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Precious Time – JTW のチューター活動を振りかえって 文学部4年 吉村
Precious Time – JTW のチューター活動を振りかえって 文学部4年 吉村 幸 私がチューター活動を始めたのは 2008 年学部3年のときでした。留学生と仲良くなりた いという思いがあったのと、2009 年からの交換留学に応募したのがきっかけでこのチュー ター制度に参加しました。その後アメリカ合衆国に交換留学し、帰国後再びチューター制 度に応募しました。10 か月の留学生活を間に挟み計2回 JTW の留学生と関わりました。 2008 年度のチューティー(世話をする留学生)も 2010 年のチューティーもアメリカか らの学生でした。どちらも背が自分の 1.2 倍あり、行動力もかなりあり、圧倒されること も多々ありましたが、それでもいい体験をしましたし、それぞれ得るものも多かったです。 1年目のチューター活動は、次年度の交換留学のことを頭に据えて留学生の生活に関わ り、留学生活のイメージを作ることと、自分の英語力を上げること、英語を話す機会を得 ることが目的でした。初めてのことだったので、最初は何をしていいのかよくわからずに 暗中模索していました。意思が伝わらないことも多々あっ たし、気持ちがすれ違うこともありました。それでも徐々 に話が通じてきて二人の間に笑顔が増えました。彼女の部 屋に行ったり買い物をしたりするうちに、彼女の生活や留 学生の気持ちがわかるようになってきたような気がしま した。気が強い彼女がホームシックになったとき、励まし ながら「みんな同じなんだ」と思うようになりました。そのことに気づいてから、何でも 2008-2009 年のチューティーと。 「違い」を受け入れられるようになりました。 海ノ中道マリンワールドに電車で行きました。 「元の部分は、みんな一緒なんだから」。 それから大学生活に大きな刺激を与えたことは間違いなしです。私の専門はアメリカ文 学なので、アメリカ人の彼女を授業に誘ってみると、彼女は快く授業を一緒に受講してく れました。私はときどき彼女の日本語の宿題を手伝ってあげましたが、代わりに彼女はア メリカ文化の理解や、当時まだ不足していた私の英文読解を助けてくれました。学内のカ フェに二人で座り、アメリカの歴史や日本語の宿題を話し合ったことをよく覚えています。 貴重な時間でした。 さらにチューターをしていてよかったと思ったのは、私がアメリカに留学していたとき に彼女のもとを訪れることができたことです。冬休みの間、彼女を訪ね、今度は彼女がア メリカの大学を案内してくれたり、観光につれていってくれたりと、楽しい時間を過ごす ことができました。アメリカに行くのは初めてだったので、一人でいることに不安だった のですが、たとえ大学が違っても「国内に一人友人がいる」ことは大変心強かったです。 交換留学先の大学でできたアメリカ人の友達とうまくいかずに落ち込んでいたときに、彼 女からの励ましとアドバイスがどんなに心の支えになったか今でも忘れません。 最後に、チューター活動の醍醐味は自分のチューティーだけ ではない、多くの留学生と友達になれることです。私は当初、 アメリカ人の友達がほしいと思っていたのですが、アメリカだ けに限定せず、イギリス、オーストラリア、ベルギー、フラン ス、ドイツ、フィリピンなどなど、本当に多くの国の友達がで きました。日本語が上手な人もいれば、そうでない人もいたけれど、 2008-2009 年の留学生と。 下関に観光に行きました。 英語を使う機会を得ることができ、目的の一つだった「英語を話す 機会を得ること」は達成できたと思っています。 現在もチューター活動を続けていますが、2年目に突入して思うことは、年によって様々 な留学生がいるし、雰囲気も違うということです。だから1年やった人は2、3年目を、 まだ一度もやったことがない人はぜひその一歩目を踏み出して視野を世界に広げてみてく ださい。きっと貴重な時間を得ることができると思いますよ。 2010-2011 年のチューティーと。 大学内の Culture Cafe にて。