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イノベーションを起こす
種を見つける手法として
の 思 考 法 に つ い て
早稲田大学大学院教授
黒
須
誠
治
1
イノベーションを起こす種を見つける
手法としての思考法について
「新製品開発」
「新ビジネスモデルの開発」
「新サービスの開発」
とか
「新市場の創出」
とか言われて、昨今のはやり言葉。
しかし、それを創出する手法・思考法はあまり
ありません。
2
ワークデザイン手法を用いて
イノベーションを
起こす種を見つける手順
手順1 困っていること、おもしろそうなこと、など
をまず見つける(意識する)
手順2 上記の、その“こと”から、目的展開を
行っていく
手順3 目的展開の過程で、“これ!”というよう
な目的表現を見つける。
手順4 その目的表現をニーズ表現に書き直す
3
以下
手順の実行例
4
(例)
手順1
雨のシーズンになりました。雨の中を歩くのは
困りごと、面倒なこと。
とくに、濡れた傘を持って駅構内などを歩くの
は、厭な歩行だ。
そこで、目的展開をして、何かを発見しよう。
5
手順2 目的展開
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩く
↓その目的は?
F1:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、な
るべくそのままの形にした、濡れた傘を携えながら、
ホームまで歩く。
↓その目的は?
F2:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、な
るべくそのままの形にして、濡れた傘を携えながら、
到着する電車に乗る
↓その目的は?
6
手順2 目的展開(続)
F3:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、なるべく
そのままの形の、濡れた傘を保持しながら、下車駅に到
着するまで電車内でじっと立ったままの姿勢でいる
↓その目的は?
F4:下車駅の改札を出た直後、濡れたままの傘を開く
↓その目的は?
F5:雨に身体を濡らさぬようにしながら、目的地へ歩く
↓その目的は?
F6:雨が落ちてこない空間を目的地まで歩く
↓
7
手順2 目的展開(続々)
F7:天気の日と同じような条件で目的地まで歩
く
↓
F7:雨が降ろうと、雪が降ろうと、風が吹こうと、
寒かろうと、暑かろうと、どんな天候の日でも、
同じ労力・同じ気分で目的地まで歩く
↓
:
:
8
ここで、今行った目的展開を
振り返ってみます
9
ここで、今行った目的展開を
振り返ってみます
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩く
これは面倒な行動だ!
と思ったとき、イノベーションの種
が生じた。
そして、「濡れた傘を手にして駅構内を歩く」 シ
ステムの設計
をしてみて
はどうか!
と思ったとき手順3(ニー
ズの発見)が行われた
10
手順3 ニーズの発見
「濡れた傘を手にして駅構内を歩く」 システム
の設計をしてみようかとふと思ったとき、
ニーズの発見をした
という(ことにする)。
11
手順4 ニーズ表現に書き直す
このように思った目的表現をニーズの表現に書き直す
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩く
という目的表現文を、たとえば、
「濡れた傘の滴を周囲の人や自分にもまき
散らすことなく、かつ手をなるべく自由にして、
その傘を携行しつつ、駅構内を歩きたい」
というニーズ表現に書き換える。
12
次以降はシステムの
設計の手順になります。
そしてもし、このシステム(
「濡れた傘を手にして駅構内を歩く」
システム)
の設計案(アイデア)として良いものが
発想でき、それが製造できて、多くの人
に提供されると、イノベーションと言われ
るようになる(かもしれません)。
13
次以降はシステムの
設計の手順になります(続)
一方、もし、このシステム( 「濡れた傘を手にして駅
構内を歩く」 システム)の設計案(アイデア)として
人間がそのようなサービスとして行う案を考え、そ
れを採用したとき、サービスモデルを創っ
たということになります。
たとえば、
「濡れた傘を持って、その人の後ろから付いて歩く」
というサービス。
14
次以降はシステムの
設計の手順になります(続々)
たとえば、
「濡れた傘を持って、その人の後ろから付いて歩く」
というサービスのビジネスモデルとしては?
濡れた傘を持ってご主人の後ろをついていくサービ
スマンの派遣ビジネスを創る。
あるいは、サービスマンをロボットにする。このロ
ボットを駅に常駐させて、必要な時お客に借りても
らう。
15
ここで、今行った目的展開を
もう一度振り返ってみます
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩くシステムの設計
↓その目的は?
F1:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、な
るべくそのままの形にした、濡れた傘を携えながら、
ホームまで歩くシステムの設計
をしてみて
はどうか!
↓その目的は?
F2:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、なるべくそのままの形
にして、濡れた傘を携えながら、到着する電車に乗るシステムの設計
↓その目的は?
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ここで、今行った目的展開を
もう一度振り返ってみます
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩くシステムの設計
↓その目的は?
F1:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、なるべくそのま
まの形にした、濡れた傘を携えながら、ホームまで歩くシステム
の設計
↓その目的は?
F2:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、
なるべくそのままの形にして、濡れた傘を携え
ながら、到着する電車に乗るシステムの設計
↓その目的は?
をしてみて
はどうか!
17
ここで、今行った目的展開を
もう一度振り返ってみます
をしてみて
はどうか!
F3:下車する駅でまた傘を開くことを想定して、なるべくその
ままの形の、濡れた傘を保持しながら、下車駅に到着するま
でじっと立ったままの姿勢でいるシステムの設計
↓その目的は?
F4:下車駅の改札を出た直後、濡れたままの傘を開く
システムの設計
↓その目的は?
F5:雨に身体を濡らさぬようにしながら、目的地へ歩く
システムの設計
をしてみて
↓その目的は?
F6:雨が落ちてこない空間を目的地まで歩く
はどうか!
↓
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ここで、今行った目的展開を
もう一度振り返ってみます
F7:天気の日と同じような条件で目的地まで歩
くシステムの設計
をしてみて
はどうか!
↓
F7:雨が降ろうと、雪が降ろうと、風が吹こうと、
寒かろうと、暑かろうと、どんな天候の日でも、
同じ労力・同じ気分で目的地まで歩くシステム
の設計
をしてみて
↓
はどうか!
:
:
19
これらのニーズを満たすシステムも創
ることを考えてみよう
T:濡れた傘を手にして駅構内を歩く
という目的表現文だけでなく、
F2、F3、F5、F7、F8
などの目的表現文について、それぞれのニー
ズを読み取り、それらのシステムをそれぞれ創
ることを考えてみよう。
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