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インドネシア共和国 Republic of Indonesia
インドネシア共和国 Republic of Indonesia 作成日:2013 年 9 月 30 日 2.低炭素関連政策 気候変動政策 2.1 出典 IGES 市場メカニズム国別ハンドブック 2013 年 1 月版 気候変動政策の変遷 年 2007 • 国家気候変動行動計画 2008 • 大統領令 2008 年 46 号 2010 • • • UNFCCC「適切な緩和行動」の提出 インドネシア気候変動対策分野別ロードマップ 国家中期開発計画(RPJMN: 2010-2014) 2011 • インドネシア大統領令 2011 年 61 号 2012 • 温室効果ガス削減行動計画の実施に向けたガイドライン 国家気変動協議会 国家温室効果ガス削減行動計画 (RAN-GRK) 国家気候変動政策 政策名 目的 関連政策・法令 国家温室効果ガス削減行動計画 地域ごとに達成計画を定め、直接的かつ間接的に多様な温室効果ガス削減活動を導入す る 対象部門 水、海洋・水産業、農業、健康、運輸、林業、産業、廃棄物 導入年 2010 年 国内における適切な緩和行動(NAMAs) インドネシア NAMAs の提出状況 公表日 2010 年 1 月 19 日 削減目標 成り行きシナリオ(BAU)から 26%削減 出典:U. Hayati Triastuti. et al, 2009, Indonesia Climate Change Sectral Roadmap Thamrin, S., 2011, Indonesia’s National Mitigation Actions: Paving the Way towards NAMAs 1 インドネシア共和国 Republic of Indonesia 作成日:2013 年 9 月 30 日 国家温室効果ガス削減行動計画(RAN-GRK) 部門/ 行動 排出削減量 26% (1,000t-CO2) 41% 対象となる行動範囲 実施機関 森林・泥炭地 0.672 1.039 山林火災の管理、泥炭地における水資源 管理、森林および土壌再生、森林、違法 森林省、環境省、公共事業省、 伐採管理、森林伐採の回避、コミュニテ 農業省 ィの発展 廃棄物 0.048 0.078 ゴミ処理場開発、都市部における 3R(Reduce, Reuse, Recycle)および下水シ 農業省、公共事業省、環境省 ステムの導入 農業 0.008 0.011 低炭素な米の品種の導入、灌漑の効率 運輸省、エネルギー・鉱業省、 化、有機農法の活用 公共事業省、環境省 産業 0.001 0.005 エネルギー効率技術・再生可能エネルギ 産業省、環境省 ーの開発 エ ネ ル ギ 0.038 ー・運輸 0.056 バイオ燃料開発・利用、燃費効率の改善、 公共交通機関、エネルギー需要の管理、 公共事業省、環境省 再生可能エネルギー、エネルギー効率 出典: Ministry of National Development Planning / National Development Planning Agency, 2011, Guideline for Implementing Green House Gas Emission Reduction Action Plan 関連省庁 • 国家開発計画省 • 国家気候変動局協議会 National Council on Climate Change (NCCC) Indonesian: Dewan Nasional Perubahan Iklim (DNPI) http://www.dnpi.go.id/, http://pasarkarbon.dnpi.go.id/web/ 2 インドネシア共和国 Republic of Indonesia 作成日:2013 年 9 月 30 日 エネルギー政策 2.2 エネルギー関連法令一覧 (法律、政府規定、大統領発信文書) 年 関連政策・法令 2000 ・ ・ 発電のための地熱資源利用(大統領決定第 88 号) 国内燃料油の小売価格(大統領決定第 135 号) 2001 ・ ・ 石油と天然ガスに関する法律(第 22 号) 国内燃料の小売価格(大統領決定第 73,45 号) 2002 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 電力に関する法律(第 20 号) 建物に関する法律(第 28 号) 石油及び天然ガスのパイプ輸送の監督機関(政府規制第 67 号) 石油及び天然ガスの上流部門監督機関(政府規制第 42 号) 国内石油燃料の小売価格(大統領決定第 9 号) 石油及び天然ガスパイプ輸送、供給事業の規制機関の設置 国内燃料小売価格(大統領決定第 27 号(改正) 2003 ・ ・ 地熱に関する法律(第 27 号) 電力市場監督機関(政府規制第 53 号) 2004 ・ ・ 石油及び天然ガス事業の上流部門(政府規制第 35 号) 石油及び天然ガス事業の下流部門(政府規制第 36 号 2005 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 特定の種類の燃料の供給と流通(大統領規制第 71 号) 国内の燃料油の小売販売価格(大統領規制第 22 号) 石油及び天然ガス事業の上流部門(政府規制第 34 号) 電力の供給(政府規制第 3 号) 省エネ(大統領指示第 10 号) 国内燃料油の小売販売価格(第 55 号) 2006 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 電力供給(政府規制第 26 号(改正)) 石油及び天然ガスのパイプ輸送供給事業の活用と貢献の重要性(政府規制第 1 号) 家庭用燃料の小売販売価格(大統領規制第 9 号) 石炭火力発電所の加速推進のための政府保証(大統領規制 86 号) 発電所開発の促進調整チーム(大統領規制第 72 号) 国家エネルギー政策(大統領規制第 5 号) 代替燃料としての石炭の供給と利用(大統領指示第 2 号) 代替燃料としてのバイオ燃料の供給と利用(大統領指示第 1 号) 2007 ・ ・ ・ エネルギーに関する法律(第 30 号) 石炭火力発電所の加速推進のための政府保証(大統領規制 91 号(改正)) 石油及び天然ガスの価格と供給(大統領規制第 104 号) 2008 ・ ・ ・ ASEAN パワーグリッドに関する覚書の批准(大統領規制第 77 号) 国家エネルギー委員会設置と手続き(大統領規制第 26 号) 省エネと節水(大統領指示第 2 号) 2009 ・ ・ ・ ・ ・ 省エネ(政府規制第 70 号) 石油及び天然ガス事業の上流部門(政府規制第 55 号(改正)) 石油及び天然ガス事業の下流部門(政府規制第 30 号(改正)) 原子力の責任と賠償制限(政府規制第 46 号) 特定の種類の燃料の供給(大統領規制第 45 号(改正)) 2010 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 発電所開発促進のための調整チーム(大統領規制第 6 号(改正)) 地熱事業(政府規制第 70 号) 石油及び天然ガス事業上流部門の営業費用に係る税金還付(大統領規制第 79 号) 鉱業の運営管理(政府規制第 55 号) 鉱業の実施(政府規制第 23 号) 鉱区(政府規制第 22 号) 2011 ・ ・ 車両燃料の税率改正(大統領規制第 36 号) 省エネと節水(大統領指示第 13 号) 3 インドネシア共和国 Republic of Indonesia 作成日:2013 年 9 月 30 日 2012 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 外国との電力取引(政府規制第 42 号) 石油及び天然ガスのパイプ供給の監督機関の設置(政府規制第 49 号(改正)) 電力供給事業(政府規制第 14 号) 交通部門向けガスの供給価格(大統領規制第 64 号) 鉱業の実施(政府規制第 24 号) 特定の種類の燃料の小売価格と消費者(大統領規制第 15 号) 石油及び天然ガス事業の上流部門の機能と責任の移転(大統領規制第 95 号) 原子力の説明責任と賠償(大統領規制第 88 号) 石油と天然ガスの増産(大統領指示第 2 号) 炭鉱関連事業の実施ト監督(大統領指示第 1 号) 2013 ・ ・ ASEAN 石油保障協定の批准(大統領規制第 7 号) 石油及び天然ガス事業の上流部門(大統領規制第 9 号) 出典:エネルギー鉱物資源省 http://www.esdm.go.id/regulasi.html 注: ・当サイトでは下記のように訳した;Peraturan Presiden(大統領規制)、Instruksi Presiden (大統領指示)、 Keputusan Presiden 定) ・国営企業の事業決定に関する政策は含まない。 ・大臣規制(Peraturan Menteri)等の詳細政策は出典参照 (大統領決 省エネ関連政策 政策 目標/対象 国家省エネマスタープラン(Rencana Induk 2025 年までエネルギー強度年間平均1%削減 Konservasi Energi Nasional(RIKEN) 省エネポテンシャル:産業部門 15%-30%、商業ビル 25%の節電、家庭 100.K/48/M.PE/1995)の改定 部門 10%-30% 省エネ(大統領指示 2005 年第 10 号)及びそ の実施に関するガイドラインである 省エ ネ実施プロセス(エネルギー鉱物資源大臣規 制 2005 年第 31 号) 商業ビル、政府関連ビル、家庭向けにエアコン設定温度、照明照度・ 容量、電化製品使用時間等の制限。交通部門では車両容量の制限や燃 料転換の奨励。産業部門にはエネルギー監査や省エネ製品・技術の利 用が求められる。 国 家 エ ネ ル ギ ー 管 理 計 画 (Blueprint RIKEN で示した省エネ政策の実施により、対策を取らなかった場合の Pengelolaan Energi Nasional(PEN)、2006 年、 予測に対し、2025 年に主要エネルギー供給総量の 41%削減 2008 年) 2025 年におけるエネルギー弾力性(GDP 変化率に対する主要エネルギ 国家エネルギー政策(大統領規制 2006 年第 5 ー供給量の変化率)を 1 以下 号) 省エネ及び節水(大統領指示 2011 年第 13 号、 政府、国有企業等のビルの設備機器、車両等の利用や経済活動による 大統領指示 2008 年第 2 号の改定) エネルギーや水の利用が対象 出典:上記各文書 Asia Pacific Energy Research Center, 2012, Compendium of energy efficiency policies of APEC economies 4 インドネシア共和国 Republic of Indonesia 作成日:2013 年 9 月 30 日 目的: 持続可能な発展のため天然エネルギー資源の保全とエネルギー供給対応力を高めること 対象部門:産業、商業ビル、家庭、車両 (初期段階では省庁、政府関連機関、自治政府、国営企業を対象) エネルギー関連施策 概要 政府関連事務所ビルの省エ 省庁、関連機関、自治政府は政府のガイドライン等に指示された省エネ優良事例の実施 ネ規制 や、省エネ・節水国家チームに半年ごとに月次エネルギー利用について報告することが 求められる。(省エネ及び節水;大統領指示 2008 年第 2 号) 国営エネルギー使用合理化 1986 年に設立された国営 ESCO は産業向けに省エネ関連サービスを提供する先導的役 事業会社(ESCO) 割を担う。政府はインドネシアにおける省エネ分野の最先端の専門性を維持し、将来的 に民間企業の ESCO へ拡張していくことを促進していくことを想定している。 省エネプログラムにおける 産業部門や商業ビル部門向けの政府出資によるエネルギー監査プログラム。参加事業者 官民パートナーシップ や商業ビルはエネルギー監査で推奨された省エネ方法を実施することが求められる。 省エネ情報センター 産業部門や商業ビル部門向けに、省エネに関するデータや情報の交換を目的として構築 されたプログラム エネルギーベンチマークと 産業界部門や商業ビル部門における省エネの優良事例を提供するガイダンス 優良事例ガイダンス エネルギーラベル エネルギーラベルプログラムは 1999 年に開始した。エネルギー使用評価システムは冷 蔵庫などの電化製品向けに考案された。エネルギーラベルには、エネルギー使用量やエ ネルギー効率の 4 段階評価などが示される。 エネルギー効率の水準やラ エネルギー効率水準やラベルプログラムの実施における障壁の排除のためにインドネ ベル貼付対象商品の費用効 シアでは、UNDP(国連開発計画)-GEF(Green Environment Facility)のプログラム 率的開発や実施に関する障 (BRESL)に参加している。このプログラムは政策構築、能力構築、製造事業者支援、 壁の排除(BRESL) 地域協力、パイロットプロジェクトの実施などが含まれる。 家庭部門の省エネ照明プロ 省エネ推進と需要側管理を目的としており、国営電力会社と政府のそれぞれによる 2 グラム つのプログラムがある。プログラムでは、条件に適合した家庭に電球型蛍光灯を提供し ている。 Energy Awards インドネシアでは ASEAN エネルギーアワードプログラム(ビルの効率部門、ビルと産 業部門におけるエネルギー管理部門)に参加している。 出典:Asia Pacific Energy Research Center, 2012, Compendium of energy efficiency policies of APEC economies 関係組織 エネルギー鉱物資源省、 新・再生可能エネルギー・省エネ総局 5