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自動パッチクランプ装置

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自動パッチクランプ装置
自動パッチクランプ装置
総合カタログ 2012-2013
イオンチャネル研究のスマートツール
目次
www.nanion.de
・本カタログ掲載の製品,サービスなどの情報は2012年11月現在の内容であり,改良などにより予告なく変更される場合があります.
・本カタログ掲載の製品は研究用です.医療用途などの研究以外の用途ではお使いいただけません.
・本カタログでは典型的な実験パフォーマンスをもとに情報を掲載しています.
スループットや実験成功率などのパフォーマンスは電気生理学的実験条
件や使用する細胞の生物学的,分子生物学的な特性,細胞の健康状態等により大きく変動します.弊社では,
デモンストレーションなどにより実験手技
の特性を十分に理解したうえで製品を導入頂くことを推奨しております.
2
目次
科学から生まれる
4
未来を育てる
6
ユーザーのそばに
8
10
Port-a-Patch®
12
細胞外灌流システム
18
細胞内灌流システム
22
温度コントローラ
26
アカデミックリサーチを加速する
30
Patchliner®
32
SyncroPatch® 96
38
Vesicle Prep Pro®
42
NPC® – パッチクランプチップ
46
サービス&サポート
50
お問い合わせ 56
目次
イオンチャネル創薬を加速する
3
科学から生まれる
Successful use of innovation
科学から生まれる – Nanion の製品開発
イノベーションの生る木はないと誰が言ったのでしょう?
科学から生まれる
一本の木からリンゴが落ち,ある天才の頭に当たるほど単純な
だから,恐らくイノベーションは木に生るのではなく,徹底的な
ことで万有引力の法則は発見されました.
また,ハスを探究的に
探究と用いる方法論,他に類を見ない観察力,そしてとりわけ強
一瞥しただけで驚くべき細部が明らかとなったのです – ハスの
い情熱との融合から生まれるのでしょう.
葉は超撥水性で,ひと雨上がればその葉は乾燥した清浄な状態
のままだったのです.今日,
このロータス効果は材料工学におけ
る自浄表面,
さらには,経済的成功にとっても必要不可欠な概念
になっています.
4
Nanion の製品開発
Nanionでのイノベーションもまた同様なのです.様々な分
そ の よう な 哲 学 が す べ て の N a n i o n 製
野の科学者の知見が集約し,形成された確かなバックグラウ
品-Vesicle Prep Pro ®,Port-a-Patch ®
ンドのもとで広がってゆきます.私たちは常に思考を重ね,顧
,Patchliner®,
そして SyncroPatch® 96 の開発
客のニーズが何かを経験から知り得ることができるのです.
の根底にあるのです.
なる決定的なエッセンスです.
しかし,Nanionの製品開発
私たちは科学を享受し
にはそれ以上のものがあります.科学者はエンジニア,デザ
常にその境界を押し進めています
イナーと連携して開発にあたります.Port-a-Patch®の場合,
空さえ私たちの限界ではないのです
通常はひと部屋占有するパッチクランプセットが,ポータブ
ルと呼べるほどの少スペースなシステムへと変化を遂げまし
重力生物学:
た.そして今や,パッチクランプ法はPCRと同じぐらい容易に
www.nanion.de/port-a-patch-in-space.php
なったのです.
5
Nanion
「科学者から生まれる」が,すべてのNanion製品の基礎と
未来を育てる
Building on experience
– creating a future
科学に深く根ざす木 – Nanion の成長
1797年 アレクサンダー・フォン・フンボルトが
刺激を受けた筋肉・神経繊維に関する試論を発表
1850年 ヘルマン・フォン・ヘルムホルツが
神経の興奮伝達速度に関する研究を発表
価値あるもの
未来を育てる
木にはそれぞれの逸話があるといわれています.木々は周りの
Nanion Technologiesは,大学というクリエイティブな環境で生
環境に影響を与えながらも,周囲の情報を吸収します.
まれ,優れた製品を開発するための強力な基盤として経験と知
木々は受け身なだけではなく,積極的に環境をも形作るのです.
識の戦略的なネットワークを駆使しています.今日,10年以上に
木々が人の心をとらえて離さない理由のひとつは,何十年もの
渡る成功の歴史を振り返り,Nanionのたゆまぬ成長に尽力する
歴史を年輪に刻むからなのでしょう.貴重な情報は一種の記憶
私たちの未来を楽しみにしています.
として残されるのです.
深く根ざす木々は,一番高い木に育つのです.
経験は新しい知見へ
故に,木々は情報の担い手なのです.科学者は木の断面から得
られる知見を使用して,後期氷河期にさかのぼって世界の気候
史を立証する優れたカレンダーを作ることができるのです.
この
ことは,気候変動を理解する上でひとつの節目となったのです.
だから,過去に関する経験と知識は未来を創造するために使用
するものなのです.
14
6
2002年 Nanion がドイツの
ミュンヘンで設立される
1991年 エルヴィン・ネーアーとベルト・ザクマンが
ノーベル生理学・医学賞を受賞
1920年 ヴァルター・ヘルマン・ネルンストが
ノーベル化学賞を受賞
1981年 Hamill らが
単離細胞に対するパッチクランプ法を初めて報告
受賞履歴など :
• Step Award, 2009年受賞
• Deutscher Gründerpreis, 2009年受賞
• Innovation Award of the German Economy, 2008年ノミネート
• Deutscher Zukunftspreis, 2007年ノミネート
• Bavarian Innovation Prize, 2006年ノミネート
• German Nano-Science Award, 2005年受賞
• iKuh award (Nano-Science Award), 2003年受賞
• Science4Life Award, 2001年受賞
• Genius Biotech Award,2001年受賞
• start2grow Microtechnology Contest 2001, 2001年受賞
15
7
Nanion
• Bavarian Small/Medium Enterprise of the year 2005, 2005年受賞
ユーザーのそばに
Benefit from our experience
Nanionの優れたカスタマーサポートは
細やかなサービスとサポートから
優れたカスタマーケア
豊富な経験と知識をユーザーと共有
私たちは24時間対応に努めており,
コールセンターを設置しませ
Nanion製品はスタッフ自身がオンサイトでの導入サポートを行っ
ん.Nanionの科学者とエンジニアはどのような問題でも可能な
ています.
しかし,私たちはそれで満足していません.Nanionの導
限り迅速に確認し,解決することをお約束しています.系統的アプ
入サポートは初回のシステム設置や設定で終わることなく,
さらに
ローチと効果的なプロセスマネージメントは優れたユーザーサ
アッセイ系構築,
プロトコール開発,解析方法にまで及びます.
ポートの基本的な要件であると私たちは考えます.
ユーザーは最
Nanionはプライドを持って最高のカスタマーサポートを提供
新のアップグレードと技術資料をオンラインで利用可能で,
メニ
し,私たちの経験と知識をユーザーと共有しています.ユーザー
ューから必要な情報をワンクリックで入手できます.私たちの優
はNanion製品で最高の結果が得られるように,経験豊富で優
れたサービスと迅速な対応はユーザーから高い評価を頂いてお
秀な専門家チームからのサポートを受けることができます.
ります.
14
8
細やかなサービスとサポート
Nanion製品の使用法や機能についてご質問がある場合
ご存知でしょうか?
は,豊富な経験をもつシニアサイエンティストとエンジニア
Nanionは世界中に販売&サポートのネットワー
になんなりとお申し付けください.私たちは自社製品のハー
クを展開させています.私たちはいつもユーザー
ドウェアとソフトウェアを熟知しており,ユーザーのご要望に
のそばにいるのです.
迅速に行い,時間とコストを削減します.
また,ユーザーの声に基づいたハードウェアとソフト
ウェアの開発や改良,カスタマイズはユーザーとの
大切なお約束です.是非,
ご意見をお寄せください.
15
9
Nanion
応じて効果的な解決方法を見つけるために必要な支援を
イオンチャネル創薬を加速する
パフォーマンス
®
Port-a-Patch
tete
Port-a-Patch®
Patchliner®
SyncroPatch® 96
スループット
50 データポイント / 日
250 – 500 データポイント / 日
5000 データポイント / 日
記録方法
シングルチャネル, ホールセル
穿孔パッチ, 脂質平面膜
シングルチャネル, ホールセル
穿孔パッチ, 脂質平面膜
ホールセル, 穿孔パッチ
パッチ電極基質,形状
ホウケイ酸ガラス, プレーナー
ホウケイ酸ガラス, プレーナー
ホウケイ酸ガラス, プレーナー
パッチ電極の消費期限
12 ヶ月
12 ヶ月
12 ヶ月
実験成功率
60 – 90 %
60 – 90 %
50 – 80 %
シール抵抗
> 1 GΩ
> 1 GΩ
> 1 GΩ
溶液変更
< 20 ms
< 50 ms
100 ms
アクセス抵抗
2 – 10 MΩ
2 – 10 MΩ
2 – 10 MΩ
レコーディングチャンバー
1
16
96
適用細胞
細胞株,初代細胞
細胞株,初代細胞
細胞株
イオンチャネル
電位依存性, リガンド依存性,
再構成チャネル
電位依存性, リガンド依存性,
再構成チャネル
電位依存性, リガンド依存性
ウォッシュアウト
○
○
○
カレントクランプ
○
○
×
Rs & Cslow 補償
○
○
○
細胞内灌流
○
○
○
温度コントロール
○
○
×
データ解析の自動化
×
○
○
保守契約
○
○
○
技術情報の提供
Nanionスタッフがオンサイトでの
専門家による継続的な
デモンストレーション
導入サポート&トレーニングを実施
技術/アプリケーションサポート
Nanionのカスタマーケア
14
10
創薬プロセスに最適なプラットフォーム選択
> 100.000
ターゲットの同定
& バリデーション
一次
スクリーニング
Port-a-Patch®(ポートアパッチ)
> 10.000
> 1000 二次
スクリーニング
リード化合物の最適化 & 安全性試験
SyncroPatch® 96(シンクロパッチ96)
• 高品質なパッチクランプデータを簡便に取得
• 簡単な実験セットアップ,
スクリーニングとデータ解析
• 化合物,細胞の迅速評価
• 低コストなイオンチャネルスクリーニング
• 新規性の高いパッチクランプ実験も可能に
• 業界最速のスループットを誇るギガシール・オートパッチ
Patchliner®(パッチライナー)
• 実験自由度は無限大
• 全てを集約 : スループット, パフォーマンス, 多用途
• ワンボタンでフルオート測定 – 48細胞/ラン
温度コントロール
初代細胞
カレントクランプ
細胞外灌流
細胞内灌流
ハイスループット
15
11
Port-a-Patch
– 世界最小のパッチクランプシステム
• 細胞株および初代細胞
• ピペッティング/常時灌流で実験可能
• プレッシャークランプ
• 手持ちのアンプを利用可能
• 温度コントロール
• Port-a-Patch® 顕微鏡スライド
• 脂質平面膜実験
12
高品質なパッチクランプデータを簡便に取得
化合物,細胞の迅速評価
新規性の高いパッチクランプ実験も可能に
高速灌流,細胞内灌流,温度コントロール
細胞でパッチクランプ実験を行える世界最小のパッチクランプ
等の拡張オプション,
さらにカレントクラン
システムです.短期間の操作トレーニングだけで,誰でも簡単か
プ(活動電位測定)や脂質平面膜実験も
つ迅速に高品質のパッチクランプデータを得ることができます.
可能なPort-a-Patch® は強力な研究ツー
よって,Port-a-Patch は細胞やイオンチャネルの迅速な評価,
ルです.
学生実習・実験などの教育ツールとして最適です.
Port-a-Patch ®のシステムは,Port-a-
Port-a-Patch の使用方法は非常に簡単です.ユーザーがディ
Patch®レコーディングステーション,サク
スポ式チップにパッチ溶液と細胞を加えれば,自動制御された
ションコントロールユニット,HEKA社製
ポンプの陰圧で細胞がチップ上の穴に捕獲,
シール形成されて
アンプと制御用コンピュータで構成され
記録を開始できます.ホールセル記録,穿孔パッチ,セルアッタ
ています.既にアンプをお持ちの場合,
ッチモードの各記録モードに対応しています.
Port-a-Patch ®システムに統合して活用
®
®
することもできます.
13
15
Port-a-Patch
®
Port-a-Patch(ポートアパッチ)
は,ギガシール形成した単一
80
60
40
20
60
40
20
0
0.01
0.1
1
10
-2
10
100
% Inhibition
% Inhibition
-1
10
0
10
1
10
2
3
10
100
100
200
ms
200 ms
10
Cisapride (nM)
Astemizole (nM)
250 pA
Port-a-Patch ®での評価においては,hERG阻害
剤のような吸着し易い化合物に対してもIC 50 値
の解離は観察されない.各hERG阻害剤のIC50値
は,1.27nM(Astemizole),8.9nM(Cisapride),
163.7 nM(Flunarizine)
,11.0 nM(Terfenadine)
を示した.
80
0
250 pA
迅速,生産性の高い薬物スクリーニング
100
% Inhibition
% Inhibition
100
80
60
40
20
80
60
HEK293細胞は Millipore社の厚意で提供
40
20
0
0
0
10
1
10
2
10
3
10
4
10
0
10
1
2
10
3
10
10
Flunarizine (nM) Terfenadine (nM)
Cor.At® 細胞の活動電位測定
0.5 nA
10 ms
500 pA
100 ms
Dofetilide
200 pA
50 ms
20 mV
150 ms
Cor.At®心筋細胞はマウスES細胞から分化させた
ピューロマイシン耐性およびGFPレポーター遺伝
子を持つ心筋細胞である
(左写真).ボルテージク
ランプモードにおけるホールセル記録では,心筋
に発現する典型的なイオンチャネル(K+,Ca2+およ
び N a + )が 観 察 さ れ る .左 下 の ト レ ー ス
は,Dofetilide(1µM)適用による活動電位の延長
を示す.
細胞はAxiogenesis社の厚意で提供
10 ms
50 ms
400 pA
200 ms
20 mV
400 pA
400 pA
hESC細胞の活動電位測定
細胞はGeron/GE社の厚意で提供
10 ms
0.5
高精度な電圧固定
I (nA)
V (mV)
-80
-40
40
-0.5
-1.0
10 ms
500 pA
左図は,hESC由来心筋細胞(human embryonic stem cell-derived ­cardiomyocytes)にお
ける典型的な活動電位.ボルテージクランプモー
ドでのホールセル記録では,心筋に発現する典型
的なイオンチャネルが観察される.電流トレース
は,K+電流(左上),Ca2+電流(左下)およびNa+電
流(右上)
,­I/V特性(右下)
を示す.
Na+ ­チャネルの活性化,不活性化のような速いゲ
ーティングを示すイベントの記録を行うには,高精
度の電圧固定が必須である.左図はNa v1.5発現
HEK293細胞の電流トレースとI/V特性.
細胞はMillipore社の厚意で提供
-1.5
14
多様なリガンド刺激が可能
100 µM Menthol
左トレースは,TRPチャネルを発現するHEK293
細胞のPort-a-Patch ®での記録例.TRPM8チ
ャネル電流はMenthol­(ダークブルー)で活性
化,Agenistein(ブルー)により阻害された.
3
2
I (nA)
400
200
Genistein
0.0
0.2
0.4
Time (s)
1
wash-out
0
Control
0
データは Dr. David Cohen, Oregon Health and
Service University, Portland, OR, USA.の厚意で提供
2 µM Capsaicin
600
I (pA)
右トレースは,CHO細胞に発現させたTRPV1チャ
ネルのCapsaicin刺激に対する応答およびウォッ
シュアウトの様子.
4
800
Control
-1
0.6
0.0
0.1
0.2
0.3
Time (s)
初代細胞のパッチクランプ記録
マウス神経幹細胞の初代培養におけるパッチクラ
ンプ記録をホールセルコンフィギュレーションで実
施(保持電位:-60mV,左).500msの脱分極パル
スによる電流の惹起では,外向き整流性K+電流が
観察された.
データは Dr. Gavin Dawe, National Uni­versity
of Singapore.の厚意で提供
急性単離した海馬顆粒細胞におけるBK電流およ
びCav電流(右トレース)
.保持電位 -80 mVからの
脱分極パルスによりホールセル電流を記録.
100 ms
200 pA
50 ms
200 pA
シングルチャネル記録を可能する
高抵抗,低ノイズ測定
CHO細胞のBKチャネルを,+60mV(上),+40mV
(中)および0mV(下)の各保持電位でセルアタッ
チモードにて記録.
200 ms
基礎研究レベルの記録が可能な
卓越したデータ品質と実験柔軟性
一過性発現の plant CNG チャネルに対して,細
胞 内 に c A M P を 投 与して 活 性 化した
後,Lanthanumを細胞外投与して阻害させた.
活性化剤および阻害剤は,細胞膜内外へピペッテ
ィングで適用した.
20 pA
50
cAMP
-50
-100
-150
50 ms
15
V (mV) -100 -50
control
50 pA
Isteady state (pA/pF)
control
200 µM cAMP intracellularly
100 µM La3+ extracellularly
n=4
Port-a-Patch® 顕微鏡スライド
パッチクランプされた細胞を正立顕微鏡を使用し
て可視化することで,蛍光法とパッチクランプ記録
を同時に実施可能.Port-a-Patch®顕微鏡スライ
ドおよび専用チップホルダーはPort-a-Patch®の
拡張オプションとなる.
10 s
プレッシャークランプ実験
70 pA
close up:
-60 mbar
0 mbar
0 mbar
-30 mbar
10 s
10 mbar
100 ms
Port-a-Patch®とサクションコントロールProを使用
し,巨大単層リポソーム
(GUVs)に再構成した機能
的なMscL蛋白の圧力に対する応答を観察した.
高抵抗の脂質平面膜はGUVsをバーストさせて形
成した.KCl溶液を対称溶液条件で使用し,MscL
のゲーティングを -30mBarおよび-60mBarで記録
した外向き電流を示す(保持電位:+30mV)
.
70 pA
-60 mbar
サクションコントロールPro – 機械刺激受容体などの研究に
サクションコントロールProは,­Port-a-Patch®用の標準的なサクショ
サクションコントロールProはソフトウェア制御で
ンコントロールの改良バージョンです.サクションコントロールProは
+300 から -300 mBar(±1 mBar)の範囲で圧力
適用圧力の高精度な固定,即ち,パッチクランプ記録中の膜のプレッ
を適用できます.
さらに,パッチクランプアンプの
シャークランプが可能です.
この新機能により,­機 械刺激受容チャネ
アナログ出力で適用圧力を制御できるため,電圧
ル,人工平面膜や細胞膜における圧力刺激への応答に関する詳細な
パルスのプロトコールおよびデータ取得を圧力の
研究に貢献できると期待されます.
適用と同期させ,パッチクランプのトレースと同時
に表示させることも可能です.
サクションコントロールProは,Port-a-Patch® シ
ステム導入時に選択が可能なほか,既存のPorta-Patch®システムとも互換性があります.
サクションコントロールProへのアップグレードに
ついての詳細はご相談ください.
脂質平面膜実験の詳細は,Vesicle Prep Pro® のページをご覧ください(P42 – 45)
.
14
16
型番*
品目および構成品
寸法および重量,備考
NPC-1ZDT NPC-1ZNB
Port-a-Patch® コンプリートシステム
Port-a-Patch® レコーディングステーション
寸法 : 幅9.0 x 奥行17.5 x 高さ7.5 cm
重量 : 1.4 kg
• Port-a-Patch レコーディングステーション
• サクションコントロールユニット
• Port-a-Patch® スターターキット
• PatchControl ソフトウェア
• HEKA EPC 10 パッチクランプアンプ,PatchMaster ソフトウェア
• デスクトップPC,TFT液晶モニタ または ノートブックPC
®
NPC-1PDT
NPC-1PNB
Port-a-Patch® プレミアムシステム
NPC-1SDT
NPC-1SNB
Port-a-Patch® スイートシステム
NPC-1EDT
NPC-1ENB
Port-a-Patch® エリート
• 細胞外灌流システム
• その他構成品はPort-a-Patch® コンプリートシステムと同様
• 細胞外灌流システム
• 細胞内灌流チャンバー
• 温度コントローラ
• その他構成品はPort-a-Patch® コンプリートシステムと同様
• Port-a-Patch® レコーディングステーション
• サクションコントロールユニット
• Port-a-Patch® スターターキット
• PatchControl ソフトウェア
• デスクトップPC,TFT液晶モニタ またはノートブックPC
サクションコントロールユニット
寸法 : 幅13.0 x 奥行9.0 x 高さ7.5 cm
重量 : 1.0 kg
Port-a-Patch® コンプリートシステムに細
胞外灌流システム
(P18~21)
を追加した
汎用性の高いシステムです.
Port-a-Patch® コンプリートシステムに細
胞外灌流システム
(P18~21)
、細胞内灌
流チャンバー
(P22~25)
,温度コントローラ
(P26~29)
を追加した多様なアプリケー
ションに対応できるシステムです.
Port-a-Patch® レコーディングステーション
寸法 : 幅9.0 x 奥行17.5 x 高さ7.5 cm
重量 : 1.4 kg
サクションコントロールユニット
寸法 : 幅13.0 x 奥行9.0 x 高さ7.5 cm
重量 : 1.0 kg
* HEKA社製, Axon社製,他メーカーの各種アンプが利用可能です.
アンプ,パッチクランプソフトウェアは含まれません.別途ご用意下さい.
NPS-1MSK
Port-a-Patch® 顕微鏡スライドキット
• Port-a-Patch® 顕微鏡スライド × 3
• 電極セット, アダプタ,接続ケーブル
• NPC®-1 チップ × 50
NPS-1SUP
サクションコントロールPro
• サクションコントロールPro
• サクションコントロールPro ソフトウェア
Port-a-Patch® 顕微鏡スライド
寸法 : 幅7.5 x 奥行2.5 x 高さ1.5 cm
重量 : 10 g
サクションコントロールPro
寸法 : 幅13.0 x 奥行9.0 x 高さ7.5 cm
重量 : 1.2 kg
* Port-a-Patch® の型番末尾DTはデスクトップPC,NBはノートブックPC仕様を示します.
17
細胞外灌流システム
Port-a-Patch® – フルオートの高速灌流実験
• 高速,常時灌流
• コンピュータ制御のフルオート灌流実験
• 灌流制御とデータ取得を同期可能
• 廃液ポンプ内蔵
• スタンドアローンでも使用可能
14
18
また,温度コントローラを細胞外灌流シス
電磁バルブ操作パネルと­­Port‑a‑Patch 専用フローチャンバー
テムと組合わせて使用することもできるた
で構成されています.最大8種の溶液を電磁バルブで自由に操
め,TRPチャネル等の温度依存性チャネル
作できます.
また,溶液の切り替えは手動でもオートでも行えま
の研究まで対応可能です.
®
す.オートモードではデータ取得と溶液の切り替えを同期させ
て化合物名や濃度情報等を電流トレースにラベリングできます.
Port-a-Patch®で使用できるフローチャンバーには,汎用性の
高い層流チャンバー(細胞外灌流システムに付属)
,ホールセル
記録で15ms(0-100%)
までの超高速灌流を可能にした高速灌
流チャンバー(拡張オプション)の2種類があります.
よって,細
胞外灌流装置はリガンド依存性チャネル,電位依存性チャネル
の研究に幅広く利用できます.
15
19
細胞外灌流システム
Port-a-Patch®用細胞外灌流システムは,
コンピュータ制御の
細胞外液の切り替え
Low K+
RBL細胞に内在的に発現するK+透過性チャネルの
測定例(-100 mV)
.細胞外 K+ 濃度を灌流システ
ムと層流チャンバーで変化させた.溶液交換の時
定数はおよそ100 ms.Low K+(4.5mM K+)
.high
K+(143mM K+)
.
400 pA 400 pA
Low K+
PHOTO LAMINAR FLOW CHAMBER
High K+
400 ms
High K+
400 ms
PHOTO LAMINAR FLOW CHAMBER
400 pA 400 pA
Exchange time:
100 ms
Exchange time:
100 ms
100 ms
100 ms
リガンド投与における高い信頼性
1 µM
GABA A受容体の層流チャンバーを使用したリガ
ンド刺激では,10 µM GABAにおける溶液交換は
およそ100 msである.GABAA(α1β2γ2)受容体
に1µM,3 µM,10 µM GABAを各 2.5 秒間,20 秒
間隔で暴露し,濃度依存的な活性化,脱感作の様
子を観 察した.下 の 電 流トレ ースでは,1 0 µ M
G A B Aを1 . 2 秒 間 暴 露し,3 0 秒 後 に同 濃 度 の
GABA を500 ms暴露している.
3 µM
1s
10 µM
1 nA
GABA
500 pA
1 sec
10 µM GABA
10 µM GABA
Gly 0.01 mM
Gly 0.03 mM
Gly 0.1 mM
Gly 0.3 mM
Gly 1 mM
Gly 3 mM
2 nA
Norm. Current
hGlyRα1の薬理学的評価
1.0
0.8
層流チャンバーはGlycine受容体の研究にも
利用可能.左の試験例は,マウス線維芽細胞株
(L-tk)に発現させたhGlyRα1の薬理評価であ
る.GlycineのEC50 は­ 89 ± 2.7 µM(n = 10)
とな
り,論文値との一致を示した.
EC50=
89.7 ± 2.7 µM
0.6
0.4
0.2
細胞はAstraZeneca社, Swedenの厚意で提供
0.0
0.01
0.5 s
0.1
1
Glycine (mM)
0
超高速灌流および短時間暴露
100 ms (ATP 10 µM)
高速灌流チャンバーでは,ホールセルモードでの
溶 液 交 換 は 最 速 1 2 m s が 可 能である.
左例では,P2X3チャネルに10 µM ATPを100 ミリ
秒間急速投与し, 極めて迅速なホールセル電流の
立ち上がりを観察した.­12ミリ秒以内で電流応答
のピークが得られていることがトレースのクローズ
アップからも分かる.
close up:
-1
10 ms
0
-1
-2
nA
Whole cell current (nA)
PHOTO OF FAST PERFUSION
-2
-3
-3
-4
1.020 1.025 1.030 1.035
s
-4
1.0
1.5
2.0
Time (s)
2.5
細胞は­Evotec社,Hamburg,Germany.の厚意で提供
3.0
20
GABAの超高速灌流
GABA 100 µM
高速灌流チャンバー使用し,GABA(α1β2γ2)
チャ
A
ネルを100 µM GABAで刺激,ホールセル電流の
迅速な立ち上がりを記録した
(保持電位 -80 mV).
ピーク電流には20ms以内に到達していることが
分かる.
1s
on-set:
10 ms
0.2 nA
0.2 nA
off-set:
0.2 nA
100 ms
型番
品目および構成
寸法および重量
NPS-1PSE
Port-a-Patch® 細胞外灌流システム
バルブコントロールパネル
寸法:幅40 x 奥行5.8 x 高さ13 cm
重量:2.45 kg
• バルブコントロールパネル
• 層流チャンバー
• マニホールド,
アクセサリ
• スタンド
• スターターキット
NPS-1PPD
Port-a-Patch® 灌流装置
• バルブコントロールパネル
• マニホールド,
アクセサリ
• スタンド
• スターターキット
* 灌流チャンバーは付属しません.
NPS-1PLC
Port-a-Patch® 層流チャンバーキット
• 層流チャンバー
• マニホールド,
アクセサリ
NPS-1PFC
Port-a-Patch® 高速灌流チャンバーキット
• 高速灌流チャンバー
• 高速灌流用マニホールド
• スターターキット
21
バルブコントロールパネル
寸法:幅40 x 奥行5.8 x 高さ13 cm
重量:2.45 kg
細胞内灌流システム
Port-a-Patch® – 細胞内環境を自由自在に操作
•安定性,信頼性の高い細胞内灌流
•数秒で細胞内液を置換
•常時の細胞内灌流が可能
•溶液交換中もデータ記録可能
14
22
細胞内灌流システムは,­P ort-a-Patch ®
細胞内灌流を可能にしたオートパッチクランプ装置で唯一のチ
の拡張オプションです.Nanionの灌流装
ップです.
この技術的なアドバンテージは細胞内灌流システム
置と組合わせて,手動による制御または
で最大限に生かすことができ,最大8種類の溶液を細胞内灌流
コンピュータによるフルオート制御が可
させて細胞質側のイオンチャネルへ作用する化合物の用量反
能です.
また,データ取得と溶液交換を同
応を解析することが可能になります.セカンドメッセンジャーや
期させ,電流トレースへ化合物情報など
代謝物を細胞内に適用し,チャネル機能への影響を詳細に研
を自動ラベリングすることができます.
究することも可能です.溶液は数秒で迅速に交換され,溶液交
換の間もチャネルの修飾は経時的に観察できます.
15
23
細胞内灌流システム
Nanionのプレーナー式パッチクランプチップは,極めて迅速な
400 pA
% Inhibition
50 ms
K+
100
80
細胞内灌流中も安定した記録が可能
60
Jurkat細胞の内在性KV1.3電流(ブルー)は,迅速
40
に ­Cs+含有内液の細胞内灌流により阻害され(ラ
20
0
1000
0.1
10
Quinidine Concentration (µM)
Peak Amplitude (nA)
Cs+
1.5
K+
イトブルー), K+内液によるウォッシュアウトで完全
に回復した
(グレー).細胞内液の置換は19回繰り
返され,35分以上の安定な測定が実施されている
ことが下図のプロットから分かる.
1.0
0.5
Cs+
0
5
10
15
20
Time (min)
25
30
35
セカンドメッセンジャーの細胞内投与
細胞内灌流システムを使用して,CHO細胞に発現
2 nA
500 ms
Elevated Ca2+
させたBK チャネルを観察.高濃度の遊離Ca2+イオ
ンを含有する細胞内液の投与前,投与後におい
て,-80mVから+80mVへのステップパルスによる
電流応答を記録した.
Current Amplitude (pA)
0 µM Ca2+
Capsaicin (External)
800
TRPV1に対する
Ca2+-カルモジュリンの細胞内への投与
20 μM Capsaicinを細胞外に適用してTRPV1
600
CaM (Internal)
400
CaM)
を細胞内に適用し,電流の一部抑制を観
Control
200
電流を惹起.­Capsaicin刺激による活性化後,
Ca2+-カルモジュリン(50 μM Ca2+ / 500 nM
察した.TRPV1チャネルはCHO細胞に発現させ
0
ている.
-200
0.00
0.05
0.10
0.15 0.20
Time (s)
0.25
0.30
0.35
迅速な内液交換
5 pA
1s
脂質平面膜上のGramicidin記録中においても,
数秒で内液が交換される.平面膜は­巨大単層ベシ
クルを使用して形成し,Gramicidinをこの平面膜
へ­再構成した.­電流応答は,保持電位+150 mVで
記録.内液をHClからKClへ変更することにより,
チャネルコンダクタンスは減少した.
100 mM HCl
100 mM KCl
14
24
細胞内灌流法による薬理試験
両薬物の用量反応曲線.QuinidineのIC50値は15
µM (細胞外投与の論文値 14 µM)
,TEA+のIC50
値(n=3)は 0.9 ± 0.3 mM(細胞内投与の論文値
0.6 mM)
となった.
100
1.0
80
0.8
Normalised Block
胞内適用により濃度依存的に阻害された.右図は
Normalised Block
+
またはTEA(右)
の細
KV1.3電流はQuinidine(左)
60
40
20
0
0.6
0.4
0.2
0.0
0.1
1
10
100
1000
0.01
1
10
型番
品目および構成
寸法および重量
NPS-1PSI
Port-a-Patch® 細胞内灌流システム
バルブコントロールパネル
寸法:幅40 x 奥行5.8 x 高さ13 cm
重量:2.45 kg
• バルブコントロールパネル
• 細胞内灌流チャンバー
• スタンド
• スターターキット
NPS-1PIC
Port-a-Patch® 細胞内灌流チャンバー*
• 細胞内灌流チャンバー
• スターターキット
* Nanionの灌流装置専用です.他社の灌流装置では使用できません.
15
25
0.1
100
TEA+ (mM)
Quinidine (µM)
細胞内灌流チャンバー
寸法:幅7.0 x 奥行7.0 x 高さ10 cm
重量:460 g
細胞内灌流チャンバー
寸法:幅7.0 x 奥行7.0 x 高さ10 cm
重量:460 g
温度コントローラ
Port-a-Patch® – 熱刺激,生理学温度での灌流実験
•高精度な温度制御
•熱刺激パルス
•生理学的温度での実験
• 常時灌流
14
26
温度制御範囲は室温から60°C(±0.5°C)
熱刺激パルスなどのアプリケーションに使用できます.常時灌
まで対応しており,通常,2分以内に設定
流中の溶液を加熱するインラインヒーター,発熱素子内臓の層
温度に到達します.現在のところ,冷却に
流チャンバーを使用して灌流液を加熱することが可能で,灌流
は対応しておりません.温度コントローラ
中,灌流停止中のいずれの場合でも,安定した温度制御を実現
はPort-a-Patch ®の拡張オプションとし
しています.
コンピュータ・インターフェイスで適用温度のモニ
て,生理学温度条件でのhERG安全性薬
タリングや制御が可能でき,マウスボタンのクリックで温度を自
理試験や様々なTRPチャネルの研究に特
由に変更できます.
に有効です.
15
27
温度コントローラ
Port-a-Patch® 温度コントローラは,生理学的温度での実験や
60 °Cまでの温度制御が可能
Nanionの温度コントロー­ラは,室温から60°Cまで
の温度制御が可能.温度感受性TRPチャネルや
hERGチャネル等,温度依存的に薬理作用やキネ
ティクス,チャネルの開確率が変化するイオンチャ
ネルの研究に特に有効である.
温度感受性イオンチャネル
34°C
1.5
32°C
28°C
1.0
36°C
34
28
36
I (nA)
28°C
28
I (nA)
2.0
0.5
TRPV1チャネルの–100mVから+100mVまでのラ
ンプパルスに対する電流応答.室温(28°C),加熱
2.0
した灌流液を適用した2度の熱刺激(34°Cおよび
1.5
36°C),およびパッシブに室温へ冷却(29°C)
し
た.右図は-100mVおよび+100mVにおける電流
1.0
29°C
29°C
の経時変化.
0.5
V (mV)
0.0
-100
-50
50
100
1 min
生理学的温度におけるhERGのキネティクス
左図はhERG電流の25 ± 2 °C (ブラック) および
35 ± 2 °C (ブルー)における測定例.hERGのテー
35°C
ル電流は35°Cで有意に増大し,テール電流の立
25°C
ち上がり及び減衰の時定数は室温と生理学的温
度では大きく異なる.
200 m
500 pA
生理学的温度での薬理試験
control
0.1 µM Quinidine
1 µM Quinidine
3 µM Quinidine
10 µM Quinidine
200 ms
500 pA
生理学的温度(35°C)におけるQuinidineの濃度
依存的なhERG電流抑制.
コントロールとQuinidine
各濃度における電流トレース例を右に示す.生理
学的温度度でのQuinidineのIC 50 値は1.3±0.2
µM(n=5)
であり,室温で得られるIC50値(1.0±0.03 µM, n=3)
と同様であった.
28
型番
品目および構成
寸法および重量
NPS-1TC
Port-a-Patch® 温度コントローラ
温度コントローラ
寸法:幅16.5 x 奥行22 x 高さ5.5 cm
重量:1 kg
• 温度コントローラ
• インラインヒーター搭載カニューレ
• 加熱素子内臓層流チャンバー(アップグレード)
29
アカデミックリサーチを
加速する
[K]o=125 mM
0
“我々のラボにとって,Patchliner®の最大の利点のひとつは,パ
ッチクランプ実験の正式なトレーニングを受けていない学生や
-2
Current (nA)
研究スタッフが有意義なデータをほぼすぐに得られ始めること
である.顕微鏡やマニピュレーターを使うコンベンショナルパッ
チクランプ法で必要な操作技術や視覚と手先の協調関係を習
得する為にもどかしい数か月間を過ごす代わりに,彼らは実験
-4
-100 µM
-6
-8
を計画して実行へ移し,データを取得,評価,解釈して研究プロ
ジェクトを進めることができる.
また,Patchliner® はコンベンシ
- Control
-10
ョナルパッチクランプでは非常に困難もしくは不可能な実験の
0
柔軟性をも可能にする.例えば,我々のラボの有能なある学部
100
200
300
Time (msec)
400
500
生がちょうど細胞内への薬物投与実験をひととおり終了させた
ところである.
このような研究は熟練した電気生理学者でも難
た.
しいだろうし,
ましてや学部生にはまず不可能だろう.
しかしな
他 の 大きな 利 点としては,蛍 光 法 によるハイスル ープット
がら,Patchliner®は極めて短期間でこの研究を完成させてくれ
な一 次スクリーニング からのヒット化 合 物をP a t c h l i n e r ®­
はゴールドスタンダードな電気生理学
的手法を使用してすぐに確認,除外でき
ることである.さらに記録のクオリティー
はコンベンショナルパッチクランプのデ
ータに匹敵する.実際に,ROMKを抑制
する新たな小分子によるチャネルポア
の“knock-off”に関する我々の最初の所
見はPatchliner®からであった.高品質な
Patchliner®の記録から得たこの早期の
所見は,
この小分子の細胞内領域のチャ
ネルポア内の結合部位を解明するその
後の変異導入へ明確な方向性を与えて
くれた.”
Jerod S. Denton, Ph.D.
Assistant Professor of Anesthesiology and Pharmacology
Vanderbilt University Medical Center
Nashville, TN, USA
関連論文
Lewis C.J. et al. (2009). High-throughput screening reveals a smallmolecule inhibitor of the renal outer medullary potassium channel and
Kir7.1. J. Mol. Pharmacol. 76(5): 1094-1103.
Denton, J.S. et al. (2010). Chemical synthesis of a highly selective probe
of the renal outer medullary potassium channel (ROMK). Biophysical
Society Annual Meeting Proceedings
30
“ 2 0 0 6 年 ,リーズ 大 学 の 我 々 の 研 究 室
は,Nanionからリリースされたばかりの
Patchliner®を2システム導入した.我々は,
両システムを4年近く極めて良好に稼働させ
てきており,最近の高品質な公表文献に反
映させている.
我々は両Patchliner ®システムを毎日稼
働させ,Faculty of Biological Sciences
の5つの研究室を支援している.5つの研
究グループがもつ多様性ゆえに,我々の
Patchliner®は徹底的に彼らの研究ペース
を克服させられた.即ち、我々は多種多様
な細胞種と無数の種類のチャネル,内在性
および強制発現系の両方を検証してきた.
例えば,
ヒト血管平滑筋細胞およびヒト滑
膜細胞の内在性TRP(transient
receptor
potential)チャネルを研究してきた.
さらに
もう少し例を挙げると,初代のアストロサイト,
ヒトリンパ芽球や
にしてくれた.
好中球などの内在性イオンチャネルも研究してきた.
我々の新技術は毎年恒例の ‘Leeds Ion Channel Workshop’
高いデータ出力能力により,哺乳類細胞の急性単離および初
の一部にも盛り込まれ,高く評価されている.
代培養の両方を使用して非常に品質の高いデータを大量に
結果としてPatchliner®は我々にとってのショーケースプロジェ
取得してきた.
とりわけ我々が研究する初代細胞種は概してコ
クトとなり,
リーズ大学の研究プロジェクトの将来の成功に重要
ンベンショナルパッチクランプでの記録が極めて困難であるた
な役割を果たす新しい機会を切り開いてくれた.”
め,Patchliner®を使用して我々が初代細胞の記録をうまく行え
ることは驚くべき偉業である.当プラットフォームのそのほかの
特筆すべき特徴としては、細胞内灌流がルーチンに行えること
であり,以前までは試みることさえなかったであろう研究を可能
80
Patchliner®
144
88
350
40
Dr. Carol Milligan
Research Fellow, Faculty of Biological
20
216
Science, Leeds University, Leeds, UK
20
403
0
hSV
500
hFLS
rAstro
0
0
hLymph
hNeutro
関連論文
Milligan, C.J. et al. (2009). Robotic multi-well planar patch-clamp
for native and primary mammalian cells. Nature Protocols, 4(2):
244-255.
Li, J., et al. (2008). Interactions, functions, and independence of
plasma membrane STIM1 and TRPC1 in vascular smooth muscle
cells. Circ. Res., 103(8): e97-104.
31
Naylor, J., Milligan, C.J., Zeng, F., Jones, C. & Beech, D.J.
(2008). Production of a specific extracellular inhibitor of
TRPM3 channel. British. J. Pharmacol., 155(4): 567-73.
Xu, S-Z. et al. (2008). TRPC channel stimulation by
extracellular thiordoxin. Nature, 451(7174): 69-73.
アカデミックリサーチを
加速する
success (%)
60
conventional
72
Patchliner
– データ品質を追求する研究者へ
• 効率的な用量反応曲線の取得
• 簡便なデータ閲覧と解析
• 高度な分注機能を搭載
• 初代細胞のパッチクランプ記録(Nature誌に報告済)
• 温度コントロール
• カレントクランプ測定の自動化
14
32
Patchliner®は,
ミディアムスループットとマニュアルパッチ同様
カレン
Patchliner®は,温度コントロール,
の実験自由度を両立させた全自動のパッチクランププラットフ
トクランプ(活動電位測定),
リガンドや化
ォームです.高いデータ品質,記録の安定性,
フルオートメーショ
合物の急速投与や短時間暴露,
さらに細
ン化は製薬会社や受託サービス,
アカデミックにおいて高く評価
胞内液の交換などのユニークな機能を使
されています.適用範囲はルーチンなhERG安全性スクリーニン
用できます.多様なリガンド依存性,電位
グから初代細胞に対する高度な実験まで及び,多様な細胞種で
依存性チャネルに対して,
ホールセルモー
も日間差の少ない実験成功率が得られます.
ド,穿孔パッチ,セルアタッチモードから
ユーザー不在で48細胞を全自動測定し,
プロトコールや実験条
の記録が可能です.
件の変更,更新もいつでも可能です.実験サイクルが短く,高い
実験成功率を誇るPatchliner®は,一度に8細胞までのパッチク
ランプ記録を同時に行うことで,500データポイント/日のスル
ープットを実現します.
15
33
Patchliner
実験自由度は無限大
ワンボタンでフルオート実験 – 48細胞/ラン
全て集約: スループット, パフォーマンス, 多用途
hERGスクリーニング での高い成功率
左図は,Patchliner®Octo(8チャンネル同時測定
モデル)によるhERG安全性薬理試験例.hERG発
現CHO細胞を7細胞同時に測定している.電流ト
レースとオンライン解析はそれぞれ中央と右に表
示される.本例では,hERGのテール電流が経時的
にプロットされ,
アンタゴニストによる濃度依存的
な抑制を示している.このようなhERGの阻害活性
試験において,Patchliner®は1日で50 ~75の用量
反応曲線を取得することができる.
30pM
3nM
10nM
30nM
100nM
Terfenadine
100pM
10nM
30nM
100nM
300nM
Cisapride
250 ms
250 pA
効率的、高い信頼性のhERGスクリーニング
代表的な6種類のhERG阻害剤(Terfenadine,
Cisapride, E4031, Astemizole, ­Propafenone,
100 pA
250 ms
250 pA
250 ms
100pM
10nM
30nM
100nM
300nM
E4031
Quinidine)をhERG発現HEK293細胞で評価し,
各阻害剤で期待されるIC 50値が得られた.2日間
1 IC50 9.1 ± 1.8 nM
(n=25)
1
10
100 1000
0.1
Terfenadine (nM)
デ ータは 極めて簡 便 な 解 析ツール「 N a n i o n
Data Analysis」
を使用して解析した.数回のマウ
スクリックで生データのロード,表示および解析,
0
0
0.01 0.1
る.
inhibition
inhibition
inhibition
0
で119の用量反応曲線を効率的に取得できてい
1 IC50 = 45.5 ± 7 nM
(n= 6)
1 IC = 38.5 ± 9 nM
50
(n= 23)
1
10
0.1
100 100010000
1
10
Cisapride (nM)
100 100010000
E4031 (nM)
複数日に渡るデータの統合が行え,煩雑な操作が
全くない.電流トレースおよび経時変化のプロット
が表示され,簡便に不採用データの削除が行える
Astemizole
3nM
300nM
1µM
3µM
10µM
10pM Propafenone
1nM
3nM
10nM
30nM
200 pA
250 ms
1 IC50 = 1.5 ± 0.3 nM
(n=34)
1 IC50 = 408 ± 45 nM
(n=16)
1 IC50 = 270 ± 35 nM
(n=15)
10 100 1000
Astemizole (nM)
inhibition
inhibition
inhibition
0
0.0010.01 0.1 1
る.
細胞はMillipore社の厚意で提供
500 pA
250 ms
100 pA
250 ms
3nM
300nM
1µM
3µM
10µM
Quinidine
ほか,更新したデータは自動的に再平均化され
0
0.0010.01 0.1
1
10
100
Propafenone (nM)
0
0.0010.01 0.1
1
10
Quinidine (nM)
100
幹細胞由来心筋の活動電位測定
左図はCor.At®心筋細胞(マウスES細胞由来心筋
細胞,Axiogenesis社)の典型的な活動電位であ
る.
また,ボルテージクランプモードでのホールセ
100 ms
40 mV
400 ms
40 pA
50 ms
100 pA
ル電流記録では,心筋細胞に典型的に発現するイ
オンチャネルが観察される
(右)
.
トレースはそれぞ
(50 µM Nifedipine
れ,mERG電流,L型Ca2+電流
100 ms
10 ms
100 pA
­ +電
による阻害をブルーで示す)
,Na+電流および K
流を示す.
400 pA
14
34
Cor.At® 心筋細胞のNaV電流の検討
0 . 3 ,1 ,3 ,1 0 µ M の D i b u c a i n e を 1 0 µ M
10µM Nifedipineを単独で2回暴露し,
これを
400 pA
-0.5
-1.5
5 ms
IC50 = 355 +- 40 nM
n= 3
1.0
-1.0
コントロールとした.DibucaineのIC50値は355 ±
40 nM(n=3)
となり,論文値と一致した.
Dibucaine
Dibucaine block
300nM
1 µM
3 µM
10 µM
て薬理学的評価を行った.Dibucaine投与前に
Nif x 2
whole cell current (nA)
と共存させ
Nifedipine(L型Ca2+チャネル阻害剤)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0
細胞はAxiogenesis社の厚意で提供
20
40
60
80
0.01
Sweep count
0.1
1
10
Current (nA)
Dibucaine (µM)
正確な電位固定と安定したアクセス抵抗
Nav1.5発現HEK293細胞のI/V特性(上)および,
再現性のあるTTXによる濃度依存的な阻害(下)
を
-2
-4
-6
-8
-10
示す.5濃度のTTX(0.3,1,3,10,30µM)
を適用し,
5 ms
ウォッシュアウト後に同濃度の­TTXを再適用した.
4 nA
-12
-80
-40
0
Membrane Potential (mV)
細胞はMillipore社の厚意で提供
Current (pA)
0
-200
-400
-600
-800
0
50
100
150
200
250
Time (s)
ラット皮質アストロサイト
(初代培養)のホールセ
ル電流を記録した.電流の惹起には500msの脱
200 ms
胞内液を再灌流することで回復した.データ平均
はmean ± s.e.m.(n=35)
で示す.
詳細はNature 254, 4 (2), 2009.
データはC. Peers, University of Leeds, Leeds,
Whole cell current (nA)
分極パルス
(-100mVから+40mV)
を使用した.電
流はCs +の細胞内投与で抑制され,Cs +不含の細
UK.の厚意で提供
細胞内液の交換
K 0.5
Cs 0.4
K 0.3
Whole cell
current (nA)
ラット皮質アストロサイトの細胞内灌流
-80
-40
40
Membrane potential (mV)
0.4
Cs
0.3
0.2
0.1
0.0
50
control
(n=35)
200 pA
0.2
0.1
100
150
Time (s)
internal Cs+
200
250
washout of Cs+
測定中の細胞内液の交換は,Patchliner®のユニ
ークな特徴の一つである.右例は,Jurkat細胞を
2細胞同時に測定し,Cs +不含の細胞内液でコント
ロール電流を記録,Cs+含有内液の細胞内灌流で
電流を抑制,
ウォッシュアウトして電流を回復させ
た典型的な記録例である.
50 ms
15
35
100 pA
高い再現性
5 µM Quinidineの適用で Kv1.3電流は一部抑制
2 nA
の Imax(+40 mV) に対する経時データを下に示
600
す.40分以上に渡る実験においても,高い再現性
400
を示していることが分かる.
200
0
0
10
20
Time (Min)
50 ms
よび熱刺激(55°C~75°C)
に対する電流応答をラ
2 nA
I/Imax
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0.8
0.6
redによるCapsaicinおよび熱刺激に対するIC50
µM
(n = 3)
となった.
Normalized current
0.1
1
10
100
Ruthenium Red (µM)
スタック・アプリケーション – 急速リガンド投与
Ground
リガンド依存性チャネルは一般的に受容体の脱
0.2
Waste
reservoir
D
r
u
g
Recording electrode
Whole cell current:
External
Cell
Internal
0.1
10
1
100
GABA µM
Robotic pipette
Ground
Waste
reservoir
0.0
Wash
10
1
GABA µM
time
Drug
Cell
Internal
露間隔を最小化,制御する方法を開発した.分注
吸引し細胞に適用すると,細胞には先ずリガンド
が暴露され,次にバッファーでウォッシュアウトさ
れる.
リガンド刺激に対する電流の立ち上がりは
Recording electrode
Whole cell current:
高速(100 µM GABAに対して20 ms)
,かつ 400
ms以下の暴露時間が可能となる.
time
nA
100
E
x
t
e
r
n
a
l
感作を伴う.我々はリガンドの暴露時間および暴
ピペット内にバッファー,化合物の順で連続して
Air
0.2
に対し,Capsaicin
(1µM)
刺激後に熱刺激
(70°C)
を適用して応答の違いを比較した.Ruthenium
は,
それぞれ1.6 ± 0.2 µM
(n = 3)and 7.4 ± 1.3
h
0.4
0.4
0.1
さらに,
この細胞
る.EC50値は64°Cと推定された.
Heat
Capsaicin
1.0 Robotic
EC50 = pipette
5.6 ± 0.11 µM
Air
0.8
GABAA
W
α1
β2 γ3
0.6 as
0.0
EC50 =
5.6 ± 0.11 µM
GABAA
α1 β2 γ3
ンプパルス
(-100mVから+100mV)
で評価してい
55
60
70
Temperature (°C)
0.01
0.5 s
Normalized current
左上は,TRPV1発現CHO細胞の室温(ブラック)
お
0.4
0.2
50 ms
1.0
2 nA
TRPV1の熱刺激による活性化
0.6
0.0
0.3
1 µM
3 µM
10 µM
30 µM
100 µM
40
0.8
0 nA0
急速リガンド投与による正確な薬理評価
100
10 s
10
80
60
40
20
0
0.001
本例では,2種類の異なるリガンド投与方法を使用
10 µM glycine
30µM glycine
100 µM glycine
300 µM glycine
1 mM glycine
3 mM glycine
7
1 nA
normalized current
1 nA
normalized current
0.5 s
30
1.0
Control RT
55ºC
60ºC
65ºC
70ºC
75ºC
Control
1 µM Capsaicin
70° C
0.3
1 µM
3 µM
10 µM
30 µM
100 µM
回復した
(グレー)
.5µM Quinidineの適用とウォ
500 ms
ッシュアウトを8回連続で繰り返した異なる2細胞
0 nA
0
5 nA
されるが(ブルー),
ウォッシュアウト後には完全に
800
I/Imax
Current Amplitude (pA)
200 pA
0.01
0.1
Glycine (mM)
して,hGlyRα1発現細胞のGlycine受容体の薬理
評価における暴露時間の影響を検討した.電流ト
レースおよび用量反応曲線から分かるように,暴
1s
露時間が長い投与法
(22s)
では最高濃度の3mM
100
スタ
­Glycineで最大の電流応答が得られないが,
80
60
ック・アプリケーションを使用した急速リガンド投与
40
(1 s)
では最大の電流応答が得られている.
20
0
0.001
0.01
0.1
Glycine (mM)
細胞はAstraZeneca社の厚意で提供
14
36
上図は,BicucullineによるGABAA電流の濃度依
存的な抑制を示す. IC50値は1.2 ± 0.2 µM(n=11)
であった.下図は,hGlyRα1発現細胞のGlycine
+300 µM Bic.
+100 µM Bic.
+30 µM Bic.
+10 µM Bic.
+3 µM Bic.
+1 µM Bic.
+0.3 µM Bic.
+0.1 µM Bic.
受容体に対するポジティブ・モジュレーション.20
µM Glycine共存下でのモジュレーターの濃度依
100
% Inhibition
モジュレーターの探索研究
5s
10 µM GABA
2 nA
80
60
40
20
0
0.01
10
Bicuculline (µM)
20 µM Glycine
+0.03 µM AZ10477650
+0.1 µM AZ10477650
+0.3 µM AZ10477650
+1 µM AZ10477650
+3 µM AZ10477650
+10 µM AZ10477650
存的な応答を示す.
1 mM Glycine
1s
2 nA
脂質平面膜実験
巨大単層ベシクル(GUVs)を使用して高抵抗の平
面膜を形成した.平面膜はGUVsを加えるとガラス
Time in seconds
基材上でバーストし,自然に形成される.データ例
はGUVで形成した平面膜上のGramicidinチャネ
ルのゲーティングをPatchliner®で記録したもので
ある.100 mM HClの対称溶液条件,保持電位-100
mVで記録している.
20 s
20 pA
型番
品目および構成品
寸法および重量
NPC-16PL4C
Patchliner® Quattro 4chシステム*
Patchliner® Quattro
寸法:奥行62 x 幅56 x 高さ53 cm
重量:90 kg
• Patchliner Quattro レコーディングステーション
• HEKA EPC 10 Quadro パッチクランプアンプ × 1
• ソフトウェアパッケージ: PatchControlHT, PatchMaster,
Nanion Data Analysis(Igor Pro同梱)
• デスクトップコンピュータ,TFT液晶モニタ
• Patchliner® スターターキット
®
* Patchliner® Octoへアップグレード可能です(NPC-16UG48)
NPC-16PL8C
Patchliner® Octo 8chシステム
• Patchliner Quattro レコーディングステーション
• HEKA EPC 10 Quadro パッチクランプアンプ × 2
• ソフトウェアパッケージ: PatchControlHT, PatchMaster,
Nanion Data Analysis(Igor Pro同梱)
• デスクトップコンピュータ,TFT液晶モニタ
• Patchliner® スターターキット
®
NPS-16WR8C
Patchliner® 常時廃液システム
• 廃液ポンプ
• Patchliner® 廃液ヘッド
NPS-16TC8P
Patchliner® 温度コントローラ
• レコーディングチャンバー&チップワゴンの加熱システム
• 分注プローブ内の溶液を加熱可能なインラインヒータ
(~80℃)
* 導入時のオプション装備となります
NPS-16TC8A
Patchliner® 温度コントローラ アップグレード
• レコーディングチャンバー&チップワゴンの加熱システム
• 分注プローブ内の溶液を加熱可能なインラインヒータ
(~80℃)
* 導入後に温度コントローラを増設します
NPS-16UG48
Patchliner® Quattro アップグレード
• Patchliner® Quattro を Patchliner® Octo へアップグレード
• HEKA EPC 10 Quadro パッチクランプアンプ増設
• ハードウェア更新
• PatchControlHT ソフトウェア更新
15
37
Patchliner® Octo
寸法:奥行62 x 幅56 x 高さ53 cm
重量:120 kg
廃液ポンプ
寸法:奥行17 x 幅12 x 高さ6 cm
重量:1 kg
SyncroPatch 96
– 世界最速のギガシール・オートパッチ
• 5000 データポイント/日
• リガンド依存性/電位依存性チャネル
• 多様な細胞株で安定した実験成功率
• 細胞内灌流
14
38
SyncroPatch®96(シンクロパッチ96)は,全自動で96細胞の同
パッチクランプチップには,ホウケイ酸ガラ
時測定が可能なスクリーニングプラットフォームです.ギガシー
ス基質が使用されており,高品質かつ長時
ル形成での測定,単一細胞からの完全な用量反応曲線の取得
間安定したシール形成を確保しています.
をサポートしており,高いデータ品質と高精度な薬理学的評価
SyncroPatch®96のスループットは,実験
を実現します.
シングルポイント・スクリーニング,濃度依存性試
成功率が60%である場合でも,5000データ
験などの2次スクリーニングおよび安全性試験に最適です.
ポイント/日となり,効率的かつ信頼性の高
薬物投与中も記録は行われ,実験中は細胞の膜電位は固定さ
い化合物スクリーニングと安全性試験を安
れます.
また、SyncroPatch®96は約100msの高速な溶液交換
定して実施できます.
により,電位依存性およびリガンド依存性チャネルに対する化合
物の活性を高精度にスクリーニングできます.
SyncroPatch®96はホールセル記録,穿孔パッチのコンフュギ
ュレーションに対応しています.例えば,ホールセル記録では
rundownが問題になるチャネルには穿孔パッチで記録を行う
など,
アプリケーションに応じた記録も行えます.
15
39
SyncroPatch 96
業界最速のスループットを誇るギガシール・オートパッチ
簡単な実験セットアップ,スクリーニングとデータ解析
低コストなイオンチャネルスクリーニング
96細胞のトレースと成功率を一画面で確認
左は,SyncroPatch® 96の制御ソフトウェアを兼
ねるPatchControl96のグラフィカルインターフ
ェイスである.簡単な実験プロトコールのセット
アップ 操 作 に 加 えて,P a t c h C o n t r o l 9 6 は
“Quick Statistics(クイック統計)” を実験の各ス
テップで表示する.
シール抵抗やアクセス抵抗,膜
容量などの実験成功の基準値に基づき各測定ウ
ェルがカラー表示され,ユーザーはいつでも簡単
に実験クオリティーの確認ができる.
この例では,
グリーンのウェルが1GΩ以上のシール抵抗値,
ブ
ルーのウェルが500~999MΩの抵抗値であること
を示す.ユーザー指定のクライテリアに基づいた
統計結果は画面右の中段にある小さな棒グラ
フ“Quick Stats” で確認することもできる.
上 段と中 段 の イメージ は ,­N a V 1 . 5 チャネ ル
(HEK293)の測定例.96ウェル分の生トレースは
一括表示され,I/V曲線への表示切替もワンクリッ
クで可能である.本実験では,73細胞が1GΩ以上
のシール抵抗値を示している.
下段のイメージはhERG チャネル(HEK293) のI/V
解析と生トレースである.
電位依存性チャネル
マニュアルパッチクランプ法のガラス電極と同
じホウケイ酸ガラスがSyncroPatch ® 96のパッ
チクランプチップの基質に使用されており,優れ
た膜電位固定と高品質なシール形成を実現して
いる.SyncroPatch ® 96は,NaV1.5(HEK293)や
hERG(HEK293),Cav3.2(HEK293)をはじめとす
る電位依存性チャネルを使用して十分なバリデー
10 ms
500 pA
1s
200 pA
ションが実施されている.生データのトレースは
NaV1.5,hERGチャネルのI/V 特性を示す.
14
40
ハイスループット細胞内灌流実験
SyncroPatch ® 96は細胞内灌流をサポートして
K+ internal
Cs+ internal
K+ internal
おり,化合物,セカンドメッセンジャーや代謝物な
どの細胞内への適用を可能にしている.右の実験
例では,Jurkat細胞の内在性K V1.3電流をCs +の
200 mV
200 pA
細胞内適用により抑制し,Cs +不含の細胞内液に
よりウォッシュアウトしている.
リガンド依存性チャネル
100msの溶液交換時間により, SyncroPatch® 96
はリガンド依存性チャネルのスクリーニングにも
最適である.右のデータ例では,10 µM GABAを
受容体を発現するHEK293細胞
GABA(α1β2γ2)
A
に暴露している.ボックスで示すトレースのクロー
1s
2 nA
100 ms
2 nA
ズアップはGABA応答電流の立ち上がりである.
2 µM capsaicin
TRPV1の評価
TRPV1を発現するCHO細胞にランプパルス(-100
mVから+100 mV)を印加し,2 µM Capsaicin存
在下および非存在下(control)
で評価した. トレー
ス例が示すように,Capsaicin適用によりTRPV1
control
の内向き電流と外向き電流は増大する.
200 ms
型番
品目および構成
寸法および重量
NPC-96SP1V
SyncroPatch® 96 スクリーニングプラットフォーム
SyncroPatch® 96
寸法:幅125 x 奥行75 x 高さ65 cm
重量:120 kg
• SyncroPatch® 96 レコーディングステーション
• デスクトップPC,TFT液晶モニタ
• PatchControl96 ソフトウェア
• Nanion Data Analysis
• SyncroPatch® スターターキット
15
41
200 pA
Vesicle Prep Pro
– 巨大単層リポソームを自動生成
• 巨大単層リポソーム
(GUV)
を簡単、迅速に作成
• 温度制御
• 高い再現性
• 電気生理学実験用の安定な脂質二重膜
• リポソーム形成を顕微鏡で観察可能
14
42
柔軟なリポソーム作成プロトコールの設
の自動作成装置です.作成は容易かつ短時間で行われ,
リポソ
定と温度制御をはじめとする特徴により,
ームの形成を顕微鏡で観察することもできます.エレクトロフォ
高い電荷や相転移温度を持つ脂質からの
ーメーション法を用いて,無有機溶媒で直径1~30μmの巨大単
巨大単層リポソーム作成を可能にしてい
層リポソームを形成します.Vesicle Prep Pro® で調製されるリ
ます.Vesicle Prep Pro®は,信頼性および
ポソームは,起電性の膜貫通タンパク,脂質ラフトの形成機構,
再現性の高い均一径の巨大単層リポソー
タンパク質-DNA相互作用などの生物物理学的特性の研究にお
ム生成法の標準化,堅牢化を実現します.
ける有効性が既に実証されています.
次ページからの電気生理学的データ例は
Port-a-Patch®で記録しています.
15
43
Vesicle Prep Pro
Vesicle Prep Pro® は市場で唯一の巨大単層リポソーム
(GUV)
巨大単層リポソーム
Vesicle Prep Pro®で作成される巨大リポソーム
は通常,直径1~30µmの範囲であり,平均的なリ
ポソームの直径はおよそ10 µmとなる
(60-70%)
.
写真はDr. ­Markus Sonderman, University of
Freiburg, Germany.の厚意で提供
25 µm
リポソームの形成
リポソームはエレクトロフォーメーション法で形成
される.電極には ITO
(インジウムスズ酸化物)
ガラ
ス・スライドを使用する.脂質薄膜を一方のITOガ
ラス上に形成させ,ソルビトール溶液など(200
~900µl)
でチャンバーを満たす.最大999Hzまで
の電場を印加すると,ITOガラス上の脂質薄膜は
electro-swellingでリポソームを形成する.ITOガ
ラスは透明であるため,顕微鏡下でリポソーム形
成の様子を観察することも可能である.
温度制御
Vesicle Prep Pro®では,エレクトロフォーメーショ
ンによるリポソーム作成中に温度を変化させるこ
とが可能である.最大70°Cまでの温度に6~8分
以内に到達し,温度変動は最小(±0.1°C)であ
る.­複 数の温度ステップを含むリポソーム作成プ
ロトコールが使用可能であり,室温以上の相転移
温度をもつ脂質を使用する場合や,異なる脂質を
混合して使用する場合などに極めて有効である.
IP3 受容体の再構成
-40 mV
受容体の各固定電位
IP(イノシトール三リン酸)
3
(0.2mM
における応答をIP3を共存させて記録した
.
の遊離Ca2+および1mM Na2ATP,140mM KCl)
シス側(cytosolic)へ2µMのIP3を適用し,IP3受容
-60 mV
体による開口イベントを惹起した.
この脂質平面
膜実験は­Port-a-Patch®での記録である.
データはProf. Colin Taylor, University of Cambridge, Cambridge, UK.の厚意で提供
100 ms
10 pA
14
44
OmpF チャネルの脂質平面膜実験
Spermine(0.5mM)存在下でOmpF( Outer
membrane protein F)チャネルを活性化させた.
下向きのスパイクはSpermineの影響による閉口
イベントを示す.
0.5 mM spermine
データは Prof. ­Mathias Winterhalter, Jacobs
University, Bremen, Germany.の厚意で提供
MscL チャネルの圧力による活性化
OO6 6
OO5 5
OO4 4
OO3 3
OO2 2
OO1 1
CC
MscL チャネルは圧力による機械刺激でゲーティ
ングされる.右の実験例は30mVでのシングルチ
ャネルのイベントを図 中に示す陰 圧で記 録し
た.Nanionではプレッシャークランプ実験専用の
サクションコントロールユニットを提供している.
詳細はPort-a-Patch® のページを参照(P16).
O8
O7
O6
O5
O4
O3
O2
O1
C
200 ms
200 pA
200 pA
200 pA
200 ms
5s
0 mmHg
データは Prof. Boris ­Martinac, University of
110 mmHg
QLD, Brisbane, Australia. の厚意で提供
KcsA チャネルの脂質平面膜実験
右のトレース例では,精製したKcsAチャネルを
脂質平面膜へ再構成して記録している
(100mM
K C l,非 対 称 p H 条 件;p H 4 / p H 7 ).- 1 0 0 から
+100mVのランプパルスによりシングルチャネル
のイベントを観察した.
1s
ナノポア
20 pA
+ 120 mV
再構成したα-hemolysinチャネルは正負の膜電
位において常に開口している.
ゲーティングはナノ
ポアを通過する一本鎖DNA分子の結果として観
測される.
- 120 mV
データは Prof. Fritz Simmel, Technical Universi-
50 ms
ty of Munich, Munich, Germany.の厚意で提供
型番
品目および構成
NBS-VPP
Vesicle Prep Pro®
• Vesicle Prep Pro®
• Vesicle Prep Pro® リポソーム形成チャンバー
• 温度コントローラ
• ITOガラススライド×4組,O-リング
• VesicleControl ソフトウェア
NBS-1EK1
Vesicle Prep Pro® 電極キット
• ITOガラススライド×1組,O-リング
15
45
20 mA
寸法および重量
Vesicle Prep Pro®
寸法:幅16 x 奥行14 x 高さ6.5 cm
重量:2 kg
NPC – パッチクランプチップ
NPC®-1, NPC®-16, NPC®-96
• 迅速な細胞外,細胞内灌流
• ホウケイ酸ガラスチップ
• 長時間安定なギガオームシール形成
• 細胞に合わせた電極抵抗(ホールサイズ)のカスタマイズ
• チップは室温保管可能,1年の品質保証
• 多様な細胞株で安定した成功率
• 社内製造ラインと厳格な品質管理体制
14
46
NPC®チップは自社内の製造ラインで製造
チップは約1
ル形成にNPC パッチクランプチップを使用します.
され,各バッチの約20%を品質管理に使
ミクロンの穴を穿孔したホウケイ酸ガラス製で,細胞は陰圧によ
用するという極めて厳しいQC体制のもと
り自動的に捕獲,
シール形成され,通常は陰圧パルスでホール
に提供されています.
また,使用前の特別
セル形成されます.NPC®テクノロジーは多様なイオンチャネル,
な前処理は必要なく,真空パッケージの
細胞株および初代細胞で幅広く評価されており,評価済みの細
状態であれば最大2年間パフォーマンスを
®
胞において,細胞株に依存しない安定した成功率(60~80%)
を
変えることなく室温で保管することができ
示します.
また,
マニュアルパッチクランプ法のガラス電極と同じ
ます
(品質保証は1年間)
.ユーザーは様々
ホウケイ酸ガラスを基質に使用したNPC®チップは,極めて小さ
なチップ抵抗から最適なチップをお選び
い電極容量と浮遊容量を実現しており,低ノイズ測定に理想的
頂けるほか,特定のアプリケーションに合
な電極基質と言えます.
さらに,
アクセス抵抗が小さく,かつ安定
わせたチップのカスタマイズのご要望も
しているため,急速に不活性化するイオンチャネルの研究に最
お受けしております.
も適しています.
15
47
NPC – チップ
Nanionのオートパッチクランプシステムは,安定したギガシー
Percentage of Cells
80
70
60
50
40
30
20
10
0
0-199
200-499
500-999
> 1000
Seal Resistance (MOhm)
48
49
型番
品目
電極抵抗 / 入数
NPT-1H1R2
NPC®-1 パッチクランプチップ
2~3.5MΩ/100個
2~3.5MΩ/500個
2~3.5MΩ/1000個
NPT-1H1R1
NPC®-1 カスタマイズチップ
1~2MΩ/100個
NPT-1H1R3
NPC®-1 カスタマイズチップ
3~5MΩ/100個
NPT-1H1R8
NPC®-1 カスタマイズチップ
8~12MΩ/100個
NPT-1H1R10
NPC®-1 カスタマイズチップ
10~15MΩ/100個
NPT-16H1RM
NPC®-16 パッチクランプチップ
Medium/100個
NPT-16H1RL
NPC®-16 カスタマイズチップ
Low/100個
NPT-16H1RH
NPC®-16 カスタマイズチップ
High/100個
NPT-96H1RM
NPC®-96 パッチクランプチップ
Medium/100個
NPT-96H1RL
NPC®-96 カスタマイズチップ
Low/100個
NPT-96H1RH
NPC®-96 カスタマイズチップ
High/100個
50
51
Nanion サービスキット
すべてのNanion製品にはスペアパーツのセット,
工具類と実験溶液キットが同梱されています.
製品のメンテナンスは最小限ですが,電極,分注
ピペットやチューブなど,定期的な交換が必要な
パーツもあります.
また,ユーザーの利便性を考え
て試薬キットも提供しています.
リストに無いスペアパーツなどをご希望の場合
は,お気軽にお問い合わせください.
型番
品目および構成
備考
NPR-1BP1M
Port-a-Patch® 試薬キットB1
• 1 ml x 80本:細胞外液, 細胞内液
約1ヶ月分のピペッティング実験用試薬キ
ットです.
アプリケーションにより組成が異
なります.発注時にご指定ください.
NPR-1RP1M
Port-a-Patch® 試薬キットR1
約1ヶ月分の灌流実験用試薬キットです.
アプリケーションにより組成が異なります.
発注時にご指定ください.
• 50 ml x 20本:細胞外液, 細胞内液
NPS-1EK1L
Port-a-Patch® 電極サービスキット
• 細胞外電極 x 10, 細胞内電極 x 10
• 銀線, ブリーチ, サンドペーパー
NPS-1SP2K
Port-a-Patch® スペアパーツキット
• NPC®-1 チップホルダー x 2
• 細胞外電極 x 2, 細胞内電極 x 4
• 銀線, ブリーチ, サンドペーパー
• スペアチューブ
NPS-1PM1K
Port-a-Patch® 灌流システムサービスキット
• マニホールド, マニホールドプラグ, O-リング,真空グリース
NPR-16RR1M
Patchliner® 試薬キットR1
• 50 ml x 40本:細胞外液, 細胞内液
NPR-16RR3M
Patchliner® 試薬キットR3
• 50 ml x 120本:細胞外液, 細胞内液
NPS-16EK4L
NPS-16EK8L
NPS-16TP1S
Patchliner® 電極サービスキット
• 細胞外電極 x 10, 細胞内電極 x 10
• ブリーチ
約1ヶ月分の試薬キットです.
アプリケーションにより組成が異なります.
発注時にご指定ください.
約3ヶ月分の試薬キットです.
アプリケーションにより組成が異なります.
発注時にご指定ください.
Patchliner® Quattroは NPS-16EK4L,
Patchliner® Octoは NPS-16EK8Lを
ご発注ください.
Patchliner® テフロンコートピペット
• テフロンコートピペット x 1
NPS-16WH4K
NPS-16WH8K
NPS-96EE1K
Patchliner® 常時廃液スペアパーツキット
• 常時廃液ヘッド,付属品
Patchliner® Quattroは NPS-16WH4K,
Patchliner® Octoは NPS-16WH8Kを
ご発注ください.
SyncroPatch® 96細胞外電極サービスキット
• SyncroPatch® 96 細胞外電極 x 1
NPS-96IE1K
SyncroPatch® 96細胞内電極サービスキット
• SyncroPatch® 96 細胞内電極 x 1
52
Nanion パッチクランプ
トレーニング
• 経験,専門性に合わせたトレーニング
• 高品質記録の実体験
• 電気生理学用ソフトウェア入門
• Port-a-Patch®, Patchliner® および
SyncroPatch® 96 のトレーニング
• パッチクランプデータの評価
Nanionでは電気生理学未経験または限られた経
験をもつユーザーのための電気生理学トレーニン
グを提供しています.
トレーニングで最大の成果
が得られるように参加者の技能に合わせてレベル
設定が行われます.
当トレーニングコースの全ての参加者が実験のセ
ットアップからデータ取得および解析までの全過
程を習得できることを目標にしており,実験実施か
らIC50値の算出までが含まれています.
型番
品目および構成
NPS-99TR1G
パッチクランプ・トレーニング(初心者向け)
備考
• 電気生理学とパッチクランプ実験法の基礎知識
• パッチクランプ法による膜電流の記録方法
• ソフトウェア操作: PatchControl, PatchControlHT, Pulse, PatchMaster, FitMaster, pClamp, Igor など.
• リガンド依存性, 電位依存性チャネル発現細胞(HEK293, CHO,
その他)
を使用したパッチクランプ記録
• 使用プラットフォーム: Port-a-Patch®, Patchliner®,
SyncroPatch® 96.
場所: Nanion Technologies ドイツ本社(ドイツ,
ミュンヘン)
日程,
トレーニング詳細については別途ご相談させて頂きます.
NPS-99TR2G
指定プラットフォームでのトレーニング(初級者~上級者向け)
• ソフトウェア操作(つづき): 実験のセットアップからデータ取得,
解析まで
(PatchMaster, PatchControlHT, Igor)
• リガンド依存性, 電位依存性チャネル発現細胞(HEK293, CHO,
その他)
を使用したパッチクランプ記録
• 温度コントロール, 活動電位測定, 高速灌流, その他のNanion製品
を使用したパッチクランプ記録
場所: Nanion Technologies ドイツ本社(ドイツ,
ミュンヘン)
日程,
トレーニング詳細については別途ご相談させて頂きます.
53
トレーニングを行うプラットフォーム
とオプションをご指定頂けます.
Nanionの保守契約
Nanionの­Patchliner® と SyncroPatch® 96 の
保守契約は,導入頂いたプラットフォームのすべ
てのパーツ交換を含む技術サービス,
メンテナン
スとサポートのパッケージです.定期点検,パーツ
交換および作業工賃などが含まれています.保守
契約は,Eメールや電話,現場訪問による技術サポ
ートがその中心となります.素早い問題への対応
を行うことでシステムのダウンタイムは最小限に
抑えられます。
さらに,保守契約ではハードウェアとソフトウェア
のカスタマイズ,お使いのデータベースシステム
へ容易に統合できるようにデータ出力フォーマッ
トの変更などもサポートしています.
アッセイ系構築サポート
Patchliner ®とSyncroPatch ®96の保守契約で
は,実験プロトコール,セルプロトコールに関して
幅広い知識と経験をもつ電気生理学者チームの
支援が受けられます. Nanionのスタッフが実験プ
ロトコール,
アッセイ,解析ルーチンの最適化を支
援し,実験の成功率と有効なデータ取得率を最大
限まで高めます.
Port-a-Patch® 保守契約
Port-a-Patch®の保守契約は,電気生理学の経験
が浅いユーザーがアッセイ系構築および電気生
理学知識,
データ解析方法を習得するために理想
的なオプションです.Port-a-Patch® のプラットフ
ォームには保守契約は含まれていないため,別途
購入する必要があります.
54
Patchliner® および SyncroPatch® の年間保守契約
2年
1年
無料サポート
3年
年間保守契約によるサポート延長(有償)
­Patchliner® と SyncroPatch® 96 は導入後1年間のテク
導入後2年目以降は,年間保守契約(有償)
を締結して継
ニカルサポートと保守契約が無償で含まれています.
続的なサポートを受けることができます.
型番
品目および構成
NPS-1SC1Y
Port-a-Patch® 年間保守契約
• アッセイ系構築サポート
• PatchControl® ソフトウェア更新
NPS-16SC1Y
Patchliner® 年間保守契約
• 1年間の包括的サービス契約
• Patchliner® システムの全パーツを補償(アンプ, ロボット, PC)
• シリンジ, ガスケット, O-リング, チューブ, 電極, 廃液ラインのパーツなどを定期交換.
• テクニカルサポート:電話, Eメール, Skype または現場訪問
• アッセイ系構築サポート
• PatchControlHT ソフトウェア更新, カスタマイズ
NPS-96SC1Y
SyncroPatch® 年間保守契約
• 1年間の包括的サービス契約
• SyncroPatch® 96 システムの全パーツを補償(アンプ, ロボット, PC)
• シリンジ, ガスケット, O-リング, チューブ, 電極, 廃液ラインのパーツなどを定期交換.
• テクニカルサポート:電話, Eメール, Skype または現場訪問
• アッセイ系構築サポート
• PatchControl96 ソフトウェア更新, カスタマイズ
55
…
お問い合わせ
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アメリカ
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