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ユーザーを作成するには
Oracle 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 章 第 4 章 第 5 章 ユーザーおよびシステム権限 第 6 章 学 習 項 目 第 7 章 ① ユーザーを作成するには ② システム権限を付与する ③ システム権限を取り消す 章 ④ ロールの管理 第 ⑤ ユーザーを変更するには 章 ⑥ ユーザーを削除するには この章では、Oracle Server に接続するユーザーについて学習しま す。また、ユーザーが Oracle Server を操作するときに必要となる システム権限とロールについて学習します。 第 8 9 付 録 第 3 章 ユーザーおよびシステム権限 3- 1 ユーザーを作成するには SQL*Plus を起動すると Windows の場合ログイン画面が現れますの で、ユーザー名、パスワードを入力し OracleServer と接続します。もち ろん、ユーザーはデータベースに事前に作成しておく必要があります。 ユーザーを作成してみよう では、早速ユーザーを作成してみましょう。 基本構文 例題 注意 ユーザー名、パスワード ともに大文字/小文字の区 別は行われません。 1. CREATE USER ユーザー名 IDENTIFIED BY パスワード; MINAMI というユーザーをパスワード SOUTH で作成します。 SQL> CREATE USER 2 IDENTIFIED BY minami south; ユーザーが作成されました。 表領域とは ここで表領域について押さえておきましょう。 表などのオブジェクトは OS ファイルに格納されますが、オブジェクト を作成するときファイルのパスを指定するのは面倒です。そこで、 74 3-1 ユーザーを作成するには Oracle ではオブジェクトを格納する論理的な領域を考え、それにファイ ルを対応させています。この領域のことを「表領域」といいます。表領域 を管理するのはデータベース管理者の役割になりますので、構文は参考ま でに見ておきます。 CREATE TABLESPACE 表領域名 基本構文 DATAFILE 'ファイル名'; 例題 2. 人事部で使用する人事表領域を作成します。 表領域名は personnel、表領域を構成するファイルは'd:¥oracle ¥ora90¥ oradata¥orcl¥personnel.dbf'でサイズは 100M と します。 SQL> CREATE TABLESPACE personnel 2 DATAFILE 3 'd:\oracle\ora90\oradata\orcl\ personnel.dbf' 4 SIZE 100M; 1つの表領域を複数のファイルで構成することもできます。 例題 3. 営業部で使用する営業表領域を作成します。 表領域名は sales、表領域を構成するファイルは'd:¥oracle¥ora90 ¥oradata¥ orcl¥sales01.dbf'と'd:¥oracle¥ora90 ¥oradata¥orcl¥ sales02.dbf'で、サイズは共に100Mとします。 SQL> CREATE TABLESPACE sales 注意 表領域の構文については Oracle 入門の範囲外で す。 2 DATAFILE 3 'd:\oracle\ora90\oradata\orcl\sales01.dbf' 4 SIZE 100M, 5 'd:\oracle\ora90\oradata\orcl\sales02.dbf' 6 SIZE 100M; 75 第 3 章 ユーザーおよびシステム権限 PERSONNEL personnel.dbf SALES sales01.dbf sales02.dbf 図 3-1 表領域 ユーザーが表を作成する場合、personnel 表領域は'd:¥oracle¥ ora90¥oradata¥orcl¥personnel.dbf'というファイルから構成される ということがあらかじめ決められていますので、物理ファイルを意識しな くても表領域名さえ分かっていれば表が作成できます。 例題 4. emps 表を personnel 表領域に作成します。 SQL> CREATE TABLE emps 2 ∼中略∼ 3 TABLESPACE personnel; TABLESPACE 句を使って表領域を指定できます。emps 表のデータ は personnel 表領域、つまりこの表領域を構成する'd:¥oracle¥ora90¥ oradata¥orcl¥personnel.dbf'ファイルに格納されます。 76 3-1 ユーザーを作成するには PERSONNEL EMPS表 SALES ORD表 索引 ORD_IDX 参照 索引については第8章 参照。 personnel.dbf sales01.dbf sales02.dbf 図 3-2 表を表領域に作成 1 つの表領域には複数のオブジェクトを格納することができます。図 32 の SALES 表領域には ORD 表と索引 ORD_IDX が格納されています。 SYSTEM 表領域 表領域はデータベース管理者が任意で作成できますが、データベースに 参照 は必須の表領域が1つだけあります。SYSTEM 表領域です。SYSTEM データ・ディクショナリ については第2章参照。 表領域はデータベース作成時、自動的に作成されます。SYSTEM 表領域 にはデータ・ディクショナリの一連の表が格納されます。 ユーザーが使用する表領域を設定してみよう ここからは Oracle 入門の範囲外の内容になりますが、ユーザーが使用 する表領域の設定方法も押さえておきましょう。 ユーザー作成時、ユーザー名とパスワードさえ設定すればユーザーを作 成することができますが、その他にオプションで設定できるものがいくつ かあります。CREATE USER 文の詳しい構文を確認しましょう。 77 この章のまとめ こ の 章 の ま と め ●ユーザーの作成 CREATE USER ユーザー名 IDENTIFIED BY パスワード [DEFAULT TABLESPACE デフォルト表領域名] [TEMPORARY TABLESPACE 一時表領域名] [QUOTA サイズ ON 表領域名]; ●ユーザーの変更 ALTER USER ユーザー名 [IDENTIFIED BY パスワード] [DEFAULT TABLESPACE デフォルト表領域名] [TEMPORARY TABLESPACE 一時表領域名] [QUOTA サイズ ON 表領域名]; ●ユーザーの削除 DROP USER ユーザー名 [CASCADE]; ●ロールの作成 CREATE ROLE ロール名; ●権限の付与 GRANT {システム権限名 | ロール名} TO ユーザー名; ●権限の取消し REVOKE{システム権限名 | ロール名} FROM ユーザー名; ●データ・ディクショナリ・ビュー データ・ディクショナリ・ビュー 説明 user_users ユーザーの情報 user_sys_privs ユーザーに付与されたシステム権限の情報 role_sys_privs ロールに付与されたシステム権限の情報 user_role_privs ユーザーに付与されたロールの情報 93