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結婚移住女性の適応過程と 農村社会の変化

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結婚移住女性の適応過程と 農村社会の変化
投稿論文
結婚移住女性の適応過程と
農村社会の変化
武田里子 明星大学
:結婚移住女性,農村社会,社会的
「
国際結婚」 ,
日本 彼女
弱
出身国
存在
異
強
「問題」
経済格差
描
。
意志
,日本社会
語
犠牲者
,
,日本社会
,最近
一部
研究者 ,
多文化社会
移行
促
結婚移住女性
,本研究
応過程
何
経時的変化
社会関係
変化
既往研究
考察
前提
許容
必
社会的変化
性
地域内外 ,新
可能性
示 始
実態
提示 始
。
。
点
関心
,女性
受
入
明
,適
家族
地域社会
母国
社会的
。
,
傾向
,女性
。本研究 ,新潟県南魚沼市
反映
進展
結婚移住女性像
,女性
停滞的 閉鎖的
考察
事例
,家父長制
同化圧力
生
,
切 離
方
織 込
築
起
,農村社会
,
。結婚移住女性
,農村社会
明
社会的
。
調査
諸個人 自由
変化
生
背景 ,結婚移住女
広
,国籍
縛
新
生 方
,日本 暮
外国人
増加 続 ,外国人登録者
。
1 日本
人口 2005年 減少局面 入
218万人 超 (人口 占
割合 1.7%)
,
,毎年約1万5千人 日本国籍 取得
事実 ,日本社会 多民族化・多文化化 進展 実感
修正 迫
村 漸増
(渡戸・井沢編,2010)。本稿 取 上
国際結婚家族
1980年代 集団論
時期 ,農村
構成員 情緒的
。石原(1992) ,日本
動揺期 位置
女性
。
結婚移住者
同質性 前提
。
,
「国民国家」
,閉鎖的 考
農
家族研究 歴史的動向 整理 ,
主 要因 「家族 個人化」*1
日本 家族 加
凝集性 強
一体感 特徴
始
,
。農村社会 ,
一方 ,
「外」
移民政策研究 第3号
85
者
潜在的
排他性 示 (広井,2009:37)。
農村 家族 参入
大
困難
伴
文化背景
考
農村社会 変化 ,産業経済構造 変化
主体的 取 組
,異
。
一面
引 起
強制的 ,他面
模索 言
,
換
意味
仮定
,人
情緒的
維持
生 方
葛藤
相互 関連性 踏
考察
,個人 自由
新
影響 与
,結婚移住女性 適応過程
領域
人々
「結束
。
形成
。国際結婚家族 存在 ,農村社会 暮
,
農村 暮
。変化 内実 ,農村社会 特徴
型」 社会関係資本 *2 「橋渡型」 要素 取 込
生 方 束縛
結婚移住女性
人
。本稿
,
乗 越
,家族領域
。
2 先行研究 検討 研究 視点
「
国際結婚」 関
関心
少
,
先行研究
,
,調査時点
,結婚移住女性像 偏
生 方
制約
経時的変化
,女性
自身 言葉 語
研究
行
捉
(宿谷,1988;佐藤編,1989;新潟日報社学芸部編,1989)。
女性
問題 超
捉
,高齢化
多文化共生
日本社会
況
化
,
。
女性
農村 家族
見方 ,一部 逸脱的
女性
一般的 冒険的
,
民
「
除
再
社会
,多
,
。Breger & Hill ed.(1998) ,
,一般 人
,
見方
筆者
話 聞
結
中 ,
再生産領域
視点
化
結婚移
女性移住者
(伊藤,1992,1996;伊藤・足立編,2008)。結婚移住女性
文化変容 促
役割 着目
2004;柳,2006;武田,2009a) 散見
,閉鎖的 農村
,
,結婚移住女性 受
。
入
家族
研究(渡辺,2002;Burgess,
,少数
中 戦略的交渉 通
一部 「個人的成功」事例 考察
Migration Policy Review 2011 Vol.3
「
実像
,自由 発想 ,慣習
。
中心
。女性
。
高
人権侵害 問題
状
女性」
女性
化 進展 伴 移民 女性化 注目 集
関心
入
一致
経過
使用
2通
指摘
印象
文脈 中
20年以上
用語
可能性 過小評価
情緒的 安定
婚移住女性
始
問題 ,
社会 中 一方的同化 迫
対極 「手段的結婚」
主体的行為者
国際結婚
86
歴史的
。結婚移住女性
状況 強調 ,封建的
女性」
定
直面
「農村花嫁」
問題意識
被抑圧的
受
,結婚移住女性
視点 弱 。筆者 ,結婚移住女性 日本 農村 暮
,研究者 間
。特 ,女性
,
農村社会
結婚移住女性
,周囲 説得
聞 取
起業 成功
農村社会 伝統的
変容
措
捉
。
側
,家族 社会的 孤立
変化 ,
存在
国境 越
人生 切 開
日常 生活実践 交差
生 方 含
,彼女
農村社会 新
筆者 「
。既往研究
定義
用
側
。
社会関係 築
考察
,
傾向
,実態
,外来文化 接触
選択意思 必要性 着目
社会
。
夫婦
維持
夫婦間 役割関係 影響 及
婦
,社会的環境 個人間 結
相互関連 着目
。
付
「密度(結合度)
」
研究 都市(
捉
集団 文
) 社会的
構造特性
見出
」
論 夫婦関
(1955=2006) ,家族 取 巻 社会的環境(
捉 ,
,女性
野沢(2009) 「行為者間 関係
。文化触変
,外来文化 受容
領域
,第2世代
停滞的 閉鎖的
,平野(2001) 文化触変
係 分析 応用
」
適応過程 女性
切 離
社会的
化変容
結婚移住女性
。
,農村社会
母国 社会的
。分析 枠組
意志
可能性 切 開 糸口 見出
経時的変化 織 込 ,女性
考察
強
成功 「個人的
国際結婚」研究 基本的 立場
本研究
違
。結婚移住女性 受 入
) 暮
夫
視点 ,家族領域
本研究 分析
有益
。
3 南魚沼市 概要 社会変動
本研究 調査地 ,新潟県南魚沼市
。同市 新潟県南部 位置 ,平成 大合併
基礎自治体(大和町,六日町,塩沢町) 合併
*3。
市
話題
米
産地
当時 「先進地」
内 暮
設
行
2006年
南魚沼市
初
。本章
,結婚移住女性
考察
(武田,2009b)。
外国人女性
各1名
5年未満
身国
最近
。滞在期間
15名中9名 占
,中国
主流
45名中9名。将来構想
移住女性 数 ,外国人登録
。
入
,結
日本語教室
始
開
80年代後半以
調査
外国籍市民
生活実態調査 *4
回答者148名
45名
日本人男
。45名 内訳 ,30代 40代 80%,国籍 ,中国(15名)
,
(15名)
,韓国・朝鮮(10名) 3 国 他 ,
米国
,当時,県
。
存在 ,2007年1月 実施
程度明
受
地方都
国際結婚」
資料
,市社会教育課 事務局
各種
結婚移住女性
性 結婚
,80年代後半 「
44名(36%) 南魚沼市 居住
支援
降 地域社会 変容
知
人口約6万2千人
。1988年 新潟県議会 提出
人花嫁122名
婚移住女性 適応過程
市制 移行
3
,
,
,
,韓国・朝鮮 全員10年以上,中国 場合 10年以上
。
女性 各期間 分散
読
取
。
。結婚
「
(日本)国籍取得 希望
年齢 性別,在留資格
」 回答
,
,
,女性 出
,
「業者仲介」
13名
約180名 推計
。結婚
。
移民政策研究 第3号
87
⑴ 産業構造 変化 女性 役割
南魚沼市
産業別就業人口(2005年) ,第1次産業4,060人(12.5%)
,第2次産業10,221
人(31.6%)
,第3次産業18,045人(55.8%)
割合 6.6%
,
新潟県(2.3%) 約3倍,
(4.31百万円) 県(2.63百万円) 1.6倍
「3戸 1戸
土建業関係
。
際
男
,
投票
報
出稼
観光産業
発展 ,冬季間 雇用
地域
出 。
「一年中家族
観光産業 関連
土木作業員
極端
,
,田中氏
推進
。公共事業 受注
,建設業者
「組織
,冬場 稼 手
一緒 暮
」
確保
願
達成
70年代以降
宿泊業
現金収入 得 。
生産額
依存
冬場 就労問題 解決
関東方面
占
,産業構造面 特徴
公共事業
利益誘導型政治
公共事業
母,1996)。冬季間
夏場
,第1次産業就業人口1人当
大型公共事業 恩恵 浴
。
多
総生産額
田中角栄元首相 後援会組織「越山会」発祥 地
田中氏(自民党)
選挙」 長 続
第1次産業
(南魚沼市,2006)。
就労」
(1987年)*5
南魚沼市
「列島改造論」 基
選挙
。南魚沼市
会社
(保
季節従業員
兼業 米 作
一般的
働 ,
就労形態
。
90年代 入 ,公共事業予算
。以下
従業員
図
南魚沼市
縮小 始
事業所従業員
減少 ,小売・飲食業
統計調査」
,
産業経済構造
産業別推移
業
再
転換 迫
。1996年 境 建設業
割合 高
。
「平成18年度事業所・企業
,産業大分類(民営事業所)15業種 女性従業員 割合 見
,
「医療,福祉」
(73.4
%)
,
「金融・保険業」
(59.4%)
,
「飲食店,宿泊業」
(56.8%)
,
「情報通信業」
(53.2%)
,
「教育,学
習支援」
(51.3%) 5業種 ,女性 男性 上回
小売業」 男性(50.2%) 女性(49.8%)
。
均衡
業 分類
。
。
「卸売・
日本 産業構造 再編
図 南魚沼市の事業所従業員の産業別推移
35,000
9,000
8,000
30,000
7,000
25,000
6,000
産
業
別 5,000
人
数
︵ 4,000
人
︶
3,000
20,000 総
数
︵
人
15,000 ︶
10,000
2,000
1969
1972
1975
1978
1981
1986
1991
1996
1999
出所:南魚沼市,2006『市勢要覧データ編』
88
農業
建設
製造
小売飲食
サービス
その他
5,000
1,000
0
総数
Migration Policy Review 2011 Vol.3
2001
2004
0
2006(年)
経済
化
化 伴 女性労働者 増加 見事 一致
市的生活様式」 農村社会 浸透
生産・供給者(労働者)
,
中 女性
存在感 高
学術調査」
村 生
,女性
「
他 選択肢
外 働
世話
」 答
者」
以前
家事 姑 分担
%)
。
奨励
。南魚沼市
,女性
家計収入 観点
女性
,場合
無縁 思
80年代,3団体
63団体(76
国際交流団体 立 上
*6。
7団体
90年代,4団体
設立
2000年代 設立
国際交流協会(通称「夢
,本章 3節 取 上
,乳幼児
女性 存在感 高
南魚沼市 国際交流団体
結婚移住女性 支援 大
,
「嫁」
代表者 務
活動分野
地域社会 変容 中 ,農村社会
年 ,国際姉妹都市関係 1団体
)
連絡協議会 資料(平成19年度)
(会員数1,427名)
。新潟県国際交流協会 登録
推察
。三世代同居 農村 女性
。女性 社会的経済的地位 上昇 ,
。
結婚
市町
農業 手間作業(無償労働:
,都市 核家族世帯 子育
暮
,登録団体83
92名(46.2%) 「他
」理由 多
存在
合理的選択
同時 ,
「新潟県大和町 暮
女性199名
。
「移
中 一方的 引 受
家族
消費者(生活者)
実施
,質問紙調査 回答
,大和町 移
化 ,
「都
(渋谷,2006)。
2001年 東京大学教養学部相関社会科学研究室
関
。経済
。
」,2002年発足)
。
⑵ 政治構造 変化
2005年 3町
合併 市制 移行
,100戸前後 集落
,町会議員 最低当選
1名 町会議員 送 出
推薦候補 決 ,選挙期間中 毎日各戸
一
手法
監視
。村 出入 口
。各町
当選
議員
。
氏
一騎打
国的
選挙
「見張 」 置 ,他候補 運動員
「村
選挙」 一石 投
分野 知
対
。
,
「
者」
。K氏 主 支持者 ,
「医療 福祉
女性
自民・社会両党
他
「村
訴
出
響
選挙」
。
「
選挙前予想 反
立候補
K
医師 ,全
者」 町
行政 任
」 訴 ,都市型 草
」構想 共鳴
女性
K氏 主張 ,家庭 老親介護 期
。
町支部,共産党1名 除 20名
,圧倒的大差 当選
大和町
K氏 ,
「組織 縛 選挙 変
。高齢化社会 見据 ,福祉分野 雇用 生
待
選挙活動 入
1992年4月 旧大和町長選
。K氏 1970年 当時 町長 乞
。
根選挙 繰 広
,
「締 付 」
3選 目指 保守系無所属 現職 ,町立病院 院長 辞
戦
地域医療
出 。
人
。
慣行化
挙
。
。集落 主立
選対事務所 手伝
公明党 共産党 ,独自 議席 確保
,
300票前後
町会議員,町職員組合
,K氏
票差 約2200票
支持 受
現職
(有権者数約
移民政策研究 第3号
89
1万1千人,投票率91%)。K氏 思
」 利
印象
投票
有権者
女性
。
。
「
,女性 「
」
産業構造
,家庭内
夫
,女性
考
。女性
異
中心 多文化共生
民 留学生
「夢
自
双方向 日常的
人
,
交流
達成
習得
死活問題
。
思考 縛
上
作 出
*7。関係者
発信
際 ,筆者
懸念
。
70代
交流
幅広
年齢
留学生
思
課題
眼差
「
。
」
,
生
,当事者
声 上
。
「
声
,
術
。
,声
調査 開始
,
話 役 立
。
?」
家族 守
国際
問題 「自己責任」 対処
,声 上
得
,
形
躊躇
人
対応」 中 何
日本
,何
,
「問題」 発見
夫
広報活動
。
。当事者
協力
国際交流 関
。留学生向
生
,当事者
3年 100
地域社会 関
参加
。本当 困
。
交流
国際結婚家族
,日本語支援 地域
意味
市
(武田,2003)。会員目標
,日本語支援 公的 求
。当事者,
人
,
。留学生
。20代
多文化化
,結婚 「個人 問題」
」
場合
。
立 上
予想 超
当事者 声 上
力
杞憂 終
仕組
事態 動
負 意味
「問題
,
存在感 高
」
,
「日本語
,国際結婚家族
結婚」 対
「夢
結婚移住女性
公共 場 持 出 主体
必要
今後
孤立無援 状況
着目
日本語
。投票行動
制度的 後押
市民組織
。同会
語教室 日本人配偶者 連
一人
,
型組織 志向 ,日本語 英語
存在
反応
。
主体的判断 優先 始
新
」 ,
,半年
心
,女
関係 変化
理念 掲
名程度
政治的意思決定 場
変化
2002年,既存 地域組織
会員 擁
女性
家父長的 関係
地域政治
⑶ 市民組織 発足
層
実,K氏
。
変化 ,男女共同参画社会基本法 成立(1999年)
逆行
「
,
変化
」 外 置
,家庭内
意向 従
現職支持 表明
女性 ,結束型 農村社会
女性 社会的地位 上昇
舅
組織,地縁・血縁
。
要因 ,前節
説明
排除
。表向
予想外 多
K氏 支持
結果
性
善戦 ,従来 職場
言葉
懸命 生
,
「形
伝
。
南魚沼市
当事者
始
」 女性
学生
90
「夢
交流体験
Migration Policy Review 2011 Vol.3
「
声
問題 存在 気
。女性
日本語
,結婚移住女性 個人的
同 「嫁」
」
想像力
共感 ,日本語
働 。結婚移住女性
留
支援
喫緊 課題
舅
地域社会 印象
殴打事件
与
。
起
」会長
。
事件 5 月後
教育課 事務局
出来事 重
起
殺人未遂事件 報道 ,市民 強
日本語教室 開設準備委員会
実行委員会形式 日本語教室
就任 ,中心的
「夢
発足
声 気
援 必要
,具体的
富
市民組織 立 上
,個人化
外部
進
資源調達
豊富
。重要
日
必要
変化 生
互酬性 強
,
中 存在感
「結束型」社会関係資本
対応
。
豊
必要
,
「橋渡型」社会関係資本
,
「結束型」 「橋渡型」
補完関係 高
日本語支
。Putnam(2000) 社会関係資本 「結
集団内部
役割 果
,
」 副会長 90年代半
政治構造
構成員
。
有効
変化
原動力
。農村社会
多様化
。地域組織
,日本語教室 計画 断念
*8。産業構造
束型」 「橋渡型」 区別
従来 地域組織
難
。
「夢
集
2代目 「夢
。
支援活動 立 上
S氏
女性
担
。地縁・血縁
人的資源 調達
本語教室 立 上
高
発足 ,2006年7月 市社会
。実行委員長
」会員
国際結婚家族 割合 100戸 1戸 割合
小
。2005年11月,中国人妻
豊富 市民組織
,双方
社会関係資本
。
4 結婚移住女性 定住 地域社会 変容
本章
,2007年 外国籍市民 生活実態調査 得
20名
考察 進
国際結婚
手 引 ,結婚移住女性 存在
1997 ∼2001年 ,小中学校 留学生 招
民 国際理解
関心
高
。
結
,第2
可能
嫁
来日
戸惑
時期
,社会的
。第2期
活発 取 組
留学生
5∼6年
,市
関心 身近 暮
。
「夢
考察 基
5年目以降,子
10年目以降 第3
⑴ 来日時期
表
国際結婚現象
結婚移住女
」 活動 開始 ,
,桑山(1995:195-196) 分類
。桑山 ,結婚移住女性 来日
以下
国際結婚 3
。
結婚移住女性 適応過程
自立的 生活
国際理解教育
14家族
。
不可視化
。第3期 2002 ∼2008年
結婚移住女性
5年目
。突然
,国際理解
聞 取
南魚沼市
分類
,第1期 1987 ∼1996年
批判 前 行政
定
*9。分析作業
,結婚移住女性 適応過程 *10 3
期 分 ,
性 存在
筆者
,第1
就学
追加
3
頃 区分
設
嫁
。筆者
。
相違
来日時期
女性
結婚移住女性
適応第1
,
相違 調
出産 子育
限
,第1期
。
移民政策研究 第3号
91
比
,第2期・第3期 来日
女性
第1
,明
。出産前 就労,別居・再同居,第2
出産,連 子 呼
寄 ,日本語教室
出産
参加 起業
多様化
,最後
E-4 第1
同時並行 経験
,
。
表 結婚移住助成 来日時期
表記
第1期
87∼96年
第2
D-1*
結婚,就労,別居,出産,再同居,
出産,料理講習会
結婚,就労
就労,結婚
結婚,出産,就労,離婚
結婚,出産,同居,日本語教室
就労,結婚,出産,出産
就労,出産,起業
日本語教室
母国
不妊治療,姑看取 正社員,出産,連子呼 寄
再婚,出産,就労
就労,市民組織参加,語学講師
離婚
就労,舅施設入所
日本語教室
E-4*
得 。2人
再婚,日本語教室,就労,連子
呼 寄
再婚,出産,連子呼 寄 ,日
本語教室,起業
講演
:A-1,B-1,B-2,B-3,C-2,D-1,E-1,E-2,E-3,F-1。結婚時 年齢:18∼42歳,
,B-3 C-2 長子 小学校高学年。
1997年頃,前後
形 地域
知 合
変化
変化
効果
生
機会
料理教室 講師 引 受
説明
考
講演
比 ,D-1 来日早々 子
日本人女性 仲介 ,PTA 主催
応 容易
積極的 評価
日本語 日本人 向
10年
適応過程 圧縮 ,当事者 資質
。受 入
。
社会 結婚移住女性 適
。90年代後半以降,女性
地域社会 生 ,
結婚移住女性 社会参加
時間 圧縮
。
⑵ 文化触変
結婚移住女性 受容 適応過程
現在 農村社会 ,変化
2009)。生業
変化
農業 位置
落 構成単位 依然
,古
大
「個人」
行使 ,遂行
注目
農外就労
「家」
。
異質性
新規就農者,世帯主 安定農外就労
。筆者 ,
Migration Policy Review 2011 Vol.3
混在
結婚移住女性 加
(堤,
。
,集
,集落 運営 ,各家々 所定 権利 義務
中 ,農村社会 再編成
集落外 活動領域 広
文脈 使
新
低下 ,生活様式 都市化 進
成 立
2007;荒樋,2001)。
92
(10年目以降)
子
独立
講演,語学講師,夫定年
講演,改築,語学講師
就労,正社員
起業,市民組織参加
資格取得,夫定年,起業
B-1 B-2 ,来日10年目
外
第3
市民組織参加,国籍取得
夫入院,婦人会加入
就労,単独海外旅行
出産,就労,2年間帰国
出産,別居,語学留学
就労
注:* 業者/知人仲介 示 。結婚時,夫 親 同居
平均31.2歳。第1期 A-1 子2人,B-1 B-2 長子 成人
正
(6∼10年目)
結婚,出産,出産
結婚,出産,姑看取
結婚,出産,出産
就労,結婚,出産
就労,結婚
結婚,就労
E-3*
第3期
02∼08年
(1∼5年目)
A-1
B-1*
B-2*
C-1
B-3*
C-2
E-1*
F-3
F-1*
E-2*
F-2
第2期
97∼01年
第1
高
異質性 高
個人
個人 存在
,定年退職後
農業経営 主体 担
考
。
主体
帰農者
(松岡,
,集落
女性
本節
平野(2001) 文化触変
,女性
適応過程
双方 文化触変
解体(
文化要素
起
旧来 「
受容
社会的批判 浴
2%
。
問題
,
厳
増
働 。
)
勢力関係
組
苦
思
「里帰 」 伝
,
替
譲歩
成立
「
課題
,
国際結婚」
欧米諸国 異
婚外子 割
。全国 自治体首長
捉
未婚率 上
」
(矢口,2005)。
「生
。
葛藤 経験
。
工夫」 一
家族 思
,結婚移
結婚移住女性―― ,
黙殺
。
時点 婚姻関係 継続
方
成功
出
大
観察
部分
13組
。女性
戦略的
,結婚移住女性
家族,
念願
」。
議論
業者
始
金 投資
子
成績
必要
考
,同居
両
M高
言
。夫 ,家族
,
「今
,下水道工事
,B-2 子
教育
」 改築 主張 ,自分 意見 通
姑
場面 態度
変
頃,B-2 家
,
,
「女
N高
」 見方
快 賛成
。義父母 新築 主張
交渉
高校 決
旅行
理解
大
。改築
旅行 行
,
,
「家
有数 進学校
B-2
私 守
改築
考
旅行 単身 参加
。夫
。B-2
夫
家 新築
,夫
高
,
葛藤・交渉
夫 口論
進学先
合意
存亡」 理由
拒絶
B-2 来日10年目 頃,結婚前 夢
費
工夫」
日本人 夫
。
夫側
,全面的
「生
文化要素――
,離婚 1組
継続要因 ,結婚移住女性
形
。
,新
問題
14
親
両性
家族 形成
(価値観 相違
⒜ 規範
止
国際結婚 ,全面的解体 回避
住女性 適応
,
認識 ,特 1万人未満 自治体
地域全体
。国際結婚
家族内
解体 食
,婚外子 割合
結婚問題
恋愛
言
出会 場面
部分解体 放置
存亡」 「
。
,具体的
,非婚化 少子化 直結 ,社会的再生産 危
状況 80年代 変
農村
文化
始
。
,
「
7割 未婚率 上昇 自治体
昇 「単 個人
崩
。戦後日本 ,婚姻
主 理由
日本
。異
。旧平衡 安定
選択
制度」 否定
論 依拠
考察 進
解体) 至 可能性
新
合
社会的
」
「財布」 引 継
義父母 対
。長女
,担任
県内
B-2 ,迷
N高受験 押 通 。B-2
不満 感
,
分裂
,
頃,
「夫 賢
人
調整役 回
。
前夫
間 子
,母国
家族 送金
頼
。F-1 姑
考
。
残
再婚
F-1 ,夫 息子,姑 同居
,2
双方
感覚
掛
,別々 話 聞
姑
理解
持
。F-1 自分
,
「嫁」役割 果
。5人
。留守中
世話
長女
息子
対象
不満
世話
姑
息子
。一方,
移民政策研究 第3号
93
F-1 考 方
世話
。自分 結婚
必要
夫 世話
夫 口論
私
遊
」
難
,子
。
論 飛躍
受
結婚
「①家族自体 求
家事
程度市場 調達
,
意味
関
深 R
時期
得
)
議
。
,② 含
,① 個別的存在
代替
始
不可能
。
。家族形成 中 ①>② 関
。法廷通訳
女性
中国人
) 金 来
事実。
日本人 同国人 利用
*11。
結婚条件
夫側 伝
,婚姻
,結婚
「情
翌月
」 ,自分
給料袋
必要
。
少 頑張
舅
,
合理性
行
身寄
来
出来事
人 協力 得 ,
弟
。
起
選択肢
十分暮
」 。10歳以上
自活
可能性
困難
頼
,日本人 夫
住女性
重要 場
人
興味深
Migration Policy Review 2011 Vol.3
展開 戸惑
初
続
。C-2 夫
少
握
,国 帰
」
。老後 妻方 親
保育所
。実働
。
。保育所
小学校 ,結婚移
全員 8人
,5歳児 保護者
母親
副会長 就任
。日本人
友
,老
年金
。5歳児
。
決定的
夫 ,C-2 「働
社会関係 揺
慣習
載 。2010年3月,結婚移住女性
C-2
進
十分 考
出来事
会長
予想外
C-2
越境
率直 言動 ,時 農村 安定
保育所 役員選出 巡
年齢差
,何
言
。
「日本
,
。家族関係
沈
。夫
考
。決定権
彼女
彼女 正直 気持
日常 生活
起業
一
C-2 ,
「帰
浮
,迷
仕事 経験 生
帰国
面倒
」 言 。
単純 割 切
弾
94
可能
金儲
芽生
,夫 姑,亡
保護者
,跡継
。例
。彼女 踏
夫 対
「感 」
他
代替
,
「
(業者仲介 結婚
」 語
B-2 渡
名前
自分 生
欲求」
関係 育
悩
出 ,翌年
行
非
諦
,婚姻関係 継続
B-2 結婚早々 ,仲介業者 確認
族
連
」 語 。山田(2009) ,
意味 ,②>① 関係
歯止
夫 連
連
責任
欲求
結婚後 夫婦
後
,多
仲良
欲求」 「②家族 求
係 比重 変
継続
,
「子
,国際結婚=再生産労働(子産
,
「2人 何
業者仲介 結婚 「手段的結婚」
子
放
日本人男性 結婚動機
言
自分 確認
確
言
食事
,子
。F-1 母親
言葉 縛
,
。3夫婦
考
,F-1
。国際結婚
含
結婚移住者
洗濯
。
C-2,E-1,E-3
期待
。
「母親」
揺
,自分
友人 海水浴 出
言葉 ,姑
,振 返
根底
姑
。2009年夏,F-1
行
方
前
保護者
。彼女
,役員名簿
小
副会長
父親
立候補
,
,
役員
押 付
考
式」
手順
女性
。請
。
就任
,
。
小学校
存続,
良
的 社会慣行 変革
⒝ 地域社会
,
。母国
40歳
条件
合併 向
参加 ,
人
女性
保護者
一人
危機感 共有 ,従来 閉鎖
業者仲介 結婚 決意
酒 飲
,勤務先 家
。
,
婦人会
,自分
新規会員
人 ,
B-1 ,外出
大会
。B-1 存在
会長
気
入
結婚7
頼
課題
行
」。婦
。
。
必要最小限
面白
付 合
」
会話 入
切 替
集落
。理由 ,
「飲
紹介
。E-3 夫
機会
作
社会関係
。
良
溶
。
,毎回,同
,同世代
区長 頼
込
行 ,
心
……。公民館 掃除
上手
集落内 社会関係 上手 作 出
説明
参加
会 行
結婚当初,集落
集落
,上手
」 ,集落内
忘年会
困
疎外感 感
餃子作
接
運動会
。E-2 日本語
「
閉鎖性
実直
組織
確保
,意識
,
農業,年
受 入
,B-1
E-2 ,子
,夫
往復
。村祭
誰 声
妻
,
「田舎暮
,娘 教育 口実 行動範囲 広
組織 維持
集落
B-1
。夫婦家族
。
「誰 誘
,最近
理由 ,末子 長男
,4年目 姑 看取
認識
年目
合,
。
小学3年
。
。B-1
。夫
入 努力
E-3
暗黙 了解
協力 合 数少
働 ,経済的 自立
」 映
夫 気遣
E-2
影響
出
。1年目 長女 授
女性
,誰
,現在 5歳児
存亡
来日
首都 会社員
外出
話
,
。嫁 先 ,10歳年上 夫 79歳 姑 2人暮
最悪
,B-1
背景
持 上
結婚 両親 同居
人会
理解
「儀
参入障壁――差別・偏見
1987年,B-1
集落
決着
種
駆動力 生
」 引 受
。日本人同士
計画
。小学校 存廃
好
,
「
阿吽 呼吸 外国人
一見,画期的
,小学校 合併
寄
辞退
合理的 説明
通
始
何度
,
行
吐露
要因
。
。
。農村
一面的 ,外国人 接
経験
,面倒
場
実態 近
。
2006年11月 実施
欄
次
「多文化共生
記述
関
」*12 自由記述
南魚沼市民
。
「私 家 上3軒隣 中国
隣
地域
嫁
来 親子(母40歳・子
方
高校1年)
(昨年11月出産)。
人
。
接
,下5軒
,
移民政策研究 第3号
95
接
互
。各部落
誰
話
「外国
。期待
嫁
人
近所 2人
,各団体 代表
「外国人
何人
人
引 気味
「実家 近
,
交流
日本人 冷
共通
会話 自信
手
声
嫁
」 対
近寄
接点
外国
結婚移住女性 存在
全
来
,子
近所
(小
挨拶
寄
来
十分 認識
」
気持
,交流 「場」
期待
。市民
。
「引 気味」状況
差別
偏見 基
人
。
知
言動
双方
,積極的
相
集落 「○○
。結婚移住女性
対応」
様子
側 ,日本
。
生
眼差
」 遠巻
側 ,結婚移
,結婚移住女性
」 期待
待
,直接的
。
考
,
「声
関
。
」
(女性・30代)
。外国人 個人主義? 向
接
,
「形
,
直面
,
「面倒
仲間 加
状
。
「
対応」 生
影響
国際結婚
結婚移住女性
景
人
原因 何
。一
。自由記述
否定的
,女性
多
環境 整
対話
。市民組織
機会 通
交流
市民組織
役割 一端 担
Migration Policy Review 2011 Vol.3
。例
作業
既存組織
調査
出 多様
欠
。
機能
,B-1
B-3,
,異
人
E-2
文化背
組織 不可
母語 活
。
「弱
紐帯」 強
,市民組織 既存組織
,必要
結婚」
主体的 地域 参加
「農村花嫁」
」会員
転職 必要 情報 提供
。
。市民組織
知
言葉
,
「金目当
,橋渡 役 担
,
「夢
(1973=2006) 明
気遣
化
存在
,
「農村花嫁」
。結婚移住女性
,
仕事 見
96
弟
交流
?」
(女性・50代)
設定
語
欠
帰
,集落内 暮
住女性 「向
況
親
性格
, 互
挨拶
,結婚移住女性 存在 認識 ,話
誰
,個人個人
思
嫁
生活
記述
進
。近所
。
,自分
思 。
」
(女性・50代)
。私自身偏見
嫁
)
必要
場合
,
人
外国人
地域
学校
,
。
。
」
(女性・70代)
。本人
声掛
母
言葉 交
姿勢
取 機会 作
双方
。
,
弱
重層的 重
合
補完
合
,結婚移住女性
配偶者
問題 抱
,
状況 作 出
。
⒞ ・
先行研究
,孤立無援 中 一方的 日本
,調査
浮
起業
上
子
住女性
,移動
,来日後 母国
教育 活用 ,
存在
同化 迫
子育
社会的
終
20年間 大
低減
条件
広
,
往来
頻繁 行
。2期目以降
出産介助 来日
出産介助 来日
母親 娘
可能性
。長女
半年間,次女 三女
呼
。
寄
子
,大学
里帰
,
強 反発
驚
。
母親
娘
,子
帰
後,
。
外国人
」
上手
,B-3 ,
場合 ,旅
試験 受 ,母国 南魚沼市 往来
。実家
暮
居住権 残
白紙
将来
日本国
。選択肢 広
,
。
簡単
少 頑張
。
容易
。C-2 同
気持
,親 加齢
,越境
揺
多
死亡,
実情 ,女性
,女性
少
感
状況
理解
。女性
,生活拠
「帰
暮
」
。
「
語
所
,適応 拠
。永住外国人
参政権 議論 中 「選挙権
深 関係
毎
母親
C-2
。
亡
続
移動
」
女性
TOEIC
一人 子 ,両親
言
,長期休暇
B-1 驚
,思春期
維持
,実際 帰
母語 専攻
計画 温
一方 ,
「
。
。B-1 娘 ,中学 入
考
実兄 起業
成人
。B-3 ,娘 高校
。
母国 年金 掛 金 今 払
点
見
母語 関心 示
日本語能力検定試験
籍
,病気療養
実母 温泉療養
考
大学 母親
時期
高校留学
構想 語 。E-2
活用
姉 家 預
,子育 後 母国
行通訳
,D-1
。
帰国子女枠 日本 大学 入
同行
娘
生
滞在
,B-3 ,骨折
教育資源
娘 同 年頃
年,母親
3 月
孫
。
,母国
母国 留学
3人
片言 日本語 会話
医療機関 利用
,3 月
,出産時 母国 母親
。D-1 実母
月 1度 電話連絡
双方
気持
結婚移
。
冠婚葬祭
娘
。
維持 ,意識的
維持 ,活用
通信
描
後 帰国 視野 入
。
開
「農村花嫁」像
帰化
。20年,30年 日本人家族
国籍 「外国人」 線引
続
」
暮
考
主張
,国籍
結婚移住女性
,家族 中
。
移民政策研究 第3号
97
点
韓国
最近
動向
示唆的
人政策会議 契機 ,
「国益」 観点
結婚移住女性
性
。韓国 ,2006年 開催
積極的移民政策 大
。
主 政策対象
(宣,2009)。2008年 多文化家族支援法 制定 ,2009年
韓国語 韓国文化 系統的 学
2010年
舵
第1回外国
社会統合
国籍法 改正 ,結婚移住女性
結婚移住女
試行 入 ,
原国籍 放棄
,
韓国籍 取得
(藤原,2010)。
5 今後 課題
本稿
,閉鎖的 考
農村
要因 家族領域
疎化
進行
領域
家族領域 葛藤
,
日本人家族
領域
状況
見出
方
。
「家」
子
者 見守 機能
山田(2004)
個人化
社会的規範
意思
助 合
「橋渡型」
(開放的
外部資源
連携
Migration Policy Review 2011 Vol.3
単位 「集落」
言
。課題 市民組織 伝統
,結婚移住女性
選択肢 広
観
機能
社会的弱
結婚移住女性 適応過程 比較,国際結婚家族 第
前提
,
可能性
検討
。
選択可能性(解消可能性 含
「社会的現実」 対
複数
選択肢
) 増大 定義
。
存在 ,選択
。
使
方 定義 異
信頼 精神」 用
) 区分 ,前者
情報
仕
拡大
。同時 ,農村
,個人化 「社会的現実」 対
,論者
支
障壁
,
「結束型」社会関係 多様 「橋渡型」
文化仲介者
解放過程
主体 存在
社会関係資本
。一
。
含
本稿
,
「社会的 排除
社会的
。求
,都市部 農村部
2世代
家族
参入
「結束型」社会関係資本 ,個人 抑圧
多層化
今後 課題
女性
。
同化圧
考
将来構想,老後 居住地
両義性
接続
絆
作 出
継続
明確
,伝統組織 重要性
。農村社会 特徴
移住女性 対
。婚姻
結束型
展
,結婚移住女性
示
選択意思
望
教育機会
見
工夫」 並行
考察
観察
意味 ,結婚移住女性
現状
進行
,
「社会参加」以前 女性
間 有機的 連携体制
察
使
大
無数 存在
。少子高齢化 過
「生
,先行研究
家族 受容
。重要
多様 市民組織
組織
際
事実 着目 ,
考察
人
,閉鎖的
組 」
98
譲歩
側 夫
方,
生
定住
部分的解体
。文化触変
女性 受 入
*2
農村 暮
見落
適応過程
*1
見
現実 対
開
高
相互関連 着目
農村社会 ,
。一方 ,
力
結婚移住女性
交流 促進
。本稿
。Putnam
Putnam(2000) 定義,
「人
集団 構成員同士 互酬性 強化
機能
社会的
,社会関係資本 「結束型」
(閉鎖的
。農村社会
向 合
傾向
)
対 ,後者
,伝統的
社会
中 培
信頼
助 合
精神 ,開
社会 中
移植
課題
*3
合併前 基礎自治体 人口規模 ,大和町1万5千人,塩沢町2万人,六日町
*4
外国籍市民 対象
調査
。
2万8千人
。2005年国勢
,一般世帯18,937戸,65歳以上 老齢人口比率24.8%,三世代同居率52.5%
支援
査対象:16歳以上
調
外国人登録者630名。回答数148通。回収率23.5%。調査票言語:日本語・英語・中国語・
韓国語・
語。調査方法:郵送法。調査 (財)
定住支援
構築」事業
国際大学教員
。
質問紙調査。調査期間:2007年1月15日∼同年2月14日。調
12名 構成
国際大学 学生
。
財団助成
実施
,南魚沼市役所
入力
,
「夢
調査票 配布
協力 得 。
氏,櫻井徳治氏 協力
「新潟県魚沼地域
。調査
外国人花嫁
」会員 南魚沼市役所職員,
報告書(概要版) 印刷 全戸配布 ,
大平悦子氏,久保田豊昌氏,森山俊行氏,岡村昌一
遂行
記
謝意 表
。
詳細 武田編(2007)参照。
*5
1987年7月8日,朝日新聞夕刊,
「深
*6
http://www.niigata-ia.or.jp/jp/index.html(
土建王国
*7
http://www.umex.ne.jp/(
」。
2010年11月30日)。
2010年11月30日)。2010年10・11月号会報
設立以来 登録数 ,
*8
2008年8月6日 聞 取 。
*9
調査依頼
当該年度 会費 払
,結婚移住女性 適応過程 関
家族
問紙調査
者
*10
。調査期間 2006年11月
1回2時間程度 ,4名 除 複数回(3回4人・2回5人)実施
語習得
集計
関係,子育 ,就業,友人関係,母国 家族関係等
終
2008年以降 ,調査結果
特定
一部改稿 行
本稿 考察
応
下
観察
半構造
質問項目 ,結婚
。
,日本人市民 外国籍住民 質
。文中
感謝
文化的適応
表現 ,被調査
限定的
,
。
2007年11月12日 聞 取 。
*12
調査 実施体制 注4 同様。
配布先18,645世帯,回答数2,428通,回収率12.1%。市民
化化・多民族化
,外国籍住民
地域
向
外国籍住民
存在
認識
定住支援策 探 基礎
経緯,日本
。
*11
見通
時
。主
方々 心
。結婚移住女性
社会的適応 果
。
。
2009年9月,
感想 質問項目 加
。快
,主 社会的適応
保持
通算会員数 408名
会員 毎年約100名
調査 趣旨 説明 ,同意 得 上 ,
化方式 被調査者 自宅,飲食店,勤務先等 行
間
活動
,
収集 目的 実施
地域 多文
,多文化共生
。
《参考文献》
・荒樋豊,2001『農村変動 地域活性化』創造社
・伊藤
,1992「『
労働者論―現状
・ ――――,1996「
』現象再考―80年代日本
女性流入」伊豫谷登士翁・梶田孝道編『外国人
理論 』弘文堂,293∼332頁
一
国際労働移動―再生産労働
超国境的移転 日本
女性移住者」伊豫谷登士翁・杉原
達編『日本社会 移民』明石書店,243∼271頁
・伊藤
・足立眞理子編,2008『
研究
2:国際移動 〈連鎖
〉―再生産領域
化』作品社
・石原邦雄,1992「日本
家族社会学 確立 展開」東京都立大学人文学部『人文学報』233号,61∼79頁
・桑山紀彦,1995『国際結婚
・
,
―
花嫁 変容
.S,1973=2006「弱
家族』明石書店
紐帯 強 」野沢慎司編・監訳『
論―家族・
・社会関係資本』勁草書房,123∼158頁
・佐藤隆夫編,1989『農村 国際結婚』日本評論社
・渋谷敦司,2006「
・
」大久保武・中西典子編『地域社会
』文化書
房博文社,214∼235頁
・宿谷京子,1988『
・宣元錫,2009「動 出
来 花嫁―迎
側 論理』明石書店
韓国 移民政策」
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100
Migration Policy Review 2011 Vol.3
Berg
Adaptation Process of Female Marriage
Migrants and Social Change in Rural Japan
TAKEDA Satoko
Meisei University
key words: Female Marriage Migrant, Rural Community, Social Network
This paper elucidates the relationship between the adaptation process of female marriage
migrants and the changes of their families and rural communities. International marriage in rural
areas has been regarded a priori as “problematic phenomenon.” It is said that marriage migrants
are victims of the system of the patriarchal stem family and economic differences between Japan
and their countries of origin. Therefore, they are seen as weak and passive, and as being under
the pressure of assimilation into Japanese society. Recently, however, some researchers have
discovered opposite cases, seeing marriage migrants as strong and individuals who can help
transform Japan into a multicultural society.
What led to this wide gap between the two images of marriage migrants? To explore this
point, this paper adopts the viewpoint of time course of development and asks why women
chose to migrate for marriage, what their incentives for cross-border marriage were, how they
negotiated their status as wife and/or mother in the family, and what kind of social networks
they build within and beyond their communities. Previous studies have examined the adaptation
process of female marriage migrants on the assumption that rural communities were stagnant
and closed societies. They also assume that marriage migrants leave behind most of their social
networks they have established in their home countries when they come to Japan.
Based on the investigations in Minami-Uonuma-shi, Niigata Prefecture, this research
demonstrates that these premises did not necessarily reflect actual socioeconomic conditions
and the changes that are giving individuals a freer way of life even in rural area. Against the
background of socioeconomic and cultural changes, marriage migrants have created new social
networks within and beyond their communities which did not previously exist. In other words,
the female marriage migrants and their children are establishing a new identity that goes beyond
nationality.
移民政策研究 第3号
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