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環境ニュース 佐藤輝准教授インタビュー 2 会員校紹介 大阪医科大学 4

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環境ニュース 佐藤輝准教授インタビュー 2 会員校紹介 大阪医科大学 4
52
第28回総会・研修研究会 2012年3月8日・9日(於:東海大学 湘南キャンパス)
グループ討議
総会・講演会
環境ニュース●佐藤輝准教授インタビュー
2
会員校紹介●大阪医科大学
4
会員校紹介●沖縄科学技術大学院大学
5
賛助会員紹介●築野食品工業株式会社
6
賛助会員紹介●株式会社寺岡精工
7
コラム、事務局だより
8
2012.7
環境ニュース
フェリス女学院大学国際交流学部
佐藤輝准教授 インタビュー
エコキャンパスでの様々な取り組み
があり、素材もアルミやステンレス製で商品化されたもの
から、ダンボールにアルミ箔を貼ったタイプや天ぷらガー
自然現象のポテンシャルを活用したパッシブ建築として
ドを利用した手作りのものまで、実にさまざまなタイプが
注目されているフェリス女学院大学には、毎年、数百名の
あります。佐藤准教授は、2007年からキリバス共和国やツ
見学者が集まってきます。国際交流学部の佐藤輝准教授は、
バル、フィジーで、発展途上国の人たちでも簡単にソーラー・
キャンパス内に、壁面緑化、クール/ヒートチューブ(以下
クッカーを作れるよう設計し、材料や寸法などを記した英
CH チューブ)などを取り入れ、その効果の分析や自然エ
語のマニュアルを配ったり、費用対効果と住民アンケート
ネルギーの普及対策に尽力しています。
調査の成果をまとめたりしています。
「自然エネルギーの活用方法を社会のなかでどう広げてい
「直径が120cm程度のソーラー・クッカーであれば、比較
けばいいのか、これをテーマに文理融合的に探求していま
的簡単に作れます。また、寸法の比率が決まっていますので、
す。まず理系的な研究としては、壁面緑化、屋上緑化、太
用途に合わせて直径を調整できます。南太平洋諸国では大食
陽光の利用、CH チューブなどです。緑化対策では、壁面
漢の人が多く、
「一度にたくさん調理できるように」という
と屋上を合わせて、夏には約3%の
要望だったので、お椀の形をしたパラボラ型を提案しました。
冷房の省エネになると推測していま
パラボラ型は箱型より火力が強く、中心の温度は200℃前後
すが、思ったよりもここの場合では
になりますので、10合ものお米が90分程度で炊けました。
効果が小さかったのが現状です」
もちろん焼肉だってOKです」
CH チューブは、外気を送風ファ
誰でも簡単に利用できる太陽熱。お財布にも優しいこと
ンによって地下の塩ビ製パイプに通
から、「中国やインドを中心に200∼300万台が普及してい
して、体育館メインフロア内へ導入
るようです。南太平洋の国々では、灯油やプロパンガスを
する役割を果たします。この効果は
輸入に頼っており、販売価格も日本とほぼ同じです。現地
いかに……
の経済状況からすると、燃料費の家計負担はかなり大きい。
「体育館には、このCHチューブを
ですが、ソーラー・クッカーなら費用も1万円ほどで作れ
2本設置し、それぞれの入口と出口
ますし、使い方によっては半年から1年で採算が取れるこ
に温湿度計を取り付けて計測しました。結果、夏期では平
とが分かりました。アルミ箔の酸化によって反射効率が落
均2.4℃、最大5.8℃冷却され、冬期では平均2.2℃、最大
ちるという懸念
5.2℃加熱されるというデータが得られました。夏期に約7
は あ り ま す が、
%、冬期には約6%の省エネになると推察されます。体育
3年は使用でき
の授業やクラブ活動のときにもボタン1つで使用できるよ
るように考案し
うになっています。最近は「地中熱利用」として新築の住
て い ま す の で、
宅でも取り入れられはじめています」
使い続ければ、かなりの省エネと燃料
フェリス女学院大学では風力発電や新電力との契約も進
費の節約につながっていくと考えてい
めて、社会に自然エネルギーの重要性を訴えかけています。
ます」
10合のお米なら90分で炊けるお日様
クッキング
同じ1000円 !! あなたならどちらに払う!?
欧州をはじめとする自然エネルギーの先進国と比べると、
自然エネルギーの一つである太陽熱。上述のエコ体育館で
日本は後進国と言わざるをえない。消費電力に占める割合を
も更衣室のシャワーの水をあたためています。これを利用し
みても、ドイツは約18%、デンマークは約22%をまかなって
た調理器具は、ソーラー・クッカーと呼ばれ、レンズや反射
いるが、それに比べると日本の自然エネルギーは3%と、か
鏡で集光した太陽熱を、黒く塗った鍋に当てることによって
なり低い。だが、佐藤准教授は「自然エネルギーの拡大に向
様々な料理を作れます。箱型、パラボラ型、パネル型の形状
けて追い風が吹いている」と断言する。
2
私大環協ニュース●第52号
「東日本大震災をきっかけに大きく前進しました。原発で
の犠牲、電力会社の隠蔽など、様々な問題を通して、原子力
と日本の関わり方に国民が疑問を感じています。やっと政府
も重い腰を上げ、自然エネルギーを高く買い取る固定価格買
い取り制度が今年7月から施行されま
す。また、良識ある専門家が政府の委
員会に登用されるなど、原子力の割合
を減らし自然エネルギーへ転換してい
こうという気運が、徐々にではありま
すが高まり始めているんです。私もキャンパス内に太陽光発
電をもっと増やしたいと考えています」
かつて日本全国の消費電力に対して原子力が占める割合
彼女のような20歳前後の若者たちは、いったいどのようにエ
は3割近かった。
「脱原発」に向けて重要なのは空理空論で
ネルギー問題を捉えているのでしょう?
はなく、現実的な解決へ向けての政策も研究テーマです。
「地球温暖化が現実となっている時代に生まれてきているこ
「象徴的な例として、ドイツでは原発1基分くらいの風力発
ともあってか危機感を抱いている人が多い印象を受けます。
電を1年で建てる勢いです。また自然エネルギーを高く買い
ただ、身近な問題として捉えている人は少ないと思います。
取ってもらえるので農家が風車を建てて収入を安定させてい
電気をつけっぱなしにしないとか、ペットボトルを買わない
る事例もあります。こういった取り組みを進めていけば、明
ように心掛けたり、私たちに出来ることって本当にたくさん
るい未来をイメージすることができます。日本には地熱、風
あると思うんです。でも、同世代の多くは「何をやったらい
力、木質バイオマスの資源も多いのに、既存の電力10社の
いのか分からない」と言います。手に負えないような大きな
圧力で普及が抑制されてきました。やっと7月からデンマー
問題として認識し過ぎているのではないでしょうか !! すご
クやドイツと同じように社会全体でサポートする制度が整え
く簡単なことなのに……」
られるので、20年くらいで自然エネルギーが原子力の代替
佐藤准教授も「エコキャンパスを授
エネルギーになることは十分に可能です」
業で案内したり、図書館に関連の本を
とはいえ、こうした自然エネルギーへの転換には、ある前
そろえたり、キャンパス各所に看板を
提条件が必要になる。
「それは国民の理解と参加です。自然
置きました。自然エネルギーと省エネ
エネルギーは、原子力や火力などと比べると一つ一つは小規
の未来像を身近に実感してほしい」と
模で分散して設置されています。日本中の新たな自然エネ
語ります。石油などの資源が有限であ
ルギーの生産者へ運営費などの資金を配分する必要がありま
る以上、
「地球との共生」を考えていくうえで、
「自然エネル
す。今後、自然エネルギーへ転換していった場合、私たちの
ギー」は切っても切り離せない技術の一であり、国民の誰で
電気代は最大でおよそ10%高くなると思います。月々1万
も生産者になれるのです。こうした社会を築くのは、島田さ
円ほど払っている家庭では、11000円になるわけです。た
んたち若い世代。佐藤准教授は彼女たちに期待しています。
だし、このままウランや石油といった海外の資源を使い続け
「フェリス女学院大学は、語学教育に強く、教育理念は「For
ていても、これらが枯渇していきますので、否が応でも燃料
Others」です。将来的には、生活全般をデザインすることを
費がさらに高騰していくでしょう。その価格は10%以上と
学べる学科を設立し、国際的にも活躍できる人材を育てたい
言われています。むしろ長期的な視点に立てば、自然エネル
と思っています。自然エネルギーで言えば、日本中や世界各
ギーのほうが経済的なんです。すでに、
「ウランや石油を買
地で利用していくために、その技術をになう人材、また、設
うために海外に1000円を払うのか」
、
「1000円で国内の自
置する住民を支援する人材がこれから大勢必要になってくる
然エネルギーを応援するのか」
、私たちは選択しないといけ
でしょう。そうなれば、個人レベルはもちろん、市民活動団
ない時期に突入していると言えます」
体や企業人として活躍する場面が増えてきます。エネルギー
にかかわる知識や社会的意義・政策について学び、世界平和
「For Others」
の精神で環境保全に取り組ん
でほしい
佐藤ゼミに所属する島田涼花さんは国際交流学部の4年生
で、サークル「エコキャンパス研究会」のリーダーでもあり
ます。そんな彼女はサークルメンバーと共同して今年2月、
自然エネルギーの有望性についてまとめた『大学生がえがく
脱原発の未来マニュアル』
(東京新聞)を出版しました。では、
や国際協力に貢献してほしいと願っています」
インタビューを終えて
取材に伺うとゼミの真っ最中だったので、少し見学させて
頂きました。学生たちが発言者の考えに真剣に耳を傾けてい
る姿が印象的でした。
「女性に囲まれて緊張しませんか」とい
う問いに、
「しませんよ。慣れちゃいました」と笑顔で答え
てくれた佐藤准教授。大学内を歩きながらエコ設備について
一つ一つ丁寧に解説してくださり、とても気さくな方でした。
Environmental Protection Association of Private Universities NEWS●No.52
3
このページでは毎回、会員である大学の環境問題への取り組みを紹介していきます。
大阪医科大学
国際的視野を持つ、人間
性豊かな医療人の育成。
1927年( 昭 和2年 )に、 日 本 で
最初の5年制医学専門学校「大阪
高等医学専門学校」として創立さ
れ、1929年に「附属看護婦学校」
が設置されました。大阪・京都の
中間に位置する高槻市の駅前に近
接し、また最先端医療を学ぶに欠
かせない膨大な臨床例を有する非
常に利便性の高い「都市型大学」
です。創設以来、教育理念である
「 良 医 の 育 成 」をモットーに、 高
い臨床力と良識ある人間性豊かな
「治せる医師」の育成に専念して
います。
2007年には創立80年を迎え、
創 立 より数 え約9,000名 も の 医
大学全景
師と約4,000名 の 看 護 婦・ 看 護
師を輩出してきました。この度2010年4月より新たに看護
知・指導してきました。さらに、附属病院を含め全学的に各
学部を開設し、名実ともに関西を代表する、医看融合の医
種廃棄物(実験系、医療系、感染性および非感染性廃棄物)
療系大学の地位を確固たるものにしています。
の分別・取り扱いを統一・周知徹底するべく体制を整備しつ
つあります。
本学の環境への取り組みについて
環境衛生保全・薬品管理・廃棄物管理・感染対策・災害
対策など広範囲な安全管理の体制確保および推進を目的に
設置された大学安全対策委員会では、教育・研究活動で取
り扱う化学物質の安全管理体制を重点的に構築・整備し、周
また、本学は第1種エネルギー管理指定事業所に指定され
ているため、年間の合計使用量を年平均1%以上低減するよ
うにエネルギー使用の合理化が義務付けられました。本学全
体がチームとなって
「チームマイナス6%」に続き
「チャレンジ
25キャンペーン」に賛同し、積極的に省エネルギー対策に
取り組んでおります。エアコンや冷温水一次ポンプのインバー
ター化、人感センサー取付け、高効率照明器具の導入など、
エネルギー使用の合理化を図ってきました。
医療安全
管理
薬品管理
環境管理
情報管理
放射線
管理
安全衛生
管理
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私大環協ニュース●第52号
遺伝子
組換え実験
安全教育
災害対策
新講義実習棟
感染対策
実験動物
管理
防犯・警備
本学における安全管理
沖縄科学技術大学院大学
通路のトンネル化やスカイウォーク
と呼ばれる連絡通路、建物の形状
を地形に合わせた設計等です。夜
間照明についても、必要最低限の
場所を必要最低限の照度で照らし、
野生動物や昆虫等への影響を少な
くしています。
キャンパスで使用した排水は、
中和・ばっ気処理した後、中空糸
膜及び活性炭を用いた処理を行い、
得られた中水をキャンパス内で再度利用しています。OISTが立
大学紹介
地する沖縄県恩納村は環境保全への意識が高い地域であること
を鑑み、最終的に環境に排水する場合は、BOD及びSSをともに
沖縄科学技術大学院大学
(OIST)は
「沖縄科学技術大学院大
2mgl
/ 以内に抑えています。これは、東京都内の事業者に課され
学学園法」
に基づいて2011年11月設置された5年一貫制の博
る基準
(600mgl
/)
と比較すると極めて厳しい条件をクリアして
士課程を置く大学院大学で、国際的に卓越した科学技術に関
いることになります。
する教育及び研究を実施することにより 沖縄の自立的発展と
世界の科学技術の向上に寄与することを目的としています。
教員と学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英
語で行うこととしています。OISTの教育研究活動は学際的・
先端的であることを目指しており、前身である独立行政法人
沖縄科学技術研究基盤整備機構の時代から神経科学、分子・
細胞・発生生物学、数学・計算科学、環境・生態学、物理学・
化学の5分野に大別される研究を有機的に行っています。
2012年9月には第一期生となる大学院生(定員20名、今
季入学予定34名)が入学し、一人の教員が少人数の学生を指
導する体制となります。学生には生活費や医療、住居、育児な
どの研究生活に必要な支援が提供され、研究に集中できる環境
を整えています。また、OISTの博士課程プログラムは、授業とラ
ボワークのバランスがとら
れており、学生は、最先端
機器を備えたラボで、世界
トップレベルの研究者によ
る懇切な指導のもと研究を
行う予定です。
風と太陽エネルギーを活用する共同実験
OISTとソニーコンピュータサイエンス研究所は、風と太陽エネ
ルギーを活用する共同実験を行っています。
太陽と風の力を利用して発電するというのは特別新しいことで
はありませんが、この共同実験では、環境に優しいエネルギーを
利用して蓄電池に蓄電することを目指しています。
風車とソーラー
パネルで作られたエネルギーはリチウムイオン蓄電池に送られ、
この蓄電システムは、長時間にわ
たる蓄電ができるように設計され
ています。
ま た、 こ の 実 験 の 結 果 は、
OISTギャラリーとして知られる
OISTトンネルでリアルタイムに表
示されています。トンネルの中ほ
風車とソーラーパネル
どまで進むと自動的に
スクリーンのスイッチ
が入り、ソーラーパネ
ルと風車によって作ら
れているエネルギー、
蓄電池に蓄えられたエ
ネルギー及び消費され
ているエネルギーがスク
風車およびソーラーパネルから作られ蓄えられたエネル
ギーおよび使用量を示すビジュアル・インターフェース
リーンに表示される仕組みになっており、来訪者を楽しませてい
ます。現在、これらのエネルギーは 3 台のプロジェクター、イ
環境への取り組みについて
OISTはキャンパス建設にあたり、造成を最小限に留めて生態
環境への影響を極力抑える工夫を行っています。例えば、メイン
ンターネット・システムおよびカメラの電力に使用されています。
このシステムの管理は、ソニーのエンジニアが担っており、シス
テムの効率とパフォーマンスのリアルタイム・ステータスをリモー
トで綿密に監視しています。
Environmental Protection Association of Private Universities NEWS●No.52
5
築野食品工業株式会社
設立
代表者
住所
1949年2月
代表取締役社長 築野 富美
和歌山県伊都郡かつらぎ町新田94
TEL/FAX
0736-22-0061/0736-22-3943
従業員数
300名
事業所
主要事業
品質・環境
対策
和歌山、宝塚、大阪、ヤシロ、埼玉、東京
こめ油製造業、工業油脂製造業、精麦業、医薬品原料
製造業、食品・飼料添加物製造業
ISO9001認証、ISO14001認証取得
当社は、日本で唯一の国産資源である「米糠」に着目し、
こめ油をはじめ米糠に含まれる各種機能性成分の
研究開発を進める一方、
各種油脂原料を活用した工業油の製造にも力を入れています。
これらの製品は、医療品原料、食品・飼料添加物、化粧品原料、化学品として幅広く利用されており、その品質
管理・安定供給・開発力は国内のみならず海外からも高く評価されています。
●国内で唯一自給自足が可能な循環型植物油資源、
米糠の有効利用に力を注ぎ、
こめ油をはじめ、
米糠機能性成分の研究開発を進めています。
●省エネルギー活動を推進した結果、
燃料使用量や電気使用量の
削減に貢献しています。
●サラダ油にできない油や使用済みの油を利用して、
工業用の油を作る技術をリサイクル事業に役立てています。
また工場内に家庭で使用済みの油の回収ボックスを設け、活用しています。
6
私大環協ニュース●第52号
株式会社 寺岡精工
利益向上と環境負荷低減を両立する
E2 ソリューション
寺岡精工では、お客様の利益向上と環境負荷低減を両立する、エコノミカル“Economical”でエコロジカル“Ecological”な
新たな価値、
「 E2ソリューション」をご提案してまいります。
純水給水機 ECOA-OFFICE
マイボトルを利用した給水スポットのご提案 ̶ 学内給水環境の改善でエコキャンパスを ̶
「水道水」というインフラを活用。高度にろ過した純水は、おい
しいだけでなく、環境にやさしい、経済的で安心なお水です。
■ 地産地消の水で CO2 低減(水道水の有効利用)
■ マイボトル利用推進による飲料容器ごみの削減
■ 安心の純水(RO水)給水スポットサービス
■ 真夏の熱中症対策として純水を提供
■ エコアサイネージでの効果的な情報提供
環境省マイボトル・マイカップキャンペーンでは、大学内に給水機を設置し、学生にマイボトルを無償配布することで、取り組みの定着の程度と環境負荷
削減効果を測定する実証実験を行ないました。約2ヶ月の実証期間を終えての利用者アンケートでは、
マイボトルを
「定期的に利用している」を回答した
学生はおよそ6割、その中でも「ほぼ毎日利用する」
と答えたのは約半数(全体の29%)
となり、学生のコスト意識と相まって高い定着率を実証すること
ができました。
また、学内でのマイボトル利用を促進することで、ペットボトルなど使い捨て容器入りの飲料購入頻度を大幅に減少させることができ、容
器ごみの効果的な発生抑制(リデュース)につながることがわかっています。
廃棄物計量システム 環境 Navi
廃棄物の数値管理による削減のご提案 ̶ 計ることが減らすこと ̶
ごみを減らすという課題はますます重要になってきています。
リデュース・リユース・リサイクルの3Rで最も重要なのはごみを出さないようにすることで
す。そのためには発生原因をよく知ることが重要です。よく知ること……どこから、
どんなごみが、
どれだけ出されたのか。
ごみを計量しデータ化し、削減
へ向けた適正管理を行うためシステム、それが廃棄物計量管理システム「環境Nav
i」です。
■ 手間を掛けずに効率よく排出量管理
■ ごみ排出量の削減で処理費用見直し
■ ごみの発生抑制(Reduce)を推進
■ 数値化による「見える化」の実現
■ 環境マネジメント認証取得をサポート(ISO14001・エコアクション21)
お問合せ先:
〒146-8580 東京都大田区久が原 5-13-12 包装環境事業部 営業グループ
tel.03-3752-0197 fax.03-3752-5814
ホームページ:
http://www.teraokaseiko.com/
ECOA-OFFICE 製品サイト:
http://ecoa-office.teraoka.biz/
Environmental Protection Association of Private Universities NEWS●No.52
7
コラム
カエルと科学と環境と
ように処理され、どのくらい資源を消費し、そしていくらぐ
完全に私事であるが、自他共に認める無類のカエル好きで
らいコストがかかるのか?という即答できないほど突っ込ん
ある。パソコンの壁紙はカエルの写真だし、ディスプレイの
だ質問をする学生もおり、学生の環境に対する取り組み方も
脇には衝動買いしたカエルの七福神の置物が陣取り、部屋は
カエルグッズが満載である。いつの頃からか、そしてなぜか
はわからないが、カエル好きである。このカエルが、人間の
活動による地球環境の変化にさらされて危機的状況に立たさ
れているらしいのである。一応“肉食系”ではあるが生態系の
底辺近くに位置し、固いうろこや殻などを持たないことから
環境の変化に弱く、オゾン層破壊による紫外線の増加などの
被害をもろに受けるらしい。非常に悲しいことである。
私は今、近畿大学の管理部施設管理課有害物質処理室とい
う部署で、学内から出る排水の分析・管理と実験系廃棄物の
処理業務をさせていただいている。また、学外の企業の方か
らの依頼分析を受注し、微力ではあるが環境保全に寄与すべ
く努力している。廃液処理には内容物を記載した書類を添付
していただいているが、これがまた面白いのである。
「ケロ
ロホルム廃液」などというカエル好きを喜ばせるような誤植が
あったり、
「重金属廃液0リットル」などという
“りんごが0個あ
る”
とはいかなる状態か?というインド哲学の再考を求められ
るような記述に出会ったりする。そうかと思うと、廃液がどの
千差万別だと思わされる。手前味噌で口幅ったいが、近畿大
学は
「実学教育」
と
「人格の陶冶」
を掲げている。環境教育こそ、
この目的にぴったりしたテーマであると考える。実験系廃棄
物は、抽象でも理論でもなく目の前にあり、社会に出たとき
に必ず直面する実質である。そして、メインの研究テーマで
はないまさに
“ごみ”にこそ人格が現れる。偉そうに言ってい
ても、自分は、といえば有機化学系の実験室に所属し、あま
り意識もせず廃液をどんどん排出するいい加減な学生であっ
た。今になって皆様におかけした御苦労と御迷惑が身にし
みてくる。ただ、学生の頃からずっと持ち続けているのは、
「自然科学は自然から。常に自然を愛し、敬う気持ちを持た
なければ研究は成り立たない。」という思いである。
ふるさとに帰り、久しぶりにカエルの大合唱を聞いていた
らふと思いついた。「自然科学はカエルとともに」。“とも”は
当然“共”であり
“友”である。よし、これを座右の銘として、
環境保全に取り組んでいこう。そう思う。
近畿大学 管理部施設管理課 有害物質処理室
納谷 真一
事 務 局 だ よ り
【日 時】
2.労働安全衛生への対応
2012年8月30日
(木) 13:00∼17:30 研修研究会
17:40∼19:10 交流会
8月31日(金)
1.CO2削減に関する法令・条例への対応(東京都を始めとした)
9:00∼12:00 研修研究会
【会 場】西南学院大学
矢ノ目 優
2.省エネの取組み(運用対策・設備関連)
〒814-8511福岡市早良区西新6丁目2番92号
<交流会 17:40 ∼ 19:10 会場:西南クロスプラザ>
【プログラム】
[第2日目] 8月31日(金) 9:00∼12:00
[第1日目] 8月30日(木)13:00∼17:30
1.グループ討議 会場:西南コミュニティーセンター
13:10∼13:20
西南学院大学副学長 武井 俊詳
3.特別講演 13:20∼14:05
西南学院大学経済学部教授 小出 秀雄
「大学間連携から生まれた
“福岡環境学際フォーラム”とその取り組み」
4.研修講演
14:05∼14:50
福岡工業大学財務部次長 9:00∼10:40
会場:1号館(予定)
13:00∼13:10
私立大学環境保全協議会会長 黒田 一幸
2.開催校挨拶 高橋 博
…… 移 動(10分)……
TEL 092-823-3952(エクステンション課)
1.開会挨拶 小山 武
D省エネ、地球温暖化:
萩尾 政巳
…… 休 憩・移 動(20分)……
会場:西南コミュニティーセンター
2.研修講演
11:00∼11:50
産業医科大学産業保健学部准教授
熊谷 信二
「校正印刷労働者における胆管癌発症から
大学の安全衛生を考える」
3.閉会挨拶
11:50∼12:00
私立大学環境保全協議会副会長 長野 修治
「九州地区私立大学環境集会における環境への取り組みについて」
…… 休 憩(20分)……
5.グループ討議総括
私大環協ニュース
15:10∼17:30
私立大学環境保全協会
A環境保全意識の活性化:
1.環境活動に対する学生参画 佐藤 輝
第52号 2012年7月発行
2.学内外における啓発活動
B環境管理、廃棄物管理:
1.環境マネジメントシステム
林 敦史
2.廃棄物管理の取組み
村上 明男
C安全の取組み: 1.化学物質管理の取組み
竹内 有次
発行・編集
〒169‐8555
東京都新宿区大久保3‐4‐1 早稲田大学環境保全センター内
TEL & FAX 03‐5273‐9605
印刷 (株)研恒社
第29回総会・研修研究会は関東学院大学
(2013年3月11(月)
12日
(火)を予定)で開催します。
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