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日本学生フライヤー連盟 事業報告書 (2003 年度)

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日本学生フライヤー連盟 事業報告書 (2003 年度)
日本学生フ ライ ヤー 連盟
事業報告書
( 2003 年度)
∼目次∼
①東北学連
事 業 報 告・・・・ p.3
②関東HG学連 事業報告・・・・ p.4
③関東PG学連 事業報告・・・・ p.8
④関西学連
事 業 報 告・・・・ p.10
⑤中国学連
事 業 報 告・・・・ p.12
⑥九州学連
事 業 報 告・・・・ p.14
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●①東北学連
事業報告●
【東北学連春合宿】
開催日程:9月24∼26日
開催場所:山形県南陽スカイパーク 十分一山
講師:ソアリングシステム・金井誠
主催:東北学連
参加者:約30名 東北大 山形大 弘前大 会津大 東北芸術工科大
東北学連の親睦を深め、フライトについて語り合う場を持つ目的で十分一山で合宿を行った。
初日は天気が悪くフライトは不可能ということで、座学講習となった。
また金井氏の協力でツリラン講習を行った。初めてツリラン講習を受けた者も多く、フライトするこ
とは出来なかったが大変有意義な合宿初日となった。
2 日目も強風のためフライト不可。米沢の河川敷にてグランドハンドリング行い、スラロームやキ
ープ時間などお互いの技術向上を目指し練習した。またNPup のスラローム大会を行った。 夜は
クラブハウスをお借りして親睦会、酒を酌み交わしパラについて熱く語りあい、いたるところでサー
マルが発生していました。
3 日目はやっとフライトすることが出来たがあまりサーマルは出ず、狭いリッジ帯を他機警戒し
つつ粘り強くフライトしていた。しかし安定した中、練習生も飛ぶことが出来たので、とても充実した
合宿となった。
【第9回プレ学生選手権】
開催日程:10月18∼19日
開催場所:山形県白鷹スカイパーク
実行委員長:松井慶太
競技委員長:山口翔
講師:植木亨
主催:東北学連
参加人数:約 30 名
2003 年 10 月 18∼19 日、第 9 回プレ学生選手権 IN 白鷹スカイパークが行われました。
この大会は、次の年に開催予定の学生選手権の予行として行われました。F−1 グランプリとの共
同開催でしたので大会の役員は大部分が F-1 側と重複していましたが、主催・学生連盟、実行委
員長・松井慶太、競技委員長・山口翔、講師・植木亨となります。
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白鷹で行うことは予てから強い要望があったせいか、全国から 30 人もの学生フライヤーが集まり
ました。みな天気と地形をじっくり観察し、フライトプランを推敲しながら臨んでいました。
2 日間という短い期間でしたがコンディションにも恵まれ、大会はみごと成立。優勝は東北大学
の人見君でした。
学選スタッフは F-1 スタッフに付きっ切りなり、それぞれノウハウを吸収出来たものと思います。来
年はさらに磨きのかかった大会にしたいです。
●②関東 HG 学連
事業報告●
【春の新入生歓迎セミナー】
開催日程:5月22日 木曜日
開催場所:東京都 上智大学
講師:太田昇吾 (日大理工 OB)
幹事:薬師雅彦
主催:関東ハング学連
参加総数:約50名
まだハングに出会ったばかりの新入生たちのために、ハングのヨーロッパ選手権の話しや身近
な講習までの楽しい事を知ってもらうおうという目的で毎年この時期に開いているセミナーです。さ
らに、足尾・板敷両エリアの学生が一同にかいするので、新入生間の良き交流をねらいにしてい
る。そのためこのセミナーの後に恒例の飲み会も開いている。
参加した皆は太田さんの話しをとても楽しく聞けて、新入生だけでなく先輩もヨーロッパ等の海
外での話に夢中になって聞いていた。
そんなハングをやっていく上で先の楽しみの後は、新入生が奮闘しているであろう、講習のセミナ
ーもしてくれた。
その後飲み会も大成功の盛り上がりを見せ、太田さんとの交流も深め、新入生同士もとても楽し
く飲んでいた。
新入生にはハングに対する興味が非常に沸き、エリアも超え良き交流の場となった。
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【NASA STUDENT CUP 2003】
開催日程:8月26日(火)∼29日(金)、練習日26日
開催場所:茨城県 足尾エリア
実行委員長:麦島新
競技委員長:日下部はく
参加総数:約60名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
学生リーグ初戦ともあって全国から、1st38名、2nd23名、総勢60名をこえる大人数が参戦し
た学生大会としては大規模な大会となった。
しかし、結果的に天候には裏切られ、初日は朝から雨が降り止まず競技は止む無くキャンセル
となったがその後天候は奇跡的に回復しソアラブルになった。
天気予報では晴天が期待された2日目も蓋を開けてみれば曇天。雲底がテイクオフよりも下が
り、回復も望めなかったためキャンセルとした。キャンセル後、大会顧問の太田さんにセミナーを
開いてもらい、選手にとってはよい場となった。
その日のレセプションは大いに盛り上がり、選手、スタッフあわせて15,6名の人がバリカンで頭
を丸め大量のてるてる坊主が出来上がった。
その甲斐あってか、最終日は晴天に恵まれ、ゴール者こそでなかったものの熱い戦いができ、
1st は中野選手、2nd は寺田選手が優勝を果たした。
団体戦は 2nd クラスで健闘をみせた、超革命的ハングフライヤー集団が1位を勝ち取った。
【東日本ハンググライディング学生選手権 2003 in あぶくま】
開催日程:9月5日(金)∼7日(日)
開催場所:福島県 仙台平エリア
実行委員長:佐藤史宏
競技委員長:日下部はく
参加総数:約30名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
去年までは年間リーグ大会が3つであったが、今年度あぶくま洞30周年記念をきっかけに日本
学生フライヤー連盟と仙台平エリアのある福島県田村郡滝根町との協力により、今大会が現実の
ものとなった。
滝根町の御協賛、御後援に関しては10万円の助成、大会トロフィー、参加記念品 T シャツ、期
間中宿泊代無料、あぶくま洞優待券、星野村ふれあい館優待入浴券等を頂き、福島県ハンググ
ライディング連盟からは5万円の助成を頂き、学生大会としては大いに VIP な待遇となり選手は皆
盛り上がった。
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仙台平エリアでの学生大会は初であったが、ぜんこくから1st、2nd 合わせて約30名の選手が
集まり熱き戦いが繰り広げられた。
初日成立し、天気は晴れに恵まれた。1st クラスタスクは1回沖に振るもので、13.3㎞だった。
ダミーが上がり始め選手は続々と TO し出したが強風の中のサーマルに苦戦し全員降りてしまっ
た。リフライトで唯一ゴールした東京農工大 FlyingChicken 3年 鈴木由路 選手が勝利。
2日目は雨と曇りコンディションにより苦渋のキャンセル。
最終日曇りコンディションにも関わらず、2nd の法政大学 A・HOSEI 2年 西田立政 選手がトッ
プアウトし出し、1st も続々と TO した。タスク12.7㎞、ゴール者6名で、今年度やっと競技らしい
競技ができた。やはり早かったのが鈴木由路 選手で、見事1st 優勝を勝ち取った。2nd は最終
日ダントツのタイムを叩き出した西田 立政 選手の優勝である。団体戦は2nd の内容が重宝さ
れたため、得点計算上高得点となった法政大学 A・HOSEI の優勝であった。
キャンセルの2日目は滝根町有名観光地、あぶくま洞を楽しみ、レセプションではテルテル坊主
作りにハゲむ等、全国各地の参加選手皆一丸となって盛り上がり、良い交流の場となった。
【新人戦2003 】
開催日程:10月25日(土)∼26日(日)
開催場所:山形県 十分一エリア
実行委員長:鈴木由路(HG)、石橋里江子(PG)
競技委員長:日下部はく
参加総数:約20名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
昨年初めて行われたハング・パラ合同開催の新人戦。惜しくも不成立に終わってしまったが、今
年は天候に恵まれ2日間なんとか飛べて成立し、事実上初めての合同開催となった。全国から5
0人もの若き新人フライヤーが山形県南陽市に集まり、TO・LDの精度を競いあった。レセプション
で行われた大学同士でパフォーマンスを競い合う裏新人戦もおおいに盛り上がった。大会の結果
はハング部門が原田選手、パラ部門が河村選手の優勝となった。みな悪い風の中しっかり飛び立
っていき、何事もなく大会は終了した。このたくさんの新人フライヤーの中から日本を引っ張るフラ
イヤーが出てくると思うと楽しみである。
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【秋の安全講習セミナー】
開催日程:12月16日(火)
開催場所:東京都 東大駒場
講師:安東正夫 (WIND スポーツ・インストラクター)
幹事:中里容子
参加総数:約50名
主催:関東ハング学連
ウインドスポーツインストラクター安東正夫氏を迎えて行われた。今回のセミナーでは、事前に
参加者からアンケート形式で質問等を集め、当日はそれをベースに話を進めるという形をとったた
め、B 級ライセンスを取得し、山飛びを始めたばかりの新人が、その時直面している課題に対して
助言を得る絶好の機会となった。同時に上級生にとっても、ランディング等の基本技術を一歩上
のレベルに引き上げてくれるような安東氏ならではの話を聴くのとにより、これまでとは少し違った
新鮮な認識を得ることが出来たのではないだろうか。「全てにおいて、続けるということが大切だ」
という講師の言葉通り、今回のセミナーが、多くの学生フライヤーにとって、いつまでも安全に楽し
く飛び続ける糧となれば幸いである。
【冬季サルオブサルズ 2004 in 足尾】
開催日程:2月23日(月)∼25日(水)、練習日23日
開催場所:茨城県 足尾エリア
実行委員長:田中元気
競技委員長:関谷暢人
参加総数:約13名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
全選手13名という少し寂しい参加人数となったが、条件はこの時期には運のいい東風がしっ
かりと入ったいい条件となった。初日、朝から東風が入り天気もいいことから早くにテイクオフに上
がり準備が進められた。ダミーが上がり始めたのを見て、選手はまだ渋い中どんどんとテイクオフ
していく。時間が早かったためにサーマルからこぼれてしまう選手もいる中、しっかりとサーマルを
つかみきり常に高いところを飛び続けた原田選手が3時間を超す記録で一位に。二位に1時間以
上もの差をつけた。
二日目は残念ながら東風が入らず、大会は不成立に。フリーフライトで終わってしまった。
結果は初日に大差をつけた原田知明選手が優勝となり、見事サルの頂点に立った。
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●③関東 PG 学連
事業報告●
【合同新入生勧誘説明会】
開催日程:4月20日
開催場所:茨城県 足尾エリア
実行委員長:小口傑
参加人数:100人以上
良く晴れていて見学会にはもってこいの天気でした。まず、地元の公民館でパラ、ハングとはど
ういうものかを説明し、講習会場、PGTO、HGTO、PGLD を見て回った。この日は ASHIO XC
CHALLENGE 2003 が行われており、空にはパラグライダーが数十機、ハンググライダーも十数機
飛んでいて見学生は大変満足そうだった。
【安全講習会】
開催日程:6月29日
開催場所:中央大学記念館
主催者:山下裕子、水村祐理子、石川眞吾
講師:木原 実
参加人数
60名位
毎年パラグライダーに精通している人を呼んでいたので、今年は有名人を呼ぼうということにな
り、TV に出ている気象予報士の方を呼ぶことになった。
日本テレビの木原実さんに来て頂くことになり、沢山の人が参加してくれた。木原さんは TV に出て
いる時と変わらない気さくな方で、気象の解説をしてくれた。たまに冗談を交えて笑いが起こったり
もした。お天気キャスターという仕事の裏話などもしてくれたり、多数の質問にも快く答えて頂き安
全講習会としては大成功だった。
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【第8回全日本学生 PG 選手権】
開催日程:9月9日∼12日
開催場所:栃木県スカイパーク宇都宮
実行委員長:村上亜希
競技委員長・大会顧問:谷田重雄
参加人数:約 50 名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
この学生選手権は 4 日間とも晴天・好条件に恵まれ、宇都宮エリアのポテンシャルの高さが証
明された。全国各地から1st26 人、2nd15 人の計 41 人の選手とスタッフが参加し、学生日本一を
決める大会としてふさわしいものとなった。
(1 日目)晴れ 初日は朝から晴天に恵まれ、暑い一日となり、サーマルも活発に発生していた。
タスクは 14.5kmのスピードレース。あせらず沖のパイロンを取った 4 人がゴールを果たし、筑波大
の木下選手が 46 分でゴールし、初日首位となった。
(2日目)晴れ 晴天に恵まれ、好コンディションが期待された。学生大会としては初のレース・ト
ゥ・ゴールのパイロンレースが行われた。各選手とも積極的にパイロンを取りに行ったが、あえなく
アウトランしてしまう選手もいた。そのような中、唯一前日トップの木下選手がゴールを果たしたよ
うに見えたが、GPSセクターアウトで記録に残らなかったのが残念である。結局ゴールした選手は
いなかったがミニマムを超えた選手が多かったためタスクは成立した。
(3日目)晴れ 曇りの予報に反して晴れ間が差し、ソアラブルな条件となった。10.4kmのショー
トタスクが組まれ、積雲の発達を読みきった中央大の小林選手がワンサーマル、ワングライドでま
わり、17 分の好記録でゴールした。
(4日目)晴れ 最終日にふさわしい好条件となった。2 日目に続き 2 回目のレース・トゥ・ゴール
のパイロンレースが行われた。スタートには、二十数機のグライダーがひとつのガーグルを組み、
一斉にスタートする壮大な光景が見られた。
勝負の分かれ目の沖パイロン2つを落ち着いて回った選手が生き残り、好コンディションもあい
まって、おもしろいレースとなった。その中で、学生の大御所、友澤選手がトップゴール!実力を見
せ付けた。
(セカンドクラス)4日間ともデュレーション競技が行われた。好条件に恵まれ、ランディングクロ
ーズ時間まで飛びつづける選手が続出した。好コンディションが続いたため、長い時間集中力を
保って飛びつづけられるか、渋い条件になった時にどれだけ粘れるかがが勝敗の分かれ目となっ
た。福井県立大・大西選手が優勝した。
(総評)8 回目にして初の 4 本成立、長丁場ならではの駆け引きも楽しめた。また、学生選手権
初のゴールレースも 2 本成立し、中身の濃い大会となった。その反面、怪我人こそでなかったもの
のトラブルを起こしてしまった選手、安全意識の低い選手が目立ち、課題の残る大会ともなった。
今後、学生連盟は学生フライヤーの技術の向上のみならず、安全意識の向上を目指し活動して
いきたい。
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【新人選2003】
開催日程:10月25日(土)∼26日(日)
開催場所:山形県 十分一エリア
実行委員長:鈴木由路、石橋里江子
大会顧問:日下部はく
参加人数:約 50 名
パラグライダー、ハンググライダー−学生合同の新人戦。
初日は風向がかわり途中でゲートクローズ。2日目に競技を続行させで1本目が成立した。2本目
飛べたのは過半数以下で不成立。選手達は自分の力を出し切り頑張っていた。
●④関西学連
事業報告●
【2003 年度鳥取砂丘合宿】
開催日程:2003年9月16日∼9月19日
開催場所:鳥取砂丘および霊石山フライトエリア(鳥取県八頭郡河原町)
実行委員長:服部良亮
講師:坂本三津也,片岡義夫,外村仁克,川瀬力
主催:日本学生フライヤー連盟関西支部
参加人数:約130名
今年度の砂丘合宿には,北海道から九州まで文字通り全国の学生がハング40名パラ90名参
加し,昨年度にひきつづき大規模なものとなった.また合宿期間をとおして天候にも風にも恵まれ,
ハング・パラともに練習内容も充実したものとなった.
パラは山飛び前の講習生からパイロットクラスの上級者まで全員が砂丘で練習をおこなった.基
本的な立ち上げやハンドリングの練習から,地面の柔らかい砂丘ならではのスピン・つぶしの練
習まで,多岐にわたる講習がみっちりとおこなわれた.3日目(練習最終日)には立ち上げデュレ
ーション競争がおこなわれ,合宿で鍛えた立ち上げ・グラハン技術をぶつけあった.
ハングは砂丘と霊石エリアとに分かれての講習をおこなった.砂丘ではおもに山飛び前や山飛び
直後の初心者が練習をおこない,テイクオフなどの基本技術を磨いた.ホームエリアではプローン
ハーネスを使って講習を受けており,この合宿で初めてスカイフローティングハーネスを体験でき
たという参加者もいた.3日目にはインストラクターも交えて 200m ほどのスピードレースをおこない,
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おおいに盛り上がった.
霊石エリアも砂丘と同じく好条件に恵まれ,連日ソアリングを楽しめた.ターゲット大会が毎日開催
され,見事ターゲットをふんだ選手が優勝となった.またデモ機の試乗もおこなわれた.
全期間を通して密度の濃い練習ができたほか,レセプションを含め大学間の交流もさかんに行わ
れ,非常に有意義な合宿となった.
【パラフェスタ 2004 IN 紀ノ川 】
開催期間:2004年3月10日∼3月13日
開催場所:紀ノ川フライトパーク(和歌山県那賀郡打田町)
実行委員長:板野浩
競技委員長:片岡義夫
大会顧問:坂本三津也
主催:日本学生フライヤー連盟関西支部
参加人数:約30名
2003 年度パラ学生リーグ最終戦であるパラフェスタを紀ノ川フライトパークにて開催.青森から
熊本まで 1st,2nd あわせて 30 名が参加した.
初日はフォローの強風のためサブランディングの見学だけで終了.つづく2日目もフォローのた
めキャンセルとなり,宿舎にて各大学の交流会をおこなった.3日目はどんよりとした曇り空に小
雨,風も強くまたもキャンセルとなり,ランディング上で立ち上げ練習だけがおこなわれた.
当初の日程では,3日間競技をおこなって最終日には閉会式のみをおこなう予定であったが,
強い寒気のため3日間で1本も飛べず,苦しい結果に終わりそうになった.しかし閉会式の日が好
条件になりそうな予報だったので,エリア管理側と地元フライヤーの皆さんの協力を得て,競技日
程を延長することになった.
そうして迎えた大会最終日は,前日までとは打って変わって天候もよく,予報どおりの好コンデ
ィションとなった.1stクラスは,山沿いに東西を往復したあと沖に出て帰ってくるという 10km のショ
ートタスク.風がやや強く,時折やってくるシブいタイミングには降りてしまう選手も多かったが,そ
んななかで6名の選手がしっかりとゴールをきめた.
大会に関わった多くの方々に支えられて,みごと成立のうちに幕をとじた今大会.閉会式では,
大会の表彰と共に学生リーグの成績発表もおこなわれ,年間優勝団体には優勝旗が授与され
た.
2003 年度開催の事業は,上記砂丘合宿とパラフェスタの2つであった.
これらの開催で得られたノウハウや課題を継承していくことで,2004 年度もよりよいイベントづくり
を目指し,学生フライヤー界のもりあげに貢献していきたい.
(日本学生フライヤー連盟関西支部代表 服部良亮)
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●⑤中国学連
事業報告●
【中国学連夏合宿】
開催日程:8月19∼21日
開催場所:山口県大島郡橘町 嵩山エリア
実行委員長:加藤由貴子
主催:山口大学
参加総数:約60名
海を一望しながらフライトできる嵩山エリアにて、8月19日から3日間中国学連夏合宿が開催さ
れた。ここ嵩山エリアの特徴として T.O は東向きにランチャー台があり、西向きにはランチャー台と
斜面がある。また L.D 場である橘ウィンドパークでは広いグラウンドと講習斜面があり T.O の練習
などができる。競技は爆弾落しとターゲットで得点比率を1:2としターゲットの実力を重視した。
1日目、2日目とも嵩山では T.O しやすい西風で選手全員飛ぶことができた。今回使用した爆弾
は軍手を丸めた物で軽いため、風に流されやすくほとんどの選手が0点であった。3日目は弱い
北風、嵩山ではサイドになるため T.O は難しく、ブローのタイミングで選手の何人かは出るが、この
日の競技はキャンセルになった。
3日間天気は良く、初心者の斜面講習もできた。夜のレセプションも大いに盛り上がり、合宿全
体的に大成功に終わったと思う。
【西日本学生HG選手権大会 IN 神の倉】
開催日程:11月22∼24日
開催場所:広島県 神の倉・荒谷山エリア
実行委員長:林田拓己
競技委員長:日下部はく
参加総数:約40名
公認:(社)日本ハンググライディング連盟、日本学生フライヤー連盟
丁度祝日が重なって3連休となり、この時期にしては珍しい3日間の大会となった。しかし、初日
は強風となり競技はキャンセル。選手たちにはレセプションで旅の疲れをいやしてもらった。2日目
は晴れ間が渡り、競技ができそうなコンディションになるかと思われたが、昼からまたもや強風と
なってしまった。しかしそんな中テイクオフした数人の選手が高度を上げていったため、他の選手
たちはきついコンディションの中を次々とテイクオフしていった。結局ぶっ飛んだ選手が多数出てし
まう内容となった。3日目は選手の張り切る姿を裏切るような曇り空となってしまい、昼間に僅かな
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晴れ間でできたサーマルを使って粘るという非常に渋いコンディションとなった。
そんな中デュレーション競技に参加したセカンドクラスの選手たちが、1秒でも飛行時間を延ば
すために何度もリフライトにチャレンジしていた姿が印象的だった。
【中国学連冬合宿】
開催日程:12月13・14日
開催場所:広島県 神の倉・荒谷山エリア
実行委員長:青木康太
競技委員長:地森渉(TEAM SORA)
参加総数:約30名
公認:日本学生フライヤー連盟
中国山地特有の厳しい寒さにも関わらず、多くの参加者がエントリーしてくれた。
今回は先日にハング西学選が同じエリアで開催されたこともあってパラのみの競技と
なった。
残念ながら初日は強風のために競技はキャンセル。その代わり夜のレセプションで
は、寒い中にも関わらず、日ごろのフライトの話などで皆大いに盛り上がっていた。
2日目は、競技を確実に成立させるために朝早くから入山。1本目はターゲット大
会とした。そして2本目をスタートさせる頃にはサーマルコンディションとなったた
め、デュレーション大会とした。途中雲が広がってきて、結局長時間飛べた選手は数
人となってしまったが、日ごろの練習の成果を十分に発揮できる内容となったのでは
ないだろうか。
また、クラブOBの人たちや一般の社会人フライヤーの協力のもとでスムーズな大会
運営ができて本当に充実した内容だったと思う。
13
●⑥九州学連
事業報告●
【種子島合宿】
開催期間:夏休み期間中
(2003 年は 9 月 10 日∼19 日の 10 日間程度、毎年 1 週間∼10 日間の期間で行われる)
主催者:長崎大学、九州大学、九州工業大学の部長
インストラクター:木山巳千生、中野忠志
参加人数:毎年 20 人∼25 人(2003 年は 21 人)
私たち九州学連は、毎年 5 月の中旬から講習開始で、その間はエリアクローズとなり、先輩たち
も講習の手伝いをします。講習は毎週土日に海岸でテイクオフやランデング、空中操作などの基
本的な操作を身につけさせ、エリアがオープンとなる11月くらいまでこの海岸で練習をします。
夏休みに入ると種子島に行き、合宿をします。この種子島合宿の目的は、講習生の技術向上と
A 級・B 級ライセンスの取得、そして講習場所が4ヶ所あるのでベストな風向きで講習ができるとい
うことです。50mくらいの高さからテイクオフするので風が強いときにはリッジソアリングを楽しむこ
とができます。種子島ではロケットの打ち上げを行っているので、合宿が打ち上げの日と重なると
ロケットの打ち上げも見ることができます。練習して、海で泳いで、みんなでご飯を作ってなどとて
も楽しく有意義な合宿となります。この合宿が終わるころにはみんな成長していることでしょう。
【第8回全日本 HG 学生選手権in米の山】
開催日:3月6日∼9日(6日は練習日)
開催場所:福岡県糟屋郡篠栗町 米の山エリア
実行委員長:高城明彦
競技委員長:木山巳千生
主催:九州学連
参加者:39名
HG 学生リーグの千秋楽、HG 学生選手権が福岡県篠栗町米の山エリアで開催されました。今
回米の山で学生選手権が開催されるのは初の試みで、1st クラスのみの大会だったが全国からた
くさんの学生フライヤーが集結しました。
大会初日は、強風の中セットアップするも、条件が回復せずキャンセル。
二日目は、朝から晴天となり正午前にテイクオフしたダミーが次々とサーマルヒットしゲートオー
プンすると同時に続々と選手がテイクオフしていきました。
その夜開かれたレセプションでは、今大会の競技委員長である Wing890 インストラクターの木山
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巳千生さんが用意してくれた玄界灘産の海の幸などに加え、スタッフの用意したキムチ鍋と水炊
き、炒飯、地酒などが大好評で、また各選手の個性的(?)な芸により盛り上がりは最高潮となりま
した。
三日目は前日の予報通り朝からフォローが吹いており、早々にキャンセルが決定。結局二日目の
成績がそのまま大会結果となりました。
今回、九州では 4 年ぶり 2 回目の学生選手権であったが、主催者側としては大きな事故もなく
無事競技も成立することができて本当に満足のいく大会になった。全国の学生フライヤーの絆が
より一層深まったとおもいます。
平成16年
2003 年度
15
5月
29日
日本学生フライヤー連盟 理事長
野口 和基
Fly UP