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実験!オープン・ソースの 音声認識ライブラリ「Julius」
第 3章 Web 1 万円強のお手軽 Linux 搭載 Cortex-A ボードで 動かして認識してみた 実験!オープン・ソースの 音声認識ライブラリ「Julius」 山本 隆一郎 音声認識を搭載した機器の例として,オープンソースの プンソースの音声認識ライブラリ「Julius」をインストール 音声認識ライブラリと Linux を Cortex-A8 ボードにインス した Cortex-A8 ボード「BeagleBoard Rev.C4(以下,Beagle トールして,マイコン基板と接続して声で制御をしてみます. Board)」に,Cortex-M3 マイコン・ボード「STM32 Value line discovery( 以 下,STM32 ボー ド )」を接 続し, 声で (編集部) LED の点灯を制御します注 1.二つの CPU ボードの仕様を表 1 に,外観を写真 2 に示します.BeagleBoard で音声認識 した結果を RS - 232 - C でシリアル出力し,それをマイコン ハードウェア 基板が読み取り制御します. 製作物を写真 1 に示します.図 1 のように.Linux とオー 表 1 CPU ボードとマイコン基板の仕様 機 能 RS-232-C 変換基板 OMAP3530(Cortex-A8,720MHz) DSP TMS320C64x+(動画処理用) グラフィック・プロセッサ PowerVR SGX 2D/3D フラッシュ ROM 256M バイト RAM 256M バイト DVI-D 端子 /S 端子 マイクに 「3」と入力 BeagleBoard Rev C4 仕 様 CPU USB On-The-Go(USB mini-AB) USB 標準ポート インターフェース SD/MMC カード・スロット ステレオ音声入力 3.5mm ミニジャック ステレオ音声出力 3.5mm ミニジャック RS-232-C ポート JTAG コネクタ 「4」と入力す STM32 Value ると LED4 が Line Discovery 光る LED3 が光る SD カード RS-232-C-UART 変換基板 (ADM3202) DC ジャック(DC5V 入力) 価格 148 ドル(Digi-Key などから入手できる) (a)BeagleBoard Rev.C4 の仕様 写真 1 マイクからの音声入力でマイコン・ボード上の指定した LED を光らせる Linuxボード BeagleBoard C4 電源 Cortex-M3マイコン基板 STM32 Value Line Discovery 機 能 STM32F100RBT6B ROM 128K バイト RAM 8K バイト I/O 64 ピン 状態表示用 LED × 2 その他 Ubuntuと音声認識を行う Juliusをインストール シリアル受信プログラムと I/O制御プログラム 図 1 製作する装置 音声認識を Cortex-A 基板 BeagleBoard で行い,CortexM 基板 STM32 ディスカバリ 上の LED 点灯を操作する 仕 様 CPU ユーザ用 LED × 2 プッシュ・ボタン× 2 電源 USB 給電または外部 3V/5V 価格 1,100 円 (b)STM32 Value Line Discovery の仕様 注 1:BeagleBoard シリーズの BeagleBoard xM や,BeagleBone でも本稿で紹介する方法と基本的に同様だが,インストール方法やコネクタの配線方法が多少異なる. 36 BeagleBoard,Ubuntu,Julius,ATM32 Discovery Oct. 2012