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上場投資信託(ETF)

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上場投資信託(ETF)
海外ETFとはなにか
ステート・ストリート投信投資顧問
商品企画担当 バイス・プレジデント
デビッド・コリンズ
ステート・ストリート投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第345号
日本証券投資顧問業協会会員
投資信託協会会員
p. 0
2008年3月27日
目次
1
ステート・ストリート・グループにおけるETF
2
ETFの概要
3
ETFの由来
4
ETFの売買の仕組み
5 ETFの利用法
6
分散ポートフォリオにおけるETF
7
まとめ & 注意点
付録A: 法務関連の情報開示
p. 1
ステート・ストリート・グループにおけるETF
•83本のETFを取り扱い*
•運用資産は約15兆円*
•世界5ヶ国の取引所に上場
• 1993年に初の上場投資信託(ETF)を発売 (米国)
• 2004年には商品(コモディティ)を裏付けとした初の上場投資信託(ETF)を発売 (米国)
*2007年12月31日現在
p. 2
ETFの概要
p. 3
上場投資信託(ETF)の概要
•ETF(上場投資信託)は世界中に広がり、1,171本が上場され、75社の運用会社が提
供。41の取引所に上場され、総資産高は約80兆円。
p. 4
出所: モルガンスタンレー、ブルームバーグ、2007年12月31日現在
上場投資信託(ETF)の概要
• ETFは指数連動型投資信託という形で、個別銘柄として取引されている証券や商品
等の分散型バスケット
•よく知られている指数(株式等)、独自の指数、または商品の価格に連動するように組
成
ファンド数
資産 十(億ドル )
出所: モルガンスタンレー、ブルームバーグ、2007年12月31日現在
p. 5
上場投資信託(ETF)の概要
•ETFに類似した上場商品も、最近いろいろな形態で現れている。
•ETP=Exchange Traded Product
ETPは指数に連動していないものであって、運用会社が独自の固定バスケット(業種等)
を作成している。
•ETC=Exchange Traded Commodity
ETCは商品の価格に連動している。
•ETN=Exchange Traded Note
ETNは債券型商品であって、主に商品や為替相場の動きを反映する。
•それぞれの定義は各国の市場で統一されていないため、混乱が起きうる。
“ETF”と呼ばれているものが多い。
p. 6
上場投資信託(ETF)の概要
非上場投資信託の現状
•現在、62,500本強の非上場投資信託が存在し、総資産高は約2,200兆円
p. 7
ファンド数
資産 十(億ドル )
出所: Investment Company Institute
2007年3月31日現在
ETFの由来
p. 8
上場投資信託(ETF)の由来
•非上場の投資信託は1924年に開発され、個人投資家に集団投資スキームを提
供
• 証券の選択によって(上がる株を買い、下がる株を売り)勝ち、負けが決定
• アクティブ運用の誕生
非上場投信の特徴
•分散効果
•専門性
•流動性
1929年のニューヨークの株式大暴落で
集団投資スキームの健全さ、特に分散効果が
検証
•しかし、非上場投信の数が増えてきて、欠点も散見
非上場投信の欠点
•分散効果が出ない
•専門性のコスト
•流動性が限定的
p. 9
•投信業界内の競争が激しくなって、実績を上げる
ために、採用銘柄が絞られた
•運用会社の専門家へのコストが上昇
•前営業日の終値で買付
上場投資信託(ETF)の由来
• 1975年に世界初の指数に連動する投信が誕生
• 連動型投信は、指数の構成銘柄のすべてを買って、長期保有するスキーム
• 市場全体の値動きに正しく連動することが目的
• パッシブ運用の誕生
連動型投信の特徴
•分散効果が高い
•専門性が要らない
•流動性は未解決
•指数の全構成銘柄を買って、分散効果を確保
•個別証券・個別銘柄を選別する必要がないので
専門家が不要
•しかし流動性はまだ解決できていない
そこで…
p. 10
上場投資信託(ETF)の由来
• 1993年に世界初の指数に連動する上場投資信託(ETF)が誕生
• 上場投信は、指数の構成銘柄のすべてを買って、取引所に上場するスキーム
• 指数の値動きに厳密に連動することによって、商品性が決定
上場投信の特徴
•分散効果が高い
•専門性が要らない
•流動性が解決!
p. 11
上場することによって、株式と同じように
投資家が最も新鮮な価格で売買が出来る
ようになりました
上場投資信託(ETF)の由来
• まとめますと、上場投信(
ETF)の特徴は
•分散効果 (連動型)
•専門性 (コンピューター)
•流動性 (立会い時間中)
•透明性 (毎日見える)
•報酬体系 (良心的)
•指数の値動きに厳密に連動することは非常に大切
•精度は、ETFの売買の仕組みによるもの
p. 12
ETFの売買の仕組み
p. 13
ETFの売買の仕組み
ETFの口数 指定参加者が管理
指数の動き
ETFの価格
指数の動き
ETFの価格
指定参加者
(AP)
•ETF の価格が、指数値より高くなった場合、
指定参加者が新規のETF口数を組成する
•これによって、口数の供給が増え、ETFの
価格が下がる
p. 14
指定参加者
(AP)
•ETF の価格が、指数値より低くなった場合、
指定参加者が既存のETF口数を償還する
•これによって、口数の供給が減り、ETFの
価格が上がる
ETFの利用法
p. 15
資産配分戦略
ETFを利用して、資産配分を実施
– 中心部は低コストの市場全体ETF (例)株式市場の指数に連動するETF
– その周辺にあるものは市場全体ETFより高い実績を獲得する機会がある分野にリスクを配分
リスクのピラミッド
商品
地域
小・中型株
特殊
ETF
市場全体ETF
(主に大型株)
業種
サブ業種ETF
成長株
業種ETF
外国株
投資スタイルETF
割安株
低リスク/
低リターン
出所: MSDW株式調査
資産配分は利益を保証したり、損失を補償するものではありません。
p. 16
市場全体ETF
分散ポートフォリオにおけるETF
p. 17
他の投資商品と組み合わせた上場投資信託(ETF)の利用方法
パッシブ運用(
ETF)の利用
効率的な資産クラス (例:大型株)
幅広い市場分野 (例:米国株)
手数料への配慮
アクティブ運用戦略の利用
あまり効率的ではない資産クラス (例:ベンチャー企業)
大きな想定実績を創出する分野 (例:新規株式公開/IPO)
リスクを認識
p. 18
GRN
パッシブ運用(
ETF)+ アクティブ運用 = 適切な構成比率
全体的な手法(例): 効率的な資産クラスにはETF 、あまり効率的ではない資産クラス
にはアクティブ運用を利用
ベンチマーク(指数)を上回ったアクティブ運用の割合*:
投資スタイル
割安株
コア / 混合
成長株
ETF
株式
大型株
18.2%
20.9%
38.1%
中型株
33.3%
46.7%
34.8%
小型株
6.3%
46.9%
64.3%
64.7%
アクティブ運用
外国株
ETF
選択型
出所: SSgA ストラテジー & 調査
* 2006年12月29日までの15年間のリッパーのデータを利用し、以下の指数をベンチマークとして使用:
債券:リーマン総合債券指数、各国内株:
ダウジョーンズ・ウィルシャー指数、外国株:
MSCI EAFE指数
説明用の資料であり、過去の運用成果は将来の成果を示すものではありません。
p. 19
パッシブ運用(
ETF)+ アクティブ運用 = 適切な構成比率
平均コスト
さらに、ETFをアクティブ運用と合わせて利用することで、アクティブ運用戦略の
割高手数料やボラティリティ(変動性)を低減できる可能性がある
100%
ETF
100%
アクティブ運用
高い
低い
平均変動性
* 出所: ブルームバーグ、SSgAアドバイザーズ・コンサルティング・サービセズ。説明用の資料。
過去の運用成果は将来の成果を示しているものではありません。
p. 20
分散ポートフォリオの実例
米国のハーバード大学の寄付基金の資産配分の実例
1980年までは、主に債券と国内株式だけに投資をしていましたが、2008年の目標配
分は、図表1.の通りです。図表2.は、資産配分の1980年からの推移
図表1.
絶対リターン 18%
図表2.
国内株式 12%
インフレ連動債券 7%
高利回り債 1%
外国株式 12%
外国債券 3%
商品 9%
未公開株式 11%
現金
不動産 17%
新興国株式 10%
国内債券 5%
出所: Harvard University
過去の運用成果は将来の成果を示しているものではありません。
p. 21
新興国株式
絶対リターン
未公開株式
債券
実物資産
外国株式
国内株式
分散ポートフォリオの実例
個人投資家がETFを利用することによって、リスクを管理しながら分散ポートフォリオを
組むことができます。大切なことは、リスク集中を避けることと同時に、定期的に再配分をするこ
とです。
リスクについて定義から考えて見ましょう。一般的に、標準偏差という概念でリスクを説明するこ
とができます。標準偏差は次のように定義されています。
平均値に対して上下にどれだけブレる可能性があるかを示す統計的数値。運用や
投資の世界でリスク、リターンという場合のリスクは標準偏差のこと。一般的にリス
クが少ないほど安定的な運用と言われる。例えば、年率平均リターンが10%の資産
において標準偏差が年率5%であれば、1年後のリターンが約68%の確率で5∼15%
の範囲内となることを示す。
出所: 三菱アセット・ブレインズ
過去の運用成果は将来の成果を示しているものではありません。
p. 22
分散ポートフォリオの実例
米国による実例を見てみましょう。この例において、ポートフォリオを分散をすればす
るほど、平均リターンが上がって、標準偏差が減りました。
ポートフォリオ
平均リターン(年率)
標準偏差(年率)
年間最大下落率
米国株式
+その他外国株式
+米国債券
+短期資金
+不動産(REIT)
+商品(コモディティ)
10.7%
10.9%
10.6%
10.0%
10.4%
11.3%
18.0%
17.2%
13.0%
10.5%
10.6%
8.7%
-30.8%
-29.8%
-22.0%
-16.9%
-18.8%
-10.2%
この実例の前提条件
元本
資産構成比率
引き出し率
米ドル$50万(約5,000万円)、元本額は維持
各資産クラスは均等加重
毎年、元本額の5%、プラス3%インフレ率
出所: Wall Street Journal、2008年1月16日.
過去の運用成果は将来の成果を示しているものではありません。
p. 23
まとめ & 注意点
p. 24
まとめ & 注意点
ETFのまとめ
• 分散効果が高い
• 流動性が高い
• 手数料が安い
• 透明性が高い
• さまざまな使い道がある
注意点
• 連動性
• ETF構成指数の把握すること
• 例:イスラエルは先進国か新興国か?
p. 25
ご清聴、ありがとうございました
p. 26
付録A: 法務関連の情報開示
p. 27
免責事項
ETFは株式のように売買され、投資リスクがあり、市場価値は変動します。
本プレゼンテーション内の事実記載書、ならびにデータは信頼できると判断した情報
源から取得し、またそれに基づいたものですが、当社はその正確性を保証するもので
はなく、こうした情報は不完全であるか、要約されている場合があります。本プレゼン
テーション内の意見は全て当社の判断で構成されており、事前に通知することなく変
更される可能性があります。
通常ETFは連邦預金保険機構(FDIC)、或いは他の政府機関や管理信託銀行によっ
て保証されていません。同ETFは投資した元本を失う可能性等の投資リスクがありま
す。またETFは運用会社や証券保管管理機関、名義書換代理人、株主サービス代理
人等に対してサービスの対価を支払います。
本資料中の商標およびサービス・
マークは各所有者の資産です。独立系データ提供
会社は提供したデータの正確性、完全性、または適時性に関し何ら事実の保証ない
し表明を行うものではなく、こうしたデータに関連して発生するいかなる損害に対し責
任はありません。
一般的に、ETFの価値は適用される指数の価値と連動して変動すると予想されます。
ETFは証券口座を利用して取引所で売買できますが、ETFから株式を個別に償還す
ることはできません。
p. 28
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