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京丹後市まち・ひと・しごと創生総合戦略アクションプラン(PDF:938KB)
京丹後市まち・ひと・しごと創生総合戦略 アクションプラン 京都府 京丹後市 平成27年3月 - 目 次 - (1)本市にしごとをつくり、安心して働けるようにする (ア)本市経済雇用戦略の企画・実施体制の整備 ………………………………………………………… (イ)新経済戦略による「新グリーン経済」の構築 ……………………………………………………… (ウ)農林水産業における新規就業者の促進 ……………………………………………………………… (エ)伝統産業の再生と未来型グリーン産業の創造 ……………………………………………………… 1 2 4 6 (2)本市への新しいひとの流れをつくる (ア)四季を通じた滞在型観光の促進とスポーツによる交流推進 ……………………………………… (イ)テレワークによる雇用形態の多様化と地元就労の拡大 …………………………………………… (ウ)京丹後市夢まち創り大学を核とした域学連携の推進 ……………………………………………… 8 10 12 (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (ア)若者の就職支援と後継者の育成 ……………………………………………………………………… (イ)結婚・妊娠・出産・子育てまでの一貫した支援 …………………………………………………… (ウ)未来を拓く学校教育の充実 …………………………………………………………………………… (エ)子育て支援によるワーク・ライフ・バランスの実現 ……………………………………………… 14 15 16 17 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する (ア)社会的孤立者の日中の居場所・社会参加や就労支援の拠点整備 ………………………………… (イ)公共交通空白地の解消に向けた新たな輸送システムの構築 ……………………………………… (ウ)生涯現役で活躍する健康長寿社会の形成 …………………………………………………………… (エ)再生可能エネルギーの地域全面展開と地産地消 …………………………………………………… (オ)都市機能構想による軸・ゾーン・拠点の形成 ……………………………………………………… (カ)空き家対策と既存ストックのマネジメント強化 …………………………………………………… (キ)広域連携による経済の活性化 ………………………………………………………………………… (ク)地域ぐるみによる消防・防災体制の充実 …………………………………………………………… (ケ)ふるさとづくりの推進 ………………………………………………………………………………… 18 19 21 23 25 26 28 29 30 国の政策パッケージ (1)地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする (ア)地域経済雇用戦略の企画・実施体制の整備 京丹後市における政策の基本目標 施策 (1)本市にしごとをつくり、安心して働けるようにする (ア)本市経済雇用戦略の企画・実施体制の整備 (1)-(ア) 地域の産官学金労が連携した総合戦略推進組織の整備 ●現在の課題 ○総合的な戦略づくり及びその施策の PDCA サイクルの実践を担う組織を整備する必要がある。 ○施策の効果等を多面的に測定・点検し、施策の優先度も含めて検証を行う必要がある。 ●必要な対応 : PDCA サイクルの確立と幸福度指標による施策の検証 ○京丹後市人口ビジョン及び総合戦略を策定し、地方創生を効果的・効率的に推進していくためには、地域の産業・雇用、企業等の技術 開発やイノベーション創出等の施策を一体的に立案・推進する必要がある。このため、住民代表に加え、産業界・大学・金融機関・労 働団体(産官学金労)等が連携した総合戦略推進組織を整備する必要がある。また、京丹後市総合戦略の進捗について、重要業績評価 指標(KPI)を中心に、あわせて幸福度指標も併用してその施策効果や目標達成の状況等を検証し、改善を進める PDCA サイクルを確立 し、本格的に稼働させる。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 ○京丹後市総合戦略の改定等 ○総合戦略の推進 取組内容 に必要な調査、研修等を実施 28 年度以降(5年後まで) ○京丹後市総合戦略に基づく、施策の ○幸福度指標の作成とこれを用いた施 PDCA サイクルを実践 策点検・検証 2020 年 KPI (成果目標) ○PDCA サイクルの確立 ○幸福度指標を活用した政策の優先度の効果的な判断と選択により、検証・改善 -1- 国の政策パッケージ (1)地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする (イ)地域産業の競争力強化(分野別の取組) 京丹後市における政策の基本目標 施策 (1)本市にしごとをつくり、安心して働けるようにする (イ)新経済戦略による「新グリーン経済」の構築 (1)-(イ) 商工業総合振興条例に基づく新経済戦略・プロジェクト 100 の実施 ●現在の課題 ○商業等においては、人口減少・高齢化による地域消費力の低下や購買力の流出により年間商品販売額が減少しており、また、工業においては、 基幹産業である織物業の長期低迷や機械金属業のグローバル競争の激化の状況がある中、既存産業・事業所の縮小・減少を抑制するとともに 成長させることが必要である。 ○既存産業を維持・成長させつつ、新たな産業・事業を創出していくことにより、産業規模を拡大させるとともに、時代に即した産業構造に近づけて いく必要がある。 ○産業振興を通じて地域雇用の維持・開発を図るとともに、雇用のミスマッチを解消する必要がある。 ●必要な対応 : 新経済戦略による「新グリーン経済」の構築 ○伝統産業である織物業や基幹産業である機械金属業をはじめ、市内産業・市内事業所・商店街等の維持・再生・発展を図るとともに、 京丹後市の特性を活用した未来志向型の産業・ワークスタイルを創造する。また、新たな産業・事業所の創出を図り、雇用・就業機会 の開発と就業を促進し、就労人口を増加させる。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 ○経営基盤の維持・強化や経営 ○各種産業・商店街の維持・再生 取組内容 改善・事業再生を支援 ○経営革新等企業成長につながる積極 ○事業拡大、新分野進出、創 的なチャレンジを支援 業・新産業創出を支援 ○支援措置の実施や誘致活動等による ○都市圏における販路開拓等 企業誘致の推進 プロモーション事業の実施 ○農商工観連携等横断的な産業連携に -2- 28 年度以降(5年後まで) ○新シルク産業の事業化 ○地域・地理的特性を活用した よる新たな付加価値の創造 ワークスタイルの創造 ○雇用・就業機会の開発とU・Iタ ーンやマッチング促進、人材育 成等による就業者数の拡大 2020 年 KPI (成果目標) ○工業製品等出荷額 27 億円増 ○商業年間商品販売額 23 億円増 -3- 国の政策パッケージ (1)地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする (イ)地域産業の競争力強化(分野別の取組) 京丹後市における政策の基本目標 施策 (1)本市にしごとをつくり、安心して働けるようにする (ウ)農林水産業における新規就業者の促進 (1)-(ウ) 新規就農・新規漁業者の確保と担い手育成 ●現在の課題 ○新規就農者等の確保・育成が必要になっているとともに、個人営農から集落営農化、法人化等への転換を進める必要がある。 ○農産物の価格低迷に対応し、生産者への支援をはじめ、新たな流通の掘り起こしや付加価値が高く市場競争力のある加工品の開発、農産物の ブランド化が必要である。 ○効率的な農作業を行うための土地利用、農業用機械の大型化・省力化に対応できる農業基盤の整備に取り組む必要がある。 ○有害鳥獣捕獲の担い手育成や防除施設の計画的な設置、捕獲対策を一層推進する必要がある。 ○地域の特性、資源を活かしながら、都市と農村の交流を推進する必要がある。 ○多面的機能を発揮する森林整備を推進するための集落林業の促進、林業・木材関連業種従事者の確保及び定着を図る必要がある。 ○漁業従事者の高齢化と後継者不足解消のため、新たな担い手の確保が必要である。 ○消費者の魚食離れに対して魚食普及施策を講じて、水産物の消費拡大による魚価の向上を図る必要がある。 ○新鮮で安全な水産物の地産地消を進めるとともに、安定した供給ができる生産流通体制づくりが必要である。 ●必要な対応 : 新規就農・漁業者の確保による農林水産業の担い手育成と農林水産業の所得向上 ○【農業】多様な担い手の確保・育成を図りながら農地の集積を進め、生産性の向上を図るとともに、流通対策の強化や6次産業化によ る付加価値の高い農産物・加工品を創出し、担い手所得の向上を図る。また、グリーンツーリズムや農業体験による都市住民との交 流を推進する。 【林業】集落と一体となり森林整備を促進、計画することにより、森林整備の効率化を進める。また、林業においても6次産業化をめざ し、市内業者と連携を図りながら木材の消費拡大を促進する。 【漁業】つくり育てる漁業の推進によって、安定的な漁獲量の確保を図るとともに、付加価値の高い新鮮で安全なブランド水産物の提供 により、漁業経営基盤の安定化と担い手の確保をめざす。また、安全で多面的な利用が可能となる漁港やその周辺整備等により、豊か な海、海岸、漁港の魅力溢れる資源を活かして、漁村地域の活性化を図る「海業」を推進する。 -4- ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 ○農林水産業担い手確保・育 ○6次産業化・新たな流通対策への支 取組内容 成・支援 援 ○新規就農者総合支援 ○特色ある農林水産物の産地化支援 ○農業経営実践型学舎の推進 ○都市と農村との交流 ○耕作放棄地の再生 ○農業基盤、林業基盤の整備 ○有害鳥獣対策 ○安心して漁業を営むための漁港整備 ○新鮮で安全な水産物の提供支援 ○海業推進事業計画の推進 ○「農商工観連携」の推進 ○新規就農者 27 経営体増 2020 年 KPI (成果目標) ○認定農家、農業法人 4 経営体増 ○特別栽培米栽培面積 69ha 増 ○林業労働者 4 人増 ○農家漁家民宿の開業 18 軒増 ○新規漁業者 49 人増 ○カニ、カキ、トリ貝販売額 1 千 7 百万円増 ○有害鳥獣による農作物被害 1 千 3 百万円減 -5- 28 年度以降(5年後まで) 国の政策パッケージ (1)地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする (イ)地域産業の競争力強化(分野別の取組) 京丹後市における政策の基本目標 施策 (1)本市にしごとをつくり、安心して働けるようにする (エ)伝統産業の再生と未来型グリーン産業の創造 国の政策パッケージ Ⅳ.国家戦略特区・社会保障制度・税制・地方財政等 京丹後市における政策の基本目標 施策 (5)規制改革による産業の活性化 (エ)伝統産業の再生と未来型グリーン産業の創造 (1)-(エ)生産業から製造業まで地域で一貫した「新シルク産業」の創造・振興と和装文化の世界発信 ●現在の課題 ○丹後ちりめんの白生地の生産量は、昭和 48 年の約 1,000 万反をピークに、平成 26 年は 40 万反となっている。 ○就業人口は、28,674 人(平成 22 年国勢調査)で前回の平成 17 年国勢調査との対比では 4,437 人減(13.4%減)となっており、地場産業の衰退の 影響は大きい。産業別の就業割合(平成 22 年国勢調査)では、第 1 次産業が 9.5%、第 2 次産業が 32.1%、第 3 次産業が 58.4%であり、特に第 2 次産業は昭和 45 年の就業人口 20,502 人に対し、平成 22 年は 9,215 人と半減(55.1%減)している。 ○リーマンショック以降も、地域の産業を支える貴重な人材は、市外への流出等により高齢化(65 歳以上の人口比率 30.9%:平成 22 年国勢調査) が進み、産業を担う人材が不足し、地場産業・基幹産業の存続も危ぶまれる状況にある。 ○生糸の原料となる繭の生産(養蚕)について、「農業生産法人の構成要件の緩和」を行うための構造改革特区の認定を受けるため、まずは特区 の提案を行う段階にある。さらに、地方創生特区の指定を目指し、これにより、絹・シルク関連の産業集積化及び和装をはじめ高付加価値された 絹・シルクを活用する裾野の広い新しい産業・文化の創造と一層の振興・発信の推進力を付ける必要がある。 ●必要な対応 : 地場産業の再興及び新シルク産業の創造のための規制改革 ○農業生産法人構成員要件(=農業関係者の1/2以上の議決権が必要)と業務執行役員要件(役員の過半が農業関連事業の原則年間 150 日以上の常時従事者、かつ、原則年間 60 日以上農作業に従事すること)の規制緩和に向けた構造改革特区及び 27 年春を目途に創設さ れる地方創生特区の指定を目指す。 -6- ⇒市内商工業者等による農業経営への主体的参画を促し、関係大臣認定済の「産業集積形成等基本計画」の活用も併せ、農地確保・桑 栽培から、絹・シルク関連製品・商品の製造・販売に至るまでの産業集積化を図る。 ○閉校舎等を利活用し、高機能性シルク研究開発利用促進施設(養蚕工場含む)を整備・運営する。 ○無菌・無人・周年・人工飼育料による蚕の飼育の実践及び高機能性シルクの研究を行う。 ○絹・シルクを活用した新たな産業の創出、絹・シルク関連の産業集積化に向けて市内に研究会を設置する。 ⇒信州大学繊維学部との連携協定(平成 26 年 11 月 7 日)を締結し、 「新シルク産業創造研究会」も創設(平成 26 年 12 月 17 日)し、 産・官・学による課題研究調査※を開始する。 ※高機能性シルク(スパイダーシルク等高機能性繊維)の開発及び新商品(繊維の強度がある靴下やストッキング・紫外線防御 機能生活用品等)の課題研究等 ○2020 年東京オリンピックでの和装産業・文化の振興・発信を視野に入れ、取り組みを推進する。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○桑園事業者・周年飼育事業 ○閉校舎等の利活用による高機能性 ○新シルク産業の事業化 者、繭加工業者等による研究会 絹・シルク研究開発利用促進施設(量産 ・新衣料分野 を設立 ・健康産業分野 ・医療産業分野 型養蚕施設)等の整備 ○新シルク産業の振興及び絹・ ○量産型養蚕技術の実証研究及び高 取組内容 ・新農業分野 ・観光産業分野 シルク文化の発信に関する将来 機能性絹・シルクの研究開発の推進 ○新シルク産業高度人材の育成 構想策定組織を設立 ○市内への新シルク産業の集積化推進 ○新シルク産業人材の育成 ○新シルク産業の創出に向けた ○新シルク産業創出に向けた創業支援 ○絹・シルク文化の世界発信(2020 東京OP 研究・人材育成 ○研究会参加事業者による事業展開を 開催) ○地方創生特区等の申請(調整 支援 含む) 2020 年 KPI (成果目標) ○絹・シルク文化発信人材の育成 ○丹後ちりめん白生地生産数 40万反(平成26年度実績)⇒ 50万反 -7- 国の政策パッケージ (2)地方への新しいひとの流れをつくる (ア)地方移住の推進 京丹後市における政策の基本目標 施策 (2)本市への新しいひとの流れをつくる (ア)四季を通じた滞在型観光の促進とスポーツによる交流推進 (2)-(ア) 滞在型観光の促進とスポーツ観光による地域及び経済の活性化 ●現在の課題 ○市内インターチェンジ開設に合わせた受け入れ整備、鉄道やバスなど公共交通アクセスのさらなる利便性の向上が必要である。 ○本市の観光形態は、夏季の海水浴、冬季のカニを軸とした「二季型観光」となっているため、着地型観光商品の創出等による四季を通じた観光地 づくりが必要である。 ○観光需要の高まる外国人観光客誘致による国際観光の推進が必要である。 ○山陰海岸ジオパーク活動の推進、海の京都観光圏認定による関係市町との連携など、魅力ある観光地づくりと効果的な観光情報の発信が必要 である。 ○宿泊施設のほとんどが収容人員 100 人未満の小規模な宿泊施設となっており、バスツアー等団体旅行客の宿泊受入れ態勢の整備が必要であ る。 ○観光協会を中心としたプラットフォームによる、民間、行政と連携した観光推進体制の強化が必要である。 ○新たにスポーツ観光という概念を広め、地域総ぐるみで本市の豊かな観光資源を活用したスポーツ観光施策を展開していくことが必要である。 ●必要な対応 : 交流人口の拡大による地域及び経済の好循環 ○豊かな自然、歴史・文化、世界認定を受けた山陰海岸ジオパーク、食材、温泉等、本市の豊富な資源を活かした観光地としての魅力を さらに磨き、交流人口の拡大によって、地域及び経済の活性化を図る。また、スポーツイベントを通じた市内経済の好循環を第一に、 地域内、他地域の人々との交流が活発化し、年間を通じて地域のにぎわいや活性化が図られるまちづくりをめざし、地域総ぐるみによ る多様な企画の実施や、その展開に向けた環境整備、体制整備に取り組む。 ○まち歩きを楽しむ新たな道の駅の登録(重点道の駅への登録申請中)をきっかけに、市内にある既存の道の駅(3か所)を地域独自の 個性を生かした観光拠点として磨きをかけ、滞在型周遊観光、インバウンド観光(FIT受入)を促進する。 -8- ⇒「ひと」「もの」の流れをつかむ観光振興の促進 ・久美浜一区まるごと道の駅(新規)… 起業家の移住定住誘致 ・道の駅あじわいの郷(拡充)… 10 次産業の推進 ・道の駅くみはま SANKAIKAN … 京丹後梨等フルーツ、土産物の開発 ・道の駅てんきてんき丹後 … ジオパーク観光の拠点 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○着地型観光商品の開発、販 ○観光協会を中心とした観光推進体制 ○海の京都構想のゲートウェイとしての道の 売システムづくり 強化 駅の拠点強化 ○二次交通網の整備等周遊観 ○地場産品を活用した土産物・加工商 ○スポーツに親しめる環境整備 光のシステムづくり 品開発 ○スポーツツーリズム推進体制の整備 ○観光客(外国人含む)の受入 ○観光資源を活かしたスポーツイベント ○スポーツ分野における新たな観光・交流 取組内容 態勢整備(無線LAN、カード決 の実施、スポーツ合宿の誘致による地 人口の拡大 済対応等) 域の活性化 ○競技系専門施設の設備・機能拡充 ○団体旅行等の宿泊受入態勢 ○スポーツ広報紙の発行 整備 ○スポーツ施設整備計画の策定 ○観光広域誘客PR及びインバ ウンド推進 2020 年 KPI (成果目標) ○年間観光入込客数 32 万人増 ○年間外国人宿泊客数 5 千人増 ○年間宿泊客数 14 万人増 ○スポーツイベント参加者数 3 千 3 百人増 ○スポーツイベント経済波及効果 3 億 2 千万円増 -9- 国の政策パッケージ (2)地方への新しいひとの流れをつくる (イ)企業の地方拠点機能強化、企業等における地方採用・就労の拡大 京丹後市における政策の基本目標 施策 (2)本市への新しいひとの流れをつくる (イ)テレワークによる雇用形態の多様化と地元就労の拡大 (2)-(イ) テレワークなどICT・通信インフラを活用した京丹後ワークスタイルの創造 ●現在の課題 ○地元高校卒業生の地元就職、大卒生のUターン就職が少なく、若者が少ない。 ○求人はあるものの、若者など求職者が望む仕事とマッチしないため、若者などが働く場、雇用の場の確保が必要である。 ○大都市圏での仕事を地方に住みながら行う新たな雇用形態の創出が必要である。 ○育児中の就業希望女性や介護中の就業希望者が生活事情に応じて在宅で就業できる仕組みを構築する必要がある。 ●必要な対応 : テレワークスタイルの導入と必要な環境整備 ○東京一極集中の是正、地方創生が進められる中、都市部の高い物価への懸念、スローライフを求める田舎暮らし志向に着目し、市内全 域に敷設済みの光ファイバー網や自然環境豊かな本市の優位性を活かし、未使用公共施設や空き家等を活用しながら、テレワークスタ イル導入を核としたサテライトオフィスや創業者を誘致し、時間や場所に囚われない在宅就業を強力に推進する。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 ○サテライトオフィス整備支援 取組内容 27 年度 ○公衆無線LANの環境整備 28 年度以降(5年後まで) ○雇用型在宅型テレワークの普及拡大 ○未使用公共施設の積極貸出 ○京丹後市役所内でのテレワーク実証実験 ○在宅就業の促進 の実施 ○最先端のICTタウン化 ○テレワークサポートセンターの 整備 ○テレワークを活用した地域資 源活用型ビジネスモデル(コンテ - 10 - スト含む)の実施 2020 年 KPI (成果目標) ○サテライトオフィス誘致数 10 件 ○テレワーク導入企業数 10 件 ○テレワークを活用した創業の実現 5 件 - 11 - 国の政策パッケージ (2)地方への新しいひとの流れをつくる (ウ)地方大学等の活性化-地方大学等創生5か年戦略 京丹後市における政策の基本目標 施策 (2)本市への新しいひとの流れをつくる (ウ)京丹後市夢まち創り大学を核とした域学連携の推進 (2)-(ウ) 京丹後市夢まち創り大学による地域の活性化 ●現在の課題 ○将来の若年就業人口の確保及び様々な地域課題の解決につなげていくため、都市部の大学と地域との域学一体の地域振興等の恒常的な協働 活動が求められている。 ○本市には専門学校、大学など高等教育を学ぶ機関がなく、高校生など大部分の若者が卒業と同時に大都市へ流出している。 ○大都市への進学に伴う若年層流出により、後継者不足、空き家の増加、限界集落化など多くの地域課題を抱えている。 ○集落を維持するための人材不足により、地域の活力が低下しており、地域活性化の新たな仕組みづくりが必要である。 ○京丹後市夢まち創り大学を設立し、域学連携事業参加大学も含め10大学が加盟しているが、この取り組みを更に拡大していく必要がある。 ○多くの若者に参加(入学)していただくため、京丹後市夢まち創り大学に法人格を持たせ、「地域協働大学法人」(仮称)にする必要がある。 ●必要な対応 : 「地域協働大学」の法人化による域学連携事業の発展的展開(制度化) ・京丹後市夢まち創り大学(平成 26 年 10 月 26 日設立の任意団体、8 つの参加大学を 2 つのオブザーバーにより構成)を法人化(及び地域再 生推進法人等)することで、地域住民と大学の連携を推進するコーディネーター役としての機能を発揮させる。 ・域学連携事業の継続的発展を図るため、域学連携事業を組織化する際の一定のルールを国の通達等により制度化(「地域協働大学法人」(仮称)) を要請・創設し、同事業を安定的に発展させるための制度的基礎を築く。 ・「通達」の御発令に向け文部科学省と協議を行い成案を得る。 ・具体的には (ア)共通単位化を巡るルールの創設。 (イ)法人としての資産登記を可能にする。 (ウ)教員に係る専任要件や人数要件、施設に係る面積要件など大学設置基準の緩和。 ・京都駅から京丹後市間の学生等の移動手段の確保。(シャトルバスの運行) ・閉校舎等、空き家を利活用した学生の住居(シェアハウス等)の確保。 - 12 - ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○文部科学省との調整 ○学生等の移動手段の確保 ○共通単位化 ○域学連携事業の発展的展開 (京都駅からのシャトルバス運行開始) ○大学設置基準の緩和 ○京都府北部地域・大学連携機 ○閉校舎等、空き家の利活用による学 ○大学連携におけるネットワーク化の推進 取組内容 構との新たな取り組み 生住居の確保 ○域学連携夢まち創り実行委員会の開催 ○大学生による政策コンペの実施 ○域学連携報告会の開催 ○政策企画委員の配置 2020 年 KPI (成果目標) ○新たな大学の設置による学生の受入数の増 181 人(平成 25 年度実績) ⇒ 1,800 人 - 13 - 国の政策パッケージ (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (ア)若い世代の経済的安定 京丹後市における政策の基本目標 施策 (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (ア)若者の就職支援と後継者の育成 (3)-(ア) 若者定住の促進 ●現在の課題 ○若者の進学や都会志向、就職に伴う大都市圏への転出が本市人口減少の一因となっている。 ○大都市圏への進学後、Uターン希望者に十分な就職先が確保されていない現状がある。 ○生産年齢人口の減少が本市の経済活動の低下につながっている。 ○若者が定着し、若者を中心とした活気あるまちづくりを進める必要がある。 ●必要な対応 : 若者の就職支援と後継者の育成 ○進学した若者層のUターンを促すとともに、就職フェアの開催等を通じた企業と若者人材のマッチング、U・I・Jターン就職促進策や人材育成事業 の実施により地元就職を促進する。また、農林水産業の担い手を育成支援するとともに、空き家を活用した若者定住、最先端のICTタウン化など、 働く、住む、暮らし続けられる環境を整備し、若者が住みたくなるまちづくりと若者をターゲットに絞った重点的な定住支援策に取り組む。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 2020 年 KPI (成果目標) 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○商工業の振興を通じた雇用・ ○移住促進・空き家改修補助 ○新規就農者総合支援 就業機会の開発 ○スマート・エコ子育て等住宅改修助成 ○空き家を活用した若者定住支援 ○就職フェアの開催 ○定住空き家情報バンクによる空き家 ○U・I・Jターン就職促進対策 情報の収集と発信 ○人材育成事業の実施 ○医師・看護師確保奨学金貸与事業 ○従業員数 5 百人増 ○年平均地元有効求人倍率 1.20 倍 - 14 - (改修費・家賃対策) 国の政策パッケージ (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (イ)妊娠・出産・子育てまでの切れ目のない支援 京丹後市における政策の基本目標 施策 (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (イ)結婚・妊娠・出産・子育てまでの一貫した支援 (3)-(イ) 結婚・妊娠・出産・子育ての支援 ●現在の課題 ○晩婚化、未婚化が進み、行政としても結婚希望者を支援する必要がある。 ○少子化が急速に進行している。 ○出産・子育てを行政・地域ぐるみで支える体制が必要である。 ○子育ての負担、孤立感など、育児不安を抱える父母を支える必要がある。 ●必要な対応 : 結婚から子育てまでの切れ目のない一貫した支援 ○結婚希望者が結婚できる支援体制を整備し、安心して子どもを生み育てることができるよう、子育て支援サービスの充実を図るととも に、地域や社会で子育てを支える環境づくりを進める。また、母子保健事業の充実を図り、妊娠期から乳幼児期における健康診査や各 種教室の実施などにより、健康でいきいきと暮らしていける支援の充実に努める。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 ○結婚希望者相談窓口の設置 ○乳幼児健診及び健康相談 ○母子保健の充実、食育の推進 ○結婚希望者への婚活支援 ○ひとり親家庭子育て支援 ○産前産後ヘルパー派遣事業(家事・育児 ○地域子育て支援拠点整備 ○子育て支援センターによる支援の充実 支援) ○不妊・不育症治療、子ども医 ○子育て家庭の経済的負担軽減(保育料 療費助成 等の見直し) ○妊婦健康診査等の支援 2020 年 KPI (成果目標) 28 年度以降(5年後まで) ○結婚希望者婚活支援による結婚成立 25 組 ○待機児童ゼロ 現状維持 - 15 - 国の政策パッケージ (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (ウ)子ども・子育て支援の充実 京丹後市における政策の基本目標 施策 (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (ウ)未来を拓く学校教育の充実 (3)-(ウ) 小中一貫教育の推進と教育環境の充実 ●現在の課題 ○少子化に伴い、児童生徒数の減少による学校の小規模化が進行している。 ○子ども達の知識や技能、確かな学力の向上のみならず、社会を生き抜く力の育成と主体的に課題を解決する力を養う必要がある。 ○教職員の資質向上を図るとともに学校・園・家庭・地域が協働し、社会全体で子どもの教育に取り組む必要がある。 ○系統的で一貫した教育の推進のため、小中一貫教育の推進に取り組む必要がある。 ○すべての子どもの健やかな育ちを保障し、安全で安心して学べる教育環境を整備する必要がある。 ●必要な対応 : 小中一貫教育の推進と教育環境の充実 ○幼児期にふさわしい遊びを通して、心豊かで健やかに成長できる幼児教育を展開する。また、統一的で一貫性のあるカリキュラムのも と、小学校と中学校が緊密に連携・協働して進める小中一貫教育を推進し、子どもの学びを起点とした「教育と学びのまち」の実現に 向け、教育指導体制、家庭・地域の教育力向上など教育環境の充実に努める。 ●短期・中長期の工程表 取組内容 緊急的取組 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○就学支援・教育相談 ○小中一貫教育の推進 ○教育のまちづくり推進 ○学校支援地域本部の充実 ○学校安全対策 ○学校情報化の推進 ○学習支援体制の整備 2020 年 KPI (成果目標) ○将来の夢や目標を持っている児童生徒の割合 小 85%以上 中 80%以上 ○授業以外の勉強時間 1 時間以上の児童生徒の割合 小 75%以上 中 65%以上 ○認知されたいじめの年度内解消率 小・中 100% ○全国学力・学習状況調査平均正答率 全教科全国平均以上 - 16 - 国の政策パッケージ (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (エ)ワーク・ライフ・バランスの実現(働き方改革) 京丹後市における政策の基本目標 施策 (3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる (エ)子育て支援によるワーク・ライフ・バランスの実現 (3)-(エ) 仕事と生活の両立支援 ●現在の課題 ○核家族化に伴い、共働き世帯における子育て支援の充実が必要である。 ○女性がいっそう社会進出し、仕事と子育てが両立できるよう、ニーズに応じた保育環境を整備する必要がある。 ○長時間労働を是正し、仕事と生活の調和を実現していく必要がある。 ・近年、仕事のために私生活の多くを犠牲にしてしまう仕事中毒状態が問題となっている。 ・過労により心身に疲労を溜め込み、うつ病に代表される精神疾患を患うケースが多くなっている。 ・仕事と私生活のアンバランスにより、家庭を顧みる時間がなくなることで離婚等の家庭崩壊に繋がっている。 ●必要な対応 : 男女共同参画と子育て支援 ○男女がともに助け合い、互いの能力や個性を認め合うことで、仕事・生活あらゆる分野でいきいきと活動できる社会をめざし、早朝・ 延長保育や低年齢児保育の実施、放課後児童クラブの拡充などにより子育て支援の充実を図る。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 ○早朝・延長保育の実施 ○保育所・幼稚園一体化施設運営内容 ○放課後児童クラブの充実 ○低年齢児保育の実施 の充実 ○男女共同参画の推進 ○子育て短期支援の実施 ○保育所民営化による保育内容の充実 ○一時預かり事業の充実 ○ファミリーサポートセンターの運営 2020 年 KPI (成果目標) 28 年度以降(5年後まで) ○家事従事時間の男女格差(女性過多の改善) 1時間以内 - 17 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (ア)中山間地域等における「小さな拠点」(多世代交流・多機能型)の形成 に、地域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (ア)社会的孤立者の日中の居場所・社会参加や就労支援の拠点整備 に、地域と地域を連携する (4)-(ア) 誰一人置き去りにしないまちづくりの推進(社会的孤立者のための居場所づくり) ●現在の課題 ○家庭、職場、地域、福祉施設等に居場所がなく、社会的孤立しているケースが多くなっている。 ○社会的孤立と生活困窮は双方が双方の原因となっており、生活困窮者自立支援の制度化により就労や制度活用等の対応が始まるが、直ぐに制 度に繋がらない社会的孤立者に対応するための居場所や活動支援をする拠点が必要である。 ●必要な対応 : 社会的孤立者等の居場所及び就労支援拠点整備 ○旧保育施設を整備し、就労困難者、経済的困窮者・生活保護受給者等の社会的孤立者の活動拠点(日中活動・社会参加・就労支援)と して活用するとともに、居場所機能や地域との交流により、仲間作りや多世代交流を進める。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 ○地域要望の確認 ○旧保育施設の整備 ○地域及び多世代交流の推進 ○旧保育施設の整備準備 ○施設利用開始 ○社会的孤立者の解消に向け既存制度を ○利用者の想定 ○施設での生活困窮者制度・若者サポ 下支えする地域共助のための基盤整備 ートステーションによる就労支援 2020 年 KPI (成果目標) 28 年度以降(5年後まで) ○社会的居場所の整備 1 か所 ○社会的居場所の月間延べ利用者数 60 人 - 18 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (ア)中山間地域等における「小さな拠点」(多世代交流・多機能型)の形成 に、地域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (イ)公共交通空白地の解消に向けた新たな輸送システムの構築 に、地域と地域を連携する (4)-(イ) グリーン・ウエルネス新公共交通体系の実現と地域包括ケアの推進 ●現在の課題 ○鉄道を基軸とした地域の活性化に結びつくための域内(市内)と域外(都市部)とをつなぐ公共交通ネットワークの構築が求められている。 ○交通弱者である高齢者が増加する中、買物難民、通院難民対策としての公共交通空白地の解消が求められている。 ○少ない需要(利用)の中、住民ニーズに応えつつ、持続可能な公共交通の維持を図ることが求められている。 ○高齢者が起因する交通事故が増加しており、マイカーの運転免許を安心して返納するための受け皿となる便利な公共交通が求められている。 ●必要な対応 : 鉄道・バス・タクシーによる新たな公共交通体系の構築 ○ICTの活用により公共交通(鉄道・バス・タクシー)のネットワーク化を図りながら観光活性化と地域包括ケアの推進を図る。 ○既に京丹後市の“強み”である「上限200円バス」「高齢者上限200円レール」などの取組をさらに発展させ、低額で使いやすい 過疎地域での公共交通モデルを推進させる。 ○EVタクシーの導入・積極普及を図るとともに、「モノ+サービス」の輸送と料金の自由化(特に低料金可能化)について総合的に運 用が可能となる運行モデルを全国に先駆けて開始する。また、「通達」の御発令に向け国土交通省と協議を行い成案を得る。 ○過疎地域の末端まで、住民が生きがいを持って暮らすことができ、かつ観光活性化につながるよう新たな運行サービスを開始する。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○EVタクシー導入の調査研究 ○EVタクシーの運行支援 ○ICT活用の調査研究 ○買い物代行、見守り代行等の新たな 民間会社の経営により達成) ○充電施設の整備 公共サービスの提供開始 - 19 - ○鉄道経営の黒字化実現(上下分離による ○公共交通空白地の解消 ○国土交通省との調整 ○ICTの活用によるネットワーク化 ○鉄道活性化事業 2020 年 KPI ○公共交通(鉄道・バス等)の利用者数 (成果目標) 77 万人(平成 25 年度実績)⇒ 80 万人 - 20 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (ア)中山間地域等における「小さな拠点」(多世代交流・多機能型)の形成 に、地域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るととも (ウ)生涯現役で活躍する健康長寿社会の形成 に、地域と地域を連携する (4)-(ウ) 大長寿を享受できる健康づくりの推進 ●現在の課題 ○高齢者が認知症や要介護状態になっても住み慣れた地域で自立した生活ができるよう、介護、医療、生活支援、介護予防の充実が必要である。 ○要介護認定者及び認知症高齢者が増加しているため、地域包括ケア体制の構築が必要である。 ○百歳長寿者が多い本市の特徴を活かし、生涯現役健康大長寿のまちづくりを進めるため、調査・分析などを行い高齢者福祉施策に反映すること が必要である。 ●必要な対応 : 生涯現役健康大長寿のまちづくり ○高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送れるよう、保健、医療、介護、地域住民等の連携による地域包括ケアの構築を図 り、市民が生涯にわたり健康で元気な生活を送れるよう「生涯現役健康大長寿のまちづくり」を目指す。 ○京都府立医科大学が中心となって取り組む研究事業に協力し、研究推進によって健康寿命の延伸を図るなど地域包括ケアの推進を図る。 ○健康増進のための体操の普及活動(意識の醸成、「全国ご当地体操サミット」の開催等)に取り組む。 ○新たなデマンド型バス、EVタクシー等の導入により買い物難民の一層の解消、外出困難地域等への生活必需品の配送、見守り代行等 事業モデルの推進を図る。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 27 年度 ○健康大長寿のさとづくりフォー ○健康楽歩里ポイント事業、ウォーキン 取組内容 ラム、シンポジウム グコース案内看板整備事業 ○地域医療体制の整備 ○全国ご当地体操サミットの開催 ○特定健康診査の推進 ○健康づくり推進員活動 - 21 - 28 年度以降(5年後まで) ○百歳健康長寿の秘けつ集作成 ○百寿者調査の実施 ○EVタクシー等の導入 ○長寿・地域疫学研究講座 2020 年 KPI (成果目標) ○肥満者の割合 17.1%(平成23年度実績)⇒ 16% ○75歳以上人口に占める要介護認定者の割合 22.6%(平成25年度実績) ⇒ 23.7% - 22 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (イ)地方都市における経済・生活圏の形成 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (エ)再生可能エネルギーの地域全面展開と地産地消 域と地域を連携する (4)-(エ) 再生可能エネルギーの地域全面展開と地産地消 ●現在の課題 ○再生可能エネルギーの地域産出を通じて、自立的・持続的な成長を実現する必要がある。 ○新エネルギーの有効活用と需要側の開拓を通じて、未来志向で安全なくらしに貢献するエネルギー利用を探る必要がある。 ○災害時、停電時等に有効活用できるよう、太陽光発電と蓄電池を中核的避難施設に整備する必要がある。 ○再生可能エネルギーを活用した災害に強いまちづくりを推進する必要がある。 ○利便性や効率の高い未来型エネルギー源とされる水素等の活用を需要と供給の両面で探る必要がある。 ○生ごみや廃食用油、下水汚泥、木質バイオマス等の地域の未利用資源の有効活用をより一層進める必要がある。 ●必要な対応 : 再生可能エネルギーによる充電システムの構築 ○バイオマスや太陽光発電等の再生可能エネルギー生産の地域全面展開の取り組みを進め、今後、地域の活性化・地域分散型エネルギー 源として、地域生産の再生可能エネルギーによる充電システムを広く構築する。 ○地産地消クリーンエネルギーを活用した公共交通システムによる観光拠点移動の快適化、周遊観光を促進し、体験型観光を含めた観光 の活性化を図る。 ○環境と経済が両立した将来世代の理想的な地域モデルとなる、環境調和社会の創造(スマートコミュニティ)の構築を図る。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 ○EV 等充電器の整備 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○充電施設の PV・蓄電池併設型スマー ○地域エネルギー実施主体の構成 - 23 - ○市民太陽光発電所サテライト トステーション化の実施 ○地域製・自家製再生可能エネルギー電気 施設の整備 ○分散型地域エネルギー事業の実効可 の集約及び地域内活用の実践 ○家庭生ごみのバイオガス発電 能性調査の実施 〇地域エネルギーの創出・活用に係る普及 資源利用等地域バイオマスの ○再生可能エネルギー導入促進支援 施策の実施 資源活用の推進 ○家庭生ごみのバイオガス発電資源利 用等の拡大 ○下水汚泥等の地域バイオマスの資源 活用の推進 2020 年 KPI (成果目標) ○再生可能エネルギー市内消費電力占有率 0%(平成25年度実績)⇒ 10% ○生ごみ分別資源化の対象世帯数 200世帯(平成25年度実績) ⇒ 全世帯 - 24 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (イ)地方都市における経済・生活圏の形成 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (オ)都市機能構想による軸・ゾーン・拠点の形成 域と地域を連携する (4)-(オ) 都市機能構想による都市拠点と地域拠点の均衡ある発展 ●現在の課題 ○都市機能を集積し、若者に魅力のある中心市街地エリアの形成を進める必要がある。 ○広域・地域連携軸、市街地・森林・田園・海浜ゾーン、都市・地域拠点の形成により、地域特性に応じた機能別のまちづくりが必要である。 ○都市拠点、地域拠点のネットワークを形成し、市域全体の均衡ある発展を目指す必要がある。 ●必要な対応 : 都市機能構想を実現し、物流・交流を活性化 ○都市機能構想に基づく広域連携軸、地域連携軸、市街地ゾーン、森林ゾーン、田園ゾーン、海浜ゾーン、都市拠点、地域拠点といった 都市機能を用途別に集積し、便利でにぎわいと活力のある都市づくりを進める。 ○山陰近畿自動車道等の広域交通網や北近畿タンゴ鉄道等の都市基盤を活かし、京阪神及び中京圏等の大都市との物流や交流の促進を図 るとともに、地域産業、既存商店街の活性化、適正な土地利用の規制と誘導により、災害に強く安心な街づくりをめざす。 ○公共交通モデルの推進により、都市拠点と地域拠点を結ぶ交通ネットワークを構築する。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 ○新たな都市計画区域の周知 取組内容 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○京丹後市都市計画マスタープランの ○都市機能の集積化と公共交通ネットワー 策定 ク形成を推進 ○用途地域指定の検討 2020 年 KPI ○幹線街路の整備率 37.2%(平成 26 年度実績)⇒ 54.5% (成果目標) ○都市公園の供用面積 22.4ha(平成 26 年度実績)⇒ 29.0ha - 25 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (エ)人口減少等を踏まえた既存ストックのマネジメント強化 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (カ)空き家対策と既存ストックのマネジメント強化 域と地域を連携する (4)-(カ) 空き家対策とストックマネジメント ●現在の課題 ○倒壊寸前の老朽化した空き家の危険性・対策が問題視されている。 ○所有者不明の空き家が増加し、所有者の特定、有効活用への意思確認が困難になってきている。 ○空き家の滞在体験施設への有効活用、中古住宅としての販売、維持管理者の確保などの対策が必要である。 ○空家等対策計画を作成し、特定空家等の解体撤去や空き屋及びその跡地の有効活用を検討する必要がある。 ○公共施設の老朽化に伴うストックマネジメントを強化し、インフラの長寿命化を図る必要がある。 ○個別公共施設の点検・診断・修繕までのメンテナンスサイクルを確立し、トータルコスト縮減を図る必要がある。 ●必要な対応 : 空き家対策と公共施設のストックマネジメント ○「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、「空家等対策計画」を作成し、倒壊寸前の特定空家の解体撤去の方針を検討すると ともに、有効活用が可能な空き家については、改修等による中古住宅としての有効活用を検討する。また、公共施設の老朽化対策とし て「公共施設等総合管理計画」、「京丹後市公営住宅ストック総合活用計画」及び「京丹後市公営住宅等長寿命化計画」に基づき、適切 な維持管理に努めるとともに、「京丹後市建築物耐震改修促進計画」に基づく安心安全な住環境の整備促進を図る。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○空家等対策の推進に関する ○定住空き家情報バンクの推進 ○公共施設等総合管理計画の推進 特別措置法に基づく対応 ○空き家改修補助金 ○市営住宅の建替の推進 ○中古住宅の流通促進 ○市営住宅の長寿命化計画の推進 ○民間賃貸住宅の空き家を市営住宅として - 26 - ○用途廃止予定の市営住宅の ○市営住宅建替(統合)計画の策定 利活用検討 ○建築物耐震改修促進計画の見直し ○移住促進事業 2020 年 KPI (成果目標) ○市営住宅の最低居住面積水準達成率 46%(平成 26 年度) ⇒ 90% ○木造住宅の耐震化率 60%(平成 26 年度) ⇒ 69% ○転入世帯 25 世帯増 - 27 - 活用を検討 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (オ)地域連携による経済・生活圏の形成 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (キ)広域連携による経済の活性化 域と地域を連携する (4)-(キ) 広域連携による共通課題の解消 ●現在の課題 ○高速道路網が整備される北近畿新時代に向け、近隣市町との共通課題の解消等広域での一体的な取り組みが必要である。 ○広域的課題に対して、他市町と情報交換及び共通する諸課題の解決を図るため、相互に連携を図る必要がある。 ○市域を越えた生活圏で「漁業のまち」、「工業のまち」、「住宅のまち(ベットタウン)」など地域の強みを活かした役割分担により、北近畿全体が発 展できる、新たな枠組みの形成が必要である。 ●必要な対応 : 北近畿の発展に向けた広域連携 ○山陰近畿自動車道(鳥取豊岡宮津自動車道)や京都縦貫自動車道といった高速道路の整備が進められており、交通アクセスの飛躍的な 向上による北近畿新時代が到来する。これを契機に共通の課題をもつ自治体間での連携協力により、広域ネットワークを形成し、人と 経済・文化の交流による相互の発展、広域通勤圏の拡大による産業・地域の活性化など、活力あふれる拠点都市を目指す。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 ○丹後2市2町広域連携会議 27 年度 ○友好都市との連携 ○山陰海岸ジオパーク加盟団 (木津川市、尼崎市) 取組内容 28 年度以降(5年後まで) ○連携中枢都市圏及び海の京都観光圏に よる経済の活性化 体との連携(豊岡市、香美町、 ○中日本海交流会議構成団体との連携 (福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、伊根 新温泉町、鳥取市、岩美町) (豊岡市、宮津市、舞鶴市、小浜市、敦 町、与謝野町) 賀市) 2020 年 KPI(成果目標) ○海の京都観光圏市内滞在促進地区宿泊者数 20%増 - 28 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (カ)住民が地域防災の担い手となる環境の確保 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (ク)地域ぐるみによる消防・防災体制の充実 域と地域を連携する (4)-(ク) 消防団や自主防災組織の充実 ●現在の課題 ○大規模災害や大規模火災、国民保護法に対応した消防施設・消防車両・消防資機材の充実など消防力の充実強化を図る必要がある。 ○人口減少、高齢化が進むなか、消防団員の確保を進めるとともに、自主防災組織の結成を促進し、地域の防災力を高める必要がある。 ○災害対策基本法に基づく避難所の見直しと、防災備蓄品のさらなる整備が必要である。 ●必要な対応 : 災害に強いまちづくり ○市民が地域のなかで安心して暮らすことができるよう、災害に強いまちづくりを推進するとともに、市民の防火・防災意識の高揚を図 る。また、消防署と消防団が連携した効率的な消防力により、あらゆる災害が発生しても全市民が生き抜き、自助、共助、公助により 早期の復旧・復興が図れる体制づくりを目指す。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 取組内容 27 年度 28 年度以降(5年後まで) ○自主防災組織の育成 ○消防力の充実強化 ○災害に強い基盤づくり ○消防団員の確保 ○消防防災施設等の整備 ○消防団の充実 ○自主防災組織との訓練等連携 ○防災・減災体制の充実 ○救急体制の充実 2020 年 KPI (成果目標) ○自主防災組織を構成する行政区数 46 行政区増 ○災害時応援協定締結団体(他自治体含む) 7 団体増 - 29 - 国の政策パッケージ (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (キ)ふるさとづくりの推進 域と地域を連携する 京丹後市における政策の基本目標 施策 (4)時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地 (ケ)ふるさとづくりの推進 域と地域を連携する (4)-(ケ) 京丹後市ふるさと応援団、ふるさと応援大使制度の拡充 ●現在の課題 ○過疎化、高齢化の進展、若年層の流出に伴い、集落の維持が困難な状況にあり、ふるさとを再生する必要がある。 ○ふるさとを守り、つくり上げて行くための目標・基本方針・施策・行動計画の策定に地域自らが取り組む必要がある。 ○市外に住む本市出身者や本市に愛着のある方を対象とした「京丹後市ふるさと応援団、応援大使」制度を拡大していく必要がある。 ●必要な対応 : 地域の活性化と魅力あるまちづくり ○地域の健全な発展とコミュニティ活動の充実による、ふるさとづくりを進めるため、市民が自主的かつ主体的に行う自治活動を支援し、 市民と行政の協働・連携を図り、にぎわい創り推進員の設置等地域活性化に取り組むとともに、京丹後市ふるさと応援団、応援大使の 増加を図り、ふるさと京丹後のPR、団員相互の交流を通して、魅力あるまちづくりを目指す。 ●短期・中長期の工程表 緊急的取組 ○水と緑の里づくり支援員設置 取組内容 2020 年 KPI (成果目標) 27 年度 ○市民協働のまちづくり補助金 28 年度以降(5年後まで) ○まちづくり委員会の開催 ○市民力活性化推進プロジェク ○地域まちづくり計画策定補助金 ○ふるさと応援団交流会 ト補助金 ○地域にぎわい創り推進員の設置 ○ケーブルテレビを活用したふるさとづくり ○ふるさと応援団、大使の委嘱 ○小規模集落支援事業 ○ふるさと納税者への特産品PR ○京丹後花月の開催 ○コミュニティビジネス応援補助金 ○ふるさと応援団員数 100 人増 ○ふるさと応援寄付金 5,000 千円増 - 30 -