして行う
- 片足で行う,または両足で行う,またはパートナーの一方が持ち上げられるが一定の高さに留まらないもの,またはこれら3つを組合わせたもの
- 共通の回転軸が移動してもよい
*注記:ベーシック・ノービス
File name:
Version:
Date:
ダンス・スピンはベーシック・ノービスのフリー・ダンスの必須要素に含まれていない.ただし,カップルが同じ軸の周りを片足で(もしくは両足で)滑走す
るようなスピン動作を行うことはホールドと回転数の制限なく許される.カップルはこのような動作を振り付けの一部として用いてよい.テクニカル・パ
ネルはこのような動作は無視し,ジャッジはこのような動作を許されたストップの数には入れないものとする.
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2013(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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D – バランスの取れたフリー・ダンス・プログラム
種目:
題名:
アイス・ダンス
ショート・ダンスとフリー・ダンスの必須要素に共通する要件
必須要素の要件
出典
ステップ・シークェンスおよびパーシャル・ステップ・シークェンス内での許されない要素:ストップ,パターンの逆行,ループはステップ・シークェ
ンスおよびパーシャル・ステップ・シークェンス内に含まれてはならず,制限される.
Communication
1857
パーシャル・ステップ・シークェンス
唯一の/最初のステップ・シークェンス
(スタイル A)
2 番目のステップ・シークェンス
(スタイル B)
ストップ *
許された 1 つ以外
許されない
許されない
パターンの逆行
許されない
許されない
2 回目以降の逆行,
または
2 小節より間より長い逆行
ループ
2 回目以降
許されない
許されない
* 規程第 704 条で定義されているように,ダンス・スピンとピルエットはストップである.
必須要素は必須のステップ・シークェンスおよびパーシャル・ステップ・シークェンス以外の部分であればプログラムのどの部分で行ってもよ
い.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Referees and Judges 2014 Ja.docx
2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
Communication
1857
10 / 43
D – ショート・ダンスとフリー・ダンスの必須要素に共通する要件
種目:
題名:
アイス・ダンス
必須要素の GOE の採点基準
出典
定義
一般事項
ジャッジは各自,すべての要素の出来栄えの質を採点する.採点は,出来栄えのよい点とエラーに応じ
て,7 段階すなわち+3,+2,+1,基礎値,-1,-2,-3 で採点する.規程第 353 条第 1 項 i)に定
められているとおり,コンビネーション・リフトは“1つのもの”として評価する.GOE の採点のガイドラインは
ISU コミュニケーションにより発表および改訂される.
Rule 504, § 1. c)
採点
必須要素の GOE はグレードを選ぶことで決定され,グレードは GOE の特徴の平均値が適用される.こ
のグレードはその後必要に応じて GOE の調整に従って調整される.
Communication 1860
File name:
Version:
Date:
Handbook for Referees and Judges 2014 Ja.docx
2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
15.7.14
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D – 必須要素の GOE の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
必須要素の GOE の採点基準
GOE の特徴(出典: Communication 1860)
パターン・ダンス要素:特徴
-3
パターン・ダンス要素
全体を通してのエッジ
/ステップ/ターンの
質と正確さ
エッジの深さ
-2
-1
クリーンなエッジ/ス クリーンなエッジ/ステ クリーンなエッジ/
テップ/ターンが
ップ/ターンが 50%
ステップ/ターン
40%以下
重大なエラー2 つ
が 60%
エラーが多い
重大なエラー1
つ
基礎値
+1
クリーンなエッジ/
ステップ/ターン
が 75%
重大なエラーなし
クリーンなエッジ/
ステップ/ターン
が 80%
重大なエラーなし
+2
+3
クリーンなエッ 100%のクリーンなエッ
ジ/ステップ/タ ジ/ステップ/ターン,
ーンが 90%
重大なエラーなし
非常にフラット
だいたいフラット
いくらかフラット
浅い
よいカーブ
深い
非常に深い
正しいホールド
40%
50%
60%
75%
80%
90%
100%
正しいパターン
40%
50%
60%
75%
80%
90%
100%
ダンス・スピン:特徴
入り / 出
片足になる
回転
以下の場合:
足換え
姿勢変更
-1
ためらい/不意
基礎値
制御された
+1
スムーズ
一緒でない
幾分安定
同時
安定
素早い
持続
+3
滑らか/継ぎ目無
し
迅速/スムーズ 即時
楽に速い
高速 完璧
制御された
制御され迅速
迅速, 楽々
制御された
両者迅速 明確 素早くスムーズ
継ぎ目無し
-1
ためらい/唐突
大努力
むら有り
基礎値
確実/安定
やや努力
安定
+1
スムース
小努力
確実
+2
流麗
楽々
確信的
+3
継ぎ目無し
軽やか, 楽々
リラックス/力強い
骨折った
非連続,
下手なターン
一方のカーブが
浅い,または短
すぎ
制御された
連続的
スムーズ
スムーズ
流れ有り
楽々
流れ有り速い 流れ有りかつ
非常に速い
両カーブは均 両カーブは均等
等で深い
で非常に深い
-3
ぶざま/
ステップアウト
遅延
非常に遅い
-2
ぎこちない/
オフバランス
遅速
低下
二人とも余分のプ
ッシュ
ぶざま, 非常に拙
劣
1人だけ余分のプッ ためらい
シュ
ぎこちない/変更が 骨折った
遅い
-3
ぐらつく/落とす
非常に短い
バランス喪失
-2
不器用
もがき
不安定
ぶざま
ぶざま/
非常に遅い
両カーブとも非常
に浅く,短すぎる
非連続的
不安定, ターンがス
クレイプ
両カーブとも浅く,
不均等
+2
滑らか/楽々
高速 継ぎ目無し
ダンス・リフト:特徴
入り / 出
上昇/下降
安定性
以下の場合:
姿勢の変更
回転技術
カーブの変更
カーブが均等だ 両カーブは均
が浅い
等でやや深い
セット・オブ・ツイズル:特徴
-3
-2
-1
基礎値
入り / 終了
ぶざま/オフバランス ためらい/制御欠如 唐突
確実/安定
つなぎのステップ/
全く制御無し
やや制御欠如,ワ 骨折り/
確実/クリーン
フットワーク
イド・ステップ
むら有り
パートナー間の距離 全く制御無し
悪くなる
変わる
ほぼ一定
ステップ・シークェンスダンス(パーシャル・ステップ・シークエンスにも適用):特徴
-3
-2
-1
基礎値
エッジ/確実性
非常にフラットか 概してフラットかつ 幾分フラット,
浅いが安定
つぐらぐら
躊躇い
安定度にむら
スピードおよび
もがき, 苦労, 無 低下または遅い
一貫せず/
そこそこ
フロー
理やり
むら有り
+1
確実でスムーズ
スムーズ/ きれい
一定
一定で極近く
+3
深く静か, 力強い
クリーンかつ楽々
2人とも拙劣
不揃い
やや異なる
ワイド・ステップ,ま
たは1人が両足ま
たはトウプッシュ
スキッド
むら有り
大体正しい
無理やり
過半が正しい
クリーン
パートナー間の距離 無制御
(非接触ステップ)
悪くなる
変わる
ほぼ普遍
制御された
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
+3
継ぎ目無し
巧みかつ絶妙
+1
+2
十分なカーブ,
強い, 確信的
確実
十分なスピード, 相当のスピー
フローにむら
ドと一定のフロ
ー
2人とも良い
2人とも
非常に良い
正しい
クリーンかつき
れい
パートナー間の
2人とも
バランス
非常に拙劣
フットワーク/ターン 2人とも両足また
は2人ともトウプッシ
ュ
ターン
跳ぶ/ぶざま
File name:
Version:
Date:
+2
楽々
非常に良い
かつスマート
一定で近い
クリーンかつき
れい
一定で近い
かなりのスピード
を無理なく流れる
ように達成
2人とも優秀
クリーンかつ楽々
一定で非常に近
いのを楽に達成
12 / 43
D – 必須要素の GOE の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
必須要素の GOE の採点基準
パターン・ダンス要素:調整
指定された拍で開始しない(パターン・ダンス要素ごとに)
パートナーの一方または両方が必要な拍数の間エッジ/ステップを保てていない
 1 つのエッジ/ステップからパターン・ダンス要素のステップの 10%まで
 パターン・ダンス要素のステップの 10%超 20%まで
 パターン・ダンス要素のステップの 25%超で
パターン・ダンス要素が中断によって要素の 1/4 までが失われた
全ての必須要素に適用される調整(パターン・ダンス要素を除く)
姿勢がぶざま,または美学的に好ましくない
要素が選んだダンスの特性を反映していない
要素が音楽のフレージング/リズム・パターンに合ってない,または合わせて滑っていない
両パートナーの身体の線や姿勢がきれいで美学的に好ましい
入りが予期できない
要素が独創的で選んだダンスの振り付け/特徴を引き立てている
要素が音楽のフレージング/リズム・パターンに合っており,かつ合わせて滑っている
要素内での回転および/または氷面をわたるスピードが維持されるか加速される
ダンス・スピン:調整
一箇所で回転しない(軸の流れ)
コンビネーション・スピンの 1 つの部分で,またはスピンのオプション 2 の一方向で
スピンのオプション 1 で,またはコンビネーション・スピンの両部分で,またはスピンのオプショ
ン 2 の両方向で
完全に軸を取り直す,ただし回転方向の変更があるダンス・スピン(オプション 2)を除く
足換えが同時でない(コンビネーション・スピン)
独創的な入りおよび/または出
ダンス・リフト:調整
独創的な出
セット・オブ・ツイズル:調整
同時に行なわれない
1 つのツイズルのみ
2 つのツイズルとも
ターンが正しくない(連続した 3 つのターン,ピルエット,スクレイプ,スキップなど)
1 つのツイズルが正しくない
2 つ以上のツイズルが正しくない
パートナー同士の距離が概して両手間隔より遠い
ステップ・シークェンス(パーシャル・ステップ・シークェンスにも適用):調整
指定された拍で開始されない,またはフレーズを滑りきらない
(パーシャル・ステップ・シークェンスのみに適用)
パターン/配置が正しくない,または完結しない
パートナー同士の間隔が概して両手間隔より遠い(非接触ステップ・シークェンス)
許されない要素が含まれる(減点は 1 回ごとに)
ホールド変更のためのセパレーションが音楽の 1 小節より長い
(パーシャル・ステップ・シークェンスには適用しない)
腕を完全に伸ばしたハンド・イン・ハンド・ホールドで継続的に滑走
(ホールドを組んでのステップ・シークェンス)
流れの欠如(氷面を横切る動作)
2 つ目のステップ・シークェンス(フリー・ダンス)が 1 つ目のステップ・シークェンスとははっきりと違
う滑りのテンポで行なわれた
多様なホールドを独創的に利用(ホールドを組んでのステップ・シークェンス)
バランスの喪失,つまずき,転倒
1 人がバランスを失う
2 人ともバランスを失う
1 人がつまずく
2 人ともつまずく
1 人が転倒
2 人とも転倒
File
name:
Versio
n:
Date:
Handbook for Referees and Judges 2014
Ja.docx
2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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0
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1 段階
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2 段階
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0
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-3
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D – 必須要素の GOE の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
出典
定義
概要
スケーティング技術
トランジション/
つなぎのフットワーク/
ムーブメント
File name:
Version:
Date:
スケーター/ペア/カップルの演技全体を 5 つの演技構成要素に分けて評価する:スケーティング技術,ト Rule 504, §3.a)
ランジション/つなぎのフットワーク/動作,パフォーマンス/エクセキューション,構成/振り付け,音楽の解
釈/タイミング
Rule 504, §3.a)
定義:
スケーティング全体の質であり,すなわちエッジ・コントロールや氷上での流れのことである.これらはスケーテ
ィングの諸手段(エッジ,ステップ,ターン等)を自在に駆使すること,明確な技術,さらに無駄な力なく加速し
スピードを変化させることにより示される.力/エネルギー,スピードおよび加速の様々な使用.
評価項目:
 バランス,リズミカルな膝の動き,足運びの正確さ
 流れと無駄な力のない楽な滑り
 深いエッジ,ステップおよびターンの正確さと確実さ
 力強さと加減速
 あらゆる方向へのスケーティングの熟達
 片足でのスケーティングの熟達
 ユニゾンによって示される,両パートナーによる技術の同程度の熟達
Rule 504, §3.a)
定義:
すべての要素をつなぐ,多様かつ/または複雑なフットワーク,ポジション,動作およびホールドのことで,それ
らの要素の入りおよび出を含む.
評価項目:
 多様さ
 難しさ
 複雑さ
質
 パートナー間の仕事量のバランス
 多様なダンス・ホールド(サイド・バイ・サイドやハンド・イン・ハンドが過度でないこと)
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D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
出典
定義
パフォーマンス/
エクセキューション
構成/振り付け
File name:
Version:
Date:
Rule 504, §3.a)
定義:
パフォーマンス(演技):音楽と振り付けの意図をスケーター/ペア/カップルが氷上での演技に移し替える
際に,体の動き,感情の表現,知性の表出が十分にあること.
エグゼキューション(実行):動作の質および実行時の正確さ.動作の調和を含む.
評価項目:
 体の動き,感情の表現,知性の表出
 身のこなし
 スタイルおよび個性/人格
 動作の明確さ
 多様さとめりはり
 投射
 ユニゾンと一体性
 パートナー間の演技のバランス
 パートナー同士の空間的知覚(距離の調整,ホールド変更の手際)
Rule 504, §3.a)
定義:
計画的,発展的,かつ/または独創的な全動作の構成のことで,配分,統一性,空間,パターン,構造,フレ
ージングの諸原則に従う.
評価項目:
 目的(アイデア,コンセプト,ビジョン)
 配分(各部分の等しい重み付け)
 統一性(全動作の意図的な一貫性)
 個人的および公的空間の利用
 パターンおよび氷面の十分な利用
 フレージングと形式(動作および部分が音楽のフレーズに合っていること)
 目的,動作およびデザインの独創性
 目的達成のための負担の共有
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D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
出典
定義
Rule 504, §3.a)
音楽の解釈/タイミング 定義:
個性的かつ創造的に音楽のリズムと特徴と内容を氷上への演技に移し換えること.
評価項目:
 音楽に合った無駄のない動作(タイミング)
 音楽のリズム,特徴,内容およびスタイルの表現
 音楽のニュアンスを反映するためのフィネスの利用*
 音楽の特徴を反映させたパートナー同士の関係
 音楽の適切さ
 ショート・ダンスおよびフリー・ダンスでは主としてリズミカルなビートにのって滑走すること,フリー・ダンスではビ
ートに合わせた滑走とメロディに合わせた滑走のバランスがよいこと.
*フィネスとは,スケーターによるニュアンスの技巧的かつ洗練された取り扱いのことである.ニュアンスとは,
作曲者や奏者が音楽の音の強さやテンポや強弱に繊細な変化をもたらすための個性的で芸術的な手法で
ある.
採点
演技終了後,ジャッジは各自演技構成点を 0.25 刻みで 0.25 から 10 までの点数で採点する.ジャッジによ Rule 504, §3.b)
り与えられる得点は,以下に示す演技構成要素の各段階に対応する.1 未満:極めて劣る,1:非常に劣る,
2:劣る,3:弱い,4:まあまあ,5:平均的,6:平均以上,7:よい,8:非常によい,9~10:傑出.0.25 の刻み
は,ある特徴は一つの段階にあり,他の特徴はその上の段階にあるというような演技を評価する際に用いる.
演技構成点の採点基準は ISU コミュニケーションにより発表,改訂される.
プログラム構成要素それぞれの点数は,満たされたプログラム構成要素の特徴の過半数にしたがって決定さ Communication 1860
れる.この点数はその後必要に応じてプログラム構成要素の調整に従って調整される.
File name:
Version:
Date:
Handbook for Referees and Judges 2014 Ja.docx
2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
点の範囲
(Communications
1860 & 1875)
10.0-9.00
傑出
8.75-8.00
非常によい
7.75-7.00
良い
6.75-6.00
普通よりまし
File name:
Version:
Date:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
スケーティング技術
の特徴
- ディープで静かで確実で努
力無しに見えるエッジ
- 深い/滑らかな膝の動き
- 優雅で精確なステップ/ターン
- 全方向を継ぎ目無く使用
- 苦も無く加速
- 両者極めて広範な技術範
囲
- 強く確実で流れあるエッジ
- 微妙な膝の動き
- 上品で精確で興味深く綺
麗なステップ/ターン
- 難しいステップ中も楽に加
速
- 常に多方向に滑走
- 両者多方面に広範な技術
- 強く確実で自信のあるエッ
ジ
- 強く柔軟な膝の動き
- 上品でクリーンなステップ/ターン
- 多方向をよく利用
- 容易く加速する能力
- 2 人とも全体の 75%は広
い技術
- まずまずの,確実なエッジ
- 普通よりましな膝の動き
- 普通よりましな程度に多様
なステップ/ターン 全演技の
75%で全方向楽々
- スピードを楽に得,また維持
- 2 人とも普通よりましな技
術範囲
繋ぎのフットワーク/動作
の特徴
パフォーマンス/エクセキューション
の特徴
振り付け/構成
の特徴
音楽の解釈/タイミング
の特徴
- 両者エッジ/ステップ/ターン/ホールドが難し - 一体化, 優れた調和
- 広範なステップおよび動き,必須要素は音
く複雑で多様な繋がりをなす
- ほとんどの時間で互いに非
楽による動機付け卓越
- 動作が次々に継ぎ目無く流れる
常に近接した滑り
- 音楽/空間/対称性の使用,独創的
- 創造的なパターン, ローブ
- 優雅で洗練されたスタイル
- 印象的なハイライトが均等に分布
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 - 上品な身体と手足の線
- 継ぎ目のないペース/テンポの変更
造的(SD):100%
- 精確な身体動作
- 個人的・公的空間の完全な利用
- 2 人とも魅惑的
- 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
- 稀に見る投射(観客へ,ある (SD):100%
いは必要なら音楽に“浸りき
って”)
- 両者常時エッジ/ステップ/ターン/ホールドが - 巧みな動作― 素晴らしい調 - 秀逸な振付け― 明確に理解可能
難しく多様に組み合わされる
和
- テーマを展開する多様な独創的動作
- 1 つの動きが楽に次に繋がる
- ほとんどの時間で互いに近 - ペース/テンポ変更,楽々
- 氷面を見事にカバー
接した滑り
- 音楽/空間/対称性の利用優秀
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 - 非常によい身のこなし,身体 - 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
造的(SD):100%
の線
(SD):90%
- 難しいホールド変更を楽々と
- 強く投射
- 2 人ともエッジ/ステップ/ターン/ホールドが - カップルとして動く – 無理なく - テーマに導かれた興味ある動き
多様で複雑
一体化
- 音楽/空間/対称性の利用が良い
- 1 つの動きから次へ意図をもって滑 - 互いに近接した滑りの時間が - 2 人が音楽,内容を統一的に使用
75%
らかに繋がる
- リンクの全方向に向けられている
- 全てのホールド変更が楽に行 - 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
- 対面するホールドを様々に使用
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 われている
(SD):80%
- よい身のこなし,身体の線
造的(SD):100%
- 2 人とも殆どの時間投射
- 演技の 75 % は 2 人ともエッジ/ステッ - 普通よりましなユニゾン, 75% - リズムを効果的に使った既知のある程度興
プ/ターン/ホールドが難しく多様
の時間はカップルとして動く
味深い動作,創造的動作
- クロス・カット/ランの使用は最小限
- 互いに近接した滑りの時間が - 音に合ったスピード変化が普通よりまし
75%
- 連続性が崩れた箇所あり
- ハイライトの分布が普通よりまし
- 対面ポジションでの多様なホールドを使 - 普通よりましな身体/手足の - 必須要素の組み込み方が創造的
線,良い身のこなし
用
- 氷面の使い方が普通よりまし
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 - 75%の時間は投射できる
- 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
造的(SD):100%
(SD):70%
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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- スケーター/音楽/ニュアンスが一体となる
- “心”からの動機付け
- 音楽に触発された様々な動作/仕草
- プログラム中常に“曲に入り込む”
- たぐい稀な音楽/テーマとの一体化
- 音楽のスタイル,曲想の表現が秀逸
- タイミング:100%正しい
- SD でのリズムの表現:100%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 100%
- スケーターと音楽が融合 – 内的動機付け
- 興味深い動作/仕草が多岐にわたる
- 一体で音楽/テーマを映す優れた能力
- 音楽のスタイル/曲想の表現が優れる
- タイミング:100%正しい
- SD でのリズムの表現:100%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 100%
- スケーティングと音楽が統合
- 内的動機付けが良い
- 75%以上で“曲に入り込む”
- パートナー関係が良好
- 音楽のスタイル,曲想の表現が良い
- タイミング:100%正しい
- SD でのリズムの表現:100%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 100%
- スケーティングは音楽に良く合致
- 75%の時間は動作が音楽に合致
- フットワークのタイミング良好
- 音楽と遊べる
- パートナー関係は 75%の時間良い
- 音楽スタイル,曲想の表現が普通よりまし
- タイミング:90%正しい
- SD でのリズムの表現:100%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 100%
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D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
点の範囲
(Communications
1860 & 1875)
5.75-5.00
普通
4.75-4.00
まあまあ
3.75-3.00
弱
2.75-2.00
劣る
File name:
Version:
Date:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
スケーティング技術
の特徴
繋ぎのフットワーク/動作
の特徴
- どちらかといえば確実なエッ
ジ
- 膝の動き,ステップ, ターンに
いくらかの多様さ
- 全体にむらの無いスピードと
フロー
- 2 人とも普通の技術範囲
パフォーマンス/エクセキューション
の特徴
振り付け/構成
の特徴
音楽の解釈/タイミング
の特徴
- 2 人とも多様なエッジ/ステップ/ターン/ホー - 時にユニゾンに崩れ
- テーマと音楽に合った動きがよくあるがむら
ルドがある
- 互いに近接した滑りの時間が 有り
50%
- クロス・カット,ランの使用は限られた範
- ハイライトは全般にうまく分布しているが時に
- 普通程度の身のこなし/線, 1つのサイドに集中
囲
- 多くの対面ポジションを普通程度に使 時に崩れ
- 興味ある構成
- 一貫して心地よい身体/手足 - ペース変更の使い方が普通
用
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 の線
- 氷面の使い方が普通
- 投射技術にむらがあるが 2 - 音楽に従ったスピードの変化
造的(SD):100%
人とも投射力あり
- 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
(SD):60%
- エッジは浅くその質や膝の - 単純さ,複雑さの比率同等
- ユニゾンは時に崩れる
- プログラムは音楽に良く対応
動きにむら
- 1 人の仕事量が少ない部分あり
- 互いに近接した滑りの時間が - 要素は全般にうまく分布しているが時々リ
- ステップ/ターンはまあまあの範 - 幾つかの対面ポジションをいろいろに 50%
ンクの1サイドを強調し過ぎる
- 身のこなし/線はむらがあるが - 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
囲で,演技の 50%が多方 使用
向
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが創 概ね好ましい姿勢
(SD):50%
- 身体/手足の線はそこそこ
- 技術レベル,能力は同等
造的(SD):50%
- 1人だけ投射または2人が
- 50%は一貫したスピードとフロ
50%の時間だけ投射
ー
- フラットなエッジあり
- 幾つかの基本的エッジ/ステップ
- ユニゾン,むらあり
- 音楽/テーマに合った部分が散見
- 膝の動きに限界, 概ね硬 - 幾つかの簡単なターン/ポーズ/ホールド
- 互いに近接した滑りの時間が - 難しい要素では音楽が BGM
い
- 幾つかの部分で1人は難しいことを 30%
- プログラムがだいたいジャッジ側を向いて作
- 身体/手足の線と身のこな
- ステップ/ターンほとんど無し – する一方,他の1人は両足
られている
し,むらあり
簡単なターンと幾らかの難し - 対面ポジションは殆ど無い
- 氷面上の要素配置はまずまず
いターンでは全方向滑走
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが単 - ホールド,比較的安定
- 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
- 1 人だけは 50%の時間投
- 両者技術にむら,時に能
純(SD)
(SD):40%
射,または 2 人が時々しか
力差
投射せず
- フロー欠如, スピードにやや変
化
- 短く劣るステップ/フラットなエッ - 多くの部分に基礎的エッジ/ステップ
- ホールドに一貫した安定性無 - 音楽/テーマに合わない動作がある, プログラ
ジ
- 簡単なターン/ポーズ/ホールド
く,ユニゾン時々崩れる
ムと音楽の関係が最小限
- パワーがほぼない
- 全体の 75%で一方が難しいことをし - 互いに近接した滑りの時間が - ペース変更がない
30%
- 75%以上トウ・プッシュまたは 他方が両足
- プログラムはジャッジ側を向いている
ワイド・ステップ
- 多くの部分がハンド・イン・ハンドかサイド・ - 身体/手足の線,伸ばしが劣 - 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
る
- ステップ/ターンがほぼない, 簡 バイ・サイド,対面ポジションは最小限
(SD):30%
単なターンのみ両方向へ滑 - パターン・ダンス要素と他とのつなぎが単 - 限定的投射技術―2 人とも
慎重
走できる
純(SD)
- 技術にむら, 諸所で能力差
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
- 動作の動機付けに軽度の差あり
- アクセント/ニュアンスの使用は普通
- リズム,テーマの表現は普通
- 音楽との情緒的関係が普通
- まずまずのパートナー関係
- タイミング:80%正しい
- SD でのリズムの表現:80%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 100%
- 滑りが音楽に合致, 軽度の例外
- 幾らかの動機ある動作
- アクセントとニュアンスの使用は並以下
- 音楽のスタイルと曲想を正しく表現
- 50%の時間はパートナー関係
- タイミング:70%正しい
- SD でのリズムの表現:70%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 90%
- 動機ある動作は幾つかあるが,しばしば意
味無しに見える
- 音楽の使用は適切だが表現は平均的で,
曲想とあったりずれたり
- 幾らかのパートナー関係
- タイミング:70%正しい
- SD でのリズムの表現:70%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 75%
- アクセント,ニュアンスの使用劣る
- たまにパートナー関係あり
- 動機の無い動作
- タイミング:50%正しい
- SD でのリズムの表現:50%正しい
- ダンスの雰囲気がある (FD): 50%
18 / 43
D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
演技構成点の採点基準
点の範囲
(Communications
1860 & 1875)
1.75-1.00
非常に劣る
0.75-0.25
極めて劣る
注:
スケーティング技術
の特徴
繋ぎのフットワーク/動作
の特徴
パフォーマンス/エクセキューション
の特徴
音楽の解釈/タイミング
の特徴
- 短く非常に劣るステップ/エッ - -ストローキング/簡単なターン/ポーズが大半 - ホールド,ユニゾンで格闘
- 動作の多くが音楽に合ってない
ジ
- 多くの大きな部分がハンド・イン・ハンドか - ユニゾン崩れ
- プログラムと音楽の関係は薄い
- 遅くフローがほぼない, トウ・プ サイド・バイ・サイド
- 20%の時間で互いに近接し - プログラムは主としてジャッジ側向き
ッシュ
- パターン・ダンス要素と他とのつなぎが非 た滑り
- 動作の配置に一貫性無し
- ステップ/ターンがほぼない, 主 常に劣る
- 調和が非常に劣る
- 単調
に 1 方向
- 身体/手足の線/身のこなし/ - 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
- スピードの変化は最小限
伸ばしが非常に劣る
(SD):20%
- 基本技術は非常に劣り,
- 非常に低い投射技術
諸所で一方が“運ばれてい
る”
- 極めて劣るステップと不安 - 全体を通じて基本的ストローキングと拙 - 不安定なホールド,制御ない - 殆どの動きは音楽に合っていない
定なエッジ
劣なポーズのみ
調和とユニゾン
- 全プログラムがジャッジ・サイド向き
- 両者ほとんど両足滑走
- 長いエッジは殆ど無く,パターンは直線 - 互いに近接した滑りの時間が - 動作の配置は行き当たりばったり
- 動作を制御できない
で構成
20%未満
- 氷面に不使用領域あり,頻繁に直線滑走
- ステップ/ターンに苦労, 常に1 - ホールドはほとんどハンド・イン・ハンドかサイ - 身体/手足の線,身のこな
またはフェンスに沿った滑走
方向
ド・バイ・サイド
し,伸ばし,極めて劣る
- 振り付けがダンスの統一感をもたらしている
- 両者基本技術が極めて劣 - パターン・ダンス要素と他とのつなぎが極 - 投射技術欠如― 2 人とも骨 (SD):10%
る
めて劣る
折り
- スピードを出せない
- 不適切な強弱
- 動作がリズム/曲想と無関係
- パートナー関係は僅かまたは無し
- タイミング:25%正しい
- SD でのリズムの表現:正しいのが 25%未
満
- ダンスの雰囲気がある (FD): 50%未満
- 強弱欠如
- 音楽/曲想/ニュアンス/アクセントと明らかに無関
係な孤立した仕草
- パートナー関係無し – “ソロ”2 人
- タイミング:正しいのが 25%未満
- SD でのリズムの表現:正しいのが 25%未
満
- ダンスの雰囲気がある (FD): 50%未満
 音楽の解釈/タイミングにおいて,特徴の“タイミング”とは以下を意味する:
- 主としてリズミカルなビートに合わせて滑ること,
- プログラムが音楽のフレージングとよく調和していること.
 もし転倒または中断がその後のプログラムの全体または一部に影響した場合には,1 つのまたは複数のプログラム構成要素の特徴に影響を及ぼしうる.
出典
演技構成点の調整
スケーティング技術
必須要素以外の部分でのバランスの喪失または躓き
音楽の解釈/タイミング
File name:
Version:
Date:
振り付け/構成
の特徴

1人
- 0.5/回

2 人とも
- 1.0/回
音楽に高揚させる効果がない(フリー・ダンス): - 1.0 から - 2.0
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
Communication 1860
Communication 1860
19 / 43
D – 演技構成点の採点基準
種目:
題名:
アイス・ダンス
衣装
出典
制限
1. ISU 選手権大会および冬季オリンピックおよび国際競技会においては,競技者の衣装は節度と品位のあ
るものでスポーツ競技会に適するものでなければならない.芝居じみていたり,けばけばしいデザインのも
のは許されない.しかしながら,衣装は選んだ音楽の特徴を反映するものであって良い.本競技種目に
ふさわしくないほどの,過剰に肌が露出している印象を与えるものであってはならない.男性はタイツでは
なく長ズボンを着用しなければならず,男性の衣装は袖なしであってはならない.加えて,アイス・ダンス
においては女性はスカートを着用しなければならない.アクセサリーや小道具は許されない.
Rule 501
これらの規定に従わない衣装は減点により罰せられる(第 353 条第 1 項 n)を参照せよ).
2. 衣装の飾りは取り外せてはならない.衣装の一部または飾りが氷上に落ちた場合,減点により罰せられる
(第 353 条第 1 項 n)を参照せよ).
明確化
File name:
Version:
Date:
規程第 501 条で述べられている衣装の制限を下記の通り明確化する:

“女性のスカート” ― 腰回りの全周囲をくるんでいなくてはならない.ただしスリットがスカートの一箇所ま
たは両側に腰まで入っていてもよい.

“過剰な肌の露出” ― 上半身の半分以上が覆われていなくてはならない.

“スポーツ競技会に適したもの” ― いずれのパートナーの衣装も身体の線が見えなくなるほどの生地や
装飾を付けてはならない.

“アクセサリーおよび小道具” ― 衣装の一部でダンス・リフトの補助に使うものも含む.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
Communication 1860
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D – 衣装
種目:
題名:
アイス・ダンス
減点―責任者
減点表
1
2
3
4
5
6
7
8
内容
演技時間違反 ― 規程第 502 条
超過または不足した 5 秒ごとに
違反要素/動作 ― 規程第 709 条および第 710 条の第 3 項
違反要素/動作ごとに
 リフト中の違反動作/姿勢(第 704 条 第 16 項)
 1 回転を超えるジャンプ(またはスロー・ジャンプ)または両パートナーが同時に行う 1 回転のジャンプ
 氷上に横たわる
罰則
-1.0
-2.0
衣装/小道具違反 ― 規程第 501 条第 1 項,ISU コミュニケーション第 1860 号
プログラムごとに
注:小道具違反はダンス・リフトにおいて衣装の一部をリフトの支持に使用することを含み,この場合レフェリーとジャッジ
により減点が適用され,テクニカル・パネルはコールの仕様に従ってそのダンス・リフトのレベルをコールする
衣装の一部/装飾品の氷上落下 ― 規程第 502 条第 2 項
プログラムごとに
転倒
パートナーの一方の転倒ごとに
両パートナーの転倒ごとに
 氷上に両膝をつくことや両膝をついて滑ること又は氷上に座ることは許されず,テクニカルパネルによって転倒とみ
なされる (規程第 709 条および第 710 条の第 1 項 k)) .
 転倒とは,“スケーターがコントロールを失い,その結果,体重の過半が身体のブレード以外の部分,例えば片手ま
たは両手,片膝または両膝,背,片尻または両尻,腕の一部,によって氷上に支えられた状態″と定義されている(
規程第 503 条第 1 項).
演技開始の遅れ ― 規程第 350 条第 2 項―1 秒から 30 秒遅れて開始した場合
10 秒を超える演技実施中の中断
10 秒を超え 20 秒まで
中断とはスケーターがプログラムの演技を中止した瞬間からプログラムの演技を
20 秒を超え 30 秒まで
再開した瞬間までに経過した時間と定義される(規程第 503 条第 2 項).
30 秒を超え 40 秒まで
中断地点から再滑走することが許された場合の演技の中断 ― 規程第 515 条第 3 項 b)
-1.0
責任者
レフェリー
テクニカルパネル**
どの要素においてもその実行中に違反動作があった場合,違反
動作の減点が適用されかつその要素がレベル1の要件を満たし
ていればレベル1とされる.レベル1の要件を満たしていない場
合はノーレベルとコールされる.
レフェリー+ジャッジ*
-1.0
-1.0
-2.0
レフェリー
テクニカルパネル**
-1.0
-1.0
-2.0
-3.0
レフェリー
レフェリー
中断が 40 秒を超えた場合,レフェリーによって合図が発せられ
そのカップルは棄権とされる.
レフェリー
中断開始後 40 秒以内にパートナーの一方がレフェリーに申告
しない場合,あるいは与えられた追加の 3 分間以内にカップル
が演技を再開できない場合,そのカップルは棄権とされる.
レフェリー+ジャッジ*
-5.0
振付制限違反
プログラムごとに -1.0
 ショート・ダンス:規程第 709 条第 1 項 d)パターン,g)セパレーション,h)ストップ,i)氷上に手をつく
 フリー・ダンス:規程第 710 条第 1 項 f)セパレーション,h)ストップ,j)氷上に手をつく
10 余分な要素 ― 余分な要素ごとに行う
余分な要素ごとに -1.0
コンピュータが要素の削除と減点を行う.
要素は無価値 TC は要素の削除と減点を認定あるいは訂正する.
ショート・ダンスの要件に従っていない要素,またはフリー・ダンスのウェルバランスに従っていない要素
11 音楽要件違反
プログラムごとに -2.0
レフェリー+ジャッジ*
ショート・ダンス:規程第 709 条第 1 項 c) (i)および(ii),フリー・ダンス:規程第 710 条第 1 項 c)
12 テンポ規定違反 ― ショート・ダンス:規程第 709 条第 1 項 c) (iii)
プログラムごとに -1.0
レフェリー
13 許された時間を超えたリフト ― 6 秒(ショート),10 秒(コレオ),12 秒(ロング)超過したリフトごとに
リフトごとに -1.0
レフェリー
*レフェリー+ジャッジ:全ジャッジとレフェリーを含むパネルの多数意見により減点を適用する.意見が 50:50 に割れた際は減点されない.スクリーン上のボタンを押すことで減点を適用する.
**テクニカル・パネル:TS が特定し,TC が認定あるいは訂正し,減点を行う.ただし TC による訂正要求に両 TS が賛同しない場合は TS と ATS による当初の決定が維持される.
9
File name:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 減点―責任者
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
シルバー・サンバの説明,表,ダイアグラム (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-20)
音
楽
テ ン ポ
パターン
時
間
- サンバ 2/4 拍子
- 2 拍子 54 小節/分
- 毎分 108 拍
- オプショナル
- 2 シークェンスで 59 秒
このダンスは両パートナーによるキリアン・ポジションでの 2 つのプログレッシブ
のシークェンスで始まる.それぞれのシークェンスの後のステップ 4 とステップ
8 は“クイック・クロスオーバー・スリップの RFI”である.これはランの 3 番目の
ステップ(LFO)の間右のフリー・フットを十分に伸ばして保ち,このフリー・フット
がステップ 4 とステップ 8(RFI クロス)で氷をとらえる時,これからフリー・フット
のなる左足がトレースを横切って素早く横後方に,氷面のすぐ上をスリップさせ
られる動作である.そして左足は十分に伸ばされ,リズムにアクセントを付ける
ために下向きにポイントされる.
女性はオープン・スリー・ターンを滑りクローズド・ホールドになるが,ターン(ステ
ップ 9)の後フリー・レッグを短時間持ち上げる.この間,男性はフリー・フットを
前方にやるスライド・シャッセ(ステップ 9a と 9b)を滑っている.その後両パート
ナーはサンバの特徴を表したシャッセのシリーズ(ステップ 10 から 17)をカー
ブのパターン上で踊る.ステップ 12~13 とステップ 16~17 はスライド・シャッ
セで滑る.すなわち男性は左足のフリー・レッグを外側に開き前方にスリップし,
この間女性は右のフリー・レッグを後方へ伸ばすことによって男性に合わせる.
ステップ 18 で両パートナーは 2 ビートの深いインサイドのスイング・ロール(男
性 LFI,女性 RBI)を滑る.その後彼らはリンクの中央から離れてフェンスに向
かう一連のシャッセを同程度のカーブのパターン上で滑る(ステップ 19~22).
ステップ 23 は 2 ビートのスイングである.
File name:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
両パートナーがシャッセ(ステップ 24~25)を滑った後,男性はスリー・ターン
を滑りキリアン・ホールドとなるが(ステップ 26),これは女性が RBO からクロ
ス・イン・フロントの LBI を滑っている間に行う.そして男性と一緒に 3 ビートの
RBO(ステップ 27)を滑る.男性のスリー・ターン(ステップ 26)のタイミングは
普通とは異なり,1 小節の 4 拍目で踏み込み,1 拍目でターンを行う.
両パートナーはクロス・ロール LBO(ステップ 28)を行ない,次にステップ 29
ではクロス・インフロント RBI から RBO へのチェンジ・エッジをフリー・レッグのト
リプル・スイング(音楽に合わせて前,後ろ,前)を行ないながら滑る.ダンスの
残りはキリアン・ホールドで滑られ,ステップ 30 と 31 の後,残りのステップは 4
つのステップ-シャッセ-ステップのシークェンス(いわゆる“インサイド・シャッセ”
― 各シークェンスの 2 つ目と 3 つ目のステップ(ステップ 33 & 34, 36 & 37,
38 & 39, 42 & 43a)がインサイド・エッジであることから)と 5 つのスリップ/ス
ライド・ステップ,それにフリー・レッグがトレースを横切った後方に保たれている
2 つのインサイド・エッジで構成されている.スリップ・ステップのタイミングは1・
1・½・½・1である(ただし最後のスリップ・ステップ―ステップ 47―では半拍氷
上に足を置いた後,半拍足を浮かせる).2 つのインサイド・エッジのステップで
あるステップ 48 および 49 ではフリー・フットのタック・アクション(押し込むよう
な動き)が必要である.
サンバの性格をよりよく表現するために,各カップルはステップ,フリー・レッグ・
ポジション,ダンス・ホールドの一貫性が保たれていることを条件に独自の表現
を行ってよい.
考 案 者
初
演
- コートニー・J・ジョーンズ,ペリ・V・ホーン
- クイーンズ・アイス・リンク,ロンドン,イギリス,1963 年
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D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
シルバー・サンバの説明,表,ダイアグラム (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-20)
ホールド
キリアン
クローズド
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9a
9b
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
男性
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Qcs
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Qcs
LFO
RFI-Sl Ch
LFO
RFI-Ch
LFO
RFI-Qlf
LFO
RFI-Ch
LFO
RFI-Qlf
LFI-SwR
RFO
20
LFI-Ch
½
21
22
23
24
25
26a
RFO
LFI-Ch
RFO-SwR
LFO
RFI-Ch
LFO3
½
½
2
½
½
26b
File name:
Version:
Date:
音楽の拍数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1+1
½
½
1
1
½
½
1
1
2
½
1+1
女性
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Qcs
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Qcs
LFOSw3
RBO
LBI-Ch
RBO
LBI-Qlb
RBO
LBI-Ch
RBO
LBI-Qlb
RBI-SwR
LBO
RBI-Ch
1
1
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
LBO
RBI-Ch
LBO-SwR
RBO
LBI-Ch
RBO
XF-LBI
ホールド
キリアン
番号
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43a
43b
44
45
46
47
48
49
男性
RBO
CR-LBO
XF-RBIO
(フリー・レッグを
前-後-前に
スイング)
XF-LBI
RBO-Qlf
LFO
RFI-Ch
LFI
RFO
LFI-Ch
RFI
LFO
RFI-Ch
LFI
RFO
LFI-Ch
RFI
RF-Lff
LF-Rff
RF-Lff
LF-Rff
RF-Lff
最後に Qlf
LFI
RFI
音楽の拍数
3
1
1+3
1
2
½
½
1
½
½
1
½
½
1
½
½
1
1
1
½
½
½
+½
2
2
女性
RBO
CR-LBO
XF-RBIO
(フリー・レッグ
を前-後-前に
スイング)
XF-LBI
RBO-Qlf
LFO
RFI-Ch
LFI
RFO
LFI-Ch
RFI
LFO
RFI-Ch
LFI
RFO
LFI-Ch
RFI
RF-Lff
LF-Rff
RF-Lff
LF-Rff
Rf-Lff
最後に Qlf
LFI
RFI
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D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
シルバー・サンバの説明,表,ダイアグラム (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-20)
File name:
Version:
Date:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
パソ・ドブレの説明,表,ダイアグラム(出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-16)
音
楽
テ ン ポ
パターン
時
間
- パソ・ドブレ 2/4 拍子
- 2 拍子 56 小節/分
- 毎分 112 拍子
- オプショナル
- 3 シークェンスで 51 秒
パソ・ドブレはドラマチックで力強いスパニッシュ・ダンスであり,身体のよいコントロー
ルと正確なフットワークが必要である.これらによって闘牛またはフラメンコ風の音
楽を表現することができる.
ステップ 1 から 15 は女性が男性の右側にいるアウトサイド・ホールドである.ダンス
はプログレッシブのシークェンスと,それに続く 2 つのシャッセのシークェンスで始ま
る.ステップ 8 と 9 は女性(後向き滑走)にも男性にも(前向き滑走)非常にまれな
スリップ・ステップである(“スライド・ステップ”とも呼ばれる).両足のブレードを氷上
にフラットに付けたまま,フリー・フットをスケーティング・フットに非常に近いところを
通してスライドさせ伸ばしきる.このステップには 2 つのやり方がある:1 つ目は,足
を氷上でスライドさせるときに体重のかかっている脚の膝を曲げて滑る方法,2 つ
目は体重を両足にかけて両膝を伸ばして滑る方法である.
ステップ 10 ではフリー・フットは氷面からはっきりと上げなければならない.次のス
テップ 11 において,チェンジ・エッジを明確に滑り,パターンにはっきりした外側へ
のふくらみを作る.男性はステップ 12 でクロス・インフロントをし,次にプログレッシ
ブ,続いてクロス・ビハインド・オープン・モホークを行う.女性は一連のクロス・ステ
ップを男性のステップに合わせて滑る.男性のモホークのあと,両パートナーはクロ
ーズド・ホールドになる.
ンスを滑る.女性の 2 つのシャッセのウチ 1 つ目は男性がステップ 20 で 2 ビート
踏んでいる間に行う.ステップ 21 から 24 までは一緒に同じステップを踏む.両パ
ートナーはステップ 20 の終わりまでクローズド・ポジションのままでいるように注意を
払わなければならない.
このダンスの一番難しい部分はたぶんステップ 26 から 28 のクロス・ロールの動作
である.これらのエッジはディープなほどよい.ダンスのテンポが速いので,そのた
めには非常に柔軟な膝の動作を必要とする.最後のクロス・ロールにおいて,両パ
ートナーともフリー・レッグを前方にスイングし,右のフォワード・アウトサイド・エッジを
滑り続ける.そしてフリー・レッグを踵に戻した瞬間に,(男性はプッシュの準備のた
めに,女性はカウント 4 と 1 の間の“and”の拍ですばやいスイング・オープン・モホ
ークを行うために)極短い RFI にチェンジする.こうして女性はダンスの再スタート
のためにアウトサイド・ポジションになる.
パソ・ドブレのパターンは全体としてはほぼ長円形だが,外側へのふくらみによって
ところどころゆがめられている.最初のプログレッシブはカーブに沿って滑る.しかし,
次に続くステップはむしろストレートである.チェンジ・エッジで外側へのふくらみが
生じ,これに続くステップ 12 から 25 はカーブを描く.クロス・ロールはパターンがず
れる原因となる.ダンスの再スタートの前の部分に最後のふくらみがある.
考 案 者
初
演
レジナルド・J・ウィルキー,ダフネ・B・ウォリス
ウェストミンスター・アイス・リンク,ロンドン,イギリス 1938 年
ステップ 17 はこのダンス初めての 2 ビート・エッジである.男性はフリー・レッグを
前方に伸ばし,女性はフリー・レッグを後方に伸ばす.男性はバックワード・シャッセ,
クロス・イン・フロント,2 ビートのバックワード・エッジを滑り,その後フォワードに向き
を変えオープン・ホールドとなり,シャッセとプログレッシブのシークェンスを滑る.そ
の間,女性はクロス・ビハインド・シャッセと 2 つのシャッセ,プログレッシブのークェ
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D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
パソ・ドブレの説明,表,ダイアグラム (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-16)
ホールド
アウトサイド
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
クローズド
アウトサイド
変更中
File name:
Version:
Date:
16
17
18
19
20a
20b
男性
LFO
RFI-Pr
LFO
RFI-Ch
LFO
RFI-Ch
LFO
RF-Lff Slip
Step
LF-Rff Slip
Step
XF-RFO
XB-LFIO
XF-RFI
LFO
RFI-Pr
XB-LFO
OpMo
RBO
LBI
RBO
XF-LBI
RBO
音楽の拍数
1
1
1
1
1
1
1
1
女性
RBO
LBI-Pr
RBO
LBI-Ch
RBO
LBI-Ch
RBO
LB-Rff Slip
Step
RB-Lff Slip
Step
XB-LBO
XF-RBIO
XB-LBI
RBO
XB-LBI
RBO
1
1
½+½
1
1
1
1
1
2
1
1
2
ホールド
オープン
番号
21
22
23
24
25
26
27
28
男性
LFO
RFI-Ch
LFO
RFI-Pr
LFO
CR-RFO
CR-LFO
CR-RFO-SwR
音楽の拍数
1
1
1
1
1
1
1
3
3
“and”
女性
LFO
RFI-Ch
LFO
RFI-Pr
LFO
CR-RFO
CR-LFO
CR-RFO-SwR
RFI OpMo to
LBI (カウント 4 &
1 の間)
XF-LBI
RFI
LFO
XB-RFI
1
1
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
RFI-Ch
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D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
図表
パソ・ドブレの説明,表,ダイアグラム (出典: ISU Handbook Ice Dance 2003, § I-16)
File name:
Version:
Date:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
Page 27 / 43
D – 図表
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 全般
質問(明確化)
回答
備考
許されない要素/動作と違反要素/動作の違いは何か.
違反要素/動作は規程第 709/710 条第 3 項に並
べられているものである(例:氷上に寝そべる).これ
らはテクニカル・パネルによりコールされ減点の措置
がなされる.さらに必須要素の中で行なわれたもので
あればレベルはレベル1の要件を満たしていればレベ
ル1となる.
他の許されない要素/動作はテクニカル・パネルに
よってコールされるものではない(例:ステップ・シーク
ェンスの逆行).これらはジャッジにより採点で考慮さ
れる.
シニアのフリー・ダンスにおいて,プログラムの所要時間が 3 いいえ.規程第 502 条により,そのプログラムの所要 シニアのフリー・ダンスの最小時間は 3 分 50
分 25 秒であった.レフェリーは採点無しの決定を下すべき 時間は要求された時間の範囲から 30 秒以内の不 秒である.この要求された時間の範囲から
30 秒少ないのは 3 分 20 秒である.
か.
足に収まっている.
File name:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 全般
質問(適用事例)
回答
備考
音楽が終わったあとでカップルが必須要素を終えた.ジャッ
ジはこの要素をどう採点すればよいか.
テクニカル・パネルがその要素をコールしている限り,
ジャッジはその要素全体の GOE を出すものとする.
もしその要素がプログラムの要求された時間
(プラス 10 秒が許される)より前に開始され
たなら,テクニカル・パネルはその要素をコー
ルする.
もしその要素がプログラムの要求された時間
(プラス 10 秒が許される)より後に開始され
たなら,テクニカル・パネルはその要素を無
視する.
ジュニアのフリー・ダンスにおいて,プログラムの所要時間が レフェリーは,
3 分 50 秒で,音楽はプログラムの最後まで演奏された.  プログラムの時間が定められた時間の範囲を超え
3:42 から 3:48 の間に必須要素が 1 つ実行された.レフェリ
たとして,5 秒 2 つ分の 2.0 の減点を適用する.
ーは何をすべきか.
その必須要素が定められた時間の範囲を過ぎてから
開始されたことをテクニカル・パネルに伝える.
File name:
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
テクニカル・パネルはその必須要素を認定
せず,GOE も数えられない.
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 音楽/リズム
質問(明確化)
回答
備考
“耳に聞こえるリズムのビート”とは何か.
ビートはあらゆる音楽にあるが,すべてのビートが聞こえるわけでは
ない.これはビートを聞こえるようにすることもできると言うことであ
る.音楽のビートを聞こえるようにする方法は様々である.

ドラムなどの打楽器でビートを作ることができる.クラブのあらゆ
るダンスミュージックでよく使われる.

ビートは音楽的な強調で作ることもできる.音を強くすることだ
けで生じる強拍と弱拍の連続がこれに当たる.これは“自然な”
ビートを持つクラシック音楽ではよくある.

ビートは 1 種類の楽器または声のみで音楽的な強調を使って
作ることもできる.
音楽に耳に聞こえるビートがない場合は打楽器でビートを追加する
ことができる.これが許容されるのは追加されたビートが元の音楽
のビートと合っているか補えているときだけである.時として追加さ
れたビートが自然なビートと合っていないことがあるが,これは問題
である.ビートを追加しないで済む方が大抵良い.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 音楽/リズム
質問(明確化)
回答
備考
ショート・ダンスではリズムが指定され,かつ
2014/15 シーズンのジュニアのショート・ダンス
では 1 つのプログラム中のリズムの数も指定さ
れている.これは厳密にはどういう意味か?
1. 音楽のリズム:規程第 606 条第 3 項で,リズムとは“音楽にそ
の性格を与える強拍と弱拍のパターンの規則正しい繰り返し”と
ある.もし
 選んだ音楽またはその一部についてその「リズム」(上記の
定義に基づく)が,指定されたリズムの『ISU アイスダンス音
楽リズム小冊子 1995』(またはその『追補』)での説明内容
を満たしていない場合,または
 選んだ音楽に含まれている「リズム」(上記定義に基づく)の
数が制限を超えた場合(2014/15 シーズンはジュニアのショ
ート・ダンスのみ),または
 パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークェンス
の全部または一部の間の「リズム」(上記の定義に基づく)が
指定されたものではない場合,または
 2014/15 シーズンのシニアのショート・ダンスにおいて,パー
シャル・ステップ・シークェンスの音楽がパターン・ダンス要
素の音楽と異なる場合,
例:
1. パターン・ダンス要素の間,選んだ音楽
の規則正しく繰り返される強拍と弱拍の
パターンがその音楽にサンバの性格をも
たらすものでない.ジャッジは音楽の減
点のボタンを押す.
2. ジュニアのショート・ダンスで 3 つの音楽
が使われた.1 つ目はサンバで 2 つ目は
マンボ.3 つ目は伝統的なサンバではな
いが規則正しく繰り返される強拍と弱拍
のパターンがその音楽にサンバの性格を
もたらすものである.ジャッジは音楽の減
点のボタンを押さない.
音楽要件の違反であり,ジャッジは音楽違反のボタンを押す.
2. ダンスのリズム:もしカップルが
 明らかに指定されていないリズム・スタイルでプログラムの全
部または一部を行った場合,または
 制限を超えた数のリズムを使ったプログラムを滑走した場合
(2014/15 シーズンではジュニアのショート・ダンスのみ),
 パターン・ダンス要素の全部または一部が指定されたのと
は異なるリズム・スタイルで演技した場合,
リズムの表現が正しくなく,ジャッジは演技構成要素の採点基
準に沿って適宜「タイミング/音楽の解釈」を採点するものと
する.
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 音楽/リズム
質問(適用事例)
回答
ショート・ダンスでは選んだリズムの音楽をいくつ使っ
てよいか.
リズムの数に制限はあるが,選んだリズムの音楽の数
についての制限はない.
レフェリーはどのようにしてパターン・ダンス要素中の
テンポをチェックすればよいか.
レフェリーはそのパターン・ダンス要素を行なうのに必
要な拍数にかかった時間を各パターン・ダンス要素の
(続けて行なわれる場合は最初のパターン・ダンス要
素の)最初のステップから計る.
中断があったときにも確実にテンポを確認するため
に,パターン・ダンス要素そのものの所要時間よりも
必要な拍数にかかった時間を計ることが必要であ
る.
レフェリーは 1 小節の最初から最後の小節の最後の
拍が完全に終わるまでの時間を計るよう注意しなけ
ればならない.
シーズン 2014/15 では,パターン・ダンス要素の拍
数と所要時間は次の通り.
疑いのあるときは,レフェリーはビデオ・リプレイでパタ
ーン・ダンス要素の所要時間を使って疑問点を確認
する.レフェリーはパターン・ダンス要素全体でテンポ
が一定であったかどうかも検討し,必要であればテン
ポの減点を行う.
 1SS と 2SS:52 拍,28.3 秒から 29.5 秒
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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備考
 1PD:32 拍,16.8 秒から 17.5 秒
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 衣装
質問(明確化)
回答
備考
パートナーの上半身の半分以上が肌色の素材で
覆われている.これは過度の肌の露出と見なされ
るか.
見なされる.第 501 条は実際に肌が露出していることだ
けでなく,過度に肌が露出した見た目であることを含
む..
リフトにおいて,リフトするパートナーが衣装の一部
を支持に用いた場合どうなるか.
衣装の一部が小道具として使われた場合,ジャッジとレ
フェリーは衣装/小道具違反の減点を適用する.
テクニカル・パネルは,衣装が支持に使われたか
どうかとは無関係にレベルを決定する.
第 501 条では「衣装は過度に肌が露出した見た
目ではならない」と述べており,コミュニケーション
第1860 号で「上半身の過半が覆われていること」
と明確化されている.ジャッジはこれらの基準をど
のように評価すればよいか.
この基準を評価するに当たって,ジャッジは体(前,後
ろ,横)の表面が衣装のバストライン(ブレストライン/ブ
ラライン)の最上部(上の水平線)から衣装のヒップライン
(下の水平線)の間であるとみなすものとする.腕はこの
表面には含まれない.この表面が少なくとも 50%は覆わ
れていなくてはならない.覆われている部分が前か後ろ
か横かや上か下かについては問わない.
この説明に合致していても胸部が覆われていない
衣装は,「衣装は品位のあるものでなければならな
い」という基準に反するので許されない.
背中が開いていて胸の上部から腰の高さまで前が
(体の両側まで)完全に覆われている衣装は 50%
の基準を満たすだろう.
ただし,腰より上でさらに前から切り込みを入れてし
まうと(肌色の布で覆ったとしても過度に肌が露出
した見た目となりうる),50%の基準は満たさないだ
ろう.
トップスにバンドゥやブラしかないような衣装は,そ
の部分の 50%を覆うような幅の広いものでないと
50%の基準を満たさないだろう.
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 振り付けの制限
質問(明確化)
回答
カップルがパターン・ダンス要素でロング・アクシスを
横切った.ジャッジは GOE の採点でこのことを考慮
しなければならないか,または振り付けの制限の減
点を適用するべきか?
これはパターン・ダンス要素の要求されたパターンの ジャッジは“リンクの大きさ”に注意すること.30 メー
違反であり,ジャッジは GOE の特徴の中の「正しいパ トルからそのリンクの幅を引いた長さ分までは横切っ
ターン」の項目にこの違反を反映させるものとする.
ても違反にはならない.
同時にショート・ダンスのパターンに関する要求事項
(“ロング・アクシスを横切ってよいのはリンクの各エンド
(フェンスから 20 メートルを超えない範囲で)で1回の
みである”)の違反にもなりうる.しかしこの場合は二重
の減点は必要ないので,ジャッジは振り付けの制限違
反の減点を適用しないものとする.
さらに,2014/15 シーズンのジュニアのショート・ダン
スではパターン・ダンス要素のシルバー・サンバのス
テップ 16~23 でロング・アクシスを横切ることが許
されている.
ショート・ダンスにおいて,セット・オブ・シークェンシャ このセパレーションは必須要素の一部ではないため,
ル・ツイズルの入りまたは非接触ステップ・シークェ GOE には影響しない.
ンスの入りでカップルが音楽の 1 小節より長い間離
れて滑った.ジャッジはこの状況をどう判断すべき
か.
ショート・ダンスでは,セパレーションはホールド・チェ
ンジのためにだけ許され,かつ音楽の1小節内に終
えなければならない.必須要素の前のセパレーショ
ンがこの制限時間を越えた場合には,ジャッジは振
り付けの制限違反の減点を適用しなければならな
い.
規程第 708 条第 1 項 b)には,“正規のサイズのア
イス・リンク(第 342 条)では,カップルはロング・アク
シスを横切ることは許されない.正規のサイズより小
さなリンクでは,カップルは小さくなったリンクの幅の
分だけロングアクシスを横切ってもよい.”とある.こ
の条項は規程第 342 条での正規のサイズである
56m×26m のリンクにも適用されるか.
3
備考
規程第 708 条3 第 1 項 b)における“正規のサイズの 例外として,パターン・ダンス要素のシルバー・サン
アイス・リンク”の用語は,30m 幅のリンクとして理解し バのステップ16から23ではロング・アクシスを横切
なければならない.もしリンクが 26m 幅ならば,カップ ることは,リンクのサイズにかかわらず許される.
ルは 2m までならロング・アクシスを越えてもよい.
訳注:原文では“Rule 608”
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― 振り付けの制限
質問(適用事例)
回答
ショート・ダンスの非接触ミッドライン/サーキュラ
ー・ステップ・シークェンスの入りまたは出において,
“ロング・アクシスを横切ってよいのはリンクの各エンド
(フェンスから 20 メートルを超えない範囲)で 1 回の
みである”と言う要件に違反する形でカップルがロン
グ・アクシスを横切った.これは許されるか.
この必須要素を独創的な振り付けの中で行なうため
に,要素の入りまたは出がロング・アクシスから十分離
れている場合に限り,そのようにすることも許される.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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備考
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
質問:2014/15 シーズンのシニアのショート・ダンスにおいて,ジャッジはパーシャル・ステップ・シークェンスの GOE をどのように評価すればよいか?
回答:コミュニケーション第 1860 号で定められているとおり,ステップ・シークェンスのための採点基準(特徴と調整)を使う.2014/2015 シーズンのシニアのショート
・ダンスのパーシャル・ステップ・シークェンスの要件はコミュニケーション第 1857 号で定められている.要件の違反に対する罰則を以下に再度記載する.
- パーシャル・ステップ・シークエンス(以下 PSt)はパターン・ダンス要素(以下 PDE)のパソ・ドブレの直後から開始する.これはテクニカルパネルのコールに従う:
違反はあり得ない
- PSt は氷面を完全に 1 周しなければならず,PDE の完了地点(PStの開始地点と同じ)で終わる:そうでない場合,ジャッジは“パターン/配置が正しくない,ま
たは完結しない”として,GOE を調整する(1 段階下げる)
- PSt は PDE と同じ音楽で滑走しなければならない:そうでない場合,ジャッジとレフェリーは,“音楽要件違反”として減点ボタンを押す
- PSt 全体を通して音楽のテンポは一定でなければならず,かつ 110 から 114bpm の間でなければならない:そうでない場合,レフェリーは“テンポの違反”として
減点ボタンを押す(ジャッジは何もしない)
- PSt の最初のステップは 4 小節からなる音楽のフレーズの 1 拍目でスタートしなければならず,4 小節からなる音楽のフレーズを任意の回数繰り返したところで
終わらなければならない:これらの要件の一方または両方が満たされない場合,ジャッジはそれに応じて GOE を調整する(1 段階下げる)
- PStはパソ・ドブレのステップ 8 から 12 までとステップ 28 を含まなければならない:含まれない場合,そのキーポイントはテクニカル・パネルによって No とコール
される(ジャッジは何もしない)
- パソド・ブレのステップ 8 から 12 までとステップ 28 は PDE とほぼ同じ場所で行われなければならない:そうでない場合,ジャッジは“パターン/配置が正しくない
,または完結しない”として GOE を調整する(1 段階下げる)
- 腕を伸ばしたハンド・イン・ハンド・ホールドを使ってはならない(許されるストップにおいても同様):継続的に使われた場合,ジャッジは“腕を完全に伸ばしたハンド
・イン・ハンド・ホールドで継続的に滑走”として GOE を調整する(1 段階下げる)
- パートナー同士は常に接触していなければならない(許されるストップにおいても同様):そうでない場合,テクニカル・パネルによってレベルが 1 段階下げられる(
ジャッジは何もしない)
- ショート・ダンスの許されるストップのうち 1 回を PSt に含むことができる.ただし 5 秒以内の場合.:2 回目のストップが含まれる,または許されるストップが 5 秒を
超える場合,そのストップは許されない要素であり,ジャッジは“許されない要素が含まれる(減点は 1 回ごとに)”として GOE を調整する(2 段階下げる)
- パターンの逆行は許されない:逆行が含まれた場合,ジャッジは“許されない要素が含まれる(減点は 1 回ごとに)”として GOE を調整する(2 段階下げる)
- ループは 1 回のみ許される:ループが 2 回以上ある場合,ジャッジは“許されない要素が含まれる(減点は 1 回ごとに)”として GOE を調整する(2 段階下げる)
- PSt の間,ショート・ダンスのパターン要件である“ロング・アクシスを横切ってよいのはリンクの各エンド(フェンスから 20 メートルを超えない範囲)で 1 回のみであ
る”を満たされなければならない:そうでない場合,ジャッジは”振付制限違反“として減点ボタンを押す.注意:ループの最中にフェンスから 20 メートルを超えな
い範囲でロング・アクシスを横切ることは PSt においては許され,パターン要件の違反を構成しない
補足:ショート・ダンスのストップの要件(2 回までの完全なストップ(それぞれ 5 秒まで),または 1 回の完全なストップ(10 秒まで)のいずれかが許される)を満たす
かどうかを確認するためにストップの数を数えるときは,ジャッジとレフェリーは PSt の中に含まれているかどうかに関係なく,プログラム中の全ての完全なストップを
考慮すること.
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D – 質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
質問(明確化)
エラー! ブックマークが定義されていません.
パターンダンス要素の GOE の特徴での“正確なパター
ン”とは何を意味するのか.
回答
備考
以下の通り.
-
軌跡が正確であること
-
パターン:ロング・アクシスを横切らないこと(例外
:シルバー・サンバのステップ 16 から 23 でロン
グ・アクシスを横切ることはリンクサイズに関わら
ず許される.)
-
セット・パターン・ダンスにおいて:パターンは『IS
U ハンドブック・アイスダンス』の中で規定される
パターンにだいたい合っていること
-
オプショナル・パターン・ダンスにおいて:パターン
は『ISU ハンドブック・アイスダンス』の中で規定さ
れるパターンから外れてもよいが,氷面を十分に
使っていること
2 つ以上のシークェンスが要求される場合:再スター
トと繰り返しが正確であること
パターン・ダンス要素において,カップルが独創的なフリ
ー・レッグの動作をした場合どうなるか?
フリー・レッグの独創的な動作がそのパターン・ダンス
の説明,ステップ表,ダイアグラムに全く影響しないの
であれば,ジャッジは GOE に対して何も行なわない
ものとする.
パターン・ダンス要素が要求されたビートで始まったが,
その後部分的にフレーズを外して行われた場合どうなる
か?
ジャッジは,“パターン・ダンス要素が要求された拍で
始まらない”という GOE の調整を適用しないが,採
点基準の中で“音楽の解釈/タイミング”の構成要素
には正しいタイミングの割合が含まれているので,この
状況をそこに反映するものとする.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
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パターン・ダンス要素において部分的にフレー
ズを外したという失敗が,要求された拍数を維
持していないステップの割合に応じてGOEに影
響することもあり得る.
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D – 質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
質問(適用事例)
回答
備考
パターン・ダンス要素において,カップルがステップ/エ
ッジを要求された拍数の間保つことができなかった.ジ
ャッジはこのエラーをどう評価すればよいか.
そのステップ/エッジがキー・ポイントの一部でもそう
でなくても,要求された拍数の間保たれなかった場合
は,その割合に応じてパターン・ダンス要素の GOE
を調整しなくてはならない(採点基準を参照のこと).
テクニカル・パネルはそのキー・ポイントが正しく
実行されなかったとみなす.
パーシャル・ステップ・シークェンスで,カップルがあるホ
ールドから他のホールドへ変更する際,完全に腕を伸ば
したハンド・イン・ハンド・ホールドを経由した場合,ジャッ
ジは何をすべきか.
何もすることはない.
完全に腕を伸ばしたハンド・イン・ハンド・ホール
ドで継続的に滑走したときは,ジャッジはステッ
プ・シークェンスの GOE の調整(パーシャル・
ステップ・シークエンスにも適用)にしたがって
GOE を1段階下げる.
パーシャル・ステップ・シークェンスにおいて,あるカップ
ルがダンス・スピンを行ったが,テクニカル・パネルはショ
ート・ダンスの要件に従ってこのダンス・スピンを認定しな
かった.この場合ジャッジは何もしなくてよいのか.
いいえ.このダンス・スピンはジャッジによって単にスト
ップとみなされ,もし 5 秒を超えるか,パーシャル・ス
テップ・シークエンス中にすでに他のストップがなされ
ているならば,許されない要素とみなされる.
もしダンス・スピンがフリー・ダンスのステップ・シ
ークェンスで行われた場合,ジャッジはこれもス
トップとみなすが,これは許されない要素である
.それとは別に,テクニカル・パネルはこのダン
ス・スピンを認定し,ノーレベルを与える.
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D – 質問と回答(Q&A) ― パターン・ダンス要素/パーシャル・ステップ・シークエンス
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― ダンス・リフト
質問(明確化)
回答
音楽が始まる前からリフトした状態でプログラムが開
始された場合,リフトの時間はどのように計ればよい
か.
リフトの時間は両パートナーのうち1人が動き出したと
ころから計る.
両パートナーがリフトをしたままプログラムを終えた場
合,リフトの時間はどのように計ればよいか
リフトの時間は動きが完全に止まるところまで計る.
質問(適用事例)
回答
ロング・リフトが試みられたが,1 つ目の直後で中断
したためテクニカル・パネルはショート・リフトの 1 タイ
プと認定した.このリフトは何秒以内であるべきか.
コンビネーション・リフトの 1 つ目と 2 つ目の各部分の
時間は制限されていないので,コンビネーション・リフト
の最大時間(すなわち 12 秒)となる.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
備考
備考
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D – 質問と回答(Q&A) ― ダンス・リフト
種目:
題名:
4
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― ツイズル
質問(明確化)
回答
セット・オブ・ツイズルにおいて,カップルは追加の特
徴として3つ目のツイズルを行う.もし3つ目のツイズ
ルを行なう際にカップルの片方または両者が失敗し
た場合,この失敗は GOE にどれだけ影響するか.
ジャッジはこの失敗を出の失敗と見なし,要求された
ツイズルでの失敗とはみなさないものとする.ジャッジ
が GOE を決める際には,他の出の失敗と同じように
扱い,“入り/出”の項目で1段階かそれ以上下げる
べきである.その結果 GOE が1段階下がることがあ
るかもしれない.
備考
セット・オブ・ツイズルにおいて,両パートナーが行な ない.両パートナーがつなぎのステップを同じく行なわ
うつなぎのステップが互いに異なっていた.ジャッジ なければならないという要件はない.
は何か行なう必要があるか.
ジャッジは GOE の特徴の中の“つなぎのステップ
/フットワーク”という観点に注意を払う.
セット・オブ・ツイズルにおいて,パートナー同士のパ
ターンが交差した,またはパートナー同士が互いに
鏡像(ミラー)に滑った.パートナー同士が両手間隔
より離れた.ジャッジはこの状況をどう判断すべき
か.
セット・オブ・ツイズルの入りでのセパレーションが長
すぎるのは振り付けの制限違反であり,ジャッジとレ
フェリーによる減点の対象となる. 4
セット・オブ・ツイズルの採点基準では,これらが概し
て両手間隔より離れて行なわれた際にはジャッジは
GOE を1段階下げ,振り付けの制限違反の減点は
行わないと定めている.ただし,交差したり鏡像に滑っ
たりするためにパートナー同士の距離がわずかに両手
間隔より離れた場合は,ジャッジはこの引き下げを行
なわない.
訳注:“Handbook for Officials 2014 ― Additional Q&A #1”にて削除された.
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Handbook for Referees and Judges 2014 Ja.docx
2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
Page 40 / 43
D – 質問と回答(Q&A) ― ツイズル
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― ツイズル
質問(適用事例)
回答
セット・オブ・ツイズルにおいて,カップルは追加の特
徴として3つ目のツイズルを行なう.もし3つ目のツイ
ズルを行なう際にカップルの片方または両者が転
倒した場合,この転倒は GOE にどれだけ影響する
か.
ジャッジはこの転倒を出の部分で起きたと見なすもの
とするが,出の部分も必須要素の一部である.したが
ってジャッジは転倒に対する採点基準に従って GOE
を調整する.すなわち,パートナーの片方が転倒した
場合には最大 -2,両方が転倒した場合には最大-3
となる.
セット・オブ・ツイズルにおいて,ツイズルの間でジャ いいえ.セット・オブ・ツイズルには許されない要素は
ンプが行なわれた場合,ジャッジは特別な対応をす 定められていない.
べきか.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
備考
1回転を越えるジャンプまたは両パートナーが同時
に行なう1回転のジャンプが行われた場合,これら
は違反要素/動作なのでテクニカル・パネルが対
処する.
Page 41 / 43
D – 質問と回答(Q&A) ― ツイズル
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― ステップ・シークェンス
質問(明確化)
回答
備考
非接触ステップ・シークェンスにおいて,パートナー
同士のパターンが交差した,またはパートナー同士
が互いに鏡像(ミラー)に滑った.このときパートナー
同士が両手間隔より離れた.ジャッジはこの状況を
どう判断すべきか.
ステップ・シークェンスの採点基準では,これらが概し
て両手間隔より離れて行なわれた際にはジャッジは
GOE を1段階下げ,振り付けの制限違反の減点は
行わないと定めている.ただし,交差したり鏡像に滑っ
たりするためにパートナー同士の距離がわずかに両手
間隔より離れた場合は,ジャッジはこの引き下げを行
なわない.
非接触ステップ・シークェンスの入りでのセパレーシ
ョンが長すぎるのは振り付けの制限違反であり,ジャ
ッジとレフェリーによる減点の対象となる. 5
質問(適用事例)
回答
備考
ステップ・シークェンス・スタイル B で,逆行は許さ カップルが逆行の入りや出のために氷上に静止して
れる.しかしながら,ストップは許されない要素であ 留まっている完全なストップは許されない要素とみな
る。ジャッジはこの状況をどう扱えばよいか? 6
される。しかし滑走方向を反転するためだけのわずか
なストップ動作は完全なストップとはみなされない。 6
ステップ・シークェンスのスタイル B で,音楽の 2 小
節を超えない 1 つの逆行が許される.逆行にかか
った時間をジャッジはどう計ればよいか.
5
6
カップルが逆行を始めたときから,ステップシークエン
スの主な進行方向で再度滑走するまで.
訳注:“Handbook for Officials 2014 ― Additional Q&A #1”にて削除された.
訳注:“Handbook for Officials 2014 ― Additional Q&A #1”にて置き換えられた.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 質問と回答(Q&A) ― ステップ・シークェンス
種目:
題名:
アイス・ダンス
質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
質問(適用事例)
回答
備考
カップルはコレオグラフィック・スピニング・ムーブメン
トを完全に腕を伸ばしたハンド・イン・ハンド・ホールド
で実施した.ジャッジは何かをすべきか.
何も行わない.
コレオグラフィック・スピニング・ムーブメントの定義で
は,ホールドの種類に制限を設けていない.
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2014(日本語訳第 2 版 2014 年 9 月 24 日)
31.7.14
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D – 質問と回答(Q&A) ― コレオグラフィック・エレメンツ
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