Comments
Description
Transcript
主体的に学ぶ子 ① 子どもたちに意欲をもたせるための工夫
学校研究 (1)研究主題 主体的に学ぶ子 ~ 表現力の向上を目指した学習指導~ (2)主題設定の理由 本校では平成18年度から研究主題を「自分の考えを持ち、学び合う子をめざして」とし、つけたい力 を明確にし、学び合いの授業の中で、思考力・判断力・表現力の育成に努めてきた。また、昨年度は、道 徳の授業を中心に、自分の考えを持ち、表現し合い、出た意見をもとに、価値にせまるために判断する場 を設け、児童が主体的に学習する授業を目指してきた。 しかし、 ① めざす授業像が教師間、児童・教師間で具体的に共有できず、教師がしゃべりすぎる授業に なる。 ② 自分の考えを持ち学び合うためには、児童の表現力が不足している。 というこの2点が課題として残った。 そこで、今年度は、授業像の共有のために教科を算数に絞り、表現力の向上を目指し、児童が自ら、よ く聴き、よく考え、よく伝え合い、その結果、 「できた」 「わかった」がある「主体的な学び」のある授業 を行っていきたい。 主体的な学びのある授業の中にこそ自ら思考し、判断し、表現する場があり、学習指導要領で求められ ている学力につながっていくと考え、本研究主題を設定した。 (3)研究仮説 算数の授業において、教師が話す時間を減らす授業を構築すれば、主体的に考え表現する 力を身につけるだろう (4)研究の内容 教師が話す時間を減らす授業を構築するために、以下の3点より迫っていきたい。 ① 子どもたちに意欲をもたせるための工夫 ○学習意欲がわく課題提示 ○必然性があり、解決したくなる課題設定 ○見通しとゴールの明確化 ○考える場の時間の確保 ○ふりかえり活動の充実 以上の5点を教材研究の中で取り上げ、授業改善をしていく。 ② 授業における教師の働きかけ ○伝え合う場での教師のコーディネート力の向上 ○よりよい表現を引き出すための発問等の支援 授業を公開することで、以上の2点について教師の力量を高めていく。 ③ 主体的な学びを支える土台づくり 主体的な学びを進めるためには、授業を支える土台となる部分も大切である。 ○学習に向かう構えづくり…子どもたちに「よい」モデルを示し、授業の共有を 図る。 「ベル着」 「あいさつ」 「姿勢」 「準備」の重点4つの学習規律 ○学習環境の整備…特別支援教育の観点からの教室整備、筆箱の中身をシンプルにする。板書やノー トの使い方の統一、ふりかえりの場の充実 ○「聴く力」 「話す力」 「伝え合う力」の育成 ○基礎基本の定着…読書、計算、作文、うつしまるくん、 「ひょうたんからコトバ」等学習指導部との 連携、暗唱めくり、家庭学習 ○学級づくり…生徒指導部との連携 (5)研究組織 低学年部会 校長・教頭 研究推進委員会 研究主任・森・清水 勝山・元木 全体会 中学年部会 高学年部会 特別支援部会 *全体会・・・・ 研究推進委員会からの提案をもとに研究の方向・方法・内容等について協議し、共通理 解を図るとともに教材研究・実践交流を進め、研究を深める。 *研究推進委員会… 研究の視点に立って計画・立案・整理をし、研究の推進に努める。 *部会 ・・・・ 研究の視点に沿った計画を立て共通理解のもと実践をする。教材研究・授業研究・協議 などをする。 (6)研究構想図 学校教育目標 1 2 3 4 確かな学力を身につけ、創造性に富む子の育成 豊かな人間性・社会性をもった子の育成 たくましい体力をもち、気力の充実した子の育成 自主的で実践力のある子の育成 研究主題 主体的に学ぶ子 ~表現力の向上を目指した学習指導~ 「わかる」 「できる」 意欲を持たせる工夫 湯野小スタイル ○学習意欲がわく 提示課題 ○必然性があり、 解決したくなる 課題設定 ○見通しとゴールの 明確化 ○考える場の 時間の確保 ○振り返りの場の 充実 つ か む 思考力 考 え る 深 め 合 う ま と め る 聴く力 学習に向かう構え 判断力 教師の働きかけ ○教師の コーディネート力 ○表現を引き出すため の発問等の支援 表現力 話す力 伝え合う力 学習環境の整備 基礎基本の充実 認め合い高め合う学級づくり (7)平成28年度 研究年間計画 主な研究内容 4月 5月 6月 ・研究テーマ・方針・方法・研修計画の検討 ・具体的な取り組み提案 ・校内研修会:「わかりやすい話し方」 講師 辰己平一氏 □学習の心得の提示 □教室環境整備・学習環境の整備 ○提案授業(4の1 清水)…髙塚指導主事・櫻田指導主事来校 ・職員間での授業の共有 □学習に向かう構え作り □話し名人・聴き名人・伝え合い名人の提示 ○授業公開週間 ○各部会での公開授業 ・校内研修会(指導案検討会) 7月 ○要請訪問 研究授業 ○公開授業 8月 ・実践交流(1学期の実践) ・教材研究 2学期の計画・交流 9月 ○各部会での公開授業 □学習に向かう構え作り 10月 ○研究授業(しいのみ) ○授業公開週間 ○各部会での公開授業 ・校内研修会(指導案検討会) 11月 ○計画訪問 研究授業 12月 ○各部会での公開授業 1月 ○授業公開週間 □学習に向かう構え作り ・校内研修会(指導案検討会) ○研究授業 2月 今年度の成果と課題について 3月 次年度の計画 ○:授業研究 □:学びを支える土台づくりの取組 *全員が1回、研究授業か公開授業を行う。 *研究授業は、全体会で指導案検討会と授業整理会を行う。 *公開授業は、各部会で指導案検討会と授業整理会を行う。 *集会時に児童の表現の場を設定していく。 *他校の研究発表会への参加や先進校視察により研修を深める。