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こどもの事故防止 - NCV函館センター

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こどもの事故防止 - NCV函館センター
子どもの事故・誤嚥
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子どもの事故・誤嚥
あなたの赤ちゃんの、お子さんの最大の敵は事故です。
子どもが風邪をひいたり下痢をしたりについて
は両親ともども注意されている方が多いのです
が、意外と事故・誤嚥については、他人事と考
えていらっしゃる方が多いようです。
溺水
1才から9才までの死亡原因でいちばん多いの
が不慮の事故で、その中での不慮の溺水は交
通事故に匹敵するほど多く、特に1歳台では交
通事故の約3倍が溺水により死亡しています。
たとえ救命されても、あとで低酸素性脳症という
重い障害が残る可能性もあります。今までの溺
水の報道から家庭で注意すべき点は、1)子ど
もたちだけでおふろに入れない。2)おふろに水
をはったままにしない。3)洗濯機をのぞけるよ
うな踏み台をそばに置かない。4)子どもに水遊びをさせるときは必ず保
護者が見守ること、などが考えられます。たった5センチの深さでも子ども
は溺れますので、これくらいは大丈夫と考えずに、先にあげた注意を守っ
てください。
交通事故(チャイルドシートを使用しましょう)
子どもを連れて外へ出るときはだれでも交通
事故にあわないように気をつけますが、子ど
もを車に乗せる場合はどうでしょうか。シート
ベルトが着用義務化になってからも、子どもた
ちはまだまだ保護者に抱かれたり、車の中で
無防備に遊んでいる姿を見ることはまれではありません。どんなに力が
強い保護者が抱きしめても、衝突の際の衝撃から子どもを守るのはまっ
たく無理なことです。ノロノロ運転の衝突でも打ちどころが悪ければ、子ど
もは確実にけがをし、場合によっては死に至ります。欧米では、チャイル
ドシートを義務化している国が数多くあります。車に乗せる時には、大人
と同じように子どももしっかりとチャイルドシートに乗せて固定をしてくださ
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2007/01/16
子どもの事故・誤嚥
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い。最初はいやがるかもしれませんが、親がき然として行えば必ず座って
くれるようになります。
熱傷
やけども親の不注意で子どもが被害を受けるもので多
いものです。熱湯、天ぷら油、ストーブ、瞬間湯沸かし
器の蛇口、電気ポット、炊飯器などによるものがよくみ
られます。子どもがやけどをしたらまず流水でよく冷や
してください。服の上からやけどをしている場合は、す
ばやく脱がせるか場合によってはハサミで切って、高
熱のものと接触している時間をできるだけ短くしてくだ
さい。軽度の発赤程度であれば家庭で見られてもかまいませんが、水疱
(ほう)を作っていたり、皮膚が変色している場合は、すぐ救急外来を受診
してください。家庭では、冷やすこと以外の治療は絶対になさらないでくだ
さい。
たばこ
誤嚥の中では救急外来を受診する人がもっとも多いものです。それだけ
注意を払っている人が少ないという証拠でもありま
す。乳児の場合、致死量はおよそたばこ一本です。
かじったのが少量であるとはっきり分かる場合はそ
のまま吐かせてもいいのですが、食べて30分以内
で食べた量が不明の場合は胃洗浄が必要です。
子どもがけむたくないようにとか、たばこがけむたく
なるのがいやで灰皿に水を入れている人がいます
が、この水を飲んでしまうのがたばこ誤嚥ではいちばん危険なことです。
こういった水を飲んだ場合にはすぐに胃洗浄しなければなりません。家庭
では絶対に止めてください。
ピーナッツ
気管内異物として処置されるものの中で約半数を占めるものがピーナッ
ツです。何でも口に入れてしまう1∼3歳児に集中して発生していますの
で、この年齢のお子さんにはピーナッツ、アーモンド、あるいは小さな豆類
はおやつとしては与えないでください。
灯油
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子どもの事故・誤嚥
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大量に飲まなければ処置の必要はありません(体重10kgにつき5ml以下
なら安全)。たとえ飲んだのが少量でも、吐かせてはいけません。無理に
吐かせることで、誤嚥性の肺炎を起こすことの方がもっと重篤になってし
まいます。
ボタン電池
電卓その他に多く使われていますので、注意してください。胃を通過して
しまえば処置の必要はありませんが、残るようであれば内視鏡で捕る必
要も出てきますので、早めに見せてください。
磁石
2個以上飲んでいる場合には注意が必要です。おなかの中で腸をはさ
んでくっつき腸に穴を開けることがあるからです。レントゲンで映りますの
で早めに見せてください。
針、画びょう、ピン
食道を通過して胃に落ちているようであればそのまま
様子を見ます。早く出すために下剤を飲ませる必要は
ありません。
直径で3cm程度のものは赤ちゃんが口に入れ飲みこ
む危険性をはらんでいます。フィルムケースに入るくらいの大きさのもの
は赤ちゃんのそばに絶対に置かないことを最低限守ってください。
あなたの赤ちゃん、お子さんが事故・誤嚥にあわないように、いまいちど
まわりを見渡してください。
これくらいは大丈夫!と思う前に、身の回りを点検してみてください。
家庭内の処置
誤嚥した物
牛乳を飲ませる
吐かせる
たばこ
×
○
防虫剤
×
○
灯油
×
×
洗剤
○
○
漂白剤
○
×
画鋲、ピン
○
×
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子どもの事故・誤嚥
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昭和59年から平成11年までで函館市内で
死亡した1∼4歳の死亡原因をグラフにした
ものです。
感染症でなくなったお子さんが13%でし
た。それと同じ%で事故によりこどもの命が
奪われています。
同じく5∼9歳の死亡原因です。
交通事故が20%を占め、その他の事故を
含めると40%が不慮の事故で占められて
います。
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