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AK5406
ASAHIKASEI [AK5406] AK5406 80MSPS Triple ADC for Displays 概 要 AK5406 は 10-bit80MHzの ADC を持つ RGB グラフィックス、D 端子信号処理用デバイスです。 内部には3chの ADC と VREF、PLL、プログラマブルゲインアンプ、 自動的に任意の設定値に クランプレベルを保持する黒ループ機能を持っています。 特徴 z ADC 80MSPS MAX z パワーダウン機能 (内部 10 ビット、出力8ビット) z 低消費電力 z 0.5V~1.0V 入力範囲 z 3.3±0.3V z 黒ループ(自動オフセット調整)機能 z CMOS z 低クロックジッター z 動作温度範囲 -40 ~ 85℃ z 同期分離機能内蔵 z パッケージ z ペデスタル及び中点クランプ機能 AVDD BIAS BYPASS AVSS PVDD 10bit ADC 10 80-LQFP DVDD DVSS VREF RIN CLAMP PGA GIN Rch と同じ BIN Rch と同じ CLAMP COAST SOGIN VSYNC HSYNC BLACK LOOP 8 ROUT7~0 8 GOUT7~0 8 BOUT7~0 DTCLK SOGOUT Sync Processing VSYNCO HSYNCO TEST2 Control Serial I/F TEST FLT SDA SCL A0 RESETN 図1. ブロック図 MS0592-J-01 1 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ ブロック図説明 表1. ブロック説明 ブロック 機能 CLAMP クランプ期間に入力信号のペデスタルレベルをクランプします。 PGA プログラマブル・ゲイン・アンプです。 8 ビットの分解能を持ち、ADCのフルスケール入力範囲を0.5V~1Vの範 囲で設定可能です。 ADC 10 ビット 80MSPS のA/Dコンバータです。 BLACK LOOP ペデスタルレベルを黒設定値に収束させるループです。 レジスタ設定により無効にする事も可能です。 VREF 内部リファレンス電圧を発生します。 Control Serial I/F I2Cインターフェース(400kHz)を持つコントロールレジスタです。 Sync Processing 水平/垂直同期信号入力からADC動作クロックなどのタイミングを生成し ます。 SLICER Sync-On-Green 信号中の同期信号部分をスライスするコン パレータです。 水平同期信号からピクセルクロックを生成する PLL です。 PLL COAST GEN VSYNC より COAST 信号を生成します。 CLAMP GEN HSYNC より CLAMP 信号を生成します。 CLP COAST CLAMP 信号に COAST 処理を行います。 SYNC SEP SLICER 出力 から VSYNC を分離します。 CLAMP SEL CLAMP 1 0 CLAMP GEN SOGIN SLICER To CLP CLP COAST 1 0 SOGOUT SOGOUT SEL HSYNC HSYNC SEL 1 0 HSYNCO PLL COAST GEN 1 DTCLK 0 COAST COAST SEL 1 1 Sync 0 Separator HSYNC SEL 0 COASTGEN SEL 1 0 VSYNC VSYNCO VSYNC SEL 図 2. Sync Processing MS0592-J-01 2 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ ピン配置 N T E S E R O C N Y S V T U O G O S O C N Y S H K L C T D S S V D D D V D 7 T U O R 6 T U O R 5 T U O R 4 T U O R 3 T U O R 2 T U O R 1 T U O R 0 T C C U N N O R D D V D S S V D 7 T U O G 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 GOUT6 GOUT5 GOUT4 GOUT3 GOUT2 GOUT1 GOUT0 NC NC DVSS DVDD BOUT7 BOUT6 BOUT5 BOUT4 BOUT3 BOUT2 BOUT1 BOUT0 NC 1 60 2 59 3 58 4 57 5 56 6 55 7 54 8 53 9 52 10 80 LQFP 51 11 (TOP VIEW) 50 12 49 13 48 14 47 15 46 16 45 17 44 18 43 19 42 20 41 AVSS AVDD BYPASS SDA SCL A0 RIN AVSS AVDD AVDD AVSS SOGIN GIN AVSS AVDD AVDD AVSS BIN AVDD AVSS 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 S S V A D D V A T S E T S A I B S S V A D D V P C C T D S N N S D T S Y Y A V S S O V L P F A V H C S S V A D D V P 2 T S E T S S V A P M A L C D D V D S S V C D N 図 3. ピン配置図 MS0592-J-01 3 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ ピン機能 表 2. ピン機能 ピン名 出力ピン I/O 機能 水平同期出力ピンです。 Hsync 入力を内部タイミングで再構成した出力です。DTCLK に 位相同期します。 クロック位相調整レジスタの設定により DTCLK の位相が変化し た場合、この出力位相も同期して変化します。 垂直同期出力ピンです。 VSYNC 入力、または Sync Separator 出力を出力します。 Sync-on-Green スライスコンパレータ出力ピンです。 64 HSYNCO DO 62 VSYNCO DO 63 SOGOUT DO 2 シリアル I/F (I C)ピン 57 SDA DI/ DO 56 SCL DI 55 A0 DI 61 RESETN DI データピン 68 ROUT7 DO ~75 ~ROUT0 80, GOUT7 1~7 ~GOUT0 12 BOUT7 ~19 ~BOUT0 データ I/O ピンです。 クロック入力ピンです。 アドレスを設定する入力ピンです。 レジスタ初期化信号入力ピンです。(アクティブロー) RED チャネル ADC 出力ピンです。 GREEN チャネル ADC 出力ピンです。 BLUE チャネル ADC 出力ピンです。 Bit7 が MSB です。DTCLK に同期して出力されます。クロック位 相調整レジスタの設定により DTCLK の位相が変化した場合、こ れらの出力位相も同期して変化します。 データクロックピン 65 DTCLK 入力ピン 54 RIN 48 GIN 43 BIN DO データと HSYNCO のストローブクロック出力ピンです。PLL によ り発生され内部 ADC のサンプリングクロックに同期します。位相 はクロック位相調整レジスタの設定に合わせて変化します。 HSYNCO やデータと位相同期します。 AI RED チャネルアナログ入力ピンです。 GREEN チャネルアナログ入力ピンです。 BLUE チャネルアナログ入力ピンです。 0.5V~1.0V がフルスケールです。ACカップリングして入力した 信号はクランプされます。 水平同期入力ピンです。 内蔵PLLによりDTCLKを発生するためのレファレンスクロック 入力です。(レジスタ設定により Sync-On-Green 信号をSOGIN ピンより入力しレファレンスクロックとする事も可能です) 極性はレジスタ設定により変更可能です。リーディングエッジが 使用されトレーディングエッジは無視されます。シュミットトリガ入 力です。 垂直同期入力ピンです。 30 HSYNC DI 31 VSYNC DI MS0592-J-01 4 2008/03 ASAHIKASEI 49 SOGIN [AK5406] AI Sync-on-Green 入力ピンです。 Sync-on-Green 信号から同期信号を抽出するコンパレータの入 力ピンです。コンパレータのしきい値はレジスタ設定により可変で す(10~320mV、10mV ステップ)。このピンを使用しないときは AVDD に接続するか、1nF のキャパシタを介して AVSS に接続し ます。 38 TEST DI テストピンです。 AVSS に接続します。プルダウン抵抗を内蔵しています。 29 COAST DI クロック制御 COAST 入力ピンです。 COAST 入力により、PLLは水平同期信号への同期をやめ自走 発振をします。このピンを使用せず VSYNC から内部で作られるタ イミングを使用する事も可能です。このピンを使用しないときは AVSS に接続します。 24 CLAMP DI 外部クランプ入力ピンです。 ビデオ入力を内部設定値にクランプするタイミングを指定する入 力ピンです。 26 TEST2 DI テストピンです。 内部では MOS SW を介し、PVDD に接続されています。 PVDD に接続してください。 デカップリングキャップ等接続ピン 58 BYPASS AO レファレンス電圧のバイパスキャップ接続ピンです。対AVSS間 に 0.1uF のキャパシタを接続してください。 37 BIAS AO 内部アナログ回路用バイアス電流ピンです。対AVSS間に6.8k Ω±1% の抵抗を接続してください。 33 FLT AO PLL 用外部フィルタ接続ピンです。パワーダウン時はPVDDに LSI 内部で固定されます。 電源ピン 39 42 AVDD PWR アナログ用電源ピンです。 45 46 51 52 59 11 DVDD PWR デジタル用電源ピンです。 23 67 78 27 PVDD PWR PLL用電源ピンです。 34 35 25 28 AVSS PWR アナログ用グランドピンです。 32 36 40 41 44 47 50 53 60 10,22 DVSS PWR デジタル用グランドピンです。 66,79 NC ピン 8,9, NC NC NC ピンです。 オープンにしてください。 20,21 76,77 AI:アナログ入力ピン AO:アナログ出力ピン DI:デジタル入力ピン DO:デジタル出力ピン PWR:電源/グランドピン DIピンにはHi-Z入力をしないでください。 SDA ピンを除くDOピンは設定により Hi-Z 出力が可能です。 MS0592-J-01 5 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 絶対最大定格 表3. 絶対最大定格 項目 (AVSS、DVSS =0V:すべての電圧はグランドに対する値です。) 記号 MIN MAX 単位 アナログ AVDD -0.3 4.5 V デジタル DVDD -0.3 4.5 V PLL PVDD -0.3 4.5 V ±10 mA 備考 電源電圧 入力電流 (電源ピンを除く) IIN アナログ入力電圧 VINA AVSS-0.3 AVDD+0.3 V デジタル入力電圧 VINL AVSS-0.3 AVDD+0.3 V RIN, GIN, BIN, SOGIN SDA, SCL, A0, RESETN VSYNC, HSYNC, デジタル入力電圧 VINL2 AVSS-0.3 PVDD+0.3 V CLAMP, COAST, TEST, TEST2 ROUT,GOUT,BOUT HI-Z時入力電圧 (データ出力ピン) VONL DVSS-0.3 DVDD+0.3 ,HSYNCO,VSUNCO V ,SOGOUT, DTCLK 保存温度 Tstg -65 150 ℃ (注)これらの限界以上での動作は素子の永久破壊を引き起こす可能性があります。 この極限状態では通常動作は保証されません。 ■ 推奨動作条件 電源立ち上げ時、RESETN ピンを用いてLSIを必ずリセットして下さい。 表4. 推奨動作条件 項目 (AVSS、DVSS = 0V:すべての電圧はグランドに対する値です。) 記号 MIN TYP MAX 単位 アナログ AVDD 3.0 3.3 3.6 V デジタル DVDD 3.0 3.3 3.6 V PLL PVDD 3.0 3.3 3.6 V 動作温度範囲 Ta -40 85 ℃ 電源電圧 MS0592-J-01 6 2008/03 備考 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 電気的特性 1) アナログ特性 (AVDD=DVDD=PVDD=3.3V、AVSS = DVSS = 0V、 Ta=25℃、特記無き場合には サンプリング周波数=80MSPS、入力信号周波数=1MHz、入力信号振幅 = -2dBFS) 表5. 項目 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 0.5 V 入力レンジ 最大ゲイン時 IRNG1 最小ゲイン時 IRNG2 入力フルスケール マッチング IRNGM 1.0 V 最小ゲイン時 10 %FS スタティック特性 微分直線性 DNL (注 1) ±0.5 ±1.0 LSB 積分直線性 INL (注 1) ±1.0 ±3.0 LSB オフセット VOF ±47 LSB ダイナミック特性 S/N クロストーク PLL ジッタ SNR 46 dB CT 入力周波数=7.5MHz 55 dBc TJ (注 2) 300 ps rms 180 mA 24 mA mA 消費電流 アナログ IA デジタル ID PLL IP 15 トータル IT 219 (注 3) 290 mA パワーダウン時 IPD (注 4) 1.5 2.6 mA (注 1) PGA ゲイン:80H(アドレス:08H,09H,0AH) (注 2) fH=33.75kHz, PLL Div : 2200(897H), PLL VCO :2H PLL CP : 3H CLK=74.25MHz (注 3) DTCLK ピン負荷容量:15pF、ROUT, GOUT, BOUT, HSYNCO, VSYNCO ピン負荷容量:5pF (注 4) パワーダウン時、SOG スライサー及びスライサー用 VREF、I2Cコントロール回路 は動作しています。 MS0592-J-01 7 2008/03 ASAHIKASEI 2) [AK5406] デジタル入出力 DC 特性 表6 (AVDD=DVDD=PVDD=3.0~3.6V、AVSS = DVSS = 0V、Ta= -40~85℃) 項目 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 高レベル入力電圧 VIH A0, RESETN ピン 0.7AVDD V 低レベル入力電圧 VIL A0, RESETN ピン 0.3AVDD V VSYNC, HSYNC, 0.7PVDD V 高レベル入力電圧 VIHP COAST、CLAMP ピン VSYNC, HSYNC, 0.3PVDD V 低レベル入力電圧 VILP COAST、CLAMP ピン HSYNC,VSYNC,CLAM ±10 uA 入力端子リーク電流 ILIKG P, COAST ピン ROUT, GOUT, BOUT, HSYNCO, VSYNCO, DVDD-0.5 V 高レベル出力電圧 VOH SOGOUT ピン IOH=-1mA ROUT, GOUT, BOUT, HSYNCO, VSYNCO, 0.5 V 低レベル出力電圧 VOL SOGOUT ピン IOL=1mA DTCLK ピン DTCLK ピン DVDD-0.5 V VOHC IOH= -4mA 高レベル出力電圧 DTCLK ピン DTCLK ピン 0.5 V VOLC IOL= 4mA 低レベル出力電圧 ROUT, GOUT, BOUT HSYNCO, VSYNCO, ±10 uA Hi-Z リーク電流 IOZ SOGOUT,DTCLK ピ ン の Hi-Z 出力時 2 I C VIH2 SDA、SCL ピン 0.7AVDD V 高レベル入力電圧 I2C VIL2 SDA、SCL ピン 0.3AVDD V 低レベル入力電圧 SDA ピン、 I2C 0.4 V VOL2 IOL=3mA 低レベル出力電圧 MS0592-J-01 8 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] 3) スイッチング特性 (AVDD=DVDD=PVDD=3.0~3.6V、AVSS = DVSS = 0V、Ta= -40~85℃、 表7. DTCLK ピンの負荷容量=15pF 項目 記号 ROUT,GOUT,BOUT,HSYNCO 負荷容量=5pF) 条件 MIN TYP MAX 単位 変換速度 最大 fsmax 最小 80 fsmin DTCLK デューティー データスキュー 9 MSPS 58 % -1.0 4.0 ns 15 110 kHz 42 tskw DTCLK 出 力 の 立 下りに対して(注 1) HSYNC 入力周波数 リセットタイミング MSPS trst 電源立ち上げ後 50 1 us (注 1) 1/2VDD 基準です DTCLK ROUT7~0, tskw GOUT7~0, BOUT7~0, HSYNCO 図 4. 出力タイミング PWR trst RESETN 図 5. リセットタイミング MS0592-J-01 9 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] 4) シリアル I/F スイッチング特性 表 8. (AVDD=DVDD=PVDD=3.0~3.6V、AVSS = DVSS = 0V、Ta= -40~85℃) 項目 Bus Free Time Hold Time (Start Condition) Clock Pulse Low Time Input Signal Rise Time Input Signal Fall Time Setup Time (Start Condition) Setup Time (Stop Condition) 記号 条件 MIN TYP MAX 単位 tBUF 1.3 us tHD:STA 0.6 us tLOW 1.3 us tR 300 ns tF 300 ns tSU:STA 0.6 us tSU:STO 0.6 us 上記 I2C バスに関するタイミングは I2C バスの規格でありデバイスの制約によるものではあ りません。詳細に関しては I2C バス規格を参照してください。 tBUF tHD:STA tR tF tSU:STO SDA tF tR SCL tLOW tSU:STA 図 6. シリアル制御タイミング MS0592-J-01 10 2008/03 ASAHIKASEI 表 9. [AK5406] (AVDD=DVDD=PVDD=3.0~3.6V、AVSS = DVSS = 0V、Ta= -40~85℃) 項目 記号 条件 MIN Data Setup Time tSU:DAT 100(注 1) Data Hold Time tHD:DAT 0.0 tHIGH 0.6 Clock Pulse High Time TYP MAX ns 0.9(注 2) (注 2)tLOW を延長しないバス上で使用する場合(tLOW=最小規格で使用する場合)、 この条件を満足する必要があります。 tHD:DAT SDA tSU:DAT SCL 図 7. シリアル制御タイミング(その2) MS0592-J-01 11 us us (注 1)I2C バス標準モードで使用する場合 tSU:DAT≧250ns を満たす必要があります。 tHIGH 単位 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 機能説明 ADC 10 ビット 80MSPS の A/D コンバータです。 ただし出力は8ビットです。 リセット操作 電源投入後 必ずリセット操作を行います。 リセットパルスは非同期です。 1μsec 以上の 幅を持たせます。 リセット直後、レジスタはデフォルト値にセットされます。 PLL 機能 入力される Hsync を基準に PLL にてピクセルクロックを再生します。 PLL パラメータとしてチャ ージポンプ電流を調整することにより、本デバイスは 9MH から 80MHz の周波数に対応します。 チャージポンプ電流は以下の計算式にしたがって計算し、最寄の設定値を Address 0x03 bit5:3 に指定します。 AK5406 PLL CPcurrent 電流(CPI)計算 CPI = ((2π*fH)/NFRatio)^2*C*N*P / Kvco; fH:PLL レファレンス信号(水平同期信号周波数、単位は Hz です) NFRatio:自然各周波数を設定します。 レファレンス信号分周します、13 を設定します。 C: 0.082uF N: PLL 分周比 (Register Address 0x01, 0x02 で設定する値です) P: 4:<9-32MHz>, 2:<32-64MHz>, 4:<64-80MHz> クロック周波数のレンジです。 Kvco:130MHz PLL コースト機能 入力される Hsync を基準に PLL にてピクセルクロックを再生します。 その PLL の追従動作 を止め VCO の自走に任せて動作させるモードです。 モードとして、入力される Vsync の前後指 定した Hsync パルス数だけコーストする方法とコーストピンにそのタイミングを知らせる信号を直 接入力する方法の2通りがあります。(タイミングチャート 3)コーストタイミング参照) クランプ機能 AC カップリングされて入力される信号の基準レベルを LSI 内部の基準レベルに合わせる機 能です。入力信号の基準レベルが入力されている期間を指定する必要があり、外部より CLAMP ピンで指定するか、レジスタによって指定するかを選択する事が可能です。レジスタ でクランプ期間を指定する場合は HSYNC のトレーリングエッジからの位置と期間をレジスタに 設定します。(タイミングチャート 4)クランプタイミング1参照) デフォルト設定では、クランプ期間中にアナログクランプ回路(CLAMP ブロック)と黒ループ 回路(BLACK LOOP ブロック)が同時に動作しますが、レジスタ設定を変更する事により、ク ランプ期間中の前半にアナログクランプ、後半に黒ループ回路を動作させる事も可能です。 MS0592-J-01 12 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] (タイミングチャート 5)クランプタイミング2参照) クランプについても PLL と同様にコーストさせることが可能です。(タイミングチャート 6)ク ランプコースト参照) また、RGB 信号に対応して最低値をクランプする場合と、YUV 信号に対応して中央値をクラ ンプする場合をレジスタにて選択する事が可能です。(レジスタアドレス 10H 参照) ゲイン調整機能 PGA(プログラマブルゲインアンプ)により、ADC のフルスケールを0.5~1V の範囲で調整 可能です。PGA は 8 ビットの分解能を持ちます。 同期分離機能 内部 SLICER 出力から VSYNC を抽出します。 黒ループ機能、オフセット調整機能 クランプ期間に黒ループが動作することで内部回路のオフセットを除去し、クランプレベル を設定値に保つ事が可能です。黒レベルは黒ループの収束値設定レジスタにより3チャネル 独立に-4~+20の範囲で任意に設定可能です。この黒ループはクランプ期間常に動作さ せる使い方のほかに、レジスタにより動作/状態保持を制御可能です。 また、黒ループを完全に無効にする事も可能です。この場合のみ、チャネルオフセット調整 レジスタが有効となり、外部からのオフセット調整が可能となります。ゲイン・オフセットコントロ ール図は最低値クランプ時での関係を示します。 OFFSET = 1FFH OFFSET = 0FFH 1.0 入力レンジ 電圧 {V} OFFSET = 000H 0.5 OFFSET = 1FFH OFFSET = 0FFH 0.0 OFFSET = 000H 00H Gain FFH 図 8. ゲイン・オフセット コントロール MS0592-J-01 13 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] Control Serial I/F I2Cシリアルインターフェースを持つコントロールレジスタです。SDAピンは外部にプルアッ プ抵抗を接続して使用します。SDAライン上のデータはSCLの立ち上がりエッジで取り込ま れます。また、SDAライン上のデータは必ずSCLがLOの時のみ変化します。SCLがHIの状 態でSDAが変化した場合、立下り変化ならばスタートコンディション、立上り変化ならばストッ プコンディションを表します。 MS0592-J-01 14 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] [I2Cスレーブアドレス] I2Cスレーブアドレスは A0 ピンの設定により1001100又は1001101のいずれかを選択 可能です。 I2Cアドレス 表 10. A0 ピン I2Cスレーブアドレス LO 1001100 HI 1001101 [I2Cライトシーケンス] 1バイト目に AK5406 のライトモードのスレーブアドレスを受信すると、2バイト目にサブ アドレス、3バイト目以降にデータを受信します。ライトシーケンスには1バイトずつライトする シーケンスと複数バイト連続してライトするシーケンシャルライトオペレーションがあります。 (a)1バイトライトシーケンス S Slave Address 8b W A Sub Address A Data 8b 1b 8b 1b A Stp 1b 図 9a 1バイトライトシーケンス (b)複数バイト(mバイト)ライトシーケンス(シーケンシャルライトオペレーション) S Slave Address 8b W A Sub A Address(n) Data(n) 8b 8b 1b 1b A Data(n+1) A 1b 図 9b 8b Data(n+m) A Stp 1b 8b 1b シーケンシャルライト (c)リードシーケンス 1バイト目に AK5406 のリードモードのスレーブアドレスを受信すると、2バイト目以降 はデータの送信を行います。 S Slave Address 8b W A 1b Sub A rS Slave Address(n) Address 8b R A 8b 1b 1b 図 9c Data1 A Data2 A Data n 8b 1b 8b 1b 8b A Stp 1b リードシーケンス 上記それぞれの意味は次の通りです。 S,rS Start Condition A 0:Acknowledge (SDA Low) A 1:Not Acknowledge (SDA High) Stp Stop Condition R/W 1:Read, 0:Write マスタデバイスによる出力です。通常はマイコンが出力するものです。 スレーブデバイスによる出力です。AK5406 が出力するものです。 MS0592-J-01 15 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ タイミングチャート 参照レジスタ アドレス 07H : (HSYNCO WIDTH) 0EH : HSYNC POL, HSYNCO POL 1) 出力タイミング リーディングエッジ HSYNC R(GB)IN パイプラインディレイ(12 クロック) PX0 PX1 PX2 (ADCLK) DTCLK R(G,B)OUT D0 HSYNCO D1 D2 D3 2 クロック レジスタ(HSYNCO WIDTH)の設定値-1 図 10 出力タイミング 2) 4:2:2出力モードタイミング リーディングエッジ HSYNC R(GB)IN パイプラインディレイ(12クロック) PX0 PX1 PX2 (ADCLK) DTCLK GOUT Y0 Y1 Y2 ROUT U0 V1 U2 HSYNCO 2 クロック U/V 交互出力 レジスタ(HSYNCO WIDTH)の設定値-1 図 11 4:2:2出力モードタイミング 参照レジスタ アドレス 15H : 出力フォーマット MS0592-J-01 16 2008/03 ASAHIKASEI 3) [AK5406] 参照レジスタ アドレス 0FH : COAST SEL, COAST POL 12H : PRE COAST 13H : POST COAST COAST タイミング COAST ピンを使わない場合 VSYNC HSYNC (CSYNC) m m-1 m-2 3 2 1 1 2 3 n-2 n-1 n 8 ピクセルクロック期間 COAST (内部信号) レジスタ(PRE-COAST)設定値(m) 8 ピクセルクロック期間 レジスタ(POST-COAST)設定値(n) COAST 期間 図 13 COAST タイミング (注) 前フィールドのライン数を用いて PRE COAST をカウントしているため、インターレース 信号の場合は奇フィールドと偶フィールドで COAST 期間に若干の違いが生じる場合がありま す。 ※525iの場合の COAST 例 [フィールド1] Line No. 524 525 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 VSYNC HSYNC (CSYNC) 257 258 ライン数保持 (内部信号) 259 260 261 262 263 264 1 2 265 COAST (内部信号) 3 4 5 6 7 8 272 273 274 264 265-6=259 [フィールド2] Line No. 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 VSYNC HSYNC (CSYNC) 258 ライン数保持 (内部信号) COAST (内部信号) 259 260 261 262 263 264 265 1 264 2 3 4 5 6 265 264-6=258 等価パルス期間 垂直同期期間 等価パルス期間 (レジスタ PRE COAST=6, POST COAST=5 の場合) 図 14 MS0592-J-01 COAST タイミング (525iの場合の COAST 例) 17 2008/03 7 8 ASAHIKASEI [AK5406] COAST ピンを使う場合 COAST ピンに入力された信号がそのまま内部 COAST 信号として使用されます。 COAST しない通常のリーディングエッジ COAST したいリーディングエッジ HSYNC COAST 図 15 COAST タイミング (COAST ピン使用例) 参照レジスタ アドレス 0FH : CLAMP SEL, CLAMP POL 05H : CLP PLACE 06H : CLP DURATION 4) CLAMP タイミング 1 CLAMP ピンを使わない場合 トレーリングエッジ HSYNC ADCLK (内部信号) CLAMP (内部信号) レジスタ(CLP PLACE)の設定値(m) 図 16 レジスタ(CLP DURACTION)の設定値(n) クランプタイミング CLAMP ピンを使う場合 外部より CLAMP 信号を CLAMP ピンに入力します。 CLAMP ピンに入力された信号は ADCLK で同期され、そのまま内部 CLAMP 信号として使用され ます。 CLAMP ADCLK (内部信号) 内部 CLAMP 図 17 MS0592-J-01 クランプタイミング 18 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] 5) CLAMP タイミング2 レジスタ(LOOP DISABLE)にゼロ以外の値(m)を設定する事によりクランプ期間を2分割し、前 半(mピクセルクロック分)をクランプ回路動作期間、残りの後半を黒ループ動作期間にする事が 可能です。m=0(リセット値)の場合はクランプ回路も黒ループも全クランプ期間中動作します。 CLAMP (内部信号) ADCLK (内部信号) 1 2 m-2 m-1 m 黒ループ動作 クランプ回路動作 レジスタ(LOOP DISABLE)の設定値 図 18 クランプタイミング(その2) 参照レジスタ アドレス 26H : PRE CLPCOAST 27H : POST CLPCOAST 6) CLAMP 用 COAST タイミング VSYNC HSYNC (CSYNC) m m-1 3 2 1 1 2 3 n COAST (内部信号) レジスタ(PRE-CLPCOAST)設定値(m) レジスタ(POST-CLPCOAST)設定値(n) CLAMP COAST 期間 図 19 クランプコーストタイミング (注) 前フィールドのライン数を用いて PRE CLPCOAST をカウントしているため、インターレ ース信号の場合は奇フィールドと偶フィールドで COAST 期間に若干の違いが生じる場合があ ります。 詳細は 「3」COAST タイミング」を参照してください。 MS0592-J-01 19 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ コントロールレジスタ 表11 レジスタマップ Sub R/W Adrs Or RO Bits Default Value Register Name Function 10101110 01101001 1101**** 01****** **001*** 10000*** 10000000 CHIPID PLL DIV(MSB) PLL DIV(LSB) PLL VCO PLL CP PHADJ CLP PLACE デバイスの ID PLL 分周比上位8ビット[11:4] PLL 分周比下位4ビット[3:0] Bit [7:6] PLL VCO レンジ Bit [5:3] PLLチャージポンプ電流 クロック位相調整 (1LSB = T/32) クランプ位置 00H 01H 02H 03H RO R/W R/W R/W 04H 05H R/W R/W 7:0 7:0 7:4 7:6 5:3 7:3 7:0 06H 07H R/W R/W 7:0 7:0 10000000 00100000 CLP DURATION HSYNCO WIDTH クランプ期間 HSYNCO パルス幅 08H R/W 7:0 10000000 RED GAIN Red チャネルゲイン調整 09H 0AH R/W R/W 7:0 7:0 10000000 10000000 GREEN GAIN BLUE GAIN Green チャネルゲイン調整 Blue チャネルゲイン調整 0B-0DH RO 7:0 00000000 0EH R/W 6 *1****** HSYNC POL 5 **0***** HSYNCO POL 3 ****0*** HSYNC SEL 2 0 *****0** *******0 VSYNC POL VSYNC SEL 7 0******* CLAMP SEL 6 5 *1****** **0***** CLAMP POL COAST SEL 3 1 ****1*** ******1* COAST POL PDN 7:3 2 10111*** *****0** SOGTH RED CLP LVL 1 ******0* GREEN CLP LVL 0 *******0 BLUE CLP LVL 0FH 10H R/W R/W MS0592-J-01 リザーブ 20 Bit 6 : 入力 HSYNC 極性設定 ( 0 : Low 1 : Hi ) Bit 5 : 出力 HSYNCO 極性設定 ( 0 : Hi 1 : Low ) Bit 3 : Hsync 選択 ( 0 : HSYNC 1: Sync-on-Green ) Bit 2 : VSYNCO 反転 ( 0 : INV 1 : No INV ) Bit0 : VSYNC 選択(パワーダウン(PDN=0)時、0) (0 : VSYNC 1 : Sync Separator Signal ) Bit 7: クランプ信号選択 ( 0:HSYNC 1:CLAMP pin ) Bit 6: クランプ極性 ( 0 : Hi 1 : Low ) Bit 5: Coast 選択 ( 0 : COAST Pin 1 : VSYNC ) Bit 3: Coast 極性設定 ( 0 : Low 1 : Hi ) Bit 1: パワーダウン ( 0 : パワーダウン 1 : 通常動作 ) Sync-on- Green のしきい値設定 Bit 2: Red チャネルクランプレベル設定 ( 0 : 最低値 1 : 中央値 ) Bit 1: Green チャネルクランプレベル設定 ( 0 : 最低値 1 : 中央値 ) Bit 0: Blue チャネルクランプレベル設定 ( 0 : 最低値 1 : 中央値 ) 2008/03 ASAHIKASEI Sub Adrs 11H 12H 13H 14H [AK5406] R/W Or RO R/W R/W R/W Bits 7:0 7:0 7:0 Default Value Register Name Function SSEPTH Sync Separator のしきい値設定 PRE COAST POST COAST Pre-Coast Post-Coast 7:0 1 00100000 00000000 00000000 00000000 ******1* 15H RO R/W RESERVE OUTPUT FORMAT R/W 7:0 ******** リザーブ Bit1 : 出力フォーマット (0: 4:2:2、1: 4:4:4) Don’t care 16H 17H R/W 0 *******1 RED OFFSET Red チャネルオフセット調整(MSB) (MSB) 18H R/W 7:0 00000000 RED OFFSET Red チャネルオフセット調整(LSB) (LSB) 19H R/W 0 *******1 GREEN OFFSET Green チャネルオフセット調整(MSB) (MSB) 1AH R/W 7:0 00000000 GREEN OFFSET 1BH R/W 0 *******1 BLUE OFFSET 1CH R/W 7:0 00000000 BLUE OFFSET Green チャネルオフセット調整(LSB) (LSB) Blue チャネルオフセット調整(MSB) (MSB) Blue チャネルオフセット調整(LSB) (LSB) MS0592-J-01 21 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] 表 12 黒ループレジスタ Sub R/W Adrs Or RO Bits Default Value Register Name Function RED チャネル黒ループ収束値(MSB) 1DH R/W 0 *******0 RED BLK LVL 1EH R/W 7:0 00000000 RED BLK LVL (MSB) RED チャネル黒ループ収束値(LSB) (LSB) 1FH R/W 0 *******0 GREEN BLK LVL GREEN チャネル黒ループ収束値(MSB) (MSB) 20H R/W 7:0 00000000 GREEN BLK LVL GREEN チャネル黒ループ収束値(LSB) (LSB) 21H R/W 0 *******0 BLUE BLK LVL BLUE チャネル黒ループ収束値(MSB) (MSB) 22H R/W 7:0 00000000 BLUE BLK LVL BLUE チャネル黒ループ収束値(LSB) (LSB) 23H R/W 7:5 4:3 2 000***** ***00*** *****0** LBW LOOPOFFRNG LOOPMODE ******0* *******0 *0****** **0***** ***11*** *****0** ******0* *******0 00000000 00000000 00000000 LOOPHOLD VSYNC UPDATE COASTGEN SEL CLPBW Fixed Bit SOGOUT POL SOGOUT SEL DOFIX LOOP DISABLE PRE CLPCOAST POST CLPCOAST DATA DRIVE 24H R/W 25H 26H 27H R/W R/W R/W 1 0 6 5 4:3 2 1 0 7:0 7:0 7:0 28H R/W 7:6 11****** 29H R/W 2AH 2BH 2CH R/W R/W RO 5:4 7:6 5:3 2:1 0 6:0 3:0 7:0 **11**** 10****** **101*** *****00* *******0 *0111001 ******00 00000000 MS0592-J-01 CLOCK DRIVE Reserved IN RANGE Reserved Reserved Reserved 22 黒ループ帯域 黒ループ不感帯制御 黒ループモード ( 0 : ループ有効 1 : ループ無効 ) 黒ループ状態保持(0 : 動作 1 : 状態保持) 黒ループの更新を 64VSYNC 毎に制限する COASTGEN 入力設定(0: VSYNC 1 : SYNC SEP ) クランプ帯域設定 固定で使用します。書くときは 11 を書いてください SOGOUT 極性( 0 : 正転 1 : 反転 ) SOGOUT 信号選択( 0 : SOG 1 : HSYNC ) パワーダウン時出力値( 0 : Lo 固定 1 : Hi 固定 ) クランプ期間中の黒ループ停止期間 クランプ信号用 Pre-Coast クランプ信号用 Post-Coast ROUT,GOUT,BOUT,HSYNCO,VSYNCO,SOGOUT ピ ンの駆動能力 DTCLK ピン駆動能力 リザーブ 黒ループ収束 加速範囲制御 リザーブ リザーブ) “0”以外を書かないでください リザーブ リザーブ リザーブ 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] テスト用レジスタ AK5406 にはアドレス 0x2D~0x30 に通常動作モード時にも読み書き可能なレジスタを持っています これらのアドレスにアクセスする場合 Default 値以外書かないで下さい 2DH 2EH 2FH 30H R/W R/W R/W R/W 7:0 7:0 7:0 7:0 00000000 00000000 00100000 00000000 TEST TEST TEST TEST Default Value : 0x00 Default Value : 0x00 Default Value : 0x20 Default Value : 0x00 AK5406 の初期値です。 Adr 00H 01H 02H 03H 04H 05H 06H 07H 08H 09H 0AH 0BH 0CH 0DH 0EH 0FH 10H 11H 12H 13H 14H 15H R/W RO R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W RO RO RO R/W R/W R/W R/W R/W R/W RO R/W default AEH 69H D0H 48H 80H 80H 80H 20H 80H 80H 80H 00H 00H 00H 40H 4AH B8H 20H 00H 00H 00H 02H 16H 17H 18H 19H 1AH 1BH 1CH 1DH 1EH 1FH R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W 00H 01H 00H 01H 00H 01H 00H 00H 00H 00H MS0592-J-01 Adr 20H 21H 22H 23H 24H 25H 26H 27H 28H 29H 2AH 2BH 2CH 23 R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W R/W RO default 00H 00H 00H 00H 18H 00H 00H 00H F0H A8H 39H 00H 00H 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] レジスタ内容説明 色かけはデフォルト値です サブアドレス00H CHIP ID リードするとデバイスの ID 番号(AEH)を返します。 サブアドレス01H~02H PLL DIV Default : 69DH 01H 02H 01H [7:0]と 02H PLL の倍率比 [7:0] [7:4] [7:4]の10進表記 00H 0H 0 00H 1H 1 禁止 : : : 0DH DH 221 0DH EH 222 223 0DH FH 223 224 0EH 0H 224 225 : : : : FFH FH 4095 4096 設定値+1が PLL の倍率比となります。MSB 側(サブアドレス01H)のライトでは PLL の動 作に反映されず、LSB 側(サブアドレス02H)の値がライトされた時点で値が反映されます。 サブアドレス03H [7:6] PLL VCO [7:6] 00 01 10 11 [5:3] PLL CP [5:3] 000 001 010 011 100 101 110 111 MS0592-J-01 PLL の VCO 動作レンジ 9~32MHz 32~64MHz 64~80MHz 禁止 PLL のチャージポンプ電流 50uA 100uA 150uA 250uA 350uA 500uA 750uA 禁止 24 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス04H PHADJ [7:3] ADC のサンプリングクロックの位相 00H -180° 進む 01H -168.75° ↑ : : 0EH -22.5° 0FH -11.25° 10H 標準 11H +11.25° 12H +22.5° ↓ : : 遅れる 1EH +157.5° 1FH +168.75° 1ステップあたり11.25°に相当します。大きな値がより遅れる方向です。 サブアドレス05H サブアドレス06H CLP PLACE CLP DURATION Default : 80H Default : 80H CLAMP SEL=0の時有効となり、クランプタイミングを内部発生するために用いられます。 クランプの期間は HSYNC のトレーリングエッジから CLP PLACE ピクセル分遅れた時点で始 まり、CLP DURATION ピクセル分継続するようになります。(タイミングチャートの4を参照) CLP PLACE レジスタの0、1、2の設定、CLP DURATION の0設定は禁止です。 サブアドレス07H HSYNCO WIDTH Default : 20H PLL により再構成され HSYNCO に出力される水平同期信号のパルス幅を設定します。(タ イミングチャートの1と2を参照) このレジスタにゼロは指定しないで下さい。 サブアドレス08H~0AH RED(GREEN、BLUE) GAIN [7:0] 入力レンジ [Vpp] 00H 0.377 01H 0.380 02H 0.383 : : 7FH 0.751 80H 0.754 81H 0.757 : : FDH 1.123 FEH 1.126 FFH 1.129 ゲイン 高ゲイン ↑ ↓ 低ゲイン (注)PGA ゲインは、543/(128+N)、(N = 0~255(DEC))で表されます。 ADC の入力レンジ1.6Vpp になるように PGA ゲインを設定します。 MS0592-J-01 25 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス0EH [6] HSYNC POL [6] 0 1 [5] HSYNCO POL [5] 0 1 [3] HSYNC SEL [3] 0 1 [2] VSYNC POL [2] 0 1 HSYNC 入力ピンの極性 アクティブ LO (リーディングエッジがフォール) アクティブ HI (リーディングエッジがライズ) HSYNCO 出力ピンの極性 アクティブ HI (リーディングエッジがライズ) アクティブ LO (リーディングエッジがフォール) PLL に入力される水平同期信号 HSYNC ピン Sync-On-Green SLICER の出力 Sync Separator に入力される信号 HSYNC ピン Sync-On-Green SLICER の出力 VSYNCO 出力ピンの極性 VSYNC の反転 VSYNC の非反転 [0] VSYNC SEL [0] VSYNC 選択 0 VSYNC 1 Sync Separator 信号 (注)サブアドレス0FH[1]PDN=0時、Sync Separator 回路はパワーダウンします MS0592-J-01 26 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス0FH [7] CLAMP SEL [7] 0 1 [6] CLAMP POL [6] 0 1 CLP で用いられるクランプ信号 HSYNC より内部生成される信号 CLAMP ピン CLAMP 入力ピンの極性 アクティブ HI アクティブ LO [5] COAST SEL [5] 0 1 PLL の COAST として用いられる信号 COAST ピン VSYNC より内部生成される信号 [3] COAST POL [3] 0 1 COAST 入力ピンの極性 アクティブ LO アクティブ HI [1] PDN [1] パワーダウン制御 0 パワーダウン 動作ブロック VREF Sync-On-Green SLICER 1 通常動作 全回路 サブアドレス10H [7:3] SOGTH [7:3] 00H 01H : 1EH 1FH Default : 17H SOG SLICER のしきい値 (SOG クランプレベルから上方向) 320mV 310mV : 20mV 10mV [2:0] RED(GREEN、BLUE) CLP LVL 入力クランプレベル 0 最低値 1 中央値 MS0592-J-01 27 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス11H SSEPTH [7:0] Sync Separator 閾値 FFH パルス幅大 FEH ↑ : 20H 標準 : 01H ↓ 00H パルス幅小 サブアドレス12H PRE COAST サブアドレス13H POST COAST VSYNC より PLL の COAST 信号を内部生成するためのパラメータを設定します。COAST SEL=1の場合のみ有効となります。PRE COAST には VSYNC 前の COAST する HSYNC ライ ン数を設定し、POST COAST には VSYNC 後ろのコーストする HSYNC ライン数を設定します。 (タイミングチャートの 3 を参照) サブアドレス15H [1]OUTFORMAT [4] 出力フォーマット 0 4:2:2 1 4:4:4 4:2:2出力フォーマットを選択した場合の入出力信号とチャネルの関係は下記の表のと おりとなります。(タイミングチャートの1、2も参照) チャネル 入力信号 出力信号 Red V U/V Green Y Y Blue U Hi-Z MS0592-J-01 28 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス17H~1CH RED(GREEN、BLUE) OFFSET [0],[7:0] オフセット加減値 1FFH -64 LSB 1FEH -63.75 LSB : : 100H -0.25 LSB 0FFH 0 LSB 0FEH +0.25 LSB : : 001H +63.5 LSB 000H +63.75 LSB 各チャネルのオフセットを9ビットの分解能で調整します。中心が0FFH で1ステップにつき 1LSB のオフセットが加減されます。黒ループを無効(LOOPMODE=1)にした場合のみ有効で す。MSB 側のライトでは動作に反映されず、LSB 側の値がライトされた時点で値が反映されま す。 サブアドレス1DH~22H RED(GREEN、BLUE) BLK LVL BLKLVL 黒ループの収束値 [0]、[7:0] 最低値クランプ設定時 中央値クランプ設定時 (CLP LVL=0) (CLP LVL=1) 011111111 禁止 禁止 011111110 禁止 禁止 : : : 001010001 禁止 : 001010000 20 : 001001111 19.75 : : : 000011101 7.25 禁止 000011100 7 135 000011011 6.75 134.75 : : 000000010 0.5 128.5 000000001 0.25 128.25 000000000 0 128(200H) 111111111 -0.25 127.75 111111110 -5 127.5 : : : 111110001 -3.75 124.25 111110000 -4 124 111101111 禁止 123.75 : : 111100001 : 120.25 111100000 : 120 111011111 : 禁止 :: : 100000001 禁止 禁止 100000000 禁止 禁止 MSB 側のライトでは動作に反映されず、LSB 側の値がライトされた時点で値が反映されます。 MS0592-J-01 29 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス23H [7:5]LOOPBW LOOPBW 011 010 : 001 000 111 : 101 100 黒ループ帯域 FAST ↑ 標準 ↓ SLOW [4:3]LOOPOFFRNG LOOPOFFRNG 黒ループ不感帯制御 00 不感帯なし 01 ±0.25 LSB 10 ±1.5 LSB 11 ±1.0 LSB [2]LOOPMODE LOOPMODE 0 1 黒ループモード 黒ループ有効 (BLK LVL レジスタ有効) 黒ループ無効 (OFFSET レジスタ有効) [1]LOOPHOLD LOOPHOLD 黒ループの状態 0 黒ループ動作 1 黒ループ状態保持 [0]VSYNC UPDATE VSYNC UPDATE 黒ループのオフセット補正値の更新タイミング 0 1HSYNC 毎に黒ループのオフセット補正値を更新 1 64VSYNC 毎に黒ループのオフセット補正値を更新 ※黒ループのオフセット積分器はこのビットの設定にかかわらず1HSYNC 毎に更新されま す。 A/D 出力に加減されるオフセット補正値の更新タイミングのみがこのビットによって変更さ れます。 MS0592-J-01 30 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス24H [6]COASTGEN SEL COASTGEN SEL COASTGEN 入力設定 0 VSYNC ピン 1 Sync Separator 出力 (注)COASTGEN SEL= HI 時、サブアドレス0EH[0]の VSYNC SEL は Sync Separator 信号を選択して下さい。 [5]CLPBW CLP BW クランプ入出力電流 クランプ帯域 0 600uA 標準 1 150uA SLOW [4:3] この 2 ビットにはそれぞれ1を書きます [2]SOGOUT POL SOGOUT POL SOGOUT ピンに出力する信号の極性 0 非反転 1 反転 注) SOGOUT SEL で選択された信号について、SOGOUT ピンから出力される時の極 性を切り換えます。 [1]SOGOUT SEL SOGOUT SEL SOGOUT ピンに出力する信号 0 SOG SLICER の出力 1 HSYNC ピンの入力信号 DOFIX パワーダウン時の出力値 0 LOW固定 [0]DOFIX 1 HIGH固定 (注)対象ピンは、ROUT7-0、GOUT7-0、BOUT7-0、HSYNCO、VSYNCO、SOGOUT,DTCLK です。 MS0592-J-01 31 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] サブアドレス25H LOOP DISABLE ゼロ以外の値(m)を設定する事によりクランプ期間を2分割し、前半(mピクセルクロック 分)をクランプ回路動作期間、残りの後半を黒ループ動作期間にする事が可能です。m=0 (リセット値)の場合はクランプ回路も黒ループも全クランプ期間中動作します。 (タイミングチャートの5を参照) このレジスタには必ずCLP_DURATIONより小さな値を設定して下さい。 サブアドレス26H PRE CLPCOAST Default : 00H サブアドレス27H POST CLPCOAST Default : 00H CLAMP 信号に COAST をかけるためのパラメータを設定し PRE CLPCOAST には VSYNC の前の何 HSYNC 期間を COAST するのか設定し、POST CLPCOAST には VSYNC の後ろ の何 HSYNC 期間を COAST するのかを設定します。(タイミングチャートの6を参照) サブアドレス28H [7:6]DATA DRIVE DATA DRIVE ROUT, GOUT, BOUT, HSYNCO, VSYNCO, SOGOUT ピンの駆動能力 Hi-Z Hi-Z 最大×1/4 最大 00 01 10 11 [5:4]CLOCK DRIVE CLOCK DRIVE 00 01 10 11 DTCLK ピンの駆動能力 Hi-Z Hi-Z 最大×1/4 最大 サブアドレス29H [5:3]IN RANGE IN RANGE 黒ループ収束 加速範囲制御 000 加速なし 001 ±0.25 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 010 ±0.5 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 011 ±0.75 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 100 ±1 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 101 ±2 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 110 ±3 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 111 ±4 LSB以内に収束したら、非ブースト帯域 サブアドレス2AH [6:0]Reserve 1 Default : 39H サブアドレス2BH [3:0]Reserve 1 Default : 00H MS0592-J-01 32 リザーブです。 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 外付け部品推奨回路例 アナログ電源 0.1uF AVDD AVSS 0.1uF PVDD AVSS アナロググランド デジタル電源 0.1uF DVDD DVSS デジタルグランド 8.2nF アナログ電源 FLT 2.7kΩ 図 17 MS0592-J-01 82nF 外付け部品推奨回路例 33 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 外付け部品推奨回路例(その2) RIN GIN BIN SOGIN 0.1uF 0.1uF 0.1uF 1nF BYPASS 0.1uF アナロググランド BIAS 6.8kΩ±1% アナロググランド 図 18 MS0592-J-01 外付け部品推奨回路例 (その2) 34 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ マーキング図 A K 5 406 X Q XXXXAAA Contents ofXXXXAAA XXXX: Production date (numbers) AAA : lot number (alphabet) MS0592-J-01 35 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] ■ 外形寸法図 14.0±0.2 12.0±0.2 41 61 40 80 21 12.0±0.2 1 20 0゜~10゜ 0.20±0.1 MS0592-J-01 0.08 0.50±0.2 0.10 36 M +0.15 0.10 -0.10 +0.10 0.125 -0.05 0.50 1.85MAX 1.25TYP 1.40±0.2 14.0±0.2 60 2008/03 ASAHIKASEI [AK5406] 重要な注意事項 ● 本書に記載された製品、および、製品の仕様につきましては、製品改善のために予告なく変 更することがあります。従いまして、ご使用を検討の際には、本書に掲載した情報が最新の ものであることを弊社営業担当、あるいは弊社特約店営業担当にご確認下さい。 ● 本書に掲載された情報・図面の使用に起因した第三者の所有する特許権、工業所有権、そ の他の権利に対する侵害につきましては、当社はその責任を負うものではありませんので、 ご了承下さい。 ● 本書記載製品が、外国為替および、外国貿易管理法に定める戦略物資(役務を含む)に該 当する場合、輸出する際に同法に基づく輸出許可が必要です。 ● 医療機器、安全装置、航空宇宙用機器、原子力制御用機器など、その装置・機器の故障や 動作不良が、直接または間接を問わず、生命、身体、財産等へ重大な損害を及ぼすことが 通常予想されるような極めて高い信頼性を要求される用途に弊社製品を使用される場合 は、必ず事前に弊社代表取締役の書面による同意をお取り下さい。 ● この同意書を得ずにこうした用途に弊社製品を使用された場合、弊社は、その使用から生 ずる損害等の責任を一切負うものではありませんのでご了承下さい。 ● お客様の転売等によりこの注意事項の存在を知らずに上記用途に弊社製品が使用され、 その使用から損害等が生じた場合は全てお客様にてご負担または補償して頂きますのでご 了承下さい。 MS0592-J-01 37 2008/03