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20;冬の通勤交通に関するアンケート調査(道央都市圏,H6)

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20;冬の通勤交通に関するアンケート調査(道央都市圏,H6)
事例-20;冬の通勤交通に関するアンケート調査(道央都市圏,H6)
1) 事例の特徴
○ 夏と冬の交通手段や出発時刻についてアンケート調査を行うことによって、冬の交通特
性を把握することができ、冬季交通問題への対応の方向性について整理している
2) 調査のねらい
○ 冬期交通特性を把握し、冬期特有の交通障害に伴う損失についてアピールするととも
に、冬期の交通計画課題に対応した施策の検討に資する基礎資料を得る
3) 調査概要
○ 調査の対象
・ 道央都市圏 5 市 5 町(秋期 PT 調査と同じ)に在住する自宅外通勤者
○ 抽出条件
・ 家庭訪問調査における有効回収世帯の中から、通勤目的での行動データを有する世帯
について等間隔で抽出
○ 調査対象世帯数
・ 札幌市:3,353 世帯、関連市町 964 世帯
・ 都市圏計:4,317 世帯
○ 回収結果
・ 配布:4,317 票、回収:1,920 票
・ 回収率:44.5%
○ 調査方式
・ メイル・メイル方式での調査とし、対象者の負担を軽減することを重視
(家庭訪問調査の有効回収世帯を対象としているため)
4) 調査項目
○ 夏、冬における一般的な通勤交通の発着時刻、利用手段、所要時間
○ 悪条件下における所要時間の遅れ、出発時刻の繰り上げ
○ 自動車通勤における経路変更とその理由
○ 交通情報に関する意見、要望
○ 冬期交通に関する意見、要望
※ 冬期の交通は、気象などの自然的な条件と除排雪などの人為的条件に大きく左右される
との認識から、特定日の行動を問う調査形態はとらないものとした
20-1
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
5) 調査結果
○ 季節による代表交通手段の構成
・ 夏期と冬期の代表交通手段について、その構成比に大きな変化は見られない
・ ただし、徒歩・二輪は若干減少し、徹軌道は若干増加する傾向が見られる
道央都市圏
徒歩・二輪
夏期
11.5
冬期
8.3
自動車
バス・市電
51.0
8.0
50.3
0%
20%
図
鉄軌道
29.5
8.4
40%
33.1
60%
80%
100%
季節別代表交通手段構成比
○ 季節による通勤交通の所要時間
・ 夏期に比べ、冬期の所要時間は、長くなっている
・ 冬期は出発時間を早める傾向があるが、それ以上に所要時間が長くなっているため、
到着時間は遅くなる傾向がある
30
夏期
冬期
25.4
25
22.8
20
(
20.4
19.8
10
5
18.2
13.4
14.6
12.3
)
%
15
21.7
9.6
6.1
6.0
4.0
5.7
0
1~9分
10~19分 20~29分 30~39分 40~49分 50~59分 60分以上
図
季節別所要時間構成比分布
20-2
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
○ 代表交通手段別平均繰上時間
・ 道路交通系の手段(自動車・バス)の方が、繰上時間は長くなっている
・ 徒歩・二輪車と鉄軌道を手段とする場合は、繰り上げ時間は短く、鉄軌道を利用し
ていても、アクセスがバスや自動車の場合は、バス・自動車を代表交通手段とする
場合とほとんど同じ時間を繰り上げている
・路線バスには路面電車を含む
20
18
分
8
(
平
均
繰
上
時
間
18.1
18.1
17.6
17.2
16
14
12.2
)
バア
スク
・ セ
自ス
動が
車
12
10
6
徒ア
歩ク
・ セ
二ス
輪が
車
4
2
0
自動車
図
路線バス
バス・自動車計
鉄軌道1
鉄軌道2
出発時刻を早くした際のモードパターン別平均繰上時間
○ 自動車を選択する理由
・ 夏期に自動車を利用している人の 96.4%は冬期も自動車を利用しており、夏冬通じ
て自動車を利用する最も多い理由は、「通勤時間が増える」となっている
・ また、居住地別にみると、札幌市では「仕事で使うことが多い」が多くなっている
のに対し、関連市町では「他に交通手段がない」が多くなっている
仕事で使う
費用が増える
道央都市圏
他にない
乗り継ぎが嫌だ
14.8
27.0
時間が増える
その他
33.9
12.2
9.4
12.9
9.7
2.7
札幌市
28.4
11.6
34.4
3.0
23.8
関連市町
21.9
33.1
10.6 8.7
1.9
0%
20%
図
40%
60%
80%
100%
居住地別自動車利用理由構成比
20-3
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
○ 経路変更
・ 夏冬ともに自動車で通勤している人の季節による経路変更の有無をみると、
「無条件
に変更」と「状況に応じて変更」を合わせて 8 割以上になっている
・ 冬期の経路選択の傾向をみると、札幌市では、わき道を通り、時間短縮を求める割
合が多いのに対し、関連市町では、幹線道路を利用し、安全を求める傾向が高くな
っている
無条件に変更
状況に応じて変更
道央都市圏
変える必要なし
他の経路がない
33.8
52.8
9.9
3.5
札幌市
32.1
56.4
8.1
3.4
44.5
関連市町
37.7
14.0
3.8
0%
20%
40%
60%
80%
100%
図 居住地別経路変更の有無構成比
高速道路を多く
幹線道路を多く
36.4
道央都市圏
わき道を多く
50.6
その他
8.5
4.5
32.3
札幌市
55.3
9.6
2.8
関連市町
9.4
47.6
37.5
5.5
0%
20%
40%
60%
80%
100%
図 居住地別経路変更状況構成比
20-4
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
6) 分析・評価への活用
○ 分析結果の活用
・ 分析結果及びアンケート調査のフリーアンサー欄への回答内容から、特に重視すべき
冬季交通問題への対応の方向を整理し、都市圏将来ビジョンにおいて冬季交通問題に
ついて定めている
アンケート調査
の分析結果
冬季交通の問題
冬
季交通の問題
点と課題の把握
点と課題の把握
図
重視すべき冬季
交通問題への
対応方向の整理
都市圏将来ビジョン
<都市の目指すべき姿>
・北の理想都市を目指して、冬季にも
快適で魅力的なまちづくりを進める
アンケート調査結果の活用フロー
図
札幌市の除雪計画延長
出典)札幌市 HP http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/yuki/plan/plan3-1-1.html
20-5
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
冬の通勤交通に関するアンケート調査
※ この調査票は、 ご家族の中で自宅外にお勤め先をお持ちの方に記入をお願いします。
※ 回答は、 該当する番号への○印と、 具体的な数字などでお願いします。
性 別
1 あなたの性別と年齢、 お勤め
先の市区町村をご記入下さい。
年 齢
1. 男
2. 女
お 勤 め 先
満( ) 才 ( ) 市・町・村
( ) 区
2 夏・冬の通勤手段と通勤時間について、 例を参考にご記入下さい。 なお、 通勤手段は
下の表から番号で選び、 バス等の待ち時間はその手段の所要時間に含めてご記入下さい。
記入例) バスと地下鉄
の場合
自宅を出発
( 8) 時( 00) 分
手 段 時 間
① 徒 歩
② 自転車・バイク
③ タクシー
④ 自動車( 運転)
⑤ 自動車( 同乗)
⑥ バ ス
⑦J R
⑧ 地下鉄
⑨ 市 電
1
6
8
1
→→→→→→→
・徒 歩で 5分
・バ スで10分
・地下鉄で15分
・徒 歩で10分
5分
10分
15分
10分
分
分
分
勤務先に到着
( 8) 時( 40) 分
手段は左の表から番号で
選んでご記入ください。
(1)夏は一般に
自宅を出発
( ) 時(
(2)冬は一般に
)分
自宅を出発
( ) 時(
手 段 時 間
)分
→→→→→→→
→→→→→→→
分
分
分
分
分
分
分
手 段 時 間
勤務先に到着
( ) 時( ) 分
分
分
分
分
分
分
分
勤務先に到着
( ) 時( ) 分
※ 次のページにお進みください
20-6
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
3 去年の11月から今年の2月にかけて、 通勤時の交通事情が冬の普段の日などに
くらべて悪く、 通勤時間がとくに長くかかったことがありましたか。
1. あった 2. なかった
4 にお進みください。
(1)冬のいつもの通勤時間にくらべて、 最大何分くらい余計にかかりましたか。
最大( ) 分余計にかかった。
(2)その原因として、 最もよく当てはまる番号にひとつだけ○印をつけてください。
1. バスなどの待ち時間がとくに長かった。
2. バスなどの乗車時間がとくに長かった。
3. 車庫前の除雪などの時間がとくに長かった。
4. 自動車の運転( 同乗) 時間がとくに長かった。
5. その他( 具体的に )
4 去年の11月から今年の2月にかけて、 通勤時の交通事情が心配なため、 自宅の
出発時刻をとくに早めたことがありましたか。
1. あった 2. なかった
5 にお進みください。
(1)冬のいつもの出発時刻にくらべて、 最大何分ぐらい早めましたか。
最大( ) 分早めた。
(2)その理由として、 最もよく当てはまる番号にひとつだけ○印をつけてください。
1. 前の日の通勤時間がとくに長かったから。
2. 大事な会議や打ち合わせがあったから。
3.TV などの予報で天気が悪くなりそうだったから。
4. 朝起きたら天気が悪かった( 雪が積もっていた) から。
5. その他
※ 次のページにお進みください
20-7
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
5 夏・冬とも一般に自動車で通勤されている方にお聞きします。( 該当しない方は 6 に
お進みください)
(1)冬にも自動車を利用する理由として、 最もよく当てはまる番号にひとつだけ○印を
つけてください。
1. 仕事で自分の自動車を使うことが多いから。
2. 自動車をやめると歩くしかなくなるから。
3. 他の手段( 徒歩以外) に変えると通勤時間が増えるから。
4. 他の手段( 徒歩以外) に変えると通勤費用が増えるから。
5. 時間や費用のことより、 バス停等への歩きや乗り継ぎがいやだから。
6. その他( 具体的に )
(2)冬になると、 通勤時に通る道路( 道順) を変えることがありますか。 最もよく当て
はまる番号にひとつだけ○印をつけてください。
1. 冬は無条件に変えている 3. 変える必要がない
2. 状況に応じて変えている 4. 同じ道順しかありえない
( 3・4を選んだ人)
( 1・2を選んだ人)
6 にお進みください。
ⅰ )道順の変え方として、 最もよく当てはまる番号にひとつだけ○印をつけてくだ
さい。
1. 高速道路を通るようになる。
2. 幹線道路を多く通るようになる。
3. わき道を多く通るようになる。
4. その他( 具体的に )
ⅱ) 道順の変更を決めるのはいつか、 最もよく当てはまる番号にひとつだけ○印を
つけてください。
1. だいたい、 冬になると、 決まった道順をとおる。
2. 家を出る前に、TV ・ラジオの交通情報などを参考にし
て決めている。
3. 家を出る前に、 その日の天気などに応じて決めている。
4. 当日道路上に出てから決めている。
5. その他( 具体的に )
ⅲ) 道順を変えた理由として、 当てはまる番号のすべてに○印をつけてください。
1. 通勤時間がいちばん短くて済む。
2. 通勤時間にばらつきが少ない。
3. 安心して走れる( 事故の危険が少ない。)
4. 渋滞などで止められることが少ない。
5. 同じところを通る車が少ない。
6. バスなどの大型車が少ない。
7. 坂道が少ない。
8. 除雪や路面の状態がよい。
9. その他( 具体的に )
※ 次のページにお進みください
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国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
6 冬のあいだ、 とくに必要と感じる交通情報(TV ・ラジオや案内標識など) がありま
したら、 その内容や情報を提供する方法についてご記入ください。
7 冬の交通問題について、 日頃お考えのことやお感じになっていることを、 ご自由にご
記入ください。
JR や地下鉄について
バスや市電について
自動車や道路について
その他( ご自由に)
※ ご協力ありがとうございました。
20-9
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
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