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資料12 伝統的工芸品産業振興策の成果事例

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資料12 伝統的工芸品産業振興策の成果事例
資料 12
伝統的工芸品産業振興策の
成果事例
平成17年8月29日
伝統的工芸品産業室
津軽塗:活性化計画
事
業
目
的
他の産地には見られない「ブルー」をベースにしたロイヤルコレクション
シリーズ及び新紋紗塗商品の色やパターンをデザイン、コーディネート
にまで拡大し、アイテムの開発を進めるとともに、「和」でありながら、現
代の「洋」生活にも受け入れられる漆器として積極的に提案していくこと
で、新たな津軽塗ブランドイメージを確立し、産地全体を活性化する。
事
業
成
果
【新商品開発】
唐塗技法を用いた「ブルー」のロイヤルコレクションシリーズ商品は、
色・デザインともバリエーションを広げた。
高級感溢れる塗技法を用いた「新七々子塗シリーズ・新紋紗塗百年の
食卓シリーズ」を商品化した。
【需要開拓】
他の産地に見られない斬新な色とデザインの「和洋共生」漆器として
様々なマスメディアに大きく取り上げられ、漆の新しい魅力の創出、津
軽塗りの知名度向上が図られた。
ロイヤルコレクションシリーズの作品例
http://www.pref.aomori.jp/dentokougei/crafts/design.htm より
1
新潟漆器:振興計画
事
業
目
的
事
業
成
果
「新潟漆器」を広く知ってもらい、「漆器」についての認識を深め興味を
持って貰うことを目的に、キャラクターを起用し、小学生でもわかりやす
いような漫画形式でのパンフレットをテーマ別のシリーズで作成し、展示
会などで配布。新潟漆器に対する価値観を醸成し、生活の中に新潟漆
器の存在理由を作り「新潟漆器のある生活」にあこがれる環境作りを目
指す。
【需要開拓】
新潟市内でのキャラクターの認知度が高まり、新潟漆器のPRの場が
広がった。
キャラクターを起用したパンフレットが、地元マスコミ等に取り上げられ、
小学校などから授業で使用したい等の問い合わせが増えた。
キャラクターを利用したパンフレット
新潟漆器同業組合HP
http://www.nuridon.com/nuridon001.pdf
より
http://www.nuridon.com/manga.html より
2
輪島塗:支援計画
事
業
目
的
漆器の修理需要を新たな市場と捉え、これに対応するシステムを構築
することで広く修理需要を掘り起こし、新たな需要開拓へと結びつける
ことを目的とする。また、漆器修理工房の運営の中で、消費者に対して
は修理や体験を通じた輪島塗の優れた実用性の理解を促すとともに、
消費者動向を的確に把握し新商品開発等に結びつけることを目的とす
る。また、修理需要は日用品のみならず、自社建造物等の文化財漆芸
品の修理等、多くの存在的需要が見込まれる。高度な技術を要するこ
れらの需要は、需要低迷により余剰労働力となっている熟練職人の雇
用対策や、熟練工から若者への技術の伝承や新たな技術開発の可能
性にも資すると考えられる。
漆器修理技術研修会
事
業
成
果
【需要開拓】
平成15年7月に「輪島工房長屋(建設費2億7千万円、輪島市単独事
業)」が開設され、漆器修理工房の運営が始まった。以来、 15・16年
度の2年間で青森県指定有形文化財の修理等を含む54件217点を
手がけ、漆器修理の対応するシステムの基礎が構築することができ
た。現在も修理事業は順調に立ち上がっており、一般的な日用品の
みならず、文化財や建造物等の修理についても受注は増加している。
これに対応する職人の養成についても、修理技術研修が継続され、
事業者の協力・実施主体として育ちつつある。
輪島工房長屋
3
京都府内指定工芸品17品目:連携活性化計画
事
業
目
的
京都の観光のひとつとして「伝統工芸体験」を打ち出し、消費者と製造
者の接点を増やすことで、伝統的工芸品の需要拡大を図る。通常一般
の者が足を運ぶことのできない伝統工芸品関係の工房をインターネット
を通じて公開するとともに、同時に体験を予約できるシステムを確立。
また、ネットだけではなく窓口として京都伝統工芸会館内に案内所を開
設し、既に京都に足を運んでいる観光客も体験できるようにする。製造
者が消費者と直接交流することで、消費者ニーズを踏まえた製品作り
の契機とするとともに、新たな販路を開拓するきっかけとする。
京都伝統工芸体験工房HP
事
業
成
果
【需要開拓】
旅行会社から高い関心を得て、修学旅行生や一般観光客を対象とした
旅行商品開発に旅行会社と共同して取りかかっている。
京都新聞、日経新聞、「旅の手帳」、「月刊Leaf」等様々なメディアに取り
上げられた。また、予約システムの本格稼働により、毎月、予約件数、
予約人数が増加してきている。
平成16年10月から17年3月までのHPを利用した体験予約数等
10月
11月
12月
1月
2月
3月
計
予約件
数
37
52
33
28
60
88
298
予約人
数
108
144
54
81
157
235
779
アクセ
ス
3804
3537
4587
5581
10885
6435
34829
http://www.taikenkobo.jp/ より
4
博多織:活性化計画
事
業
目
的
事
博多織はその製品の多くが和装の帯であることから、ライフス
タイルの変化と共に生産数・売上高が大きく減少している状況
にある。そのため、博多織をファッションの素材とした。
「HAKATA JAPAN」という新ブランド品を開発し、海外市場へ
提案することにより、博多織の多様化を図っていくこととした。
また、その新事業が日本のマーケット及びマスコミへの宣伝
効果が期待されるので、それを通じ若者へのPR及び新たな販
路開拓を図る。
アメリカでの見本市出展
業
成
果
【需要開拓】
アメリカでの見本市出展では、博多織の細かな織りの技術や縫
製加工技術などに対して高い評価を得た。
日本のマーケット及びマスメディアへの宣伝効果もあり、地元百
貨店バッグコーナーにて常設売場を確保することができた。
HAKATA JAPAN パンフレット
HAKATA JAPAN の商品
5
伊万里・有田焼:支援計画
事
業
目
的
大都市圏の消費者を対象に有田焼の新規顧客の開拓と販売促
進につなげるため、①インターネットを利用した消費者参加型の
商品開発、②新規開発商品を使ったテーブルコーディネート展、
③大消費地から有田を訪ねる旅の企画実施などの事業を実施
する。
大消費地から有田を訪ねる旅のツアー募集告知
事
業
成
果
【需要開拓】
①インターネット利用の商品開発は、消費者嗜好を反映した素早い商
品開発結びつけることができた。
②テーブルコーディネート展では、器の使い方、選び方など主婦層を
ターゲットとして購買喚起を促することができた。
③大消費地から有田を訪ねる旅は、地場食材を使用し、有田焼の器
を提供するなど有田の観光の目玉を発掘する画期的な事業であっ
たので、補助事業終了後も、エージェントの有田企画に取り入れら
れ、観光コースとして定着、産地に消費者を呼ぶ込む取り組みとし
て大きな成果を得ている。
ツアー参加者への産地プロデューサー挨拶
6
その他の成果事例
計画名・工芸品名・申請団体名
計画名:活性化計画
伝統的工芸品名:川連漆器
申請団体名:ミッション漆21
事 業 目 的
事 業 成 果
川連漆器(ブランド名:Kawatsura SHI-KI)を海外(イタリアを拠点として欧州)でのブランディ 【需要開拓】
ングしさらに輸出へと繋げることと、海外での成果を活用し、国内での新たな流通チャネルを イタリアの国際見本市に出展し評価を得、欧州の雑誌等に掲載され、イタリアを中心とした欧州でのKawatsura
開拓するとともに、国内市場でのブランドイメージを高めることの二つを目標とした。
SHI-KI(川連漆器)のブランディングが成された。
国内で展示会を実施し、国内での知名度ア
計画名:連携活性化計画
海外(特にヨーロッパ)における日本(特に本地域)の伝統的工芸品(漆器、寄木細工)の情 【需要開拓】
伝統的工芸品名:箱根寄木細工
報発信、海外市場(特にヨーロッパ市場)における新規需要の開拓、海外での展示会に出展 海外の展示会に出展し、伝統的工芸品(小田原漆器・箱根寄木細工)の情報発信ができ、ヨーロッパで発行さ
申請団体名:
したことを活用した国内市場におけるブランドイメージのアップ
れている日本語新聞に掲載された。展示会開催期間中20件(初年度)、40件(2年度目)を超える商談を行う
小田原箱根地区伝統的工芸品産業振興協議会
ことができた。
計画名:振興計画
伝統的工芸品名:新潟漆器
申請団体名:新潟漆器同業組合
「新潟漆器」を広く知ってもらい、「漆器」についての認識を深め興味を持って貰うことを目的
に、キャラクターを起用し、小学生でもわかりやすいような漫画形式でのパンフレットをテーマ
別のシリーズで作成し、展示会などで配布。新潟漆器に対する価値観を醸成し、生活の中に
新潟漆器の存在理由を作り「新潟漆器のある生活」にあこがれる環境作りを目指す。
計画名:活性化計画
伝統的工芸品名:輪島塗
申請団体名:彩漆会
輪島塗の製造販売を行っている漆器店や職人のおかみさんで構成されるグループ「彩漆 本事業を中心とする彩漆会の活動が、使用者や女性の立場による商品開発や需要開拓を行う先進事例とし
会」を形成。テーブルコーディネイトやフラワーコーディネートの手法を通じて、洋食器等とも調 て、産地内外より注目を集め、雑誌等マスコミに報道された。これによって、男性中心、流通中心の産地の意
和する輪島塗の研究開発を行い、新たな使い方や新商品の提案を行うことを目的とする。
識に新たな機運を生み出したとして評価されている。
漆器の生産者としての立場ばかりでなく、消費者としての視点で商品開発等に取り組むこ
とによって、消費動向と産地の意識の乖離を是正し、高級な装飾品という従来の輪島塗のイ
メージの改善を図り、もって需要拡大を図ることを目的とする。
計画名:振興計画
伝統的工芸品名:京扇子・京うちわ
申請団体名:京都扇子団扇商工協同組合
新しい顧客の開拓と新しい京扇子・京うちわの使い方を発見してもらうことで、産地の活性化 【需要開拓】
や若い世代へのPRを主眼にしながらも、柔軟に消費者ニーズに応えていくことを目指してい 最近の京都の人気スポットである新風館で「KYOTO FAN FESTA 2004」を開催し、11,000人の入場者が
る。
あった。扇子団扇の新作商品の紹介等様々にアピールするパフォーマンスを繰り広げ、若者への普及・提案に
効果があった。
計画名:活性化計画
伝統的工芸品名:越前和紙
申請団体:サンホールドグループ
和紙の需要開拓のため、和紙の多種多様性をアピールするとともに、産地に新商品開発能
力を蓄積させることを目指す。
計画名:振興計画
伝統的工芸品名:萩焼
申請団体名:萩陶芸家協会
産地でもあり全国的にも著名な観光地である萩市において開催される萩開府400年記念の 【需要開拓】 (萩陶芸家協会展)
展覧会に、産地で活躍する萩焼作家作品を一堂に集め出展することで、萩焼の魅力を広く 萩市の山口県立萩美術館・浦上記念館で開催された「萩開府400年記念萩陶芸家協会展ー萩陶芸の現
PRし、消費者の関心を高め、消費拡大及び需要拡大を目的とした。
在ー」に108点の作品を展示し、入場者11,370人を集め、需要開拓が図られた。
計画名:振興計画
伝統的工芸品名:萩焼
申請団体名:萩陶芸家協会
萩焼の陶芸家を希望する青年(原則:中卒以上40歳未満)50名を全国から募り、体験講座 【後継者育成】(萩焼産地での萩焼作陶体験講座「萩陶芸大リーグ」)
などを通じて、製造技法を本格的に学ばせることにより、次代を担う後継者の確保育成を図 単なる体験学習ではなく、製作実習、講義、窯たき学習により、弟子としての受け入れ態勢を取り、様々なメ
る。
ディアを通じて後継者集めを行った。参加したものの内10名が現在も継続して活躍中。
計画名:支援計画
伝統的工芸品名:丸亀うちわ
申請団体名:㈱マーケティングダイナミックス研究所
「うちわ産地」としての生き残り策の検討、産地の新たな仕組みづくり、「竹うちわ」の新たな
価値を創造し、啓蒙活動・PR活動の推進を目指す。
計画名:支援計画
伝統的工芸品名:香川漆器
申請団体名:香川県デザイン協会
香川漆器の統一したイメージ商品の開発を行い、県外の一般消費者に対して、他の漆器の 【需要開拓】
産地と比較して技法が多彩で精緻なこと等を積極的にPRすることにより、全国的に知名度を パンフレットの作成・配布、県内・首都圏での展示会開催を通じ、「香川漆器」を広く周知することができた。
向上させ、需要の拡大を図る。又、産地プロデューサーのノウハウや人脈等を活用して、県 「ふだん使い」をコンセプトとして開発された83点の新デザインの中には製品化に繋がったものもある。
民に対し日常生活での漆器使いを提案し、漆器の使い方や選び方、メンテナンス等について
の情報提供を行うことにより、日常生活の中で漆器を愛用する気運を高め、需要の拡大を図
る。
計画名:活性化計画
伝統的工芸品名:八重山ミンサー
申請団体名:(株)あざみ屋
ミンサー織りのシミュレーションシステムの活用により、市場ニーズに対応した製品作りの体 【需要開拓】(八重山ミンサー織り国内海外需要開拓事業)
制強化を図るとともに、国内外のマーケティング調査等により新たな市場を開拓し、主にイン 海外のファッションショー(パリコレクション)への出展で、海外のプレスに高い評価を得た。
テリアとファッション分野の需要開発を目指した。
東京でのインテリア展示会(インテリアトレンドショーーJAPANTEX)へ出展し、ブース賞を受賞した。
【需要開拓】
新潟市内でのキャラクターの認知度が高まり、新潟漆器のPRの場が広がった。
キャラクターを起用したパンフレットが、地元マスコミ等に取り上げられ、小学校などから授業で使用したい等の
問い合わせが増えた。
【需要開拓】
「IPEC21 2004」(インテリア関係の大規模な展示会)に出展し、生活インテリア全般に携わる設計士、デザイ
ナー、プランナー等に越前和紙を広く紹介し、インテリア業者からの問い合わせが急増した。
(来場者数:18,073人)
【需要開拓】
産地全体でマーケティングを考える場を設置し、既存の事業者及び後継者育成事業修了者に対する意識付け
ができた。
プロデューサーのネットワークを
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