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獣医学科のアドミッションポリシー

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獣医学科のアドミッションポリシー
獣医学科のアドミッションポリシー
獣医学科では、動物の健康維持・増進を図るとともに、人の健
康と福祉に携わり、地域社会および国際社会に貢献できる獣
医師の育成に力を注いでいます。
この観点から、本学科は次の
ような人材を求めています。
1
日本大学の自主創造の理念を理解し、
自ら切り拓こうと努力する人。
2
生命に対する強い関心と
高い倫理観を持った人。
3
強い目的意識を持って
獣医学の習得に努力する人。
4
将来にわたって研鑽に努め、
本学で学んだ成果を
社会に還元しようとする志を持つ人。
日本大学 生物資源科学部
生命農学科
生物環境工学科
動物資源科学科
応用生物科学科
海洋生物資源科学科
獣医学科
国際地域開発学科
森林資源科学科
生命化学科
食品生命学科
食品ビジネス学科
くらしの生物学科
〒252-0880 神奈川県藤沢市亀井野1866 TEL.0466-84-3812
(入学センター)
URL.http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~vethome/
Key word
で見る 獣医学科
動物医療を通して動物の健康維持・増進を図るとともに、
その目的を達成するため、緑あふれるキャンパスには、
充実した教育・研究環境が整備されております。
そして社会のニーズに応えられる獣医師の養成はもちろん、
国内外から注目を集めるさまざまな研究が、今この瞬間にも進められています。
湘南キャンパス
動物医科学研究センター
魚病の研究、
魚病学専門
ヒトの健康と福祉に貢献する獣医師を養成することが獣医学科の目的です。
自然豊かな
Department of
Veterinary Medicine
活発な獣医系
の研究室
系学術サークルでは、獣医学
の知識を学ぶだけでなく、同
囲気。しかも駅まで数分の近さで
級生や先輩・後輩とより親し
す。息抜きには、江ノ島・鎌倉・横浜
くなれる機会が得られます。
がすぐそこです。
医療の研究・免疫系の進化の研究を行っています。
がんの放射線治療、
獣医脳外科など
低学年から所属可能な獣医
勉強にうってつけの落ち着いた雰
環境汚染の免疫系への影響、魚類をモデルとした再生
超先端獣医療
学術サークル
広大なキャンパスは緑にあふれ、
魚類等の免疫の研究を通して、魚病ワクチンの開発、
付属動物病院(ANMEC)や動物医科学研究センターと
いった教育・研究施設には国内有数の最先端機器が充実。
実習や演習などを通して利用・体験できます。
チーム日大による
連携研究
日本大学は国内最大規模を誇る総合大学
です。このメリットを活かした分野横断的
な連携研究をアクティブに展開し、優れた
成果を社会に還元しています。
獣医学専門医に学ぶ
海外研修
欧米の獣医学専門医からマンツー
日本大学獣医学科校友会・角笛
マンで検査や治療の技術指導を受
会は、平成19年をもって100周
ける海外研修は、世界中の動物を
年を迎えました。全国各地で展開
助けたいというあなたの夢を叶え
する同窓生ネットワークが、卒業
るステップになります。
Student's Voice
後もあなたをサポートします。
あらゆる知識と技術を
とことん学んで吸収する
アクティブな6年間
動物のために
負担の少ない技術を使える
外科の臨床医を目指します
蓮見 真由子 さん
上條 太貴 さん
2年生
1
(角笛会)
4年生
病、猫ひっかき病、
マラリア、
プリオン病などヒトと動物に共通する
感染症をさまざまな角度から研究しています。研究室に所属する
獣医学科4年生以上の学生や大学院生は、最先端の研究・分析機
器が揃った環境で研究することができます。当センターの研究成
と並んで、
なくてはならない治療です。
のとして、国内外からも高い評価を得ています。
果は、社会に還元され、動物やヒトの健康・福祉に広く貢献するも
体の深部の腫瘍を狙い撃ちする放射線療法は、外科手術
イルカ
動物病院
の研究
全国を網羅する
同窓生
ネットワーク
的研究基盤形成支援事業の研究プロジェクトに基づいて、狂犬
イヌやネコも、長生きするほどがんの発生率が高まります。
国内有数の
教育・研究環境
動物医科学研究センターでは、文部科学省による私立大学戦略
イルカには未知なことがたくさんあり
ます。彼らが海で生きるための生理機
能や解剖学的研究を行い、なぜ環境
人と動物の
に適応できたのかを解明しています。
共通感染症研究
人の感染症の約50%はもともと動
物の感染症です。野生動物やペット
を対象とした人と動物の共通感染
症研究を通して、人の健康にも貢献
できます。
日本大学動物病院
(Animal Medical Center: ANMEC)
には、
ヒトの総合病院に匹敵する最先端の医療機器が揃っています。
この大学付属の教育病院で、学生は臨床実習を行い、教科書的
な診療を学びます。ANMECはさらに、国内有数の二次診療施設
でもあり、専門的な診断技術と実践的な治療法を学ぶため、多く
の有給・無給研修医が研鑽を積んでいます。希少な臨床例を集積
し、再検討しつつ、新たな知見を得ることで、動物医療の進歩に貢
献しています。
いよいよ始まった臨床実習
実践的な治療方法だけでなく
コミュニケーション技術も身につけたい
小出 美沙紀 さん
6年生
ヒト医療への臨床応用も可能な
乳がんの新規治療法を開発して、
獣医学の発展に貢献したい
田村 大 さん
大学院生
広々としたキャンパス、
自然豊かな環境、他学科とも交流できるところ
尊敬する獣医師の両親と同じ道を志そうと思い獣医学科を選びまし
日大では早くも2年生から実習が始まります。特に解剖学の実習など
学部生の時の卒業論文のテーマを通して腫瘍学に興味を抱き、研究
などに魅かれて入学を決めました。驚いたのは一般教養科目の充実
た。学術研究部で後輩へ指導する機会もあり、
より勉強に身が入りま
は知識が身につきやすくとても勉強になりました。高学年となった現
をさらに発展させるために大学院へと進学しました。現在はイヌ乳腺
ぶりです。獣医学に偏ることなく他の学問の見聞も広められます。ま
す。
また、全国16大学の獣医学生が集う日本獣医学生協会には日大
在は、生体を使う内科や外科の実習が始まり、
また臨床現場を見る機
腫瘍、
いわゆるイヌの乳がんとヒアルロン酸の関係性について研究し
た、日大独自の勉強サークル学術研究部で、先輩から教わることがで
代表として参加し、他大学の学生と意見・情報交換も行っています。そ
会も増えました。外科手術や内科診療の見学がとても楽しみです。将
ています。ヒアルロン酸は正常組織では水分保持や関節可動域の維
きるのも大きなメリットです。せっかく好きな勉強を始めたので積極的
の中で、外科の技術が日進月歩している話を聞き、自分も将来は動物
来は、飼い主さんとのコミュニケーションを大切にした獣医師をめざし
持などの役割を担っていますが、腫瘍細胞の悪性化にも関係していま
に学びを深めようと思い、自分でアポイントをとり福島に牧場見学へ
への負担が少ない治療をしたいと思うようになりました。今は外科以
ています。そのためにも、実習中には技術的な面だけでなく、先生方
す。基礎獣医学の発展に寄与し、
いずれはヒトの乳がんへも臨床応用
できるような研究をめざして、
日々精進しています。
も行ってきました。これからも、興味のあることには積極的にトライし
外の学びにも目を向けて、基礎的な勉強を専門的な知識へとつなげな
がどのようにわかりやすく飼い主さんに説明しているのかを見聞きし
て自分を成長させていきたいです。
がら獣医師へと一歩ずつ近付いていきたいです。
て、現場で通用する技術を学びたいと思っています。
2
再生医療の研究は、これまで有効な治療法のなかった
再生獣医療
研究
獣医内科学研究室
滝山 直昭 助教
疾病に対する新しい治療法の可能性を広げるものであり、
社会的な関心がますます高くなっています。
日本大学獣医学科では、さまざまな臓器に対して異なるアプローチで
再生医療の研究を積極的に行っています。
これらの研究を通して獣医学や医学に
貢献することが目標です。
動物の身体の中で角膜を作り
失明という危機を防ぐ
実験動物学研究室
佐藤 雪太 准教授
なかでも、人にも感染する人獣共通感染症は、
野生動物との共存を考えるためにも重要な研究対象です。
また、近年の人間の活動により、野生動物が生息する自然環境にも
変化が生じ、病気の分布状況にも影響する可能性があります。
そのため、野生動物の保護や環境保全などに
貢献するさまざまな研究が行われているのです。
環境保全にも貢献できるように
野生動物の感染症の実態に迫る
目の表面にある透明な薄い膜が角膜です。その
なって角膜の一部の再生に成功しました。まだ
病原体の塩基配列を手がかりに、蚊などの吸血
チョウに鳥マラリアなどの病原体を感染させる
大部分はコラーゲンでできています。コラーゲン
動物での研究段階ですが、最終的には人間への
昆虫が媒介する鳥マラリアを中心に野生動物の
可能性があります。新たな宿主に感染した病原
にはいくつかタイプがあるのですが、角膜と皮
応用も考えています。そうなれば、
アイバンクが
感染症を研究しています。野外での調査を通じ、
体が、
ライチョウにどのような症状を起こすのか
膚のコラーゲンのタイプはおおよそ同じです。
ない地域でも、自分の身体で角膜が作れますか
たとえば特別天然記念物のライチョウの血液に
が心配です。温暖化などの地球規模の環境変
そこで、その特性を利用することにしたのです。
ら、失明から逃れることもできるはずです。獣医
マラリア原虫の仲間が寄生しており、吸血昆虫
化は、媒介昆虫の生息が可能な地域を広げ、
さ
皮膚の下にアクリルのプレートを埋め込むと、
学は人間の医学にも貢献できるので、お互いに
のブユが原虫をライチョウに媒介していること
らには病原体の感染範囲にも影響することが予
プレートの周囲やそのすき間にコラーゲン主体
補完関係にあります。日本大学は医学部を含め
が明らかになりました。ライチョウは標高が高く
想されます。野生動物の感染症の実態に迫り、
の結合組織が付着して板状の膜ができあがり
た総合大学ですから、今後は連携も視野に入れ
冷涼な山岳地域で生活していますが、温暖化が
環境保全に貢献できるように、
フィールドに出か
ます。その膜を目に移植したところ、ほぼ透明に
て研究を進めていくつもりです。
進み高所まで蚊が侵入するようになれば、
ライ
けて研究を進めていきます。
総合臨床獣医学研究室 再生医療の突破口になりうる
脊髄神経の再生をめざす
伊藤 大介 助教
脊髄神経の再生に取り組んでいます。たとえば、
脊髄でも良い効果が出るのではと考えたからで
獣医公衆衛生学研究室 増えすぎた日本鹿を有効活用するため
病原体保有状況を研究
壁谷 英則 准教授
日本鹿を対象とした各種の病原体保有状況の
しています。鹿と同じ反芻類に属する牛は腸管
犬の場合、交通事故を起こして脊髄がダメージ
す。マウスやラットでは成功していますが、犬の臨
研究を行っています。日本では今や鹿が増えす
出血性大腸菌などさまざまな人の病原体の感
を受けてしまうと生涯歩行困難になります。な
床例では成功率が100%ではありません。本当
ぎてしまって、自然生態系の破壊や農作物への
染源となることが知られていますが、鹿の病原
ぜならば、中枢神経である脊髄は再生能力が低
にその治療方法で脊髄が再生したかの評価判
被害など、大きな社会問題となっています。これ
体については、
これまでほとんど研究されてい
いからです。
しかし、最近では脊髄も治る可能性
断も難しい状況です。今は鼻粘膜だけでは難し
に対し、各自治体では積極的な駆除を行ってい
ません。まだ研究はスタートしたばかりですが、
が出てきています。私は当初、鼻の粘膜の細胞
いので、再生を妨げる物質を除去する薬を一緒
ます。そこで駆除した鹿を有効活用するため鹿
各方面の専門家とも連携して、衛生状態を担保
を使って研究していました。鼻の粘膜は神経の
に移植するという研究に移っています。一進一退
肉を食用として活用する試みが行われていま
し、消費者にとって安全・安心な鹿肉を供給する
再生を繰り返すために、それを手助けする細胞
を繰り返す先の長いチャレンジですが、人でも使
す。我々はこういった鹿肉の衛生状態を調べる
べく、
日々研究を行っています。
や、
どんなものにでもなれる幹細胞がいるので、
える成果が出ることをめざして研究中です。
ため、鹿肉に病原体がいないかどうかをチェック
獣医外科学研究室
枝村 一弥 専任講師
3
野生動物
保全医学的
研究
野生動物もいろいろな病気になります。
関節炎の治療法として期待される
軟骨再生医療の研究
医動物学研究室
松本 淳 准教授
寄生虫の代謝機構を解明し
治療薬の開発につなげる
動物医療の発展に伴って動物の高齢化が進み、
節軟骨は再生する能力が乏しいため、未だ画期
地球上には多様な寄生虫が存在し、その中の一
感染すると、肝臓で幼虫がガンのように増殖し、
犬や猫においても人間と同様に加齢に伴って生
的な治療法は確立していません。そのような背
部が人や動物に病気をもたらします。エキノコッ
発見が遅れれば命にも関わります。残念ながら、
じる関節炎の発症が増加しています。一般的に、
景から、軟骨再生医療に対する期待が高まって
クスもそのひとつです。
この寄生虫は北半球に広
有効な治療薬はありません。そこで私たちは、新
関節炎は一度発症すると進行を抑えることがで
います。私達の研究室では、骨髄や関節内にあ
く分布し、北海道にも高度な流行がみられます。
しい治療薬の開発をめざして、エキノコックスの
きず、重症化すると日常生活に大きな影響を与
る幹細胞を用いて軟骨再生医療の確立をめざし
幼虫は野ネズミの肝臓に寄生しています。これを
栄養代謝機構を研究しています。人間とは異な
えます。関節炎が進行すると関節軟骨が失われ、
ています。私達の研究が実用化された際には関
キタキツネが食べると、
その腸内で成虫となって
る寄生虫特有の代謝機構は、副作用のない治療
それが病態の悪化に関係していることが知られ
節疾患を患った多くの動物の生活の質を向上さ
卵を産み、その卵が糞便と一緒に排出されて野
薬開発の標的として有望と考えられるからです。
ています。関節炎の完治をめざして失われた関
せることができるだけではなく、人間の関節疾患
ネズミに感染する、
というサイクルを繰り返しま
寄生虫を知ることは、
その宿主となる人や動物を
節軟骨を基に戻す試みがなされていますが、関
の治療にも貢献できる可能性があります。
す。万一、人間がエキノコックスの卵を口にして
より深く理解することにもつながります。
4
研究室紹介
獣医学科は20の研究室で構成されており、4年生から入室します。
そして教員の指導のもと、卒業論文作成を通して、
専門知識や実践的な技術を修得していきます。
資格について
●受験資格 獣医師
獣医師国家試験合格率
●取得できる免許・資格
獣医解剖学研究室
獣医臨床繁殖学研究室
五味 浩司、安井 禎
津曲 茂久、大滝 忠利、大野 真美子
さまざまな動物のからだの仕組み
(構造)
を肉眼解剖学的レベルから電子顕微鏡
犬凍結精液人工授精法としてバルーンカテーテルや軟性内視鏡を使った技
による細胞の微細構造レベルまで、比較研究しています。特に、動物の神経系、
術確立をめざしております。
また、牛、馬、豚の繁殖障害に関しても臨床応用
皮膚、外分泌腺および内分泌腺などの機能を組織化学的に追究しています。
できる技術開発を図っております。
獣医生理学研究室
獣医伝染病学研究室
金山 喜一、鯉江 洋
動物の
「種」
の存続や、産業動物の生産性を支えている、排卵・受精・着床・妊
娠のメカニズムなど生殖生理学に関する基礎研究を推進。
また動物の恒常
性が破綻した疾病との関わりを病態生理学の視点で追究しています。
獣医生化学研究室
杉谷 博士、岡林 堅、成田 貴則
多くの細胞は、
さまざまな物質を合成、分泌する機能を持っています。本研
究室では、細胞生物学、分子生物学、免疫組織学などの手法を駆使し、細
胞外からの情報受容から分泌までの仕組みを分子レベルで解明します。
獣医病理学研究室/獣医分子病理学研究室
佐藤 常男、渋谷 久
牛、馬、豚などの産業動物や、犬や猫などの伴侶動物、
その他、野生動物な
どに発生する病気の原因や経過、結果などを病理解剖や病理組織学的検
査、免疫組織化学的な方法で解明します。
獣医微生物学研究室
遠矢 幸伸、佐藤 豪
牛のウイルス性白血病を主なテーマに、正確な診断法の開発、
ウイルス遺伝子
の解析、母子感染が成立する条件、疫学調査などの研究を行っています。動物
のコロナウイルス感染症についても、
さまざまな面から研究を進めています。
獣医放射線学研究室
中山 智宏、桑原 正人、髙橋 朋子
エックス線撮影、CT検査、MRI検査を利用して、
からだの奥の異常を診断し
たり、放射線治療装置を用いて、腫瘍の治療を行ったりします。付属動物病
院での診療に携わりつつ、基礎的研究も進めています。
獣医臨床病理学研究室
こるしくみを解明。特に微生物と病気の関わりや、免疫やがんに関わる遺伝
子を明らかにして、病気の診断や治療に役立てることをめざします。
獣医衛生学研究室
伊藤 琢也、鈴木由紀
家畜、家庭動物、野生動物、展示動物にとって脅威となる狂犬病などの新
ウイルスの探索およびウイルスと宿主との相互作用の研究をしています。
興・再興感染症の疫学的解明、診断、予防法を検討。さらに、動物の生体防
御メカニズムの解明など、健康管理に関する研究にも取り組んでいます。
浅野 隆司、齋藤 光芳
獣医公衆衛生学研究室
抗がん薬は、がん細胞だけでなく、健康な細胞にまで影響を及ぼすという
丸山 総一、壁谷 英則、佐藤 真伍
るとともに、
より安全性の高い抗がん物質を探索しています。
医動物学研究室
野上 貞雄、松本 淳
産業動物からエキゾチックアニマルまで多岐にわたる動物の寄生虫と、寄
生虫病が研究対象。寄生虫病の診断や予防に役立つ知見を追及するとと
もに、新しい検査法の開発、応用などについて研究しています。
り組んでいます。
140
127
90.7%
2012
144
133
92.4%
2011
137
117
85.4%
2010
141
124
87.9%
2009
134
123
91.8%
進路について
●将来の活動分野
●主な就職先(近年の実績)
卒業後の進路
伴侶動物、産業動物などの治療を行う臨床獣医師を
民間小動物病院、農林水産省、厚生労働省、
はじめ、国家公務員
(農林水産省や厚生労働省の行政
地方公務員、農業共済組合、日本中央競馬
職)
、独立行政法人動物衛生研究所や畜産草地研究所
会、東京動物園協会、資生堂、大正製薬、共
の研究員、地方公務員(都道府県・市町村の家畜保健
立製薬、テルモ、新日本科学、小岩井農牧、
衛生所、食肉衛生検査所、動物愛護センター、農林水産
ノーザンファーム、
日本大学動物病院
部、公衆衛生部などの獣医師)
、農業団体や動物園の獣
進学・その他
24%
小動物臨床
企業・団体
47%
7%
医師、大学の研究室、製薬・食品関連の研究所など。な
公務員
15%
お、1割弱の学生が大学院へ進学します。
NOSAI(農業共済)
7%
全国で活躍する卒業生
大竹 將登 さん
水野 玉青 さん
おおたけ動物病院院長
平成19年度卒業
獣医薬理学研究室出身
厚生労働省 勤務
平成16年度卒業
獣医公衆衛生学研究室出身
食品衛生監視員として、輸入食品等の届出審査を始めとした監視指導
どの動物性食品を原因とする細菌性食中毒などの疫学を、細菌学的・血清
学的・分子生物学的手法を駆使して研究しています。
れて来てくれた時です。先代・先々代のペットの話ができるのはかかりつけ
思いこの仕事を選びました。安全性が確認された食品等を実際に店頭
獣医師ならではです。ですから、患者すべてを看取ることを目標に診療して
で見ると、国民生活に役立っていると実感できます。今後も監視指導を
魚病学研究室/比較免疫学研究室
います。学生時代にさまざまなことを経験して自分の肥やしとすれば、獣医
通じて輸入食品の安全性の確保に努めると同時に、公務員として国民
中西 照幸、森友 忠昭
師として生涯勉強を続ける自分の仕事を支えてくれると思いますよ。
に信頼されるよう日々の業務を真摯に遂行していくつもりです。
クローンギンブナなどを題材に魚類の免疫・生体防御機構の解明や新たな
再生医療モデルの構築に挑戦。
また、魚類は水系の汚染の影響を受けやす
実験動物学研究室
応用した低侵襲な検査法を取り入れ、様々な眼疾患の治療法の確立にも取
2013
を行っています。獣医学の知識を活かして公衆衛生分野に貢献したいと
亘 敏広、坂井 学、滝山 直昭
行っています。特に、動物の病気を超音波やCT、
さらに内視鏡や腹腔鏡を
狂犬病予防員、家庭用品衛生監視員、種畜検査委員
合格率
獣医師として7年、病院を構えて2年とまだ職歴は短いですが、一番やりが
獣医内科学研究室
院の内科、眼科を担当し、動物の消化器と眼の病気を中心に教育、研究を
学芸員、食品衛生管理者、食品衛生監視員、薬事監視員、環境衛生監視員、
と畜検査員、
合格者数
いを感じるのは、飼い主の方がペットを亡くした後で飼い始めた動物を連
猫ひっかき病やオウム病に代表される人獣共通感染症や、食肉・卵・牛乳な
いことから、環境汚染物質の魚類の免疫系への影響も調べます。
動物の病気の原因を調べ、診断・治療に役立つ研究をしています。付属病
●任用資格(卒業後、実務につくことによって与えられる資格)
受験者数
病気を正しく予防し治療するために、動物にみられる変化を調べ、病気の起
本研究室ではウイルスの進化と病原性発現機構の解明を目的として、新規
問題があります。このような副作用や有害反応を少なくする方法を探究す
食品衛生責任者
年 度
鎌田 寛、加納 塁、丸山 治彦
獣医学が対象とするウイルスは種類が多く、宿主となる動物も多様です。
獣医薬理学研究室
5
泉對 博、小熊 圭祐
高等学校教諭1種免許
(理科)
、中学校教諭1種免許
(理科)
、家畜人工授精師、飼料製造管理者、
湯川 眞嘉、佐藤 雪太
谷 拓海 さん
高野 愛 さん
釧路地区NOSAI 勤務
平成20年度卒業
獣医臨床繁殖学研究室出身
山口大学 共同獣医学部 勤務
平成18年度卒業
医動物学研究室出身
プリオン病モデル動物を用いて病原体の伝播機構の解析をしています。ま
た、鳥マラアリアなどの野生動物の感染症の実態を解明し、自然環境の保
全に貢献するための研究を進めています。
酪農家への往診や検査・手術などを行い、24時間体制で牛の診療にあ
マダニ媒介性感染症の基礎研究と疫学研究を行っています。研究の道
を選んだのは、いまだにワクチンのない感染症が多く、被害減少に寄与
場全体の病気が減ることもあり、酪農家と一緒に喜べたときが産業動
したいと思ったからです。実験で結果が出ると人類の未知の領域に踏み
獣医外科学研究室
総合臨床獣医学研究室
たる診療所で働いています。病気の原因を探り、対策を考えた結果、農
浅野 和之、枝村 一弥、手島 健次
大場 茂夫、山谷 吉樹、北川 勝人、伊藤 大介、関 真美子
物獣医師としての存在意義を感じる瞬間です。
これからも酪農家の経営
出すので仕事の重要性を認識します。獣医学はペットや産業動物に加え
各種動物の外科臨床教育、付属病院と提携した外科診療を担当、腫瘍の摘
正確な診断が必須となる小動物疾患の治療のために、動物の示すさまざま
向上のために診療技術向上に努め、ニーズに最大限応えられるように
て野生動物やその生態系の維持・保全におよぶ広範囲な学問です。広い
出法や再建法、骨や神経の再生医療、内視鏡外科、麻酔や循環動態のコント
な症状を観察し、
それらと一般検査所見や各種の高度診断機器のデータを
ロールを研究。新しいがん療法をはじめとする高度医療にも取り組みます。
関連づけるなどして、診断技術の向上や確実な治療法の開発をめざします。
日々勉強し、酪農業の発展のために力を尽くしていきたいです。
視野で仕事ができるように学生時代に自分の可能性を広げてください。
6
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