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平成18年2月期 決算短信(連結)

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平成18年2月期 決算短信(連結)
平成 18 年 2 月期 決算短信(連結)
平成 18 年 4 月 12 日
株式会社ダイエー
上 場 会 社 名
コード番号 8263
(URL http://www.daiei.co.jp/)
代
表
者 役職名
代表取締役社長
問 合 せ 先 責 任 者 役職名
管 理 本 部 長
上 場 取 引 所 東大名福札
本社所在都道府県 兵 庫 県
氏名 樋口 泰行
氏名 門田 廣夫
TEL(03)3433-9554
決算取締役会開催日 平成 18 年 4 月 12 日
親会社等の名称
株式会社産業再生機構
米国会計基準採用の有無
他 1 社(コード番号: ― )
親会社等における当社議決権所有比率
無
1.平成 18 年 2 月期の連結業績(平成 17 年 3 月 1 日∼平成 18 年 2 月 28 日)
(1)連結経営成績
営
業
収
益
百万円
18 年 2 月期
17 年 2 月期
33.7%
1,675,127
1,833,818
営
%
利
益
百万円
△ 8.7
△ 8.0
経
%
44,527
42,390
1 株当たり
当期純利益
当 期 純 利 益
業
(単位:百万円未満四捨五入)
株主資本
当期純利益率
利
益
百万円
5.0
△ 17.9
潜在株式調整後
1 株当たり当期純利益
常
24,268
7,301
%
232.4
△ 76.8
総 資 本
経常利益率
営業収益
経常利益率
百万円 %
円
銭
円
銭
%
%
%
18 年 2 月期
413,160 −
2,371
74
2,205
20
−
1.6
1.4
17 年 2 月期
△ 511,198 − △ 806
43
−
−
0.4
0.4
(注)①持分法投資損益
18 年 2 月期
△3,653 百万円
17 年 2 月期
△17,399 百万円
②期中平均株式数(連結) 2 ページをご参照ください。
【※1】
③会計処理の方法の変更
無
④営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益におけるパーセント表示は、対前期増減率
⑤平成 17 年 5 月 10 日付をもって、発行済普通株式について 10 株を 1 株の割合で併合しました。なお、18 年 2 月
期の期中平均株式数、1 株当たり当期純利益及び潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益は、期首に併合が行 われ
たものとして計算しております。
(2)連結財政状態
総 資 産
株主資本
株主資本比率
百万円
百万円
18 年 2 月期
1,343,307
112,632
17 年 2 月期
1,626,800
△ 412,098
(注)期末発行済株式数(連結) 2 ページをご参照ください。【※2】
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による
投資活動による
キャッシュ・フロー
キャッシュ・フロー
百万円
百万円
18 年 2 月期
12,005
115,526
17 年 2 月期
36,228
8,990
(4)連結範囲及び持分法の適用に関する事項
連結子会社数 77 社
持分法適用非連結子会社数 − 社
1 株当たり株主資本
%
8.4
△ 25.3
財務活動による
キャッシュ・フロー
百万円
△ 163,213
△ 36,466
円
568
△1,457
銭
85
04
現金及び現金同等物
期 末 残 高
百万円
169,336
204,151
持分法適用関連会社数 11 社
(5)連結範囲及び持分法の適用の異動状況
連結 (新規) 2 社 (除外) 21 社
持分法 (新規) − 社
(除外) 2 社
2.平成 19 年 2 月期の連結業績予想(平成 18 年 3 月 1 日∼平成 19 年 2 月 28 日)
営
業
収
益
経
百万円
中 間 期
660,000
通
期
1,330,000
(参考)1 株当たり予想当期純利益(通期) 25 円
常
利
益
当 期 純 利 益
百万円
16,000
42,000
百万円
5,000
5,000
25 銭
*上記予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によっ
て予想数値と異なる場合があります。上記業績予想に関する事項につきましては、添付資料の 11 ページをご参照ください。
−1−
【※1】「期中平均株式数(連結)」
17 年 2 月期
18 年 2 月期
株
433,120,248
普通株式
甲種類株式
優先株式
A種優先株式
B種優先株式
D種①優先株式
D種②優先株式
E種優先株式
F種優先株式
G種優先株式
株
89,497,576
80,606,891
−
4,500,000
4,500,000
20,000,000
20,000,000
50,000,000
80,000,000
50,000,000
863,014
863,014
1,643,836
1,643,836
9,589,041
15,342,466
9,589,041
【※2】「期末発行済株式数(連結)」
17 年 2 月期
普通株式
甲種類株式
優先株式
A種優先株式
B種優先株式
D種①優先株式
D種②優先株式
E種優先株式
F種優先株式
G種優先株式
18 年 2 月期
株
442,058,238
株
98,266,387
99,733,950
−
4,500,000
4,500,000
20,000,000
20,000,000
50,000,000
80,000,000
50,000,000
−
−
−
−
−
−
−
(注) 当連結会計年度における発行済株式数の増減は以下の通りであります。
(平成 17 年 3 月 31 日)
・D種①優先株式及びD種②優先株式を
普通株式に転換
(平成 17 年 5 月 10 日)
・株式併合による減少
併合比率
(株式の種類)
(発行済株式数)
(資本組入額)
D種①優先株式
D種②優先株式
転換した普通株式
△
△
20,000,000 株
20,000,000 株
181,077,410 株
−
−
−
普通株式
△ 567,895,878 株
−
A種優先株式
△
B種優先株式
△
4,500,000 株
E種優先株式
△
50,000,000 株
F種優先株式
△
80,000,000 株
G種優先株式
△
50,000,000 株
10 株を 1 株の割合で併合
(平成 17 年 5 月 10 日)
・資本減少及び資本減少に伴う無償強制
消却
4,500,000 株
△ 119,010,560,000 円
(平成 17 年 5 月 10 日)
・第三者割当増資
(平成 17 年 7 月 1 日)
・十字屋株式と株式交換
交換比率
十字屋の株式 1 株に対してダイエーの
普通株式 0.043 株を割当
普通株式
甲種類株式
普通株式
−2−
33,244,650 株
99,733,950 株
2,960,646 株
18,517,270,050 円
37,499,965,200 円
−
「1.平成 18 年 2 月期の連結業績」指標算式
○
1 株当たり当期純利益
普通株式に係る当期純利益
普通株式の期中平均株式数(連結)
○
潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益
普通株式に係る当期純利益
普通株式の期中平均株式数(連結)+潜在株式数
○
1 株当たり株主資本
普通株式に係る期末の株主資本の額
期末の普通株式の発行済株式数(連結)
(注) 普通株式には「甲種類株式」
、「A種優先株式」及び「G種優先株式」の転換仮定方式による普通株式増加数を
含んでおります。
「2.平成 19 年 2 月期の連結業績予想」指標算式
○
1 株当たり予想当期純利益(通期)
普通株式に係る予想当期純利益
期末発行済普通株式数(連結)
(注) 普通株式には「甲種類株式」の転換仮定方式による普通株式増加数を含んでおります。
−3−
Ⅰ
企業集団の状況
ダイエーグループは、当社及び連結子会社 77 社、関連会社 11 社により構成されております。
当社グループの事業に係る位置付けと事業の種類別セグメントとの関連は以下の通りです。
なお、事業区分は「事業の種類別セグメント情報」と同一であります。
【小 売 事 業】
総合小売業としてのゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(GMS)、スーパーマーケット(SM)、
百貨店、各種専門店等の幅広い小売事業を営んでおります。
【金 融 事 業 】
信販事業、各種金融商品の販売、融資及びリース事業等を営んでおります。
【不動産事業】
店舗開発、運営、管理及び不動産賃貸業を営んでおります。
【その他事業】
外食、レジャー等の事業を営んでおります。
以上についての事業系統図を示すと次頁の通りです。
−4−
【小売事業】
16社
㈱ダイエー (連結財務諸表提出会社)
商品供給
(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)
(スーパーマーケット)
商品供給
(百貨店)
連結子会社
㈱十字屋
㈱中合
(スーパーマーケット)
連結子会社
㈱サカエ *
㈱セイフー *
㈱ビッグ・エー
関連会社
㈱マルエツ
他3社
商品供給
(売上仕 入契約 )
(専門店)
連結子会社
㈱アシーネ
㈱ロベリア
㈱コルドバ
クレジット債権買取
資金融資
リース契約
資金融資
【金融事業】
13社
連結子会社
㈱オーエムシーカード
㈱ディー・ジー・ビー
㈱日本流通リース
関連会社
店舗開発
不動産賃貸
資金融資
リース契約
【不動産事業】
26社
連結子会社
㈱浦安中央開発
㈱オレンジエステート
㈱ダイエーリーシングカンパニー 他21社
他9社
1社
関連会社
クレジット債権買取
資金融資
リース契約
【その他事業】
他3社
店舗開発
不動産賃貸
2社
商品の仕入
役務の提供
34社
(外食)
連結子会社
㈱オレンジフードコート 他1社
(レジャー他)
連結子会社
㈱ファンフィールド
㈱ロジワン
㈱ジャパンプリントシステムズ
㈱セリティフーズ
他21社
関連会社
㈱テンダイ
富士ソフトディーアイエス㈱
他5社
※ 国内の証券市場に公開している連結子会社は以下の通りです。
東京証券取引所第一部 :㈱オーエムシーカード
*
平成 18 年3月1日付で㈱サカエは㈱グルメシティ近畿に、㈱セイフーは㈱グルメシティ関東に商号変更して
おります。
−5−
Ⅱ
経営方針
1. 経営の基本方針
“いつも発見があるうれしい売場を。いつも笑顔がある活気にあふれた店を。私たちは、お客様とともに、
毎日のお買い物の楽しさを大切にします。”当社グループはこの新しい企業理念のもとに、地域のお客様の日々
の生活に欠かせない店づくりを通じて社会に貢献することを、経営の基本方針としております。
2. 利益配分に関する基本方針
当社は、経営環境及び収益状況を総合的に勘案し、中長期的展望に基づく投資を推進し、事業基盤の拡充を
図るとともに、株主の皆様へ安定的な利益還元を行うことを基本方針としております。
今後、「事業計画」を着実に実行することにより、財務体質の強化を図るとともに、株式会社産業再生機構
(以下「産業再生機構」
)、アドバンテッジパートナーズLLP(以下「AP社」
)及び丸紅株式会社(以下「丸
紅」)の連係のもと、事業面の窮境原因を解消する施策を実施し、コア事業の競争力回復と企業価値の向上を
目指してまいります。
3.中長期的な経営戦略
当社グループは、産業再生機構、AP社及び丸紅の支援のもと、「事業計画」を策定し、ROA(総資産営
業利益率)を再生の主な指標に定め、ノンコア事業からの完全撤退及び不採算店舗の閉鎖などを柱とした「負
の遺産処理」、及びグループガバナンスの再構築や、コア事業の営業力強化を柱とした「企業価値拡大」の両
面から取り組み、その改善に努めてまいります。
この「事業計画」を実行するにあたり、平成17年3月に取引金融機関よりの債務免除等による金融支援を受
けるとともに、5月には、産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の認定を受けております。また、
産業再生機構及び有限会社DRF(以下「DRF社」)並びに丸紅リテールインベストメント株式会社から新
たな出資を受けました。さらに、「事業計画」の執行にあたって、業務遂行の完結が可能な組織体制を構築す
るとともに、業務執行における責任体制を明確にすることを目的として「新経営体制」の組織編成を行いまし
た。
当社グループは新経営体制のもと、「事業計画」を遂行するために、ミッションを改めて見直すことが必要
であると認識いたしました。新生ダイエーグループとして「供給者視点」から「生活者共感視点」へと意識や
行動を変革するため、当社グループに関わる多くの方々の声を聞き、新たなミッションを構築いたしました。
新たなミッションは、長期的に不変の「企業理念」として“いつも発見があるうれしい売場を。いつも笑顔
がある活気にあふれた店を。私たちは、お客様とともに、毎日のお買い物の楽しさを大切にします。”と定め
ました。また、当社グループの3年後のあるべき姿を示す経営ビジョンについては“新しい日本の小売業スタ
イル「毎日元気なマイストア」”といたしました。
当社グループは、新たな経営ビジョンを実現するため、おもてなしの心を大切にしたCS(顧客満足)マイ
ンド醸成とともに、負のスパイラルから正のスパイラルへ転換のための「負の遺産処理」と「企業価値拡大」
を実行し「事業計画」の達成に向け、取り組んでまいります。
−6−
4.コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及び施策の実施状況
当社は、企業価値の向上と社会から信頼される企業を目指すため、経営の効率性、健全性及び透明性を確保
するとともに、的確かつ迅速な意思決定及びその機動的な執行を行うことを経営の最重要課題の一つと位置付
け、以下の通り、コーポレート・ガバナンス体制を整えております。
(1)会社の機関(経営管理体制)
当社は、監査役制度を採用しており、現在、取締役は8名(内、社外取締役3名)、監査役は4名(内、
社外監査役3名)であります。
なお、社外取締役につきましては産業再生機構から2名、DRF社から1名を受入れております。ま
た、社外監査役につきましてはスポンサーである丸紅から1名、AP社から1名、主力金融機関から1
名を受入れております。
(2)当社における会社の機関・内部統制等のしくみ
株
主
総
会
(連係)
取 締 役 会
(取 締 役)
監 査 役 会
監査
(監 査 役)
コンプライアンスコミッティ
代表取締役会長(CEO)
リスク管理委員会
会計監査人
会計監査
〔内部通報制度〕
代表取締役社長(COO)
監
内部監査
経営会議
投資委員会
−7−
査
部
(3)内部統制・リスク管理の状況
業務の有効性と効率性を図る観点から、当社では意思決定に関わる機関として「取締役会」、「経
営会議」及び「投資委員会」を設置しております。当社及び当社グループ経営に関わる重要事項につ
きましては、取締役等によって構成される「経営会議」の審議を経て、「取締役会」(月1回の定時
取締役会の他、必要に応じて臨時取締役会を開催)において、経営の重要事項を適時かつ適切に意思
決定をしております。
取締役会等での決定に基づく業務執行は、代表取締役会長・社長のもと、業務担当取締役、執行役
員及び各部門長らが迅速に遂行しております。あわせて内部牽制機能を確立するため、以下のような
体制をとっております。
内部監査につきましては、社長直轄組織である監査部が事業活動の適法、適正かつ効率的な遂行を
検証し、監査結果を代表取締役及び担当取締役等に報告するとともに、該当部門に対して改善指導等
を実施しております。
監査役監査につきましては、監査役が取締役会その他重要な会議への出席や意見具申等により、有
効に取締役の職務執行を監査しており、会計監査人(監査法人トーマツ)及び内部監査部門(監査部)
と情報共有その他の連係・協力を図りながら監査を進めております。
会計監査につきましては、当社は商法に基づく会計監査人及び証券取引法に基づく会計監査に監査
法人トーマツを起用しております。同監査法人及び当社監査法人の業務執行社員と当社の間には、特
別な利害関係はありません。
その他、複数の弁護士と顧問契約を締結し、必要に応じてリーガルチェックやアドバイスを受けて
いる他、個別案件毎に適宜外部の各分野の専門家から経営判断上の参考とするためのアドバイスを受
けております。
リスク管理体制は、平成16年度に設置した「リスク管理委員会」を中心に、リスク情報の集約、組
織横断的な対応力の向上及びリスクマネジメント強化等に継続して取り組んでまいります。
コンプライアンス体制は、取締役会が任命したチーフコンプライアンスオフィサーが主催するコン
プライアンスコミッティを中心として、当社の業務活動において法令等が遵守できる体制を整備・維
持し、コンプライアンス上の施策等について引続き検討してまいります。また、コンプライアンスに
関する事項の通報・相談窓口を設置し「内部通報制度(スピークアップ制度)」を導入し、コンプラ
イアンス体制の充実に向けて取り組みを進めております。
また、内部統制システムについては、会社運営の最重要事項の1つとして位置付け、平成17年9月
に内部統制推進プロジェクトを社長直轄組織として設置し、現在内部統制システムを構築中でありま
す。
−8−
5.親会社等に関する事項
(1)親会社等の商号等
親会社等
属性
親会社等の議決権
親会社等が発行する株券が
所有割合(%)
上場されている証券取引所等
上場会社が他の会社の関
株式会社産業再生機構
連会社である場合におけ
33.67
なし
23.59
同上
る当該他の会社
有限会社DRF
同上
(2)親会社等のうち、上場会社に与える影響が最も大きいと認められる会社の商号及びその理由
当社に与える影響が最も大きいと考えられる
その理由
会社の商号
株式会社産業再生機構
議決権をより多く有しているため
(3)非上場の親会社等に関する会社情報の適時開示の免除の理由
当社の親会社等である産業再生機構は、証券取引所が「適当と認める者」として、非上場の親会社等
に係る会社情報の開示の適用対象外となります。理由は以下の通りです。
当社の親会社等である産業再生機構は、①我が国の産業の再生を図るとともに、金融機関等の不良債
権の処理の促進による信用秩序の維持を図るため、金融機関等が有する債権の買取り等を通じてその事
業の再生を支援することを目的とする株式会社であることが法令により定められていること、②一定の
情報について開示することが法令で定められていること、③株式取得期間は法令により短期間に限定さ
れていることなどから、非上場の親会社等に係る会社情報の開示の適用対象外としても差し支えないと
考えられるため。
(4)親会社等の企業グループにおける上場会社の位置付けその他の上場会社と親会社等との関係
産業再生機構は、当社の普通株式と甲種類株式の議決権を合算して、33.67%を保有する筆頭株主であ
ります。同社からは資金の借入を行っておりますが、役員の兼任及び営業上の取引等はありません。当社
は「事業計画」の諸施策を確実に実行し、ダイエーグループの再生に向け独立した事業経営を行っており
ます。また、DRF社は、当社の普通株式と甲種類株式の議決権を合算して、23.59%を保有するその他
の関係会社であります。同社からは取締役 1 名が、当社の取締役を兼任しておりますが、営業上の取引等
はありません。
(5)親会社等との取引に関する事項
関連当事者との取引に記載しております。
−9−
Ⅲ
経営成績及び財政状態
1. 経営成績
(1) 当連結会 計 年度の概況
当連結会計年度のわが国経済は、企業部門の好調さが、雇用・所得環境の改善を通じて個人消費の増加を
牽引し、また需要の改善を受けた設備投資の増加などに波及しており、全体として景気は緩やかながらも回
復を続けてまいりました。しかしながら、小売業界におきましては、依然として企業間競争の激化など厳し
い状況が継続しております。
このような経済情勢のもと、当社は、産業再生機構、AP社及び丸紅の支援を受けて新たな経営体制を発
足させ、財務内容の健全化を進め、「負の遺産処理」及び「企業価値拡大」の両面から、ダイエーグループ
の再生に向けた取り組みを開始いたしました。
計画初年度である当連結会計年度におきましては、当社グループが再生するために早急に処理すべき問題
である「負の遺産処理」として、不採算店舗の閉鎖、ノンコア事業からの撤退、人事リストラクチャリング
等の施策に取り組み、ほぼ計画通りに完了いたしました。
不採算店舗の閉鎖といたしましては、事業計画に基づき当社 53 店舗を閉鎖するとともに、株式会社セイ
フー(現株式会社グルメシティ関東)をはじめとしたGMS及びSM関連の子会社6社において不採算店舗
18 店舗を閉鎖いたしました。また、店舗閉鎖・本社スリム化など総合的なリストラクチャリングに伴う人
員の適正化に伴い、管理職及び一般社員の希望退職を実施いたしました。さらに、不採算事業からの撤退に
つきましては、株式会社ドリームパーク他6社を売却、新神戸開発株式会社他 10 社を清算いたしました。
「企業価値拡大」につきましては、現場の活性化に向けた意識改革を進め、コア事業である小売事業の
営業力強化、及びグループ再編に取り組んでまいりました。
現場の意識改革につきましては、新経営陣のもと、①人事ローテーション・表彰制度の再開等による「人
のマネジメント」 ②権限の委譲・店主導の運営体制確立による「社内プロセス改革」 ③社長直轄プロジェ
クトの設置や経営陣による店舗巡回及びミッション浸透活動等オープンコミュニケーションを重視した「ハ
ンズオン(現場参加型)経営」を重点課題として実施してまいりました。
教育体制の整備といたしまして、より専門的な販売技術、加工技術の習得を目標としたトレーニングセン
ターを設置いたしました。また、接客サービス向上のために、お客様に向けて『One step One
more(ワンステップ・ワンモア)宣言』を行い、
“ぬくもりのあるお店”に変わるためにCS(顧客満
足)の強化に努めてまいりました。
小売事業の営業力強化のため、お客様の関心が高い青果の鮮度アップにスピード感を持って全社的に取り
組むため、社長直轄組織である「青果鮮度改善プロジェクト」を設置いたしました。お客様に新鮮でおい
しい野菜をお届けするため、当プロジェクトを中心に、全ての段階(仕入れの段階からお客様が手に取っ
ていただく瞬間まで)を見直し、全従業員が鮮度改善に取り組んだ結果、平成 17 年9月に野菜「新鮮宣言」
を宣言いたしました。さらに、10 月には「デリカプロジェクト」を立ち上げ、お客様が「おいしく食べて、
健康に」なれるデリカ商品の開発・売場作りへの取り組みを開始し、1月に「ダイエーのおいしいデリカ
宣言」を行いました。
また、食品スーパーの都市部における新業態の実験・検証店舗として「foodium」を平成 17 年 12 月、
東京都世田谷区にオープンいたしました。
衣料品及び生活用品部門におきましては、収益性と効率性の両面から精査をおこなった結果に基づき、カ
テゴリーの改廃を実施し、大型家具やスポーツ用品、バリューショップから撤退いたしました。
さらに、生活用品部門のHBC事業(ヘルス&ビューティーケア事業)において、株式会社CFSコーポ
レーションと店舗運営業務等の協力に関する基本協定を締結し、千里中央店他6店舗について同社の店舗運
営モデルを反映した改装を実施いたしました。衣料品部門につきましては、丸井グループよりの人材の派遣
協力により売場の活性化を図るとともに、平成 18 年 1 月には、株式会社ファーストリテイリングとの業務
提携により、同社が新たに開発するカジュアル衣料ブランドの展開に際し、当社GMS店舗内へ出店してい
く基本協定を締結いたしました。
−10−
また、店舗改装につきましては、フーズ部門の強化とカテゴリーの改廃に合わせた新規テナントの導入を
柱として当社 35 店舗、グループ子会社 10 店舗の改装を実施いたしました。さらに、無線携帯端末の導入な
ど営業力強化に繋がる店舗まわりを中心としたシステム投資を実施いたしました。
グループの再編においては、連結子会社3社により展開しておりました百貨店事業を1社に統合すること
により、スケールメリットを活かした商品仕入れや業務の効率化を図りました。株式会社中合(以下、「中
合」)は同社を存続会社として、株式会社アドバンスド・デパートメントストアーズオブジャパンと合併す
るとともに、連結子会社の株式会社十字屋が運営する山形店を営業譲受けにより、統合におけるシナジー効
果である収益性、事業性を高め、中合として新たなスタートを切りました。
金融事業につきましては、株式会社オーエムシーカード(以下「OMC」)の信販事業において全国各地
の郵便局での「OMC郵貯カード」の会員募集を継続して実施するとともに、高速道路のサービスエリアや
カー用品店でのETCカードの即時発行や、大規模会員組織である財団法人日本体育協会と提携し、公認ス
ポーツ指導者登録証とクレジットカードの一体型カードを7月に発行するなど、幅広い顧客層の獲得に積極
的に取り組んでまいりました。
カード利用率向上の取り組みにつきましては、ご好評いただいております「OMCカードご優待デー」を
継続して実施するとともに、公共料金取扱いの拡大といたしまして、東京電力の電気料金に対するクレジッ
トカード決済の申し込み受付を7月に開始いたしました。
さらに、カードキャッシングにつきましては、新規会員を対象に期間限定でキャッシングの利息を7日間
無利息とするサービスの継続や新たに地方銀行4行の現金自動支払機の利用を可能にするなど、会員の利便
性向上に努めてまいりました。
また、会員の資産運用ニーズに応えるため、日本協栄証券株式会社(現ネットウィング証券株式会社)及
び日興コーディアル証券株式会社と提携することにより、証券仲介業に参入いたしました。
当連結会計年度における連結業績は、小売事業の減収等により、営業収益は 16,751 億円(前年同期比
8.7%減)となりましたが、金融事業や専門店子会社が好調に推移したことにより、営業利益は 445 億円(同
5.0%増)
、経常利益は 243 億円(同 232.4%増)となりました。
また、特別利益として債務免除益等 4,990 億円を計上し、一方、固定資産減損損失等 828 億円の特別損失
等により当期純利益は 4,132 億円となりました。
セグメント別の業績に関して、小売事業につきましては、不採算店舗の閉鎖等により、営業収益は13,890
億円(前年同期比 10.4%減)となり、また、年末商戦の競争激化に対応した販促費用の増加等により、営
業損失は41億円(前年同期差 84億円減)となりました。
金融事業につきましては、OMCが信販事業における各種提携カードの発行や加盟店拡大への積極的な取
り組みに加え、カードキャッシングの利用拠点拡大を行った結果、営業収益は1,628億円(前年同期比 1.7%
増)、営業利益は370億円(同 22.7%増)となりました。
不動産事業につきましては、不採算店舗の閉鎖等影響により、営業収益は497億円(前年同期比 7.8%減)
となりましたが、販売管理費の減少等により、営業利益は29億円(同 2.9%増)となりました。
その他事業につきましては、不採算店舗の閉鎖及び前連結会計年度における福岡事業の譲渡等により、
営業収益は 2,442 億円(前年同期比 4.1%減)となりましたが、前連結会計年度において減損損失を計上し
たことによる減価償却費の減少等により、営業利益は 89 億円(同 41.4%増)となりました。
(2) 次期の見通 し
今後の当社を取り巻く環境は、消費及び設備投資は引き続き拡大し、民間需要中心の回復が見込まれるも
のの、借入金利の上昇懸念やさらなる競争激化など、引き続き予断を許さない状況が続くものと予想されま
す。
このような情勢の中で、「事業計画」の中間年度である平成18年度においては、初年度よりの取り組みを
深耕させるとともに、「企業価値拡大」に向け、さらに一歩踏み込んだ構造改革を断行してまいります。
ミッション浸透・CS推進活動への更なる取り組みとして、平成18年2月に「CS推進・ミッション浸透」
を行うCS推進室を会長直轄組織として設置いたしました。今後は、グループ全体を対象とした意識改革・
風土改革の徹底に取り組んでまいります。さらに、全店地域CS NO.1宣言「One step On
e voice(ワンステップ・ワンボイス)」の実現に向けて取り組んでまいります。
−11−
当社グループにおきましては、翌連結会計年度は更なる小売事業改革に取り組んでまいります。
GMS事業につきましては、大型店と小型店に切り分けた店舗戦略により収益構造の見直しを実施いたし
ます。大型店では、直営売場のスーツ売場及び靴売場をグループ専門店子会社である株式会社ロベルト及び
株式会社コルドバへ移管し専門性を高めるとともに、外部アライアンス(業務提携)の促進により、付加価
値の訴求を強化いたします。一方、小型店40店舗につきましては、SM事業へ移管し、SMオペレーション
へと変更することにより、ローコストオペレーション体制を構築し、利益の改善を目指します。
SM事業の店舗戦略といたしましては、当社及びグループ会社の店舗運営体制を一体化し、運営の効率化
を図ります。平成18年3月1日よりSM事業の子会社4社の社名を「グルメシティ」に統一し、一体運営体
制をより強化するとともに、ダイエーグループのスーパーマーケットブランドとしての「グルメシティ」の
浸透を図ってまいります。なお、グルメシティ各社及び株式会社ビッグ・エーは平成18年度に約20∼30店舗
の新規出店を目指しております。
また、上記事業戦略を実現させるため店舗改装につきましては、個店毎の不振品群の直営売場を適正規模
化することによる更なる効率UPを図り、さらに店舗のコンセプト及び競合環境に適した他力SCテナント
を導入することにより利益の出る改装を促進してまいります。
さらに、ポイントカード戦略の見直し等による販売促進強化、生鮮・デリカのMD強化の継続・深耕やP
B戦略の見直し等による食品強化を実施するとともに、生産性の向上を目的としたシステム、物流等インフ
ラ改善の施策を実施してまいります。
金融事業では、戦略的事業拡大を推し進め、
「カードビジネス」の一層の強化を図るとともに、データベー
スマーケティング力とカードプロセッシング力を最大限に活用することにより「会員ビジネス」と「アウト
ソーシングビジネス」の更なる拡大に取り組んでまいります。
その他のグループ会社の事業戦略としては、当社子会社である株式会社十字屋の商業施設運営事業の事業
価値拡大を図るため、平成18年3月1日に新設分割により株式会社OPAを設立し、既存店の活性化を行う
とともに、PM(プロパティマネジメント)事業の拡大推進を実施してまいります。
今後も厳しい経営環境が続いてまいりますが、全社一丸となって「事業計画」の諸施策を確実に実行し、
ダイエーグループの再生に向けて取り組んでまいります。
2. 財政状態
当連結会計年度末における連結総資産につきましては、有価証券の売却や不採算店舗の閉鎖に伴う固定資
産の減少ならびに差入保証金の回収等により前連結会計年度末に比べ2,835億円減少し、1兆3,433億円とな
りました。
また、当連結会計年度末の連結株主資本は、産業再生機構とDRF社及び丸紅からの増資受入や連結当期
純利益等により、前連結会計年度末に比べ5,247億円増加し、1,126億円となりました。
連結有利子負債につきましては、取引金融機関からの債務免除等により前連結会計年度末に比べ6,749億
円減少し、8,217億円となりました。また、OMC等を除くグループ有利子負債につきましては、前連結会
計年度末残高に比べ6,136億円減少し、4,134億円となりました。
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フ
ローは、事業再構築のための支出があったものの、現金及び現金同等物(以下「資金」)が120億円(前年
同期比 242億円減)の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、店舗改装等の支出があったものの、遊休不動産等の固定資産の売
却、リクルート株式他の投資有価証券の売却、差入保証金の返還による収入等により、資金の増加は1,155
億円(同 1,065億円増)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、スポンサーによる増資資金があったものの、借入金の返済等によ
り資金の減少は1,632億円(同 1,267億円減)となりました。
これらの結果、資金の当連結会計年度末残高は前連結会計年度末より348億円減少し、1,693億円となりま
した。
−12−
3.事業等のリスク
当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす
可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断した
ものです。
(1)事業再生について
当連結会計年度より、当社は新たな経営体制を発足させ、産業再生機構、AP社及び丸紅の支援体制
のもとで財務内容の健全化を進め、「負の遺産処理」及び「企業価値拡大」の両面から、当社グループ
の再生に向けた取り組みを行っておりますが、以下のような事業計画を修正せざるを得ない事象が発生
した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
① 事業展開について
当社グループのコア事業である小売事業において、新規出店地の確保や出店計画、改装計画におけ
るテナント誘致に計画との大幅な乖離が生じた場合、及び改装店舗や新規店舗及び既存店舗の損益が
計画を大きく下回った場合。
② 事業撤退について
事業計画において撤退を予定している赤字事業において、撤退ができなくなった場合、あるいは予
期し得ない撤退費用等の損失が発生した場合。
③ 大株主の異動について
産業再生機構の保有する株式は、株式会社産業再生機構法に基づき平成20年2月までに譲渡するよ
う定められております。現在、当社は産業再生機構より資金調達を行っておりますが、産業再生機構
に対する借入金のリファイナンスが円滑に行われなかった場合。
(2)需要動向の変動について
当社グループの主要なセグメントである小売事業の需要は、気候状況や景気動向・消費税率の引き上
げ等による消費動向の変化や、小売業他社との競争状況等により大きな影響を受けます。これらの状況
変化は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)公的規制等について
当社グループは、事業・投資の許認可、独占禁止、消費者関連、出資法関連、環境・リサイクル関連
や公的年金制度等の社会福祉関連等、政府規制や法律により様々な規制を受けています。これらの規制
を遵守できなかった場合、当社グループの活動が制限される場合や、今後の法令改正や、新設により規
制を遵守するため、収益が減少又は費用が増加し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼ
す可能性があります。
(4)貸金業の規制等に関する法律について
当社グループは、子会社において金融事業を営んでおりますが、「貸金業の規制等に関する法律」第
43条に定めるみなし弁済に関する最高裁判決の影響により「利息制限法」の上限金利を超える利息の返
還請求が増加する可能性があります。加えて、「利息制限法」「出資の受入、預り金及び金利等の取締
りに関する法律」の改正もしくは、新法の制定により、法律上の上限金利が引き下げられる可能性があ
り、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)自然災害・事故等について
当社グループは、主に関東圏、近畿圏及び九州圏を中心とした店舗による事業展開を行っております。
このため、これらの地域に甚大な自然災害や事故等が発生し、店舗が損壊した場合や、データセンター
や物流センターが被災し、その機能麻痺により店舗の営業が困難になった場合など多大な損失や収益の
減少が発生する可能性があります。
−13−
(6)商品について
商品の安全性につきましては、品質管理センターの検査等を通じて安心・安全な商品を販売する体制を
構築しておりますが、輸入牛肉のBSE問題や鳥インフルエンザ等の問題が発生し、対象商品の販売量が
低下した場合や、当社が販売した商品に起因する事故により損害賠償等が発生した場合は、当社グループ
の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)情報管理について
当社グループは、クレジットカードやポイントカード等を発行し大量の個人情報を取り扱っているこ
とから、個人情報の保護には最大限の注意を払っております。このような対応にも係わらず、顧客情報
の流出等が発生した場合、企業イメージの低下を招き、顧客の減少により、当社グループの財政状態及
び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループに対する風説・風評がマスコミ報道等によりお客様や市場関係者に事実と異なる
理解をされた場合についても、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)資金調達について
当社グループは、金融機関からの借入を中心に資金調達を行っていますが、金融環境の変化等により、
借入金利が上昇した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(9)従業員の生産性について
当社グループは、店舗のローコスト運営のため、従業員のパートタイマー比率を高めていくことを計
画しております。実施にあたっては、全国に設置している総合トレーニングセンターの活用等の教育体
制を整え、お客様へのサービスレベル維持に十分留意して取り組んでまいります。しかしながら、計画
通りに採用・教育ができなかった場合や希望退職等による人員減のため、業務遂行上のノウハウが社内
から欠落した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)債権の貸倒について
当社グループは、出店にあたり土地・建物の所有者等へ差入れた保証金や金融事業で発生する貸出債
権等について、担保設定や貸倒引当金の計上等十分な手当てをしておりますが、当社グループの予測を
超える事態が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)減損会計について
当社グループは、減損会計を既に適用しておりますが、当社グループの保有資産について実質的価値
の下落や収益性の低下等により減損処理がさらに必要となった場合、当社グループの財政状態及び経営
成績に影響を及ぼす可能性があります。
−14−
Ⅳ
連結財務諸表等
1. 連結貸借対照表
期
科 目
( 資
Ⅰ 流
現
産
の
部
動
173,979
△
34,199
受取手形及び売掛金
151,824
141,992
△
9,832
産
74,845
55,975
△
18,870
産
21,465
11,954
△
9,511
金
277,519
303,782
金
36,902
24,271
△
12,631
他
39,596
32,395
△
7,201
34,562
△
3,425
△
69,406
短
な
延
卸
金
貸
流
Ⅱ 固
資
付
収
入
そ
貸
預
資
税
期
未
び
産
208,178
繰
及
)
前 連 結 会 計 年 度
(平 成 17 年 2 月 28 日 )
金 額
構成比
%
金
た
金
資
別
(単位:百万円)
当 連 結 会 計 年 度
増
減
(平 成 18 年 2 月 28 日 )
(△は減少)
金 額
構成比
金 額
%
の
倒
動
引
資
当
産
定
合
資
金
△
計
31,137
779,192
△
47.9
709,786
26,263
52.8
産
有 形 固 定資産
建 物 及 び 構 築 物
167,235
134,253
△
32,982
品
28,023
23,669
△
4,354
地
257,632
203,830
△
53,802
他
5,922
4,053
△
1,869
有 形 固 定 資 産 計
458,812
△
93,007
工
具
器
具
備
土
そ
の
28.2
365,805
27.2
無 形 固 定資産
連
結
調
定
10,308
11,563
他
24,310
18,983
無 形 固 定 資 産 計
34,618
そ
整
勘
の
2.1
30,546
1,255
2.3
△
5,327
△
4,072
投資その他の資産
投
差
繰
資
入
延
有
価
保
貸
証
税
金
そ
証
資
の
倒
引
当
券
56,305
24,332
△
31,973
金
266,557
206,330
△
60,227
産
6,323
2,223
△
4,100
他
87,252
43,601
△
43,651
金
△
62,259
△
39,316
22,943
投資その他の資産計
354,178
21.8
237,170
17.7
△
117,008
固
847,608
52.1
633,521
47.2
△
214,087
1,626,800
100.0
1,343,307
100.0
△
283,493
資
定
産
資
産
合
合
計
計
−15−
期
科 目
( 負
債
Ⅰ 流
の
部
動
負
別
)
前 連 結 会 計 年 度
(平 成 17 年 2 月 28 日 )
金 額
構成比
%
(単位:百万円)
当 連 結 会 計 年 度
増
減
(平 成 18 年 2 月 28 日 )
(△は減少)
金 額
構成比
金 額
%
債
支払手形及び買掛金
109,121
99,223
△
9,898
短
金
995,223
61,230
△
933,993
1年内に返済する長期借入金
134,019
200,563
コマーシャルペーパー
30,000
−
△
30,000
未
金
30,293
28,164
△
2,129
等
1,497
4,203
金
65,241
30,281
△
34,960
金
2,857
2,302
△
555
他
33,409
28,997
△
4,412
計
1,401,660
△
946,697
未
期
借
払
払
法
人
預
税
り
賞
与
引
そ
流
入
当
の
動
Ⅱ 固
負
債
定
合
負
86.1
454,963
66,544
2,706
33.9
債
長
期
借
入
金
337,319
559,909
預
り
保
証
金
40,308
35,906
△
4,402
債
8,934
5,250
△
3,684
再評価に係る繰延税金負債
17,210
14,393
△
2,817
退 職 給 付 引 当 金
32,798
25,004
△
7,794
事 業 再 構 築 引 当 金
165,865
95,963
△
69,902
他
12,069
8,000
△
4,069
計
614,503
37.8
744,425
55.4
2,016,163
123.9
1,199,388
89.3
22,735
1.4
31,287
2.3
金
119,510
7.4
56,517
4.2
827
0.1
175,851
13.1
175,024
547,934
△33.7
137,794
△10.3
410,140
Ⅳ 土 地 再 評 価 差 額 金
13,143
0.8
19,427
1.5
6,284
Ⅴ その他有価証券評価差額金
5,531
0.3
1,486
0.1
66
0.0
2,921
△ 0.2
繰
延
税
そ
金
固
負
の
定
負
負
債
債
合
合
計
222,590
129,922
△
816,775
(少 数 株 主 持 分 )
少
( 資
数
株
本
Ⅰ 資
主
持
の
部
本
分
)
Ⅱ 資
本
剰
余
金
Ⅲ 利
益
剰
余
金
△
△
Ⅵ 為 替 換 算 調 整 勘 定
△
287
△ 0.0
Ⅶ 自
式
△
2,888
△ 0.2
計
△
412,098
△25.3
112,632
8.4
1,626,800
100.0
1,343,307
100.0
資
己
本
株
合
8,552
負債、少数株主持分
及 び 資 本 合 計
−16−
△
△
△
62,993
4,045
353
△
33
524,730
△
283,493
2. 連結損益計算書
期
科
別
目
Ⅰ 営
業
収
益
前 連 結 会 計 年 度
自 平成 16 年 3 月 1 日
至 平成 17 年 2 月 28 日
金 額
百分比
%
( 1,833,818)
100.0
売
上
高
そ の 他 の 営 業 収 入
Ⅱ 売
上
原
価
(
営 業 総 利 益
Ⅲ 販売費及び一般管理費
(
営
業
利
益
Ⅳ 営 業 外 収 益
(
受
取
利
息
受 取 配 当 金
雑
収
入
Ⅴ 営 業 外 費 用
(
支
払
利
息
退職給付会計基準変更時差異処理額
持分法による投資損失
雑
損
失
経
常
利
益
Ⅵ 特
別
利
益
(
債 務 免 除 益
投資有価証券売却益
固 定 資 産 売 却 益
厚生年金基金解散益
構造改革引当金戻入益
そ
の
他
Ⅶ 特
別
損
失
(
固 定 資 産 減 損 損 失
貸 倒 引 当 金 繰 入 額
固 定 資 産 除 却 損
事業再構築引当金繰入額
構 造 改 革 損 失
そ
の
他
税金等調整前当期純利益 △
(△は税金等調整前当期純損失)
法人税、住民税及び事業税
法 人 税 等 調 整 額
少 数 株 主 利 益
当
期
純
利
益 △
(△ は 当 期 純 損 失 )
1,592,660
241,158
1,154,640)
679,178
636,788)
42,390
4,164)
1,301
610
2,253
39,253)
15,624
3,577
17,399
2,653
7,301
82,085)
−
12,360
−
32,750
25,696
11,279
581,064)
325,579
33,131
5,305
165,865
7,826
43,358
491,678
1,786
17,145
589
511,198
−17−
(単位:百万円)
当 連 結 会 計 年 度
自 平成 17 年 3 月 1 日
増 減 率
至 平成 18 年 2 月 28 日
金 額
百分比
%
%
( 1,675,127)
100.0
△
8.7
△26.8
1,431,508
243,619
1,050,785)
624,342
579,815)
44,527
3,814)
1,712
−
2,102
24,073)
16,163
912
3,653
3,345
24,268
498,996)
400,420
46,833
15,018
−
−
36,725
82,762)
54,900
8,613
5,126
−
−
14,123
440,502
26.3
−
0.1
1.0
0.0
△27.9
3,025
10,409
13,908
413,160
0.2
0.6
0.8
24.7
−
63.0
37.0
34.7
2.3
0.2
(
2.1
(
(
(
0.4
4.5
(
31.7
(
62.7
37.3
34.6
2.7
0.2
△
△
△
△
9.0
8.1
8.9
5.0
8.4
1.5
△
38.7
1.4
29.8
4.9
232.4
507.9
△
85.8
3. 連結剰余金計算書
期
科
目
別
前 連 結 会 計 年 度
自 平成 16 年 3 月 1 日
至 平成 17 年 2 月 28 日
金
額
(単位:百万円)
当 連 結 会 計 年 度
自 平成 17 年 3 月 1 日
至 平成 18 年 2 月 28 日
金
額
(資 本 剰 余 金 の 部 )
Ⅰ 資本剰余金期首残高
118,987
827
Ⅱ 資 本 剰 余 金 増 加 高
1.増資による新株の発行
−
55,984
2.株式交換による新株の発行
−
30
3.資本金及び資本準備金減少差益
−
119,010
4.自 己 株 式 処 分 差 益
827
827
−
118,987
−
175,024
Ⅲ 資 本 剰 余 金 減 少 高
欠損填補のための取崩額
118,987
Ⅳ 資本剰余金期末残高
−
827
175,851
△ 161,451
△ 547,934
(利 益 剰 余 金 の 部 )
Ⅰ 利益剰余金期首残高
Ⅱ 利 益 剰 余 金 増 加 高
1.当
期
純
利
益
−
413,160
2.連結子会社の減少に伴う増加高
−
3,186
3.資本剰余金取崩による増加高
118,987
−
4.土地再評価差額金取崩額
5,371
−
5.持分法適用会社の減少に伴う増加高
357
124,715
−
416,346
Ⅲ 利 益 剰 余 金 減 少 高
1.当
2.役
期
員
純
損
賞
失
511,198
与
−
3.土地再評価差額金取崩額
−
Ⅳ 利益剰余金期末残高
−
23
511,198
△ 547,934
−18−
6,183
6,206
△ 137,794
4. 連結キャッシュ・フロー計算書
期
科
別
目
前連結会計年度
自 平成 16 年 3 月1日
至 平成 17 年 2 月 28 日
金 額
(単位:百万円)
当連結会計年度
自 平成 17 年 3 月 1 日
至 平成 18 年 2 月 28 日
金 額
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー
税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益 (損 失 : △ )
減
価
償
却
費
△
491,678
440,502
等
48,704
32,436
連
結
調
整
勘
定
償
却
額
604
674
貸
倒
引
当
金
の
増
加
額
32,432
33,468
退 職 給 付 引 当 金 の 減 少 額
△
14,435
構 造 改 革 引 当 金 の 減 少 額
△
34,263
事業再構築引当金の増減額(減少:△)
受 取 利 息 及 び 受 取 配 当 金
支
払
6,416
−
165,865
△
50,755
1,911
△
1,975
息
15,624
16,163
持 分 法 に よ る 投 資 損 失
17,399
3,653
債
利
△
△
務
免
除
益
−
△
400,420
投
資
有
価
証
券
売
却
益
△
12,360
△
46,833
関
係
会
社
株
式
売
却
益
△
3,376
△
13,120
固
損
5,305
5,126
失
325,579
54,900
売 上 債 権 の 増 減 額 (増 加 :△ )
4,683
固
た
定
資
定
な
資
卸
産
産
資
除
減
産
却
損
の
損
減
少
額
仕
入
債
務
の
減
少
額
未
収
入
金
の
減
少
額
預
り
金
の
そ
減
少
の
小
額
15,668
△
法
息
人
の
△
他
計
税
等
支
の
払
支
払
22,903
18,288
16,317
△
9,235
利 息 及 び 配 当 金 の 受 取 額
利
△
6,423
11,209
16,883
△
34,828
5,945
△
7,515
49,234
27,875
2,390
2,023
額
△
12,944
△
16,317
額
△
2,452
△
1,576
営業活動によるキャッシュ・フロー
−19−
36,228
12,005
期
別
科
目
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出
前連結会計年度
自 平成 16 年 3 月 1 日
至 平成 17 年 2 月 28 日
金 額
△
有形固定資産の売却による収入
23,776
(単位:百万円)
当連結会計年度
自 平成 17 年 3 月 1 日
至 平成 18 年 2 月 28 日
金 額
△
11,440
20,750
27,648
無形固定資産の取得による支出
△
4,426
△
3,721
投資有価証券の取得による支出
△
1,119
△
5,194
投資有価証券の売却による収入
差 入 保 証 金 の 差 入 に よ る 支 出
22,983
△
3,295
82,195
△
1,263
差 入 保 証 金 の 返 還 に よ る 収 入
10,968
22,215
預 り 保 証 金 の 預 り に よ る 収 入
3,170
1,404
預 り 保 証 金 の 返 還 に よ る 支 出
△
3,259
そ
△
3,696
18,075
8,990
115,526
の
他
投資活動によるキャッシュ・フロー
△
5,083
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
短 期 借 入 金 の 純 減 少 額
△
92,034
△
113,738
コマーシャルペーパーの純減少額
△
6,400
△
30,000
長 期 借 入 れ に よ る 収 入
126,761
151,274
長 期 借 入 金 の 返 済 に よ る 支 出
△
72,053
社 債 の 償 還 に よ る 支 出
△
5,200
−
株 式 の 発 行 に よ る 収 入
−
72,001
少 数 株 主 へ の 配 当 金 の 支 払 額
−
そ
の
他
△
12,460
財務活動によるキャッシュ・フロー
△
36,466
Ⅳ 現金及び現金同等物に係る換算差額
△
199
Ⅴ 現金及び現金同等物の増減額(減少:△)
8,553
Ⅵ 現金及び現金同等物の期首残高
195,598
Ⅶ 連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額
−
Ⅷ 現金及び現金同等物の期末残高
204,151
−20−
△
241,012
1,749
11
△
163,213
977
△
34,705
204,151
△
110
169,336
連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項
(1) 連結の範囲に関する事項
連結子会社数
77 社
主要会社名
㈱浦安中央開発、㈱オーエムシーカード、㈱オレンジエステート、
㈱サカエ(現㈱グルメシティ近畿)、㈱十字屋、㈱セイフー(現
㈱グルメシティ関東)、㈱ダイエーリーシングカンパニー、㈱中
合、㈱日本流通リース、㈱ビッグ・エー
連結範囲の異動状況
(新規)
設 立
取 得
㈱オーパ
㈱エフバランス
(除外)
会社更生
会社清算
株式売却
会社合併
㈱55ステーション
新神戸開発㈱
他 10 社
THE DAI'EI(USA),INC.
他 6社
㈱アドバンスド・デパートメントストアーズオブジャパン 他 1 社
非連結子会社の名称等
従来非連結子会社であった Daiei OMC Hawaii, Inc.が、平成 17
年 10 月 20 日に清算結了したことにより、非連結子会社はなく
なっている。
(2) 持分法の適用に関する事項
持分法適用の関連会社数
11 社
主要会社名
㈱マルエツ、富士ソフトディーアイエス㈱
持分法適用会社の異動状況
(除外)
会社清算
株式売却
(3) 連結子会社の事業年度等に関する事項
THE HI-DAI'EI TRADING CO.,INC.
㈱福岡リアルエステート
連結子会社の決算日が連結決算日(2月末)と異なる場合、連結
財務諸表の作成にあたっては、12 月末及び1月末が決算日の会
社においては、各社の決算財務諸表に基づき連結している。3月
末が決算日の会社においては、9月末に実施した仮決算に基づき
連結している。なお、当該会社の決算日と連結決算日との間に生
じた重要な取引については、必要な調整を行っている。
(4) 会計処理基準に関する事項
①
重要な資産の評価基準及び評価方法
i.
有価証券
その他有価証券
時価のあるもの
時価のないもの
決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部資本直入法
により処理し、売却原価は主として移動平均法により算定)
主として移動平均法による原価法
ii. デリバティブ
時価法
iii. たな卸資産
主たる商品については、当社は「企業会計原則と関係諸法令との
調整に関する連続意見書」第四に定める売価還元平均原価法によ
り、連結子会社は主に法人税法に定める売価還元法によっている。
−21−
②
重要な減価償却資産の減価償却の方法
i.
有形固定資産
ii. 無形固定資産
③
建物及び構築物については主として定額法によっており、上記以
外については、一部の連結子会社が定額法である他、定率法に
よっている。
主な耐用年数
建物及び構築物
5∼50 年
定額法によっている。
なお、自社利用のソフトウェアについては、当社及び連結子会社
における利用可能期間(5年)に基づく定額法を採用している。
重要な引当金の計上基準
i.
貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備え、一般債権については貸倒実績率
により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性
を勘案し、回収不能見込額を計上している。
ii. 賞与引当金
連結子会社において、従業員への賞与支給に備え、賞与支給見込
額の当連結会計年度に負担する金額を計上している。
iii. 退職給付引当金
従業員の退職給付に備え、当連結会計年度末における退職給付債
務及び年金資産の見込額に基づき、当連結会計年度末において発
生していると認められる額を計上している。
会計基準変更時差異については、退職給付信託設定による償却後
の残額について、15 年による按分額を営業外費用に計上してい
るが、一部の連結子会社においては、5年による按分額を特別損
失に計上している。
過去勤務債務については、発生時の従業員の平均残存勤務期間以
内の一定の年数(主として 10 年)による定額法により費用処理
している。
数理計算上の差異については、各連結会計年度の発生時における
従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として 10 年)
による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年
度から費用処理している。
iv. 事業再構築引当金
「事業計画」による事業構造改革に伴い発生する損失に備え、店
舗撤退損等の損失見込額を計上している。
④
重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算基準
外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に
換算し、換算差額は損益として処理している。なお、在外連結子
会社等の資産負債及び収益費用は、決算日の直物為替相場により
円貨に換算し、換算差額は少数株主持分及び資本の部における為
替換算調整勘定に含めている。
⑤
重要なリース取引の処理方法
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外の
ファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る
方法に準じた会計処理によっている。
−22−
⑥
重要なヘッジ会計の方法
i.
ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理によっている。なお、特例処理の要件を満たして
いる金利スワップ取引については、特例処理によっている。
ii. ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段
金利スワップ
為 替 予 約
iii. ヘッジ方針
デリバティブ取引に関する社内規定に基づき、金利変動リスク及
び為替変動リスクをヘッジしている。
ヘッジ対象
借 入 金
輸 入 取 引
iv. ヘッジの有効性評価の方法 金利スワップ取引については、ヘッジ対象とヘッジ手段のキャッ
シュ・フロー変動の累計を半期毎に比較してヘッジの有効性を評
価している。ただし、特例処理によっている金利スワップ取引に
ついては、有効性の評価を省略している。
また、為替予約については、ヘッジ対象とヘッジ手段の相場変動
の累計を比較してヘッジの有効性を評価している。
⑦
その他連結財務諸表作成のための重要な事項
消費税等の会計処理
税抜方式によっている。
(5) 連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項
連結子会社の資産及び負債の評価については、全面時価評価法を採用している。
(6) 連結調整勘定の償却に関する事項
連結調整勘定の償却については、5年間又は 20 年間で均等償却している。なお、重要性のないもの
については、発生年度に全額償却している。
(7) 利益処分項目等の取扱いに関する事項
連結会計年度中に確定した利益処分を基礎として連結決算を行う方法によっている。
(8) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し
可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得
日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなっている。
−23−
表示方法の変更
連結損益計算書関係
前連結会計年度において、「受取配当金」は独立掲記していたが、営業外収益の総額の 10/100 以
下であるため、当連結会計年度より、営業外収益「雑収入」に含めて表示している。なお、前連結
会計年度と同一の表示方法によった場合、当連結会計年度の「受取配当金」は 263 百万円である。
前連結会計年度において、
「固定資産売却益」は特別利益「その他」に含めて表示していたが、金
額に重要性が増したため、当連結会計年度より、独立掲記している。なお、前連結会計年度の特別
利益「その他」に含まれている「固定資産売却益」は 5,022 百万円である。
追加情報
〔法人事業税における外形標準課税部分の損益計算書上の表示〕
「地方税法等の一部を改正する法律」(平成 15 年法律第9号)が平成 15 年3月 31 日に公布され、
平成 16 年4月1日以後に開始する連結会計年度より外形標準課税制度が導入されたことに伴い、当連
結会計年度から「法人事業税における外形標準課税部分の損益計算書上の表示についての実務上の取
扱い」(平成 16 年2月 13 日 企業会計基準委員会 実務対応報告第 12 号)に基づき、法人事業税の
付加価値割及び資本割の合計額については、販売費及び一般管理費に計上している。
この結果、販売費及び一般管理費が 1,519 百万円増加し、営業利益、経常利益及び税金等調整前当
期純利益が同額減少している。
注記
(1) 連結貸借対照表関係
有形固定資産の減価償却累計額
519,574 百万円
(2) 連結損益計算書関係
①販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額
従業員給料賞与手当
賃借料
水道光熱費
貸倒引当金繰入額
広告宣伝費
減価償却費
退職給付費用
賞与引当金繰入額
180,692 百万円
95,200 百万円
37,084 百万円
31,235 百万円
24,451 百万円
24,269 百万円
8,480 百万円
2,205 百万円
−24−
②固定資産減損損失
ⅰ.減損損失を認識した資産グループの概要
(単位:百万円)
地 域
用
途
種
類
金
額
北海道
店舗
賃貸用不動産等
遊休不動産
土地及び建物等
6,365
東北
店舗
遊休不動産
その他
土地及び建物等
449
関東
店舗
賃貸用不動産等
遊休不動産
土地及び建物等
19,777
中部
店舗
賃貸用不動産等
遊休不動産
土地及び建物等
5,165
近畿
店舗
賃貸用不動産等
遊休不動産
土地及び建物等
10,490
土地及び建物等
135
土地及び建物等
12,519
中四国
九州・沖縄
店舗
遊休不動産
店舗
賃貸用不動産等
遊休不動産
ⅱ.減損損失の認識に至った経緯
店舗及び賃貸用不動産等については、継続して営業損失が発生している資産グループ又は市場
価格が帳簿価額より著しく下落している資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、遊
休不動産、除却あるいは売却により処分する決定を行った資産グループについては、市場価格が
帳簿価額を下回っている資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を特別
損失に計上している。
ⅲ.減損損失の内訳
建物等(*1)
土地
借地権その他(*2)
合計
24,485 百万円
26,255 百万円
4,160 百万円
54,900 百万円
(*1)リース資産を含めている。
(*2)無形固定資産、長期前払費用を含めている。
ⅳ.資産のグルーピングの方法
キャッシュ・フローを生み出す最小単位として店舗を基本単位とし、賃貸用不動産等及び遊休
不動産については、個別の物件毎にグルーピングしている。また、店舗以外の営業施設について
も1つの独立単位としてグルーピングしている。
ⅴ.回収可能価額の算定方法
資産グループの回収可能価額のうち正味売却価額は、主として不動産鑑定評価基準により評価
しており、使用価値については将来キャッシュ・フローを主に6%で割引いて算定している。
−25−
(3)連結キャッシュ・フロー計算書関係
現金及び預金勘定
預入期間が3ヶ月を超える定期預金
現金及び現金同等物
173,979 百万円
△ 4,643 百万円
169,336 百万円
5. リース取引関係
EDINETにより開示を行うため記載を省略している。
−26−
6. 有価証券関係
(1) その他有価証券で時価のあるもの
(単位:百万円)
当連結会計年度
(平成 18 年 2 月 28 日)
連結貸借対照表
取得原価
差額
計上額
前連結会計年度
(平成 17 年 2 月 28 日)
連結貸借対照表
差額
取得原価
計上額
区分
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えるもの
①株式
②債券
国債
小計
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えないもの
①株式
②債券
国債
小計
合計
2,046
11,297
9,251
1,029
3,225
2,196
15
2,061
15
11,312
9,251
1,029
3,225
2,196
265
215
△
50
-
-
-
265
2,326
215
11,527
△
50
9,201
1,029
3,225
2,196
(2) 当連結会計年度中に売却したその他有価証券
区分
(単位:百万円)
当連結会計年度
前連結会計年度
自 平成 16 年 3 月 1 日
至 平成 17 年 2 月 28 日
売
却
額
売却益の合計額
売却損の合計額
自 平成 17 年 3 月 1 日
至 平成 18 年 2 月 28 日
13,188
12,360
262
75,130
46,833
9
(3) 時価評価されていない主な有価証券の内容及び連結貸借対照表計上額
区分
(単位:百万円)
当連結会計年度
(平成 18 年 2 月 28 日)
連結貸借対照表計上額
前連結会計年度
(平成 17 年 2 月 28 日)
連結貸借対照表計上額
その他有価証券
非上場株式
22,339
3,168
(4) その他有価証券のうち満期があるものの今後の償還予定額
区分
債券
国債
合計
前連結会計年度
(平成 17 年 2 月 28 日)
1 年以内
1 年超 5 年以内
15
15
(単位:百万円)
当連結会計年度
(平成 18 年 2 月 28 日)
1 年以内
1 年超 5 年以内
-
7. デリバティブ取引関係
EDINETにより開示を行うため記載を省略している。
−27−
-
-
8. セグメント情報
(1) 事業の種類別セグメント情報
前連結会計年度(自平成 16 年 3 月 1 日 至平成 17 年 2 月 28 日)
小売事業
金融事業
不動産事業
Ⅰ.営業収益及び営業損益
営 業 収 益
139,142
31,266
(1)外部顧客に対する営業収益 1,512,406
(2)セグメント間の内部営業収益
38,632
20,865
22,613
又は振替高
1,551,038
160,007
53,879
計
129,863
51,042
営 業 費 用 1,546,716
4,322
30,144
2,837
営 業 利 益
Ⅱ .資 産 、 減 価 償 却 費 、
減損損失及び資本的支出
資
産 1,299,450 1,128,641 228,385
17,307
17,733
5,174
減価償却費
199,455
11,966
80,728
減 損 損 失
12,014
9,213
420
資本的支出
その他事業
計
151,004
1,833,818
103,575
(単位:百万円)
消去又は全社
連 結
−
185,685 ( 185,685)
1,833,818
−
254,579
248,291
6,288
2,019,503 ( 185,685) 1,833,818
1,975,912 ( 184,484) 1,791,428
43,591 (
1,201)
42,390
101,499
6,350
33,430
6,650
2,757,975 (1,131,175) 1,626,800
46,564
−
46,564
325,579
−
325,579
28,297
−
28,297
当連結会計年度(自平成 17 年 3 月 1 日 至平成 18 年 2 月 28 日)
(単位:百万円)
小売事業
金融事業
不動産事業 その他事業
計
消去又は全社
連 結
Ⅰ.営業収益及び営業損益
営 業 収 益
146,570
29,285
145,053 1,675,127
−
1,675,127
(1)外部顧客に対する営業収益 1,354,219
(2)セグメント間の内部営業収益
34,806
16,213
20,396
99,099
170,514 ( 170,514)
−
又は振替高
1,389,025
162,783
49,681
244,152 1,845,641 ( 170,514) 1,675,127
計
125,794
46,763
235,260 1,800,915 ( 170,315) 1,630,600
営 業 費 用 1,393,098
36,989
2,918
8,892
44,726 (
199)
44,527
営 業 利 益 △ 4,073
Ⅱ .資 産 、 減 価 償 却 費
及び資本的支出
920,642
697,390
179,169
65,925 1,863,126 ( 519,819) 1,343,307
資
産
9,623
11,532
3,784
5,171
30,110
−
30,110
減価償却費
10,822
9,182
1,998
6,172
28,174
−
28,174
資本的支出
(注)1.事業区分の方法
各事業区分の方法は、グループ内の事業展開を基準として区分している。
2.各事業区分の主要な内容
・小 売 事 業 … 総合小売業としてのゼネラル・マーチャンダイズ・ストア、スーパー
マーケット、百貨店、各種専門店等の事業である。
・金 融 事 業 … 信販事業、各種金融商品の販売、融資及びリース事業等である。
・不 動 産 事 業 … 店舗開発、運営、管理及び不動産賃貸業である。
・そ の 他 事 業 … 外食、レジャー等の事業である。
(2) 所在地別セグメント情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、全セグメントの売上高の合計及び全セグメ
ントの資産の金額の合計額に占める「本邦」の割合がいずれも 90%を超えているため、所在
地別セグメント情報の記載を省略している。
(3) 海外売上高
前連結会計年度及び当連結会計年度において、
海外売上高が連結売上高の 10%未満のため、
海外売上高の記載を省略している。
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9. 関連当事者との取引
前連結会計年度 (自 平成 16 年 3 月 1 日 至 平成 17 年 2 月 28 日)
該当事項なし
当連結会計年度 (自 平成 17 年 3 月 1 日 至 平成 18 年 2 月 28 日)
親会社及び法人主要株主等
関係内容
属性
会社等
住所
の名称
資本金
事業の内容 議決権の 役員の 事業上
(百万円)
被所有割 兼任等 の関係
取引の内容
取引金額
科目
(百万円)
期末残高
(百万円)
合(%)
その他の
株式会社 東京都
関係会社
産業再生 千代田区
50,507 事業の再生 直接
支援
−
資金貸借 資金の借入 (注 1)
33.67
機構
利息の支払 (注 1)
その他の
有限会社 東京都
関係会社
DRF
5 経営コンサ 直接
千代田区
ルティング
23.59
兼任
40,000
短期借入金
−
214,064
長期借入金
162,757
5,168
流動負債その他
増資引受
(注 2)
50,000
−
−
388
−
増資引受
(注 2)
43,441
−
−
−
増資引受
(注 2)
18,560
−
−
1名
有価証券の
運用及び管
理
主要株主
丸紅リ
(会社等)
テールイ 千代田区
東京都
200 有価証券の 直接
保有、管理
−
10.08
ンベスト
メント株
式会社
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注1) 借入利率は、市場金利を勘案し合理的に決定しており、借入金に対し当社の有形固定資産、投資有価証券等によ
る担保提供(長期借入金
取引金額 161,481 百万円)を行っている。
(注2) 当社の「事業再生計画」に基づく第三者割当増資を、産業再生機構、DRF社及び丸紅リテールインベストメン
ト株式会社が引き受けたものである。
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