Comments
Description
Transcript
札幌医大広報通信 Vol.6(2016 .4月発行)(PDF形式
ಚड֑ ݸहܢᥨЫ 発行者 〈vol.6〉 2016年4月発行 事務局経営企画課企画広報係 〒060-8556 札幌市中央区南1条西17丁目 TEL 011-611-2111(代表) E-mail:[email protected] http://web.sapmed.ac.jp/ ւ໖ᦇҽዉࠓݸຢαಚड֑ቶࠓݸἿ௹ἨἕႵΖ᫅ậࠓ᫅ἝࡹϐἨἨἰ ɰࢺಙΏؤటԪႵΖ᫅ ậ ࠓ᫅Ἷϐ ಓ༹ΒἼϡฌಓႵΖ᫅ᦝᒈἿ Ꮊ್ẩ ṜṚṛṠ भỘಆổρἢἸẩ ܱಙΏຯಙࠓ់Ἕዶỗχ ႵΖ᫅ ậ ዶ ṛṛ ዶࠓ᫅ἼࡹϐἨ ἨἰẪ ếϐಓ Ắ बષỖỜभỘಆổǗबષỗỖभỗಆỗổỀ ịὴᾱ̵ᾔᾯἻᆃὣ ΏΏΏΏΏΏΏΏΏ۟܌ἸἿᜊՠὉỌ 札幌医科大学 第3代理事長・第11代学長 塚本 泰司 札幌医科大学は、昭和 25 年に戦後の新制医科大学の第1号として 医学部医学科の単科で開学して以来、平成5年に保健医療学部を開設 し、平成 19 年の地方独立行政法人化を経て、昨年には、開学 65 周年、 創基 70 周年を迎え、北海道で唯一の公立医科系総合大学として成長 を続けています。 この間、本学は 「進取の精神と自由闊達な気風」 と 「医学・医療の攻究 と地域医療への貢献」 を建学の精神に掲げ、医師をはじめとする地域に 貢献する多くの医療人を育成するとともに、先進医学・保健医療学の研 究や高度先進医療の提供、さらには地域への医師派遣等を通し、北海 道の医療・保健・福祉の充実・発展に寄与してきました。教育面では、 医学部と保健医療学部の学生が合同で道内各地域に滞在し、医療実習 を行う地域医療合同セミナーなど特徴的な教育も進めてきました。医学 研究では、長い歴史の中で多くの先駆的な研究成果を残しており、最近 では、脳梗塞や脊髄損傷に対する再生医療、がんワクチンの開発などに 代表されるような日本における研究をリードする優れた研究も行われて います。 ―掲載トピックス― ■札幌医科大学のキャンパスが生まれ変わります ■「平成27年度北海道原子力防災訓練」を実施 ■中丸三千繪さんオペラコンサートを開催 ■保健医療学部「平成27年度医療接遇講演会」を実施 (つかもと たいじ) 現在、こうした本学の教育・研究・診療を支える土台としての新しい キャンパスが順次整備されつつあります。 平成 26 年 11 月には新しい 体育館・リハビリテーション実習施設・保育所が完成し、 昨年度までに、 教育研究施設3棟のうち2棟と附属病院増築棟の建設工事も始まりま した。 開学から変わらぬ建学の精神と、新キャンパスというさらなる飛躍の ステージのもと、高いリサーチマインドを持つ医師、医療者の育成と地 域への輩出を通じて道民の医療に貢献していく、という本学の重要な使 命を全うすべく、教職員一同で力を合わせ邁進して参ります。 【塚本泰司 理事長・学長 略歴】 1949 年2月 11 日生まれ。旭川市出身。 札幌医科大学 73 年卒。95 年、本 学医学部泌尿器科学講座教授。本学附属病院長などを歴任し 2013 年退 職、 本学名誉教授。 15 年3月、 慶応大学経営管理研究科修了、経営学修士。 ■中国黒竜江省佳木斯(ジャムス)大学校長が本学に来学 ■平成27年度地域医療合同セミナー合同報告会を開催 ■医学部「平成27年度SD章・SSS章授与式」 を実施 ■平成27年度最終講義・送別式を執り行いました ■島本 和明理事長・学長の退任記念講演会・退任式を執り行いました ɰಚड֑ݸहܢᥨЫὀẩಚड֑ቶࠓݸἿᾟ̵ᾤᾞ̵ὼἼᤊἦὝἷἕגᎲὐὣͳোἼẩಙࠓὣὙὛݳἠἿἼᇴἴἷἕἰἱἠἰὒἼẩߢϰἸᆃᜊἨἨἰẪ 䖃ᖹᡂ㻞㻣ᖺᗘ䛂᭱⤊ㅮ⩏䞉㏦ูᘧ䛃䜢ᇳ䜚⾜䛔䜎䛧䛯 平成 28 年 3 月 1 日(火) 、本学臨床教育研究棟 1 階講堂において、 本年 3 月 31 日付で本学を退職される、森岡 伸教授 (医療人育成センタ ー教養教育研究部門(英語) ) 、山下 利春教授(医学部臨床医学部門皮 膚科学講座) の最終講義及び送別式を執り行いました。 最終講義では、両教授は、大学や附属病院での取組を振り返りなが ら、これまでの研究活動の展開とその成果について話され、本学の在学 生、教職員、名誉教授、卒業生、関係者など多くの参加者がお二人の集大 成となる講義を聴講しました。 右:山下 利春教授(医学部臨床医学部門皮膚科学講座)/H28年3月現在 左:森岡 伸教授(医療人育成センター教養教育研究部門(英語))/H28年3月現在 ᵲᶆᵿᶌᶉᴾᶗᶍᶓᵌᵌᵌ 䖃ᓥᮏ㻌᫂⌮㛗䞉Ꮫ㛗䛾㏥௵グᛕㅮ₇䞉㏥௵ᘧ䜢ᇳ䜚⾜䛔䜎䛧䛯 島本 和明 理事長・学長の退任記念講演会の様子 ᵲᶆᵿᶌᶉᴾᶗᶍᶓᵌᵌᵌ 平成 28 年 3 月 28 日 (月) 、本学臨床教育研究棟 1 階講堂において、本年 3 月 31 日に本学を退任される島本 和明理事長・学長の退任記念講演会・退任 式を執り行いました。 退任記念講演会では、次期理事長・学長となる塚本 泰司名誉教授より、島本 理事長・学長の学生時代のエピソードなどを交えて、本学に貢献されたご功績 を称えました。 退任記念講演では「札幌医科大学での51年の歩み」と題し、高血圧・生活 習慣病治療を専門とする島本学長の長年のご研究活動や、地域医療へ貢献す る医療人の育成、また附属病院の充実、現在建設中の新キャンパス構想につい て医療者、研究者、そして附属病院長、理事長・学長としての51年の歩みにつ いて講演されました。 また、引き続いて行われた退任式では、島本理事長・学長の長年にわたるご 尽力に感謝し、本学後援会、医学部同窓会、保健医療学部同窓会より記念品の 贈呈があり、また、両学部、医療人育成センター、看護部、事務局の代表者による 花束の贈呈がありました。 会場は多くの札幌医科大学 OB の名誉教授、教え子や教職員などで埋め尽く され、 島本理事長・学長の最後の講演を熱心に聴き入っておりました。 島本理事長・学長は最後に「心はいつまでも札幌医科大学と共にある。 これ からも大学の更なる発展を強く願っています。」 と締めくくりました。 ɂɧɟɨɫɦɚɭɢɨɧ̂ 北海道を代表する菓子メーカー㈱ホリと札幌医科大学が「体にやさしい」 を コンセプトに、無香料・無着色のゼリーを共同開発しました。 札幌医科大学と㈱ホリが平成 25 年 5 月 に締結した包括連携協定に基づき共同開発 を重ね、北海道産のしそとハスカップを使用 して誕生した、無香料・無着色のからだに やさしいゼリーです。毎日の食卓やティータ イムを彩るデザートとして、北海道のお土産 として、見た目も美しい商品となりました。ぜ ひ、 ご賞味ください。 附属病院ファミリーマート、 HORI通販サイト他で、好評発売中! ၪܬڋഩޘйс ໖রਛ˾ౚఙ୩р ਘాڋᅯрॉѤ ৈеиЖѐЫ 本学では、脳梗塞・脊髄損傷の後遺症の軽減を目指す再生医療の治験を実施しております。 ϐဃҔၲ᬴ᵦᵮ ᵯᵰἅὊἛ 治験に参加ご希望の方は、詳細は本学ホームページをご覧いただくか、専用コールセンター まで、 お電話によりお問い合わせください。 (詳しくは再生医療治験 HP をご覧ください。 ) ؙ௧৷॥شঝ७থॱقشਗ਼ਵਭહ؟ଏ ৎعଏ ৎऽदك 札幌医大 広報通信 2014年 vol.3 札幌医大 広報通信 <vol.6> 札幌医科大学のキャンパスが生まれ変わります―札幌医科大学施設整備構想― ※ 各イメージ図は、 設計段階のものであり、今後内容を変更する可能性があります。 臨床教育研究棟 基礎医学研究棟 附属病院外来棟 (新)大学管理棟・動物実験棟 附属病院北棟 (新)教育研究施設Ⅱ (新)教育研究施設Ⅰ (新)附属病院増築棟 附属病院南棟 保健医療学部棟 ●教育研究施設Ⅰ アトリウムイメージ (新)教育研究施設Ⅲ ●西16丁目・17丁目街区 外観イメージ 平成 24 年 3 月に北海道が策定した「札幌医科大学施設整備構想」に基づき、 現在、札幌医科大学のキャンパスでは大学施設整備が進められています。 教育研究施設は施設Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3棟を整備する計画で、現在、施設Ⅰが平成 29 年 12 月、 施設Ⅲが同年3月の完成予定で工事が行われています。 施設Ⅰは地下1階、地上 10 階建てで、建物中央にアトリウム空間を設け、周囲 に講義室や研究室を配置することで、自然採光を活用した明るい学習・研究環境 を確保します。 また、施設Ⅲは地上7階建ての建物で、既存の保健医療学部棟と各階で 接続するなど、一体的な利用を勘案した設計となっています。 施設Ⅱ及び大学管理棟・動物実験棟は、施設Ⅰの完成後、医学部附属フ ロンティア医学研究所が現在地から移転し、その跡地を活用して工事に着 手する予定です。 ●教育研究施設Ⅰ共用講義室イメージ 同じく、附属病院増築棟 (西棟) についても現在、平成 30 年3月の 完成予定で工事が行われており、 地下1階、 地上 10 階建てで、乗用・ 寝台用エレベーター計4機の整備や病室の4床室化などにより、患 者様の利便性や療養環境などを向上させた建物となる予定です。 2015年度下半期 札幌医科大学ニュースダイジェスト ( ●平成27年度北海道原子力防災訓練を実施 泊発電所から北海道防災 ヘリにより、模擬患者(人形) が搬送されたことを想定し た訓練の様子 平成 27 年 10 月 21 日(水)、北海道原子力防災訓練の一環により、 本学附属病院において平成 27 年度緊急被ばく医療活動訓練を実施し ました。今回の訓練は、北海道電力・泊発電所2号機において事故が発 生したことを想定して実施され、二次被ばく医療機関である本学附属病院 において、傷病者の受け入れ及び医療処置訓練を行いました。 訓練当日は、被ばくを伴う創傷汚染・身体表面汚染の患者が汚染部分 を密閉して、 ヘリで搬送された事を想定して行われました。 本学附属病院の緊急被ばく医療チームの医師・看護師・コメディカル スタッフらは汚染防護服を着用し、ストレッチャーに乗せた模擬患者(人 形)の院内搬送や、医療処置など緊急時の被ばく医療活動の実施体制に ついて再確認し訓練を終了致しました。 ●中丸三千繪さんオペラコンサートを開催 オペラ歌手の 中丸三千繪さんと プロピアニストの 安達朋博さん 平成 27 年 11 月 18 日 (水) 18 時 30 分から、 附属病院 1 階ロビーで、 オペラ歌手の中丸三千繪さんとプロピアニストの安達朋博さんによるオ ペラコンサートを十勝毎日新聞社様のご支援により開催しました。 当日は、中丸さんの歌声を聴こうと、1Fロビーに続々と集まった患者 様を前に、優しく語りかけるように、 またある時は、 うったえかけるように、 オペラの名曲、全8曲を熱唱されました。 会場に集まった方々は、世界を代表するプリマドンナから、心に響き 渡る歌声をプレゼントされ、大変感動された様子で、大きな拍手を何度 も送っていました。 2015年度下半期 札幌医科大学ニュースダイジェスト ●中国黒竜江省佳木斯(ジャムス)大学校長が本学に来学 ●保健医療学部「平成27年度医療接遇講演会」 を実施 講演会の様子 平成 27 年 11 月 24 日 ( 火 )、保健医療学部棟 405 講義室におい て 「平成 27 年度医療接遇講演会」 を実施しました。 この講演会は、保健医療学部を卒業する4学年を対象に、医療現場 における接遇スキルを学び、実践に生かすことを目的とし開催してい ます。講師は昨年度に引き続き、全国各地において接遇コンサルティン グや接遇研修を行っているラ・ポール株式会社代表取締役の福岡か つよ先生をお迎えしました。 当日は4学年の学生 83 名が参加し、福岡先生から社会人としての 心構えについてお話しいただいたほか、コミュニケーションにおける第 一印象の重要性を知るためのペアワーク、 「医療人として接遇において 必要なことは何か」 についてグループワークを行いました。 参加した学生たちは、医療人として自分がどのように成長したいか、 豊かな人間関係の構築のためには何が必要かなど、多くのことを考え、 学び取った様子でした。 ●平成27年度地域医療合同セミナー合同報告会を開催 写真左から4番目より、佳木斯大学 邱(シュウ)校長、本学 島本前学長 平成 27 年 12 月 15 日 (火) 、中国黒竜江省佳木斯(ジャムス)大学 の邱 洪斌 (シュウ ホンビン)校長らが本学に来学されました。 本学と佳木斯大学とは、平成 20 年3月に交流協定を締結し、 リハビ リテーション医学に関する研究者の相互交流を行っています。 邱校長一行は、本学の島本 和明学長らと研究交流などについて懇 談した後、本学のリハビリテーション実習施設を見学しました。見学の 際には、邱校長や姜 志梅(ジャン ツィンメイ)リハビリテーション医学 院長から施設の詳細などについて熱心な質問がありました。 本学は交流協定に基づき、今後も佳木斯大学との相互交流を深めて いく予定です。 ●医学部「平成27年度SD章・SSS章授与式」を実施 宣誓の様子 報告会の様子 平成 27 年 12 月 18 日 (金)、本学臨床教育研究棟 1 階講堂 にて、平成 27 年度地域医療合同セミナー合同報告会を開催し ました。 本学では、地域医療への貢献を目指した質の高い医療人を 養成することを目的に、医学部、保健医療学部の学生を対象と した多職種連携教育科目「地域医療合同セミナー」を実施して います。本セミナーの実習として実施している地域医療実習に おいて、学生が習得した知識や課題について発表しまし た。 当日は、実習でお世話になった根釧地区、利尻地区、留萌地 区など関係の方々にもご出席いただき、学生の発表を熱心に聴 いていただきました。 学生の報告の後、高橋 はるみ北海道知事から学生たちへ激 励の言葉(北海道保健福祉部:村木 一行部長が代読)をいた だきました。 SD章授与の様子 平成 28 年 3 月 17 日 (木) に臨床教育研究棟 1 階講堂において、医学 部新 5 年生に SD 章・SSS 章の授与式を行いました。 本学医学部では、 5 年生より附属病院にて臨床実習を開始します。 実習に臨む学生は、教科書や文献知識だけではなく、現場での思考法 や実技、態度も含めて医師としての能力を総合的に学び、また様々な医療 職とのチーム医療の中で実際の患者様と接し、実体験しながら実践的に 学ぶこととなります。 そのような臨床実習の意義を十分に理解するとともに、一社会人として 常識をもって行動することが、強く求められます。 このため、本学医学部では新 5 年生に対し、これから臨床実習に入ると いう自覚を促すため、写真付きネームプレート・SD(Student Doctor) 章と、手術室手技の訓練を受けた学生に対して与える SSS(Student Surgical Staff) 章を授与しています。 授与式では、堀尾医学部長、山下附属病院長ほか関係医学部教授、ま た、 看護部梅田副部長から、 厳しくくもあたたかいエールが送られました。