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有限会社星種豚場資料(PDF:1689KB)
資料4 日本型養豚のための純粋種豚改良・ 生産を支える6次産業化の展開 有限会社 星種豚場 代表取締役 星 正美 (JPPA代表副会長) 星種豚場事務所&ハム⼯房・レストラン 有限会社 星種豚場 (一社)日本養豚協会(JPPA) 経営主との続柄 本人 妻 長男 長男嫁 パート1 パート2 臨時雇員21人 部門または作業担当 経営(養豚、ハム加工、販売)全般 養豚事務管理全般 農場、ハム加工、レストラン経営 ハム加工、レストラン経営 豚場糞尿処理、清掃他 ハム加工、レストラン接客、販売 経営・活動の推移 年次 作目構成 飼養頭数 H5 H6.4月 雄豚舎 検定豚舎 60頭 30頭 H7.4月 母豚舎 60頭 H9.5月 経営・活動の内容 農場移転 AIセンター立上げ 板山農場立上げ 法人設立 H16.8月 肥育豚舎 250頭 小川農場立上げ 小川農場増設 H20.1月 育成豚舎 100頭 片平農場立上げ H23.3月 H24.2月 母豚舎 H26.1月 育成豚舎 レストラン巴夢開設 ハム工房開設 50頭 210頭 藤田農場立上げ 希望ヶ丘農場立上げ 経営の概要(豚生産部門) (有)星種豚場は、創業以来50年を経過 した種豚生産を専門とする経営である。 地元の栃木県をはじめ、全国の種豚改良 にも貢献しており、生体、人工授精用の 精液、AI関連資材の販売も手掛ける。 現在、主にデュロック種の母豚120頭、 種雄豚60頭を飼養。 経営の概要(加工・販売部門) 日本国内において種豚生産で生き残る戦略と して“消費者の視点”から種豚改良に取組む 為、加工品を生産する「ばとう手づくりハム 工房」と豚肉料理・加工品を提供する「レス トラン巴夢」の経営に着手。(H23.04月) 星種豚場の経営・技術の特色 《 安心・安全・美味しい豚肉の生産 》 ①恵まれた水資源 ②厳選された飼料 ③茶色豚へのこだわり ★茶色豚 星種豚場では、ばとう手づくりハム工房で原料として使用し ている「茶色豚」を主に飼育しています。 黒豚は知ってるけど茶色豚?と思う方がほとんどだと思い ます。 この豚はデュロック種(茶褐色毛の豚)で、産肉能力が高く、 肉質の良い、さらにはサシ(筋中脂肪)が入りやすい品種と して生産者の間では知られています。 星種豚場の経営・技術の特色 《トップブリーダーとしての思い 》 ①国内の人工授精普及 に大きな貢献 ②改良を重ねた優秀な デュロック種の種豚 &精液を全国に供給 (一社)日本養豚協会(JPPA) 肉質へのこだわり① 最終的な食味の部分で、系統ごとの肉の柔ら かさや、味わいなど、いわゆる“食味”が確 認出来ない事が課題であった。 国産豚肉のおいしさを消費者に届けたい!と の考えから、約15頭/月の自家産デュロック種 を試験的に自ら加工してハム・ソーセージと して販売を開始(ハム工房&レストラン)、 平成24年8月からは精肉の販売も行っている。 (一社)日本養豚協会(JPPA) 肉質へのこだわり② 定期的に枝肉の肉質分析 を分析機関に依頼し解析 結果を種豚改良に積極的 に取り込む。 ※保水性や硬さだけでなく、 マーブリングスコアや脂肪酸 組成についても分析し、飼料 との関連性も検討を進める。 (一社)日本養豚協会(JPPA) 更なる改良目標 近い将来、生体において筋中脂肪(サシ)を 測定できる機材を導入し、筋中脂肪の入る系 統を確立させ、目視による美麗さ・食味によ る感動を与える事で、一般精肉店との差別化 を進めたい。 (一社)日本養豚協会(JPPA) 6次産業化を成功させるポイント 商品のターゲットをどこ(誰) に置くのか? 喜んで買ってもらえる商品とは? 自ら加工し、販売することの 意味は? (一社)日本養豚協会(JPPA) 6次産業化計画認定 平成24年2月29日 地産地消の推進 (一社)日本養豚協会(JPPA) 6次産業化と地域に対する貢献 6次産業化により経営資源を有効に活用して 安定的な経営を実現。 自社の6次産業化だけでなく自場産野菜の活用 による地域一次産業の活性化。 農場、レストラン等での地元雇用にも貢献。 特に、就業時間の限られた女性の雇用の受け 皿となっている。 (一社)日本養豚協会(JPPA) 将来の方向 六次産業化の先へ 一貫経営のニーズに合った種豚の能力データ を集積し、付加価値を付けた種豚販売。 健康で病気のない肉豚を生産し、消費者に美 味しい豚肉を供給。 自家産豚肉の販売流通を充実するため、施設 の整備とスタッフの強化。 伝染性疾病の侵入のないクリーンな農場での 豚肉生産。 (一社)日本養豚協会(JPPA) (一社)日本養豚協会(JPPA) 国・研究機関に望むこと ・筋肉内脂肪を測定する簡易な機器の開発 ・肉質の評価基準&評価方法の確立 ・肉質分析を実施する機関が少なく、費用 も高いため、農研機構等公的機関が積極 的に安価で肉質に寄与する成分分析を実 施してほしい。 ・家畜改良増殖法の中に、肉質の改良目標 を明確に定めて行く必要がある。 (一社)日本養豚協会(JPPA)