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(継続審査)(PDF:119KB)

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(継続審査)(PDF:119KB)
請願第33号
(総務理財委員会付託)
伊方原発事故時の避難計画を松山市に検証させること等の決議を提出することを求
めることについて
(趣
旨)
国は原発から30キロメートル圏を対象とした避難計画策定指針を作成し、昨年、県及
び30キロメートル圏内の各市町はこれに基づいて避難計画を策定しました。原子力防災
会議はこの避難計画を妥当で実効性のあるものと宣言し、県も伊方原発3号機の再稼働を
容認しました。
この枠組みでは、伊方原発から55キロメートルに位置する松山市は(必要に応じて屋
内退避するのみの)避難受け入れ先として規定されています。
しかし、伊方原発で事故が起きたとき、松山市は避難受け入れ先となり得ないのではな
いかと私たちは疑問を持っています。というのも、福島原発事故では原発からの距離が3
0から45キロメートル圏の飯舘村で、事故当初避難者を受け入れ炊き出しを行った村民
が、その日降った雨混じりの雪によって被曝したこと、そしてそのことを隠されたことが
あるからです。
これは住民の生命と財産を守る一義的責任を負う基礎自治体が、避難を判断する責任と
権限を持つ主体として位置づけられていなかったこと、そのために必要で正確な情報を得
られなかったことが原因ではないでしょうか。
福島県の浪江町と南相馬市では、福島原発事故の前例を踏まえて新たに策定した避難計
画の中で、国の指示を待たず率先(自主)避難をすることとしており、福島県もこれを認
めています。(朝日新聞平成28年2月20日の記事を添付)
このような前例があるにもかかわらず、現在の避難計画は30キロメートル圏外区域は
避難が必要ない前提となっています。松山市内に設置されている国のモニタリングポスト
では、段階的な避難のための基準値となる毎時20マイクロシーベルトを計測することが
できませんから(測定レンジの上限が毎時10マイクロシーベルトなので)、避難者を再び
より遠くに逃がすことすらできません。
以上のことから、私たちは住民の生命を守る一義的責任を負う基礎自治体の議会である
貴議会に対し以下のことを決議するよう求めます。
記
(請願事項)
伊方原発事故時の避難計画を松山市に検証させること等の以下の事項について、決議を
提出することを求めます。
1.福島原発事故の発生時に原発からの距離が松山市と同等の距離にある自治体の避難の
状況(誰がいつどのように判断したか等)を松山市に検証させること。
2.上記1の地域の現況を松山市に把握させること。
3.上記1、2に基づき、現在の避難計画における松山市の位置づけ、役割が妥当である
か松山市に検討させること。
4.上記1から3の検証・検討結果を踏まえ、伊方原発事故時の松山市としての防災計画
を策定させること。
5.松山市に上記1〜4を公表させ市民の意見を求めさせること。
6.松山市に対し、以上の作業が終わるまで、伊方原発の再稼働をしないよう、国、県、
四国電力に求めさせること。
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