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58 - 社民党

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58 - 社民党
THE NEWS LETTER
2014年10月 (1)
ニュースレター №
◆ニュースレター◆№ 58
笠間市議会議員選挙は 12 月7日
告示・14 日投票で決定 !!
12 月の笠間市議会議員選挙の日程が決まりました。前回同様県議会議員選挙と同日投票となります。
今のところ「現職以外に新人4名と元職1名が立候補するようだ」と言われています。9月議会で定数2
名削減(24 → 22 名)を決めましたので、厳しい選挙になるかも知れません。4年に1度の審判の時です。
みなさん棄権せずに投票に行きましょう。
さて、9月定例会が9月2∼ 19 日の会期で開かれ、中心議題は平成 25 年度決算でした。一般会計と
特別会計を合わせて、笠間市の平成 25 年度の単年度収支は約2億3千万円の黒字となっています。こ
れまでの繰り越しを合わせると黒字額は約 11 億 3700 万円となります。また、実質公債費比率(9.9%)
と将来負担比率(46.5%)ともに早期健全化基準よりも大きく下回っていますので、笠間市の財政は健
全であると言えます。詳しくは『わかりやすいかさまの決算』が発行されますので、そちらをご覧ください。
実質公債費比率とは、収入に対する公債費(借金の返済費用)の占める割合です。市町村が借金をし過ぎないように、国
の基準で1年間の返済額のイエローカード(適正化計画という借金削減の計画の策定が必要となる)25%・レッドカード(市
債の発行いわゆる新たな借金が制限される)35%のラインが決められていますが、笠間市はそのラインを大きく下回ってい
ます。
将来負担比率とは、借金や買取りを約束している土地代など既に将来支払うことが決まっている金額を含めた事実上の総
負債額が、1年間の収入総額に対してどれくらいの割合かを示したものです。一般の家庭に例えると、ローンの残高が年収
の何倍になるかを計算したものと似ています。400%を超えると早期健全化団体に転落し、国に健全化計画を報告しなけれ
ばならなくなります。
決算以外にも、国のマイナンバー(社会保障・税番号)制度導入に伴うシステム整備費用や稲田保育所
と稲田幼稚園を統合してつくる認定こども園の設計委託料等々の補正予算、高規格救急車の購入契約、小
中学校統廃合に伴う条例の制定などを決めました。なお茨城県教職員組合から提出された「教育予算の拡
充を求める請願」は全会一致で採択され、総理大臣はじめ各関係大臣宛に小薗江議長名で意見書が提出さ
れました。また、飯島前教育長の退任後に教育委員が1名欠員となっていましたが、新たに今泉寛氏(笠
間中学校校長)が任命され、議会も同意しました。
石松としおの一般質問から
一般質問では、「発達障がい者(児)の支援策」と「消防の広域化」について取り上げました。二つと
も5年前に一度質問しているのですが、答弁したことが実行されていなかったり、状況が変わったりして
いるので、改めて質問しました。
笠間市も「発達障害支援方針」を持つべき
「発達障害」は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害です。「発達障害」がある人はコミュニケー
ションや対人関係が苦手で、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」と誤解され、敬遠される
THE NEWS LETTER
(2) 2014年10月
ことも少なくありません。それはしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものです。
「発達障害」
の主なものには自閉症、アスペルガー症候群などの「広汎性発達障害」と呼ばれるもの、注意欠陥多動性
障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。「発達障害」のある人は、他人との関係づくりやコ
ミュニケーションなどが苦手ですが、優れた能力が発揮される場合もあり、周りから見て理解されにくい
障害であるのが特徴です。発達障がい者(児)たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくため
には、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのか「その人」に目を向け、そ
の人に合った支援と理解が必要です。
「発達障害」への社会的関心が高まったのはここ 10 年ほどで、それまで精神・身体・知的障害に関す
る制度は整備されていくけれども、発達障がい者(児)の支援には根拠となる法律がなく、障がい者支援
制度の谷間にありました。それが「発達障害者支援法の成立」や「障害者自立支援法の改正」、「障害者基
本法のなかで、精神障害に発達障害が含まれることが明記された」ことによって、ようやく「発達障害」
も障がい者支援の基本的な枠組みに位置づけられることになりました。しかしこれらの法律には履行に関
する罰則がないため、市町村段階では発達障がい者(児)への支援策がなかなか進んでいません。
石松としおは「障害者基本法」が改正される前の平成 21 年 12 月議会で、「発達障害を精神障害の中に
位置づける議論が国で始まっているので、笠間市でも発達障害を身体や精神や知的障害と同じように、行
政計画に明記するべきではないか」と指摘しました。当時の福祉部長は、「障害者福祉計画にはそういう
ことは書かれていないが、
『障害児親子通園事業』や『言葉と心の教室』などはやっている」という弁明と、
「第2期障害者計画(平成 24 ∼ 29 年)を策定する際に、発達障害についてわかりやすくするために、障
害者自立支援法の改正や発達障害支援法などを勘案しながら計画の中に位置づけていきたい」と答弁して
いました。ところが、
「第2期障害者計画」と同時に策定された「第3期障害者福祉計画」のどちらにも「発
達障害」について位置づけどころか説明すら書かれていません。そのことを質すと「平成 24 年度当時つくっ
た計画では、もう少し工夫が必要だったかなと反省はしている」「今年度第4期障害者福祉計画を策定す
るので、議員の問題提起を反映したものにしていきたい」(福祉部長)ということでした。
また発達障害者支援法第9条「市町村は、発達障害児が放課後児童健全育成事業を利用できるよう配慮
する」、第 10 条「学校において就労準備のための支援を行えるよう適切な措置を講じる」、第 11 条「市
町村は、発達障害児・者が地域において自立した生活を営むことができるよう、社会生活適応のための訓
練を受ける機会や住居の確保など必要な支援を行う」と規定されていることを示しながら、市の発達障害
支援策の不十分さを指摘しました。そして、発達障害の相談支援の拠点(発達障害支援センター)や個々
の相談・問題に応じた「個別の支援計画」の必要性と、保健・福祉・教育・医療・労働などの関係機関が
連携して、発達障害支援に取り組む
ためには、目標や施策体系いわゆる
発達障害
「発達障害支援方針」を笠間市でも
作るべきではないかと迫りました。
自閉症
スペクトラム
知 的 障 害
(広汎性発達障害)
注意欠陥
多動性障害
(ADHD)
発達障害の相談支援の拠点(発達
障害支援センター)については、障
害者自立支援法に基づく「基幹相談
アスベルガー
症候群
学習障害
(LD)
自閉症
支援センター」で発達障害の相談支
援も行っているので、「現在設置は
考えていない」(福祉部長)という
ことでした。しかし、「発達障害」
高機能自閉症
は他の精神障害と違って、客観的に
THE NEWS LETTER
2014年10月 (3)
も主観的にも認識しづらい障害なので、相談や支援には専門性が問われます。そうしたことも含めて「第
4期障害者福祉計画の中で整理していきたい」( 福祉部長 ) ということでした。
笠間市にとってなぜ「消防広域化」が必要なの?
平成 18 年の「消防組織法」の改正により、国から人口 30 万人以上を規模とした「広域化方針」が示され、
それを受けて茨城県は消防本部を5ブロックの組織に再編する「茨城県消防本部広域化推進計画」を作
りました。そのなかで笠間市は人口 72 万7千の県央ブロックに入れられていました。石松としおは平成
21 年3月議会で、「国や県の言いなりになるべきではない。笠間市にとって何が最善なのかを念頭に議論
を進めていくべき」と主張し、市長も「国が示してそれによって県が方針を出したから広域化だとは思っ
ていない。地域の消防機能を維持していく上でメリットがあるのであれば広域化を選択するが、メリット
がなかったら判断しなければならない」と同じ認識を示しました。しかしこの度「県央地区消防広域化推
進研究会」が発足することになり、その1回目の会議が8月 27 日に開かれています。なぜ笠間市が消防
広域化を選択する方向になったのか、その理由について質しました。
市長から「平成 21 年当時は、県から合併しろというトップダウンの話で、市町村からかなり反発があっ
た。その結果デジタル化のみが進んだ経緯がある。今回は県央地域7市町(笠間市・水戸市・那珂市・小
美玉市・茨城町・大洗町・城里町)で、今後の広域行政の一環として進めていこうという合意が形成され
たもので、県ではなく7市町から自主的に出てきた話である」という説明がありました。同時に、①合併
算定替えから一本算定にかわっていくと財政負担が2億円以上増える。②平成28年度からデジタル化が
進んでいく。③7市町は城里町が水戸市に委託している以外は全て単独でやっている消防本部であり、ど
こも広域化しなければ将来的に維持できない。―という広域化を選択する3つの理由が示されました。
現在の笠間市の消防にかかる費用は年間約 12 億8千万円で、そのうち国からの交付税措置が約 11 億4千万円あるので、実
質的に笠間市の消防費用は年間約1億4千万円である。合併特例期間が切れて、交付税の計算が合併算定替から一本算定に
なると交付税措置が約8億9千万円に減るので、実質的な笠間市の消防費用は年間3億9千万円に増加する。
また、広域合併協議会設置までの日程と市民への説明及び意見反映の方法についても尋ねましたが、
「10
月中旬に第1回の作業部会が開催され、各消防本部の現状と課題の調査・検討や、消防広域化にかわる基
本的事項について協議することとなる。協議会設置までの日程等については、今後研究会あるいは作業部
会での検討事項となるので、現時点では未定である」
(消防長)という説明がありました。同時に市長から「広
域化にあわせて、詰め所や車両の老朽化、団員不足など、消防団が今抱えている課題や団のあり方につい
ても議論していくべきではないかと考えており、団の幹部と今後話し合いをしていきたい」という発言も
ありました。
AB市消防本部
A市消防本部
日勤3
消防隊4
日勤4
消防隊5
B市消防本部
日勤3
消防隊4
救助隊5
(4) 2014年10月
7月3日 PCサークル
4日 東海第二再稼働反対議連学習会
7日 東海第二原発視察
全員協議会
8日 友部駅頭チラシ配布行動
9日 岩間駅頭チラシ配布行動
10日 PCサークル
社民党県連常任幹事会
11日 かさま平和フォーラム理事会
14日~16日 文教厚生委員会視察研修
17日 PCサークル
20日 戦争をさせない講演会in笠間
社民党笠間支部大会
22日 全員協議会
議会改革活性化特別委員会
文教厚生委員会
23日 茨教組推薦議員交流会
24日 議運
PCサークル
26日 市民との意見交換会(土木建設
委員会)
29日~30日 議会改革活性化特別委
員会視察研修
31日 全員協議会
議会改革活性化特別委員会
8月2日 「9条にノーベル平和賞を」
の
集い
3日 反核平和の火リレー市役所前
集会
7日 PCサークル
8日 文教厚生委員会
9日 笠間市戦没者追悼式
10日 JP労組水戸支部大会
12日 社民党県連三役会議
19日 社民党笠間支部会議
20日 社民党県連常任幹事会
21日 議運
全員協議会
26日 笠間水戸環境組合議会
議運
9月2日 本会議
4日 本会議
6日 友二中体育祭
8日 文教厚生委員会
9日 決算特別委員会
10日 決算特別委員会
11日 決算特別委員会
16日 本会議
17日 本会議
18日 本会議
19日 本会議
27日 友二小運動会
THE NEWS LETTER
◆家庭的保育事業の保育者の資格と施設―国よりも厳し
い基準を設定
今定例会では、「子ども子育て支援新制度」に関する3つの条例
を決めました。そのなかで家庭的保育事業について、国(省令)で
は保育者の数も資格も明確に定めがありませんが、笠間市としては
「数は2名を下回らず、保育士等一定の資格を有する者であること」
としました。施設については、国(省令)で乳児室とほふく室を兼
用する場合の基準の定めはありませんが、笠間市としては「ほふく
をしない乳児又は満2歳に満たない幼児1人につき 1.65 ㎡以上、
ほふくする乳児又は満2歳に満たない幼児につき 3.3 ㎡以上」とい
う基準を設けました。
家庭的保育事業とは、保育士資格を持つ「家庭的保育者」が、生後 6 ヶ月か
ら 3 歳児未満までの乳幼児を、保育士の自宅などで預かる制度で、
「保育ママ」
制度とも呼ばれている。ほふく室とは、乳児が自由に入って動き回れるスペー
ス、 ほふく つまり ハイハイ ができる部屋のこと。
◆一般質問で取り上げた施策が前進しました
①公共施設管理に関する施策として、「公共施設等総合管理計画策
定業務」の予算が計上されました。さらに市立病院設計業務委託
内容に「概算ライフサイクルコストの検討」という項目が入りま
した。
②入札制度改革の質問で取り上げた総合評価落札方式による入札つ
いて、
「本年度は7件くらいに増やしたい」(総務部長)という認
識が全協で示されました。
◆9月議会からインターネットによるライブ中継と録画
中継が始まっています
笠間市のホームページ「トピックス」の中にある議会中継、もし
くは「笠間市議会」をクリックすると議会の映像配信のページに入
れます。スマートフォンからも視聴できますので、石松としおの一
般質問(9月 17 日6番目)の録画を是非みてください。
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