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これまでの委員会でいただいたご質問への回答について
これまでの委員会 これまでの委員会でいただいたご 委員会でいただいたご質問 でいただいたご質問への 質問への回答 への回答について 回答について 平成25 平成25年 25年5月31日 31日 東北電力株式会社 p1 目次 ○燃料費 石炭火力の活用について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P2 燃料費のうち燃料費調整制度に反映されるコスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P3 原価織込み石炭購入価格について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P4 重原油の諸経費に係る効率化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P5 石炭輸送船 用船料市況変動への対応について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P6 ○設備投資関係費 核燃料調達に関する効率化の取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P7 ○その その他経費 その他経費 関係会社における当社向け売上高の割合と原価管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P8 ○費用 費用の 費用の配賦とレートメーク 配賦とレートメーク スマートメーターを活用した新たな料金メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P9 石炭火力の 石炭火力の活用について 活用について p2 これまでも原価低減の観点から,経済性に優れた石炭火力を積極的に導入し,ベース供給力として活用してい る。 石炭火力は,経済性やエネルギーセキュリティー確保の観点から,引き続き活用していくこととしているが,新増 設については,新しい火力電源入札の運用に係る指針やCO2排出量対策などの国の規制措置動向を考慮しつ つ検討することとしている。 (億kWh) p3 燃料費のうち 燃料費のうち燃料費調整制度 のうち燃料費調整制度に 燃料費調整制度に反映されるコスト 反映されるコスト 燃料費調整制度は,料金改定時に織込んでいる火力燃料消費量について,燃料市況や為替レートの変化による 燃料価格の変動影響を電気料金に反映する制度。 今回の料金改定のように,原子力の低稼働など電源構成の変化により,火力燃料消費量そのものが増え燃料費 が増加した場合には対応できない。 ※燃料費及び購入販売電力料(火力のみ)の増分約1,600億円に対し,改定前収入に含まれる燃料費調整額は約100億円 このため今回の改定では,平成25~27年度の原価算定期間に見込まれる燃料消費量への置換えを含め,火力 燃料費全体を見直すもの。これに伴い,平成24年10月~12月の貿易統計価格に基づく基準燃料価格とする等, 燃料費調整の前提諸元を見直している。 【火力燃料費の変動イメージ】 <前回料金改定時> <燃料価格・電源構成が変動> ( 燃料価格) 前回料金改定時 の火力燃料費 (A) ①燃料価格の変動 市況や為替レートの変化による 燃料価格の変動分 ⇒燃料費調整制度により 電気料金に反映 ①約100億円 (A) ② 約1,500 億円 ②燃料消費量の増 電源構成の変化により, 前回料金改定時の織込み数量を 超えて消費した分 ⇒燃料費調整制度では 対応不可 (燃料消費量) p4 原価織込み 原価織込み石炭購入価格について 石炭購入価格について 当社は,発電所における荷役料等の諸経費面でも効率化を図っており,今回原価算定においても,諸経費を含めた トータルの費用では,他電力に比べ競争力のある水準で織込んでいる。 今回の原価算定方法については,震災前3か年の国別調達実績比率を用いており,さらに今後の効率化努力とし て亜瀝青炭シェア拡大(前回3%→11%)を織込んだ,当社の石炭使用見通しを踏まえた内容となっている。 (円/t) 石炭単価の 石炭単価の比較( 比較(各社料金改定申請ベース 各社料金改定申請ベース) ベース) 12,000 1,626 10,000 203 1,450 356 1,901 1,352 15 313 諸経費,石炭税相当分 価格差相当分 全日本CIF 8,000 ※対象となる全日本CIFの期間は, 料金申請時期により各社異なる。 6,000 ※対象全日本CIF 平成24年7~9月 ※対象全日本CIF 平成24年10~12月 0 A社 B社 (注)電気料金審査専門委員会資料等による当社試算値 C社 当社 p5 重原油の 重原油の諸経費に 諸経費に係る効率化について 効率化について 諸経費については,最大限の効率化として合計16億円を織込んでいる(輸入代行料:▲2億円,荷役料・貯炭管理費 用▲1億円,気化費▲13億円)。その他,重原油の諸経費に係る効率化は以下のとおり。 「製油所における費用等」は,製油所等におけるタンク管理費・一般管理費・脱硫精製費等が該当する。これらコスト は売主価格の一部であり,石油元売りと大口需要家間の交渉(いわゆるチャンピオン交渉)の結果を基に算定してお り,大口需要家と同等の効率化が反映された水準となっている。 「内航運賃」は,重原油の国内輸送費用が該当する。当社は内航専用船を1隻有しており,これを最大限活用すること による効率化を原価に反映している。 ◆当社原価織込み購入価格と内訳 (各燃料種別ともCIF価格部分を点線で囲み,太枠は売主価格の部分,数値は原価織込み価格に占める割合を示す) 重油 70,091 原油 70,245 円/kl 石炭 11,465 円/kl LNG 70,564 円/t 内訳 内訳 内訳 内訳 CIF価格 CIF価格 CIF価格 CIF価格 燃料代 運賃 保険料 計 その他 石油石炭税 諸経費等 【内訳】 ・製油所に 製油所における 費用等 費用等 ・内航運賃 ・荷役料等 83% 2% 0.2% 85% 85 % 3% 12% 9% 2% 1% 燃料代 運賃 保険料 計 その他 石油石炭税 諸経費等 【内訳】 ・製油所に 製油所における 費用等 費用等 ・内航運賃 ・荷役料等 85% 4% 0.1% 89% 89 % 燃料代 運賃 保険料 計 75% 13% 0.1% 88% 88 % 燃料代 運賃 保険料 計 ※LNG価格は燃料代・ 運賃・保険料込みの価 格で決まることが多い 3% 8% その他 石油石炭税 諸経費等 【内訳】 9% 3% その他 石油石炭税 諸経費等 【内訳】 5% ・輸入代行料 1% ・輸入代行料 2% 1% ・荷役料 1% 1% ・荷役料 ・基地における気化費 ・発電所における 貯炭管理費用 円/t 95% 95 % 2% 3% 0.3% 0.1% 1% 2% ・発電所までのパイプライン による配送費 p6 石炭輸送船 用船料市況変動への 用船料市況変動への対応 への対応について 対応について 当社は,スポット用船契約は,以下の観点から,緊急時(天候不良による長期滞船時等)を除き採用していない。 ①スポット用船市況は相場の変動性が大きく,高騰した際のデメリットが大きい ②当社の発電所に適合する型式や設備を持つ石炭船を,当社が望むタイミングで確保できない可能性がある なお,専用船,専航船およびCOA契約(使用船を特定せずに航海数を定める輸送契約)の最適な組合せ(※)により, 今回の当社原価織込みフレートは,用船市況が下落基調で推移した過去至近2か年のスポット用船料の平均と遜色 ない水準で織込んでいる。 (※)平成24年度実績シェア: 専用船34.5%,専航船32.6%,COA32.9% パナマックス船 パナマックス船(7万トン級 トン級)スポット用船料市況 スポット用船料市況と 用船料市況と当社原価織込み 当社原価織込み用船料 用船料($/日) 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 H23FY~H24FY スポット用船料平均 20,000 当社原価織込み 当社原価織込み 用船料 0 H19FY H20FY H21FY (出典)海運会社提供データをもとに当社作成 H22FY H23FY H24FY H25FY~H27FY (原価算定期間) p7 核燃料調達に 核燃料調達に関する効率化 する効率化の 効率化の取り組み 核燃料の調達は,ベース電源用の燃料であること,ウラン精鉱の購入から装荷まで長期間を要すること,各工程の 生産者が限定的で寡占化が進んでいることなどを踏まえ,これまでは「長期契約」および「調達先分散化」を基本と しながら,競争入札などの実施を通じて経済性も追求。 今後の調達においては,原子力発電所の稼働状況を踏まえ,上記に加えて既存契約における引取数量削減なども 検討していく。 工程 ウラン精鉱 転換・濃縮 平成25~ 年度の 平成 ~27年度 年度の取り組み 従来の 従来の取り組み ・調達先の分散化 ・競争入札の実施 ・上限価格等の導入 既存契約における引取数量削減,後年 次への繰延などにより,調達数量の削減 を図る。 成型加工 ・競争入札の実施 ≪原子燃料投資額の比較≫ 投資額 (億円/年) 今回 (H25~27) 前回 (H20) 差引 127 175 ▲48 投資額を 投資額を抑制 p8 関係会社における 関係会社における当社向 における当社向け 当社向け売上高の 売上高の割合と 割合と原価管理 関係会社(当社との平成23年度取引額上位20社)の売上高は当社向けが3,551億円(構成比55%),一般向け が2,889億円(構成比45%)となっている(平成23年度実績)。 関係会社は利益管理にあたり,より実態を把握できる配賦方法による原価管理を実施している。 具体的には,売上原価は原則として件名を把握し顧客(当社・一般)ごとに直課している。直課が困難な費用,販売 費および一般管理費は,各社が定めたルールに基づき,顧客ごとに配賦している。 会社名 材料費・外注費 東 日 本 興 業 ㈱ ㈱ エ ル タ ス 東 北 東 北 用 地 ㈱ 通 研 電 気 工 業 ㈱ 東北インフォメーション・システムズ㈱ ㈱ ユ ア テ ッ ク 日本海エル・エヌ・ジー㈱ 東 北 電 機 製 造 ㈱ ㈱ ト ー ク ス 東 北 緑 化 環 境 保 全 ㈱ 東 北 発 電 工 業 ㈱ ㈱ エ ル ク 東 北 計 器 工 業 ㈱ 北 日 本 電 線 ㈱ 東北インテリジェント通信㈱ 東 北 ポ ー ル ㈱ 相 馬 共 同 火 力 発 電 ㈱ 常 磐 共 同 火 力 ㈱ 酒 田 共 同 火 力 発 電 ㈱ 東 北 水 力 地 熱 ㈱ 売上原価の主な区分方法 人件費 経費 販売費および一般管理費 の主な区分方法 売上高比率 件名ごとに直課 件名ごとに直課 件名ごとに直課 設備利用比率 直接原価比率 設備利用比率 稼働時間比率 稼働時間比率 売上原価人件費比率 売上原価比率 売上数量比率 稼働時間比率 売上高比率 売上原価比率 売上高比率 売上高比率 人員数比率 売上高比率 売上高比率 売上高比率 固定資産簿価比率 固定資産簿価比率 固定資産簿価比率 売上数量比率 売上数量比率 売上数量比率 稼働時間比率 固定資産簿価比率 売上高比率 売上数量比率 全て当社向け取引 p9 スマートメーターを活用 スマートメーターを活用した 活用した新 した新たな料金 たな料金メニュー 料金メニュー 低圧スマートメーターは,平成27年度から導入を開始。 各種調査・分析結果を踏まえ,平成27年度以降,スマートメーターを活用した料金メニューを導入する予定。具体 的には季節別時間帯別料金メニューの多様化に加え,より柔軟な料金メニューの導入を予定。 ■ スマートメーターの導入状況と新たな料金メニューの導入について 平成25年度 スマートメーターの 導入状況 平成26年度 スマートメーター・通信端末仕様確定 スマートメーター・通信端末仕様確定・ 通信端末仕様確定・調達 ○以下の 以下の調査を 調査を予定 ・今夏導入の 今夏導入の「ピークシフト季節別 ピークシフト季節別 時間帯別電灯」 時間帯別電灯」の節電・ 節電・需要抑制 効果などの 効果などの分析 などの分析 ・デマンドレスポンスに関 ・デマンドレスポンスに関する国内外 する国内外 の実証試験の 実証試験の研究や 研究や,お客さまの 電気使用実態・ 電気使用実態・ ニーズ等 ニーズ等の調査 平成27年度 平成28年度 ~ 取替サイクル 取替サイクル等 サイクル等でスマートメーター設置 でスマートメーター設置 ○左記の 左記の調査等を 調査等を踏まえスマートメーターを活用 まえスマートメーターを活用 した新 した新たな料金 たな料金メニューを 料金メニューを導入 メニューを導入する 導入する予定 する予定 ・季節別時間帯別料金メニューの 季節別時間帯別料金メニューの多様化 メニューの多様化 (きめ細 きめ細かな料金区分 かな料金区分の 料金区分の設定) 設定) ・より柔軟 ・より柔軟な 柔軟な料金メニューとしてクリティカル・ピーク・ 料金メニューとしてクリティカル・ピーク・ プライシング, プライシング,通告調整型メニュー 通告調整型メニュー(※)など ※ 両メニューとも需給状況に応じた電力会社からの通知に基づき料金を変更することで,お客さまの節電・需要抑制を促すもの。 ・クリティカル・ピーク・プライシングは通知によりピーク時間帯などの料金単価を高くする料金メニュー。 ・通告調整型メニューは通知により使用電力を減少いただいた分を割引く料金メニュー。