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扇形導体プラスチック絶縁電力ケーブルの諸特性
U.D.C.d21.315.212.3 扁形導体プラスチック絶縁電力ケーブルの諸特性 Chal ̄aCteristics of Segmental Conductorl)1asticsInsulated 止 Power Cab】e3 リー* ■-り .1F Kaz11()Sllわji 藤 加 両 滋* 仰 容 梗 ヤ* Mこ1S乙けL11くiYl)Slliり1く;l 釈 Ni…yりShiKこl=) 内 lIミ ‖ ,托 Yr)Slli()t†こ=11こIdこ1 肝ト 概 ‥川手鳴体〃)抹川け,3心屯ノけ- /♪ノLの什卜F)外ほろ_ノ紺F′卜㌻るた州こきわが)て十l ̄幼なノノ法でこいン.ン丘立止 一▲1工 ノ+′7一一-ゾ′上に7′Lミ特休が他J ̄l ̄jさjLるrLうになノ,てきたが,この均でナほ特に外作の術′卜がl打安瓜i■1鳩でカ,1て) 八ド肘ノほ,6lくⅤ紳のI血中配′副哨川】として,終種扇形噂体糾1-1いたホリニLナレン心.[び架除い卜=▲-しン心 ノJトイ′り・_′開発し,苗′く抑ノ,粍脚桝引牛か1+心に嵐i、けで圭汁‖化した什亡・,二.㌣〟1柵智子二′沌ノー、二子). jLばなじ二Jないが,脚仔より組またほ応i形ソリッド蒋休な採川十るこ 1.緒 とにより,銅噂体l-1j形より維とほぼl行卜外得でよいことになるL.さ 口 ここ10数咋閃の介成ゴム,合成樹脂絶縁電力ケーブ′しの進歩はが) らに,雨量が常し一て軽減されろので,輸送やれ子娃==二でのfル∴‥土 ぎましい「、まず,プチ′レゴムは行成ゴムの代表的なものであるが耐 大きいL、 次に銅;年休ケーブノし〝)見な比較すJ=よ,赫汚より純米桁ポリエチ すゾソ件,耐水什,耐鮒乍に宕ム,砧電肝ケープノL川絶縁材料とし て滴Lているため,Jムlこケーーブ′1分野に仲川さJしている(1‥2) レン′トーブ′Lは,電流舛景450Aに.卜し、て.外子羊,市最とヰ)にそJL --・几 介成樹脈のf㌧ノミでぁるポりエチレンほ,誘電肘タこが′卜さ√.: 絶縁耐ノJが人き∴ 仙薬ん仲トもートて、+Lていろ什ご,熱附ヒ件な除け ぞれ リエチレンケーブルの9n%.・】■ゴよぴ93%とな();〉 ば電気絶紹H ̄料として押想的なヰ)のに近い-、この+川エチレンの熱 附ヒ件右ご分/≠+叫ヒ′、柑i付二.1こり政洋Lた架橋ポIjエチレン比 ノーr-′Lてり、ケーブノ川 ̄)ホニ;%およぴHl%,l■川≠.Lり綿架憶′ト また,こ〟 ̄)帆r叶L  ̄人絹 ̄邑のも叫まど財貨で丸ろので,′ト解邑り∵一ゾル不_1恥-「げ締榊叶 が期待できろL- ブ ナ′いゴムと同1乍の耐熱作な指ら,lノかもケープ′しとして比較した場 3.扇形導体ケーブルの構造 /㌻に畔窮鼠で外子羊も′トさrこなるJ)で,規fl三急速な普及不二一遂げている.. これ〔)の縦線材料糾山、たケーブ′1′の人きな利瓜ま,月小)拙いが ケーブノし諸特件の検討に肌、られた扇形噂体は,銅一丈り線,アル 輔妨で,イ】f設場所〃〕1■.t地条件にほとんどノ.てイJさ+Lず,また,保一、1二む ミより綿,7ルミソリッドの3稚類である。より線はローノLによ 必螢としないことなどで丸ろ しかし,大凱こ班ノー1はJtる6kVl、ノ、 り呟形されたものである「、ソりッドのも叫よ貼岩崎に加 ̄1潮化石_一′I三± 卜の3心トーーゾ′Lト′・一ノいてヰ)人多数がlリ形噂体肺道で舟)るた〟),瓦i こさないよう特に汀意した‥ 形噂体のべノLト紙ケーブ′Lと比較して外f羊がかなり大きいケこ∴■∴が滋, ケー1ブノLの噌体り、外の構造、ト法(・lりIS C36∩4(+川ユニ7-レン絶総ビニ′しシース稲カケーーブノレ規柄)に叩蔓 る。ケーーブノL外作の鮒小にけ,絶縁l′軸巨をイ一丁卜させて絶縁体厚さ石▼一 じた〔-, 帖械寸(ノと州恥二,絶縁紙心のrli枯ネな.;■紳)ることが必軒ごある.-、 噂休退へいは架橋ポリエチレンケーブ′Lにノ ̄ノいてのム施し7ニ. こ叫l的のた桝こ.ろ代打イ)け,柑■l!け---ブ′Lノ)年竺湖ギ湖ミ…右ご拭と 維総体卜には,、t乍増電件布テープと銅テープにエろ遮/\、いJ郎_一設 Lて,ノノか「梢体〟 ̄)ホリ二lニイーレン.「∴Lび架橋ポリユー子レンケーーブ′Lろ_・ け,そのままより子ナJ)せビニノLシーースを施した‥ 川 ̄J発し七J脚一手噂体ケーーブ′Lは, ̄搾油l■j形噂体ケーーブ′LJ)外祥子ご1n トーブルの什様を第1表に,またおもな矧㍉-■■の外観左′第2図に示 %1リ、卜緋′トナることができろ.立た.こ♂)ため7ノしミ▼;指体糾釧】し す(第1表のN().4-ブ′Lけ如北竜ノブ株式三ミ什へ納入したものでふケ ても,従来とほけIiq・外作〝)トーゾ′Lで,川 一-ハー心材作員二ろ二附呆+- る)「ノなお弟1表のケーーゾ′し仲別のN‖.け‖トハ本文心⊥)二び瀬〃)N(). ろことができる‥ に対応すろ., 現れ 銅鞘抑の丁㍍懸け諸六の7ン′ミラ /′ ̄1かL)ノノ ̄--ブ′L噂体はし ′さいに7′Lミ化のプルト移7√Lてい々:j 什ご,+く肝Ttiでは亡附こ砧什多7ノLミ噂休 〔盲1 叩 甘 仲 (∈ (豆 ̄1 ヱ 姻博∵--- サオ+√--十 ▲舶批梶川l州六・に川い1')れろ61くV ニ王心ゴノ、・プラスチック′屯ノノケーゾ′L ∈E 2・各種ケーブルの比較 ⑤〔心 ′ノ∴∴ノ、′L仁_一卜休上して一;′じノミろ.. に/Jいて,竹-いイIJこ没‖抑)`l丘糀ゲ享鼓むノ.ヒ i軒とし,ケーブ′L外繹,弔量な1七較L′ ノー■ 3n た緋架は第1図にホー+1とおりである、「 +--一一⊥-----1- 101) ⊥---+-⊥ 20() 了㍍㌔川け′しミニウムのJ耶琵ヰくは電1こ ____1__¶_⊥__¶ :】(川 4仙 5(川 2()0 rA) `在7右.ミ′ノFら1- いjし屯流`≠絹:ン.什1三たせろには約1刷〉■† √ハ噌体肘佃i桁〟け-ブ′Lむ仲川Lなけ ・iノf休‖什 増什汗き北 巧) 甘+紹.でりT.一事-レン′「- リノ 斗ご恰イ7りtナし ニ ケーー・プ川 棚 ‥川三上り線 ㈲ ポリ (2.. り=気丁 ̄■lTrl ケ 鍋 砧耶いJ操 愉 プJ′1 ̄り、ヤー ̄7〝り ーナ川 =it`止;胡1件ノしニヱ?汁[l■塙_I二喝 筍11宅】 行 侍 -¶71- 4nり 11三さガ亡′〆Fら1:(A■) 川軟鋼の約61ノ%であるので銅噂体と ケーー「ノ′L綿別 ニ川l) ケ T一子ーL ニノr一て/)ノⅠ 〝)比 中′と 5()r) 1706 立 目 「l円和40年10月 評 論 第10号 第47巻 奉加ネ、対 慧亀 上1川ラフ-■1作′糾う汽・卜I (116k173〉ご150】111112 トノ】【∴可亡休・-ドり ̄一十レンケ=イ′L (2・fik\r3′′325tll1112 ご1丁‡2LLくⅠ  ̄7 ノL 10kg 20kg ∽ (+シ ′′ 怒増田抑仙 0・ 30kg _⊥______+ _1____ (ミ リ _1 12 4()kg 15 ー.にJl(k\・') 第3川 仙巾 村l暮【】l】り柊の.誇`.壬川三帖 純綿体上申体 lり「ト郎宋心 第∠′l川 働甲州i打消卜ご拭騒軒休糸.1i果 第1プ言 シ・・一 ̄7、′L怖別 \ 壬1こ 称断向椛 付 絶 ーソ惇 よりrり)せ外繕(約) 巾 ̄ノ'ノ捏、亨悍し羊 l 詳 解 4 上1.1形 伝j形 揃什き り・ノト ソ ソ】j・ノト り リ ヅト 4,0 4.5 〔U 25 0.25 0.25 0,25 q.25 O 1 0.1 0.1 0.1 0.1 只U 3 4S.3 44.9 51.0 59.0 ハリ 5 0.5 0.35 い.5 り.5 :ミ.() 3.0 3.5 3.5 56 52 59 67 3,460 3,270 4,220 5,770 0.204 0.21)4 ().148 (),0914 1,50U 1,500 1,501) l.50U 250 250 ● 5 〃U 6 4 , ハリ 11 2 nU ハU 1 5 ハリ 315 わ +1二i 哨 航 休 帆 結 椛 杭 /`Fノkllr(20℃) ザf ノーピ ∫■沖 l M£}/km(2(I℃) lrli・1 ■心 kV 代 験 1l_r一丁-し′ - 規桁伯 脱附向 1,50()リ、11,51)()1リ、! N().5 0.0914トノ、1 0.191 0.137 0.0871 l,51)0リ、l 1,5()01、11 4(い)Olけノ、 :iO,00Uリ、1 舶附l良 0.41一人卜 U.41リ、卜 川従伯 0.327 0.310 17kv .規格帖 御心flrt 90 95 破 峻 名 川 75 70 65 85 95 糾〕 75 70 9() 90 220 250 300 270 310 280 260 240 290 310 270 260 240 270 330 -kV■ 破壊`Fl肝(kV) 20く 2()く 18 75 7t) 60 糾 75 70 55 75 70 捌) 65 75 袈1 20く 20く 75 75 8() 70 17 17 +七特lり破壊`fE什二(kV) 1301くⅤノ30分15kV′/30分科い J開始`一にJ卜(kVI 75 =ト1.11州 範 什 外洋ノ)10†六 ケ・ 30川 ′咋㌢lE流ゾ、) 2.l,.こぺ雛▲祭ri二 1一什ナ ウ′L 16時l抑ヰニーl・ 3二王……1、て∴弓3‥;三三… i■別荘偵40,()l)0以1 什 75  ̄ノ/1 0.14別り、1 0.2041リ、1 ン プ 80 lニiOkV../3()う}+5kV′/30分・シ‖い 紋 N(-・11 ̄Nこ・2l ̄ ̄ ̄N【)・3 よ之/km†20℃′) 測謹伯 純 試 く No.4 11 ′1∴ ケ ノL ー 75 ユ,とl峠!芦口破壊′心肝(kV) 欠椚√卜り一ニーf-レン′7・--ソ′L ′ノL帥別 †ン ハ  ̄7 Jミリ.こ▲ニナL けl.i=化150kV/3l円け10kV/′3li・桝Jlて) Nl).け‖トリ)人ト ̄.対比、す∼:j. 節2プ壬 ケ 、:棚kVノ:州うナ1-5kV′・′301)ナ=い 37() 270 1 間 .5〉く27.只 4.5 4.0 3 0 帖 仁 続 架胎十り二r一千レン :う25 【 戊 験 ㌫丁応∴ No∴ ̄l ̄元㌃㌻「諒 ̄表 r】 叫 八U A -リ†=l■また No.5 1 ′L り級 り八U ム上人j引木肌杭(2け℃) ふ主小絶総机杭(20℃) L  ̄′ 試 イ′L印刷 4 、ソ】 ちうlこ・h し 2()0 150 7/L 路形.1こr  ̄′、ノーノこしさ 標準什卜外字羊(約) 槻 釧 mmmmmmm…認㌦ 7'--ソ■挿さ 150 150 mm2 ニl人二 ヒ ̄ニ/いンーー ーー ヰ No∴ ̄ ̄ ̄1 ̄諒盲丁芯 ×帖.) 休JiTし 綿 ケ ∴ No.4 †'モ 形 作 紫柄こいノ  ̄-一戸レンケーーナノL f、i rl 哨 り 1 壊  ̄ ̄ ̄\\ 単 +1ri 符‡3ノミ 破 6kV3心ケーブ′しの什様 17kv XlO分 +し± XlO分 良 0.4l ̄ノ、卜 50,00(ル1t ().411卜 【ニ12 り1 1,5001リ、j 3(),0り01リ. 0.4い1 0∴i56 17kV 仙川ふ(駐ソ)条什は ケーーブノL外子羊の1(=たのてンドレ′=こ打トって 100I蜘州し,こJLな=ニーナ線にJ大してJ丈村側に180蜘t川11し,また巾二 l ‡Li.しにJノj- ̄卜.こ叫染作を1いりとして30川くり返しノた.〕 1冒一諾!1冒●ごご ×10分: 山 I ×10タ〉 J箋 Xl()う〉 J辻 ヒーートサイケノL,拭験は,ケーブル許狩電流の1.2什子の電流を1サ イクル24柑川「い8=榔i]の-ち油謁し,これキ12サイクル行な一つた。 第3図に(上,N().1お【LびNo.4ケーブ′Lの,くりi喧し仙…前後の 4.各種試験結果 ム1電気 修一㍍1H安一宇引1三柑ゾ1モネ_・ホ十.-.この紙り土ではエり純増休ケーブルのほ 的特性 ・うがわすかにすl二、'JLていろ(-Jこ川よ,ソリ、ソドア′しミ噂体の郎=千慮 さがノ(きいため,納ナ∽ソなどにい・∴ミこんしわが`#りべつすいものと ノこ収ケープ′し〝)わ、∴シt験城績む弟2表に.虹ノミ.州ご・■トによモ:Jコロナ ここ胡毒‡なl、ノぴに破壊.さぺ検収績を舞3表に示す′.  ̄鞍_▼Lりしノ乙..しかL`j三信弓〝) ̄【 ̄二ifl二に際Lて,ニのような過酷な曲けほ -72一 扇形導体 第4表 プ ラ ;1 半1導電 i引イこ絶緑化 性 甲 布テJ⊂丁-7し ○ ○ 3 10 ○ (⊃ ■ :1jo■○:○ ビニ′レ 申 E3 ,○ 臣1 (⊃ F o ○ ,○ ○ ○ △ 二× ;× ○ ○ 1 (⊃ ○ △ lX;× 2 ○ √○ l 3 ○ ○:○ ! 11 △ △ j3 J 】 yo.5≡2.9 l Xo・2…5・8 1 01△ 30 No・5 ○ 0≡ l ≡ 3 ○ ○(′1)衝撃川 △ ○ × (⊃ 7JノL種別 烹烹 .0 × l × ○ ⊂) ○印:異常 なL ○ ≡ △印:Lい㌻ふ × × ×印:き裂 J+ゝ ○ ■ ■ △ ■■4)変耶率 旦±x100 弓 2 ○ (〕 ○ △ 3j ○ ○ ○ご ̄云1 mIn エリ線銅 150 ㌻ ・j〝法 b:変形綬7、 寸法 △ ×; 測定結果 架橋ポリエチレンケーブル 150 a F・容子止ノナ ×買×2 mm2 1 1 7六リエチレンケーブル No.3 150 No・4】No・5 325 200+ ソリッド 萱≡董i jソ「諒ご㌔ J二鴬 mm kg- cln2 より線 ̄7′ンミ 55.6 55.2 9×104 6×104 ㌢-ブル引入れ状況略図 (3)符号 ×i△ × No.2 第5図 △ △ No.1i ホーJレ 10R ○:・・○ EI値 マン 150m蒜 1】 第5表 臼:二==… \ △ x。.2il。.72i△△:△買。㌻ 3!○:△葛△;△ 1 管絡 おいノの糊七 l No.5:8.4 宍 (2) !1!△l△岳×_喜× l ♯ポート 品 (⊃ × 40 声O中耳・ 900 × ■ ノ ⊂> ○ 4・6・270:○■○・○ l トラム ⊥)(岩.N !○ ○ 2:OJo;:○喜 3 ケ一丁ル l (⊃ (⊃ ○ ○ 1707 G L io ○≠○ l ブルの諸特性 ー 考 丁-ブ (⊃ ○ !2 l 備 シース (⊃ ○ ○ No・5】0!2 20 ○ ○ Xo・2!0:2』○ No.23.2 絶縁電力ケ 誘やマウス (訟毛別rな還、日.漂 l l ック 衝撃荷重落 ̄F試験解体結果 おさえ 極へい l チ ス アル 第6図 マンホール内の誘導用コロの配置 ミ 60.6 1.3×105 法iこよるたわみ試験で曲げ強さの比較を行なった。曲げの強さは 2.1×105 (注)No.仕上外径は定測値を示す二 ケーブルの合成ヤング率(E)と,合成断面二次モーメソト(りの 積で表わされる。試験は長さ1・5mの試料の上端を固定して垂直 困難であり,また誘電正接の絶対値と第3表のコロナ開始電圧から, につり下げ,下端に張力計を取i)付けて水平方向に往復数回引衷 実用上問題ないと考えてよい。 4・2 って,張力とたわみ量の関係を求めた。この関係はヒステリシス 機械的特性 曲線として図示されるので,この傾斜角より低荷電状態でのE′ 4.2.1衝撃荷重落下試験 値を計算により求めた(5).。 試験結果は弟5表に示すとおりである。 一般にケーブルは衝撃落下荷重に対し最も弱く,落下物の先端 形状が鋭利なものほど影響は大きい。プラスチックケーブルはゴ No・2とNo・3を比較すれば,ソリッドアルミ増体ケーブルはよ ムケーブルに次いで耐衝撃性は大きいが,ここでは導体種類の差 り線導体ケーブルの約2倍の曲げ強さといえる。また,E′値は導 をみるためNo・2とNo・5すなわち,より線7ルミとソリッドア 体断面積にほぼ比例している。次にNo.5の325mm2ケーブル ルミ導体ケーブルについて比較した。 を,70kVlx400mm20Fケーブルの且J値19.2×105kg-C皿2(5) 試験はJISC3004(ゴム絶縁電線試験方法)によって,10,20, と比較すれば,曲げ強さは1/7であるので延線にほあまり問題で 30および40kgのおもりを高さ1mの点より,絶縁線心の直上に ない。ただ,曲げ強さに対しケーブルが軽いこと,曲げに対する 落下するよう試料の方向を定めて行なった。またNo.2では交流 塑性変形量が小さいこと,端末および接続⊥事の際の小細工がよ 17kVを加電したままの状態で試験した。 り線導体ほど容易でないことから,曲げにくいという印象を受け 試験後の解体調査結果ほ弟4表に示すとおりである。加電中に 衝撃荷重を加えても,その瞬間あるいは直後にはプチルゴムケー る。前2老は金串による架空延線工事の際などではむしろ有利な 特性である。後者は今後工具の開発により解決しなければならな ブルの場合(4)と同じく容易に絶縁破壊は起こらない。しかし, い問題である。 20∼40kg-mでは外観にはほとんどこん跡ほ残らないが,弟4図 ム2.3 に示すように銅テープや絶縁体などにき裂がはいっており,ケー ブルの寿命を著しく短縮する原田となる。 引入れ試験 前述のたわみ試験から,ソリッドアルミ導体ケーブルの布設工 事は問題ないことがわかるが,ここではNo.5の325mm2ヶ_ブ なお,ソリッドアルミ導体ケーナ′レは衝撃応力が一線心のみで ルを試料とし,管路引入れ試験を行なった。.試験には日立電線株 緩和されるため,他線心への被害ほより線導体ケーブルより少 式会社日高工場構内の実験用マンホールと6インチのユタニット ない。 管路を用いた。 4・2・2 曲げ強さの比較 弟5図はその状況を示した略図である。 ケーブルの取り扱いやすさを知る一つの目安として,片持ばり この試験では引入れ条件を過酷にするため,管路口に近い側の -73- 1708 日 昭和40年10月 600A通電 20 第10号 「←速断 90 ケーブルの伸こ\' 18 第47巻 論 評 止 8 ∧U 16 (E∈)S萱Gミト一心 6O プルの剖本温雪 ■.〇 (U 4.nU 有二2わ昆:14.2m 3O 2O (Uし桝表皇賛G一∴卜1ト 7 八U 10 0 180 120 60 1 240 時 300 360 1,080 間(min) 第9図 第7図 モールド後のおさえテープハク離状況 ソリッドアルミ導体ケーブルの伸びの温度特性 なお,この試験の際,ケーブル表面長手方向に粘着ビニルテープ を直線上にはりつけ,伸縮時のねじれを調べたが,ねじれほ全然な アルミ導体のふ(64.5mm2;詫体■1 一一か--ベトーーくトーーンーーい-・ぺ------く-一一---C-----く かった。また,絶縁体,シースともに導体にまったく追従している (U.ロN\90マ)真空望 7ルミ対アルミニュんだ接続(64.5Ⅰロm2樹木■■・ ことも確認した。 5.ケーブルの接続 5.1導体の才妾続 扇形銅より線の接続は,普通導体と同じくスリーブを用いたほん アルミ対銅圧縮接続(150mm2導体: だ揚げまたは圧縮接続が容易にできるので,ここでほアルミ導体の 接続について述べる。 0 100 200 300 400 500 アルミ導体の接続として実用,または検討されているものに,は 600 んだ揚げ接続法,圧縮接続法,溶接接続法,アルミ鋳込法,テイカ ヒートサイクル回数(回) 第8図 ウェ′レド法やボルトによるクランプ法などがある。これらの接続法 ヒートサイクルによる抵抗の変化 のうち,従来の銅導体接続技術をそのまま利用できるものは,ほん Bマンホールロよりケーブルを引入れた。引き入れ準備としては だ揚げ法と圧縮法である。前者はアルミ対ア′レミ,アルミ対銅の接 マンホールロにラッパ状の誘導マウスを固定し,管路口にケーブ 続に,後者はアルミ対アルミの接続に適している。 5.1.1はんだ揚げによる接続 ル誘導用コロを弟る図のように配置した。 銅,銅合金,鉛および鉄などのほんだ接続は,スズー鉛系合金 この状態でケーブルを40m引き入れたが,最終張力は140∼150 kgであった。管路のみの摩擦抵抗は,摩擦係数を0,5としても約 と,樹脂などのフラックスを使って行なわれる。しかし,アルミ 60kgであるので,80∼90kgがドラムの繰出し張力と,ガイド屈 は空気中においてきわめて短時間に酸化被膜を形成し,この被膜 曲部分での抵抗に相当する。マンホール入口側の抵抗は管路長さ が機械的に強固で,電気的に高絶縁性であるため,アルミの接続 とは無関係であるので,長距離管路延線の場合ほとんど無視で に当たってはこの被院を特殊なフラックスで化学的に溶解する きる。 か,あるいは棟械的に破壊して除去しながら行なわなければなら ない。より線接続の際,各素線の表面をほんだで"湿らす”ため この試験の終わりに管路出口の引出し部にて,立上り工事の癖 取り試験を行なったが,4名の作業者によりケーブル外径の約15 には,特殊フラックスの助けが必要であるが,いったんアルミ表 倍の屈曲半径を保ち,容易に立ち上げることができた。 面をはんだメッキすれば,あとほ銅などとまったく同様にはんだ 4.3 付けが可能となる。 熱膨張伸縮試験 5.1.2 電気用アルミと銅の線膨張温度係数はそれぞれ1℃につき23× 圧縮による接続 圧縮による接続はスリーブと圧縮工具を用いるだけでよく,簡 10 ̄6と17×10 ̄6であり,アルミのほうが約30%大きい。このため アルミ導体ケーブルを採用する場合には,あらかじめ使用時の熱膨 便であるので広く用いられている。ところがアルミ対銅などの異 張収縮を考慮し,ケーブルのスネーク布設やマンホール内でのオフ 種導体接続においては,互いの金属の電極電位が異なるため,わ セット量に注意しなければならない。 ずかな水分があっても局部電池作用による低品位金属(ここでは この試験は,伸縮が問題と考えられる325mm2ソリッドアルミ導 アルミ)の腐食が起こる(6)。これを防止するためアルミと銅の接 体ケーブルを15.5m(有効長14.2m)用いて行なった。ケーブルを 触面に特殊な合金層を介在させたうえで圧縮接続する。この特殊 コロの上に水平に配置して片端を固定した。他の自由端にはダイヤ 合金層はアルミとはぼ同電位のもので,アルミが直接腐食するの ルゲージを取り付け,導体温度がほぼ90℃となるような電流(約 を防止している。 600A)を通電したときの伸びと,電流を遮断して導体温度がほぼ室 5.1.3 導体接続部の特性 導体接続部の特性判定の基準としてほ,導体接続部抵抗,引張 温に戻るまでの収縮を調べた。この結果は第7図に示すとおりであ る。ケーブルの伸縮量は計算値より15%ほど少ないが,この差は線 荷重などがある。前者は接続部と同等長の導体抵抗値より接続部 心に"より”があるため,円周方向への逃げで緩和されたものと考え の値が低いこと,後者は導体自身の引張荷重値の50%以上である られる。しかし,実際の布設工事計画に際しては,この差は安全率 ことが要求されている。これらの性能のはかにさらに重要なこと として無視し,計算上の伸縮量を基準としてよい。 ほ,負荷ヒートサイクルによって接続部の抵抗値が変化しないこ ー74- プ 扇形導体 ラ チ ス ック 絶縁電力 ケ 1709 ブルの諸特性 ー とである。ヒートサイクルにより接続部の抵抗値が上昇するもの る.結 でほ,長年月にわたる満足な使用に耐えることがむずかしい。 弟8図ははんだ接続部および圧縮接続部のヒートサイクル後の 以上,今回開発実用化した6kV扇形導体ケーブルについて述べ 抵抗値の測定結果を示したものである。いずれも抵抗値の上昇は たが,これらの要点をまとめると次のようになる。 (1)扇形導体3心ケーブルは,従来の円形導体ケーブルより仕 なく良好な結果を示している。 5.2 □ 絶縁体の接続 上外径が10%以上小さい。このため重がい装を必要とす 6kV級ゴム・プラスチックケーブルの絶縁体接続は,通常自己 る鉱山用立坑ケーブルや,化学工場用垂防食ケーブルで特 融着性テープ巻きで十分であるが,寸法に制限がある場合,完全水 ミ・こ経済性を発揮できる。 密性を要する場合や,移動用を目的とする場合などでは,ケーブル (2)扇形導体構造のケーブル製造技術が確立されたため,導電 絶縁体と同質材料によるモールド接続が必要になる。 率の低いアルミ導体の採用が容易となった。 (3)ソリッドアルミ導体ケーブルは,取扱作業の困難性が懸念 モールド接続においても,導体を接続し絶縁体を鉛筆削り状に削 i)とるまではテープ巻き式と同様である。このあとモールド部分の されていたが,普通導体ケーブルと大差ないことが確認さ 絶縁体として,照射ポリエチレンテープ(ハイレイテープ)を所定 れた。むしろ,金串による架線工事などでは軽量でたわみ の厚さに均一に巻き,内部加圧と紫形のためマイラーテープを2層 が小さいため布設が容易である。 巻いて軽くおさえ,この部分を加熱し溶融接着させる。この加熱に (4)アルミ導体ケーブルの接続法として古・も はんだ揚げ法,圧 は電熱線を巻いて通電加熱するか,トーチランプを用いて部分加熱 縮接続法が確立され,負荷ヒートサイクル試験でも異常は をしてもよい。ただし,トーチランプによる場合は,直接裸火を線 認められなかった。 (5)絶縁体の接続は目的に応じてモールド接続ができる。 心に当てないよう保護層が必要である。 架橋ポリエチレンケーブノしでほモールド部を150∼180℃に約10 この種ケーブルについてはまだ多量の使用実績を得るまでには至 分間保ち,内部が透明になるまで加熱を続ける。このあと徐冷して っていないが,今後6kV級をはじめとし,さらiこ高電圧ケーブル 80℃以下になったらマイラーテープをはぎとる。弟9図はモールド へと進められるものと考えられる。 終わりに種々ご指導いただいた東北電力株式会社関係各位,日立 を終了した線心を示している。 ポリエチレンケーブルの場合も同様の方法で可能であるが,加熱 電線株式会社の各位に厚く謝意を表する次第である。 温度を低目に保ち線心が溶亡すないよう注意しなければならない。 参 絶縁体モールド接続後の外部シース接続処理は,使用場所,使用 3 4 なお,6kV以下のケーブルの絶縁体接続にほ,以上の方式より簡 5 便な,絶縁コンパウソド注入方式も検討中である。 大内 特 許 上田木藤菓 水富橋加千 このモールド接続ほ30kVケーブルまで実施し実用に供している。 和岡岡本野 大書+古橋嗣 2 田田岡田辺掘西 目的に応じて,一般テープ巻式接続の場合と同様に行なえばよい。 其依増富渡36川 1 日立評論別-21,8(昭32-12) 佐藤:日立評論別-35,47(昭35-5) 浜田:日立評論45,1869(昭38-11) 佐藤:電四遠大905(昭36) 卜部,遠藤:日立評論別-43,12(昭 日立評論45,828(昭38-5) 紹 介 の 特許第315241号(特公昭39-1471号) 三 アナロ 献 文 茸 グ計算枚用嶺分コ 浦 武 雄・川 松 俊 治 ンデンサー アナログ計算機の総合演算誤差は,従来からその原因解明のため ポリエチレン の種々解析が行なわれてきたiこもかかわらず,決定的な要因がいか なるものであるかについては全く不明であった。本発明はその要田 が積分器内におけるコンデンサーに依存することを見いだし,この 演算誤差を従来のものに比し,著しく小となし得たものである。 積分用コンデンサ 一般にコンデンサーほ吸収現象を呈するが,図示するような積分 器のためのコンデンサーとして使用した場合,演算誤差ほ誘電体の 分極率をα,演算周波数を仙とするとg(α)山α七表わされることが わかった(∬(α)を積分器吸収誤差係数と呼ぶ)。そのため本発明は 誘電体として吸収誤差係数が小さい高密度(比重0.94以上)のポリ 出力 入力 抵抗 高利得増幅器 エチレンを使用し,さらに静電容量温度係数が常温で影響のない状 態(1×10 ̄4以下)のものを用いるようにしたものである。このよう 第1図 な構成を有する本発明のコンデンサーは,アナコン用の積分コンデ ンサーの領域で使用した場合,従来のものに比し演算誤差の著しい 減少が可能なものである。 (高崎) ー75-