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議事要旨(PDF形式:18KB)

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議事要旨(PDF形式:18KB)
経済産業省政策会議の概要
○日 時:平成21年10月26日(月)10時15分∼10時50分
○場 所:参議院 議員会館 第2・3会議室
○出席者:松下副大臣、増子副大臣、高橋政務官、近藤政務官 他 40名程度
○議 題: 平成 22 年度税制改正 経済産業省意見取りまとめに向けた意見交換②
1.会議冒頭挨拶
(増子副大臣)
・今日は限られた時間の中で、皆様から御意見をいただきたい。前回の政府税調で
は、中小企業の軽減税率についての問題提起があった。これをどういう風に扱う
べきか。マニフェストの中でも 4 年間でどのように議論していくかという問題が
あった。
・私はこのような中で、中小企業の軽減税率の引下げは、マニフェスト実行という
形の中でしっかりやっていきたいと述べさせていただいた。それ以外にも様々な
意見があったが、前にも申し上げたとおり、できるだけ皆様にオンタイムで情報
を共有するという形の中で皆様と話して連携を取っていきたい。
2.意見交換
(大島 九州男 議員)
・交際費全額損金算入については、減収の部分だけが論点となっているが、内需拡
大などの経済効果も是非試算して考えて頂きたい。
(櫻井 充 議員)
・企業の方々にとってかなり重い負担となっているのは、収入印紙税。税の公平・
中立・簡素の観点から考えると、おかしな点が随分あり、商工業者にとっては極
めて重い制度となっている。法人税率よりこちらを考えて頂ければありがたい。
・フィラデルフィラでは、商店街の方々が、固定資産税を支払った一部が商店街に
還元されるという制度があるようだ。商店街の方からは、民主党として商店街に
対して何か政策があるのかと指摘される。商店街が地域の産業を維持し、伝統文
化を守っているという観点から、優遇措置を考えていくべき。
(松崎 哲久 議員)
・事業所税の市町村合併の話について、前回、分けた該当する減収額を出してくれ
とお願いしたが、どうなっているのか。普通の市民・企業が考えておかしいと思
うことは、小さなものであっても改めなければならない。
(近藤政務官)
・事業所税のうち、市町村合併により新たに対象となった部分の納税額については、
公開情報がなく、経産省としては把握できていない。
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(白石 洋一 議員)
・ 白色申告の場合、家族の従業員損金算入できないという所得税法 56 条の件だが、
後継者を零細企業でも継承しやすくするというためには損金算入を進めるべき
だという指摘もあったので、検討をお願いしたい。
(藤末 健三 議員)
・ナフサの原料課税など本則化すべきものはきちんと本則化していただきたい。二
つ目は中小企業の税制だが、中小企業の方々に分かりやすく表明して頂きたい。
(橋本 勉 議員)
・ペイアズユーゴー原則ということで、財源なくして減税なしという場合に、減税
をやれば他のところで増税を見合ったかたちで提出しなければならないという
原則なのか、埋蔵金等の財源見合いも含めるものか。
(増子副大臣)
・基本的には減税を求めるならば、それに対する増税の部分があるという考え。但
し、最終的にどのような結論が出るかはまだ決まっていない。
(平山 誠 議員)
・少額減価償却資産の拡充・延長等だが、来年度で切れる。これは中小企業のコン
ピュータ等の買換え等でかなり好評。その他の項目で、ソフトウェアについて 70
万円以上が対象となるものがあるが、今や 70 万円以上のソフトを買う企業は中
小企業ではいない。恒久化や延長だけでなく、中身についても議論して欲しい。
(増子副大臣)
・要望の中身の検討は全省で行う。我々がどのような方向で行くかは明確に打ち出
していく予定。
・なお、前回の政府税調で、意思決定プロセスについて多数決か全会一致か明確に
して欲しいと申し上げた。これについてはまだ結論が出ていないので、どういう
形で決定するかは今後の政府税調の中で結論が出てくると思う。
(藤末 健三 議員)
・事業承継の制度を昨年作らせていただいたが、週末中小企業を回ったところ運営
でうまく動いていないということを指摘された。検証をお願いしたい。
(松崎 哲久 議員)
・租特そもそも論を展開していただきたいと思うが、私は前回話したが、基本的に
は税の簡素化は絶対的な方向として必要。租特は色々な意味合いがあるが、民主
党がどこかできちんと方向性を打ち出すべきと思うが、それは税調で行うとのこ
とだが、税調では今どういう議論がされているのか。
(増子副大臣)
・税調で租特の検討PTが出来ている。ここで鋭意検討している。経済産業は租特
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が多いので、我々の考え方をまとめていく。実はここも議論があったが、企画委
員会を中心とした税調での基準。簡単に言うと「網目」をどの程度にしていくか
という話と我々の考え方の基準について摺り合わせをしていかなければならな
い。我々もゼロベースでとりあえず見た上で、租特として残していくことが重要
なのではないかという考え方であり、恒久化という形にした方が良いのではない
かという意見も含めて最終的に方向性を決めていきたい。
(木俣 佳丈 議員)
・留保金課税は、Tax on Tax で、シャウプ税制以来の最悪の税制。多くの企業は、
内部留保で体力を蓄えようとしている中にあり、この時期に是非これは廃止して
いただきたい。
・現行の留保金課税制度は、資本金一億円以下で切っているが、中堅企業が今苦労
している。内部留保金はしっかりと会社を次につなげるための推進力。そこのと
ころを一億円超の中堅企業についてもこれから課題が出てくると思う。関連して、
税法上と、中小企業基本法で中小企業のデマケーションが異なる。これは昔から
大きな問題。これは政治の力であわせていきたい。
(櫻井 充 議員)
・今回リスケを促進しようという中で、苦しい企業だけがリスケを望むのではなく
て、内部留保を蓄えて、次の仕事をするために銀行から借り入れをしないでやる
ためには、リスケをするということが大事。
・中小企業にとっては税金より社会保障費の方がはるかに重い。社会保障について
も検討する場を設けていただきたい。特に政管健保が平成 4 年にその当時の財務
状況が良いということから本来であれば税負担 16.4%から 20%に上げることを
決めていたにもかかわらず、附則で 13%にして、それ以降ずっと毎年 1 千億円の
赤字。そのため、保険料率が上げられたり、サラリーマンの窓口負担が 1 割から
2 割、2 割から 3 割と引き上げられていることを考えると、今回医療保険そのも
のが引き上げられることになると非常に大変なことになる。それから、今 5 人以
上を雇うと、これは制度設計上良いかどうかは別にして、雇用したいけど社会保
障負担が重いので、1 人 2 人が追加できないというところもある。社会保障全般
を租税負担と社会保障のあり方について是非検討いただきたい。
(増子副大臣)
・政府内の横の連携をどうするかという点については、まず一義的には議員の皆様
には大変だが、各省の政策会議で発言してもらうことになる。また、政府税調の
中で、我々が出す要望についてのヒアリングがある。これは全体のラウンドテー
ブルで行うので、直接的には厚労省の話しかもしれないが、中小企業という対象
からすれば、我々の分野でもあり、色々と中小企業に対する直接的なものでなく
ても、しっかりと問題提起していきたい。
(白石 洋一 議員)
・ペイアズユーゴーという話があったが、日本全体でもそのような話が起こってい
る。医療、介護、年金等々に財源をシフトしていくと、それはどこから出してい
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くのかと。租税特別措置については、それぞれの措置について、どのくらい減免
されているか把握し、ゼロから見て無駄の排除をしていくべきと思っている。
(平 智之 議員)
・事業所税があるとその場所から工場を動かさざるを得ないという意見がある。あ
るいはタックスヘイブン税制でトリガー税率。このままでは企業はやっていけな
いという話がある。このことは聞いた限りではその通りと思うが、事実はどうな
のか検証して欲しい。
・IT に投資したら税金を下げるといったことや、情報化促進をしたら補助しますよ
という話は圧倒的な誘導政策だと思うが、本当に今、そうした誘導は必要なのか。
どういう誘導が必要で、どの誘導が必要ないか今再整理が必要なのではないか。
(津田 弥太郎 議員)
・租税特別措置に直接関わる話ではないが、亀井静香さんが公取委員長を呼んで、
価格が安ければ良いというわけではないと問題提起をした。これは大変重要な問
題提起と思う。今、租特でこれを何とか、あれを何とかと言っても、結局またコ
ストダウンや価格破壊だということになり、もっと安くなければ売れないとなる
と、結局元の木阿弥に戻る。海外との問題もあるが、我が民主党は、片方で最低
賃金を 1000 円に上げようという取組もあり、そう考えれば、価格ということに
対してどうしていくかという哲学を出してく必要がある。市場経済のまま流れれ
ば良いということで本当に良いのか。適正な価格というものを考えて突き詰めて
いくことは出来ないのか、根本的なところの問題提起をしていただきたい。
(近藤政務官)
・民主党は、前回の選挙でも下請け中小企業いじめ防止法案をマニフェストにも盛
り込んでいる。今回の臨時国会には間に合わなかったが、下請けいじめ防止法に
ついては、皆様と議論を重ね、ブラッシュアップしながら、価格というものはど
うなるべきかという哲学的な部分も含めて、検討していきたい。
3.閉
会
(高橋政務官)
・次回は明日、27 日(火)の朝に開催予定。議題は、税制関連と、中小企業の資金
繰り対策について。詳しい時間については連絡させていただく。
以上
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