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Sensorless FOC for PMSM
Sensorless Field Oriented Control (FOC) for Permanent Magnet Synchronous Motors (PMSM) © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 1 マイクロチップのPMSM用FOCウェブ セミナーへ ようこそ。 このコースは、オリジナルは英語版ですが、ここでは、日本語に翻訳してお届け します。 1 Agenda O O Description of FOC for PMSM control Description of sensorless technique used for FOC algorithm © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 2 このセミナーの内容を紹介します。 まず最初に、永久磁石形同期モーター(PMSM)を対象としたフィールド オリエ ンティッド コントロール(FOC)について説明します。 ここでは、フィールド オリエンティッド コントロールの主なブロックについて説明 します。 次に、PMSMモーターにおいてFOC制御を可能にする位置推定法について解 説します。 2 Agenda ¾ Description of Field Oriented Control (FOC) for Permanent Magnet Synchronous Motors (PMSM) O Description of Sensorless technique used for FOC algorithm © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 3 始めに、永久磁石形同期モーターについて説明します。 ここでは、PMSMモーターの内部の電気図形を使用して、どのように動作する かを説明します。 さらに、フィールド オリエンティッド コントロールがどう働き、どのようにモーター 制御アプリケーションを高性能化するかについても説明します。 3 PMSM Applications O Air Conditioner (AC) compressors © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 4 PMSMモーターは次のようなアプリケーションで使用されます。 1. まず、空調制御用コンプレッサの効率向上を目的としたPMSMモーターが あります。コンプレッサの物理的条件によっては、モーターが油槽に入り位 置センサが使用できない場合がありますので、一般的には、コンプレッサに はセンサーレスのアルゴリズムが必要です。 2. PMSM motors are also becoming popular in Direct Drive washing machine due to their torque available at very low speeds. FOC enables better dynamic response in a washing machine without increasing the overall system cost. 3. Refrigerator compressors also require better efficiency and torque performance at low speeds. These requirements are covered by PMSM motors as well. 4. Pumps and Air Conditioner compressors in the automotive applications are also transitioning to PMSM motors due to they efficiency gains, increased life time compared to DC motors, and high torque at low speeds. 4 PMSM Applications O O Air Conditioner (AC) compressors Direct-drive washing machines © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 5 These are some applications where PMSM motors are used. 1. In order to boost the efficiency of air conditioning compressors, PMSM motors are used. Also, physical conditions of a compressor, where the motor is flooded in oil, position sensors are not allowed. Sensorless algorithms are required for compressors in general. 2. 2つめは、PMSMモーターを使用したダイレクトドライブの洗濯機です。普及 してきた理由としては、低速度で高トルクが可能になることで、FOCがシス テムのトータルコストを上げずに洗濯機に適したダイナミックレスポンスを可 能にします。 3. Refrigerator compressors also require better efficiency and torque performance at low speeds. These requirements are covered by PMSM motors as well. 4. Pumps and Air Conditioner compressors in the automotive applications are also transitioning to PMSM motors due to they efficiency gains, increased life time compared to DC motors, and high torque at low speeds. 5 PMSM Applications O O O Air Conditioner (AC) compressors Direct-drive washing machines Refrigerator compressors © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 6 These are some applications where PMSM motors are used. 1. In order to boost the efficiency of air conditioning compressors, PMSM motors are used. Also, physical conditions of a compressor, where the motor is flooded in oil, position sensors are not allowed. Sensorless algorithms are required for compressors in general. 2. PMSM motors are also becoming popular in Direct Drive washing machine due to their torque available at very low speeds. FOC enables better dynamic response in a washing machine without increasing the overall system cost. 3. 3つめは、冷蔵庫のコンプレッサで、高効率かつ低速度での高トルクが必要 とされます。これらの要求にも、PMSMモーターが対応します。 4. Pumps and Air Conditioner compressors in the automotive applications are also transitioning to PMSM motors due to they efficiency gains, increased life time compared to DC motors, and high torque at low speeds. 6 PMSM Applications O O O O Air Conditioner (AC) compressors Direct-drive washing machines Refrigerator compressors Automotive AC compressors © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 7 These are some applications where PMSM motors are used. 1. In order to boost the efficiency of air conditioning compressors, PMSM motors are used. Also, physical conditions of a compressor, where the motor is flooded in oil, position sensors are not allowed. Sensorless algorithms are required for compressors in general. 2. PMSM motors are also becoming popular in Direct Drive washing machine due to their torque available at very low speeds. FOC enables better dynamic response in a washing machine without increasing the overall system cost. 3. Refrigerator compressors also require better efficiency and torque performance at low speeds. These requirements are covered by PMSM motors as well. 4. 最後は、車載アプリケーションにおけるポンプや空調用コンプレッサです。 DCモーターと比較して効率が良く、寿命も長く、低速度で高トルクであるこ とから、PMSMモーターの需要が高まっています。 7 O O O O O O Advantages of Sensorless FOC High Efficiency No Position Sensor Required Improved Dynamic Response Reduced Torque Ripple Low Audible Noise Extended Speed Range Operation © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 8 次に、PMSMモーターのセンサーレスFOCによる利点を説明します。 フィールド オリエンティッド コントロールの最大のメリットは高効率であることで す。理由は、ロータとステータの磁束をモーターのトルク生成が最大になるよう 配置しているからです。このアルゴリズムでは、モーターの位置と速度を電流と 電圧から推定するため位置センサを必要としません。推定方法についてはこの あと説明します。 フィールド オリエンティッド コントロールは、制御信号の振幅と位相の両方を モーターにフィードバックして調整することで、ダイナミック レスポンスを改善し ます。直駆動の洗濯機などのアプリケーションではこの点が有効です。フィール ド オリエンティッド コントロールでは、ステータ磁界がロータ磁界の位置により 連続的に更新されます。連続的にロータを新しい位置へ引っ張ることで、ロータ は常に新たなベクタに磁化されるので、トルクのリップルが減少します。この FOCの特性は、低速が条件のアプリケーションで有効です。 フィールド オリエンティッド コントロールで正弦波を整流すると、6ステップ制御 などを使用して、他制御方式で発生する可聴雑音も削減できます。 FOCのもうひとつ特徴は、モーターの定格速度以上の速度を実現することです。 これはロータの磁界が弱くなったところでステータの巻線に電圧を加えることで 実現できます。その結果、ステータ磁界とロータ磁界によって生成された磁界 ベクタを増強させることになります。速度範囲は、磁界減衰か進相制御を行うこ とでかなり増加します。 8 PMSM Characteristics v ea eb ec ωt Back EMF shape of PMSM O O O O Brushless motor with sinusoidal Back EMF Synchronous AC motor BLAC PMSM © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 9 それでは、PMSMモーターに関して説明しましょう。 モーターとはどのようなモーターでしょうか。 PMSMモーターがあると仮定して、発電機として回転させてみましょう。他のモーターで回転さ せたり、手動で回転すると、モーターの巻線から計測データが取得できます。 この電圧は、BLDCモーターでは台形ですが、PMSMモーターでは正弦波となります。 永久磁石形同期モーターには、次の4つの名称があります。 1. 正弦波BEMFを持つブラシレスモーター 2. 同期ACモーター 3. BLACまたはブラシレスACモーター 4. PMSM、永久磁石形同期モーター、の4つです。 同期モーターは機械的速度と電気的速度間の関係が非同期モーターとは異なります。 同期モーターでは、供給電圧が機械的モーター速度と同じ周波数となります。 非同期モーターでは、最終の機械的速度は入力周波数とは異なり、入力周波数と機械的速度 の関係は、モーターに加わる機械的な負荷に依存します。 同期ACモーター(PMSM)の巻線分布は正弦波で、正弦波のBEMFを生成するAC誘導モー ターと似ています。 これに対し、同期DCモーター(またはBLDC)は同じ巻線分布ですが、台形のBEMFを生成しま す。 9 PMSM Operation S Stator Field S N N θ S S N S N Rotor Field N © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 10 PMSMモーターには2つの主要部品、永久磁石とステータ巻線があります。 次に、その動作について説明します。 まず、ステータ巻線が回転磁界を生成します。 永久磁石のロータは自身の磁界を持っていますので、ステータの磁界に合わ せようとします。 電気によって、常にロータより前に進む回転磁界がステータに生成され、ロータ の回転が維持されます。 ロータとステータの磁界の角度は、モーターによるトルク生成に重要な役割を 果たします。 簡略化するため単極のモーターを示します。この場合、磁界の回転ごとにモー ターシャフトも1回転することになります。 実際の大部分のモーターは多極ですので、その場合の機械的速度は入力周 波数と極数から求められます。 例えば、モーターが5極とすると、モーターシャフトの1回転ごとに5回、磁界が 回転します。 10 PMSM Operation S N S N θ Without FOC S N S N N Torque S BEMF (V) θ Current (I) © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM T = Fs*Rs*sinθ Slide 11 モーターが回転するには、ロータ磁界とステータ磁界に、ある角度が必要です。 2つの磁界が互いに90度でない場合は、BEMFと電流にオフセット角度が発生 します。 この位相オフセットがあると入力パワーに対するトルク生成が最大になりませ ん。 これはトルクとVs角度(θ)のグラフで分かるように、トルク生成はsinθに比例し ます。 制御ロジックがこの整流角度を90度に合わせられない場合、トルク生成は最大 にはなりません。 11 PMSM Operation S S N N 90° N With FOC S S S N Torque N BEMF (V) θ Current (I) © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM T = Fs*Rs*sinθ Slide 12 もしも、ロータ磁界角度の検出ができれば、ちょうど90度の回転磁界を生成す ることができます。 そして、整流角度を90度にすると、トルクを最大にできます。 12 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 13 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 13 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 14 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 14 PMSM Operation 90 ° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 15 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 15 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 16 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 16 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 17 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 17 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 18 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 18 PMSM Operation π/2 90 ° 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 19 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 19 PMSM Operation π/2 90° 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 20 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 20 PMSM Operation π/2 90 ° 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 21 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 21 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 22 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 22 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 23 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 23 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 24 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 24 PMSM Operation ° 90 π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 25 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 25 PMSM Operation 90° π/2 0 -π/2 © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 26 この図から、整流角度をロータより常に90度進めるにはどうするかがお判りい ただけると思います。 左側の図で、フィールド オリエンティッド コントロールによって、どのようにモー ターが回転するかを示しています。 電圧グラフは、出力電圧が正弦波になることを示しています。 右下の方では、ロータが-π(-180度)から+π(+180度)に変化することを表 しています。 26 PMSM with FOC O O O O Keep load 90° ahead of rotor position Knowledge of rotor position required at all times Better torque production No torque ripple © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. S S N N 90° S S N S N N Sensorless FOC for PMSM Slide 27 フィールド オリエンティッド コントロールを実現するには、ステータ磁界を常に ロータより90度前に保つようにします。 この実現には、常にロータ位置情報が必要です。 ホールセンサをロータ位置検出に使う方法では、60度ごとにしかロータ位置情 報が得られません。 フィールド オリエンティッド コントロールには、ロータ位置を検出あるいは推定 するための異なるアルゴリズムが必要です。 フィールド オリエンティッド コントロールによって得られる効果は、モーターが生 成するトルクの改善とリップルの低減となります。 27 Field Oriented Control (FOC) O O O 3-phase voltage to control the 3-phase currents vectors 3-phase time variant into a 2-axis time invariant Allows controlling 3-Phase Motors with conventional techniques as in a DC motor © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 28 FOCアルゴリズムでは3相ステータ電流を制御するため、3相電圧をベクタとし て生成します。 数学変換を使用して物理的な電流を回転ベクタに変換することによって、トルク と磁束の要素が時間的に不変になります。すると、DCモーターの場合の比例 積分制御(PI制御)のように、従来の技術による制御ができるといった利点が生 まれます。 ブラシDCモーターでは、構造上、ステータ磁束とロータ磁束が互いに90度を保 つようになっていますので、モーターは最大許容トルクを生成することになりま す。 FOCテクニックでは、モーター電流をDCモーターのような2軸のベクタに変換し ます。 このプロセスは、3相のモーター電流を計測することから開始されます。 実用的には、瞬時の3つの電流の和はゼロなので、3つの電流のうちの2つを計 測すれば、残りの一つも判ります。 2つの電流センサだけで済むということは、ハードウェアコストの削減にもつなが ります。 28 Vector-Coordinate Systems β b q d a α c 3-Axis Stator Reference 2-Axis Stator Reference © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM 2 -Axis Rotating Reference Slide 29 まず最初の変換では、ステータを表す2次元座標システムの3軸を同じものを表 す2軸システムに変換します。 このとき、ステータ電流のフェーザー表記は、 α-βと呼ばれる軸を持つ2軸直 交システムで表すことができます。 次の段階で、ロータ磁束と一緒に回転するd-q軸と呼ばれる軸を持つ別の2軸 システムに変換されます。 29 3-Phase Coordinate System b is ib ic ia a c © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 30 次の資料で、フィールド オリエンティッド コントロールで必要な変換が理解でき ると思います。 まず3相システムから始めます。ここではIa、Ib、Ic がIsのベクタ要素です。 30 Projected onto 2-Phase System © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 31 3相システムを2相に変換する場合、ベクタIsの要素が時間的にどう変化するか をみます。 IαとIβの値は正弦波と同じように最大値と最小値の間で変化します。しかし、 求めたベクタはモーターの回転にしたがって変化しません。 ここでαとβの変数で制御しようとすると、PI制御ループの変更が必要になりま す。それは、目標値と計測値が時間とともに変化するからで、従来の制御ルー プより複雑になってしまいます。 31 Projected onto Rotating System © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM ベクタ要素の計算に整流角度を加味すると静止します。 32 Slide 32 Vectors in the Rotating Reference Frame © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 33 ここで、ロータ側から見ると、ベクタIsの各要素は、モーター回転に合わせて変 化しなくなり、その制御には従来のPI制御が適用できます。 33 Vectors in the Rotating Reference Frame q is iq id Torque ∝ iq d Flux ∝ id They are time-invariant and can be treated as DC parameters, which allows them to be controlled independently. © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 34 この電流ベクタの2つの要素が、モーターのトルクと磁束生成の要因となります。 これらの要因要素を直接補正することで、トルクと磁束生成を独立に制御する ことが可能となります。 34 FOC for PMSMs N ref Σ PI iq ref Σ - PI id ref Vq Vd Σ Vα d,q 3 Phase α,β Vβ SVM Bridge PI θ - iq id d,q α,β iα α,β ib iβ a,b,c A Speed and Position ia QEI Encoder Motor B This allows optimal torque production. © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 35 ここで、全体のプロセスのブロック図を示します。ここでは、座標変換、PI繰り返し、逆変換、 PWM生成が含まれています。このブロック図にはFOC制御に必要な関数も示してあります。誤 差信号はId、Iqとそれぞれの目標値から求められます。 Id目標値は、ロータの励磁制御を行い ます。 モーターが最大トルクを生成するように設定するには、磁束ベクタとロータ磁極との角度を常時 一定に保つ必要があります。これは磁束目標値をゼロにすることで実現します。 磁束とトルクを表すIdとIqが、一定の負荷状態にあると、時間的に不変となることに着目してくだ さい。 そして、Iqの目標値がモーターのトルク出力を制御します。 PIコントローラの出力としてVd と Vqが生成され、これがモーターに送られる電圧ベクタとなりま す。さらに、新たな座標角度変換が、モーター速度、ロータの電気的時定数、Id と Iq に基づい て行われます。 フィールド オリエンティッド コントロールのアルゴリズムは、新たな角度から次の電圧ベクタを求 めますので、ロータ回転を保つトルクが生成されることになります。PIコントローラからのVd と Vq 出力は、新たな角度でステータのリファレンスとしてフィードバックされます。 この計算で直 交電圧Vα と Vβが求められます。 次に、Vα と Vβの値が、3相の va、 vb、 vcの値に変換されます。3相電圧値が新たなPWM デューティサイクル値の計算に使用され、電圧ベクタを生成します。変換角度のθとモーター速 度は、モーターシャフトに取り付けられた光学エンコーダから得られます。このあと、フィールド オリエンティッド コントロールで使用される位置センサを使わずに、この角度を推定する方法に ついて説明します。 35 PMSM Operation Without FOC S N With FOC Torque S S N S N θ N S 90° S θ S N S N T = Fs*Rs*sinθ S N N N N S © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. BEMF (V) BEMF (V) Current (I) Current (I) Sensorless FOC for PMSM Slide 36 このスライドはフィールド オリエンティッド コントロールと従来速度制御とを比較 したものです。 主な違いは、モーターのロータとステータ間の整流角度にあります。 36 Phase-Current Response PI Speed Control PI Speed + FOC Control © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 37 実際に結果を確認します。 まず、モーターの速度目標値にステップ変化を加えてみます。 上側のグラフは、従来のPI制御ループの場合の電流消費です。 電流消費が0.3Aまで上昇することがわかります。 これに対し、フィールド オリエンティッド コントロールを使用したPI制御が、これ をどのように改善するかがわかります。 瞬時のレスポンス上昇はありますが、消費電流がすぐに0.2Aに戻っています。 ここで着目したいのは、いずれの場合でもPI制御係数が同じであるにもかかわ らず、フィールド オリエンティッド コントロールを加えると、電流消費が最適に抑 えられることです。 37 Speed Response PI Speed Control PI Speed + FOC Control © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 38 次に、速度目標値に同じステップ入力を加えた場合の両方の制御曲線を比較 します。 動的応答に顕著な違いがあります。 PI制御プラスにフィールド オリエンティッド コントロールを加えた場合、従来のPI 制御ループに比べ、動的応答が著しく改善されています。 38 Agenda O Description of FOC for PMSM control ¾ Description of Sensorless technique used for FOC algorithm © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 39 ここでは、位置センサを使用せずに、モーターの位置と速度を計算するテクニッ クについて説明します。 このアルゴリズムを使用することによって、センサーレスのフィールド オリエン ティッド コントロールが可能となります。 39 Sensorless FOC for PMSM N ref Σ PI iq ref Σ - PI id ref Σ - Vq Vα d,q Vd 3-Phase α,β Vβ SVM Bridge PI θ iq id d,q α,β iα iβ α,β ia ib a,b,c Motor Position Speed © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Position and Speed Estimator Vα Vβ Sensorless FOC for PMSM Slide 40 このブロック図からわかるように、フィールド オリエンティッド コントロールのブ ロック部は同じで、モーターを制御するためにステータからロータ位置へ変換し ています。 これにモーターの位置と速度の計算をする新規のブロックを追加しています。 この黄色のブロックを見ると、ポジションや速度の入力がありません。 ここでは、電流センサとソフトウェアで求めた電圧が、モーターの位置と速度の 推定に使用されます。 IαとIβはモーター巻線の電流計測から得られます。 フィールド オリエンティッド コントロールでは、VαとVβを変数として計算しま す。 以上の4つの変数が、位置と速度の推定ブロックの入力となります。 では、これらの4つの変数からどのようにポジションと速度を計算するのでしょう か。 40 Position Estimation π/2 es ωt -π/2 O Rotor position is calculated with BEMF information © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 41 まず最初に、PMSMモーターの特性について説明します。 グラフにモーターのBEMFとロータの位置を示します。すると、PMSMモーター ではこれら2つの信号の位相には完全な相関があります。したがって、モーター の位置を測定するためには、BEMF電圧を検出あるいは測定する方法を見つ けることも必要です。 相電圧を計測することでBEMFのゼロクロスを検出するアルゴリズムはいくつ かありますが、フィールド オリエンティッド コントロールでは、全サイクル中、各 相が駆動されるので、フィールド オリエンティッド コントロール制御にはこれら の手法は適していません。 41 Position Estimation PMSM Electric Model i v O R L vs = Ris + L e d i s + es dt d R 1 is = − is + (vs − es ) dt L L Motor PMSM motor has the same electric model as Brushed-DC (BDC) and Brushless-DC (BLDC) motors © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 42 BEMFのゼロクロスを検出する方法以外に、PMSMモーターを単純化した電気 的モデルを使ってBEMF電圧を推定する方法があります。 各相をモデル化すると、モーターのBEMF、相抵抗と相インダクタンスで構成さ れていることが分かります。 回路図の右側にある式によってPMSMモーターを表します。この式はブラシDC モーターやブラシレスDCモーターに似ています。 42 Position Estimation is (n + 1) − is (n) R 1 = − ⋅ is (n) + ⋅ (v s (n) − es (n) ) Ts L L T R⎞ ⎛ is (n + 1) = ⎜1 − Ts ⋅ ⎟ ⋅ is (n) + s ⋅ (vs (n) − es (n) ) L⎠ L ⎝ © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 43 この式を電流で微分して解くと、相電流のデジタル表現が得られます。 Sのサブスクリプトがついた変数はすべてαとβの2つの要素のベクタで表示さ れます。 このベクタ変数において、 Is (n+1)が最新の相電流ベクタとなります。 Is(n) が一つ前のサンプルの電流ベクタとなります。 Vs(n) は一つ前のサンプルの相電圧ベクタで、 es(n) が一つ前のサンプルの BEMFベクタです。 式中の定数において、 Tsはサンプル周期で、 20 kHz で電流をサンプルするも のとすると、 Tsは50μsecとなります。 Rは相抵抗でLは相インダクタンスを表します。 モーターのデータシートには、巻線から巻線間の抵抗とインダクタンス仕様が 示されているものがありますが、この場合は、2で割って式に適用する必要があ ります。 43 Current Observer Hardware Slide-Mode Controller Is Vs PMSM - ( d * R 1 is = − is* + vs − es* − z L L dt ) I*s + +K Sign (I*s – Is) -K z * Estimated variable © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 44 位置と速度の推定は電流観測機に基づきます。この観測機は、図中の黄色のブロックで示され た式で表されるモーターのデジタル化モデルとなります。ここで変数と定数は次のようになりま す。 • モーター相電流(Is) • 入力電圧(Vs) • BEMF(es) • 巻線抵抗(R) • 巻線インダクタンス(L) • 制御周期(Ts) • 出力補正比率電圧(z) デジタル化モデルはハードウェアのソフトウェア表現となりますが、測定電流と推定電流が一致 するためには、デジタル化モーターモデルをクローズドループで補正する必要があります。ここ で、2つのモーターの表現を考えてみます。1つは影で示したハードウェアで、もう1つはソフト ウェアですが、両システムには同じ入力(vs)が与えられ、測定電流(Is)とモデルの推定電流(Is*) が一致するようにします。ここでは、デジタル化モデルのBEMF(es*)とモーターからのBEMF(es) は同じと仮定します。 スライドモードコントローラ、その頭文字を取ってSMCを、デジタル化モーターモデルの補正に 使用します。SMCでは、モーターからの測定電流とデジタル化モーターモデルからの推定電流 との差の符号が加減算されます。誤差の計算結果の符合、+1 または -1は、SMCのゲイン(K) に乗算されます。そして、SMCコントローラの出力が補正比率(Z)となります。 このゲインはデジタル化モデルの電圧項として加えられ、このプロセスを、測定電流(Is)と推定 電流(Is*)の誤差がゼロになるまで制御サイクルごとに繰り返します。つまり、測定電流と推定 電流が一致するようにします。 44 Back-EMF Estimation ( d * R 1 is = − is* + vs − es* − z dt L L ) e*s z e LPF * filtered LPF s ⎛e arctan⎜ α ⎜e ⎝ β ⎞ ⎟ ⎟ ⎠ θ* * Estimated variable © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 45 デジタル化モデルを補正したあとには、モーターモデルは入力電圧(Vs)と電流 (Is*)に対して同じ変位量を持つことになります。 その場合、次の手順として、ブロック図に示すように補正比率(Z)をフィルタに通 してBEMFの値(es*)を推定します。 BEMFの推定値(es*)は、制御サイクルごとに変数es*の更新値としてモデルに フィードバックされます。 eα と eβの値、これはesのベクタ要素ですが、θの推定計算に使用されます。 45 Back-EMF Estimation θ* ⎛e arctan⎜ α ⎜e ⎝ β + ⎞ ⎟ ⎟ ⎠ θ*comp + ω* ω*filtered ⎛ 7 ⎞ ω = ⎜ ∑ (θ (n ) - θ (n - 1))⎟ ⋅ K speed ⎝ i =0 ⎠ LPF * Estimated variable © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 46 その場合、θの計算に適用されるフィルタ関数に従って、計算した角度をモー ター巻線の加圧に適用する前に相補正をする必要があります。 θの補正値は、θの変化率や、モーター速度に依存します。 θ補正は、2つの手順で実行できます。 まず最初に、補正前のθに基づいてモーター速度を計算します。 モーター速度はm 回以上のθ値のサンプルを加算し、加算結果に定数を乗算 します。 非補正のθに基づいて速度計算すると、その計算速度にフィルタをかけて補正 値が計算できます。 46 Current Observer Slide Mode Controller Hardware Vs PMSM Is - ( 1 d * R is = − is* + vs − es* − z dt L L I*s ) + -1 Sign (I*s – Is) z e*s z LPF LPF e * filtered s ⎛e arctan⎜ α ⎜e ⎝ β θ*comp + θ* ⎞ ⎟ ⎟ ⎠ + ω* ⎛ 7 ⎞ ω = ⎜ ∑ (θ (n ) - θ (n - 1))⎟ ⋅ K speed * Estimated variable © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. +1 ⎝ i =0 Sensorless FOC for PMSM ⎠ LPF ω*filtered Slide 47 ここでは、ポジションと速度の推定方法全体のブロック図を示します。 推定方法への入力は電圧ベクタVsと電流ベクタIsで、出力は推定θと推定モー ター速度です。 47 Practical Results O Encoder Rotor Position O Estimated Rotor Position © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 48 この推定方法で推定されたポジションは、エンコーダにより測定された位置とほ ぼ一致していることがわかります。 このロータの位置情報が得られれば、フィールド オリエンティッド コントロール アルゴリズムが実現できます。 48 Motor Start Up Initial Torque Demand iq ref Σ PI id ref Σ - Vq Vα d,q Vd 3-Phase α,β Vβ SVM Bridge PI θ iq id d,q α,β iα iβ α,β ia ib a,b,c Motor Startup Motor θ t © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM Slide 49 センサーレスFOCアルゴリズムは、推定したBEMFに基づいているため、BEMF 値を推定できるだけの最低速度が必要です。したがって、モーター巻線は適切 な推定角度で加圧する必要があります。 この実行には、モーターのスタートアップ用のサブルーチンが開発されていま す。 モーターが停止状態でスタート/ストップ ボタンが押されると、daPICはモーター を回すための正弦波電圧を生成します。そしてモーターを一定の加速比率で回 転させ、FOCアルゴリズムで電流IdとIqを制御します。角度θ、つまり整流角度 は、加速比率にしたがって増加します。 モーター スタートアップブロックに示したように、モーターを定加速度で、相角度 を二乗比にして増加させます。θがオープンループのステートマシンにより生成 されていても、フィールド オリエンティッド コントロール ブロックが実行されて、ト ルク要素電流と磁束要素電流の制御が行われます。 次に、外付けの可変抵抗で、モーターのスタートに必要とされるトルク設定を行 います。 この可変抵抗は、機械的な負荷特性によって経験的に設定されます。このス タートアップサブルーチンによってモーターのスタートアップ時のトルクが一定に なります。スタートアップ曲線の最後では、ソフトウェアが、位置と速度推定から 得られるθに基づくクローズループのセンサーレス制御に切り替わります。 49 Main Software State Machine S4 Pressed Read Reference Torque from VR1 Initialize Variables for Running Motor Motor Stopped A/D Interrupt Initialize Variables and Peripherals Motor Stopped Motor Running Start Up Enable Interrupts Initialize PI Controller Parameters Reset Convert Currents to Iq and Id Measure Winding Currents S4 Pressed or FAULT Stop Motor Open Loop FOC Increment Theta Based on Ramp Set New Duty Cycles using SVM End of Start Up Ramp S4 Pressed or FAULT Set New Duty Cycles using SVM Motor Running Sensorless FOC A/D Interrupt Read Reference Speed from VR2 Measure Winding Currents Sensorless FOC Execute PI Controllers for Speed, Iq and Id Convert Currents to Iq and Id Compensate Theta Based on Speed © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Execute PI Controllers for Iq and Id Sensorless FOC for PMSM Calculate Speed Estimate Theta using SMC Slide 50 理解しやすいように、フィールド オリエンティッド コントロールのアルゴリズムを ソフトウェアのステートマシンで示します。まず最初にモーター巻線の加圧をオ フとし、システムはユーザーがスタート/ストップボタンを押すのを待機します。 ユーザーがスタート/ストップボタンを押すと、システムが初期化ステートに入り、 全変数を初期化し、割り込みを許可します。次にスタートアップサブルーチンが 実行され、トルク電流要素(Iq)と磁束生成要素(Id)が制御されて、モーターが回 転するよう傾斜を持った整流角度(θ)が生成されます。 スタートアップ サブルーチンが完了すると、システムはセンサーレスFOC制御 に切り替わり、速度制御が実行スレッドに加わって、スライドモード制御、あるい はSMCが、この前に説明した方法でθの推定を開始します。モーターがセン サーレスFOC制御状態のときは、目標速度が外部可変抵抗から連続的に読み 込まれ、モーターを停止させるためのスタート/ストップボタンもモニタされます。 そして、システムに異常が発生した場合、モーターは停止され、モーター停止ス テートに戻ります。ステート図はソフトウェアの全ての異なるステートと、異なる ステートにシステムを移行させる条件を示しています。 50 Resources O O For resources and information regarding designing motor-control applications, visit Microchip’s motorcontrol design center at: www.microchip.com/motor Microchip Application Notes for Motor-Control Applications: PIC18CXXX/PIC16CXXX Servomotor Using the dsPIC30F for Sensorless BLDC Control Using the dsPIC30F for Vector Control of an ACIM Sensored BLDC Motor Control Using dsPIC30F2010 An Introduction to ACIM Control Using the dsPIC30F Sinusoidal Control of PMSM Motors with dsPIC30F Getting Started with the BLDC Motors and dsPIC30F Measuring Speed and Position with the QEI Module Driving ACIM with the dsPIC® DSC MCPWM Module Using the dsPIC30F Sensorless Motor Tuning Interface © 2007 Microchip Technology Incorporated. All Rights Reserved. Sensorless FOC for PMSM AN696 AN901 AN908 AN957 AN984 AN1017 GS001 GS002 GS004 GS005 Slide 51 最後に、モーター制御に関連する技術ドキュメントの一覧を示します。 マイクロチップのウェブサイトで、dsPIC® デジタルシグナルコントローラ、または テクニカルドキュメントのリンクにアクセスしてください。 www.microchip.com/motorから、マイクロチップのデザインセンターへもアクセ スできます。 以上でこのウェブ セミナーはおしまいです。 デジタル シグナル コントローラの dsPICファミリに関心をお寄せいただき、まことにありがとうございました。 51