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第59期 中間事業報告書

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第59期 中間事業報告書
Anniversary
第59期 中間事業報告書
2005年4月1日∼2005年9月30日
100th Anniversary
コクヨは10月2日をもって、創業100周年を迎えました。
明治38(1905)年に大阪の片隅で産声を上げた大福帳の表紙店は、ゆっくりとしかし
着実に歩み続け、今では国内最大のオフィスサプライヤーへと成長を遂げたのです。
そして21世紀。変化する社会の中で、より良い商品をお届けするために、
コクヨはこれからも歩み続けます。次の100年に向かって、一歩ずつ。
「世の中の役に立つことをしていれば、必ず受け入れられる」
大福帳の表
紙の製造…。
こんな小さな
商いが、私た
ちコクヨの出
発点でした。
その値段は、
帳簿全体の値
段のわずか5%。利の薄い商売です。
しかし、コクヨの創業者・黒田
善太郎は、「どんな仕事でも人の
役に立つことをしていれば、必ず
受け入れられる」という信念を持
っていました。小さな仕事にこつ
こつと打ち込むことで善太郎は次
第に力を
付け、創
業3年目に
は和式帳
簿全体を
作れるよ
うになります。
時代は大正へ。西欧化が次第に
進む中、善太郎はあるニーズの芽
を発見します。洋式帳簿です。ヨ
ーロッパ発祥の複式簿記が徐々に
浸透するにつれ、洋式帳簿の需要
が拡大していたのです。
善太郎は大正2(1913)年、世に
さきがけて洋式帳簿の製造に取り
創業期【明治38(1905)∼大正12(1923)】
明治38(1905)
明治41(1908)
大正 2(1913)
大正 3(1914)
「黒田表紙店」を大阪市西区南堀江で開業
和帳の製造を開始
洋式帳簿の製造を開始
店名を「黒田国光堂」と改称
便箋、伝票の製造を開始
大正 6(1917) 商標を「国誉」と定める
大正 9(1920) 和帳表紙・人名簿・通帳の製造開始
大正12(1923) 関東大震災を機にして東京以北へ販売網を拡大
1
掛かりました。そして、時代の追
い風が吹きます。大正6(1917)年、
政府が複式簿記の普及推進を始め
たのです。洋式帳簿への需要は一
気に拡大し、コクヨは急成長。自
社工場を建設、洋式帳簿を一貫生
産できるようになりました。「国
誉(コクヨ)」というブランド名が
初めて使われたのも、この年のこ
とでした。
成長期【大正13(1924)∼昭和34(1959)】
昭和 5(1930)
昭和 7(1932)
昭和11(1936)
昭和13(1938)
昭和24(1949)
バインダーの製造を開始
色紙付書翰箋の発表
旧本社・今里工場を新築
「合名会社黒田国光堂」に組織変更
「株式会社黒田国光堂」に組織変更し、
黒田善太郎が社長に就任
昭和25(1950) コクヨ専門代理店が誕生
昭和31(1956) フラットファイルを発売
昭和32(1957) 専門代理店組織「全国コクヨ専門店会」が発足
■社会に貢献し続ける企業であるために
株主の皆さま方には、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
当社はこのたび、創業100周年を迎えることができました。これもひと
えに皆さまのお力添えの賜物と、深謝申し上げる次第です。
中期経営計画「NEXT100∼No.1企業の集合体へ」の達成に向け、今後と
もさらなる発展に尽力してまいりますので、株主の皆さま方におかれまし
ては益々のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
急成長、海外進出・・・。しかし敗戦で全てを失う
勢いに乗った善太郎は「良品廉
価」を合言葉に、全国に販売網を
拡大していきます。しかし、既存
の文具問屋などが強い関東では、
思うように拡販が進みませんでし
た。
そんな大正12(1923)年、関東
大震災が東京を襲います。東京の
紙製品メーカーが生産不能に陥る
中、コクヨなど関西メーカーへの
注文が殺到したのです。中には法
外な値段をふっかける業者もいま
した。しかし善太郎は「人の弱み
に付け込むようなことは、決して
してはならない」と全社員に厳命
します。コクヨはかえって安い価
格で良い製品を東京に出荷、東京
の問屋から絶大な信頼を得たので
す。昭和11(1936)年には旧本社
工場も完成し、事務用品のトップ
発展期【昭和35(1960)∼平成13(2001)】
昭和35(1960) 黒田善太郎社長が会長に、
黒田日章之助副社長が社長に就任
ファイリングキャビネットを発売
昭和36(1961) 社名を「コクヨ株式会社」に変更
紙製品を生産する八尾工場を稼動
昭和37(1962) 日本事務用品工業(株)
(現 コクヨ事務用品工業(株))を設立
昭和38(1963) アルバムを発売
昭和39(1964) 売上高100億円を達成
昭和40(1965) スチールデスクを発売
メーカーへと発展します。
しかし、先の見えない不況が日
本を襲い、時代は戦争へと走り出
します。需要・原料不足を打破す
るため、コクヨは生き残りをかけ
て海外市場に打って出ました。
昭和14(1939)年にジャワ、昭
和16(1941)年には満州に進出。
統制下の原料不足に苦しみなが
ら、現地での拡販に取り組みます。
現・会長の黒田曉
障之助も、満州で
働いた1人でした。しかし昭和20
(1945)年、日本敗戦。コクヨは海
外での全てを失ったのです。
昭和41(1966) オフィスチェアを発売
昭和43(1968) コクヨ販売店組織
「コクヨジュリーメンバーズ」発足
昭和44(1969) 本社新社屋完成
昭和46(1971) スチールデスクを生産する柏原工場を稼動
東京・大阪証券取引所第二部に上場
昭和47(1972) 東京・大阪証券取引所第一部に上場
昭和48(1973) 売上高500億円を達成
昭和50(1975) キャンパスノートを発売
昭和53(1978) 大阪ショールーム完成
昭和54(1979) 東京品川社屋完成
売上高1,000億円を達成
2
100th Anniversary
破竹の復興、オフィス用品のトップメーカーへ
戦後、物不足や原料統制に苦し
みながら、コクヨは空襲で失った
流通販売網の建て直しに全力を挙
げました。幸運にも、大阪の本社
と工場だけは、罹災を免れていた
のです。
そして日本の独立回復まであと
1年となった昭和25(1950)年、コ
クヨは再び幸運に見舞われます。
「シャウプ勧告」による「青色申
告」の導入です。小企業や商店が
一斉に帳簿などを求め始め、その
需要がコクヨに集中したのです。
コクヨはたちまち業績を回復。創
業50周年を迎えた昭和29(1954)
年には戦前の実績をはるかに超
え、紙製品業界トップの地位を確
かなものとしました。
昭和35(1960)年、コクヨは転
機を迎えます。スチールキャビネ
ットの製造開始により、ファニチ
ャー分野へと進出したのです。業
界では驚きをもって迎えられまし
63(1988)年には売上高2,000億円
を達成します。コクヨ製品は日本
の隅々にまで普及。さらに、平成
3(1991)年には2,000億円達成から
わずか3年で、売上高を3,000億円
の大台に乗せました。しかしこの
年、環境の激変がコクヨを襲いま
す。バブル経済崩壊です。
たが、コクヨにとってこれはごく
自然なことでした。紙製品が売れ
れば、それを収納する箱が要るか
らです。
この計画を立案したのは、善太
郎の長男で現会長の黒田曉
障之助で
した。そしてこの年、善太郎が会
長に退き、曉
障之助が新社長に就任。
コクヨは新たな拡大期へと突入し
ます。
東証、大証への上場、ベストセ
ラー「キャンパスノート」の発売
など、コクヨは日本経済の成長と
ともにそのビジネスを拡大。昭和
昭和57(1982) 東京ショールーム完成
昭和60(1985) 黒田日章之助社長が会長に、
黒田靖之助副社長が社長に就任
昭和61(1986) 建材を生産する岡山工場を稼動
昭和63(1988) 名古屋証券取引所第一部に上場
売上高2,000億円を達成
平成 1(1989) 黒田章裕副社長が社長に就任
平成 3(1991) 売上高3,000億円を達成
平成 5(1993) スチールデスクを生産する三重工場を稼動
平成 6(1994) 建材を生産する芝山工場を稼動
平成 8(1996) KOKUYO−IK(THAILAND)CO.,LTD.を設立
平成 9(1997) KOKUYO(MALAYSIA)SDN.BHD.を設立
3
平成10(1998) KOKUYO U.S.A.,INC.を設立
平成11(1999) KOKUYO EUROPE GmbHを設立
(株)コクヨロジテムを設立
ユニバーサルデザイン商品を発売
平成12(2000) ISO14001全社統合認証取得
コクヨオフィスシステム(株)を設立
コクヨビジネスサービス(株)を設立
KOKUYO INTERNATIONAL(MALAYSIA)SDN.BHD.を設立
平成13(2001) (株)カウネットがオフィス用品通販事業をスタート
中期経営計画
変革のとき、さらなる進化を
バブル経済崩壊後の長引くデフ
レは、コクヨにも多大な影響を及
ぼしました。価格低下や企業の設
備投資意欲減退の波をもろに被っ
たのです。また、コクヨ自身にも、
高コスト体質や事業スピード低下
など、長年の成長の歪みがあった
ことも否めません。早急な改善が
必要でした。
そこで平成14(2002)年度より
実施されたのが、「構造改革プラ
ン」です。経費削減、海外調達の
拡大、カンパニー制導入などを盛
り込んだこの計画は、身を
切るような痛みを伴い、利
益もいったんは落ち込みま
した。
しかし、その後は順調に
収益は回復し、平成15年、
16年と2期連続で増収増益を
達成することができました。
さらにこの年には、カンパ
ニー制を発展させ、持株会
社制を導入。いまやコクヨは、市
場競争を勝ち抜ける筋肉質な企業
へと進化しました。
そして100周年を迎えた今年度
より、
コクヨは新たな中期経営計画
「NEXT100」に取り組んでいます。
平成19(2007)年度にROE8.0%を
目指すこの計画は、セキュリティ
事業など新規分野の拡大、中国市
場の開拓などを盛り込んだ意欲的
なものです。コクヨはこれからも、
No.1オフィスサプライヤーとして
歩み続けます。
コクヨグループは、平成18(2006)
年3月期を初年度とする3ヵ年の中
期経営計画「NEXT100∼No.1企業
の集合体へ∼」を策定しました。
各グループ会社が独自の強みを完
成させ、それぞれの市場・業界で
No.1 になることで、株主価値の向
上を目指します。
平成20
(2008)
年3月期目標
売上高
3,600億円
営業利益
平成18
(2006)
年
3月期
平成14(2002) 「構造改革プラン」スタート
KOKUYO INTERNATIONAL(ASIA)
CO.,LTD.を設立
コクヨエンジニアリング&テクノロジー(株)
を設立
コクヨデザインアワードを開始
平成15(2003) 全国の総括店を「流通販社」に再編
国誉貿易(上海)有限公司を設立
カドケシを発売
カンパニー制を導入
8.0%
平成19
(2007)
年
3月期
平成20
(2008)
年
3月期
3,600億円
3,260億円
8.0%
5.7%
ROE
250億円
180億円
2.8%
140億円
売上高
ROE
ROE
3,020億円
営業利益
そして、第二の創業へ【平成14(2002)∼】
ROE
250億円
売上高
営業利益
売上高
営業利益
平成16(2004) コクヨS&T(株)、コクヨファニチャー(株)
、
コクヨストアクリエーション(株)、
コクヨインターナショナル(株)を設立し、
持株会社制へ移行
キャンパスノート誕生30周年
平成17(2005) 中期経営計画「NEXT100」スタート
創業100周年
コーポレートロゴを一新
4
営業の概要
経営成績
中計達成に向け順調なスタート
当中間期における当社グループの
連結売上高は、1,385億円(前年同
期比4.3%増)と堅調に推移しまし
た。利益面では、コストダウン・販
管費削減等により連結経常利益が63
億円(前年同期比33.7%増)と大幅
に伸びた反面、減損損失などの特別
損失の計上により、中間純利益は5
億円(前年同期比78.7%減)となり
ました。
ステーショナリー関連事業が、セ
キュリティ関連やオフィス通販の牽
paracuruno>(パラクルノ)」がグッ
ドデザイン賞金賞を受賞するなど、
高い評価を頂きました。
また、オフィス通販事業で、業界
4位の「フォーレスト株式会社」を
連結子会社化。さらに中国・上海に
「国誉商業(上海)有限公司」を設
立、6月から上海での通販事業に乗
り出しました。
通期業績としては、売上高3,020
億円、経常利益155億円、当期純利
益55億円を見込んでいます。
平成15(2003)年
9月中間期
平成16(2004)年
9月中間期
平成17(2005)年
9月中間期
平成16(2004)年
3月期
平成17(2005)年
3月期
連結売上高(百万円)
126,862
132,854
138,556
273,462
283,518
連結営業利益(百万円)
2,289
4,332
4,830
8,865
12,158
連結経常利益(百万円)
2,847
4,731
6,325
8,875
12,573
連結中間(当期)純利益(百万円)
402
2,563
546
1,949
5,206
1株当たり中間(当期)純利益(円)
3.28
20.87
4.51
15.38
41.88
1株当たり中間(年間)配当額(円)
7.5
7.5
7.5
15.0
18.5
平成15
(2003)年
9月中間期
平成16
(2004)年
9月中間期
126,862
132,854
(百万円)
150,000
平成17
(2005)年
9月中間期
138,556
平成15
(2003)年
9月中間期
(百万円)
5,000
100,000
2,500
50,000
1,000
10,000
5,000
500
2,289
4,332
4,830
0
平成16
(2004)年
9月中間期
平成17
(2005)年
9月中間期
6,325
4,731
2,847
利
益
連
結売
上 連営
高 結業
利
益
連
結売
上 連営
高 結業
利
益
平成15
(2003)年
9月中間期
平成16
(2004)年
9月中間期
平成17
(2005)年
9月中間期
(円)
25
20.87
2,563
20
15
546
402
250
10
5
0
連
結売
上 連営
高 結業
5
引で売上、営業利益ともに好調。ファ
ニチャー関連事業も大型物件の一
巡、地方経済の低迷等の逆風が吹く
中で、増収増益を確保できました。
店舗関連事業は、売上は伸びるも価
格競争で営業利益が減少しました。
当社グループでは現在、中期経営
計画「Next100」に取り組んでいま
す。そこで、中計達成のために、顧
客起点での新製品開発に尽力。その
結果、表裏どちら側からもページを
開きやすい「キャンパスノート<
7.5
7.5
7.5
4.51
3.28
0
連
結経 連
常
利 結純
益 中利
間益
連
結経 連
常
利 結純
益 中利
間益
連
結経 連
常
利 結純
益 中利
間益
1 株中
当間
た純
り利
益
1 株中
当間
た配
り当
額
1 株中
当間
た純
り利
益
1 株中
当間
た配
り当
額
1 株中
当間
た純
り利
益
1 株中
当間
た配
り当
額
ステーショナリー関連事業
セキュリティやオフィス通販が好調
ステーショナリー関連事業は、
売上高が723億円(前年同期比
5.6%増)、営業利益が31億円(前
年同期比22.6%増)と増収増益に
なりました。売上増に加え、コス
トダウンの推進等により、大幅な
利益増となりました。
当中間期にも、ステーショナリ
ー業界は厳しい事業環境が続きま
したが、セキュリティ商品需要や
オフィス通販需要などには明るい
兆しが見え始めました。
このような状況のもと、当社グ
ループでは、ワークシーンに合わ
せた情報漏洩防止ツールやファイ
リングコンサルティングなどのセ
キュリティソリューション提案に
注力。オフィス用品通販事業では、
オリジナル商品の拡充やオフィス
家具・インテリア商品の強化など
に努めました。
新発想のテープのり
「ドットライナー」を発売
コクヨグループのコクヨS&T(株)は6月に、のりが「ドッ
ト」=(点)で紙に粘着する日本初のテープのり「ドットラ
イナー」を発売しました。
テープのりは、塗布面がきれいで、手も汚れないという
長所の一方、塗りムラや切れの悪さという弱点も抱えてい
ました。
ドットライナーは、新開発ののりと独自の先端部加工に
より、のりを「ドット=
(点)
」に塗布することに
成功。塗りムラをなくし
つつ、のりの切れを良く
しました。シリコン製ロ
ーラー式ヘッドの採用で、
軽く引くだけで簡単に塗
れます。
平成15
平成16
平成17
(2003)年 (2004)年 (2005)年
9月中間期 9月中間期 9月中間期
(百万円)
100,000
80,000
64,707
68,520
72,391
60,000
4,000
2,000
2,587
3,172
1,681
0
売上高
売上高
売上高
営業利益
営業利益
営業利益
売上高構成比率(平成17年9月中間期)
52%
「マイカウネット」を開始
コクヨグループでオフィス向けカタログ通販「カウネッ
ト」を展開する(株)カウネットは、ステーショナリーの
個人向けインターネット通販サービス「マイカウネット」
(http://www.mykaunet.com)を5月に開始しました。
「マイカウネット」は、
文房具や飲料、生活用品、
書籍、OA用品までのおよ
そ19,000アイテムを扱う便
利な通販サイト。著名ホテ
ルとの提携による洋菓子の
ギフトサービスなど、日々
の暮らしを楽しくする多彩
な品を取り揃えています。
24時間注文を受け付け、翌
日にはご自宅までお届けし
ます。
6
営業の概要
ファニチャー関連事業
「鍵管理BOX」を発売
9アイテムがグッドデザイン賞受賞
ファニチャー関連事業は、売上高が
558億円(前年同期比1.1%増)、営業利
益が15億円(前年同期比9.7%増)の2
期連続の増収増益でした。
当中間期は、景気回復に伴う企業の
移転や既存ビルのリニューアル、セキ
ュリティ強化などの需要が増えた一
方、価格競争は激しさを増し、地方経
済の立ち直りも遅れ気味でした。
そのような中、当社グループでは、
オフィスの機能やワークスタイルごと
に最適なセキュリティを提案する「セ
キュアワークスペース」を積極推進し
ました。また、デザイン性の高い新商
品を投入し、うち9商品がグッドデザ
イン賞を受賞しました。官公庁分野で
も地元密着型営業で、市町村合併に伴
う庁舎移転コンサルティング提案を進
めました。
平成15
平成16
平成17
(2003)年 (2004)年 (2005)年
9月中間期 9月中間期 9月中間期
(百万円)
100,000
80,000
60,000
53,358
55,206
55,827
40,000
2,000
369
1,391
1,526
0
売上高
売上高
売上高
営業利益
営業利益
営業利益
売上高構成比率(平成17年9月中間期)
40%
店舗関連事業
「バックヤードソリューション事業」をスタート
店舗関連事業の売上高は103億円
(前年同期比13.3%増)に伸びました
が、競争環境の激化による総利益率
の低下などにより、営業利益は1億円
(前年同期比62.5%減)になりました。
当中間期は量販店やコンビニエン
スストアの新規出店ペースが緩やか
で、厳しい事業環境となりました。
当社グループでは店舗什器の積極
営業を展開。店舗関連通販「STORE
GOODS(ストアグッズ)」の売上拡大
に努める一方、バックヤードに関す
るアウトソーシングを請負う「バック
7
ヤードソリューション事業」を始めま
平成15
平成16
平成17
した。
(2003)年 (2004)年 (2005)年
9月中間期 9月中間期 9月中間期
(百万円)
10,000
8,797
9,127
10,337
8,000
6,000
4,000
2,000
238
0
352
132
売上高
売上高
売上高
営業利益
営業利益
営業利益
売上高構成比率(平成17年9月中間期)
8%
コクヨグループのコクヨ
ファニチャー(株)は、オフ
ィスの鍵を安全に一元管理
できる「鍵管理BOX(ボッ
クス)
」を発売しました。
個人情報保護法の施行に
伴い、オフィスの入退室や
文書・記録メディアの管理
が企業の重要な課題となっ
ています。オフィスのセキ
ュリティー対策は、鍵管理
のルールを定め、運用して
いくことが重要です。
「鍵管理BOX」は、鍵をつ
ないだキーホルダーを内蔵
した鍵穴に差し込んで保存
し、専用カードを持った人
のみ定められた範囲の鍵を
取り出せるというシステ
ム。ユニット1台で30本の
鍵を保管、出納履歴を
50,000件まで記録できます。
トピックス
中国でオフィス用品カタログ「Easybuy」事業をスタート
コクヨグループのコクヨインターナショナル(株)は中国で、オフィス用品のカタロ
グ通販事業「Easybuy(イージーバイ)
」を6月にスタートしました。
上海市に新会社「国誉商業(上海)有限公司」を設立。コクヨや現地メーカーの、文
房具から生活用品までの商品約4,000点を掲載した専用カタログ「Easybuy」を上海市内
の中小規模の事業所を中心に配布し、FAXと電話で注文を受け付けています。
今年度は、年間売上3億円が目標です。
オフィス通販大手
フォーレストを子会社化
コクヨ(株)はこのほど、オフィ
ス向けカタログ通販「フォレストウ
ェイ」を展開するフォーレスト株式
会社の株式の46.4%を取得、連結子
会社としました。グループで手掛け
ているオフィス用品のカタログ通販
事業を拡大するためです。
当社グループの通販会社「
(株)カ
ウネット」の事業基盤を共用し、物
流、調達、システム、人材等のバッ
クヤードの一層の効率化や顧客サー
ビスの向上などを図ります。
売上規模は、カウネットが318億
円(平成17(2005)年3月期)
、フォ
レストウェイが109億円(平成17
(2005)年2月期)です。
創業100周年記念式典開催
コクヨグループはこのほど、創業100周年の記念式典を大阪市の大阪城ホールで開
催しました。式典には総勢4,061人のグループ社員が集合。100年の歴史を築き上げた
諸先輩に感謝をささげるとともに、次の100年でのさらなる躍進を誓いました。
式典では黒田章裕社長が「面倒で厄介な仕事を誠心誠意行うという『カスの商売』
の精神を胸に、知恵と工夫と、リスクを恐れぬ果敢な行動で、新たなコクヨを創り
出していきましょう」とあいさつ。続いて、100周年を記念して刷新された、新しい
コーポレート・ロゴが発表されました。
8
中間連結財務諸表
中間連結貸借対照表
科目
(単位:百万円)
当中間期
前年中間期
前 期
平成17年9月30日現在 平成16年9月30日現在 平成17年3月31日現在
資産の部
I 流動資産
II 固定資産
1.有形固定資産
2.無形固定資産
3.投資その他の資産
中間連結損益計算書
科目
I 売上高
108,156
164,588
89,619
9,145
65,823
110,867
160,554
96,270
8,357
55,925
130,482
161,168
94,778
8,744
57,644
II 売上原価
売上総利益
III販売費及び一般管理費
当中間期
272,744
271,421
291,651
II 固定負債
54,537
32,128
53,077
31,681
71,996
32,271
負債合計
86,666
84,758
104,268
負債の部
I 流動負債
少数株主持分
414
339
資本合計
15,847
19,068
152,906
8,175
△488
△9,825
185,684
15,847
19,068
156,274
2,546
△484
△7,003
186,248
15,847
19,068
153,828
5,894
△577
△7,017
187,043
負債、少数株主持分及び資本合計
272,744
271,421
291,651
資本の部
I 資本金
II 資本剰余金
III利益剰余金
IV その他有価証券評価差額金
V 為替換算調整勘定
VI自己株式
132,854
87,166
45,687
41,355
283,518
187,007
96,510
84,352
4,830
2,917
1,422
4,332
1,825
1,426
12,158
2,903
2,489
6,325
100
4,041
4,731
――
――
12,573
406
857
2,384
2,437
△616
17
4,731
981
1,135
52
12,122
4,730
2,174
11
546
2,563
5,206
営業利益
当中間期には、株主還元の一つとして計28億円分の
自己株式の取得を行いました。その結果、自己株式の
保有高は、前年同期比28億円増の98億円となり、約
790万株の自己株式を保有しています。
9
V 営業外費用
経常利益
VI 特別利益
VII特別損失
税金等調整前中間(当期)純利益
法人税等調整額
少数株主利益
自己株式取得を推進
前 期
138,556
91,150
47,405
42,574
法人税、住民税及び事業税
394
少数株主持分
前年中間期
自 平成17年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日
至 平成17年9月30日 至 平成16年9月30日 至 平成17年3月31日
IV 営業外収益
資産合計
(単位:百万円)
中間(当期)純利益
経常利益が大幅増
当中間期には、連結経常利益が前年同期比33.7%増
の63億円と大幅な伸びを見せました。売上増や販管費
抑制により、営業利益が同11.5%増の48億円に増加し
たことに加え、受取配当金が同10億円増の12億円と大
きく伸びたことが主な要因です。
中間連結キャッシュ・フロー計算書
科目
当中間期
前年中間期
(単位:百万円)
前 期
自 平成17年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日
至 平成17年9月30日 至 平成16年9月30日 至 平成17年3月31日
中間連結剰余金計算書
科目
12,257
11,989
10,168
△5,809
△16,210
△20,778
III財務活動によるキャッシュ・フロー
△5,150
8,691
7,074
II 資本剰余金増加高
IV 現金及び現金同等物に係る換算差額
2
4,472
16,261
――
△2
VII連結子会社増加に伴う現金及び現金同等物の増加高
10
1,308
12,807
112
VIII現金及び現金同等物の中間期末(期末)残高
14,228
20,734
VI現金及び現金同等物の期首残高
△3,537
16,261
83
12,807
III資本剰余金減少高
19,066
1
1
―
19,066
1
1
―
IV 資本剰余金中間期末(期末)残高
19,068
19,068
19,068
持分法適用会社減少に伴う減少高
153,828
546
546
1,467
1,351
61
55
―
―
154,696
2,563
2,563
985
921
63
―
―
―
154,696
5,206
5,206
6,075
1,842
63
335
553
3,279
IV 利益剰余金中間期末(期末)残高
152,906
156,274
153,828
自己株式処分差益
利益剰余金の部
I 利益剰余金期首残高
II 利益剰余金増加高
中間(当期)純利益
配当金
役員賞与
連結子会社増加に伴う減少高
連結子会社除外に伴う減少高
当中間期には、コクヨ近畿販売(株)の倉庫売却に
伴う固定資産売却損13億円、当社八尾工場の建物取り
壊しなどに伴う固定資産除却損16億円、コクヨ東京販
売(株)市川倉庫などの減損損失10億円を特別損失と
して計上しました。その結果、特別損失は40億円とな
っています。
前 期
19,068
―
―
―
I 資本剰余金期首残高
III利益剰余金減少高
減損損失などを特別損失に計上
前年中間期
自 平成17年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日 自 平成16年4月 1 日
至 平成17年9月30日 至 平成16年9月30日 至 平成17年3月31日
資本剰余金の部
I 営業活動によるキャッシュ・フロー
II 投資活動によるキャッシュ・フロー
V 現金及び現金同等物の増減額
当中間期
(単位:百万円)
株主還元を積極化
当中間期には、配当金13億円(うち記念配当4億円)
や自己株式の購入に28億円支出するなど、株主還元に
積極的に取り組みました。
10
コクヨグループ一覧
コクヨ株式会社は、
平成16年10月に持株会社制に移行しました。
各事業会社は、
メーカー・販売会社・サービスに分かれ、
各会社が顧客起点に立脚した新しい成長戦略を実行しています。
コ ク ヨ 株 式 会 社
事 業 会 社
コクヨS&T(株)
株
取
締
役
会
コクヨファニチャー(株)
社
長
コクヨストアクリエーション(株)
コクヨビジネスサービス(株)
コクヨ東京販売(株)
コクヨ西関東販売(株)
主
(株)コクヨロジテム
総
監 査 役 会
会
コクヨエンジニアリング&テクノロジー(株)
コクヨオフィスシステム(株)
持株会社戦略スタッフ
コクヨインターナショナル(株)
コクヨ中部販売(株)
コクヨ近畿販売(株)
コクヨ中国販売(株)
コクヨ九州販売(株)
製 造
(株)カウネット
サービス
コーポレートR&D
(株)ネットコクヨ
11
流
通
主な事業会社の紹介
コクヨS&T(株)
社名の“S&T ”は、
“ソリューション”と“テクノロジー”という意味。ステーショナリー
やPC サプライ関連の製造・販売が主な事業です。ユニバーサルデザイン商品をいち
早く手掛けるなど、様々なライフスタイルのあり方を提案しています。
関 連 会 社
■ コクヨ北海道販売(株)
コクヨファニチャー(株)
オフィスファニチャーの製造・販売を手掛けています。使う人が快適に作業できるよう、
人間工学を重視。オフィスチェアー「AGATA」は、
ドイツの「iF デザイン賞」のプロダ
クトデザイン賞を受賞しました。
■ コクヨ東北販売(株)
■ コクヨ北関東販売(株)
(株)コクヨロジテム
全国の配送センターを拠点に、物流サービスを展開。コクヨ商品の流通網を活用し、
地域密着型デリバリーからグローバルな輸送までの総合ロジスティックサービスを提
供しています。
コクヨビジネスサービス(株)
給与計算や伝票処理などのアウトソーシングから人材派遣、人事コンサルティング、セ
キュリティ構築までの幅広いサービスを提供。オフィスにおけるさまざまな業務の効
率化、生産性向上、高付加価値化をトータルサポートします。
コクヨオフィスシステム(株)
オフィスを企業の戦略的資源ととらえる「Competitive Workplace(勝つためのオ
フィス)」を提唱。戦略立案から運用、評価までのトータルコンサルティングで、先進の
オフィス空間を提供します。
■ コクヨ西東京販売(株)
■ コクヨ北陸新潟販売(株)
■ コクヨ東海販売(株)
■ コクヨ山陽販売(株)
■ コクヨ沖縄販売(株)
カウネット(株)
FAX やインターネットを通じたオフィス用品通販事業を手掛けています。お客さまの
声をダイレクトに吸収してカタログの品揃えに反映。通販ならではのオリジナル商品
の開発にも取り組んでいます。
12
会社概要
会社概要
●
●
●
●
●
●
平成17年9月30日現在
創
業
資
本
金
従 業 員 数
上場証券取引所
事 業 内 容
事
業
所
本
社
営
業
拠
点
生
海
産
外
拠
拠
点
点
明治38(1905)年10月
158億円
(単体)194名 (連結)4,476名
東京・大阪・名古屋
持株会社
平成17年9月30日現在
代表取締役会長
代表取締役社長
専 務 取 締 役
取
〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
TEL(06)6976-1221(大代表)
東京(品川、霞が関)、横浜、さいたま、名古屋、
大阪、広島、福岡
三重、千葉、滋賀、鳥取
アメリカ、ドイツ、中国、タイ、マレーシア
本社・事業所・営業所
役員
締
役
常 任 監 査 役
監
査
役
黒 田 曉
障之助
黒 田 章 裕
黒 田 錦 吾
黒 田 康 裕
岡 村 礼 三
小 谷 洋 一
大久保 俊 文
上 田 義 一
司
尾 山竒
森 川 卓 也
川 田 文 郎
関 口 要 蔵
松 元 保 磨
播 磨 幸 夫
ホームページのご案内
■本社オフィス
〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
TEL.06-6976-1221(大代表)
■東京品川オフィス
〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
TEL.03-3450-5111(大代表)
コクヨショールーム
■東京ショールーム
〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
TEL.03-3474-6006(ショールームに関するお問合せ)
■大阪ショールーム
〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
TEL.06-6976-8200 (ショールームに関するお問合せ)
13
コクヨのホームページ(http://www.kokuyo.co.jp/)では、決算短
信や事業報告書などのIR情報のほか、プレスリリースや最新の
商品情報、創業100周年を記念した「コクヨ100年物語」などが
お読み頂けます。ぜひ一度お立ち寄り下さい。
株式の状況
株式情報
平成17年9月30日現在
● 発行済株式総数 …………………………………………128,742,463株
● 発行する株式総数 ………………………………………398,000,000株
● 名義書換及び株式数
当期の名義書換件数 ……………………………………………………557件
当期の名義書換株式数 ………………………………………6,264,787株
当期末現在株主数 …………………………………………………12,371名
所有者区分別株式分布状況
〈所有株数別〉
1,000株未満(5,168名)
1,199千株
0.92%
1,000株以上(5,801名)
10,611千株
8.24%
5,000株以上(712名)
4,661千株
3.62%
10,000株以上(497名)
9,990千株
7.76%
名
12,371
100,000株以上
(123名)
97,245千株
75.55%
大株主
50,000株以上(70名)
5,033千株
3.91%
発行済株式総数に対する
氏名又は名称
所有株式数(千株) 所有株式数の割合(%)
コクヨ(株)
コクヨ共栄会
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口)
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口)
(財)黒田緑化事業団
コクヨ共和会
(株)三井住友銀行
黒田耕司
黒田 曉
障 之助
全国共済農業協同組合連合会
計
7,908
7,322
6,683
5,869
3,403
3,240
2,650
2,629
2,498
2,439
44,643
6.14
5.69
5.19
4.56
2.64
2.52
2.06
2.04
1.94
1.89
34.68
〈所有者別〉
自己名義株式(1名)
7,908千株
6.14%
金融機関(81名)
34,569千株
26.85%
個人その他
(10,839名)
34,095千株
26.48%
128,742,463株
外国法人等(194名)
12,347千株
9.59%
証券会社(27名)
329千株
0.26%
その他の法人(1,229名)
39,491千株
30.68%
株式のご案内
決
算
期
3月31日
定 時 株 主 総 会
6月中
配当金受領株主確定日
利益配当金 3月31日
中間配当金 9月30日
基
定時株主総会 3月31日
その他必要ある時は、
あらかじめ公告して定めます。
(電話照会先)
(ホームページアドレス)
同
準
日
名 義 書 換 代 理 人
住友信託銀行株式会社
〒540-8639
大阪市中央区北浜4丁目5番33号
同 事 務 取 扱 場 所
住友信託銀行株式会社 証券代行部
〒540-8639
大阪市中央区北浜4丁目5番33号
公
取
告
次
の
方
住所変更等用紙のご請求 70120-175-417
その他のご照会
70120-176-417
http://www.sumitomotrust.co.jp/
STA/retail/service/daiko/index.html
所
住友信託銀行株式会社
全国各支店
法
日本経済新聞に掲載します。
ただし、貸借対照表及び損益計算書に係る
情報は、
http://www.kokuyo.co.jp/kessan/
において提供します。
上 場 証 券 取 引 所
東京・大阪・名古屋
( 郵 便 物 送 付 先 ) 〒183-8701
東京都府中市日鋼町1番10
住友信託銀行株式会社 証券代行部
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コクヨ株式会社は、10月2日の創業100周年を迎えるにあたり、事業
の多角化にあわせた新たなブランドイメージ創出へ向けて、
このほど新
しいコーポレートロゴを決定しました。
新しいコーポレートロゴは、
コクヨグループが新たに目指すブランドイメ
ージの「躍動感」がテーマです。軽快で柔らかな曲線を持った文字は、
「先進」
「独自」
「活気」を表現し、
さらに文字の連結は、
コクヨと顧客
とのさらなる「絆」、
コクヨグループ全体の強靭な「絆」を表現しています。
〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 TEL(06)6976-1221(大代表)
http://www.kokuyo.co.jp/
環境にやさしい大豆油インキにて
印刷しています。
古紙配合率100%再生紙を使用しています。
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