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(車の中) 運転手3 おい、おきなさい。 さ、おきた、おきた。ほら、関海峡
(車の中) 運転手3 おい、おきなさい。 さ、おきた、おきた。ほら、関海峡。さー、九州よ。 (車をおりて、海) 運転手3 ぼうや、そろそろ行こうか。日向まであと一息やから。 何考えてたと?後悔しとっちゃたやないの?家をだまって飛び出したりして。 大助 そんなことありませんよ。ただ海を見ていただけですよ。 運転手3 じゃあ、競争しよっか。よーい、どん。 運転手3 待たせたね。 大助 どうもありがとうございました。 運転手3 なんで? 大助 今度はݿ児島行く車探そうと思って。 運転手3 なにいうちょっとね。今からݿ児島行ったら夜中じゃが。今夜はおばさんの家 にとまんな。 大助 いや、でもそんな。 運転手3 遠慮せんでいいが。ほら、おばさん、そのつもりやったとよ。あぶないよ。 (車から運転手3の娘の学校帰り姿をみる) 中学生 ばいばーい。 娘 なんね、明日ૣ話で帰るってゆっちょったとに。一日はようなったっちょね。 運転手3 ぼうや、私の娘。 大助 こんにちは。 娘 こんにちは。 中学生 あとでૣ話するー。 (運転手3の家) 娘 おばあちゃん、お母さん、帰ってきたよ。 運転手3 息子のಊ屋。ちょっと待っててね。 のぼる、お母さんよ。ただいま、げんきやった?はい、お土産、はい、あわお こし。お客さん、連れてきたとよ。東京の中学生で大助君、ご飯のしたくする からそれまで相手してあげんね。いいね。 どうぞ。 大助 こんにちは。わー。 運転手3 びっくりしたやろ。 大助 2000ピースですか?すっげー。 運転手3 後でお茶もって来るね。 (しばらくパズルをしている。 ) 大助 そっか。 (裏庭) 運転手3 かおる。 かおる なんね。 運転手3 お兄ちゃんのಊ屋にお茶もってってくんない? かおる はい。 あのこなんて名前ね。 運転手3 大助君。 かおる 大助君ね。大助君。 (のぼるのಊ屋) 大助 ここらへんが一番難しいんだよな。ぜんぜんはまんないよ。 かおる はー。大助君、ジグソーパズル好きなの? 大助 これにはけっこうはまった時期があるんだ。 かおる へー。 大助 これ、どれぐらいでできるんですか? え、たった 3 時間?まじで? かおる 三日やろ。 大助 三日か。そうだろうな。それぐらいかかるだろうな、いくら名人でも。 かおる ジュース、ここにおいとくね。 大助 ありがとう。 かおる 帽子にあうね。 大助 妹さん、めっちゃかわいいっすね。 (台所) かおる あんね、お母さん。二人で夢中になってジグソーパズルやっちょった。 運転手3 ホントね。 かおる にいちゃん、気に入ったみたいだよ、大助君の事。もしかしたら友達になって くれるかも知れんね。 運転手3 そんげなってくれるといいけどね。 かおる ね、どこであったとね。大助君と。 運転手3 大۹。よその会社の運転手さんに「この子のせてくれんかね」って頼まれたと よ。 かおる へー。 運転手3 お母さん、一目見たとき、「ああ、こん子のお母さんも私とおんなじように息 子の心配してるっちゃないかな」って思ったらほっておけんような気持ちにな って。あんないい子がなんで学校行かんのかね。 かおる お母さん、 運転手3 うーん? かおる 学校いってさえすればいい子? 運転手3 え? かおる 親や先生のؘうことよく聞いておとなしく勉強する子もいいこなら、私悪い子 よ。勉強きらいじゃし、先生にはおこられてばっかりやし。 運転手3 なにいうちょっとね。かおるはいい子や。世界一いい子。 かおる 無理しちゃって。娘におせじؘわんでもいいがね。 おばあちゃん、大丈夫?お皿こんなにいらんとよ。お客さん一人じゃから。 <CM> (運転手3の家で夕をべている) かおる ばあちゃん、もういいね。 運転手3 おにいちゃん、たまにはここでご飯たべんね、みんなと一緒に。いっつもこう なのよ。 老婆 このひとね。 かおる あー、さっき説明したやろ、にいちゃんの友達、大助君。 かおる あ、そうそう。大事件があったとよ。 運転手3 なんね。 かおる お母さん、市役所の大隅さん、しっちょるやろ。こんにゃくだまみたいな顔し てる人。 運転手3 去年、奥さんなくしたひとやろ。どんげしたと?あの人になんかあったと? かおる ははは。 運転手3 なにがおかしいと? かおる こないだ、学校の帰りに 運転手3 うん。 かおる 新町のおじさんにばったり会ったら、お好み焼き屋さん連れてってくれてこん なことؘわれたとよ。「お前のおふくろ、もうこの辺でしんどいトラックの運転 手なんかやめて、大隅さんの後妻になる気ねえかな」って。 運転手3 ええĆ かおる 大隅さんのおじさん、お母さんの事昔から好きやったんだって。あの顔で、は はは、おかしくって、おかしくって。 運転手3 やめんね、大人をからかうなんて。大隅さんに失礼やが。 かおる ははは、ञくなって。 (呼び๗が鳴る) 運転手3 はーい。ほらあんた行って。いそいで。 かおる はい。 運転手3 やな子ね。顔の事なんかؘって。 老婆 男は顔やない。 大助 そうです。 老婆 あんた、ね? 大助 僕、大助です。こんにちは。 老婆 こんにちは。 かおる お母さん、こんにゃくだま、こんにゃくだまが来たがね。 運転手3 え、大隅さん? あ、どうも。 (玄関) 運転手3 こんばんは。 大隅 すいません、夜分、おじゃまして。 運転手3 いいえ。あの、何か? 大隅 あんたが戻ってきたって聞いたもんじゃから、ഛ波堤に行ってこれ、ઠって きました。今が一番おいしい時期やから刺身でやってください。 運転手3 わー。あ、まだいきちょる。 大隅 これ、ここに置いときます。 運転手3 悪いね。 大隅 あの、それからですね。 運転手3 え? 大隅 あの、や、なんでもないっす。そしたら、私これで、おީഴしました。 運転手3 どうも、すいませんでした。 大隅 (ష歌)崎は今日もͱだった。