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ICJお便り

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ICJお便り
皆様こんにちは。ICJ 服部です。
あっという間のような、長かったような 7 月が終わりました。
この1ヶ月の ICJ の動きをまとめた、7月分 ICJ お便りをお届けします。
といいつつ、今回は服部がリクルートを退職した直後というのもありまして、
前半は服部お便り、後半に ICJ お便りという雰囲気になってしまいました・・・。
親しい方々限定のお届けなので、ちょっと赤裸々な内容になってしまっており
ます。
またも、長文乱文になりますが、お付き合いいただければ幸いです。
目次
1、 退職の経緯
2、 退職後の変化
3、 2013 年 7 月の ICJ の営み
会社として
4、 2013 年 7 月の ICJ の営み NRI プロジェクト
5、 2013 年 7 月 18 日、ダイアログナイト開催
6、 今後について考えている事
以下、本文です。
1、 退職の経緯
私(服部)が、2013 年6月末をもってリクルートを退職しているので、まずは
簡単に退職の経緯などお伝えしたいと思います。
ICJ は、2011 年 11 月に設立しましたが、設立当初は実験的要素が強く、2011
年秋の facebook メッセにて、「とりあえず、ゆー会社つくっちゃいなよ」とい
う吉沢の軽い一言に、
「ミー作っちゃうよ」と答えたところからスタートしまし
た。
ここから、思いがけない変化がはじまりました。
団体があると、コミュニティが生まれます。それまでは、服部や、吉沢個人と
のお付き合いだったのが、ICJ という団体があることにより、
「ICJ を応援する」
というお声をいただき、ICJ の活動を一緒に企て参加する、となっていきまし
た。個人レベルでの仕掛けと比べ、より大きく早くなっていきました。
また、我々の意識も変化して、
「ICJ に集まってきてくれた人たちも沢山いるし、
月に 1 回くらいは何かイベントなり仕掛けをしよう」と、より能動的に企画を
するようになりました。
そんな折、2012 年 4 月、私(服部)に内示があります。新規事業開発担当から、
人事に戻り、分社化と人事組織のマネジメントを任される事になりました。
更に、リクルートの次世代経営者育成コースに乗る事になりました。
リクルートの次世代経営者育成コースの初日、ケースや経営者からの話を通じ
て「会社の経営者になるということ」を学びます。
いかに、利益創出にコミットをするか。
いかに、経営者は孤独か。
経営目標を提示する時の覚悟。
あの時、何を判断したのか。何を捨てたのか。
そんな事を学びながら、非常に恐ろしくなりました。
「これほどのものを背負うのが経営者なら、この会社の経営理念に心から共感
し、人生をかけてそれを実現したいと思わないと、経営者になってはいけない。
マネジャーまでは、成果が出るくらいでなっても構わない。でも私がこの先に
進むのであれば、リクルートの経営理念、新社リクルートマーケティングパー
トナーズの経営理念と向き合わないといけない。」
人事マネジャーが、こんな事を思ったなんてお粗末な話ですが、実際、リクル
ートは好きだし、サービスの価値観も共感するのだけれど、自分がこれをやら
なければいけない、という衝動というか、情熱とまでは至って無い事を痛感し
ました。
そして、リクルートを辞めるか、残って人生をかけるのか、12 月末(2012/12)
までに結論を出そう、と決めました。
今振返ると、結論を出す時期を決めたのは良かったな、と思います。
期限があると、そこに向けて人は行動も思考も集中することが出来るからです。
大学までは、勝手に期限が設定されていましたが、社会人になると自分から期
限を作らないと、流れていってしまう。私は社会人になってはじめて、期限を
意識しました。
12 月末と決まったので、そこまでの約半年、何をしたいのかを本気で検証する
プロトタイプが始まりました。
一番良かったのは、このタイミングで、
「未来思考の会」によるダイアログを重
ねられたこと。ここで、
「手触り感のある社会」への共感と渇望を感じられたこ
とだと思います。
そしてそんな話を軸にして、毎週末、吉沢との ICJ コンセプト創造ミーティン
グを重ねました。
そこから生まれたのが、木のモデル(why、what、how)です。
多くの方にこのモデルの話をし、共感と応援の言葉をいただき、自分自身も語
る事でイメージがどんどん強くなりました。
そして、年末。多くの方と考えた、「手触り感のある社会」を実現するために、
人生をかけようと思いました。
年末に帰省した際に、私の母親にこの話をしたら、
「ふーん。いいんじゃない。」
と案外あっさり軽く受け止められたのも、ある意味いい後押しになったという
か・・・。
それ以降の半年の ICJ の取組みについては 6 月お便りで書いたので割愛します。
(もし、6 月便りをお持ちでない方は、おっしゃってくださいませ。)
2、 退職後の変化
リクルートを 2013 年 6 月末に退職し、7 月 1 日から、完全に ICJ だけの世界が
はじまりました。
正直、不安もありましたし、今でもあります。
これまでの経験上、最初の 3 ヶ月は特に苦労をし、その後 1 年くらいは割と大
変。その後どんどん好転していく、というのがよくあるパターンでした。
だから、7 月はどれほどのものか、戦々恐々というところです。
ところが、面白い事に、精神的には非常にヘルシーな日々が始まりました。
肉体的には、私も吉沢も労働意欲が高いので割と大変ですが・・・(汗)
さておき、精神的なヘルシーさというのを一番感じたのは、
「無駄なこと」を一
切やらない日常に対してです。
「あ
、この会議意味ないなぁ。」とか、「これやるの?何のために?」と思う
事が、大なり小なり日々あったのがこれまで。
今は、そんなことをやっている暇がないんです。
感覚的には、リクルートの時代、タンカーから海を眺めていたのですね。
でも今は、小型ヨットで海に漕ぎ出たわけです。
さざ波ですら、敏感に注意しますし、風の流れ(世の中の流れ)を懸命に読も
うとします。間違えたら、転覆するからです。
寝ている間も、何かかかるかもしれないと、釣り糸を海にたらします。
やる事なす事、全て、自分たちに返ってくる。
この手触り感たるや、すごいです。
毎日の積み重ねを意識し、毎日積み上がってる事を確認し、明日、そしてもっ
と先の「不可能な夢」に向けて、今日何をやるのかを考えます。
一歩一歩、手触り感のある社会ににじり寄っている感覚を持ってます。
こうやって社会と自分が近く感じるようになったことで、ちょっとした変化が。
電車で人に、当たり前の感覚として席をゆずるようになりました。
自分も社会の一部なので、目の前に立った人も自分の一部。
そんな感覚かな。うーん、自分の一部というのはさすがに言い過ぎですが、仲
間感、同じ社会に繋がってる人、くらいの認識です。
3、 2013 年 7 月の ICJ の営み
会社として
さてそんなわけで、服部がフルコミット出来るようになったので、会社として
の手続きをどんどん進めました。
①銀行口座開設
まずは、なんといっても、銀行口座開設!
1 年半前の ICJ 設立当初、住所もバーチャルオフィスで、定款も色々書いてあ
って怪しい、ということで、どこの銀行も門前払いだったのですが、再チャレ
ンジです。
三菱東京 UFJ にいたっては、1 時間プレゼンをして、
「ワールドカフェという手
法がありまして・・・。」
「Ustream ってご存知ですか?あ、そうですよね。こ
れはですね・・・・」などなど、様々な突っ込みに答え、3 度も呼び出しを受け
て書類を提出し、ようやく悲願達成です!
はっきり言って、NRI さんからの発注書が決め手でした。
本当に、良かったです。
NRI さんへの感謝は言い尽くせません。
②法的、税務的手続き
弁護士、税理士、社労士の方々との、打合せや手続きもスタートです。
これからは、毎月ちゃんと経理処理もして、お給料も発生させて。
法人としての一歩を踏み出し始めました。ベンチャーとして、こういう法律や
税務関係で頼れる顧問の方々がいるということの心強さたるや、半端ないです。
③ロゴの完成
会社のコンセプトが固まるまで、ロゴなどは作らないでおこうと決めて1年半、
ロゴ無しの名刺、facebook ページでやってきていました。
が、ようやくこのタイミングが来ました!
デザイナーさんは、ハバタクさんのロゴをデザインされた太田さんにお願いを
することに。我が儘を言って、たくさんたくさん案をいただいた上で、元気玉
を皆で作っているような、こちらのロゴに決めました。
名刺もデザインしてもらいました。
これまた悲願でした。
というのも、まだロゴの無い時代に、今回の NRI さんとの案件で新生銀行の専
務の方と名刺交換をした際、あまりの名刺のショボさに、恥ずかしく、
「絶対怪
しい会社と思われてる。。。」と心底ドキドキしたという経験があったからです。
今は、本当に誇らしい気持ちで名刺交換ができます。
名刺って、すごい存在だなと改めて感じました。
太田さんは紙のデザインも得意とされている方なので、紙質や触感にもこだわ
ってくださったので、渡した際に「素敵なロゴだね」に加えて「いい紙だね」
と言われます。
とにかく、嬉しいです。。
。
④web ページオープン
ICJ の web サイトを作るにあたって、畑中さんという、SOHO ビレッジで 1 年
前に出会った方にお願いしました。
1 年前、やりとりの早さ、的確さなど、非常に優れたビジネスマンの動きをされ
る畑中さんに感動し、お仕事をお願いしていました。
なので今回、ICJ ページを作成するにあたっても、是非畑中さんにお願いしよ
うということで、はじめてリアルにお会いすることに。
そこでびっくりです。なんと畑中さん、23 歳の大学卒業したての青年だったの
です。つまり、1 年前は大学生だったとは・・・。
そして、彼の話を聞いて、より彼と一緒に仕事をすることが楽しみになりまし
た。彼は高校時代、名門の野球高校に野球留学をする有名なピッチャーで、プ
ロの世界が間近だったのですが、怪我のために夢を断念したそうです。ならば
ビジネスの世界で、同級生以上に活躍する事を目指そうと、大学入学早々、web
ベンチャーのバイトでプログラミングやビジネスを学び、卒業後に会社をおこ
したのだそうです。まずは、資本がいらない web 制作などの仕事からスタート
して、そこでしっかり実績を作ったら次は大きく仕掛けたいと。
やはり、プロを目指した経験のある人というのは、そのどん欲さ、熱量、行動
のレベルが高いのでしょうね。
そんな畑中さんに作ってもらった web ページは、スマホでも快適にみれるレス
ポンブルデザインにしています。
現在のアクセスをみていると、4 割近くはスマホからの閲覧です。スマホ対応し
ておいて良かったです。
4、2013 年 7 月の ICJ の営み
NRI プロジェクト
NRI さんとの取組みが、いよいよ本格始動しました。
前回のお便りで、是非巻込みたいと思っていた新生銀行さんも
ご参画いただくことが決まり、非常に乗り気で、プレスリリースに至りました。
そしてそして、こちらの事業が、日経新聞 10 面に掲載されました!
ICJ は委託先なので、ICJ の名前は出なかったのですが、それでも非常に嬉しい
です。
ICJ として、実績にこちらの事業を入れられるので、信用がぐぐっと上がりま
す。
正直、この記事を読むだけでは、何をするのやらさっぱり理解出来ないので、
以下で少しご説明します。
この NRI&新生銀行の共同事業(事業名は、
「クリエイト・ユー」略して CU と
決まりました)の目指すことは、
「3 年後に、5 社の突き抜けたイノベーションを生み出す会社を育てる」
です。
突き抜けたイノベーションを生み出す会社とは、WHY をもって WHAT にとり
くみ、HOW を磨いている会社としています。
WHY というのは、個人の情熱と社会の流れ・ニーズが高いレベルで接合するも
のですので、世の中にとってイノベーションとなる核だと考えているからです。
なので、このクリエイト・ユー(CU)においては、WHY を深めることを大事
にしたインキュベーションを行おうとしています。
他のベンチャーキャピタル等との一番の違いは、メインターゲットが起業をし
たい人ではないこと、です。
起業をしようとして、自ら VC の門を叩く人以外にも、大企業の中に優秀な人
材は沢山いて、もやもやエネルギーを持てあましています。
きっかけがあれば、彼らの中にある WHY が表出し、場合によってはアントレ
プレナーへ、場合に寄ってはイントレプレナーへ、エネルギーを出せるように
なるはずです。
実際、私自身が、そうだったし、
「未来思考の会」のメンバーが変化していく様
子を目の当たりにしています。
そして、この WHY の模索、WHAT の設定、HOW を磨くことをやるために、
以下の場を提供します。
・ 様々な業界や状況にいる、何か想いを持っている人達を集めたワールドカフ
ェ
ダイアログナイト
の実施
・ 現状に自分をつなぎとめているものに構造的に気付き・解放される LEGO
serious play
の実施
・ チームを作り、実際に何かを作ってみる事で WHY を確かめる プロトタイ
プキャンプ
の実施
・ 事業計画作成、人材確保など、プロトタイプの支援 “プロトタイプアドバン
ス
・ 安全な場で、WHY を深めていける
ピアメンタリング
の実施
とまぁ、かっちり作っているように見えますが、実際はこのクリエイト・ユー
(CU)の営み自体が、我々と NRI さんとのプロトタイプだったりするので、
試行錯誤して、実験を重ねて、どうすれば本当に、イノベーションを生み出す
ような WHY を持った会社が生まれるのかを追究していこうと思ってます。
ICJ としては、この WHY,WHAT,HOW の流れによって個人が「手触り感」を
持つ社会に繋がると考えているので、この営みは、ICJ が取組みたいことその
ものだったりして、非常に非常にありがたいです。
5、2013 年 7 月 18 日、ダイアログナイト開催
そんなわけで、クリエイト・ユー(CU)の第一弾として、7/18 に最初のイベン
トを開催しました。
個人的には、今まで開催したワールドカフェの中で一番楽しかったです。
やはり、自分自身に話したいコンテンツがある、というのが大きいかと思いま
した。
また、情報提供に関して、
「ワークシフト」と「メイカーズ」を題材に吉沢が話
をしましたが、こちらについては、半年くらいこのテーマに対して議論をして
きた内容だったため、話す我々自身が実感値をもって伝えられました。
このダイアログナイトで議論された内容については、現在ブログまとめ中です。
記事を楽しみにしててください!
集団で考えたことを、集団で集約しているので、今回は(も?)めちゃくちゃ
面白いブログになりますよー。
6、今後について考えている事
① ワールドカフェを、海外の方を半分くらいお招きして、英語で開催
多様な方との社会的交流を大事にしているので、ぜひ外国人の観点も入れて
やってみたいです。
② クリエイト・ユー(CU)での取組みで、プロトタイプを始めた方とシリコ
ンバレー?アジア?にツアー
個人的に、海外に行って自分の意見をぶつけてみて、返ってくる感覚は、不
安と達成感と、刺激と観点の広がりを生み出すとてもいい機会でした。
なので、WHY をもって動き始めた方に、こういうきっかけを提供したいな
と。
③ 重厚長大への取組み
引き続き、どうこちらのマーケットに入っていくのかは模索中です。
そんなこんなで、また長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございま
した。
何か、「おいおい!」とか「それはいいね!」などなど、引っかかったところに 突
っ込みをいただけたりするととても嬉しいです。 服部
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