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Supporting Industry and Technology EXPO 2015 (SITEX EXPO

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Supporting Industry and Technology EXPO 2015 (SITEX EXPO
Supporting Industry and Technology EXPO 2015 (SITEX EXPO 2015)について
開催日時: 8 月 24 日・25 日 9:00-17:00
会場: タイ工業省産業振興局 裾野産業振興部 Bureau of Supporting Industries
Development (BSID)
住所: Soi. Trimitr, Kluaynamthai, Rama IV Road, Klongtoey, Bangkok 10110
主催: タイ工業省 産業振興局
来場者数:約 2,000 人(2日間の合計人数 内半数が学生。実際は受付などで集計はしておら
ず、産業振興局員からのヒアリング)
今回のテーマは「医療・福祉機器」として工業省産業振興局が主催しました。日系企業にと
ってはタイの医療機器分野への事業参入・強化のきっかけとするべく、各社の製品・技術をP
Rする場となりました。
展示会場は産業振興局の役所内3フロア(1階、3階、4階)の複数の会議室を利用して
展示やセミナーを行っていました。
1階:メイン展示場、セミナールーム(医療分野関係などの日系企業の自己 PR、東京都立産
業技術研究センターの紹介)
3階:医療生産工場内の設備機器に関する展示
4階:商談会(8月24日)、セミナー(8月25日)
1階のメイン展示場では NEDO(New Energy and Industrial Technology Development
Organization)での紹介のもと、日系企業によるパワースーツ(ダイヤ工業株式会社;岡山県
企業)の紹介を行っておりました。また日本の大学として福井工業大学、長岡技術科学大学が
HIDA と机を並べて日本への留学の案内も行っていました。
セミナー会場では日系企業の自己 PR として各10分の持ち時間内で自己アピール及び今回の
展示会でアピールしている製品の紹介を行っていました。
下西技研工業株式会社 (大阪)
磁力を利用した工業機器部品(医療に限らず、幅広い製品に汎用)
株式会社スマートサポート (北海道)
体への負荷を軽減する全身サポートスーツ
第一大宮株式会社 (大阪)
梱包資材 強度が強く、軽量な通い箱の紹介(医療には直接関係せず)
ダイヤ工業株式会社 (岡山)
体への負荷を軽減する全身サポートスーツ
株式会社 山小電機製作所
電機センサー、ワイヤーハーネス用リッパー(医療には直接関係せず)
3階の展示室では医療関係の製品を製造する工場に設備されるラインに関わる機械や部品の展
示が行われていました。
Thaisin Motor Manufacturing(タイ)
HAELOK(スイス)
BIBUS(ドイツ)
Supoer Screw(フランス)
Voutitechin(イタリア)
が展示を行っていました。また TGI(Thai German Institute)がタイの技術向上への支援を
行っているというアピールもされていました。
4階のセミナー会場ではビジネスマッチングとして FNA 社の後援の形で商談会がセッティング
されていました。
参加企業はすべて日系企業
Shinsho K,Mac Precision Parts (Bangkok) Co., Ltd.
Tsuchiya Gomu Kasei (Thailand) Co., Ltd.
Yoshu (Thailand) Co., Ltd.
Fujilloy (Thailand) Co., Ltd.
Technoplast (Thailand) Co., Ltd.
CASTEM(Siam) Co., Ltd.
Manufacturing Overhaul Rapid Optimal Co., Ltd.
Ladvik (Thailand) Co., Ltd.
Daiya Industry Co., Ltd.
Yokota Corpration Co., Ltd.
Simotec Co., Ltd.
Smart Support Technologies Co., Ltd.
Kyowa Kogyo Co., Ltd.
Yamako Electric Manufacturing Co., Ltd.
Daiichi Omiya Inc.
タイの医療分野における現状について
タイは医療分野において先進国という評価を世界から受けており、市場規模としても約 8 億ドルと大
きな市場規模と評価されています。これタイ社会の高齢化による医療費の増加もあれば、世界中の
富裕層がタイに「メディカル・ツーリズム」という形で医療を受けにくるケースも起因していると考えられ
ます。
タイ国内には約 2,500 の公立病院と350の私立病院が存在し、そのうちバンコク都内に約 650 の
公立病院、約 150 の私立病院が固まっており、バンコクに集約されていることがわかります。公立病
院と私立病院の違いとしては、公立病院は受診料が抑えられた一般の人々向けとなっているのに対
し、私立病院は独自に収益を上げることを目的としているため、積極的にメディカル・ツーリズムの誘
致活動を行い、富裕層への高度医療提供を行っています。また私立病院を訪れる患者は基本的には
民間保険に加入しているケースが多いため、薬剤や機器も高度なものが投薬、使用されています。こ
れに関連してタイの公立、私立の病院への医療関連機器の納入など、医療機器の販売機会が存在し
ています。
タイでは医療機器関連では製造業では約300社、代理店で約1,500社が存在しています。地場
企業の多くは、手袋やコンドーム、注射などの消耗品関係が多く、消耗品以外の医療機器は基本的
に輸入に頼っています。
輸入されている医療器具はいくつかのセグメントに分類されます。まずはディスポーサル製品でカテ
ーテルや注射針が挙げられます。2 つ目は診断機器でレントゲンや CT があります。3 つ目は歯科機
器や整形外科に関する器具となっています。主要輸入先としては米国、欧州ドイツ、そして日本となっ
ています。米国、欧州ドイツはディスポ-サル製品、歯科、整形関係製品が主力、日本は診断機器と
いうように棲み分けが形成されています。
市場への参入可能性の検討と同時に医療に関わる製品は薬事登録を求められるケースが多いた
め、その登録作業も並行して行う必要があります。薬事登録について、基本的な必要書類として、製
造国における発行から 2 年以内の販売証明書(Free Sales Certificate)、製品カタログ及び GMP
または ISO13485 の証明が必要となります。製造国と販売国が異なる場合には、政府系機関による
OEM 証明や輸出製品であることの証明が必要となります。
タイでは機器の分類として、①ライセンス機器、②ノティフィケーション機器、③一般機器の3つに分
類されます。
① ライセンス機器:コンドーム、試験用手袋、HIV 検査キットなど(審査期間:約 12 ヶ月)
② ノティフィケーション機器:治療用機器、アルコール検査機、インプラント用シリコンなど(審査
期間:約 12 ヶ月)
③ 一般機器:上記以外(審査期間;約 1 ヶ月)
タイ市場への参入については販売網を持っている代理店の存在が重要となっています。代理店の選
定については数回のミーティングを経て、契約を結び、取引を行うことになります。この代理店を通じ
たユーザーからのニーズの汲み取り、特に医療器具採用は医師による判断がポイントとなってきます。
よってタイ人医師の意向、ニーズを捉え、それにマッチする製品を製造できるかどうかとなってきます。
(タイ人のエリート医師は欧米を中心に留学経験があり、その馴染みのある欧米の医療機器を選択す
る傾向があると言われます。)政府系病院については基本的に入札で決定されますが、病院内でサン
プルが提供され、医師、看護師が評価を行うことになります。
日系企業としては各々の技術力をアピールすることは重要ではありますが、その技術力を正しく評価
されるよう、タイにおける販売代理店と連携しながら、使用者のニーズを汲み取ることで製品開発につ
なげ、タイの市場開拓を行っていく必要があります。
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