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レンゴー(3941)と日本マタイ(8042)の技術相乗効果
SO-TI Technology Trend Watch No. 43 December 16th, 2009 XLUS を活用した技術開発動向分析 - レンゴー(3941)と日本マタイ(8042)の技術相乗効果- <お問い合わせ先> 株式会社創知 URL http://so-ti.com TEL 03-6801-6532 Mail [email protected] *弊社では XLUS(カイラス)の ASP サービスならびに XLUS を用いた調査業務を行っております。ご関心のある方は 上記連絡先までご連絡ください。 *本レポートに記載した内容および図表の全ての著作権は(株)創知が保有します。無断転載は禁止いたします。 レンゴー株式会社(3941)は、平成 21 年 12 月 1 日を効力発生日として日本マタイ(8042)を完全子会社化 した。日本マタイは、原材料価格の高騰を製品価格に十分に反映できなかったことや金融危機に端を発した需要 低迷により事業継続のための資金の手当てが必要になっていた。そこで、レンゴーはレンゴーグループ内外の事 業再編など、戦略展開を迅速かつ機動的に実行する体制を整えることを目し、完全子会社化が最適と判断した。(以 上、平成 21 年 9 月 14 日付けニュースリリースより抜粋引用) 両社の技術的シナジー効果は、俯瞰レーダー図を作成してみると意外な事実が明かとなる。 レンゴーは、紙箱、包装箱、ディスプレイパネルの技術群と、ガスバリア性フィルム、無機多孔結晶など素材 技術の 2 大グループに別れている。一方、日本マタイの技術は、レンゴーの二つの技術群の間に存在し、バック インボックス用内袋、使い捨てカイロ用内袋などの樹脂素材を用いた応用技術がある。レンゴーの平均分布距離 が 50.5、日本マタイの平均分布距離が 45.1 であるのに対して、両社の技術的な重心距離は 10.7 と極めて近い関 係にあることも特徴である。 このたびの合併は日本マタイの救済策として位置づけであるが、レンゴーにとっても日本マタイの技術は、レ ンゴーの二つの技術群をつなぐブリッジ的役割を担える可能性があり、相乗効果を発揮した潜在的製品群を産み 出す体制が強化されることが期待でき、両社ともに相乗効果をねらえる関係であると言えよう。 ©2009 SO-TI, Inc. 1 SO-TI Technology Trend Watch No. 43 December 16th, 2009 静電気障害防止カイロ、使い捨てカイ ロ用内袋 特徴語 : カイロ|静電気|障害|感熱|ヒー トシール|使い捨て|シール|導|電撃|ノブ |材|ゴム|ホット|インク|タック|人体|導電 性物質|樹脂|ドア|剥離 無機多孔結晶-親水性高分子複合体、 多孔親水性高分子及びその製造方法、 光触媒構造体、その製造方法およびそ の用途 特徴語 : 親水性|無機|多孔|ゼオライト| 高分子|結晶|実体|イオン交換体|担|高 分子複合体|複合体|基材|物質|セルロー ス|水溶液|持|光触媒|触媒|含浸|放射性 鉱物 デイスプレイ台、展示具、告知パネル 特徴語 : パネル|曲げ|折|罫線|ベルト|曲げ る|搬送|縦|フラップ|移送装置|ブランク|端 面|ガイド|装置|押|箱|凹形|扁平|シート|側 面 包装箱、紙 箱、紙 箱、捻り開封式包装 箱、箱の蓋、包装箱、紙 箱 特徴語 : 吊る|板|ヘッダー|込|丸刃|下|外 包|差|蓋|上縁|沿|内包|折|包装|フラップ| 箱|挿|裂|封緘|押切 揮散性化合物の徐放性組成物、温度 感受性組成物、芳香カップ、インジ ケータ機能含有機能材 特徴語 : 揮散|薬剤|担体|染料|化合 物|ロジン|色|組成|徐放性|油溶性染 料|多孔質|常温|薬効|disp|ワックス| 防虫|機能|ait|色調|芳香 バックインボックス用内袋およびその製造 方法、プラスチック製袋、バックインボック ス用内袋、多重袋の製造方法およびバッ クインボックス用多重内袋、電子レンジ用 包装袋 特徴語 : ヒートシール|フィルム|チューブ| ボックス|バック|イン|輪郭|プラスチックフィ ルム|内|多重|積層|袋|注入|曲|注|把手|電 子レンジ|融|接合|シール ガスバリア性樹脂組成物及びこれから成 形されるガスバリア性フィルム、ガスバリア 性フィルム 特徴語 : バリア|ガス|雲母|フッ素|膨潤|鉱 物|フィルム|id|合成|組成|塗工|水溶性高分 子|樹脂|積層|アルコキシド|ジルコニウム| 架橋剤|化合物|回折|重量 日本マタイが95%の件数シェアを占める特許クラスター 図 1 レンゴーと日本マタイの特許出願構造 (著者紹介) 中村 達生:代表取締役 CEO、工学博士 早稲田大学非常勤講師、ヒューマンリソース研究所客員研究 員、三菱総合研究所主任研究員を経て 2006 年より現職。専 門領域:研究開発コンサルティング、オペレーションズリサ ーチ、知財分析。 ©2009 SO-TI, Inc. 2