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MB95560スタータキットセットアップマニュアル
FUJITSU SEMICONDUCTOR SUPPORT SYSTEM SS702-00002-1v0-J New 8FX ファミリ 8 ビット・マイクロコントローラ MB95560H/570H/580H シリーズ スタータキット MB2146-510-01-E セットアップガイド はじめに このたびは , New 8FX ファミリスタータキット :MB2146-510-01-E*1 をお買い上げいただ きまして誠にありがとうございます。 本製品は , MB2146-07-E*2 (New 8FX ファミリ全シリーズ BGM アダプタ ), MB2146-510E*3 (New 8FX MB95560H/570H/580H シリーズ評価ボード ), および F2MC*4-8L/8FX Family SOFTUNE Professional Pack 評価版 *5 を同梱した New 8FX MB95560H/570H/580H シリーズの スタータキットです。 本説明書は , スタータキットの取扱いについて説明したものです。ご使用いただく前に 必ずお読みください。 また , 本製品に対応する量産 MCU および評価 MCU については , 営業部門またはサポー ト部門へお問い合わせください。 *1 : 以降 , スタータキットと称します。 *2 : 以降 , BGM アダプタと称します。 *3 : 以降 , 評価ボードと称します。 *4 : F2MC は FUJITSU Flexible Microcontroller の略で , 富士通セミコンダクター株式会社の 登録商標です。 *5 : 以降 , SOFTUNE と称します。 SOFTUNE は富士通セミコンダクター株式会社の登録商標です。 ■ 安全にご使用していただくために 本書には , 本製品を安全にご使用いただくための重要な情報が記載されています。本製 品をご使用になる前に必ずお読みいただき , ご使用の際には説明に従い正しくお使いくだ さい。 特に , 本書の冒頭にあります 「■ 本書に掲載の製品に対する警告事項」をよく熟読され , 安全のための確認を充分行った上で , 本製品をご使用ください。 なお , 本書は本製品ご使用中 , いつでもご覧頂けるよう大切に保管してください。 ■ 欧州 RoHS 対応について 型格の末尾に "-E" を付記した製品は欧州 RoHS 対応品です。 ■ 本書の内容について 本書の内容は発行当時のものであり , 本書の情報は予告なく変更される場合がありま す。 最新情報については営業部門にご確認ください。 i ■ 本書に掲載の製品に対する警告事項 本書に掲載している製品に対して下記の警告事項が該当します。 警告 正しく使用しない場合 , 死亡するまたは重傷を負う危険性があること , または , お客様のシステムに対し , 故障の原因となる可能性を示しています。 感電・故障 本書に記載されている全ての作業は , システムの全ての電源を切断した状態で 行ってください。 電源を投入したまま作業を行うと , 感電や機器の故障の原因となる場合があり ます。 感電・故障 電源投入後は , 本製品の金属部分に身体が触れないようにしてください。 金属部分に身体が触れると , 感電や機器の故障の原因となる場合があります。 注意 正しく使用しない場合 , 軽傷 , または中程度の傷害を負う危険性があることと , 本 製品や接続された機器が破損したり , データなどのソフトウェア資産やその他財 産が破壊されたりする危険性があることを示しています。 けが・故障 本製品を移動する場合は , 必ず全ての電源を切断し , ケーブルを取り外し , 作業は 足元に注意して行ってください。また , 振動の激しい場所や傾いた場所など , 不 安定な場所では使用しないでください。 本製品が落下し , けがや故障の原因となることがあります。 けが 本製品にはやむなくショートプラグなどの尖った部分が露出した箇所があります。 尖った部分でけがをしないよう , 十分注意して取り扱ってください。 故障 本製品の上に物を乗せたり , 本製品に衝撃を与えたりしないでください。また , 電源投入後は , 持ち運んだりしないでください。 過重や衝撃により , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品は , 多くの電子部品を使用しているため , 直射日光や高温・多湿を避け , 結 露のないようにしてください。また , ほこりの多い場所や , 長時間強い磁界や電 界のかかる場所での使用や保存は避けてください。 使用環境または保存環境による故障の原因となることがあります。 故障 本製品は , 仕様範囲以内でお使いください。 一般仕様の範囲外で動作させると , 故障する恐れがあります。 故障 静電破壊防止のため , コネクタの金属部分に指や物を触れないようにしてくださ い。また , 本製品に触れる前に , 金属製のもの ( ドアノブなど ) に触れるなどして 人体の静電気を放電してください。 故障 電源の投入および切断は , 本書に記載された順序に従い行ってください。 特に , 電源の投入は , 必要なすべての接続が終了してから行ってください。また , 本製品の設定方法および使用方法は , 本書に従ってください。 誤った使用は , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品の各種ケーブルの抜き差しは , 必ず電源を切断してから行ってください。 また , ケーブルを抜く場合は , 必ずケーブルのコネクタ部を持って抜いてくださ い。ケーブル部を引っ張ったり折り曲げたりすると , ケーブル芯線の露出や断線 による故障の原因となることがあります。 故障 MCU ソケットは , 評価 MCU を誤った方向と位置に実装できない構造になってい ますが , 評価 MCU の実装方向には十分注意して実装してください。 無理に誤った方向に実装すると , 評価 MCU のピンまたはソケットの誤挿入防止 機構を損傷し , 故障の原因となることがあります。 故障 本製品は筐体を持たないため , 保存時は梱包箱に納めておくことをお勧めします。 また , 再輸送を行う場合 , 製品が損傷し , 故障の原因となる恐れがありますので , 納入時の梱包材料を保管し , ご使用ください。 ii • 本資料の記載内容は , 予告なしに変更することがありますので , ご用命の際は営業部門にご確認ください。 • 本資料に記載された動作概要や応用回路例は, 半導体デバイスの標準的な動作や使い方を示したもので, 実 際に使用する機器での動作を保証するものではありません。したがいまして , これらを使用するにあたっ てはお客様の責任において機器の設計を行ってください。これらの使用に起因する損害などについては , 当社はその責任を負いません。 • 本資料に記載された動作概要・回路図を含む技術情報は , 当社もしくは第三者の特許権 , 著作権等の知的財 産権やその他の権利の使用権または実施権の許諾を意味するものではありません。また , これらの使用に ついて , 第三者の知的財産権やその他の権利の実施ができることの保証を行うものではありません。した がって , これらの使用に起因する第三者の知的財産権やその他の権利の侵害について , 当社はその責任を 負いません。 • 本資料に記載された製品は, 通常の産業用, 一般事務用, パーソナル用, 家庭用などの一般的用途に使用され ることを意図して設計・製造されています。極めて高度な安全性が要求され , 仮に当該安全性が確保され ない場合 , 社会的に重大な影響を与えかつ直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(原子力施設 における核反応制御 , 航空機自動飛行制御 , 航空交通管制 , 大量輸送システムにおける運行制御 , 生命維持 のための医療機器 , 兵器システムにおけるミサイル発射制御をいう), ならびに極めて高い信頼性が要求 される用途(海底中継器 , 宇宙衛星をいう)に使用されるよう設計・製造されたものではありません。し たがって , これらの用途にご使用をお考えのお客様は , 必ず事前に営業部門までご相談ください。ご相談 なく使用されたことにより発生した損害などについては , 責任を負いかねますのでご了承ください。 • 半導体デバイスはある確率で故障が発生します。当社半導体デバイスが故障しても , 結果的に人身事故 , 火 災事故 , 社会的な損害を生じさせないよう , お客様は , 装置の冗長設計 , 延焼対策設計 , 過電流防止対策設 計 , 誤動作防止設計などの安全設計をお願いします。 • 本資料に記載された製品を輸出または提供する場合は , 外国為替及び外国貿易法および米国輸出管理関連 法規等の規制をご確認の上 , 必要な手続きをおとりください。 • 本書に記載されている社名および製品名などの固有名詞は , 各社の商標または登録商標です。 Copyright ©2011 FUJITSU SEMICONDUCTOR LIMITED All rights reserved iii 1. 製品の概要 本製品は , MB95560H/570H/580H シリーズのスタータキットです。これは , BGM アダプ タと評価ボードで構成されています。スタータキットとパーソナルコンピュータ上の SOFTUNE Workbench を組み合わせることにより , ユーザシステムが準備できていなくても , ただちに開発を開始できます。 1. 1 梱包物の確認 スタータキットをご使用になる前に , 以下の梱包物がすべて揃っていることをご確認く ださい。 • BGM アダプタ :1 台 • 評価ボード :1 台 • USB ケーブル :1 個 • CD-ROM (SOFTUNE, ユーザマニュアル , サンプルコード ) :1 部 • 説明書 ( 中国 RoHS レポート , クイックスタートガイド ) :1 部 1. 2 システム構成 デバッグシステムを構成するには , 次のようにパーソナルコンピュータ , BGM アダプタ , および評価ボードを接続します。 BGM アダプタと SOFTUNE で MB95560H/570H/580H MCU の評価・開発が容易に 行えます。 サンプル コード ホスト PC SOFTUNE IDE BGM アダプタ MB95560H/570H/580H MCU USB 評価ボード 図 1 システムブロック 1.3 取り扱い上のご注意 • スタータキットは , BGM アダプタと評価ボードを接続して使用します。 この製品を 正しくご使用いただくためには , 各製品のマニュアルに記載された指示に従ってく ださい。 • 本スタータキットに付属する BGM アダプタと評価ボードの組み合わせのみでお使 いください。 1 1.4 特長 MB95560H/570H/580H シリーズスタータキットは , ユーザシステムへ MB95560H/570H/ 580H シリーズの導入に先立って , 性能および機能の評価と動作確認を行うのに最適な評 価ツールです。 以下に , MB95560H/570H/580H シリーズ用 BGM デバッガの特長を示します。 • MCU の動作電圧は , + 2.4V ∼+ 5.5V です。 (MCU動作電圧および動作周波数の最大値と最小値は, MCUごとに異なります。 MCU の動作電圧および動作周波数については , 各 MCU のデータシート , ハードウェアマ ニュアル を参照してください。 ) • コンパクトな開発環境 , 小型軽量の BGM アダプタです。 • モニタプログラムは専用のメモリ領域で実行されるため , ユーザメモリ領域が消費 されません。 • 連続実行 , ステップ実行およびブレーク機能を搭載しています。 • USB インタフェースでホストコンピュータと接続します。 1.5 ハードウェアセットアップ 以下に各製品の設定および接続手順が記述されています。 内容をご確認のうえ , ハードウェアセットアップを行ってください。 • 評価ボードの設定 • 各製品の接続 - BGM アダプタと評価ボードの接続 - 評価ボード電源の接続 2 2. BGM アダプタマニュアル 2.1 BGM アダプタの概要 以下に BGM アダプタの写真を示します。 New 8FX ファミリ (MB95200H/210H/220H を除く )MCU のオンボードデバッガです (58mm (W) × 90mm(D) × 20mm(H))。 BGM Adaptor: MB2146-07-E BGM Adaptor BGM Adaptor Power LED BGM Adaptor status LED 図 2 BGM アダプタの概要 2.2 機能一覧 機能説明 備考 MB95560 シリーズ MCU をサポート MCU 最大マシンクロック :16.25MHz MCU 電源電圧:2.4V*2 ∼ 5.5V*1 ブレークポインタ 256 個のソフトウェアブレークポイント 3 個のハードウェアブレークポイント USB インタフェース USB プロトコルバージョン 2.0 準拠 1 ライン UART インタフェース ボーレート:62,500bps および 500kbps (SOFTUNE による設定 ) フラッシュ書込み機能 プログラムおよび読取り速度 : 約 4000 B/S | 5000B/S *1 : 動作周波数 , マシンクロック , またはアナログ保証電圧による。 *2 : 低電圧検出リセット機能付き品の場合 2.88V 3 2.3 IDC10 インタフェースの説明 端子番号 端子名 説明 1 UVCC ターゲット MCU の Vcc 2 GND ターゲット MCU の Vss 3 RSTIN ターゲット MCU のリセット入力 4 RSTOUT ターゲット MCU のリセット出力 5 RSV 予備 6 POUT3V 3V 電源供給機能 ( 機能有効時 ) 7 RSV 予備 8 DBG ターゲット MCU のデバッグピン 9 RSV 予備 10 RSV 予備 2.4 BGM アダプタのドライバインストール BGM アダプタを接続する前に SOFTUNE Workbench を PC にインストールしておきます。 インストール方法は付属 CD-ROM の SOFTUNE インストールホルダー内にある readme ファ イルおよびリリースノート (ProPack896J.chm) を参照してください。 BGM アダプタは , 付属の USB ケーブルで PC に接続します。 初めて接続した場合 , 次の ウィンドウが表示されます。 表示された内容に従い , 最後に [ 次へ ] をクリックします。 図 3 Windows での BGM アダプタのインストール (1) 4 SOFTUNE のインストールフォルダから「…\Drivers」を選択し , [ 次へ ] をクリックします。 図 4 Windows での BGM アダプタのインストール (2) Windows 7 をご使用でセキュリティの警告が現れた場合 , インストールを継続するため に “ このドライバーソフトウェアをインストールします (I)” を選択します。 図 5 Windwos での BGM アダプタのインストール (3) 5 ドライバのインストールが行われます。 図 6 Windows での BGM アダプタのインストール (4) Windows がドライバを自動的にインストールします。ドライバのインストールが正常に 完了したら ,[完了]をクリックします。Windows システムでは , BGM アダプタは MB214607-E として認識されます。 図 7 Windows への BGM アダプタのインストール (5) 6 Windows 7 の場合スタートからデバイスとプリンタにて確認できます。 図 8 Windows への BGM アダプタのインストール 7 2.5 LED の説明 初めに USB ケーブルを PC に接続し , BGM アダプタ上のパワーLED が緑色に点灯して いることを確認します。 図 9 を参照してください。 PC と USB ケーブルで接続 緑色 図 9 BGM アダプタのパワーLED(1) 次に , インタフェースケーブルを評価ボード ( ターゲット MCU ボード ) に接続し , 評価 ボードの電源を投入します。 BGM アダプタ上のパワーLED がオレンジ色に変わっている ことを確認します。図 10 を参照してください。 ターゲット電源投入 ターゲット MCU と IDC10 ケーブル接続 オレンジ色 図 10 BGM アダプタのパワーLED(2) 8 3. 評価ボードのセットアップ 3.1 評価ボード概要 MB95560 MCU 評価ボードは , MB95560H/570H/580H シリーズ MCU 用の評価環境を提 供します。 図 11 に評価ボードの写真を示します。 J2: ジャンパ : クローズ BGM アダプタに接続 デバッグインタフェース ブザー回路 単三電池 (PCB の下 ) または 電源アダプタ ポテンショメータ MCU AD 端子に接続 LIN-UART 通信回路 MB95560H/570H/580H シリーズ MCU LED I/O ポート 端子に接続 評価ボード上の周辺回路と MCU 端子を接続するための ジャンパ スイッチ回路 MCU の外部割込み端子に接続 図 11 評価ボードの概要 9 3.2 機能一覧 評価ボードは , ボードとサンプルコードが用意されています。ボードは , MCU と周辺回 路機能を提供し , BGM アダプタおよび SOFTUNE と組み合わせて使用する評価環境になりま す。 以下の周辺回路機能を搭載しています。 • クロックおよびサブクロック • 外部 5V 電源端子および単三電池用バッテリパック • リセット回路とリセットキー • IDC10 デバッグインタフェースを搭載 • 汎用 LED, LED1 は DBG ピンの動作状態を表示 • タイマ出力デモ用のブザーを 1 つ搭載 • 2 個の汎用入力キー • ポテンショメータと温度センサー • RS-232 レベルコンバータ (MAX232) と DB9 インタフェース • LIN 回路 ( 未実装 ) • SIO4 ピン ( 未実装 ) • MCU のすべての I/O ポートはテスト端子を使用して評価できます。 10 1 2 Y1 22p 22pF/25V F/25V 22pF/25V C7 4MHz C5 22pF/25V BLM21PG600 L3 22pF/25V 22pF/25V C9 Y2 32.768kHz C10 1 P12 3 1 SHELL J? 2 D3 1 VI N IC4 0.01uF/25V 0.1uF/25V C8 C C11+5V PF0 PF1 PG2 PG1 J2 PF2 JUMPER2X4 SW3 2 4 6 8 1 3 5 7 +5V C15 10uF/25V 1n4004 1M R24 BL M21PG600 L1 VUSB DBL M21PG600 D+ ID L2 USBGND BT1 AA*4 2 3 DC Socket CN6 1 2 3 4 5 6 7 8 9 5V DBG 3.3V UVCC_EV GND RSTIN RSTOUT PF0 PF1 GND PG2 PG1 +5V C PF2 P62 P63 CN7 USB MINI TEST PIN 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 CN3 IIDC10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 2 5 P PG1 +5V 7 8 9 10 C PF2 P62 P63 6 4 PG2 3 1 PF1 MB95560- SOP TP2 TP1 +5V R23 3 VOUT + 1K C12 C22 22u/50V 0.1uF/25V TO11/P63 TO10/P62 RSTX/PF2 Cpin VCC X0A/P G1 X0A/PG1 X1A/P G2G2 X1A/PG2 VSS X1/PF1 F1 X0/PF0 IC1 C2 0.1uF/25V R4 10K PF0 100/1W R28 S3 SW-PB +5V LP38691-5 GND 2 LED LED LED LED 1K R9 1K R8 1K R5 1K R1 P06/INT06/TO01 P07/INT07 P12/ECO/DBG LED4 LED3 LED2 LED1 LED5 LED Q1 2SC2412K BUZZER BUZ1 R20 1K R18 1K +5V 4.7K R26 Buz P64/EC1 P00/AN00 P01/AN01 P02/I P02/INT02/AN02/SCK P03/INT03/AN03/SOT P04/INT04/AN04/SI N/HCL K 1/EC0 P04/INT04/AN04/SIN/HCLK1/EC0 P05/INT05/AN05/TO00/HCL K 2 P05/INT05/AN05/TO00/HCLK2 LED4 LED3 LED2 LED1 +5V +5V VR1 4.7K 10K VR3 11 P64 12 P00 13 P01 14 P02 15 P03 16 P04 17 P05 18 P06 19 P07 20 P12 R12 4.7K +5V +5V 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 R25 R19 1 3 1 3 J3 AN01 AN00 C13 C14 0.1uF/25V 0.1uF/25V 2 S2 C17 10K R7 10K R3 0.1uF/50V 0.1uF/50V C18 0.1uF/50V 33K R11 4.7K R6 S1 4.7K R2 Vbat R10 10K LED1 INT07 J5 INT06 LED2 2 R15 SIN 0 R16 SOT 0 J6 R17 SCK 0 AN01 AN00 LED3 JUMPER 2X10 R27 4.7K 4.7K 4.7K P12 P07 P06 P05 P04 P03 P02 P01 P00 P64 SW2 R14 4.7K +5V 0.1uF/25V I INT06 C3 0.1uF/25V I INT07 C1 5 11 10 12 9 3 4 1 C2T1in T2in R1out R2out C1C2+ C1+ 6 8 1K R21 4.7K R13 IC3 MAX232 T1out T2out R1in R2in V- V+ C20 14 7 13 8 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 CN2 1 6 2 7 3 8 4 9 5 RS232 CN5 LIN 1 2 3 CN4 C23 22u/25V 1n4004 TEST PIN SLAVE OFF Vbat D2 C19 0.1uF/50V 0.1uF/50V 6 2 J4 + P12 P07 P06 P05 P04 P03 P02 P01 P00 P64 MASTER ON C6 220pF/100V LIN INH 1n4148 C16+5V TJA1020 EN WAK E WAKE RXD TXD 0.1uF/50V 2 3 1 4 IC2 J17 D1 C4 0.1uF/25V +5V 7 GND V S 5 16 V CC GND 15 CN1 3.3 評価ボード回路図 図 12 評価ボード回路図 11 3.4 周辺回路とジャンパ設定 3.4.1 電源回路 評価ボードは , 単三電池または 9V DC のいずれかの電源を選択できます。 電源が評価 ボードに正しく接続されると , 評価ボード上のパワーLED (LED5) が点灯します。図 13 を 参照してください。 9V CN6 J1 BAT. CN7 LED5 図 13 電源モジュール 各種電源の選択は , 次の表に従って行います。 表 1 電源の選択 電源 ヘッダ名 設定 9V 単三電池× 4 ( 評価ボード背面の BT1) J1 J1:BAT BAT. 9V J1 9V DC (CN6) J1:9V BAT. 異なる種類の電源 ( 単三電池または 9V DC) を同時に使用しないでください。 12 3.4.2 BGM アダプタインタフェース BGM アダプタを使用してデバッグを行う場合は , BGM アダプタの IDC10 ソケットを評 価ボード上の CN1 に接続し *, J2 をクローズにします。図 14 を参照してください。 CN1 J2 S3 図 14 デバッグインタフェース 表 2 J2 の設定 MCU モード ヘッダ名 デバッグ・ノーマルモード J2 設定 J2 * : BGM アダプタ (MB2146-07-E) と評価ボード (MB2146-510-E) の組み合わせでのみ有効 です。本 , 組合せ以外の製品を接続する場合 , 回路構成が異なる場合があります。 デバイスおよびBGAアダプタに損傷を与える可能性がありますので , 本スタータキッ トに同梱される製品でのみ利用ください。梱包物についての情報は「1.1 梱包物の確 認」を参照ください。 3.4.3 クロック設定 MB95560H/570H/580H シリーズ MCU は , デフォルトでは , 内部のメイン CR 発振をク ロックソースとして使用します。ユーザは , 外部の発振子をメインクロックおよびサブク ロックとして選択できます。 表 3 SW3 の設定 クロック メインクロック ヘッダ名 設定 SW3:X1, X0 SW3 サブクロック SW3:X1A, X0A SW3 外部クロックはソフトウェアにより切り換えます。 詳細は MCU のハードウェアマニュ アルを参照してください。 13 3.4.4 ブザー回路 ブザーは , 8/16 複合タイマの出力 ( 連続モード ) を評価できます。ブザーを有効にするに は , 表 4 に従って設定してください。 表 4 SW1 の設定 モジュール ブザー:BUZ1 ヘッダ名 設定 SW1:BUZ SW1 LED4 BUZ 3.4.5 A/D 回路 VR1 と VR3 は , MCU の A/D コンバータの動作を評価するために使用します。表 5 の設 定により VR1 または VR3 を設定してください。 VR1 は A/D チャネル 1 に , VR3 は A/D チャネル 0 に接続されています。 表 5 SW2 A/D の設定 モジュール ヘッダ名 設定 SW2 A/D:VR1 SW2:VR1 LED3 VR3 VR1 ADC SCK SOT SIN LIN UART LED2 S2 S1 KEY SW2 A/D:VR3 SW2:VR3 LED3 VR3 VR1 ADC 14 SCK SOT SIN LIN UART LED2 S2 S1 KEY 3.4.6 LED 回路 評価ボードには , I/O ポートの動作を評価するために 4 つの LED が搭載されています。 表 6 の設定により LED2, LED3, および LED4 を設定してください。 表 6 SW2 LED の設定 モジュール ヘッダ名 設定 SW2 SW2: LED2, LED3 LED3 LED*: LED2, LED3, LED4 VR3 VR1 SCK SOT SIN ADC SW1:LED4 LED2 S2 S1 KEY LIN UART SW1 LED4 BUZ * : LED 回路には 4 個の LED が搭載されていますが , LED1 は P12/EC0/DBG 端子に接続 されていますので , BGM アダプタを接続したデバッグ時には利用できません。 3.4.7 キー回路 キーS1 とキーS2 は , 外部割込み機能を評価できます。 表 7 の設定により , 2 つのキーを 設定してください。 キーS1 は外部割込 Int7 に , キーS3 は外部割込 Int6 に接続されています。 表 7 SW2 キーの設定 モジュール ヘッダ名 設定 SW2 キー: S1, S2 SW2:S1, S2 LED3 VR3 VR1 ADC SCK SOT SIN LIN UART LED2 S2 S1 KEY 15 3.4.8 LIN-UART 回路 LIN-UART 回路は , LIN または UART として設定できます。 表 8 の設定により , 各モジュー ルを設定してください。 UART 回路は , RS232 レベルコンバータと PC 接続用の DB9 コネクタを搭載しています。 LIN 回路 (未実装)は , LIN バスによるマスタ / スレーブ間通信を確認できます。 表 8 UART の設定 モジュール ヘッダ名 設定 SW2 SW2:SOT, SIN LED3 VR3 VR1 ADC SCK SOT SIN LIN UART LED2 S2 S1 KEY UART RX UART LIN J5:UART J6:UART J5 J6 UART TX LIN SW2 SW2: SCK, SOT, SIN LED3 VR3 VR1 ADC SCK SOT SIN LIN UART LIN RX UART LIN J5:LIN J6:LIN J5 J6 UART TX 16 LIN LED2 S2 S1 KEY 4. サンプルコード 4.1 トピック一覧 以下のサンプルコードは , MB95560 MCU スタータキットに提供されています。 • IO_LED プロジェクト 本サンプルコードでは , 3 つの LED が次の順序で点灯します。 ...->LED2->LED3->LED4... • A/D_Potentiometer プロジェクト 本サンプルコードでは , 3 つの LED が , VR3 の値により出力レベルを表示します。 • Timer_Buzzer プロジェクト ( 連続タイマ ) 本サンプルコードでは , キーS1 を押すことでブザーが 1 回オンになり , キーS2 を押 すと , 2 回オンになります。 • ExInt_Key プロジェクト キーS1 を押すと , 3 つの LED が次の順序でオンになります。 ...->LED4->LED3->LED2... キーS2 を押すと , 3 つの LED が次の順序でオンになります。 ...->LED2->LED3->LED4... • UART プロジェクト 本サンプルコードでは , UART が非同期モードで動作します。 (9,600bps, ストップビット 1, パリティなし ) リセット解除後 , UART は 「Welcome to the LIN-UART (asynchronous mode) of MB95560 series (8FX)」を送信します。 次に , MCU は受信したバイト数を返します。 • SIO プロジェクト 本サンプルコードでは , 2 つの評価ボードを使用して SIO ( 同期モード ) 機能を評価 することができます (9,600bps)。 一方の MCU が常にデータを送信し , 他方は常に受信します。通信が正常であること を示すため , 1 つの LED が点滅します。 • LIN スレーブ 本サンプルコードでは , MCU が LIN スレーブモードで動作します。 リセット解除後 , MCU はマスタからのデータを待ちます。 データが正しく受信されると , LED4 が点灯 します。 • LIN マスタ 本サンプルコードでは , MCU が LIN マスタモードで動作します。リセット解除後 , MCU はスレーブへデータ送信を開始します。 マスタは正しい応答をスレーブから受 信した場合 , 送信を再開します。スレーブにデータを送信している間 , LED2 が点灯 します。 17 4.2 プロジェクトの構造 サンプルコードは , 各プロジェクトごとに次のフォルダに保存されています。 図 15 は , IO_LED プロジェクトの例を示しています。 図 15 I/O_LED プロジェクトのフォルダ 4.3 ソースコードファイルの説明 各サンプルコードのソースコードフォルダでは , 以下のファイルが提供されています。 図 16 ソースコードファイル 18 4.3.1 ヘッダファイル MB95560.h と MB95560_a.inc はヘッダファイルで , MB95560H/570H/580H MCU の I/O レ ジスタ定義が含まれています。 ここでは , PDR0 を例示します。MB95560.h では , PDR0 は次のように定義されています。 /* レジスタビットの構造 */ typedef union{ /* ポート 0 */ __BYTE byte; struct { __BYTE P00:1; __BYTE P01:1; __BYTE P02:1; __BYTE P03:1; __BYTE P04:1; __BYTE P05:1; __BYTE P06:1; __BYTE P07:1; } bit; struct { __BYTE P00:1; __BYTE P01:1; __BYTE P02:1; __BYTE P03:1; __BYTE P04:1; __BYTE P05:1; __BYTE P06:1; __BYTE P07:1; } bitc; } PDR0STR; …… __IO_EXTERN PDR0STR IO_PDR0; /* ポート 0 */ #define _pdr0 (IO_PDR0) #define PDR0 (IO_PDR0.byte) #define PDR0_P00 (IO_PDR0.bit.P00) #define PDR0_P01 (IO_PDR0.bit.P01) #define PDR0_P02 (IO_PDR0.bit.P02) #define PDR0_P03 (IO_PDR0.bit.P03) #define PDR0_P04 (IO_PDR0.bit.P04) #define PDR0_P05 (IO_PDR0.bit.P05) #define PDR0_P06 (IO_PDR0.bit.P06) #define PDR0_P07 (IO_PDR0.bit.P07) MB95560_a.inc では , PDR0 アドレス 0x0000 は , 次のように PDR0 に割り当てられます。 __pdr0: .res.b 0 ;000000 /* ポート 0 */ PDR0 .equ 0x0 4.3.2 Startup.asm ファイル Startup.asm は , スタック設定 , レジスタバンク設定 , ウォッチドッグ設定などを含む MB95560H/570H/580H MCU の初期化ファイルです。 19 4.3.3 Vectors.c ファイル Vectors.c には , MB95560H/570H/580H MCU 割込みベクタの定義が含まれています。 ユーザは , 関数 InitIrqLevels() ですべての割込み制御レジスタを設定できます。 これを使用すると , スタティックアプリケーションにおいて , すべての割込み優先順位 を設定できます。 たとえば , 外部割込み ch.0 をレベル 0 に設定するには , 次のようにコードを変更します。 ILR0 = 0xFF; // IRQ0: 外部割込み ch.0 | ch.4 // IRQ1: 外部割込み ch.1 | ch.5 // IRQ2: 外部割込み ch.2 | ch.6 // IRQ3: 外部割込み ch.3 | ch.7 次の様に変更します。 ILR0 = 0xFC; // IRQ0: 外部割込み ch.0 | ch.4 // IRQ1: 外部割込み ch.1 | ch.5 // IRQ2: 外部割込み ch.2 | ch.6 // IRQ3: 外部割込み ch.3 | ch.7 さらに , 次のように Vectors.c で割込み関数を宣言します。 …… __interrupt void external_int00 (void); …… #pragma intvect external_int00 0 // IRQ0: 外部割込み ch.0 | ch.4 ユーザは次のように , Main.C に独自の割込みサブルーチンを書くことができます。 /*--------------------- 割込みサービスルーチン ---------------------------*/ __interrupt void external_int00 (void) { // ユーザコード } 4.3.4 Main.c ファイル Main.c には , ユーザコードが含まれます。 20 5. 開発環境のクイックスタート 5.1 ツールのセットアップ手順 デバッグを , 次の手順でセットアップします。 • BGMアダプタをUSBケーブルでPCに接続し, BGMアダプタ上のLEDが緑色であるこ とを確認します。 • 評価ボードを BGM アダプタの IDC10 ソケットに接続します。 • 評価ボードの電源をオンにして, BGMアダプタ上のLEDがオレンジ色に点灯し, 評価 ボード上のパワーLED が点灯していることを確認します。 5.2 プロジェクトのオープンとデバッグの開始 サンプルコードはインストールされませんので CD-ROM からコピーしておいてくださ い。 次の手順で SOFTUNE Workbench よりデバッグを開始します。ここでは , IO_LED プロジェ クトを例にします。 • Windows の [ スタート ] メニューから [ すべてのプログラム ]>[SOFTUNE V3]>[FFMC8L Family SOFTUNE Workbench] を選択して , SOFTUNE を起動します。 • SOFTUNE の [ ファイル ] メニューで [ ワークスペースを開く ] をクリックします。 • [ ワークスペースを開く ] ウィンドウで「IO_LED.wsp」 を選択します。 • [ デバッグ ] メニューで [ デバッグの開始 ] をクリックします。 セットアップが正しく行われていると , デバッグが開始されます。デバッグが開始され ない場合は , 評価ボードの設定や接続の確認 , SOFTUNE の設定の確認を行ってください。 5.3 使用上のご注意 MB95560H/570H/580H MCU の I/O 端子は , すべて評価ボード上の周辺回路に接続されて います。個別に I/O 端子をテストする場合は , 周辺回路に接続しているジャンパをオープン にします。 評価ボードの電源は , 異なる電源 ( 単三電池または 9V DC) を同時に使用しないでくだ さい。 デバイスおよび BGA アダプタに損傷を与える可能性がありますので , 本スタータキッ トに同梱されている BGM アダプタと評価ボードの組合せでのみお使いください。 21 SS702-00002-1v0-J FUJITSU SEMICONDUCTOR・SUPPORT SYSTEM New 8FX ファミリ 8 ビット・マイクロコントローラ MB95560H/570H/580H シリーズ スタータキット MB2146-510-01-E セットアップガイド 2011 年 11 月 初版発行 発行 富士通セミコンダクター株式会社 編集 企画部 プロモーション推進部