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ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 Bridge Report 苗手 一彦 社長 http://www.bridge-salon.jp/ ハピネット(7552) 会社名 株式会社 ハピネット 証券コード 7552 市場 東証 1 部 業種 卸売業(商業) 社長 苗手 一彦 所在地 東京都台東区駒形 2-4-5 駒形CAビル 事業内容 玩具、映像・音楽ソフト、ビデオゲーム、アミューズメント用品を扱うエンタテイ ンメント総合商社。最適流通システムによる高付加価値物流を提供。オリジ ナル玩具・映像作品の企画・製作にも注力。 決算月 3月 HP http://www.happinet.co.jp/ - 株式情報 - 株価 発行済株式数(自己株式を控除) 719 円 DPS(予) 配当利回り(予) 33.75 円 3.1% 時価総額 22,402,370 株 16,107 百万円 EPS(予) PER(予) 71.42 円 10.0 倍 ROE(実) 売買単位 7.5% BPS(実) 100 株 PBR(実) 939.25 円 0.7 倍 *株価は 12/1 終値。11 年 12 月 1 日付けで 1:2 の株式分割を実施。配当利回り(予)、EPS(予)、BPS(実)は分割を考慮。 *配当利回りは、中間配当 22.5 円、期末配当(予)11.25 円のところ、分割を考慮して中間配当を 11.25 円で計算。 - 連結業績推移 - 決算期 (単位:百万円、円) 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 EPS 配当 2008 年 3 月(実) 168,958 1,451 1,569 -1,490 - 40.00 2009 年 3 月(実) 166,778 2,137 2,322 1,135 97.64 30.00 2010 年 3 月(実) 194,246 2,327 2,513 1,179 104.60 30.00 2011 年 3 月(実) 190,891 2,855 3,013 1,376 122.56 30.00 2012 年 3 月(予) 192,000 3,100 3,200 1,600 71.42 33.75 *予想は会社予想。11 年 12 月、1 株を 2 株に分割。 ハピネットの 2012 年 3 月期上期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。 ―目次― 1.会社概要 2.2012 年 3 月期上期決算 3.2012 年 3 月期業績予想 4.今後の注目点 1 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ 今回のポイント ・12/3 期上期は前年同期比 4.0%の増収、同 84.2%の経常増益。男児キャラクター商材を中心に玩具事業やアミュー ズメント事業の売上が増加。販売好調と在庫管理の徹底による在庫処分損の減少もあり、同 86.8%の営業増益(期初 予想を 71.6%超過)。 ・通期業績予想に変更は無く、前期比 0.6%の増収、同 6.2%の経常増益予想。12 月 1 日付けで 1:2 の株式分割を実 施し、期末配当は 1 株当たり 11.25 円を予定。 ・上期の業績が期初予想を大幅に上回ったものの、最大の稼ぎ時である年末年始商戦を控えている事もあり、会社側 は通期の業績予想を据え置いた。慎重を期した会社側判断に異論はないものの、上期の実績に加え、下期に各事業 で進められる取り組みや映像作品も含めた新商品のラインナップを考えると、通期業績の上振れ期待は大きい。 1.会社概要 エンタテインメントの総合商社。玩具、映像・音楽ソフト、ビデオゲーム、アミューズメント(カプセル玩具・カードゲー ム)等、幅広い領域で事業展開しており、オリジナル玩具や映像コンテンツの企画・製作、或いはeコマース等、中間 流通(商社事業)の枠を超えた事業にも力を入れている。11 年 3 月末現在、バンダイナムコホールディングス(7832) が筆頭株主として、発行済株式の 24.5% (294 万株)を保有する。 販売店:約 35,000 店舗 (約 1,500 社) 仕入先:約 700 社 家電専門店 玩具、DVD・CD、ゲーム、 GMS カプセル玩具・カードゲーム ネット通販 コンビニ 二次問屋 玩具専門店 等 <事業セグメント及びグループ> 事業は、玩具事業、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業に分かれ、11/3 期の売上構成比は、そ れぞれ、36.2%、30.3%、24.3%、9.2%と、バランスの取れた売上構成となっている。また、チャンネル別では、家電・ カメラ量販店を含む専門店 34.2%、量販店 19.3%、e コマース 12.7%、コンビニ 11.2%、その他 22.6%。 連結子会社 7 社及び非連結子会社 1 社と共にグループを形成している。 玩具事業 (株)ハピネット(トイ・ホビーユニット、CV 卸会社で業界最大手。バンダイ玩具の約 8 割を取り扱う(取扱品 Sユニット、トイ・オリジナルユニット) に占めるバンダイ製品の比率は 54.2%) (株)ハピネット・マーケティング 映像音楽事業 ビデオゲーム事業 (株)ハピネット(ピクチャーズユニット) 卸会社で業界最大手に匹敵。映像ソフトが全体の 70%弱を占 (株)ハピネット・ピーエム め、このうち 10%強が自社企画・製作(残り 60%弱が卸売り)。 (株)ハピネット(ビデオゲームユニット) 卸会社として唯一、全ての国内家庭用ゲーム機を取り扱う。プレ (株)モリゲームズ ステ関連(PS3、PSP)が 38%、任天堂製品(Wii、DS、3DS)が 32%、その他 30%。 アミューズメント事業 (株)ハピネット・ベンディングサービス 玩具自動販売機の運営及びアミューズメント施設用商品等の販 売。アミューズメントベンダーで業界最大手(市場シェア 6 割)。 <沿革> 1968 年、現在、代表取締役会長兼 CEO を務める河合 洋氏が(株)バンダイを退社し玩具の卸売業を個人で創業(69 年に法人化)。91 年にバンダイ系の卸会社 2 社を吸収合併し(現商号に変更)、(株)バンダイの販社として本格的な スタートを切った。以来、少子化や遊びの多様化による市場の変化に対応して、ゲーム(94 年、プレイステーションの 取扱い開始)、DVD(99 年、DVD 卸会社子会社化)、カプセル玩具・カードゲーム(07 年、カプセル玩具 2 社子会社化)、 CD(09 年、CD・DVD 卸会社子会社化)へと事業領域を拡大。この間の 02 年~03 年にかけては、玩具卸会社 2 社を 子会社化し(株)バンダイ以外の玩具メーカー製品に商権を拡大。業界を代表する販売会社となった。 2 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ 2.2012 年 3 月期上期決算 (1)上期連結業績 (単位:百万円) 11/3 期 上期 構成比 12/3 期 上期 構成比 前年同期比 期初予想 予想比 売上高 85,090 100.0% 88,508 100.0% +4.0% 86,000 +2.9% 売上総利益 10,404 12.2% 11,874 13.4% +14.1% - - 販管費 9,164 10.8% 9,557 10.8% +4.3% - - 営業利益 1,240 1.5% 2,316 2.6% +86.8% 1,350 +71.6% 経常利益 1,314 1.5% 2,422 2.7% +84.2% 1,400 +73.0% 712 0.8% 1,526 1.7% +114.2% 750 +103.5% 四半期純利益 ※%単位の数値は(株)インベストメントブリッジが算出したもの。端数処理の違いから会社発表の数値と異なる場合があります(以下同じ)。 前年同期比 4.0%の増収、同 84.2%の経常増益 売上高は前年同期比 4.0%増の 885.0 億円。ブロードバンドインフラの普及によるパッケージ市場の低迷やヒット作に 恵まれなかった事等で映像音楽事業やビデオゲーム事業が苦戦したものの、バンダイの「仮面ライダーフォーゼ」や 「海賊戦隊ゴーカイジャー」等の男児キャラクター商材を中心に玩具事業やアミューズメント事業が伸びた。利益面で は、限界利益率の高いアミューズメント事業の寄与や販売好調による在庫処分損の減少(9.3 億円→6.9 億円)で売 上総利益率が改善。人件費(31.9 億円→33.5 億円)を中心に販管費が増加したものの、営業利益は 23.1 億円と同 86.8%増加した。四半期純利益の伸びが大きいのは、税効果会計の影響等による税負担率の低下による。 期初予想との比較では、玩具事業やアミューズメント事業がヒット商材に恵まれた事で売上が上振れ。利益面では、 売上の上振れと返品対策及び在庫管理の徹底による映像音楽事業の想定以上の収益性改善が要因。 (2)セグメント別動向 セグメント別売上・利益 (単位:百万円) 11/3 期 上期 構成比 12/3 期 上期 30,376 映像音楽事業 27,509 32.3% 26,702 30.2% -2.9% ビデオゲーム 18,703 22.0% 16,492 18.6% -11.8% 8,500 10.0% 11,220 12.7% +32.0% 85,090 100.0% 88,508 100.0% +4.0% 860 69.3% 1,249 53.9% +45.2% 80 6.5% 338 14.6% +323.1% 連結売上高 玩具事業 映像音楽事業 34,092 前年同期比 玩具事業 アミューズメント 35.7% 構成比 38.5% +12.2% ビデオゲーム 410 33.1% 404 17.5% -1.6% アミューズメント 502 40.5% 989 42.7% +96.9% 調整額 -613 -49.5% -664 -28.7% - 連結営業利益 1,240 100.0% 2,316 100.0% +86.8% 玩具事業 売上高は前年同期比 12.2%増の 340.9 億円、セグメント利益は同 45.2%増の 12.4 億円。(株)バンダイの「仮面ライ ダーフォーゼ」や「海賊戦隊ゴーカイジャー」等の男児キャラクター商材が好調に推移。増収効果と在庫処分の減少 (3.6 億円→3.1 億円)で利益率も改善した(2.8%→3.7%)。上期末の在庫は 30 億円と前年同期末比 4 億円減少し、 在庫回転率は前年同期末の 21.7 回から 25.7 回に改善した。 仕入先別の売上は、バンダイが 179 億円(売上構成比 52.7%)と同 13.3%増加した他、未だ事業規模は小さいが同 社オリジナル製品が 9 億円と同 38.5%増加。一方、タカラトミーは 29 億円(同 8.6%)と同 19.6%減少した。この他、 その他メーカーが同 20.1%増の 121 億円。 3 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ 映像音楽事業 売上高は前年同期比 2.9%減の 267.0 億円、セグメント利益は同 323.1%増の 3.3 億円。売上の内訳は、映像が同 1.9%増の 186 億円、音楽が同 12.6%減の 80 億円。また、映像ではメーカー部門(同社が出資した作品、ビデオグラ ム化権を取得した作品、独占販売権を取得した作品の販売)が 10.8%増の 33 億円、卸売部門が同 0.1%増の 152 億円。インターネットを利用したコンテンツ配信等の普及によるパッケージ市場の低迷で、映像・音楽共に苦戦を強い られたが、「英国王のスピーチ」のヒット等で利益率の高いメーカー部門が伸びた事及び主に CD 部門における事業 構造改革(返品対策と在庫管理の徹底等)で利益率が大幅に改善した。 尚、11 年 4 月 1 日付で、(株)ハピネットの映像音楽販売部門を子会社である(株)ハピネット・ピーエム(旧社名(株) ウイント)に業務を移管し上記の事業構造改革を実施した。具体的には、販売店との間で法人別返品率の再設定を 行うと共に、(株)ハピネット・ピーエム内での在庫に対する意識改革を断行し売れ筋商品へのタイトルの集約を行っ た(年間で発売される新作 CD は 17,000 程度のタイトルがあるが、売上全体の 95%は 5,000 程度のタイトルによるも のだった)。 返品率 映像音楽事業全体 11/3 期 上期: 9.1% ⇒ 12/3 期 上期:6.3% 旧(株)ウイント分のみ 11/3 期 上期:12.4% ⇒ 12/3 期 上期:5.5% 11/3 期 上期末:34 億円 ⇒ 12/3 期 上期末:21 億円 11/3 期 上期:17.4 回 ⇒ 12/3 期 上期:22.3 回 在庫金額 映像音楽事業全体 在庫回転率 映像音楽事業全体 ビデオゲーム事業 売上高は前年同期比 11.8%減の 164.9 億円、セグメント利益は同 1.6%減の 4.0 億円。市場全体が低迷する中でヒッ ト作にも恵まれず、ハード・ソフト共に売上が減少。ただ、利益率の高い同社の独占販売商品が堅調に推移したため、 セグメント利益はわずかな減少にとどまった。 製品別では、PlayStation 3(PS3)が同 14.6%増の 26 億円(セグメント内売上構成比 16.3%)、PlayStation Portable (PSP)が同 68.4%増の 53 億円(同 32.4%)、Wiiが同 44.1%減の 11 億円、前年同期は販売実績が無かった Nintendo 3DS が 18 億円(同 11.2%)、Nintendo DS が同 81.3%減の 8 億円、その他が同 28.3%減の 46 億円(同 27.9%)。 アミューズメント事業 売上高は前年同期比 32.0%増の 112.2 億円、セグメント利益は同 96.9%増の 9.8 億円。カプセル玩具自動販売機で は、「仮面ライダーオーズ」、「ワンピース」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」等の男児キャラクター商材が好調に推移。一 方、カードゲーム機では、「仮面ライダーバトル ガンバライド」や「ドラゴンボールヒーローズ」の他、新型筐体「ガンダ ムトライエイジ」が好調に推移した。 上期末の在庫は前年同期(8 億円)比 5 億円増の 13 億円。在庫を絞り過ぎたため年末商戦でヒット商品の在庫不足 が生じた前期の反省を踏まえ、今期は意識的に積み増した。実際、在庫回転率は前年同期と同じ 18.2 回を維持して おり、好調な販売に基づく合理的な在庫の積み増しと言える。 (3)チャネル別売上高 (単位:億円) 11/3 期 上期 構成比 12/3 期 上期 構成比 前年同期比 専門店(家電カメラ量販店含む) 295 34.7% 284 32.1% -3.6% 量販店 151 17.9% 169 19.2% +11.7% e コマース 105 12.4% 124 14.0% +17.5% コンビニエンスストア 95 11.2% 109 12.4% +14.8% 郊外店 78 9.3% 83 9.5% +6.3% 問屋 87 10.2% 76 8.6% -12.1% 百貨店 6 0.7% 5 0.6% -12.3% その他 30 3.6% 31 3.6% +3.1% 850 100.0% 885 100.0% +4.0% 合計 4 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ 販売好調な Amazon.com や楽天等にけん引され e コマースが伸びた他、最大手チェーンを中心にしたコンビニ向け やカプセル玩具が寄与した量販店向けも二桁の増収となった。 (4)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF) 上期末の総資産は前期末比 18.8 億円増の 503.9 億円。借方では、CF の大幅な改善により現預金が増加した他、売 上の増加で売上債権やたな卸資産も増加。一方、償却等で無形固定資産が減少した。尚、たな卸資産の増加は季 節的なもので、前年同期末(81.9 億円)との比較では、返品対策と在庫管理の徹底で 13.1 億円減少した。貸方では、 仕入債務や純資産が増加した。CF の面では、利益の増加や仕入債務の増加に加え、たな卸資産の増加を抑えた事 で営業 CF が大幅に増加したことにより、前年同期は 4.7 億円だったフリーCF が 20.6 億円に増加した。配当の支払 いで財務 CF がマイナスになったものの、現金及び現金同等物の上期末残高は 101.0 億円と前期末比 18.8 億円増加 した。 財政状態 (単位:百万円) 11 年 3 月 現預金 売上債権 たな卸資産 流動資産 有形固定資産 11 年 9 月 11 年 3 月 8,220 10,109 仕入債務 23,206 23,655 未払法人税等 6,436 6,880 41,039 43,500 流動負債 1,555 1,461 固定負債 退職給付引当金 11 年 9 月 20,204 21,518 1,038 804 25,837 26,408 1,630 1,697 2,867 2,930 無形固定資産 3,132 2,749 純資産 19,802 21,053 投資その他 2,780 2,680 負債・純資産合計 48,507 50,392 7,468 6,891 - - 固定資産 有利子負債合計 キャッシュ・フロー (単位:百万円) 11/3 期 上期 12/3 期 上期 前年同期比 営業キャッシュ・フロー 660 2,124 +1,463 +221.7% 投資キャッシュ・フロー -190 -64 +125 - 470 2,060 +1,590 +338.3% フリー・キャッシュ・フロー 財務キャッシュ・フロー -174 -170 +4 - 現金及び現金同等物期末残高 6,601 10,109 +3,507 +53.1% 3.2012 年 3 月期業績予想 (1)通期連結業績 (単位:百万円) 11/3 期 実績 売上高 構成比 12/3 期 予想 構成比 前期比 190,891 100.0% 192,000 100.0% +0.6% 売上総利益 22,326 11.7% 22,500 11.7% +0.8% 販管費 19,471 10.2% 19,400 10.1% -0.4% 営業利益 2,855 1.5% 3,100 1.6% +8.6% 経常利益 3,013 1.6% 3,200 1.7% +6.2% 当期純利益 1,376 0.7% 1,600 0.8% +16.2% 通期業績予想に変更は無く、前期比 0.6%の増収、同 6.2%の経常増益 同社の業績には季節性があり、通期業績は最大の稼ぎ時である年末年始商戦の影響を大きく受ける事等を踏まえ て通期の業績予想を据え置いた。 尚、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図るべく、12 月 1 日付けで 1 株を 2 株分割した。これに伴い、当初 1 株当たり 22.5 円を予定していた期末配当を 11.25 円に修正した(上期末配当 22.5 円と合わせて年 33.75 円。株式分 割を考慮した実質ベースで年 15 円の増配)。 5 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ (2)セグメント別の取り組み セグメント別売上・利益 (単位:百万円) 11/3 期 実績 構成比 12/3 期 予想 構成比 前期比 玩具事業 69,104 36.2% 70,000 36.5% +1.3% 映像音楽事業 57,759 30.3% 55,000 28.6% -4.8% ビデオゲーム 46,447 24.3% 47,000 24.5% +1.2% アミューズメント 17,579 9.2% 20,000 10.4% +13.8% 190,891 100.0% 192,000 100.0% +0.6% 連結売上高 玩具事業 2,321 81.3% 2,300 74.2% -0.9% 映像音楽事業 -656 -23.0% 200 6.4% - ビデオゲーム 1,156 40.5% 1,000 32.3% -13.5% アミューズメント 調整額 連結営業利益 1,340 47.0% 900 29.0% -32.8% -1,307 -45.8% -1,300 -41.9% - 2,855 100.0% 3,100 100.0% +8.6% 玩具事業 売場パッケージのテスト展開を開始している。玩具、DVD・CD、キッズカードゲーム、カプセル玩具等、同社グループ の強みを活かした商材ミックスでの売場提案を行うもので、第一弾として書店とのコラボレーションがスタートしており、 親子向けの絵本と同社製品を組み合わせたコーナーや学生・社会人向けのコミックと同社製品を組み合わせたコー ナーを設けた。足下、坪当たりの売上は満足のいくもので、在庫管理等の運用面でのブラッシュアップに取り組んで いる。今後は、「仮面ライダーフォーゼ」関連の商品と雑誌等、キャラクターを統一した売場等の実証実験も進めてい く考え。 (同社資料より) 映像音楽事業 下期に入り、「ザ・ファイター(11 年 10 月 4 日)」や「まほろ駅前多田便利軒(11 年 11 月 2 日)」の DVD が発売されて おり、12 年 2 月には同社主幹事作品の「アフロ田中」のロードショー(2 月 18 日)や、同社が独占販売権を有する渡辺 謙主演の「シャンハイ」、劇場公開で人気を呼んだ「うさぎドロップ」の DVD 発売が予定されている(共に 2 月 2 日)。 ビデオゲーム事業 新型ゲーム機の発売やソフトの充実で市場の活性化が期待されている。具体的には、Nintendo 3DS 向けで、「スー パーマリオ 3D ランド」(11 年 11 月 3 日発売)、「マリオカート 7」(11 年 12 月 1 日発売)、「モンスターハンター 3G」 (11 年 12 月 10 日発売予定)、「エースコンバット 3D」(12 年 1 月 12 日発売予定)といった大型ソフトが投入される他、 PlayStation では、新型端末「PlayStation® Vita」と 20 本超の同端末向けソフトの発売が予定されている。また、スマ 6 ブリッジレポート(7552) 2011 年 12 月 2 日 http://www.bridge-salon.jp/ ートフォンジャケットの販売数量 No1 の実績を誇る(株)レイアウトが設立する新会社(株)レイ・アウト ゲームズとの 間で、PlayStation® Vita 専用アクセサリーの独占販売契約を締結した(スマートフォンのマストアイテムである“ジャ ケット”の PlayStation ®Vita 専用商品を、「PlayStation® Vita」と同日発売で市場投入する予定)。 アミューズメント事業 玩具とカードゲームを連動させた商品展開でシナジーを追及する他、各種イベントに積極的に参画し、カプセル玩具 自動販売機やカードゲーム機の設置を進める考え。イベントでの機器の設置は、非常に多くの集客と高い在庫回転 率が見込める上、既存のロケーションで使用している機器を利用して効率的に運営できる事が特徴。今期のイベント 関連の売上は 163 百万円を見込んでおり、前期(57 百万円)比約 3 倍に拡大する見込み(羽田空港国際ターミナル での年末年始イベント等での設置が決まっている)。 4.今後の注目点 同社の業績は年末年始が含まれる下期偏重型であり、順調であれば下期は上期以上の収益が期待できる。ただ、 それだけに年末年始商戦で苦戦すれば、上期の貯金を使い果たしてしまう可能性もあり、業績予想を据え置いた会 社側の判断は理解できる。しかし、下期に各事業で進められる取り組みや新商品及び作品のラインナップを考えると、 通期業績の上振れ期待は高まる。また、玩具事業で示された売場パッケージのテスト展開やアミューズメント事業に おける各種イベントへの積極的な参画といった試みは、来期以降の業績を考える上でのポイントともなるため、その 進捗に注目したい。 本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び 見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源か ら入手したものですが、その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当 性についても保証するものではなく、また責任を負うものではありません。本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッ ジにあり、本レポートの内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなさ れますようお願い申しあげます。 Copyright(C) 2011 Investment Bridge Co.,Ltd. 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