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神奈川県 政策局 情報企画部 情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課 平成27年度 かながわの情報化の概要 2015 平成27年9月 目 情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課の概要 第Ⅰ部 1 情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課の概要 1 情報企画課 3 スマート県庁推進課 5 情報システム課 7 第Ⅱ部 1 次 情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課の事業概要 情報政策の新たな展開 11 (1)情報政策の動向 11 (2)かながわグランドデザイン実施計画主要政策 13 (3)電子化全開宣言 ∼県民生活のICT化とスリムな県庁づくり∼ 14 (4)電子化全開宣言行動計画 15 (5)ICT推進体制 16 2 18 電子自治体の推進 (1)行政手続きの電子化 18 3 27 地域情報化の推進 (1)地域高度情報化の基盤づくり 27 (2)多様な情報ネットワークの活用・普及促進 32 (3)県内市町村の地域情報化への協力 38 (4)先端的ICT利活用とICT利用環境整備の推進 40 4 42 行政情報化の推進 (1)情報システム開発事業等の評価 42 (2)情報システムの再編整備 45 (3)情報バリアフリー対策 46 (4)神奈川県情報セキュリティポリシーの運用 50 (5)神奈川県ICT部門業務継続計画の運用 55 (6)情報化人材の育成 57 (7)情報システム等の運営に関する各種規程 60 (8)情報化の支援状況 63 5 コンピュータセンター及び稼働システムの運用 69 (1)コンピュータセンターの運用 70 (2)適用業務の運用 81 (3)コンピュータセンターの再整備 91 6 96 行政情報ネットワークの整備・運用 (1)本庁ネットワーク 96 (2)本庁庁舎耐震対策に係る情報通信基盤の再構築 96 (3)広域ネットワーク 96 (4)外部ネットワーク接続 96 (5)共通利用パソコンの管理 97 (6)ネットワークセキュリティ 98 7 スマート県庁の推進 103 (1)経緯 103 (2)概要 103 (3)平成 26 年度の取組結果 107 参 考 資 料 県・市町村情報化関連室課一覧 109 主な地域情報化関連組織・担当一覧 112 システムコード一覧(システム別) 114 第 Ⅰ 部 情 報 企 画 課・スマート県庁推進課・情 報 シ ス テ ム 課 の 概 要 1 情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課の概要 (1)情報企画課・スマート県庁推進課・情報システム課の沿革 昭和 37 年4月 給与等大量事務処理の電算化に備え、査察指導課に電子計算機改善 班及び電子計算機操作班を設置した。 昭和 38 年2月 査察指導課にHITAC−3010型電子計算機を導入し、給与計 算、人事関係資料及び諸統計等大量事務処理を対象に本稼働を開始 した。 昭和 42 年6月 行政組織規則の一部改正に伴い電子計算部門を独立し、「総務部電 子計算室」とした。 昭和 43 年7月 本庁組織機構改正の際、来るべき情報化時代に対応し、行政管理に 電子計算組織を高度利用していくという見地から電子計算室と査察 指導課を統合し、課名を「行政管理課」とした。 昭和 43 年 10 月 行政組織規則の一部改正に伴い、従来の部外課から総務部に編入さ れ「総務部行政管理課」となった。 昭和 47 年 10 月 電子計算業務の増大に対処するため県政総合センターに「行政管理 課分室」を設置し、FACOM230型電子計算機を導入した。 昭和 50 年7月 行政組織規則の一部改正に伴い、行政管理課から電子計算部門(業 務管理第1係、業務管理第2係、財務水道システム係、県税システ ム係、福祉システム係、給与システム係及び統計建設システム係の 7係)を独立し、「総務部電子計算課」を設置した。 昭和 52 年5月 行政組織規則の一部改正に伴い、従来の総務部から企画部に編入さ れ、「企画部電子計算課」となった。 昭和 54 年6月 行政組織規則の一部改正に伴い、課名を「企画部電子計算課」から 「企画部電算システム課」とした。 昭和 58 年4月 財務会計システムの稼働に伴い、県央・湘南地区サブホストの運用 管理のため、厚木合同庁舎及び平塚合同庁舎に「電算システム課厚 木駐在事務所」及び「電算システム課平塚駐在事務所」を設置した。 昭和 59 年3月 県央、湘南地区サブホストの設置場所をそれぞれ厚木出納事務所、 平塚出納事務所内とし、 「電算システム課厚木駐在事務所」及び「電 算システム課平塚駐在事務所」を廃止した。 平成2年 11 月 財務会計システム端末機のパソコン化と増設に伴い、サブホストの 機能をホストに集中し、県央地区及び湘南地区サブホストを廃止し 1 た。 平成5年3月 県庁第二分庁舎の完成に伴い、本庁舎の電算システム課本室及び県 政総合センターの電算システム課分室を第二分庁舎に統合した。 平成5年4月 行政組織規則の一部改正に伴い、課名を「企画部電算システム課」 から「企画部情報システム課」とした。 平成 20 年4月 行政組織規則の一部改正に伴い、従来の企画部から総務部に編入さ れ、「総務部情報システム課」となった。 平成 22 年4月 部設置条例及び行政組織規則の一部改正に伴い、従来の「総務部情 報システム課」を「総務局情報統計部情報企画課」と「総務局情報 統計部情報システム課」に再編成した。 平成 25 年4月 局設置条例及び行政組織規則の一部改正に伴い、従来の総務局から 政策局に編入され、 「政策局情報企画部情報企画課」及び「政策局情 報企画部情報システム課」となった。 平成 27 年6月 行政組織規則の一部改正に伴い、「情報企画部スマート県庁推進課」 を設置した。 2 (2)組 織 情報企画課 ア 情報企画課の所掌事務 当課の所掌事務は、県行政組織規則第7条により、次のように定められている。 1 政策局情報企画部内各課の総合調整に関すること。 2 情報化に係る総合的企画及び調整に関すること。 3 情報通信技術に係る調査及び研究に関すること。 4 地域の情報化に関すること。(他室課の主管に属するものを除く。)。 5 情報化に係る職員の研修に関すること。 6 県市町村電子自治体共同運営に関すること(他室課の主管に属するものを 除く。) 。 7 イ 社会保障・税番号制度の企画及び調整に関すること。 情報企画課の組織図 課長代理兼グルー 情 企画グループ プリーダー 報 企 画 グループリーダー 課 電子自治体グループ 長 ウ グループ別分担事務 平成 27 年6月1日現在 組 織 課長 分 1 1 課長代理兼 2 グループリーダー 3 4 企画グループ 電子自治体 グループ 1 2 3 4 5 担 事 務 課の総括に関すること。 課長事務代理に関すること。 職員の人事及び服務に関すること。 部環境推進員に関すること。 特に課長の指示する事項の処理に関すること。 6 7 政策局情報企画部内各課の総合調整に関すること。 予算の編成及び物品の出納保管に関すること。 ICT推進本部等の運営に関すること。 電子化全開宣言行動計画の取組の推進に関すること。 県有施設への公衆無線LANアクセスポイントの設置に 関すること。 社会保障・税番号制度に関すること。 情報化に係る職員の研修に関すること。 1 2 3 4 5 県市町村電子自治体共同運営に関すること。 電子申請システムの運用に関すること。 施設予約システムの運用に関すること。 総合行政ネットワークの運営管理に関すること。 公的個人認証サービス制度に関すること。 3 エ 職員の配置状況 平成 27 年6月1日現在 職 名 情報 統括 責任 者 情報 企画 部長 課長 課長 代理 兼グ ループ リーダ ー 1 1 1 1 グループ名 総括 グルー 副主 プリー 幹 ダー 1 電子自治体グルー プ 計 1 1 1 主事 計 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2(1) 3 4(2) 5 8(2) 7(2) 17(2) 非常勤職員・臨時的任用職員は除く。 2( オ 1 主任 主事 4 企画グループ 注 主査 )内は、併任、兼任・兼務職員を外数で示す。 平成 27 年度予算額内訳 (単位:千円) 事業名・細事業名 27年度予算額 26年度予算額 行政情報化推進費 情報化研修事業費 電子自治体共同運営推進費 電子自治体共同運営推進費 高度情報化推進費 地域情報化推進費 伸び率 7,772 8,118 ▲ 346 95.74% 7,772 8,118 ▲ 346 95.74% 104,583 177,632 ▲ 73,049 58.88% 104,583 177,632 ▲ 73,049 58.88% 270,805 130,235 140,570 207.94% 200,201 57,867 142,334 345.97% 70,604 72,368 ▲ 1,764 97.56% 公的個人認証サービス制度推進事業費 オープンガバメント推進費 0 7,850 ▲ 7,850 皆減 0 7,850 ▲ 7,850 皆減 383,160 323,835 59,325 118.32% オープンガバメント推進費 計 増減 節別内訳 (単位:千円) 節 当初予算額 構成比 節 当初予算額 構成比 報 償 費 234 0.06% 使用料及び 賃 借 料 1,209 0.32% 需 用 費 490 0.12% 備品購入費 486 0.13% 役 務 費 18,034 4.71% 負担金補助 及び交付金 153,204 39.98% 委 託 料 209,503 54.68% 計 383,160 100.00% 4 スマート県庁推進課 ア スマート県庁推進課の所掌事務 当課の所掌事務は、県行政組織規則第7条により、次のように定められている。 イ 1 スマート県庁推進に係る総合的企画及び調整に関すること。 2 業務改善の総合調整に関すること。 3 情報システムの全体最適化に関すること。 4 情報システムの評価に関すること。 スマート県庁推進課の組織図 スマート県庁推進課長 ウ 課長代理兼グルー スマート県庁推進グループ プリーダー グループリーダー ICT経営企画グループ グループ別分担事務 平成 27 年6月1日現在 組 織 課長 分 1 1 課長代理兼 2 グループリーダー 3 スマート県庁 推進グループ 担 事 務 課の総括に関すること。 課長事務代理に関すること。 職員の人事及び服務に関すること。 特に課長の指示する事項の処理に関すること。 1 スマート県庁推進に係る総合的企画及び調整に関する こと。 2 業務改善の総合調整に関すること。 ICT経営企画 1 グループ 2 情報システムの全体最適化に関すること。 情報システムの評価に関すること。 5 エ 職員の配置状況 平成 27 年6月1日現在 職 名 課長 課長 代理 兼グ ループ リーダ ー 1 1 グループ名 総括 グルー 副主 プリー 幹 ダー 1(1) 計 1 1 計 1 2 1 2 2 1 1 3(1) 2 3 (1) 3(2) 6 (1) 11(2) )内は、併任、兼任・兼務職員を外数で示す。 平成 27 年度予算額内訳 事業名・細事業名 (単位:千円) 27年度予算額 26年度予算額 スマート県庁推進事業費 増減 伸び率 73,510 158,070 ▲ 84,560 46.50% スマート県庁推進事業費 69,314 145,650 ▲ 76,336 47.59% スマート会議支援事業費 4,196 4,720 ▲ 524 88.90% 0 7,700 ▲ 7,700 皆減 業務のスマート化推進事業費 注 主事 非常勤職員・臨時的任用職員は除く。 2( オ 主任 主事 2 スマート県庁推進 グループ ICT経営企画 グループ 注 主査 1 平成 27 年度予算額は、行政管理課からの再配当額。 2 平成 26 年度予算額は、行政改革課で計上。 節別内訳 (単位:千円) 節 当初予算額 構成比 需 用 費 303 0.41% 役 務 費 18,033 24.53% 委 託 料 2,639 3.59% 節 当初予算額 使用料及び 賃 借 料 負 担 計 6 金 構成比 52,509 71.43% 26 0.04% 73,510 100.00% 情報システム課 ア 情報システム課の所掌事務 当課の所掌事務は、県行政組織規則第7条により、次のように定められている。 1 コンピュータ及び情報システムの運営に関すること(他室課の主管に属す るものを除く。) 。 2 情報通信ネットワークの整備及び運営に関すること(他室課の主管に属す るものを除く。) 。 イ 3 情報セキュリティポリシーに関すること。 4 情報システムの開発に関すること(他室課の主管に属するものを除く。) 。 5 管理事務トータルシステムの総合調整に関すること。 情報システム課の組織図 情 グループリーダー システム指導グループ グループリーダー コンピュータセンターグループ グループリーダー ネットワークグループ グループリーダー 業務システムグループ グループリーダー 人事給与システムグループ 報 シ ス テ 副課長 ム 課 長 7 ウ グループ別分担事務 平成 27 年6月1日現在 組 織 分 担 事 務 課長 1 課の総括に関すること。 副課長 1 2 3 課長事務代理に関すること。 職員の人事及び服務に関すること。 特に課長の指示する事項の処理に関すること。 システム指導 グループ 1 行政情報化の推進の総合調整に関すること。 2 職員の人事及び服務に関すること。 3 管理事務抜本見直しのプロジェクト管理に関すること。 4 情報セキュリティポリシーの運用に関すること。 5 ICT部門業務継続計画(BCP)の運用等に関すること。 6 システム評価の支援及び基盤整備計画の評価に関するこ と。 7 情報バリアフリーの運用に関すること。 8 イントラネットの活用推進に関すること。 9 パソコンの活用支援に関すること。 1 コンピュータ センターグループ コンピュータセンターの運営管理及び再整備計画の総合 調整に関すること。 2 集約サーバの運用管理に関すること。 3 コンピュータセンターの再整備に関すること。 4 新総合運営管理システムの運用管理に関すること。 5 オープンユーザー研修及び支援に関すること。 ネットワーク グループ 1 行政情報ネットワークの整備・運用及び利用推進に係る総 合的企画調整に関すること。 2 行政情報ネットワークの整備に係る工事設計及び工事施 工の総括に関すること。 3 行政情報ネットワークの整備・運用に関すること。 4 共通利用パソコンの運用・保守・更新に関すること。 5 コンピュータセンター再整備に係るネットワークの検討 に関すること。 6 本庁庁舎耐震対策に係る情報通信基盤の再構築に関する こと。 7 所属サーバの運用及び認証基盤対応に関すること。 8 回線の管理・運用に関すること。 業務システム グループ 1 業務系システム、基盤系システムの企画・管理・運営の総 合調整に関すること。 2 管理事務トータルシステムの暫定対応に関すること。 3 新共通基盤システムの再開発に関すること 4 グループウエアシステムの運用に関すること。 5 職員等認証基盤の運用に関すること。 人事給与システム 1 人事給与システムの企画・管理・運営の総合調整に関する グループ こと。 8 エ 職員の配置状況 平成 27 年6月1日現在 職 名 課 長 副課長 ク ゙ ル ー 副主幹 副技幹 主 査 プリー ダー 主 任 主 事 主 事 計 グループ名 総括 1 1 2 システム指導グループ 1 3① (1) コンピュータセンター グループ 1 3 ネットワークグループ 1 4① 業務システムグループ 1 3 人事給与システムグル ープ 1 3 5 16② (1) 計 注 1 1 1 非常勤職員・臨時的任用職員は除く。 2 ○内は、再任用職員を内数で示す。 3( )内は、併任、兼任・兼務職員を外数で示す。 9 1 1 1 1 2 1 4 1 2 (1) 8① (2) 1 5 4 11① 3 7 3 9 13 (1) 42② (2) オ 平成 27 年度予算額内訳 (単位:千円) 事業名・細事業名 27年度予算額 26年度予算額 電子計算組織運営費 電子計算組織運営費 増減 伸び率 1,146,473 1,436,815 ▲ 290,342 79.79% 1,146,473 1,436,815 ▲ 290,342 79.79% 適用業務運用費 91,931 139,913 ▲ 47,982 65.71% 91,931 139,913 ▲ 47,982 65.71% 107,461 126,682 ▲ 19,221 84.83% 行政情報化推進費 95,853 115,074 ▲ 19,221 83.30% ユーザー支援推進費 11,608 11,608 0 100.00% 共通基盤システム開発整備費 241,256 104,757 136,499 230.30% 241,256 104,757 136,499 230.30% 適用業務運用費 行政情報化推進費 共通基盤システム開発整備費 行政情報ネットワーク事業費 1,155,703 1,021,458 134,245 113.14% 行政情報ネットワーク運営費 1,112,915 1,008,433 104,482 110.36% 行政情報ネットワーク整備費 17,100 13,025 4,075 131.29% 無線LAN事業費 コンピュータセンター外部移転事業費 コンピュータセンター外部移転事業費 計 25,688 0 25,688 皆増 642,809 440,051 202,758 146.08% 642,809 440,051 202,758 146.08% 3,385,633 3,269,676 115,957 103.55% 節別内訳 (単位:千円) 節 当初予算額 構成比 節 当初予算額 需 用 費 27,747 0.82% 使用料及び 賃 借 料 役 務 費 125,719 3.71% 負 委 託 料 1,184,307 34.98% 担 計 10 金 構成比 2,047,810 60.49% 50 0.00% 3,385,633 100.00% 第 Ⅱ 部 情 報 企 画 課・スマート県庁推進課・情 報 シ ス テ ム 課 の 事 業 概 要 1 情報 政 策の新 た な展 開 (1)情報政策の動向 ア IT総合戦略本部の動向 国は、平成6年8月に高度情報通信社会推進本部を内閣に設置し、高度情報 化 へ の 取 組 を 本 格 化 さ せ た 。 同 年 12 月 に は 「 行 政 情 報 化 推 進 基 本 計 画 」 が 閣 議 決 定 さ れ 、 平 成 10 年 11 月 に は 、 上 記 本 部 に よ り 「 高 度 情 報 通 信 社 会 推 進 に 向けた基本方針」が策定された。 平 成 13 年 1 月 に は 、 「 高 度 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 形 成 基 本 法 」 ( I T 基本法)が施行され、それに伴い、「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略 本部」(IT戦略本部)が設置された。同本部は、同月、5年以内に世界最先 端 の I T 国 家 と な る こ と を 目 指 す 国 家 戦 略 と し て 「 e−Japan戦 略 」 を 決 定 し た 。 ま た 、 平 成 15 年 7 月 に は 、 I T の 利 活 用 を 重 視 し 、 「 元 気 ・ 安 心 ・ 感 動・便利」社会を目指すことを基本理念とした「e−japan戦略Ⅱ」を決 定した。 平 成 18 年 1 月 に は 、 e−Japan戦 略 に 代 わ る 新 た な 国 家 戦 略 と し て 、 2010 年 度 に は I T に よ る 改 革 を 完 成 し 、 持 続 的 な 発 展 が 可 能 な 自 律 的 で 、 誰 もが主体的に社会の活動に参画できる協働型のIT社会への変貌を目指す「I T 新 改 革 戦 略 」 を 決 定 し 、 平 成 21 年 7 月 に は I T 新 改 革 戦 略 に 代 わ る 「 iJapan 戦 略 2015」 を 決 定 し た 。 平 成 21 年 9 月 の 政 権 交 代 後 、 I T 戦 略 本 部 の 下 に 副 大 臣 級 が 集 ま る 企 画 委 員会が設置され、情報通信技術戦略に関する重要事項を検討、施策の進捗管理 等 を 政 治 主 導 で 実 現 す る 体 制 を 整 え た 。 平 成 22 年 5 月 に は 国 民 主 権 の 観 点 か ら、「国民本位の電子政府の実現」、「地域の絆の再生」、「新市場の創出と 国際展開」の3つを柱とした「新たな情報通信技術戦略」を決定、6月には短 期 ( 2010 年 ∼ 2011 年 ) 、 中 期 ( 2012 年 ∼ 2013 年 ) 、 長 期 ( 2014 年 以 降 ) ご とに各府省に求められる取組を記載した工程表を作成した。 さ ら に 、 平 成 23 年 8 月 3 日 に 「 新 た な 情 報 通 信 技 術 戦 略 工程表」を改訂 した。特に、東日本大震災からの復旧・復興に関して、今後の取組の方向性を 明らかにした施策についても盛り込んでいる。 平 成 24 年 3 月 9 日 に は 、 「 I T 防 災 ラ イ フ ラ イ ン 推 進 協 議 会 」 を 設 置 し 、 東日本大震災の教訓を活かして震災直後・復旧期・復興期別のIT防災ライフ ラインの検討が行われた。 また、公共データの活用促進に集中して取り組むための戦略として、平成 24 年 7 月 4 日 に 電 子 行 政 オ ー プ ン デ ー タ 戦 略 を 策 定 し 、 実 務 者 会 議 が 開 催 さ れている。 平 成 25 年 3 月 28 日 に 行 わ れ た 「 高 度 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク 社 会 推 進 戦 略 本 部」において、省庁を横断した政府全体のITの総合戦略を取りまとめていく という意味合いを明確にするため、呼称を「IT総合戦略本部」へと改称され た。 平 成 25 年 6 月 14 日 に は 、 日 本 の 閉 塞 を 打 破 し 、 国 民 が 希 望 と 自 信 に あ ふ れ 11 る未来を切り開き、持続的な成長と発展を可能とするためのIT戦略として、 「世界最先端IT国家創造宣言」が閣議決定された。 また、その目指すべき社会・姿の実現に向けて、誰(どの府省)が、い つまでに、具体的に何を実施するのかを明らかにするとともに、各府省間 での連携が必要な施策については、個々の役割分担と達成すべき事項を明 確化することにより、着実に具体的な成果に結びつけることを目的として 「工程表」を策定した。 平 成 26 年 6 月 に は 、 政 府 C I O を 中 心 と し た 新 戦 略 推 進 専 門 調 査 会 等 に よるPDCA管理や、新たに設置された「ITコミュニケーション活用促 進戦略会議」の議論等を踏まえ、「世界最先端IT国家創造宣言」及び 「工程表」を改訂した。 イ 総務省の動向 総 務 省 で は 、 「 ブ ロ ー ド バ ン ド 化 」 に 続 く 新 し い IT社 会 基 盤 整 備 の 目 標 像 と し て 、 2010 年 を 目 標 年 次 と し て 、 「 い つ で も ・ ど こ で も ・ 何 で も ・ 誰 で も」ネットワークに簡単につながる「ユビキタスネット社会」の実現を目標と す る 「 u−Japan政 策 」 を 平 成 16 年 12 月 に 公 表 し た 。 平 成 19 年 4 月 に 公 表 さ れ た 「 ICT改 革 促 進 プ ロ グ ラ ム 」 で は 、 2011 年 の 完 全 デ ジ タ ル 元 年 に 向 け 、 利 用 者 の 視 点 に 立 っ て ICT分 野 の 構 造 改 革 を 加 速 化 し 、 そ の 利 便 性 の 向 上 を 図 る と と も に 、 経 済 成 長 寄 与 度 の 高 い ICT産 業 の 国際競争力を強化することにより、人口減少社会下の我が国経済を新たな成長 のトレンドに乗せる国際戦略体制の抜本的強化に取り組むとした。 平 成 20 年 5 月 に は 「 I C T 成 長 力 強 化 プ ラ ン 」 を 発 表 し 、 2011 年 ま で に I CT産業の国際競争力強化やICTのつながり力による産業変革、官民あげた デジタル適応力の向上を促進するとした。 平 成 21 年 9 月 の 政 権 交 代 後 、 10 月 に グ ロ ー バ ル な 視 点 か ら 、 競 争 政 策 を 環 境変化に対応したものに見直すとともに、ICTの利活用により我が国及び諸 外国が直面する経済的、社会的課題等の解決に貢献するため、新たなICT政 策について検討することを目的として「グローバル時代におけるICT政策に 関 す る タ ス ク フ ォ ー ス 」 を 発 足 。 平 成 22 年 12 月 に は 2015 年 ま で に ブ ロ ー ド バンド・サービスを全世帯に普及させるとした「光の道」構想に関する基本方 針を決定した。 ま た 、 I T 戦 略 本 部 に お い て 、 平 成 22 年 5 月 11 日 に 「 新 た な 情 報 通 信 技 術 戦略」が決定されたことを受けて、政府におけるITガバナンスの確立・強化 や、クラウドコンピューティングの活用に向けた取組を行っている。 平 成 25 年 2 月 、 グ ロ ー バ ル 展 開 を 視 野 に 入 れ つ つ 、 I C T を 日 本 経 済 の 成 長と国際社会への貢献の切り札として活用する方策等を様々な角度から検討す るため、ICT成長戦略会議を設置した。同6月には、ICT成長戦略会議で 検討された「ICT成長戦略」の公表を行った。 ウ 神奈川県の取組 12 神奈川県では、平成元年3月に「行政情報システム推進構想」を策定し、行政 の情報化に取り組んできており、さらに、平成8年3月には「行政情報化プログ ラム」を策定して県民サービスの向上と行政事務の高度化・効率化を進め、平成 13 年 3 月 に は 、 自 治 省 が 示 し た 「 I T 革 命 に 対 応 し た 地 方 公 共 団 体 に お け る 情 報化施策等の推進に関する指針」を受けて「行政情報化プログラム」を改定し、 電 子 県 庁 の 構 築 を 目 指 し て き た 。 ( 平 成 15 年 度 で 同 プ ロ グ ラ ム は 終 了 ) 平 成 18 年 3 月 に は 、 行 政 情 報 化 プ ロ グ ラ ム に 代 わ る 新 た な 行 政 情 報 化 の 指 針 として、今後の行政情報化のあり方や方向性を示す「行政情報化指針」を策定し た。 平 成 19 年 7 月 に 策 定 さ れ た 県 の 総 合 計 画 「 神 奈 川 力 構 想 ・ 実 施 計 画 」 の 中 で は、「行政手続きの電子化」、「入札手続きなどの効率性、利便性の向上」、 「電子自治体を実現するための基盤整備」、「情報システム再編整備」、「情報 通信技術の進展への対応」が主要施策として整理されるとともに、「申請・届出、 入札など手続きの電子化」と「情報通信技術の進展への対応」を構成事業とする 「新たな情報化社会かながわの推進」が戦略プロジェクトとして位置付けられた。 同 年 11 月 に は 、 神 奈 川 県 内 の 情 報 化 の 現 状 と 動 向 を 分 析 し な が ら 、 県 の 施 策・事業におけるITに関する取組の方向を体系的にわかりやすく示すことを目 的とする「新たな情報化社会かながわの推進 ∼ユビキタスネット社会かながわ の実現に向けて∼」を作成した。 平 成 20 年 3 月 に は 、 行 政 情 報 化 の 推 進 と い う 基 本 的 な 考 え の も と 、 費 用 と 効 果を見極めつつ全体最適化を目指し、業務・システムの効率化、品質向上等に向 けた取組を推進するため、情報システム再編整備事業の具体的内容を示す「情報 システム再編整備事業全体計画」を作成した。 ま た 、 平 成 22 年 2 月 に 策 定 さ れ た 「 『 県 庁 改 革 基 本 方 針 』 改 革 戦 略 プ ラ ン 」 においても、「県民本位の県政」として電子申請・届出や公共施設利用予約のサ ービス拡大と職員等認証基盤の整備が、「組織・しごと改革」としてグループウ ェアの導入と情報システム再編整備が位置付けられた。 平 成 25 年 1 月 、 I C T の 活 用 に よ り 神 奈 川 全 体 の 電 子 化 を 進 め 、 県 民 の く ら しの利便性を高め、また、県庁から率先して電子化を進め、仕事のやり方を徹底 的に見直すことで大胆な経費削減に取り組むことを宣言すべく、知事は「電子化 全開宣言」を行った。 平 成 26 年 3 月 に は 、 電 子 化 全 開 宣 言 を 具 体 化 す る た め の 基 本 的 な 考 え 方 や 方 策 な ど を 示 す 、 電 子 化 全 開 宣 言 行 動 計 画 を 策 定 し た 。 ま た 平 成 27 年 6 月 に は 、 行動計画策定以降に生じた課題に対する発展的な取組み等に対応するため、電子 化全開宣言行動計画の一部改定を行った。 (2)かながわグランドデザイン実施計画主要政策 「 か な が わ グ ラ ン ド デ ザ イ ン 」 は 、 平 成 24 年 度 か ら 平 成 26 年 度 ま で の 3 年 間 に 県が取り組む主要な施策・事業を、包括的・体系的に整理した「主要施策・計画推 進編」と、その中から重点的・優先的に取り組む施策・事業として選定した「プロ ジェクト」で構成されており、情報化を推進する施策については、主要施策に位置 付けられた。 13 主要施策は7つの政策分野に整理されているが、このうち政策分野「県民生活」 の中の中柱「くらしと行政の情報化の推進」、小柱「くらしの情報化への対応と行 政の情報化の推進」の主要施策として次の5項目が位置付けられている。 ア 行政手続きの電子化 電子申請・届出や公共施設利用予約のサービスの対象となる手続きや施設を 拡大するとともに、県民の利用促進に努める。また、県民が金融機関や県の窓 口に出向き納めていた税や手数料等を、インターネットなどを利用し、いつで も納めることができるようにする。 イ 入札手続きなどの効率性、利便性の向上 インターネットを利用して入札手続きを行う「かながわ電子入札共同システ ム」の運用を通して、電子入札の拡大、共同運営に参加する市町村との入札参 加資格申請の共同受付など、利用者の利便性の向上を図る。また、電子納品を 順次拡大し、情報通信技術を用いて業務の効率化を図る。 ウ 電子自治体を推進するための基盤整備 電子自治体を実現するための情報通信基盤などの運用と充実を図る。また、 誰もが安心してネットワークを利用できるように、情報バリアフリーの推進と ネットワークのセキュリティの強化を図る。 エ 情報システム再編整備のさらなる推進 全体最適の観点から庁内の業務・システムを見直し、システムの集約化・ア ウトソーシング化によりコスト削減、品質向上、セキュリティ向上を図る情報 システム再編整備を推進する。 オ 情報サービスを利活用できる環境づくり デジタルディバイド(情報格差)への対応として、高齢者などのICT利活 用の支援や、中小企業の情報セキュリティ対策の推進についてしくみづくりを 行い、情報化社会の推進を図る。 (3)電子化全開宣言 ∼県民生活のICT化とスリムな県庁づくり∼ 平 成 25 年 の 年 頭 に 、 知 事 は 、 神 奈 川 の 持 て る 力 を い か し 、 3 歩 先 を 行 く 先 進 的 な 取 組 み を 進 め 、 20 年 後 も 「 い の ち 輝 く マ グ ネ ッ ト 神 奈 川 」 で あ り 続 け る た め に 、 三つの全開宣言「いのち全開宣言」、「電子化全開宣言」、「潜在力全開宣言」を 行なった。 このうち「電子化全開宣言」では、ICTの活用により、神奈川全体の電子化を 進め、県民のくらしの利便性を高め、また、県庁から率先して電子化を進め、仕事 のやり方を徹底的に見直すことで、大胆な経費削減に取り組むこととしている。 ア 電子化全開宣言の取組内容 ○ スマート神奈川の推進 ・お薬手帳の電子化をはじめ、医療、教育、交通、エネルギー、防災など様々な 分野のスマート化を官民連携で推進 14 ・ICTを活用したスマートハウスや、生活支援ロボットの普及を推進 ○ 行政サービスのICT化の拡充 ・市町村と連携した電子申請サービスの拡充 ・税・手数料の電子納付など様々な行政手続きのオンライン化 ・県の情報発信戦略を見直し、官民連携によるインターネットを通じた地域情報 化の共有化を推進 ○ スマート神奈川の実現 ・最新のICTの活用で業務プロセスの抜本的見直しを行い、大胆に経費削減 ・WEB会議、電子決裁の拡充などによるペーパーレス化の推進 (4)電子化全開宣言行動計画 電子化全開宣言行動計画(以下、「行動計画」という。)は、電子化全開宣言 を 具 体 化 す る た め の 基 本 的 な 考 え 方 や 方 策 な ど を 示 し て お り 、 平 成 26 年 3 月 に 策 定した。 ア 基本的な考え方 行動計画実行の際の理念として、以下の五つを掲げている。電子化全開宣言の三 つの方針「スマート神奈川の推進」、「行政サービスのICT化の拡充」、「スマ ート県庁の実現」に取り組むに当たっては、この理念に基づき実行していく。 ○ 機会損失からの脱却 県民のためのサービス創造や県民の利益の増進のためには、前例にとらわれるこ となく果敢に企画し、挑戦していく。 ○ 埋没費用からの脱却 今後の投資効果を判断する際、費用対効果が高ければ、既に支払い取り戻せない 費用・労力・時間といった埋没費用を切り捨てることが合理的である。 ○ 部分最適から全体最適への考え方の転換 個々の業務やシステムの効率化を目指す部分最適ではなく、全体としての成果・ 実績を最大化する「全体最適」の観点で実践する。 ○ 生産性の向上 ICTを導入することにより、時間と距離、情報の制約条件を緩和し、一人の能 力を伸ばして一人当たりの生産性を向上する。 ○ 積極的な情報化投資 職員の生産性と県民サービスの付加価値を高めるため、なぜ・何を・どのよう に・いつまでに実行するのかを明確にし、意味のある情報化投資を実行していく。 イ 「かながわグランドデザイン」との関係 ICTは、人々の活動を迅速かつ効率的に処理したり、あるいは生活の利便性を 向上させたりするための手段(ツール)である。行動計画は、ICTというツール を活用して、電子化全開宣言に掲げるスマート神奈川の推進等を実現することで、 県の総合計画である「かながわグランドデザイン」に掲げる「いのち輝くマグネッ ト神奈川」に向けた取組みを加速する計画として策定している。 15 (5)ICT推進体制 電子化全開宣言がめざす県民生活のICT化とスリムな県庁づくりを推進するた めに、「神奈川県ICT推進本部の設置及び運営に関する要綱」に基づき、ICT 推進本部等が設置されている。 ア ICT推進本部 ○ 設 置 : 平 成 25 年 2 月 ○ 所掌事務:スマート神奈川の推進に関すること。 行政サービスのICT化の拡充にかんすること。 スマート県庁の実現に関すること。 情報セキュリティポリシーの策定等に関すること。 ICT部門の業務継続計画の策定等に関すること。 その他ICTに係る重要事項の総合的推進及び調整に関すること。 ○ 構 成 員: 知 事 ( 本 部 長 ) 、 副 知 事 、 知 事 補 佐 、 C I O ( 情 報 統 括 責 任 者 ) 、 理 事 、 局 長 、 会 計 局 長 、 ヘ ル ス ケ ア ・ニ ュ ー フ ロ ン テ ィ ア 推 進 局 長 、 企業庁長、企業局長、議会局長、教育長、教育局長、人事委員会事務 局長、監査事務局長、労働委員会事務局長、警察本部長 イ ICT推進調整会議 ○ 設 置 : 平 成 25 年 2 月 ○ 所掌事務:ICT推進に係る企画及び調整に関すること。 ○ 構 成 員: C I O ( 主 宰 者 ) 、 情 報 企 画 部 長 、 各 局 企 画 調 整 担 当 課 長 、 広 報 戦 略担当課長、総合政策課長、情報企画課長、スマート県庁推進課長、 情報システム課長、行政管理課長、財政課長、広報県民課長、会計 課長、未病産業・ヘルスケアICT担当課長、情報管理課長、議会 局総務課長、教育局ICT推進担当課長、人事委員会事務局総務課 長、監査事務局総務課長、労働委員会事務局審査調整課長、警察本 部警務部警務課企画室長 ウ ICT推進検討チーム ○ 設 置 : 平 成 25 年 2 月 ○ 所掌事務:ICT施策の検討 ○ 構 成 員: 情 報 企 画 部 長 、 政 策 局 企 画 調 整 担 当 課 長 、 情 報 企 画 課 長 、 スマート県庁推進課長、情報システム課長 エ 課題別部会 ○ 情報システム評価部会 所掌事務:システム開発事前協議、既存システムの見える化等 ○ 管理事務トータルシステム検討部会 所掌事務:管理事務トータルシステムの抜本見直に向けた検討等 ○ スマート県庁検討部会 所掌事務:ICT活用による業務プロセスの抜本見直し等 ○ 番号制度対応検討部会 所掌事務:番号制度の導入対応等 ○ 地域情報共有化検討部会 所掌事務:県の情報発信戦略の立案・見直し等 16 ICT推進体制(概要図) ICT推進本部 本部長 :知 【施策の決定】 ⑥ 事 構成員 : 2副知事、 CIO 、知事補佐、特別秘書、理事、局長、県政総合センター所長。会計局長、 ヘ ルス ケ ア ・ニ ュ ーフ ロン テ ィア推進局長、企業庁長、企業局長、議会局長、教育長、教育局長、人事委 員会事務局長、監査事務局長、労働委員会事務局長、警察本部長(必要に応じて出席) ⑤ 情 報 統 括 責 任 者 (CIO) ICT推進調整会議 【庁内調整】 主宰者:情報統括責任者CIO ① 構成員:情報企画部長、情報企画課長、スマート県庁推進課長、 情報システム課長、広報戦略担当課長、総合政策課長、 財政課長、行政管理課長、広報県民課長、各局企画調整 担当課長 等、関係課長(必要に応じて出席) ④ ICT推進検討チーム 構成員:情報企画部長、政策局企画調整担 当課長、情報企画課長、スマート 県庁推進課長、情報システム課長等 【施策の検討】 ③ ② 課題別部会 【個別課題の実務的検討】 (ICT施策決定の流れ) ① ICT施策の立案を行うため、ICT推進検討チームを主宰 ② 個別課題について実務的な検討の指示 ③ 「検討結果」の報告 ④ CIOの下で、ICTに係る「施策原案」の作成、提示 ⑤ 「施策案」の立案、本部に提案 ⑥ ICT推進本部で施策の決定 ※ ICT推進本部、ICT推進検討チームは、外部有識者等の意見を聴取することができる。 17 2 電子 自治 体の 推 進 (1)行政手続の電子化 ア 社会の進展と国の動き ITの急速な普及など社会における情報化の進展に伴い、民間企業の商取引等 において今やインターネットの活用が常識となっている状況に対応していくため に、行政においても情報化を進めることが強く求められた。 国 は 、 平 成 13 年 10 月 に 電 子 政 府 ・ 電 子 自 治 体 推 進 プ ロ グ ラ ム を 策 定 し 、 住 民 及 び 企 業 が イ ン タ ー ネ ッ ト に よ り 、 24 時 間 行 政 サ ー ビ ス を 受 け る こ と が で き る こ と、国と地方公共団体を結ぶネットワークの整備を掲げ、電子政府・電子自治体 により実現する新しい行政サービスの将来イメージを示した。 平 成 15 年 8 月 に は 、 電 子 自 治 体 推 進 指 針 を 策 定 し 、 電 子 自 治 体 の 基 盤 整 備 、 行 政サービスの向上、行政の効率化、情報セキュリティの確保等に向けた施策を講 じ、全国的な電子自治体基盤として、LGWANや住民基本台帳ネットワーク、 公的個人認証基盤などを整備した。 平 成 18 年 1 月 の I T 新 改 革 戦 略 で は 、 「 世 界 一 便 利 で 効 率 的 な 電 子 行 政 − オ ン ラ イ ン 申 請 率 50% 達 成 や 小 さ く て 効 率 的 な 政 府 の 実 現 − 」 を 目 指 す こ と と し た 。 平 成 18 年 3 月 の 新 電 子 自 治 体 推 進 指 針 で は 、 「 平 成 22 年 度 ま で に 利 便 ・ 効 率・活力を実感できる電子自治体を実現すること」を目標に掲げ、「行政サービ スの高度化」、「行政の簡素化・効率化」等を今後の重点的な取組事項とし、共 通的な推進事項として、「電子自治体の推進体制の強化」、「共同化・標準化の 一層の推進」等をあげた。 平 成 18 年 7 月 に 電 子 自 治 体 オ ン ラ イ ン 利 用 促 進 指 針 を 策 定 し 、 住 民 等 の 利 便 性 の向上や業務の効率化において高い効果が期待できる手続について重点的にオン ライン手続の利用促進を図ることを求め、オンライン利用促進対象手続として、 次 の 21 の 手 続 を 選 定 し た 。 1. 図書館の図書貸出予約等 12. 入札参加資格審査申請等 2. 文化・スポーツ施設等の利用予約 13. 道路占用許可申請等 3. 粗大ごみ収集の申込 14. 入札 4. 水道使用開始届等 15. 産業廃棄物の処理、運搬の実績報告 5. 研修・講習・各種イベント等の申込 16. 感染症調査報告 6. 浄化槽使用開始報告等 17. 港湾関係手続 7. 自動車税住所変更届 18. 食品営業関係の届出 8. 職員採用試験申込 19. 特定化学物質取扱量届出 9. 犬の登録申請、死亡届 20. 後援名義の申請 10. 公文書開示請求 21. 暴力団員による不当な行為の防止等に関する責任者の 11. 地方税申告手続(eLTAX) 選任届 平 成 19 年 4 月 に は 、 I T 新 改 革 戦 略 政 策 パ ッ ケ ー ジ に お い て 、 国 民 や 企 業 に と って、飛躍的に簡素で便利、かつ効率的な行政サービスの実現に向け、国・地方 18 の包括的な電子行政サービスの実現を掲げ、様々な行政手続を基本的にワンスト ップで簡便に行える第2世代の電子行政サービス(次世代電子行政サービス)基 盤 の 標 準 モ デ ル の 平 成 22 年 度 の 構 築 を 目 指 し た 。 平 成 19 年 7 月 の 重 点 計 画 2007 で は 、 次 世 代 電 子 行 政 サ ー ビ ス の 基 本 構 想 を 作 成するため、官民合同のプロジェクトチームを年内に設置するなど官民の関係機 関・有識者等による検討体制を整備し、利用者視点に基づく行動フロー分析・ニ ーズの把握や府省間及び国・地方間のバックオフィス等の連携。国と地方公共団 体の情報システムのデータ標準化といった取組を進めることとした。 イ 本県の動き 本県では、行政サービス・行政効率の向上のために情報技術の活用が有効であ る と の 認 識 か ら 、 平 成 14 年 2 月 に 公 表 し た 「 行 政 シ ス テ ム 改 革 第二ステージ アクション・プログラム(行動計画表)」に「電子県庁の実現」を位置付け、そ の 大 き な 柱 で あ る 申 請 ・ 届 出 等 手 続 の 電 子 化 の 実 現 に 向 け て 、 「 平 成 16 年 度 か ら の可能な申請手続の電子化」と「会議室、スポーツ施設等の利用申込」について 順次実施することとした。 平 成 14 年 4 月 に は 、 手 続 の 電 子 化 ( オ ン ラ イ ン 化 ) の 総 合 的 な 調 整 を 行 う た め、総務部総務室に「行政情報化担当」を設置し、申請・届出等手続の電子化に 向けた手続選定や事務改善等に取り組み、電子申請・届出システムの導入に向け た検討を始めた。 公共施設の利用予約手続のオンライン化にあたっては、「県民サービスの向 上」「事務効率の向上」の視点から、施設の予約受付・抽選、料金収納といった 業務全般にわたる標準化が求められるため、「行政システム改革調整会議」の部 会である「行政事務情報化検討部会」の下に、「施設利用の申込み等手続の電子 化 の あ り 方 を 検 討 す る た め の ワ ー キ ン グ ・ グ ル ー プ 」 を 平 成 14 年 10 月 に 設 置 し 、 県直営施設を対象とした「システム導入に伴う県民サービス向上や事務改善」の 検討を行った。 平 成 15 年 6 月 に は 、 電 子 自 治 体 推 進 体 制 を 整 備 す る た め 、 企 画 部 情 報 シ ス テ ム 課に電子自治体推進班を新設し、電子申請・届出システム及び公共施設利用予約 システムの整備を行うこととした。 ウ 県市町村共同運営の取組(神奈川県市町村電子自治体共同運営協議会) (ア) 設 立 の 趣 旨 県民生活の様々な分野にインターネットが広く急速に浸透してきている中、 全国でもインターネット普及率が高い神奈川では、県民がインターネットを活 用し、自宅やオフィスから安心して行政手続を行うことができる電子自治体の 取組を推進して、県民生活の利便性の向上を図るとともに、行政事務の簡素・ 効率化を進めることが、県内各地方自治体共通の課題となっていた。 しかし、各地方自治体が個別に電子自治体を構築・運営するには、大きな財 政的・人的投資が必要となるため、各地方自治体が負担軽減を図りつつ、県民 19 が安心して利用できる県内均一のサービスを提供するため、「神奈川県市町村 電子自治体共同運営協議会」を設立し、県内の地方自治体が共同して電子自治 体の実現を目指すこととした。 (イ) 概 要 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 ) ・ 設 立 準 備 : 県 市 町 村 電 子 自 治 体 共 同 運 営 検 討 協 議 会 ( 平 成 14 年 度 ) 県 市 町 村 電 子 自 治 体 共 同 運 営 協 議 会 設 立 準 備 会 ( 平 成 16 年 2 月 ) ・設 立 : 平 成 16 年 9 月 2 日 ・ 参 加 団 体 : 県 及 び 県 内 32 市 町 村 等 ※ 川 崎 市 、横 須 賀 市 は 一 部 の 部 会 に オ ブ ザ ー バ ー 参 加 。 ※ 平 成 17 年 4 月 1 日 よ り 神 奈 川 県 内 広 域 水 道 企 業 団 ( 一 部 事 務 組 合 ) が 参 加 。 平 成 18 年 3 月 20 日 、 市 町 村 合 併 に よ り 参 加 市 町 村 数 2 減 。 平 成 19 年 3 月 11 日 、 市 町 村 合 併 に よ り 参 加 市 町 村 数 2 減 。 ※ 平 成 22 年 4 月 1 日 よ り 横 浜 市 が 参 加 。 ・組織及び構成 会 副 長:県政策局情報企画部長 会 監 長:海老名市市長室長、清川村政策推進課長 事:座間市総務部長、寒川町企画政策部長 運営委員会委員長: 県 政 策 局 情 報 企 画 部 情 報 企 画 課 長 運営委員会副委員長 : 海 老 名 市 市 長 室 専 任 参 事 兼 I T 推 進 課 長 、 清 川 村 政 策 推 進 課 長 総 会:会員団体の電子自治体共同運営所管部長等で構成。 運営委員会:総会の下に置き、会員団体の共同運営所管課長等で構成。 調 達 会 議: 協 議 会 が 執 行 す る 物 品 の 購 入 又 は 賃 借 に 係 る 機 種 選 定 及 び 入 札 参加資格の決定等を行う。運営委員会委員をもって構成。 選定委員会を設置。 情報保護委員会 : 協 議 会 が 取 り 扱 う 情 報 シ ス テ ム 等 の 適 切 な 管 理 及 び 保 護 を 図 る。県を含む全6会員団体の電子自治体共同運営所管課長等で 構成。 事 業 部 会: 運 営 委 員 会 の 下 に 置 き 、 協 議 会 が 取 り 扱 う 情 報 シ ス テ ム 等 の 構 築 ・運 営 に 関 す る 調 整 を 行 う 。 電 子 申 請 (県 と 31 市 町 村 )、 施 設 予 約 (県 と 11 市 町 )、 電 子 入 札 (県 と 29 市 町 村 等 )の 3 事 業 部 会 を 設 置 。 研 究 会:運営委員会の下に置き、協議会事業の企画立案、調査研究及 び具体化の調整を行う。 総務連絡会:協議会運営等に関する連絡調整や情報伝達等を行う。 事 務 局:県政策局情報企画部情報企画課(電子入札関係は、県県土整 備局事業管理部県土整備経理課及び県会計局調達課) 20 【県市町村電子自治体共同運営協議会の体制】 協 議 会 ( 会 員 : 県 及 び 県 内 32 市 町 村 等 ) 総 会 事 業 部 会 運営委員会 研 究 会 調 達 会 議 総務連絡会 情報保護委員会 事務局 【団体別システム利用状況】 団体名 神 奈 川 県 横 浜 市 川 崎 市 相 模 原 市 横 須 賀 市 平 塚 市 鎌 倉 市 藤 沢 市 小 田 原 市 茅 ヶ 崎 市 逗 子 市 三 浦 市 秦 野 市 厚 木 市 大 和 市 伊 勢 原 市 海 老 名 市 座 間 市 南 足 柄 市 綾 瀬 市 葉 山 町 寒 川 町 大 磯 町 二 宮 町 中 井 町 大 井 町 松 田 町 山 北 町 開 成 町 箱 根 町 真 鶴 町 湯 河 原 町 愛 川 町 電子申請 ○ − ○ 施設予約 ○ − − − オブザーバ オブザーバ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○ オブザーバ オブザーバ − オブザーバ − ○ ○ オブザーバ − ○ ○ ○ − − − ○ ○ − ○ − ○ − オブザーバ − − − − 21 電子入札 ○ − − ○ − ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○ ○ − ○ ○ 備 考 情報保護委員長 平成 27 年5月 31 日協議会退会 情報保護委員 情報保護委員 情報保護委員 情報保護委員 情報保護委員 団体名 清 川 村 水道企業団 電子申請 ○ − 施設予約 − − 電子入札 ○ ○ 備 考 (ウ) 会 議 開 催 状 況 a 総会 回 第1回 第2回 開催年月日・場所 平成 26 年4月3日∼10 日 (オンライン) 平成 26 年5月 29 日 ∼6月5日(オンライン) 第3回 平成 26 年9月1日∼8日 (オンライン) 第4回 平成 27 年1月6日∼14 日 (オンライン) 平成 27 年3月9日∼16 日 (オンライン) 第5回 主 な 内 容 ○ 役員等の改選 ○ 平成 25 年度事業報告及び収支計算書 ○ 次期サービス利用に係る県市町村間の基本協定及 び個人情報保護条例遵守の協定書 ○ 費用負担方法(案)及び平成 27 年度負担額(案) ○ 役員の改選 ○ 平成 27 年度事業計画及び収支計算書 ○ 費用負担方法及び平成 27 年度負担額 ○ 規約・情報保護委員会規程の改正 b 運営委員会 回 第1回 開催年月日・場所 平成 26 年5月 19 日∼26 日 (オフライン) 主 な 内 容 ○ 平成 25 年度事業報告(案)及び収支計算書(案) 第2回 平成 26 年8月 22 日 シルクセンター国際貿易観光会館 地下1階大会議室 第3回 平成 27 年2月 13 日 シルクセンター国際貿易観光会館 地下1階大会議室 ○ 次期サービス利用に係る県市町村間の基本協定 (案)及び個人情報保護条例遵守の協定書(案) ○ 費用負担方法(素案)及び平成 27 年度負担額(素案) ○ 協議会事務局への市町村職員交流 ○ 施設予約システムの利用者データ移行に伴う周知 ○ 平成 27 年度事業計画及び収支予算書(案) ○ 費用負担方法(案)及び平成 27 年度負担額(案) ○ 規約・情報保護委員会規程・諸規程類の改正(案) ○ 平成 26 年度事業報告及び収支計算書見込 ○ 次期サービス開始に係る今後のスケジュール及び 広報・情報保護委員会の報告 c 情報保護委員会 回 第1回 開催年月日・場所 平成 26 年5月 19 日∼26 日 (オンライン) 22 主 な 内 容 ○ 情報保護委員会の副委員長の選出 ○ 平成 26 年度情報セキュリティ監査実施計画書(案) ○ 平成 25 年度システム脆弱性診断の結果に係る経 過報告 第2回 平成 27 年1月 27 日 ∼2月3日(オンライン) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 情報保護委員会規程の改正(案) 情報セキュリティポリシーに関する諸規程の改正(案) 平成 27 年度情報セキュリティ対策年度計画(案) 平成 26 年度情報セキュリティ研修の結果 平成 26 年度情報セキュリティ自己点検の結果 平成 26 年度緊急時対応訓練の結果 平成 26 年度システム脆弱性診断の結果 回 第1回 開催年月日・場所 平成 26 年6月2日 万国橋会議センター4階 401∼402 会議室 主 な 内 ○ 副部会長の選任 ○ 次期システムの導入 第2回 平成 26 年9月8日∼12 日 (オンライン) ○ 平 成 27年 度 電 子 申 請 事 業 部 会 事 業 計 画 原 案 第3回 平成 27 年1月 14 日∼22 日 (オンライン) 第1回 平成 26 年6月 24 日 ○ ○ ○ ○ ○ d 事業部会 電子申請 神奈川県庁第二分庁舎7階 容 平成 26 年度電 子 申 請 事 業 部 会 事 業 報 告 原 案 電子申請事業部会運営要領の改正 新システムへの移行に伴う対応 部会長・副部会長の選任 次期施設予約システムへの移行 情報企画課内会議室 施設予約 第2回 平成 26 年9月 11 日∼24 日 (オンライン) 第3回 平成 26 年 10 月 20 日 神奈川県庁第二分庁舎7階 第4回 情報企画課内会議室 平成 27 年1月9日∼20 日 (オンライン) 平成 27 年1月 30 日 神奈川県横浜西合同庁舎 6A・6B会議室 第2回 平成 27 年3月 16 日∼27 日 (オンライン) 電子入札 第1回 23 ○ 平成 27 年度施設予約事業部会事業計画原案 ○ 次期システムにおける受付開始時間と受 付終了時間の設定 ○ 次期施設予約システムと現行システムの 仕様の差異により、運用方法に影響があ る事項 ○ 平 成 26年 度 施 設 予 約 事 業 部 会 事 業 報 告 原 案 ○ 神奈川県市町村電子自治体共同運営協議 会施設予約事業部会運営要領改正案 ○ 次期施設予約システム稼働開始初日の開 始時刻 ○ 平成27年度かながわ電子入札共同システム運営に かかる経費 ○ 平成27年度の負担金 ○ 平成27年度事業計画 ○ 平成26年度課題検討ワーキンググループの検討状 況 ○ 費用負担方法見直し検討ワーキンググループの検 討内容 ○ 費用負担方法の改正(案) ○ 平成27年10月以降の契約方法 ○ 平成27年度の協定書 ○ 平成27年度課題検討ワーキンググループの設置 e 総務連絡会 回 第1回 第2回 開催年月日・場所 平成 26 年8月 18 日 神奈川県庁本庁舎 3階大会議室 ○ ○ 平成 27 年2月6日 シルクセンター国際貿易観光会館 地下1階大会議室 エ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 主 な 内 容 次期サービス利用に係る県市町村間の基本協定 (案)及び個人情報保護条例遵守の協定書(案) 費用負担方法(素案)及び平成 27 年度負担額 (素案) 協議会事務局への市町村職員交流 施設予約システムの利用者データ移行に伴う周知 平成26年度事業報告及び収支計算書見込 平成27年度事業計画及び収支予算書(案) 費用負担方法(案)及び平成27年度負担額(案) 規約・情報保護委員会規程・諸規程類の改正(案) 次期サービス開始に係る今後のスケジュール及び 広報 神奈川電子自治体共同運営サービス 平 成 16 年 9 月 2 日 に 設 立 さ れ た 県 市 町 村 電 子 自 治 体 共 同 運 営 協 議 会 に よ り 、 県 と 34 市町村が共同でシステムの構築を開始した。 平 成 17 年 7 月 1 日 に 、 県 市 町 村 が 共 同 で 運 営 す る 電 子 申 請 ・ 届 出 シ ス テ ム 及 び 公 共 施設利用予約システムのサービスを開始した。 平 成 22 年 4 月 1 日 に 、 こ れ ま で の 運 用 委 託 方 式 か ら 、 事 業 者 の サ ー ビ ス 提 供 を 受 け るSaaS/ASP方式(クラウドサービス)にシステム更改を行った。 平 成 27 年 4 月 1 日 か ら 、 シ ス テ ム 名 を 改 め 、 新 た な 事 業 者 の 電 子 申 請 シ ス テ ム 及 び 施設予約システムによるサービス提供を開始した。 【神奈川電子自治体共同運営サービス】 24 (ア) 電 子 申 請 シ ス テ ム 県手続の電子化にあたっては、全ての行政手続の電子化を目指すのではなく、県 民・企業等の負担軽減や費用対効果が見込まれるもの、また、法定受託事務等で全国 一律の取組が求められているものについて電子化の見込みを立て、代理申請や添付資 料の扱いといった課題の解消状況を見極めながら電子化を進め、順次手続数を拡大し てきた。 市町村については、自治体間でサービス内容の格差が生じないよう、また、県民 が申請等をオンラインで行う際に受付方法などの違いを意識しないですむよう、さら に、県市町村全体の財政的・人的負担の軽減やノウハウの共有化なども考慮して、県 市町村共同のシステム運営を実現してきた。 a 本県の取組 申請・届出等手続の電子化のための制度整備として「神奈川県行政手続等にお け る 情 報 通 信 の 技 術 の 利 用 に 関 す る 条 例 」 が 、 平 成 17 年 3 月 29 日 公 布 、 平 成 17 年 7月1日施行された。 平 成 26 年 度 末 現 在 の 本 県 が 実 施 し て い る 手 続 数 は 97 手 続 、 そ の 他 、 講 座 ・ イ ベ ン ト 等 で 111手 続 を 公 開 し た 。 b 市町村との共同運営 平 成 26 年 度 末 現 在 の 参 加 市 町 村 は 、 川 崎 市 と 横 須 賀 市 を 除 く 31 市 町 村 。 な お 、 市 町 村 で 実 施 し て い る 手 続 数 は 合 計 564手 続 で あ る 。 (イ) 施 設 予 約 シ ス テ ム 公共施設の利用申込手続の電子化により、県民が公共施設に出向くことなく、イ ンターネット、携帯電話等を利用して、いつでも、どこからでも、公共施設の利用予 約(予約申込み・抽選申込み)、空き状況検索等が行えるようにすることとしてきた。 また、職員においては、空き状況の電話対応、抽選申込受付、利用申込受付、台 帳管理、使用料管理、統計資料作成等の一連の業務をシステム化することにより、業 務の軽減及び事務効率の向上を図ることとした。 a 本県の取組 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 、 県 の 対 象 施 設 数 は 次 の 17 施 設 。 対 象 対象場所 対 設 対象場所 相模湖交流センター 多目的ホール等 三 園 軟式野球場等 県民活動サポートセンター ミーティングルーム等 秦 野 戸 川 公 園 多 目 的 グ ラ ン ド 等 公 館 大 会 議 室 等 体 育 セ ン タ ー スポーツアリーナ等 地球市民かながわプラザ プラザホール等 西湘地区体育センター 体 育 館 等 神 奈 川 近 代 文 学 館 ホ ー ル 等 武 館 柔 道 場 等 かながわ労働プラザ 多目的ホール等 ス ポ ー ツ 会 館 体 育 館 等 保 硬式野球場等 相 模 三 川 公 園 多 目 的 グ ラ ン ド 等 文 土 ケ 施 設 書 谷 公 園 25 象 ツ 施 池 公 道 境 川 遊 水 地 公 園 少年野球場等 四之宮ふれあい広場 テニスコート等 柳 島 し お さ い 広 場 テニスコート等 b 市町村との共同運営 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 の 対 象 市 町 村 は 、 鎌 倉 市 、 三 浦 市 、 秦 野 市 、 伊 勢 原 市 、 海 老 名 市 、 座 間 市 、 寒 川 町 、 大 磯 町 、 中 井 町 、 松 田 町 の 10 市 町 、 対 象 施 設 数 は 延 べ 117 施 設 と な っ て い る 。 (ウ) 広 報 の 取 組 神奈川電子自治体共同運営サービスについて、広く県民への周知と利用の促進を図 るため、さまざまな広報活動を行った。 ・自治体の広報紙等への記事掲載 ・ポスターの掲示(京急バス車内、行政機関窓口など) ・ facebook に よ る 情 報 発 信 ・リーフレット及び啓発物品による利用の促進 (エ) 今 後 の 取 組 システムの安定稼働に努めるともに、順次、実施手続や利用施設、参加団体の拡 大を図るほか、協議会や各団体においても、電子自治体について利用者に対する広報 を継続的に行い、利用促進を図る。 26 3 地域 情報 化の 推 進 地 域 の 情 報 化 に つ い て は 、県 民 の く ら し を 支 援 す る 情 報 化 の 推 進 を 中 心 に 、地 域 公 共 ネ ッ ト ワ ー ク の 整 備・促 進 な ど 様 々 な 地 域 情 報 化 施 策・事 業 の 展 開 を 図 っ て い る。 県 内 市 町 村 の 地 域 情 報 化 に つ い て は 、そ の 取 組 を 支 援 す る た め 、国 の 地 域 情 報 化 施 策 へ の 対 応 や 市 町 村 の 地 域 情 報 化 計 画 策 定 等 へ の 参 画 、県・市 町 村 高 度 情 報 化 推 進 会 議 な ど 県 と 市 町 村 、市 町 村 相 互 の 情 報 交 流 の 場 づ く り を 図 る と と も に 、市 町 村 自 治 基 盤 強 化 総 合 補 助 金 (情 報 関 連 事 業 等 )へ の 対 応 な ど を 行 っ て い る 。 (1)地域高度情報化の基盤づくり ア 地域公共ネットワークの整備・促進 (ア) 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク ( L G W A N ) の 整 備 ・促 進 a 総合行政ネットワークの概要 (a) 背 景 国 で は 、 ミ レ ニ ア ム ・ プ ロ ジ ェ ク ト ( 平 成 11 年 12 月 19 日 内 閣 総 理 大 臣 決 定 ) に お い て 、 平 成 15 年 度 ま で に 民 間 と 行 政 間 の 行 政 手 続 き を イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し 、ペ ー パ ー レ ス で 行 え る 電 子 政 府 の 基 盤 を 構 築 す る こ と と し た 。そ の プ ロ ジ ェ ク ト の 一 つ と し て 、総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク に つ い ての地方公共団体の自主的な取組を先導するため、ほとんどの都道府県・ 政令市が参加して、実証実験を行った。 ま た 、「 I T 革 命 に 対 応 し た 地 方 公 共 団 体 に お け る 情 報 化 施 策 等 の 推 進 に 関 す る 指 針 」( 平 成 12 年 8 月 28 日 情 報 通 信 技 術 ( I T ) 革 命 に 対 応 し た 地 方 公 共 団 体 に お け る 情 報 化 推 進 本 部 決 定 )等 が 国 か ら 示 さ れ 、都 道 府 県 ・ 政 令 指 定 都 市 に お い て は 平 成 13 年 度 か ら 、 そ の 他 の 市 町 村 は 平 成 15 年 度 か ら の 運 用 を 求 め ら れ て い た が 、 平 成 15 年 度 末 で す べ て の 市 町 村 の 接続が完了した。 (b) 目 的 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク は 、全 地 方 公 共 団 体 を 結 ぶ 広 域 的 で 機 密 性 の 高 い ネ ッ ト ワ ー ク で あ り 、国 の 行 政 機 関 の ネ ッ ト ワ ー ク で あ る 政 府 共 通 ネ ッ ト ワ ー ク と も 相 互 接 続 さ れ 、国 ・ 地 方 を 通 じ た 情 報 交 換 の 円 滑 化 、情 報 共 有 による情報の高度利用及び情報通信ネットワークの共有化を目的とした ものである。 (c) 体 制 全 国 で の 運 営 体 制 と し て「 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク 運 営 協 議 会 」が 平 成 13 年3月に設立され、運営協議会の下に専門部会が設置されていた。 し か し 、 運 営 協 議 会 は 平 成 26 年 3 月 31 日 を も っ て 解 散 し 、 平 成 26 年 4月1日に設立された地方公共団体情報システム機構に事業が継承され たことから、新たに「地方公共団体連絡調整会議」が設置された。 県 内 市 町 村 と の 検 討 体 制 と し て 、 平 成 13 年 5 月 に 県 ・ 市 町 村 高 度 情 27 報化推進会議の下に総合行政ネットワーク推進部会を設置し、総合行政 ネ ッ ト ワ ー ク 構 築 に つ い て 調 査・検 討 を 行 っ て き た 。そ の 後 、調 査 ・検 討 が 一 段 落 し 、当 該 部 会 を 常 設 し て お く 必 要 が な く な っ た こ と か ら 、平 成 25 年 3 月 に 県・市 町 村 高 度 情 報 化 推 進 会 議 に お い て 必 要 に 応 じ て 部 会 を 置 く ことができる旨を定め、当該部会を廃止した。 (d) 運 用 国の各省庁間のネットワークである政府共通ネットワーク(当時は霞が 関 W A N )と は 、平 成 14 年 4 月 に 接 続 さ れ 、電 子 メ ー ル は 、4 月 か ら 運 用 が 開 始 さ れ た 。な お 、霞 が 関 W A N 対 応 電 子 文 書 交 換 シ ス テ ム は 、平 成 24 年3月9日をもってサービス終了となり、その代替手段として、会計検査 院 宛 電 子 文 書 送 信 ツ ー ル が 平 成 24 年 3 月 26 日 か ら 提 供 が 開 始 さ れ て い た が 、 平 成 27 年 3 月 31 日 を も っ て サ ー ビ ス 終 了 と な り 、 現 在 は 後 継 ツ ー ル と し て 、決 算 確 認 シ ス テ ム( 計 算 証 明 書 類 送 信 機 能 )が 平 成 27 年 4 月 1 日 から提供が開始されている。 また、インターネット向けの地方公共団体における組織認証基盤(LG PKI)については、各地方公共団体が認証局を設け、地方公共団体情報 シ ス テ ム 機 構 ( 当 時 は 、 (財 )地 方 自 治 情 報 セ ン タ ー ) が 発 行 局 、 各 地 方 公 共 団 体 が 登 録 局 の 役 割 を そ れ ぞ れ 担 う こ と と さ れ 、県 は 、平 成 14 年 9 月 に 地方公共団体における組織認証基盤神奈川県認証局を設置し、認証局の認 証方針決定機能は神奈川県情報化推進調整会議(旧神奈川県高度情報化推 進 会 議 )、認 証 局 運 営 機 能 を 文 書 課 、監 査 機 能 は 情 報 シ ス テ ム 課 と 定 め 、運 用してきたところである。 平 成 17 年 11 月 の 総 合 行 政 ネ ッ ト ワ ー ク 運 営 協 議 会 総 会 に お い て 、 住 民 が署名検証を行う際の利便性向上を目的として、全国で一つの地方公共団 体 組 織 認 証 基 盤( L G P K I )に 運 営 体 制 を 変 更 し 、平 成 18 年 度 中 に 各 地 方公共団体認証局は、登録分局に移行することが決議された。 これに伴い、神奈川県では体制を見直し、現情報企画課が登録分局の役 割 を 担 い 、 新 た な 体 制 で の 証 明 書 の 利 用 に 関 す る 規 定 を 作 成 し 、 平 成 18 年 9 月 に 登 録 分 局 へ の 移 行 を 行 い 、平 成 26 年 度 は 、職 責 証 明 書 202 枚 を 発 行している。 総合行政ネットワークを利用して、品質及びサービスレベルの高いアプ リケーション、リソース等を地方公共団体間で共同利用することにより、 安価なシステムを導入・運用することができる。これを利用した業務シス テムの総合行政ネットワークによる提供利用としては、公的個人認証サー ビ ス が 平 成 16 年 1 月 、 電 子 申 請 シ ス テ ム 、 電 子 入 札 シ ス テ ム が 平 成 17 年 度から稼動している。 (イ) 県 域 W A N 構 築 ・ 運 用 a LGWAN県域アクセス回線の増速の必要性 県 内 市 町 村 の L G W A N 接 続 は 、平 成 15 年 度 に す べ て 完 了 し た が 、7 割 を 28 超 え る 団 体( 26 団 体 )で 通 信 速 度 が 64∼ 128kbps と 低 く 、電 子 申 請 ・ 届 出 シ ステムや電子入札システムを円滑に運用するためには、県域アクセス回線の 増速が求められていた。 b 広域イーサネット型通信サービス(県域行政WAN)の導入 県及び県内市町村等間を接続する通信サービスとして、県内全域をサービ ス提供地域とする光ファイバーケーブルによる大容量バックボーン上で提供 される「県域WAN」を導入した。これによりLGWAN県域アクセス回線 に広域イーサネット型通信サービスの活用と、広域イーサネット型通信サー ビ ス の 持 つ V L A N 機 能( 物 理 的 に 1 本 の 通 信 回 線 を 論 理 的 に 分 割 す る 機 能 ) が整備され、LGWAN以外の用途での同時利用が可能となった。 c 市町村の接続 平 成 21 年 度 に 、回 線 使 用 料 の 低 減 及 び 事 務 負 担 の 低 減 を 図 る た め 、県 及 び 県 内 市 町 村 等 に よ る 新 た な 県 域 W A N の 共 同 調 達 を 行 い 、平 成 22 年 4 月 か ら 利 用 を 開 始 し て い る 。平 成 26 年 度 末 現 在 で 、県 域 行 政 W A N 回 線 を 利 用 し て い る 市 町 村 等 は 35 団 体 で あ る 。 d VLAN機能によるネットワークの多目的利用 広域イーサネット型通信サービスの持つVLAN機能を活用したネットワ ーク利用についての説明書として「神奈川県域行政WAN多目的利用ガイド ラ イ ン 」 を 平 成 19 年 度 に 作 成 し た 。 イ 公的個人認証サービス制度 (ア) 背 景 平 成 13 年 3 月 に 国 の I T 戦 略 本 部 に お い て 策 定 さ れ た e-Japan 重 点 計 画 等 において、電子政府・電子自治体の実現を目指して、申請・届出等行政手続 きのオンライン化を進めることが決定された。 インターネット上のデジタル文書は、文書作成者の特定が困難であり(成 り す ま し の 容 易 性 )、改 ざ ん・加 工 が 極 め て 容 易 で 痕 跡 が 残 ら な い と い う 問 題 がある。電子政府・電子自治体を実現するためには、これらの問題への対策 として、確かな本人確認ができる個人認証サービス制度を全国どこに住んで い る 人 に 対 し て も 安 い 費 用 で 提 供 す る こ と が 必 要 で あ る こ と か ら 、 平 成 14 年 12 月 、電 子 署 名 に 係 る 地 方 公 共 団 体 の 認 証 業 務 に 関 す る 法 律( 以 下「 公 的 個 人 認 証 法 」と い う 。)が 制 定 さ れ 、市 町 村 と 都 道 府 県 が 連 携 し て 個 人 認 証 サ ービスを実施する制度が創設された。 29 (イ) 制 度 の 概 要 a 趣旨 申請・届出等行政手続きのオンライン化に資するため、第三者による情 報の改ざんを防止し通信相手の確認を行う高度な個人認証サービスを、全 国どこに住んでいる人に対しても安い費用で提供する制度を整備するもの である。 b 公的個人認証法の概要 (a) 電 子 証 明 書 の 発 行 市区町村に備えられている住民基本台帳に記録されている者に対し、 その申請に応じて、市区町村の窓口において都道府県知事の発行する電 子証明書の提供を受けることができる。 (b) 電 子 証 明 書 の 失 効 情 報 の 提 供 電子署名と電子証明書が付された申請・届出等を受信した行政機関等 (署名検証者)からの要請に対し、都道府県知事はその電子証明書が失 効リストに載っているかどうかを確認する。 (c) 個 人 情 報 の 保 護 利 用 者 の 個 人 情 報 を 厳 重 か つ 適 切 に 保 護 す る 。( 認 証 業 務 等 に 関 し て 知り得た個人情報の他目的利用の禁止、セキュリティ対策の実施義務、 厳重な守秘義務、利用者に自己の個人情報の開示・訂正の保証及び苦情 処 理 を 行 う 。) (d) 指 定 認 証 機 関 総務大臣から電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律に 基 づ く 指 定 認 証 機 関 と し て 、平 成 26 年 4 月 1 日 に 地 方 公 共 団 体 情 報 シ ス テム機構が指定され、都道府県知事の委任を受け、証明書発行、失効情 報等の認証業務を行う。 (ウ) 利 用 実 績 平 成 17 年 7 月 1 日 か ら ス タ ー ト し た 神 奈 川 電 子 自 治 体 共 同 運 営 サ ー ビ ス で は 、平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 、計 26 件 の 電 子 申 請 ・届 出 手 続 き で 公 的 個 人 認 証サービスを利用できる。 こ の ほ か 、平 成 17 年 8 月 1 日 か ら 地 方 税( 法 人 県 民 税・法 人 事 業 税 )の 電 子 申 告 が 、 ま た 同 年 12 月 26 日 か ら は 自 動 車 保 有 関 係 手 続 き ( ワ ン ス ト ッ プ サービス)が、それぞれ公的個人認証サービスを利用して行えるようになっ た。 な お 、 本 県 に お け る 平 成 26 年 度 末 現 在 の 電 子 証 明 書 発 行 件 数 ( 累 計 ) は 、 292,253 件 で あ る 。 30 (エ) 今 後 の 動 向 a マイナンバー法 政 府 ・ 与 党 社 会 保 障 改 革 検 討 本 部 が 平 成 23 年 1 月 に 決 定 し た「 社 会 保 障 と 税 に 関 わ る 番 号 制 度 に つ い て の 基 本 方 針 」及 び 平 成 23 年 6 月 に 決 定 し た「 社 会 保 障 ・ 税 番 号 大 綱 」に お い て 、「 公 的 個 人 認 証 サ ー ビ ス 及び住民基本台帳カードを番号制度の導入に合わせ改良し、活用する ことにより、本人確認を行う」とした。 社 会 保 障・税 番 号 制 度 に つ い て は 、平 成 24 年 度 通 常 国 会 に お い て「 マ イナンバー法」として関連法案が上程され廃案となったものの、平成 25 年 度 通 常 国 会 に お い て 改 め て 一 部 内 容 修 正 の 上 、 可 決 し 成 立 し た 。 平 成 27 年 10 月 に 番 号 の 交 付 、 平 成 28 年 1 月 以 降 、 社 会 保 障 制 度 、 税制、災害対策に関する分野のうち可能な範囲から利用が開始される 予定となっている。 b 指定認証機関制度の廃止と移行 公 的 個 人 認 証 サ ー ビ ス は 、マ イ ナ ン バ ー 関 連 4 法 i の 1 つ で あ る「 行 政 手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 の 施 行 に 伴 う 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 す る 法 律( 平 成 25 年 5 月 31 日 法 律 第 28 号 )」 に お い て 、「 電 子 署 名 に 係 る 地 方 公 共 団 体 の 認 証 業 務 に 関 す る 法 律 ( 平 成 14 年 12 月 13 日 法 律 第 153 号 )」 の 一 部 を 改 め 、「 電 子 署 名 に 係 る 地 方 公 共 団 体 情 報 シ ス テ ム 機 構 の 認 証 業 務 に 関 す る 法 律 」と し 、 現 行 サ ー ビ ス を 継 続 し つ つ 、こ れ ま で 行 政 機 関 等 に 限 定 し て い た 署 名 検 証 者 の 範 囲 を 民 間 事 業 者 に も 拡 大 す る と も に 、現 行 の 各 都 道 府 県 知 事 が 指 定 認 証 機 関 へ 事 務 委 任 す る 仕 組 み を 廃 止 し 、新 た に 地 方 の 代 表( 3 団 体 )と 有 識 者 で 組 織 さ れ る「 地 方 公 共 団 体 情 報 シ ス テ ム 機 構 」 が 認 証 業 務を行うこととした。 i マイナンバー関連4法 1 .行 政 手 続 き に お け る 特 定 の 個 人 を 識 別 す る た め の 番 号 の 利 用 等 に 関 す る 法 律( 平 成 25 年 法 律 第 27 号 ) 2.行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の 施 行 に 伴 う 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 す る 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 28 号 ) 3 . 地 方 公 共 団 体 情 報 シ ス テ ム 機 構 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 29 号 ) 4 . 内 閣 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 22 号 ) 31 (2)多様な情報ネットワークの活用・普及促進 ア インターネットの活用 (ア) 取 組 経 過 本 県 で は 、 平 成 7 年 10月 か ら 、 民 間 の サ ー バ を 利 用 し て 、 「 環 境 に や さ し い “まち・くらし”世界会議」への対応を皮切りにホームページを開設し、試行 的な活用を図ってきた。 平 成 8 年 12月 に は 、 本 県 の イ ン タ ー ネ ッ ト 活 用 の 基 本 方 針 や 情 報 受 発 信 に あ たってのルール等を定めた「インターネット活用指針」を作成した。 平成9年7月からは、県独自にWEBサーバを設置し、県民への迅速でわか りやすい行政情報の提供や行政サービスの向上、県民の県政への参加機会の拡 大、県行政の高度化・効率化の実現に向け、インターネットの本格活用を推進 している。 平 成 13年 度 以 降 、本 庁 所 属 及 び 出 先 所 属 の ホ ー ム ペ ー ジ の 整 備 が 大 幅 に 進 み 、 平 成 15年 度 に は 、開 設 の 遅 れ て い た 出 先 機 関 に も「 所 属 案 内 ペ ー ジ 」を 設 置 し 、 全所属(支所等を除く)でホームページを利用したインターネットの積極的な 活用を行っている。 平 成 23年 3月 に は 、C M S( コ ン テ ン ツ マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム )を 導 入 す る と 共にホームページのリニューアルを行い、訪問者の利便性を高めた。 (イ) 利 用 状 況 a ホームページ ホームページにより全庁的に体系立てた県の行政情報の発信を行っており、 平 成 26年 度 の 県 ホ ー ム ペ ー ジ ト ッ プ ペ ー ジ へ の ア ク セ ス 数 *は 、月 平 均 で 約 61 万 件 ( 対 前 年 比 104.3% ) と な っ て い る 。 *「 ア ク セ ス 数 」 ト ッ プ ペ ー ジ が 閲 覧 さ れ た 延 回 数 。 ト ッ プ ペ ー ジ を 通 ら な い で 、 直 接内部のページに訪れた閲覧者はカウントされない。 (a)情 報 発 信 の 主 な 内 容 ( サ イ ト マ ッ プ ) 1.ホ ー ム ペ ー ジ 共 通 メ ニ ュ ー (1)分 類 で さ が す ( く ら し ・ 安 全 ・ 環 境、健康・福祉・子育て、教育・文化・スポーツ、観光・名産、産 業 ・ 働 く 、 電 子 県 庁 ・ 県 政 運 営 (2)読 み 上 げ ・ ふ り が な (3)ご 利 用 案 内 (4)サ イ ト マ ッ プ 2.ト ッ プ 画 像 ・ 重 点 施 策 バ ナ ー 3.ト ピ ッ ク ス 注 目 情 報 4.記 者 発 表 (1)記 者 発 表 一 覧 (2)知 事 記 者 会 見 5.防 災 災 害 情 報 6.救 急 医 療 相 談 7.東 日 本 大 震 災 関 連 情 報 8.黒 岩 日 記 ( 神 奈 川 県 知 事 の ペ ー ジ ) 9.神 奈 川 県 議 会 10.さ が す (1)サ イ ト 内 検 索 (2)分 類 で さ が す (3)組 織 か ら さ が す (4) 新 着 情 報 一 覧 (5)イ ベ ン ト ・ 募 集 (6)出 前 講 座 (7)こ ど も の ひ ろ ば 32 11.利 用 の 多 い ペ ー ジ 12.広 報 ・ お 知 ら せ (1)神 奈 川 県 の 概 要 (2)県 全 体 の 広 報 (3)県 庁 へ の ア ク セ ス (4)県 の た よ り (5)カ ナ フ ル TV(6)KANAGAWA Muffin( ラ ジ オ ) (7)か な が わ イ ン タ ー ネ ッ ト 放 送 局 (8)お 知 ら せ ・ 普 及 促 進 (9)注 意 ・ 警 告 (10)ソ ー シ ャ ル メ デ ィ ア 一 覧 13.相 談 ・ 手 続 き (1)困 っ た 時 ・ 知 り た い 時 ( く ら し の 情 報 ) (2)相 談 窓 口 (3)手 続 案 内 ( 申 請 ・ 資 格 等 ) (4)県 税 便 利 帳 ( 県 税 の ご 案 内 ) (5)指 定 管 理 者 の 募 集 (6)広 告 主 募 集 の お 知 ら せ (7)電 子 申 請 (8)施 設 予 約 (9)電 子 入 札 14.行 政 資 料 (1)県 公 報 (2)県 例 規 集 (3)県 政 情 報 の 公 表 ・ 公 開 (4)県 の 施 設 (5)審 議 会 ・ 協 議 会 (6)統 計 情 報 (7)各 種 資 料 (8)地 図 情 報( e-か な マ ッ プ ) (9)リ ン ク 集 ( 県 内 市 町 村 ) 15.県 政 へ の 参 加 (1)わ た し の 提 案 (2)意 見 募 集 ( パ ブ コ メ ) (3)e-か な ネットアンケート 16.WELCOME to KANAGAWA( 多 言 語 ペ ー ジ ) (1)ENGLISH( 英 語 ) (2)中 文 ( 中 国 語 ) (3) 한 글 ( 韓 国 語 ) (4)OTHER LANGUAGE( そ の 他 の 言 語) 17.PR情 報 コ ー ナ ー 18.特 設 サ イ ト (b)ア ク セ ス 件 数 アクセス数 月平均 年合計 平 成 9 年 度 * 10, 052 件 80, 417 件 平 成 10 年 度 20, 549 件 246 ,58 7 件 平 成 11 年 度 41, 076 件 492 ,91 7 件 平 成 12 年 度 61, 254 件 735 ,04 4 件 平 成 13 年 度 97, 057 件 1,1 64, 68 4件 平 成 14 年 度 144 ,05 0 件 1,7 28, 59 9件 平 成 15 年 度 211 ,02 6 件 2,5 32, 31 3件 平 成 16 年 度 472 ,81 4 件 5,6 73, 77 1件 平 成 17 年 度 381 ,56 6 件 4,5 78, 79 6件 平 成 18 年 度 370 ,26 7 件 4,4 43, 20 2件 平 成 19 年 度 391 ,14 8 件 4,6 93, 77 7件 平 成 20 年 度 400 ,68 1 件 4,8 08, 17 3件 平 成 21 年 度 434 ,70 6 件 5,2 16, 46 8件 平 成 22 年 度 461 ,76 1 件 5,5 41, 13 1件 平 成 23 年 度 593 ,77 0 件 7,1 25, 24 1件 平 成 24 年 度 504 ,30 8 件 6,0 51, 69 9件 平 成 25 年 度 589 ,66 3 件 7,0 75, 95 4件 平 成 26 年 度 614 ,76 1 件 7,3 77, 12 9件 年 度 * 平成9年度は開設期間8か月 b インターネットメール インターネットメールについては、全庁での利用を進めているところであ り 、 平 成 17年 3 月 に は 、 職 員 全 員 に メ ー ル ア カ ウ ン ト の 付 与 を 行 っ た 。 平 成 27年 3 月 31日 現 在 の メ ー ル ア カ ウ ン ト 登 録 数 は 16,672件 と な っ て い る 。 33 (a)メ ー ル ア カ ウ ン ト 登 録 数 各 年 度 3 月 31日 現 在 所属用 業務用 職員用 合計 平成9年度 平 成 10 年 度 平 成 11 年 度 平 成 12 年 度 平 成 13 年 度 平 成 14 年 度 平 成 15 年 度 平 成 16 年 度 平 成 17 年 度 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 40 534 656 814 888 909 945 1,0 02 997 919 977 947 1,0 38 1,0 52 1,0 66 1,0 84 1,1 01 1,0 83 16 41 75 190 275 337 410 469 511 722 1,0 62 1,2 53 1,3 74 1,4 22 1,5 23 1,7 75 1,8 56 1,9 92 34 407 1,3 31 2,9 99 7,3 03 9,8 03 10, 376 11, 300 17, 257 12, 368 10, 500 11, 689 10, 693 10, 635 11, 452 13, 973 13, 542 13, 445 13, 597 463 1,9 06 3,7 30 8,3 07 10, 966 11, 622 12, 655 18, 728 13, 936 12, 141 13, 728 12, 893 13, 047 13, 926 16, 562 16, 401 16, 402 16, 672 イ ン タ ー ネッ ト活 用指 針 の概 要 1 基本的な考え方 (1) 策 定 の 趣 旨 インターネットの進展を踏まえ、県としてのインターネット活用の円滑な運営を図る ため、情報受発信に係る基本的な事項、方法、役割分担等について定める。 <活用の方向> ①行政情報発信の手段としての活用 ②県民参加の手段としての活用 ③他自治体等との情報交流のメディアとしての活用 ④行政の高度化を推進する手段としての活用 (2) 指 針 の 対 象 知 事 部 局 、企 業 庁 、議 会 局 、教 育 局 、各 局 委 員 会 等 の す べ て の 県 機 関( 警 察 等 を 除 く )。 2 行政情報の受発信についての基本方針 (1) 基 本 的 事 項 [情報発信] ○県民への情報提供にあたり、既存メディアに加え、インターネットによる情報発信 を推進する。 ○日常生活に多大な影響を与え、緊急性のある情報の提供に積極的に活用する。 [発信手法] ○マルチメディアの利点を活かし、音声や映像等を効果的に活用する。 ○県内在住の外国人などに向けて、英語など日本語以外での情報発信を推進する。 [情報受信] ○行政事務の高度化を推進するため、インターネットで提供されている情報の活用を 図る。 [開発関係] ○新たに情報提供系のシステムを開発する場合、インターネットでの情報発信を考慮 した構築を図る。 ○ 既 存 の シ ス テ ム も 、そ の 見 直 し 、再 構 築 の 時 期 を 捉 え 、イ ン タ ー ネ ッ ト 対 応 を 図 る 。 (2) 受 発 信 方 法 ○県としての総合的、効果的・効率的な情報発信を行うため、原則として、県サーバ (発信情報の蓄積・制御等を行うコンピュータ)に情報の一元化を図る。 ○教育・文化、試験研究機関など、特定目的のために一つの機関として総合的な情報 提供等を行う必要のある場合は、個別にサーバを設置できる。 ○県サーバと個別サーバは、相互に連携する。 (3) 役 割 分 担 所 属 主 な 役 割 ・ホームページ(情報内容)の作成・更新 各 室 課 所 ・作成したホームページに対する照会・意見・質問などへの対応 ・表紙ページの作成 広 報 県 民 課 ・各室課所の発信情報の把握 ・県サーバの設置、管理、インターネットへの接続等 情報システム課 ・ホームページ作成に関する支援(研修等の実施を含む。) 設 備 管 理 課 ・回線、電源に関する調整及び作業 ※個別サーバ設置の場合は、上記を参考に、適切な体制の整備、運用を図る。 (4) 留 意 事 項 個人情報の保護、セキュリティ対策及び業務上の必要に応じた適正な利用を図る。 35 イ ケーブルテレビの活用検討 (ア) ケ ー ブ ル テ レ ビ の 概 要 ケ ー ブ ル テ レ ビ と は 、自 主 放 送 を 行 う C A T V の こ と を い い 、難 視 聴 な ど に よ り 地 上 波 に よ る テ レ ビ 放 送 を 再 送 信 す る だ け の C A T V に つ い て は 、共 聴 施 設 と 称 し 、 区別している。 また、CATV網のHFC化(光ファイバ)等で、ブロードバンドによるイン タ ー ネ ッ ト 接 続 が 可 能 に な り 、V O D( ビ デ オ オ ン デ マ ン ド )、I P 電 話 、地 上 波 デジタル放送の再送信といった、CATV網を利用した様々なサービスの提供も 行われている。 (イ) ケ ー ブ ル テ レ ビ 事 業 の 現 況 C A T V の う ち 自 主 放 送 を 行 う 事 業 者 は 、平 成 26年 9 月 末 現 在 、全 国 で 686業 者 、 加 入 契 約 数 は 、 約 2,784万 世 帯 ( 対 同 年 3 月 末 比 約 0.6% 増 ) と な っ て お り 、 世 帯 普 及 率 は 約 49.8% ( 同 0.0% ) で あ る 。 本 県 は 、全 国 の 中 で も C A T V 事 業 者 の 集 積 が 最 も 著 し い 地 域 の ひ と つ と な っ て お り 、平 成 27年 4 月 1 日 現 在 で 13局 が 開 局 し 、約 209.5万 世 帯 (対 前 年 比 約 14.4% 減 )、 世 帯 普 及 率 で 約 52.5% ( 同 9.4% 減 ) と な っ て い る 。 CATV事業者数と加入世帯数等の推移 H22.3 H23.3 H24.3 事業者数 714 689 682 665 716 706 697 686 加入世帯数 (万 世 帯 ) 2,194 2,301 2,471 2,602 2,656 2,707 2,767 2,784 普 及 率 (% ) 42.3 44.0 46.7 48.8 49.6 50.0 49.8 49.8 16 16 15 16 16 16 16 14 加入世帯数 (万 世 帯 ) 190.0 200.0 209.0 226.5 229.6 239.4 244.6 209.5 普 及 率 (% ) 50.7 52.6 54.4 58.8 59.1 61.0 61.9 52.5 神奈川県 H21.3 国 目 事業者数 H25.3 H26.3 *H27.3 (H26.9) H20.3 全 項 ※全 国 集 計 (毎 年 3 月 31 日 現 在 )は総 務 省 発 表 による。ただし、H27.3の欄 は、H26.9現 在 。 ※神 奈 川 県 の集 計 (毎 年 4月 1日 現 在 )は情 報 企 画 課 調 査 による。 ※事 業 者 数 は、法 の許 可 を受 け自 主 放 送 を行 っているもの。 36 ウ 公衆無線LANアクセスポイントの設置 (ア) 公 衆 無 線 L A N ア ク セ ス ポ イ ン ト に つ い て 近 年 、県 民 等 の お か れ て い る 情 報 環 境 は 急 速 な 進 化 を 遂 げ て い る 。特 に イ ン タ ー ネ ッ ト は も は や 生 活 に 欠 く こ と が で き な い も の と な っ て お り 、そ の 活 用 シ ー ン は ス マ ー ト フ ォ ン 、タ ブ レ ッ ト 端 末 等 の 普 及 に 伴 っ て 、場 所 と 時 間 を 選 ば な い も の と な ってきている。 こ れ ら の 端 末 は 「 Wi-Fi」 と 呼 ば れ る 無 線 通 信 規 格 に 対 応 し て お り 、 無 線 で ネ ッ ト ワ ー ク に 接 続 す る 機 能 を 有 し て い る 。 端 末 利 用 者 は こ の Wi-Fi機 能 を 用 い て 、 公 衆 向 け に 開 放 さ れ た 無 線 L A N に 接 続 す る こ と で 、イ ン タ ー ネ ッ ト に 接 続 す る こ と が 可 能 と な る 。こ の よ う な イ ン タ ー ネ ッ ト へ の 接 続 を 目 的 と し た 公 衆 用 無 線 L A N サービスを行っている機器を「公衆無線LANアクセスポイント」と呼んでいる。 公衆無線LANアクセスポイントは、県民等の日常生活における利用の他にも、 海外からの観光客等の入手手段として、必要性が高まっている。 (イ) 本 県 に お け る 設 置 手 法 本 県 に お い て は 、公 衆 無 線 L A N ア ク セ ス ポ イ ン ト 設 置 の 試 行 と し て 、平 成 24年 度 に 県 内 8 箇 所 の 県 有 施 設 に 、無 線 L A N 機 器 等 に 関 係 す る 民 間 事 業 者 の 協 議 会 が 提 供 し て い る 「 FREESPOT」 と い う 公 衆 無 線 L A N サ ー ビ ス を 導 入 し た 。( 回 線 や ア クセスポイント機器を県が直接導入。) 平 成 2 5 年 度 に は 、無 線 L A N に よ る イ ン タ ー ネ ッ ト 利 用 の 機 会 を さ ら に 拡 大 す る た め に 、 「 県 有 施 設 等 へ の 公 衆 無 線 L A N 整 備 事 業 」 を 開 始 し た 。こ れ は 、県 の 庁 舎 や 県 民 向 け 施 設 、県 警 の 警 察 署 や 交 番 等 を 対 象 と し て 、公 衆 無 線 L A N ア ク セ スポイントの設置を行う通信事業者等民間事業者を募集するものである。 災害時には全ての県民等に対してサービスを開放することを応募条件としてお り 、平 常 時 に は 自 社 契 約 者 向 け に 限 定 し た サ ー ビ ス を 行 う こ と を 認 め て お り 、現 在 、 通 信 事 業 者 2 社 の 応 募 で 531施 設 に 設 置 し て い る 。 また、外国人観光客向けのフリー(無料かつ特定の携帯事業者との契約が不要) の公衆無線LANサービスの提供に関しては、観光の施策の一環として、山梨県、 静 岡 県 と 連 携 し て 、 「 Fujisan Free WiFi」 を 推 進 し て お り 、 富 士 山 を テ ー マ と し て 国 際 観 光 に 取 り 組 ん で い る 地 域 に お い て 、民 間 事 業 者 と 協 力 し て 、公 衆 無 線 L A Nアクセスポイントを設置する個店舗等を募集する取組みを展開している。 37 (3)県内市町村の地域情報化への協力 ア 市町村自治基盤強化総合補助金(情 報 関 連 事 業 等 ) の 審 査 支 援 (旧:市 町 村 振 興 メニュ ー事 業 補 助 金 ) 従来の市町村振興メニュー事業補助金を抜本的に見直し、広域的な地域課題 の解決に向けた取組みに対する支援にシフトし、市町村の行財政基盤の強化に 資 す る た め 、 平 成 24 年 4 月 に 市町村自治基盤強化総合補助金を創設した。 申 請 受 付 、 審 査 事 務 は 、 各 地 域 県 政 総 合 セ ン タ ー (政 令 指 定 都 市 は 市 町 村 課 ) で行い、情報企画課及び情報システム課では各事業における情報関連事業の審 査支援を担う。 イ 県市町村高度情報化推進会議の開催 ・設 置 : 昭 和 61 年 7 月 ・目 的:県と市町村が連携・協調して地域情報化の推進を図るため、県・ 市町村相互の意見・情報交換や情報化に関する調査研究等を実施 ・構 成:県、県内市町村の地域情報化主管課長等 平 成 26年 度 開 催 状 況 内 開催期日・場所 容 【テーマ】 オープンデー タに かかる取 り 組 み 平成27年1月23日 横浜西合同庁舎 6A・6B会議室 ウ ・ 経 済 産 業 省 か らオープンデータの 取 組 事 例 を紹 介 いた だ き、事 前 に 行 った取 組 状 況 調 査 の 結 果 を 紹 介 の 上 、オ ープンデータの 取 り 組 み 全 般 に ついて 意 見 交 換 を行 った 。 ・ シ ステムの 高 信 頼 性 確 保 に 係 る 取 り 組 みに ついて、IP Aから情 報 提 供 いただ いた。 地域情報化推進のための会議等への参加 市町村等と連携・協力しながら地域の情報化を推進するため、市町村のIT推 進に係る会議に参加している。 参 加 会 議 等 ( 平 成 27 年 4 月 現 在 ) ・藤沢市地域IT推進会議(藤沢市) ・秦野市情報化推進委員会(秦野市) エ 町村情報システム共同化への支援 (ア) 経 緯 神 奈 川 県 町 村 会 で は 、 平 成 21 年 2 月 の 町 村 会 第 2 回 定 期 総 会 に お い て 、 電 算システムの改修費が高額であることから、電算システムの共同化の検討を 開 始 し 、平 成 22 年 8 月 に「 神 奈 川 県 町 村 情 報 シ ス テ ム 共 同 化 計 画 」を 決 定 し 、 14団 体 が 参 加 す る 神 奈 川 県 町 村 情 報 シ ス テ ム 共 同 化 推 進 協 議 会 を 設 立 し た 。 平 成 2 2年 11月 に は 、 協 議 会 に お い て 一 部 事 務 組 合 で あ る 「 神 奈 川 県 町 村 情 報 シ ス テ ム 共 同 事 務 組 合 」 の 設 立 に 合 意 し 、 平 成 23年 4 月 に 一 部 事 務 組 合 を 設立した。 (イ) 共 同 化 の 整 備 状 況 住民基本台帳法の改正に伴うシステム改修に対応できるよう、基幹系業務 シ ス テ ム ( 住 民 記 録 、 税 、 国 保 等 ) に つ い て は 、 平 成 23 年 9 月 2 0 日 か ら 先 行 団 体 ( 1 団 体 ) に お い て 稼 動 を 開 始 し 、 平 成 27年 4 月 1 日 現 在 13団 体 で 稼 動 38 している。 さらに、内部情報系業務システム(財務会計、電子決裁等)についても、 平 成 2 3年 10月 か ら 先 行 団 体 ( 6 団 体 ) よ り 稼 動 を 開 始 し 、 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 1 1団 体 で 稼 動 し て い る 。 今 後 も 稼 動 に 向 け 実 務 作 業 を 進 め て い く 。 (ウ) 県 の 支 援 町 村 情 報 シ ス テ ム 共 同 化 の 取 組 み に 対 し て 、県 と し て も 、ネ ッ ト ワ ー ク 整 備 や セ キ ュ リ テ ィ 対 策 、調 達 に 関 す る ノ ウ ハ ウ の 提 供 等 の 技 術 的 支 援 や 市 町 村 自 治 基 盤 強 化 総 合 補 助 金 に よ る 財 政 的 支 援 を 行 っ て き た 。今 後 も 必 要 に 応 じ て 支 援を行っていく。 39 ( 4) 先 端 的I C T 利活用 とI CT 利用 環境 整 備の 推進 ア オープンガバメントの取組 「オープンガバメント」を推進することにより、行政と住民・民間が協力する関係 を築くことができ、多様な住民サービスを提供することが可能となる。 本県では、民間サービス主導につながるビジネスモデル構築を進めることで、市町 村と協力しながらオープンガバメントを推進する。 そ れ に 先 駆 け て 、平 成 26年 度 に は 、パ イ ロ ッ ト モ デ ル と な る 事 業 と し て「 旧 東 海 道 」 に関するデータを活用した次の取組みを実施した。 (ア) アイディアソン 参 加 者 に 旧 東 海 道 に 関 す る 講 義 を 聴 い て い た だ き 、「 健 康・観 光 」を テ ー マ と し たアプリ開発に関するアイディア出しを行った。 (イ) 宿場町歩き 藤 沢 宿 を 取 り 上 げ て 、参 加 者 に 実 際 に ガ イ ド の 説 明 を 聴 い て も ら う 中 で 、提 供 さ れ た 写 真 や 浮 世 絵 な ど を 見 な が ら 、宿 場 町 の 名 所・旧 跡 を 歩 い て い た だ き 、ア イ デ ィアソンの内容をブラッシュアップ・磨き上げを行った。 (ウ) ハッカソン 上記アイディアソン及び宿場町歩きに基づきグループに分かれて実際にアプリ のプロトタイプを作成した。 それらのアプリを継続して活用していただくよう県のホームページ上にアプリ ライブラリを作成した。 (エ) 旧東海道ウォーキングイベント(「東海道かもン」) ハ ッ カ ソ ン で 開 発 し た ア プ リ 等 を 用 い た ウ ォ ー キ ン グ イ ベ ン ト を 実 施 し て 、デ ー タ公開から活用事例創出までの検証を行った。 イ 地域における情報リテラシー向上の取組 ICT(情報通信技術)が生活に深く浸透している中、行政の情報を含め、様々な 情報がインターネットなどを通じて提供されるなど、利便性が向上している。 しかし一方で、高齢者や障害者など、情報にアクセスしたり、活用したりすること が困難な人々もいる。また、ICTを悪用した犯罪や個人情報の流出などが発生して おり、情報セキュリティの向上が求められている。 神奈川県は情報化が進んでいる地域であるが、こうした問題を放置すれば、県民間 の情報格差が拡大する、あるいはICTを安全安心に利活用できなくなるおそれがあ ることから、商業ベースでは解決を望みにくいこうした問題が深刻化しないよう、県 が主導して早急に取り組みを進める必要がある。 (ア) 「 サ イ バ ー セ キ ュ リ テ ィ 月 間 セ ミ ナ ー 」 の 開 催 コンピュータウイルスによる被害や個人情報の流出など、生活に影響を及ぼす情 報セキュリティ問題が多数報じられている中、誰もが安心してICTの恩恵を享受 40 するためには、国民一人ひとりが情報セキュリティについての関心を高め、これら の問題に対応していく必要がある。 そこで、県民を対象とし、NPO情報セキュリティフォーラム、横浜市及び神奈 川県警察との共催で「サイバーセキュリティ月間セミナー」を開催した。 日 時 : 平 成 27年 2 月 2 日 ( 月 ) 14時 ∼ 17時 場 所:かながわ県民センター 2階 演 題: ホール 「あなたのスマホ、本当に大丈夫?∼今、スマホが狙われている!?∼」 「 ス マ ー ト フ ォ ン か ら の 公 衆 WiFiス ポ ッ ト の 利 用 に お け る 注 意 点 に つ い て 」 「使って大丈夫?便利なクラウドサービス」 (イ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ ー タ ル サ イ ト の 運 用 県 民 の 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 を 支 援 す る た め 、 平 成 21年 度 末 か ら 県 の ホ ー ム ペ ー ジに情報セキュリティに関するページを開設し、その中に情報セキュリティについ て 県 民 の 相 談 に 回 答 す る 窓 口 を 設 け る と と も に 、情 報 セ キ ュ リ テ ィ に 関 す る 様 々 な 情 報 の う ち 、県 民 に 有 益 と 思 わ れ る も の を 体 系 的 に 整 理 し 、わ か り や す く 紹 介 し た 。 41 4 行政 情報 化の 推 進 本 県 で は 、昭 和 38 年 に コ ン ピ ュ ー タ を 導 入 し て 以 来 、情 報 通 信 技 術 の 進 展 や 時 代 の ニ ー ズ に 対 応 し て 、行 政 の 情 報 化 を 積 極 的 に 推 進 し て き た 。昭 和 38 年 か ら は 大 型 汎 用 機 を 中心として給与計算事務をはじめとした大量・定型業務をコンピュータ処理することに より事務効率の改善を進めてきた。 平成元年には、パソコンの普及等を背景として「行政情報システム推進構想」を策定 し、財務端末パソコンの各所属への配備や、文書作成、簡単な集計・計算業務へのワー プロやパソコンの活用など、身近な業務の情報化を進めるとともに、県民サービスの拠 点整備や試験研究機関等の整備に合わせた情報提供機能の充実を図ってきた。 平 成 8 年 度 か ら は 、平 成 8 年 3 月 に 策 定 さ れ た「 か な が わ 新 総 合 計 画 21」の ア ク シ ョ ンプログラムである「行政情報化プログラム」に基づき、行政サービスの向上、行政事 務の高度化・効率化などを目標とした行政の情報化を推進してきたが、インターネット の普及や本県の行政情報ネットワーク(LAN・WAN)の整備の進行など情報ネット ワ ー ク 社 会 の 到 来 を 迎 え 、平 成 13 年 3 月 に「 行 政 情 報 化 プ ロ グ ラ ム 」の 改 定 を 行 い 、国 が 進 め る I T 施 策 と も 連 携 し 、「 電 子 県 庁 」 の 実 現 に 向 け た 取 組 を 進 め て き た 。 「 行 政 情 報 化 プ ロ グ ラ ム 」は 平 成 15 年 度 で 終 了 し た が 、そ の 後 も 電 子 県 庁 の 実 現 に 向 け 、 引 き 続 き 、 平 成 16 年 度 に は 32 事 業 、 平 成 17 年 度 に は 33 事 業 に つ い て 進 行 管 理 を 行ってきた。 平 成 18 年 度 か ら は 、 平 成 18 年 3 月 に 策 定 さ れ た 「 行 政 情 報 化 指 針 」 に 基 づ き 、 全 体 最適化の観点から業務・システムの見直しを行い、システムの集約化、アウトソーシン グ化の推進を図る情報システム再編整備など6つの項目を重点的な取組みとして位置づ け、推進してきたが、重点的な取組み内容の進捗状況を踏まえ、行政情報化指針策定以 降 の 県 庁 改 革 、行 政 情 報 化 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 及 び I C T の 進 展 を 反 映 し て 、平 成 23 年3月に「行政情報化指針」を改定した。 改 定 後 の 「 行 政 情 報 化 指 針 」 は 、 平 成 23 年 度 か ら 平 成 27 年 度 を 対 象 と し て 進 め て き た が 、 そ の 役 割 を 「 電 子 化 全 開 宣 言 行 動 計 画 」 に 継 承 す る こ と と し た た め 、 平 成 26 年 3 月 31 日 を も っ て 廃 止 し た 。 (1)情報システム開発事業等の評価 電 子 県 庁 の 実 現 に 向 け た 情 報 シ ス テ ム 開 発 事 業 に つ い て は 、社 会 的 ニ ー ズ を 踏 ま え た 計 画 的 で 着 実 な 推 進 が 求 め ら れ る こ と か ら 、全 庁 的 な 調 整 組 織 で あ る「 I C T 推 進 調 整 会 議 」等 に よ る 事 業 計 画 案 へ の 評 価・調 整 の 過 程 に お い て 、必 要 な 進 行 管 理 を 行 ってきた。 ア 情報システム開発事業の評価 情 報 シ ス テ ム 開 発 事 業 に つ い て は 、「 情 報 シ ス テ ム 開 発 等 評 価 実 施 要 領 」(平 成 20 年 6 月 18 日 施 行 )に 基 づ き 、 事 業 を 実 施 す る 前 年 度 に 各 事 業 主 管 課 が 作 成 す る 情 報 シ ス テ ム 開 発 等 協 議 調 書 に よ り 、「 I C T 推 進 調 整 会 議 」 等 に て 評 価 を 行 い 、 事 業 を決定した。 42 イ システム評価 情報化投資が効果的かつ効率的に行われるよう、システムのライフサイクル(事 前、調達時、事後)に応じたシステム評価を実施した。 (ア) 評 価 体 制 平 成 20 年 度 に シ ス テ ム 評 価 の 役 割 を 、「 神 奈 川 県 情 報 化 推 進 調 整 会 議 」か ら「 行 政システム改革調整会議」に移管するとともに、それらに関する事務を情報シス テム課から県庁改革課へ移管したが、庁内業務のシステム化が進んだことから、 平 成 23 年 4 月 か ら 再 び 「 神 奈 川 県 情 報 化 推 進 調 整 会 議 」 が 担 う こ と と な っ た 。 な お 、 平 成 25 年 2 月 に I C T 推 進 本 部 が 設 置 さ れ た こ と か ら 、 平 成 25 年 度 か らはICT推進本部の下部組織である「ICT推進調整会議」が評価を行うこと となった。 (イ) 情 報 シ ス テ ム 開 発 等 協 議 に よ る 評 価 の 実 施 システム開発の目的や方向性が業務プロセスの改善や経費の削減等、効率 的・効果的な業務運営に資するものであるか、さらに予算や開発・運用体制、 開発スケジュール等の妥当性について評価する。 ○ 平 成 27 年 度 に 予 定 し て い る 情 報 シ ス テ ム 開 発 事 業 項番 2 事業名 所管局等 地 方 公 会 計 対 応 シ ス テ ム( 財 務 書 類 作 成・イ ン フ ラ 資 産 総務局 管理) 地方公会計対応起債管理システム 総務局 3 財産管理システム 総務局 4 生活保護総合情報システム 保健福祉局 5 新財務管理システム 6 選挙投・開票速報システム(国政選挙) 7 神奈川版コムスタットの高度化 企業局 選挙管理委 員会 警察本部 1 (ウ) 調 達 時 評 価 の 実 施 発注仕様書の作成等の段階において、評価で示された目的や効果を達成できる ものとなっているか、また発注仕様書の内容が要件を満足するものになっている か評価(チェック)する。 評価案件は以下のとおり。 項番 事業名 所管局等 1 選挙投・開票速報システム 政策局 地 方 公 会 計 対 応 シ ス テ ム の 構 築 及 び 運 用・保 守 業 務 2 総務局 委託 3 福祉資金システム 県民局 放 置 駐 車 違 反 管 理 シ ス テ ム( コ ン ビ ニ 収 納 対 応 化 業 4 警察本部 務委託) 5 放 置 駐 車 違 反 管 理 シ ス テ ム ( 機 能 効 率 化 業 務 委 託 )警 察 本 部 43 (エ) 事 後 評 価 の 実 施 平 成 26 年 度 か ら 、情 報 シ ス テ ム 稼 動 後 2 年 を 経 過 し た も の に つ い て 、事 前 評 価 で示された効果等が満たされているか確認するため、事後評価を実施した。 評価案件は以下のとおり。 項番 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ウ 事業名 『 残 業 ゼ ロ 革 命 』を 実 現 す る た め に 不 可 欠 な 情 報 基 盤の整備 県税事務の民間委託業務 税務事務執行体制の見直しに係るシステム開発 個人事業税システム開発(国税データ連携対応ほ か) 県ホームページ コンテンツマネジメントシステ ム ( CMS) 病院事業会計財務会計・固定資産管理システム 在宅重度障害者等手当支給事業 障害者更正相談所総合業務システム(仮称) 企業庁総合情報システム化(管路情報システム) 犯罪事件管理システム 一般文書管理システム 職員情報総合管理システムの改修 犯罪情報分析等高度化事業(犯罪事件管理システ ム) 所管局等 政策局 総務局 総務局 総務局 県民局 保健福祉局 保健福祉局 保健福祉局 企業局 警察本部 警察本部 警察本部 警察本部 基盤整備案件の評価 シ ス テ ム 評 価 と は 別 に 、「 コ ン ピ ュ ー タ 、ネ ッ ト ワ ー ク 及 び 情 報 シ ス テ ム の 運 営 に 関する規程」第2条第1号に規定するコンピュータの設置及び同条第2号に規定す る ネ ッ ト ワ ー ク の 整 備 に 係 る 事 業 (「 基 盤 整 備 事 業 」 と い う 。) に つ い て 、 庁 内 の 統 一したセキュリティ対策の実施や全体最適化を推進するため、事前にその概要を把 握し協議及び評価を行うため、情報システム課が翌年度に基盤整備事業を実施しよ うとする所属長より事業計画書の提出を受け、情報システム課長が事業の方向性や 取組内容について評価を行った。 評価案件は以下のとおり。 項番 事業名 1 教育委員会ネットワークの機器更新 神奈川県図書館情報ネットワークシステムの機器 2 更新 3 閉域網通信ネットワークシステムの機器整備 4 情報セキュリティ対策基盤の整備 デ ジ タ ル フ ォ レ ン ジ ッ ク に 係 る 基 盤 の 強 化( 解 析 用 5 資器材の整備) ( 更 新 運 転 免 許 証 )即 日 交 付 警 察 署 の 拡 大 に 伴 う 物 6 的基盤の整備 44 所管局等 教育局 教育局 警察本部 警察本部 警察本部 警察本部 (2)情報システムの再編整備 平 成 15 年 度 及 び 16 年 度 に 実 施 し た 情 報 シ ス テ ム 調 査 の 結 果 に よ り 判 明 し た 、 シ ス テムの分散化に伴うコストや運用負担の増大、不十分な情報セキュリティ対策など、 庁内情報システムに係る課題を解決するため、全体最適の観点から業務・システムを 見 直 し 、シ ス テ ム の 集 約 化・ア ウ ト ソ ー シ ン グ 化 、全 体 最 適 化 を 推 進 す る た め の 組 織 ・ 制度の見直しを行うことにより、コスト削減、品質の向上、スピードアップ、セキュ リ テ ィ の 向 上 を 目 指 し 、 平 成 20 年 3 月 に 作 成 し た 全 体 計 画 に 基 づ き 進 め て き た 。 平 成 23 年 3 月 に 発 生 し た 「 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 」 に よ り 、 コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ーが甚大な被害を受け、外部(民間施設)データセンターに再整備することとなった ことや緊急財政対策の実施等、全体計画策定時から情報システムを取り巻く環境が大 きく変わっていることを踏まえ、その役割を「電子化全開宣言行動計画」に継承する こ と と し た た め 、 平 成 27 年 2 月 20 日 を も っ て 廃 止 し た 。 ア 平 成 26 年 度 の 取 組 (ア) 業 務 シ ス テ ム の 見 直 し 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム の 見 直 し と し て 、 平 成 25 年 度 に 基 本 計 画 の 検 証 を 行 った会計管理システム及び管理事務トータル支援システム(共通基盤)は、システ ム開発に着手した。 予算編成支援システムは基本計画のとおり、システム改善に着手した。 人事給与システムも基本計画のとおり、システム開発に着手した。 財 産 管 理 シ ス テ ム に つ い て は 基 本 計 画 を 策 定 し た が 、 地 方 公 会 計 制 度 を 平 成 28 年度から導入が義務付けられたことに伴い、新たに構築する「地方公会計対応シス テム」に組み込まれることとなった。 統合文書処理システムは、基本計画の策定を行った。 (イ) サ ー バ セ ン タ の 運 用 管理事務デバックサーバや人事給与サーバおよび台帳管理サーバ等の集約サー バのバックアップ管理、セキュリティパッチの適用、機器障害時対応等の日々運用 を行った。 (ウ) シ ス テ ム 事 務 セ ン タ の 運 用 システム基盤の運用として、人事データの取込・更新・修正、メール関連システ ムとの連携等を行い、各職員に割振られた認証基盤IDにより、セキュリティを確 保する認証機能の運用を行った。 在宅重度障害者等手当支給システム、自然保護奨励金交付事務システム、非常勤 講師報酬計算システム及び台帳管理システムの日々の運用管理を行った。 また、ヘルプデスク業務として、問合せ対応、操作マニュアル・FAQの作成・ 維持等を行った。 45 (3)情報バリアフリー対策 ア 情報バリアフリーガイドラインの運用 (ア) 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン の 作 成 神奈川県が情報通信技術を使用して提供する情報に対し、加齢や障害などの身 体的な条件や、利用環境による制約を受けることなくアクセスできる環境を構築 す る こ と を 目 的 に 、統 一 的 な 技 術 基 準 や 推 進 体 制 の 整 備 等 を 規 定 し た「 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン 」 を 作 成 し 、 平 成 15 年 4 月 1 日 か ら 施 行 し て い る 。 ガ イ ド ラ イ ン の 作 成 は 、 平 成 14 年 度 に 、 高 度 情 報 化 推 進 会 議 幹 事 会 に 「 I T バリアフリーガイドライン検討部会」を設置して検討を進め、とりまとめを行っ た 。検 討 に あ た っ て は 、素 案 の 作 成 状 況 に あ わ せ て 、広 く 高 齢 者 や 障 害 者 の 方 々 、 さらにコンピュータメーカーや有識者の方からのヒアリングや検証を実施した。 (イ) 神 奈 川 県 の こ れ ま で の 取 組 平 成 13 年 1 月 の 総 務 省 通 知 を 受 け 、 同 年 2 月 に 情 報 シ ス テ ム 課 長 及 び 広 報 県 民課長名で高齢者、障害者等に配慮したホームページづくりについて通知したほ か 、 同 年 12 月 の 「 神 奈 川 県 ホ ー ム ペ ー ジ の 運 用 に 関 す る 要 領 」 及 び 「 神 奈 川 県 ホームページ運用の手引き」の策定、高度情報化推進会議幹事会のインターネッ ト活用推進部会で、誰もが利用しやすいホームページづくりについて庁内周知を 図ってきた。 さ ら に 、 平 成 14 年 度 に は 、 電 子 県 庁 の 推 進 に 向 け た 基 盤 整 備 の 一 環 と し て 、 情報のバリアフリー化を進めるため、高度情報化推進会議幹事会にITバリアフ リーガイドライン検討部会を設置し、ガイドラインについて検討を進めた。 平 成 15 年 4 月 の ガ イ ド ラ イ ン 制 定 以 降 も 、 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン 推 進部会を設置し、情報バリアフリーの着実な推進を図り、ウェブアクセシビリテ ィに関するJIS規格などの整合性の確保と、知的障害がある方への対象範囲の 拡 大 の 検 討 を 行 い 、 平 成 17 年 4 月 1 日 付 け で 、 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン の改正を行った。 ま た 、 運 用 体 制 の 見 直 し や 、 こ の 間 の 技 術 動 向 に 対 応 す る た め 、 平 成 19 年 8 月1日付けで改正を行った。 平 成 23 年 3 月 の 県 ホ ー ム ペ ー ジ リ ニ ュ ー ア ル 時 に は C M S ( コ ン テ ン ツ マ ネ ジメントシステム)を導入し、職員が一定レベルのアクセシビリティが確保され たホームページを作成・公開できるようになった。 JIS X 8341-3:2010 と の 整 合 性 を 確 保 す る た め 、 平 成 25 年 4 月 1 日 付 け で ガ イ ド ラ イ ン の 改 正 を 行 う と と も に 、平 成 27 年 3 月 31 日 ま で に 、J I S の 等 級 AA (ガイドラインレベルB相当)に一部準拠することを目標に定めた。 (ウ) 平 成 26 年 度 の 取 組 と 成 果 a 県 ホ ー ム ペ ー ジ の デ ザ イ ン 改 善 に 伴 う テ ン プ レ ー ト の 修 正 ( 平 成 26 年 8 月 ) 平 成 26 年 8 月 27 日 に 実 施 し た 県 ホ ー ム ペ ー ジ の デ ザ イ ン 改 善 に 伴 い 、C M Sのテンプレートについて一部JIS規格への対応を行った。 b JIS X 8341-3:2010 の 適 合 状 況 の 検 証 ( 平 成 27 年 1 月 ) 46 JIS 規 格 の 適 合 状 況 を 把 握 す る た め 、 県 ホ ー ム ペ ー ジ 全 体 に つ い て 網 羅 的 に 検証を行った。 ( a) 検 証 の 内 容 総 務 省 提 供 の ウ ェ ブ ア ク セ シ ビ リ テ ィ チ ェ ッ ク ツ ー ル「 miChecker」の 基 準 による県ホームページ全体の検証 ( b) 検 証 実 施 日 平 成 27 年 1 月 13 日 ( 火 曜 ) ∼ 14 日 ( 水 曜 ) ( c) 検 証 対 象 http://www.pref.kanagawa.jp/ ド メ イ ン 配 下 に お い て 調 査 時 点 で 公 開 さ れ て お り 、ト ッ プ ペ ー ジ か ら リ ン ク で 辿 れ る 全 HTML ペ ー ジ( C M S を 利 用 せ ず に 公 開 し て い る ペ ー ジ も 含 む 。) ( d) 検 証 結 果 検 証 の 結 果 、J I S 規 格 に 適 合 せ ず 、「 問 題 あ り 」と 指 摘 さ れ た ペ ー ジ が 多 数あった。 【主な指摘事項】 ・ 単 語 の 文 字 間 に 空 白 を 含 ん で い る た め 、音 声 で 正 確 に 読 み 上 げ る こ と ができない可能性がある。 ・ id属 性 の 値 に 重 複 が あ る ( HTML文 法 エ ラ ー )。 ・ 同一テキストの繰り返しがある。 ・ 画 像 に alt属 性 ( 代 替 テ キ ス ト ) が な い 。 これらの指摘事項は情報バリアフリー研修の内容に反映させるとともに、 ホ ー ム ペ ー ジ 作 成 所 属 と 情 報 共 有 し 、 平 成 27 年 度 以 降 に 適 宜 修 正 を 行 う 。 c 情 報 バ リ ア フ リ ー 研 修 ( 平 成 27 年 2 月 ) 情 報 バ リ ア フ リ ー の 必 要 性 の 理 解 、情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン に 対 応 し たホームページ作成方法、検証方法の習得を目的に研修を実施。 会場:第2分庁舎7階OA研修室 全4回 出 席 者 : 合 計 37 名 (エ) 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン の 対 象 ガイドラインの対象 対象とす る 情報通信技術 対象とする機関 規 定 す る 内 容 ○ 神奈川県が開設する県民向け及び職員向けホームページ ○共通利用パソコン及び所属個別調達パソコン ○県民が利用するシステム及び人事給与システムなど各所属で共通して利用 するシステム ○知事部局、企業庁の本庁各所属並びに出先機関 ○教育局(本庁、教育事務所及び給与事務所)及び教育機関 ○議会局及び行政委員会等事務局 ○警察本部(公安委員会を含む) ○指定管理者 (オ) 情 報 バ リ ア フ リ ー ガ イ ド ラ イ ン の 全 体 構 成 ガ イ ド ラ イ ン は 、対 象 と な る 職 員 が ホ ー ム ペ ー ジ 等 の 作 成 及 び 検 証 を 行 い や す く な る と い う 利 便 性 及 び 技 術 動 向 の 進 展 に 対 応 し た メ ン テ ナ ン ス 性 を 考 慮 し 、「 概 要 編 」「 ホ 47 ー ム ペ ー ジ 編 」「 ハ ー ド ウ ェ ア 編 」「 シ ス テ ム 編 」及 び「 資 料 編 」に 分 け 、全 体 で 5 つ の 構成としている。 情報バリアフリーガイドライン全体構成 第1編 概要編 ガイドラインの作成の経緯や社会的動向、適用方法や今後の課題な ど、全般的な概要を記述 第2編 ホームページ編 ホームページについて、音声読上げソフトやキーボードのみによる 操作を可能にするために必要となる要件や、環境に左右されない情報 提供を行うための手法などを記述 第3編 ハードウェア編 ハードウェアについて、障害がある方のパソコン利用を支援する機 器を接続するために必要な条件など、対応手法を記述 第4編 システム編 システムについて、音声読上げソフトやキーボードのみによる操作 を可能にするために必要となる要件や手法などを記述 第5編 資料編 チェックツール紹介、パソコン推奨仕様、利用支援技術一覧、用語集 など、技術的に短い周期で更新が必要になるものや資料などについて 記述 (カ) レ ベ ル 設 定 ホームページを作成する場合に取り組むべき項目の優先順位を「レベル」とし て設定することで、作成する側が取り組みやすい構成とし、スムーズな対応を目 指している。 レ ベ ル 付 け の 観 点 と し て は 、加 齢 や 視 覚・聴 覚・上 肢 の 障 害 な ど の 身 体 的 な 条 件や、利用環境による制約を受けることなく「情報にアクセスできること」を第 一優先とする。 レベルA:情報にアクセスできない県民が発生するため、必ず対応が必要となる項目 レベルB:情報にアクセスするために非常に不便を感じる県民が発生するため、できるだけ対応す ることが望まれる項目 レベルC:情報へのアクセスには支障はないが、満たすことにより更に県民にとって利用しやすく 便利になる項目 ホームページ編、ハードウェア編、システム編の項目数 ホームページ編 全項目数 レベルA レベルB レベルC 46 19 19 8 ハードウェア編 システム編 13 21 * ハードウェア編及びシステム編については、全項目レベルAとする。 (満たさないとアクセスできない最小限の項目に絞ったため) (キ) ホ ー ム ペ ー ジ 編 に お け る 達 成 目 標 の 設 定 48 年 度 達 成 目 標 平成 15 年度 レベルAとして定める 17 項目のうち、作業が比較的容易で実現性が高く、取組の 効果が大きいと考えられる3項目への対応 ・すべての画像には適切な情報の補足をすること ・各ページには内容がわかるような適切なタイトルをつけること ・キーボードのみによる操作が可能なこと 平成 16 年度 レベルAとして定める 17 項目への対応 平成 22 年度 レベルBとして定める 36 項目(レベルA17 項目を含む)への対応 平成 25 年度∼ レベルBとして定める 38 項目(レベルA19 項目を含む)への対応 (ク) 課 題 日々進歩する情報通信技術や、実際にガイドラインを運用する中で生じた課題 等に対応するため、定期的な内容の見直しと、CMSやチェック報告方法の改善 を行う。 49 (4)神奈川県情報セキュリティポリシーの運用 ア 背景 電子政府、電子自治体構想のもとで構築された住民基本台帳ネットワークシ ステムや総合行政ネットワークの稼動、申請届出等のオンライン化に伴い、全 国レベルでの総合的な情報セキュリティ対策が必要となっていることから、国 (総務省)は各地方公共団体に対して情報セキュリティポリシーを策定するよ う求めている。 こうした状況の中、神奈川県のコンピュータ、ネットワーク及び情報システ ムが扱う情報及び情報を管理する仕組み(情報資産)を様々な脅威から防御す ることは、県民の財産、プライバシー等を守るためにも、また、業務の安定的 な運営のためにも必要不可欠であり、県民からの信頼に応えるものである。 このため、県が所管する情報資産の機密性、完全性及び可用性を維持する上 で必要な情報セキュリティ対策を整備するために神奈川県情報セキュリティ ポ リ シ ー を 平 成 15 年 3 月 に 策 定 、 4 月 1 日 か ら 施 行 し た 。 イ 基本的な考え方 ネットワーク時代における情報セキュリティ確保に当たっては、従前の情報 システム等を管理運営する側の対策に加え、各所属、各職員が情報セキュリテ ィの確保に取り組むことが必要となっている。 このことから、情報システム等を管理運営する側の対策のみを定めていた 「 コ ン ピ ュ ー タ 、 ネ ッ ト ワ ー ク 及 び 情 報 シ ス テ ム の 運 営 に 関 す る 規 程 」( 以 下 「 訓 令 」 と い う 。) を 改 正 す る と と も に 、 全 国 の 各 地 方 公 共 団 体 が 同 程 度 の 水 準でのセキュリティを確保するという主旨から、基本的には国から提示されて いるガイドライン等に沿って、本県の状況を踏まえ、訓令との整合性を図りつ つ、運用することとした。 ウ 神奈川県情報セキュリティポリシーの概要 (ア) 神 奈 川 県 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー の 概 要 「情報セキュリティ基本方針」及び「情報セキュリティ対策基準」の2階 層から構成され、また、各情報システム等における情報セキュリティ確保の ための具体的な実施手順として、神奈川県情報セキュリティポリシーの下に 「情報セキュリティ対策基準」に基づいた「情報セキュリティ実施手順」を 定めることとしている。 (イ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 基 本 方 針 県の情報資産を適切に保護するため、県が、どのような情報資産を、どの ような脅威から、なぜ保護しなければならないのかを明らかにし、県の情報 セキュリティに関する統一的な取組方針を示すもの。 具体的には、情報セキュリティ管理体制の確立、情報セキュリティ対策基 準及び情報セキュリティ実施手順の策定、監査・見直し等の実施、県が所管 する情報を内容に応じて分類し、その重要度に応じた情報セキュリティ対策 を行うことを定める。 50 なお、県における情報セキュリティに関する基本的な方向性を決定付けるもの であることから、頻繁に更新されるものではなく、一定の普遍性を備えた内容と なっている。 (ウ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 基 準 神奈川県情報セキュリティポリシーが対象とする全ての情報システム等に共 通する具体的な対策やクリアすべき基準であり、情報セキュリティを確保するた めに遵守すべき行為及び判断等の基準、何をするべきか(するべきでないか)を 示すもの。 a 情報セキュリティ管理体制の整備 政策局を所管する副知事を統括情報セキュリティ責任者、政策局長を情報セキ ュリティ責任者、政策局情報企画部長を統括情報セキュリティ管理者に定め、情 報 統 括 責 任 者 (C I O )の 助 言 を 受 け な が ら 、 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 に 当 た る 。 そ して、各総務室長等を局情報セキュリティ管理者、各部長等を部情報セキュリテ ィ管理者、各所属長をそれぞれの所属の情報セキュリティ管理者として位置付け、 全庁的な情報セキュリティ対策のための体制を整備している。 また、事故が発生した場合等の緊急時の対応、連絡手順等について定める。 情 報 セキュリティ管 理 体 制 統 括 情 報 セキ ュリティ責 任 者 [政 策 局 を所 管 する副 知 事 ] 助言 情 報 セキ ュリティ責 任 者 [政 策 局 長 ] CIO [情 報 統 括 責 任 者 ] 統 括 情 報 セキ ュリティ管 理 者 [政 策 局 情 報 企 画 部 長 ] 報告 局 情 報 セキ ュリティ管 理 者 [各 総 務 室 長 等 ] 部 情 報 セキ ュリティ管 理 者 [各 部 長 等 ] コンピュータ管 理 者 情 報 セキ ュリティ管 理 者 [各 所 属 長 ] 情 報 システム管 理 者 ネットワーク管 理 者 [主 管 課 の長 ] b 情報の分類と管理 それぞれの情報を所管する室課所の長(情報セキュリティ管理者)が、情報を その重要性や機密性を踏まえ、対策重要度に従って管理することを定める。 c 要素別の対策基準の設定 包括的な情報セキュリティ確保のため、建物設備やコンピュータの設置環境な 51 どの物理的要素、教育訓練などの人的要素、コンピュータ管理などの技術的要 素への対策基準とともに、情報システム等の運用に当たっての対応をそれぞれ 定める。 (主な対策基準) 物理的セキュリティ対策 サーバ等の機器設置環境、情報システム室の構造、外部接続 ネットワーク回線仕様、端末機仕様等 人的セキュリティ対策 各管理者・職員の役割、教育・訓練、パスワード管理等 技術的セキュリティ対策 運用におけるセキュリティ対策 コンピュータ及びネットワークの管理、不正プログラム対策、 不正アクセス対策等 情報システムの監視、情報セキュリティポリシー遵守状況の 確認、侵害時の対応等 d 評価・見直しの手順 実施状況の点検、報告や監査及び神奈川県情報セキュリティポリシーの見直 し 手 順 を 定 め 、技 術 の 進 歩 や 環 境 の 変 化 に 対 応 す る た め 、 「策定→実施→点検・ 評価→改善・見直し」を繰り返して、継続して高いセキュリティ水準の実現を 図る。 (エ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 実 施 手 順 情報セキュリティ対策基準に定められた内容を個々の情報システム等にお いて、どのように実施していくかを具体化するものとして、情報セキュリティ 実施手順を定めることとなっている。 a 神奈川県情報セキュリティポリシーの改正を行った場合は、コンピュータ 運営基準、ネットワーク運営基準及び情報システム運営基準の別表を合わせ て改正する(これらが各情報システム等における情報セキュリティ実施手順 の 雛 型 に な る )。 また、一般所属と職員のための情報セキュリティ点検リスト等を作成し、 情報セキュリティ実施の共通的な手順として、各部や各情報システム等主管 課に対して周知している。 b 個々の情報システム等に関する情報セキュリティ実施手順については、そ れぞれの主管課において情報システム等の運営要領をセキュリティ対策の 視点から見直し、必要に応じて改正するか、別途情報セキュリティ実施手順 を策定する。 エ 平 成 26 年 度 の 取 組 平 成 26 年 度 は 、 次 の 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 の 取 組 を 実 施 し 、 職 員 の 情 報 セ キ ュ リティに対する意識の向上を図った。 (ア) 神 奈 川 県 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー の 改 正 ソフトウェアの開発元によるサポートが終了することに伴う影響が社会的 に大きく注目されたことから、このようなソフトウェアの使用禁止を明記する とともに、本庁機関の組織見直しに伴う改正を行った。 52 (イ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 研 修 新採用職員研修など、新たに県の情報を取り扱うこととなった職員を対象に、 情報セキュリティに係る集合研修を実施した。また、臨時的任用職員・非常勤職 員研修など、正規職員以外の職員を対象とした集合研修を実施するなど、様々な 機会を捉えて普及啓発に努めた。 ま た 、 平 成 21 年 度 か ら 引 き 続 き 、 庁 内 の イ ン ト ラ ネ ッ ト 上 に お い て 「 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 基 礎 研 修 (e ラ ー ニ ン グ )」 を 実 施 し 、 各 種 研 修 会 に 参 加 す る こ と が で きなかった職員に対しても、時間と場所を選ばずに情報セキュリティについて学 習する機会を提供した。 さらに、個別にネットワークを構築・運用する試験研究機関等のネットワーク 運用担当者への支援策として、脆弱性の解説や不正アクセスの実演などの内容の セキュリティ研修を実施した。 (ウ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 監 査 平 成 26 年 度 は 、 60 所 属 を 対 象 に 現 地 調 査 を 実 施 し た ( 内 、 10 所 属 に つ い て は 情 報 シ ス テ ム 課 職 員 に よ る 内 部 監 査 )。 ま た 、 情 報 シ ス テ ム に 対 す る 監 査 に つ い ては、3システムを対象に実施し、情報セキュリティの維持・向上に努めた。 (エ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 関 連 法 の 整 備 要 望 個 人 情 報 の イ ン タ ー ネ ッ ト 上 へ の 流 出 事 故 に 関 し て 、現 行 法 で は 、流 出 し た 個 人 情 報 を 意 図 的 に 拡 散 す る 行 為 に 対 す る 規 制 が 不 十 分 な こ と か ら 、全 国 知 事 会 な どを通して、関係省庁に対し「情報セキュリティ関連法」の整備要望を行った。 オ 情報セキュリティ対策の今後の課題と対応 近年の、クラウド化による外部サービスの利用、スマートデバイスの普及、情 報発信手段の多様化、サイバー攻撃の高度化・多様化など、ICTを取り巻く環 境 の 変 化 に 対 応 す る た め 、 総 務 省 は 平 成 27 年 3 月 、「 地 方 公 共 団 体 に お け る 情 報 セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改定した。これを受け、神奈川 県情報セキュリティポリシーについて、相応の見直しを行う。 ま た 、 平 成 26 年 度 の 監 査 で は 、 ソ フ ト ウ ェ ア の 管 理 、 重 要 情 報 の 管 理 方 法 が 適切でないことが指摘されているほか、所属で管理するコンピュータ等の運営要 領の整備が不十分である所属が多い結果となっている。また、国機関や地方公共 団 体 で 新 し い タ イ プ の 攻 撃 (標 的 型 攻 撃 )を 受 け て お り 、 こ れ ら へ の 対 策 が 課 題 と なっている。 人的対策としては標的型攻撃メールを安易に職員が開いてしまうことのない ように、職員への意識付けを目的とした模擬訓練の実施を検討する。 さらに、個別にネットワークを構築・運用する試験研究機関等のネットワーク 運用担当者を対象とした不正アクセスの実演などのセキュリティ研修を実施す るとともに、引き続き臨時的任用職員、非常勤職員などの非正規職員に対して集 合研修を活用した情報セキュリティに対する知識、理解力の向上を図る。 技術的対策としては、従来から実施している脅威を中に入れない入口対策に加 53 えて、万一標的型攻撃を受けたとしても情報の漏洩と情報破壊の実害だけは食い 止める出口対策を施すことにより、情報漏えい等の実害を防ぐ仕組みの導入を進 める。 54 (5)神奈川県ICT部門業務継続計画の運用 ア 神奈川県ICT部門業務継続計画の運用 (ア) 計 画 策 定 の 趣 旨 県が平常時に提供している行政サービスが長期間停止した場合、県民生活や経済 活動に大きな支障を生じる。また、災害・事故の発生時は、たとえ庁舎、職員等に 相 当 な 被 害 が 発 生 し て も 、県 民 の 救 助 ・救 援 の 責 任 あ る 担 い 手 と し て 、災 害 応 急 対 応 、 災害復旧の業務を実施しなければならない。このため、災害・事故時においても県 の重要業務を実施・継続できるような周到な備えが不可欠である。 災害時等に県の非常時優先業務を実施・継続させるためには、その業務を支える 情報システムやネットワーク等の稼働が必要不可欠である。また、情報システムや ネットワーク等は、あらかじめ対策を講じておかないと、災害・事故の発生後から 対策を始めるのでは、稼動できないことはもとより、早期復旧も困難であるという 特 性 を 持 つ 。 そ こ で 、 安 全 防 災 局 が 中 心 と な っ て 平 成 21 年 12 月 に 策 定 し た 「 神 奈 川県業務継続計画」の個別計画として、神奈川県のICT部門としての業務継続計 画( B C P )を 策 定 し 、災 害 ・事 故 時 に お け る 非 常 時 優 先 業 務 の 実 施 、継 続 を 行 う た めの基盤を整えることとした。 (イ) 計 画 の 概 要 a 基本方針 ① ICT部門の責務遂行 災 害 ・ 事 故 時 の 業 務 の 継 続 ・早 期 復 旧 に 当 た っ て は 、県 民 の 生 命 の 安 全 確 保 、県 民生活や地域経済活動の早期復旧のために必要となる県の非常時優先業務を最優 先で復旧するため、ICT部門として業務に必要なシステムを稼動、継続する。 ② 来訪者、職員、関係者の安全 災害・事故時の業務の継続・早期復旧に当たっては、執務室等への来訪者、職 員、契約先職員その他の関係者の安全確保を第一とする。 ③ 計 画 の 有 効 性 の 維 持 ・改 善 本計画は、毎年、適切に関係者に周知し、訓練を行い、また常に最新の状況を 反映した計画となるよう点検を行う。そして、それらの結果を踏まえて是正措置 を講ずるとともに、少なくとも年に 1 度定期的に(前提条件に大きな変更があれ ば そ の 都 度 )、 計 画 の 全 般 に わ た る 見 直 し を 行 う 。 ④ 関係機関との連携 他の地方公共団体や外部事業者と連携し、神奈川県のICT部門の業務継続を 図り、代替対応の可能な業務継続計画を立案する。 b 計画の対象範囲 本計画の対象範囲は、情報システム課が運営する情報基盤と、神奈川県業務継 続 計 画 に お け る「 非 常 時 優 先 業 務 」の 遂 行 に 不 可 欠 な 情 報 シ ス テ ム の う ち 情 報 シ ス テム課の情報基盤を利用する情報システムとする。 各部局が独自に管理運営する情報基盤とそれを利用する情報システムについて は、原則として本計画を参考に各主管課で業務継続計画を策定することとする。 55 c 対象リスク 本 計 画 の 対 象 リ ス ク は 、「 神 奈 川 県 業 務 継 続 計 画 」と 同 様 、大 規 模 地 震 及 び 新 型 イ ン フ ルエンザとする。 被害想定については、 「 神 奈 川 県 業 務 継 続 計 画 」で 想 定 さ れ る 被 害 を 位 置 付 け る 。ま た 、 大規模地震に類似した災害及び新型インフルエンザに類似した感染症に対しては、本計 画を準用して対応するものとする。 d 計画の発動 計画の発動は、神奈川県業務継続計画の発動と同時とするが、ICT部門の被害状況 に 応 じ て 、単 独 で 発 動 を 行 う 。単 独 発 動 す る た め の 目 安 と 手 順 を 本 計 画 に お い て 定 め る 。 e 計画の推進体制 計画の策定や見直し等については神奈川県ICT推進本部の設置及び運営に関す る 要 綱 ( 平 成 25 年 2 月 15 日 施 行 ) に 基 づ く I C T 推 進 本 部 等 に よ り 推 進 す る 。 (ウ) 計 画 の 運 用 東日本大震災を踏まえた神奈川県業務継続計画の改定内容や地震によるICT部門へ の 被 害 状 況 等 を 踏 ま え 、 平 成 24 年 6 月 に 改 定 を 行 っ た 。 また、計画の策定や見直し等におけるICT推進本部や情報統括責任者の役割と非常 事態が発生した際の神奈川県災害対策本部要綱の配備体制等に基づく対応について、明 確 化 を 図 る た め 、 平 成 25 年 5 月 に 改 定 を 行 っ た 。 56 (6)情報化人材の育成 ア ICT利活用能力向上計画 (ア) 背 景 ・ 目 的 行政情報化を推進するために必要となる一般職員のICT利活用能力向上につ い て は 、「 行 政 情 報 化 指 針 」に 基 づ き 、そ の 基 本 的 な 考 え 方 と 実 現 に 向 け た 具 体 策 を 定 め た「 I T 利 活 用 能 力 向 上 計 画 」を 平 成 19 年 3 月 に 策 定 し 、同 計 画 に 基 づ く 研修の実施等により、職員のパソコンの基本的な操作能力などの向上を図った。 平 成 23 年 3 月 に「 行 政 情 報 化 指 針 」が 改 定 さ れ た こ と を 受 け て 、こ れ ま で の 取 組みの成果を踏まえ、より一層のICT利活用能力の向上を図るため、県庁改革 の実現に向けた業務の効率化や庁内のICT環境の変化などに対応できることを 目指して「ICT利活用能力向上計画」として改定した。 (イ) 実 施 期 間 平 成 23 年 度 ∼ 平 成 27 年 度 (ウ) 育 成 の 考 え 方 「IT利活用能力向上計画」の取組み結果を踏まえ、一般職員のアプリケーシ ョン操作能力の目標を初級レベルから中・上級レベルへ引き上げるとともに、グ ループウェアによる情報共有やICTによる業務改善を推進する職員を育成す る 。 ま た 、 し ご と 改 革 の 一 環 と し て 、 集 合 研 修 に か え て e -ラ ー ニ ン グ ( 地 方 公 共団体情報システム機構のものを利用)を積極的に導入するとともに、知識共有 のための電子会議室の設置やICT利活用能力自己診断ツールの配布など、職員 のICT利活用能力の向上に向けた支援策を充実する。 a 目標 ○一般職員 アプリケーションソフトによる資料作成、データ収集・分析ができる。 ○ICTを利用した業務改善を提案できる職員 業務の可視化(業務フロー作成等)ができる。 ○グループリーダー等 グループウェアの業務への活用を推進できる。 ○管理職 所属のICTの活用や業務改善の提案を評価することができる。 ○非常勤職員 一般職員に求められる能力のうち、業務上必要なものができる。 b 研修計画 目標を実現するために計画実施期間に実施すべき研修について、研修計画と して定めた。 c 環境の整備 計画実施期間に次のような環境整備をすすめる。 ○ e -ラ ー ニ ン グ の 整 備 や 研 修 テ キ ス ト ・ マ ニ ュ ア ル 等 の 提 供 57 ○知識共有のための電子会議室の整備 ○職員へのICT利活用能力自己診断ツールの配布 ○研修の動画配信 等 (エ) 今 後 の 対 応 目 標 を 実 現 す る た め 研 修 計 画 を 着 実 に 実 施 す る と と も に 、必 要 な 環 境 整 備 を 順 次 進 め る。 ま た 、職 員 の I C T 利 活 用 能 力 の 状 況 を 把 握 す る た め 、計 画 期 間 の う ち 初 年 度 と 最 終 年 度 の 前 年 度 に 調 査 を 実 施 し 、研 修 効 果 の 検 証 を 行 う と と も に 、必 要 に 応 じ て 研 修 計 画 の見直しを行う。 イ 情報化専門人材の育成 (ア) 目 的 本 県 に お け る 行 政 情 報 化 と 地 域 情 報 化 を よ り 高 度 に 推 進 す る た め に 、情 報 化 戦 略 の 推 進や、プロジェクトマネジメント、アプリケーション企画/導入(ユーザー要求分析、 シ ス テ ム 導 入 や 調 達 )、情 報 基 盤 構 築( シ ス テ ム ・ イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ の 構 築 )、運 用 等サービスマネジメントに関して必要な知識とスキルを備えた人材を育成する。 (イ) 育 成 の 考 え 方 平 成 24 年 度 に 「 情 報 化 専 門 育 成 方 針 」 を 改 定 し 、 独 立 行 政 法 人 情 報 処 理 推 進 機 構 が 策 定 し た「 共 通 キ ャ リ ア・ス キ ル フ レ ー ム ワ ー ク 」を 参 照 し て 育 成 を 行 う こ と し た 。同 フ レ ー ム ワ ー ク は 、I C T に 携 わ る 人 材 を 育 成・評 価 す る た め の 枠 組 み で あ り 、各 人 材 モ デ ル 及 び そ れ ぞ れ が 果 た す べ き 役 割 ( タ ス ク )、 保 有 す べ き 能 力 ( ス キ ル ) を 体 系 的 に 整 理 す る た め の リ フ ァ レ ン ス モ デ ル と な っ て い る 。職 員 は 担 当 す る 職 務 に 応 じ て 、6 パ タ ー ン の 人 材 モ デ ル を 参 照 し 、そ れ ぞ れ に 応 じ た ス キ ル の 修 得 を 目 標 と し て 必 要 な 研 修を受講していく。 (人材モデルと修得すべきスキル) 人材モデル 情報化戦略推進系 プロジェクトマネジメント 系 アプリケーション企 画 系 スキル(抜粋) 組 織 の経 営 戦 略 を実 現 するために必 要 な情 報 化 戦 略 を策 定 できる。 プロジェクトマネジメントの基 本 となる要 素 を説 明 できる。 業 務 所 管 課 の要 求 をヒアリングして整 理 できる。 組 織 内 の現 状 の業 務 をモデル化 し、描 くことができる。 アプリケーション導 入 系 ベンダーから適 切 な情 報 を得 るためのRFIを作 成 できる。 情報基盤構築系 ベンダー間 の比 較 検 討 が可 能 なRFPを作 成 できる。 RFPで要 求 した内 容 と提 案 内 容 との整 合 性 を確 認 し、評 価 できる。 運用系 業 務 への影 響 を考 慮 して、システムの導 入 や移 行 を円 滑 に進 めること ができる。 サービスレベルを維 持 するための適 切 な運 用 ・保 守 を行 うことができ る。 セキュリティの基 準 や各 種 手 順 書 を作 成 できる。 58 (ウ) 今 後 の 対 応 最新のICTに追随して、適宜、人材モデルと果たすべきタスク、必要なスキ ルを見直し、県の情報化に必要な人材を育成できるように研修計画のメンテナン スを行う。 ウ 項番 平 成 26 年 度 情 報 化 研 修 実 施 状 況 平 成 26 年 度 に 情 報 企 画 課 及 び 情 報 シ ス テ ム 課 が 主 催 し た 情 報 化 研 修 の 実 施 状 況 は次のとおり。 研修区分 実施主体 研修名 開催日 日数 回数 受講者数 ICT利活用系 1 1 2 38 4/9,10,14,15 0.5 8 222 情報セキュリティ対策 4/8 0.5 1 223 人材課 業務基礎分析 6/25 1 1 39 情報企画課 プロジェクトマネジメント研修 1/29∼30 2 1 6 6 システム設計の基礎 12/1,2,8 3 1 10 8 Webシステムの基礎 9/25∼26 2 1 12 2 (ICT利活用研修) 新採用職員研修 情報システム課 情報バリアフリー 2/19,20,26,27 人材課 グループウェア 3 4 パワーアップ研修 情報化専門人材系 5 9 システム開発系研修 システム運用系研修 情報企画課 入門・ICT基礎 (LASDEC主催 eラーニング) 5 ネットワーク基礎 6/26∼27 2 1 14 システム運用管理 5/27∼28 2 1 17 汎用コンピュータ入門研修 4/11,16 1 2 12 12 ジョブ制御言語(JCL)研修 5/7∼8 2 1 11 13 COBOL研修研修 5/12∼15 4 1 5 10 11 情報システム課 59 (7)情報システム等の運営に関する各種規程 ア 情報化推進ルール整備の経緯 本 県 で は 昭 和 52年 12月 に 定 め た 「 神 奈 川 県 電 子 計 算 組 織 運 営 規 程 」 を 核 に 各 種規程を整備し、行政の情報化を進めてきたが、これらの規程は、大型汎用コ ンピュータでの集中処理方式による運営を中心に構成されているため、情報通 信技術の急速な進展によるコンピュータの小型化・ネットワーク化、各室課所 へのパソコンの普及、それに伴うシステムの分散化等、新たな状況に対応して 行政の情報化を進めるためには、これらの規程を見直す必要が生じてきた。 ま た 、一 方 で は 、個 人 情 報 の 保 護 や ネ ッ ト ワ ー ク を 介 し て の 不 正 侵 入 の 防 止 、 コンピュータウィルス等によるデータ破壊・漏えい等の防止など情報セキュリ ティの確保、ソフトウエアの不正コピー防止などの知的所有権の保護、VDT 作業などに係る労働衛生管理といった面での取組の強化が必要となった。 これについては、平成7年5月に自治省から示された「地方公共団体におけ る行政の情報化の推進に関する指針」においても、地方公共団体が策定する行 政情報化計画の中に個人情報保護、労働衛生管理、情報セキュリティ対策、知 的所有権保護等について、基本的な方針、具体的な措置内容等を明らかにする こととしている。 こうした状況から、本県では、平成8年3月に策定した「行政情報化プログ ラム」において、このプログラムを推進する事業の一つとして、「情報化推進 ルールの整備」を位置付け、順次、規程等の整備を進めてきた。 イ 各種規程等の整備 (ア) 各 種 規 程 の 整 備 状 況 平 成 11年 4 月 、 新 た な 庁 内 の 情 報 化 に 対 応 す る た め の ル ー ル と し て 「 コ ン ピュータ、ネットワーク及び情報システムの運営に関する規程」を制定・施 行するとともに、この規程の趣旨、解釈及び運用に必要な逐条解説、コンピ ュータ運営基準、ネットワーク運営基準、情報システム運営基準などを定め た。 また、基準のほかに、情報システム課において整備した行政情報ネットワ ーク、共通利用パソコン等の運営やシステム診断の実施、コンピュータ等管 理台帳の作成に関する要領なども定めた。 (イ) シ ス テ ム 開 発 基 本 要 綱 情 報 シ ス テ ム の 開 発 に 当 た っ て は 、開 発 初 期 の 基 本 計 画 段 階 を よ り 重 視 し 、 効 果 的 か つ 効 率 的 な 開 発 や 運 用 の 実 現 を 目 的 に 平 成 12年 3 月 に 制 定 し た 「 シ ステム開発基本要綱」に基づき、システム開発を進めることとしている。 本 要 綱 に つ い て は 、 平 成 14年 9 月 に 要 綱 を 改 正 し 、 シ ス テ ム 開 発 が 円 滑 に 行えるよう充実を図った。 なお、「システム開発基本要綱」で規定するシステム開発の基本的な進め 60 方は、次のとおりである。 ・ システム化構想の策定 ・ 内部職員での基本計画策定チームによる明確な基本計画の策定 ・ 開発チームによる基本計画を遵守した本開発の実施 ・ 情報システム課による定期的な進捗状況の把握及び支援・指導等の実施 ・ 大規模システムの共同開発の実施 (ウ) 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー ( 要 綱 ) 近 年 の I C T の 進 展 に よ り 、電 子 自 治 体 の 実 現 が 期 待 さ れ て い る と こ ろ で あ る が 、県 が こ れ ら に 積 極 的 に 対 応 す る た め に は 、す べ て の 情 報 シ ス テ ム 等 が 高 度 な 安 全 性 を 有 す る こ と が 不 可 欠 な 前 提 条 件 と な る 。こ の 前 提 条 件 を 確 保 す る た め に 、総 合 的 、体 系 的 な 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 と し て「 神 奈 川 県 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー ( 要 綱 ) 」 を 策 定 し 、 平 成 15 年 4 月 1 日 よ り 施 行 し た 。 ま た 、情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー の 施 行 に 伴 い「 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 点 検 に 関 する基準」を新たに策定するとともに、関連する基準、要領等の見直しを行っ た。 本 要 綱 に つ い て は 、総 務 省 の「 地 方 公 共 団 体 に お け る 情 報 セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シ ー に 関 す る ガ イ ド ラ イ ン 」 が 平 成 18 年 9 月 に 改 定 さ れ た こ と を 受 け 、 策 定 当 初 か ら の 運 用 上 の 課 題 や 、情 報 セ キ ュ リ テ ィ を 取 り 巻 く 状 況 の 変 化 に 適 切 に 対 応 す べ く 見 直 し を 行 い 、高 度 情 報 化 推 進 会 議 の 承 認 を 得 て ポ リ シ ー を 大 幅 に 改 正 し 、 平 成 19 年 4 月 1 日 か ら 施 行 し た 。 ウ 各種マニュアル整備 各課所での情報化推進を支援するため、今後、システム開発や運用等にあた っ て 参 考 と な る 具 体 的 な 手 引 き ( マ ニ ュ ア ル )を 順 次 作 成 し て い く 必 要 が あ る 。 また、作成したマニュアルについては、具体的な活用を図るため、情報化研 修と連携し、庁内への普及を行う。 エ VDT作業に係る労働衛生管理上のガイドライン 「VDT作業に係る労働衛生管理上のガイドライン」の見直しついては、職 員 健 康 管 理 セ ン タ ー が 事 務 局 と な り 、 平 成 14年 度 に 「 V D T 新 ガ イ ド ラ イ ン 検 討 委 員 会 」 を 設 置 し 、 新 た な 指 針 づ く り と し て の 検 討 を 重 ね 、 平 成 15年 10月 に 新「VDT作業に係る労働衛生管理上のガイドライン」を策定した。 オ 情報システムの全体最適化に向けた見直し 情 報 シ ス テ ム の 全 体 最 適 化 に 向 け た 視 点 を 反 映 さ せ 、シ ス テ ム の 計 画・調 達 ・ 開 発 ・ 運 用 等 各 フ ェ ー ズ に 合 わ せ た 体 系 的 な ル ー ル と す る た め 、 平 成 26年 3 月 に策定された「電子化全開宣言行動計画」を踏まえ、見直しを進める。 61 「コンピュータ、ネットワ ーク及 び情 報 システム の運 営 に 関 する規 程 」 等 の整 備 体 系 図 要領 基準 規 程 ・要 綱 情報システム課整備 所管課所整備 関係課と調整 第1条 神奈川県行政文書 管理規程 (文書課) 情報セキュリティポリシー︵要綱︶ 趣旨 第2条 第3条 情報システム課に オープン利用室の 設 置 し た コ ン ピ ュ 利用要領 ータ等の利用要領 防災ファイルの 共通利用パソコン 保管に関する要領 運営要領 コンピュータ の運営 所 属 サ ー バ 運 営 コンピュータ等管 理台帳作成要領 要領 用語の意義 コンピュータ 運営基準 第4条 ネットワーク の運営 ネットワーク 運営基準 インターネット イ ンターネッ ト活 用 指 針 活用指針 情報システムの運営に関する規程 コンピュータ、ネットワーク及び 神奈川県ホームペー ジの運用及びコンテ ンツマネジメントシス テムの運営に関する 要領 (広報県民課) インターネットの利 電子メールの利用 用 及 び 運 用 に 関 及び運用に関する する要領 要領 情報システム開発等 評価実施要領 (行政改革課) 神奈川県ソーシャル メディアの利用に関 するガイドライン (広報県民課) 情報システム調達ガイドライン 第6条 情報システムの 運営(運用) 情報システム 運営基準 第7条 第8条 逐条解説 第9条 情報システムの 見直し及び診断 第10条 管理事務トータル グループウェア e-か な マ ッ プ 運 支援システムの利 シ ス テ ム 利 用 営要領 用に関する要領 要領 e-かなネットの 外 部 記 録 媒 体 利 台 帳 管 理 シ ス 利用及び運営に 用制御システム運 テム運営要領 関する要領 営要領 コンピュータ等管理台帳作成要領 情報システム課が運営するコンピュータ等 の経費分担に関する要領 経費の負担 情報セキュリティ 対策 VDT作業に係る労 働衛生管理上のガイ ドライン (職員厚生課) 行 政 情 報 ネ ッ ト ワ インターネット利用 ーク運営要領 のセキュリティ対 策基準 職員等認証基盤 コンピュータ等管 運営要領 理台帳作成要領 第5条 情報システムの 運営(開発) オンライン結合によ る個人情報の提供に 係る諮問等に関する 要領 (情報公開課) 情報セキュリ ティ点検に関 する基準 情報システム 見直しに関す る基準 情報バリアフリー推進要綱 システム開発基本要綱 システム診断 実施要領 運営環境の整備 第11条 調査、指導 及び助言 第12条 適用除外 第13条 実施細目 マニュアル ・行政情報ネットワーク利用者マニュアル ・職員用メールに関する操作及び手続きマニュアル ・所属サーバ利用マニュアル ・職員等認証基盤システム利用マニュアル ・外部記録媒体利用制御システム利用マニュアル ・グループウェアシステム基本操作、利活用マニュアル 情報バリアフリーガイドライン 62 会計管理システム 運営要領 (会計局会計課) 情報システム課以外 が設置したコンピュ ータの運営要領 情報システム課以外 が整備したネットワー ク(個別ネットワーク) の運営要領 情報システム課以外 が開発した情報シス テムの運営要領 (8)情報化の支援状況 ア システム開発等の支援 システム開発等については、計画段階などの早い時期から情報システム課が参加 して積極的な関与を行い、次のような支援を行っている。 (ア) シ ス テ ム の 構 想 ・ 基 本 計 画 づ く り に あ た っ て の 相 談 (イ) 情 報 シ ス テ ム 開 発 等 評 価 実 施 要 領 に 基 づ く シ ス テ ム の 開 発 協 議 ( 構 想 段 階 、 計 画段階及び開発段階)を通じた指導・助言 (ウ) シ ス テ ム 開 発 の 進 捗 状 況 ( 基 本 設 計 、 詳 細 設 計 、 プ ロ グ ラ ミ ン グ 、 テ ス ト 、 移 行)に応じた指導・助言 (エ) シ ス テ ム の 運 用 に 対 す る 指 導 ・ 助 言 イ 情報化の支援 各所属における情報化を支援するため、パソコン等コンピュータ関連機器やアプ リケーションソフト等の導入に関わる相談に応じているほか、導入後の使用にあた っての環境設定や、操作方法等について助言している。 さらに、実際の業務上でのアプリケーションソフトの活用方法や、職員によるパ ソコンシステムの自主開発等について、要請に応じてアドバイスするなど各種支援 を行っている。 ウ イントラネットによる情報共有 行政情報ネットワークに接続したパソコン(情報システム課配備の共通利用パソ コン等)を基盤に構築しているイントラネットを利用し、県庁内における情報共有 を行っている。 平 成 22年 度 か ら 、 業 務 の 効 率 化 を 目 的 と し て グ ル ー プ ウ ェ ア シ ス テ ム を 導 入 し 、 庁内にスケジュール管理機能や電子掲示板機能、施設予約機能、アンケート機能等 を提供している。 エ ヘルプデスクの運営 職員からのパソコン利用に関する疑問・質問に対応するための電話相談窓口とし て 、 「 ヘ ル プ デ ス ク 」 を 平 成 8 年 5 月 か ら 開 設 し て い る 。 平 成 22年 度 か ら は 人 事 給 与 シ ス テ ム の ヘ ル プ デ ス ク を 統 合 し 、 さ ら に 、 平 成 22年 度 に 稼 動 開 始 し た 職 員 等 認 証基盤、外部記録媒体利用制御システム及びグループウェアシステムの利用に関す る疑問・質問への対応を開始した。 平 成 26年 度 の 問 い 合 わ せ 件 数 は 15,010件 と な っ て お り 、そ の う ち 3,969件( 26.4%) が 管 理 事 務 ト ー タ ル 支 援 シ ス テ ム 、 2,370件 ( 15.8%) が 人 事 給 与 シ ス テ ム 、 1,888 件 ( 12.6%) が 職 員 等 認 証 基 盤 、 544件 ( 3.6%) が 外 部 記 録 媒 体 利 用 制 御 シ ス テ ム 、 607件 ( 4.0%) が グ ル ー プ ウ ェ ア シ ス テ ム 、 1495件 ( 9.9%) が ハ ー ド ・ O S 、 2,532 件 ( 16.9%) が ア プ リ ケ ー シ ョ ン ソ フ ト 、 647件 ( 4.3%) が イ ン タ ー ネ ッ ト ・ ネ ッ ト ワークに関する問い合わせとなっている。 ま た 、 平 成 19年 度 か ら は 共 通 利 用 パ ソ コ ン の 故 障 や 新 規 配 備 時 の 受 付 業 務 を 併 せ て 行 っ て お り 、 平 成 26年 度 の 受 付 件 数 は 1,167件 と な っ て い る 。 63 −ヘルプデスクの概要− ○業務内容 ① 情 報 シ ス テ ム 課 が 庁 内 に 提 供 し て い る ハ ー ド ウ ェ ア( 共 通 利 用 パ ソ コ ン 等 )、 業務システム(管理事務トータル支援システム等)、基盤システム(職員等 認 証 基 盤 等 ) 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ソ フ ト ( Word、 Excel等 ) 等 の 操 作 方 法 及 び 共 通 利 用 パ ソ コ ン 初 期 化 用 DVD-ROM等 の 適 用 方 法 等 に 関 す る 問 い 合 わ せ へ の回答。 ②共通利用パソコンの故障時・新規配備時等の受付。 ○受付番号及び受付時間 受付電話番号 平 成 26年 度 区分 管理事務トータル 支援システム 人事給与システム 県 庁 内 線 3353 受付時間 8:30∼ 12:00、 13:00∼ 17:15 問い合わせ受付件数 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計 621 315 297 276 237 308 392 187 295 228 392 421 3,969 317 162 99 102 122 356 476 90 123 95 117 311 2,370 職員等認証基盤 外部記録媒体 利用制御システム グループウェア システム ハード関連 331 117 140 161 146 141 107 99 130 173 161 182 1,888 140 46 40 27 21 19 20 16 16 11 121 67 544 135 83 55 47 32 52 42 27 30 27 35 42 607 107 45 41 50 34 38 40 39 34 48 205 107 788 OS関連 Microsoft Office その他 ソフトウェア インターネット ・ネットワーク その他 104 54 39 41 47 48 40 44 35 37 122 96 707 23 21 22 21 17 20 16 22 23 28 26 32 271 393 201 139 133 120 130 118 118 151 145 387 226 2,261 136 51 31 33 31 25 41 24 46 60 110 59 647 233 95 88 67 67 56 55 40 41 41 73 102 958 2,540 1,190 991 958 874 1,193 1,347 706 924 合計 893 1,749 1,645 15,010 ヘルプデスク問い合わせ受付件数の推移 年度 相談件数 注 H19 3,940 H20 5,452 H21 4,501 H22 13,006 H23 14,853 H24 15,553 H25 18,251 H26 15,010 平 成 22年 度 か ら は 人 事 給 与 シ ス テ ム の ヘ ル プ デ ス ク 統 合 、 職 員 等 認 証 基 盤 、 外 部 記 録媒体利用制御システム及びグループウェアシステムの利用に関する疑問・質問へ の対応開始等により相談件数が大幅に増加した。また、パソコン操作について手軽 に相談できる窓口として職員に定着したことも増加傾向に寄与している。 共通利用パソコン関係受付件数 年度 26 25 24 新規配備 372 495 291 移設 99 120 67 返却 338 274 259 64 修理 358 337 387 合計 1,167 1,226 1,004 オ 行政文書情報検索サービス (ア) 経 過 昭 和 59年 か ら ホ ス ト コ ン ピ ュ ー タ に よ っ て 庁 内 向 け に 公 開 し て い た 「 行 政 デ ー タ 共 通 利 用 シ ス テ ム 」 を 、 平 成 12年 に イ ン タ ー ネ ッ ト か ら 県 民 も 利 用 で き る 「 オ ン ラ イン資料室」としてシステムの再開発を行い公開していたものを廃止して、県民へ の情報提供、公開が義務付けられた情報公開関連資料及び公文書館所蔵目録の検索 等に特化した、新しいクラウドコンピューティング方式での「行政文書情報検索サ ー ビ ス 」 を 平 成 23年 10月 よ り 提 供 し て い る 。 (イ) 提 供 デ ー タ 本システムで管理するデータは次表のとおりである。 ( 平 成 27年 5月 14日 現 在 ) 項番 現在件数 文書データ名 添付ファイル (件 ) 1 保存文書目録 2 ファイル基準表 3 個人情報取扱業務登録簿 4 個人情報事務登録簿 5 公 文 書 館 所 蔵 行 政 刊 行 物・図 書 目 録 165,710 6 歴史的公文書目録 187,483 7 古文書、私文書目録 207,416 形式 28,491 221,870 11,796 HTML 3,078 HTML (ウ) 行 政 文 書 情 報 検 索 サ ー ビ ス の 機 能 文 書 情 報 の 検 索・表 示 、添 付 フ ァ イ ル の 表 示・ダ ウ ン ロ ー ド 機 能 を 利 用 者( 県 民 、 職員)に提供している。 (エ) 利 用 方 法 ○行政文書・ファイル文書目録:県ホームページ「行政文書目録の検索・閲覧」 ○ 個 人 情 報 事 務 登 録 簿 検 索:県 ホ ー ム ペ ー ジ「 個 人 情 報 取 扱 事 務 の 登 録 に つ い て 」 ○個人情報取扱業務登録簿検索:県ホームページ「個人情報取扱業務登録制度」 ○歴史的公文書、古文書・私文書、行政刊行物:県ホームページ「県政情報の公 表 ・ 公 開 」 > 「 ア ー カ イ ブ ス の 検 索 (公 文 書 館 収 蔵 資 料 の 検 索 )」 よりそれぞれ利用する。 (オ) 利 用 状 況 平 成 26年 度 (平 成 26年 4 月 ∼ 平 成 27年 3 月 )は 、 行 政 文 書 等 、 個 人 情 報 関 係 に つ い て 計 4,760件 、 公 文 書 、 古 文 書 ・ 私 文 書 、 行 政 刊 行 物 に つ い て 計 5,469件 の ア ク セ ス があった。 (カ) 今 後 の 取 組 引き続き「行政文書情報検索サービス」の認知度を高め、利用の拡大を図る。 65 カ e−かなネットアンケートシステム (ア) 目 的 県の各所属がホームページを活用して、簡単な手続きで迅速に県民に対しアンケ ートを実施し、県民のだれもがインターネットを使って、実施中のアンケートに参 加することができる県民アンケートシステム「e−かなネット」を利用することに より、効率・簡素・透明・便利な行政の実現、県民と県の協働による県政を目指す とともに、県民の県政への理解を深め、意思決定過程に参加することにより県民の 満足度、納得度の向上を図ることを目的とする。 (イ) シ ス テ ム の 主 な 機 能 ・ 平 成 23年 9 月 に そ れ ま で 県 保 有 機 器 に よ り 稼 動 し て い た 独 自 シ ス テ ム か ら A S P サ ー ビ ス ( ク ラ ウ ド サ ー ビ ス ) 上 に 構 築 し た シ ス テ ム に 移 行 し た 後 、 平 成 26年 度にシステム更新を行った。 ・ 県 の 各 所 属 に お い て 、簡 単 に ア ン ケ ー ト の 作 成 、実 施 、集 計 を 行 う こ と が で き る 。 ・ 県民のだれもが参加できるアンケートを実施できる。 ・ ア ン ケ ー ト の 利 用 申 請 に つ い て 、こ れ ま で 情 報 シ ス テ ム 課 へ の 文 書 申 請 に よ り 行 っ て い た も の を 電 子 化 し た ( 平 成 26年 度 更 新 時 に 機 能 追 加 ) (ウ) 利 用 状 況 平 成 26年 度 は 40本 の ア ン ケ ー ト を 実 施 し た 。 平 成 26年 度 の 主 な 実 施 内 容 ・ 黒 岩 知 事 と の “ 対 話 の 広 場 ” Live神 奈 川 イ ン タ ー ネ ッ ト 視 聴 者 用 ア ン ケ ー ト ・県のたより読者アンケート ・ 平 成 26年 議 会 広 報 ミ ニ ア ン ケ ー ト (エ) 今 後 の 取 組 引 き 続 き 「 e-か な ネ ッ ト ア ン ケ ー ト 」 の 認 知 度 を 高 め 、 利 用 の 拡 大 を 図 る 。 キ e-か な マ ッ プ 平 成 20年 10月 か ら 、 イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ て 県 民 に 分 か り や す い 地 理 情 報 を 提 供 し 、 庁内ではネットワーク環境を通じて地理情報を一元的に整備・管理することで、全庁 で 共 通 に 利 用 で き る 統 合 型 G I S ※ 「 e -か な マ ッ プ 」 の 運 用 を 開 始 し た 。 ※ 統合型GIS…統合型地理情報システム。ベースとなる地図の上に、ネットワークを通じて、複 数の組織や人が位置や空間に関するさまざまな情報を載せることにより、地理空間情報を容易に やり取りできる仕組みのことで、近年、電子地図の普及とともに、利用する自治体や企業が増加 している。 (ア) e -か な マ ッ プ の 特 徴 ・ 導 入 に あ た っ て は 、導 入 、運 用 に 要 す る 経 費 を 最 小 限 に 抑 え 、 か つ 、 最 新 の 地 66 図 デ ー タ を 維 持 す る た め 、A S P( ア プ リ ケ ー シ ョ ン・サ ー ビ ス・プ ロ バ イ ダ ー ) 方式※を採用した。 ※ ASP方式…ア プ リ ケ ー シ ョ ン ・ サ ー ビ ス ・ プ ロ バ イ ダ ー 。 事業者のサーバで 管理しているプログラムやデータを、インターネットを介して利用するもので、サーバ 等の調達経費が不要となるほか、背景図や航空写真を県が独自に作成する経費が不要と なる。 ・ 庁 内 外 で 同 一 の G I S シ ス テ ム を 利 用 し て い る た め 、庁 内 用 G I S で 構 築 し たデータを、スムーズに県民に公開することができる。 (イ) 掲 載 マ ッ プ ( 平 成 27年 4 月 1 日 現 在 ) 地図名(所管課) 掲載内容 防 災 マップ(災 害 対 策 課 ) 災 害 時 拠 点 病 院 、緊 急 道 路 網 、広 域 防 災 活 動 拠 点 などの情 報 都 市 公 園 マップ(都 市 公 園 課 ) 県 立 都 市 公 園 や市 町 村 立 の大 規 模 公 園 の情 報 漁 業 権 免 許 マップ(水 産 課 ) 漁 業 権 免 許 区 域 図 の情 報 水 源 環 境 保 全 ・再 生 施 策 マップ (水 源 環 境 保 全 課 ) 水 源 環 境 保 全 ・再 生 施 策 の情 報 神 奈 川 県 施 設 マップ (情 報 企 画 課 ) 県 施 設 の情 報 地 震 被 害 想 定 調 査 結 果 マップ (災 害 対 策 課 ) 地 震 被 害 想 定 の情 報 面 的 エネルギー利 用 等 活 用 促 進 マップ(環 境 計 画 課 ) 面 的 エネルギー利 用 や未 利 用 エネルギー活 用 の ための情 報 ランキングかながわマップ (情 報 企 画 課 ) 統 計 調 査 により集 められた各 種 統 計 指 標 の市 町 村 の数 値 及 び順 位 の情 報 建 築 基 準 法 第 42条 第 1項 第 4号 、同 項 第 5号 及 び第 2項 に規 定 される指 定 道 路 の位 置 及 び種 別 の情 報 神 奈 川 県 屋 外 広 告 物 条 例 が施 行 されている神 奈 川 県 内 の 自 治 体 のうち 、鎌 倉 市 、三 浦 市 、厚 木 市 、 伊 勢 原 市 、座 間 市 、寒 川 町 、大 磯 町 、二 宮 町 、大 井 町 、松 田 町 及 び箱 根 町 の情 報 神 奈 川 県 指 定 道 路 マップ (建 築 指 導 課 ) 神奈川県屋外広告物条例規制 地 域 マップ(都 市 整 備 課 ) 津 波 浸 水 予 測 図 マップ (流 域 海 岸 企 画 課 ) 神奈川県内の津波浸水想定の情報 文 化 財 防 災 マップ(文 化 遺 産 課 ) 神奈川県内の文化財に関する防災情報 土 地 履 歴 情 報 マップ (災 害 対 策 課 ) 神奈川県内の明治期の地図 大 規 模 盛 土 造 成 地 マップ (建 築 指 導 課 ) 神奈川県が所管する区域の大規模盛土造成地 の分布状況 (ウ) 今 後 の 取 組 ・ 引 き 続 き 「 e -か な マ ッ プ 」 の 認 知 度 を 高 め 、 利 用 の 拡 大 を 図 る 。 67 ク 台帳管理システム 平 成 20年 3 月 に 策 定 し た 「 情 報 シ ス テ ム 再 編 整 備 事 業 全 体 計 画 」 に 基 づ き 、 再 編 対象システムのうちで業務内容が主に台帳管理のものを移行するための汎用パッ ケ ー ジ と し て 「 台 帳 管 理 シ ス テ ム 」 を 平 成 20年 度 に 導 入 し た 。 (ア) 目 的 庁内に多数存在する台帳管理に関する業務について、過去に構築した特殊なシ ステムにより運用していてその開発業者や業務担当者の異動によりメンテナン スの継続が困難になっていたり、あるいは情報が蓄積されたサーバが執務室内の 必ずしもセキュリティが確保されない場所に設置されていたりする状況がある。 こ う し た 問 題 を 解 消 す る た め 、「 情 報 シ ス テ ム 再 編 整 備 事 業 全 体 計 画 」で は「 台 帳管理システム」を導入して順次移行することとした。また、計画対象以外の業 務でも本システムで運用可能なものは、協議の上で移行を進めている。 (イ) シ ス テ ム の 主 な 機 能 a 事務の効率化 データ入力の重複や検索の困難性を解消できるのはもちろん、入力項目やフ ォーマットを職員自らが作成、修正できるのが本システムの最大の特長である。 一般的なシステムでは開発業者によるカスタマイズ対応にはかなりのコスト がかかるが、本システムでは標準的なICTスキルの職員が容易にカスタマイ ズできるようになっている。また、画像データの特殊な加工技術により、多く の文書や写真をデータ化して管理することができ、紙資源や保管スペースの大 幅な削減が可能である。 b セキュリティの確保 システムは完全二重化されており、主サーバがダウンした場合でも常時同期 している副サーバに瞬時に切り替わることで、業務の中断やデータの喪失は回 避される。また、操作ログがすべて記録され、誤った処理が行われた場合やデ ータの改ざんに対しても、その操作の特定や影響範囲の把握が容易で、速やか な復旧が可能である。 (ウ) 利 用 状 況 平 成 27年 4 月 現 在 、 5 局 13所 属 で 利 用 さ れ て い る 。 (エ) 今 後 の 取 組 「 情 報 シ ス テ ム 再 編 整 備 事 業 全 体 計 画 」 に 基 づ く 取 組 み に つ い て は 平 成 21年 度 で終了しているが、今後も移行可能な業務があれば随時移行を進めていく。 68 5 コンピュータセンター及び稼働システムの運用 第二分庁舎に設置したコンピュータセンターは、行政情報化の拠点機能強化を目 的として整備し、平成5年度にオープンしたものである。 第二分庁舎はコンピュータセンターの設置を前提としていたことから、これまで 発生した地震災害を考慮して設計された建物であり、 ・耐震性の高い建築構造 ・高潮を想定した防潮板 ・コンピュータセンター専用の自家発電機及び無停電電源装置(CVCF) といった設備等が整備されている。 また、コンピュータセンターとしても、 ・3次元免震装置の設置 ・フリーアクセスフロア ・ITVカメラ ・磁気テープの持出センサ といった設備面、 ・ICカードによる入退出管理 ・重要データの遠隔地保管 ・独自の防災訓練の実施 といったソフト・運用面での安全・防災対策を実施してきたところである。 し か し 、 平 成 23年 3 月 11日 に 発 生 し た 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に よ り 、 こ れ ま で の 想定と異なる地震の揺れが生じ、3次元免震装置やシステム機器に被害が生じた。 このことから、第二分庁舎のコンピュータセンターの在り方を再検討し、今後発生 する地震等自然災害に対しより強固な対策を行っている民間のデータセンターにコ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ー を 移 設 ( 平 成 27年 9 月 ま で ) す る こ と と し た 。 平 成 26年 10月 以 降 、 第 二 分 庁 舎 に 集 約 し た 台 帳 管 理 シ ス テ ム な ど や 第 二 分 庁 舎 外 に 設 置 さ れ て い た 環 境 監 視 シ ス テ ム な ど の 40シ ス テ ム を デ ー タ セ ン タ ー に 移 設 し 、 データセンターが提供するサービス(仮想化によるホスティング利用、監視サービ ス、バックアップサービスや遠隔地バックアップサービス等)を活用して運用を開 始している。 平 成 27年 4 月 現 在 、 第 二 分 庁 舎 の コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ー に は 、 日 立 製 作 所 の 大 型 汎用コンピュータと、管理事務トータルシステム用のサーバ機器等を設置し、オン ラインシステムを中心とした各種業務の処理や、新総合運営管理システムを利用し た シ ス テ ム 稼 働 環 境 の 管 理 を 行 っ て い る 。 こ れ ら シ ス テ ム を 含 め 34シ ス テ ム を 平 成 27年 9 月 ま で に 、 デ ー タ セ ン タ ー に 移 設 し 、 デ ー タ セ ン タ ー で の 本 格 運 用 を 開 始 す る。 69 (1)コンピュータセンターの運用 第二分庁舎のコンピュータセンターに設置されたコンピュータ類の運用管理 は、コンピュータセンターの運用形態に合わせて開発した新総合運営管理シス テムを中心に行っている。 ア 新総合運営管理システム 新総合運営管理システムは、平成5年度から稼動していた総合運営管理シス テムを全面的に見直し、さらなる安定化・効率化を図るとともに、管理事務情 報 化 に 伴 う 機 器 の 支 援 も 含 め た 新 し い シ ス テ ム と し て 開 発 し 、 平 成 12年 1 月 か ら稼動している。 新総合運営管理システムでは、総合運営管理システムによって実現していた、 次の機能及び構成機器等を継承した。 (ア) 機 能 ○安全対策 ・セキュリティ管理 ・環境監視 ○効率的センター運用 ・異機種間結合 ・統合オペレーション ・統合運用管理 ・ジョブ実行状況管理 ・消耗品管理 ○安全対策と効率的センター運用 ・磁気テープ管理 ・ユーザ管理 (イ) 構 成 機 器 及 び 装 置 ○安全対策 ・入退室カードリーダ ・ITVカメラ ・環境監視装置(温湿度センサ、高感度煙センサ、漏水センサ) ・ 3 次 元 免 震 装 置 ( 平 成 23年 3月 11日 の 東 北 地 方 太 平 沖 地 震 に よ り 機 能 停 止中) ・自動帳票保管装置 ○効率的センター運用 ・コンピュータ集中管制装置 ・コンピュータ機器電源制御装置 ・異機種間結合装置 ・移動式ラック(磁気テープ、用紙保管) (ウ) 導 入 効 果 ○レンタル料をはじめとする機器使用料の削減 ○コンピュータセンター運用要員の削減 ○オンラインシステムのバックアップ機能による安定稼働化 ○大型汎用コンピュータによるクライアントサーバシステムの支援 70 (エ) 稼 働 開 始 後 の 主 な 機 能 改 善 ・ 追 加 新総合運営管理システムは、多くのサブシステムで構成されており、相互が 密接かつ複雑に関係したシステムとなっているため、日常の運用対応、業務シ ステムへの対応など、常にシステムのメンテナンスや改善が必要であることか ら 、 平 成 13 年 度 ( 開 発 の 翌 年 度 ) 以 降 、 平 成 23 年 度 ま で は 、 継 続 し て 部 分 的 に 機能改善や機能追加などを行ってきた。 具体的には、 ・ 日 立 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ の 機 器 入 れ 替 え 、 OS更 新 に よ る シ ス テ ム 移 行 準 備 ・日立汎用コンピュータの仮想技術を利用したテスト環境の組込み ・セキュリティシステムの機器更新に伴う機能改善 ・超高感度煙センサ等の環境監視システムの機器更新に伴う機能改善 ・ゲートウェイサーバの構成見直し など、年度ごとに優先度の高いものから、順次対応してきた。 し か し な が ら 、 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 し た 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に よ り 3 次元免震装置が損壊したため、民間データセンターへコンピュータセンターを 移転することとなった。 これにより、コンピュータセンター内のセキュリティ管理や環境監視などを 県自ら行う必要が無くなるなど、コンピュータセンターの運用形態が大きく変 わることとなった。 そ の た め 、 平 成 24年 度 以 降 は 、 新 総 合 運 営 管 理 シ ス テ ム の 機 能 を 新 コ ン ピ ュ ータセンターの運用形態に適合させるための改修等を行っている。 平 成 24年 度 運用方法の見直し、監視対象の変更、ネットワークの移行(独自ネッ トワークから行政情報ネットワークへ)及びプリンタの接続方法の変更 (チャネル接続からネットワーク接続へ)等を変更要因とする、新総合 運営管理システムの抜本的な機能改修に向けた基本設計を実施 平 成 25年 度 平 成 24 年 度 に 実 施 し た 基 本 設 計 に 基 づ い て シ ス テ ム 改 修 を 実 施 す る と ともに、新コンピュータセンター移転後も現行機能を維持するサブシス テムについては、機能改善を実施 ・ MT管 理 / 消 耗 品 管 理 サ ブ シ ス テ ム の 機 能 修 正 ・統合運用管理サブシステムの機能修正 ・サーバ管理支援サブシステムの機能改善 ・ サ ー バ ・ パ ソ コ ン O Sの バ ー ジ ョ ン ア ッ プ 対 応 平 成 26年 度 平 成 24年 度 に 実 施 し た 基 本 設 計 に 基 づ い て シ ス テ ム 改 修 を 実 施 ・集中管制サブシステムの機能修正 ・統合運用管理サブシステムの機能修正 ・異機種間結合サブシステムの機能修正 ・プリンタ移行 71 コンピュータセンター構成図 集中管制LAN 生体認証ゲート セキュリティ 生体認証サーバ セキュリティ ホスト ユーザ管理 カードゲート 画像監視 ホスト 統合運用管理 ハンドラ コンソール 共用磁気 ディスク ITV 61インチマルチスキャン ディスプレイ 集中管制ホスト (日立) ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ディスプレイ切替装置 電源 制御装置 ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ ゲートウェイ モバイルコンソール コンピュータセンターGコンソール 磁気ディスク ディスプレイ制御 ハンドラサブコンソール 日立 画像監視 ゲートウェイ 電源 制御装置 管制コンソール 電源 制御装置 オートコール 仮想磁気テープ ライブラリ 各種センサ 環境監視 ホスト 管理事務サーバ SW 空調機 環境監視 行政情報ネットワーク 72 防災センタ 中 継 装 置 分電盤 温湿度センサ 煙センサ 自家発電 イ 大型汎用コンピュータの運用 (ア) 大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ の 機 器 構 成 大型汎用コンピュータの主な構成 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 ) 区分 日立 ( AP8800/140RB) 日立 ( AP8800/150RA) 主記憶装置容量 3,584M B 3,584M B 磁気ディスク装置数 (合 計 容 量 ) 高速漢字プリンタ (印 刷 性 能 ) 3台 (603.8G B ) H-6256 (11,700行 /分 ) *自動帳票保管装置(HUJIYAMA)が接続さ れている 漢 字 プリ ン タ (印 刷 性 能 ) H-6255 (5,835行 /分 ) ラインプリンタ H-6248 (950行 /分 ) 仮想磁気テープ ライブラリ装置 H-65AA-5 (30,000本 ) 磁気テープ装置 CMT 2デッキ オープン利用端末 そ の − 他 T S S 端 末 (PC) 書 式 編 集 端 末 (PC) O C R (光 学 文 字 読 取 装 置 ) 73 5台 1台 日立機器構成図 (平成27年4月1日現在) AP8800/140RB VOS3/US LPARA・LPAR2 AP8800/150RA VOS3/US LPAR1・LPARB AP8800/140RB 中央処理装置 (3584MB) AP8800/150RA 中央処理装置 (3584MB) チ ャ ネ ル 磁気ディスク 制御装置 H−65AA−5 SCSI-G/W H-634A LTO装置 L18/500 集中管制LANへ ACONARC オプティカルコンバータ SCSI-G/W H-634A CPU内蔵 LANアダプタ 磁気ディスク 装置 単体LTO コンソールデバイスサーバ H−6214−3 磁気ディスク 装置 磁気テープ装置 (36トラック) (カートリッジMT) CPU内蔵 LANアダプタ 高速日本語プリンタ H-6256-C30/P30 本庁LANへ ACONARC オプティカルコンバータ 自動帳票保管庫 補助コンソール H‐6214‐70 ラインプリンタ H-6248-231A 磁気ディスク 装置 ACONARC オプティカルコンバータ 磁気ディスク 装置 仮想磁気テープ ライブラリ装置 (仮想MTL) 日本語プリンタ H-6255-C30/P30 74 (イ) 大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ の 稼 動 状 況 a 日立機の稼動状況 平 成 26年 度 、 日 立 機 の 延 作 業 時 間 は 147,442時 間 で 前 年 度 に 比 べ 約 2.3% 増 加 、 実 稼 働 時 間 は 3,542時 間 で 前 年 度 に 比 べ 約 1.9% 減 少 し た 。 マ ル チ 率 は 41.6で あ り 、 前 年 度 ( 39.9) よ り 1.7ポ イ ン ト 増 加 し た 。 日立機の稼働状況 (単位 時間:分) 年 月 26年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 27年 1月 2月 3月 計 延 作 業 時 間 (A) 13,423:54 12,090:47 11,219:11 11,150:31 11,368:47 11,081:02 12,880:33 11,442:35 13,188:43 12,795:16 12,959:30 13,841:27 147,442:16 実 稼 働 時 間 (B) 309:25 292:11 302:42 319:32 299:54 286:58 315:45 259:13 276:03 277:22 278:55 324:30 3,542:30 マ ル チ 率 (A/B) C P U 率 (% ) 43.4 25.00 41.4 26.45 37.1 24.17 34.9 19.95 37.9 20.33 38.6 19.00 40.8 21.31 44.1 21.24 47.8 26.12 46.1 27.85 46.5 25.32 42.7 28.47 41.6 23.76 22年 度 23年 度 24年 度 25年 度 26年 度 延 作 業 時 間 (A) 142,625:54 110,237:26 107,979:32 144,116:27 147,442:16 実 稼 動 時 間 (B) 3,543:10 3,553:01 3,576:53 3,609:26 3,542:30 マ ル チ 率 (A/B) C P U 率 (% ) 40.3 20.69 31.0 19.74 30.2 18.62 39.9 19.92 41.6 23.76 時間 150,000 マルチ率 50 過去5年間の稼動状況 40 100,000 30 20 50,000 延作業時間(A) 実作業時間(B) マルチ率(A/B) 10 0 0 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 *延作業時間 :ジョブの実行時間の総和 *実稼働時間 :マシンの稼動している実時間 *マルチ率(多重度) :同時に処理しているジョブ数 75 b IBM機の稼動状況 平 成 27年 1 月 に I B M 機 の 利 用 を 終 了 し た こ と に よ り 、 延 作 業 時 間 は 6,104時 間 で 前 年 度 に 比 べ 約 9.5% 減 少 、 実 稼 働 時 間 は 7,254時 間 で 前 年 度 に 比 べ 約 16.4% 減 少 し た 。 マ ル チ 率 は 0.8で あ り 、 前 年 度 ( 0.8) よ り 増 減 は な か っ た 。 IBM機の稼働状況 (単位 時間:分) 年 月 26年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 27年 1月 2月 3月 計 延 作 業 時 間 (A) 643:34 702:45 647:15 624:04 657:46 614:17 607:27 564:01 533:22 509:29 ― ― 6,104:00 実 稼 働 時 間 (B) 720:00 738:57 720:00 735:23 744:00 713:07 716:35 713:24 744:00 709:31 ― ― 7,254:57 マ ル チ 率 (A/B) 0.9 1.0 0.9 0.8 0.9 0.9 0.8 0.8 0.7 0.7 ― ― 0.8 C P U 率 (% ) 2.13 2.60 2.72 2.52 2.56 2.56 2.71 2.32 2.15 1.63 ― ― 2.39 21年 度 22年 度 23年 度 24年 度 25年 度 26年 度 延 作 業 時 間 (A) 11,877:30 13,800:50 7,522:58 7,185:06 7,345:52 6,104:00 実 稼 働 時 間 (B) 8,711:06 8,680:33 8,682:24 8,683:47 8,674:48 7,254:57 マ ル チ 率 (A/B) 1.4 1.6 0.9 0.8 0.8 0.8 C P U 率 (% ) 4.09 2.82 2.33 2.28 2.32 2.39 時間 過去5年間の稼動状況 マルチ度 16,000 5 4.5 14,000 4 12,000 3.5 10,000 3 8,000 2.5 延作業時間 実稼働時間 マルチ率 2 6,000 1.5 4,000 1 2,000 0.5 0 0 22年度 23年度 24年度 76 25年度 26年度 (ウ) サーバ機(管理事務トータルシステム)の機器構成 主な機器構成 平成27年4月1日現在 暫定対応機器 区 分 ブレード 管理 サーバ 機器型名 RX300 S7 RX300 S7 rx2800i4 SCVMM サーバ データ ベース サーバ アプリ 統合 ケーション 運用管理 サーバ サーバ イントラ ネット サーバ BS520H クライアン トブレード 接続サーバ ブレード 管理 サーバ BS320 HA8000 /RS220AL 8台 設置台数 中央演算処理 装置(CPU) 中央演算処理 装置(CPU)数 1 台 Intel Xeon E5-2640 2.50GHz (6core) 1 台 2 台 仮想OS 29 台 Intel Itanium Xeon 9520 E5-2603 1.73GHz 1.80GHz (4core) (4core) Intel Xeon E5-2640 2.50GHz(6core) ほか 11 台 Intel Xeon 5503 2.00GHz (2core) 2 個 2 個 1 個 2 個 仮想割当 2 core 16 GB 8 GB 磁気ディスク 装置容量 600 GB ほか 600 GB ほか 16 GB 仮想割当 仮想割当 仮想割当 4 GB 4 GB 4 GB 438 GB 仮想割当 ほか 66 GB 外部 磁気ディスク 装置容量 18 TB 磁気テープ ライブラリ装置 1台 (48本) (TF1100) − − − − 仮想割当 仮想割当 100 GB 66 GB − 77 2 個 仮想割当 仮想割当 2 core 2 core 20 GB 主記憶装置 (メモリ)容量 クライアント ブレード 仮想OS 仮想OS 1 台 1 台 − 2 台 Intel Xeon 5620 2.40GHz (4core) 2 個 ほか 2,048 MB 4,096 MB ほか ほか 300 GB 2.4 TB ほか 450 GB − − 2 台 (48本) (L2/48) 1600台 (bd500X9) − 管理事務サーバ機器全体構成図 平成27年4月1日現在 本庁LAN スイッチングハブ (管理事務用) SCVMMサーバ RX300 S7 スイッチングハブ (暫定対応用) データベースサーバ (2台) ブレード管理サーバ RX300 S7 rx2800i4 ブレードサーバ (8台) BS520H 暫定対応機器 クライアントブレード 接続サーバ(11台) BS320 統合運用管理サーバ (仮想1台) 集中管制 LANへ 暫定対応機器 クライアントブレード (1600台) bd500X9 イントラネットサーバ (仮想1台) アプリケーションサーバ (仮想29台) 暫定対応機器 ブレード管理サーバ (2台) HA8000/RS220AL ディスプレイ、 キーボード 一体ユニット テープ ライブラリ装置 ファイバーチャネル スイッチ(2台) L2/48 SN200 800 磁気ディスク装置 DX410 S2 テープライブラリ装置 TF1100 78 ディスプレイ、 キーボード一体ユニット (エ) サーバ機の稼動状況 平成26年度の管理事務トータルシステムの稼動時間及びアプリケーションサーバ上の トランザクション処理件数は次のとおりである。 年 月 実行回数 稼働時間(単位 時間) 平成26年 4月 8,192,470 720 5月 7,183,875 744 6月 6,982,978 720 7月 7,387,010 744 8月 6,686,362 744 9月 6,858,686 720 10月 7,636,606 744 11月 5,898,622 720 12月 6,981,858 624 平成27年 1月 6,595,065 624 2月 6,194,895 672 3月 8,744,990 744 85,343,417 8,520 合 計 実行回数 12,000,000 11,000,000 稼動時間 1,000 950 10,000,000 900 9,000,000 850 8,000,000 7,000,000 800 6,000,000 750 5,000,000 700 4,000,000 650 3,000,000 600 2,000,000 1,000,000 550 0 500 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 実行回数 稼働時間(単位 時間) *実行回数:アプリケーションサーバ上のトランザクション数 79 80 (2)適用業務の運用 ア 適用業務の状況 (ア) 大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ 系 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 、 情 報 シ ス テ ム 課 に 設 置 し て い る 大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ を 利 用 す る シ ス テ ム 数 は 、 大 規 模 、 中 規 模 を 合 わ せ 25 で あ り 、 こ の う ち オ ー プ ン 方 式 の 利 用 は 18 と な っ て い る 。 昭 和 58 年 度 以 降 、 大 規 模 シ ス テ ム の 開 発 が 一 段 落 し た こ と か ら 、 新 規 シ ス テ ムの開発が数の上では頭打ちの状況となっていること、また、最近の傾向である 小型機への需要シフトへの影響もあり、大型汎用コンピュータの適用業務数は減 少傾向にある。 過 去 10年 間 の シ ス テ ム 数 の 推 移 年 度 クローズシステム数 オープンシステム数 計 対前年増減 平 成 18 2 48 50 0 19 2 45 47 △ 3 20 7 38 45 △ 2 21 7 28 35 △ 10 22 7 25 32 △3 23 7 23 30 △2 24 7 21 28 △2 25 7 21 28 0 26 7 20 27 △1 27 7 18 25 △2 (注 )・ 各 年 と も 4 月 1 日 現 在 の 数 を 示 す 。 ・クローズシステム…情報システム課が運用、維持を行っているシステム ・オープンシステム…クローズシステム以外のシステム 81 電算適用業務一覧 【クローズシステム】 区 分 共通地図 データ管理 管理事務 トータル 支援 人事給与 システム名 CA 共通地図 データ管理 VB 管理事務 トータル支援 システム概要 共通地図データ管理 管理事務トータル支援 業務主務課 情報システム課 情報システム課 VE 人事 資料作成、帳票印刷 VF VG VH VJ 例月給与計算 住民税関係 所得税年末調整計算 人事課、 企業庁総務室 教育局総務室、 教育局教職員企画課、 各局委員会 人事課、 企業庁総務室 教育局総務室、 教育局教職員企画課、 各局委員会、 会計課 人事課 企業庁総務室 教育局総務室、 教育局教職員企画課、 職員厚生課 教育局厚生課 給与 給与統計 福利厚生 人事給与共通 地方公務員給与実態調査集計 帳票印刷 帳票印刷 人事課、 企業庁総務室 教育局総務室、 教育局教職員企画課、 各局委員会 82 適用時期 処理周期 平成 3. 4 随時 平成10. 1 1/日 対象件数 − − 平成12. 9 1/月 平成12. 9 1/月、1/年 プログラム数 − 地図 5 (1,171) 0 4 (1,420) 938,000 223 (111,805) 平成12. 9 2/年 − − 平成12. 9 1/月 − 15 (6,405) 平成12. 9 1/月、1/年 70 3 (957) (注)プログラム数欄の( )は、プログラムステップ数を示す。 83 (7システム) 備 考 【オープンシステム】 区 分 税務事務 AB AC AD AE AF AG AH AJ システム名 個人事業税 不動産取得税 県税収納管理 自動車税 法人二税 県民税利子割 県民税配当割 株式等譲渡所得割 自動車二税 システム概要 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 収入消込データ作成、 AB、AC、AF、AG、AH及びBXの収納に係る 共通処理 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成 間税三税 マスタ参照・更新、帳票印刷、 消込処理、資料作成、オンライン処理 県税ファイル統括 マスタ参照・更新、統計資料作成 BX BZ 貸付・給付 AM 自然保護奨励金 交付金申請書・支払案内書の印刷 事務 交付事務 交付額計算、集計 対象者の台帳管理 BL 恩給 恩給支給額計算、年末調整計算 恩給改定計算 DG 高齢者居室整備 貸付金償還管理 台帳管理 記録事務 BW 職員健康管理 AX 免状交付台帳 統計事務 CM CO SL 健康診断データの取得 工業保安関係免状の交付データ管理 毎月勤労統計 大型小売店統計 統計調査集計、統計資料作成 統計調査集計、統計資料作成 私立学校 経常費補助金(通知書・資料作成)、 データ分析 財務分析(資料作成) 納付金(資料作成) 許認可法人(台帳作成) 現況調査(資料作成) 学費補助金(資料作成) 84 業務主務課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 課税課 自然環境保全課 職員厚生課 高齢社会課 職員厚生課 工業保安課 統計センター 統計センター 私学振興課 適用時期 平成 4. 4 平成 4. 4 平成 4. 4 昭和49. 4 昭和52.10 昭和63. 6 平成15.6 平成18.10 処理周期 1/日、1/月、1/年 昭和59. 3 昭和62. 4 昭和55.10 1/日、1/週、1/月、 1/年 1/月 1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 1/日、1/月、1/年 昭和43.12 4/年、1/年 昭和54.11 随時、2/月 昭和56. 2 1/月 平成19. 7 4/年 昭和45. 5 随時、1/月 昭和49. 5 1/月、1/年 平成元. 4 1/週、1/月 対象件数 783,990 プログラム数 562 (144,479) 478,266 295 (98,114) − 1,302 AB、AC、AF、AG、 (486,854) AH、AJ、BXに含まれる 9,513,313 1,696 (458,992) 9,487,875 1,309 (415,033) 537,559 336 (79,697) 158,446 487 (132,894) 211,132 165 (50,636) 645,169 1,705 (856,607) 6,694,096 493 (142,013) 3,000 207 (83,626) 2,000 780 408,000 6,000 180 16,320 313,200 139 (35,055) 53 (9,733) 1 (245) 148 (166,777) 239 (91,978) 107 (44,725) 527 (374,552) (18システム) 備 考 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 データベース、オンライン 漢字 所属システムと 連携 漢字 (注)プログラム数欄の( )は、プログラムステップ数を示す。 85 (イ) サーバ機(管理事務トータルシステム)系 電算適用業務一覧 区分 システム名 システム概要 MC 会計管理システム オンライン入力 帳票出力 会計資料作成 管理事務 業務主務課 会計局会計課 ME 財産管理システム オンライン入力 帳票出力 財産経営課 MF 予算編成 オンライン入力 支援システム 帳票出力 予算資料作成 財政課 VB 管理事務トータル セキュリティー管理 支援システム 共通データベース管理 情報システム課 VC 統合文書 処理システム 文書課 オンライン入力 文書収受・起案・回議・承認 ・施行・保存管理 VJ 人事給与システム オンライン入力 帳票出力 給与計算 服務事務 旅費計算 福利厚生 *処理件数は平成26年4月1日から平成27年3月31日のもの 86 情報システム課 平成27年4月1日 現在 処理件数 備考 642,589 件 処理件数は、支出負担行為 件数と支出命令件数の合計 適用時期 平成11. 3 処理周期 毎日 平成12. 2 毎日 65 本 平成11. 9 随時 2,678 本 平成11. 3 毎日 744 本 平成11. 3 毎日 1,127 本 486,643 件 処理件数は、平成26年度に 登録された総件数 平成13. 3 毎日 6,319 本 26,246,314 件 処理件数は、オンライン上 のトランザクション数 プログラム数 2,722 本 87 253,332 件 1,105,833 件 ・プログラム本数はソース (プロシージャ)単位 ・処理件数は年度内に追加 されたレコード件数 − イ 主なシステムの稼動状況 (ア) 大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ 系 a 税務システム 平 成 26年 度 は 、 自 動 車 二 税 、 法 人 二 税 、 県 民 税 利 子 割 、 県 民 税 配 当 割 、 県 民 税 株式等譲渡所得割、間税三税、個人事業税、不動産取得税、収納管理、県税ファ イル統括システムの各オンライン業務とも順調に稼動した。 オ ン ラ イ ン 端 末 機 は 、 平 成 27年 4 月 1 日 現 在 で 、 1,092台 が 各 県 税 事 務 所 等 に 設置されている。 端末設置状況 平成27年4月1日現在 端末設置所属 デスクトップ ノート 回線数 パソコン パソコン (事務所名) 横浜 県税事務所 1 4 86 神奈川 〃 1 3 61 緑 〃 1 4 58 戸塚 〃 1 5 87 川崎 〃 1 5 56 高津 〃 1 4 64 相模原 〃 1 4 65 同 津久井支所 1 1 7 横須賀 県税事務所 1 4 63 平塚 〃 1 4 47 藤沢 〃 1 4 54 小田原 〃 1 4 51 厚木 〃 1 4 66 自動車税管理事務所 1 56 44 同 横浜駐在事務所 1 21 10 同 川崎駐在事務所 1 11 5 同 相模駐在事務所 1 12 6 同 湘南駐在事務所 1 14 5 税制企画課 1 0 26 課税課 1 6 36 徴収対策課 1 0 25 計 21 170 922 端末機設置台数総計 1,092 取扱件数 法人二税 個人事業税 不動 産 取得 税 県 民 税 県民税配当割 株 式 等 利 子 割 譲渡所得割 間税三税 (BX) (AF) (AB) (AC) (AD) (BZ) (AG) 平成22年度 6,663,614 89,600 3,565,184 1,044,141 682,820 219,697 4,362,190 53,563 21,275 16,702,084 平成23年度 6,500,847 65,515 3,551,559 1,782,321 860,644 218,725 4,110,838 46,713 9,966 17,147,128 平成24年度 6,111,355 60,394 3,596,657 1,700,835 807,682 223,792 4,059,656 34,708 8,990 16,604,069 平成25年度 6,195,412 56,466 3,590,538 1,783,197 822,797 228,055 3,780,741 54,417 11,435 16,523,058 平成26年度 5,898,922 64,939 3,507,234 1,596,199 867,032 224,300 3,653,003 42,727 14,591 15,868,947 88 収納管理 県税ファイル 統 括 税目 自動車二税 年度 (AE,AJ) 合 計 (AH) (イ) 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム 財務会計や人事・給与業務など、全庁共通的に行われている管理的な事務全体を一 つの事務としてとらえ、情報化による効果的な業務プロセス改革を実現するため、各 業務主管課が提供する会計管理システムや統合文書処理システム等の管理事務情報化 関連システムの共通基盤として、管理事務トータル支援システムの運用を行っている。 平 成 27年 度 に お い て 稼 動 し て い る 各 業 務 シ ス テ ム の 概 要 は 次 の と お り で あ る 。 a 会計管理システム(会計局会計課 平 成 11年 3 月 稼 動 開 始 ) 行政システム改革の改善項目であった「出納事務処理体制の見直し」を実現する ため、業務プロセスの見直しの観点から会計業務全体を見直し、事務処理の簡素・ 効率化を図るシステム。 b 予算編成支援システム(財政課 平 成 11年 9 月 稼 動 開 始 ) 予算要求から予算議案・予算に関する説明書の作成に至る予算編成業務全般の省 力化・効率化を図るシステム。 c 人事給与システム(情報システム課 平 成 13年 3 月 稼 動 開 始 ) それまでの人事給与、福利厚生、旅費の各システムのデータ連携を図り、一体的 に運用するシステム。情報システム再編整備の一環として全体最適の観点から運用 の 効 率 化 を 図 り 、 平 成 19年 6 月 に 情 報 シ ス テ ム 課 へ 移 管 。 d 統合文書処理システム(文書課 平 成 11年 3 月 稼 動 開 始 ) 行政事務の基本となる文書処理を、電子的な情報処理に移行することで、書類の 受け渡し、修正、様々な書式への転記等の非効率性をなくし、文書の収受・作成か ら 回 議 ( 決 裁 )・ 施 行 ・ 保 存 管 理 に 至 る 文 書 処 理 プ ロ セ ス 全 体 を 迅 速 か つ 的 確 に 行 うためのシステム。 e 財産管理システム(財産経営課 平 成 12年 2 月 稼 動 開 始 ) 全庁の公有財産の適正な管理と柔軟な活用を行うためのシステム。 管理事務情報化概要図 行政改革の効果 管理事務情報化のフレーム ○簡素で効率的な業務 プロセスの再構築 人事、給与等の制度、 業務プロセスの見直し 〇管理事務トータル支援システム ・各業務情報の連携 → 事 務 手 続 き の 簡 素 ・効 率 化 〇統合文書処理システム ・文書と電子情報の適切な管理、文書交換、保管業務の削減 →行政情報化、新たな情報公開への対応 業務基盤 < 庁 内 の 情 〇LAN・WAN整備 報 基 盤 整 備 ○パソコン整備 89 > ○本格的な情報化時代への移 行にマッチした神奈川県庁 業務基盤の構築 ・新 し い 情 報 公 開 制 度 ・開 か れ た 県 政 の 具 体 的 手 段 ・国 の 行 政 情 報 化 へ の 対 応 ○時差等のないアクティブな 業務情報の受発信 ○業務スタイルの抜本的な転 換と効率化 業務改革基盤 行革基盤・ 共通基盤 ○明確な行革効果を目指した情 報化 →徹底した事務簡素化 →新規採用の抑制 →職員数の削減 (各課庶務担当者1名) 行革効果 ○福利厚生システム ○旅費計算システム ○人事給与システム ○財産管理システム ○予算編成支援システム ○会計管理システム 個別業務 ○共通的利用情報の効果的活用 →二重作業の解消 →業務の圧縮、簡素化 →庶務事務の集中化 よる業務改革 特定検討項目に 業務制度 「総務室機能の見直し」による業務改革 財務会計制度、業務 プロセス見直し (ウ) 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム の 見 直 し a経緯 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム は 平 成 11 年 度 ( 人 事 給 与 シ ス テ ム は 平 成 13 年 度 ) の 稼 動 開 始 か ら 既 に 10 年 以 上 が 経 過 し 、 稼 動 後 新 た に 発 生 し た 複 雑 ・ 高 度 化 し た 業 務 ニ ー ズ に 対 応 し き れ て い な い ほ か 、運 用 コ ス ト・人 員 が 多 大 で あ る こ と や 、 機器やOS等の変更への対応が常に必要となるなど運用負荷が大きいものにな っている。 ま た 、管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム が 稼 動 す る O S を 搭 載 し た パ ソ コ ン が 平 成 29 年 度 に 調 達 で き な く な る 予 定 で あ る た め 、 平 成 28 年 度 末 ま で に シ ス テ ム を 再 構 築する必要がある。 b見直しの基本的な考え方 クラウドサービスなどの最新の情報通信技術の導入を検討し、開発経費やその 後の運営経費の抑制に努めるとともに、システムの見直しを通じて、業務のあり 方 そ の も の を 変 え 、業 務 の 簡 素 化 を 実 現 し 、効 率 的 な 行 政 運 営 の 実 現 に つ な げ る 。 c現状 平 成 23 年 度 2 月 に 、 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム の あ る べ き 姿 や 全 体 像 を 検 討 するため、各業務主管課長の合議体として「管理事務トータルシステム見直し検 討 部 会 」( 平 成 25 年 度 3 月 に 、 新 た な I C T 推 進 体 制 の 整 備 に 伴 い 合 議 体 の 名 称 を「管理事務トータルシステム検討部会」に変更)を発足した。 d今後の対応 見 直 し の ス ケ ジ ュ ー ル に つ い て は 次 の と お り で あ り 、 平 成 27 年 度 は 共 通 基 盤 システム、会計管理システム及び新人事給与システム(職員入力システム及び人 事給与システム)及び財産管理システムは開発を、予算編成支援システムは改善 を、新文書管理システムは基本計画の策定を行う。 見直しのスケジュール 区 分 H24年度 H25年度 共通基盤システム 基 本計画 計画検 証 開発 運用 新会計管理システム 基 本計画 計画検 証 開発 運用 基本計 画 改善 運用 予算編成支援システム H26年度 基本 計画 財産管理システム 開発 基本計 画 新文書管理システム 職員入力システム、 人事給与システム H27年度 基本計 画 H29年度 運用 開発 開発 90 H28年度 運用 (3)コンピュータセンターの再整備 ア 東北地方太平洋沖地震によるコンピュータセンターの被害 平 成 23年 3 月 11 日 に 発 生 し た 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に よ り 、 コ ン ピ ュ ー タ セ ンターに設置した三次元免震装置が破損したため免震機能が不全となった。そ の結果、一部サーバラックが転倒するなど、システム停止等の被害が生じた。 これは、東北地方太平洋沖地震が、これまで発生した大規模地震の性質とは 異なり、建物固有周期に近い周期を含んだ地震動が長時間続いたため、共振に より揺れ幅が大きくなり、三次元免震装置の限界を超えたことによるためであ る。 イ 復旧策 最新の三次元免震装置を導入して現在の場所にコンピュータセンターを復旧 しても、三次元免震装置の性能の限界から東北地方太平洋沖地震と同等の地震 が発生した場合には、再び被害が生じる可能性がある。また、電源設備への津 波による浸水の可能性もあること等から、今後発生が想定される大規模地震が 発生した場合でも、被害を受けにくい外部(民間)データセンター(以下、 「 デ ー タ セ ン タ ー 」 と い う 。) に コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ー を 再 整 備 す る こ と と し た。 ウ コンピュータセンターの再整備事業 (ア) 目 的 今後想定される大規模地震が発生した場合でも、被害を受けにくいデータ センターにコンピュータセンターを再整備することにより、行政の情報化拠 点の安全の確保を図る。 (イ) 再 編 整 備 事 業 に よ る 移 設 対 象 シ ス テ ム 県 庁 内 に は 、 181シ ス テ ム が 稼 動 し て い る 。( 平 成 26年 4 月 現 在 ) 今回の地震被害により、コンピュータセンターに設置したサーバが停止し 県庁業務に多大な影響が生じ、改めて、災害対策強化によるシステムの安定 稼動・業務継続確保の重要性が認識されたところである。 そこで、災害対策の観点から、再整備するコンピュータセンターに集約す るシステムは、原則として、県庁内の全システムとする。 (ウ) コ ン ピ ュ ー タ セ ン タ ー の あ り 方 の 見 直 し データセンターを利用することにより得られるメリットを最大限取り入れ、 安全性、効率性、セキュリティ強化、拡張性、経費節減の観点から現在のコ ンピュータセンターのあり方を全面的に見直し、行政の情報化の拠点として 質の高い行政サービスの提供や新たな施策に対応可能な、安全性、信頼性の 高いコンピュータセンターとする。 91 ○コンピュータセンターの要件 ・ 立地 ①活断層上にない ②水災害による建物設備の被害の危険が少ない ③液状化現象による影響が少ない ④災害時に立入り制限がかかる危険が少ない ⑤ 県 庁 か ら 公 共 交 通 機 関 を 利 用 し て 1 時 間 30分 以 内 に 到 着 で き る ・ 建物 ① 地 震 に 強 い ( 基 礎 免 震 構 造 、「 官 庁 施 設 の 総 合 耐 震 計 画 基 準 及 び 同 解説」の耐震安全性の分類の構造体がⅠ類相当) ②火災に強い ③落雷に強い(外部雷保護対策及び内部雷保護対策) ・ 設備 ①高セキュリティのための設備(ICカード・生体認証等によるアク セス管理、監視員・監視カメラ・監視センサー等による監視) ② 24 時 間 3 65 日 稼 動 の た め の 設 備 ( 電 源 設 備 、 空 調 設 備 、 通 信 設 備 の 冗長化による故障や保守作業時における連続稼動の実現など) ③その他(専用の独立した防火区画である機器設置室及び媒体保管室、 超高感度火災検知システムの設置、ガス消化システムの設置など) ・ 運用等 ①ハウジング及びホスティングの両方に対応できること ②汎用コンピュータが設置できること ③サーバ及び汎用コンピュータにおける監視、媒体交換、汎用機プリ ンタによる帳票出力、配送サービスなどの作業に対応できること ④遠隔地バックアップに対応できること エ コンピュータセンターの再整備スケジュール コンピュータセンターをデータセンターに再整備するスケジュールは、次の とおり。 平 成 24年 度 基本設計 平 成 25年 度 データセンターの選定 詳細設計 シ ス テ ム 改 修 ( 平 成 2 6年 度 に 移 設 す る シ ス テ ム ) 平 成 26年 度 データセンター側受入準備 データセンター利用開始 シ ス テ ム 改 修 ( 平 成 2 7年 度 に 移 設 す る シ ス テ ム ) 運用見直し、運用手順書整備 デ ー タ セ ン タ ー へ の 移 設 実 施 ( 40シ ス テ ム ) 平 成 27年 度 デ ー タ セ ン タ ー へ の 移 設 実 施 ( 34シ ス テ ム 予 定 ) デ ー タ セ ン タ ー で の 全 面 運 用 開 始 ( 10 月 か ら ) 92 新コンピュータセンターの概要図 神奈川県庁 県出先機関 システム利用・システム運用 システム利用・システム運用 リモートアクセス 行政情報ネットワーク リモートアクセス データセンター施設 拠点施設 (機器設置室) 汎用コンピュータ サーバ ハウジング (物理サーバ) 仮想マシン VMware サーバラック ブレードサーバ ホスティング (仮想化サーバ) (運用・監視室) データセンター作業者 磁気テープ装置 (媒体・帳票保管室) 媒体 依頼作業 監視・バックアップ 遠隔地バックアップ (ネットワーク経由) 帳票 県庁への搬送 (毎日1回程度) 県専用ネットワーク バックアップ施設 プリンタ施設 遠隔地 バックアップ ストレージ プリンタ(汎用コンピュータ) 93 移設対象システム 平成26年度移設 所管課 システム名 移設方法 1 情報システム課 コンピュータ等管理台帳システム ハウジング 2 情報システム課 停電管理システム ハウジング 3 情報システム課 所属サーバ・ファイル共有システム(所属サーバ) ハウジング 4 情報システム課 ネットワーク構成管理システム ハウジング 5 環境科学センター 環境情報処理システム ハウジング 6 選挙管理委員会 選挙投開票速報システム ホスティング 7 (教育)厚生課 健康管理システム ホスティング 8 自然環境保全課 自然保護奨励金交付事務システム ハウジング 9 (教育)財務課 奨学金貸付償還システム ハウジング 10 (人委)総務課 採用試験情報管理システム ホスティング 11 情報システム課 台帳管理システム ハウジング 12 私学振興課 私立学校台帳システム 台帳管理 13 かながわ女性センター 男女共同参画の推進状況に関する届出書データ処理システム 台帳管理 14 医療課 医療法人台帳システム 台帳管理 15 健康増進課 医療施設台帳管理システム 台帳管理 16 保健人材課 栄養士免許台帳管理システム 台帳管理 17 保健人材課 准看護師免許管理台帳システム 台帳管理 18 食品衛生課 製菓衛生師免許台帳管理システム 台帳管理 19 金融課 貸金業者台帳管理システム 台帳管理 20 かながわ労働センター 労働組合基礎調査システム 台帳管理 21 建築安全課 アスベスト調査データベースシステム 台帳管理 22 (議会)総務課 議員履歴システム 台帳管理 23 (議会)政策調査課 議会データ総合利用検索システム(イメージ) 台帳管理 24 課税課 電子申告等 ハウジング 25 課税課 国税連携 ハウジング 26 課税課 自動車税システム ハウジング 27 市町村課 住民基本台帳ネットワークシステム ハウジング 28 情報企画課 総合行政ネットワーク(LGWAN) ハウジング 29 情報システム課 メールアカウント管理システム ハウジング 30 情報システム課 電子メールサービス ハウジング 31 広報県民課 コンテンツマネージメントシステム ホスティング 32 子ども家庭課 福祉資金システム ホスティング 33 子ども家庭課 かながわ児童相談所情報ネットワークシステム ハウジング 34 環境科学センター 環境監視システム ホスティング 35 食品衛生課 食品衛生管理システム ホスティング 36 (教育)財務課 授業料徴収システム ホスティング 37 (県土)総務室 県土整備総合情報システム ハウジング 38 財政課 予算編成支援システム ホスティング 39 財政課 起債管理システム ホスティング 40 都市計画課 神奈川県都市情報システム ホスティング 94 平成27年度移設 所管課 システム名 移設方法 1 水産課 漁獲管理情報処理システム ハウジング 2 生活援護課 電子レセプトシステム ハウジング 3 薬務課 薬事統合情報システム ハウジング 4 (教育)教職員人事課 非常勤報酬計算システム ハウジング 5 情報システム課 グループウェアシステム ホスティング 6 情報システム課 外部媒体制御システム ホスティング 7 砂防海岸課 神奈川県土砂災害情報システム等 ハウジング 8 障害福祉課 在宅重度障害者等手当支給事務事務処理システム ホスティング 9 課税課 自動車税納税通知書送付先変更届出受付システム ハウジング 10 課税課 滞納者情報管理システム ハウジング 11 生活援護課 生活保護総合情報システム ハウジング 12 情報システム課 ヘルプデスクシステム ハウジング 13 情報システム課 職員等認証基盤システム ハウジング 14 情報システム課 管理事務トータル支援システム ハウジング 15 情報システム課 人事給与システム ハウジング 16 情報システム課 運用用システム ハウジング 17 情報システム課 管理事務トータル支援システム(暫定対応) ハウジング 18 文書課 統合文書処理システム ハウジング 19 財産経営課 財産管理システム ハウジング 20 会計課 会計管理システム ハウジング 21 課税課 個人事業税システム ホストコンピュータ 22 課税課 不動産取得税システム ホストコンピュータ 23 課税課 県税収納管理システム ホストコンピュータ 24 課税課 自動車二税システム ホストコンピュータ 25 課税課 法人二税システム ホストコンピュータ 26 課税課 県民税利子割システム ホストコンピュータ 27 課税課 間税三税システム ホストコンピュータ 28 課税課 県税ファイル統括システム ホストコンピュータ 29 課税課 県民税配当割・株式等譲渡所得割システム ホストコンピュータ 30 統計センター 大型小売店統計調査 ホストコンピュータ 31 職員厚生課 職員健康管理システム ホストコンピュータ 32 職員厚生課 恩給支給システム ホストコンピュータ 33 工業保安課 免状交付者台帳システム ホストコンピュータ 34 私学振興課 私立学校データ分析システム ホストコンピュータ 95 6 行政情報ネットワークの整備・運用 行政情報ネットワークは、行政事務全体の効率化を実現する総合的な情報流通基盤で あ り 、 各 庁 舎 内 の 情 報 通 信 基 盤 で あ る L A N ( Local Area Network 構 内 情 報 通 信 網 ) 及 び 本 庁 機 関 や 出 先 機 関 の L A N を 相 互 に 結 ぶ W A N ( Wide Area Network 広 域 情 報 通 信 網)から成るネットワーク整備・運用と、ネットワーク利用環境の維持運営として実施 するパソコン管理の二つの取組により推進している。 (1)本庁ネットワーク 本庁ネットワークは、本庁舎、新庁舎、分庁舎及び第二分庁舎を結ぶ大規模LAN で あ る 。平 成 4 ∼ 9 年 度 に 当 初 の 整 備 を 行 い 、平 成 13 年 度 以 降 に は 幹 線 や 支 線 を 再 整 備 す る と と も に 、ネ ッ ト ワ ー ク 機 器 の 更 新 に よ り 高 速 化( 1Gbps)を 図 っ て い る 。た だ し 、新 庁 舎 に つ い て は 、本 庁 庁 舎 の 耐 震 工 事 に 合 わ せ て 平 成 27∼ 28 年 度 に 高 速 化 を 図 る予定である。 (2)本庁庁舎耐震対策に係る情報通信基盤の再構築 平 成 25 年 2 月 策 定 の 本 庁 庁 舎 耐 震 対 策 基 本 構 想 で は 、 耐 震 診 断 の 結 果 に よ り 大 規 模補強が必要とされる新庁舎と分庁舎について、新庁舎は免震改修工事を実施し、分 庁舎については建替えを行うこととなった。また、津波・浸水対策として本庁庁舎す べての地下設備を浸水深以上に設置するなどの津波・浸水対策を実施することとなっ た。これに伴って、新庁舎の地下を通る庁舎間ネットワーク幹線と新庁舎、分庁舎建 物 内 の ほ ぼ す べ て の 支 線 が 撤 去 さ れ る た め 、ネ ッ ト ワ ー ク の 再 整 備 を 実 施 す る 。ま た 、 津 波・浸 水 対 策 に 付 随 し て 本 庁 舎 、第 二 分 庁 舎 の ネ ッ ト ワ ー ク 改 修 工 事 を 行 う 。25 年 度に実施した基本設計に基づき、耐震化本体工事と連携しながら整備を進めていく。 (3)広域ネットワーク 広 域 ネ ッ ト ワ ー ク は 、 平 成 11 年 度 の 管 理 事 務 ト ー タ ル シ ス テ ム 稼 動 に 合 わ せ 、 従 来のホストコンピュータ対専用端末(1対1)のホスト集中型接続形態からクライア ント/サーバ型システムに対応したLAN―WAN−LAN接続形態に移行する整備 と し て 平 成 10 年 度 に 実 施 し た 。 平 成 12 年 度 に は 人 事 給 与 シ ス テ ム 稼 動 に 向 け た ネ ッ ト ワ ー ク 拡 張 整 備 を 行 い 、 す べての出先機関とのLAN間接続を行った。 その後の業務利用や接続規模の拡大に対応して、デジタル専用回線から広域イーサ ネ ッ ト サ ー ビ ス 導 入 に よ る 高 速 化 を 順 次 行 い 、 平 成 19 年 度 末 に 完 了 し た 。 一方、業務量の増加に伴い、出先機関において通信回線の帯域が不足する箇所が見 られるようになったため、企業庁、合庁・税務、出先事務所及び警察ネットワークに つ い て 平 成 21 年 度 に 増 速 化 を 実 施 し 、本 庁 周 辺 借 上 庁 舎 等 の 構 成 変 更 や 教 育 機 関 ネ ッ トワークの網構成統合など回線の効率的な運用を図っている。 ま た 、平 成 26 年 度 に お い て 、独 自 ネ ッ ト ワ ー ク で あ っ た 環 境 監 視 シ ス テ ム の 通 信 網 を行政情報ネットワークとして再整備した。 (4)外部ネットワーク接続 開かれた県政の実現を目指して、インターネットを活用した外部とのネットワーク 96 接続を確実かつ効率的に行うため、行政情報ネットワークのセキュリティを確保した う え で 、平 成 9 年 度 か ら 、本 庁 ネ ッ ト ワ ー ク と イ ン タ ー ネ ッ ト の 接 続 を 実 施 し て い る 。 インターネット利用の拡大にあわせて、これまで接続回線の高速化や二重化、現行 シ ス テ ム の 拡 張 整 備 を 行 う と 共 に 、平 成 25 年 度 に は C D N を 導 入 し 、セ キ ュ リ テ ィ 対 策 を 強 化 し て き た 。ま た 、L G W A N 、電 子 申 告 シ ス テ ム 等 と の 接 続 を 実 施 し て い る 。 (5)共通利用パソコンの管理 情報システム課では、平成8年3月に「行政情報化プログラム」を策定し、情報化 の ね ら い を 「 個 別 業 務 の O A 化 ( 個 別 の 効 果 に と ど ま る )」 か ら 、「 業 務 や 制 度 の 見 直 し も 含 め た 、 業 務 の 総 合 的 な 情 報 化 ( 組 織 的 効 果 を 得 ら れ る )」 へ 転 換 し 、 そ の 実 現 に 向 け て の 作 業 を 進 め て き て お り 、そ の 中 の 1 つ と し て パ ソ コ ン 整 備 を 推 進 し て い る 。 平 成 10 年 度 か ら 平 成 11 年 度 に か け て 会 計 管 理 シ ス テ ム 、 ま た 平 成 12 年 度 以 降 の 人 事 給 与 シ ス テ ム 稼 動 に 伴 っ て 、順 次 共 通 利 用 パ ソ コ ン の 整 備 を 行 い 、平 成 16 年 度 末 には、業務上パソコンを必要とする常勤職員に対する一人1台パソコンの整備が完了 した。 平 成 20 年 度 に 、 セ キ ュ リ テ ィ 確 保 や コ ス ト 削 減 の た め 、 所 属 調 達 パ ソ コ ン を 原 則 廃止し、共通利用パソコンに一本化する方針を定め、全庁に通知した。以降、共通利 用 パ ソ コ ン へ の 切 り 替 え を 進 め て お り 、平 成 20 年 度 の 所 属 調 達 パ ソ コ ン は 6,011 台 で あ っ た の に 対 し て 、 平 成 27 年 度 当 初 は 2,561 台 へ と 減 少 し て い る 。 ア 目的 ・人事給与システムや会計管理システムをはじめとする各種業務システムを稼働す るための共通基盤を提供する。 ・電子メールやファイル共有等の機能を活用することにより、円滑な職員間コミュ ニケーションを実現するとともに、機器や情報などの資源を共有することで、業 務の効率化・高度化を進める。 イ 平 成 27 年 度 の 導 入 予 定 ・ 平 成 23 年 度 に 導 入 し た 共 通 利 用 パ ソ コ ン の 契 約 期 間 満 了 に 伴 う 機 器 更 新 分 (4,002 台 中 の 3,996 台 )、 所 属 調 達 パ ソ コ ン の 置 き 換 え 分 (13 台 )及 び 新 規 分 (114 台 )の 計 4,123 台 を 導 入 す る 。 共通利用パソコン導入台数 平成27年4月1日現在 導入年度 機種名 台数 平成23年度 ① NEC VersaPro VK23T/X-C 4,002 台 平成24年度 ② 富士通 LIFEBOOK A561/D 986 台 平成25年度 ③ 富士通 LIFEBOOK A573/G 1,826 台 平成26年度 ④ 富士通 LIFEBOOK A574/H 6,277 台 平成27年度 ⑤ 整備予定 4,123 台 27年4月1日現在 計(①+②+③+④) 13,091 台 27年度 13,212 台 導 入 後 計(②+③+④+⑤) 97 (6)ネットワークセキュリティ ア 行政情報ネットワークのセキュリティ対策 情報ネットワークでは、インターネット等の外部ネットワークとの接続点を1箇 所に集約し、そこに攻撃に対する防御壁を築き、通過データの制限・監視を適切に 行うなど重点的な対応により、ネットワーク内の高いセキュリティ環境を保持して いる。 また、ネットワーク内部に接続する各端末機器のセキュリティを高いものに維持 するため、様々な管理サーバを設置し、各端末と連携しながら効率的で効果的なセ キュリティ対策を実施している。 なお、セキュリティ対策ができないサポート切れのOSを使用した端末は接続で きないようにするなどの対応を図り、全体のセキュリティを維持している。 イ 主なセキュリティ対策 (ア)外部ネットワークとの出入口で行うセキュリティ対策 a ファイアウォール あらかじめ定められた通信のみ通過させ不要な通信を遮断することで、外部か ら攻撃を受けるリスクを減少させる仕組みを導入している。 b 侵 入 防 止 シ ス テ ム ( I P S : Intrusion Prevention System) サ ー ビ ス 不 能 攻 撃 ( D o S 攻 撃 : Denial of Service attack) 等 、 異 常 ( 特 殊 ) な通信パターンを遮断し、ネットワーク内部への攻撃を防ぐ仕組みを導入してい る。 c 迷惑メール対策 県のメールサーバに届く直前で、迷惑メールの判定を行う仕組みを導入してい る。 導 入 前 と 比 べ 、 県 の メ ー ル 受 信 総 数 は 1/4 程 度 に 激 減 し 、 メ ー ル に よ る ウ イ ル ス感染リスクの減少や、メール確認作業の負荷軽減を図っている。 d ゲートウェイでのウイルス対策 インターネットメールを受信したときや職員がWebページを閲覧すると き に 、デ ー タ が P C に 到 達 す る 前 の 県 の メ ー ル サ ー バ や W e b ア ク セ ス 制 御 サ ー バのところで、県あてのメールやWebページ等に不正プログラム(ウイルス) 対策を実施し、内部への侵入を防ぐ仕組みを導入している。 e コンテンツフィルタ 職員のWeb閲覧で、不適切・危険なサイト等へのアクセスを制限し、外部か ら攻撃を受けるリスクを低減する仕組みを導入している。 f C D N サ ー ビ ス (C D N : Contents Delivery Network) コンテンツデリバリネットワークのサービスを利用して、ホームページ公開を 行うことで、大量アクセスにも対応できる仕組みを導入している。 こ れ に よ り 、 DoS 攻 撃 (Denial of Service attack)や DDoS 攻 撃 (Distributed Denial of Service attack)対 策 で も あ り 、 県 の Web サ ー バ へ の 直 接 ア ク セ ス が 無くなるため、不正アクセス対策としても有効となっている。 98 ( イ )行 政 情 報 ネ ッ ト ワ ー ク と 各 種 管 理 サ ー バ を 利 用 し た 端 末 側 の セ キ ュ リ テ ィ 対 策 a 不正プログラム(ウイルス)対策 パターンファイル等の更新をネットワーク利用し自動的に行う仕組みのほか、端 末で不正プログラムを発見した際には、管理サーバに通知し、迅速・適切な対応が 行える仕組みを導入している。 b セキュリティパッチの適用 パソコン管理ソフトにより、サーバと連携し、常にプログラムが最新の状態とな るよう管理・制御し、セキュリティホールを作らないようにする仕組みを導入して いる。 c ブ ラ ウ ザ ( Internet Explorer) メ ー ラ ー (Outlook Express)の 設 定 制 御 ネットワークへ接続時に、管理サーバと連携し、端末側のブラウザやメーラーを あらかじめ設定したセキュリティに配慮した設定で制御する仕組みを導入してい る。 d 職員等認証基盤 Windows Server の AD(Active Directory)と 連 携 し 、 グ ル ー プ ポ リ シ ー に よ る セ キュリティ対策を実施。アクセス権限による制御や証跡管理等を可能にする仕組み を導入している。 e 媒体制御 不正プログラムは、USBメモリなどの外部記録媒体を通じて持ち込まれること が多いため、行政情報ネットワークに接続した端末は、原則として、外部記録媒体 を接続しても使用できないよう利用を制御する仕組みを導入している。 (ウ)行政情報ネットワーク全体で対応(考慮)するセキュリティ対策 a ネットワーク監視 不 正 接 続 を 含 め 、24 時 間 365 日 ネ ッ ト ワ ー ク の 監 視 を 行 い 、機 器 障 害 や セ キ ュ リ ティインシデントへの対応が迅速に図れるよう対応を行っている。 b 端末の接続制限 特定の場所では、指定された機器以外が行政情報ネットワークに接続できないよ う制限を行っている。また、行政情報ネットワーク内の指定された接続先のみとの 通信を許可するなどの設定も行っている。 c セグメント分割 一般事務室とは別にセキュリティを考慮すべきエリアに対して、他のエリアとの 通信を制御したりすることで、万一の被害を拡散させないようにセキュアセグメン トとして分割している。一般事務室についても、現在、組織やフロア等を単位とし て一部のエリアでセグメント分割を実施しており、順次、全庁への展開を図ってい る。 d なりすましメール対策 迷惑メールや標的型攻撃メールでは送信者を詐称する場合が多いため、メール受 信 側 で「 送 信 元 が 詐 称 さ れ て い な い か ど う か 」を 確 認 で き る 仕 組 み を 導 入 し て い る 。 99 行政情報ネットワークの構成 iPad用通信網 インターネット LGWAN等 広域ネットワーク(広域イーサネット) 県コンピュータセンター 公開回線 参照回線 環境監視 システム ネットワーク インターネット 公開サーバ群 警察 ネットワーク 測定局等×34 警察署×68 データセンターコアスイッチ 企業庁 ネットワーク2 (広域イーサネット) L2スイッチ (装置二重化) v 市役所・町役場 ×20 お客さまコールセンター 企業庁 ネットワーク1 (広域イーサネット) 企業庁 ネットワーク3 (広域イーサネット) データセンターL3 内部サーバ群 ホスティングサーバ群 水道営業所等×22 L3スイッチ (装置二重化) 遠隔地バックアップ拠点 教育 ネットワーク ネットワーク監視装置 高等学校等×186 総合防災センター 第二分庁舎 知事部局 ネットワーク 本庁ギガネットワーク L2スイッチ (装置二重化) 本庁舎 1G 合同庁舎、 単独出先×97 公開回線 分庁舎 インターネット 1G 基幹業務系ギガ ネットワーク 新庁舎 L3スイッチ (装置二重化) 1G 主な接続機器 ファイアウォール:約20台 ルータ:約500台 ハブ:約3,000台 サーバ:約2400台 内部サーバ群 ■本庁ネットワークのイメージ図 知事部局 ネットワーク 住宅供給 公社ビル 日本生命 横浜本町ビ 県コンピュータ センター 本庁ネットワーク 新庁舎 第二分庁舎 本庁舎 分庁舎 合人社横浜 日本大通7ビル 行政情報ネットワークの中で、第二分庁舎−新庁舎−本庁舎間と本庁舎−分庁舎間は、1Gbpsの光ファイバーにより接続する大規模 なLANを構築しており、これを本庁ネットワークと呼んでいます。なお、本庁周辺の借上庁舎においては、回線事業者のサービス を利用したWANで接続しており、住宅供給公社ビルは1Gbps、その他の借上庁舎は100Mbpsの回線となっている。 100 行政情報ネットワーク回線一覧 平成27年4月1日現在 WAN(Wide Area Network) 知事部局等ネットワーク ネットワーク名 回線数 3 知事部局ネットワーク 95 1 1 環境監視ネットワーク 1 33 1 警察ネットワーク 68 企業庁ネットワーク 帯域保証1Gbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証1Mbpsかつベ ストエフォート9Mbps 帯域保証1Mbpsかつベ ストエフォート9Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 説明 県コンピュータセンター、本庁舎 (知事部局ネットワークアクセス回線) 合同庁舎、県税事務所等の出先事務所と本庁周辺の貸ビル に各1回線 総合防災センター (教育機関ネットワークとの渡りとなる冗長化回線を兼ね る) 県コンピュータセンター (環境監視ネットワークアクセス回線) 環境科学センター 測定局、データ交換局等に各1回線 第二分庁舎 (警察ネットワークアクセス回線) 警察署等に各1回線 2 帯域保証100Mbps 県コンピュータセンター、第二分庁舎 (企業庁ネットワークアクセス回線) 15 帯域保証100Mbps 情報管理課(日生ビル)、水道営業所等に各1回線 5 1 企業庁市町ネットワーク 通信速度(光) 2 19 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証1Mbpsかつベ ストエフォート9Mbps 寒川浄水場の分室等に各1回線 情報管理課(日生ビル) (企業庁市町ネットワークアクセス回線) 県営水道お客様コールセンター、箱根水道センター 市町下水道課等に各1回線 教育機関ネットワーク ネットワーク名(庁舎名) 回線数 通信速度(光) 3 帯域保証1Gbps 1 帯域保証1Gbps 教育機関ネットワーク 1 185 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 帯域保証10Mbpsかつベ ストエフォート90Mbps 説明 県コンピュータセンター、第二分庁舎、住宅供給公社ビル (教育機関ネットワークアクセス回線) 総合教育センター善行庁舎 (教育委員会ネットワークアクセス回線) 総合防災センター (知事部局等ネットワークとの渡りとなる冗長化回線) シルクセンター、教育局の単独庁舎の地方機関、所管機 関、県立高等学校等に各1回線 LAN(Local Area Network) 庁舎名 通信速度(光) 説明 第二分庁舎、新庁舎、本庁舎 1Gbps 新庁舎、本庁舎及びフロア間の幹線 分庁舎 1Gbps 本庁舎と接続する幹線 ※本庁庁舎内LAN(支線)については、分庁舎と第二分庁舎は1Gbps(メタル)となっており、本庁舎は5月末に、新庁舎は耐 震工事に合わせて100Mbps(メタル)から1Gbps(メタル)に高速化する予定となっている。また、出先庁舎については、 1Gbps(メタル)が標準となっている。 インターネット接続 庁舎名 通信速度(光) 説明 第二分庁舎 帯域保証50Mbps インターネットサービスプロバイダに接続する公開サービ ス用回線 総合防災センター ベストエフォート 上り100Mbps 下り200Mbps インターネットサービスプロバイダに接続する公開サービ ス用バックアップ回線 101 パソコン整備状況 全庁のパソコン設置状況 平成27年4月1日現在 所属調達パソコン 共通利用パソコン 知事室・政策局 274 866 1,140 総務局 204 1,352 1,556 26 259 285 県民局 128 818 946 環境農政局 157 979 1,136 保健福祉局 197 1,647 1,844 産業労働局 281 676 957 県土整備局 374 1,242 1,616 会計局 74 104 178 地域県政総合センター等 67 482 549 企業局 619 828 1,447 議会局 0 76 76 教育局 156 3,381 3,537 人事委員会事務局 4 36 40 監査事務局 0 46 46 労働委員会事務局 0 23 23 選挙管理員会 0 7 7 収用委員会事務局 0 11 11 神奈川海区漁業調整委員会事務局 0 3 3 警察本部 0 255 255 2,561 13,091 15,652 安全防災局 計 計 ※ 所属調達パソコンは、各課所が設置したパソコンで、教育及び展示用を除いたものである。 ※ 共通利用パソコンは、情報システム課が各課所に設置したパソコンである。 参考 各年度4月1日現在 計 所属調達パソコン 共通利用パソコン 27年 2,561 13,091 15,652 26年 2,760 12,975 15,735 25年 3,128 12,774 15,902 24年 3,729 11,788 15,517 23年 ※ 5,087 11,246 16,333 22年 ※ 5,261 10,466 15,727 21年 6,288 9,433 15,721 20年 6,011 9,328 15,339 19年 6,280 8,979 15,259 ※ 平成22年度,23年度分は行政情報ネットワークに接続していた 独立行政法人神奈川県立病院機構を含む。 102 7 スマ ー ト県庁 の 推進 平 成 26 年 6 月 、 知 事 を 本 部 長 と す る I C T 推 進 本 部 会 議 に お い て 、 県 民 サ ー ビ ス の 向 上 を目指し、県の業務を効率化し、職員の生産性を高める「スマート県庁大作戦」の実施につ いて決定した。 (1)経緯 平 成 25 年 1 月 「電子化全開宣言」を公表 平 成 26 年 1 月 「電子化全開宣言」さらなる展開を公表 平 成 26 年 3 月 「電子化全開宣言 平 成 26 年 6 月 「スマート県庁大作戦」の実施を決定 行動計画」を策定 (2)概要 ア スマート県庁を実現するために 「スマート県庁」の実現に向け、①職員の意識改革、②BPRの推進、③制度の 見直し、④情報と知識の共有化、⑤ICTの整備を連動させながら取り組む。 イ アクションプラン (ア)短期的な取組内容 ・職員の意識改革に着手 ・モデル業務における、外部の視点からの課題の洗い出し ・情報共有化の浸透、タブレット型端末の導入 (イ)中期的視野で実現を目指す取組み ・全庁展開による課題の洗出し、改善対象の見える化 ・業務改善のプランの立案、実施(制度改正・ICTの活用・システム改善) ・グループウェアの活用等による知識の共有化 (ウ)実施期間 平 成 26 年 度 か ら 平 成 30 年 度 ま で の 5 箇 年 103 スマート県庁の実現に向けて ○ スマート県庁大作戦 実施宣言 電子化全開宣言の行動計画に基づき、スマート県庁大作戦を今年度より実施する。 目的 県民サービス向上のために県の業務を効率化し、職員の生産性を高める 『スマート県庁』を実現する。 →業務の効率化による内部管理経費等トータルコストの削減 →その副産物としての、ペーパーレス化の実現 求められる姿 ①スマート県庁とは、業務の効率化をして、「機敏に」、「手際よく」、「知的に」 業務を遂行する県庁を目指す ②スマート県庁で働く職員は、自らワークスタイルの検討を行い、最適な方法を 見つけ出し、スマートな県庁職員を目指す ③スマート県庁の下で、情報や知識の共有化を図ることで、知恵を創出し、課題 解決のための政策を立案し、県民満足度を高めることができる県庁職員を目 指す 必須要件 ①先ずは、「職員の意識改革」を進める。何故、スマート県庁をやるのか? その求められる姿は何か?ということを意識共有することが大前提である。 ②その中で、「業務の見える化」を図っていき、改善課題を見つけ、実行していく ③同時に、「慣例の見直し」、「内規の見直し」、「制度の見直し」を図り、県庁 業務の常識に対して問題提起をし、改善を図る ④「情報の共有化」、ひいては「知識の共有化」を図ることで、生産性向上と 相互に価値創造を推進する。 ⑤ICTの活用による情報共有化を図り、業務効率を向上させ、これまでにない 創意工夫を促進する。 実施期間 平成26年度より開始、平成30年度までの5か年計画で、求められる姿としての スマート県庁を目指していく。 104 ○ スマート県庁大作戦のイメージ 県職員の生産性の向上&県民サービスの向上 【知恵の創出】 課題解決のための政策立案 【業務の効率化】 企画・創造・現場対応に費やす時間の増大 ワークライフバランスの実現による職員のモチベーション向上 知識と情報の 共有化 (ICTの利活用) BPRの推進 制度の見直し ③適切な改善プラン の立案と実行 ③制度の見直し ③BPRを前提にした ICTの整備 ②改善対象の 見える化 ②内規の見直し ②グループウェア 活用による 知識共有化 ①業務の 見える化 ①慣例の見直し ①グループウェア 活用による 情報共有化 職員の意識改革 【Why】 何故スマート県庁を実行するのかの意識共有 【What】スマート県庁では何を実行するのかの意識共有 【How】どのように実施していけばよいのかの意識共有 2 105 ○ スマート県庁大作戦のマイルストーン 平成26年度 職員の 意識改革 平成27年度 【職員意識改革1.0】 時間内勤務の厳守 資料の簡素化 調整等の時間削減 会議改革 ワンパターン化 進捗管理の徹底 平成28年度 平成29年度 平成30年度 【職員意識改革3.0】 【職員意識改革2.0】 KPI(実行度の指標)とKGI(目標達成度の指標)の設定と実行 BPRの 推進 モデル業務 における 課題の 洗い出し (委託事業) 全庁展開での改善課題の見える化 業務改善プランの立案 業務改善の実施 見える化を図り、慣例の見直し 制度の 見直し 決裁権限と 事務処理の 見直しと 電子決裁の 推進 見える化を図り、内規の見直し 見える化を図り、制度の見直し 情報と 知識の 共有化 【情報共有化1.0】 グループウェア利用 100% スケジュール共有 ファイルサーバー 活用 【知識共有化2.0】 グループウェアを活用した ナレッジマネジメントシステムの確立 【情報共有化3.0】 知事・副知事を含めた幹部職員 間の神経ネットワークの確立 【情報共有化4.0】 タブレットの配備・利活用 ICTの 整備 無線LAN導入によるモバイルブロードバンド高速化 ▼チャット導入(計画) タブレット・PCを含めた端末の最適化 グループウェア刷新 4 106 ( 3 ) 平 成 26 年 度 の 取 組 結 果 ア 業務の見える化の試行 業務マネジメントを行うための基礎資料とするための「業務の見える化資料」の 作成を、情報企画部三課と総務局財政課、保健福祉局健康増進課の5所属で実施し た。 イ グループウェアの利用促進 グループウェアのスケジュール機能の利用を促進し、本庁の全所属において利用 が徹底された。 ウ BPR の 実 施 県税事務所業務及び予算編成業務をモデルケースに、業務プロセスの可視化を委 託事業により実施した。 エ 電子決裁機能の活用 グループウェアの電子決裁機能の利用を促進し、利用件数は、前年度の約5倍の 34,840 件 と な っ た 。 オ タブレットの導入 (ア)利用目的 許認可・指導、監査、普及指導、支援、広報、内部調整など多様な分野の県 の業務において、県民サービスの向上や業務効率化などの業務改善を目的とし ている。 ( イ ) 導 入 台 数 ( 27 年 4 月 1 日 現 在 ) 幹部職員等本庁主幹以上1人1台 900台 許認可・指導、普及指導、監査、税務、支援等 610台 企業庁分 110台 合計 1,620台 (ウ)導入効果 災害対応、教職員採用試験、窓口、普及指導業務などでペーパーレス化、情 報共有の強化、情報収集の効率化、説明力の向上、情報伝達迅速化、情報セキ ュリティ向上などの効果が認められた。 (エ)今後 28 年 度 以 降 、 既 存 の 一 人 1 台 パ ソ コ ン と の 棲 み 分 け を 検 証 し な が ら 、 全 職 員へのタブレット型端末の配付拡大を検討する。 107 カ スマート会議支援システムの導入 タブレット端末を利用した「ペーパーレス会議システム」及び会議の議事録を作 成する際の職員のテープ起こし業務を支援する「議事録作成支援システム」を導入 し、会議の紙資料準備及びテープ起こしなどの職員の業務負担軽減や紙の使用枚数 の削減を図った。 キ 固定電話・携帯電話契約の見直し タブレット端末の導入に当たっては、通信の見直しとして、これまで各所属で契 約を締結していた固定電話及び携帯電話の契約を一括契約することで、経費の削減 を図ることで導入費用を捻出した。 今後は、県庁全体で最適化されたテレコミュニケーションの検討において、固定 電話や携帯電話のあり方についても検討していく。 108 参 考 資 料 平成27年度 県・市町村情報化関連室課一覧 地域情報化担当室課名 行政情報化担当室課名 電 算 主 管 室 課 名 市町村名 情報セキュリティ主管室課名 電子自治体共同運営主管室課名 住 所 しごと改革室行政・情報マネジメント課 しごと改革室行政・情報マネジメント課 しごと改革室住民情報システム課 横浜市 しごと改革室行政・情報マネジメント課(情報セキュリティ担当) しごと改革室ICT基盤管理課 しごと改革室ICT基盤管理課 〒231-0017 横浜市中区港町1-1 総務局情報管理部ICT推進課 総務局情報管理部ICT推進課 総務局情報管理部システム管理課 川崎市 総務局情報管理部ICT推進課 相模原市 横須賀市 平塚市 鎌倉市 藤沢市 小田原市 茅ヶ崎市 逗子市 三浦市 秦野市 電 話 045(671)2118 045(671)2118 045(827)2941 045(671)3792 045(671)2013 045(671)3406 044(200)2109 044(200)2079 044(200)2074 044(200)2924 総務局情報管理部システム管理課(庁内LANの管理) 044(200)3076 総務局情報管理部システム管理課 044(200)2074 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1 企画財政局企画部情報政策課 042(769)8212 企画財政局企画部情報政策課 042(769)8212 企画財政局企画部情報政策課 042(769)8212 企画財政局企画部情報政策課 042(769)8212 企画財政局企画部情報政策課 042(769)8212 〒252-5277 相模原市中央区中央2-11-15 総務部情報システム課 046(822)8201 総務部情報システム課 046(822)8201 総務部情報システム課 046(822)8179 総務部情報システム課 046(822)9990 総務部情報システム課 046(822)8241 〒238-8550 横須賀市小川町11 企画政策部情報政策課 0463(21)8792 企画政策部情報政策課 0463(21)8792 企画政策部情報政策課 0463(21)8792 企画政策部情報政策課 0463(21)8792 企画政策部情報政策課 0463(21)8792 〒254-8686 平塚市浅間町9-1 経営企画部情報推進課 0467(23)6496 経営企画部情報推進課 0467(23)6496 経営企画部情報推進課 0467(23)6496 経営企画部情報推進課 0467(23)6496 経営企画部情報推進課 0467(23)6496 〒248-8686 鎌倉市御成町18-10 総務部IT推進課 0466(50)3505 総務部IT推進課 0466(50)3505 総務部IT推進課 0466(50)3505 総務部IT推進課 0466(50)3505 総務部IT推進課 0466(50)3505 〒251-8601 藤沢市朝日町1-1 企画部情報システム課 0465(33)1264 企画部情報システム課 0465(33)1264 企画部情報システム課 0465(33)1264 企画部情報システム課 0465(33)1259 企画部情報システム課 0465(33)1264 〒250-8555 小田原市荻窪300 0467(82)1111 内線3111∼3114 企画部情報推進課 0467(82)1111 内線3111∼3114 企画部情報推進課 0467(82)1111 内線3111∼3114 企画部情報推進課 0467(82)1111 内線3111∼3114 企画部情報推進課 0467(82)1111 内線3111∼3114 企画部情報推進課 〒253-8686 茅ヶ崎市茅ヶ崎1-1-1 総務部情報政策課情報政策係 046(873)1111 内線350・351 総務部情報政策課情報政策係 046(873)1111 内線350・351 総務部情報政策課情報政策係 046(873)1111 内線350・351 総務部情報政策課情報政策係 046(873)1111 内線350・351 総務部情報政策課情報政策係 046(873)1111 内線350・351 〒249-8686 逗子市逗子5-2-16 市民部統計情報課 046(882)1111 内線225・226 市民部統計情報課 046(882)1111 内線225・226 市民部統計情報課 046(882)1111 内線225・226 市民部統計情報課 046(882)1111 内線225・226 市民部統計情報課 046(882)1111 内線225・226 〒238-0298 三浦市城山町1-1 政策部情報システム課 0463(82)5115 政策部情報システム課 0463(82)5115 政策部情報システム課 0463(82)5115 政策部情報システム課 0463(82)5115 政策部情報システム課 0463(82)5115 〒257-8501 秦野市桜町1-3-2 109 FAX 045(664)5917 045(664)5917 045(664)5917 045(664)5917 045(664)1379 045(663)1379 044(200)3752 044(200)3752 044(200)3752 044(200)3752 044(200)3752 044(200)3752 042(769)7035 042(769)7035 042(769)7035 042(769)7035 042(769)7035 046(822)9463 046(822)9463 046(822)9463 046(822)9463 046(822)9463 0463(21)9756 0463(21)9756 0463(21)9756 0463(21)9756 0463(21)9756 0467(23)6496 0467(23)6496 0467(23)6496 0467(23)6496 0467(23)6496 0466(50)8403 0466(50)8403 0466(50)8403 0466(50)8403 0466(50)8403 0465(33)1101 0465(33)1101 0465(33)1101 0465(33)1101 0465(33)1101 0467(82)5157 0467(82)5157 0467(82)5157 0467(82)5157 0467(82)5157 046(873)4520 046(873)4520 046(873)4520 046(873)4520 046(873)4520 046(881)0148 046(881)0148 046(881)0148 046(881)0148 046(881)0148 0463(83)3597 0463(83)3597 0463(83)3597 0463(83)3597 0463(83)3597 平成27年度 県・市町村情報化関連室課一覧 市町村名 厚木市 大和市 伊勢原市 海老名市 座間市 南足柄市 綾瀬市 葉山町 寒川町 大磯町 二宮町 中井町 大井町 地域情報化担当室課名 行政情報化担当室課名 電 算 主 管 室 課 名 情報セキュリティ主管室課名 電子自治体共同運営主管室課名 住 所 政策部情報政策課地域情報推進係 政策部情報政策課行政システム係 政策部情報政策課行政システム係 政策部情報政策課情報企画係 政策部情報政策課地域情報推進係 行政システム係 〒243-8511 厚木市中町3-17-17 政策部情報政策課 政策部情報政策課 政策部情報政策課 政策部情報政策課 政策部情報政策課 〒242-8601 大和市下鶴間1-1-1 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 〒259-1188 伊勢原市田中348 市長室IT推進課 市長室IT推進課 市長室IT推進課 市長室IT推進課 市長室IT推進課 〒243-0492 海老名市勝瀬175-1 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 総務部情報システム課 〒252-8566 座間市緑ヶ丘1-1-1 企画部企画課情報統計班 企画部企画課情報統計班 企画部企画課情報統計班 企画部企画課情報統計班 企画部企画課情報統計班 〒250-0192 南足柄市関本440 経営企画部文書情報課 経営企画部文書情報課 経営企画部文書情報課 経営企画部文書情報課 経営企画部文書情報課 〒252-1192 綾瀬市早川550 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 〒240-0192 葉山町堀内2135 企画政策部財政課情報システム担当 企画政策部財政課情報システム担当 企画政策部財政課情報システム担当 企画政策部財政課情報システム担当 企画政策部財政課情報システム担当 〒253-0196 寒川町宮山165 政策総務部政策課 政策総務部政策課 政策総務部政策課 政策総務部政策課 政策総務部政策課 〒255-8555 大磯町東小磯183 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 総務部総務課 〒259-0196 二宮町二宮961 企画課 企画課 企画課 企画課 企画課 〒259-0197 中井町比奈窪56 企画財政課 企画財政課 企画財政課 企画財政課 企画財政課 〒258-8501 大井町金子1995 電 話 FAX 046(225)2459 046(225)2281 046(225)2281 046(225)2459 046(225)2459 046(225)2281 046(225)3732 046(222)7305 046(222)7305 046(225)3732 046(225)3732 046(222)7305 046(260)5363 046(260)5363 046(260)5343 046(260)5363 046(260)5363 046(261)4592 046(261)4592 046(261)4592 046(261)4592 046(261)4592 0463(94)4711 0463(94)4711 0463(94)4711 0463(94)4711 0463(94)4711 内線1312 内線1312 内線1312 内線1312 内線1312 0463(93)5575 0463(93)5575 0463(93)5575 0463(93)5575 0463(93)5575 046(235)4715 046(235)4715 046(235)4715 046(235)4715 046(235)4715 046(236)3236 046(236)3236 046(236)3236 046(236)3236 046(236)3236 046(252)8537 046(252)8537 046(252)7233 046(252)8537 046(252)8537 046(255)3550 046(255)3550 046(255)3550 046(255)3550 046(255)3550 0465(73)8005 0465(73)8005 0465(73)8005 0465(73)8005 0465(73)8005 0465(73)4110 0465(73)4110 0465(73)4110 0465(73)4110 0465(73)4110 0467(70)5639 0467(70)5639 0467(70)5639 0467(70)5609 0467(70)5639 0467(77)8477 0467(77)8477 0467(77)8477 0467(77)8477 0467(77)8477 046(876)1111 046(876)1111 046(876)1111 046(876)1111 046(876)1111 046(876)1717 046(876)1717 046(876)1717 046(876)1717 046(876)1717 0467(74)1111 0467(74)1111 0467(74)1111 0467(74)1111 0467(74)1111 内線553 内線553 内線553 内線553 内線553 0467(75)9907 0467(75)9907 0467(75)9907 0467(75)9907 0467(75)9907 0463(61)4100 0463(61)4100 0463(61)4100 0463(61)4100 0463(61)4100 内線257 内線257 内線257 内線257 内線257 0463(61)1991 0463(61)1991 0463(61)1991 0463(61)1991 0463(61)1991 0463(71)3311 0463(71)3311 0463(71)3311 0463(71)3311 0463(71)3311 0463(73)0134 0463(73)0134 0463(73)0134 0463(73)0134 0463(73)0134 0465(81)1112 0465(81)1112 0465(81)1112 0465(81)1112 0465(81)1112 0465(81)1443 0465(81)1443 0465(81)1443 0465(81)1443 0465(81)1443 0465(85)5003 0465(85)5003 0465(85)5003 0465(85)5003 0465(85)5003 0465(82)9965 0465(82)9965 0465(82)9965 0465(82)9965 0465(82)9965 110 平成27年度 県・市町村情報化関連室課一覧 市町村名 松田町 山北町 開成町 箱根町 真鶴町 湯河原町 愛川町 清川村 神奈川県 地域情報化担当室課名 行政情報化担当室課名 電 算 主 管 室 課 名 情報セキュリティ主管室課名 電子自治体共同運営主管室課名 住 所 政策推進課 政策推進課 政策推進課 政策推進課 政策推進課 〒258-8585 松田町松田惣領2037 企画財政課 企画財政課 企画財政課 企画財政課 企画財政課 〒258-0195 山北町山北1301-4 行政推進部企画政策課 行政推進部企画政策課 行政推進部企画政策課 行政推進部企画政策課 行政推進部企画政策課 〒258−8502 開成町延沢773 企画観光部企画課 企画観光部企画課 企画観光部企画課 企画観光部企画課 企画観光部企画課 〒250-0398 箱根町湯本256 企画調整課情報広報係 企画調整課情報広報係 企画調整課情報広報係 企画調整課情報広報係 企画調整課情報広報係 〒259-0201 真鶴町真鶴433番地1 総務部地域政策課 総務部地域政策課 総務部地域政策課 総務部地域政策課 総務部地域政策課 〒259-0392 湯河原町中央2-2-1 総務部行政推進課 総務部行政推進課 総務部行政推進課 総務部行政推進課 総務部行政推進課 〒243-0392 愛川町角田251-1 政策推進課政策推進係 総務課管理係 総務課管理係 総務課管理係 政策推進課政策推進係 〒243-0195 清川村煤ヶ谷2216 情報企画部情報企画課 情報企画部情報システム課 情報企画部情報システム課 情報企画部情報システム課 情報企画部情報企画課 〒231-8588 横浜市中区日本大通1 電 話 FAX 0465(83)1222 0465(83)1222 0465(83)1222 0465(83)1222 0465(83)1222 0465(83)1229 0465(83)1229 0465(83)1229 0465(83)1229 0465(83)1229 0465(75)3652 0465(75)3652 0465(75)3652 0465(75)3652 0465(75)3652 0465(75)3660 0465(75)3660 0465(75)3660 0465(75)3660 0465(75)3660 0465(84)0312 0465(84)0312 0465(84)0312 0465(84)0312 0465(84)0312 0465(82)5234 0465(82)5234 0465(82)5234 0465(82)5234 0465(82)5234 0460(85)9572 0460(85)9572 0460(85)9572 0460(85)9572 0460(85)9572 0460(85)9577 0460(85)9577 0460(85)9577 0460(85)9577 0460(85)9577 0465(68)1111 0465(68)1111 0465(68)1111 0465(68)1111 0465(68)1111 0465(68)6327 0465(68)6327 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