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インドネシア共和国産カットシート紙に係る 不当廉売関税の調査結果
資料4-1 インドネシア共和国産カットシート紙に係る 不当廉売関税の調査結果について 平 成 25 年 8 月 2 日 関税・外国為替等審議会 関税分科会特殊関税部会 財 務 省 関 税 局 インドネシア共和国産カットシート紙に係る 不当廉売関税の調査結果について Ⅰ.調査の経緯 平成24年 ・5 月 1 0 日 ・6 月 2 9 日 ・7 月 5 日 ・11月 ・12月~翌年3月 平成25年 ・4 月 1 2 日 ・5 月 1 0 日 ・6 月 2 6 日 国内製紙会社(注1)が不当廉売関税の課税申請 調査開始(告示) 利害関係者等へ当初質問状を送付 利害関係者等へ追加質問状を送付 現地調査 利害関係者に対し重要事実を通知 重要事実に対する反論期限 不当廉売関税を課さないことを決定 (告示、調査結果報告書公表) (注1)日本製紙株式会社、日本大昭和板紙株式会社(平成24年10月に日本製紙株式会社と合 併) 、王子製紙株式会社、王子特殊紙株式会社(平成24年10月に王子エフテックス株式 会社に社名変更) 、大王製紙株式会社、北越紀州製紙株式会社、三菱製紙株式会社、丸住製 紙株式会社(申請書掲載順) Ⅱ.調査結果の概要 1.調査対象貨物 カットシート紙 (A4サイズ等にカットされた非塗工の印刷・情報用紙であり、コピー用紙や上質 紙などが含まれる。 ) 2.調査対象貨物の供給国 インドネシア共和国 3.不当廉売された調査対象貨物の輸入の事実(以下「不当廉売の事実」という。 ) (1) 不当廉売関税は、我が国への輸出価格と正常価格(輸出国での国内販売価格 等)を比較して、輸出価格が正常価格より低い場合、これを不当廉売として、 その差額(不当廉売差額)について関税を賦課するもの。 -1- (2) インドネシアの供給者(APRIL、APP)の貨物に係る我が国への輸出 価格及び正常価格(インドネシア国内販売価格)について、取引データの精査 及び現地調査での証拠書類の確認等を行った結果、以下のとおり、我が国への 輸出価格は正常価格を上回っており、不当廉売の事実は認められなかった。 供給者 不当廉売差額率(注2) APRIL(Asia Pacific Resources International Holdings Limited) (注3) -4.03 % APP(Asia Pulp and Paper Co Ltd.) (注4) -4.99 % (注2)不当廉売差額(ダンピングマージン)率は、 〔正常価格(インドネシア国内販売価格)-輸出価格〕/輸出価格×100 (注3)輸出貨物の生産会社はAPRILグループのAKU。 (注4)輸出貨物の生産会社はAPPグループのIK、TK、PD。 4.国内産業に与える損害の事実 上記3(2)のとおり不当廉売の事実が認められなかったことから、不当廉売され た貨物の輸入が本邦の産業に与える実質的な損害等の事実は認められない。 Ⅲ.調査により得られた結論 以上のように、不当廉売の事実及び不当廉売された貨物の輸入が本邦の産業に与える 実質的な損害等の事実が認められなかったことから、不当廉売関税を課さないことが決 定された(本年6月26日付告示) 。 -2-