...

中野区自転車利用総合計画(改正版) 中野区

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

中野区自転車利用総合計画(改正版) 中野区
中野区自転車利用総合計画(改正版)
中野区
1
中野区自転車利用総合計画目次
総合計画の見直しにあたって
1
第1章
3
はじめに
【1】計画の目的
3
【2】計画の性格
3
【3】計画の期間
3
【4】計画の対象区域
3
【5】計画の実施主体
3
第2章
自転車利用の現状と課題
6
【1】自転車利用の環境と問題点
6
1.自転車利用の現状
6
2.区内の公共交通と自転車利用
6
【2】自転車利用の検証と課題
6
1.放置自転車について
6
⑴
放置規制区域内
8
⑵
その他の区域
8
⑶
私道等への対応
8
2.放置自転車の撤去について
9
⑴
撤去の方法・区分
9
⑵
道路管理者・警察・鉄道事業者等との協力について
9
3.自転車駐車場の整備・運営について
9
⑴
自転車駐車場の整備等
10
⑵
自転車駐車場の運営
10
⑶
駅周辺の駐車場の整備
11
4.街頭での放置防止指導・啓発活動について
11
⑴
自転車整理員による指導及び警告
11
⑵
駅前放置自転車クリーンキャンペーン
11
⑶
放置自転車防止活動支援
12
5.民間自転車駐車場について
12
⑴
自転車駐車場設置(附置)義務
12
⑵
民営自転車駐車場
13
6.自転車対策事業の費用について
13
⑴
自転車駐車場運営
13
⑵
放置自転車対策
14
7.レンタサイクルの活用の可能性の検討について
15
8.自転車の走行環境整備について
15
9.利用法令・マナーの普及・啓発
16
2
第3章
計画の基本的理念
17
【1】基本的理念
17
【2】基本方針
17
1.自転車利用の環境整備
17
2.自転車利用の適正化
17
施策の体系及び内容
18
【1】施策の体系と施策の見直し
18
第4章
1.施策の改正
18
2.施策の体系
18
【2】施策の内容
19
1.自転車利用の環境整備
19
⑴
自転車駐車場の整備
19
⑵
鉄道駅周辺の駐車場の整備
21
⑶
買い物客用駐車場の整備
23
⑷
自転車走行環境の整備
26
2.自転車利用の適正化
27
⑴
放置規制の推進
27
⑵
啓発活動の推進
30
⑶
交通安全教育の推進
31
⑷
自転車利用者へのルール・マナーの普及啓発
32
⑸
他の交通手段の活用の可能性の検討
34
駅別の現状と施策
37
中野駅
38
東中野駅
46
鷺ノ宮駅
50
都立家政駅
53
野方駅
55
沼袋駅
58
新井薬師前駅
61
富士見台駅
65
中野坂上駅
67
新中野駅
69
中野新橋駅
72
中野富士見町駅
74
落合駅
76
新江古田駅
78
資 料
資料 1
各駅の自転車対策の状況
81
資料 2
自転車駐車場一覧
82
資料 3
自転車駐車場の利用手続き
83
3
資料 4
駅別自転車駐車場必要台数の考え方
4
85
総合計画の見直しにあたって
1
総合計画の見直しの目的
区は放置自転車対策や自転車駐車場整備、交通ルールの遵守・マナーの向上など、
自転車を取り巻く環境の改善及び向上のため、鉄道事業者及び、道路管理者、警察
等の関係機関・団体や区民等で構成する「中野区自転車等駐車対策協議会」
(以下、
協議会という。)に「『中野区自転車利用総合計画』策定にあたっての基本的な考え
方と同計画に盛り込むべき事項について」の諮問を行い、平成19年1月22日の
答申により「中野区自転車利用総合計画」(平成19年度から平成28年度の10
年間)を策定しました。
今回の見直しは、計画の前半が終了し施策の進捗状況と社会状況等の変化を検証
して今後の施策に反映させるため、改めて協議会に審議を委ね、後半の計画期間の
施策修正や追加、新たな課題への対策等の確認及び策定を行うものです。
2
審議の内容と課題の認識
計画の進捗状況や社会変動などによる新たな課題について検証した結果、現状で
は抜本的あるいは大幅な改定・修正を要する課題はないものの、現在の施策の強
化・拡大あるいは、長期的な対応を要するものなどの課題が認められました。
【今後も継続して取り組むべき課題の検証】
区内すべての鉄道駅周辺への自転車駐車場の整備、自転車等放置規制区域の指
定は計画を完了しました。今後は、効率的な運用を行う必要があります。
なお、自転車走行レーン等の走行環境の向上などは道路整備計画によって進め
ていくため、今後も長期的視点で継続して取り組むものとします。
【社会変動による新たな課題】
駅周辺の放置自転車については、撤去作業や放置防止指導などにより一定の効
果が得られています。しかし、近年の自転車利用の多様化から、放置の実態が午
後から夕方以降の時間帯、また、平日から土・日曜日及び祝日への変化がみられ
ます。現在の業務内容や方法を見直し、現状に即した工夫が求められます。
さらに、自転車利用の実態として、交通法規やルール・マナーを守らない危険
な走行者の増加は、深刻な社会問題となっています。また、高齢者や子どもの事
故についても、施策のなかで考慮する必要があります。
自転車利用に対する国民の目は厳しく、国はこれらの現状に適正かつ厳格に対
応するため、道路交通法関係法規の自転車利用に関する規定が改正されました。
区においても、現状の安全利用に関する普及啓発や交通規則等の安全教育に関連
する施策の実施方法を見直すとともに、強化及び拡大を図っていく必要があると
考えます。さらに、法令違反者に対する適正な取締まりも重要課題です。
【駅周辺のまちづくりの関連の課題】
中野駅周辺のまちづくり整備計画の進展に伴う駅周辺の開発により、平成24
年に中野駅北側の「中野四季の都市」が開設されました。これにより、企業や大
学が誘致されるなど、まちとしてのあらゆる面で、需要や形態が大きく変わって
1
きています。すでに中野四季の都市内外の企業や大学への通勤通学者や中野四季
の森公園への来園者の増加に伴い、中野駅周辺の自転車の乗入台数も増加してい
ます。
また、西武新宿線の連続立体交差事業では、東京都において中井駅から野方駅
区間が都市計画決定されたことにより、区としても新井薬師前駅及び沼袋駅周辺
を都市計画決定しました。今後は、駅周辺のまちづくりの進展に合わせ、適正な
自転車駐車場の整備や配置についての協議が必要です。
なお、これらの整備計画は完成までには長い期間を要し、かつ、整備後はまち
の様子が大きく変わるため、適宜、各駅の整備計画の進展と特徴に合わせ、駅別
に施策の見直しを行っていくものとします。
2
第1章
はじめに
【1】計画の目的
自転車は、子供から高齢者まで幅広い年齢層が手軽に利用できる、最も身近であ
り、走行にも二酸化炭素を排出しないなど、環境にもやさしい交通手段です。
また、利用目的の多様化により、さまざまな目的や場面において、自転車利用者
は増加しており、交通手段としての自転車利用はますます重要な位置を占めていく
ものと思われます。
一方、自転車を取り巻く環境や現状では、専用の走行レーンが未設置のため車や
バイクの通行量が多い車道を走行するなど、良好な走行環境とは言い難く、また、
交通規則を守らない危険な利用は社会問題にもなっています。
本計画は、自転車が都市における主要な交通手段のひとつとして活用されている
現状を踏まえ、駐車場施設や走行レーンなどの利用環境の整備とともに、交通ルー
ルの遵守・マナーの向上により適正な自転車利用を目指した安全利用対策を講じ、
特に、高齢者や子どもを対象とした安全利用のための啓発や教育などの対策も重要
課題と位置付け推進していくことで、自転車が関与する事故の起こらない安全なま
ちをつくることを目的とします。
【2】計画の性格
中野区自転車利用総合計画は、自転車法第 7 条第 1 項に定める自転車等の駐車対
策に関する総合計画です。しかし、計画の内容は、自転車の駐車対策のみにとどま
らず、自転車を取り巻く環境や状況などの問題を総合的に検証し策定しています。
この改定は、平成 19 年 7 月に自転車の利用環境や実態を総合的に検証し策定さ
れた「中野区自転車利用総合計画」を、同計画の趣旨に基づき、策定後概ね 5 年を
目途に社会環境の変化や施策の実施状況を踏まえ計画の見直しを行うものです。
また、本計画は上位及び関連計画である「中野区基本構想」、
「中野区都市計画マ
スタープラン」、
「中野区交通バリアフリー整備構想」、
「中野駅周辺まちづくりグラ
ンドデザイン」、
「中野区交通安全計画」等との整合・連携を確保しながら施策の指
針を示しています。
【3】計画の期間
本計画の改定後、実施期間である平成 28 年度(2016 年度)までとします。
【4】計画の対象区域
この計画の対象となる区域は、中野区全域とします。
なお、区内鉄道駅(富士見台駅を含む)周辺については、特に自転車の適正利用
および駐車場などの施設整備を進める上で重点的に対策を講じる地域とします。
※図1「中野区内の自転車等放置規制区域図」参照
【5】計画の実施主体
本計画は、自転車の利用に対する総合的な計画であり、区だけで目的を達成でき
3
るものではありません。施策の実施にあたっては、区、道路管理者、事業者、利用
者等自転車に関わる者が、連携・協力し、また、それぞれの役割に応じた責務を果
たしていく必要があります。このことから、施策の実施主体は、区は当然のことと
して、地域に関わるすべての区民や事業者とします。
図1「中野区内の自転車等放置規制区域図」
4
5
第2章
自転車利用の現状と課題
【1】自転車利用の環境と問題点
1.自転車利用の現状
手軽に利用できまた、比較的安価に購入できる自転車は、子供から高齢者まで
の幅広い年齢層に最も身近な交通手段であり、通勤・通学や買い物等、あるいは
健康づくりの一助として、さまざまな目的や場面で利用され、これからも多くの
区民に利用されるものと思います。
一方、円滑な通行の支障となる道路上への放置自転車は、撤去等の対策により
減少してきているものの、時間や場所によっては増加の傾向もみられます。
また、自転車は、自動車やバイクのように免許取得の必要が無く、交通法規の
知識がなくても技術的な運転が可能であれば利用できるため、利用上の責任や義
務の認識が疎かになる場合が見受けられます。特に、近年増加している、交通法
規の知識を習得しない利用者による歩道上での危険な運転や信号無視、左側通行
などを守らない等の行為は、交通秩序を乱すだけでなく、自転車が関与する事故
の増加につながり、大きな社会問題となっています。
平成25年1月1日現在で、中野区は65歳以上の高齢者の割合が20.2%
であり、一般の自転車利用者に対する安全教育のみならず、高齢者に対する交通
法規などの安全教育の実施も重要となっており、早急な対応が求められています。
2.区内の公共交通と自転車利用
中野区内の公共交通網は、東西方向には、JR 中央線、西武新宿線、東京メトロ
丸ノ内線、東西線の鉄道が配置されています。鉄道は運行便数も多く運行時間も
正確であるため利便性が高いため、東西方向の移動には鉄道が多く利用されてい
ます。一方、南北方向では区東部を運行する大江戸線を除き、バス交通が主な路
線であり、バスが走行する幹線道路は、朝夕の時間帯を中心に恒常的な渋滞が発
生しているため、運行時間が不確定になりやすく、その結果、駅に向かう交通手
段としての自転車利用者が多くなっています。
【2】自転車利用の検証と課題
1.放置自転車について
区内を駅周辺の通行・交通量の多い区域とその他の区域とに分け、それぞれの
状況に応じた対応を行っています。
これまでは、放置自転車の大半と思われる通勤・通学者による平日の午前中を
中心とした時間を対象にして、放置防止指導や撤去などの対策を講じてきた結果、
放置自転車は減少し一定の効果は表れてきました。(表1「放置規制区域内の放
置自転車台数の推移」参照)
しかし、近年の自転車利用者の増加(表2「放置規制区域別の自転車乗り入れ
台数の推移」参照)と利用時間の広範化により、平日の午後から夕方以降の比較
的遅い時間帯や土日及び祝日の放置が増加しており(表3「放置規制区域別の午
前午後の放置自転車台数」参照)、従来の業務作業時間や方法を実態に即した内
容に見直す必要があります。
6
7
⑴
放置規制区域内
中野区では、区内の全ての鉄道駅周辺等を自転車等放置規制区域に指定して
います。
規制区域内は、道路等を放置防止指導員による巡回により自転車の放置防止
及び自転車駐車場の利用案内を行うとともに、放置自転車の撤去により駅周辺
の道路への放置自転車を減少させ、安心安全に通行できる道路環境の実現を目
指しています。(表4「放置規制区域別の放置自転車撤去台数」参照)
⑵
その他の区域
規制区域外の道路に対しては、駅周辺と異なり交通量も多くない道路である
ため、規制区域とは異なった対応を行っています。
放置防止指導員による巡回を行っていないため、区民、警察署などからの陳
情を受け、警告後、継続して7日間の放置を確認した後、撤去を行っています。
⑶
私道等への対応
住宅、店舗等の敷地内、私道などの私有地については、その土地の所有者、
管理者に維持・管理義務があるため、原則として区は、撤去や放置防止指導を
行いませんが、規制区域内の鉄道駅付近の裏路地、商店街内の私道などへの迷
惑放置に対する撤去相談が多く寄せられます。
区では、公共性が高い不特定の方が自由に通行できる開放された私道に対し
ては、地権者全員による撤去の依頼と承諾が得られた場合(承諾私道)に、公
道と同様に撤去・放置防止指導を行っています。
ただし、区による撤去・放置防止指導は、道路の通行等の支障となっている
放置自転車を取り除くものであるため、土地の所有者等の置いた自転車も撤
去・放置防止指導の対象となります。
≪主な相談内容≫
・自宅(マンション)敷地に自転車を放置され、区で撤去してほしい。
・私道は即時撤去されないため通勤・通学者が放置するので、定期的に見
回りと撤去をしてほしい。
・(店舗前の私道上)自分の自転車や客の自転車以外を撤去してほしい。
8
≪主な私道の承諾状況≫
中 野 駅 周 辺:中野駅南西のレンガ坂付近3か所
中野駅北東の商店街内通路3か所
東 中 野 駅 周 辺:西口改札の南側JR所有通路
中 野 坂 上 駅 周 辺:青梅街道・山の手通り交差点のメトロ入口付近2か所
新 中 野 駅 周 辺:青梅街道・中野通り交差点のメトロ入口付近3か所
野 方 駅 周 辺:野方駅改札、商店街付近2か所
沼 袋 駅 周 辺:沼袋駅改札付近商店街に隣接する通路数か所
新井薬師前駅周辺:新井薬師駅前商店街に隣接する通路3か所
2.放置自転車の撤去について
⑴ 撤去の方法・区分
平成 14 年 5 月から連日撤去を行っています。平成 22 年 5 月に区内、14 箇所の
全ての鉄道周辺を自転車等放置規制区域に指定化が完了しました。
放置自転車の撤去は原則として次のような区分で行います。
◆即時撤去…規制区域内の撤去(中野区自転車等放置防止条例第 24 条)
◆臨時撤去…規制区域外で大量の放置により危険な状態又は危険な状態になる恐
れが大きいと認められるときの撤去(第 25 条第 1 項 1 号、2 号)
◆長期撤去…継続して 7 日以上放置されている自転車の撤去(同条第 1 項 3 号)
◆道路上のごみ状自転車の撤去…道路管理者が処理
◆ごみ集積所に放置されたごみ状自転車…清掃事務所が処理
◆私道・民有地・公共用地の放置自転車…それぞれの管理者や所有者が処理
⑵
道路管理者・警察・鉄道事業者等との協力について
自転車法では、地方公共団体、道路管理者、警察、鉄道事業者は相互に協力し
て道路上の自転車等の整理、放置自転車等の撤去に努めるものと定めています。
(自転車法第 5 条第 6 項)
道路上への自転車の放置に対する諸問題の解決は、区のみで行うことができる
ものではないため、今後も、関係機関による協議と協力を行いながら、対処して
行く必要があります。
3.自転車駐車場の整備・運営について
自転車駐車場の整備については、区内駅周辺で最後まで自転車駐車場が整備され
ていなかった新中野駅周辺に、平成 21 年 7 月に鍋横自転車駐車場(250 台)、平成
22 年 4 月に杉山公園地下自転車駐車場(240 台)の 2 か所の自転車駐車場の設置に
より、区内全ての駅周辺への区営自転車駐車場の整備を完了し整備目標を達成しま
した。
(資料1「各駅の自転車対策の現状」
・資料2「区営自転車駐車場一覧」参照)
現在、29 か所の自転車駐車場(整理区画を含む)を運営しており、駅周辺への
自転車利用の利便性の向上と放置自転車の解消に役立っています。
また、自転車駐車場収容率については 92%と当初の目標をほぼ達成しています。
※自転車駐車場収容率=駐車場収容台数/(駐車場収容台数+放置自転車)
(平成 25 年度 10 月調査時点:収容台数 12,412 台、放置台数 1,066 台)
しかし、現在も西武線沿線の鷺宮駅北側など、一部では自転車駐車場が不足ぎ
みのエリアがあり、引き続き、満車状態の解消に向け増設整備が必要です。
9
⑴
自転車駐車場の整備等
平成 25 年 4 月 1 日現在、区内 13 駅周辺に 29 か所、収容台数合計約 15,700 台
の自転車駐車場を設置しています。
≪自転車駐車場等の整備状況(平成 19 年度以降)≫
平 21. 7. 1 鍋横自転車駐車場(250 台)…新設
平 21.11. 1 新井薬師北自転車駐車場(130 台)…増設
平 22. 4. 1 杉山公園地下自転車駐車場(240 台)…新設
平 22. 4. 1 中野西自転車駐車場(665 台)…中野駅周辺地区整備に伴う中野駅
北口中央自転車駐車場の一部閉鎖に伴う代替として新設
平 23. 4. 1 中野駅北口中央自転車駐車場バイク置場(33 台)…中野駅周辺地区
整備に伴う中野駅北口中央自転車駐車場の一部閉鎖に伴い閉鎖
平 23.10.20 中野けやき通り自転車駐車場(800 台)…中野駅周辺地区整備に伴
う中野駅北口中央自転車駐車場の一部閉鎖に伴う代替として新設
平 23.11. 1 中野けやき通り自転車駐車場バイク置場(33 台)…中野駅周辺地区
整備に伴う中野駅北口中央自転車駐車場の一部閉鎖に伴う代替と
して新設
⑵
自転車駐車場の運営
駅周辺への自転車駐車場の整備を進めるとともに、放置自転車対策としての
撤去を連日行ってきた結果、着実に利用者数は増加しています。
一部の駅周辺では、利用率が 100%を超える駐車場もあります。
※ 利用方法については、資料3「自転車駐車場の利用手続き」参照
① 有料制自転車駐車場
平成 18 年度以降、自転車駐車場の利用者数及び利用率とも増加しています。
なお、新中野駅周辺では、平成 22 年の鍋横及び杉山公園地下の 2 か所の駐
車場の開設と放置規制区域化による即時撤去で不要な利用者数が減少し、利用
率が低くなり、中野駅北口においては、中野駅周辺まちづくりの進捗により、
中野駅北口中央自転車駐車場の縮小と代替の仮設自転車駐車場が開設された
ことによる利用率低下がありますが、全体の利用者数は概ね増加しています。
区内駅への乗入れの傾向として、区の北側や練馬区など北方面からの乗入れ
が多いため、西武新宿線各駅と中央線の北側に設置した駐車場は利用率が高く、
鷺宮駅北や中野駅周辺の駐車場など利用率が 100%を超える駐車場もあります。
一方、南部地域は新宿などの都心に近いため、区内駅を経由せず、自転車や
バスなどを利用して都心方向に向かう区民が多いため、駐車場の利用率が比較
的低い傾向があると思われます。
利用形態は、定期(1 か月または 3 か月)及び 1 日利用があります。
②
登録制自転車駐車場
区有地が確保できていないため、駐車場用地を民間から賃借し暫定的に整備
した自転車駐車場です。
現在 2 か所(新江古田、中野富士見町)を設置しており、平均利用率は高く平
成 18 年以降、利用率は 100%を超える状況です。
利用形態は、原則として 4 月から 1 年間の年間利用登録制の駐車場です。
10
③
自転車等駐車整理区画
道路上の一部を暫定的に整備した自転車駐車場です。
現在 5 か所(沼袋南、落合、東中野東、野方(北・南))を設置しており、
利用率が 100%を超える駐車場もあります。
利用形態は、原則として 4 月から 1 年間の年間利用登録制ですが、利用率が
低い沼袋南と他に駐車場がない落合については、1 日利用も認めています。
④
自転車駐車場内の放置自転車の移送
自転車駐車場の無断利用や、定期利用期間が過ぎての利用、1 日利用で料金
未納のまま駐車し続けているなどの不正利用に対しては、まず、適正な利用を
促すため、注意札を貼り適正利用を呼びかけています。注意札による呼びかけ
にもかかわらずそのまま利用し続けている場合は、自転車に施錠等を行い、一
定期間保管した後、自転車保管場所に移送します。
移送後の返還には、放置自転車と同様に撤去手数料が必要です。
⑤
定期利用者の防犯登録の確認
今後は、駐車場利用者の適正な管理、盗難等への対応などの安全管理のた
め、定期利用登録時の防犯登録の記載を進めていく必要があります。
⑶
駅周辺の駐車場の整備
駅周辺の自転車駐車場の整備は、まちづくりの進展に併せた全体の計画の中で
関係機関との協議を行いながら実現していくため、その規模も大きく、計画から
完了まで長期間を要します。したがって、区は引き続き協議の場を通じて協力を
求めることが必要です。
4.街頭での放置防止指導・啓発活動について
規制区域内においては、自転車放置防止指導員による区域内巡回による放置防止
指導と駐車場利用案内、地元団体・警察署との協力による駅前放置自転車クリーン
キャンペーンを行っています。
地元の地域団体の支援活動として行っていた放置自転車防止活動支援(クリーン
作戦)については、規制区域外の住宅街への放置自転車の撤去(長期撤去)の強化
に実施形態を変更し行っています。
⑴
自転車整理員による指導及び警告
道路への放置自転車の減少と安全に通行できる道路環境の実現のため、規制区
域内の道路を巡回しながら、自転車利用者へ放置しない呼び掛けや駐車場の利用
案内及び、放置自転車の撤去のための警告などの指導・啓発活動(放置防止指導)
を行っています。
業務については、全て民間の事業者に委託しており、駅周辺の交通量や放置状
況、駅の規模等により 1 名~数名を配置し、中野駅周辺については十数名を配置
して業務を行っています。
⑵
駅前放置自転車クリーンキャンペーン
関係機関等が相互に協力して、歩行者や緊急自動車等の通行を阻害するととも
に、街の美観を損ねる放置自転車問題を広く都民に訴えるため、駅前放置自転車
11
クリーンキャンペーン(以下「キャンペーン」という。)を実施しています。
(表5「駅前放置自転車クリーンキャンペーン実施状況」参照)
・昭和 59(1984)年から毎年、都内全域で都・区市町村・警視庁などが実施。
・昭和 60 年からは首都圏駅前放置自転車クリーンキャンペーンとして、埼玉
県、千葉県、神奈川県及び政令指定都市も参加し、統一して実施。
・実施時期は、平成 8 年以降は 10 月 22 日~10 月 31 日の期間で実施。
・中野区では、町会や商店会、鉄道事業者、警察署などと連携して実施してい
ます。
⑶
放置自転車防止活動支援
従来、町会・自治会、商店会等の地域団体や住民団体などが自転車放置防止活
動の一環として集めた、地域内に放置されたごみ状自転車の処分等を行う支援
(トラックの借上げと処分)活動は、ごみ状自転車の収集を長期間放置された自
転車の撤去と併せて、区が直接行うよう実施体制を強化・変更して行っています。
5.民間自転車駐車場について
店舗などの商業施設や学校・病院への来客者による道路上への自転車の放置を防
ぐため、一定規模以上の施設を新築または増築する場合、施設の規模に応じて自転
車の駐車施設を設置する義務を課しています。
⑴
自転車駐車場設置(附置)義務
自転車法第 5 条第 4 項及び中野区自転車等放置防止条例第 11 条に基づき、商
業地域及び近隣商業地域に建設する一定規模以上の百貨店・スーパー等の小売店、
12
金融機関、パチンコ屋等の遊技場、スポーツ・文化施設など、多数の自転車利用
者が利用する施設等には、自転車駐車場の設置を義務づけています。
平成 21 年 1 月に対象となる施設を拡大するため、対象となる最小の面積を 2
分の 1 に引き下げました。
⑵
民営自転車駐車場
①
民営自転車駐車場の設置状況
民間の事業者の運営による自転車駐車場が見られます。現在、中野区内の民
営自転車駐車場は、現在 12 か所把握されています。
中野駅 4 か所(約 330 台)、富士見台駅 1 か所(約 30 台)、鷺ノ宮駅 4 か所(約
570 台)、新井薬師前駅 1 か所(約 30 台)、中野坂上駅 2 か所(約 270 台)。
民営事業者による自転車駐車場は経営的に成り立たつ見込みが無ければ設
置されません。そのためには、駅周辺への自転車の乗り入れ状況と利用の実態、
既存の区営自転車駐車場の設置・利用状況から、新たな自転車駐車場の需要を
見定めなければなりません。このためには、撤去・放置防止指導などの放置自
転車対策を強力に推進し道路への放置ができない環境を作り、自転車駐車場の
需要を作る必要があります。
②
中野区民営自転車駐車場設置費補助制度
・根拠法規…中野区自転車等放置防止条例第 35 条、中野区民営自転車駐車場
設置費補助要綱
・補助対象…おおむね 50 台以上の自転車駐車場を対象に、その建設費を補助
(基準額の 1/2)するものです。
平成元年 12 月に制度を創設し、現在までに 2 件の実績がありました(1 件
廃止しています。)。
6.自転車対策事業の費用について
中野区の自転車対策は、自転車駐車場の運営に要する経費と、放置自転車対策に
要する経費とで運営しています。
厳しい財政状況のなかで、常に業務の見直しを行いながら、さらなるコストの削
減と効率的な運営が求められています。
(平成 24 年度:歳出約 4 億円、歳入 4 億 21 百万円)
(平成 18 年度:歳出約 4 億 1 百万円、歳入 3 億 35 百万円)
⑴
自転車駐車場運営
(平成 24 年度:歳出約 2 億 55 百万円、歳入約 2 億 63 百万円)
(平成 18 年度:歳出約 2 億 49 百万円、歳入約 2 億 73 百万円)
区内の区営自転車駐車場は、施設の効率的な運営とコストの削減のため、全て
民間の業者に委託して運営しています。委託業者は、公益社団法人シルバー人材
センターの他、入札により受託事業者を選定しています。
また、従来から自転車駐車場の需要に応じた駐車場の配置を行うとともに、委
託業務の見直しを進めてきましたが、さらに効率的な運営とコストの削減を図っ
ていく必要があります。
13
①
有料制自転車駐車場:22 施設(平成 25 年度)
中野駅北口中央、中野駅北口西、中野南、中野西、中野けやき通り、東中野
駅、東中野南、鷺宮南、鷺宮東、鷺宮北、都立家政北、都立家政南、野方第一、
野方第二、沼袋第一、沼袋地下、新井薬師北、新井薬師南、鍋横、杉山公園地
下、中野坂上駅、中野新橋駅、
② 登録制自転車駐車場:2 施設・整理区画:4 施設(平成 25 年度)
・登録制自転車駐車場 2 か所(新江古田、中野富士見町)
・整理区画 5 か所(沼袋南、落合、東中野東、野方東(南・北))
③ 夜間警備業務委託
中野駅北口中央自転車駐車場及び地下自転車駐車場(東中野駅、中野坂上駅、
沼袋地下)については、有人夜間警備を警備会社に委託しています。
④ 利用料の負担
自転車駐車場利用者には受益者負担の考えに基づき、定期利用、1 日利用な
ど利用形態に応じた利用料金を負担していただいています。
⑵
放置自転車対策
(平成 24 年度:歳出約1億 45 百万円、歳入約 97 百万円)
(平成 18 年度:歳出約1億 52 百万円、歳入約 62 百万円)
道路上に放置された自転車は、警告後、撤去を行います。撤去された自転車は、
自転車保管場所に搬入され、一定期間保管しながら、所有者の申し出により撤去
手数料を徴収したうえで返還します。保管期限内に返還されなかった場合は、原
則として売却を行いますが、売却できなかった自転車は、産業廃棄物として破砕
処分を行います。
①
放置防止指導業務
道路への放置防止の強化は、平成 14 年以降緊急雇用創出事業補助金を活用
して行ってきました。しかし、補助金が平成 24 年度で廃止されたため、今後
は、業務の効率化を図りながら執行して行く必要があります。
また、平成 23 年度から、放置防止指導業務に加えて、駅周辺の環境美化の
ための吸い殻、紙くずなどのゴミ拾い作業を兼ねて行っています。
② 撤去業務
従来撤去作業は、職員が撤去監督者として現場に立ち会い、指示を行いなが
ら受託事業者の作業員が自転車の撤去・トラックへの積み込みを行っていまし
た。そこで、平成 24 年度から撤去業務のコスト削減と効率的な業務執行を目
指して、執行方法を検討・見直しを行い、撤去監督業務を含めて撤去作業は全
て民間事業者に委託して行っています。
③ 自転車保管場所運営業務(保管・返還)
撤去台数の減少に伴う施設の効率的運営とコスト削減を図るため、平成 20
年度に鷺宮東、23 年度に宮園の各保管場所を 1 か所ずつ、計 2 か所を削減し、
平成 24 年度から 4 か所の保管場所で運営しています。
④ 撤去費用の負担
中野区では、道路上に放置された自転車の撤去・保管に要する費用は、原因
者負担の考えに基づき所要の経費を算定し、自転車の返還時に所有者から撤去
14
費用として徴収しています。(自転車法第 6 条第 5 項)
撤去費用は、平成 12 年 7 月に 3,000 円から 5,000 円に改定しています。
⑤ 撤去した自転車の処分(売却・破砕・リサイクル)
撤去した自転車は、公示の日から 6 か月経過しても返還されない場合は、所
有権は区に帰属することとなります。(自転車法第 6 条第 4 項)
しかし、6 か月間保管し続けることは保管場所のスペース、管理に経費を要
するなどの費用を要するため、条例に基づく規則で保管期限を定め、保管期限
内に返還できなかった自転車については、原則として売却することとし、状態
により売却できないものについては、産業廃棄物として廃棄処分を行います。
(自転車法第 6 条第 3 項)
なお、売却可能な自転車のうち一部については、リサイクル事業(中野区自
転車リサイクル事業実施要綱)として公益社団法人シルバー人材センターに無
償で譲渡しています。
⑥ 自転車保管場所の確保
現在 4 か所で運営しています。しかし、中野五丁目自転車保管場所は、福祉
施設建設予定地(着工は未定)を利用した暫定施設であり、中野自転車保管場所
についても、囲町地区の再開発が予定されています。放置自転車対策事業を安
定して行うためには、撤去した自転車の保管場所の恒久的な確保は必須である
ため、開発にあたっては事前に代替え地を確保しなければなりません。
自転車保管場所(平成25年4月 1 日現在)
保管場所名
所在地
収容台数
中野自転車保管場所
中野 4-14
1,300
上鷺自転車保管場所
上鷺宮 5-6
700
中野五丁目自転車保管場所
中野 5-3
1,000
沼袋地下自転車保管場所
沼袋 1-34-14
250
7.レンタサイクルの活用の可能性の検討
レンタサイクルについては、他の自治体における実施状況、民間事業者の参入状
況、駅周辺等への自転車の利用実態等から検証した結果、現在の時点では、利用方
法、運営経費・方法などの面から、区が導入することのメリットは薄いため、引き
続き実施の検証は継続して行くものの、今後は自転車の適正利用の観点から、他の
交通手段の活用についての検討を中心に行うこととします。
8.自転車の走行環境整備について
中野区内では、環状六号線(山手通り)全域と中野四季の都市内の新設された区
画街路に自転車通行帯が整備され、良好な走行環境が実現しました。
今後も道路管理者(都道については東京都、区道については中野区以下。道路管
理者という)と交通管理者(警察署以下。交通管理者)の協力を得て、自転車の乗
り入れが多い区域や交通量の多い道路などで自転車通行帯、自転車走行レーン等の
整備が可能な路線を抽出し整備を進め、自転車の走行環境の向上を目指します。特
に自転車の乗り入れが多い中野駅周辺については、重点的な整備が必要となってい
ます。
15
また、近隣区との接続などを含め、広域的な自転車ネットワークを形成していく
ための仕組みづくりを都や国へ求めていく必要があります。それを踏まえ、区の自
転車ネットワーク計画についても検討していく必要があります。
9.利用法令・マナーの普及・啓発
中野区内では平成 22 年以降、交通事故全体に占める自転車の事故関与率が毎年
40%台と高い割合で推移しています。区では、警察署、交通安全協会など関係機
関や地域住民と連携、協力のうえ駅頭でのキャンペーン活動、子ども向けの交通
安全教室、さらには平成 25 年度より一般向けの自転車安全利用講習会を開催す
るなど、啓発活動に努めてきました。今後も参加者が集まりやすい講習会の開催
など啓発方法を工夫して行く必要があります。
また全国的に自転車利用者が加害者となり、高額な賠償責任を負う事故事例が
発生していることを受け、賠償保険加入の重要性を周知啓発していく必要があり
ます。
16
第3章
計画の基本的理念
【1】基本的理念
自転車は都市における主要な交通手段の一つです。
利用者は、利用にあたって車両を運転していることの自覚と責任をもち交通法
規とマナーを守り、安心・安全に利用することが求められます。
このため、道路管理者、警察、鉄道事業者、施設設置者、その他自転車に関わ
る者は、それぞれの役割に応じた責務を果たしていくものとします。
【2】基本方針
1.自転車利用の環境整備
区内のすべての鉄道駅周辺に自転車駐車場の設置を行い整備は終了しました。
しかし、自転車利用者や午後から夕方以降の遅い時間帯への放置の増加などの
新たな利用上の問題がみられることから、今後も引き続き、道路管理者・鉄道事
業者等の協力により、適正な台数と施設の配置を行うと共に、商店街は、買い物
客用の駐車場の設置に努めることとし、区は駐輪需要に応えるため、民間事業者
が行う自転車等駐車対策関連事業の支援を行います。
さらに、条例にもとづく附置義務は、対象施設・設置方法等を再検討し、適正
な自転車駐車場の確保に努めます。
加えて、自転車の走行環境を向上するため、自転車走行レーン等の整備に努め
るとともに、改正道路法施行令の趣旨を踏まえ、通行等の妨げにならない範囲で
歩道上の自転車駐車場の設置にも努めます。
2.自転車利用の適正化
区内のすべての鉄道駅周辺に放置規制区域を設定しました。
今後も自転車駐車場の利用状況に応じて、利用登録や利用料金の見直し等を行
い、自転車駐車場への利用誘導や適正な運営に努めます。
放置自転車の撤去や保管等に要する経費は、区からの経費支出を伴うため、常
に節減に努めるとともに、原因者負担の考えに基づき、適正な費用の負担を放置
者に求めていきます。
適切な自転車利用を促すため、利用者の責務を明確にするとともに、警察署と
の協働により、家庭や学校等の教育機関でのマナー啓発や指導の充実を図ります。
また、駅周辺など特に乗入れが多い地域については、近距離での利用自粛や自
転車に代わりうるバス等の他の交通手段の利用環境の向上にも努めていきます。
17
第4章
施策の体系及び内容
【1】施策の体系と施策の見直し
1.施策の改正
⑴
自転車利用環境整備
自転車の駐車場の確保などの環境整備は完了しました。しかし、自転車利用
者や午後から夕方以降の遅い時間帯への放置の増加などの新たな利用上の問
題がみられることから、今後も引き続き、駅周辺の開発や道路整備に合わせた
適正台数の確保と配置を目指すと共に、商店街は、買い物客用の駐車場の設置
に努めることとします。
また、走行環境の整備として、道路管理者、警察署と協力して、自転車通行
帯、自転車走行レーン等の設置を目指します。
⑵
自転車利用の適正化
放置規制区域の指定は完了しました。ただし、近年の放置の状況が変化して
いる実態を踏まえ、それに即した対応方法を工夫します。
交通法規を順守した事故のない安全な自転車利用の社会を目指すため交通
安全教育、自転車利用者へのルール・マナーの普及啓発を推進します。また、
交通法規の違反者に対する適正な取り締まりも強化します。
レンタサイクルについては、検証は継続しますが、施策の体系としては、近
距離利用の自粛、バス等の交通手段の利用の呼びかけなどの、適正利用を検証
します。
2.施策の体系
自転車利用の環境整備
自転車利用の適正化
自転車駐車場の整備
放置規制の推進
鉄道駅周辺の駐車場の整備
啓発活動の推進
買い物客用駐車場の整備
交通安全教育の推進
自転車利用者へのルール・マナーの
自転車走行環境の整備
普及啓発
他の交通手段の活用の可能性の
検討
18
【2】施策の内容
1.自転車利用の環境整備
⑴
自転車駐車場の整備
[当初の事業計画]
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度~
平成 23(2011)年度
平成 28(2016)年度
○駐車場の整備をします。
新中野駅(450台)
○自転車駐車場収容率を向上させます。
公共自転車駐
収容率 90%
収容率 93%
車場の整備
○現在の駐車場の収容台数の増加を図ります。
○障害者、高齢者に利用しやすい駐車場を整備します。
施策名
○短時間無料駐車を検討します。
国、都の補助制
度 の 積 極 的 活 ○補助制度を積極的に活用して、区の負担を減らします。
用
鉄 道 事 業 者 と ○駐車場整備に係る協議
の協議
を継続します。
○協議の結果を踏まえ、実効
性のある対策を行います
道路管理者(東 ○都道の管理者である東京都と連携を図りながら、駐車
京都)との協議
場整備を行います。
[施策の検証と課題]
① 公共自転車駐車場の整備
○ 駐車場の整備
新中野駅周辺に鍋横自転車駐車場及び杉山公園地下自転車駐車場の2
か所を設置し、区内全駅周辺への自転車駐車場の整備計画を完了しました。
今後は利用者の移動動線などを考慮した適正な配置を検討して行く必
要があります。
完了後の設置数:鉄道駅13駅 駐車場数29か所
○ 自転車駐車場の収容率の向上
平成25年10月現在で92%と目標をほぼ達成しています。
引き続き現状を維持するよう努力して行きます。
収容台数 13,478 台・放置台数 1,066 台
※
自転車駐車場収容率=自転車駐車場収容台数/ (自転車駐車場収容台数+放置自転車)
○
駐車場の収容台数の増加
不足していた駅のうち、中野駅、新井薬師前駅については既存の駐車場
の規模を拡大し、収容可能台数を増加し満車状態は解消しました。
鷺ノ宮駅の北側の区域については、区営自転車駐車場以外に鉄道事業者が
設置した駐車場、民間事業者が設置した駐車場があるものの、駐車場が不
足しています。駐車需要、放置状況、乗り入れ台数の状況を十分把握し、
19
引き続き自転車駐車場の整備をしていく必要があります。
○ 障害者、高齢者に利用しやすい駐車場の整備
ラック式の駐車場には一部に平置きの特殊車両スペースを配置しまし
た。また、中野駅北口の一部には、容易に上段ラックを上下に移動できる
可動式2段ラックを設置しました。
○ 短時間無料駐車の検討
現在、短時間無料の駐車場は設置していません。
買い物などによる短時間の自転車利用の実態等を鑑みると、無料駐車は
多くの需要があると思われますが、現在利用率が高い駐車場で実施可能で
あるか、また、指定管理者による運営を含めた今後の駐車場の運営方法の
見直しに合わせ、検討を行う必要があります。
②
補助制度の積極的利用による区の負担の減少
中野駅北口中央自転車駐車場、鍋横自転車駐車場の整備において、「各区
独自事業支援に関する助成金」を活用し整備しました。
③
鉄道事業者との協議
東中野駅西口整備では協議の結果、駅前広場地下自転車駐車場が計画され、
整備が進められています。
他の駅についても駅周辺の再開発等の進展に合わせた協議を行うことが
必要です。
④
道路管理者(東京都)との協議
平成18年以降は道路上の駐車場は整備していません。
当面、道路上への駐車場の設置の予定はありませんが、今後も、設置が必
要な場合は、適宜、協議を行います。
[今後の施策の方向]
今後は、自転車の利用しやすい環境の実現のため、自転車駐車場の必要台数
の確保と適正な配置など、整駐車環境の向上に努めます。
このため、道路管理者・鉄道事業者等の協力により、道路上への駐車場の設
置や、鉄道駅周辺の開発等に合わせた自転車駐車場の適正な駐車台数の確保と
配置の整備を行います。
[施策の内容]
① 公共駐車場の整備
・ 効率的な自転車駐車場運営を行うとともに、利用者にわかりやすい案内
板、誘導サインの整備、バリアフリーの観点からハンディキャップを持っ
た人々に出入口付近や低層部の優先的利用などの配慮と、ラックの操作性
の向上や車路幅の拡大などにより、利用しやすい自転車駐車場を目指しま
す。
・ 自転車の適正利用を目指すとともに、駐車場の適正な収容台数を確保し
ます。
・ 短時間無料駐車については、現状の駐車場の利用率や収容可能台数など
20
の利用状況等から判断すると、既存の利用率が高い駐車場での実施は困難
であると思われます。利用率が低い駐車場での実施の可能性を含め、指定
管理者による駐車場の運営など運営方法の見直しのなかで検討すること
とします。
②
国、都の補助制度の積極的活用
駐車場整備を行う場合は、街路事業(国)、特定交通安全施設等整備事業
(国)、東京都自転車駐車場設置費補助事業などの国、都の補助制度を積極
的に活用します。
③
鉄道事業者と協議
各駅の実態に即して、自転車法及び運輸省(現国土交通省)の通達に基づき、
自転車駐車場の整備について鉄道事業者と協議するとともに、協議の結果を
踏まえ、実効性のある対策を行います。
④
道路管理者との協議
区は、道路管理者(都道においては東京都、区道においては区)と連携を
図り、自転車駐車場整備を始めとする放置自転車対策に取り組みます。
⑵
鉄道駅周辺の駐車場の整備
本計画は平成 28 年度までの施策と方向性を定めるものです。鉄道駅周辺の
整備は、整備計画等の進展に伴って協議が進むため、整備終了までに長期間を
要します。したがって、施策の内容・方向については、区の基本的な計画に対
する姿勢を定めるものとします。
[施策の方向]
区は鉄道事業者に対して、自転車法第5条第2項に基づく積極的な協力を
求めます。
中野区自転車等駐車対策協議会答申(平成 18 年度)の「区は、自転車駐
車場の整備のため、さらに鉄道事業者と協議し、対策の実効性を上げるため
に次の段階へ進むことを検討すべきである。」との趣旨を踏まえ、鉄道事業
者と協議の場を設け、継続して協議を行っていきます。
[施策の内容]
区は、中野駅周辺や西武線沿線のまちづくり整備計画等の関係事業の進捗
や、関係者との合意事項等を踏まえ、「鉄道事業者の自転車駐車場整備への
積極的な協力」について、鉄道事業者との協議の場を設け、継続して協議を
行っていきます。
また、鉄道事業者は、自転車法第 5 条第 2 項、中野区自転車等放置防止条
例に基づき、自転車駐車場整備の整備について区と協議します。
21
鉄道駅周辺の自転車駐車場設置についての協力
【西武鉄道㈱】
鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅では、西武新宿線沿線まちづくりの整備計画の進
展に併せて、鉄道事業者の協力による自転車駐車場の設置等について、区と鉄道事
業者は協議します。
沼袋駅、新井薬師前駅では、西武鉄道新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差
事業の進展に併せて、連続立体交差事業完了後の鉄道事業者の協力(跡地利用)に
ついて、
「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要綱及び細目要綱」
に基づき、東京都、区と鉄道事業者は協議します。
【東日本旅客鉄道㈱】
中野駅では、中野駅地区整備や中野駅周辺のまちづくりの進展に併せて、自転車
駐車場設置への協力について、区と鉄道事業者は協議します。
東中野駅では、駅前広場等の放置自転車対策について、区と鉄道事業者で協議し
ます。
【東京地下鉄㈱】
中野富士見町駅南側敷地の一部の自転車駐車場用地としての利用を継続します。
新中野駅・中野富士見町駅・中野新橋駅周辺等で、自転車対策のキャンペーンの
際に協力します。
【都営地下鉄】
都営大江戸線工事の際の地下空間を、自転車駐車場用地として提供しました。
東中野駅・中野坂上駅周辺等で、自転車対策のキャンペーンの際に協力します。
22
⑶
買い物客用駐車場の整備
[当初の事業計画]
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度~
平成 23(2011)年度
平成 28(2016)年度
買い物客用駐車 ○商店街等による買い物目的等の自転車利用者のため
スペースを確保
の駐車スペースを呼びかけます。
商店街等による
○商店街等による買い物目的等の自転車利用者のため
秩序ある駐車の
に自転車の整理・誘導等を行います。
誘導
○対象施設を拡大し、実効
性を高めます。
附置義務制度の
○条例施行以前の既存施設
強化
について、協力義務を拡大
します。
施策名
[施策の検証と課題]
①
買い物客用駐車スペースを確保
関係商店等と協議の結果、中野駅周辺に 2 か所設置しました。
設置には場所の確保、設置経費など商店街の負担が求められるため、短期
間での整備は困難ですが、引き続き呼びかけと協議を行う必要があります。
②
商店街等による秩序ある駐車の誘導
関係機関との協議の結果、中野駅周辺の 2 店舗で整理・誘導員が配置され
ています。
小規模の商店等への買い物のための店舗前への放置に対する整理・誘導員
の配置は、雇用経費の負担等の問題もあり、時間がかかりますが、引き続き
協力を求める必要があります。
③
附置義務制度の強化
一定規模以上の商店等の集客施設への自転車利用者による道路等への放
置を防止するため、一定規模以上の施設に自転車駐車場の設置を義務付けて
います。しかし、対象外の小規模施設などにおける放置防止及び対策が必要
となり、また、商店等への駐車場の設置を実効性あるものとするため、当初
の計画に基づき、平成21年1月に、従来の対象となる施設の面積を2分の
1に引き下げました。
この附置義務制度の強化により、平成22年度以降受付けた23施設
1,766 台収容のうち、6施設の約100台分が設置されました。
今後は、さらに実効性を高めるため、放置や自転車利用の状況を検証する
必要があります。
[今後の施策の方向]
附置義務制度については、現行より小規模な商店等を対象とするため、平
成21年 1 月の条例改正に続き、現在対象となっている施設以外で、道路に
自転車が放置される店舗などの施設の追加を検討するとともに、駐輪需要に
23
応えるため、民間事業者が行う自転車等駐車対策関連事業の支援をします。
施設や商店街への対応としては、放置自転車が集積する原因となっている
施設や商店、商店街へ自転車対策への協力への呼びかけを行います。
[施策の内容]
①
買い物客用駐車スペースを確保
商店街等による買い物目的等の自転車利用者のための駐車スペースを確
保することを呼びかけます。
②
商店街等による秩序ある駐車の誘導
商店街による買い物客への秩序ある駐車の呼びかけ(利用マナー)と店舗
付近への駐車した自転車の整理を呼びかけます。
③
附置義務制度の強化
現行の附置義務対象施設以外で放置や自転車利用者が多い施設の追加を
検討します。
附置義務条例制定以前に立地している既存施設等に対しても、放置等の実
情に合わせ、現行基準に準じた自転車駐車場設置の協力・義務の拡大に向け
た検証を行います。
24
自転車駐車場設置義務制度に基づく設置義務
中野区では、道路などの公共の場所における自転車等の放置を防止し、安全で良好
な都市環境をつくるために、中野区自転車等放置防止条例(以下「条例」)を制定し
ています。都市計画法で定める用途地域のうち商業地域と近隣商業地域に一定規模以
上の新築または増築する場合、施設の種類によって、自転車駐車場を設置する義務が
生じます。(設置義務)
【 規
模 算
出
表 】
(平成 21 年 1 月改正)
施設の用途
施設の規模
自転車駐車場の規模
1.百貨店、スーパーマーケット、 店舗面積が 200 ㎡以上(400 ㎡)
店舗面積 20 ㎡ごとに1台
その他の小売店及び飲食店
のもの
2.銀行、信用金庫その他の金融 店舗面積が 250 ㎡以上(500 ㎡)
店舗面積 25 ㎡ごとに1台
機関
のもの
3.パチンコ店、ゲームセンター 店舗面積が 150 ㎡以上(300 ㎡)
店舗面積 15 ㎡ごとに1台
その他の遊技場
のもの
4.スポーツ、体育、健康の増進 運動場面積が 250 ㎡以上(500
運動場面積 25 ㎡ごとに1台
を目的とする施設
㎡)のもの
5.学習、教養、趣味等の教授を目 教室面積が 150 ㎡以上(300 ㎡)
教室面積 15 ㎡ごとに1台
的とする施設
のもの
※ 規模算出表中の施設の規模のカッコの面積は改正前の面積
● 設置義務に該当しない場合
この要件に該当しない場合は、届出の必要はありませんが、想定される自転車利用
台数分の駐車場の設置が必要です。
条例第8条には、「施設設置者の責務」として“施設利用者のために、必要かつ十
分な広さの自転車駐車場を設置するよう努めねばならない。”また、
“自転車整理員の
配置などの方法により、その施設における駐車自転車等の整理及びその施設の周辺に
おける自転車等の放置防止に努めねばならない。”と規定しています。
また、条例第 20 条の 2 では、
「勧告」として、区長は、これらの施設の利用者によ
る放置により、歩行者等の通行に危険が生じていると認めるときは、施設設置者に対
して駐車場の設置その他当該危険を防止するために必要な措置をとることを勧告で
きることとなっています。
このように、設置義務に該当しない用途地域や施設、また設置義務に満たない施設
規模であっても集客量に見合った自転車施設や路上への放置防止の対応を講じる必
要があります。
25
⑷
自転車走行環境の整備
[当初の事業計画]
自転車走行レーン等
の整備
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度~
平成 23(2011)年度
平成 28(2016)年度
○区は、都道の管理者である東京都の協力を得て自
転車走行レーン等の設置を検討します。
自転車の歩道通行の
検証・見直し
○警察署(交通管理者)は、自転車の歩道通行の検
証・見直しをします。
歩道上の自転車駐車
場の設置
○区は、都道の管理者である東京都の協力を得て歩
道上の自転車駐車場の設置を検討します。
施策名
[施策の検証と課題]
①
自転車レーン等の整備
○ 都道の整備
環状六号線(山手通り)の拡幅整備に伴い、自転車通行帯約 4,280m(内
回り・外回り合計)が整備されました。
今後も設置可能な路線の検討、整備を進める必要があります。
○ 区道の整備
中野四季の都市内に新設された区画道路に、自転車通行帯約 1,400mが
整備されました。
今後も設置可能な路線の検討、整備を進める必要があります。
②
自転車の歩道通行の検証・見直し
自転車は原則車道通行であり、歩道通行は例外であることを自転車安全利
用教室、各種キャンペーン時や広報紙等による広報媒体を使用して周知・啓
発してきました。しかし、そうした歩道通行のルールが徹底されていません。
今後は国や都の方針等の変更も考慮しながら、周知・啓発の方法と歩道通
行可の指定についても検証・見直しをしていく必要があります。
[今後の施策の方向]
区は、道路管理者と交通管理者の協力を得て自転車の走行環境を向上する
ため、自転車走行レーン等の整備に努めるとともに、警察署と協力し、自転
車走行レーンの意義と利用方法の周知に努めます。
[施策の内容]
①
自転車走行レーン等の整備
自転車が歩道通行可とされている道路について、自転車利用者のマナーに
対する苦情が多いことから、道路管理者の協力を得て自転車走行レーンの設
置を検討します。
② 自転車の歩道通行の検証・見直し
交通管理者は、道路管理者等の協力を得ながら、歩道通行可とされている
26
道路につき、自転車走行の現状を把握・検証し、適正な指定および見直しを
検討します。
③
歩道上の自転車駐車場の設置
改正道路施行令の趣旨を受け、街路整備等に併せて、区あるいは東京都な
どの道路管理者の協力を得て歩道上に自転車駐車場の設置を検討します。
2.自転車利用の適正化
⑴ 放置規制の推進
[当初の事業計画]
前期
後期
施策名
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度~
平成 23(2011)年度
平成 28(2016)年度
放置規制(禁止) ○新中野駅自転車駐車場の開設とともに放置規制(禁
区域を設定
止)区域を設定します。
放置自転車の撤
去業務の効率化
○放置自転車の撤去業務の
効率化のため、総合案内窓
口を設置します。
駅前の放置自転
車率の低下
放置自転車率 10%
放置自転車率 7%
※放置率・・・放置自転車/(放置自転車+自転車駐車場収容台数)
[施策の検証と課題]
①
放置規制(禁止)区域を設定
平成21年6月新中野駅周辺を放置規制区域に設定し、区内全駅周辺を規
制区域に設定しました。
今後は、現状の区域内の放置対策を強化・推進して行くことになりますが、
施策としては、駅前の放置自転車率の低下として対応します。
②
放置自転車の撤去業務の効率化
撤去から返還までの撤去業務作業を効率的に行うため、電話により撤去場
所に関わらず、区内全ての撤去状況等の確認や返還手続きの説明を行う総合
案内を設置しました。
③
駅前の放置自転車率の低下
放置率については、平成25年度の実績は7.2%でした。
しかし、近年の自転車利用者の増加、利用目的の多様化等により、全体的
に放置台数が増加傾向にあります。特に午後夕方以降の時間帯は大幅に増加
している区域があります。
今後は、放置の実態を検証し、実態に即した対策を取る必要があります。
[今後の施策の方向]
自転車の利用実態に合わせ、放置が増えきた午後夕方以降の時間帯や休日
27
の放置防止指導、放置自転車の撤去の放置自転車対策を推進します。そのた
めには、限られた体制の中で効率的な業務運営を行う必要があります。
[施策の内容]
①
放置自転車業務の効率化
放置自転車対策は、放置防止指導、放置自転車撤去、自転車保管場所事業
と業務範囲が広く従事する人員も多いため、効率的な業務運営に努め、経費
節減に努めます。
②
駅前の放置自転車率の低下
駅前の放置自転車減少のために、数値目標を定めて取り組みます。
放置率については、自転車の利用者や、駅周辺への乗り入れ台数の増加傾
向と、それに対応した放置自転車対策の効果を考慮し、平成28年度の目標
は 7%のまま変更しないこととします。
放置自転車が増加している午後以降と休日の放置自転車の実態に合わせ、
放置防止指導と放置自転車の撤去の方法を工夫します。
28
撤去から返還、処分(廃棄、売却、リサイクル)までの行程
放
置
自
転
車
等
の
撤
去
○放置規制(禁止)区域の自転車への警告札付け
○放置規制(禁止)区域の自転車撤去
所
○保管場所への自転車移動
○撤去保管台帳作成
(搬入された自転車の防犯登録
番号、車体の特徴等を記載)
有
○所有者照会
(防犯登録番号から調査依頼書
(警察署別)を作成し、各警察
署に調査を依頼する。
)
者
○返還通知
(警察から回答のあった所有者
の住所宛、保管自転車の引取り
について案内する。
)
返還通知・返還
等
保 管 期 限 の 過 ぎ た 自 転 車 の 処 分
(売却、廃棄、リサイクル)
29
⑵
啓発活動の推進
[当初の事業計画]
施策名
適正利用の啓発
を推進
前期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
後期
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○ホームページの充実
[施策の検証と課題]
ホームページ、広報紙への掲載やJCNでの放映などにより啓発活動を行
ってきました。交通事故件数や放置自転車数は年々減少しており、啓発活動
は一定の効果を上げていると考えられます。しかしながら、事故件数に対す
る自転車の関与率は高く、さらに自転車利用のルールとマナーを守る意識の
向上を図る取組みが必要になっています。
※ 当事者別交通事故発生件数
平成 18 年全交通事故件数 2,600 件、自転車事故発生件数 516 件
平成 24 年全交通事故件数 1,325 件、自転車事故発生件数 311 件
[施策の方向]
区、関係機関、地域は適正利用の啓発を推進します。
[施策の内容]
① 適正利用の啓発を推進
区は、広報紙やホームページ、JCNなどの広報媒体を通じて放置自転車
の弊害や経費支出の現状を区民等に周知します。また、警察署も同じくホー
ムページ等の広報媒体により、自転車の正しい運転ルールの周知や自転車事
故の発生状況などを紹介し、自転車利用のルールとマナーを守る意識の向上
を図ります。
また、区、関係機関、地域が連携し、駅頭等での街頭指導・啓発活動を充
実します。
②
自転車利用マップ
区は、自転車を利用する方が参考にできるような、走りやすいルート、事
故の多い注意箇所、放置規制区域や自転車駐車場と自転車利用マナーなどを
掲載した、自転車利用マップを警察等関係機関と協議していきます。
30
⑶
交通安全教育の推進
[当初の事業計画]
施策名
前期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
後期
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
小・中学校における ○小学校高学年を中心に、交通安全教育を充実しま
交通安全教育の実施 す。
高校に交通安全教育 ○区内の高校に交通安全教育を推進することを要請
の要請
します。
高齢者を対象とする
○高齢者を対象とする交通安全教育を推進します。
交通安全運動
交通安全指導の徹底
○警察及び区は、街頭指導等の機会をとらえ、ルー
ルや罰則規定の周知徹底をします。
[施策の検証と課題]
全小学校での交通安全教室を中心に、交通安全教育を行ってきました。今
後は中学生以上の成人を対象とした教育も充実させ、交通ルール・マナーの
向上を図る必要があります。
[施策の方向]
適切な自転車利用を促すため、利用者の責務を明確にするとともに、家庭
や学校等の教育機関でのマナー啓発や指導の充実を図ります。
また、一般区民を対象とした交通安全教育を実施していきます。
[施策の内容]
①
小・中学校における交通安全教育の実施
警察、PTA等と連携し、小・中学校教育において、交通ルール、自転車利
用のマナー、歩行者の安全に対する配慮、安全な乗り方等の自転車の安全利
用に関する教育を充実します。
②
高校に交通安全教育の要請
区内に所在する高校についても、安全教育の充実を要請します。
③
高齢者を対象とする交通安全運動
高齢者の交通事故が増加している状況に鑑み、地域、区、警察の連携のも
と、自転車の安全な乗り方等の指導を推進します。
④
自転車利用者一般を対象とする交通安全指導
自転車走行に関する交通法規の認識に欠ける自転車利用者が多くみられ
るのが現状であり、警察及び区は、街頭指導等の機会をとらえ、ルールや罰
則規定の周知徹底に努めます。なお、警察署は危険を伴う迷惑走行や、信号
無視などの悪質な違反者に対しては指導取締りを強化します。
31
⑤
自転車安全利用講習会の実施
区は平成 25 年度より開催している、一般向けの自転車安全利用講習会を充
実し、ルール・マナーの周知に努めます。今後は受講修了者に自転車駐車場
の優先利用などのインセンティブを付与し、受講の動機付けを図ることも検
討していきます。
⑷
自転車利用者へのルール・マナーの普及啓発
[当初の事業計画]
放置防止・駐車場利
用の励行
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度~
平成 23(2011)年度
平成 28(2016)年度
○区民は、近距離利用の自粛等、常に適正利用を心
がけます。
近距離利用の自粛
○近距離利用の自転車利用の自粛を呼びかけます。
啓発活動への参加
○地域が主体となった適正利用啓発を実施します。
防犯登録の推進
○区民は、防犯登録や氏名・住所の記載を徹底しま
す。
安全運転の励行
○自転車利用者は、歩行者には十分に注意を払い、
横を通る時は十分に速度を落とすなど、安全に通過
するよう注意します。
罰則規定の周知
○交通法規や罰則規定を周知していきます。
適切な取締りの実施
○警察署は、取り締まりのために新たな仕組みを効
果的に実施できる体制を構築します。
施策名
[施策の検証と課題]
駅頭でのマナーキャンペーン等を中心に、ルール・マナーの普及啓発活動
を行ってきました。今後もこうした活動を充実させ、交通ルール・マナーの
普及啓発を図る必要があります。
また、国や都、他団体の自転車利用に関する施策の動向を踏まえ、区での
自転車安全利用に関する条例等についても検討していく必要があります。
[施策の方向]
自転車の利用者の責務は、法令を遵守し、歩行者の安全を確保することで
あり、以下の各点について、ルール・マナーの普及、啓発を行っていきます。
特に「自転車安全利用五則」(別表)の周知徹底を図ります。
[施策の内容]
① 放置防止・駐車場利用の励行
自転車利用者は、自転車を駐車場以外の場所に放置しないのはもちろんの
こと、近距離利用の自粛等、常に適正利用に心がけます。
32
②
③
近距離利用の自粛
区は、近距離自転車利用者を主な対象に、徒歩への切り替えをPRし、過
度な自転車利用の自粛を呼びかけていきます。
啓発活動への参加
地域が主体となった適正利用啓発を実施します。
④
防犯登録
自転車利用者は、自転車の盗難時における被害回復や、所有者への速やか
な連絡を可能にするため、防犯登録や自転車への氏名・住所の記載を徹底し
ます。
⑤
安全運転の周知徹底
自転車走行は車道が原則、歩道は例外ですが、自転車通行可の道路標識が
あるところなどは、歩道上を走行することができます。しかし、歩道は歩行
者優先であり、歩道上を走行できる場合でも、すぐに停止できる速度で車道
寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止するなど、安全
に通過するよう注意を喚起します。
また、車道の左側通行、夜間・薄暮時のライト点灯、一時停止の励行や、
2人乗り、飲酒運転、傘さし運転、携帯電話などを使用しながらの運転、ヘ
ッドホンやイヤホンを着けての走行の禁止、子どものヘルメット着用など自
転車安全利用五則の周知徹底に努めます。
○自転車安全利用五則
№
五則
違反
1 自転車は
車道が原 -
則、歩道は
例外
2 車道は左
側を通行
3 歩道は歩
行者優先
で車道よ
りを徐行
4 安全ルー
ルを守る
(重点6
点を右記)
(別表)
罰則
備考
3 か 月 以 下 の 懲 歩道通行可の標識がある場合、
役 又 は 5 万 円 以 13 歳未満の子どもや 70 歳以上
下の罰金
の高齢者・身体の不自由な方の
場合、車道又は交通の状況から
みてやむを得ない場合は歩道
を通行できます
3 か 月 以 下 の 懲 自転車は、車道の左端によって
-
役 又 は 5 万 円 以 通行しなければなりません
下の罰金
2 万 円 以 下 の 罰 自転車が歩道を通行する場合
-
金又は科料
は、車道寄りを徐行し、歩行者
の通行を妨げる場合は一時停
止しなければなりません
飲酒運転
5 年 以 下 の 懲 役 酒に酔った状態で運転した場
又は 100 万円以下 合
の罰金
二人乗り
2万円以下の罰 -
金又は科料
並進
2 万 円 以 下 の 罰 並進可標識のある場所以外で
金又は科料
は禁止
夜 間 の ラ イ 5 万 円 以 下 の 罰 夜間は、前照灯及び尾灯(又は
ト無点灯
金
反射器材)をつけなければなり
33
ません
交 差 点 で の 3 か 月 以 下 の 懲 一時停止の標識を守り、狭い道
一 時 停 止 無 役 又 は 5 万 円 以 から広い道に出るときは徐行
視・安全不確 下の罰金
して安全確認を行います
認
信号無視
3か月以下の懲
役又は5万円以 -
下の罰金
5 子どもは
児童・幼児(13 歳未満)の保護
ヘルメッ -
-
者は、自転車に児童・幼児を乗
トを着用
車させるとき、ヘルメットをか
ぶらせるよう努めなければな
りません
※ この他、次のような運転もルール違反です(5万円以下の罰金)
○ 自転車運転中のイヤホン・ヘッドホンの使用
○ 自転車運転中の携帯電話使用等
○ 傘さし運転
⑥
罰則規定の周知
自転車は道路交通法上、軽車両に位置づけられ、交通法規の遵守が求めら
れていますが、手軽な自転車によるルール無視が横行しています。自転車利
用者が加害者となる交通事故も発生していることから、交通法規や罰則規定
を周知していきます。特に、道路交通法の改正など変更点については、広く
区民に周知されるよう、啓発を強化します。
⑦
指導取締りの強化
警察署は危険を伴う迷惑走行や、信号無視などの悪質な違反者に対する指
導取締りを強化します。
⑧
保険等への加入奨励
近年、自転車の関与した事故で、運転者やその保護者が高額な賠償金を負
担しなければならない事例が発生しています。区は、いざという時に備える
ため、賠償保険加入の必要性を周知啓発していきます。
⑨
自転車安全利用に関する条例等の検討
自転車安全利用に関する条例等について、区は他団体の動向も踏まえ、制
定について検討していきます。
⑸
他の交通手段の活用の可能性の検討
[当初の事業計画]
施策名
レンタサイクル
実施の検討
前期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
後期
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○レンタサイクル実施の可能性の検討を行います。
34
[施策の方向]
区が独自にレンタサイクルを実施するメリットが薄いものの、状況や環境の
変化あるいは、民間事業者による実施、近隣区との共同による実施などの実施
形態による可能性は継続して検証するものとします。
駅周辺への自転車の乗り入れを抑制するため、近距離自転車利用者や、特に
自転車を利用する必要がない方等には、自転車の適正利用と放置自転車の発生
を防止するためにも、自転車利用の自粛を呼びかけます。
[施策の内容]
近距離の自転車利用者には自転車の利用の自粛と、それ以外の方についても
バスなどの自転車以外の交通手段利用を呼びかけます。
35
駅別の現状と施策
略称
JR 東日本
東京メトロ
東日本旅客鉄道株式会社
東京地下鉄株式会社
西武
都営
西武鉄道株式会社
東京都交通局
37
中野駅 (JR 東日本・東京メトロ)
【駅周辺の状況】
駅周辺に商業施設が集積しているた
め、交通量、歩行者などの通行量がと
もに多い区域です。
中野駅周辺まちづくりグランドデザ
インを指針とした中野駅周辺整備事業
の進展に伴い駅周辺の環境が大きく変
わっています。平成 24 年には中野駅北
口を中心とした第1期整備が終了し、
オープンした中野四季の都市の歩道には自転
中野駅北口
車走行帯が設置され、良好な自転車の走行環境
が整備されました。
駅直近の中野駅北口中央駐車場については、
整備の進行に合わせて、施設の一部閉鎖と移転、
代替え仮設駐車場の設置などを行い、必要台数
中野駅南口
を確保しながら運営を行っています。
グランドデザインでは、交通集中の分散や抑
制に向けた安全な道路環境整備の一環として、自転車駐車場の適正な配置・供給も
推進していくため、今後、自転車を取り巻く環境は大きく変わっていきます。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
自転車利用者
約 250,000 人(一日平均)
8,141 人
※乗降人員・・・JR東日本
駐車台数
7,832 台 + 放置台数
309 台
各駅の乗車人員(2012 年度)を参考に推計
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
①中野駅北口中央
昭和 62 年 10 月
区
3,466 台
98.9%
②中野駅北口西
平成 11 年 1 月
区
1,211 台
117.7%
③中野南
平成 11 年 1、2 月
区・民間
1,300 台
89.9%
㉘中野西
平成 22 年 11 月
民間
665 台
112.9%
㉙中野けやき通り
平成 23 年 10 月
区
833 台
58.2%
※昭和 63 年 10 月放置規制区域に指定
※他に民間駐車場4か所(収容台数 327 台)有
38
B
保管場所
A
A 中野通り西側
中野自転車保管場所(中野 4-14)
B 中野通り東側
中野五丁目保管場所(中野 5-3)
3.駅への自転車乗入状況
交通や買い物などの便利さ及び自転車利用者数の増加、活動時間の広範化などか
ら、自転車の乗入れは増加傾向にあります。平成 24 年の中野四季の都市オープン
や中野駅周辺整備により、今後もさらに増加することが予想されます。
(台)
年
中野区への乗入台数
19
20
21
22
23
24
25
28(予測)
13,394
13,380
13,444
13,598
14,029
14,747
14,552
14,885
1,365
1,466
1,237
1,152
1,100
1,182
1,066
1,061
7,309
7,368
7,484
7,750
7,844
8,141
8,272
8,500
142
158
184
240
271
309
348
370
(右軸)
内放置台数(左軸)
中野駅への乗入台数
(右軸)
内放置台数(左軸)
※乗入台数及び放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4,000
<中野区内及び中野駅の自転車乗入台数・放置台数>
15,000
3,000
10,000
2,000
5,000
1,000
0
0
19年度
20年度
21年度
中野区内放置台数
22年度
(左軸)
23年度
24年度
25年度
中野駅周辺放置台数
中野区への乗入台数(右軸)
28年度
(予測)
(左軸)
中野駅への乗入台数(右軸)
39
<中野駅周辺放置規制区域内で放置自転車が集積する場所>
< 中 野 通 り 沿 い >
【中野五丁目付近】
【中野四丁目付近】
40
4.駅周辺の自転車放置状況
自転車の乗入台数の増加に伴い、放置台数は増加傾向にあります。その中でも午
後以降の時間帯は、利用目的の多様化及び活動時間の広範化により大幅に増加して
います。商店街への買い物客による短時間の放置も多く、時間帯によっては多数の
放置自転車が集積する場所があります。
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
142 台
20
21
158 台
184 台
22
240 台
23
24
271 台
25
309 台
28(予測)
348 台
370 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
317台
641台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
≪現状と問題点≫
中野駅周辺には、北口に2か所、南口に 1 か所の自転車駐車場が整備され、
合計 6,180 台分の駐車スペースが確保されています。しかし、北口の2か所の
駐車場の利用率は日によって 100%を超え、オーバーユースの状態にあります。
また、連日の撤去にもかかわらず 200 台近い放置自転車があります。撤去自転
車の集積所についても、常に満杯状態にあり拡充が必要です。
施策名
北口駐車場
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○駐車台数の拡充を図ります。
○鉄道事業者に用地の提供について
○駐車場の再整備に着手します。
の協力を求めます。
○駐車場の再整備を検討します。
○駐車場の再整備に着手します。
南口駐車場
○駐車場の再整備を検討します。
○鉄道事業者に自転車駐車場設置
への協力を求めます。
≪対策≫
○北口駐車場
短期的には、オーバーユース解消のため、現有面積を有効利用し駐車台数
の拡大を図るとともに、鉄道事業者に自転車駐車場設置への協力を求めます。
中長期的には、中野駅地区の整備計画及び区役所・サンプラザ地区の再整
備構想との整合を図り、駐車場を再整備します。
41
○南口駐車場
中野駅南口地区のまちづくり進展にあわせ、中野南駐車場を再整備します。
○自転車保管場所の確保
自転車保管場所を拡充します。需要予測については現況のとおりとし、現
在の容量を継続して確保します。
② 施策の実施状況と問題点
≪施策の実施状況≫
増加する需要に対応するため、平成19年度以降中野駅北口広場を暫定的
に駐車場として拡幅整備しました。また、中野駅周辺整備計画の工事の進展
に伴う北口中央自転車駐車場の縮小分を中野西、中野けやき通りに分散配置
しました。他に、ブロードウェイ西側の歩行者専用区道へ民営自転車駐車場
(約 202 台)、早稲田通り沿いの金融機関前に来客用自転車置き場(28 台)、
駅東側のもみじ山通り沿い線路下に民営バイク置き場(40 台)の設置を推進
しました。
≪問題点≫
平成25年の中野四季の都市のオープンなど、中野駅周辺のまちづくりが
進展しており、ここ数年、自転車の乗入台数が増加し、今後もさらに増える
ことが予想されます。駅周辺には、北口に4か所、南口に 1 か所の自転車駐
車場が整備され、合計 7,475 台収容の区営駐車場、さらに、4箇所 327 台分
の民営駐車場も確保されていますが、現在も区営駐車場の利用率は、平均で
100%を超え、ほぼ満車の状態にあります。
③
今後の対策と方向性
需要予測については、乗入台数の増加や駅周辺の整備事業等から、今後も上
昇することが見込まれます。しかし、区営駐車場は、既に収容台数が確保され
ているため、乗入れの増加に伴う新設あるいは増設を行うのではなく、今後は、
近距離利用の抑制などの適正利用と効果的な放置対策を検討していきます。
また、中野駅周辺まちづくりグランドデザインを指針とした中野駅周辺整備
事業との整合性を図りながら、乗入れ状況に基づく駅周辺の駐車場適正配置と
整備のための検討を行います。なお、民営自転車駐車場の整備も奨励し、施設
設置者には適正な附置義務駐車場の設置を求めます。
⑵
放置規制の推進
①
当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 24(2012)年度
平成 25(2013)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
○放置台数
250 台
42
200 台
②
施策の実施状況と問題点
≪施策の実施状況≫
駅周辺は、商業施設が集積しているため、商店への買い物等のための乗入
れと放置が目立ちます。特に中野通り沿いの歩道や大型商業施設付近へは、
買い物客等による短時間の放置が多く、中野通りの東側や狭い通路などでは
時間帯によっては、通行に支障をきたすほどの集積が見られます。
また、近年の自転車の利用者の増加、利用目的の多様化、利用時間帯の広
範化などにより、放置台数は増加しており、連日の撤去にもかかわらず、午
前中で 200 台、午後はさらに増える傾向があります。放置の台数は平日で日
600 台を超え、休日についても増える状況が続いています。大量の放置と通
行量が多い場所については、放置防止指導や自転車駐車場利用案内などの人
員を増やし対応していますが、放置台数は減少していません。
③ 今後の対策と方向性
引き続き、駐車場利用案内及び放置防止指導、即時撤去を強化していく必要
があります。放置の実態が午前より午後夕方以降、また、土・日、祝日に増加
している状況に即して、撤去回数の増加や撤去時間の見直し、放置防止指導強
化などの対策を行います。今後、放置の状況が極めて著しく、通行に支障をき
たすなどの場合、緊急的な即時撤去なども検討します。
⑶
自転車の安全利用・走行空間
① 施策の状況と問題点
昨年、中野四季の都市に中野駅周辺で始めて自転車走行空間が整備されまし
た。交通事故発生件数の減少と同様に、自転車の関係する事故についてもやや
減少傾向が見られますが、自転車事故の関与率や発生率にはあまり変化がみら
れません。自転車利用者のマナーが十分に啓発されていないこと、区営の駐車
場が駅至近に集中していること、周辺の走行環境が十分に整備されていないこ
となどが要因と考えられ、啓発キャンペーン等を含めた自転車安全利用に対す
る施策の強化が重要な課題です。
【中野区内年次別交通事故・自転車事故の件数・関与率】
年
交通事故発生件数①
19
1,199
20
21
22
23
24
983
875
821
816
673
346
395
283
42.1%
48.4%
42.1%
①の内、自転車の関係する事故の発生件数
自転車事故関与率
(件・人)
②/①
①の交通事故発生件数における当事者数 A
2,363
1,943
1,722
1,642
1,615
1,329
Aの内,自転車の関係する事故の当事者数B
499
442
397
390
446
311
Bの内、子どもの当事者数
33
32
27
29
29
15
Bの内、高齢者の当事者数
48
51
47
43
46
44
21.1%
22.7%
23.1%
23.8%
27.6%
23.4%
自転車事故発生率
B/A
※警視庁ホームページ及び「平成 24 年 東京の交通事故」
(警視庁交通課)参照
43
② 今後の対策と方向性
自転車の関係する事故の減少を目指した事業として、交通管理者、道路管理
者などと協力し、啓発キャンペーンなどを強化するとともに、利用マナーの安
全教室を開催します。また、駅周辺の「自転車利用マップ」の作成に向けた協
議を開始するとともに、走行環境の整備により、安全に自転車を利用できる環
境を実現するため、交通量の多い道路などへの自転車通行帯や走行レーンの設
置を、関係機関と協力し推進して行きます。
⑷
放置防止・利用マナー等に関する取組・キャンペーン
・ 中野駅北口商店街夜間パトロール(月1回実施)
【関係機関】中野区商店街連合第7ブロック、中野警察署、中野消防署
・ 中野通り道路環境整備(月1回実施)
【関係機関】中野区商店街連合第7ブロック、中野警察署
参
考
中野駅周辺まちづくりグランドデザイン
Ver.3
(計画担当:都市政策推進室中野駅周辺まちづくり分野)
東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点
・中野区の中心として、多様な都市機能が集約された活動拠点となることを目指す。
・これまでの中野の強みを活かしながら「最先端の業務拠点」、「個性豊かな文化発信拠
点」、「最高レベルの生活空間」といった多彩な魅力を持ったまちを実現する。
【中野駅周辺のまちの将来像】
【中野駅の将来像】
魅力ある中野の玄関口とし
てまちをつなぐ。
【中野駅の整備方針】
高容積化・立体化により駅
の上空利用を進め、駅機能を
拡大し、来街者の増加につな
がる利便性を高める。また、
駅前広場の整備と連動して、
4つの地区への導入導線を強
化し、地区相互の回遊導線を
形成する。
44
【今後のまちづくりの展開】
【策定後の主な動き】
【自転車駐車場配置及び整備について】
~自転車ネットワークを踏まえた自転車駐車場の配置(案)~
中野四丁目配置
(北西方向)
中野五丁目配置
JR中野駅
(北東方向)
中野二丁目配置
中野三丁目配置
(南東方向)
(南西方向)
45
東中野駅 (JR 東日本・都営)
東中野駅西
口
【駅周辺の現状】
山の手通りの拡幅整備で、歩道と自転車
通行帯が設置され、自転車の走行環境が整
備されました。また、平成 26 年度には、
駅西口再開発に伴う駅前広場に半地下の
自転車駐車場が整備され、自転車の利用環
境がさらに向上する見込みです。
1.乗降客数及び自転車利用者数
JR東日本
都営大江戸線
乗降人員
自転車利用者
1,143 人
※乗降人員・・・JR東日本
約 78,000 人(一日平均)
24,553 人(一日平均)
駐車台数
1,054 台 +
放置台数
89 台
各駅の乗車人員(2012 年度)を参考に推計
都営(東京都交通局)
各駅乗降人員一覧(2011 年度)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
⑭東中野南
平成 7 年 4 月
区
590 台
31.0%
⑮東中野駅
平成 11 年 4 月
都
930 台
81.1%
⑯東中野東整理区画
平成 16 年 7 月
区
34 台
105.9%
(新設)東中野駅前広場地下
平成 26 年度開設予定
区
220 台
-
※平成 11 年 4 月放置規制区域に指定
※整理区画:道路用地を自転車駐車場として暫定利用している施設
※他に民営自転車駐車場1か所(収容能力 114 台)有
中野自転車保管場所移送
(新設) 東中野駅前広場地下自転車駐車場
保管場所
⑮
1
⑯
5
1
6
中野自転車保管場所(中野 4-14)
⑭
3.駅周辺への自転車乗入状況
1
近年の自転車利用者の増加及び利用形態の多様化・活動時間帯の広範化に伴い、
4
乗入台数は増加傾向にあります。平成 23 年に山の手通りの拡幅整備による歩道と自
46
転車通行帯が設置され、利便性の向上とともに、通勤・通学者や近隣の大型店舗へ
の利用客による乗入れが増えています。
年
19
乗入台数
989 台
20
925 台
21
940 台
22
974 台
23
954 台
24
25
1,143 台 1,165 台
28(予測)
1,200 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
放置は駅の北側に集中し、線路沿いの区道や西口北側の山の手通り沿いの銀行、
大型店舗前に多く見られ、大量の放置自転車が集積し通行に支障をきたす場合があ
ります。また、午後夕方以降や休日等の放置が増加傾向にあります。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
51 台
55 台
62 台
22
111 台
23
24
25
70 台
89 台
28(予測)
107 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
76台
117台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<東中野駅周辺放置規制区域内で放置自転車が集積する場所>
山手通り・東中野三丁目付近
山手通り・東中野一・二丁目付近
47
90 台
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
①
当初の計画内容
需要予測は現状のとおりとし、駐車場が充足しているため新たな整備目標を
立てませんが、駅前広場の整備の中で自転車駐車場の整備の検討を行います。
施策名
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
東中野駅駐車場 ○東中野駅前広場に自転車駐車場を開設します。
○鉄道事業者に用地の提供についての協力を求めます。
整備
②
施策の実施状況と問題点
東中野駅周辺には3か所の自転車駐車場が整備され、合計 1,596 台分の駐車
スペースが確保されています。しかし、東中野南自転車駐車場は、駅の南方面
からの乗入台数が少ないことや住宅地にあり近隣への配慮で利用時間を制限し
ているため、利用率が上がりません。
③
今後の対策と方向性
平成 26 年の駅前広場整備に合わせて、半地下に恒久的な自転車駐車場(収容
台数 220 台)を設置し、収容台数は 370 台減少するものの必要な駐車スペース
は確保されるため、利用率の低い東中野南自転車駐車場は廃止します。また、
まちづくり整備の中で新設される付置義務対象施設には、条例に基づく適正な
駐車場の設置義務の履行を求めます。さらに、地下施設の東中野駅自転車駐車
場は利用者にわかりづらい面があり、利用の誘導として案内板・誘導サインの
設置を進め、ハンディキャップを持った方や増加している親子車が利用しやす
いよう自転車ラックの操作性の向上や車幅拡大などの整備を行います。
⑵
放置規制の推進
① 当初の計画
施策名
放置台数の削減
②
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
80 台
○放置台数
60 台
施策の実施状況と問題点
放置の状況では、特に駅北口の山の手通り沿いにある大規模小売店舗や銀行
周辺が顕著で、直近に東中野駅自転車駐車場があるにもかかわらず、時間帯に
よっては、視覚障害者用の点字ブロックの上にも放置される状況です。放置防
止指導や自転車駐車場利用案内などの人員増を行い、対策強化を図っています
が、放置台数は減少していません。また、近年の自転車利用者の増加に伴い、
乗り入れ台数、放置台数とも増加し、午後以降の時間に放置が増えています。
48
③
今後の対策と方向性
引き続き、即時撤去や放置防止指導、駐車場利用案内の強化を行う必要があ
ります。また、駅周辺への乗り入れ台数の増加や午前より午後夕方以降の時間
に放置台数が増加している状況から、撤去実施の回数、時間、放置防止指導な
ど、土・日、祝日を含めた放置対策の強化を行います。
参
考
東中野駅西口整備事業
(計画担当:都市基盤部都市計画分野)
東中野駅西口に、駅前広場・地下駐輪場・連絡通路などの整備を進めています。
<整備の対象> 東中野駅前広場整備:駅前広場、半地下駐輪場
東中野駅西口連絡設備及び線路上空開発:人工地盤、連絡通路、駅ビル
【完成予想図】
自転車駐車場完成図(予定)
半地下式・220 台収容
【工事の状況】
年度
内 容
開設等の予定
平成 23 年度
人工地盤工事、連絡通路工事、橋梁補強工事、(駅ビル工事)
連絡通路の仮使
用開始
平成 24 年度
連絡通路工事、地下駐輪場工事、(駅ビル工事)
平成 25 年度
地下駐輪場工事、駅前広場工事、本事業に係る街路工事等
平成 26 年度
駅前広場工事、本事業に係る街路工事等
49
駅ビル開業
完成・供用開始
鷺ノ宮駅 (西武)
【駅周辺の状況】
駅北側は練馬方面からの駅利用者が多く乗入れています。
北側には区営駐車場は1か所、その他に鉄道事業者が設置した駐車場と民営の駐
車場がそれぞれ 1 か所ありますが、全て満車状態です。また、南側の駐車場につい
ては、駅近くの民営はほぼ満車ですが、区営の駐車場には空きがあります。
西武新宿線の野方駅~鷺ノ宮駅間は連続立体交差事業の候補区間であり、今後の
西武新宿線沿線まちづくりの整備計画の進展に併せて、自転車駐車場の設置につい
て協議を行います。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
29,677人(一日平均)
自転車利用者
1,450 人
駐車台数
1,367 台
+ 放置台数
83 台
※乗降人員・・・西武鉄道 HP 駅別乗降人員 2011(平成 23)より
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
④鷺宮南
平成 3 年
4月
区
1,356 台
31.9%
⑤鷺宮東
平成 4 年 10 月
区
400 台
41.5%
⑥鷺宮北
平成 6 年
区
248 台
141.1%
2月
※平成 3 年 12 月放置規制区域に指定
※駅北側には、鉄道事業者設置の自転車駐車場(収容台数 135 台)有
※他に民営自転車駐車場 3 カ所(収容能力
454 台)有
保管場所
上鷺自転車保管場所
(上鷺宮 5-6)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への自転車の乗入台数は増加傾向にあり、午前より午後の時間帯、また、
土・日曜日の乗入れが増えています。
年
乗入台数
19
20
21
22
23
24
25
1,187 台
1,096 台
1,430 台
1,332 台
1,278 台
1,450 台
1,415 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
50
28(予測)
1,430 台
4.駅周辺への自転車放置状況
利用目的の多様化や活動時間帯の広範化に伴い、午前の放置より午後の時間以降
及び休日の放置が増加しています。現状としては、駅の北側に多くの放置自転車が
見られ、駅前の商店街には慢性的に放置自転車が見られます。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
22
23
24
25
63 台
58 台
69 台
64 台
73 台
83 台
49 台
28(予測)
60 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
41台
57台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<鷺宮駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
中杉通り・鷺宮三丁目付近
鷺ノ宮駅民間駐輪場
駅北口付近
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴
自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
鷺ノ宮駅周辺には3か所、計 2,004 台収容の自転車駐車場が整備されていま
す。しかし、鷺宮北駐車場は常にオーバーユースであり、駅北側の駐車需要を
充たすため、収容台数の拡充及び駐車場の新設、再配置を図ります。
需要予測は現況のとおりとし、不足の 100 台のうち 50 台を区で整備し、50
台の整備を事業者に求めます。
51
②
施策の実施状況と問題点
駅の南側については、駐車場は充足しているものの、北側については不足し
ている状況です。駅北側には、区営及び鉄道事業者、民営の3か所の駐車場が
設置されていますが、どれも満杯状態であり、特に区営鷺宮北は利用率が
140 %を超えています。このため、新たな駐車場の設置などの対策が必要です。
施策名
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○事業者が設置している自転車
駐車場について、収容台数の
鷺ノ宮駅北口
拡充を求めます。
地域自転車駐
車場の整備
○鷺宮北駐車場の収容台数を拡
充します。
③
今後の対策と方向性
需要予測については現況のとおりとしますが、駅北側の慢性的な駐車場不足
の解消を目指し、駐車場の整備に向けた検討を行います。また、西武線沿線ま
ちづくりの整備計画の進展の中で、必要な駐車場整備に向けた協議を行います。
⑵
放置規制の推進
① 当初計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
80 台
○放置台数
60 台
②
施策の実施と状況と問題点
放置の多くは駅の北側で見られます。中杉通りの歩道は車道と分離されてい
ますが、歩道幅が狭く駅周辺の商店前の放置により、時間帯によっては歩行者
の通行が困難な状況になります。それ以外の道路についても同じように歩道幅
が狭いため、歩道と車道が通行帯で仕切られているものの、商店前などへの放
置から、歩行者は車道上を通行しなければならない状況です。また、午前より
午後の時間帯、休日の放置も増加しています。
③
今後の対策と方向性
駅周辺は全体的に歩道や道路が狭く、放置自転車も依然として障害となって
いるため、引き続き放置防止指導と撤去の強化を行う必要があります。
また、午後に放置が増加している状況に対応するため、撤去の時間の見直し
や放置防止指導及び土・日、祝日を含めた撤去強化等の対策を行います。
52
都立家政駅(西武)
【駅周辺の状況】
駅周辺には練馬方面からの駅利用者が多く乗入れています。また、駅前商店街の
道路は道幅が狭く、歩行者通行帯で車道と区別されているのみで、自転車の放置に
より歩行者が通行しづらくなる場合があります。西武新宿線の野方駅~鷺ノ宮駅間
は連続立体交差事業の候補区間であり、今後の西武新宿線沿線まちづくりの整備計
画の進展に併せて、自転車駐車場の設置についての協議を行います。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
17,263人(一日平均)
自転車利用者
414 人
駐車台数
372 台 +
放置台数
42 台
※乗降人員・・・西武鉄道 HP 駅別乗降人員 2011(平成 23)より
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
⑩都立家政南
平成 8 年 10 月
区
370 台
28.9%
⑪都立家政北
平成 10 年 10 月
民間
270 台
98.9%
※平成 10 年 10 月放置規制区域に指定
保管場所
上鷺自転車保管場所
(上鷺宮 5-6)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への自転車の乗入台数は、減少傾向にあります。
年
乗入台数
19
486 台
20
484 台
21
474 台
22
470 台
23
441 台
24
414 台
25
401 台
28(予測)
400 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺への自転車放置状況
駅周辺への乗入台数と同様、放置台数も減少していますが、駅北側道路は、駅舎
に沿って駅利用者及び地元商店などへの買い物・食事客等による放置が見られます。
① 放置自転車台数
年
乗入台数
19
20
21
22
23
24
25
49 台
50 台
51 台
42 台
34 台
42 台
37 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
53
28(予測)
35 台
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
24台
33台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<都立家政駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
駅北側
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
駅周辺には2か所、計 640 台収容の自転車駐車場が整備されており、駐車需
要は充足しているため新たな整備目標は掲げません。なお、都立家政北駐車場
は民間の土地にあり使用賃借が継続できない状況もあるため、用地提供などを
含め鉄道事業者と協議し新たな駐車場を設置します。
② 施策の実施状況と問題点
都立家政北は民有地を使用貸借しているため、引き続き恒久的な施設として、
用地の確保を検討する必要があります。
③ 今後の対策と方向性
西武新宿線沿線まちづくりの整備計画に併せて駐車場の再配置を検討します。
⑵ 放置規制の推進
① 当初計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
40 台
②
○放置台数
30 台
施策の実施と状況と問題点
放置台数に大きな変化はなく、放置の集積で通行の支障になる場所もありま
せんが、駅北側の駅舎に沿った道路上と、駅前商店への放置が見られます。
③ 今後の対策と方向性
今後も、自転車駐車場案内、放置防止指導、撤去を継続して行っていきます。
54
野方駅 (西武)
【駅周辺の状況】
駅北側は練馬方面からの駅利用者が多く乗入れています。駅周辺の商店街は人通
りが多く道幅も狭いのに加え、歩道が通行帯で区切られているのみで、店舗前など
の自転車放置により、歩行者などの通行スペースが確保されていません。
西武新宿線の野方駅~鷺ノ宮駅間は、連続立体交差事業の候補区間であり、西武
新宿線沿線まちづくり整備計画の進展に併せ、自転車駐車場設置の協議を行います。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
22,549人(一日平均)
自転車利用者
819 人
駐車台数
720 台 +
放置台数
99 台
※乗降人員・・・西武鉄道 HP 駅別乗降人員 2011(平成 23)より
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
⑲野方第一
平成 2 年 10 月
区
140 台
57.9%
⑳野方第二
昭和 62 年 2 月
区
260 台
100.4%
21 野方東整理区画(北)
○
昭和 52 年 5 月
都
226 台
110.2%
22 野方東整理区画(南)
○
昭和 52 年 5 月
都
344 台
43.3%
※平成 17 年 4 月放置規制区域に指定
保管場所
中野自転車保管場所
(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
自転車利用者の増加及び利用目的の多様化などにより、駅への乗入台数は、増加
傾向にあります。
年
乗入台数
19
684 台
20
727 台
21
544 台
22
23
551 台
784 台
24
819 台
25
804 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
55
28(予測)
820 台
4.駅周辺への自転車放置状況
駅周辺の商店などを利用する短時間放置が多く、午前より午後の時間帯の放置台
数が増加しています。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
22
23
24
25
73 台
99 台
50 台
78 台
71 台
99 台
83 台
28(予測)
80 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
76台
131台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<野方駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
野方六丁目付近
野方五丁目付近
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
駅周辺には、4か所の自転車駐車場が整備され、合計 970 台分の駐車スペー
スが確保されています。需要予測は現況のとおりとし、駐車場はやや不足気味
56
ではありますが、運用により対処することとし、新たな整備目標は掲げません。
②
施策の実施状況と問題点
駐車場はやや不足気味であっても運用で対処することとしていましたが、自
転車利用者の増加等により乗入台数が増加してきているため、対策が必要です。
③
今後の対策と方向性
駅周辺の駐車場は全て利用率が高い状況にありますが、当面は引き続き運用
で対処することとします。駅南側の商店街は、商店街の北側に駐車場があるた
め、利用しづらい面があります。今後の西武新宿線沿線まちづくり整備計画の
進展状況との整合性を持って、駐車場の再配置を検討します。
⑵
放置規制の推進
① 当初計画
前期
後期
施策名
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
放置台数の削減
○放置台数 40台
○放置台数
30台
②
施策の実施と状況と問題点
放置のほとんどは、駅周辺の商店街の店舗前に集中しています。このため、
時間帯によっては、自転車通行帯に放置自転車があるため、歩行者が車道を歩
かなければならない状況になります。また、自転車利用者の増加や活動時間の
広範化などによる乗入台数の増加があり、午前より午後の時間帯、休日の放置
が増えています。
③
今後の対策と方向性
自転車の乗入台数の増加及び午後夕方以降の放置自転車対策として、商店街
への利用客が集中する時間帯を中心に、撤去の回数や放置防止指導などを強化
します。
57
沼袋駅 (西武)
【駅周辺の現状】
平成 23 年 8 月に、西武新宿線中井駅付近~野
方駅付近の連続立体交差化(地下化)が東京都で
都市計画決定され、区は新井薬師前駅、沼袋駅周
辺の駅前広場とそこに隣接する道路などを都市
計画道路(中野区画街路)として決定しました。
これらの計画に基づいて、今後、平成 35 年の
完成を目指し、まちづくり整備に向けての検討
が行われます。
沼袋駅北口
沼袋駅南口
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
自転車利用者
19,632人(一日平均)
551 人
駐車台数
408 台 +
放置台数
143 台
※乗降人員・・・西武鉄道 HP 駅別乗降人員 2011(平成 23)より
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
76.5%
⑦沼袋第一
昭和 59 年 12 月
区
17 台
沼袋第二
昭和 62 年 12 月
都
200 台
⑧沼袋南整理区画
平成
5年 1月
区
250 台
21.6%
⑨沼袋地下
平成
6年 6月
区
470 台
70.9%
※平成 6 年 11 月放置規制区域に指定
※民営自転車駐車場 1 か所(収用能力
70 台)有
保管場所
沼袋地下自転車保管場所
(沼袋 1-34-14)
58
平成 19 年度末廃止
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への乗入れについては、変動はあるものの大きな変化は見られません。
年
乗入台数
19
636 台
20
513 台
21
450 台
22
23
481 台
516 台
24
551 台
25
517 台
28(予測)
530 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺への自転車放置状況
商店街の店舗前や狭い路地、駅北口の大型小売店舗前に多数の放置がありました
が、平成 24 年末に、大型小売店が有料制駐車場を設置したことで、店舗前付近の放
置台数は大幅に減少しました。一方で、周辺への放置移動が発生しています。
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
106 台
20
129 台
21
98 台
22
121 台
23
124 台
24
143 台
25
28(予測)
88 台
90 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
53台
85台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<沼袋駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
沼袋一丁目付近
沼袋三丁目付近
店舗有料駐輪場
59
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
①
当初の計画内容
現在のところ自転車駐車場は充足しているため、需要予測については現況の
とおりとします。駅周辺には、4か所の自転車駐車場が整備され、合計 938 台
分の駐車スペースが確保されていますが、沼袋第二自転車駐車場の平成 19 年度
廃止に伴い、代替地を探す必要があります。鉄道事業者に用地の提供などの積
極的な協力を求めます。また、西武新宿線沿線まちづくりの整備計画との整合
性を持って、駐車場を再配置します。
前期
後期
施策名
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
沼袋第二自転車
駐車場の再設置
○鉄道事業者に用地の提供など
の積極的な協力を求めます。
②
施策の実施状況と問題点
駐車場は需要を充足していますが、商店街や駅から外れた場所にあるため、
分かりやすい表示や誘導が必要です。
③
今後の対策と方向性
自転車駐車場の需要予測については充足していますが、西武新宿線立体交差
事業の駅前広場整備による駅周辺への乗入台数の増加も予想されるため、関係
者協議のなかで十分に検討する必要があります。西武新宿線連続立体交差事業
の進展に併せ、鉄道事業者の積極的な協力(跡地利用)について、東京都及び
鉄道事業者と協議を進めます。
⑵
放置規制の推進
① 当初計画
施策名
放置台数の削減
②
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
○放置台数
90台
60台
施策の実施状況と問題点
商店街などへの買い物客による比較的短時間の放置が目立ちます。
③
今後の対策と方向性
引き続き、自転車利用案内及び放置防止指導、撤去の強化を行います。近年
の自転車利用者の増加に加え、駅前広場整備に伴う駅周辺への乗入台数の増加
も予想されます。また、大型店舗が有料駐車場を設置した結果、放置が周辺に
広がった状況から、撤去を含めた放置防止指導などの対策や方法を工夫します。
60
新井薬師前駅 (西武)
【駅周辺の現状】
平成 23 年 8 月に、西武新宿線中井駅付近~野
方駅付近の連続立体交差化(地下化)が東京都
で都市計画決定され、区は、新井薬師前駅、沼
袋駅周辺の駅前広場とそこに隣接する道路な
どを都市計画道路(中野区画街路)として決定
しました。これらの計画に基づいて、今後、平
成 35 年の完成を目指し、まちづくり整備に向
けての検討が行われます。
新井薬師前駅北口
新井薬師前駅南口
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
22,773人(一日平均)
自転車利用者
313 人
※乗降人員・・・西武鉄道
駐車台数
235 台 +
放置台数
78 台
駅別乗降人員(2012 年度)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
㉔新井薬師北
平成 18 年 5 月
民間
230 台
80.9%
㉕新井薬師南
平成 18 年 12 月
民間
70 台
68.6%
※平成 19 年 1 月放置規制区域に指定
※他に民営自転車駐車場 1 か所(収用能力 25 台)有
保管場所
中野五丁目自転車保管場所
(中野 5-3)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への乗入れについては、変動はあるものの、増加傾向にあります。
年
乗入台数
19
216 台
20
224 台
21
246 台
22
23
309 台
269 台
24
313 台
25
249 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
61
28(予測)
260 台
4.駅周辺の自転車放置状況
駅南口の遊技場付近への放置が目立っていましたが、店舗閉鎖により減少し、周
辺商店前への放置は見られるものの、目立った集積個所はありません。また、午前
より午後の時間帯の放置が増加しています。
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
22
23
24
25
50 台
45 台
37 台
90 台
59 台
78 台
24 台
28(予測)
30 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
平成 25 年 12 月・午前
放置台数
平成 25 年 12 月・午後
23台
32台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<新井薬師前駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
上高田三丁目付近
上高田三丁目付近
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴
自転車駐車場整備
①
当初の計画内容
需要予測については現状のとおりとし、駐車場がやや不足しているものの運
用で対処することとして、新たな整備目標は掲げません。しかし、現在の駐車
場はいわば緊急避難的に設けられたものであり、恒久的に利用ができるよう、
積極的な協力を鉄道事業者に求めます。
62
施策名
新井薬師前駅前
自転車場の設置
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○鉄道事業者に用地の提供な
どの積極的な協力を求めま
す。
②
施策の実施状況と問題点
新たな整備計画は掲げませんでしたが、不足している状況を改善するため、
平成 21 年度に新井薬師北自転車駐車場の収容台数を 130 台増設しました。この
結果、駅周辺で合計 300 台分の駐車スペースが確保され、現時点では必要台数
をほぼ充足しています。
③
今後の対策と方向性
駅周辺における自転車駐車場の需要予測については、近年の自転車利用者の
増加に加え、西武新宿線立体交差事業の駅前広場整備による駅周辺への乗入台
数の増加も予想されるため、関係者協議のなかで十分に検討する必要がありま
す。西武新宿線連続立体交差事業の進展に併せ、鉄道事業者の積極的な協力(跡
地利用)について、東京都及び鉄道事業者と協議を進めます。
⑵
放置規制の推進
①
当初の計画
前期
後期
施策名
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
放置台数の削減
○放置台数105台
○放置台数80台
②
施策の実施状況と問題点
平成 19 年 1 月に駅周辺を放置規制区域化後、放置自転車の即時撤去の実施、
や放置防止指導、駐車場利用案内の強化、駐車場の増設などにより、放置台数
が減少しました。
③
今後の対策と方向性
近年の自転車利用者の増加に加え、駅前広場整備に伴う駅周辺への乗入台数
の増加も予想されます。また、放置自転車が午前より午後以降に増加している
状況から、実態に合った撤去時間や放置防止指導などの対策や方法を工夫しま
す。
⑶
放置防止・利用マナー等に関する取組・キャンペーン
放置自転車防止・利用マナーキャンペーン(6月・11月年2回実施)
【関係機関】環境を考える会(主催)、野方警察署、その他
63
資
料
西武線沿線の連続立体交差事業
(計画担当:都市政策推進室西武線沿線まちづくり分野)
西武線沿線の連続立体交差事業は、新井薬師前駅・沼袋駅周辺は事業認可済です。
今後、跡地利用についての具体的な協議に入る必要があり、自転車駐車場について
の検討も継続的に行っていきます。
街路事業を想定した場合の、今後の事業の流れを示しています。
64
富士見台駅 (西武)
【駅周辺の状況】
駅自体は、練馬区にありますが、駅周辺の自転車対策の一体性の確保として、練
馬区と共同で対策を講じています。駅周辺の商店街は練馬区側にあるため、中野区
側はほとんどが住宅街になっています。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
24,176 人(一日平均)
自転車利用者
41 人
駐車台数
23 台 +
放置台数
18 台
※乗降人員・・・西武鉄道 HP 駅別乗降人員 2011(平成 23)より
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
○平成 3 年放置規制区域に指定
○民営自転車駐車場 1 か所(収用能力 30 台)有
保管場所
上鷺自転車保管場所
(上鷺宮 5-6)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅自体が練馬区にあるため、中野区としての乗入れは多くありません。
年
乗入台数
19
9台
20
21
22
23
24
25
19 台
18 台
27 台
35 台
41 台
41 台
28(予測)
40 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺への自転車放置状況
放置されやすい商店街が練馬区内にあるため、中野区の放置台数は少なく、通行
等の支障になる状況にもありません。
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
9台
20
6台
21
5台
22
23
24
25
12 台
15 台
18 台
18 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
65
28(予測)
15 台
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
22台
21台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
駅自体は、練馬区にあり、共同で放置規制を行っています。放置規制の実効
性が上がるように練馬区との連携を密にします。
②
施策の実施状況と問題点
現在は、区営の駐車場はなく整備計画もありません。民営の駐車場で対処し
ています。
③ 今後の対策と方向性
駅への乗り入れ台数や放置台数などを引続き検証します。
⑵
放置規制の推進
① 当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数10台
○放置台数8台
②
施策の実施と状況と問題点
放置防止指導及び撤去を実施しています。放置自転車が少ないため、撤去台
数も微少です。
③
今後の対策と方向性
引き続き、現状の放置防止指導及び撤去を実施します。
66
中野坂上駅 (東京メトロ・都営)
【駅周辺の現状】
山の手通りの拡幅工事で歩道と自転車通行帯が設置され、自転車走行環境が整備
されました。駅周辺は通勤・通学者等の乗入れが増え、放置台数も増加しています。
1.乗降客数及び自転車利用者数
東京メトロ
都営大江戸線
乗降人員
自転車利用者
65,166 人(一日平均)
33,011 人(一日平均)
742 人 駐車台数
※乗降人員・・・東京メトロHP
646 台 + 放置台数
96 台
駅別乗降人員順位表(2012 年度)
都営(東京都交通局)HP
各駅乗降人員一覧(2011 年度)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
⑫中野坂上駅
土地所有者
平成 11 年 4 月
台数
都
利用率(24 年度)
35.6%
1,052 台
※平成 11 年 4 月放置規制区域に指定
※他に民営自転車駐車場 2 か所(収用能力 274 台)有
保管場所
中野自転車保管場所
(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅への乗入れは、午前より、午後の近隣大型店舗や駅の利用者による乗入れが増
えています。
年
乗入台数
19
434 台
20
579 台
21
669 台
22
675 台
23
693 台
24
742 台
25
702 台
28(予測)
720 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
利用目的の多様化や活動時間の広範化に伴い、午後からの放置台数は午前に比較
して増えています。放置の集積場所は特にありませんが、山の手通りと青梅街道の
交差点付近と沿道の歩道に見られます。
67
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
22
23
24
25
69 台
72 台
69 台
84 台
76 台
96 台
75 台
28(予測)
70 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
51台
69台
放置台数
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴
自転車駐車場整備
①
当初の計画内容
駅周辺には、1 か所 1,104 台収容の自転車駐車場が整備されています。需要
予測は現況のとおりとし、駐車場が充足しているため新たな整備目標は掲げま
せんが、地下施設におけるわかりやすい案内板・誘導サインの設置やハンディ
キャップを持った方に対しての出入口付近や低層部の優先的利用、自転車ラッ
クの操作性向上や車路幅拡大などの整備を行います。
②
施策の実施状況と問題点
駐車需要の充足により、新たな整備目標は掲げませんが、自転車駐車場の利
用率向上に向けた対策を行う必要があります。
③
今後の対策と方向性
引き続き、利用案内及び誘導に向けての周知、工夫とハンディキャップを持
った方や増加している親子車の利用に対する利便性向上を推進します。
⑵
放置規制の推進
① 当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
80 台
○放置台数
60 台
②
施策の実施状況と問題点
放置が特に集積する場所はないものの、青梅街道及び山の手通りの歩道を中
心に、駅や周辺店舗等への利用と思われる午後の放置が増加しています。
③
今後の対策と方向性
引き続き、即時撤去や放置防止指導、駐輪場利用案内の強化を行う必要があ
ります。また、午後に放置台数が増えている状況から、土・日曜日を含め、撤
去の実施回数及び時間の見直しなど、放置の実態に即した対応を行います。
68
新中野駅 (東京メトロ)
【駅周辺の現状】
平成22年6月に、区内駅周辺の最後に放置規制区域に指定しました。その後の
放置防止指導と、即時撤去、自転車駐車場利用案内などの成果により、放置自転車
は大幅に減少しました。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
31,702 人(一日平均)
自転車利用者
742 人 駐車台数
※乗降人員・・・東京メトロ
181 台 + 放置台数
96 台
駅別乗降人員順位表(2012 年度一日平均)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
土地所有者
台数
利用率(24 年度)
㉖鍋横
平成 21 年 7 月
開発公社
250 台
47.2%
㉗杉山公園地下
平成 22 年 4 月
区
240 台
23.2%
※平成 22 年 6 月放置規制区域に指定
※平成 19 年~20 年は駐車場未設置
※平成 21 年 7 月鍋横駐車場設置、平成 22 年 4 月杉山公園地下駐車場設置
保管場所
中野自転車保管場所
(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への乗入台数は減少していますが、これは平成 22 年の放置規制区域指定以
前の、撤去されていない放置自転車が減少したためと思われます。現在も、地下鉄
駅及び商店舗への利用者乗入れが多く見られます。
年
乗入台数
19
674 台
20
697 台
21
577 台
22
324 台
23
343 台
24
277 台
25
295 台
28(予測)
300 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
放置規制区域化後、大幅に放置台数は減少しました。現状では、青梅街道沿いの
商店街の利用者による短時間の放置が見られます。また、放置規制区域化により、
区が撤去を行わない私道への放置が増えている場所があります。
69
①
放置自転車台数
年
19
放置台数
674 台
20
697 台
21
521 台
22
142 台
23
158 台
24
96 台
25
126 台
28(予測)
120 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
91台
148台
放置台数
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
<新中野駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
②
【
【青梅街道沿い】
【規制区域内の私道】
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
②
当初の計画内容
昼間 700 台強の放置自転車があり、中野区内の鉄道駅で唯一自転車駐車場が
ないため、規制がかけられていない地域です。今後の対策は次のとおりです。
○ 駅西側は、東京都中野通り拡幅事業整備により、杉山公園内への設置を検討
○ 駅東側は、民営駐車場一部借上げや区営施設建設予定地への設置を検討
○ 需要予測は現況の 70%とし、450 台規模の駐車場を整備
①
70
施策名
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○自転車駐車場を杉山公園の中に設置します。(450 台)
新中野駅自転車
○区が設置を検討している自転車駐車場に対して、事業者に積極
駐車場の設置
的な協力を求めます。
放置規制(禁止) ○新中野駅自転車駐車場の設置に併せ、放置規制(禁止)区域を
区域の指定
指定します。
②
施策の実施状況と問題点
平成 21 年 7 月に駅東側の鍋横自転車駐車場、平成 22 年 4 月に駅西側の杉山
公園地下自転車駐車場を設置し、駅周辺の自転車駐車場を整備しました。両施
設とも駅南側にあり、青梅街道北側の商店街等の利用者誘導が課題です。
③
⑵
今後の対策と方向性
駐車場は充足しているものの利用率が低いため、北側商店街の買い物客を含
めた短時間利用者への利用を促す対策が必要です。駐車場の利用誘導として案
内板及び誘導サインを設置し、ハンディキャップを持った方や増加している親
子車の利用に対する利便性を高めるため、自転車ラックの操作性向上や車幅拡
大などの整備を行います。
放置規制の推進
①
当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
○放置台数
590 台
440 台
②
施策の実施状況と問題点
平成 22 年 6 月の放置規制区域化により、放置防止指導及び即時撤去、自転車
駐車場利用案内等を強化し、平成 18 年には 700 台を超えていた放置自転車が、
平成 24 年は 100 台未満に減少しました。一方で、青梅街道に面した商店街利用
の短時間放置が増え、歩行者の通行の妨げになっています。
③
今後の対策と方向性
引き続き、放置防止指導及び即時撤去、駐車場利用案内を強化し、短時間及
び私道への放置については、商店街や私道所有者等と協力し、放置の減少を目
指します。
⑶
放置防止・利用マナー等に関する取組・キャンペーン
放置自転車防止・利用マナーキャンペーン(毎月の東京都交通安全日に実施)
【関係機関】 中野警察署、その他
71
中野新橋駅 (東京メトロ)
【駅周辺の現状】
住宅街と駅周辺道路の商店街で形成されている地域で、駅利用者と商店街への買
い物客による乗り入れが多く見られます。また、比較的古くからの住宅が多いため、
敷地内に自転車の駐車スペースが無い共同住宅・戸建住宅が多い地域です。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
18,040 人(一日平均)
自転車利用者
231 人 駐車台数
※乗降人員・・・東京メトロ
150 台 + 放置台数
81 台
駅別乗降人員順位表(2012 年度一日平均)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
⑰中野新橋駅(移設中)
設置年月
土地所有者
平成元年 4 月
利用率(24 年度)
台数
250 台(180 台)
区
60.0%
※平成 17 年 10 月放置規制区域に指定
※東京都神田川整備工事に伴い、平成 25 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日まで移設
移設場所(弥生町二丁目24番)
保管場所
中野自転車保管場所
(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
近年の自転車利用者の増加にもかかわらず、地元や近隣からの利用者が多いため、
変動はあるものの大きな変化はありません。
年
乗入台数
19
260 台
20
258 台
21
256 台
22
310 台
23
259 台
24
231 台
25
233 台
28(予測)
230 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
商店街への買い物客による短時間の放置と活動時間の広範化による午後の時間帯
の増加がみられます。また、放置場所は、商店街沿いの歩道と古くからのアパート・
住宅前・公園付近に集中しています。
72
①
放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
48 台
64 台
67 台
22
133 台
23
24
25
98 台
81 台
74 台
28(予測)
70 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
70台
91台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
①
当初の計画内容
駅周辺には、1 か所 250 台収容の自転車駐車場が整備されています。需要予
測は現況のとおりとし、駐車場が充足しているため新たな整備目標は掲げませ
んが、わかりやすい案内板・誘導サインの設置やハンディキャップを持った方
に対しての出入口付近や低層部の優先的利用、自転車ラックの操作性向上や車
路幅の拡大などの整備を行います。
② 施策の実施状況と問題点
神田川河川整備のため、平成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの予
定で、近隣の都所有地(弥生町二丁目 24 番・収容台数 180 台)に移設中です。
③ 今後の対策と方向性
移設中の2年間は収容台数が減少しますが、乗入台数の増加は見られないた
め、駐車需要は充足とし新たな整備目標は掲げません。引き続き、利用案内及
び誘導の周知・工夫と、ハンディキャップを持った方や増加している親子車の
利用に対する利便性向上を推進します。
⑵
放置規制の推進
①
当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
○放置台数
55台
②
41台
施策の実施状況と問題点
計画当初に比べ、放置台数が増加しています。短時間及び午後の放置の増加
によるものと思われます。
③ 今後の対策と方向性
短時間及び午後の放置対策として、駐車場利用案内及び放置防止指導の強化、
撤去回数や時間の見直し、放置防止啓発の推進等を重点に置き実施します。
73
中野富士見町駅 (東京メトロ)
【駅周辺の現状】
駅舎は中野区内ですが、神田川を挟んで北東側が杉並区との区境に位置します。
現在、中野区側に年間利用登録制の駐車場1か所(90 台)、杉並区側に定期利用
と一日利用ができる駐車場 1 か所(215 台)の計2か所が整備されており、駅周
辺の需要は充足されています。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
17,575万人(平日一日平均)
自転車利用者
132 人 駐車台数
※乗降人員・・・東京メトロ
120 台 + 放置台数
12 台
駅別乗降人員順位表(2012 年度一日平均)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
⑱中野富士見町
土地所有者
平成 14 年 1 月
台数
利用率(24 年度)
90 台
事業者
134.4%
※平成 17 年 11 月放置規制区域に指定
保管場所
中野自転車保所(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への乗入台数には、ほとんど変化がありません。
年
乗入台数
19
20
21
22
23
24
25
86 台
81 台
67 台
72 台
75 台
81 台
87 台
28(予測)
85 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
駅周辺の放置台数はやや増えていますが、集積するような状況ではなく、分散し
た放置が見られます。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
7台
20
7台
21
7台
22
23
24
25
13 台
15 台
12 台
12 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
74
28(予測)
10 台
②
午前・午後の放置状況
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
3台
3台
放置台数
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴
自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
駅周辺には、1 か所 90 台収容の自転車駐車場が整備されています。需要予測
は現況のとおりとし、駐車場が充足しているため新たな整備目標は掲げません
が、わかりやすい案内板・誘導サインの設置やハンディキャップを持った方に
対しての出入口付近や低層部の優先的利用、自転車ラックの操作性向上や車路
幅の拡大などの整備を行います。
②
施策の実施状況と問題点
中野区の富士見町駐車場は駅に近く、一般の自転車駐車場に比べて利用料金
が安価であり、年間の利用登録申込時は、開始後すぐに満車になってしまいま
す。一方、杉並区の駐車場には空きがあります。
③
今後の対策と方向性
駐車需要は充足として新たな整備目標は掲げません。利用料金については、
平成 23 年度に、5,000 円から 7,200 円に改定しましたが、現在の運営にかかる
経費及び杉並区側の駐車場の利用料金との格差を考慮し、改定を検討する必要
があります。
⑵
放置規制の推進
① 当初の計画
前期
後期
施策名
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
放置台数の削減
○放置台数 6台
②
③
○放置台数
5台
施策の実施状況と問題点
駅周辺の規制区域内では、乗入及び放置台数ともに大きな変動はありません。
放置台数は比較的少なく、午前と午後の変化も見られません。
今後の対策と方向性
引き続き、現状の駐車場利用案内及び放置防止指導、即時撤去を実施します。
75
落合駅 (東京メトロ)
【駅周辺の現状】
山の手通りの拡幅整備に伴い歩道と自転車通行帯が設置され、自転車の走行環境
は改善されました。また、駅が早稲田通りを挟んで新宿区との区境にあり、中野区
に年間利用登録制の駐車場1か所(160 台)、新宿区に定期利用と一日利用ができる
駐車場5か所(111 台)の計6カ所が整備されています。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
23,418 人(一日平均)
自転車利用者
186 人 駐車台数
※乗降人員・・・東京メトロ
158 台 + 放置台数
28 台
駅別乗降人員順位表(2012 年度一日平均)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
⑬落合整理区画
土地所有者
平成 16 年 4 月
台数
利用率(24 年度)
160 台
都
169.4%
※平成 16 年 5 月放置規制区域に指定
中野保管場所移送
保管場所
中野自転車保管場所(中野 4-14)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への自転車乗入台数は、近年ほぼ横ばいの状況です。
年
乗入台数
19
225 台
20
219 台
21
131 台
22
162 台
23
188 台
24
186 台
25
183 台
28(予測)
180 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺の自転車放置状況
山の手通りの拡幅整備により広がった歩道に、商店への客による短時間の放置が
見受けられます。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
9台
20
3台
21
4台
22
23
24
21 台
28 台
28 台
25
9台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
76
28(予測)
6台
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
5台
7台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴
自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
駅周辺には1か所 160 台収容の自転車駐車場が整備されています。隣接の新
宿区の区域も放置禁止区域となっており、新宿区との連携を密にして、放置規
制の実効性が高まるよう進めます。
需要予測については現況のとおりとし、駐車場はやや不足していますが、運
用で対処することとし、新たな整備目標は掲げません。
② 施策の実施状況と問題点
中野区の駐車場は駅に近く、また、新宿区を含めた駅周辺の駐車場が不足気
味のため、利用登録開始後すぐに満車になってしまう状況です。少しでも多く
の利用希望者が登録出来るよう、効率的な配置を行うなど運営上の工夫をして
いますが、現状は飽和状態であり、既存の駐車場のみでの対応は困難になって
います。
③ 今後の対策と方向性
駐車場が不足している状況のため、新宿区の自転車駐車場整備計画等との調
整を図りつつ、歩道上或いは道路予定地などへの設置も含めて、新たに50台
程度収容可能な駐車場の整備を検討する必要があります。
また、利用料金については、平成23年度に年間 5,000 円から 7,200 円に改
定しましたが、現在の運営にかかる経費及び、利用登録開始後すぐに満車にな
る状況を考慮し改定を検討する必要があります。
⑵
放置規制の推進
① 当初の計画
施策名
放置台数の削減
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
10台
②
○放置台数
5台
施策の実施状況と問題点
山の手通りの拡幅整備で歩道と自転車通行帯が設置されたこともあり、乗り
入れ台数、放置台数ともに増加傾向にあるものの、放置自転車台数は比較的少
なく、午前と午後での放置台数にも変化がなく安定した状況にあります。
③ 今後の対策と方向性
引き続き、現状のとおり自転車駐車場利用案内及び放置防止指導、即時撤去
を実施していくこととします。
77
新江古田駅 (都営)
【駅周辺の状況】
駅は、目白通りと江古田通りの交差する場所で、中野区と練馬区の区堺に位置し
ています。現在、中野区側に年間利用登録制の駐車場1か所、練馬区側に定期利用
及び一日利用の駐車場 1 か所の計2か所が整備されています。
1.乗降客数及び自転車利用者数
乗降人員
22,697人(一日平均)
自転車利用者
199人 駐車台数
※乗降人員・・・都営(東京都交通局)HP
191 台 + 放置台数
8台
各駅乗降人員一覧(2011 年度)
※自転車利用者・駐車台数・放置台数・・・東京都駅前放置自転車の現況と対策(平成 24 年度調
査【平成 24 年 10 月晴天の平日概ね午前 11 時頃の駅周辺】)より
2.駐車場整備状況
名
称
設置年月
23 新江古田
○
土地所有者
平成 10 年 1 月
台数
利用率(24 年度)
200 台
民間
156.5%
※平成 10 年 10 月放置規制区域に指定
保管場所
上鷺自転車保管場所
(上鷺宮 5-6)
3.駅周辺への自転車乗入状況
駅周辺への自転車乗入台数は、ほぼ
横ばいの状況です。
年
乗入台数
19
199 台
20
190 台
21
158 台
22
161 台
23
183 台
24
191 台
25
28(予測)
188 台
190 台
※乗入台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
4.駅周辺への自転車放置状況
地下鉄及びバス利用者による放置が目白通り沿いに見られます。
① 放置自転車台数
年
放置台数
19
20
21
15 台
23 台
13 台
22
1台
23
8台
24
8台
25
28(予測)
16 台
※放置台数は、毎年10月中旬~下旬、晴天日の午前中11時頃の調査による。
②
午前・午後の放置状況
放置台数
平成 25 年 12 月・午前
平成 25 年 12 月・午後
20台
23台
※放置台数は、平日晴天時の午前11時頃、午後3時頃の調査による。
78
15 台
<新江古田駅周辺規制区域内で放置自転車が集積する場所>
目白通り沿い・江原町二丁目付近
5.当初の事業計画と実施状況、今後の対策の方向性
⑴ 自転車駐車場整備
① 当初の計画内容
需要予測は現況のとおりとし、駐車場が充足しているため新たな整備目標は
掲げません。駅周辺には1か所の自転車駐車場が整備され、200 台分の駐車ス
ペースが確保されています。練馬区と隣接し放置規制を行っているため、放置
規制の実効性が高まるように練馬区との連携を密にします。
②
施策の実施状況と問題点
中野区の駐車場は駅に近く利用料が安価なため、利用登録開始後すぐに満車
になります。練馬区の駐車場も利用率が高く、駐車場が不足している状況です。
③
今後の対策と方向性
駐車場が不足している状況のため、練馬区の自転車駐車場整備計画との調整
を図りながら、新たな駐車場設置を検討する必要があります。また、利用料に
ついては、平成 23 年度に年間 5,000 円から 7,200 円に改定しましたが、運営経
費及び利用登録開始後すぐに満車になる状況を考慮し改定を検討します。
⑵
放置規制の推進
①
当初計画
施策名
放置台数の削減
②
前期
後期
平成 19(2007)年度~
平成 23(2011)年度
平成 24(2012)年度~
平成 28(2016)年度
○放置台数
○放置台数
30台
25台
施策の実施状況と問題点
放置台数は多くありませんが、駐車場の不足による潜在的な需要は大きいた
め、状況を注視していく必要があります。
③ 今後の対策と方向性
当面は、現状の放置指導と撤去を継続して行うこととします。
79
80
資
料
81
資料1
各駅の自転車対策の状況
都立家政駅
名
称
野方駅
設置年月
台数
名
称
設置年月
台数
都立家政北
平成 10 年 10 月
270 台
野方第一
平成 2 年 10 月
140 台
都立家政南
平成 8 年 10 月
370 台
野方第二
昭和 62 年 2 月
260 台
野方東整理区画(北)
昭和 52 年 5 月
226 台
野方東整理区画(南)
昭和 52 年 5 月
344 台
★平成 10 年 10 月放置規制区域に指定
鷺ノ宮駅
名
称
設置年月
新江古田駅
★平成 17 年 4 月放置規制区域に指定
台数
鷺宮南
平成 3 年 4 月
鷺宮東
平成 4 年 10 月
400 台
鷺宮北
平成 6 年 2 月
248 台
◎富士見台駅
西武池袋線
名
称
設置年月
沼袋第一
昭和 59 年 12 月
沼袋南整理区画
平成 5 年 1 月
250 台
沼袋地下
平成 6 年 6 月
470 台
名
称
設置年月
台数
新井薬師北
平成 18 年 5 月
230 台
新井薬師南
平成 18 年 12 月
70 台
★平成 19 年 1 月放置規制区域に指定
目白通り
都
営
地
下
鉄
大
江
戸
線
新青梅街道
北
◎都立家政駅
◎野方駅
中
杉
通
り
◎沼袋駅
西武新宿線
環
七
通
り
中
野
通
り
早稲田通り
中野区役所
設置年月
名
称
昭和 62 年 10 月
3,466 台
中野駅北口西
平成 11 年 1 月
1,211 台
中野西
平成 22 年 1 月
665 台
中野けやき通り
平成 23 年 10 月
833 台
中野南
平成 11 年 1,2 月
設置年月
台数
落合整理区画 平成 16 年 4 月
160 台
★平成 16 年 5 月放置規制区域に指定
◎落合駅
◎東中野駅
台数
中野駅北口中央
凡 例
・ ★の駅は、駐輪場未整備
・ ◎の駅は、放置規制区域あり
JR中央線
大久保通り
★新中野駅
青梅街道
山
手
通
り
1,300 台
地下鉄丸ノ内線
★昭和 63 年 10 月放置規制区域に指定
新中野駅
設置年月
落合駅
★新井薬師前駅
◎中野駅 地下鉄東西線
中野駅
称
200 台
新井薬師駅前
★平成 6 年 11 月放置規制区域に指定
◎鷺ノ宮駅
名
台数
平成 10 年 1 月
17 台
千川通り
称
設置年月
★平成 10 年 10 月放置規制区域に指定
台数
◎新江古田駅
名
称
新江古田
沼袋駅
1,356 台
★平成 3 年 12 月放置規制区域に指定
名
◎中野富士見町駅
台数
鍋横
平成 21 年 7 月
250 台
杉山公園地下
平成 22 年 4 月
240 台
◎中野新橋駅
方南通り
★平成 22 年 6 月放置規制区域に指定
◎中野坂上駅
東中野駅
名
称
設置年月
台数
東中野南
平成 7 年 4 月
590 台
東中野駅
平成 11 年 4 月
930 台
東中野東整理区画
平成 16 年 7 月
34 台
★ 平成 11 年 4 月放置規制区域に指定
中野富士見町駅
名
称
中野富士見町
設置年月
平成 14 年 1 月
台数
中野坂上駅
90 台
名
★平成 17 年 11 月放置規制区域に指定
中野坂上駅
中野新橋駅
名
称
設置年月
中野新橋駅
平成 1 年 4 月
★平成 17 年 10 月放置規制区域に指定
81
称
台数
250 台
設置年月
平成 11 年 4 月
★平成 11 年 4 月放置規制区域に指定
台数
1,052 台
資料2
区営自転車駐車場一覧
駅名
中
野
東中野
鷺ノ宮
野
沼
方
袋
中野新橋
都立家政
設置
数
名称
所在地
収容台
数
中野駅北口中央自転車駐車場
中野四丁目9番先
3,466
中野駅北口西自転車駐車場
中野四丁目9番
1,211
中野西自転車駐車場
中野四丁目13番
665
中野南自転車駐車場
中野二丁目26番
1,300
5
3
3
3
3
1
中野けやき通り自転車駐車場
中野四丁目11番
833
東中野駅自転車駐車場
東中野三丁目9番先
930
東中野南自転車駐車場
東中野一丁目53番
590
東中野東自転車等駐車整理区画
東中野五丁目3番先
34
鷺宮南自転車駐車場
白鷺二丁目 49 番及び白
鷺三丁目1番
鷺宮東自転車駐車場
若宮三丁目 56 番
400
鷺宮北自転車駐車場
鷺宮三丁目 30 番
248
野方第一自転車駐車場
野方五丁目 32 番
140
野方第二自転車駐車場
野方五丁目 32 番
260
野方東自転車等駐車整理区画(北)
野方六丁目1番先
野方東自転車等駐車整理区画(南)
野 方 五 丁 目 25~ 26 番 先
沼袋第一自転車駐車場
沼袋三丁目1番先
17
沼袋南自転車等駐車整理区画
沼袋三丁目1番先
250
沼袋地下自転車駐車場
沼袋一丁目 34 番 14 号
470
中野新橋駅自転車駐車場
弥生町二丁目 23 番
180
都立家政南自転車駐車場
若宮三丁目 15 番 12 号
370
都立家政北自転車駐車場
鷺宮一丁目 26 番4号
270
200
有料制
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
344
整 理 区 画 4,800 円/半年:9,600 円/年
一日利用
バイク 1 日利用
年間登録
1日利用
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
年間登録のみ
定期利用
1日利用
年間登録のみ
年間登録
1日利用
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
定期利用
4
13
200
50
370
100
130
50
248
122
230
40
200
829
223
90
140
20
180
50
50
20
250
1日利用
50
定期利用
200
1日利用
40
定期利用
10,894
1日利用
3,678
年間登録
1,134
1
中野坂上駅自転車駐車場
中央二丁目8番先
中野富士見町
1
中野富士見町自転車駐車場
弥生町五丁目 23 番 17 号
90
1
落合駅自転車等駐車整理区画
東中野三丁目 14 番先
160
新井薬師北自転車駐車場
上高田五丁目 43 番 6 号
230
新井薬師南自転車駐車場
上高田三丁目 36 番
鍋横自転車駐車場
本町四丁目 44 番
250
杉山公園地下自転車駐車場
本町六丁目 15 番
240
1,052
2
70
2
15,852
81
700
有料制
1,100 円/月:3,000 円/3 カ月
100 円/日:バイク 300 円/日
有料制
年間登録のみ
2
28
定期利用
有料制
有料制
344
中野坂上
合計
1,211
615
50
850
400
50
650
150
33
有料制
226
1,356
江 原 町 二丁 目 29 番 17 号
新中野
定期利用のみ
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
バイク 1 日利用
定期利用
1日利用
バイク 1 日利用
1F2,200 円/月:6,000 円/3 カ月
2F・屋外 1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
900 円/月 2,400 円:3 カ月
100 円/日
1,100 円/月:3,000 円/3 カ月
100 円/日:バイク 300 円/日
100 円/日
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
有料制
100 円/日
整 理 区 画 4,800 円/半年:9,600 円/年
1,100 円/月:3,000 円/3 カ月
有料制 100 円/日:バイク 200 円/日
新江古田自転車駐車場
新井薬師前
2,046
1,420
230
398
192
34
1,019
287
50
380
120
188
60
140
210
50
266
1
合
定期利用
1日利用
使用料
1日利用
定期利用
1日利用
年間登録のみ
定期利用
1日利用
バイク 1 日利用
定期利用
1日利用
定期利用
1日利用
1日利用のみ
定期利用
1日利用
年間登録のみ
新江古田
落
条例種
別
利用形態
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
有料制 100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
整 理 区 画 4,800 円/半年:9,600 円/年
有料制
有料制
100 円/日:バイク 200 円/日
4,800 円/半年:9,600 円/年
100 円/日
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
有料制
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
登録制 7,200 円/年
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
有料制
100 円/日
登録制 7,200 円/年
3,600 円/半年:7,200 円/年
整理区画
100 円/日
1,900 円/月:5,100 円/3 カ月
有料制
100 円/日
1,700 円/月:4,500 円/3 カ月
有料制
100 円/日
1,600 円/月:4,200 円/3 カ月
有料制
100 円/日
整理区画
有料制
2,500 円/月:6,900 円/3 カ月
150 円/日
バイク 1 日利用
82
82
146
資料3
自転車駐車場の利用手続き
1.有料制自転車駐車場
⑴
定期利用
「定期利用」は、通勤・通学に自転車を利用する方が対象です。住所と通
勤先または通学先が駅から 500 メートル以上離れていることを要件として、
登録手続きが必要です。
手続きは、各駐車場で毎月 20 日より翌月の 5 日まで行っています。
また、有料制の「定期利用」は、1 か月と 3 か月があり、利用料金は、駐
車場ごとに異なります。
なお、利用料・登録料の免除を受ける場合は、区役所自転車対策担当に
免除規定に該当することが分かる書類(手帳等)を持参し、
「自転車駐車場
利用料等免除承認書」の交付を受ける必要があります。
⑵
一日利用
「一日利用」は、一日一回の利用につき 100 円(杉山公園地下は 150 円)
でどなたでも自由に利用できます。
2.登録制自転車駐車場・自転車等駐車整理区画
登録制・整理区画は、年度単位(4 月 1 日~翌年 3 月 31 日)で利用できる駐
車場で、通勤・通学に自転車を利用する方を対象に設置しています。住所と
通勤先または通学先が駅から 500 メートル以上離れていることを要件として、
登録手続きと登録料が必要です。
登録した方でなければ自転車を置くことができません。
登録者の募集は、毎年 1 月下旬の区報などでお知らせし、自転車対策担当
で受け付けています。
3.利用料・登録料の免除
有料制定期利用料と登録制の登録料及び整理区画の手数料は、以下の方々
が一定の要件の下で全額免除になる場合があります。
① 身体障害者手帳の交付を受けている者
② 生活保護法による次の扶助を受けている者
・生活扶助 ・教育扶助 ・住宅扶助 ・医療扶助 ・生業扶助
③ 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者
83
④
生活保護法に規定する次の扶助を受けている者
・生活扶助 ・教育扶助 ・医療扶助 ・生業扶助 ・住宅扶助
⑤ 国民年金法規定する遺族基礎年金を受けている者、若しくはその者が
扶養する子
⑥ 児童扶養手当法により児童扶養手当を受けている者。若しくはその者
が扶養する児童又は特別児童手当を受けている者、若しくはそのものが
扶養する児童
⑦ その他区長が特に認める者
84
資料4
駅別の自転車駐車場必要台数の考え方
1 中野駅
駐車場
中野駅北口中央自転車駐車場
中野駅北口中央西自転車駐車場
中野西自転車駐車場
けやき通り自転車駐車場
中野南自転車駐車場
合計
収容台数
3,466
1,211
665
800
1,250
7,392
1日平均利用台数
3,427
1,371
751
641
1,169
7,359
ピーク時放置台数
周辺地区整備による利用増
必要収容台数
817
200
8,376
817
200
8,376
2 東中野駅
駐車場
東中野南自転車駐車場
東中野駅自転車駐車場
東中野東整理区画
合計
収容台数
590
972
34
1,596
1日平均利用台数
183
754
34
971
ピーク時放置台数
周辺地区整備による利用増
必要収容台数
112
60
1,143
112
60
1,143
3 鷺ノ宮駅
駐車場
鷺宮南自転車駐車場
鷺宮東自転車駐車場
鷺宮北自転車駐車場
合計
4 都立家政駅
駐車場
都立家政南自転車駐車場
都立家政北自転車駐車場
合計
収容台数
1,306
972
34
2,312
収容台数
370
270
640
1日平均利用台数
183
754
34
971
1日平均利用台数
107
267
374
ピーク時放置台数
周辺地区整備による利用増
85
85
ピーク時放置台数
1,056
0
周辺地区整備による利用増
74
74
必要収容台数
1,056
必要収容台数
448
0
448
5 野方駅
駐車場
野方第一自転車駐車場
野方第二自転車駐車場
野方東整理区画(北)
野方東整理区画(南)
合計
収容台数
140
260
226
344
970
1日平均利用台数
81
261
233
129
704
ピーク時放置台数
周辺地区整備による利用増
154
154
必要収容台数
625
0
625
6 沼袋駅
駐車場
沼袋地下自転車駐車場
沼袋第一自転車駐車場
収容台数
470
17
1日平均利用台数
333
17
ピーク時放置台数
58
周辺地区整備による利用増
20
必要収容台数
466
沼袋南整理区画
合計
7 新井薬師前駅
駐車場
新井薬師北自転車駐車場
新井薬師南自転車駐車場
合計
250
737
収容台数
38
388
1日平均利用台数
85
230
70
300
186
48
234
58
ピーク時放置台数
20
周辺地区整備による利用増
466
必要収容台数
54
20
308
54
20
308
8 落合駅
駐車場
落合整理区画
合計
収容台数
1日平均利用台数
160
160
200
200
ピーク時放置台数
13
13
周辺地区整備による利用増
0
必要収容台数
213
213
9 新江古田
駐車場
新江古田自転車駐車場
合計
10 富士見台駅
駐車場
民営自転車駐車場(2か所)
合計
収容台数
1日平均利用台数
200
200
収容台数
309
309
1日平均利用台数
25
25
0
ピーク時放置台数
18
18
ピーク時放置台数
4
4
周辺地区整備による利用増
0
周辺地区整備による利用増
0
必要収容台数
327
327
必要収容台数
4
4
11 新中野駅
駐車場
鍋横自転車駐車場
杉山公園地下自転車駐車場
合計
12 中野坂上駅
駐車場
中野坂上自転車駐車場
合計
13 中野新橋駅
駐車場
中野新橋自転車駐車場
合計
14 中野富士見町
駐車場
中野新橋自転車駐車場
合計
収容台数
1日平均利用台数
250
240
490
収容台数
118
58
176
1日平均利用台数
1,052
1,052
収容台数
375
375
1日平均利用台数
250
250
収容台数
150
150
1日平均利用台数
250
250
150
150
ピーク時放置台数
周辺地区整備による利用増
197
197
ピーク時放置台数
118
118
ピーク時放置台数
92
92
ピーク時放置台数
10
10
必要収容台数
373
0
周辺地区整備による利用増
0
周辺地区整備による利用増
0
周辺地区整備による利用増
0
373
必要収容台数
493
493
必要収容台数
242
242
必要収容台数
160
160
※ 収容台数=設置済みの区営自転車駐車場の収容可能台数
※ 必要収容台数=1日平均利用台数+ピーク時放置台数+周辺地区事情による利用増とした、通常期で利用が最大となる
台数
※ 周辺事情による利用増とは、駅周辺や道路の整備開発などによる自転車乗り入れの増加予想
※ 本表の必要収容台数は、今後、駅周辺の自転車駐車場整備を整備する場合の目安であり、実際の駐車場の整備・設置
は、自転車駐車場の利用率、昼・夜等の自転車利用状況、その他の事情を考慮し整備します。
86
平成26年7月 作成
中野区自転車利用総合計画(改正版)
編集発行 中野区都市基盤部防災・都市安全分野
自転車対策担当
東京都中野区中野四丁目8番1号
TEL
03-3389-1111内線5724
(直通) 03-3228-5561
FAX
03-3228-5675
E-mail:[email protected]
Fly UP