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けいきさん自転車復刻プロジェクト
平成 27 年 7 月 29 日 定例記者会見資料 「けいきさん自転車復刻プロジェクト」が始動! 市長が「けいきさん自転車」にまつわる、「三つの謎」の究明と自転車の復刻を 命じる、「究明、復刻令状」をプロジェクトメンバーに交付します。 またメンバーが知る、貴重な情報を交換し、謎の究明をさっそく開始します。 けいきさん自転車復刻プロジェクト 【プロジェクトの目的】 「世界水準の自転車都市“しずおか” 」を目指して、平成 27 年 3 月に策定した『静岡市自転 車利用計画(基本計画編)』の基本目標の1つに、他都市の計画にはない特徴のある目標を定め ました。 その目標は、 「市民や地元企業と連携し、積極的な自転車施策を推進していくことで、自転車 といったら“しずおか” 」と誇りに思える「プライド」の確立を図ろうというものです。 そこで、市民のみなさんの、自転車に関する意識向上のための、取り組みとして、徳川慶喜 公と自転車を取り上げます。 静岡で「けいきさん」の名で親しまれていた徳川最後の将軍、慶喜公が、明治 10~12 年頃、 静岡県内で初めて、自転車に乗られ、市内を乗り回していたと言われています。 これを契機に静岡で貸し自転車の普及が始まったことは、全国的に見て早いと言え、こうし た自転車の認知度や地形的な要因も大きく、現在の「自転車都市、静岡」につながってきたも のとされています。 この歴史を活かし、プロジェクトメンバーが、全国をまたにかけ「けいきさんの自転車」に まつわる三つの謎を解き明かしつつ、その足跡や史跡を辿り、自転車を復刻します。 この復刻プロジェクトを通じて、 「けいきさんの自転車」が、現在の自転車都市「静岡」に繋 がっていることを、広く市民のみなさんに伝え、全国へも情報発信することで、 「世界水準の自 転車都市しずおか」に繋げる、自転車といったら“しずおか”と誇りに思える「プライド」の 確立を図ってまいります。 【プロジェクトメンバー】 きよあき No.1 関川 清明さん 静岡県内で最初に自転車店を開業した関川虎吉氏のご子孫 ゆたか No.2 久保田 隆 さん 慶喜さまのお屋敷として 20 年、 東海の名庭を守って約 125 年浮月楼の代表取締役 あきら No.3 栗田 晃 さん ゆたか No.4 村井 裕 さん 静岡県自転車軽自動車商業協同組合 静岡支部 支部長 散走プロジェクト主催者の「平成静岡の自転車人」 しずおかモビリティ研究会代表 ※ このプロジェクトの輪を広める上で、活動の中で順次、メンバーを増やしていく。 ※※プロジェクトメンバーには、 「プロジェクトメンバー」であることの証として、「けいきさ ん自転車復刻プロジェクト缶バッチ」をお渡しして、プロジェクトを周知する。 ※※※「謎解き」に関する情報提供をしていただけるサポーターを31日より、募集。 平成 27 年 7 月 29 日 定例記者会見資料 【復刻への流れ】 1.「けいきさん自転車 謎の究明、復刻令状」交付式 日 時 平成 27 年 7 月 31 日 13:00~13:40 場 所 静岡市葵区 紺屋町 11-1 「浮月楼」1階 徳川慶喜公展示コーナー 次 第 1.市長挨拶 2. 「けいきさん自転車、三つの謎」の紹介 3.プロジェクトメンバー紹介 4. 「究明、復刻令状」交付、缶バッチの贈呈 5.プロジェクトメンバーからの情報発表 2.史実調査(けいきさん自転車の謎の究明) ・けいきさん自転車の謎 けいきさん自転車の謎.一 写真が大好きだった、けいきさん。 自転車に乗った姿や愛用の自転車など、写真の絶好の被写体のはずなのに、 「なぜ、自転車の写真がないのか?」 けいきさん自転車の謎.二 静岡で、最初の自転車乗りだった、けいきさん。 明治10年頃が最初と言われておりますが、この静岡初の自転車は 「どんな形の自転車だったのか?」 けいきさん自転車の謎.三 静岡のあちらこちらをサイクリングした、けいきさん。 「けいきさんのサイクリングの足跡は、今、残っているのか?」 ・慶喜公の自転車に関する史実史料を、全国をまたにかけ調査し、けいきさん 自転車に関する三つの謎を解明する。 と じょう ①松戸へ出張調査(松戸市、戸 定 歴史館) 「慶喜公の史実史料(徳川慶喜家扶日記)」及び慶喜公研究家への調査 ②目黒へ出張調査 (日本自転車普及協会:自転車文化センター) れいめい 「黎明期の自転車の歴史」と「明治初期の日本の自転車事情」を調査 ③堺へ出張調査(自転車博物館サイクルセンター) 「最古の自転車や初期の自転車等の収蔵車」を調査。 ④静岡で、けいきさんの足跡調査 「自転車で巡る聞き取り調査」 :史料や市民からの情報を基に、けいきさんがサイクリング したルートを実際に巡り、けいきさんにまつわる伝承や記録、写真等の聞き取り調査を、 行う。 (参加者を募る) 平成 27 年 7 月 29 日 定例記者会見資料 ・謎解きに関する情報募集 募集期間:平成 27 年 7 月 31 日~平成 27 年 9 月 30 日 応募資格:性別・年齢問わず、けいきさん自転車に関する情報を無償提供していただける方。 報 酬 等:報酬はありません。協力頂いた方には、プロジェクトメンバーのサポーターとし て「オリジナル缶バッジ」を贈呈します。 応募方法:以下の内容をメール本文にお知らせください。 ①氏名 ②連絡先[電話番号、メールアドレス等] ③協力いただける内容の詳細[例:けいきさんの自転車の写真を持っている、けい きさんの走行したコースや立ち寄った店をしっている等] 応 募 先: [email protected](交通政策課メールアドレス) 3.調査報告「けいきさん自転車、謎解きシンポジウム」⑤ と じょう ・「慶喜公の史実史料」講演(戸 定 歴史館の研究員等を招く) れいめい ・「黎明期と明治初期の自転車の歴史」講演 (自転車文化センター又は自転車博物館サイクルセンター学芸員等を招く) ・「けいきさん自転車、謎解きシンポジウム」 ・メンバー4名 ・戸定歴史館の研究員 ・自転車文化センター又は自転車博物館サイクルセンター学芸員 4.復刻自転車の製作⑥ ・資料借り出し ・復刻技能者探し ・復刻作業 5.完成披露 (案) ⑦復刻自転車の完成記念式 ⑧復刻自転車展示(市役所静岡庁舎1階に展示予定) ⑨「自転車のけいきさん」コスプレコンテスト(けいきさんの扮装者を集める) ⑩走行できるダルマ型自転車の製作又は購入 ⑪走行イベント(駿府公園又は青葉イベント広場 けいきさん自転車復刻プロジェクトスケジュール 7月 8月 ◎ 7/31 調 査 製 作 イベント 9月 ◎ ① ② 松 戸・目黒へ出張調査 市 長 復 刻令状交付 ①松戸市、戸定歴史館 「慶喜公の史実史料」 ②自転車文化セン ター 「黎明期の自転車の歴史」 「明治初期の日本の自転車事情」 10月 11月 12月 ◎ ③ 堺 へ 出張調査 自転車博物館サイ クルセン ター 「最古の自転車や初期の自転車等収蔵車調査 ④ 静 岡 で、けいきさんの足跡調査、走行イベント ⑥製作 ◎ ⑤ け いきさ ん自転車 謎 解 き シンポジウム 1月 2月 ◎ ⑩ 走行可能な ダルマ自転車 製作又は購入 3月 ◎ ⑦ 完 成 記 念式 ◎ ⑧ 復 刻 車 展示 ◎ ⑨ コスプ レ ◎ ⑪ 走 行 イベント 平成 27 年 7 月 29 日 定例記者会見資料 参考 【歴史】 慶喜公と静岡 慶応 4 年(1868 年)江戸城は 4 月 11 日に新政府軍に明け渡され、慶喜公は水戸へ向かった。 水戸で引き続き謹慎した後、7 月に徳川家が駿府に移封されると、慶喜公も駿河の宝台院に移 って謹慎した。10 月 5 日には静岡の紺屋町元代官屋敷へと転居した。 明治 2 年(1869 年)9 月、戊辰戦争の終結を受けて謹慎を解除され、引き続き、駿府改め静 岡に居住され、東海道線開通前年の明治 21 年(1888 年)3 月 6 日、西草深に転居した。 明治 30 年(1897 年)11 月に東京の巣鴨に移り住むまでの約 30 年間、静岡に居住された。 写真・狩猟・自転車・投網・囲碁・謡曲など趣味に没頭する生活を送り、 「けいき様・けいき さん」と呼ばれて静岡の人々から親しまれた。 自転車と慶喜公 ・静岡県自転車軽自動車商業協同組合創立 80 周年記念誌「轍をたずねて」によると、 慶喜公の自転車入手は、明治 10~12 年頃。 ・ 「静岡市産業百年史」によると、明治 12 年の項に「徳川慶喜鉄輪の自転車へ乗る」とある。 ・明治 20 年(1887 年)2 月 5 日の静岡大務新聞では、 「慶喜公は昨今自転車を好まれ、日々運動のため自転車を乗り回される」とある。 【逸話】 慶喜公の自転車は、大正中頃まで遊郭の引付の間の置物になっていた。 乗り回しているうちに、洋傘をさした女性に見とれてハンドルを切り損ね店先に突っ込んだ。 【サポーター制度】 自転車の利用環境向上のために、活動していただける市内各地の店舗等の従業員などを自 転車サポーターとして、認定し、自転車の利用ルールやマナー啓発、修理工具の設置、自転 車マップの配布等を実施。 『けいきさん自転車復刻プロジェクト』も自転車利用環境の向上のための活動であり、今 回のプロジェクトメンバーや情報提供を頂いたサポーターを、自転車サポーターとして認定 し、世界水準の自転車都市“しずおか”の実現に取り組んでいく。 【担当】 都市局都市計画部交通政策課 企画係 TEL:054-221-1471 内線:81-2266