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「アメリカから生まれたポピュラー音楽」(音楽Ⅰ)

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「アメリカから生まれたポピュラー音楽」(音楽Ⅰ)
4 題材の評価規準
観点1
関心・意欲・態度
内容のまとまりごとの評価規準
観点2
芸術的な感受や表現の工夫
観点3
創造的な表現の技能
(歌唱)
音楽の諸要素を知覚し,それら
が生み出す曲想や美しさを感じ
取って,歌唱表現を工夫してい
る。
(創作)
音楽の諸要素を知覚し,それら
が生み出す表情の変化を感じ取
って,創作や即興的表現を工夫
している。
(歌唱)
楽曲から感じ取ったイメージを,
創造的に歌唱表現するための技
能を身に付けている。
観点4
鑑賞の能力
題材の評価規準
学習活動における具体の評価規準
(歌唱)
曲種に応じた発声,視唱,歌詞及
び曲想に関心をもち,意欲的,主
体的に歌唱表現し,その喜びを
味わおうとする。
(創作)
音階や和音,音?の組み立て
方,音素材に関心を持ち,意欲
的,主体的に創作や即興的表現
をし,その喜びを味わおうとす
る。
(鑑賞)
声や楽器の特性と表現上の効
果,楽曲の歴史的背景,我が国
の伝統音楽や世界の諸民族の音
楽の種類と特徴に関心を持ち,
意欲的,主体的に鑑賞し,その
喜びを味わおうとする。
・ 歌詞の内容に関心を持ち,表
現する喜びを味わおうとしてい
る。
・ 曲種に応じた独特な表情や雰
囲気に関心を持ち,表現する喜
びを味わおうとしている。
・ 歌詞の内容を感じ取って,イメ
ージをもって歌唱表現を工夫し
ている。
・ 曲種に応じた独特な表情や雰
囲気を感じ取って,歌唱表現を
工夫している。
・ 歌詞の内容からイメージしたこ
とを表現する技能を身に付けて
いる。
・ 曲種に応じた独特な表情や雰
囲気を表現する技能を身に付
けている。
・ いろいろな音階固有の特徴に
関心を持ち,創作する喜びを味
わおうとしている。
・ いろいろな音階固有の特徴を
感じ取って,それらを生かして
創作表現を工夫している。
・ いろいろな音階固有の特徴を
生かして創作する技能を身に付
けている。
・ 楽曲を成立させた時代の文
化・社会などの状況による様式
の特徴に関心を持ち,意欲的に
聴いている。
・ 世界の諸民族の音楽における
構造,発声法や歌唱法,楽器の
構造や奏法,音色などによる音
楽の特徴に関心を持ち,主体的
に聴いている。
・ 楽曲を成立させた時代の文
化・社会などの状況による様式
の特徴を感じ取っている。
・ 楽曲を成立させた時代の文
化・社会などの状況を理解し
て,楽曲を聴いている。
・ 世界の諸民族の音楽における
構造を知覚し,発声法や歌唱
法,楽器の構造や奏法,音色な
どによる音楽の特徴を感じ取っ
ている。
・ 世界の諸民族の音楽におけ
る,構造,発声法や歌唱法,楽
器の構造や奏法,音色などを理
解して,楽曲を聴いている。
観点1
関心・意欲・態度
観点2
芸術的な感受や表現の工夫
① ゴスペルの歌詞の内容や,
独特な表情や雰囲気に関心を
持ち,表現する喜びを味わお
うとしている。
② ブルー・ノートの音階固有の
特徴に関心を持ち,創作する
喜びを味わおうとしている。
① ゴスペルの歌詞の内容や独
① ゴスペルの歌詞の内容や独
特な表情や雰囲気を感じ取っ
特な表情及び雰囲気から受け
て,イメージをもって表現を工
るイメージを表現する技能を身
夫している。
に付けている
② ブルー・ノートの音階固有の
② ブルーノートの音階固有の特
特徴を感じ取って,それらを生
徴を生かして創作する技術を
かして創作表現を工夫してい
身に付けている。
る。
③ ゴスペルの楽曲を成立させた
時代の文化・社会などの状況
による様式の特徴を感じ取っ
ている。
④ アメリカから生まれ発展した
様々なジャンルのポピュラー
音楽の構造を知覚し,音楽の
特徴を感じ取っている。
⑤ ジャズ音楽の構造を知覚し,
音楽の特徴を感じ取ってい
る。
③ ゴスペルの楽曲を成立させた
時代の文化・社会などの状況
による様式の特徴に関心を持
ち,意欲的に聴いている。
④ アメリカから生まれ発展した
様々なジャンルのポピュラー
音楽の特徴に関心を持ち,主
体的に聴いている。
⑤ ジャズ音楽の構造による音楽
の特徴に関心を持ち,主体的
に聴いている。
(創作)
自己のイメージをもち,創作や即
興的表現をするための技能を身
に付けている。
(鑑賞)
声や楽器の特性と表現上の効果
を知覚し,それらが生み出す曲
想や美しさ,我が国の伝統音楽
や世界の諸民族の音楽の種類と
特徴を感じ取っている。
(鑑賞)
声や楽器の特性と表現上の効
果,我が国の伝統音楽や世界の
諸民族の音楽の種類と特徴を理
解して楽曲を聴き,そのよさや美
しさを味わっている。
観点3
創造的な表現の技能
観点4
鑑賞の能力
① ゴスペルの楽曲を成立させた
時代の文化・社会などの状況
を理解し,楽曲を聴き取ってい
る。
② アメリカから生まれ発展した
様々なジャンルのポピュラー
音楽の構造を理解し,楽曲を
聴き取っている。
③ ジャズ音楽の構造を理解し,
楽曲を聴き取っている。
5 指導と評価の計画(10時間)
時間
ねらい・学習活動
1
○ J-ポップの音楽など日頃親しんでいる音楽を紹介し,
その特徴について話し合う。
○ ゴスペルの独特な表情や雰囲気に関心を持ち,歌唱
表現をする。
・ ゴスペル音楽についての概要を知る。
・ 参考演奏「Oh,Happy Day」を聴き,雰囲気をつかむ。
・ ゴスペルについて,どのような表情や雰囲気であった
か感じたことをワークシートに記入する。
・ 歌詞の発音や音程を確認して,レスポンス(コーラス)の
歌唱をパート毎に取り組む。
・ ゴスペルの独特な表情や雰囲気からイメージしたこと
を,どのように表現したいかワークシートに記入する。
2
題材の評価規準との関連
評価方法等
知る
観点1―①
【ワークシートⅠ】
【観察】
観点2―①
【ワークシートⅠ】
○ ゴスペルの歌詞の内容に関心を持ち,表現する喜び
を味わう。
味わう
・ 歌詞と和訳を読み,内容を把握する。
・ 楽譜を見ながら参考演奏を聴き,歌詞の内容とゴスペル
の表情や雰囲気との関係について感じたことを記入す
る。
・ 歌詞の内容や雰囲気に注意しながら,パート毎にコー
ルとレスポンスの歌唱に取り組み,最後にクラス全体で合
わせる。
・ ゴスペルの歌詞の内容からイメージしたことを,どのよう
に表現したいかワークシートに記入する。
3
【ワークシートⅡ】
観点1―①
【観察】
観点2―②
【ワークシートⅡ】
○ ゴスペルの楽曲を成立させた時代の文化・社会などの
状況における様式の特徴を感じ取る。
深める
・ ゴスペルの歴史のビデオ視聴を通して,ゴスペルの成
立した歴史について考える。
・ ビデオ視聴を通し,ゴスペルが生まれる時代の文化的・
社会的背景とのかかわりについてまとめる。
観点1−③
・ ゴスペルが生まれた文化的・社会的な要因をもとに成立
したかワークシートに記入する。
【ワークシートⅢ】
・ ゴスペルが様々な文化的・社会的背景と関わってきたこ
とを踏まえ,「Oh,Happy Day」の歌詞や独特な表情
や雰囲気がどのように表現されていたかをまとめる。
観点4―①
・ 様々なゴスペルの楽曲を聴き,歌詞や独特な表情や雰
囲気がどのように表現をされていたかまとめる。
観点4−①
4
○ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表情や雰囲気からイ
メージしたことを表現する技能を身につける。
観点1―①
【観察】
・ グループ毎に,ゴスペルの歌唱発表を行う。
観点3―①
【歌唱発表】
・ ゴスペルの歌唱表現を通して,工夫したところや他のグ
ループとの表現方法の比較について,ワークシートに記
入する。
○ アメリカから生まれ発展した様々なジャンルのポピュラ
ー音楽の特徴に関心を持ち,主体的に鑑賞する。
観点2―①
【ワークシートⅣ】
・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表情の表現方法につ
いて,前時までの学習内容を基に話し合う。
・ クラスを二つのグループに分けて,歌唱に取り組む。
5
・
6
拡げる
・ アメリカから生まれたポピュラーの種類や,20世紀のロ
ックを中心としたポピュラー音楽の歴史の概要を,社会・
流行との関係と併せて把握する。
7
・
8
・ 楽曲を年代別に聴き,関心の持った楽曲を選択し,選択
した理由をワークシートに記入する。
観点1―④
・ 楽曲の構造や歌唱法,楽器の奏法等について,年代別
の共通点・相違点などを通じて感じ取った事をワークシ
ートに記入する。
観点2―④
・ マスメディアや音楽産業,大衆,流行などと関係しなが
ら,世界に広がり発展したポピュラー音楽の特徴につい
て,自分が理解したことや気づいたことを記入する。
観点4−②
【ワークシートⅤ】
○ ブルー・ノートの音階固有の特徴を感じ取って,それ
を生かして創作表現を工夫する。
創る
・ ジャズやブルースなど,アメリカのポピュラー音楽に広く
用いられるブルー・ノートの雰囲気をつかむ。
観点1−②
【観察】
・ 長音階との比較を通して,ブルー・ノートの特徴につい
感じ取ったことを記入する。
観点2−②
【ワークシートⅥ】
・ ブルー・ノートの音階で,ブルース進行による1コーラス
(12小節)の旋律をワークシートに記入する。
観点1−②
【観察】
・ 創作したブルー・ノートの音階による旋律の他者評価・
自己評価を行い,工夫・修正点を考える。
観点2―②
【ワークシートⅥ】
【観察】
・ ブルー・ノートによる旋律を完成させる。
観点3―②
・ グループ内で1つ旋律を決定し,ブルース進行に併せ
て発表する。
・ ブルー・ノートの音階による創作を通しての気付き,
感想をまとめましょう
【ワークシートⅥ】
観点1―②
9
・
10
○ ジャズの音楽の構造による音楽の特徴に関心を持ち,
主体的に聴いている。
拡げる
・ ジャズ音楽の特徴について,ゴスペルやブルースとの
比較を交えながら気づきをワークシートに記入する。
観点1―⑤
・ ビッグ・バンドによるジャズの楽曲を聴き,ジャズの楽曲
や楽器の奏法の特徴について感じ取ったことをワークシ
ートに記入する。
・ 「くるみ割り人形」の原曲とジャズ編曲を比較して聴き,ク
ラシック音楽との共通点や相違点など,ジャズの楽曲や
楽器の奏法の特徴について,自分が聴き取ったことをワ
ークシートに記入する。
観点2―⑤
・「ラプソディー・イン・ブルー」など,ジャズとクラシック相
互の垣根を越えた作品を聴き,自分が聴き取ったことをワ
ークシートに記入する。
観点4―③
・様々なスタイルのジャズ音楽の特徴についての気づきを
ワークシートに記入する。
○ 教師のまとめを聴き,日頃親しんでいる音楽に,アメリ
カの多様なポピュラー音楽の特徴が含まれ,効果的に表
されていることを理解する。
観点1―⑤
観点4―③
【ワークシートⅦ】
6 観点別評価の進め方
⑴ 評価の場面Ⅰ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
評価方法
・ ゴスペルについて,どのような表情
や雰囲気であったか感じたことをワー
クシートに記入する。
・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表
情や雰囲気に関心を持ち,表現する
喜びを味わおうとしている。
(観点1―①)
【ワークシートⅠ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ゴスペルの雰囲気について自分が
感じたことを記述してあるか。
【観察】
ゴスペルを歌唱する様子を観察する。
・ ゴスペルの雰囲気に関心を持って,
歌唱に取り組んでいるか。
・ 歌詞の発音や音程を確認して,レス
ポンス(コーラス)の歌唱をパート毎に
取り組む。
・ ゴスペルの表情や雰囲気について,自分が感じたことを具体的に記述している。
(例)「全身で歌う喜びを表現する音楽で,言葉と歌声が大きなうねりとなってとてもパワフ
ルだと感じた。」「自由自在に感情を表現する歌い方で,力強いエネルギーが伝わる
A 「十分満足できると判断さ
音楽だと思った。」「いつも同じような歌い方でなく,即興的(アドリブ的)な歌い方が
れる」状況と評価する具体例
あるので,自由な雰囲気の音楽だと思った。」「短い言葉の掛け合いで歌われてい
て,音楽にメッセージ性を感じた。」
・ ゴスペルの独特な表情や雰囲気を生かした歌唱に意欲的に取り組んでいる。
・ ワークシートの記述が進まない生徒に対して,ゴスペルを歌っている人の表情や身体表
C 「努力を要すると判断され 現に注目させて考えさせる。
る」生徒への指導の手だて
・ 歌唱に意欲的でない生徒に対しては,ゴスペルの雰囲気を作り出すことに意識を集中さ
せ,他のパートの音程につられても良いので自分が歌いやすい音程で歌唱させる。
⑵ 評価の場面Ⅱ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
評価方法
・ 楽譜を見ながら参考演奏を聴き,歌
詞の内容とゴスペルの表情や雰囲気
との関係について感じたことを記入す
る。
・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表
情や雰囲気に関心を持ち,表現する
喜びを味わおうとしている。
(観点1―①)
【ワークシートⅡ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ゴスペルの歌詞の内容とゴスペルの
表情や雰囲気との関係について感じ
たことを記述しているか。
【観察】
ゴスペルを歌唱する様子を観察する。
・ ゴスペルの歌詞の内容やゴスペル
の表情や雰囲気に関心を持ち,歌唱
に取り組んでいるか。
・ 歌詞の内容や雰囲気に注意しなが
ら,パート毎にコールとレスポンスの
歌唱に取り組み,最後にクラス全体で
合わせる。
・ ゴスペルの歌詞の内容とゴスペルの表情や雰囲気との関係について,自分が感じたこ
とを具体的に記述している。
(例)「歌詞自体は単純明快な歌詞で,“Oh Happy Day”という言葉が何度も繰り返されるの
で,歌う側も“Happy”な気持ちを大切にしていく必要があると思う。」「元々信仰の歌
だから,宗教性を理解しないと歌詞は理解できないが,ゴスペルの語意が “罪が
A 「十分満足できると判断さ
洗い流される”良い知らせ(Good Spel)なので,一つ一つの歌詞に多くの意味が
れる」状況と評価する具体例
込められていると思う。」「歌詞が音やリズムと一体となっての躍動感を生み出し
ているように感じる。
」「短い歌詞だから歌う人同士の気持ちが通じやすく,歌う
人によっていろんな意味が凝縮されてくると思う。
」
・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表情や雰囲気を生かした歌唱を意欲的に取り組んで
いる。
・ ワークシートの記述が進まない生徒に対して,何度か歌詞を繰り返して読ませ,最も大
C 「努力を要すると判断され 切だと思う語句と楽曲との関係について考えさせる。
る」生徒への指導の手だて
・ 歌唱に意欲的でない生徒に対しては,歌詞をはっきり発音させて,周りの生徒が歌う雰囲
気を良く聴きながら歌唱させる。
⑶ 評価の場面Ⅲ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
・ ゴスペルが様々な文化的・社会的背 ・ ゴスペルの楽曲を成立させた時代の
景と関わってきたことを踏まえ,「Oh,
文化・社会などの状況を理解し楽曲を
Happy Day」の歌詞や独特な表情
聴き取る。
や雰囲気がどのように表現されていた
(観点4―①)
かをまとめる。
評価方法
【ワークシートⅢ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ゴスペルの楽曲を成立させた時代の
文化・社会などの状況による,様式の
特徴を理解して聴き取ったことが記述
してあるか。
・ゴスペルの楽曲を成立させた文化・社会などの状況による,様式の特徴を理解して聴き
取ったことが具体的に記述してある。
(例)「“Happy Day”という歌詞をあまり深く捉えていなかったけど,ゴスペルの深い歴史
を知り“Happy Day”という歌詞にも深い意味があると思った。」「単純な歌詞の曲だ
A 「十分満足できると判断さ
けど,ゴスペルが生まれた社会的背景を学び,歌詞の1つ1つにいろんな思いが詰
れる」状況と評価する具体例
まっているように感じた。」「歌詞を読むだけでは楽曲についてあまり理解できなかっ
たけど,歴史を知った上で楽曲を聴くと,どうしてあのような喜びにあふれた歌い方
に成るのかが分かるような気がした。」
C 「努力を要すると判断され
る」生徒への指導の手だて
・ ワークシートの記述が進まない生徒に対して,「Happy Day」という歌詞に注目させて歴
史的背景と楽曲の関わりについて考えさせる。
⑷ 評価の場面Ⅳ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
・ グループ毎に,ゴスペルの歌唱発表 ・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表
を行う。
情及び雰囲気から受けるイメージを表
現する技能を身につけている。
(観点3―①)
評価方法
【歌唱発表】
グループ毎の歌唱発表を通して,個々
の生徒を評価する。
・ ゴスペルの歌詞の内容や独特な表
情や雰囲気をイメージして表現する技
能を身につけているか。
A 「十分満足できると判断さ
・ ゴスペルの楽曲の内容や独特な表情や雰囲気をイメージして,的確に表現をしている。
れる」状況と評価する具体例
C 「努力を要すると判断され ・ 他の生徒が歌う雰囲気にとけ込ませるようにして,歌唱表現に意欲を持つように声かけ
る」生徒への指導の手だて
をする。
⑸ 評価の場面Ⅴ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
・ 楽曲の構造や歌唱法,楽器の奏法等 ・ アメリカから生まれ発展した様々なジ
について,年代別の共通点・相違点を ャンルのポピュラー音楽の構造を知
通じて感じ取った事をワークシートに
覚し,音楽の特徴を感じ取っている。
記入する。
(観点2―④)
評価方法
【ワークシートⅤ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ポピュラー音楽の楽曲の構造や歌唱
法,楽器の奏法について,年代別の
共通点・相違点を通じて感じ取った事
を感じ取ったことが記述してあるか。
・ ポピュラー音楽の楽曲の構造や歌唱法,楽器の奏法等について,年代別の共通点・相
違点などを通じて感じ取ったことが具体的に記述してある。
(例)「50 年代のロックンロールを聴いて,自由奔放に演奏したり踊ったりする人の姿にとて
も驚いた。特にプレスリーはゴスペルを聴いた時と比べて全く雰囲気が異なり,叫ぶ
ような激しい歌い方が印象に残った。」「70 年代ぐらいまでは最小限のバンド編成が
A 「十分満足できると判断さ
多かった。サウンドがシンプルだけど,古くて新しい感じもした。」「MTV が登場した
れる」状況と評価する具体例
80 年代以降は,映像など視覚的効果が,音楽と同じぐらいの要素を持つようになっ
たと感じた。」「年代を追っていく毎に,女性アーティストやダンス系(リズム重視)の音
楽が進出しているように思った。」「近年はコンピュータを使った音楽の台頭が目覚ま
しいが,自分はアンプラグドなどのアコースティクな響きが癒される感じで良いと思
った。」
・ ワークシートの記述が進まない生徒に対して,歌い方や楽器の種類や編成がどう変化し
C 「努力を要すると判断され
ていたかを考えさせる。また,音楽だけでなく視覚的にもどのような変化・発展が見られた
る」生徒への指導の手だて
かを考えさせる。
⑹ 評価の場面Ⅵ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
評価方法
・ 創作したブルー・ノートの音階による
ブルースの旋律の他者評価・自己評
価を行い,工夫・修正点を考える。
・ ブルー・ノートの音階固有の特徴を
感じ取って,それらを生かして創作表
現を工夫している。
(観点2―②)
【ワークシートⅥ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ブルー・ノートの音階による旋律の相
互評価を通して,創作した旋律の工
夫・修正点が記述してあるか。
・ ブルー・ノートの音階によるブルースの旋律の自己評価・相互評価を通して,創作した
旋律の工夫・修正点が具体的に記述してあるか。
(例)「あまりブルースの感じが出ていないので,ブルー・ノートの次の音に注意して書いた
らよいと思う。」「旋律に一定の流れを持たせた方が,アドリブ風に聞こえるように感じ
A 「十分満足できると判断さ
る。」「リズムが単調なので,シンコペーションやアクセントの付け方を工夫して,ブル
れる」状況と評価する具体例
ースの雰囲気を出してみようと思う。」「旋律の音がコード(和音)の響きとぶつかって
いるので,その音を修正したらよいと思う。」「音をただ並べるだけでなく,ブルー・ノ
ートをギターのチョーキングのように取り入れるといいように思う。」
C 「努力を要すると判断され
る」生徒への指導の手だて
・ 参考の譜例を繰り返し聴かせて,フレーズを感覚的に捉えさせるようにする。また,他の
生徒が創作した旋律の相互評価を通して,旋律を創作するヒントをつかませる。
⑺ 評価の場面Ⅶ
この場面の学習活動
学習活動における具体の評価規準
・ 「くるみ割り人形」の原曲とジャズ編曲 ・ ジャズ音楽の構造を知覚し,音楽の
を比較して聴き,クラシック音楽との共
特徴を聴き取っている。
通点や相違点などジャズの楽曲や楽
(観点4―③)
器の奏法の特徴について,自分が聴
き取ったことをワークシートに記入す
る。
評価方法
【ワークシートⅦ】
授業終了時にワークシートを回収し,そ
の記述内容を評価する。
・ ジャズとクラシック音楽の比較を通し
て,ジャズの特徴について感じ取った
ことが記述してあるか。
・ ジャズとクラシック音楽の比較を通して,クラシック音楽との共通点や相違点などジャズ
の特徴について,自分が聴き取ったことが具体的に記述してある。
(例)「クラシックのあとにジャズの編曲を聴くと,演奏者に自由な感じがあり,指揮者も音楽
と一緒にノっている感じでとても楽しそうだった。」「ジャズではピアノ,ベース,打楽
A 「十分満足できると判断さ
器のリズムの上にいろんな楽器のメロディーが生み出されているように感じた。」「ジ
れる」状況と評価する具体例
ャズは拍の強弱やアクセントが,クラシックと違っていたように感じた。」「ジャズは独
特なリズムや和音の響きがあり,また旋律も自由な動きを持っており,それがジャズ
独特の雰囲気を作りだしているように感じた。」「ジャズはいろんな楽器が重なりあうと
いうより,ぶつかり合って音楽を生み出されているように感じた。」
・ ワークシートの記述が進まない生徒に対して,音楽の3要素(メロディー,リズム,ハーモ
C 「努力を要すると判断され ニー)に注意してジャズの特徴について考えさせる。また,楽器の表現の違いから奏法な
る」生徒への指導の手だて
どの特徴を捉えさせる。
7 本時の学習(第7時)
【目標】
ブルー・ノートの音階固有の特徴を感じ取り,それを生かして創作表現を工夫する。
【展開】
学 習 活 動
1 本時の目標を確認する。
○ 指導上の注意点 【◇ 評価規準】 (★評価方法)
○創作を通して,アメリカのポピュラー音楽に共通する要素(音
階の使い方)について学習することが目標であることを確認
させる。
2 ジャズやブルースなど,アメリカのポピュラー音楽に
広く用いられるブルー・ノートの雰囲気をつかむ。
○旋律に注意させながらブルースの楽曲を聴き,ブルー・ノー
トの雰囲気に関心を持たせる。
【◇観点2―④ 関心・意欲・態度】(★観察)
3 長音階との比較を通して,ブルー・ノートの特徴につ
い感じ取ったことを記入する。
○ワークシートに書いてある長音階を見ながらブルー・ノートの
音階と聴き比べ,ブルー・ノートの音階固有の特徴について
感じ取らせる。
【◇観点2―② 芸術的な感受や表現の工夫】
(★ワークシート)
4 ブルー・ノートの音階で,ブルース進行による1コーラ
ス(12小節)の旋律をワークシートに記入する。
○ リズムを考えるのが難しい生徒には,4分音符のみで旋律
を書かせる。
○ ブルース進行の伴奏CDを流して,イメージをふくらませ
る。
【◇観点2―④ 関心・意欲・態度】(★観察)
5 創作したブルー・ノートの音階による旋律の他者評
価・自己評価を行い,工夫・修正点を考える
○創作した生徒の作品をいくつか紹介し,参考となる点や,自
分の作品で工夫や修正できるてんについて考えさせる。
【◇観点2―② 芸術的な感受や表現の工夫】
(★ワークシート)
6.次時の学習を確認する。
○本時で作成した作品を基に,次回ではよりブルー・ノートの
特徴を生かした旋律となるように工夫を行い,完成した作品
を発表することを伝える。
8 参考文献
・西尾成雄著
・西尾成雄著
・鈴木創著
・相良侑亮 他著
・新井純 他著
・アラン・ブランクウッド著
・ジュゼッペ・ヴィーニャ著
・アンドレーア・ベルガミーニ著
・日経エンタテイメント編
・村松充昭著
・レオ・アルファッシャー著
・野田正純/平賀篤編
「音楽がわかる世界地図」(ロコモーションパブリッシング)
「音楽がもっとわかる世界地図」(ロコモーションパブリッシング)
「音魂大全」(洋泉社)
「音楽人名辞典 クラシック/洋楽編」(ドレミ楽譜出版社)
「最新音楽用語辞典 改訂版」(リットーミュージック)
「世界音楽文化図鑑」(東洋書林)
「絵本で読む音楽の歴史 ジャズの歴史」(ヤマハミュージックメディア)
「絵本で読む音楽の歴史 ロックの世紀」(ヤマハミュージックメディア)
「スウィング・ガールズと始めるジャズ入門」(日経PB社)
「ブルース・ピアノ・マスター」(ドレミ楽譜出版社)
「ブルース・ハノン」(シンコー・ミュージック)
「ジャズ・ピアノ/スィングの“ノリ”とアドリブの弾き方(リズム・エコーズ)
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