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『香川京子と巨匠たち』 共催 東京国立近代美術館フィルムセンター FIAF賞
報道資料 2011 年 10 月 24 日 『 香 川 京 子と 巨 匠た ち 』 共 催 東 京国 立 近 代 美 術 館フ ィ ル ムセ ン ター FIAF賞(国際フィルムアーカイブ連盟賞)贈賞式のご報告 平素よりお世話になっております。第24回東京国際映にて特集上映「香川京子と巨匠たち」を東京国立近代美術館フィルムセンターと の共催で行います。香川京子さんは、数々の日本映画界の巨匠の監督作品に出演されています。その輝かしい業績を称し、今年FIAF 賞を受賞されました。本日その贈賞式が行われましたので、下記の通りご報告いたします。 ■ 日時 日時・ ・場所 ■ 登壇者 10月24日(月)10:20~ @TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 2 香川京子、FIAF事務総長(オーストラリア国立映画音響アーカイブ):メグ・ラブラム、 東京国立近代美術館フィルムセンター主幹:岡島尚志、東京国際映画祭チェアマン:依田 (敬称略) メグ・ メグ・ラブラムさん ラブラムさん: さん FIAFのバイスプレジデントの岡島尚志さんと共にFIAFを代表いたしまして、映画界における香川京子さんの長年にわ たる輝かしい業績、また、貴重な資料の提供などアーカイブ活動に協力された業績を称えます。この賞は2001年に定め、初年度の 受賞者はアメリカの映画監督マーティン・スコセッシさん、その後の受賞者は、マノエル・ド・オリヴェイラさん、イングマール・ベルイマ ンさん、ジェラルディン・チャップリンさん、マイク・リーさん、侯孝賢さん、ピーター・マグダノヴィッチさん、ネルソン・ペレイラ・ドス・サン トスさん、リティ・パンさん、そして昨年はリブ・ウルマンさんです。さまざまなかたちで映画界に貢献された方、とりわけ映画遺産の保 存活動に寄与された方に授与させていただいております。受賞者の皆様には、1000フィートのフィルム缶をかたどった純銀製賞牌 をお渡ししています。これは実際にフィルム缶を利用してデザインされたものです。本日は、この賞牌を香川さんに贈呈させていただ きます。おめでとうございます! 岡島尚志さん 岡島尚志さん: さん この賞は、素晴らしい世界の映画人が受賞しているわけですが、アジアの映画人としては3人目になり、アジア人女優とし ては、初の受賞になります。但し、日本生まれとしては初めてではありません。何故なら昨年受賞したリブ・ウルマンさんは東京生ま れだからです。 香川京子さんは、約300点の貴重な映画の資料をフィルムセンターに寄贈してくださいました。スナップ写真等の極めて稀な資料が そこには含まれています。それらは映画女優として長く活躍されてきた香川さんのキャリアの記録として重要であります。それはま た、日本映画の黄金時代、幾多の巨匠、名前をあげますと本当に長いリストになりますが、たくさんの巨匠に愛されてきた女優であ ることの証拠です。香川さんの出演作は、日本の映画芸術であるのみならず世界が宝と認める視聴覚遺産であると言って良いと思 います。香川さんの出演作品を保護し保存することは、日本と世界の映画の宝を守ることであり、日本映画の誇りを未来に継承する ことであります。FIAF賞の受賞者は皆世界の映画作品の保存を推進する象徴であり、フィルムアーキビストを鼓舞し激励する存在 でもあります。今回香川さんがFIAF賞の受賞者となられることで、香川さんはそうした偉大な意志を持つ世界の映画人に列せられ たのだと思います。おめでとうございます。 香川京子さん 香川京子さん: さん 本日は本当にありがとうございます。こんな大きな賞をいただいたのですけれど、正直申し上げましてFIAFの存在をあま りよく知らなかったんです。その知らない私がこのような賞をいただいて本当に光栄と思います。と同時に申し訳ない気持ちでおりま す。先ほども今までの賞を受けられた方々のお名前があげられましたが、そういう世界的に活躍していらっしゃる方々と肩を並べる 資格が私にあるのかしらと、とても心配になりますけれど、お手伝いするのはこの賞をきっかけにこれからだと思っております。私 は、こんなに長く仕事ができるとは思っておりませんでした。でも本当に幸いなことに素晴らしい方々に出会い、そして良い作品にた くさん出演させていただくことができて、本当に幸せだったと思っております。その長い間に、色々なスチール写真だとか、監督さんと のスナップ写真とか、そういうものがたくさん残るようになりました。それを私自身の歴史というよりも、日本の映画界の歴史を知って いただく上で少しでもお役にたてばと思って、フィルムセンターの方にお預けして参りました。 つい4日程前にフィルムセンターの分館にお邪魔して見学させていただきました。相模原の自然に囲まれて素敵な建物でした。その 中でフィルムが保管されている場所を実際に拝見して、圧倒されました。素晴らしい設備に守られてたくさんのフィルムがびっしり棚 に納められている様子は素晴らしいもので、その中で私が生まれた頃のニュースフィルムがあったりして、フィルムがここにあること がいじらしいような懐かしいような気がして胸がいっぱいになりました。皆さんのご努力で古いフィルムから現在に至るまで保管され ているということを目の当たりにして本当に感動いたしました。少しでもフィルムを大切にするという運動を少しでも多くの方にわかっ ていただけるようにお手伝いをさせていただくつもりでおります。今日は本当にありがとうございました。 依田 依田チェアマン: チェアマン 日本を代表する大女優の香川京子さんがこのようはFIAF賞をいただくということは映画の業界での国民栄誉賞と同じ であろうと認識します。香川さん、おめでとうございます。 東京国際映画祭では、香川さんには以前に審査員もお願いしております。今回は作品力の強化と交流力のよりいっそうの強化、そ して情報発信の改善の三つを掲げております。特に過去の日本の映画作品をもっと認識して、日本の映画ファンのみならず海外に 発信するということが極めて大事だと思いまして、今年は久しぶりに日本のクラシック部門の再編をいたしまして『香川京子と巨匠た ち』ということで香川さんがご出演の9作品を上映する運びとなっております。第一線で益々ご活躍いただきまして、日本の世界の香 川ファンや映画ファンに夢を送り届けていただきたいと思っております。 【お問合せ 問合せ】 東京国際映画祭事務局 コミュニケーション広報グループ 宣伝チーム TEL:03-3553-4793 FAX:03-3553-4788