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MSM80C154S/83C154S
J2E1023-27-Y3 ¡ 電子デバイス 作成:1998年 1月 前回作成:1996年11月 MSM80C154S/83C154S l MSM80C154S/83C154S インテルコンパチブル8ビットマイクロコントローラ n 概要 MSM80C154S/MSM83C154Sは、従来のMSM80C154/MSM83C154の高速版として作られた高性 能完全スタティック低消費電力の8ビットマイクロコントローラです。 最小命令実行時間は、500ns(@24MHz)となり、従来のMSM80C154/83C154/80C51F/80C31F の機能、動作範囲をカバーしています。 MSM80C154Sは、MSM83C154Sの内部プログラム・メモリ(ROM)を取り除いたものです。 n 特長 l 動作範囲 動作周波数 : 0∼3MHz(VCC=2.2∼6.0V) 0∼12MHz(VCC=3.0∼6.0V) 0∼24MHz(VCC=4.5∼6.0V) 動作電圧範囲 動作温度範囲 : 2.2∼6.0V : −40∼+85℃(+125℃保証は別スペックで対応) l 完全スタティック回路方式 l MSM80C51F/80C31Fからの置きかえが可能 l 内部プログラム・メモリ(ROM) : 16384ワード×8ビット(MSM83C154S) l 外部プログラム・メモリ(ROM) : 最大64Kバイト接続可能 l 内部データ・メモリ(RAM) l 外部データ・メモリ(RAM) : 256ワード×8ビット : 最大64Kバイト接続可能 l 4組のワーキング・レジスタ(R0∼R7×4) l スタック : 256ワード×8ビット内部データ・メモリ領域を任意使用可能 l 入出力ポート : 4ポート×8ビット l シリアル・ポート(UART動作) l 割込み6種類 (1) 外部割込み2本 (2) タイマ割込み3本 (3) シリアル・ポート割込み1本 注 ・プライオリティ付与による優先割込み処理 ・ソフト管理下での無制限割込み処理 1/36 MSM80C154S/83C154S l l CPUパワーダウン機能 (1) IDLEモード : XTAL1・2動作継続でCPU停止(ソフト設定) (2) PDモード : XTAL1・2 停止でCPU停止(ソフト設定) (I/Oポート、フローティング設定可能) (3) HPDモード : XTAL1・2 停止でCPU停止(ハード設定) (I/Oポート、フローティング設定可能) l CPUパワーダウン解除 (1) CPUリセットによる0番地からの実行(IDLE、PD、HPDモード解除) ※ RESET端子を使用する。 (2) 割込み信号による割込み番地からの実行あるいは、停止番地の次番地からの継続実行(IDLE、 PDモード解除) ※ 外部割込み、タイマ割込み、シリアル・ポート割込み l I/Oコントロール・レジスタ(0F8H) b0: ポート0、1、2、3フローティング設定(PD、HPD)モード時 b1: ポート1ハイインピーダンス入力ポート設定 b2: ポート2ハイインピーダンス入力ポート設定 b3: ポート3ハイインピーダンス入力ポート設定 b4: ポート1、2、3プルアップ抵抗切り替え設定(プルアップ10KW OFFで100KWのみ) b5: シリアル・ポート受信エラー検出ビット b6: 32ビット・タイマモード設定(TL0+TH0+TL1+TH1) l タイマ・カウンタ(16ビットR/Wタイマカウンタ3本) (1) 5ビットのプリスケーラ付8ビット・タイマ (2) 16ビット・タイマ (3) 8ビットのオートリロード付8ビット・タイマ (4) 8ビット・セパレートタイマ (5) 16ビットのオートリロード付16ビット・タイマ (6) 16ビット・キャプチャタイマ (7) 16ビット・ボーレートジェネレータタイマ (8) 32ビット・タイマ l 最小命令実行時間 : 500ns @24MHz l ポート0、1、2、3はXTAL1・2が停止していてもRESET端子にリセット信号が入力されると直接初 期化される。(“1”データがセットされる) l MSM80C31/MSM80C51ソフトコンパチブル l パッケージ 40ピンプラスチックDIP(DIP40-P-600-2.54)(製品名:MSM80C154SRS/MSM83C154S-xxxRS) 44ピンプラスチックQFJ(QFJ44-P-S650-1.27)(製品名:MSM80C154SJS/MSM83C154S-xxxJS) 44ピンプラスチックQFP(QFP44-P-910-0.80-2K)(製品名:MSM80C154SGS-2K/MSM83C154S-xxxGS-2K) 40ピンプラスチックTQFP(TQFP44-P-1010-0.80-K)(製品名:MSM80C154STS-K/MSM83C154S-xxxTS-K) 注 xxxはコード番号を示す 2/36 PCHL XTAL1 PCH ALE EA T2CON RESET SP IR SPECIAL FUNCTION REGISTER ADDRESS DECODER 16KWORD ×8 bit PCL SENSE AMP SIGNAL AIR TL2 TH2 R/W AMP ACC TIMER/ COUNTER 2 TH1 TL1 RCAP2L TH0 RAMDP RCAP2H TL0 TIMER/COUNTER 0 & 1 BR PSW TMOD TR1 TR2 TCON IE INTERRUPT ALU IP SBUF(T) SBUF(R) SERIAL IO SCON 3/36 MSM80C154S/83C154S l P3.7 PORT 3 P3.0 PLA 256WORD ×8 bit PORT 1 P1.7 DPL R/W C-ROM IOCON PSEN CONTROL SIGNAL ROM PCON OSC AND TIMING XTAL2 P1.0 PCLL ADDRESS DECORDER P0.7 PORT 0 P0.0 DPH n ブロック図 P2.7 PORT 2 P2.0 MSM80C154S/83C154S l n 端子接続(上面図) 40ピン プラスチックDIP P1.0/T2 1 40 VCC P1.1/T2EX 2 39 P0.0 P1.2 3 38 P0.1 P1.3 4 37 P0.2 P1.4 5 36 P0.3 P1.5 6 35 P0.4 P1.6 7 34 P0.5 P1.7 8 33 P0.6 RESET 9 32 P0.7 P3.0/RXD 10 P3.1/TXD 11 31 30 EA P3.2/INT0 12 29 PSEN P3.3/INT1 13 28 P2.7 P3.4/T0 14 27 P2.6 P3.5/T1/HPDI 15 26 P2.5 P3.6/WR 16 25 P2.4 P3.7/RD 17 XTAL2 18 24 P2.3 23 P2.2 XTAL1 19 22 P2.1 VSS 20 21 P2.0 ALE 34 P0.3 35 P0.2 36 P0.1 37 P0.0 38 VCC 39 NC 40 P1.0/T2 41 P1.1/T2EX 42 P1.2 43 P1.3 44 P1.4 44ピン プラスチックQFP 28 NC P3.1/TXD 7 27 ALE P3.2/INT0 8 26 PSEN P3.3/INT1 9 25 P2.7 P3.4/T0 10 24 P2.6 P3.5/T1/HPDI 11 23 P2.5 P2.4 22 6 P2.3 21 29 EA NC P2.2 20 5 P2.1 19 30 P0.7 P3.0/RXD P2.0 18 4 VSS 17 31 P0.6 RESET VSS 16 3 XTAL1 15 32 P0.5 P1.7 XTAL2 14 33 P0.4 2 P3.7/RD 13 1 P1.6 P3.6/WR 12 P1.5 NC:未使用ピン 4/36 MSM80C154S/83C154S l 34 P0.3 35 P0.2 36 P0.1 37 P0.0 38 VCC 39 NC 40 P1.0/T2 41 P1.1/T2EX 42 P1.2 43 P1.3 44 P1.4 44ピン プラスチックTQFP 28 NC P3.1/TXD 7 27 ALE P3.2/INT0 8 26 PSEN P3.3/INT1 9 25 P2.7 P3.4/T0 10 24 P2.6 P3.5/T1/HPDI 11 23 P2.5 P2.4 22 6 P2.3 21 29 EA NC P2.2 20 5 P2.1 19 30 P0.7 P3.0/RXD P2.0 18 4 VSS 17 31 P0.6 RESET VSS 16 3 XTAL1 15 32 P0.5 P1.7 XTAL2 14 33 P0.4 2 P3.7/RD 13 1 P1.6 P3.6/WR 12 P1.5 29 P2.5 30 P2.6 31 P2.7 32 PSEN 33 ALE 34 NC 35 EA 36 P0.7 37 P0.6 38 P0.5 39 P0.4 44ピン プラスチックQFJ(PLCC) P0.3 40 28 P2.4 P0.2 41 27 P2.3 P0.1 42 26 P2.2 P0.0 43 25 P2.1 VCC 44 24 P2.0 NC 1 23 NC P1.0/T2 2 22 VSS P3.5/T1/HPDI 17 P3.4/T0 16 P3.3/INT1 15 P3.2/INT0 14 P3.1/TXD 13 NC 12 P3.0/RXD 11 18 P3.6/WR RESET 10 19 P3.7/RD P1.4 6 P1.7 9 20 XTAL2 P1.3 5 P1.6 8 21 XTAL1 P1.2 4 P1.5 7 P1.1/T2EX 3 NC:未使用ピン 5/36 MSM80C154S/83C154S l n 端子説明 端子名 説 明 P0.0∼P0.7 双方向性I/Oポートです。外部メモリ使用時には、データ/アドレス・バスとな り、データの入出力、下位8ビットのアドレス出力が行われます。I/Oポートと して使われるときには、オープン・ドレイン出力端子となり、データ/アドレ ス・バスとして使われるときには、トライステート入出力端子となります。 P1.0∼P1.7 擬似双方向性I/Oポートです。入力ポートとして使われるときには、内部でプル ・アップされます。また、2本の端子には、下記の2次機能があります。 P1.0(T2) : タイマ/カウンタ2の外部クロック入力端子として使われます。 P1.1(T2EX): タイマ/カウンタ2のキャプチャーあるいはリロードトリガ信 号入力端子として使われます。 P2.0∼P2.7 擬似双方向性I/Oポートです。外部メモリ使用時には、上位8ビットのアドレス が出力されます。入力ポートとして使われるときには、内部でプルアップされ ます。 P3.0∼P3.7 擬似双方向性I/Oポートです。入力ポートとして使われるときには、内部でプル ・アップされます。また、それぞれの端子には、下記の2次機能があります。 P3.0(RXD): シリアル・ポートを使用するとき、I/O拡張モードでは、デー タの入出力が行われ、UARTモードでは、データの受信が行わ れます。 P3.1(TXD) : シリアル・ポートを使用するとき、I/O拡張モードでは、同期 クロックが出力され、UARTモードでは、データの送信が行わ れます。 P3.2(INT0): 外部割込み0の入力端子、およびタイマ/カウンタ0のカウン ト・アップ制御端子として使われます。 P3.3(INT1): 外部割込み1の入力端子、およびタイマ/カウンタ1のカウン ト・アップ制御端子として使われます。 P3.4(T0) : タイマ/カウンタ0の外部クロック入力端子として使われます。 P3.5(T1) : タイマ/カウンタ1の外部クロック入力端子として使われます。 P3.6(WR) : 外部データ・メモリにデータを書き込むときに、ライト・スト ローブ信号が出力されます。 P3.7(RD) : 外部データ・メモリにデータを読み出すときに、リード・スト ローブ信号が出力されます。 ALE 外部メモリ使用時に、P0からマルチプレクスに出力される下位8ビットのアドレ スのラッチ信号が出力されます。ALE信号は、通常各マシン・サイクル毎に2つ ずつ出力されます。ただし、外部データ・メモリを使用する命令実行時には、1 つ分のALE信号が出力されません。 PSEN 外部プログラム・メモリ使用時に、各マシン・サイクル毎に2つずつリード・ス トローブ信号が出力されます。ただし、外部データ・メモリを使用する命令実 行時には、2つ分のPSEN信号が出力されません。 EA この端子が“H”にされている場合は、3FFFH番地以下は、内部プログラム・メ モリ(ROM)のプログラムが実行され、4000H番地以上は、外部プログラム・ メモリのプログラムが実行されます。“L”にされている場合は、すべての番地 について、外部プログラム・メモリのプログラムが実行されます。なお、 MSM80C154Sの場合は、“L”に固定して使用してください。 6/36 MSM80C154S/83C154S l 端子名 説 明 RESET リセット端子です。この端子を1マシンサイクル以上“H”にすることにより、 MSM80C154S/83C154Sはリセットされ、発振を開始します。内部でプル・ダ ウンされているため、この端子とVCC間にコンデンサを接続するだけで、パワ ー・オン・リセットが行えます。 XTAL1 発振用インバータの入力端子です。外部クロックを使用する場合は、XTAL1に クロックを入力します。 XTAL2 発振用インバータの出力端子です。 VCC 通常動作時、スタンバイ動作時を通じて、常に電力が供給される電源端子です。 VSS GND端子です。 7/36 MSM80C154S/83C154S l n レジスタ構成 l 特別レジスタ配置 REGISTER NAME b7 b6 b5 IOCON FF FE FD BIT ADDRESS b4 b3 FC FB b2 b1 b0 DIRECT ADDRESS FA F9 F8 0F8H (248) B F7 F6 F5 F4 F3 F2 F1 F0 0F0H (240) ACC E7 E6 E5 E4 E3 E2 E1 E0 0E0H (224) PSW D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 0D0H (208) TH2 0CDH (205) TL2 0CCH (204) RCAP2H 0CBH (203) 0CAH (202) RCAP2L T2CON CF CE CD CC CB CA C9 C8 0C8H (200) IP BF BE BD BC BB BA B9 B8 0B8H (184) P3 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 0B0H (176) IE AF AE AD AC AB AA A9 A8 0A8H (168) P2 A7 A6 A5 A4 A3 A2 A1 A0 0A0H (160) SCON 9F 9E 9D 9C 9B 9A 99 98 P1 97 96 95 94 93 92 91 90 99H (153) SBUF 98H (152) 90H (144) TH1 8DH (141) TH0 8CH (140) TL1 8BH (139) TL0 8AH (138) 89H (137) TMOD TCON 8F 8E 8D 8C 8B 8A 89 88 88H (136) PCON 87H (135) DPH 83H (131) DPL 82H (130) SP 81H (129) P0 87 86 85 84 83 82 81 80 80H (128) 8/36 MSM80C154S/83C154S l l 特別レジスタ内容 タイマモード・レジスタ(TMOD) 名称 アドレス TMOD ビット位置 89H フラグ MSB 7 6 5 GATE C/T M1 M1 M0 TMOD. 0 TMOD. 1 M0 M1 4 3 GATE M0 機 能 2 1 LSB 0 C/T M1 M0 タイマ・カウンタ0のモード設定 0 0 5bitプリスケーラ付き8bitタイマ・カウンタ 0 1 16bitタイマ・カウンタ 1 0 8bitオートリロード付き8bitタイマ・カウンタ 1 1 タイマ・カウンタ0がTL0(8bit)タイマ・カウンタとTH0 (8bit)タイマ・カウンタに分離。TL0の桁上げでTF0をセッ ト、TH0の桁上げでTF1をセットします。 C/T タイマ・カウンタ0のカウント・クロック指定制御ビット C/T=“0”の時、XTAL1・2÷12クロックがタイマ・カウンタ0に入力 されます。 C/T=“1”の時、T0端子に印加される外部クロックがタイマ・カウン タ0に入力されます。 TMOD. 3 GATE このビットが“0”の時はTR0信号がタイマ・カウンタ0のカウント開 始と停止の制御を行います。 “1”の時はTR0とINT0端子が共に“1”の時タイマ・カウンタ0がカウ ント開始となり、どちらかが“0”の時はタイマ・カウンタ0がカウン トを停止します。 TMOD. 4 M0 TMOD. 2 M1 M0 TMOD. 5 TMOD. 6 TMOD. 7 M1 タイマ・カウンタ1のモード設定 0 0 5bitプリスケーラ付き8bitタイマ・カウンタ 0 1 16bitタイマ・カウンタ 1 0 8bitオートリロード付き8bitタイマ・カウンタ 1 1 タイマ・カウンタ1は動作を停止します。 C/T タイマ・カウンタ1のカウント・クロック指定制御ビット C/T=“0”の時、XTAL1・2÷12クロックがタイマ・カウンタ1に入力 されます。 C/T=“1”の時、T1端子に印加される外部クロックがタイマ・カウン タ1に入力されます。 GATE このビットが“0”の時はTR1信号がタイマ・カウンタ1のカウント開 始と停止の制御を行います。 “1”の時はTR1とINT1端子が共に“1”の時タイマ・カウンタ1がカウ ント開始となり、どちらかが“0”の時はタイマ・カウンタ1がカウン トを停止します。 9/36 MSM80C154S/83C154S l パワーコントロール・レジスタ(PCON) アドレス MSB 7 6 5 4 PCON 87H SMOD HPD RPD ― ビット位置 フラグ 機 能 IDL ビットが“1”にセットされるとIDLEモードになります。IDLEモードが 設定されるとCPUは動作を停止します。ただし、XTAL1・2, タイマ・ カウンタ0, 1, 2, 割込み回路とシリアル・ポートは動作します。IDLEモ ードは、CPUのリセットあるいは割込みの発生などで解除されます。 PCON. 1 PD ビットが“1”にセットされるとPDモードになります。PDモードが設 定されるとXTAL1・2の動作が停止し、CPUは動作を停止します。PD モードは、CPUのリセットあるいは割込みの発生などで解除されます。 PCON. 2 GF0 PCON. 3 GF1 PCON. 4 ― 名称 PCON. 0 PCON. 5 PCON. 6 PCON. 7 3 2 1 LSB 0 GF1 GF0 PD IDL ユーザーフラグとして使用できます。 ソフトで任意に“0”と“1”にセットできます。 ユーザーフラグとして使用できます。 ソフトで任意に“0”と“1”にセットできます。 予約ビット。読み出すと"1"データが出力。 RPD 割込み信号によるCPUパワーダウン・モード[IDLE, PD]解除指定 ビット このビットが“0”の時は、割込みが可能[イネーブル]になっていな ければ、割込み信号による解除はできません。 このビットが“1”の時は、割込みが禁止[ディセーブル]状態でも割 込み要求基信号により、割込みフラグが“1”にセットされると継続実 行解除になります。フラグはソフトで“0”にリセットします。 HPD このビットを“1”にセットするとハードパワーダウン・モード回路接 続になります。 ビットが“1”の時、HPDI[P3.5]端子に印加されている停電検出信号 が“1”から“0”レベル状態になると、XTAL1・2が動作を停止してハ ードパワーダウン・モードになります。 HPDモードは、CPUのリセットにより解除されます。 SMOD このビットは、シリアル・ポートのモードが1、2、3のいずれかで、タ イマ・カウンタ1の桁上げ信号をクロックとして使用する時、次の機能 をします。ビットが“0”の時シリアル・ポートの動作クロックが1/2に 落ち、処理が遅くなります。ビットが“1”の時シリアル・ポートの動 作クロックが正規のものとなり、処理が速くなります。 10/36 MSM80C154S/83C154S l タイマコントロール・レジスタ(TCON) 名称 アドレス MSB 7 6 5 4 TF1 TR1 TF0 TR0 3 2 1 LSB 0 IE1 IT1 IE0 IT0 TCON 88H ビット位置 フラグ TCON. 0 IT0 ビットが“0”の時、外部割込み0信号がレベル検出となります。 ビットが“1”の時、外部割込み0信号がトリガ検出となります。 TCON. 1 IE0 外部割込み0の割込みフラグ・ビット 割込みが受け付けられると自動的にリセットされます。 IT0=“1”の時はソフトでビットのセット及びリセットができます。 TCON. 2 IT1 ビットが“0”の時、外部割込み1信号がレベル検出となります。 ビットが“1”の時、外部割込み1信号がトリガ検出となります。 TCON. 3 IE1 外部割込み1の割込みフラグ・ビット 割込みが受け付けられると自動的にリセットされます。 IT1=“1”の時はソフトでビットのセット及びリセットができます。 TCON. 4 TR0 タイマ・カウンタ0のカウント開始と停止の制御ビット ビットが“1”の時、タイマ・カウンタ0はカウント開始となり、ビッ トが“0”の時タイマ・カウンタ0はカウントを停止します。 TCON. 5 TF0 タイマ割込み0の割込みフラグ・ビット 割込みが受け付けられると自動的にリセットされます。 タイマ・カウンタ0からの桁上げ信号が発生すると“1”にセットされ ます。 TCON. 6 TR1 タイマ・カウンタ1のカウント開始と停止の制御ビット ビットが“1”の時、タイマ・カウンタ1はカウント開始となり、ビッ トが“0”の時タイマ・カウンタ1はカウントを停止します。 TF1 タイマ割込み1の割込みフラグ・ビット 割込みが受け付けられると自動的にリセットされます。 タイマ・カウンタ1からの桁上げ信号が発生すると“1”にセットされ ます。 TCON. 7 機 能 11/36 MSM80C154S/83C154S l シリアルポート・コントロール・レジスタ(SCON) 名称 アドレス SCON ビット位置 98H フラグ MSB 7 6 5 SM0 SM1 SM2 4 3 REN TB8 機 能 2 1 LSB 0 RB8 TI RI RI シリアルポート受信終了割込み要求フラグ このフラグは割込み処理の中でソフトリセットをしなければなりませ ん。モード0の時は8bit目のデータ受信後にセットされ、モード0以外の 時はSTOP bitの時にセットされます。ただし、モード2と3の時、 SM2=“1”でRB8データが“0”であるとデータは受信されません。 モード1でSM2=“1”の時STOP bitがある場合データは受信されます。 SCON. 1 TI シリアルポート送信終了割込み要求フラグ このフラグは割込み処理の中でソフトリセットをしなければなりませ ん。モード0の時は8bit目のデータ送信後にセットされ、モード0以外の 時は、最後のデータ・ビット送信後にセットされます。 SCON. 2 RB8 モード2と3の時は9bit目の受信データがRB8に入ります。モード1の時 SM2=“0”の場合はSTOP bitがRB8に入ります。モード0の時はRB8 は使用できません。 SCON. 3 TB8 モード2と3の時、TB8データがデータビットの9bit目に送信されます。 TB8はソフトで任意にデータをセットできます。 SCON. 4 REN 受信イネーブル制御ビット REN=“0”の時、受信は行われません。 REN=“1”の時、受信可能となります。 SCON. 5 SM2 モード2と3の時、SM2=“1”で9bit目のRB8データが“0”であると、 データは受信されません。 モード1の時、SM2=“1”でSTOP bitが“1”でなければデータは受 信されません。 SCON. 6 SM1 SCON. 0 SM0 SM1 MODE SCON. 7 SM0 0 0 0 8bitシフトレジスタI/O 0 1 1 8bit UART可変ボーレート 1 0 2 9bit UART1/32 fOSC、1/64 fOSCボーレート 1 1 3 9bit UART可変ボーレート 12/36 MSM80C154S/83C154S l 割込みイネーブル・レジスタ(IE) 名称 アドレス MSB 7 6 5 4 EA ― ET2 ES 3 2 1 LSB 0 ET1 EX1 ET0 EX0 IE 0A8H ビット位置 フラグ IE. 0 EX0 外部割込み0の割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割込み可能となります。 IE. 1 ET0 タイマ割込み0の割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割込み可能となります。 IE. 2 EX1 外部割込み1の割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割込み可能となります。 IE. 3 ET1 タイマ割込み1の割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割り込み可能となります。 IE. 4 ES シリアル・ポートの割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割込み可能となります。 IE. 5 ET2 タイマ割込み2の割込み制御ビット “0”の時、割込み禁止となります。 “1”の時、割込み可能となります。 IE. 6 ― 予約ビット。読み出すと“1”データが出力します。 IE. 7 EA 全体割込みの制御ビット “0”の時、すべての割込みは禁止となります。 “1”の時、全体の割込みが可能となります。 機 能 13/36 MSM80C154S/83C154S l 割込みプライオリティ・レジスタ(IP) MSB 7 6 5 4 PCT ― PT2 PS 3 2 1 LSB 0 PT1 PX1 PT0 PX0 名称 アドレス IP ビット位置 0B8H フラグ IP. 0 PX0 外部割込み0の割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 1 PT0 タイマ割込み0の割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 2 PX1 外部割込み1の割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 3 PT1 タイマ割込み1の割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 4 PS シリアル・ポートの割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 5 PT2 タイマ割込み2の割込み優先ビット “1”でプライオリティが与えられます。 IP. 6 ― IP. 7 PCT 機 能 予約ビット。読み出すと“1”データが読み出されます。 プライオリティ割込み回路制御ビット。 “0”の時プライオリティ・レジスタの内容が有効となり、プライオリ ティ付割込み処理ができます。“1”の時は、プライオリティ割込み回 路が停止し、割込みの制御は、割込みイネーブル・レジスタ[IE]の みで行われます。 14/36 MSM80C154S/83C154S l プログラム・ステータスワードレジスタ(PSW) 名称 アドレス MSB 7 6 5 PSW ビット位置 0D0H CY AC F0 フラグ 4 3 RS0 RS1 機 能 2 1 LSB 0 OV F1 P PSW. 0 P アキュムレータ(ACC)のパリティ表示 アキュムレータ内の“1”データが奇数個の時に“1”となり、偶数個 の時“0”となります。 PSW. 1 F1 ユーザ・フラグで、ソフトで任意に“0”と“1”にセットできます。 OV オーバーフロー・フラグ。演算の結果オーバーフローが発生すると、 “1”にセットされます。乗算命令[MUL AB]を実行した結果、積が 00FFHよりも大きい時“1”にセットされ00FFH以下の時は“0”にリ セットされます。 PSW. 2 RAMレジスタのバンクスイッチ PSW. 3 PSW. 4 RS0 RS1 RS1 RS0 BANK RAM ADDRESS 0 0 0 00H∼07H 0 1 1 08H∼0FH 1 0 2 10H∼17H 1 1 3 18H∼1FH PSW. 5 F0 ユーザ・フラグで、ソフトで任意に“0”と“1”にセットできます。 PSW. 6 AC 補助キャリーフラグ。 演算命令の実行によりALUのビット3からのキャリーC3が出ると、“1” にセットされます。それ以外は“0”にリセットされます。 PSW. 7 CY 主キャリーフラグ。 演算命令の実行によりALUのビット7からのキャリーC7が出ると、“1” にセットされます。それ以外は“0”にリセットされます。 15/36 MSM80C154S/83C154S l I/Oコントロール・レジスタ(IOCON) アドレス MSB 7 6 5 4 IOCON 0F8H ― T32 SERR IZC ビット位置 フラグ 機 能 IOCON. 0 ALF このビットを“1”にセットしておいてからCPUパワーダウン・モード [PD, HPD]に入るとポート0、1、2、3の出力がフローティングに なります。 “0”の時はポート0、1、2、3はポートデータ出力になります。 IOCON. 1 P1HZ このビットを“1”にするとポート1がハイ・インピーダンス入力ポー トになります。 IOCON. 2 P2HZ このビットを“1”にするとポート2がハイ・インピーダンス入力ポー トになります。 IOCON. 3 P3HZ このビットを“1”にするとポート3がハイ・インピーダンス入力ポー トになります。 IOCON. 4 IZC このビットを“1”にするとポート1、2、3のプルアップ抵抗が高抵抗 となります。 名称 IOCON. 5 SERR IOCON. 6 T32 IOCON. 7 ― 3 2 1 LSB 0 P3HZ P2HZ P1HZ ALF シリアルポートの受信エラービット・フラグ シリアルポートがデータ受信時に、オーバーランエラーあるいは フレーミングエラーを発生すると“1”にセットされます。 ソフトでリセットします。 このビットを“1”にすると、タイマ・カウンタ0と1が直列接続となり 32ビットのタイマ・カウンタになります。 32ビットのタイマ・カウンタから桁上げが発生すると、タイマ・ フラグ1がセットされます。 このビットは、常に“0”にしておいてください。 16/36 MSM80C154S/83C154S l タイマコントロール・レジスタ2(T2CON) 名称 アドレス T2CON ビット位置 0C8H フラグ MSB 7 6 5 TF2 EXF2 RCLK 4 3 TCLK EXEN2 機 能 2 1 LSB 0 TR2 C/T2 CP/RL2 CP/RL2 TCLK+RCLK=“0”でCP/RL2="1"の時キャプチャモードになりま す。TCLK+RCLK=“0”でCP/RL2="0"の時16ビット・オートリロー ド・モードになります。 TCLK+RCLK=“1”の時はCP/RL2は一切回路動作に関与しません。 T2CON. 1 C/T2 タイマ・カウンタ2のカウント・クロック指定制御ビット ビットが“0”の時内部クロック[XTAL1・2÷12, XTAL1・2÷2]と なり、ビットが“1”の時T2端子に印加される外部クロックがタイマ・ カウンタ2に入力されます。 T2CON. 2 TR2 タイマ・カウンタ2のカウント開始と停止の制御ビット ビットが“1”の時タイマ・カウンタ2はカウント開始となり、ビットが "0"の時タイマ・カウンタ2はカウントを停止します。 T2CON. 0 T2CON. 3 T2CON. 4 T2CON. 5 T2CON. 6 T2CON. 7 EXEN2 T2EXタイマ・カウンタ2外部制御信号制御ビット ビットが“0”の時T2EX信号が入力禁止となり、ビットが“1”の時 T2EX信号入力が有効となります。 TCLK シリアルポート送信回路の駆動クロック制御ビット ビットが“1”の時タイマ・カウンタ2がボーレートジェネレータ・モ ードになり、タイマ・カウンタ2の桁上げ信号がシリアルポートの送信 クロックとなります。 ただし、タイマ・カウンタ2の桁上げ信号をシリアルポートが使用でき るのは、シリアルポートのモードが1と3に設定されている時だけです。 RCLK シリアルポート受信回路の駆動クロック制御ビット ビットが“1”の時タイマ・カウンタ2がボーレートジェネレータ・モ ードとなり、タイマ・カウンタ2の桁上げ信号がシリアルポートの受信 クロックとなります。 ただし、タイマ・カウンタ2の桁上げ信号をシリアルポートが使用でき るのは、シリアルポートのモードが1と3に設定されている時だけです。 EXF2 タイマ・カウンタ2外部フラグ・ビット EXEN2=“1”の時に、T2EXタイマ・カウンタ2外部制御信号が“1” から“0”レベルに変化すると“1”にセットされます。 このフラグはタイマ割込み2信号になります。割込みを発生した場合は、 ソフトで“0”にリセットします。 TF2 タイマ・カウンタ2の桁上げフラグビット タイマ・カウンタ2が16ビット・オートリロード・モードの時とキャプ チャ・モードの時タイマ・カウンタ2から桁上げ信号が発生すると“1” にセットされます。 このフラグはタイマ割込み2信号になります。割込みを発生した場合は、 ソフトで“0”にリセットします。 17/36 MSM80C154S/83C154S l n メモリ・マップ l プログラム領域 0FFFFH MSM83C154S外部ROM領域 16384 16383 MSM83C154S内部ROM領域 MSM80C154S外部ROM領域 65535 44 43 0 タイマ割込み2スタート 43 002BH S I/O割込みスタート 35 0023H タイマ割込み1スタート 27 001BH 外部割込み1スタート 19 0013H タイマ割込み0スタート 11 000BH 外部割込み0スタート 3 0003H 2 0002H 1 0001H 0 0000H 4000H 3FFFH 002CH 002BH 7 6 5 4 3 2 1 0 CPUリセットスタート 18/36 MSM80C154S/83C154S l l 内部データ・メモリ(RAM)と特別レジスタ SPECIAL FUNCTION REGISTERS REGISTER INDIRECT ADDRESSING HEX 0FF USER DATA RAM 80 7F IOCON B ACC PSW TH2 TL2 RCAP2H RCAP2L T2CON IP P3 IE P2 SBUF SCON P1 TH1 TH0 TL1 TL0 TMOD TCON PCON DPH DPL SP P0 FFH∼F8H F7H∼F0H E7H∼E0H D7H∼D0H CFH∼C8H BFH∼B8H B7H∼B0H AFH∼A8H A7H∼A0H 9FH∼98H 97H∼90H 8FH∼88H 87H∼80H 248(0F8H) 240(0F0H) 224(0E0H) 208(0D0H) 205(0CDH) 204(0CCH) 203(OCBH) 202(0CAH) 200(0C8H) 184(0B8H) 176(0B0H) 168(0A8H) 160(0A0H) 153( 99H) 152( 98H) 144( 90H) 141( 8DH) 140( 8CH) 139( 8BH) 138( 8AH) 137( 89H) 136( 88H) 135( 87H) 131( 83H) 130( 82H) 129( 81H) 128( 80H) USER DATA RAM 30 2F 7F 20 1F 7 R7 18 17 R0 R7 10 0F R0 R7 08 07 R0 R7 78 BIT RAM 00 R0 0 BIT ADDRESSING BANK3 BANK2 BANK1 DATA ADDRESSING BANK0 19/36 MSM80C154S/83C154S l l 内部データ・メモリ(RAM)と配置 0FFH 255 USER DATA RAM 80H 128 127 USER DATA RAM 7F 7E 7D 7C 7B 7A 79 78 47 2EH 77 76 75 74 73 72 71 70 46 2DH 6F 6E 6D 6C 6B 6A 69 68 45 2CH 67 66 65 64 63 62 61 60 44 2BH 5F 5E 5D 5C 5B 5A 59 58 43 2AH 57 56 55 54 53 52 51 50 42 29H 4F 4E 4D 4C 4B 4A 49 48 41 28H 47 46 45 44 43 42 41 40 40 27H 3F 3E 3D 3C 3B 3A 39 38 39 26H 37 36 35 34 33 32 31 30 38 25H 2F 2E 2D 2C 2B 2A 29 28 37 24H 27 26 25 24 23 22 21 20 36 23H 1F 1E 1D 1C 1B 1A 19 18 35 22H 17 16 15 14 13 12 11 10 34 21H 0F 0E 0D 0C 0B 0A 09 08 33 20H 07 06 05 04 03 02 01 00 32 1FH 31 Bank 3 18H 24 17H 23 Bank 2 10H 16 0FH 15 Bank 1 8 08H 07H 7 Bank 0 00H 0 REGISTER 0, 1, INDIRECT ADDRESSING 2FH DATA ADDRESSING 48 BIT ADDRESSING 30H REGISTER 0∼7 DIRECT ADDRESSING 7FH 20/36 MSM80C154S/83C154S l n 絶対最大定格 項 目 記 号 定格値 単 位 −0.5∼+7 V −0.5∼VCC+0.5 V ― −55∼+150 ℃ 記 号 条 件 範 囲 単 位 VCC 下図参照 2.2∼6.0 V 記憶保持電圧 VCC fOSC=0Hz(発振停止) 2.0∼6.0 V 発振動作周波数*1 fOSC 下図参照 1∼24 MHz 外部クロック動作 周波数 fEXTCLK 下図参照 0∼24 MHz Ta ― −40∼+85 ℃ 電源電圧 VCC 入力電圧 VI 保存温度 TSTG 条 件 Ta=25℃ n 推奨動作条件 項 目 電源電圧 周囲温度 *1 水晶振動子または、セラミック共振子の規格によります。 12 1 5 4 3 3 tCY (ms) 2 6 1 12 0.6 0.5 20 24 2 2.2 3 4 5 fOSC fEXTCLK (MHz) 6 電源電圧 VCC(V) 21/36 MSM80C154S/83C154S l n 電気的特性 l 直流特性1 (VCC=4.0∼6.0V, VSS=0V, Ta=−40∼+85℃) 項 目 "L"入力電圧 "H"入力電圧 "H"入力電圧 "L"出力電圧 [PORT1, 2, 3] "L"出力電圧 [PORT0, ALE, PSEN] "H"出力電圧 [PORT1, 2, 3] 記号 VIL VIH VIH1 Min. Max. Typ. ― ― −0.5 XTAL1, RESET, EAは除く 0.2VCC+0.9 ― ― XTAL1, RESET, EA 0.7VCC 測定 単位 回路 0.2VCC−0.1 V VCC+0.5 V VCC+0.5 V VOL IOL=1.6mA ― ― 0.45 V VOL1 IOL=3.2mA ― ― 0.45 V 2.4 ― ― V 0.75VCC 0.9VCC ― ― ― ― V V 2.4 ― ― V 0.75VCC 0.9VCC ― ― ― ― V V −5 −20 −80 mA VOH "H"出力電圧 [PORT0, ALE, PSEN] 条 件 VOH1 "L"入力時の出力電流 IIL "H"出力電流 IOH [PORT1, 2, 3] "H"から"L"入力時の ITL 出力電流 [PORT1, 2, 3] 入力漏洩電流 ILI PORT0 フローティング, EA RRST RESET吊り下げ抵抗 端子入力容量 CIO パワーダウン電流 IPD IOH=−60mA VCC=5V±10% IOH=−30mA IOH=−10mA IOH=−400mA VCC=5V±10% IOH=−150mA IOH=−40mA VI=0.45V VO=0.45V 1 2 VI=2.0V ― −190 −500 mA VSS<VI<VCC ― ― ±10 mA 3 ― 20 40 125 kW 2 ― ― 10 pF ― ― 1 50 mA 4 Ta=25℃, f=1MHz (XTAL1は除く) ― 最大動作電流 ICC [mA] 最大IDLE電流 ICC [mA] VCC 4.0V 5.0V 6.0V VCC 4.0V 5.0V 6.0V 周波数 1MHz 3MHz 12MHz 16MHz 20MHz 2.2 3.9 12.0 16.0 19.0 3.1 5.2 16.0 20.0 25.0 4.1 7.0 20.0 25.0 30.0 周波数 1MHz 3MHz 12MHz 16MHz 20MHz 0.8 1.2 3.1 3.8 4.5 1.2 1.7 4.4 5.5 6.4 1.6 2.3 5.9 7.3 8.6 VCC 4.5V 5.0V 6.0V VCC 4.5V 5.0V 6.0V 35.0 周波数 24MHz 6.4 7.4 9.8 周波数 24MHz 25.0 29.0 22/36 MSM80C154S/83C154S l l 直流特性2 (VCC=2.2∼4.0V, VSS=0V, Ta=−40∼+85℃) 項 目 "L"入力電圧 "H"入力電圧 "H"入力電圧 "L"出力電圧 [PORT1, 2, 3] "L"出力電圧 [PORT0, ALE, PSEN] 測定 単位 回路 記号 条 件 Min. Typ. Max. VIL VIH VIH1 ― XTAL1, RESET, EAは除く XTAL1, RESET, EA −0.5 0.6VCC+0.6 ― ― ― 0.25VCC−0.1 0.25VCC+0.9 VCC+0.5 VCC+0.5 V V V VOL IOL=10mA ― ― 0.1 V VOL1 IOL=20mA ― ― 0.1 V 1 "H"出力電圧 [PORT1, 2, 3] VOH IOH=−5mA 0.75VCC ― ― V "H"出力電圧 [PORT0, ALE, PSEN] VOH1 IOH=−20mA 0.75VCC ― ― V −5 −10 −40 mA "L"入力時の出力電流 IIL "H"出力電流 IOH [PORT1, 2, 3] "H"から"L"入力時の ITL 出力電流 [PORT1, 2, 3] 入力漏洩電流 PORT0 ILI フローティング, EA VI=0.1V VO=0.1V 2 VI=1.9V ― −80 −300 mA VSS<VI<VCC ― ― ±10 mA 3 ― 20 40 125 kW 2 RESET吊り下げ抵抗 RRST 端子入力容量 CIO Ta=25℃, f=1MHz (XTAL1は除く) ― ― 10 pF ― パワーダウン電流 IPD ― ― 1 10 mA 4 最大動作電流 ICC [mA] 最大IDLE電流 ICC [mA] VCC 2.2V 3.0V 4.0V VCC 2.2V 3.0V 4.0V 周波数 1MHz 3MHz 12MHz 16MHz 0.9 1.8 ― ― 1.4 2.4 8.0 ― 2.2 4.3 12.0 16.0 周波数 1MHz 3MHz 12MHz 16MHz 0.3 0.5 ― ― 0.5 0.8 2.0 ― 0.8 1.2 3.1 3.8 23/36 MSM80C154S/83C154S l 測定回路 1 2 VIL VCC (*1) V A IO OUTPUT OUTPUT (*3) INPUT VIH (*2) INPUT VCC V A VSS VSS 3 4 A VIH V VSS A VIL (*3) INPUT INPUT OUTPUT VIL (*3) VCC (*2) OUTPUT VCC VIH VSS *1 指定の入力端子について繰り返す。 *2 指定の出力端子について繰り返す。 *3 指定の状態にする入力ロジック。 24/36 MSM80C154S/83C154S l l 交流特性 (1) 外部プログラム・メモリ・アクセス交流特性 VCC=2.2∼6.0V, VSS=0V, Ta=−40∼+85℃ PORT0, ALEとPSENは100pF負荷接続でそれ以外は80pF接続 項 目 記 号 可変クロック1∼24MHz *1 単位 Min. Max. XTAL1・2発振周期 tCLCL 41.7 1000 ns ALE信号幅 tLHLL 2tCLCL−40 ― ns アドレス・セット・アップ時間 (ALE立ち上がりまで) tAVLL 1tCLCL−15 ― ns アドレス・ホールド時間 (ALE立ち下がりから) tLLAX 1tCLCL−35 ― ns 命令データ読込み時間 (ALE立ち下がりから) tLLIV ― 4tCLCL−100 ns ALE立ち下がりからPSEN立ち下がりまで tLLPL 1tCLCL−30 ― ns PSEN信号幅 tPLPH 3tCLCL−35 ― ns 命令データ読込み時間 (PSEN立ち下がりから) tPLIV ― 3tCLCL−45 ns 命令データホールド時間 (PSEN立ち上がりから) tPXIX 0 ― ns 命令データ読込み後バスフロート時間 (PSEN立ち上がりから) tPXIZ ― 1tCLCL−20 ns 命令データ読込み時間 (アドレス出力から) tAVIV ― 5tCLCL−105 ns バスフロート時間 (アドレスフロートからPSEN立ち下がり) tAZPL 0 ― ns PSEN立ち上がりからアドレス出力時間 tPXAV 1tCLCL−20 ― ns *1 外部クロック供給時は、0∼24MHzとなります。 25/36 MSM80C154S/83C154S l (2) 外部プログラム・メモリ・読み出しサイクル tLHLL ALE tAVLL tLLPL tPLPH tLLIV tPLIV PSEN tPXAV tPXIZ tLLAX PORT0 tAZPL tPXIX INSTR IN A0∼A7 A0∼A7 tAVIV PORT2 A8∼A15 A8∼A15 A8∼A15 26/36 MSM80C154S/83C154S l (3) 外部データ・メモリ・アクセス交流特性 VCC=2.2∼6.0V, VSS=0V, Ta=−40∼+85℃ PORT0, ALEとPSENは100pF負荷接続でそれ以外は80pF接続 項 目 記 号 可変クロック1∼24MHz *1 単位 Min. Max. XTAL1・2発振周期 tCLCL 41.7 1000 ns ALE信号幅 tLHLL 2tCLCL−40 ― ns アドレス・セット・アップ時間 (ALE立ち下がりまで) tAVLL 1tCLCL−15 ― ns アドレス・ホールド時間 (ALE立ち下がりから) tLLAX 1tCLCL−35 ― ns RD信号幅 tRLRH 6tCLCL−100 ― ns WR信号幅 tWLWH 6tCLCL−100 ― ns RAMデータ読込み時間 (RD信号立ち下がりから) tRLDV ― 5tCLCL−105 ns RAMデータ読込みホールド時間 (RD信号立ち上がりから) tRHDX 0 ― ns データ・バス・フロート時間 (RD信号立ち上がりから) tRHDZ ― 2tCLCL−70 ns RAMデータ読込み時間 (ALE信号立ち下がりから) tLLDV ― 8tCLCL−100 ns RAMデータ読込み時間 (アドレス出力から) tAVDV ― 9tCLCL−105 ns ALE立ち下がりからRD/WR出力時間 tLLWL 3tCLCL+40 ns アドレス出力からRD/WR出力時間 tAVWL 3tCLCL−40 *2 3tCLCL−100 4tCLCL−70 ― ns データ出力からWR出力時間 tQVWX tQVWH 1tCLCL−40 ― ns 7tCLCL−105 ― ns データ・ホールド時間 (WR立ち上がりから) tWHQX 2tCLCL−50 ― ns アドレス・フロートからRD出力までの時間 tAZRL 0 RD/WR立ち上がりからALE立ち上がり時間 tWHLH 1tCLCL−30 データ出力からWR立ち上がりまでの時間 ― 1tCLCL+40 *2 1tCLCL+100 ns ns *1 外部クロック供給時は、0∼24MHzとなります。 *2 2.2≦VCC<4Vの場合 27/36 MSM80C154S/83C154S l (4) 外部データ・メモリ・読み出しサイクル tWHLH tLHLL ALE PSEN tLLDV tLLWL tRLRH RD tLLAX tAZRL tAVLL PORT 0 INSTR IN A0∼A7 PCL PCH tRHDX A0∼A7 Rr or DPL tAVWL PORT 2 tRHDZ tRLDV A8∼A15 PCH A0∼A7 PCL DATA IN tAVDV P2.0∼P2.7 DATA or A8∼A15 DPH A8∼A15 PCH (5) 外部データ・メモリ・書き込みサイクル tWHLH tLHLL ALE PSEN tLLWL tWLWH WR tQVWH tAVLL tLLAX PORT 0 INSTR IN A0∼A7 PCL A0∼A7 Rr or DPL tWHQX tQVWX DATA (ACC) A0∼A7 PCL tAVWL PORT 2 A8∼A15 PCH A8∼A15 PCH P2.0∼P2.7 DATA or A8∼A15 DPH A8∼A15 PCH 28/36 MSM80C154S/83C154S l (6) シリアル・ポート(I/O拡張モード)交流特性 (VCC=2.2∼6.0V, VSS=0V, Ta=−40∼+85℃) 記 号 Min. Max. 単 位 シフト・クロックの周期 項 目 tXLXL 12tCLCL ― ns 出力データのセット・アップ時間 (シフト・クロックの立ち上がりまで) tQVXH 10tCLCL−133 ― ns 出力データのホールド時間 tXHQX 2tCLCL−75 ― ns 入力データのホールド時間 (シフト・クロックの立ち上がりから) tXHDX 0 ― ns 入力データの確定時間 (シフト・クロックの立ち上がりから) tXHDV ― 10tCLCL−133 ns 29/36 MACHINE CYCLE ALE tXLXL SHIFT CLOCK tQVXH tXHQX OUTPUT DATA tXHDX tXHDV VALID VALID VALID VALID VALID VALID VALID VALID 30/36 MSM80C154S/83C154S l INPUT DATA MSM80C154S/83C154S l (7) 交流特性測定条件 入出力信号 VOH VIH VOH VIH テストポイント VIL VOL VIL VOL ACテスト時の入力信号はVOH(論理“1”)とVOL(論理“0”)を入力し、出力信号波形の測 定点はVIH以上を論理“1”、VIL以下を論理“0”としています。 フローティング フローティング VOH VOL VIH VIH VIL VIL VOH VOL ポート0のフローティング測定は“1”出力からフローティングに入った時は2.4mAでGNDにシ ンクし、ポート0端子電圧がV IH 以下の時と、“0”出力からフローティングに入った時点は 400mAで電源からソースし、ポート0端子電圧がVIL以上になった時点からの時間です。 (8) XTAL1外部クロック入力波形条件 項 目 記 号 Min. Max. 単 位 外部クロック周波数 1/tCLCL 0 24 MHz クロックパルス幅1 tCHCX 15 ― ns クロックパルス幅2 tCLCX 15 ― ns 立ち上がり時間 tCLCH ― 5 ns 立ち下がり時間 tCHCL ― 5 ns 外部クロック波形 VCC-0.5 0.45V 0.7VCC tCHCX 0.2VCC-0.1 tCLCX tCHCL tCLCH tCLCL 31/36 ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,, ,,, ,,, ,,, ,,, TM+1 ,,, ,,, ,,, TM+1 PORT NEW DATA S5 PCL S6 PCH ,,, 命令の実行 S4 S1 S2 PCL S3 PCH TM+1 命令の解読 PC+1 ,,, ,, PC+1 S3 ACC & RAM S2 DPH & PORT DATA S1 ,,, ,,, PC+1 S6 DPL&Rr S5 ,,, ,,, 命令の解読 PCH S4 ,,, S4 PCH PCL S6 DATA STABLE S5 PC+1 命令の実行 , TM+1 PCL S3 ,,, ,,, 命令の実行 S2 ,,, ,,, PC+1 ,,, PORT OLD DATA PCH S1 M1 ,,, 命令の解読 PCL S6 ,,, 0 ,,, DATA STABLE S5 M2 ,,, ,,, ,, 1 PCH S4 ,,, ,,, ,,, ,,, PORT←CPU PCL S3 ,,, 0 PCH S2 M1 ,,, 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 S1 M1 ,,, CPU←PORT PORT-2 PORT-0 RD/WR PSEN ALE XTAL 1 STEP CYCLE MSM80C154S/83C154S l n タイミングチャート ,,, ,,, ,,, ,, ,,, ,,, 32/36 MSM80C154S/83C154S l n パッケージ寸法図 (単位:mm) DIP40-P-600-2.54 パッケージ材質 エポキシ樹脂 リードフレーム材質 42アロイ 端子処理方法・材質 半田メッキ 半田メッキ厚 5μm以上 パッケージ質量(g) 6.10 TYP. 表面実装型パッケージ実装上のご注意 SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。 したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま で必ずお問い合わせください。 33/36 MSM80C154S/83C154S l (単位:mm) QFJ44-P-S650-1.27 パッケージ材質 エポキシ樹脂 リードフレーム材質 Cuアロイ 端子処理方法・材質 半田メッキ 半田メッキ厚 5μm以上 パッケージ質量(g) 2.00 TYP. 表面実装型パッケージ実装上のご注意 SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。 したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま で必ずお問い合わせください。 34/36 MSM80C154S/83C154S l (単位:mm) QFP44-P-910-0.80-2K パッケージ材質 エポキシ樹脂 リードフレーム材質 42アロイ 端子処理方法・材質 半田メッキ 半田メッキ厚 5μm以上 パッケージ質量(g) 0.41 TYP. 表面実装型パッケージ実装上のご注意 SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。 したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま で必ずお問い合わせください。 35/36 MSM80C154S/83C154S l (単位:mm) TQFP44-P-1010-0.80-K パッケージ材質 エポキシ樹脂 リードフレーム材質 42アロイ 端子処理方法・材質 半田メッキ 半田メッキ厚 5μm以上 パッケージ質量(g) 0.28 TYP. 表面実装型パッケージ実装上のご注意 SOP、QFP、TSOP、TQFP、LQFP、SOJ、QFJ(PLCC)、SHP、BGA等は表面実装型パッケージであ り、リフロー実装時の熱や保管時のパッケージの吸湿量等に大変影響を受けやすいパッケージです。 したがって、リフロー実装の実施を検討される際には、その製品名、パッケージ名、ピン数、パッケー ジコード及び希望されている実装条件(リフロー方法、温度、回数)、保管条件などを弊社担当営業ま で必ずお問い合わせください。 36/36