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詳 細 - 内閣府 沖縄総合事務局

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詳 細 - 内閣府 沖縄総合事務局
沖縄都市モノレール「ゆいレール」 の今後の展開
∼ より使いやすいモノレールを目指して ∼
平成15年8月10日(道の日)に開業しました沖縄都市モノレール「ゆいレー
ル」の利用状況等について、平成16年2月に中間公表しましたが、平成15年
度調査最終結果及び平成16年度に重点的に取り組む利用推進施策をとりまとめ
ましたので公表します。
1.モノレール利用状況
●平成15年度の日平均利用者は需要予測31,350人に対し、実績が31,076人。
2.モノレールの整備効果について
1)道路交通状況等の変化について
那覇市内を全体的に見ると市内への流入・流出交通量及び幹線道路の交通量とも大き
な変化は見られない。
しかし、バスを除く自動車系(自動車、タクシー、レンタカー)からモノレール利
用に転換した利用者が、1日当たり約1万人と推察され、モノレールが交通負荷低減
に寄与しているとみられる。
2)沿線開発状況
沖縄都市モノレールの駅勢圏内における1,000 ㎡以上の 建築確認申請(新規・更
新)件数をみると、 ホテル・旅館の申請が平成14年度以降新たに11件発生している。
3.モノレール利用推進に係る関連「調査及び社会実験」
1)モノレール利用推進に係る関連調査
平成15年度において、「自転車利用環境改善の検討」としてモノレール利用推進も
含め調査を行った。アンケート調査の結果から、 自転車利用に対する潜在需要が高く、
自転車利用促進が期待できることが把握できた。 また、 観光客からもレンタサイクル等
の施策導入に向けた要望、期待が伺えた。
2)平成15年度モノレール利用推進に係る関連社会実験
平成15年度において、「高速バスとモノレールを連携したマルチモーダル社会実
験」及び「那覇市国際通りトランジット・マイル社会実験」等の社会実験が関係機関に
おいて実施された。「那覇市国際通りトランジット・マイル社会実験」について、アン
ケート調査の結果から、 来街者、地元から施策導入に向けた強い要望、期待が伺えた。
4.平成15年度調査、社会実験結果を受けた平成16年度に取組む利用推進策
1)平成16年度実施予定の利用推進策
●駅を起点とするコミュニティーバスの有効性を確認するため、社会実験を実施する。
●大型商業施設と駅とのシャトルバスを実施する。
●昼間乗車券(10時∼16時間乗り放題券)の実施を検討するとともに、1日利用券等の利
用拡大を図る。
1
1.モノレール利用状況
平成15年8月10日に開業した沖縄都市モノレールは、政治・経済の中心である那覇都市
圏において、交通渋滞を緩和し、健全な都市機能の維持・発展を図るため、定時・定速性の確
保できる唯一の軌道系交通機関である。8月10日開業時から平成16年3月までの利用者数
は約730万人を数えた。同期間における日平均利用者数は需要予測31,350人対し、31,076人
(実績)となっており、概ね予測通りの利用状況となっている。
しかし、開業時から3月31日までの月別日平均利用者数の推移をみると、平成15年11
月以降の利用者数は需要予測を下回っている。
日々の利用者数はグラフ−1、月別の1日当たり平均利用者数はグラフ−2のとおり。
【参考】 最 も 利 用 者 の 多 か っ た 日:10月12日 6万6千人(那覇まつり)
最も利用者の少なかった日: 2月 8日 2万1千人(日曜日)
グラフ−1
1日当たり利用者数の推移
日当たり利用者数
需要予測31,350人
70,000
60,000
50,000
(人)
40,000
30,000
20,000
10,000
0
3月31日までの累計 7,302,968人
平均利用者数 31,076人
9月
8月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
グラフ−2
月別1日当たり平均利用者数
月別日平均利用者数
需要予測31,350人
50,000
45,907
40,000
32,821
32,971
(人)
30,000
29,189
28,456
11月
12月
29,514
26,730
27,064
1月
2月
20,000
10,000
0
8月
9月
10月
2
3月
●自動車送迎率が高く、背後圏域からの結節機能を持つ駅として機能している 古島駅で
「パーク&ライド」システムを促進する。
● 県庁、市役所や旭橋駅及び県庁前駅周辺の大規模事業所等に、強力にモノレール利用を
働きかける。
● モノレールチケットの委託販売等の拡充を図る。
● モノレールとレンタカーを連携した旅行商品の開発を促進する。
●修学旅行やパック旅行等にモノレールを組み入れた旅行商品の開発を促進する。
2)平成16年度に検討を進める利用推進策
●徒歩圏内に住んでいる人の移動実態を調査し、その潜在需要を把握した上で、効果的な
需要喚起策を検討し利用促進を図る。
●歩行者の快適性・安全性等を高めるため、沿線街路において歩行者空間の整備に努める。
●混雑緩和等に寄与する自転車利用への意識向上等を高めるため、パンフレット等を活用
した広報活動や自転車に慣れ親しむためのイベント等の可能性を検討する。
●那覇市民や観光客を念頭においた、モノレール駅におけるレンタサイクルやコミュニテ
ィサイクル(共有自転車)について社会実験の検討を行う。
●「那覇市国際通りトランジットマイル社会実験」により抽出された課題等を踏まえて、
実施主体である那覇市及び那覇市国際通り商店街振興組合連合会等において、平成17
年度本格導入に向けた取り組みを実施する。
●「高速バスとモノレール等の連携に関するマルチモーダル社会実験」により抽出された
要望が多く、また、他のTDM施策との調整が必要であり、課題の整理を実施する。
沖縄都市モノレール活用検討部会
部会長 当間清勝(沖縄県都市整備・モノレール課事業監)
問い合わせ先
<総合窓口>
<モノレールの整備効果及び平成16年度実施予定の利用促進策>
沖縄県土木建築部 都市整備・モノレール課(098-866-2430)
企画調査担当 上地、花城
<道路交通状況等の変化及び平成15年度モノレール関連社会実験>
沖縄県総合事務局南部国道事務所(098-861-2336)
副所長 金城 調査第1課 山中
<平成15年度モノレール利用推進に係る関連調査(自転車利用環境改善の検討)>
沖縄県総合事務局開発建設部建設行政課(098-866-0090)
課長補佐 仲間
企画指導係長 河野
3
2.整備効果について
1)道路交通状況の変化
●昼間12時間断面交通量(1、3、6ヶ月後調査)
●モノレール開業による周辺道路の交通流動については、那覇市全体的で見ると市内への流入・流出交通量
とも減少傾向は見られず、また、幹線道路における交通量についても、大きな影響は見られなかった。
◎しかし、箇所別にみると鏡水、泊高橋、久茂地、県庁北口の交通量は減少傾向にあり、古島IC交差点周辺
においては、増加傾向が見られる。
○鏡水、久茂地、県庁北口等の交通量が減少した要因としては、モノレール供用により、空港や那覇市南部方
面から中心市街地への交通がモノレールに転換した可能性があると考えられる。また、古島IC交差点の増加
については、那覇新都心における開発に伴い交通量が増えたものと推測される。
60,000
古島IC
60,000
40,551
43,456
44,225
44,460
20,000
10,000
安里
古島
古島IC
60,000
0
0
20,000
40,000
10,000
30,000
0
10,000
0
古島
30,000
20,000
10,000
60,000
儀保
50,000
40,000
0
大平
0
古島西
安里
安謝
泊高橋
13,290
12,538
12,443
12,275
50,000
40,000
②
60,000
③
③
30,000
おもろまち
③
泊高橋
首里城
石嶺
山川
那
覇
糸
満
線
むつみ橋
久茂地
新川
前島
牧志
③
③
60,000
40,000
18,142
17,681
17,444
16,798
県庁北口
30000
20000
久茂地
20,000
与儀
10,000
5,672
6,420
6,351
6,692
30,000
40000
0
10000
兼城
上間
旭橋
与儀
40,000
30,000
20,000
10,000
0
13,865
14,780
60,000
那覇大橋
那覇東バイパス
30,000
50,000
20,000
40,000
10,000
30,000
20,000
壺川
新川
11,805
爬龍橋
50,000
国場
11,122
真玉橋
0
松川
新旭橋
安次嶺
赤嶺
60,000
50,000
40,000
那覇空港
10,000
30,000
20,000
10,000
0
0
山下
60,000
50,000
40,000
40,000
30,000
20,000
16,893
17,315
16,021
15,965
50,000
20,000
10,000
0
0
○
69,674
69,828
72,527
69,693
50,000
64,567
60,743
65,140
65,879
74,444
74,888
75,455
70,183
76,294
60,000
4500
4000
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
70,000
:スクリーンライン南側断面
5000
供用前より供用後の方が5%以上増減したのが○回
スクリーンライン流入流出
(台)
80,000
76,819
75,145
76,472
5500
●供用前後12時間断面交通量5%以上増減回数
(2回以上の場合のみ表示)
寄宮
:スクリーンライン北側断面
6000
供用前より供用後の方が5%以上増減したのが2回以下
※3ヶ月後のみ調査した地点は1回の変化で色分け
30,000
10,000
新旭橋南側流入
爬龍橋
8,531
鏡水
7,851
60,000
モノレール路線
:3ヶ月後のみ調査した地点
凡例(12H断面交通量)
●供用前後12時間断面交通量増減
供用前より供用後の方が5%以上増加したのが2回以上
供用前より供用後の方が5%以上減少したのが2回以上
真玉橋
16,687
53,827
51,661
②
15,880
鏡水
50,000
30,000
20,000
0
10,000
60,000
40,000
前島
60,000
国道329号
新旭橋
県庁北口
8,004
9,556
9,387
9,897
0
3500
17∼19時
15∼17時
13∼15時
11∼13時
7∼9時
3000
9∼11時
交通量(台)
牧志
50,000
50000
60,000
50,000
40,000
鳥堀北
0
②
安里
安里
20,000
10,000
鳥堀
松川
②
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
儀保
50,000
40,000
②
③
上之屋
0
鳥堀
儀保
②
②
国
道
5
8
号
曙
20,000
10,000
鳥堀北
③
0
30,000
20,000
10,000
国道330
古島IC
44,068
45,025
47,414
47,791
20,000
10,000
儀保
30,000
安謝
30,000
60000
10,000
40,000
0
50,000
40,000
60,000
20,000
50,000
10,771
11,673
11,384
11,096
60,000
30,000
50,000
20,000
おもろまち
40,000
30,083
31,226
36,290
36,245
36,160
37,244
39,315
39,421
20,000
10,000
50,000
30,000
古島IC
60,000
30,064
31,980
31,986
31,805
30,000
古島IC
60,000
24,887
27,605
27,212
27,223
30,000
40,000
40,000
10,543
11,068
12,510
11,540
50,000
26,479
27,434
32,209
32,315
50,000
40,000
儀保
50,000
52,015
54,932
56,902
56,316
おもろまち
60,000
40,000
北側流入計
2
北側流出計
南側流入計
南側流出計
●旅行速度分析
●全体的に大幅な変化があったとは言い難い。
◎国際通りの安里三叉路から県庁北口区間では、バス路線の廃止もあり、旅行速度
は向上傾向にあると考えられる。
平日(12時間平均) 上り
国道58号
平日(12時間平均) 下り
平日(12時間平均) 上り
国際通り
平日(12時間平均) 下り
◆港務所前を基点に慢性的に旅行速度が低い。
◆全体的には大幅な交通状況の変化はなかっと考えられる。
◆旭橋を先頭に旅行速度が低下傾向にあるようである。
◆全体的には大幅な変化があったとは言い難い。
◆供用前後で、国際通り(安里三叉路から県庁北口)での旅行速度がやや向上している。バス路
線の廃止によるためではないかと考えられる。
◆全体的に大幅な変化があったとは言い難い。
◆松川から山川区間では、昼間12時間交通量の増加により、旅行速度はやや低下傾向にあると
考えられる。
国道58号(下り)12時間平均
国道58号(上り)12時間平均
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
国際通り(上り)12時間平均
20
40
国際通り(下り)12時間平均
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
50
40
30
20
10
旅行速度(km/h)
30
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
50
40
旅行速度(km/h)
40
50
旅行速度(km/h)
50
旅行速度(km/h)
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
30
20
10
30
20
10
0
10
0
0
1
2
赤
嶺
3
山
下
新
旭
橋
4
旭 泉 久 松
橋 崎 茂 山
地
5
前
島
6
港 泊
務 高
所 橋
前
7
上
之
屋
天
久
安
謝
8
距離(km)
0
1
安
謝
天
久
2
上
之
屋
3
泊
高
橋
港 前
務 島
所
前
松
山
4
久
茂
地
泉
崎
旭
橋
5
新
旭
橋
6
7
山
下
赤
嶺
8
距離(km)
0
0
0.5
1
1.5
鳥
堀
2
2.5
山
川
3 安
安 里
里 三
叉
路
松
川
3.5
4
む
つ
み
橋
0
4.5 距離(km) 5
県
庁
北
口
0
0.5
1
県
庁
北
口
1.5
む
つ
み
橋
2
安
里
三
叉
路
2.5
安
里
3
3.5
松
川
4
4.5 距離(km) 5
鳥
堀
山
川
松川(山川側流出)
9,000
6,000
3,000
国道330号
モノレール
◆供用前と比較して、古島ICからおもろまちにかけて旅行速度は改善傾向にあるように見える
が、モノレールルート旅行時間調査では、同区間での旅行速度の向上は低いため、一概に旅行
速度が大幅に向上したとは言い難く、全体的に大幅な変化はなかったと考えられる。
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
40
旅行速度(km/h)
旅行速度(km/h)
40
30
20
旅行速度は向上傾向にある
が、モノレールルート旅行速
度調査では、同区間では旅
行速度の向上は低いため、
一概に旅行速度が向上した
とは言い難い。
50
モノレール(上り)12時間平均
国道330号(下り)12時間平均
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
30
20
0
0
5
10
ス
コ
前
那
覇
大
橋
山 2
下
3J
A
会
館
前
ひ
め
ゆ
り
橋
与4
儀
お
も
ろ
ま
ち
5
古
7
島
I
C
6
8
距離(km)
40
40
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
30
20
0
古
島
I
C
1
2
お
も
ろ
ま
ち
ひ
め
ゆ
り
橋
3
与
儀
4
J
A
会
館
前
5
那
覇
大
橋
6
山
下
ジ
赤
嶺
ス
コ
前
7
8
距離(km)
30
20
10
0
ャ
ャ
ジ 1
0
鳥 鳥
堀 堀
北
2
儀
保
4
お
も
ろ
ま
ち
古
島
I
C
6
8
ひ
め
ゆ
り
橋
10
久 旭 新
茂 橋 旭
地
橋
安次嶺(赤嶺側流
入)
那
覇
大
橋
赤
嶺
12
14
安
次
嶺
空 距離(km)
港
0
0
空
港
50
旅行速度(km/h)
10
旅行速度は向上傾向にあるが、
モノレールルート旅行速度調査
では、同区間では旅行速度の
向上は低いため、一概に旅行
速度が向上したとは言い難い。
40
30
20
上り
10,000
1
真
地
2
新
川
那
覇
I
C
3
鳥
堀
4
儀
保
那
覇
市
立
病
院
前
12h交通量
6
古
島
I
C
7
安
謝
国道58号
港努所前
松山
久茂地
旭橋
空港
古島IC・安謝側流
入
16,000
12,000
8,000
4,000
0
12h交通量
古2
島
I
C
那
覇
市
立
病
院
前
3
古島IC(安謝側)
1,400
1,200
1,000
夕ピーク2h
800
600
400
200
0
渋滞長(m)
儀
保
4
鳥
堀
5
那 新
覇 川
I
C
6
真
地
上間・新川側流入
15,000
12,000
9,000
6,000
3,000
0
7 上
間
山川
鳥堀北
安里
上り
鳥堀
ひめゆり橋
凡例
国際通り
県庁北口
与儀
山下
: モノレールルート
: プローブ調査・国道58号ルート
: プローブ調査・国道330号ルート
: プローブ調査・環状2号線ルート
: プローブ調査・国際通りルート
JA会館前
8
距離(km)
上間(新川側)
600
山下
安次嶺
赤嶺
300
200
下り
国道329号
モノレール
100
0
渋滞長(m)
赤嶺
新川
真地
那覇大橋
朝ピーク2h
400
12h交通量
松川
むつみ橋
新旭橋
ジャスコ前
500
おもろまち
安里
v
下り
1
12h交通量
儀保
下り
泉崎
0 安
謝
4,500
泊高橋
安里三叉路
20
0
5,000
古島IC
古島
前島
30
8
距離(km)
10
古
島
I
C
5,500
下り
国道330号
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
10
5
お
も
ろ
ま
ち
4,000
5,000
12h交通量
国道332号
0
8
ひ
め
ゆ
り
橋
安次嶺(空港側流入)
上り
上之屋
環状2号(下り)12時間平均
50
6
新 旭 久
旭 橋 茂
橋
地
6,000
下り
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
40
旅行速度(km/h)
◆全体的には大幅な変化があったとは言い難い。
◆安謝から古島IC区間の旅行速度は低下傾向にある。昼間12時間交通量が増加傾向にあるこ
とも要因として考えられる。
◆上間の旅行速度は向上傾向にある。昼間12時間交通量は増加傾向にあるが、上間の朝の渋
滞は緩和傾向にあるため、旅行速度が向上したと考えられる。
4
那
覇
大
橋
環状2号線
天久
環状2号(上り)12時間平均
上
間
2
5,500
11,000
◆全体的に旅行速度に大幅な変化があったとは言い難い。
◆新川から那覇IC区間で旅行速度は向上傾向にあるが、区間距離が短いため、一概に旅行速度
が向上したとは言いがたい。
0
赤
嶺
上り
6,000
12,000
安
次
嶺
安謝
安次嶺(空港側流出)
6,500
13,000
環状2号
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
モノレール(下り)12時間平均
50
50
10
10
0赤
嶺
0
◆大幅な旅行速度の変化があったとは言い難い。
12h交通量
◆空港から安次嶺の旅行速度がやや低下傾向にあるが、安次嶺の空港側の流出交通量がやや
増加傾向にあるからだと考えられる。
旅行速度(km/h)
国道330号(上り)12時間平均
50
旅行速度(km/h)
◆全体的に大幅な変化があったとは言い難い。
◆大幅な旅行速度の変化があったとは言い難い。
◆赤嶺から空港にかけて旅行速度はやや向上傾向にある。安次嶺の赤嶺側の流入と安次嶺の
空港側流出がやや減少傾向にあるためではないかと考えられる。
上り
那覇東BP
上間
12
儀
保
距離(km) 14
鳥 鳥
堀 堀
北
●空港付近交通状況
◆朝、空港方面から中心市街地方面への交通量は減少傾向にあり、モノレールに転換しためでは
ないかと考えられる。
◆朝、需要交通量の減少もあり、新旭橋、那覇大橋の渋滞は緩和傾向にあると考えられる。また、こ
のため、新旭橋、那覇空港付近の中心市街地方面行きの旅行速度も向上傾向にある。
◆12hでも、空港からの交通が減少傾向にあることが伺えるが、新旭橋では特に朝にその傾向が
現れている。旅行速度の大幅改善は伺えない。
国道58号
12h
新旭橋南側流入
6000
5000
新旭橋(山下側流
入)
28,000
4500
26,000
20,000
4,500
4000
24,000
15,000
3,500
400
3500
22,000
10,000
2,500
200
1,500
0
5500
交通量(台)
国道58号
朝ピーク2h
旭橋(南側流入)
旭橋
新旭橋(山下
5,500 側流入)
20,000
17∼19時
15∼17時
13∼15時
11∼13時
7∼9時
9∼11時
3000
25,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
600
渋滞長(m)
那覇大橋
新旭橋
鏡水(空港側流
入)
那覇大橋(南側流
入)
20,000
那覇大橋(南側
流入)
16,000
14,000
那
覇
空
港
鏡水
6,000
2,000
安次嶺
安次嶺(空港側
500
直進)
400
15,000
13,000
11,000
9,000
7,000
5,000
2,000
1,500
1,000
500
0
安次嶺
赤嶺(安次嶺側流
入)
安次嶺(空港側
直進)
2,500
赤嶺
40
30
20
10
40
30
20
10
距離(km)
4
0
距離(km)
0
山
下
3
新
旭
橋
3.5
旭
橋
4
泉
崎
2
3
ジ
赤
嶺
ス
コ
前
山
下
那
覇
大
橋
那覇大橋(上り)朝8時台
J
A
会
館
前
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
50
40
30
20
40
30
20
10
10
距離(km)
0
2
与
儀
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
50
2.5
山
下
3
3.5
新
旭
橋
旭
橋
距離(km)
0
0
4
泉
崎
1
2
3
ジ
ャ
2.5
1
ャ
2
0
0
赤嶺
国道58号(上り)朝8時台
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
50
旅行速度(km/h)
50
赤嶺(安次嶺側
流入)
100
那覇大橋(上り)朝12時台
0
1,000
200
0
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
500
1,000
2,000
300
国道58号(上り)朝12時台
旅行速度(km/h)
6
4,000
1,000
2,000
渋滞長(m)
旅行速度(km/h)
8,000
3,000
那
覇
空
港
鏡水(山下側流
入)
1,500
1,200
900
600
300
0
旅行速度(km/h)
10,000
那覇大橋
(山下側)
1,500
1,200
900
600
300
0
12,000
鏡水(山下側流入)
2,000
4,000
18,000
鏡水
旭橋(南側流
入)
旭橋
新旭橋
(山下側)
800
那覇大橋
新旭橋
鏡水(空港側流入)
10,000
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
1000
赤
嶺
ス
コ
前
山
下
那
覇
大
橋
4
J
A
会
館
前
与
儀
●国際通り周辺交通状況
◆県庁方面からの左折が減少傾向にあるため、中心市街地への交通はモノレール供用により、モノレールに転換されたので
はないかと考えられる。ただし、モノレール沿線の利用が促進されているため、久茂地の南側からの右折は減少していないの
ではないかと考えられる。
◆久茂地の県庁側の右折交通の減少により、渋滞は緩和されと考えられる。右折交通が減少し渋滞が緩和したため、左折の
捌けがよくなり、左折交通量は増加していると考えられる。
◆前島の牧志方面行きの交通量の増加が顕著である。久茂地、県庁北口方面からの流入と、前島、松山方面からの流入に
よるものではないかと考えられる。(夕方、泊高橋の久茂地側の流出と久茂地の泊高橋側の流入の差が増加傾向にあるた
め、泊高橋と久茂地間で国道58号から前島、松山で左折する交通量が増加傾向にあると推測される。)
◆国際通りの上りの旅行速度はバス路線の廃止もあり、旅行速度は向上したと考えられる。下りについては、交通量が元々
多いため、それ程旅行速度の向上は伺えなかったと考えられる。
平日12h
おもろまち(上之屋側流
入)
10,000
上之屋(おもろまち
側流入)
12,000
泊高橋(安謝港
8,000 側流入)
国道58号
500
22,000
28,000
24,000
26,000
6,000
4,000
4,000
6,000
2,000
4,000
0
20,000
18,000
安里(古島側流
入)
22,000
2,000
0
16,000
安里(首里側流入)
0
22,00
0
20,00
0
18,00
0
安里(与儀側流
22,00
入)
20,00
0
18,00
0
16,00
0
14,00
0
0
むつみ橋
松山
7
県庁北口(久茂地側
流入)
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
4,000
久茂地(泊高橋
側左折)
3,500
2,500
1,500
500
2,000
0
国際通り
2,000
県庁北口
1,000
県庁前
安里(泊高橋側流入)
12,000
6,000
むつみ橋(安里三叉路側
流入)バス台数
むつみ橋(安里三叉
6,000 路側流入)
800
泊高橋−久茂地間
での58号の交通量
の減少
4,000
むつみ橋(県庁側流入)
バス台数
900
500
24,00
0
22,00
0
20,00
0
18,00
0
16,00
0
久茂地(旭橋側流
入)
1,600
800
0
国際通り(上り)12時間
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
40
30
20
10
0
3
3.5
安
里
三
叉
路
4
む
つ
み
橋
4.5
5
距離(km)
県
庁
北
口
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
前島
牧志
1,000
むつみ橋
国際通り
上り
1,500
960
1,300
940
0
150
1,200
920
100
900
400
200
600
久茂地(旭橋側右
折)
400
0
1,700
400
む
つ
み
橋
1.5
2
距離(km)
安
里
三
叉
路
国際通り(上り)夕18時台
1,300
30
久茂地(県庁側)
700
600
500
400
300
200
100
0
渋滞長(m)
国際通り(下り)夕18時台
10
距離(km)
0
3
3.5
安
里
三
叉
路
4
む
つ
み
橋
1,500
0
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
20
1,600
200
1,500
1,400
久茂地(県庁側
流出)
1,800
久茂地(県庁側
左折)
600
久茂地(旭橋側流
入)
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
200
1,600
供用前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
むつみ橋(県庁側流入)
バス台数
1,400
4,000
県
庁
北
口
むつみ橋(県庁側
流入)
むつみ橋(安里三叉路側
流入)バス台数
120
100
80
60
40
20
0
500
0
1
むつみ橋(安里三
820 叉路側流入)
800
780
760
740
720
700
1,000
久茂地(県庁側右
折)
6,000
0.5
むつみ橋(美栄橋
側流出)
350
330
310
290
270
250
県庁北口(久茂地
側流出)
県庁前
安里(泊高橋側
流入)
2,300
2,250
2,200
2,150
2,100
2,000
県庁北口(久茂地
1,380 側流入)
1,360
1,340
1,320
1,300
久茂地(県庁側)
0
安里(与儀側流
4,000
入)
3,000
1,000
950
900
850
800
8,000
40
30
20
10
0
安里(首里側流
入)
600
久茂地(県庁側流出)
12,000
国際通り(下り)12時間
下り
松山
久茂地(若狭側
流入)
700
10,000
旅行速度(km/h)
1,500
3,000
2,400
1,800
1,200
600
0
旅行速度(km/h)
2,500
久茂地(県庁側流入)
4,000
3,000
2,000
1,000
1,800
1,200
600
0
前島
1,500
-1300
800
2,000
久茂地(県庁側左
2,400
折)
700
県庁北口
500
むつみ橋(県庁側
流入)
6,000
600
久茂地(旭橋側右
折)
安里(古島側流
入)
750
久茂地
0
久茂地(県庁側右
折)
3,500
800
-700
700
-1000
0
県庁北口(久茂地
側流出)
850
前島(上り)
8,000
2,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
900
500
480
460
440
420
400
安里
1,200
1,100
1,000
900
800
700
10,000
4,000
0
8,000
6,000
4,000
2,000
0
久茂地(泊高
橋側流入)
4,200
4,000
3,800
3,600
3,400
600
久茂地
牧志(下り)
牧志(上り)
泊高橋(安里側
流入)
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
前島(下り)
4,000
むつみ橋(美栄橋
側流出)
上り
久茂地(若狭側
流入)
※{久茂地(泊高橋側)
の流入}−{泊高橋(久
茂地側)の流出}
安里(おもろまち
側流出)
4,000
3,800
3,600
3,400
3,200
泊高橋
12,000
下り
0
前島(上り)
14,000
6,000
牧志
4,000
6,000
4,000
8,000
前島
2,000
1,000
10,000
前島
前島(下り)
6,000
6,000
2,000
18,000
安里
3,000
泊高橋(久茂地
側流出)
5,200
5,100
5,000
4,900
4,800
20,000
泊高橋
久茂地(泊高橋
24,00 側流入)
泊高橋(上之屋
側流入)
22,000
牧志(下り)
6,000
0
26,00
0
24,00
0
22,00
0
おもろまち(安里
側流入)
4,300
4,200
4,100
4,000
3,900
上之屋
泊高橋(久茂地
側流入)
5,000
24,000
牧志(上り)
泊高橋(安里側流
入)
10,000
2,000
泊高橋(久茂地
側流出)
30,00
0
28,00
おもろまち
国道58号
0
1,800
1,700
1,600
1,500
1,400
安里(おもろまち側流出)
8,000
26,000
おもろまち(上之
屋側流入)
上之屋(おもろま
ち側流入)
2,100
2,000
1,900
1,800
4.5
5
県
庁
北
口
旅行速度(km/h)
泊高橋(上之屋側流
入)
30,000
22,000
1,000
24,000
0
上之屋
泊高橋(久茂地側
流入)
30,000
24,000
26,000
2,000
おもろまち
8,000
26,000
4,000
6,000
10,000
28,000
28,000
泊高橋(安謝港
1,500 側流入)
旅行速度(km/h)
6,000
4,000
2,000
0
平日夕方ピーク2h
おもろまち(安里側流
入)
30,000
8,000
供用前
1ヶ月後
40
30
20
10
0
3ヶ月後
6ヶ月後
0
1
県
庁
北
口
む
つ
み
橋
2
距離(km)
安
里
三
叉
路
50
0
●那覇IC付近交通状況(平日・朝ピーク2時間)
◆兼城方面から、環状2号古島IC方面行きの利用が促進されていると考えられる。
◆那覇ICからの交通は、朝は、鳥堀行きの交通量が増加傾向で、新川行きの交通量が減少傾向にあることから、鳥堀行きの交通が増加し
ていると推測される。また、夕方は、鳥堀から那覇IC方面行きの交通量が増加傾向にあり、新川の鳥堀側からの交通量は減少傾向にあるこ
とから、夕方鳥堀から那覇ICに向かう交通が増加していると考えられる。
◆朝、新川の兼城方面の交通量が増加していることから、南風原南ICの利用が促進されているのではないかと考えられる。
◆朝の鳥堀と儀保では、右折交通量の減少により渋滞は緩和傾向にあった。モノレールへの転換が図られている可能性があると推測され
る。
◆朝、鳥堀北の南側の道路の利用が促進されていると推測される。
◆鳥堀北の夕方の渋滞状況は工事の完成もあり、緩和傾向にあると考えられる。
12h
朝ピーク2h
18,000
14,000
24,000
16,000
12,000
22,000
14,000
10,000
20,000
12,000
8,000
儀保(石嶺側流入)
儀保(石嶺側)
儀保(鳥堀側流入)
16,000
10,000
14,000
8,000
12,000
6,000
10,000
4,000
8,000
950
2,000
10,000
2,800
8,000
2,600
古島IC(大平側流入)
鳥堀(鳥堀北側流入)
10,000
8,000
6,000
6,000
鳥堀
2,200
鳥堀(新川側流出)
那覇IC
0
2,300
330
2,200
290
0
新川(鳥堀側流入)
14,000
10,000
250
20,000
3,800
18,000
3,600
新川
12,000
14,000
400
1,600
200
至兼城
(南風原南IC)
12,000
新川(南風原側流入)
10,000
8,000
10,000
8,000
6,000
6,000
2,600
3,000
2,500
2,900
2,400
2,800
2,300
2,700
2,200
4,000
6,000
新川(上間側流出)
新川(上間側流入)
0
12,000
8,000
6ヶ月後
20
10
鳥
堀
3
儀
保
那
覇
市
立
病
院
前
4
古
島
I
C
5
環状2号(下り)12時間平均
旅行速度(km/h)
旅行速度(km/h)
3ヶ月後
那
覇
I
C
10
古
島
I
C
2
那
覇
市
立
病
院
前
3
儀
保
4
鳥
堀
5
那
覇
I
C
新
川
6
600
真
地
7
距離(km)
渋滞長(m)
400
200
鳥堀(新川側流入)
3,600
3,400
3,200
2,000
3,000
新川(鳥堀側流出)
1,800
新川(南風原側流出)
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2,000
3,800
1,500
1,000
500
新川(上間側流出)
1,800
新川(南風原側流出)
1,600
新川(上間側流入)
950
2,600
900
850
2,200
2,000
6ヶ月後
20
10
新
川
2
那
覇
I
C
鳥
堀
3
儀
保
古
島
I
C
5
3ヶ月後
30
6ヶ月後
20
10
古
島
I
C
2
那
覇
市
立
病
院
前
1ヶ月後
3ヶ月後
6ヶ月後
20
10
1 真
地
2
新
川
儀
保
4
那
覇
I
C
鳥
堀
3
儀
保
那
覇
市
立
病
院
前
4
古
島
I
C
5
鳥
堀
5
那
覇
I
C
新
川
6
真
地
7
距離(km)
6
距離(km)
供用前
40
1ヶ月後
30
3ヶ月後
6ヶ月後
20
10
0
3
供用前
30
環状2号(下り)18時台
1ヶ月後
1
200
40
6
距離(km)
供用前
40
0
400
50
0
那
覇
市
立
病
院
前
4
環状2号(下り)8時台
50
600
0
3ヶ月後
真
地
800
1,800
1ヶ月後
1
新川(南風原側流入)
1,000
環状2号(上り)18時台
30
0
0
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2,400
1,000
900
3,800
2,200
2,200
1,000
新川(鳥堀側流入)
新川
2,400
2,400
40
旅行速度(km/h)
6ヶ月後
20
需要交通量
(台)
400
渋滞長(m)
供用前
6
距離(km)
3ヶ月後
1
800
600
3,900
1ヶ月後
30
800
600
400
200
0
1,000
0
50
供用前
40
0
那覇IC
800
環状2号(上り)8時台
1ヶ月後
30
鳥堀北
(西原側)
1,200
鳥堀(松川側流入)
1,100
供用前
40
1,000
200
800
50
2
鳥堀
(鳥堀北側)
新川(南風原側流入)
2,000
環状2号(上り)12時間平均
新
川
400
1,000
4,000
1,200
0
1 真
地
800
鳥堀(新川側流出)
2,000
14,000
1,000
4,100
4,000
新川(上間側流入)
1,700
1,600
1,600
1,500
1,400
1,400
1,300
1,200
1,200
1,200
800
需要交通量
(台)
6,000
新川(上間側流出)
0
1000
1,800
8,000
8,000
6,000
1,200
600
新川(南風原側流出)
10,000
1,400
1,200
1,000
1,800
鳥堀北(新川側流入)
渋滞長(m)
鳥堀北(新川側流出)
新川(鳥堀側流入)
18,000
14,000
1,400
2,000
3,200
12,000
鳥堀(新川側流出)
16,000
1,600
1,600
2,200
20,000
12,000
鳥堀北(鳥堀側流入)
1,700
鳥堀
(鳥堀北側)
3,400
14,000
新川(鳥堀側流出)
鳥堀北
鳥堀北(西原側流
(西原側)
入)
0
鳥堀(鳥堀北側流入)
1,400
4,000
16,000
旅行速度(km/h)
8
12,000
那覇IC
新川(鳥堀側流出)
270
新川
800
500
需要交通量
(台)
2,000
1,500
2,400
350
310
2,000
14,000
4,700
4,600
2,200
2,500
鳥堀(新川側左折)
2,000
6,000
4,700
鳥堀
1,800
2,300
2,600
1,500
6,000
4,000
8,000
900
600
2,400
8,000
鳥堀(松川側流入)
鳥堀(新川側流入)
1,000
1,000
鳥堀(新川側流入)
1,600
4,000
渋滞長(m)
鳥堀北
1,100
1,500
4,600
700
2,500
1,800
鳥堀北(新川側流出)
古島IC
(大平側)
2,000
4,800
4,800
2,600
1,700
6,000
900
1,900
2,000
0
2,000
200
0
1,000 需要交通量
(台)
儀保(山川側流入)
4,900
2,000
鳥堀(新川側直進)
2,000
4,000
4,000
8,000
鳥堀北(新川側流入)
1,000
2,300
2,100
2,000
6,000
古島IC
古島IC(大平側流
入)
(大平側)
1,100
800
4,000
8,000
1,700
1,400
1,800
4,900
1,150
首里駅
80
60
8,000
鳥堀北
(鳥堀側)
800
600
400
1,200
1,600
鳥堀北(新川側流出)
1,250
鳥堀(儀保側流入)
100
鳥堀北(西原側流入)
10,000
鳥堀北(新川側流入)
20,000
鳥堀(儀保側流入)
2,200
1,200
2,200
120
0
22,000
2,400
1,200
1,000
2,000
鳥堀北
2,300
鳥堀
儀保
1,300
2,400
古島IC(儀保側左折)
140
2,000
24,000
鳥堀北
鳥堀北(鳥堀側流
(鳥堀側)
入)
2,500
鳥堀北
4,000
800
300
儀保(鳥堀側直進)
6,000
26,000
2,400
2,200
2,000
1,000
2,000
1,900
1,800
1,800
1,600
1,400
300
2,600
2,200
8,000
28,000
1,200
1,500
400
400
儀保駅
2,400
6,000
儀保(山川側流入)
2,200
古島IC
1,600
500
500
儀保
古島IC(儀保側直進)
3,000
4,000
2,400
儀保(鳥堀側流入)
3,000
2,800
2,600
1,400
1,700
600
儀保(鳥堀側右折)
600
6,000
鳥堀(儀保側流入)
2,600
儀保(石嶺側流入)
1,600
鳥堀北(西原側流入)
鳥堀(鳥堀北側右折)
古島IC
8,000
12,000
渋滞長(m)
3,000
2,900
2,800
2,700
2,600
2,500
2,400
2,800
4,900
鳥堀北(鳥堀側流
入)
14,000
0
需要交通量
(台)
750
2,000
10,000
儀保
500
1,400
1,200
2,100
1,800
儀保(古島IC側流入)
古島IC(儀保側流入)
3,000
古島IC(安里側流入)
4,500
4,300
4,100
3,900
3,700
3,500
1,600
850
2,200
夕ピーク2h
儀保(石嶺側)
1,000
1,800
2,300
5,000
1,500
2,000
1,050
2,400
5,100
18,000
古島IC
儀保(石嶺側右折)
儀保(古島IC側流入)
2,500
古島IC(大平側流入)
5,200
旅行速度(km/h)
12,000
儀保(古島IC側流入)
16,000
旅行速度(km/h)
古島IC(儀保側流入)
20,000
古島IC(安里側流入)
26,000
1
古
島
I
C
2
院那
前覇
市
立
病
3
儀
保
4
鳥
堀
5
那
覇
新
川
6
真
地
7
距離(km)
●自動車からモノレールへの推計転換人数
沖縄都市モノレール利用者のうち、アンケート調査にてバスを除く自動車系(タクシー、
自動車(送迎)、自動車(駐車)、レンタカー)からモノレール利用に転換したと回答し
た利用者の割合を、モノレール利用者総数(29,189人)に掛け合わせると、1日当
たり約1万人が自動車系から転換したことが推察される。このため、モノレールが道路交
通負荷低減に寄与していることが伺える。(平日)
グラフ−3
OD調査(平日/従前交通手段全駅計)
不明・無回答
1%
利用していな
かった
4%
レン タカ ー
1%
自動車(駐車)
その他
1%
グラフ−4
OD調査(休日/従前交通手段全駅計)
不明・無回答
2%
徒歩
6%
利用していな
かった
6%
自転車
1%
徒歩
7%
自転車
2%
バイ ク
2%
レン タカ ー
1%
バイ ク
3%
その他
1%
12%
自動車(駐車)
16%
自動車(送迎)
5%
バス
34%
自動車(送迎)
8%
タクシー
16%
バス
49%
タクシー
19%
9
2)沿線開発状況
沖縄都市モノレールの駅勢圏(駅を中心に半径400mと想定)内における建築確認申請件
数をみると、全体の件数は若干減少しているものの、安定した申請がされている。特に、
1,000 ㎡以上の確認申請(新規及び変更)をみると、ホテル・旅館の申請が平成14年度以
降新たに11件(平成14年度:5件、平成15年度6件)発生している。
グラフ−7
駅勢圏内建築確認申請件数(全数)
グラフ−8
駅勢圏内建築確認申請件数(1,000 ㎡以上 )
建築確認申請件数(1,000㎡以上)
建築確認申請件数(全数)
35
200
180
30
160
25
140
6件
その他
ホテル・旅館
商業・業務系
住居系
100
80
その他
ホテル・旅館
商業・業務系
住居系
5件
20
件
件
120
15
60
10
40
5
20
0
0
13
14
13
15
14
年度
年度
10
15
3.モノレール利用促進に係る関連「調査及び社会実験」
1)モノレール利用推進に係る関連調査
モノレール利用促進に向けた自転車の利用環境改善の検討について
沖縄総合事務局開発建設部建設行政課において、平成14年度及び15年度の2ヶ年で沖縄都市モ
ノレールの利用促進を含む自転車の利用環境改善の検討を行った。その概要を以下に示す。
1.那覇市全体の自転車の利用状況
那覇市全体の自転車利用実態調査(自転車交通量、放置自転車)
那覇市全体に対するアンケート調査 H14.12
<自転車利用実態調査>
H14.11、H14.12
◆同様な地形における他都市の自転車の交通機関分担率は約20%以上であるが、那覇市では3%
と極端に少ない。
グラフ−1(国勢調査 H12)
沖縄県
12
12
64
7
0
那覇市
17
18
45
14
7
2 3
56
26
4
1
広島市
10
10
31
2
0
佐賀市
31
1
11
39
9
1
19
2
19
1
0
名古屋市
10
19
5
43
3
0
0%
徒歩
20%
鉄道・電車
バス
40%
自家用車
60%
タクシー等
オートバイ
80%
自転車
100%
その他
◆那覇市内の主要幹線道路の 自転車交通量は 平日が約100∼300台/12h、休日が約200∼450台/12hで
あり、平日に比べ 休日の方が約1.5∼2.5倍と多い 。
図−1(実態調査 H14.12)
11
◆那覇市中心部では 放置自転車 が最大でも10台程度と 少なく 、バイクの放置が圧倒的に多い。
図−2 (実態調査 H14.12)
12
図−3
(実態調査
H14.12)
図−4
(実態調査
H14.12)
13
<アンケート調査>一般:那覇市内へ3万枚配布
回収率約4%
◆回答者の2割が 自転車利用 者であり、その際の 目的は買物、健康づくり が多い。
グラフ−2
グラフ−3
利用目的
利用有無
n=347
n=1156
利用して
いる
22%
健康づくり
21%
その他
6%
通勤
22%
通学
5%
業務
3%
社交、娯楽
11%
利用して
いない
78%
買物
32%
◆自転車利用者が感じる問題点は自歩道整備に関する内容が最も多く 、盗難の危険性が次いで多い 。
(自転車利用者又は今後の希望者の要望は、自歩道、駐輪場、自転車通行帯分離の整備が多い 。)
グラフ−4
自転車利用者の現状問題点
20%
自歩道幅員狭い、整備なし
16%
自転車の通行帯分離なし
15%
自歩道の段差や凸凹
13%
自転車盗難の危険性あり
11%
自歩道に自動車等障害物あり
7%
自転車破壊、部品等盗まれたことあり
6%
商業施設等に駐輪場整備なし又は少ない
5%
バス停等に駐輪場整備なし又は少ない
4%
路上駐輪が多い
2%
その他
1%
特に問題はない
0%
5%
10%
15%
20%
25%
グラフ−5
自転車利用者の要望
18%
自歩道整備
15%
駐輪場整備
14%
自転車の通行帯分離
11%
自歩道の段差等解消
9%
マナー・モラル等教育強化
8%
自歩道での障害物撤去
3%
日よけ、雨よけ屋根設置
2%
自転車に関わるイベント開催
2%
駐輪場でのシャワー室等設置
1%
その他
特に要望なし
0%
※
0%
5%
10%
15%
この問いは3つまで複数回答のため、各項目回答数÷回答者数(全項目合計≠100%)で割合を整理
14
20%
◆自転車を利用しない理由は自歩道整備に関する内容が多く、気候や坂道等の影響は少ない 。
グラフ−6
自転車を利用しない理由
23%
自歩道幅員狭い、整備なし
18%
自転車の通行帯分離なし
11%
坂道が多い
9%
気候の影響
自歩道の段差や凸凹
7%
自転車破壊、部品等盗まれたことあり
7%
駐輪場整備なし又は少ない
7%
自動車の方が楽
7%
自歩道に自動車等障害物あり
5%
6%
その他
0%
※
5%
10%
15%
20%
25%
この問いは3つまで複数回答のため、各項目回答数÷回答者数(全項目合計≠100%)で割合を整理
<アンケート調査>観光客:観光地での手渡し配布
4千枚
回収率約3%
◆ 観光客の約4割 が レンタサイクル 実施時に 利用 すると回答している。
グラフ−7
レンタサイクル利用意志
n=107
利用してみ
たい
43%
利用しようと
思わない
57%
15
2.モノレール駅周辺での自転車利用者の特性について
駅周辺利用実態調査 h15.11
モノレールOD、CS、駅結節状況調査
H15.11
◆南部の 赤嶺駅(26台) 、北部の 古島駅(23台) では、自転車からモノレールへの 乗り継ぎとして利用 され
るようになった。
◆ 自転車 は中心部の 旭橋、県庁前、美栄橋駅 で50台以上と 多いが、モノレールへの乗り継ぎでは無い 。
◆ 駐輪場は モノレール端末手段としての自転車利用には容量を満足しているが、各駅とも非常に多い 原
付、バイク や中心部での 自転車の単独利用に対しては不足 している。
グラフ−8
モノレール駅周辺自転車駐車台数
(台)
150
100
50
82
70
3526
2115
78
0
19 6
45
12 9
16
61
8
0
2
51
3237
16 12
1
134
2840
22
7
5
56
40
23
駐輪場容量
本業務調査(単独含む)
県調査(モノレール乗継のみ)
0 10 6
0 5 1
1615 5
0
赤嶺駅 小禄駅 奥武山 壺川駅 旭橋駅
公園駅
県庁
前駅
美栄
橋駅
牧志駅 安里駅 おもろ 古島駅 市立病 儀保駅 首里駅
まち駅
院前駅
◆ 乗車駅までの交通手段 は徒歩が約7割を越えており、 自転車は約1% と少ない。
グラフ−9
グラフ−10
ゆいレール利用区間における開通前
の利用交通機関(平日)
出発地から乗車駅までの主な交通手段(平日)
自動車 航空機
6%
(駐車)
4%
自動車
(送迎)
7%
タクシー
3%
その他
1%
利用してい
なかった
4%
不明・
無回答
1%
バス
7%
バイク
1%
自転車
1%
その他
1%
不明・
無回答 徒歩
1%
6%
レンタカー
1%
自動車
(駐車)
12%
自動車
(送迎)
5%
自転車
1%
バイク
3%
バス
49%
タクシー
16%
徒歩
70%
◆徒歩が平均600m強の移動距離、 自転車は 平均1,300m弱と 1km前後の移動距離 が多い。
グラフ−11
出発地からの距離(m)(平日)
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
平均638m
最小
平均 最大
平均1 2 9 8 m
徒歩
自転車
平均2148m
バイ ク
バス
タクシー
平均6921m
平均4723m
自動車(送迎)
自動車(駐車)
合計
平均3222m
平均7854m
平均1631m
16
◆ 駐輪場を利用した方の満足度 は、満足が約5割 、不満が約2割 である。
(不満としては 、「希望する位置に駐輪スペースがない」との回答が約44%と最も多い 。)
グラフ−12
グラフ−13
駐輪場の適当性
不明・
無回答
4%
不満の理由
満足
11%
(37%)
やや満足
5%
(16%)
どちらともい
えない
8%
(27%)
駐輪場が
離れている
駐輪スペース
がない
※( )利用者のみの割合
不満
4%
(13%)
41(44%)
34
その他
やや不満
2%
(7%)
利用したこ
とがない
66%
8
不明・
無回答
回答数(人)
11
0
10
20
30
40
50
※( )割合
◆ アクセス道路に対する満足度 は、満足が約6割、不満が約2割 である。
(不満としては 、「歩道が狭い 。」との回答が約3割と最も多い 。)
グラフ−14
グラフ−15
道路、歩道等の整備状況について
不満
7%
不明・
無回答
5%
不満の理由
22
歩道がない
満足
31%
11
横断歩道がない
62(26%)
歩道が狭い
やや不満
10%
114
その他
34
不明・無回答
どちらとも
いえない
23%
やや満足
25%
回答数(人)
※( )割合
17
0
20
40
60
80
100
120
3.平成15年度調査結果を受けた平成16年度に取り組む利用促進策
過年度調査の自転車利用特性等を踏まえ、社会実験の実施を念頭に次の利用促進策を検討する。
1 )「自転車利用」について周知するための施策
◇同様な地形における他都市の自転車の交通機関分担率は約20%以上であるが、那覇市では3%
と極端に少ない 。(グラフ−1)
◇自転車利用にあたって、気候(高温、多雨)はあまり影響していない 。(グラフ−6)
◇乗車駅までの交通手段は、徒歩が約7割で自転車は約1%と少ない 。(グラフ−9)
◇駐輪場、駅までのアクセス道路に対する不満は約2割と少ない 。(グラフ−14)
◇自転車利用は健康づくりに良い 。(グラフ−16)
◇現在の自転車利用者の利用目的も、健康づくりとの回答が多い 。(グラフ−3)
*
*
*
*
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【平成16年度取り組む利用促進策】
◆利用促進PR活動:自転車走行マップや健康や混雑緩和等利用促進PRを行うためのパンフレット
の作成、インターネットホームページ等を活用した広報活動の検討を行う。
◆イベントの開催:自転車利用促進や自転車に慣れ親しむためのイベント等について検討を行う。
◆コミュニティサイクルの検討:コミュニティサイクルの導入可能性を検討する(県や那覇市を中心におもろ
まちにて検討されている 。)
コミュニティサイクルとは:1つの自転車を複数の人で使用する共有自転車システム
グラフ−16
︵
消
費
カ
ロ
リ
ー
︶
k
c
a
l
1時間当たり消費カロリー
350
300
250
200
150
100
50
0
徒歩
自転車
自動車
(運転時)
18
鉄道・バス
(立席時)
2)観光客のニーズを満たし、モノレール利用促進に寄与する施策
◇レンタサイクルを実施すれば、観光客の4割が利用すると回答している 。(グラフ−7)
◇那覇空港駅の利用実績は 、県庁駅に次いで2番目に多く 、約4千人/日を超える 。
( グラフ−17 )
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【平成16年度取り組む利用促進策】
◆レンタサイクルの検討:国際通りや首里城等を中心とした、駅におけるレンタサイクルの導入可能性の
検討を行う。
グラフ−17
合計比較
沖縄都市モノレール駅別乗車人数
37,000
実績
予測
8,000
32,000
7,000
27,000
6,000
5,000
22,000
(人) 4,000
実績
予測
17,000
3,000
2,000
12,000
1,000
那覇空港
赤嶺
小禄
奥武山公
園
壺川
旭橋
県庁前
美栄橋
牧志
安里
おもろま
ち
古島
市立病院
前
実績
4,086
1,010
2,965
1,241
1,122
1,654
4,432
1,840
1,815
1,447
2,007
1,951
予測
2,942
2,429
2,382
1,374
495
2,642
7,384
1,759
1,269
1,572
1,053
1,998
7,000
儀保
首里
842
1,351
3,315
508
2,334
1,209
2,000
実績
駅名
予測
0
3)着々と利用しやすい自転車利用走行空間の形成に資する施策
◇自転車利用者が感じる利用促進上の問題点は、自転車歩行者道の整備に関する意見が多い。
(グラフ−4)
◇駅までのアクセス道路に対し約2倍の方が不満をもっている 。(グラフ−14)
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【平成16年度取り組む利用促進策】
◆案内標識・路面表示・関係機関との調整を図りながら、駅へのアクセス道路に対し、自転車通行
帯位置の路面表示や標識設置などを検討する。
19
2)平成15年度モノレール利用推進に係る関連社会
−
<モノレールと連携した社会実験施策>
参考事例①(高速バスとモノレールを連携したマルチモーダル社会実験)
−
1)実験の概要
国道58号をはじめとする幹線道路において慢性化する交通渋滞への緩和に資するため、
高速バス、都市内循環バス、モノレールの有効活用及び3者の連携強化による公共交通シ
ステムの効果の把握及び通勤利用に関する意向を把握するため、高速バスとモノレールを
連携したマルチモーダル社会実験を行いました。
実験は平成16年2月1日∼12日の平日
9日間実施しました。実験としては、「都市
内循環バスから高速バス、モノレールへの乗
り継ぎ通勤する方法」と「高速バス停周辺駐
車場を利用したパークアンドライドでの高速
バス、モノレールへの乗り継ぎ通勤する方
法」の2パターンで実施しました。
20
2)実験の結果
参加モニターは、対象地域から那覇市内へ通
勤されている方を対象に公募し、79人の方か
ら応募があり実際には69名の参加となりまし
た。
モニターの平均参加率は、往路で79%(55
名)、復路で64%(44名)であり、実験期間
中の参加人数は延べ890名に達しました。
また、社会実験モニターに対するアンケート
調査結果から、施策が導入された場合に日常の通勤手段として本システムを継続的に利用
したいとする意向については、「日常の通勤がマイカーの場合」「日常の通勤がバスの場
合」で「出勤時のみ利用」「帰宅時のみ利用」を含めると、それぞれ50、70%程度の
回答があったものの高速バス及び都市内循環バスの発着頻度・時間帯を拡充し、かつ通勤
コストを低減等についても要望がありました。
2.4%
42.9%
3.8%
N=42
23.8%
N=26
15.4%
23.1%
30.8%
23.8%
7.1%
出勤時・帰宅時ともに使いたい
出勤時のみ使いたい
帰宅時のみ使いたい
出勤時・帰宅時ともに使うつもりはない
無回答
26.9%
出勤時・帰宅時ともに使いたい
出勤時のみ使いたい
帰宅時のみ使いたい
出勤時・帰宅時ともに使うつもりはない
無回答
3)まとめ
今回の社会実験では、自動車から新たな公共交通システムへの転換の可能性については、
そのアンケート結果より、転換の意向は見られるものの、バスの発着頻度や乗り換え料金
の低減等による通勤コストの削減、等の要望も多く、また、バス事業として新たな高速バ
ス利用者の創出など、施策の実現に向けた課題が浮き彫りになった。今後は、これらの課
題解決に向けて、「自動車から公共交通への転換促進」、「バスとモノレールの乗り継ぎ
割引」、「バス停の整備等施設整備を含むバスに関するサービスの向上」が必要不可欠と
考えられることから、「公共交通の利用促進」、「バスとモノレールの結節」、「施設整
備を含むバスのサービス向上策」等について検討を行う。
21
−
<モノレールと連携した社会実験施策>
参考事例②(那覇市国際通りトランジット・マイル社会実験)
−
1)実験の概要
沖縄県の県都那覇市のメインストリートである国際通りは、 2 車線の道路ながら幹
線道路として過重な交通量を担っており、深刻な交通渋滞と騒音や排気ガス等による
沿道環境の悪化が著しい通りである。加えて、近年、郊外大型店の進出もあり国際通
りの来街者の減少は深刻で、中心市街地としての国際通りの活性化を図ることが急務
となっている。那覇市国際通りトランジットマイル社会実験は、こうした課題を受け、
国際通りの①活性化、②交通渋滞の改善、③沿道環境の改善を図るため、国際通りの
トランジットモール化の本格的実施に向けた各種課題の抽出と対応策の検討を目的に
実施したものである。
社会実験の実施にあたっては、平成 13 年 10 月 24 日 、那覇市長を委員長に国際通
り商店街振興組合、那覇商工会議所、学識経験者、沖縄県、沖縄県警、内閣府沖縄総
合事務局からなる「国際通りトランジットマイル実行委員会」を組織し、その下にバ
ス・タクシー協会、NPO団体等を加えた幹事会や各種専門部会を設置した。
平成 14 年 1 月 27 日には、社会実験の熟度を高めるべく、プレ社会実験を実施し、
この結果を踏まえ、平成 14 年 8 月 31 日(土)、 9 月 1 日(日)、 7 日(土)、 8 日(日)の
合計 4 日間において「那覇市国際通りトランジットマイル社会実験」を実施した。
さらにトランジットモールの本格導入に向けては、平日実施の可能性やモノレール
開業(平成 15 年 8 月開業)後のトランジットバスの適切なルート設定、有料運行に
対する利用意向の把握、商品荷捌・集配システムの必要性について確認が必要となり、
平成 15 年 7 月 に国土交通省の「くらしのみちゾーン・トランジットモールに取組む
地区」として指定を受け、平成 15 年 11 月 21 日 (金)、 11 月 22 日 (土), 11 月 23
日(日)の 3 日間、社会実験を実施した。
国際通りルート (3台)
天久ルート (3台)
若狭ルート (3台)
泊
美栄橋
安里三差路
松山
TAXI
久茂地
TAXI
泉崎
0 250 500
m
22
2)実験の結果
社会実験 3 日間の来街者数を通行量から推計したところ、全体で約 75 千人、実験
初日の 11 月 21 日(金)は約 19 千人、 11 月 22 日(土)は約 22 千人であったが、最
終日の 11 月 23 日(日)は、約 34 千 人の来街者数となった。
平成 11 年の通行量調査から換算した来街車数は、平日で約 13 千人 、休日で約 17
千人であり、トランジット・モールの導入により、国際通りへの来街者の増加が見ら
れたものの、金曜日及び土曜日は雨の影響もあって、日曜日に比較すると来街者が少
なくなったものと推測される。
また、商店街の売上げについては、約3割∼
トランジットモール導入の必要性(周辺商店街アンケート)
4割が「売上げが下がった」と答えており特に
雨天で来街者が少なかった金曜日と土曜日の売
3.8%
上げが厳しかった。しかしながら、トランジッ
30.3%
45.5%
トモールは国際通りの商業活性化に役立つと思
うかとの質問に対しては、約5割が「役立つと
20.5%
思う」と回答。売上げが上がらなかったことも
必要だと思う
あり、厳しい意見が多いが、商業活性化に役立
必要だとは思わない
どちらともいえない
無回答
つとの意見は「役に立たない」とする意見よりも多い。
トランジットモールは商業活性化に役立つか
(周辺商店街アンケート)
集客に結びついたか(周辺商店街アンケート)
2.3%
1.5%
22.0%
26.5%
34.8%
50.0%
26.5%
36.4%
結びついたと思う
結びつかなかった
変わらないと思う
無回答
モノレールとの関係では、トランジッ
50,000
思う
思わない
わからない
無回答
トランジット・
マイル前
30,519
H15.12.5(金)
33,157
29,024
H15.11.30(日)
30,967
H15.11.28(金)
29,252
31,453
H15.11.23(日)
トランジット・
マイル期間中
トランジット・
マイル前
モノレール乗客数
23
H15.11.29(土)
30,341
33,180
26,699
30,189
H15.11.22(土)
用促進の効果があるものと推測される。
H15.12.7(日)
H15.12.6(土)
0
H15.11.21(金)
の効果は小さいものの、モノレールの利
10,000
H15.11.16(日)
るモノレールの利用効果と比較するとそ
20,000
H15.11.15(土)
乗客数が増えており、那覇マラソンによ
30,000
30,879
比較すると、日曜日で約8∼18%程度
40,000
H15.11.14(金)
ト・マイル当日と1週間前後の乗客数を
40,794
モノレール乗客数
那覇
マラソン
また、アンケート調査結果では、国際通りまでの最も利用されている通勤手段とし
てゆいレールを利用する割合は、普段は6.1%なのに対し、トランジットマイル当
日はアンケートに答えた来街者の18.1%がモノレールを利用して国際通りに来た
との回答であった。
トランジットバスの運行については、1回あたり100円の有料運行を実施した。
アンケート結果からは、トランジットバスの利用意向については、約9割が「利用し
たい」と回答しており、また、料金についても約7割が「ちょうど良い」と答えてい
る。
また、トランジットバスのルート及びバス停についても約8割が「ちょうど良い」
との回答であった。
トランジットバスの乗車賃について
今後もトランジットバスを利用するか
2.0%
3.0% 6.0% 1.0%
利用しない
わからない
7.0%
10.0%
27.0%
2.0%
71.0%
90.0%
利用したい
トランジットバスのルートについて
無回答
ちょうど良い
高いまたは安い
なお、トランジットバスのルー
81.0%
ちょうど良い
わからない
無回答
変えてほしい
無回答
モノレールとトランジットバスの乗り換え
ト設定にあたっては、モノレール
との連携を考慮し、安里駅、牧志
12.0%
駅、美栄橋駅、県庁前駅、旭橋駅
にて結節を行ったが、トランジッ
トバス利用者に対するアンケート
結果からは、乗り換えにくいとの
50.0%
33.0%
回答は5%程度であったものの、
5.0%
乗り換えしやすいと答えた割合も
50%にとどまっており、トラン
乗り換えしやすい
乗り換えにくい
どちらとも言えない
無回答
ジット・モールの本格導入におい
ては、モノレールとの結節については検討の余地があるものと思われる。
3)まとめ
那覇市国際通りにおけるトランジット・モールの導入については、平成15年度ま
でに実施した社会実験の結果を踏まえ、平成17年度の本格導入に向けた検討を実施
主体である那覇市及び国際通り会にて行っており、公共交通利用促進の観点から連携
をとり、調整、協力を実施していく必要があるものと思われる。
24
4.平成15年度調査、社会実験結果を受けた平成16年度に取り組む利用推進策
1)平成16年度実施予定の利用推進策
1.モノレール駅別乗客数と需要予測との比較
◇8月10日開業時から3月31日までの日平均利用者数を駅別に比較すると、需要
予測に対して実績が上回っているのは、那覇空港駅、小禄駅、おもろまち駅、首里
駅等である。反対に需要予測に対して実績が下回っているのは、赤嶺駅、旭橋駅、
県庁前駅、儀保駅等である。
◇競合する市内線バス路線の廃止が完全に実施されていないことや、石嶺及び小禄地
域で循環バスが運行されない等、当初計画どおりバスの再編が進んでいない影響が
あるものと推察される。
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◆駅を起点とするコミュニティーバスの有効性を確認するため、社会実験を実施す
る。
グラフ−9
合計比較
沖縄都市モノレール駅別乗車人数
37,000
実績
予測
8,000
32,000
7,000
27,000
6,000
5,000
22,000
(人) 4,000
実績
予測
17,000
3,000
2,000
12,000
1,000
那覇空港
赤嶺
小禄
奥武山公
園
壺川
旭橋
県庁前
美栄橋
牧志
安里
おもろま
ち
古島
市立病院
前
実績
4,086
1,010
2,965
1,241
1,122
1,654
4,432
1,840
1,815
1,447
2,007
1,951
予測
2,942
2,429
2,382
1,374
495
2,642
7,384
1,759
1,269
1,572
1,053
1,998
7,000
儀保
首里
842
1,351
3,315
508
2,334
1,209
2,000
実績
駅名
25
予測
0
2)利用者の時間特性
◇時間別利用者数が1日で最も多いのは8時台となっており、約4千7百人が利用し
ている。また、夕方においても17、18時台でそれぞれ約4千4百人が利用して
いる。(平日)
◇朝夕のピーク時間帯を挟む昼間の時間帯は利用者が減少しており、朝夕の時間帯に
対する昼間の利用は約6割程度となっている。
◇通勤・通学の時間帯となる朝夕以外の利用者が少ないことから、昼間の時間帯の利
用促進を図ることが必要である。このため、沿線商業施設との連携が必要である。
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◆大型商業施設と駅とのシャトルバスを検討する。
◆昼間乗車券(10時∼16時乗り放題券)の実施を検討するとともに、1日利用
券等の利用拡大を図る。
グラフ−10
1日当たりの時間別利用者数(H15.11.12)
利用者数
5000
4500
利用者が少ない時間帯
4000
3500
(人)
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
5時
7時
9時
11時
13時
26
15時
時間
17時
19時
21時
23時
3)モノレール乗車のための自家用車による送迎利用特性
◇沖縄都市モノレール利用者のうち、朝夕6時間(7∼10、16∼19時)におい
て端末交通手段が自動車(主に自家用車)送迎によるものが多い主要駅及びその人
数をみると、以下のようになっている。
◇自動車による送迎でモノレール利用が多い駅は、郊外型の駅である赤嶺、古島、首
里等となっており、那覇都市圏の中心部における交通渋滞を避けるため、モノレー
ルに乗り換えている可能性が推察される。
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◆自動車送迎率が高く、背後圏域からの結節機能を持つ駅として、機能している古
島駅で「パーク&ライド」システムを促進する。
グラフ−11
自動車送迎によるモノレール利用者
人数
350
250
200
150
100
50
駅名
27
首
里
儀
保
古
島
壺
川
お
も
ろ
ま
ち
園
山
公
奥
武
小
禄
0
赤
嶺
人/6時間
300
4)駅勢圏の人口・就業者数と徒歩利用の乗降客数
◇主要駅における駅勢圏(駅を中心に半径400mと想定)内居住人口及び就業者数に対
する沖縄都市モノレール徒歩利用者の比率をみると、以下の図のとおりとなる。
◇旭橋駅、県庁前駅は、駅勢圏の人口・就業者数が多いにもかかわらず、徒歩利用の
乗客数の割合が小さく、潜在需要を開拓する余地がある。
◇今後は、各駅の徒歩利用圏内の居住者及び就業者等を中心に、沖縄都市モノレール
の利用促進を図ることが重要である。
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◆県庁、市役所や旭橋駅及び県庁前駅周辺の大規模事業所等に、強力にモノレール
利用を働きかける。
◆モノレールチケットの委託販売等の拡充を図る。
グラフ−12
徒歩利用乗客数と駅勢圏人口+就業者数の関係
40%
25,000
20,000
駅勢圏人口+就業者数(人)
30%
25%
15,000
20%
10,000
15%
10%
5,000
5%
首里
駅勢圏
人口+就業者
古島
県庁前
旭橋
小禄
0
徒歩乗客数/
駅勢圏人口+就業者数
28
0%
徒歩利用者/駅勢圏人口+就業者数(%)
35%
5)観光目的等の利用について
◇那覇空港駅で乗車する利用者の約1/4(約25%)が主に観光目的の利用である。ま
た、観光とは別に業務目的等で来県したビジネス利用もあることが推察される。
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◆モノレールやレンタカーを連携した旅行商品の開発を促進する。
◆修学旅行やパック旅行等にモノレールを組み入れた旅行商品の開発を促進する。
グラフ−15
OD調査(平日/那覇空港駅乗車客利用目的)
不明・無回答
2%
通勤先へ
7%
その他
6%
グラフ−16
OD調査(休日/那覇空港駅乗車客利用目的)
不明・無回答
1%
その他
通学先へ
通学先へ
0%
2%
0%
自宅へ
13%
空港利用
16%
通勤先へ
3%
空港利用
24%
自宅へ
23%
買い物へ
3%
その他私用
4%
その他私用
3%
業務目的
23%
娯楽・レクリ
エーショ ン 等
2%
観光
24%
娯楽・レクリ
エーショ ン 等
2%
通院
0%
買い物へ
6%
業務目的
9%
観光
27%
通院
0%
29
2)平成16年度に検討を進める利用推進策
駅との移動手段
◇沖縄都市モノレールの利用者が駅との移動手段に用いている交通機関は、徒歩が全
体の約7割を占めている。沖縄都市モノレールは、那覇都市圏の中心部を運行して
いることから、潜在的な需要がまだあることが推察される。
◇今後は、各駅の徒歩利用圏内の居住者及び就業者等を中心に、沖縄都市モノレール
の利用促進を図ることが重要である。
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◆徒歩利用圏に住んでいる人の利用実態を調査し、その潜在需要を把握した上で、
効果的な需要喚起策を検討し利用促進を図る。
◆歩行者の快適性・安全性等を高めるため、沿線街路において歩行者空間の整備に
努める。
グラフ−13
OD調査(平日/出発地→駅交通手段)
グラフ−14
OD調査(平日/駅→目的地交通手段)
不明・無回答
航空機
自動車(駐車)
6%
その他
1%
航空機
1%
自動車(駐車)
1%
自動車(送迎)
4%
自動車(送迎)
その他
1%
3%
7%
タクシー
バス
3%
4%
タクシー
バイ ク
0%
3%
バス
7%
4%
不明・無回答
2%
バイ ク
自転車
1%
0%
自転車
1%
徒歩
70%
徒歩
83%
30
Fly UP