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記者発表資料(PDF:15KB)
牛海綿状脳症(BSE)検査を実施せずに と畜場から出荷された牛肉について 平成28年11月5日 記者発表資料 [概要] 平成28年11月4日(金)、山梨県食肉衛生検査所が10月分の牛のBSE検査実施状 況を確認したところ、検査を実施しないでと畜場から出荷された牛が1頭存在することが判 明した。 1 原 因 BSE検査が必要な48か月齢を超える牛1頭について、山梨県食肉衛生検査所の と畜検査員が誤って、検査を実施しないまま検査済み結果通知を発行したため ※BSE検査対象の牛:48か月齢を超える牛・運動障害、知覚障害等が疑われた牛 等 (牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則等) 2 検査機関 山梨県食肉衛生検査所(笛吹市石和町唐柏1028番地) 3 当該牛の情報 (1)個体識別番号 (2)出生の年月日 (3)と畜日 (4)と畜場の名称 1356631108 平成24年9月9日生まれ(と畜時49か月+10日) 平成28年10月19日(水) (株)山梨食肉流通センター(笛吹市石和町唐柏1028番地) 4 当該牛肉の措置状況 既に流通しないよう措置済み ・精肉:一次販売先で冷凍保管されていることを確認し、回収予定 ・内臓:(株)山梨食肉流通センターで廃棄済み 5 今後の対応 原因の詳細、改善措置等については、11月10日(木)までに取りまとめ、公表予定 関係者の皆様に多大な御迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげますととも に、チェック体制の強化など再発防止に努めてまいります。 【報道機関の皆様へ】 現在流通している牛肉は、と畜場法や牛海綿状脳症対策特別措置法に基づいた検 査を行った安全なお肉です。 牛の脳や脊髄などの組織は、家畜のえさに混ぜないといった規制が行われており、日 本では、平成15年(2003年)以降に出生した牛からは、BSE は確認されていませ ん。 BSE に関する正しい知識や科学的知見の普及へのご配慮をお願いします。 ○当該牛について 当該牛は、日本において平成13年の飼料規制が強化された11年後に生まれた牛であ ることから、BSE に感染している可能性は極めて低いと考えられます。 すべての当該牛肉は、既に流通しないよう措置済みです。 消費者が当該牛肉を購入、喫食することはありません。 ○同じと畜場で処理された他の牛肉について と畜場では、と畜場法施行規則に基づき、1頭ごとに施設設備、機械器具は必要な消毒 を行っていますので、他の牛肉への汚染は考えられません。 現在流通している牛肉は、すべて必要な検査を行った安全な肉です。 ○BSE について BSEは牛の病気の一つです。「BSEプリオン」と呼ばれる病原体が、主に脳に蓄積し、脳 の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などを示し、死亡します。この病気が牛 の間で広まったのは、BSE感染牛を原料とした肉骨粉を飼料として使ったことが原因と考 えられています。日本では、平成15年以降に出生した牛からは、BSEは確認されてい ません。 1995年に英国で、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者が初めて確認され、 BSEプリオンの摂取によることが示唆されています。日本では、これまでにvCJD患者が1 人確認されていますが、英国滞在時に感染した可能性が有力と考えられています。 日本は、平成25年、国際獣疫事務局(OIE)による国際的な BSE の安全性格付けの最 上位である「無視できる BSE リスク」の国に認定されています。 ○BSE 検査について 内閣府食品安全委員会では、当該牛のような48か月齢超の健康牛の BSE 検査を廃止し たとしても、ヒトへのリスクは変わらないとするリスク評価結果を、本年8月に公表して います。 (参考) 牛海綿状脳症(BSE)について [厚生労働省ホームページ] http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bse/index.html BSE の国内対策について [厚生労働省ホームページ] http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/bse/02.html BSE に関する情報 [食品安全委員会ホームページ] https://www.fsc.go.jp/senmon/prion/bse_information.html https://www.fsc.go.jp/senmon/prion/bse_information.data/bse_information_kisosiryou.pdf (問合せ先) 福祉保健部衛生薬務課 食品衛生・動物愛護担当 電話055−223−1489(内線3457)