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身近な生き物観察シート(生き物解説)(PDF形式, 1.54MB)

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身近な生き物観察シート(生き物解説)(PDF形式, 1.54MB)
身近な生き物観察シート(生き物解説)
メジロ
全長は約 12cm とスズメより小柄。
雌雄同色で頭か
ら背中にかけては黄緑(
「うぐいす色」
)で、目の周
りが白いのが特徴です。
樹林や農地、
街中の公園や庭木などでも見られます。
花蜜を好み、ウメやツバキ、サクラの木などにやっ
てきます。
シジュウカラ
全長は約 15cm と、スズメより少し大柄。雌雄同色
で背は灰∼黄緑色、頭は黒く頬は白。のどから胸と
おなかの中央が黒いのが特徴です。
樹林や公園、庭木などで1年を通して見られます。
ヒヨドリ
全長は約 28cm。雌雄同色で、頭と体が灰
色で、目の後方が茶色。
「ピーヨピーヨ」など
と高い声で鳴きます。
樹林や農地、街中などでも1年を通して見ら
れます。
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ツバメ
全長は約 17cm。雌雄同色で頭から背中、胸
は黒色、おなかから下は白く、のどとひたい
が赤いのが特徴。暖かい国から渡ってくる渡
り鳥(夏鳥)です。
春から夏にかけて、建物の軒などに、泥や枯
草でおわん方の巣をつくり、子育てする姿が
見られます。
スズメ
全長は約 14cm。雌雄同色で頭は小豆色、頬には黒
い斑紋、背中は淡い茶色で黒い縦斑があります。
人家の近くや街中など、人の住んでいるところで、
1年を通してよく見られます。
カルガモ
全長は 61cm。くちばしは全体が黒く、先が
黄色なのが特徴。体の色が雄と雌でほぼ同じ
です。淡水ガモ類の仲間。
河川や沼池、水田などの水辺で、1年を通し
て見ることができます。
身近な生き物観察シート(生き物解説)
モンシロチョウ
前翅長は 2∼3cm。はねは白地に黒い斑点が
あり、前はねの縁が黒いのが特徴。キャベツ
などに産卵します。
農地や周辺の草原、公園、街中でもよく見ら
れます。
見られる時期:3月∼11 月頃
アゲハ(ナミアゲハ)
前翅長は 3.5∼6cm。やや高いところを飛翔
し、ツツジ類やアザミ類などの花を訪れます。
アゲハチョウの中ではもっともよく見られる
種類です。
農地や人家等のミカン類がある場所でよく見
られます。
見られる時期:4月∼10 月頃
アオスジアゲハ
前翅長は 3.2∼4.5cm。はねは黒地で、中央
に水色の帯があるのが特徴です。高いところ
を敏速に飛び、ヤブカラシの花などをよく訪
れます。
クスノキやタブノキなどのある林、街路樹、
公園などでよく見られます。
見られる時期:5 月∼10 月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
雄
ツマグロヒョウモン
雌
前翅長は 3.2∼4.5cm。雄と雌ではねの模様
が大きく異なり、雄のはねの表側は橙黄色地
に黒い斑点、雌は前はねの先端が青色光沢の
ある黒色の地色で、白斑があります。幼虫は
パンジーなどスミレ類を好みます。
人家周辺でのパンジーなどの植栽に伴って、
街中の公園などでもよく見られます。
見られる時期:4 月∼11 月
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ニイニイゼミ
全長は 3.5cm 前後。胸背は黒色と緑が混じ
り、前はねは茶色の斑模様、後はねは黒色で
透明な縁取りがあります。
「チ―――」という
連続音の強弱で長く鳴きます。
ケヤキやサクラの木などを好みます。
見られる時期:6 月下旬∼8月頃
ニイニイゼミの抜け殻
体長は 2.4cm 以下。小型で丸っこく、全身
に泥が付着しているのが特徴です。
ミンミンゼミ
全長は 6cm 前後。胸背部は黒地に緑色の斑
紋があるものが多く、はねは透明。
「ミーンミ
ンミンミー」と鳴きます。
ケヤキやサクラの木などを好みます。
見られる時期:7 月中旬∼10 月上旬頃
ミンミンゼミの抜け殻
体長は 2.6∼3.2cm。アブラゼミとよく似て
いますが、触角は毛が少なく、第3節は細長
い円柱状で、第2節と同じ長さです。
ミンミンゼミの触角
細長い
川島逸郎(C)
身近な生き物観察シート(生き物解説)
アブラゼミ
全長は 6cm 前後。光沢のない黒色で、はね
は赤褐色。
「ジージリジリジリ・・」と鳴きま
す。
サクラやナシの木などを好みます。
見られる時期:7 月中旬∼9 月下旬頃
アブラゼミの抜け殻
体長は 2.6∼3.2cm。触角は毛深く、第3節
はもっとも太く、第2節の 1.5 倍の長さがあ
ります。
アブラゼミの触角
太い
川島逸郎(C)
ヒグラシ
全長は 4.5cm 前後。中胸背に緑色や赤褐色、
黒色の斑紋があり、はねは透明。明け方や夕
方に「キキキキキ・・・」と金属的な声で鳴
き、多くが鳴くと「カナカナカナ・・」と聞
こえます。
薄暗い林中に生息し、スギやヒノキを好みま
す。
見られる時期:7 月∼9 月上旬頃
ヒグラシの抜け殻
体長は 2.6cm 以下。背中は丸みがあり、色
は黄褐色で光沢があります。触角は太くて毛
が多く、第4節は第3節の 1.5 倍の長さがあ
ります。
ヒグラシの触角
川島逸郎(C)
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ツクツクボウシ
全長は 4.5cm 前後。体が細長く、胸背は黒地
に緑の斑紋があり、はねは透明。
「オーシンツク
ツク・・」と繰り返して鳴きます。
サクラやカキの木を好みます。
見られる時期:7 月下旬∼10 月上旬頃
ツクツクボウシの抜け殻
体長は 2.6cm 以下。体は細長く背中は丸みが
少なく、色は淡褐色で光沢がありません。
「鼻先」
の出っ張りが大きいのも特徴。
(セミの抜け殻の標本:川崎市青少年科学館所蔵)
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ナナホシテントウ
全長は 0.5∼0.85cm。上ばねは、赤色の地
に7つの黒い紋をもつ、代表的なテントウム
シ。成虫・幼虫ともに植物に付くアブラムシ
を食べます。
草はらや畑などでよく見られます。
見られる時期:3 月∼11 月頃
トラマルハナバチ
全長は 1.2∼2cm。橙色の毛がはえ、腹部の
先端は黒っぽい。日本に広く分布するマルハ
ナバチの中では、最も口吻の長い種類です。
夏を中心に、晩春から秋にかけて活動し、地
中に巣をつくります。
見られる時期:6月上旬∼11 月上旬頃
ショウリョウバッタ
体長は雄が4∼5cm、雌は 7.5∼8cmと
雌雄で大きさに差があります。体の色は緑色
や褐色等で、後脚を使ってのジャンプだけで
なく、はねを使って飛ぶことができます。
明るい草地を好み、河川敷や草原、都市部の
公園の芝生などでもよく見られます。
見られる時期:8月∼11月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
トノサマバッタ
体長は雄が 3.5∼4cm、雌は 4.5∼6.5cm。
体の色は緑色(褐色のものもいます)。後はね
が薄褐色で模様などがないのが特徴です。俗
に「大名バッタ」とも呼ばれていました。
ススキなどイネ科の植物の葉を好み、河川敷
などの広い草原で見られます。
見られる時期:7月∼11月頃
エンマコオロギ
体長は雄雌ともに 2.6∼3.4cm。焦げ茶色∼
黒褐色で、頭部に光沢があります。はねには
複雑な脈があり、雄では、脈にあるやすり状
の部分をすり合わせて「コロコロリー」と大
きな声で鳴きます。
草原や畑、道ばたなどに広く生息し、人家の
周辺でも見られます。
見られる時期:8 月∼11月頃
オオカマキリ
大きさは 7∼9.5cm。他のカマキリと比べて
大型で、体の色は緑色または茶褐色をしてい
ます。チョウセンカマキリとは、後はねの前
縁にだけ斑紋がある(オオカマキリは全体に
斑紋が広がる)点で見分けることができます。
林縁の茂みや草原、公園などの草木の上で見
られます。
見られる時期:8月∼11 月頃(成虫)
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ハラビロカマキリ
大きさは 4.5∼7cm。体の色は緑色のものが
多く、他のカマキリと比べて腹部の横幅が広
く、後はねに斑紋がないのが特徴です。前は
ねの部分に二つの白い斑紋があります。
林の樹木上や、林縁の草地で見られます。
見られる時期:8月∼10 月頃(成虫)
シオカラトンボ
全長は 4.9∼6.0cm。胸や腹に白い粉を吹く
のは雄だけで、メスの体は黄色の地に黒斑が
あり、俗に「麦わらトンボ」とも呼ばれてい
ます。
山地から住宅地に至るまでの池沼、湿地、水
田、水たまりなどの、止水域で見られます。
見られる時期:5月∼10 月頃
アキアカネ
全長は 3.2∼4.6cm。「赤とんぼ」として親
しまれているトンボで、羽化した後、夏季は
涼しい高山へ移動し、秋になって成熟すると
山から降りてきます。
水田、池沼、湿地などで見られます。
見られる時期:6 月∼11 月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
クロスジギンヤンマ
全長は 6.4∼8.7cm。胸部が黄緑色で側面に
黒い筋があり、雄は成熟すると腹部の斑紋が
青くなります。
周囲に樹林のある、小さな池沼や水溜りを好
みます。
見られる時期:5月∼10 月頃
ショウジョウトンボ
全長は 3.8∼5.5cm。成熟した雄は全身鮮や
かな赤色、雌は黄褐色をしています。
平地や丘陵地の開放的な池沼や湿地などで見
られます。
見られる時期:5 月∼10 月頃
ナミアメンボ
体長は 1.1∼1.6cm。最もよく見られるアメ
ンボの仲間で、触角の第 1 節が長いのが特徴。
口は針のような形をしていて、水面に落下し
た昆虫を捕らえ、体液を吸います。
池や沼、水たまりなどの止水を中心に、多く
見られます。
見られる時期:4 月∼11 月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ミスジマイマイ
殻の直径は 3.6cm。関東地方で最もよく見ら
れるカタツムリで、殻は右巻きで 3 本の黒い
筋模様を持つものが多く、軟体部の背中には
暗褐色の縦筋が入っています。
樹上で生活しており、庭先や林などでもよく
見られます。
見られる時期:4 月∼10 月頃
オカダンゴムシ
大きさは 1cm 前後。体の色は黒に近い灰色
で、刺激を与えると丸くなります。昆虫では
なくエビやカニと同じ甲殻類の仲間です。
古い時代の外来種で、公園や庭先の枯葉の下
や、植木鉢や朽ち木の下などで見られます。
ジョロウグモ
大きさは雄が 0.6∼1cm、雌が 2∼3cm と
雌雄で大きさに差があります。細長い胴体に
長い脚、腹部には黄色や水色、紅色の斑模様
があります
高木の枝や建物の軒下、電柱といった高い位
置に大きくて複雑な円網を張ります。
見られる季節:9 月∼11 月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ニホンアマガエル
体長は雄が 2.2∼3.9cm、雌が 2.6∼4.5cm。
体は黄緑色で、鼻から目、耳にかけて黒褐色
の帯があります。また、体の色は周囲の環境
によって灰褐色などに変化します。
樹上を好み、水田やその周辺の草むら、林縁
のほか、市街地の公園や庭先でも見られます。
見られる時期:3月∼7月頃(繁殖時期)
ヒガシニホントカゲ
全長は 20∼25cm。ずんぐりとした体型でうろこ
に光沢があります。幼体は背面や側面が黒く、金色
がかった5本の線があり、尾は鮮やかな青色をして
います。
乾燥した場所を好み、河原や道路際などの開けた場
所、人家周辺や街中でも見られます。
見られる時期:4月∼11月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
タチツボスミレ
花の頃の茎の高さは 10cm 程。スミレの中で、
もっともよく見られる種類です。花はうすい
紫色で、葉はハート型をしています。
林や草地、道ばたなどでよく見られます。
花が見られる時期:3月∼5月頃
オオイヌノフグリ
茎の長さは 15∼30cm。茎は這って先だけ
立っています。花は1cm くらいで花の色は
鮮やかな青で、紫色の筋が入っています。
畑、空き地、道ばたなどでよく見られます。
花が見られる時期:2月∼4月頃
ホトケノザ
草丈は 10∼30cm。上部の葉の脇に紅紫色
をした唇形の花を数個ずつつけます。葉が
段々につくことから,サンガイグサ(三階草)
とも呼ばれています。
畑、空き地、道ばたなどでよく見られます。
花が見られる時期:3 月∼6月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
ツクシ(スギナ)
ツクシとはスギナの胞子茎で、丈は 10∼
15cm。ツクシが芽を出し枯れた頃に、緑色
の栄養茎(スギナ)が出ます。スギナの丈は
30cm ほどあります。シダ植物の一種。
河原や公園、畑、道ばたなどで見られます。
見られる時期:2月下旬∼4月上旬(ツクシ)
ソメイヨシノ
葉が出る前に、淡紅色の花が枝全体に付くの
が特徴。学校や公園、街路樹などで多く植え
られています。
花が見られる時期:3 月∼4 月頃
身近な生き物観察シート(生き物解説)
スダジイ
実は円錐状の卵型で、熟すと殻斗(かくと)が
3つに裂けます。5 月頃に花が咲いてから、実
がなるのに1年半かかります。実は、翌年の1
0月頃に成熟します。常緑樹。
「どんぐり」を見つけやすい時期:
10 月∼11 月頃
コナラ
実は細長いものが多く、殻斗(かくと)はう
ろこ模様。
コナラは雑木林の代表的な木の一つで、カブ
トムシなどが樹液を求めて集まります。落葉
樹。
「どんぐり」を見つけやすい時期:
9 月下旬∼10 月頃
クヌギ
実は丸く、直径 2∼3cm と大型。下半分はお
椀型で、反り返ったたくさんの突起の出る殻
斗(かくと)に覆われています。4 月頃に花
が咲いてから、実(どんぐり)が成熟するの
に 2 年近くかかります。
クヌギは雑木林の代表的な木の一つで、カブ
トムシなどが樹液を求めて集まります。落葉
樹。
「どんぐり」を見つけやすい時期:
9 月下旬∼10 月頃
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