世界自然・野生生物映像祭 in 東京

実施報告書
世界自然・野生生物映像祭
in 東京
2009 年 10 月 10 日（土）～ 10 月 12 日(月・祝)
主催：
NPO 法人 地球映像ネットワーク
共催：
協力：
毎日新聞社
ワイルドスクリーン（英国）、ジャクソンホール･ワイルドライフ・
フィルム・フェスティバル(JHWFF)（米国）、UNEP 国連環境計
画（ナイロビ本部）、(株)NTT ドコモ
矢崎総業㈱、キヤノン㈱、積水化学工業㈱、YKK㈱
協賛：
※この事業は、競輪の補助金を受けて実施致しました。
目次
はじめに
･････････････････････ ３
開催概要
･････････････････････ ４
映像祭レポート
･････････････････････ ５
統計
･････････････････････ ６
来場者からのメッセージ ･････････････････････ 9
映像祭へのメッセージ
･････････････････････ １１
会場となった原宿クエストホール
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【はじめに】
時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素より、私共地球映像ネットワークの活動に対しまして、格別のご理解とご支援を賜り、まことに
有難く厚くお礼申し上げます。
地球映像ネットワークは東京でもワイルドライフ映像が見たい！という多くの声に後押しされ、2006
年より世界自然・野生生物映像祭の受賞作品を東京でも公開する、世界自然・野生生物映像祭 in
東京を開催して参りました。
この度、2009 年 10 月 10(土）～10 月 12 日(月)の 3 日間、原宿クエストホールで世界自然・野生生物
映像祭 in 東京を開催いたしましたことをご報告いたします。今年 8 月に富山県で開催しました第 9
回世界自然・野生生物映像祭には世界 40 ヶ国以上の国や地域から 347 本のワイルドライフ映像の
応募があり、その中から 40 作品がノミネートされ、メイン会場を中心に各会場で上映が行わ
れました。今回の東京映像祭では、富山での映像祭のノミネート作品を中心に上映し、また羽仁
進監督をお招きして講演も行いました。最新のワイルドライフ映像、普段なかなか見ることができな
い生物の迫力の映像、趣向を凝らした独特のワイルドライフ作品に多くの方から感動の声が届きま
した。
期間中、毎日通って映像を見られる方や初めて映像祭を知った方など来場者も様々でした。各方
面からのご協力により開催された本映像祭では 2 千人を超える来場者がありました。
497 枚のアンケートには、生物や自然の映像を通じて受けた自然、あるいは野生生物に対する驚き
や感動、自然環境や野生生物を大切にしたいという皆さんの感想や認識が綴られていると共に、
今回の映像祭に参加できたことに対する喜びの声が届きました。
また、学生を中心とした延べ 73 人のボランティアが感動の輪を広げたいという思いのもとに集まり、
映像祭の運営を見事に行いました。映像を通じて「地球の今」を伝え、自然の美しさや驚異、生き
物たちの生命の営みの感動を多くの人々に伝え、環境保護の大切さを訴えてきた地球映像ネット
ワークのミッションのもと開催している世界自然・野生生物映像祭を東京でも多くの人が心待ちにし、
野生生物や地球環境に関しての情報にふれる重要な機会となっていることを改めて実感しました。
盛況のうちに終了できたのも、ひとえに皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
映像祭を通じて多くの方のご協力・ご意見を頂くことができました。
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【開催概要】
企画名：
世界自然・野生生物映像祭優秀作品上映会 in 東京
開催日：
2009 年 10 月 10 日(土）～10 月 12 日(月・祝)
開催時間：
10 月 10 日(土) 10:45～19:10
10 月 11 日(日)
9:30～19:30
10 月 12 日(月・祝) 9:30～17:20
上映会入場料：
有料
主催：
NPO 法人 地球映像ネットワーク
共催：
毎日新聞社
協力：
ワイルドスクリーン（英国）、ジャクソンホール･ワイルドライフ・フィルム・フェスティ
バル(JHWFF)（米国）、UNEP 国連環境計画（ナイロビ本部）、(株)NTT ドコモ
協賛：
矢崎総業(株）、 キヤノン(株）、 積水化学工業(株) 、ＹＫＫ(株）
補助：
財団法人 JKA
映像祭当日は天候にも恵まれ、多くの方が会場に来てくれました！
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【映像祭レポート】
今回も会場の準備や受付を多くのボランティアが
会場の外での映像祭のチラシ配布。足を止めて興味
担ってくれました。
深げに話を聞いてくれる方もいました。
今回も多くのご意見やご感想を頂きました。貴重なこれらの声を今後も大切にしていきます！
羽仁進監督の講演会。映像を交えながら自身の経験に基づいた自然や生物に対する考えを話されました。
子供達も真剣にアンケートに答えてくれました。映像の迫力に多くの賞賛の声があがっていました。
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【統計】
□ 来場者数
1 会場、3 日間の開催でのべ 2167 人の来場者がありました。
計
10 月 10 日
705
10 月 11 日
754
10 月 12 日
708
計
2167
□アンケート結果
アンケート回答者数、497 人。約 23％近くの方が熱心にアンケートを寄せてくれました。
【年代別入場者数】
10歳以下
9%
10代
5%
20代
12%
未解答
14%
80代
1%
70代
5%
50代
12%
60代
12%
6
30代
19%
40代
11%
□アンケート結果（続き）
【情報入手先】
ウェブ
17%
テレビ
0%
ポスター
1%
当日
1%
新聞･雑誌
56%
チラシ
25%
「その他」の項目のほとんどが知人・友人から聞いたという口コミ情報でした。
当日、映像祭を知ったという方でも２本、３本と見ていく人もいました。
【来場者居住地】
その他
3%
千葉県
5%
未解答
17%
埼玉県
7%
東京都
57%
神奈川県
11%
首都圏の告知をしてくれた毎日新聞社の協力が効果絶大でした。
ご家族連れも多く目立ちました。うまく説明できないが、自然の大切さを感じましたと言う声も。
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【作品別コメント記入数】
無敵のオオカミ
火の鳥 ガラパゴス
ゾウと皇帝蛾とモパニの木
掟を超えて メスライオンとオリックス
カバの約束
イグアナ～恐竜のように生きる～
青い惑星「深海」
子ども上映会
作品名
ルナを救え
ナミブ砂漠のゾウ
ラーテルの冒険～ハチミツを求めて～
ゴリラ王～タイタスの苦悩～
ジャガーの失われた土地
サメの洞窟～シャークピットの謎～
彷徨う人々～ウラル山脈を往くカント族～
薄氷のホッキョクグマ
ごちそう～南アフリカの海の中で～
オーストラリア～オウムの大陸～
カラハリ砂漠の小さな賢者
航海者～ザトウクジラの神秘～
カメレオン･ビーチ
種を集める人
謎の生物ウルヴァリン
森の涙・野生生物の超感覚
0
10
20
30
40
回答者数
作品の感想や制作者へのメッセージが寄せられました。綴られた、思い思いの感想やメッセー
ジからは、自然・野生生物の映像が人々に感動を伝え、地球環境保護への理解と感心を高める
ことに非常に大きな影響と役割を持っていることが現れています。
※アンケート数と作品の素晴らしさ等は比例致しません。
上映時間の関係上、作品によって回収率にばらつきがあります。ご理解下さい。
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50
【来場者からのメッセージ】
□作品に対するメッセージ
「たくさんの深海生物が一度に見られて楽しかったです。一つ一つの生物が宇宙船のような形を
していて、本当に未知の世界が広がっているなあと感じました。」
27 歳 女性 会社員／青い惑星「深海」
「普段は有名な大型動物の姿をとおしてカラハリ砂漠をみていた。この映画でこんな生き物も同
じ場所で生きていることを知った。しかも、その他の様々な生き物もジリスにかかわって生きて
いる。たいへん面白かった。過剰な演出がなく短い時間にいろいろなことが分かってよかった。
もっといっぱいみたい。
」
34 歳 女性 バイト／カラハリ砂漠の小さな賢者
「動物だけでなく植物にも超感覚があることに驚いた。全ての生き物がそれぞれの生態を活かし
た生きる知恵を持っているのだと思いました。」
29 歳 女性 NPO スタッフ／野生生物の超感覚
「ゾウも人間と変わらず、母から子供の愛情は変わらない。ただでさえ、生き抜くのが難しい野
生の世界の中で人間がさらに環境破壊をして生態系を壊してしまうのに疑問を抱いた。映像は 1
シーン毎に写真を見ているようで素晴しかった。」
37 歳 男性 G デザイナー／ナミブ砂漠のゾウ
｢砂漠で生きるゾウの真の姿に大変感銘を受けました。動物園でしか見たことのないゾウですが、
生き残るためには体力や知恵や様々な能力を問われるものなのだと知ることができました。野生
とはこういうことなのだと、改めて気づかされました。｣
31 歳 女性 派遣社員／ナミブ砂漠のゾウ
「ゾウの生き様をえがいた作品は非常に絵になり、生と死を考えさせてくれる作品でした。」
22 歳 男性 学生／ナミブ砂漠のゾウ
「イワシのたいぐんをもとめてイルカやサメがいっぱいあつまってきてすごいことになったの
がどきどきしておもしろかったです。」
8 歳 女性 ／ごちそう～南アフリカの海の中で～
「カメレオンの映ぞうと音がすごくあっていてすばらしい！！近くや遠くをぼやけさせたりげ
いじゅつ的でした。巣穴の中などどうやってしらべたのかおしえてほしいです。」
10 歳 男性 ／カメレオン・ビーチ
「サメの洞くつは非常に面白かったです。サメの巣穴としている場所の特徴や習性、ダイバーが
身を持って洗濯機のような洞くつに入っていく様子もダイビングをする自分としての観点から
も非常にドキドキしました。」
38 歳 女性
会社員／サメの洞窟～シャークピットの謎～
「海外メディアのレベルの高さ、問題意識の高さを感じました。｣
49 歳 女性 団体職員／サメの洞窟～シャークピットの謎～、他
「自然の姿を美化することなく、そのまま記録されていた気がしました。そこが素晴らしかった
です。」
女性 会社員／カバの約束
9
□ 作品に対するメッセージ（続き）
「カバについてはほとんど何も知らなかったので、とても勉強になりました。水の循環と生命の
循環をメインストリームにまとめられていたので、わかりやすく丁寧に作られていると感じまし
た。映像も美しく、ゆったりとした時間の流れが感じられました。このような泉が未来にわたっ
てずっと生命の泉であるように祈ります。」
51 歳 女性 自営／カバの約束
「私は、カバを担当している飼育係です。普段、なかなかフィールドへ出て野性の動物を見るこ
とが出来ないので、本作品は、大変勉強になりました。今後、自分の担当のカバ達に、この作品
から得られたものをいかしていけたらと思います。」
23 歳 男性 動物園飼育係／カバの約束
「大自然の中で勇猛に生きているオオカミは気高ささえ感じます。」
60 歳 女性
主婦／無敵のオオカミ
「元来、動物が好きです。特にオオカミには興味があり、映画、TV、動物園等などで目にしま
すが、他の野生動物同様、数が減っている事に胸を痛めています。こういう映像を観る度に、制
作にたずさわっている人々、保護をして下さっている方々に感謝していますし、一般の人々が、
保護の為に協力出来る事はないのかと考えます。」
67 歳 女性 主婦／無敵のオオカミ
「ハンターはハンターなりに生活の糧として狼を狩っているのか、昔からの習慣やイメージによ
る憎しみで狩っているのか知りたいと思いました。善悪で分けられるものではないけれど、狼側
からの見方だけでなくハンター側からの意見も必要だと思いました。」
30 歳 女性 会社員／無敵のオオカミ
「とても、しぜんをかんじるようなきびしい世界でイグアナが育っていくのをみると、がんばっ
て大きくなってほしくなりました。
」
7 歳 男性 ／イグアナ～恐竜のように生きる
「森を保全するため各分野のエキスパートが調査する熱意と様子がよく伝わった。まだまだ知ら
ない世界があると分かり面白くなった。ぜひ続きをみたい。」
34 歳
男性
会社員／ジャガーの失われた土地
「ウルヴァリンの映像をみたのは今日が初めてで、とても興奮しました。ウルヴァリンの生態に
ついて、もっとみたいです。」
19 歳
女性
専門学校生／謎の生物ウルヴァリン～クズリの知られざる素顔～
「イルカがおぼれた人やサメに襲われそうな人を救ってくれることがある。････自分が今まで
知らなかった事を知ることができてうれしかった。
」
女性
会社員／野生生物の超感覚、他
「とても興味深く拝見しました。特に『野生生物の超感覚』。野生生物の生態（一種類の動物を
追う）のような映像作品は多いと思いますが動物の能力（人間はとうていかなわないような）を
テーマにとらえた内容は面白かったです」
41 歳
女性
フリーランスジャーナリスト／野生生物の超感覚、他
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「上映作品を何点かに絞って、解説いただいた内容は、私たちの普通の生活では、知りえない内
容のものがたくさんあったと思います。普段から、ニュースや TV,ラジオ等で、普通に情報とし
てこのような内容が少ない為か、この場所で大変勉強になりました。」
33 歳
男性
会社員／環境シンポジウム
講演：羽仁進
【映像祭へのメッセージ】
● 応募作品が全部見てみたいので、富山のようなビデオを観る機会を作ってほしい。
● とても素晴らしい取組みだと思います。もう少し広く世間の人々に知ってもらえたらいいの
になと思います。
● この機会を与えて下さりありがとうございました。生命へのメッセージをよろしく！
● もっと頻繁に上映して欲しい。また商業施設内の吹き抜けスペースなど人通りの多い場所で
のイベントも期待しています。
● とてもいい企画だと思います。ただ、フェスティバルに１回しかそれぞれのプログラムが見
えないのは、もったいないなと思います。
● 全部できることなら見たい！！1 日フリーパスとかもあったらいいなあと思います。
● もっとたくさんの会場で上映できると良いですね。他の作品も観てみたかったです。
● これからも上映の機会がありましたら、一人でも多くの方々に観ていただけたらとねがって
います。
（特に若い人達に）
● ご紹介いただいている映像が、Art としてのものなら別ですが、羽仁監督のお話のように、
自然・野生生物の貴重な記録、人と他の生物とのかかわりの記録という意味があるものであ
るなら、撮影場所や撮影時期、期間、どのような状況で撮影したのか等の資料が見られれば
なお良いと思います。
● 東京だけでなく日本各地で上映し、もっと多くの人々に観てもらいたい映像ばかりです
● 学校で上映して、多くの少年少女に観てもらいたいです。
● 募金箱を置いて、今後の運営費に役立ててはどうでしょうか。
● 普通の映画劇場で上映して、低料金で入場して、大勢の人が鑑賞できればいいと思う。
●
動物園・水族館に行くツアーを開いてほしいです。
●
秀作ぞろいでもっと多くの人に見てもらうべきと思う。
●
時間の都合等で見たくても見られない作品があったので、機会があれば見たいと思います。
●
子供と見に来たので、吹替え版があってよかったです。
●
今回会場は駅近くで便利。
●
すばらしい企画です。様々な機会をとらえて多くの方に発信していただきたいと思います。
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